井上哲士 参議院議員
23期国会発言一覧

井上哲士[参]在籍期 : 19期-20期-21期-22期-|23期|-24期-25期-26期
井上哲士[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは井上哲士参議院議員の23期(2013/07/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院23期)

井上哲士[参]本会議発言(全期間)
19期-20期-21期-22期-|23期|-24期-25期-26期
第185回国会(2013/10/15〜2013/12/08)

第185回国会 参議院本会議 第5号(2013/11/08、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、安全保障会議設置法等一部を改正する法案について総理に質問します。  本法案は、現行の安全保障会議に代えて日本版の国家安全保障会議、NSCを設置するものであります。重大なことは、安倍総理が本法案と一体で特定秘密保護法案を提出し、集団的自衛権の行使への憲法解釈の変更を強引に進めていることであります。これらは、歴代の内閣が企てても国民の強い反対に遭い断念をするか、踏み切ることができなかったものです。その根底には憲法の平和主義とそれを支持する主権者国民の世論がありました。戦後の憲法下の日本の歩みを覆すことになりかねないようなことをなぜ次……

第185回国会 参議院本会議 第10号(2013/11/27、23期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、国家安全保障会議設置法案に反対の討論を行います。  本法案によって設置される日本版NSCは、日本の外交・安全保障の司令塔だとされますが、検討されている国家安全保障戦略や防衛大綱の見直しの中身を見れば、首相の下に戦争、軍拡の司令塔をつくるものにほかなりません。秘密保護法と一体で主権者国民を罰則で脅し付けながら、あらゆる情報を隠しつつ米国との情報共有を行い政策決定を進めるものであり、集団的自衛権の行使に向けた検討と併せ、憲法に反する、海外で戦争をする国への体制整備にほかなりません。  国家安全保障戦略で名実共に武器輸出国になるための検討がされていることは重……

第185回国会 参議院本会議 第13号(2013/12/06、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まずは、昨日の特別委員会での秘密保護法案の強行採決の暴挙を、満身の怒りを込めて抗議をするものであります。この暴挙を行った国家安全保障に関する特別委員長中川雅治君問責決議案に対し、会派を代表して賛成討論を行います。  中川委員長、あなたへの問責に賛成する第一の理由は、与党と一体になって議会制民主主義を根底から破壊する強行採決の暴挙を行ったことであります。  昨日午後四時過ぎ、自民党議員の質疑中に、突然他の自民党議員が手を挙げて発言しましたが、その内容も委員長の発言も何も聞こえないまま騒然とする中、与党議員と委員長が採決をしたと言って委員会室から出ていき……


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第186回国会(2014/01/24〜2014/06/22)

第186回国会 参議院本会議 第14号(2014/04/04、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画について、日本共産党を代表して質問いたします。  初めて作られた国家安全保障戦略には、積極的平和主義が掲げられましたが、国の最高法規である日本国憲法への言及は一切ありません。憲法に反する集団的自衛権の行使を容認し、従来の専守防衛の建前さえ投げ捨てて海外での武力行使に踏み出すものではありませんか。  この間、総理は、集団的自衛権行使を容認するため、一九五九年の砂川事件の最高裁判決を持ち出しています。しかし、砂川判決が述べた固有の自衛権に集団的自衛権が含まれているという議論は通用しません。砂川裁判……

第186回国会 参議院本会議 第33号(2014/06/20、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、岩城光英議院運営委員長の解任決議案に賛成の討論を行います。  まず、本日の議運委員会における自民、公明与党による国会法改定案、参議院規則、規程案の強行採決の暴挙に対し、断固厳しく抗議するものであります。  岩城君は、議院運営委員長として議院の公正な運営をなすべき職責がありながら、本件の取扱いをめぐり、各会派の合意に基づく公正な運営を行わず、与党の多数の横暴にくみして強行採決を進めたのであります。公正な運営を尽くすべき職責をないがしろにし、議会制民主主義を踏みにじった岩城委員長の責任は極めて重大であり、解任は当然であります。  そ……


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第189回国会(2015/01/26〜2015/09/27)

第189回国会 参議院本会議 第2号(2015/01/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 私は、日本共産党を代表して、財政演説に関して質問します。  質問に先立ち、いわゆるイスラム国と見られる集団による残虐非道な蛮行を厳しく非難するものです。湯川遥菜さんを殺害したとしていますが、絶対に許されません。新たな投稿があった後藤健二さんの解放を強く求め、政府に対し、人命最優先で解決するためにあらゆる努力を尽くすことを求めるものであります。  今国会は総選挙後に初めて開かれるものでありながら、総理が国政にどう臨むかを示す所信演説が行われないことは重大です。  そこで、私はまず、総理の基本姿勢について質問します。  総理は、昨年の解散をアベノミクス解散と呼びました。ところが、総選……

第189回国会 参議院本会議 第18号(2015/05/18、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、安倍総理の訪米報告に対して質問いたします。  総理は、上下両院合同会議での演説で、我々は冷戦に勝利したと述べました。しかし、これまで歴代総理は、冷戦終結や冷戦構造の崩壊と述べてきました。なぜあえて勝利と述べたのですか。日本も冷戦に参加して戦っていたという認識ですか。  東西冷戦は、軍事ブロックの対決による果てしなき軍拡競争であり、軍事対軍事の悪循環の中、旧ソ連は莫大な軍事費増大の下で崩壊しました。一方、今日、軍事ブロックの解体と機能停止が進み、それに代わり、外部に仮想敵を設けない地域の平和協力の枠組みが広がっています。東南アジア……

第189回国会 参議院本会議 第25号(2015/06/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、防衛省設置法等の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。  本法案は、防衛省・自衛隊の装備取得関連部門を集約、統合し、防衛省の外局として防衛装備庁を新設するものです。  安倍政権の下で、今年度の防衛予算は過去最高の額となりました。さらに、歴代の内閣が維持するとしてきた武器輸出三原則等を撤廃して、武器輸出を原則禁止から推進へと百八十度転換する防衛装備移転三原則を決定し、武器の輸出を推進する道に公然と踏み出しました。  その上で、防衛省は、軍需産業の育成強化を図る防衛生産・技術基盤戦略を策定し、日米新ガイドラインには日米……

第189回国会 参議院本会議 第29号(2015/07/01、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党を代表して、二〇一三年度決算の是認に反対の討論を行います。  一三年度決算は、政権復帰後に安倍内閣が編成した初めての当初予算と、消費税増税実施のための経済対策とされた五兆五千億規模の補正予算についてのものです。  安倍内閣は、デフレ不況を抜け出すとして、アベノミクスを始め、さらに施政方針演説で、世界で一番企業が活躍しやすい国を目指すと表明し、労働などの規制緩和や、食の安全と農業を潰し、経済主権を脅かすTPP交渉など、大企業中心の成長戦略を推進してきました。  それに加え、補正予算では、大企業が負担する復興特別法人税を一年前倒しで廃止し、三大都市圏環状道路や国際コンテナ戦……

第189回国会 参議院本会議 第33号(2015/07/24、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  会派を代表して、参議院選挙制度改革に関する二つの法案について発議者に質問します。  まず、両法律案が、発議者より委員会審査省略要求を付して提出され、政治倫理・選挙制度特別委員会での審査を省略してこの本会議で採決されようとしていることを強く抗議するものであります。  選挙制度の改正内容の周知期間を一年間は確保するために、本日までに参議院で可決することが必要だという理由で委員会質疑が省略されましたが、これは本末転倒の議論であります。選挙制度をどうするのかということは、国民の基本的権利の問題であり、議会制民主主義の根幹に関わる問題であって、委員会における国……

第189回国会 参議院本会議 第43号(2015/09/18、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、山崎正昭議長不信任決議案に賛成の討論を行います。  まず、昨日、与党によって行われた強行採決に対し、満身の怒りを込めて糾弾をするものであります。  この採決なるものに正当性があるでしょうか。あの委員会室においても、何が採決されたのかも、誰が賛成し、反対したのかも不明であります。直後に、野党六党会派の国会対策委員長で議長に面会し、議事録に基づいて議院運営委員会で精査すべきこと、採決の事実が確認をされなければ本会議を開くべきではないと申入れをいたしました。  では、議事録に何と書いてあるのか。委員長着席、発言する者多く、議場騒然、聴……


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第190回国会(2016/01/04〜2016/06/01)

第190回国会 参議院本会議 第2号(2016/01/07、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  質問に先立ち、昨日、北朝鮮が行ったとする、水爆だとする核実験を厳しく糾弾します。この暴挙は、地域と世界の平和と安定に対する重大な逆行であり、国連安保理決議、六か国協議の共同声明、日朝平壌宣言にも違反しており、断じて許されません。国際社会が一致して、政治的、外交的努力を強め、北朝鮮に核兵器を放棄させるための実効ある措置をとることを強く求めます。  日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。  今年は日本国憲法公布七十年です。個人の尊厳を守るために憲法で権力を縛る、この立憲主義の大切さを国政に携わる者は改めて胸に刻むことが必要です。  安倍政権は、昨年……

井上哲士[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院23期)

井上哲士[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第185回国会(2013/10/15〜2013/12/08)

第185回国会 外交防衛委員会 第2号(2013/11/05、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  武器輸出三原則についてお聞きをいたします。  まず、防衛大臣、七月の防衛力の在り方検討に関する中間報告では必要な措置を講ずるとされまして、そして、十月の安防懇の国家安全保障戦略概要では見直しが明記をされました。防衛大綱にも盛り込むと言われておりますけれども、どこをどう見直そうとされているんでしょうか。
【次の発言】 今ありましたように、三原則はこの間例外措置として次々と抜け穴が作られてまいりました。見直しは、それを更に進めて形骸化をさせるものと言わざるを得ません。特に、二〇一一年、今ありましたように国際共同開発生産を包括的に認める大穴が空きました。し……

第185回国会 外交防衛委員会 第3号(2013/11/07、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約、郵便送金業務約定の改定の内容は、いずれも国際郵便業務を円滑に進める上で必要な措置であります。また、国際郵便業務等に係る国内実施の法的根拠を確保する上でも必要なことでありますので、賛成です。  WTOの政府調達協定の改正議定書については、アメリカ等の多国籍企業が自由貿易を政府調達の枠でも拡大しようとするもので、日本経済の自主的、平和的発展を阻害し、官公需における中小企業の受注を低下をさせ打撃を与えるものだということで、私どもは反対であります。  この国際郵便サービスの問題は、TPPに係る日米の二国間協議でも取り上げ……

第185回国会 外交防衛委員会 第5号(2013/11/14、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  フィリピンの台風被害について先ほど来やり取りがありました。私も昨日、フィリピン大使館に参りまして、我が党志位委員長のお見舞いの書簡をお渡しして懇談もし、また昨日から大使館にお見舞いの記帳台ができておりましたので早速記帳もしてまいりました。多くの日本国民が東日本大震災でのフィリピンを始めとした世界からの支援に非常に感謝をし、何とかしたいという思いを持っているということも伝えてまいりましたし、また、実際、我が党などにも何かしたいんだけれどもどうしたらいいかというような電話なども掛かってきております。  党としては、募金活動をやろうということで今日から呼び……

第185回国会 外交防衛委員会 第7号(2013/11/21、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日の議題には日中韓の投資協定も含まれておりますが、枠組みをつくりましても、外交関係が悪化しますと経済関係の発展もありません。アメリカのケリー国務長官も十四日、ワシントンで開かれている日米財界人会議で演説をして、尖閣や歴史認識を念頭に、日米の繁栄のためにも日中、日韓関係の改善が必要だということを述べられております。  この点での外務大臣の認識及び関係改善への外交的努力、まずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 軍事的対応がエスカレートしますと一層悪化をしていくということは戒めなくてはいけないと思いますが、そこで、今年二月に京都の丹後半島の経ケ岬に設……

第185回国会 外交防衛委員会 第9号(2013/11/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、全員に同じ質問をしたいんですが、それぞれの御意見の中で、自立した生活とはどういうことかとか、それから家族への支援の乏しさとかいろんなお話があったと思うんですが、この条約に向けて様々な障害者施策の前進の一方で、例えば社会保障改革推進法などでは、むしろ自助、共助を非常に強調するということも流れとしてはあるわけですが、そういう自助、共助が強調される風潮や施策と、この障害者権利条約で進めていくこの自立の方向と、どういうお考えか、どういう課題があるのか、それぞれからまずお聞きしたいと思います。

第185回国会 原子力問題特別委員会 第2号(2013/11/20、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  やっと参議院の原子力問題特別委員会も今日最初の質疑を行えるようになりました。私ども、衆議院のように先国会からこの特別委員会を設置しろと求めてきたわけでありますが、当時与党の自民党などの賛同が得られないまま参議院選挙後の設置ということになって、やっと今日、第一回目の質疑となりました。  改めて、この委員会がなぜつくられたのかということを確認をしておくことが必要だと思うんですね。全会派の賛同で国会事故調査委員会がつくられました。その提言に基づいてこの委員会はつくられたわけであります。国会事故調が、安全神話の下でなぜああいうような大きな取り返しの付かない事……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第2号(2013/11/13、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案による国家安全保障会議では、国家安全保障戦略を策定をすることになります。  それに盛り込むべき内容について、現在、安全保障と防衛力に関する懇談会で議論をされていると思いますが、官房長官、お聞きしますが、その中で武器輸出三原則についてはどのように議論をされているでしょうか。
【次の発言】 この問題は本会議でもお聞きをいたしました。防衛産業の国際競争力の強化を防衛省が初めて打ち出したということも踏まえて総理にお聞きしたわけでありますが、総理は武器輸出で経済成長を図ることは考えていないという答弁でありましたが、武器輸出の拡大を考えていないと、こういう……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第3号(2013/11/18、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国家安全保障会議が作成する国家安全保障戦略についてお聞きいたします。  これまでの防衛白書などは、まず我が国周辺の安全保障環境から記述が始まって、次に国際社会における安全保障上の課題となっております。ところが、今、安防懇の議論では、国家安全保障戦略に盛り込むものとして、まずグローバルな安全保障環境から始まっておりますが、なぜ、こういうような順序になるんでしょうか。
【次の発言】 私がお聞きしましたのは、これまでの防衛白書などは我が国周辺から始まっているのに、逆にグローバルという記述から始まっているということがどうしてなのかということなわけでありますが……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第4号(2013/11/19、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  国家安全保障会議で米国と軍事情報を共有するために米国から情報保全法制の強化を求められてまいりました。先日の質疑でも、外務大臣から、米側は日本の情報保全の取組に注目をしてきたと、こういう答弁もありました。  そこで、まず森大臣にお聞きいたしますが、今回のこの特定秘密保護法案の作成に当たって、米側とはどういう協議をしてきたんでしょうか。
【次の発言】 今答弁もありました二〇一〇年の三月のオタワで開かれた日米外相会談で合意をして、情報保全についての日米協議が設置をされております。そして、先ほどありましたように、今年十月の2プラス2の共同発表でもそのことにつ……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第8号(2013/11/25、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本版NSCの設置法案について採決の提案があり場内協議をされているようでありますが、審議は尽くされておらず、引き続き審議を求めたいと思います。  そして、本法案と一体の秘密保護法案について与党は明日にも衆議院での採決を主張をしております。国民世論を見れば、およそそのような状況ではありません。  森大臣にお聞きいたしますが、日本弁護士連合会、そして五十二の弁護士会全てが反対を表明をしております。日本ペンクラブ、日本雑誌協会、テレビキャスター八氏、刑事法研究者百二十九氏も反対を表明をしております。さらには、日本新聞協会、日本雑誌協会、日本民間放送連盟も強……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第9号(2013/11/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  審議入りからまともな日程協議もないままに職権セットがされました。そして、今日も極めて不公正なやり方が行われた。野党が審議をやろうと言っているのに与党が審議を妨害するような、そんなことが行われたことに私はまず厳しく抗議をしたいと思います。  そこで、まず森大臣にお聞きします。  あなたの地元の福島での公聴会では、全員が反対ないし慎重意見でありました。にもかかわらず、その翌日に衆議院で採決が強行されたことに怒りの声が広がっております。ところが大臣は、公聴会の後に地元紙の福島民報のインタビューで、原発事故を抱える福島県にこそ必要な法律だと、こういうふうに語……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第10号(2013/11/29、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、修正部分について質問をいたします。  まず、森大臣、この法案の第四条で特定秘密指定の有効期限を三十年間としておりますが、二十年でも四十年でもなく、なぜ三十年にされたんでしょうか。
【次の発言】 そこで、四党の修正案提案者にお聞きするんですが、この修正では指定の有効期限の上限を原則六十年とされました。報道を見ている限り、協議の中で維新の会やみんなの党から六十年という提案はされていないようなんですが、修正協議の中で一体誰が六十年ということを言われたのか、そしてなぜ五十年でも七十年でもなく六十年になったのか、それぞれお答えいただきたいと思います。

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第11号(2013/12/02、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案で大きな問題になっているのが特定秘密を取り扱う者への適性調査であります。そこで、現在自衛隊で行われている秘密を扱う隊員に対しての秘密取扱適格性確認制度についてお聞きいたします。  まず、防衛大臣、これはどういう制度なんでしょうか。
【次の発言】 中身がさっぱり分かりませんが。  この秘密取扱適格性確認制度で、対象者に身上明細書というのを提出をさせております。陸上と海上自衛隊のそれぞれのものが我が党の赤嶺衆議院議員のところに内部告発で寄せられまして、これを基に衆議院で質疑をいたしました。この度、航空自衛隊の身上明細書についても寄せられまして、その……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第13号(2013/12/04、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今、それぞれの同僚議員からありました。会期中に何が何でも強行すると、そういう立場での極めて乱暴な委員会運営が行われている。まず、厳しく抗議をしたい。  参議院に送付されてからまだ僅か一週間です。昨日までまだ十六時間しか質疑をしていません。しかも、議論をすればするほど反対の声が広がっております。  山田洋次さんらが呼びかけた映画関係者の反対する会には、宮崎駿監督や吉永小百合さんなど二百六十四人が賛同しています。ノーベル賞受賞者の益川敏英さん、白川英樹両氏を始めとした学者の会の賛同者は二千人超えました。そして、国連人権高等弁務官も、どんな不都合な情報も政……


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第186回国会(2014/01/24〜2014/06/22)

第186回国会 外交防衛委員会 第3号(2014/03/13、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日米地位協定の環境補足協定の交渉が二月の十二日に開始をされました。それに関わって今日はお聞きいたします。  まず、現行地位協定の下で在日米軍の特権が保障されまして、環境問題を始め様々な問題が指摘をされ、その抜本改定が求められてきました。私自身も当委員会で、環境問題であるとか、それから米軍関係者の犯罪の特権問題であるとか、訓練に関わる様々な被害の問題等を取り上げてきたところであります。  まず、外務大臣に、こうした日米地位協定の下での問題点と、そしてその改定の必要性についての認識をお聞きしたいと思います。

第186回国会 外交防衛委員会 第4号(2014/03/17、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、京都府京丹後市の経ケ岬への米軍Xバンドレーダーの建設についてお聞きいたします。  基地建設による影響に住民の不安が広がっておりますが、一方で強引に進められております。この間、京丹後の市議会で副市長が、防衛省のボーリング調査の結果、地質が悪いと評価をされ、工事期間が長くなるだろうという情報まで聞いている旨の発言をされておりますが、実際このボーリング調査の結果はどういうことだったんでしょうか、明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 米軍の調査ということでありますが、是非住民に対して中身をきちっと公表させていただきたいと思うんですね。  ……

第186回国会 外交防衛委員会 第5号(2014/03/25、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  自衛隊でのいわゆるいじめ自殺の問題についてお聞きをいたします。  過去十年間の陸海空自衛官及び事務官の自殺者数は年間八十一人から百一人で推移をしておりますが、自殺者数の比率は一般公務員と比べますと一・五倍ぐらいになると言われておりますが、自衛隊における自殺の原因と対策はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 専ら自殺した隊員のメンタルの問題など個人的事情が問題とされて、その対策が中心だと思うんですね。しかし、実際には職場でのいじめとかパワハラとか、そういうことによる自殺が少なくありません。  先ほど分類を挙げられましたけれども、二〇一二年では年間八……

第186回国会 外交防衛委員会 第6号(2014/03/27、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在外公館に係る法案については、海外での生活の実態に合わせた改正と言えますので賛成であります。  そこで、今日はODAについてお聞きをいたします。  ODAの分野には、教育や健康、上下水道などの社会インフラ、それから輸送、通信、電力などの経済インフラ、農業分野、工業その他、緊急援助等々ありますが、日本のODAは、二〇一一年の統計を見ますと、経済インフラの比率が四〇・六%。アメリカは六・三%、イギリス九・〇%、フランス一一・四%と比べますと非常に高い、経済インフラに言わば偏った中身になっておりますが、なぜこういうことになっているんでしょうか。

第186回国会 外交防衛委員会 第7号(2014/04/01、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  昨年十二月に特定秘密保護法が強行されました。審議の中で、日米安保条約に関わって、国民の安全と平和にとって重大な問題が大量に秘密にされてきた、そのことこそが問題だと私ども指摘をいたしました。特に、核兵器の持込みに関する密約文書が外務省内に現に存在していたにもかかわらず、歴代自民党政権が存在しないと国会で虚偽答弁を続けてきたと、この問題もただしてまいりました。  この点について総理は、今年一月三十一日の衆議院の予算委員会の答弁で、ずっと国民に示さずに来たのは間違いだった、政府としてどう考えているかお示ししたいと答弁をして、政府見解を公表するということを約……

第186回国会 外交防衛委員会 第8号(2014/04/03、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  租税条約は、二重課税の回避のため、それから脱税、租税回避行為の防止のためとして、二〇〇三年の日米租税条約以来、各国と結ばれてきました。一方、今、国際的にも大きな問題になっているのは二重非課税という問題です。  現在、OECDの租税委員会の議長を日本人で初めて務めている財務省の浅川雅嗣氏が、ちょうど一年前の日経新聞でこの問題を語っておられます。こういうふうに述べておられるんですね。これまでの国際課税ルールは、企業や個人が実際に利益を上げた国、源泉地国での課税を抑え、本社などがある居住地国で広く課税することを認める方向で進んできた。企業の進出を促し、資本……

第186回国会 外交防衛委員会 第9号(2014/04/08、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、白石参考人にお伺いいたします。  最初のお話で、戦後の世界を、自由と民主主義、市場経済、アメリカの平和、ドル本位制と、この四つを言われて、このアメリカの平和が守れなくなってきているというお話がありました。そういう中で今の日本がどうあるべきかということが問われるんだと思うんですが、G8などもなかなか機能しなくなり、G20になり、さらにはもっと全加盟国なんかが参加をするような大きなやっぱり国際的な流れの中にあって、アメリカだけでは守れなくなっている中で、日本がそれを補完をするというような方向でいいん……

第186回国会 外交防衛委員会 第10号(2014/04/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  集団的自衛権についてお聞きいたします。  最近の世論調査を見ますと、いずれも行使容認反対が多数を占め、賛成の倍近くなっております。例えば、三月二十四日の共同の世論調査は、反対五七・七%、二月と比べても六・七ポイント反対が増え、むしろ議論をすればするほど反対論が増えている、世論が増えているというのが実情だと思います。  安倍総理は、九十六条の改正の必要性を論じるときに、国民の多数は改正を望んでいるのに、たったの三分の一の国会議員が反対したら発議もできないのはおかしいと、こういう議論を随分されました。そういうことから言えば、国民の過半数が反対しているのに……

第186回国会 外交防衛委員会 第11号(2014/04/15、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本協定は、両国との間で進む原発輸出に必要なものであります。総理は施政方針演説でも、過酷な事故を体験した我が国としては、事故から得られる知見と教訓を世界と共有することで世界の原子力安全の向上や原子力の平和利用に貢献していくと述べられました。外務大臣も同趣旨のことを答弁をされております。  しかし、福島第一原発の事故の教訓を言うならば、原発を輸出するという話に私はならないと思います。まず、福島の教訓の一つは、原発の安全性に懸念を示す住民の世論を安全神話を振りかざして抑え付けてきたということの誤りがあると思うんですね。  トルコのシノップ原発についても、今……

第186回国会 外交防衛委員会 第12号(2014/04/17、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、前回に続いて、原発建設に関するトルコ現地の世論についてお聞きいたします。  前回の質疑の際に、シノップ市長の立場について、三月三十日の地方選挙で市長が再選された際に、選挙キャンペーン中には原発建設反対の主張は全く展開されていないと、まるで市長が反対でなくなったかのような答弁がございました。  しかし、この答弁を聞いて、トルコのNGOから市長選挙直前の三月十一日付けのニュースが送られてまいりました。ラディカルというトルコの新聞で報道されております。こういう内容であります。CHP党所属のシノップ市長パキ・エルギュル氏は、二つの大きな問題がある、一つ……

第186回国会 外交防衛委員会 第13号(2014/04/22、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  武器貿易条約については、国連の下に普遍的な基準が作られることは意義があります。将来的には国際社会による通常兵器の管理を展望する上で足掛かりになるものであり、賛成であります。  その上で、新武器輸出三原則についてお聞きいたします。  最初の案件になろうとしているのが、要撃ミサイルPAC2をライセンス製造する三菱重工に対して、アメリカのレイセオン社から基幹部品の輸出要請が行われております。新しい原則では、ライセンス生産の場合は第三国への再輸出について事前同意が義務付けられておりません。日本の部品を使ったPAC2が国際紛争の助長のために使われるんではないか……

第186回国会 外交防衛委員会 第14号(2014/05/13、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」のいじめ自殺問題についてお聞きいたします。  三月二十五日に本委員会で取り上げましたけれども、東京高裁は四月の二十三日に、海自によるいじめの証拠隠しを認めた上で、自殺の予見性、そして上司が対策を講じなかった責任を認めて、一審の四百四十万円から大幅に増えた約七千三百万円の賠償を国などに命じる判決を下しました。  上告をせずに判決は確定したわけでありますが、防衛大臣が判決をどのように受け止められているのか、そして、当然遺族に対して謝罪が行われるべきかと考えますが、これはどうなっているのか、まずお聞きいたします。

第186回国会 外交防衛委員会 第15号(2014/05/15、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  南インド洋の漁業協定、船舶のバラスト水の国際条約、いずれも必要なものであり、賛成であります。  漁業協定に関連して聞きます。  午前中の質疑にもありましたが、初ガツオの季節でありますけれども、非常にカツオの不漁が重大な問題になっております。特に深刻な高知県などは、県の振興課によりますと、県内主要港の四月までの水揚げ量が十九トンで、例年の十四分の一というふうに言われております。  まず、現状と原因を水産庁はどのように把握をされているでしょうか。
【次の発言】 今年のこの極端な不漁は水温の問題だというお話でありましたが、同時に、専門家は遠洋での漁獲量増加……

第186回国会 外交防衛委員会 第16号(2014/05/20、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  意匠国際登録ジュネーブ改正協定についてお聞きいたします。  複数国出願によるコストの削減や我が国意匠の国際的周知、保護の促進、国際競争力の強化などが意義に挙げられておりますが、それを踏まえつつ、特に中小企業支援を中心にお聞きしたいと思います。  まず、特許庁にお聞きしますが、この意匠の出願件数それから出願者数、それぞれについて、大企業と中小企業の割合はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 特に、やはり出願者数でいいますと中小企業の方が非常に多くなってまいります。日本の中小企業は非常にデザインでいいますと世界にも通用する力を持っていますし、地方都市……

第186回国会 外交防衛委員会 第17号(2014/05/22、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、昨日の米軍厚木基地の騒音損害訴訟の判決についてお聞きいたします。  横浜地裁は、全国の基地騒音訴訟では初めて自衛隊機の夜間飛行差止めを命ずる画期的な判決を下しました。周辺住民が受けている被害は健康又は生活環境に関わる重要な利益の侵害だと指摘し、当然に受忍しなければならないような軽度の被害とは言えないと、こういうふうに断じたわけであります。  先ほど判決内容やこれまでの大臣の現場での経験については御答弁ありましたが、私はこれは重く受け止めて控訴はしないようにすべきだと考えますが、いかがでしょうか。

第186回国会 外交防衛委員会 第18号(2014/05/27、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三沢基地に配備される米軍の無人偵察機グローバルホークについてお聞きいたします。  二十四日に一機、そして明日二十八日に一機配備をされ、二機が配備をされるということでありますが、これは二〇一三年十月の2プラス2でローテーションによる展開が合意をされておりますが、三沢に配備をするということはいつの合同委員会で確認をされたんでしょうか。
【次の発言】 通知ということで、特段それ自体は合同委員会の合意をしたということではないということなんだろうと思いますが。  無人機であっても領空侵犯をすればこれは主権侵害になると考えますが、この点どうかと。そして、仮に日本……

第186回国会 外交防衛委員会 第19号(2014/05/29、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  集団的自衛権をめぐる与党協議が始まり、十五の具体的事例が示されております。しかし、具体的事例というならば、集団的自衛権というものが一体戦後どのように使われてきたのかと、そのことの検証が私はまず必要だと思います。  自民党の石破幹事長は、大国の横暴に小国が連携して国を守るための権利だと、こう言われました。果たしてそうなのか。  戦後、集団的自衛権が行使をされた例は十四あります。主なものを並べてみました。(資料提示)アメリカなどによるベトナム戦争、旧ソ連などによるチェコの侵略、そしてアメリカやNATOによるアフガニスタン戦争。こういう例を見ますと、大国の……

第186回国会 外交防衛委員会 第20号(2014/06/03、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日米重大犯罪防止協定、PCSC協定についてお聞きいたします。  この協定の協議は日本からの要請で始めたものではないと承知しておりますけれども、どういう経過だったのか、まず外務大臣からお願いいたします。
【次の発言】 協議の途中の二〇一二年の十月に、日米間で意図表明文書に署名が行われております。  協定や条約の締結に当たってこういう意図表明文書を締結するということがどの程度あるのか、また、今回こういうものを交わした理由は何だったんでしょうか。
【次の発言】 それを見ますと、米国政府が二〇一三年六月三十日までに協定をまとめる必要を強調したことを踏まえと、……

第186回国会 外交防衛委員会 第21号(2014/06/05、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案では、我が国周辺の安全保障環境が厳しさを増しているとして部隊改編を盛り込んでおります。その一つである航空戦術教導団を新編する理由は何なのか。そして、一月三日の産経新聞は、この教導団について、戦闘機と地対空誘導弾の戦闘技術を高める教導隊を集約し、北朝鮮の弾道ミサイル発射基地を念頭に敵基地攻撃能力の研究に着手すると、こういう報道をされておりますが、こういう研究をこの教導団で行うということなんでしょうか。
【次の発言】 軍事に軍事で対抗することは、周辺諸国との緊張を高め、東アジアの平和的環境づくりに逆行するものになるということを私ども指摘をしてまいりま……

第186回国会 外交防衛委員会 第22号(2014/06/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  京都府京丹後市の米軍のXバンドレーダー基地についてお聞きいたします。  先々週の火曜日、二十七日の早朝に着工いたしました。朝六時半でありました。土曜日に地元紙に、金曜日までに米軍が工事業者に着工を許可したことが分かった、週明けにも着工する見通しだという報道がありました。地元住民や地方自治体が週明け月曜日の午前中に現場の地元連絡所等に確認をしても、知らないと、こういうことだったわけでありますが、月曜日の午後一時半になって京都府や京丹後市に、翌朝着工されると、こういう連絡がありました。  京都府は五月の二十日に、地域住民の安全確保対策、具体的な工事のスケ……

第186回国会 外交防衛委員会 第23号(2014/06/12、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本とサウジアラビア、ミャンマー及びモザンビーク三か国との投資協定について質問いたします。  この三か国は、安倍総理が昨年、財界と一体に訪問して、トップセールスで経済連携を進めてきた国であります。サウジアラビアでは、首相訪問時に原発輸出を約束をして、現在、原子力協定の締結に向けて話合いが進められております。ミャンマーは、民主化の下で外国企業の受入れが進められて、日本企業の進出条件整備が進められているところであります。また、モザンビークは、日本のODA、プロサバンナ計画の下で、広大な土地を農地に変え農産物を日本の商社が世界中に輸出していくと、こういう計……

第186回国会 外交防衛委員会 第24号(2014/06/19、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  世界最大規模の武器の展示会ユーロサトリが十六日から始まりました。パリで行われておりますが、今回は、武器禁輸政策の撤廃を受けて日本パビリオンが出展されて、初めて十三社が参加をしております。政府としては、この武器輸出の新三原則について、防衛産業に対していつどういう場で説明をされたのか、そして、政府として企業にこのユーロサトリへの出展の要請をしているようですが、そういう説明の場で行ったのか個別に行ったのか、お答えください。
【次の発言】 テレビでも、三菱重工の方が政府からの要請があったとはっきり述べられておりますし、いろんな多くの新聞や雑誌が複数の出展企業……

第186回国会 決算委員会 第10号(2014/06/09、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  総理、四月一日から消費税が八%になりました。今、国民や中小企業、お商売の皆さんから怨嗟の声が上がっております。年金暮らしの七十二歳の女性、一番安いものを買い、他の買物はしない。三十六歳の人、ワーキングプアなので、景気の回復も実感しないまま税金だけ上がって、貧富の格差がますます開いた気がする。全国を回りますと、増税を機に店を畳んだという張り紙も随分見るわけでありますが、総理、こういう事態をどう受け止めていらっしゃるでしょうか。
【次の発言】 国民に心を寄せる言葉はありませんでした。レシートを見るとため息が出ると、もう消費税を上げないで、都内の六十八歳の……

第186回国会 原子力問題特別委員会 第3号(2014/04/02、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  当委員会で、二月の十八日に福島第一原発の視察をいたしました。その後も様々なトラブルが続いております。特に直後の二十日に、H6エリアのタンクから高濃度汚染水百トンがあふれ出る事故がありました。先ほども指摘がありました。タンク上部の天板から雨どいを通って、タンクの堰の外に水が漏れたわけであります。  東電の資料でも、直接的な原因として二つ挙げておられます。  一つは、先ほどありましたように、この弁の開閉管理ができていなかった、間違って開いたり閉まったりしていたという問題です。  もう一つが、この異常を示す二つの兆候を見逃してしまったと、こうなっております……

第186回国会 原子力問題特別委員会 第4号(2014/05/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  大飯原発の差止め判決について何人かから御議論がありました。私はこの判決は非常に事実と道理に立った判決だと思っておりますし、全国からも歓迎をされております。人の命を基礎とする人格権は憲法上の権利で、日本の法律でこれを超える価値はないという立場から差止めを命じました。他の技術とは異なる本質的な危険性があるという問題、さらには、いわゆる安全神話を厳しく批判をしながら、命よりコストを優先するという考えも退けたという点で、私は、規制委員会も、また電力会社も、また我々国会も正面から受け止めるべきものだと考えております。  その上で、今日は原発の新規制基準における……

第186回国会 予算委員会 第10号(2014/03/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  三年目の三・一一を前に、改めて犠牲者の皆さんにお悔やみを申し上げ、被害者の皆さんへお見舞いを申し上げるとともに、生活となりわいの再建のために全力を尽くすことをお誓いをしたいと思います。  総理は八日の日に福島を訪問をされて、福島でも復興が前に進み始めたことを実感できたと述べられました。一方、これ四日に報道されました朝日新聞と福島放送による福島の県民の世論調査です。(資料提示)原発事故の被災者への関心が薄れ、風化しつつあると思うかという問いに、風化しつつあるというのが七七%。なぜ福島県の皆さんがこのようにお感じになっていると思われるでしょうか。

第186回国会 予算委員会 第12号(2014/03/12、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  くしくも三・一一を挟んで、おとついと今日も質問に立つことになりました。改めて犠牲者の方へのお悔やみと被災者へのお見舞い、そして復興への決意を新たにするものでございます。  さて、武器輸出三原則について聞きます。  我が国は、武器及び関連技術について海外に輸出しないという武器禁輸政策を取ってきました。これは一内閣の方針ではありません。衆参の本会議で八一年に全会一致で決議をしております。そして、内外に国是として宣言をしてきました。決議では、「日本国憲法の理念である平和国家としての立場をふまえ、」「政府は、武器輸出について、厳正かつ慎重な態度」を求めており……


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第187回国会(2014/09/29〜2014/11/21)

第187回国会 外交防衛委員会 第2号(2014/10/16、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  集団的自衛権行使容認の問題でお聞きいたします。  七月一日の閣議決定は、憲法九条の下では海外で武力行使は許されないとしてきた政府見解を百八十度転換し、海外で戦争をする国へと道を開くものになっております。  政府は、歯止めは掛かっているんだと、際限なく広がるものではないと、こうこの間答弁をしてきたけれども、果たしてそうなのか。  予算委員会で横畠内閣法制局長官が、これは公明党への答弁でありましたが、集団的自衛権行使の三要件について、我が国が武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が国民に及ぶことが明らかな状況と、こういうふうに述べました。これで歯止……

第187回国会 外交防衛委員会 第4号(2014/10/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私からも、まず、片山委員長が政府の答弁資料を読みながら委員会運営をしていた問題についてただしたいと思います。  立法府と行政府の関係から、あってはならないことであります。常任委員長は参議院本会議で選ばれた院の役員でありまして、その立場から絶対やってはならないことでありますし、同時に、公正、民主の委員会運営を進めるべき委員長としてもこれはあってはならないことであります。  今日、冒頭、軽率な行動というふうに謝罪がございました。しかし、委員部から前例がないことだというふうに言われながらも重ねてこの提出を求めたということから考えれば、事の重大さを認識できて……

第187回国会 外交防衛委員会 第7号(2014/11/13、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、江渡防衛大臣の政治資金の問題についてお聞きいたします。  大臣の地元の政経福祉懇話会の問題です。大臣のホームページでは、この懇話会について、大臣の支援企業の会だと繰り返し述べられております。同会が大臣が代表を務める自民党青森県第二選挙区支部に対して、毎年三百万円の寄附を行っており、二〇〇二年からの累計でいいますと三千二百八十五万円に上ります。にもかかわらず、この懇話会が政治団体の届出をしていないということが、この間、当委員会でも問題になってまいりました。  政治資金規正法は、政治団体に当たる団体は、「都道府県の選挙管理委員会又は総務大臣に届け出……

第187回国会 外交防衛委員会 第8号(2014/11/18、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  CSC条約の批准について、外務大臣は今日も、原発輸出を目的としたものではないと繰り返し答弁をされております。  一方、二〇〇八年の原子力損害賠償制度の在り方に関する検討会の第一次報告書では、このCSCに参加を検討する上での政策的課題として、我が国原子力産業の国際展開の支援が明確に挙げられております。  原発輸出の支援になると判断をしたから参加をするということではないんでしょうか。
【次の発言】 これ、業界の方は本音を語っているんですね。  これ、電気業界が出しております日本電気協会の新聞、電気新聞というものがありますが、二〇一二年六月二十七日付けを見……

第187回国会 原子力問題特別委員会 第2号(2014/11/12、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  川内原発の再稼働が進められておりますが、火山学会ができないと言っている巨大噴火の早期予知が前提となっており、実効ある避難計画もないままのものでありまして、新たな安全神話だと言わざるを得ません。しかも、再稼働すれば増え続ける使用済核燃料の問題は何も解決しておりません。  今日はこの問題を中心にお聞きいたしますが、まずこの使用済核燃料について、全国の原発の貯蔵プールなどの総容量と現在の貯蔵量はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 ですから、全国の原発でいいますと二万トン余りの容量に一万四千トンが貯蔵されていると。例えば、玄海など再稼働いたしますと約三……

第187回国会 災害対策特別委員会 第閉会後1号(2014/11/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まずは、この度の長野県北部での地震の被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思います。  三・一一の東日本大震災の後に、衆議院が解散している下で大災害があったらどうするんだと、緊急事態条項が憲法にないのは問題だというような議論もあったわけでありますが、私たちは、参議院が緊急集会も含めて対応できるという議論をしたことを思い出します。今回、衆議院が解散している下でこうして参議院の委員会で危機対応の議論をしているという、これは大変重要なことだと思っております。  私も、白馬村、それから小谷村で、被災者やまたそれぞれの村長さんから被害の実態やまた要望に……

第187回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号(2014/11/17、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  地方選挙の期日の特例法は、必要な措置であり、賛成であります。  選挙部長に一点だけ確認をしたいと思うんですが、昨年、公選法の改正を行って、県議会議員選挙については、政令指定都市に二つ以上の選挙区があれば合区を認めることといたしました。これに伴って、熊本の県議会議員選挙において、熊本市内の五行政区に分かれていたのを二つの選挙区にしたということは承知しておりますが、ほかに合区を行った、又は検討しているような政令指定都市はあるんでしょうか。
【次の発言】 地域の代表、有権者の代表がきちんと適切に選ばれるような運用を望みたいと思います。  次に、政治と金の問……


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第189回国会(2015/01/26〜2015/09/27)

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第5号(2015/07/30、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  集団的自衛権行使についてお聞きします。  これまで憲法上行使できないと、違憲だと言われてきた集団的自衛権を、この法案では新三要件に当てはまれば行使可能と、百八十度超えるものであります。歯止めなき海外派兵につながると不安と反対の声が広がっております。  まず、中谷大臣にお聞きします。(資料提示)  集団的自衛権の行使について、事態対処法の第三条四項は、「存立危機事態においては、存立危機武力攻撃を排除しつつ、その速やかな終結を図らなければならない。」と集団的自衛権について書いておりますが、この日本が排除する存立危機武力攻撃とは一体何でしょうか。

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第6号(2015/08/03、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  質問に入る前に、先週木曜日に取り上げた、陸上自衛隊が昨年一月に行った米陸軍戦闘訓練センターにおける日米共同訓練の資料について申し上げたいと思います。  この訓練は、砂漠を選んだものでも中東を想定したものでもないという答弁でありましたけれども、アメリカ側は砂漠での戦闘隊形や戦車演習について自衛隊を指導したと明確に述べております。食い違っておるわけですから、この訓練について、防衛省からは大半を黒塗りにした資料しか提出されておりません。どのような訓練が行われたか明らかにするために、黒塗りを外した資料の提出を求めたいと思います。  委員長、取り計らいを求めた……

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第12号(2015/08/25、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  在日米軍基地の重大事故が相次いでおります。昨日は相模原市の米軍補給基地での爆発事故、そして、十二日には沖縄本島東側の海上にヘリが墜落をするという事故が起きました。そして、いずれも日米地位協定の下でまともに事実が明らかにされないと、こういう事態になっております。  今日は、法案との関係で、沖縄のヘリ墜落事故に関してお聞きいたします。  沖縄県議会は、抗議決議と意見書を全会一致で可決いたしました。一歩間違えれば人命、財産に関わる重大な事故につながりかねず、日常的に米軍基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな不安を与えるものであり、極めて遺憾……

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第16号(2015/09/04、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  一昨日の委員会で我が党の仁比議員が明らかにいたしました河野統幕長の訪米記録の問題について質問をいたします。  この資料の存否を明らかにし、そして提出をするようにということで、中谷大臣には資料そのものを手渡しをいたしました。この中身は、政府も決めていないような、そして国会にも語られていないような中身を自衛隊のトップが米軍に行って語っている。首相や防衛相が知っていたとするならば政府ぐるみで国会を欺いたことになるし、知らなかったとすれば自衛隊の暴走で、シビリアンコントロールが利かずに指揮監督責任も果たしていないということになるわけで、いずれも大問題でありま……

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第17号(2015/09/08、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は四人の参考人の皆さん、本当に貴重なお話をありがとうございます。  まず、伊藤参考人にお聞きいたします。  立憲主義の立場から御意見をいただきました。それで、政府は、集団的自衛権行使には国会承認が必要だと、国民の代表の国会承認を受けるんだからこれは民主主義にかなうんだと、こういうことを言います。それから、そこを例外なき事前承認をすればクリアされるじゃないかというような議論もあるわけでありますが、こういう国会承認、国会関与を強めることは私も必要だと思いますが、それが果たして十分な歯止めとして機能するのか、立憲主義の立場から御意見を伺いたいと思います……

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第18号(2015/09/09、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  昨日の理事会で、我が党の仁比議員が示し、資料の確認と提出を求めた統合幕僚長の訪米時の会談記録について、防衛省において同一のものの存在は確認できなかったという報告がありました。同時に、この会談記録そのものは存在するということも認められました。  一方、新聞などでは、政府、防衛省幹部のコメントとして、一字一句同じものは存在しないとか、共産党が示した資料には誤字が含まれていたなどの報道がされております。  そこで、防衛大臣にお聞きいたしますけれども、我が党が示した資料と防衛省に存在する会談記録のどこがどう違うのか、お示しいただきたいと思います。

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第21号(2015/09/17、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  私は、会派を代表して、鴻池祥肇特別委員長の不信任動議に賛成の討論を行います。  参議院は衆議院の下部組織でなければ官邸の下請でもない、あの礒崎補佐官の参考人招致の際に鴻池委員長が言われたこの言葉に私たちは共感を覚えました。そして、その後、政府や与党、時には叱責するその姿にも私どもは共感も覚えました。しかし、残念ながら、この間の、とりわけここ数日の異常極まりないこの委員会の事態を見るときに、残念ながらこの言葉に反することが行われていると言わざるを得ないわけであります。  一体、この間の異常極まりない事態はなぜ起きているのか。その発端は、中央公聴会の終了……

第189回国会 外交防衛委員会 第4号(2015/03/26、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、まず自衛官募集の問題についてお聞きいたします。  二〇一三年の十二月に閣議決定された新しい防衛大綱に、初めて自衛官募集に関する内容が盛り込まれました。社会の少子化、高学歴化に伴う募集環境の悪化を踏まえ、多様な募集施策を推進するとしております。その下で、昨年の七月の一日には、集団的自衛権行使容認等の閣議決定が行われました。この日が解禁日だったということで、同日、全国でこの適齢者である高校三年生に自衛官の募集のダイレクトメールが発送されたと。時が時だけに、赤紙が来たのかと思ったとか、なぜうちの子の個人情報を防衛省が知っているのかとか、こういう声が……

第189回国会 外交防衛委員会 第5号(2015/04/02、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  自衛官募集と学校教育に関して聞きます。  前回の質疑のときに、二〇一三年の十一月六日に開かれた陸上自衛隊の募集・援護担当者会議について聞きました。この会議での説明資料で、自衛官の適齢者名簿に関する自治体の対応についての内容が防衛大臣の答弁と食い違っているんじゃないかということを指摘をいたしました。  大臣は、改めて資料を精査すると、こういう答弁をされましたので、改めてお聞きしますが、まずこの会議の主催者、それから参加者及び会議の目的、そして同じ会議が二〇一四年はいつ開かれたのか、御答弁ください。

第189回国会 外交防衛委員会 第6号(2015/04/07、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  武器輸出について聞きます。  政府は、昨年の四月に武器輸出三原則を撤廃をしました。さらに、防衛省は六月から防衛生産・技術基盤戦略を策定をいたしました。武器輸出に公然と踏み出したわけでありますが、一昨年以来、私は当委員会や予算委員会等で度々この問題について質問をしてきましたけれども、政府は、三原則を撤廃しても今後も国際紛争を助長することはしないと、こう言われてきました。  撤廃後一年、どうなったかと。新原則の適用第一号はPAC2の部品の米国への輸出でありました。ガザへの空爆を繰り返しているイスラエルにも、紛争当事国であるこの国にも第三国輸出が行われる可……

第189回国会 外交防衛委員会 第9号(2015/04/21、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案の内容に入る前に、まず財政民主主義についての基本的な認識をお尋ねいたします。  憲法第八十六条は、予算単年度主義を定めております。これは、憲法八十三条が「国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。」としているように、国の財政は主権者国民の代表である国会の議決に基づかなければならないと、この財政民主主義の大原則によるものであります。つまり、この国会の予算審議権の確保の要請から、この予算単年度主義があるわけですね。  明治憲法下におけるこの予算単年度主義の例外が、臨時軍事費特別会計でありました。太平洋戦争時に設置され……

第189回国会 外交防衛委員会 第10号(2015/04/23、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  十六日に、委員会として海上自衛隊厚木基地に視察に行きました。その際に、同基地から派遣されていますアデン湾での海賊対処活動についての説明を受けました。まず、この問題についてお聞きをいたします。  自衛隊の派遣以降のソマリア海賊事案の発生状況は、まずどうなっているでしょうか。
【次の発言】 お聞きしますと、二〇一一年が二百三十七件でピークでありまして、今ありましたように、この二年間は激減をしております。厚木基地でお聞きしますと、今年はまだ発生ゼロだということでありました。  自衛隊派遣の法案審議の際に、当時の国土交通大臣は、具体的に起こっている海賊の活動……

第189回国会 外交防衛委員会 第11号(2015/05/07、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  地球温暖化対策の推進のためにGCFでの途上国支援は必要な課題であり、この法案には賛成であります。  その上で、日本の温室効果ガスの削減目標に関してお聞きをいたします。  大臣は衆議院の質疑でも、COP21に向けて、全ての国が参加する公平かつ実効的な国際的枠組みに合意できるよう積極的に貢献してまいりたいと、こういう答弁をされております。  ところが、先ほど来議論がありますように、四月三十日に政府が示した二〇三〇年の日本の温室効果ガスの削減目標の要綱案では、二〇一三年比で二六%の削減としております。基準年を、京都議定書の基準年である一九九〇年から、排出が……

第189回国会 外交防衛委員会 第12号(2015/05/12、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日米首脳会談では、海外で戦争する国づくりを推進する日米同盟の強化、辺野古の新基地の建設の強行、食と農業を破壊して経済主権を損なうTPPの早期妥結など、安倍内閣が進める暴走の一層の推進を米大統領に約束をいたしました。いずれも国民の多数が反対をしているものであって、民意に聞く耳を持たずに対米公約をするということは許されないということを最初に申し上げたいと思います。  その上で、新ガイドラインについてお聞きしますが、政府は、これまで憲法上海外で武力行使はできず、集団的自衛権の行使はできないとしてきました。前のガイドラインでは兵たん支援を盛り込みましたけれど……

第189回国会 外交防衛委員会 第13号(2015/05/14、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、本日の議題である条約承認案件のうち、ASEANプラス3マクロ経済調査事務局設立協定、国際コーヒー協定は、いずれも必要な措置と認められますから、条約承認に賛成であります。  WTO協定改正議定書については、そもそもWTO協定そのものが自由貿易の名の下に途上国を含む世界各国に主権の制限を押し付けるものであることから、承認には反対の立場であります。  その上で、今日は、もう一件のモンゴルとの経済連携協定について質問いたします。  外務省の説明資料では、本協定の意義として、特にエネルギー・鉱物資源分野ではモンゴルの投資環境が格段に改善され、同分野の日・……

第189回国会 外交防衛委員会 第14号(2015/05/19、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  オスプレイの問題で質問をいたします。  一昨日、ハワイでMV22オスプレイが着陸に失敗し、一人の死亡者、二十一人の負傷者という大事故が起きました。  午前中も議論になったわけでありますが、政府は、事故原因は究明中だとしながら、機体そのものには問題はないと、こういうアメリカの言い分をそのまま答弁をされております。何で原因が分からないのに安全なんて言えるんですか。国民の命と安全を守る立場であれば、そんなことおかしいじゃないかと、こういう立場でアメリカに迫るべきだと思いますが、外務大臣、そういう立場でいいですか。

第189回国会 外交防衛委員会 第15号(2015/05/21、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  水銀条約の国内法制について質問をいたします。  まず経産省にお聞きいたしますが、輸出規制について、アマゾン川の流域などで水銀を使った人力小規模金採掘、ASGMによる水銀中毒が大変な問題になってきました。日本から輸出された水銀がこのような目的に使われないように、条約を受けた国内法制ではどのような規制がされているのか、まず確認をしたいと思います。
【次の発言】 国内的な措置なわけでありますけれども、外国でそれが転売をされた場合にどういう実効性があるのかが問われると思うんですね。  我が国は、シンガポール及び香港に全輸出量の三八%程度の水銀を輸出をしており……

第189回国会 外交防衛委員会 第17号(2015/05/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、西川参考人にお伺いいたしますが、今回の防衛装備庁の設置は、現在議論されている安保法制などとも一体で考える必要があるというお話もありました。この間、武器輸出政策への転換、それから武器の共同開発の推進等が日本で行われてまいりました。一方で、グローバルホークとかオスプレイとか、アメリカの兵器を調達をするということも今回の予算にも盛り込まれているわけですね。  こういう今の日本の武器の輸出や調達、アメリカからの調達という状況について、アメリカの全体の戦略とか、それからアメリカの軍需産業の戦略、思惑……

第189回国会 外交防衛委員会 第18号(2015/06/02、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、内局と幕僚長との関係に係る設置法十二条の改正の問題についてお聞きいたします。  この間、大臣は文民統制に何ら影響を与えるものではないという旨の答弁をしてこられました。しかし、先日の参考人質疑でも、この改正と相まって行われる運用企画局を廃止して自衛隊の実運用に係る業務を統幕に一元化することと併せて、危惧が表明をされました。  参考人は、これによって、防衛大臣が各幕僚長に対する自衛隊の運用計画の指示を起案をする役割は運用企画局長に代わって幕僚長が担うことになると、部隊の実際の運用に関して統幕が自らに対する大臣の指示を起案をするということでは、極端な……

第189回国会 外交防衛委員会 第19号(2015/06/04、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  ISILによる人質事件への政府の対応について我が党の小池晃議員が、二月三日の予算委員会で、人命第一の立場で冷静に検証しようと質問をいたしました。総理のエジプトでの演説で非軍事の人道支援と説明していなかったことを指摘して、二人の日本人が前の年から拘束されていることを政府が知りながら、演説で危機が及ぶ認識がなかったのかと首相をただした。そうしますと、総理は、そういう質問をすること自体についてテロに屈することになると、こういう旨の答弁がありまして、当時大きな問題になったわけですね。  その後、検証委員会がつくられまして、この総理のスピーチの表現が適当であっ……

第189回国会 外交防衛委員会 第20号(2015/06/09、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、法案に入る前に、安保関連法案と憲法の問題について大臣にお聞きいたします。  午前中も議論ありましたように、衆議院の憲法審査会で、参考人である三人の憲法学者が全て、政府が提出した安保関連法案は違憲という意見を述べたことは極めて重いことだと思います。  そして、この三人だけではありません。六月の三日に発表された、安保関連法案に反対し、そのすみやかな廃案を求める憲法研究者の声明、この賛同者は増え続けておりまして、昨夜の段階で二百人ということになっております。  日弁連も、この法案には反対を表明をしております。  それから、世論調査を見ますと、三月以降……

第189回国会 外交防衛委員会 第21号(2015/06/11、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  衆議院の憲法審査会で参考人の憲法学者全員がこの安保関連法案は違憲だという発言をされまして、改めてこの法案が九条に反するものだということが浮き彫りになりました。政府は、弁明のために一昨日、新たな文書を出しましたけれども、従来の答弁を繰り返したものにすぎません。ただ、この文書では、閣議決定にもなかった砂川判決を持ち出しまして、限定的な集団的自衛権の行使は憲法下で許容されるんだと、こう主張しております。  しかし、この衆議院の憲法審査会で違憲だという発言をした早稲田の長谷部教授自身が、昨年の日本記者クラブでの講演で、砂川判決について、素直に読めば個別的自衛……

第189回国会 外交防衛委員会 第22号(2015/06/16、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  特許法条約及び商標法に関するシンガポール条約は、登録の出願人の負担軽減を図り、官庁の手続についての救済措置を義務付けております。中小企業の中には知的財産に関する専任担当者を置くことが困難な企業も多く、本条約に準拠した措置は中小企業の知的財産活動の活性化に資すると考えられるものでありまして、賛成であります。  その上で、日米ガイドラインと安保法制に関してお聞きいたします。  新しいガイドラインは、その目的としてアジア太平洋地域及びこれを越えた地域が安定し、平和で繁栄したものとなるようと述べて、地域を限定しない様々な軍事協力を盛り込みました。一方、日米安……

第189回国会 外交防衛委員会 第23号(2015/08/27、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  沖縄本島東側海上での米軍ヘリの墜落事故について、一昨日の安保特に続いて質問をいたします。  防衛省によりますと、この訓練は在沖縄米陸軍部隊によるもので、陸上自衛隊中央即応集団特殊作戦群が参加をして、二〇〇九年度より続けているということでありました。日本が参加したこの訓練、具体的な実施の年度と時期についてまず明らかにしてください。
【次の発言】 おとついの答弁では、墜落事故の際には米陸軍特殊部隊が特殊作戦能力を自衛隊に実演をしていたということでありました。  この在沖縄、それから本土、米本土、それぞれからこの訓練に参加をしていた米軍の特殊部隊、部隊名は……

第189回国会 外交防衛委員会 第25号(2015/09/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本日の議題である承認案件五件のうち、カザフスタン、ウクライナ、ウルグアイとの投資協定は日本の多国籍企業が海外で最大限利益を上げるための条件整備であり、カタールとの租税協定については日本の大企業優遇税制を国内外で更に拡大をするものだと、いずれも承認に反対であります。ルクセンブルクとの社保協定は必要な措置と認められますから、賛成であります。  その上で、今日は、安保関連法案によって可能としようとしております任務遂行型の武器使用、それから他国の軍隊と活動を共にする場合の交戦規定、ROEの問題についてお聞きいたします。  これまで、自衛隊による武器の使用は自……

第189回国会 決算委員会 第11号(2015/06/29、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党を代表して、二〇一三年度の一般会計決算、国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成、同予備費に関し、特別会計予備費の承諾に賛成、一般会計予備費、特別会計の経費増額の承諾に反対の討論を行います。  二〇一三年度決算は、第二次安倍内閣が編成した初めての当初予算と、消費税増税実施のために緊急経済対策として提案された五兆五千億円規模の補正予算についてのものです。  安倍首相は、施政方針演説で、世界で一番企業が活躍しやすい国を目指すと表明して、大企業中心の成長戦略を進めてきました。補正予算では、大企業の復興特別法人税の一年前倒しの廃止や、……

第189回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号(2015/06/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず、若者の政治参加の教育の問題について、特に模擬投票に関わってお聞きしたいと思います。  杉浦参考人も、全国的なネットに参加をしているけれども、地域によっては教育委員会等がやめろと言う場合があるというお話がございました。どういう理由でそういうことになっているのか、そこに見られる今の高校における在り方の問題について、まず御意見をいただきたいと思います。
【次の発言】 神奈川の場合はそういう議論もあったんだろうと思うんですが、今は全体で取り組んでいらっしゃる。大変すばらしいと思うんですが、先ほど出たような……

第189回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第閉会後1号(2015/12/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  外交、内政課題が山積みの中で、野党としては臨時国会を求めてまいりました。政府が開かないという下で、国会議員の四分の一以上、参議院では六党会派の連名で憲法五十三条に基づいて召集の要求をしたわけでありますけれども、外交等を理由に開かれていないということはもう極めて遺憾だと言わざるを得ません。一方で、しかし、この懸案事項についてしっかり国会でただすということは私どもの責務でありますから閉中審査を求めたわけでありますが、臨時国会に代わるものではないということは重ねて申し上げておきたいと思います。  その上で、今日は核問題などを中心に質問をしたいと思います。 ……

第189回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号(2015/04/27、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございます。  まず、北朝鮮の体制に関わって平井参考人にお聞きいたします。  著書の中でも、今の状況が、先軍政治を標榜しつつも、先党政治という状況が強くなっているんじゃないかというお話が先ほどもありました。  三月に北朝鮮の生の情報にお詳しい外国の外交筋の方からお話を聞く機会があったんですが、その方は、軍が党の上に立つ動きがあるとおっしゃって、その例として、党の組織指導部の副部長が、これまで非軍人が務めていたけれども、交代して軍人に取って代わったということをおっしゃいました。このポストは、党の中で軍の人事……

第189回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号(2015/08/31、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  北朝鮮の核問題を中心に質問をいたします。  報道によりますと、北朝鮮の池在竜駐中国大使が七月の二十八日に北京の北朝鮮大使館で記者会見を行っております。この中で、一方的に核を凍結、放棄することを話し合う対話には全く関心がないと述べ、六か国協議には当面応じない考えを強調したとされておりますけれども、外務省としては、こういう発言があったということは把握されているでしょうか。事実関係はいかがでしょうか。
【次の発言】 今、北朝鮮の発言が御紹介ありました。  これまで、三回の核実験を通じて、北朝鮮は核保有国であることの既成事実化を図ろうとしてまいりました。その……

第189回国会 予算委員会 第10号(2015/03/20、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、チュニジアで邦人を含む人々が殺害をされたテロ事件について、心からお悔やみを申し上げるとともに、許し難い蛮行として糾弾をするものであります。  その上で、この間、集団的自衛権の行使容認等の閣議決定の具体化の与党協議が行われ、今日取りまとめが合意をされます。総理はこの間、専守防衛、そして平和国家としての日本の歩みは変わるものではないと、こう繰り返してこられました。しかし、この協議と合意を見ますと、閣議決定にもなかったようなことも盛り込まれ、これまでの我が国の在り方を大きく変えるものになっております。  様々な国民から危惧の声が上がっておりますが、例……


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第190回国会(2016/01/04〜2016/06/01)

第190回国会 外交防衛委員会 第1号(2016/01/19、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  給与法案については賛成です。  十四日に防衛省が公表した、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」艦内で上官から執拗な暴力を受けた自衛隊員が二〇一三年九月に艦内で拳銃で自殺未遂を図ったと、この問題についてお聞きをいたします。  最初の質問がこの自衛隊員のいじめ自殺問題になることは非常に残念に私は思っております。質問時間は極めて限られておりますので、既に衆議院で答弁した事実関係などは結構ですので、端的にお答えいただきたいと思います。  資料をお配りしておりますが、この事件で海上自衛隊は事故調査委員会をつくって、昨年七月に最終の報告書を発表し、十月に事件に関わっ……

第190回国会 外交防衛委員会 第4号(2016/03/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  核兵器廃絶の問題についてお聞きいたします。  岸田大臣、広島御出身で、私も広島育ちの被爆二世でありますから、この問題は繰り返しお聞きしてまいりました。  この間、核兵器の非人道性を告発をして、その禁止、廃絶を求める国際的流れが大きく一層広がっております。二〇一二年三月のNPT再検討会議準備委員会で、オーストリア、ノルウェー、スイスなど十六か国によって発表された共同声明が出発点で、人道性のイニシアチブと呼ばれております。専ら安全保障という観点から議論されてきた核兵器の問題を、人類に対する被害、人道的問題として議論することでこの核軍縮の交渉の停滞を打破し……

第190回国会 外交防衛委員会 第5号(2016/03/17、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  自衛隊の情報保全隊による国民監視活動は違法だとして損害賠償を求めていた訴訟の控訴審の判決が二月の二日に仙台高裁でありました。一審判決に続き、自衛隊の行った国民監視、情報収集の違法性を認めました。  高裁判決は、反戦ライブ活動をしていた原告一人について、公になっていない本名や職業を陸上自衛隊に調べられたとしてプライバシーの侵害を認め、十万円の賠償を国に命じました。これに関して国、防衛省は最高裁に上告せず、原告勝訴判決が確定をいたしました。  まず、防衛大臣、なぜ上告をしなかったんでしょうか。
【次の発言】 該当事項がないというのは具体的にどういうことで……

第190回国会 外交防衛委員会 第6号(2016/03/22、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は在外公館に関する法案の審議でありますが、在外公館の重要な役割は邦人の安全確保であります。シリアで昨年から行方不明となっているジャーナリストの安田純平さんと見られる男性の映像が十七日の早朝にネット上に公開をされました。このことについてお聞きいたします。  この映像について、官房長官は十七日の記者会見で、安田さん本人と思われると発言をされました。一方、当日、外務大臣はこの委員会での答弁で、映像を分析し情報収集するという旨の答弁でありました。分析はどこまで進んでいるのか、そして、外務大臣も安田さん本人の映像と、こういう認識でよろしいでしょうか。

第190回国会 外交防衛委員会 第7号(2016/03/23、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、ベルギーでの連続爆破事件について、こうしたテロ行為、厳しく批判をするとともに、犠牲者のお悔やみとお見舞いを心から申し上げます。  今日は、横須賀を母港とする米原子力空母に関する原子力防災対策についてお聞きいたします。  ロナルド・レーガンは、合計熱出力百二十万キロワットの原子炉を二つ積んでおります。福島第一の出力が百三十八万キロワットですから、人口密集の首都圏に原発があるに等しい状況なわけですね。二〇一一年の福島の原発事故以降、事故が起きたらどうなるのかと住民の皆さんの不安は一層広がっております。  このアメリカの原子力艦船に関する原子力災害対……

第190回国会 外交防衛委員会 第10号(2016/03/31、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まず、お手元に配付しました京都新聞の一昨日、三月三十日付けの記事に関してお聞きいたします。(資料提示)  この記事では、一面のトップで、南スーダンPKOに派遣をされた陸上自衛隊の宿営地に二〇一三年十二月に着弾した銃弾を陸上自衛隊の福知山駐屯地で展示していると大きく報道をしております。展示された銃弾の写真も掲載をされているわけでありますが、日本隊宿営地に着弾した五・四五ミリ小銃弾、平成二十五年十二月十六日未明と明記をされております。  これ、防衛省は承知をされていたのか、一体何のために展示をされていたのか、まず事実関係を明らかにしていただきたいと思いま……

第190回国会 外交防衛委員会 第12号(2016/04/14、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  カンボジア、ラオス、それぞれの航空協定についてはいずれも賛成であります。  今日は、沖縄の米軍新基地建設に抗議をしていた芥川賞作家の目取真俊さんが辺野古の米軍キャンプ・シュワブの周辺で米軍基地内に拘束をされ、その後海保に逮捕された、この問題についてお聞きいたします。  まず海上保安庁にお聞きしますが、この事案の概要と経緯について、具体的な時刻も含めて示していただきたいと思います。
【次の発言】 朝の九時二十二分頃に身柄を拘束され、海保に引き渡され、逮捕したのが午後の五時二十二分ということですから、八時間に及ぶ長期間の拘束をされた上での逮捕ということに……

第190回国会 外交防衛委員会 第14号(2016/04/21、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  議題となっていますフィリピンとの社会保障協定の締結は賛成であります。  その上で、広島市で今月十日から十一日に開かれたG7外相会談についてお聞きいたします。  会合は、被爆地広島で開かれたことから、核兵器の廃絶に向けて、唯一の戦争被爆国である議長国の日本政府がどのような取組を行って、どのような成果を上げるか、内外から注目をされました。  まず、この核兵器廃絶に関して、会合に臨んだ日本政府の取組及びその成果について外務大臣から伺いたいと思います。
【次の発言】 核兵器国も含むG7の外相が広島で会議を持ち、そして私も子供のときから何度も行きましたが、この……

第190回国会 外交防衛委員会 第15号(2016/04/28、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  熊本、大分の地震の被災地におきまして、今も警察や消防、自衛隊、自治体や国の職員、医療、介護、そしてボランティアの皆さんなど、人命救助と被災者の支援のために奮闘されております。心から敬意を表したいと思うんですね。  そこで、この自衛隊の震災救援活動での物資の輸送についてお聞きをいたします。  かなり回復したものの、交通の寸断や道路の大渋滞等の下で被災地では食料や水などが不足し孤立する集落も生まれました。その中で空輸というのは非常に大事な役割を果たしているわけですが、この間の自衛隊の震災救援物資の輸送の取組状況について空輸を中心にまず答弁いただきたいと思……

第190回国会 外交防衛委員会 第16号(2016/05/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  イラン、オマーンとの投資協定に関して質問をいたします。  投資協定は、日本の多国籍企業が海外で最大級の収益を上げるための投資促進を目的に締結をされるものであります。安倍内閣は経済政策の柱として大企業優先の成長戦略を進めてきましたが、日本再興戦略は、積極的に世界市場への展開を図っていくためとして、経済連携協定や租税条約と並んでこの投資協定の締結拡大に取り組むことを明示をしております。  その下で、岸田大臣の今国会の外交演説では、日本外交の三本柱の一つに日本経済の成長を後押しする経済外交が強調されました。対イラン外交はその典型とも言えるわけで、先ほどもあ……

第190回国会 外交防衛委員会 第17号(2016/05/12、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日本・イラン受刑者移送条約についてまずお聞きいたします。  日本は、六十四か国が締結をしている受刑者移送条約、今もありましたCE条約に加盟をしておりまして、未加盟国と個別に受刑者移送条約を結んでおります。CE条約には、イスラム教国はアゼルバイジャンとトルコしかありません。アゼルバイジャンは旧ソ連ですね、トルコは世俗主義でありますから、本条約で初めて日本はイスラム国家と受刑者移送を行うことになるわけですね。  例えば双罰制というものがあります。今も議論になりましたが、イスラム国家では、国によって様々ですけれども、イスラム刑法の下で例えば日本にない刑罰、……

第190回国会 外交防衛委員会 第18号(2016/05/19、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  米軍基地と米軍機の訓練の問題についてお聞きをいたします。  ゴールデンウイーク中などに横浜港の米軍施設横浜ノースドックとその周辺で、米軍横田基地のヘリコプターが日本側へ通知せずに特殊訓練をしていたということを十六日付けの朝日新聞が報道をいたしました。これによりますと、連休中の四月の二十九日午前十一時前、灰色のヘリが横浜港上空を何度か旋回した後、ノースドック上でホバリングし、特殊器具で機内の兵士を地上へつり下ろした、ヘリはその後、埠頭にある風力発電ハマウィングの風車の上部より低空で旋回飛行してからノースドックに戻り、地上の兵士を機内につり上げたと、こう……

第190回国会 外交防衛委員会 第19号(2016/05/24、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  沖縄で女性が遺体で発見をされ、そして米軍属が逮捕された事件、改めて心からの怒り、そして御家族へのお悔やみを申し上げたいと思います。  先週金曜日の拉致特で岸田大臣に、これは基地あるがゆえの事件であり、地位協定の抜本改定、そして基地撤去こそが最大の再発防止策だということを申し上げました。改めてそのことを申し上げておきたいと思います。  その上で、ドイツ、チリ、インドとの租税条約でありますが、租税条約は、二重課税の回避及び脱税、租税回避行為の防止のためとして、二〇〇三年の日米租税条約以降、各国と結ばれてまいりました。一方、今国際的に大きな問題になっている……

第190回国会 決算委員会 第7号(2016/04/20、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  まずは、九州地方の地震で亡くなられた方、また被災をされた皆さんに心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。  日本共産党としても、現在、救援とそして支援に全力を挙げておりますが、土曜日の日には官邸へ行きまして政府に申入れを行いました。救援、救命、そして被災者支援、さらには被害の拡大防止には万全を期していただきたいということであります。  同時に、この申入れでは、唯一今稼働している川内原発への不安の声があるという中で、この地震の拡大の予測が付かない、さらには新幹線や高速道路が止まっている中で万一の際の避難に支障がある、さらには電力需要から見ても動かし続け……

第190回国会 財政金融委員会 第7号(2016/03/24、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法人税改革を中心に質問をいたします。  安倍政権の法人税改革は、前回、二〇一五年税制改革から始まりましたけれども、最大の目玉は法人実効税率の引下げで、二年目の今回の税制改正で目標としていた二〇%台となる二九・七四%を前倒しで実行することとなります。  経団連は、二〇一一年の税制改革からアジア近隣諸国並みの引下げを要求し、現在二五%を要求をしております。安倍政権の法人税改革もこの要求に沿ったものとなっております。  政府は、この実効税率の引下げとともに、その財源の確保策として、課税ベースの拡大を進めるとしてきました。この課税ベースの拡大をよしとしないの……

第190回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第2号(2016/01/27、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  本法案によって、選挙権を有しているにもかかわらず、選挙人名簿に記載されないために選挙権を行使できなかった有権者が新たに行使できるようになると。憲法上の権利である選挙権を行使できるよう投票権を保障するものであり、賛成であります。  そこで、なぜこのような、選挙権がありながら投票をできないという事態が生まれているのかと。衆議院の質疑で我が党の議員が指摘していましたように、公職選挙法では、地方の場合は三か月の居住要件がありますが、一方、国政選挙ではこの要件は規定をされていない。にもかかわらず、選挙人名簿を住民登録に連動させて国政選挙と地方選挙を同一の名簿に……

第190回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第3号(2016/04/01、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  議会制民主主義にとって、国民の選挙権を保障することは根幹を成すものであります。公選法の第一条では、「この法律は、日本国憲法の精神に則り、衆議院議員、参議院議員並びに地方公共団体の議会の議員及び長を公選する選挙制度を確立し、その選挙が選挙人の自由に表明せる意思によつて公明且つ適正に行われることを確保し、もつて民主政治の健全な発達を期することを目的とする。」と、こうしているわけであります。  憲法とこの公選法を踏まえて、選挙における投票機会の保障の意義について、まず大臣から伺いたいと思います。
【次の発言】 投票機会の確保は極めて重要だということでありま……

第190回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号(2016/05/18、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  法案は、アダムズ方式に基づき自動的に定数配分と区割りを行う仕組みを盛り込んでおります。結局は、現行制度の根本問題には手を着けずに、小選挙区制を温存をすることになります。小選挙区の下で、現行でも少なくない有権者が行政区の単位や地域社会を分断をする、そういう線引きが押し付けられておりまして、今後も選挙のたびに不自然な選挙区変更を押し付けられることになります。  法案は、その上で定数削減を盛り込みました。調査会の答申は、現行の衆議院の定数は、国際比較や過去の経緯からすると多いとは言えず、これを削減する積極的な理由や理論的根拠は見出し難いとまで述べました。そ……

第190回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号(2016/05/20、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  日中外相会談の中での北朝鮮問題等、通告をしてございますが、最初に、沖縄県で発生をした、またも発生した許し難い事件について聞かなければなりません。  うるま市で行方不明になっていた二十歳の女性が、どうか無事であってほしいという思いもむなしく、遺体で発見されるという最悪の事態となりました。元米海兵隊員で、現在は米軍属の男性が昨日、遺体遺棄容疑で逮捕されております。  今日の昼のNHKのニュースを見ておりますと、男は首を絞めたほか、ナイフで刺したと供述していると報道しておりました。女性がどれだけ苦しんで、絶望する中で命を奪われたのか、御家族の思いはいかばか……

第190回国会 予算委員会 第17号(2016/03/18、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  積極的平和主義の名の下に安保法制、我々は戦争法と呼んでおりますが、強行されまして、そして今月二十九日にも施行されようとしております。  総理、この安保法制の審議の際の地方公聴会に公述人として参加をされた日本学術会議の広渡清吾前会長はこう言いました。安倍内閣の積極的平和主義は軍事を社会の中心に置くという考え方に限りなく近づいていますと述べられました。総理、受け止めはいかがでしょうか。
【次の発言】 認識は間違っているとおっしゃいました。しかし、実際には、今様々な分野で軍事の拡大が進んでおります。来年度予算は史上最高五兆円を超えました。国是であった武器の……


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各種会議発言一覧(参議院23期)

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第186回国会(2014/01/24〜2014/06/22)

第186回国会 予算委員会公聴会 第1号(2014/03/13、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、公述人のお二人、ありがとうございます。  公述の中で、我が党の憲法制定当時の議論についての紹介がございましたが、今は違うというふうに公述人も言われましたように、私どもは今憲法の全面実践という立場であるということは申し添えておきたいと思います。  先ほど、集団的自衛権が過去に行使をされた例について、西公述人からもチェコのソ連の侵略であるとかベトナム戦争のことがございました。となりますと、集団的自衛権の行使が可能ということになれば、こういう過去行われたようなものにも日本が参加することができるのではないかと。他方、西公述人は、権利を認めることと行使……


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第189回国会(2015/01/26〜2015/09/27)

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会公聴会 第1号(2015/09/15、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、六人の公述人の皆さん、本当に貴重なお話をありがとうございます。  まず、濱田公述人にお聞きをいたします。  砂川判決が集団的自衛権を容認したものでないにもかかわらず、そのように言われている今の在り方に批判のお話もありました。  この砂川判決自身は、実は当時、マッカーサー駐日大使が日本政府に働きかけて、いわゆる高裁を飛ばす跳躍上告が行われたこと、また、当時の田中最高裁長官が裁判の見通しなどをマッカーサー駐日大使と個別に話をしていたということがアメリカの公文書館から明らかになっておりますが、裁判の中立性を私は大きく損なわせるものだと思いますけれど……

第189回国会 予算委員会公聴会 第1号(2015/03/26、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、お二人の公述人、本当にありがとうございます。  まず、秋山公述人にお聞きいたします。  核兵器の問題ですけれども、これまでに、これなくそうという運動が世界的に盛り上がった、いろんなことがありました。例えば、いわゆる核の冬ということが非常に注目をされたことがあるわけですが、この間でいいますと核兵器の非人道性という問題に非常に焦点が当たっております。その中で、従来、国家の安全保障という角度からの議論から人道上の問題という議論が非常に広がっているわけですが、こういうことに至っている背景と、そういう中で唯一の戦争被爆国である日本が果たすべき役割は何か……


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第190回国会(2016/01/04〜2016/06/01)

第190回国会 予算委員会公聴会 第1号(2016/03/10、23期、日本共産党)

○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。  今日は、お二人の公述人、貴重な御意見をありがとうございます。  まず、防衛予算に関係してお聞きいたします。  安保法制、私どもも戦争法と呼びましたが、この審議のさなかに、この法律によって軍拡になるのではないかと、こういうことに対して政府は、中期防の枠内でしかないんだからそうはならないということが答弁でありましたが、しかし、この間の防衛費の増額、とりわけ装備のところでいいますと、このペースをはるかに上回る状況で進んでおります。  そこで、西元公述人にお聞きしますが、この状況や先ほどおっしゃったような様々なことを鑑みますと、中期防の見直しということが必至……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

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