このページでは田中角栄衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○田中角榮君 私は、自由民主党を代表し、政府の施政方針について、政治、外交、経済、文教、労働等、当面する重要問題に関し、若干の質問を行ない、政府の所信をただしたいと存じます。(拍手) 現下内外の諸情勢は、はなはだ複雑多岐であり、今後の施政にあたっては、細心の配慮と強い勇気を要することは言うまでもありません。総理大臣の施政演説は、この間に処し、必要な施策を推進し、わが国の恒久的繁栄の基盤をつちかうとともに、世界平和に貢献せんとする強い決意を披瀝したものであります。(拍手) 私がこれから行なわんとする質問は、政府の方針が一そう明確にされるとともに、その質問と政府の答弁が、国民各位の理解と共感を……
○国務大臣(田中角榮君) お答えいたします。 三点につきまして、予備費を使わなければならないような事態があるにもかかわらず、予備費で使うような考えを持っておって、補正予算を提出しないと言っておるが、一体どうかという問題でありますから、この三点に対して具体的にお答えを申し上げたいと存じます。 第一点は、高校生急増対策についてでございますが、政府は、御承知の通り、三十六年から四十年にかけて、高校生急増対策の所要資金を試算いたしまして、工業高校の施設設備に対する補助金、地方交付税法の改正、起債の措置等で行なっておりまして、予備費から支出する予定は、今のところ全然考えておりません。 それから第二……
○国務大臣(田中角榮君) 産業投資特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を申し述べます。 御承知の通り、政府は、前国会におきまして、いわゆるガリオア・エロア等の戦後の経済援助の最終的処理をはかるため、日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定を提出し、国会の議決を得ており、また、この協定に基づいて政府が本年度中に支払らべき第一回の賦払い金にかかる予算につきましても、昭和三十七年度産業投資特別会計予算において御承認をいただいております。さらに産業投資特別会計の本年度における投資の財源の一部に充てるため、一般会計から二百三十億円をこの会計に繰り入……
○国務大臣(田中角榮君) 石炭対策のうち、産炭地における中小企業者の問題について、私に関する部分だけお答えを申し上げたいと存じます。 産炭地における中小企業につきましては、三つぐらいに問題が分類せらるるわけであります。 その一つは、売掛金についてであります。売掛金を直接何とかしてやるということは、なかなかむずかしい問題でありますので、税法上の準備金制度の活用をはかって参りまして、中小企業の税負担の軽減等の具体的措置を考えていくということが第一点でございます。 それから、第二は、中小企業がその地域で事業を遂行していこうという場合の事業資金の問題でございます。これらの問題につきましては、政府……
○国務大臣(田中角榮君) 給与改定の予算化に際し人事院勧告をどのように考えたかという、第一問につきまして申し上げますと、勧告を尊重することを基本といたしたわけであります。初任給の引き上げ、俸給表の改定、それから期末勤勉手当の増額と支給の合理化というような問題に対して、必要な財源措置をいたしたわけであります。 また、その第二の、実施時期を十月一日といたした理由につきましては、公務員給与改定問題は広く国民経済全般の情勢を考慮して決定をする必要があります。特に、国、地方を通じまして多額の財政支出を必要とすることでありますので、諸般の問題を検討して十月一日といたしたわけであります。十月一日という問題……
○国務大臣(田中角榮君) わが国は、今や、国際経済社会の有力なる一員として、貿易立国の精神に徹しつつ、強力に自由化を推進するとともに、健全にして均衡のとれた成長のための基盤を一段と強化すべき新たな年を迎えたのであります。 私は、この年の課題にこたえるための努力の焦点を一つにしぼれば、それは輸出力の増大であると信じております。(拍手) すなわち、貿易・為替の自由化は、諸国間の輸出入の拡大を通じて、国際分業の利益をもたらすものであり、さらに、わが国にとりましては、諸外国の差別的な対日輸入制限の撤廃を促進し、輸出市場を拡大するために不可欠な手段となるものでありますが、反面、輸出力の増大を伴わずし……
○国務大臣(田中角榮君) 経済及び予算の問題については総理大臣からお答えがありましたので、残余の問題については予算委員会でお答えをすることにし、特に御要求がありました石炭問題のうち、融資困難な事情にある炭鉱に対する御質問に対してお答えをいたします。
政府といたしましては、将来有望ではありますが、当面市中その他からの設備資金等の調達に困難を来たしておる炭鉱につきましては、実情に応じまして開銀等より融資を行なうことにいたしたいと考えております。
【次の発言】 先ほどの御質問のうち、炭鉱の融資困難な事情にあるものに対する特別融資制度の問題についてお答えをいたしましたが、もう一言つけ加えて申し上げま……
○国務大臣(田中角榮君) 私に対する御質問は、農林関係予算と総予算との比率が、三十七年より三十八年は下がったじゃないかという御質問でございます。御説の通り、食管特別会計繰入金が百七十五億円ありますし、災害復旧事業費の高潮を含めた減が四十八億円ありますので、農林関係予算の予算総ワクに占める割合は若干下がっておりますが、これらの特殊経費を除けば、農林関係予算の三十六年当初に対する三十七年の伸び率は、御承知の通り一六%アップであったものが、三十八年度予算におきましては、三十七年当初に対し一九・二%のアップになっておるわけであります。なお、財政計画は、三十七年度に比して二八・一%の大幅の伸びを示してお……
○国務大臣(田中角榮君) 所得税法の一部を改正する法律案及び法人税法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 政府は、今後におけるわが国の社会、経済の進展に即応する基本的な租税制度を確立するため、昨年八月税制調査会を設けまして、鋭意検討を加えて参りましたが、昨年末同調査会から、最近における社会、経済情勢の変化に応じて、現行税制につき、さしあたって改正を必要とする事項について、昭和三十八年度の税制改正に関する臨時答申を得たのであります。 その後、政府におきまして同答申を中心に、さらに検討を重ねた結果、昭和三十八年度におきましては、中小所得者の負担の軽減をはかるとともに、当面要請され……
○国務大臣(田中角榮君) お答えいたします。 第一の問題は、租税負担の適正化とは軽減及び調整を意味するのかという御質問でございますが、中小企業を育成強化するためでありますので、租税特別措置等を意味するものであります。 それから、第二点としましては、政策減税、なかんずく中小企業に対する租税特別措置の内容についてということでございますが、また租税特別措置については、中小企業対策は不十分のような御発言でございましたが、産業の助成、企業の体質改善、技術振興、それから設備の近代化、及び経済上の必要性から、各種の措置がとられておることは御承知の通りでございます。特に今回の改正におきましても、特定中小企……
○国務大臣(田中角榮君) 加藤さんにお答えいたします。 対米貿易の問題につきまして、輸出と輸入について非常に日本が入超であるということを言われたわけであります。三十六年度は、御承知の通り、輸出が十二億ドル余であり、輸入が十九億ドル余でありますから、七億七千万ドルの入超でございますが、これは御承知の通り、日本の経済が非常に過熱的な状態といわれるほど膨張したときのことでございまして、三十七年度は、十二月までの数字を見ますと、輸出が十一億九千万ドル、輸入が十一億六千万ドルで、逆に十二月まででは三千万ドルの出超になっております。このように対米貿易においては非常に大きく改善せられておるわけでございます……
○国務大臣(田中角榮君) 五カ年計画に要する財源を四千五百億と想定をして、これが確保についての政府の決意をただされたわけでありますが、御承知のとおり、生活環境施設整備緊急措置法の五カ年計画案の決定は、閣議決定によるということでございます。現在、総額につきましては、厚生、建設両省において検討中でありますので、数字を申し上げることができない段階ではございますが、これが五カ年計画の樹立、資金の確保につきましては、万全の処置を講じて御期待に沿いたいと考えております。
【次の発言】 生活環境整備計画につきまして、経済企画庁長官が反対をしておるというような御発言でございましたが、そのような事実はございませ……
○国務大臣(田中角榮君) 浦野さんにお答えいたします。 本法律案の措置としては、資金の確保、課税の軽減ということだけでありますが、そのほかの財政金融等の措置を必要としないかということでございますが、もちろんお説のとおりでありまして、各般の問題に対して推進をいたす予定でございます。 第二の問題は、この程度の法文規定で、市中金融機関やその他の政府金融機関等の協力が得られるのかということでございますが、御承知のとおり、金融機関の資金運用は、国の経済発展ということに対して十分寄与しなければならないことは当然でございますし、また資金運用は、そのような趣旨に沿って運用せられておるのでございますが、法律……
○国務大臣(田中角榮君) 春日さんにお答えをいたします。 私に対する第一の問題は、本法律案は、金融を国家権力の統制下に置いて、戦前の重要産業統制法のようなものになるのじゃないかということでございます。春日さんもそうお考えになっておられるわけではないと存じますが、この法案作成の過程において、このような考え方が起きては困るということで、私たちの考えを十分反映をいたしておるわけでございます。この法案によって、必要な産業体制を確立するために振興基準をつくりますときに、金融界の代表も入りましてこの実情をよく理解をするということが趣旨でございまして、これをもって、国家権力をもって融資をせしめるというよう……
○国務大臣(田中角榮君) 荒舩さんにお答えいたします。 天災融資法の問題、激甚災の指定の問題等につきましては、農林大臣からお答えがございましたが、いずれにいたしましても、降ひょう、突風の災害につきましては、これが復旧に遺憾なき処置をとってまいりたいと考えます。 地方公共団体の問題について、特別交付税の繰り上げ支給等を考えることができないかということでございますが、御承知のとおり、法律によりまして、三十八年度の特別交付税は三十九年二月になってこれを決定することになっておるわけでございます。しかし、六月には普通交付税の繰り上げ概算交付も考えておりまして、地方公共団体の財政に支障のないように格段……
○国務大臣(田中角榮君) お答えいたします。 私に対する第一点は、利率を政令に委任した理由でありますが、いま総理大臣から申されたとおり、貿易・為替の自由化に対抗しまして国際競争力を強化していきますためには、金利政策を弾力的にかつ機動的に行なわなければならないということは御承知いただけると思います。市中金融機関の預金金利を弾力的に行なうという考え方に立ちますと、この金利政策の中の一環としての郵便貯金の金利につきましても、法定事項から政令に委任をしていただきまして、適時権衡をはかってまいりたい、このような考え方に立つものであります。 第二の問題は、既設の定額郵便貯金、積立郵便貯金等の契約者が、……
○国務大臣(田中角榮君) 仮谷さんにお答えいたします。 第一点は、地方公共団体の災害に対する救助費及び復旧費の財源確保に対して、政府はどうするかということでございますが、御承知のとおり、国庫補助、地方起債、特別交付税等によって常に配分をいたしておるわけでありますが、三十八年度の特別交付税の配分に対しても、万全の処置をいたしたいと存じます。 第二の問題は、被災者に対する税法上の処置についてでございますが、御承知のとおり、所得税法による雑損控除、災害減免法の規定によりまして、軽減、減免等を行ないまして、負担軽減をはかってまいります。 それから第三点目につきましては、災害のため納税資金繰りが非……
○国務大臣(田中角榮君) 多賀谷さんにお答えいたします。 産炭地振興のために北九州に造幣局の工場等をつくると総理が言明されたということについての御質問でございますが、御承知のとおり、閣議では、産炭地振興のために産業振興をはかることはもちろんでありますが、政府関係機関等の移転、新設等につきましても格段の意を払うように決定いたしておるわけでありまして、関係各省で鋭意これが調査を行なっております。それから、大蔵省関係におきましては、造幣局につきましても検討いたしておりますが、現在の段階におきましては、専売公社関係、特にフィルターの工場等は新設をいたすべく準備中であります。なお、そのほか、自衛隊の移……
○国務大臣(田中角榮君) 私に対する質問の第一は、中小企業協同組合法の小組合の組合員に対して、税制上、金融上、特別の処置を講じなければならないということになっておるが、特別の処置とは具体的にどのようなものか、また、政府はいままでどのような特別な処置をしたかということでございます。 御承知のとおり、小組合員も含めまして、これと同程度の経済的地位にあります零細企業者につきまして、その負担に応じた税制をとるべき旨を明らかにした宣言規定でございます。現行の税制は、すでにこのような点を十分考慮いたしまして、まず第一には、個人企業に対する累進税率構造において、低所得階層に対しまして、税率の逓減をはかって……
○国務大臣(田中角榮君) 基本法二十四条の規定に基づきます中小企業に対する適正な融資、指導というこの指導の具体的問題に対しての問題と、もう一つは、民間金融の一定割合を中小企業のために確保すべくもっと積極的な施策の用意があるかということでございますが、御承知のとおり、民間の金融機関につきましては、中小企業に対する資金の量及び条件、金利の問題等十分な配慮をするように指導いたしており、また通達もいたしておるわけでございます。 それから第二の問題につきましては、委員会審議の過程における政府委員の答弁についてでございますが、御承知のとおり、中小企業の育成強化につきましては、政府は、金融の円滑化及び資本……
○国務大臣(田中角榮君) 一つは、会議の設置は地方自治を侵害しないかという問題でございますが、ただいま総理大臣からお答えをいたしました通り、広域行政の円滑化に資するためのものであり、しかも地方公共団体が組織するものに国の出先機関が構成メンバーとして参加するのでございますから、現在よりもより相互協調を深めることでありまして、地方自治の本旨を侵害するものだとは考えておりません。 もう一つは、大蔵省の財務局長が構成メンバーになっておりますが、御承知のとおり、税を除く大蔵省の総合出先機関でありますので、以上の目的を達成するためにも構成メンバーとなることが必要であると考えておるわけであります。(拍手)……
○国務大臣(田中角榮君) お答えいたします。
国民金融公庫法は、御承知のとおり、一般の金融機関から金融を受けられないものを対象にいたしておりますので、これをもって十分とは考えておりませんが、御承知のとおり、第一段階において、二十億円のワクをつくって、少しでも被買収者の方々の生業資金にこたえたい、このように考えておるわけでございます。(拍手)
【次の発言】 お答えいたします。
第一の質問は、生業資金及び育英資金とお答えをしたようでありますが、育英資金は、国民金融公庫法上の制約がありまして、育英資金といったのは間違いでございます。
第二の問題は、融資対象の問題でございますが、御承知のとおり、……
○国務大臣(田中角榮君) 公務員の給与が民間の給与に比べましてかなり低いというために、国費でせっかく養成をしました技術屋が民間にとられてしまうということに対して、公務員と民間給与の格差に対してどう考えるかということでございます。この問題につきましては、技術職員の給与の改善につきまして、人事院の科学的、専門的調査の結果を待ちまして検討、善処をいたしたいと考えておるわけであります。(拍手)
【次の発言】 本案は旧年金受給者のみに一時金を交付するものであるが、さきに公債で済まされた者の間に不公平がないか、また、どこまでこれを広げる考えかという御質問だと思います。ただいま提案者が御説明申し上げましたと……
○国務大臣(田中角榮君) 私に対する第一の御質問は、ただいま法定である郵便貯金の金利をなぜ政令に委任するのかということでございます。この問題については、いま総理大臣からも御答弁がございましたが、基本的にはそのとおりでございます。しかし郵便貯金というものが、大衆、零細な預金者であるということと、もう一つは、資金運用部の資金として、これが国民生活のために大きく貢献し、特に戦後の日本の経済復興に寄与した力の大きいことを考えますときに、ただ、民間の金利が下がったから郵便貯金の金利も自動的に引き下げるというような考え方を前提にして政令委任をしておるものではないのであります。先ほどから申し上げておりますよ……
○国務大臣(田中角榮君) 学長の内閣任命につきましては、総理大臣からお答えをしたとおりであります。(拍手)
○国務大臣(田中角榮君) 私は、今般、日加閣僚委員会並びに国際通貨基金、世界銀行等の年次総会に出席するため、カナダ及び米国を訪問してまいりました。 国際会議に列席しまして痛感いたしますことは、国際金融経済上におけるわが国の立場が近年とみに重要性を加え、いまや、わが国は国際経済の発展にとって不可欠の役割りを果たすに至っておるということであります。わが国の国際的地位の向上は、戦後の復興及びその後の発展を通じて、産業構造の高度化、所得水準の向上等、経済の基盤が着々と強化されてきたという事実に対する国際的評価によることはもちろんでありますが、さらに、わが国の貿易規模が大きく、世界各国との貿易関係が緊……
○田中(角)議員 ただいま上程せられました北陸地方開発促進法案につきまして、私は、自由民主党、日本社会党及び民主社会党を代表して、その提案の理由を御説明申し上げます。 北陸地方の開発促進につきましては、去る三十四国会において、北陸地方開発促進に関する決議が満場一致をもって可決されたのでありますが、この決議の趣旨等からも明らかでありますように、この地方は経済、産業、民生すべての面において、太平洋沿岸諸地域に比し、著しい立ちおくれを余儀なくせられ、いわゆる裏日本的宿命のもとに置かれているのでありまして、これを全国的な水準に引き上げ、当面の緊急課題たる地域的格差を除去するために、特段の施策を必要と……
○田中(角)議員 ただいま提案されました国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨説明をいたします。 現行の国民の祝日に関する法律は、去る昭和二十三年七月二十日法律第百七十八号として第二国会において可決決定を見たものであります。御承知の通りこの法律が制定されるにあたりましては、当時の衆参両院文化委員会の審議の経緯におきまして明らかのように、広く国民の世論に問うて案が作成されたものであります。しかし当時の世論調査において相当重要な祝日の候補日もありましたが、それが必ずしも全面的に受け入れなかったのであります。その理由は今ここで再び申し上げるまでもなく、当時は占領行政下であり、いろいろ事……
○田中国務大臣 私は、このたび、はからずも大蔵大臣の重責をになうこととなりましたが、その責任の重大さを痛感し、全力を尽くしてその職責を全ういたしたいと考えております。 何とぞ、よろしく皆様方の御支援と御協力をお願いいたします。 本国会において御審議を願うべく予定いたしております大蔵省関係法律案は、本国会に再提出いたすこととなりました産業投資特別会計法の一部を改正する法律案及び前国会から継続審議となっております国民金融公庫法の一部を改正する法律案の二件でありまして、いずれも当委員会において御審議を願うことに相なっております。 特に、産業投資特別会計法の一部を改正する法律案は、すでにその基本……
○田中国務大臣 お答えいたします。来年度百五十八億円を引きますと、産投の固有原資が六十億ないし六十二億円しか残らぬという、御説の通りでありますが、しかしこの議論をして、こういう状況だからこの会計からガリオア・エロア返済金を出してはならないという議論にはならないと思います。来年度以降の産投の計画というものは、これからの経済状態その他の重要な政策上の方向が決定せられることによって、必要な量はおのずから決定するのでありまして、その場合は政策的に一般会計から繰り入れ等財源措置を行なえばいいわけであります。この産投会計の来年度以降の原資が非常に必要になるのに、ここからガリオア・エロアの債務を支払うという……
○田中国務大臣 井出さんの言われる通りの基本方針でいくべきだと考えております。
【次の発言】 ただいま言われた通りであると思います。
【次の発言】 各局長が来ております。
【次の発言】 お答えいたします。
ただいま井出さんが言われた通り、特別会計に対してはそういうものの考え方が筋だと思います。しかし産業投資特別会計法のように、資金を得るためにいろいろな資金の道を規定しておる特別会計におきまして、その繰り入れられた資金の返済を別な法律で規定したり、追加条文をつくってこの会計から支払うような規定を置いても、財政法の精神をゆがめるものではないという考えであります。
○田中国務大臣 大蔵省の考え方といたしましては、この支払金の使途に関する交換公文は、すなおに読めばあなたの誤解は直ちに氷解するのではないかと考えます。 御承知の通りこの両国の協定は、戦後日本に行なわれた経済援助その他に対しては、二千八十五億円の金を十五カ年で返します。アメリカも受け取りますということが前段において協定になっております。しかもその金の一部は日米文化の問題に使い、大部分は他の低開発国の援助、開発等に使うという趣旨で行なわれております。そしてなおその金は国内的にはどういう処置をするかというと、日本が返済をきめた場合にそれを一般財源として受け入れをして、対外援助法に基づいて支出をし、……
○田中国務大臣 御承知の通り現在の公庫の資本金は二百億でありますが、公庫の貸付の対象もだんだんと広がって参りますし、その資金も拡充して参らなければならぬために、あらためて二十億円を追加をして、資本金二百二十億円にいたすという考えでございます。
【次の発言】 国民金融公庫は、御承知の通り国民大衆に対して必要な事業資金を供給することを目的としてつくられたものでありまして、比較的に事業の小さい、零細な事業資金を貸し付けてやっておりますことは御承知の通りであります。その後恩給担保等の特殊なものについては、特別のワクを設定しながら、ごめんどうを見ておるということであります。できるならば、これよりももっと……
○田中国務大臣 ただいま行なわれました国政調査報告につきましては、実情を十分調査の上、善処いたしたいと存じます。
【次の発言】 専売制度につきましては、ただいま藤井委員から御発言がありました通り、非常に長い歴史を持っておるものであり、過去の日本の行政の上に、また財政の上に、経済の上に相当大きな貢献をいたしましたことは御承知の通りでございます。何分にもこれは非常に長い歴史でありますので、専売制度の中のいろいろな問題に対しては、新しい角度や立場に立っていろいろな問題を是正して参らなければならない時期にあるということを基本的に考えておるわけであります。先ほど申された通り国の収入源として財源確保のため……
○田中国務大臣 経済企画庁から今御答弁を申し上げた通り、来年度の実質的な経済成長率を見通しとしてつけることは困難な段階であるという前提で話し合ったわけでございます。先月の初めに、経済企画庁試算として、今年度名目六%、実質四・五%という試算の数字を出しましたが、その問題に対しても、今非常に経済が微妙な段階でありますので、これから下期の実勢を十分見きわめつつ、先ほど申し上げましたように、十二月の初めないし半ばまでには来年度の成長率をきめたいという考えでございます。
【次の発言】 非常に微妙な段階でありますので、明確に予測をして申し上げることはできないと思いますが、宮澤経済企画庁長官が談話として出し……
○田中国務大臣 政府は、今回、昭和三十七年度一般会計補正予算(第1号)、特別会計補正予算(特第1号)及び政府関係機関補正予算(機第1号)を国会に提出いたしました。ここに、予算委員会の御審議をお願いするにあたりまして、その概要を御説明申し上げます。 今回の一般会計予算補正による歳入歳出の追加額は、それぞれ五百四十二億円でありまして、この結果、昭和三十七年度予算の規模は、歳入歳出とも二兆四千八百十億円と相なるわけであります。 歳出につきましては、公務員の給与改善を初め、予算作成後に生じた事由に基づき、特に緊急に措置を要することとなった経費を追加計上いたしております。 補正追加を行ないます事項……
○田中国務大臣 お答えをいたします。大口石炭の引取先である電力、鉄鋼、セメントというような業界に対して、政府が所期いたしております数量の引き取りに対しては、政府の責任をもって引き取らせるような措置を行なうということを言っておりまして、それが具体的な措置に対しては、現在各借間の意見をまとめて検討中であります。 それで別の問題として、重油消費税の問題については、現在、総理大臣及び通産大臣がお答えを申し上げた通り、検討いたしております。しかし、これは経済界に及ぼす影響も非常に大きい問題でありますし、その影響も考えながら、しかも今予算の作業中でありますので、おおむね二十日くらいまでにはこの問題を決定……
○田中国務大臣 本件につきましては予算委員会においても御質問がございました。なおマスコミその他において報道されておる限りにおいて承知いたしておるわけでございますが、現在新幹線のどうこうという問題につきまして、現に運輸大臣から監査命令を発動いたしておるわけでございまして、その途中にあっていまだ大蔵当局にも協議がありませんので、その内容をつまびらかにいたしておりません。景色代といわれ、また一部にいま言われたような事実もいわれておるわけでありますが、私どもが常識的に今日の時点で想定をいたしますと、両方でもって補償費をきめて、それを合法的に形式を合わせるためにそのようなことをしてやったんだろうと思いま……
○田中国務大臣 御承知のとおり、本案は、一昨年の七月だったと思いますが、鉄道建設審議会の小委員会の答申に基づきまして、総会でも満場一致決定をし、法律に基づいて政府に建議をされたわけであります。運輸省は、この建議にこたえて、三十八年度の予算折衝の問題として大蔵省に予算要求をしてまいったわけであります。この問題につきましては、御承知のとおり、小委員会でもたくさんの議論をいたしました。まず、国鉄につきましては、現在の国鉄を御承知のとおり再編成をして、ペイするものとしないものと二つに分けて、第一国鉄、第二国鉄案がございました。もう一つは、新幹線のようなものを現在の国鉄から離して、別な企業体としてやるべ……
○田中国務大臣 財政法の規定に基づきまして、各省庁の長から要求があって大蔵大臣が認めれば費目間の流用はできるわけでございますが、しかし、必要なものになかなか出さないで、決済後に決算してみると相当余るものがあるべきじゃないかという点を御指摘だと思いますが、これは御承知の通り、これから予算の編成過程及び審議の過程では非常に熱心にわれわれも努力をするのでございますが、予算の執行面になりますと、おおむね窓口まかせという非常に悪い面に対しての御指摘だと思います。私もそういう問題に対して、この四月一日から執行される三十八年度予算の執行に対しては十分配慮しようという考え方を持っており、特に予算に対しての御審……
○田中国務大臣 ただいま御議決の点は十分尊重いたしまして各省、各庁と十分連絡をいたし、その趣旨の徹底をはかりまして、万遺憾なきを期して参りたい所存でございます。
○田中国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十七年度一般会計予備費使用総調書(その1)外二件の事後承諾を求める件につきまして御説明を申し上げます。 昭和三十七年度一般会計予備費の予算額は二百億円でありまして、このうち、財政法第三十五条の規定により、昭和三十七年五月二十二日から同年十二月二十五日までの間において使用を決定いたしました金額は百三十億三千四百万円余であります。 そのおもな事項は、板付飛行場拡張用地提供に伴う周辺整備に必要な経費、文教施設災害復旧に必要な経費、農業施設災害復旧事業に必要な経費、港湾施設災害復旧事業に必要な経費、河川等災害復旧事業等に必要な経費、選挙の公明化運動推進……
○田中国務大臣 御説のとおり、大蔵省もただ予算を削減すればいいなどという考え方を持っておるのではないのでありまして、政府と国民との間に理解を深めながら、補償に対しては万全の措置をとっていくということでございます。 御説の、福岡市立商業高等学校の移転の問題でございますが、御承知のとおり支出をいたしましたものは一億五千万円でございます。これはその板付の飛行場のために防音装置をやるというようなことで、すでに鉄筋コンクリート部分の防音装置を施してございますが、木造部分に対して防音装置をする場合に幾らかかるという問題で積算をいたしたわけでございますが、福岡市当局としては、この機会にこれを他に好地を求め……
○田中国務大臣 本会議で申し述べたとおりでありまして、現在統計調査部で調査中でございます。結論が出ておりません。しかし、近く結論が出ると存じているわけであります。それからなお、長雨災害につきましては、被害額が三百九十一億というふうに報告をせられておりますが、統計調査部の調査は六月中旬に正式に決定をするというふうになっているわけであります。天災融資法の発動につきましては、後段の長雨災害については、天災融資法の発動は、状況から見まして当然だと思いますが、御承知のとおり、政令には天災融資ワクの限度等を規定いたしますために、被害の総額が確定しないと政令で決定できないわけでありまして、これが調査の決定を……
○田中国務大臣 御承知の通り、この内閣は社会保障を最も重点的な事項として取り上げておるわけでございます。昭和三十八年度の前年対比をごらんになってもおわかりになる通り、財政の許す範囲内で格段の努力をいたしておるのでございまして、将来とも、より一そう社会保障の拡充に対して資して参りたい。このように考えます。
【次の発言】 財政事情を勘案しまして、厚生大臣の発言の趣旨に沿って前向きの努力をいたします。
【次の発言】 御趣旨を体してお答えを申し上げたわけでございますが、ただ先ほども申し上げましたように、財政支出は多端のおりからでございますが、この問題の重要性を認識いたしておりますし、政府も社会保障の拡……
○田中国務大臣 厚生大臣がおられませんが、大蔵省も麻薬対策に対して等閑に付しておるのではない、また、皆さんの意見と同じように、相当積極的に麻薬対策を考えておるということにつきまして、いままで考えておることをあらまし、簡略に申し上げて、それから……(「新潟もそうだな」と呼ぶ者あり)新潟なんというそういう特定な問題ではなく、政府としての麻薬対策の基本的な考え方等を申し上げて、それから具体的に税関の問題を申し上げます。 先ほどから御発言がございますように、日本は麻薬天国であるといわれております。またその反面、日本の税関は一番めんどうくさくやっておるけれども、実効はあがらない、こういうこともあります……
○田中国務大臣 通産大臣からお答えをいたしましたが、十九条の「必要な施策を講ずる」という中にいまの御説も包含をしておるつもりでございますが、あえて的確な表現をするため、「紛争処理のための流通機構の整備等」ということを入れたほうがよりよろしいということも考えられることであります。しかし、政府は、「必要な施策」という表現の中にそのようなことをあらかじめ予見をして条文整理をいたしたわけであります。
【次の発言】 国の物品、役務等の調達につきましては、大蔵省は、中小企業との結びつきについて反対をいたしておりません。おりませんのみではなく、アメリカのように、官需品に対しては一括購入というような調達庁制度……
○田中国務大臣 お答えいたします。設備資金については開発銀行を通じ、それから近代化資金、整備資金の融資に対しては合理化事業団を通ずるわけでありますが、設備資金の対象範囲が、先ほど申された通りきめられておる。このきめられた対象範囲内だけでもってやれば特別な処置にはなりませんから、これが対象範囲を広げようという考えを持っております。それから整備資金につきましては、資金の調達能力が乏しいということでありますから、これが融資比率を高めようという考えであります。それからもう一つは、返済能力がないというような場合には、返済猶予も行なおう、こういうことも考えておるわけでありまして、もっと具体的に申し上げれば……
○田中国務大臣 本国会において御審議を願うべく予定いたしております大蔵省関係の法律案は、予算に関連するもの二十件を含め三十一件でありまして、このうち、二十八件及び承認案二件につき、当委員会において御審議を願うことになるものと存じております。何とぞよろしく御審議のほどお願いいたします。 なお、この機会に、財政、金融政策等に関する所信の一端を申し述べます。 私は、日本経済にとって、貿易為替の自由化を強力に進めるとともに、経済の健全にして均衡のとれた成長のための基盤を強化することが本年の課題であり、このためには輸出力の増大が何にもまして緊要であると信じております。昭和三十八年度予算及び財政投融資……
○田中国務大臣 お答えをいたします。わが国経済は、御承知の通り三年間にわたってきわめて高度の成長をいたしたわけでありますが、一昨年、昨年の事情も、御承知の通り国際収支の悪化という一面を露呈いたしましたので、これに対し国際収支改善対策を行なったわけであります。これが改善対策の実施の過程におきまして、急激な設備投資等が行なわれました両三年の経済成長率と比べまして、一昨年の後半から昨年一ぱいを通じて、設備投資は相当沈滞ぎみになって参っております。でありますので、経済全般から見ますと、国際収支改善の実も上がりましたし、また国内均衡も徐々にではありますが達成されつつありまして、両三年の高度の経済成長過程……
○田中国務大臣 低金利政策ということが必ずしも当を得た表現であるかどうかわかりませんので、私もこの低金利という言葉の持つニュアンスを非常に気にしながら、慎重に何かいい名前がないかというように考えておりますけれども、御承知の自由化に対応いたしまして、国際金利と日本の金利と比べてみますと確かに日本の方は非常に高いのでありますから、国際競争力をつけて自由化に対応していくためには、国際金利にさや寄せをしていかなければならないということは事実でございますが、この低金利といわゆる国際金利へさや寄せするということは、政府が一方的に考えてこれを進めていくというような考えでは、なかなか混乱が起きまして、事志とた……
○田中国務大臣 中小企業者につきましては、約四千件に対して、現在でも例年の例によりまして、企業の内容等に対してこまかく調査をいたしておるわけでございます。これが育成強化をはかって参りますことは、この業種の特殊性から考えまして、大蔵省もそのように重点的に配慮をしておるわけでございます。何分にも数が非常に多い業者でありますし、内容を十分調査をしながら、また業界との意思の疎通をはかりながら、あるものは企業合同や合併ということも、時代の趨勢としまして行なわれておるものもありますし、それからまたそういう方向で検討を続けておる業者もございますが、いずれにしても長い間税に対しての大へんな貢献もいたしておるの……
○田中国務大臣 御質問を承っておりませんでしたので、的はずれになるかもわかりませんが、第一点の輸出入銀行と開発銀行を一緒にした方がいいという一つの議論として拝聴いたしておきます。この問題は、国庫が国内と国外に向けて分けておるわけでございますので輸銀の拡充という面は、これから輸出を伸ばさなければならないということ、それからこれからの自由化に対応して相当拡充していかなければならないだろうという考え方、特に中小企業の輸出の問題、輸入の問題その他で機構拡充という問題はございますが、国内的な面から見て、産業の育成、産業基盤の強化、また今度の石炭のように特別な事由に基づいて特定な業種に対して法律に基づく業……
○田中国務大臣 地方税制制度そのものが、私個人として考えますと、相当不合理があるというふうに考えます。これは税の問題だけで見ておりますといろいろな理屈がありますけれども、地方制度の問題等とからんでおりますので、慎重には考えなければなりませんが、他に財源がないところ、いわゆる貧弱市町村ほど地方税が高いという現象があります。私の選挙区などを見ても、他に企業のないところ、全く農山村であるというようなところは、くわ一丁、かま一丁、間口にかかってくるというような実情がありますので、このような制度で地方の発展がはかれるものか、非常に疑問といたしておるところでございます。これらの問題に対しては、地方制度の問……
○田中国務大臣 予算上の問題その他において、大蔵省が労使の円満な話し合いを阻害するような行為をしてはならないということは、私からも厳重に申し伝えております。現在いやしくも私が――各局長もそうでありますし、また給与課においてもそのような制肘的な言動、行動等ないと思いますが、この種の問題は、労使協調で円満に可及的すみやかに解決すべき問題でありますから、法律にのっとって各当事者が話しが進め得るように、大蔵省としましても前向きで協力を申し上げるように指導いたします。
【次の発言】 先ほど申し上げました通り、制肘をするというようなことはいたしませんし、また法律に基づいて、団体交渉の当事者は善意の立場で、……
○田中国務大臣 社内預金などはない方がいいです。これはもう全く簡単な理屈でございます。預金ができるような状態であれば、正規の金融機関に貯蓄をすることが一番いいのでありまして、社内預金というような、制度上も非常に不安定なものはない方がいいことは、これは論を待たないわけであります。ところが、ない方がいいというものがあるのはどういうことかといいますと、必然的な理由によってできておるわけでございます。これは一つには、金融機関からなかなか金が借りられないとかいうような場合、労使ともども、お互いが生活の拠点としておるのでございますから、一部分でも給与のうちからさいたりして、社内預金というような格好にし、そ……
○田中国務大臣 厚生省側は、一般地方債や医療金融公庫や国立病院特別会計というようなところに還元融資から出すことはやめてもらいたいということは、長いこと言っておるようでござまいすが、三十八年度予算編成につきましては、ただいま御審議願っておるようなことで両省とも了解し、政府の共同責任で提案をいたしておるのでございますから、少なくとも三十八年度の財政投融資の計画におきましては、五億円還元融資からということで御審議を願っておるわけでございます。 それから国立病院に還元融資から出すことはどうかという問題に対しては、これは将来の問題として検討する必要があるかもわかりません。私は前大臣がどういうようにお答……
○田中国務大臣 政府は今回物品税法施行令の一部を改正し、トランジスタ・テレビを三年間非課税とする等の措置を講じたのでありますが、これにつきまして一言御説明申し上げたいと思います。 本年度の税制改正は国民生活の安定と現下の経済情勢に顧み、当面要請せられる施策に対応する税制上の措置を講ずることを主眼として所得税、法人税を中心として行なわれたことは御承知の通りでございます。間接税につきましては、三十七年度において大規模な軽減合理化を行なった直後でもありますので、今後の負担軽減につきましては税制調査会の審議等を通じ、広く税負担一般のあり方をどうするかという見地から根本的に検討してまいりたい所存であり……
○田中国務大臣 ただいまの御発言の中で、事実と違う問題を申し上げますと、大蔵省が試算をした経済見通しは経済企画庁とは違い、経済企画庁の見通しを修正しなければならないのではないかというようなニュアンスの発言はいたしておりません。これは速記録を見ていただけばわかります。また、なぜこのような発言をしたかという根拠について申し上げますと、私は、三十八年度の予算編成の前提としまして、政府としての統一見解で、名目八・一%、実質六・一%の経済成長率をきめ、これに見合った予算を編成いたしたわけでございます。御承知のとおり大蔵大臣は、国際収支につきましては最も関心を深くしなければならない立場でございますし、また……
○田中国務大臣 金融緊急措置令は旧憲法下における緊急勅令でありましたものがその後議会の承認を得たものであります。特殊な状態につくられたものでありまして、原則的にはもうこのようなものは必要ないという考え方でおるのでございます。私が大蔵省に参りましてからこの問題に対する事務当局の説明があったのですが、それによりますと一年ばかり前に銀行局長名で法務省当局に対して金融緊急措置令を廃止したいという正式な文無をもって申し入れをいたしたわけでございますけれども、その当時の事情からしますと係属事犯があったというような問題、それから法の体制上各省にまたがるものでありますので、法体系として残すものはいま法務省当局……
○田中国務大臣 判決を待つまでもなく、昭和三十四年かと思いますが、長官通達を出しまして、できるだけ納税者が理解ができ得るように理由を付すようにという通達を出しておるのであります。また法律上の問題として争っておりました問題に対しては、判例が示されたわけでありますので、これらの問題に対しては、判例違反にならないように十分慎重に対処してまいらねばならぬことは言うを待たないと思います。ただ具体問題として申しますと、現在民主化されておらないというような見方もございますが、世界的な例から見まして、日本の徴税方法、また納税の制度は申告納税制度をとっておりますから、体系的には御承知のとおり世界的水準にある民主……
○田中国務大臣 保険も在来の保険というよりも、新しい視野に立って、いろいろな新種のものを検討していかなければならない段階であるということは、もちろんそのとおりであります。 前に私も郵政省におりましたときに、簡易生命保険というものだけでなく、災害とか水害とか天然災害に対しても、政府が当然補償できるような保険制度――社会保障的なものを一般会計から出すというだけでなく、保険という制度を新しい立場に立って検討すべきであるということを当時の事務当局に検討せしめて今日に至っておりますが、私はその意味でやはり新しい保険というものに対しては、いままでの在来の考え方にとらわれることなく、一つの社会保障的な意味……
○田中国務大臣 答申にもございますとおり、農地被買収者の子弟の育英、その他いろいろな状態も見られますので、これに対して生業資金の貸し付け制度を設けようということで提案をいたしたわけであります。
【次の発言】 法制上は先ほどあなたがお読みになったとおり、一般会計から二十億を繰り入れるということでございますが、しかし、質問の過程で申し上げたとおり、国民金融公庫の資金ワクの中に、農地被買収者であって非常に生活に困っておったり、また、それがために生業資金に困っておるというような人を対象にして、その程度のワクをつくろうということだけははっきり申し上げておるわけであります。
答申につきましては、本案を提……
○田中国務大臣 英貨債の借りかえの問題は、私たちとしましては、すなおに、ざっくばらんに申し上げますと、予算編成当時から四月くらいまでは借りかえをするというよりも、これを償還するという基本的な考え方に立っていたわけであります。ところがヒューム外相がこちらにおいでになりましたり、またその後日英通商航海条約の締結がありましたり、なおその後現地に大蔵省の出先の財務参事官がいるわけでありますが、そういう諸君の報告として五日の中ごろでしたか、初めであったかもしれませんが、英国側は日本が希望するならば、日英親善という高い立場から借りかえに応ずるというような考え方が看取せられたのであります。しかしこれは国際的……
○田中国務大臣 今回の砂糖の値上がりは、御承知のとおり国際糖価が急激に上昇いたしましたので、輸入価格も当然高くなっておりますので、これが国内価格も相当上回っておるということが、大きな原因だと考えておるわけであります。
【次の発言】 こまかい数字の推移は事務当局から答弁をせしめますが、御承知のとおり三セント程度のものが急激に、ここ四、五カ月のうちに四セントになり、五セントになり、六セントになり、最高は十一セントというようなところまで上がったようでございますが、その後少し下がりまして、現在は私の承知するところでは七セント、六セントというような状態まできているのではないかというふうに考えられます。
○田中国務大臣 いまの御質問につきましては農林省当局からお答えをさせますからお待ちいただきたいと思います。
【次の発言】 今度の問題は御承知のとおり国際糖価が急に暴騰いたしましたので、それにつられて国内消費者価格も上がっておるわけであります。でありますから、ただいま永井さんが言われたとおり本質的な問題は政府でも、また皆さんの間でもいろいろ検討を進められておるわけでございますが、それにプラスをいたしまして、今般の問題は応急の問題として国民の利益を守りたいという考えで、関税及び消費税の引き下げをはかったわけでございまして、あなたがいま御発言になられましたような問題については鋭意努力いたしておるわけ……
○田中国務大臣 三十六年当時、私は大蔵省にも関係いたしておりませんでしたから、その間の事情はつまびらかにいたしませんが、金融の弾力性、弾力的運用、特に金利に対してそのような考え方からいたしますと、政令委任をしておいていただくことがより合理的に弾力運用ができたであろうということは推測せられるわけでありますが、その間の事情はつまびらかにいたしておりません。
【次の発言】 森本さんが言われたとおり、国民大衆、零細な預金者から預かっておりますものが郵便貯金でありますから、これが利益を確保し、保護するたてまえからいいますと、法定にしたという理由は十分理解いたしますが、私たちがいま政府として国会に提案をい……
○田中国務大臣 公定歩合を昨年の十月から約五カ月のうちに四厘引き下げをいたしたわけでございますが、これは低金利政策を進めるために公定歩合を引き下げたわけではございません。これは金融を正常化しということを日銀総裁も言っておりますし、それから政策委員も言っておりますように、金融正常化の一つの施策として公定歩合の操作が行なわれておるわけでございます。 それから、低金利政策といわれておりますが、見方によっては、低金利ということを否定するわけではありませんが、政府が一貫して申し上げておりますのは、国際金利へさや寄せということでございます。日本の金利が一体高いのかどうかということにつきましては、これは世……
○田中国務大臣 昭和三十八年度予算編成の基本方針及びその骨子につきましては、先日本会議におきまして御説明いたしたところでありますが、予算委員会において本日から御審議をお願いいたすにあたりまして、あらためてその概要を御説明いたしたいと存じます。 昭和三十八年度財政は、健全均衡財政の方針を堅持するとともに、財政投融資においては、政府資金、民間資金を通じ、その活用について積極的に配意し、将来にわたる国力発展の基盤を充実するため、従来から政府が重点を置いて参りました公共投資、社会保障及び文教等の諸施策を、引き続き着実に推進することを主眼といたしております。 この方針により編成されました昭和三十八年……
○田中国務大臣 本年三月の国有財産台帳によりますと、大体三千四百万程度でございます。収入は御承知の通り、平和条約に基づきまして、沖縄の米国側がこれを管理し、琉球政府に交付をして使用せしめておるわけであります。
【次の発言】 私の知るところでは、アメリカ側が管理をして、この利益分を琉球政府に交付をしておる、このように承知をいたしておりますが、詳しいことは調べて御報告をいたします。
【次の発言】 お答えいたします。
自由化の波の中に洗われながら、新しい日本を築いていく、新しい立場からの第一年次になるであろう、またしなければならない、こういう基本的な気がまえを前提としたわけであります。御承知の通り……
○田中国務大臣 先ほどから答弁を申し上げておりますように、本部が発足をいたしまして現在会議中でありますし、各都道府県及び市町村からの被害の状況等も、おいおい政府に向かって報告がせられるわけであります。なお大きな災害は、先ほども申された通り、三月、四月の融雪時における融雪災害ということになるわけでありますが、それまでに至る間の除雪の問題また応急的な問題、いろいろな問題がありますが、市町村でできないものに対しては、府県がこれを補助をしたり、また国が特別交付税の制度を活用する等によって、お互いが十分連絡をとりながら手厚い処置をとって参るという基本的な態度をとっておるわけであります。先ほども総理から御……
○田中国務大臣 砂糖関税の問題で御質問がありましたが、先ほど総理大臣及び外務大臣からお答えがありました一括引き下げに対する基本的な態度に対しても申し上げます。 関税一括引き下げの問題は、御承知の通り、一昨年秋のガットの大臣会議で提案をせられた問題でありまして、政府は、その後、わが日本も自由化に対処して、また関税問題に対しては、基本的な姿勢としては一括関税引き下げに賛成をするということを明らかにいたしておるわけであります。その理由は、先ほどから申された通り、EECの域外諸国に対する関税障壁を打破する問題もありましょうし、それよりも基本的な日本の関税に対する問題点は、日本が貿易依存の国である、こ……
○田中国務大臣 お答えいたします。私の方は、日緬の間の問題が全部片づけばいいのでありまして、それ以上払おうなどという気は毛頭ありません。その意味で、外務大臣が答弁をしましたように、当然これが条文整理の段階においては、五条の条件は満たしたことであって、以後日緬間においては、これらの問題は起こらないということが確約せられると思いますので、表現は、外務大臣が今答弁した通りでよろしいという見解をとっております。
【次の発言】 地域間や業種間の格差是正に対して諸般の立法処置を行ない、予算措置も行なっておることは御承知の通りであります。中小企業に対しては、春日さん中小企業の専門家であり、私も御質問を受けな……
○田中国務大臣 お答えいたします。 三十八年度の予算編成につきまして、社会保障、公共投資、文教等の拡充と、これを三本の重要な柱にいたしたわけでありまして、社会保障をその第一に取り上げておりますことは、予算説明冒頭に申し上げておる通りであります。三十七年度に対して一七・四%の一般会計予算が増額をせられておるわけでありますが、社会保障に対しては二二・五%という、私の考えでは可能な財源内において最大の考慮を払ったわけであります。金額としては三千六百七十九億円を計上いたしておりまして、三十七年度当初予算に比して六百七十六億円という金額を増額いたしたわけであります。総理が申し述べられた通り、満足ではあ……
○田中国務大臣 あなたの御質問と総理の答弁、何もすれ違っているわけではないと思いますが、現実的な問題を取り上げられて御質問をしておると思いますので、あなたの御質問の趣旨を要約して申し上げますと、国有鉄道は公共的使命に重点を置くべきである、その意味においては、独立採算制の建前であるけれども、政府はより重点的に財政支出や一般会計等から補てんをすべし、こういうふうなことであります。これは御承知の通り、政府企業には、道路のように無料公開の原則に立つものがあります。政府及び地方公共団体、すなわち、国民の税金でつくってこれを無料で国民に提供し、維持、修理まで国及び地方公共団体が行なうものもありますし、もう……
○田中国務大臣 ただいまお示しがございましたように、昨晩十二時から今朝三時までかかりまして、IMFの理事会において、対日八条国移行勧告の件について審議が行なわれまして、今朝の五時に原案通り採択をいたしたわけでございます。これの公電が入りましたので、今朝大蔵大臣談話を発表いたしまして、政府の基本的態度を明らかにいたしたわけでございます。大臣談話につきましては、お読みしましようか。――御要求がありますので申し上げます。 国際通貨基金は、昨二月六日の理事会において、昨年十一月に行なわれた対日年次協議に関する基金事務局の報告書を審議した結果、「日本の残存する輸入制限は国際収支上の理由のためには必要……
○田中国務大臣 お答え申し上げます。 豪雪地帯の政策に対しましては、政府は鋭意配慮いたしておるわけでございますが、しかし、豪雪対策というのは雪をのけるとか、また融雪災害に対するものとか、なだれに対して対処するとか、公共事業的な面にだけ目を奪われやすく、その豪雪期間における産業の萎靡沈滞、豪雪が及ぼす経済的な影響等に対しては、非常に深刻であるにもかかわらず、黙過する率が過去に多かったのでありますが、私も豪雪地帯新潟の出身でありますから、これらの実情に対しては十分承知をいたしておるつもりでありますので、いち早くこれらに対する対策は、政府部内においても意思の統一をはかって着々と行なっております。 ……
○田中国務大臣 ただいま御発言にある某外国人なるものが何者であるか、また、どういう立場で御発言になられたかわかりませんが、日本の経済が二十世紀の先端をいくような程度に発達しつつあることは事実だと思います。経営者が十九世紀的だという御発言でございますが、これは、日本の経済というものに対しての実態を見ますと、戦後これだけの困難な事態にこれだけの実績をあげたのでありますから、確かに、構造上、経営の問題その他に対しては、いろいろな反省すべきものや、お互いが研究検討していかなけりゃならないものはあるとしても、世界の主要諸国の経営者に対して遜色があるというふうには理解いたしておりません。まして、われわれお……
○田中国務大臣 主要工業諸国が、景気が非常によろしいというような状態にないということは今申されましたが、アメリカにしてもイギリスにしても、西ドイツにしてもフランス、イタリーにしても、二、三年前のような経済成長がたくましい当時の状況に比べて、多少鎮静の状態であることは、お説の通りだと考えております。日本の現状はどうかということでありますが、これは私たちは、設備投資も鎮静に向かっておりますと、こういう表現を使っておるのでありまして、景気が非常に悪いというふうに考え得るかどうか、これは比較の問題でありまして、日本の二年、三年前との比較から言いますと、経済成長率が実質一四%にも一五%にもなった昭和三十……
○田中国務大臣 各省にまたがっておりますし、具体問題でありますから、政府委員をして答弁せしめます。
【次の発言】 今滝井さんが言われる通りでありますが、政府が計上いたしました予算に関しては、電電が仕事をそのまま引き受けてやるわけでありますし、電電が現物供与する分に対しては、政府が一般会計でもって予算を計上して電電にやっておるのではなく、電電が現に保有しておるものを供与するわけでありまして、計算をどういうふうに見積もるといっても、これは一般会計から補てんをしておるのではないのでありますから、数字上の問題だけであります。
【次の発言】 先ほど主計局長から申し上げました通り、アメリカ側は三分の二を負……
○田中国務大臣 お答えいたします。 政府はこの国会に郵便貯金法の改正をお願いいたしたいと考えております。これが改正の主要点は、現在法定事項でございます郵便貯金の利子を政令にゆだねたいということでございます。御承知の通り、戦前は大蔵大臣の権限でこれを弾力的に運用いたしておったわけでございますが、戦後新しい方向として法定主義に移ったわけでございます。これを弾力運用をするという立場において、政令にゆだねていただきたいというのでございますが、現在政府部内において鋭意意見の調整をしておるわけでございます。 この過程において起こりました議論が、郵便局一万一千の全国窓口において郵便貯金の預金者に対して一……
○田中国務大臣 御指摘の通り、決算が予算と同様に重要なものであることは、政府もその通り考えております。特に財政当局といたしましては、会計検査院から指摘せられる批難事項等に対しては、つぶさにこれを参考にいたしまして、補助金整理の調査会等の御意見も聞きながら、予算の適正な執行がはかられることを前提として、予算編成に当たっておるわけでございますが、しかし、制度上等も多年議論せられてきた問題でございますが、これらの問題について、御指摘の通り、不正、不当事項が跡を絶たないということに対しては、はなはだ遺憾でありまして、財政当局としては、予算編成にあたって、各省庁の主管者に対して特にこのことを強く申し上げ……
○田中国務大臣 お答えいたします。 増強、維持及びボーダーライン層にある炭鉱の育成強化のために、設備投資等重点的に考えておりますが、先日の本会議で答弁をいたしましたつなぎ資金、事業再建資金とも言うべきものにつきましては、現在までの考えでは、開発銀行及び事業団からの設備資金、整備資金を弾力的に運用することで十分まかなえると思っておりましたし、またまかなわなければならないというように前向きで考えておったわけでございますが、設備資金、整備資金の弾力的運用というよりも、法律の条文整理等を行なって、明確に審議会の決定を経たものであり、設備資金及び整備資金が当然出るものであり、しかも市中銀行等でつなぎ資……
○田中国務大臣 砂糖の問題につきましては、御承知のとおり、政府は自由化を早急に進めるという基本方針を決定いたしておるわけでございます。この砂糖の問題の自由化を進めていくためには、国内甘味資源対策に対して法律案をいま御審議願っておりますし、沖繩糖の政府買い入れに対してもいま処置を願う予定でございます。現在百四十五円もしておるという糖価に対しては、政府は真剣にいま研究をしておりまして、農林省との間にも、十円下げても、関税が下がっただけ消費者価格が下がらないということであっては困るので、一体いまの百四十円ないし百五十円の価格というのが正当なのかという問題を、各業者別にひとつ調べてもらいたいということ……
○田中国務大臣 先ほど企画庁長官が答えましたとおり、営業を目的としておらないものを取り締まる、しかも、あなたがいま言われたとおり、法律の条章によって取り締まるのではなく、先輩が来たから。さようなことはないと思いますが、そういうことがあれば厳重にそういう方面を取り締まります。
【次の発言】 野菜の値上がりは、先ほどから述べられておりますとおり、生産の不振、流通機構の問題等に主因があるのでございまして、土地の問題が大きな原因になっておるとは考えておりません。ただいま言われましたように、評価額を三十九度からどうするかという問題につきましては、御承知のとおり、税法上時価に近い地価ということにななってお……
○田中国務大臣 日銀総裁の談話として一部新聞に報道せられたようでございますが、その後の状態をお聞きしてみましたら、デノミネーションに対して日銀総裁が明確な意思表示をされたような事実はないようであります。これは、記者諸君との間に会見をやっている過程において、一つの考え方を問われたときに、きっと、まあ学説的なものとしてか、何らかの状態で発言になったようでありまして、これがデノミネーションを行なわなければならない状態であるとか、またいつの日にか行なうものであるか、どんな条件がそろったら行なうべきであるとかいうような考え方に立って発言したものではないということを確認いたしております。これに対して政府側……
○田中国務大臣 国民金融公庫は政府関係機関でありますし、国民大衆とのつながりは、三機関のうち最も重要な面を受け持っておりますので、これが合理的な貸付業務と回収業務とが行なわれるために格段の配慮をしなければならぬことは、当然でございます。公庫員一人当たりの作業量の適正化ということは、当然重点的に考えなければならない問題でございますので、御説も十分参考にしながら、明年度の予算編成にあたりましては、実情を十分調査をしながら善処をしたいと考えます。
【次の発言】 今朝の朝刊各紙を見まして、公定歩合に関する記事がありましたことは、私も承知をいたしております。きのうの記者会見で公定歩合を二厘引き下げるとい……
○田中国務大臣 ただいま綱島さんが御指摘になりましたことは、新憲法施行後、長いこと問題になっておる重要な点でございますので、考え方を率直に申し上げます。新憲法が旧憲法の思想を大幅に改めました重大な一点は、その立法権でございます。でありますから、新憲法の制定の精神からいいますと、純法律論から申しましても、立法は議員が行なうことが原則であると考えております。ただし、ただし書きと、政府も法律案の提案をすることを認めておるわけでございます。でありますから、旧憲法のように、予算はもちろん行政大権でございますが、同時に予算関係法及び法律は、政府提案を原則としておったものとは大幅に思想が変わりまして、立法は……
○田中国務大臣 この問題につきましては長いこと議論をせられておる問題でありますし、しかも制度の上からも、また理論的な問題もみなからんでおりますので、十七万何千人と、何人の非常に大きな売りさばき人との問題だけを論じて結論が出るものではないと思っております。戦前はどうだったかというと、一律一割であったわけです。ところが、卸売というようなものはなかったわけです。なかったといっても、会社に対して特約があって、月間幾らというような相当まとまったものを出したものはありますが、今のように景品というようなもので定期的に大量なものが事実上特約によって出ていくとか、値引きをするとかいうようなおそれのあるものは、現……
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