井上哲士 参議院議員
19期国会発言一覧

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井上哲士[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは井上哲士参議院議員の19期(2001/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は19期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院19期)

井上哲士[参]本会議発言(全期間)
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第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 参議院本会議 第20号(2002/04/24、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、人権擁護法案について森山大臣に質問いたします。  法案に入る前に、大阪高検前公安部長の逮捕にかかわってただすものであります。  高検幹部が暴力団と癒着し、恐喝まがいのことまでやっていたこと自体、前代未聞の不祥事であります。加えて重大なことは、この逮捕が、前公安部長が検察の機密費とも言うべき調査活動費について、その不正流用を暴露する予定であったときに合わせるかのようにして行われたことであります。  なぜこの時期の逮捕だったのか。調査活動費とは無関係なのか。また、この際、調査活動費の実態を公表すべきではないのか。法務大臣の答弁を求めます。  人権侵害を迅速……


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第159回国会(2004/01/19〜2004/06/16)

第159回国会 参議院本会議 第19号(2004/04/28、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、裁判員の参加する刑事裁判に関する法律案に対し、法務大臣に質問いたします。  裁判員制度は、国民から無作為に選ばれた裁判員が裁判官と同じ権限を持って刑事裁判に関与する制度です。我が国では、戦前の一時期、陪審裁判が行われたことがありますが、その後六十年以上も職業裁判官が裁判を独占してきました。日本共産党は陪審制度の実現を主張してきましたが、今回の裁判員制度は、戦後初めて刑事裁判に一般国民が参加するという点で大きな意義があります。  司法制度改革の大きな柱として裁判への国民参加が強く求められた背景には、現在の刑事裁判の問題点があります。我が国の刑事裁判は、有……

第159回国会 参議院本会議 第28号(2004/06/05、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました倉田寛之参議院議長不信任決議案に断固賛成の討論を行います。  倉田議長は、一昨年の議長就任に際して、「公正無私を旨として、議院の正常かつ円満な運営を図り、もって本院の権威の高揚と使命達成のため、全力を尽くす」と言明されました。ところが、一昨日の厚生労働委員会での野党の質疑権を一方的に打ち切っての年金法案の強行という与党の重大な瑕疵を放置し、野党の繰り返しの申入れを無視し、年金法案採決のための本会議を職権で公報掲載したことは、公正無私、議院の正常かつ円満な運営という自らの言明に真っ向から反する議会運営であり、議長不信任は当然であり……

井上哲士[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院19期)

井上哲士[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第153回国会(2001/09/27〜2001/12/07)

第153回国会 法務委員会 第2号(2001/10/25、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、民法改正について質問をいたします。  大臣所信ではこの問題に一言も触れられておりませんで、閣法も提出をされておりません。初めて選択的夫婦別姓が多数派になったという世論調査を受けて、大臣、今国会の閣法提出への見通しを述べられた報道もありまして、大変喜びの声が広がったわけですが、現状は大変残念だと思うんです。  この問題で、あるNPOの組織が自民党の国会議員を対象に聞き取り調査をして、その結果が報道されておりました。反対約一五%、賛成約一五%、どちらでもいい約七〇%。反対派の数は少ないが、確固たる意志で反対しており、これがネックだと、こういう報道が……

第153回国会 法務委員会 第4号(2001/11/01、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  近づきましたワールドカップ成功に大変期待の声が広がっておりますし、そのためにもフーリガンの対策は大変重要です。同時に、過剰な警備などでスポーツ観戦自体に支障が出るということはあってはならないと思うんです。  オランダとベルギーの共催で、昨年、サッカーのヨーロッパ選手権が開かれておりますが、ベルギー警察の威圧的な態度がもとでトラブルが発生したと言われておりますし、国際サッカー連盟、FIFAのブラッター会長も、ファンを家畜のように扱ったら動物のように振る舞うのは当然だと、こういう指摘もしております。  そういう点では、大変水際対策も重要でありますし、諸外……

第153回国会 法務委員会 第5号(2001/11/06、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私たちは、この司法制度の改革に二つの流れがあると思っております。一つは、裁判と裁判所をもっと国民のためのもの、国民に身近にしようという流れ、そしてもう一つは、アメリカや日本の大企業の活動にとって裁判がもっと使いやすい、弱肉強食の経済活動の制約にならないように司法制度を改めていこう、こういう流れがあると思っております。  審議会の意見書はこういう二つの流れのいわばせめぎ合いにあると思うんですが、ところが法案の第一条、第二条の目的や理念に、規制緩和への対応は強調するけれども、基本的人権、社会正義の実現という言葉がないということが繰り返し問題になってまいり……

第153回国会 法務委員会 第6号(2001/11/08、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  きょうは、四人の参考人の皆さん、御多忙の中、本当に貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございます。  最初に、野澤参考人にお尋ねをいたしますが、今日の司法の現状についてのお話がありました。特に、裁判官への統制という点で人事であるとか判検交流の問題を指摘をされて、これが司法が国民に溶け込めていない理由になっているという御指摘もありました。この問題、もう少し具体的なことも含めてお話をいただけるでしょうか。
【次の発言】 次に、吉岡参考人にお尋ねをいたします。  ある雑誌で審議会委員の勤務評価というのを特集しておりまして、その中で吉岡委員は、消費者、女性の……

第153回国会 法務委員会 第8号(2001/11/20、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案への質問に先立ちまして、薬害ヤコブの訴訟についてお尋ねをいたします。  東京、大津の地裁は、十一月十四日に被告企業と国の責任を認めて、和解を求める所見を出しました。私も一年ほど前に滋賀の谷たか子さんのお見舞いに行きまして、御家族の本当に必死の看病の姿も見てまいりましたが、残念ながら亡くなられました。大津訴訟の次回の和解の期日はあさっての二十二日ということでありますが、国として、所見を受け入れて加害者としての責任を認め謝罪をすること、そして被害者の全員の早期全面救済と再発の防止を図る、そのためにも原告団の皆さんと会って、その御苦労を聞いていただきた……

第153回国会 法務委員会 第9号(2001/11/22、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  最初に、私ごとで恐縮なんですが、ちょうど参議院選挙前の六月に、小学校一年生の娘がおるんですが、交通事故に遭いました。幸い、骨折はしましたけれども、命に別状はなかったんですが、病院に運ばれたという第一報を聞きまして、状況がわかるまでというのは最悪の事態も頭の中を駆けめぐりまして大変な思いをいたしました。ましてや、悪質な交通犯罪で肉親の命を奪われた家族の皆さんの思いというのは本当に察して余りあるものがあります。  そういう皆さんの、悪質危険な運転による事故事犯を過失犯罪としてのみ処罰するのは軽過ぎる、こういう世論が広がる中で今回の法案が出てきたと思います……

第153回国会 法務委員会 第10号(2001/11/27、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  きょうは、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  井上参考人が、みんなの声で法は変えることができるんだと、役人や国会議員だけではないんだということを述べられました。そして、国会中継などもよく見るようになったということを言われました。  私もまだ国会に籍を置いて三カ月にしかならないわけですが、今いろんな政治不信が叫ばれる中で、その言葉を本当に初心としてみずからのものとしていきたいということをお話を聞きながら思いました。  その上で、まず井上参考人に質問をさせていただきますが、大変つらい思いをされながら裁判も行われたわけですが、その中で、先……

第153回国会 法務委員会 第11号(2001/11/29、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  男女共同参画社会の実現に向けて育児休業制度の拡充を図ることは当然であります。同時に、育休がとりやすい環境整備を進めることが不可欠だと思います。育児休業をとっても裁判官としての不利益にならないということを現実のものとすることと同時に、裁判官のいわゆる多忙化という問題の解消が必要だと思います。  この間、一定の増員がありましたけれども、例えば、いただいた資料によりますと、地裁の民事訴訟及び民事執行事件の新受件数、平成二年と十二年を比べますと、合計で埼玉は三千九百四十八件が一万九十四件、京都地裁は五千三十四件が九千九百七十八件と急増している中で、やはりまだ……

第153回国会 法務委員会 第12号(2001/12/04、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  商法の改正についての議論でありますが、つい先日、閣法の商法の改正を行ったところであります。この間、百二十六国会、百二十九国会、百四十国会、百四十一国会、百四十五、百四十七、百五十一国会と商法改正が行われてきました。百四十通常国会を除いて、商法改正案というのは一本だけでありました。基本法である商法を一つの国会、しかも臨時国会で二度にわたって変えるということ自身が極めて私は異例だと思います。しかも、内容的には株主代表訴訟の制限など大変大きな問題を含んでいる、こういう法案を会期末の短時日の審議で成立させよう、こういう審議のあり方は重大だと指摘せざるを得ませ……


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第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号(2002/06/28、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  鈴木宗男議員の逮捕という新しい事態の下で本院にこの法案が回ってまいりました。そして、本院では、その長であった井上元議員の秘書にかかわる疑獄による辞職という憲政史上初めての事態も起きているわけでありまして、この政治と金をめぐる問題にどう国会が自浄能力を発揮をするのか、口利きをめぐるすさまじい金の動きにどうメスを入れるのか、大きな国民の関心が、注目が集まっている。もし小手先の対応で終わって同じような事件を繰り返すようなことがありますと、これは本当に政治への信頼がいよいよ根底から崩れると思います。そういう点で、このあっせん利得処罰法の強化について本当に実効……

第154回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第7号(2002/07/17、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  帝京大学の入試の口利き問題で宮路厚生労働副大臣が辞職をいたしました。口利きを依頼をした後援会の幹部関係者の医療法人から宮路氏に政治献金が渡されていたということも明らかになっております。国民の多くは、往々にしてあることというこの宮路氏の発言や、こんなことで辞職したら副大臣できる人などいない、こういう自民党内の言葉の報道に触れるにつきまして、大変怒りの声を上げております。宮路氏の辞任に当たっても、国会審議に迷惑を掛けたというだけで、この口利き問題そのものには、総理からも反省の声は出ませんでした。  今国会の会期を通じまして、公共事業から、こういう教育、命……

第154回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第9号(2002/07/22、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、五増五減等を内容とする公職選挙法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  選挙制度の根本基準は、民意を公正に反映することであります。小選挙区制が導入されてから二度の衆議院選挙が行われましたが、第一党が得票率の一・五倍もの議席を得る一方で、過半数の有権者の一票が議席に結び付かない、いわゆる死に票になるなど、小選挙区制が民意を大きくゆがめる最悪の制度であることが浮き彫りになりました。更に加えて、現行制度は、憲法が要請している投票の価値の平等に反し、一票の価値が二倍以上の選挙区間格差を生み出しています。  ところが、選挙区の定数が一である小選挙区制の……

第154回国会 法務委員会 第2号(2002/03/19、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、薬害ヤコブ訴訟の和解の問題について一点お聞きをいたします。  東京、大津の両地裁から和解案が出されました。手術の時期にかかわりなく患者全員に国の責任を認め、損害金を支払うと。八七年の六月以前は国に一切責任なしとしていた厚生労働省の官僚側の抵抗を明確に否定をした和解案だと思います。既に、厚生労働大臣からこの和解案の受入れが表明をされております。  ただ、やはり被害者家族の願いは謝罪の言葉、そして二度と薬害を生まないという対策の確立です。和解の確認書の中ですべての被害者に対する責任とこの謝罪の趣旨を明記をしていただきたい、厚生労働大臣からもその意を……

第154回国会 法務委員会 第3号(2002/03/20、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。労働債権の保護の問題についてお聞きをいたします。  昨年の全国の倒産件数は一万九千四百四十一件、負債が十六兆二千百九十九億八千五百万と、いずれも戦後二番目という記録になりました。このうち、不況型倒産が一万四千六百八十七件で史上最悪を更新をしておりまして、失業率は史上最悪。こういう中で賃金の未払という問題も大きな問題です。  厚生労働省、来ていただいていますが、賃金不払の事案の件数、その対象労働者と金額、五年前と現在でどうか。そして、最近の数のうち、未解決になっているものはどれだけか、お答えをお願いします。

第154回国会 法務委員会 第5号(2002/03/28、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  裁判官の増員は国民の求める適正迅速な裁判の実現のためにも大事であります。また、人間らしい当然の生活を裁判官に保障していくということは国民の常識にかなった判決を下す点でも大事だと思います。  そこで、昨年の裁判官育児休業法の審議の際に伺った、男性で初めて育休を取った裁判官についてお聞きをいたします。  報道によりますと、この裁判官は今年度末で退官をするということです。その中で、上司に育休を取ると伝えると、難しいと思うとだけ言われたと。上申書を書かされた、迷惑を掛けて申し訳ないという内容だったと、こうされております。  最高裁にお聞きしますけれども、実際……

第154回国会 法務委員会 第7号(2002/04/04、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も、法案審議の前に、地元の京都で三つほど施設を見さしていただきました。いずれも特徴を持った施設でありまして、全国で二番目に古いという盟親、それから在日韓国人の皆さんが中心で経営されている京都保護育成会、それから、今ありました、全国に七か所しかない女性専用施設の一つである西本願寺白光荘という、この三つです。この施設が果たしている役割、そしてどこも職員の皆さんの献身的な努力で支えられているということを見まして、大変胸を打たれるものがありました。  今、入所者をめぐる状況が非常に困難になっているということも、いろいろお話を伺いまして、施設の皆さんももっと……

第154回国会 法務委員会 第9号(2002/04/11、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国際的な協力の下で受刑者を本国に移送して刑の執行を共助することにより、その改善更生及び円滑な社会復帰を促進するという法案の目的については私どもも賛成であります。  受刑者移送が始まりますと、各国の受刑者環境の実情、格差というのが非常に明白になってまいります。午前中もありましたけれども、国際人権規約委員会も日本の刑務所の中の規則を過酷だということで改善も求めております。私語、わき見をしないとかいろいろあるわけですが、私も府中刑務所の刑務所規則をいただきました。「これに違反すると懲罰処分を受けることがあります。」と書いてありますが、例えば、「許可なく定め……

第154回国会 法務委員会 第11号(2002/04/18、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、司法書士法及び土地家屋調査士法の一部を改正する法律案の審議ということでありますが、やはり朝からの質問を聞いておりましても、これはやっぱり二つの法律だなという感じがするんです。登記に関係するとか法人の問題があるということで一つの法律で提案をされたわけでありますが、大部分はかなり違う問題でありまして、これはやはり二つの、それぞれの法律としてしっかり審議をすることが必要ではなかったのかなという御意見だけ申し上げておきます。  今回、司法書士の皆さんが簡裁での訴訟代理権も認められる、弁護士さんなどが余りいない地域でも非常に裁判が身近で便利になるという……

第154回国会 法務委員会 第12号(2002/04/23、19期、日本共産党)

○井上哲士君 今日は、三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。日本共産党の井上哲士です。  まず、北野参考人にお伺いをいたします。  今回の簡裁での訴訟代理権を認めることは、司法書士の皆さんが非常に地域に分散をされ、地域に密着をしてきたということに非常に注目をした改正だと思います。しかし、統計によりますと、司法書士の分野でも都市集中型が進んでいるとお聞きをしております。例えば、神奈川などでは増えている、同じ時期に福島では減っているとかということも見ました。しかも、地方の方はどちらかというと高齢化をしているということもお聞きをしております。  一つの要因に、いわゆる法務局の統廃合があろうかと……

第154回国会 法務委員会 第13号(2002/04/25、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  巨悪は眠らせないという検察幹部の有名な言葉がありました。国民は、この言葉に拍手を送ったときに社会正義の実現という期待を込めたと思うんですね。その期待を裏切るとんでもない事件でありますし、強大な権力を持つ検察幹部が暴力団と手を組んで悪事を働くというのは、絶対にあってはならない事態であります。  同時に、先ほど来ありますように、いわゆる機密費の不正を暴く口封じではないのかという疑惑があるわけです。昨日も本会議でお尋ねいたしましたが、大臣は関係がないという御答弁でありましたけれども、これでは私は国民は納得しないと思います。  そこで、今、平成十年以降、検察……

第154回国会 法務委員会 第14号(2002/05/07、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、三人の先生方、本当にありがとうございます。  最初に、岩原先生にお尋ねをいたします。  著作の中、「商事法務」を読ませていただいたんですが、会社法の改正の留意点として、経済の効率化、競争力の向上への貢献ということを挙げた上で、それとともに公正や適法性も追求されなければならないことを強調したい、公正で適法な経営が、健全で競争力のある企業を育てることにもなるんだと、こういうふうに言われております。大変同感であります。  その上で、我が国の実態に即した慎重な検討が必要だと述べられまして、特に会社法のアメリカ化の主張に対して、やはりアメリカの法制や社……

第154回国会 法務委員会 第15号(2002/05/21、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  朝からの審議の中で、瀋陽の領事館の事件にかかわって我が国の難民行政についての様々な質疑がございました。大変日本の難民の受入れのハードルが高い、またアムネスティなどからも審査手続が遅いとか透明性に疑義があるとか、こういうことが指摘もされておりまして、改めて今問われていると思います。この問題は、あさって集中ということにもなりましたので、その場でさせていただきますが、今本当に大幅な思い切った改善が求められているということのみ指摘をしておきたいと思います。  商法、二度目の質問になるわけでありますが、この間の企業の様々な不祥事や破綻というものが日本経済に及ぼ……

第154回国会 法務委員会 第16号(2002/05/23、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、大阪高検の元公安部長の逮捕に係って御質問をいたします。  今も名古屋高検などの検事や職員で作る親睦団体の無申告だったという問題が指摘をされました。この間の検察官の不祥事、そして大阪高検の問題、さらにはこういう事態と、本当に今、国民の信頼回復は急務だと思います。その点でも、政治家や金にまつわる問題はきちっと摘発もするし、国民の疑惑のある調査活動費、いわゆる機密費についてもしっかり疑惑にこたえることが私は今必要になっていると思います。  今朝からありましたように、今日発売の週刊誌で新たな事実、告発というのが報道をされております。元々あの逮捕が機密費……

第154回国会 法務委員会 第18号(2002/06/04、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案の審議に入る前に、何点か御質問をいたします。  今も非核三原則の見直しの発言のことがありました。私は、広島に育って原爆の悲惨さを胸に刻んで育ってまいりましたので、とりわけあの発言には怒りを覚えました。日本共産党としても、これはあれこれの政策でない国是なんだということでその堅持を求めてきたことでありますが、改めてこの点を強く求めておきたいと思います。  その上で二点ほどまず質問しますが、大阪高検の元幹部の問題での処分について今もありました。国民の信頼を著しく傷付けたその重大性からいいますと当然の処分だと思うんですが、一人の当事者の検察官の起訴と検察……


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第155回国会(2002/10/18〜2002/12/13)

第155回国会 法務委員会 第2号(2002/10/31、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大臣の所信では、「新しい社会にふさわしい、国民にとって身近で頼りがいのある司法制度を構築する」として、司法制度改革の問題を第一に挙げられました。その中で、今、検討会で検討が進められておりますが、特に仲裁法の問題についてお尋ねをいたします。  この仲裁法の検討会での新しい仲裁法の検討状況と今後の法案化のめどについて、まずお尋ねいたします。
【次の発言】 この仲裁法は、元々、国際商取引の紛争を迅速に解決をするということが強調をされておりました。しかし、これ、国内の取引のすべての当事者が対象になるということで、中間取りまとめが出て以降、大変消費者、労働者か……

第155回国会 法務委員会 第3号(2002/11/05、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、佐藤参考人にお尋ねをいたします。  最近の雑誌で、司法改革の魂を忘れるなという対談に出ていらっしゃるのをお読みをいたしました。その中で、司法審が比較的地味なテーマにもかかわらずあそこまでたどり着けたのは、徹底的な情報公開をして国民に関心を持っていただき後押しをしてもらったからだと、こう述べられておりまして、私も大変同感なわけですが、現状では、先ほど来問題になっている例えば裁判員制度の検討会は、議事録、議事概要の公開というのはリアルタイムにはちょっとほど遠いものになっておりまして、六月……

第155回国会 法務委員会 第4号(2002/11/07、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この人権擁護法案は、各界の強い反対の中で継続審議になってきました。反対世論の中で、読売新聞の修正試案なるものまで出た異例の法案であります。しかも、今、与党内での修正の動きも報道をされておりまして、本格審議を前に政府案の不備を認めたものだと私は思います。報道されている修正の中身も、いわゆるメディア規定部分の凍結ということで、法案の重大な問題点についてはそのまま残すものであり、到底修正の名にも値しないものだと思います。  さらに、人権救済機関の命とも言える独立性の問題では、先ほどもありましたように、国連人権高等弁務官が懸念表明の書簡を小泉総理に出すと。そ……

第155回国会 法務委員会 第5号(2002/11/12、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。 今日は、三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、塩野参考人にお伺いをいたします。  この答申につきましては、国際的な潮流に、動向に留意しつつ、答申をしたということが談話でも出されております。ところが、法案が出ましてから、国連の人権高等弁務官から、パリ原則から見て独立性に疑義があるという書簡が小泉総理にも出されております。また、最近、私、韓国の人権委員会のスタッフの方のお話を聞く機会がございましたけれども、やはり独立性の問題で大変疑義がある、アジアの人権のフォーラムなどにも入れないではないかと、こういう指摘もされております。そういう国際的な……

第155回国会 法務委員会 第7号(2002/11/19、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この二つの法案は人事院の勧告に連動するものでありますが、無法な大企業を中心としたリストラによって引き下げられた民間給与との均衡を理由に公務員賃金を引き下げる、これは次の民間賃金引下げの口実になるわけでありまして、全体の給与が引き下がっていく。これは、消費の低迷で景気を一層悪化させて、これを理由にした賃下げ、正に景気悪化と賃下げの悪循環に陥るものだと思います。さらに、引下げの勧告というのは、労働基本権の代償措置としての人事院勧告制度の存在意義それ自身を失わせるものだと言わざるを得ません。しかも、裁判官の報酬を引き下げるという点については、先ほど来の議論……

第155回国会 法務委員会 第8号(2002/11/21、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  司法制度改革の審議会の意見書は、制度を生かすもの、それは間違いなく人と、こう指摘をしました。今回の法曹を養成をする制度は司法制度改革の土台でありますし、土台がゆがみますと建物もゆがむと、こうなってまいります。大変重要なことだと思っております。  これまでの一発試験方式の弊害というのは近年強く指摘をされてきたわけで、その弊害を正してプロセスによる法曹養成を目指すと、この法科大学院には私ども基本的に賛成であります。しかし、予備試験によるバイパスルートというものが太くなってしまいますと、やはり審議会意見書が示した法科大学院と新しい司法試験の趣旨から外れたも……

第155回国会 法務委員会 第9号(2002/11/26、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  最初に、井元参考人と須網参考人にお尋ねをいたします。  須網先生が法学セミナーで対談をされているのを読んだんですが、その中で、医学部教育と比較をされまして、法学においても医師と同じプロフェッションとしてそれに足るだけの教育を受けてきたということが重要だと発想を変えようとしているのがロースクールだと、こう述べられております。  ところが、同じ専門家教育なのに、医師の方は予備試験というルートはないわけでありますが、今度はこちらはできるということになりました。先日の委員会審議でも、このことが問題になっ……

第155回国会 法務委員会 第10号(2002/11/28、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、今日はまず法科大学院と法学研究への影響の問題についてお尋ねをいたします。  衆議院の参考人質疑でもかなりこれが議論になっておりました。そこで、改めて大学関係者からいろんな御意見を聞いたわけですが、大変心配をされております。調査室の資料の中にも、ある国立大学の副学長さんの談話や学部長の談話も出ておりますが、その中で、「教育には必ずそれを支える研究が必要。社会経済の激しい変化に応じて新しい問題が次々起こり、法改正や新規立法が行われ、判例も法の実務も変わる。それを常にフォローし、背景にある社会的・経済的要因や今後の動向予測、法則性などをリサーチし、ま……

第155回国会 法務委員会 第11号(2002/12/03、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大臣は、十月二十九日の当委員会での所信表明の中で、今回の会社更生法改正の目的について、喫緊の課題である不良債権早期処理の環境を整備することができる、こう述べられました。不良債権の処理は必要でありますけれども、これを無理やり早期にやるということは中小企業を倒産に追い込み、景気の悪化を招き、ひいては新たな不良債権を作るという悪循環に陥るということを私どもは指摘をしてまいりました。  実際、この一年間で十兆円、不良債権処理されましたが、新たに二十兆円が発生をしたと、逆に十兆円増えた、このことを見ても問題は明らかだと思います。にもかかわらず、今、この不良債権……

第155回国会 法務委員会 第12号(2002/12/05、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は三人の先生方、本当に貴重な御意見をありがとうございます。  まず、古川参考人にお尋ねをいたします。  衆議院での参考人の労働組合代表の方の陳述を見ておりますと、現行の会社更生法は裁判所が管財人を選任し厳格に手続が行われるので大変安心感が持てる、こうした会社更生法が持っていた良さ、管財人の下で厳格な手続がなされ、労働者が安心感を持って企業の再建に邁進する、こういうものを捨て去るようなことがあってはならないと、こういうことが言われております。  今回、旧経営陣も管財人に残る道も開かれたわけでありますが、こういうことなどで従来、会社更生法が持っていた……

第155回国会 法務委員会 第13号(2002/12/10、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も、この問題で四日の野党による名古屋刑務所の調査に参加をしてまいりました。二日付けで着任したばかりの所長さんなど幹部職員でありまして、まだ来たばかりで分からない、特別調査チームで調査中、この連発でありまして、全体としてこの真相を本当に解明していこう、こういう態度にほど遠い印象を私は持ちました。  今、この問題を機会にして、こうした一連の矯正施設の実態を明らかにして過去の問題をただす、国際水準に合わせた矯正施設にすることが求められていると思います。  そこで、まず大臣にお聞きをいたします。  この重大な事件が保護房で二回続いたわけであります。だれでも……


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号(2003/05/30、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在外選挙人の投票機会の拡大を図るために在外公館での投票や郵便投票を選挙人が選択できるようにするなど、今回の公選法の改正は憲法に保障された参政権を具体的に保障する上で、かねてからの在外邦人の要望もありまして、当然だと思っております。  投票の意思がありながら高齢や障害のために投票に行けずに選挙権の行使ができない方々、あるいは投票ができても視覚や聴覚の障害のゆえに選挙に関する情報が著しく少ない人、こういう社会的弱者の方々に選挙権行使に当たっては改善すべき課題が山積みであります。  まず、今も質問がありましたALS患者の問題です。  自分で字が書けないのを……

第156回国会 法務委員会 第1号(2003/03/20、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  一昨日の夜に東京拘置所の看守部長という方、実名で、内部告発についてというメールをいただきました。新しい事件ということでは中身はないんですが、名古屋の事件について、同じ矯正局に身を置く者として本当に痛ましく、そして人権を念頭に勤務しなくてはならないということと、そして非常にやはり大変な勤務の実態のことを書かれております。十六年間休憩も休息もない、そういう職場が現在、日本にあるのでしょうかと、こういうふうに言われております。我々も本当にこうやってまじめにやっていらっしゃるいろんな職員の皆さんを知っています。だからこそ、今、国民から厳しい批判のあるこの行政……

第156回国会 法務委員会 第2号(2003/03/25、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  二〇〇一年のこの本法案の時限措置の延長の審議のときに、当時も提案者でありました杉浦議員は、金融機関がばたばた破綻している、その破綻した金融機関から不良債権を譲り受けて大量に処理しなければならない、ですから緊急の臨時措置を定めたと、こういう趣旨の答弁をされております。しかし、当時から見ますと、二年がたちまして、いわゆる金融機関の破綻というのは二〇〇二年の三月十五日以降起きていないというふうに状況はかなり変わっております。こういう状況がかなり変わった下でこの本法を更に二年間延長する、その目的、改めてお願いをいたします。

第156回国会 法務委員会 第3号(2003/03/26、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  刑務所問題を中心に質問をいたしますが、その前にまず、障害者の従業員を社長が虐待をしていたという事件で大津地裁が二十四日、この事件を放置したということで国にも損害賠償の支払を命じた件についてお尋ねをします。  この判決では、滋賀県のサン・グループという会社の社長が女性従業員の髪をバリカンで丸刈りにしたこと、逃げ出した従業員を連れ戻し、鎖やワイヤで縛り上げたこと、知的障害の男性に服用した薬を与えず、殴るけるの暴行を繰り返した結果、男性が死亡したこと、さらに、障害者基礎年金七千六十万円を横領したこと、これを認定をしております。そして、国の対応についても、労……

第156回国会 法務委員会 第4号(2003/03/27、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  千六百名分の死亡帳が提出をされた。これに基づきまして、やはり刑務所内におけるいろんな問題をメスを入れて解決をしていくというのが、資料を求めた私たち国会の責務だと思っております。  先ほど千葉委員からありましたように、この死亡帳の中から不審な点がある事例二百余りを一覧表として出させていただいておりますので、関係する資料の提出、併せて積極的な対応をまず求めます。  その上で、既にこの間も指摘もしましたし、また洗い出しも法務省としてされていると思いますので、この中にある幾つかの点について具体的に聞きますが、まず、これは先日指摘もありました名古屋の平成八年十……

第156回国会 法務委員会 第5号(2003/04/01、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案に入る前に、一点お聞きをいたします。  アフガン人のアブドル・バセル氏が、難民と認めないのは不当だとして法務大臣を相手に訴えた裁判で、三月二十七日に大阪地裁が不認定処分取消しの判決を下しました。昨年も、法務省が難民を不認定にしていたアフガン人のアブドゥル・アジズ氏に対し、これは刑事裁判ですけれども、やはり難民認定をする判決が下りました。これは確定をしたわけですが。いずれも政府の難民政策を厳しくただすものだと思います。  法務省としてこの判決をどう受け止めておるのか。そして、今、難民認定法の制度を変えるということで法案を出していること自身がこれまで……

第156回国会 法務委員会 第7号(2003/04/22、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  この間の審議を通じまして、不審な死亡事案に対する視察表やカルテ、死亡報告などの資料が十八日にその一部が提出をされました。今朝、名古屋刑務所五月事件のこの資料についても新たに提出をいただきました。また、同じく五月事件で、事件の十日後に出された報告書も提出をされました。  これらのものを見ますと、新たな疑惑、問題点というのが浮かび上がってきますし、私はこの間一貫してこの五月事件がその直後に大臣に報告された時点で適切な対応がされていたら九月事件も起きなかった、このことを申し上げてきましたが、そのことも改めて浮き彫りになっております。  まず、今朝方いただい……

第156回国会 法務委員会 第8号(2003/04/24、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、三人の参考人、本当にありがとうございます。  まず、派遣の在り方等の問題でお聞きをいたしますが、まず尾崎参考人にお伺いをいたします。  立ち上がりのときの安定的確保のためには有意義だということでありましたが、とりわけ司法過疎の解消のための全国的な配置にとって必要だということも議論があったわけですが、日弁連としてもいわゆる地方大学等への派遣ということでは様々な努力をされているかと思うんですが、その辺の努力の中身と、その上で、かつやはり一定のこういう仕組みが必要だというような実情ですね、それを是非まずお願いいたします。

第156回国会 法務委員会 第10号(2003/05/08、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  治療が中断をしたり適切な治療が受けられないというなどの事情で精神障害が悪化した場合に時として起こる不幸な事件というのは、本人にとっても被害者にとっても重大な問題であります。  日本共産党は、昨年の五月にこの問題で見解と提案を発表をいたしました。日本の精神医療が先進諸国と比べて極端に後れていることにやはり根本問題がある、地域ケアを本格的に進めて他害行為を行った精神障害者の医療や社会復帰を推進をする、そういう司法精神医療を前進させていかなくてはならないという指摘をいたしました。  その観点から、一つは、逮捕、捜査段階での精神鑑定と治療を充実させること。二……

第156回国会 法務委員会 第11号(2003/05/13、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人のお二人、本当にありがとうございます。  まず、菊田先生にお伺いをいたします。  真相解明とともに、この先どうしていくのかが大変大事だというお話でありましたが、やはり名古屋刑務所などを中心にして起きたこの間の事件の中に今の刑務所の持っている問題点が集中的に現れていると思いますので、あの問題のやっぱり事実、真相の解明ということが今後の改革の方向の究明にも非常に大きな役割があると私は思っているんですが。  この間、法務省の行刑問題の調査チームなどからの報告も出されておりますけれども、例えば名古屋の十二月事件や五月事件にしましても、現場にいた……

第156回国会 法務委員会 第12号(2003/05/15、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  先日の委員会でも参考人質疑をこの問題で行いまして、行刑改革をどう行っていくかという御意見を伺いました。ただ、この本当の改革をする前提としてはやはり事実の徹底した解明が必要でありますし、その上で刑事的な、行政的な責任をきちんと取らせるということが不可欠であります。  とりわけ、名古屋刑務所の十二月事件、そして五月事件の真相解明は絶対不可欠な問題でありますが、その点、先月二十二日の委員会でも私、質問いたしましたが、三月三十一日に出されました行刑運営に関する調査検討委員会の中間報告が、真相解明という点でいいますと大変不十分であり問題が多いということを指摘を……

第156回国会 法務委員会 第13号(2003/05/20、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に、地域ケアの問題について藤丸参考人と蟻塚参考人にお尋ねをいたします。  初犯をなくすという点でも、そして不幸にも事件を起こした方の社会復帰という点でも、地域のケア、医療の、全体を引き上げることが必要だということは共通の声かと思うんですが、政府は暮れに新障害者プランというのも出しているわけですけれども、この水準でそういうことが達成をされるのかどうかというその評価の問題と、そして藤丸参考人には、やはり今の現状でいいますと、結果としてやはり指定入院機関から受入れ、受皿がないことによって退院できない、結……

第156回国会 法務委員会 第14号(2003/05/27、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、昨日の連合審査でも問題になりました二十二日付けの毎日新聞の報道に関連してお聞きをいたします。  この報道では、本法案の対象となる六つの重大事件に関して、二〇〇一年度の警察官通報三百七件のうち、措置入院が二百八十件だと、その大半が検察に送致されていないとしております。本法案の審議の土台にかかわる問題でありまして、昨日の連合審査では、警察、厚生労働大臣、調査をすると明言をされました。私からも強く求めておきます。  その上で聞くんですが、精神障害を持った当事者の方が重大な他害行為を行って警察官通報で措置入院をされていると。その場合、報道ではこの法案の……

第156回国会 法務委員会 第15号(2003/05/29、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  先ほど朝日委員の方から、先日の毎日報道にかかわる調査結果についての報告、それからこの法案に大変深くかかわる日精協の関係者の参考人ということの要望がございました。私からも強く求めておきたいと思います。  この間、日本精神病院協会政治連盟からの政治献金がこの法案策定に深くかかわっているんではないか、こういう疑問がいろんな形で様々に提起をされてまいりました。私も、総務省に届出をされているものでこの日精協政治連盟が一九九九年から二〇〇一年の間に行った献金を調べてみました。資金管理団体、それからその政治家が支部長を務めている選挙区支部、それから関連政治団体、こ……

第156回国会 法務委員会 第16号(2003/06/03、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日精協の政治連盟から参考人出席を、私も今日求めましたけれども、残念ながら参加をいただいておりません。この法案が金で動いたのではないかという疑惑の解明に必要な木村副大臣の昨年度の政治献金の報告についても出てまいっておりません。この間、様々な関係団体からも、国民からも疑惑の声が指摘をされまして、野党の側はいろんな努力もして、資料も突き付けてまいりましたけれども、結局、出した側からももらった側からも疑惑解明についての資料が出てこないと。出せないのか、正に疑惑が的中をしているのか、こういうことだと言わざるを得ません。  この問題の徹底的な解明なしに法案の審議……

第156回国会 法務委員会 第17号(2003/06/26、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、去る六月三日、本委員会において、心神喪失者医療観察法案の審議が乱暴に打ち切られ、魚住委員長の下で強行採決が行われたことについて、委員長の重大な責任を厳しく批判をする立場から意見を述べます。  今回の強行採決における委員長の責任の第一は、言わばだまし討ちとも言える前例のない不公正極まる委員会運営を与党と一体となって行ったことであります。  委員長の任務は、何より委員会の公正中立で民主的な運営を行うことであり、魚住委員長自身、その就任の際に本委員会で、公正かつ円滑な運営に努め、その重責を果たしてまいりたいとあいさつをしています。一連の経過は、このあ……

第156回国会 法務委員会 第19号(2003/07/03、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、裁判の迅速化法案について質問をいたします。  今日の午前中の議論でも、衆議院でも、なぜこの法律が必要なんだろうかと、こういう議論が相次ぎました。この間、説得力ある答弁がないわけです。  私、疑問として三つぐらいあると思うんですね。一つは、司法制度改革審議会が二〇〇〇年に行った調査でも民事訴訟の制度全体に満足した人は一八・六%にすぎない。そして、審理の充実度については肯定意見が三五%、否定意見が四三%。むしろ、利用者の多くは審理の充実度ということについて不満を持っているのではないか。  二つ目は、審理期間が二年を超えるものが刑事事件では〇・四%、……

第156回国会 法務委員会 第20号(2003/07/08、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に、竹下参考人にお伺いをいたします。  この迅速化法案は、推進本部の検討会も経ずに出された非常に異例な法案提出になりました。先ほども言われましたように、審議会意見書が、全体として裁判の迅速、充実ということを言っておりますし、具体的な方策も随分提起をしております。先生自身も、こうした課題が成果を現すには一定の時間を要すると先ほど陳述もされました。  そういたしますと、むしろそうした審議会意見書が提起をした課題の具体化、実践とその成果をまず求めるというのが順序ではないかと思いまして、検討会も経ずに……

第156回国会 法務委員会 第21号(2003/07/10、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案は、海外にいる日本人に対する外国人による犯罪にも日本の刑法が適用できる、いわゆる消極的属人主義を採用をするわけです。先ほどの議論にもありましたように、かつてこの規定がありましたけれども、一九四七年の刑法改正でこれが削除をされた。先ほどの御答弁では、当時の国際情勢にかんがみてと、こういうことがございました。では、どういう情勢だったのかと。  私、当時の第一回国会参議院司法委員会会議録第九号ということで、趣旨説明が行われておるのを読んでみました。こういうふうに書いているんですね。「憲法の改正によりまして、戦争放棄並びに国際信義、かような原則に基きま……

第156回国会 法務委員会 第22号(2003/07/15、19期、日本共産党)

○井上哲士君 今日は、三人の参考人の方、ありがとうございます。  まず、土屋参考人にお伺いをいたします。  陳述の中で公的弁護制度のお話がございました。さきの報道によりますと、公的弁護制度の検討会では、この公的弁護制度の運営主体を独立行政法人にしようということでほぼ検討会では意見が一致をしたという報道もございました。この間、国立大学の独立行政法人の法案が通ったわけですが、このときも学問の自由とか大学の自治ということが随分議論になりました。公的弁護の場合は相手が国になるということもあり得るわけですから、かなりやはり組織の在り方などには慎重なものが要るかと思うんですが、そういう独立性の確保といいま……

第156回国会 法務委員会 第23号(2003/07/17、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、簡易裁判所の事物管轄の引上げについてお尋ねをします。  これ、通告していないんですが、参考人の意見に基づいてまず一点お聞きするんですが、土屋参考人からも軍司参考人からも少し疑問の声が出ておりました。  その中で、例えば土屋参考人は、やはり簡裁の特質を生かす場合に重くなり過ぎないようにする必要があると。事件の総件数の三分の一ぐらいで制度設計されているものと承知していると、こういうことも言われました。  軍司参考人からは、昭和二十九年以降の簡裁と地裁の事件比率の推移が出されまして、一番簡裁の事件の取扱いが少なかったのが昭和四十四年の三一・三%、その……

第156回国会 法務委員会 第24号(2003/07/22、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党を代表して、商法等一部改正案に対する反対討論を行います。  この間の商法改正は、商法の根本原則を変革するものでありながら、経済界の目先の意向に従い、議員立法という形で進められ、商法学者から異例の批判声明も出されました。  そもそも、日本経済の基本構造を規定する重要な商法の改正を行うときは、当然に法制審議会において十分な議論を行い、慎重な検討を重ねるべきであります。それが、このように拙速に改正を進めることは断じて認められません。  以下、反対理由を述べます。  その第一は、本改正が、自己株取得方法の緩和により、債権者保護のための資本充実・維持の原則を一層形骸化し、株主平等……

第156回国会 法務委員会 第25号(2003/07/24、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  先日は労働債権の先取特権の種類と範囲について質問をいたしました。今日はその行使に当たっての運用改善の問題をまず質問をいたします。  担保権実行の一般原則は公文書で証明することですが、民事訴訟法では一般の先取特権については例外を認めてそういう制限を加えておりません。その趣旨はまず何でしょうか。
【次の発言】 その証明文書について、担保権の存在を証する文書という抽象的な形で規律をして、具体的な文書名を挙げておりませんが、その趣旨はどういうことでしょうか。
【次の発言】 今の二つお尋ねをいたしましたけれども、要するに証明が困難であっても、できるだけ幅広くい……

第156回国会 予算委員会 第4号(2003/01/30、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇二年度補正予算三案に対して反対の討論を行います。  小泉内閣は、不良債権早期最終処理による倒産、失業の増大と国民負担増により一層景気を悪化させました。その結果、二兆五千億円もの税収不足を招く一方、従来型の無駄遣いを重ね、今年度の国債発行額は三十五兆円に達しました。正に本補正予算は、どの面から見ても小泉内閣の破綻を示したものにほかなりません。  反対の理由の第一は、本補正予算には、景気回復のために一番肝心な冷え込んだ個人消費を温める抜本策が全く欠けていることであります。  今なすべきことは、社会保障の改悪と庶民増税による四兆円もの国民負担増を中止し……

第156回国会 予算委員会 第12号(2003/03/17、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず最初に、名古屋刑務所問題についてお聞きします。  衆議院の法務委員会理事会の求めで、法務省から、刑務所内の一連の事件についての報告書、そして過去十年間の刑務所内での死亡帳が提出をされました。私もこの資料と死亡帳を読んでみましたけれども、正に人権侵害と組織的な隠ぺいの姿が浮かび上がってまいります。  まず、死亡帳について聞きます。  昨年、参議院の法務委員会で、名古屋刑務所での保護房での死亡事件を過去十年分、資料を求めました。そうしますと、死亡者の資料は三年間しか保存していない、身分帳をすべて調べる必要があるので無理だと、こういう回答だったわけであ……


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第157回国会(2003/09/26〜2003/10/10)

第157回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第5号(2003/10/09、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、テロ対策特別措置法の延長法案に反対の立場から討論を行います。  テロ特措法は、アメリカが対テロを掲げて行う報復戦争を支援するために、憲法第九条を踏みにじって自衛隊を海外に出動させるという明らかな憲法違反の立法であり、その延長は断じて許されません。  審議の中では、政府としてアフガニスタンの事態解決に何が必要か、有効なテロとの戦いは何かなどの根本的な検討もないままに、法律の延長をしようとしていることが明らかになりました。  反対理由の第一は、戦争によってテロをなくすことはできず、アメリカの軍事力による対応がテロと戦争の悪循環を激化させているからであります……

第157回国会 法務委員会 第2号(2003/10/09、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、裁判官、検察官の給与関連の法案について質問をいたします。  今度の法案は人事院の二年連続のマイナス勧告に基づくものでありますが、国家公務員の賃金引下げは民間の給与引下げの促進にもなります。小泉総理は官から民へという言葉がお好きですが、官から民、そしてまた民から官へと、賃下げの悪循環の中で、私はやっぱり消費の引下げ、経済にも打撃という結果をもたらすということを指摘をせざるを得ません。  さらに、先ほど来問題になっている憲法との関係についてお尋ねをいたします。  この裁判官全体の報酬引下げについては、合憲説と違憲説というのが言わば真っ二つに分かれて……


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第159回国会(2004/01/19〜2004/06/16)

第159回国会 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第14号(2004/06/02、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も、この海上輸送規制法案について質問をいたします。  今も議論になっておりましたけれども、本法案は、武力攻撃事態において、我が国の領域に、領海にとどまらず、公海上においても外国軍用品等の海上輸送を規制するというものになっております。海上自衛隊が停船検査や回航措置を行う対象になる船舶は、交戦相手国だけでなく、第三国の船舶も含むというものであります。  今日も、交戦権に基づく臨検と本法案で言う停船検査の違いということが議論になっておりました。先日の防衛庁長官の答弁見ておりますと、まず地域が違うという答弁をされております。交戦権に基づく臨検は、中立国の領……

第159回国会 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第17号(2004/06/11、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、四人の参考人の方、貴重な御意見をありがとうございます。  まず、田中参考人にお伺いをいたします。  先ほどのお話の中で、軍事緊張のエスカレートを組み込んだ法制を制定することが周辺アジア諸国との関係にもたらす影響をよく考える必要があると、こういう御指摘がありました。  かつて侵略を行った日本が、戦後、国際社会に復帰する際にこの平和憲法を掲げたわけでありますが、そうした今日のアジア情勢とも絡めながら、憲法と今回の有事法制との関係で御意見を伺いたいと思います。
【次の発言】 ありがとうございました。  もう一点、田中参考人にお伺いをしますが、米軍が……

第159回国会 議院運営委員会 第20号(2004/05/12、19期、日本共産党)

○井上哲士君 時間をいただきまして、秘書給与法案について質問をいたします。  今回の改正の目的は、辻元清美、山本譲司、田中眞紀子、佐藤観樹氏と、一連の秘書給与流用や詐欺事件などを受けて、その再発を防止しようということにあると思います。  昨年九月に、衆議院に国会議員の秘書に関する調査会が設けられまして、答申が出されております。その中でも、「秘書に支払われるべき給与が、秘書業務等に従事していない、もしくはほとんど秘書としての勤務実態のない者に支払われ、さらにはその支払われた給与が別の用途に流用されていることが露見し、大きな社会問題となっている。」、こう指摘をしております。  秘書給与流用事件の一……

第159回国会 財政金融委員会 第17号(2004/06/15、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  さきに強行成立した年金改悪法に対し多数の国民が明確にノーを突き付けており、主要な改正内容をこの改悪法に準拠した本法案を国民の声を無視して採決することは許されません。  マスコミの世論調査では、さきの年金改悪法について、国会審議は十分でなかったが八六%、強行採決に問題ありが七五%であり、成立が良かったとする人は一二%にとどまる一方、良くなかったとする人は六七%と、大多数の人が反対しています。  それもそのはずで、保険料は上限固定、給付は現役世代の収入の五〇%を確保という政府の二……

第159回国会 法務委員会 第2号(2004/03/16、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大臣の所信の大きな柱である司法制度改革の中で、まず裁判員制度の問題について質問をいたします。  私たちは、この制度は、長く職業裁判官が独占してきた日本の裁判に一般国民が参加をするという点で大変重要な制度だと評価をしております。そして、本当に国民の参加というものを実のあるものにするには、審議会の意見書が述べましたように、「裁判内容の決定に主体的、実質的に関与することができる」、こういう制度にする必要があります。そのために、私たちは、合議体でいいますと、裁判官一に対して裁判員は九人以上、少なくとも裁判官の数の三倍以上の裁判員が必要だということを考えており……

第159回国会 法務委員会 第3号(2004/03/18、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今回、総合研修所を作るということでありますが、書記官と家裁調査官というのはおのずと職能も権限も違います。特に家裁調査官の場合はその独立性というのが非常に重要でありますし、人訴移管に伴いましてこの調査官の役割は非常に大きくなっております。  先ほど来、合理的な研修ができるという答弁もあったわけでありますが、一方でそういう家裁調査官の独立性、専門性が損なわれるんではないかと、こういう危惧の声もお聞きをしております。労働組合等とも協議をされているとは思いますけれども、こうした独立性、専門性を確保していくという点でどういう配慮がなされているんでしょうか。

第159回国会 法務委員会 第4号(2004/03/23、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本改正案の目的や趣旨については先ほど来答弁がございましたので、それを踏まえた上で、研修の具体的な中身についてまずお尋ねをいたします。  この研修は日弁連が行うことになるということでありましたけれども、その場所、それから、百九十時間ということでありましたけれども、実際にはどのぐらいの期間になるのか、それからそのうちのいわゆる実務研修はどれぐらいの期間になるのか、お答えください。
【次の発言】 実務研修も東京、大阪二か所ということでありますが、今後の課題としては、もう少し全国どこでも参加できるようなことも考える必要があるんではないかと思うんですが、その点……

第159回国会 法務委員会 第5号(2004/03/24、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、保護司制度について質問をいたします。  犯罪や非行を起こした人がきちんと社会復帰を果たすのか、それとも再び罪を犯して刑務所に入ることになるのか、非常に重要なのが更生保護だと思います。私、一昨年は更生保護施設について、去年は保護観察官について質問をする機会がありましたけれども、今日は保護司制度について質問をいたします。  一月の当委員会の委員派遣でも、愛知県で保護司会の会長さんのお話伺いました。私も、地元の京都で保護司会の代表の皆さんと懇談をする機会がありました。主に少年の保護観察のお話でありましたけれども、相手にどういう愛情が不足してきたのかと……

第159回国会 法務委員会 第6号(2004/03/30、19期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、裁判所法の一部を改正する法律案に対し修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。  これより、その趣旨について御説明申し上げます。  第一は、裁判所職員総合研修所の設置規定に、裁判所書記官、家庭裁判所調査官とともに裁判所速記官について、その養成に関する事務を取り扱うことを明記する点であります。  これは、政府原案で廃止される裁判所書記官研修所における養成の対象に、裁判所書記官のほか裁判所速記官も明記されており、また家庭裁判所調査官研修所においても家庭裁判所調査官の養成が明記されていたところであり、殊更に削……

第159回国会 法務委員会 第7号(2004/04/01、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案に入る前に、大臣に二点お尋ねをいたします。  一つは、昨年の大臣就任時にもお聞きをいたしました閣僚の憲法尊重擁護義務についてであります。  大臣は、三月の三十日に開かれました憲法調査推進議員連盟の総会で副会長に就任されたとお聞きをしております。法務省設置法は、基本法制の維持及び整備、法秩序の維持ということをその任務と明記をしております。その組織の長である法務大臣が、九十九条で、憲法の九十九条で憲法尊重擁護義務を負う閣僚の中でもとりわけ責任は重いと思います。その法務大臣が在任中にこういう改憲論議を進める組織の役職に就くということは、私は、法秩序への……

第159回国会 法務委員会 第8号(2004/04/06、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、三人の参考人、ありがとうございます。  まず、石井参考人と竹下参考人にお伺いをいたします。  石井参考人から、破産経験者のその後の動向について日米の比較がありまして、日本の場合の再チャレンジがなかなか困難だというお話がございました。良い点についてはどんどん取り入れたらいいと思うんですが、こういう結果になっているこういう日米間の制度上の差異というものが今回の破産法改正でかなりクリアをされたとお考えか、そうでなければどういう課題があるのかという点。竹下参考人には、それも含めまして、国際的なこの倒産法制の中で、今回の改正によりましてどのように到達し……

第159回国会 法務委員会 第9号(2004/04/08、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は一回目の質疑ですので、政府案の難民認定の問題、それから民主党の難民等の保護に関する法律案を中心に質疑をさしていただきます。  この難民問題は当委員会でも随分いろんな議論をしてまいりました。二〇〇一年のアフガン難民の方々の収容のこと、そして二〇〇二年の五月の瀋陽事件などを受けまして、この場でも集中的な難民政策についての議論をしてまいりましたし、いろんなシンポジウムもありました。当時は、例えば六十日ルールなど、幾ら質問いたしましても絶対に変えないという姿勢だったのが、今回こういう法案になってきたということは大きな変化だと私は思っております。  その……

第159回国会 法務委員会 第10号(2004/04/13、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、前田参考人にお伺いをいたします。  先ほどもありましたけれども、不法残留者数というのは、平成五年の約三十万をピークに減っております。今この不法滞在をしている人が何か全体として犯罪傾向を強め、かつ数も増えているというような印象の議論があるわけですが、不法滞在者自身は減っている。一方で、来日外国人による犯罪の増加とか凶悪化というのが指摘もされました。この来日外国人の中には、いわゆる入国の仕方としては正当であるけれども、最近も摘発されたブローカーにかかわったりと、こういうこともあろうかと思うんですね。……

第159回国会 法務委員会 第11号(2004/04/15、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三回目の審議になりました。今日はまず、入国管理の部分での刑事罰強化とその運用の問題をお尋ねをいたします。  我々は、原則的には厳罰化には反対でありますが、今回の改正は、懲役はそのままで罰金刑のみ引き上げる、そして一方で出国命令制度で上陸拒否期間を短くするということが併せて行われております。  そこで、前回改正で刑罰が付けられて以降の運用の問題についてなんですが、平成十四年で入管法違反で退去強制事由の対象になる人が約四万二千。これは基本的にはこの刑罰の対象になり得るわけですが、最高裁からもらった資料によりますと、そのうち入管法違反で有罪判決を受けたのが……

第159回国会 法務委員会 第12号(2004/04/20、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  電子公告制度の導入は、大多数の投資家や債権者等の利害関係人にとっては公告に接する機会を、そしてまた利便を実質的に増やすことになると思います。私たちも今、あの新聞記事どこ行ったかというときには、新聞をめくるよりもまずインターネットでの検索を行うということでありますから、これは大変利便性は向上すると思います。ただ、今もそれぞれの委員からありましたように、一部お年寄りなどにとってはこれが逆に情報へのアクセスを阻害をすることになりかねないということがあろうかと思います。  二〇〇〇年の一月に「規制緩和推進三か年計画の改定作業状況」というのが中間公表をされてお……

第159回国会 法務委員会 第13号(2004/04/22、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本改正案は、日本が初めて結ぶ刑事共助条約である日米刑事共助条約の締結に基づくものであります。  私、かつて、二年ほど前に、この国際的な捜査共助条約を締結を推進すべきだということを質問をしたことがございます。児童買春・児童ポルノ禁止法に国外犯規定ができました。ところが、アジアの国との捜査共助が非常に不十分で、その捜査に時間が掛かっているという例を挙げまして、この共助条約を推進すべきだという質問をいたしました。  ところが、当時の前任の刑事局長の答弁は大変消極的でありまして、「条約があればよりやりやすくなるのではないかということも、それは一つの御意見とし……

第159回国会 法務委員会 第14号(2004/04/27、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  増加する労働紛争の解決として、私たちは労働参審制ということを求めてまいりましたが、今回の労働審判については簡易、的確、迅速、低額等々、個別労働紛争の解決に大きな力を発揮をするものだと思っております。  ただ、今、先ほど来議論ありましたけれども、既に個別労働紛争の解決については都道府県の労働局等での処理制度もありますし、また裁判制度もあるわけですね。そういうものがある中で、新たにこういう制度を創設した理由、そしてそれらの制度と違うこの制度の特性ということについて、まず大臣からお聞きをしたいと思います。

第159回国会 法務委員会 第15号(2004/05/11、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本会議に続いて質問をさしていただきますが、朝からの審議にありますように、裁判員制度が本当に国民にとって実のあるものにする上でこの参議院での議論が大変大事だと思っております。裁判員制度に今後参加をしていく皆さんが、当時、国会ではどういう議論がされたんだろうかということで議事録をごらんになる方もいらっしゃる。そのときに本当に分かりやすい議論がされているということが大事だと思うんですね。  先ほど、プロの意識改革が必要で、難しいことを難しく言う傾向があるということが言われましたけれども、むしろ簡単なことを難しく言うという場合も結構多いなということを私はこの……

第159回国会 法務委員会 第16号(2004/05/13、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は四人の参考人、本当にそれぞれの立場から大変貴重な御意見をいただきまして、大変参考になりました。  まず、長谷部参考人にお聞きをいたします。  思想、良心の自由との関係で御発言がありました。信仰と両立しない場合などに正当な理由として辞退ができるということが入った、入っているということを評価をされました。一方では、土屋参考人からはこれには反対だという御意見もありました。これについては、こういうふうに認めると、それこそみんなが思想、信条の理由を言って制度が崩壊してしまうんじゃないかという意見もございます。それから、自分はこういう宗教に入っているんだと……

第159回国会 法務委員会 第17号(2004/05/18、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私も昨日、仙台の地方公聴会に参加をいたしました。大変充実した公聴会になりまして、それぞれの公述人の方がこの裁判員制度への期待を述べられると同時に、是非いい制度にしてほしいということで、いろんな要望などが出されました。法案を修正しなくちゃいけないこと、それから運用にかかわること、また施行までに手当てをすべきことなど、様々なことがあったわけでありますが、公聴会でこういうことをお聞きした以上、やはりこれを生かしていくということが私どもの責任でありますから、今日、私は三回目の質問になりますけれども、是非引き続く充実した審議をお願いをしたいと思います。  今日……

第159回国会 法務委員会 第18号(2004/05/20、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  両法案に対する質疑、四回目と私なりましたけれども、それを踏まえまして、今日は私たちの修正案を提起をし、手元に配付をしております。これに基づきながら、まず刑事訴訟法の改正案について質問をいたします。  今回のこの改正案の中で、裁判官の訴訟指揮権の大幅な強化が盛り込まれております。弁護人不在のおそれがあるという場合の在廷命令、それから尋問禁止命令に従わない場合の懲戒請求と、こういう規定が盛り込まれたわけですが、その理由についてまずお願いします。
【次の発言】 現行の刑事訴訟法の規則でも、出頭しないなどの審理を遅延をさせた場合に、特に必要と認める場合に弁護……

第159回国会 法務委員会 第19号(2004/05/25、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  先日、地方公聴会で宮城に行きました際に、宮古のひまわり公設事務所の所長さんの陳述を聞きまして、大変この司法支援センターに対する強い期待が述べられました。  言われておりましたけれども、ああいう司法過疎の地域に行きますと、やみ金の違法取立てなどがもうやり放題になっていると、無法地帯だというふうに言われておりました。こう言われたんですね。幾ら利息制限法を国会が作っても、使う方法を知らなかったら役に立たないんだと、こういうふうに言われました。本当にそのとおりだと思いまして、立法府に身を置く者としては、法律作ったからそれでいいんじゃなくて、実際にそれが使われ……

第159回国会 法務委員会 第20号(2004/05/27、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、法案そのものに入る前に、背景といいますか歴史の問題について幾つかお伺いをいたします。  戦前は、行政事件については、司法裁判所とは異なる行政裁判所に管轄をされるということになっておりました。当時、この裁判所が東京のみに置かれて、この判決に対しては再審を求めることもできない、出訴事項についても大変限定をされておりました。これが戦後の新しい憲法の下でこういう行政裁判所がなくなって、通常の裁判所に管轄は移りまして、扱いも一緒になります。  ところが、昭和二十三年に行政事件訴訟特例法というのができたわけでありますが、これも訴願前置主義を取ったり出訴期間……

第159回国会 法務委員会 第21号(2004/06/01、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三人の参考人の方、本当にありがとうございます。  まず、園部参考人にお伺いをいたします。  斎藤参考人の陳述の中で、過去にも様々な柔軟な解釈があったが、昭和五十六年のこの大阪空港事件の大法廷判決というのが大変その後にある意味、悪い意味での大きな影響を与えてきたというお話もありました。その後、平成に入ってからは、様々な住民の立場からの前進的な判決も出されているということもあったわけですが、園部参考人から見て、この昭和五十六年の大法廷判決の持つ意味と申しましょうか評価、そしてその後の変化などについての背景にあるものなどはどのようにお考えでしょうか。

第159回国会 法務委員会 第22号(2004/06/03、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず大臣にお伺いをしますが、今回のこの二つの法案で、東京高裁に知的財産高等裁判所という名の専門部が新たに設けられる。そして、知財訴訟における裁判所調査官の権限の拡大、さらには営業秘密の保護手続の整備や特許庁で行う特許無効審判との連携強化などなどが行われることになるわけですが、こういう内容にされているこの法案の目的についてまずお願いをいたします。
【次の発言】 充実、迅速化ということが強調をされているわけですけれども、そこで最高裁にまた改めてお聞きするわけですが、こういう知的財産訴訟の新受件数の推移、そして第一審の平均審理期間の推移、九一年と二〇〇三年……

第159回国会 法務委員会 第23号(2004/06/10、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  先ほど不動産登記法案の提案の理由説明をお聞きをいたしました。この法案が、不動産登記制度について、登記の正確性を確保しつつ国民の利便性の一層の向上を図るためと、こういう御説明でありました。  利便性の向上、確かに重要であります。同時に、やはりこうした土地をめぐる様々なトラブル、事件、詐欺などを考えますと、やはり正確性、そしてまた真実性、信頼性の向上と、確保にとどまらず向上ということも必要だと思うんですが、その点で大臣の所見と、この法案がどうなっているのか、まずお願いいたします。
【次の発言】 今後、先ほどもありましたように、具体的には多くは政令や省令に……

第159回国会 予算委員会 第16号(2004/03/26、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、総理にお聞きをいたします。  一昨日の二十四日、三菱自動車の大型車タイヤの脱落事故で、同社の大型車部門が分社してできた三菱ふそうが設計ミスを認めて国土交通省にリコールを届けました。  この事故は、二〇〇二年の一月に横浜市内で起きたものであります。走行中の三菱自動車製の大型トレーラーからホイールごと外れた百四十キロのタイヤが、四歳の長男の手を引いて一歳の子供をベビーカーに乗せていたお母さんの背中を直撃し、亡くなられたという本当に痛ましい事件であります。  当時、三菱自動車は、これはリコールに当たる構造上の欠陥でない、整備不良が原因だとしてきました……


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第153回国会(2001/09/27〜2001/12/07)

第153回国会 国際問題に関する調査会 第3号(2001/11/28、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  きょうは、お二人の先生のお話、大変興味深く聞かせていただきました。  今、文明の衝突というお話もありましたけれども、既に今回の事件をめぐってこういう議論が随分言われておりますが、これは私は問題だと思っておりまして、こういう論の一つに、イスラムの社会は歴史の進歩の外にあるというような議論と結びついてあると思います。その点は、きょう、長いスパンでのお話とともに、二十世紀でもさまざまな民族の独立の運動などあって、やはり二十世紀全体のこの進歩の流れの中にこのイスラムの世界もあるということがお話しされたかと思うんです。  歴史の進歩の外にイスラムがあるという見……


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第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 国際問題に関する調査会 第5号(2002/04/03、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、大変貴重な御意見をありがとうございました。板垣先生に二点、大塚先生に一点、御質問をいたします。  日本の文明とイスラム文明が非常に共通の基盤があるというお話を興味深くお聞きをいたしました。私、地元が京都なもんですから、祇園祭りの山鉾に確かにイスラムの織物などが掲げてあるのを改めて思い出しておりました。そしてまた、一世紀前までは大変対話があったということも興味深く聞いたわけですが、残念ながら、これが言わば途切れてしまった。その最大の問題は何なのか。この文化という問題に限って、回復していく上で今一番何が必要かということが第一点です。  それから二……


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第155回国会(2002/10/18〜2002/12/13)

第155回国会 国際問題に関する調査会 第1号(2002/11/06、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  調査会での一年間にわたるイスラムの勉強を踏まえて、しかもアメリカのイラク攻撃問題が国際的な焦点となっているときに、大変時宜にかなった充実した調査ができたと思っております。  与野党六人で和気あいあいと調査活動をいたしまして、まとめていただいた関谷団長、また一緒に参加した同僚議員の皆さん、事務局の皆さんに改めて感謝をしたいと思います。  また、現地で大変歓迎をされたというのも御報告をしておきたいことでありまして、この種のものはキャンセルになることも結構あるかと思うんですが、例えば、シリアでは、当初は副首相と会うはずだったのが急遽首相が会いたいということ……

第155回国会 法務委員会、文教科学委員会連合審査会 第1号(2002/11/21、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、幅広い層から法科大学院の入学を保障するための問題についてお尋ねをいたします。  幅広い層からの法科大学院への入学の確保は、多様な法曹養成を確保する前提条件と言えると思います。そのためには、働きながら学べる環境整備が不可欠なわけでありますが、いわゆる夜間コースとか通信コースということが言われております。  法科大学院は標準三年ということになりますが、例えばこういうコースを作った場合の修了年限などはどういうふうになるのか、これ、いかがでしょう。
【次の発言】 今、通常の大学でも四年制の場合、八年掛かるともう駄目ということになっているかと思うんですが……


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 国際問題に関する調査会 第3号(2003/02/26、19期、日本共産党)

○井上哲士君 まず、深川参考人にお伺いをいたします。  東アジアの経済統合のメリットで非常に人的交流のことを言われたのが大変印象的だったんですが、文化、観光、環境、医療、福祉立国の後背地の確保というようなお話がありまして、医療や福祉のニーズのことがお話がありました。東南アジア等での医療問題といいますと、いわゆる海外援助という発想しか私余りありませんでしたので、こういうお話、大変興味深かったんですが、日本国内に来ての高度医療のニーズもあればあちらに行くということもあろうかと思うんですが、その辺でもう少し詳しくどういうことがあるのかと、それからそれをやる上でどういう問題をクリアをする必要があるか、……

第156回国会 国際問題に関する調査会 第5号(2003/04/16、19期、日本共産党)

○井上哲士君 先ほど若干議論になりましたイラクと東アジア問題、これは意見だけ述べておきますが、アジアのイスラム教とは違うということと、国際社会とテロリズムだというお話もありましたけれども、問題は、イスラム世界がどう見るのかということかと思うんです。  去年、中東の派遣に行かせていただきまして、イスラムの指導者であるタンタウィさんという方とお会いをする機会があったわけですが、この最高指導者がジハードを呼び掛けたという報道もありました。また、今シリアに対して非常にアメリカが圧力を掛けているということを見たときに、これがやはりイスラム世界とアメリカというような形になるやはり懸念というのは非常にあるわ……

第156回国会 法務委員会、厚生労働委員会連合審査会 第2号(2003/06/02、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今、朝日委員から、二十四条通報に関連して冒頭、質問がありました。この警察庁の資料を見せていただきますと、百七十八の通報数のうち、全件送致のはずが十六件が不送致になっていると。これはおかしなことではないんだという答弁でありましたけれども、約一割が不送致だと。私どものところにはいろんな医療関係者から、実際には現場で警察官の様々な判断でこれが不適当に不送致になっているんじゃないかという意見をよくお聞きをいたします。そういう点でここでまず一割近い人がこぼれている。  さらに、じゃ、送致をされた以降に検察官が二十五条通報をした場合にどうなっているかという問題が……

第156回国会 予算委員会公聴会 第1号(2003/03/20、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  浜谷公述人にお聞きをいたします。  今日、イラクへの攻撃が開始をされる、そのさなかで今日の公聴会開かれております。私どもはこの攻撃は即時中止を求めております。第一に、国際憲章の平和のルールを真っ向から踏みにじるものだからであります。今回、国連安保理は戦争の根拠になるいかなる決議も行っておりませんし、だからこそ米英が新しい決議を求めまして、そのたくらみ自身が失敗をしたわけですから、正にこの戦争が国際法上の根拠を持たない道理のないものだと思います。二つ目に、イラクの大量破壊兵器問題を平和的に解決をするその道を力ずくで打ち切ったと言わざるを得ないと思います……


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第159回国会(2004/01/19〜2004/06/16)

第159回国会 憲法調査会 第2号(2004/02/25、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は三人の参考人の皆さん、貴重なお話をありがとうございます。  まず、豊下参考人と本間参考人に、国連憲章の基本的な理念と集団的自衛権についてお伺いをします。  集団安全保障というこの基本理念の大本には、かつての個別的安全保障の中心にある軍事同盟による勢力均衡という考えが、この世界大戦を回避できなかったという反省があると思います。そういう中でこの集団安全保障へと発展をさしてきたわけですが、この国連憲章が成立する過程で、しかし先ほど来のお話にもありましたように、この古い勢力均衡の考えに固執をする米ソ等の動きがあって、本来の理念と矛盾をする集団的自衛権が……

第159回国会 憲法調査会 第4号(2004/03/17、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。今日は三人の参考人、ありがとうございます。  この間、憲法と平和主義について調査をしてきたわけでありますが、私たちはこの九条というのは、戦争違法化の二十世紀の流れを示した国連憲章に合致し、更に前に進めるという点で大変誇り得るものだと思っておりますし、こういう憲法を持つ日本が核兵器の廃絶とか南北問題の解決、環境破壊の防止など、非軍事の分野で様々な積極的な国際的な平和貢献をすべきだと思っております。そういう点では、九条というのは国際貢献の足かせどころか日本が独自の積極的な役割を果たすものになると思っております。  それを前提に、まず酒井参考人にお聞きをいたし……

第159回国会 憲法調査会 第5号(2004/04/07、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  いわゆる冷戦後の国際情勢から、九条を変えるべきだという議論が今日もありました。私は逆だと思います。冷戦後、アメリカの軍事力中心の一国支配主義というものがむき出しになり、そのことが国連憲章との対立を浮き彫りにしているというのが現状だと思います。今日の改憲論はこのアメリカの戦略と密接に結び付き、九条を変えて集団的自衛権の行使を可能にすることにその中心的なねらいがあります。そのことは、二〇〇〇年十月のいわゆるアーミテージ報告で、日本が集団的自衛権を禁じていることが日米両国間の同盟協力を制約していると述べられ、これを受けて、翌年の四月に小泉首相が今後集団的自……

第159回国会 憲法調査会 第7号(2004/05/12、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は三人の参考人の方々、本当にありがとうございます。  最初に、浦部参考人にお聞きをいたします。  先ほど来、いわゆる正当性という問題が議論になっておりますけれども、手続的問題と同時に歴史的問題、そして国際的な進歩の流れとか、そういうことも含めて私は見ていくことが必要かと思います。  土井参考人が紹介されたエピソードで、過去の主権者が現在を縛るというだけでなくて、いろんな果実もあるんだというようなこともありました。やはり現憲法の制定過程ということを見たときに、人類の歴史でかつてなかったあの戦争の惨禍を踏まえて作られたということを見逃すわけにはいかな……

第159回国会 憲法調査会 第8号(2004/05/26、19期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  戦前の明治憲法の下での天皇は統治権の総攬者として国家のすべての作用を統括する権限を握っておりました。その専制政治の下で国民の権利と自由が奪われ、あの悲惨な戦争に突入をいたしました。そのため、戦前、私たちの党の先輩は、この天皇による専制政治をなくさない限り国民主権の民主主義の実現も平和も実現できないとして、治安維持法などによって迫害、弾圧を受けても天皇制の打倒を訴えました。  戦後、日本国憲法に天皇条項は残されましたけれども、国家制度として国民主権の原則が明確にされ、天皇制の性格と役割は大きく変わりました。現憲法の下で、天皇条項をなくさなければ日本社会……



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データ更新日:2022/12/18

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