灘尾弘吉 衆議院議員
29期国会発言一覧

灘尾弘吉[衆]在籍期 : 25期-26期-27期-28期-|29期|-30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期
灘尾弘吉[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは灘尾弘吉衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院29期)

灘尾弘吉[衆]本会議発言(全期間)
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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 衆議院本会議 第5号(1961/09/30、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(灘尾弘吉君) 災害救助法り適用を拡大する考えはないかというような御趣旨に伺ったのであります。  現行災害救助制度の趣旨あるいはその内容については十分御承知のことと存じますので、くどくどしいことは申し上げませんが、御承知のように、災害救助は、災害直後における混乱した状態の中で、生活のために必要な措置を講ずる仕組みでございます。これにつきまして、救助を実施するための程度であるとかあるいは方法であるとかあるいは期間につきまして、一応の基準は定めてございます。しかし、災害の規模、様相は申すまでもなく千差万別でございます。そのそれぞれの実態に応じまして、あるいは救助の限度を引き上げるとかある……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 衆議院本会議 第7号(1962/01/24、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(灘尾弘吉君) お答えをいたします。  まず、公害問題についてお答えをいたしたいと存じます。この公害問題は、関係するところがすこぶる多いのであります。また態様もいろいろ違うのでございますが、厚生省といたしましてただいま最も力を注いでおりますのは、従来やっておりますいわゆる環境衛生施設を整備することは当然なことでありますが、大気汚染の問題について特に勉強をいたしておるところでございます。従来専門家、関係者を介しましてその意見を徴したり、あるいは問題点等について究明、検討を行なってきたのであります。今後におきましても、これを継続いたしますと同時に、全国数地区におきまして、この大気汚染に関……

第40回国会 衆議院本会議 第11号(1962/02/12、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(灘尾弘吉君) お答えを申し上げます。  最近、東京都から始まりまして、千葉、神奈川、群馬、さらにはまた、兵庫、大阪等にA2型のインフルエンザが流行いたしておるわけでございます。この流行を何とか食いとめるために最善の努力をいたしたいと考えておる次第であります。この流行の予測ということが確実にできますれば、一番よろしいわけであります。なかなかこの問題は困難な要素があるわけでございますので、厚生省といたしましても、かねがねこの問題に留意をいたしておりまして、明年度の予算におきましては、ポリオでありますとか、あるいはジフテリア等の流行予測体制を一つしいてみよう、こういうようなことで、御審議……

第40回国会 衆議院本会議 第34号(1962/04/10、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(灘尾弘吉君) ばい煙の排出の規制等に関する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。  近年、製造業その他の産業の急速な発展とその都市集中に伴い、主要工業都市におきましては、工場、事業場から排出されるばい煙等による大気の汚染が著しくなってきており、公衆衛生上放置することを許さない事態に立ち至っているのであります。この問題は、急速に発展しつつあるわが国の産業活動と国民生活環境との間における避くべからざる摩擦現象でありますが、健康にして快適な生活環境を保全し、かつ、産業の発展を健全ならしめるよう両者の調整をはかることが必要であることは言を待たないのであります。政府といたしましては、……

第40回国会 衆議院本会議 第42号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(灘尾弘吉君) 御決議の御趣旨に沿いまして、一そうの努力をいたしたいと存じます。(拍手)

第40回国会 衆議院本会議 第45号(1962/05/07、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(灘尾弘吉君) 麻薬の問題は、国民の健康、社会の秩序ないしは民族の将来に関するおそるべき問題といたしまして、政府といたしましても重大な関心を払い、その対策に苦心いたしているところでございます。ただいまの御決議の御趣旨につきましては、十分これを尊重いたしまして、善処いたしたい所存でございます。(拍手)

灘尾弘吉[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院29期)

灘尾弘吉[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 災害対策特別委員会 第11号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 伊勢湾台風のときに準じた扱いをいたしたいと考えておるわけです。お話しの通りに、伊勢湾台風のときは、たしか七つの法案が提出せられております。今回用意いたしておりますものは、伝染病関係のもの、それから社会事業関係の施設に関するもの、それから母子福祉資金に関するもの、この三つのものについて提案を用意いたしております。最近の機会において国会に提出いたしたいと考えております。その他、前回において出しまして、今回提出の運びに至っておりませんものは、予算措置をもって同様の目的を達するつもりでございます。
【次の発言】 伊勢湾台風並みの措置は、とれるものと存じております。

第39回国会 災害対策特別委員会 第12号(1961/10/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました三件の厚生省関係災害特別措置法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  まず第一に、昭和三十六年九月の第二室戸台風による災害を受けた地域における伝染病予防費に関する特別措置法案についてでありますが、この法律案は、災害地における防疫業務に要する費用及び伝染病院、隔離病舎等の災害復旧費につきまして、伝染病予防法の特例を設けて国の負担率を高め、都道府県及び市町村の負担を軽減しようとするものであります。  次は、昭和三十六年九月の第二室戸台風による災害を受けた社会福祉事業施設の災害復旧費に関する特別措置法案についてでありますが、この法律案は、保護施……

第39回国会 社会労働委員会 第2号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は、先般の内閣改造にあたりまして厚生大臣の重責をになうことに相なりましたが、厚生行政について御造詣の深い各位の御協力を得まして、その責めを果たして参りたいと存じますので、何分よろしくお願い申し上げたいと思います。  この機会に厚生省所管の行政に関しまして所信の一端を申し述べたいと存じます。  あらためて申し上げるまでもなく、社会保障制度の充実強化をはかり、国民の生活安定と福祉の向上をはかりますことは、現内閣の最も重きを置く施策の一つといたしておるところでありまして、厚生省といたしましては、今日この意味においても特に重要な役割をになっておるのであります。  私はまことに微力では……

第39回国会 社会労働委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま八木さんのお尋ねには、いろいろと八木さんのお気持が出ておることと思います。八木さんのお気持に現われましたその事柄をそのまま私が考えます場合、そういうときに厳格な法の適用をするということ自体がおかしいのじゃなかろうか。今おっしゃったような事例を考えます場合に、当然に考えていい性質のものじゃなかろうか。従来この問題をめぐってかなり窮屈な解釈を当局はやっておって、そのためにせっかく生活保護の趣旨も没却されるきらいがあることはかねがね私も伺っておったところであります。ただその点も、お話によればだんだん改善されてきておるようであります。また事務当局の話を聞いてみましても、昔とはよ……

第39回国会 社会労働委員会 第5号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました各案につき、提案の理由を御説明申し上げます。  まず国民年金法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  国民年金法は、昭和三十四年の第三十一国会において成立いたし、福祉年金の支給に関する部分は同年十一月から実施されたのでありますが、拠出年金に関する部分は、昭和三十五年十月からその適用事務が開始され、本年四月から保険料納付が開始されることになり、これによってこの制度が全面的に実施される運びになった次第であります。  国民年金制度は、すでに御案内のごとく、社会保障制度審議会における全会一致の答申に基づいて策定されたものであります……

第39回国会 社会労働委員会 第6号(1961/10/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいまの御決議の趣旨を尊重し、善処いたします。特に私としては、国民健康保険国庫負担二割を二割五分に引き上げるよう最善の努力をいたす所存でございます。(拍手)

第39回国会 社会労働委員会 第7号(1961/10/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民年金制度はようやくその緒についたわけでございます。従って今後の状況に応じまして、不備な点があればこれは改めなければならぬと思います。今回の国会におきましては、前回の通常国会に提案したものを大体踏襲いたしまして、その節いろいろ御意見のありましたものも、つけ加えて出しましたようなわけであります。抜本的改正という問題を今直ちにやるだけの余裕を私は持っておりませんけれども、もちろん制度はよくなればよくなるにこしたことはないのでありますから、そうした意味では十分検討を続けて参りたいと思いますが、今直ちに抜本的な改正をやるというだけの余裕は持っておりません。

第39回国会 社会労働委員会 第8号(1961/10/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 政府委員のお答えした通りで、大原委員のお聞きになった通りであろうと私も思います。
【次の発言】 お尋ねにもございましたように、現在の年金制度がその成立の時期を異にし、いろいろ分かれておりますので、通算関係等を規定いたします場合、かなり困難を感ずるわけでございます。年金制度全体といたしましては、政府といたしましても今後この総合調整というようなことをはかって参らなければならないと考えて、せっかく検討いたしておるところでございます。とりあえずのところは、今回御提案申し上げましたような案で進むほかはないというので、御提案をいたしたようなわけでございますが、今後の問題として、やはり検討を……

第39回国会 社会労働委員会 第9号(1961/10/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 現状はお話の通りだと存じます。厚生年金の内容の充実発展にまずわれわれは努めなければならぬ次第でありますが、現状といたしましては、お話の通りに企業年金というものがだんだんと発展の姿を示しておるという状況であります。しかしこの関係は労働者の福利の問題あるいは保護というような問題を考えましても、無制限にといいますか、自由放任の形でこれを伸ばしていくということは、私は全体的に見た場合に好ましい姿ではないと思います。何らかの政策でいわゆる厚生年金との間における調整ということを考えなければならない段階にきておるのじゃないか、かように考えます。せっかく検討さしていただきたいと思います。

第39回国会 社会労働委員会 第10号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりましたあん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  現在、あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為につきましては、あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法により、何人もこれを業としてはならないことになっておりますが、昭和二十二年十二月二十日の同法公布の際、引き続き三カ月以上あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為を業としていた者で同法施行の日から三カ月以内に一定の事項を届け出たもの等については、なお昭和三十六年十二月三十一日までこれを業とすることができることとなっており……

第39回国会 内閣委員会 第8号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました社会保険審議会及び社会保険医療協議会法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  現在療養担当者の保険診療に対する指導監督に関する事項及び社会保険の診療報酬に関する事項を審議するため、厚生大臣の諮問機関として中央社会保険医療協議会が置かれておりますが、この協議会につきましては、御承知のようにここ数年来とかく運営の円滑を欠き、そのために診療報酬の改定等の重要問題の取り扱い等に多大の支障を生じているのであります。  先般この問題を含め、社会保険等の適正な診療報酬を定めるためとるべき方途につき、社会保障制度審議会に諮問いたしましたと……

第39回国会 内閣委員会 第12号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 中央医療協議会がその運営上とかく円滑を欠きました歴史は相当古いと思いますが、古い時代のことを一々つまびらかにいたしておるわけでもございませんが、私が承知いたしておりますところでも、ここ二年以上も実は中央医療協議会を構成する最も重要な要素をなす療養団体側がこれに参加しない、こういうような形になっております。本来のあるべき姿を逸脱いたしまして、いびつな状態で今日存在しておるような状況でございます。これにつきましては、利害を異にする立場の方々がお寄りになっていることでありますから、そういう面からのいろいろないきさつもあるいはあったかと思うのでございますが、一つにはやはり中央医療協議会……

第39回国会 予算委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民健康保険の療養給付費に対する国庫負担率の引き上げにつきまして、この前の国会において国会内部でいろいろ御熱心な御要望がありましたということも私伺いました。ただ、この問題につきましては、私どもも現在の国民健康保険の状況を見まして、財政的にこれを増加する必要がある、かように考えておりますが、問題は、法律の改正を要するいわゆる制度の問題に属するわけでございますので、かような問題につきましては、通常国会においてその御審議を願うのが適当であろう、厚生大臣といたしましてはかように考えまして、今回の補正予算をお願い申し上げなかったわけでございます。  なお一つ、ついでながら申し上げさしてい……

第39回国会 予算委員会 第6号(1961/10/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。生活保護の基準の上から申しますというと、本年は御承知のように、基準の面におきまして大幅に是正をいたしたのでありまして、これによりまして当面住居費に関する問題は、大体生活保護に関します限りは解消したのではないか、かように考えておるような次第でございます。
【次の発言】 御承知のように、生活保護の基準は、単なる物価の変動だけできまるべきものではないと思うのでございます。もちろん物価も重要な要素をなすわけでございますけれども、それだけでこの基準をきめるわけのものでないことは、長谷川さんもよく御承知の通りでございます。本年の四月から生活保護基準につきまして一八%の引き……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 さきの通常国会におけるいききつについて、ただいま総理大臣にお尋ねがございましたが、私も総理大臣のお答えになりました以外のことは承知いたしておりません。国保の療養給付に対する国庫負担率を引き上げるという問題は、これは恒久的な国保制度に関する問題でございますので、政府といたしましては、臨時国会で御審議を願う性質の問題としては適当でない、やはり通常国会において御審議を願うのが適当であろう、かような考えのもとに、今回の臨時国会には提案をいたさなかったのでございます。なおまた、去る七月に医療費改定をいたしまして、若干の引き上げを行ないました。また先般中央医療協議会において、これまた医療費……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 社会労働委員会 第2号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 本年初の社会労働委員会が開催されるにあたりまして、厚生省所管行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。  近年わが国経済の成長は著しく、国民生活もまた漸次向上を示しているのでございますが、われわれは、この経済の進展に取り残される者がないように社会保障制度の整備に努めるとともに、他面、国民の生活水準の向上に即応して、社会保障における諸給付を引き上げなければならないと存ずるのであります。このような観点から、政府は社会保障制度の整備充実をその最重要施策の一つとして取り上げ、鋭意努力を重ねて参ったのでありますが、中でも厚生行政は、社会保障の中核として毎年充実を重ね、今日きわめて重……

第40回国会 社会労働委員会 第3号(1962/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民年金の将来の方向という問題でございますが、現在の国民年金法は、御承知のように、拠出年金を本則といたしておると考えるのでございます。この拠出年金を本則といたしながら、その補完的な意味をもちまして無拠出年金というものが行なわれておると思うのでございます。その原則を今変えるというような考え方はいたしておりません。のみならず、今度御審議をお願いすることになっておりますように、従来、国民年金の保険料を免除しておる向きに対しましては年金給付がなされないような仕組みになっておったわけでございますが、今度御審議を願います案によって、これがお認めを願える、つまり保険料を免除しておる向きに対し……

第40回国会 社会労働委員会 第4号(1962/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 経済の成長をはかり、国民所得の増加をはかっていく、その間において、いわゆる各方面に現われております格差を是正して参ろうということが私どもの考え方の基本であるということは、たびたび総理も言っておることでありますし、私どももまた申し上げておることであります。そのつもりで仕事を進めておるわけでございます。予算の編成等施策の推進に当たりましても、その心持をもってやっておるわけでございますが、具体的に現われました結果がどうであるかということになりますと、これはまた皆さんの御批判に待たなければならぬ点もございましょう。また、私ども現にそれぞれの所管に応じて施策を進めようといたしております者……

第40回国会 社会労働委員会 第6号(1962/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 防貧対策、救貧対策と分ければいろいろあるだろうと思います。私は、現実の施策を進めていく上から申しまして、どちらが大事だというわけにはなかなか割り切れないのじゃなかろうか、ただ限られたワクの中でいろいろな施策を講ずるということを前提として考えますれば、差しおきがたいものにとにかく手をつけるということは、これは当然のことだと思います。しかし、少し大きな観点に立って考えますれば、つまり貧乏をなくするということが、やはり政治としては一番大事な問題の一つだろうと思いますので、さような意味から申しますれば、貧乏退治と申しますか、貧乏のないような政治に持っていくということが、政治の目標として……

第40回国会 社会労働委員会 第7号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 御指摘の通りに、わが国の社会保障制度もどうやら一応の形ができた――もっともこれで十分とは存じませんけれども、大体形ができたかと、かように考えるのでございますが、お話のように、その内容をなすものにつきましては、年金制度におきましても、また医療制度におきましても、いろいろ不均衡があり、ふつり合いがあるということは御指摘の通りでございます。これをだんだんと改善いたしまして、つり合いのとれたものに持っていかなければならないことは、私どもも心からさように考えておるのであります。ただ、かような問題は、長い沿革もあることでありますし、それぞれの制度におきましてそれぞれの事情もあり、従って、一……

第40回国会 社会労働委員会 第9号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました児童扶養手当法の一部を改正する法律案外各案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。  まず第一に、児童扶養手当法について申し上げます。  児童扶養手当法は本年一月から施行され、母子世帯等における児童の福祉の向上をはかるため、母子世帯の母等に対して児童扶養手当を支給することとなっているところでありますが、今回さらにこの児童扶養手当制度の充実をはかるため、手当の額を引き上げるとともに、受給資格者の所得による支給要件を緩和することを内容とするこの法案を提出した次第であります。  次に、今回の改正の概略について御説明いたしますと、まず第一は、手……

第40回国会 社会労働委員会 第11号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 当時総理大臣が同和対策についての所信を表明せられたことは承知いたしておりますが、その内容の詳細については記憶いたしておりません。
【次の発言】 私は、岸総理の発言をそっくり覚えているわけではございませんので、さようなことを申し上げたわけでございます。岸総理大臣の言われました同和対策に対する所信というものについては、十分承知いたしておるつもりでございます。のみならず、この問題は、総理の言われましたように、かような問題が今日日本にあるということ自体が、私は日本の恥だと思っております。従って、いかなる内閣でありましても、この問題の解決のために努力することが当然の責務だと私は心得ており……

第40回国会 社会労働委員会 第12号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 医療金融公庫設置の趣旨は、大体お述べになりましたような気持が強かったと思うのであります。要するに、お話しのように、医療の経営の実態から申しまして、設備を改善しょうと思いまして、あるいは病院の増改築をしようといたしましても十分なことができない。その実態に即しましてこれに対して便宜をはかろう、こういう趣旨のもとにできたものと考えております。
【次の発言】 国民医療の問題がだんだん進んで参りまして、従ってまた、医療施設に関する関心も非常に強くなったと思うのであります。さような関係もございまして、各種の設置主体による医療施設というものがだんだん発展して参った、これが現状であろうと思うの……

第40回国会 社会労働委員会 第14号(1962/03/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この法案につきましては、関係省との間で事務的に打ち合わせを遂げましたものが閣議に上ってきたわけでございます。閣議においては、格別の議論なくして決定されたものでございます。
【次の発言】 次官会議の議を経て閣議に上ってきておるわけであります。
【次の発言】 成人病対策は、今後の厚生行政にとってはきわめて重要な意義を持つものと考えております。
【次の発言】 厚生省の成人病対策については、私専門でもございませんが、大体の方向といたしましては、滝井さんも御承知と思いますけれども、ガン関係につきましては、ガン・センターその他の診療施設を設置するということに現在の予算が指向いたしておるわけ……

第40回国会 社会労働委員会 第15号(1962/03/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 しばしば申し上げるところでございますが、だんだんと医療保障関係の施策もおかげさまで進んで参りまして、どうやら国民皆保険という言葉が用いられる段階まできたわけでございます。しかしただいまお話にもございましたように、いろいろな医療保険が並立しておる形でございまして、その間にかなりアンバランスがあるわけでございます。ことに医療保険の中核と申しますか、大きな要素をなしております。国民の非常に多数の人が加入しておる国民健康保険のごときは、他の健康保険に比べますと、その給付内容等におきましても一段と劣っておるような形になっておるわけであります。かような点を是正いたしまして、各種保険間の均衡……

第40回国会 社会労働委員会 第17号(1962/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 だんだんとお話をお伺いしたわけでございますけれども、今回の船医の問題についての措置は、実情から申しまして、厚生省といたしましてもやむを得ないものがあると存じまして、御同意を申し上げたようなわけであります。理想を申し上げますれば、どの船にもお医者さんが乗ってほしいということでありますけれども、実際問題としてはなかなかそうもいかぬであろう、また、現在の状況から申しましてやむを得ないであろうということで、実は御賛同を申し上げているわけでございます。それだけに、衛生管理者という制度につきましても、厚生省としても非常な関心を持たざるを得ない、どういうふうな資格を備えた人を衛生管理者として……

第40回国会 社会労働委員会 第18号(1962/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民健康保険は本年度の当初から、いわゆる皆保険の形を整えたわけでございますが、その内容につきましては、御指摘の通りに問題がたくさん残っておるわけでございます。皆保険実施日なお浅くというところでございまして、さような関係もございましょうし、また医療費の引き上げというような事態にも当面いたしまして、国保の財政がなかなか安定というところまで至っておらないのが現状だろうと思うのでございます。給付の内容がお話のように改善の余地が非常に多く残されておる、この方もやって参らなければなりませんし、同時にまた各保険者の財政状況から見ますと、いまだ安定しないという状況でございますので、実は国保とし……

第40回国会 社会労働委員会 第20号(1962/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 事務費の問題につきましては、いろいろな見方があると思いますけれども、何にいたしましても、実情に沿わない点があるやに私ども考えるわけでございます。前の実態調査のときからだいぶ年月もたっておるわけでございますので、お話にもございましたような御趣旨を尊重いたしまして、関係省ないし関係団体ともよく打ち合わせをいたしまして、なるべく早く実態調査をいたすように進めて参りたいと思います。
【次の発言】 国保の問題については、先ほど来いろいろお話がありましたが、当面といたしましてわれわれが一番頭をしぼらなければならぬと思うのは、財政の問題だと思います。財政の問題につきまして、今御指摘になりまし……

第40回国会 社会労働委員会 第21号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 児童扶養手当は、お話の中にもございましたように、また前の臨時国会で御説明申し上げましたように、国民年金の中の母子年金という制度がございますが、それから漏れておる児童につきまして、主として生別母子世帯と申しますか、そういう境遇にある児童に対しまして扶養手当を出そうというわけでございますので、大体国民年金に対して補完的な意味を持っておると申し上げてよろしいと思うのであります。いわゆる国際条約、ILOあたりで申しております児童手当ないしは家族給付というようなものとは、将来はともかくといたしまして、さしあたりそれに対応する趣旨をもちまして作った制度ではないと申し上げてもよろしいかと思い……

第40回国会 社会労働委員会 第22号(1962/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 政府といたしましては、国民の要望、またこれを代表される国会における御審議ないしはその御要望等に対しましては、常にこれを尊重いたしまして、政府の力でできるだけのことはいたしたい、かような考えをいたしております。
【次の発言】 この前の附帯決議で今お述べになりました問題は、いずれも制度的に見まして重要な問題でございます。厚生省としましては、御趣旨を尊重いたしまして、目下いろいろ検討を重ねておるところでございます。まだ具体的にお答え申し上げる段階に至っておりませんが、十分検討する、そのつもりで督励いたしておるところでございます。

第40回国会 社会労働委員会 第24号(1962/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 先ほど来永山さんの御質疑を拝聴しておったわけでありますが、問題が、今回の自治団体関係の職員共済組合に対して縁の深い諸団体の職員を加入せしめるかどうかという問題が発展いたしまして、広く社会保険全体の総合調整の問題にいったように思うのであります。社会保障関係の総合調整の問題はきわめて大きな問題でございます。御指摘のように、いろいろアンバランスがある。しかも、このままの状態でいけば、そのアンバランスが一そう拡大するようなことになるんじゃないか、こういう御心配があると思うのであります。私もまたその憂いを同じくするものでございます。この問題については、前々から申し上げておりますように、何……

第40回国会 社会労働委員会 第25号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お尋ねの問題につきましては、厚生省として十分検討すべきものであるということを前にもお答え申し上げました。ただいまもさように考えております。
【次の発言】 御指摘の点は、確かに問題となるべき事項だと思います。これについては、またいろいろ考え合わさなければならぬ問題もあろうかと思いますけれども、厚生省で取り上げまして検討いたしたいと思います。
【次の発言】 この点については、政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 お尋ねの問題についての経過は、今政府委員が申し上げました通りでございます。皆さんそれぞれ熱心に御審議を願っております。その結論を見ました上で判断をいたしたいと思うわ……

第40回国会 社会労働委員会 第27号(1962/04/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりましたばい煙の排出の規制等に関する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  近年、製造業その他の産業の急速な発展とその都市集中に伴い、主要工業都市におきましては、工場、事業場から排出される煤煙等による大気の汚染が著しくなってきており、公衆衛生上放置することを許さない事態に立ち至っているのであります。この問題は、急速に発展しつつあるわが国の産業活動と国民生活環境との間における避くべからざる摩擦現象でありますが、健康にして快適な生活環境を保全し、かつ、産業の発展を健全ならしめるよう両者の調整をはかることが必要であることは言を待たないのであります。  政府といたしま……

第40回国会 社会労働委員会 第28号(1962/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 理論的な根拠というふうなお尋ねでありますが、私のお答えで御満足がいくかどうか存じませんが、また理論的に御不満な点がございましたら、政府委員がそのうち参ると思いますけれども、お聞きを願いたいと思います。  従来からも一般の公務扶助料との間に差画があるということは、御承知の通りでございます。普通の文官等の公務扶助料の額と、戦傷戦没者に対する問題あるいは軍人に対する恩給の問題との間には、必ずしも同じような考え方でない点があると思うのです。と申しますのは、単なる老後を養うというような、あるいは遺族に対する生活保障的な意味のほかに、戦争によって傷つき、あるいは戦争によって倒れられました方……

第40回国会 社会労働委員会 第30号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいまお尋ねの中にもございましたが、この法案は、昨年の通常国会において政府側から提案いたしたものでございます。この法案を提案するに至りました経過でございますが、井村委員も御承知の通りに、従来医療報酬の問題をめぐりまして、診療報酬の問題は中央医療協議会に厚生大臣が諮問することになっておるわけでございます。中央医療協議会の状況が、常に正常を欠くような事態が継続して参ったわけでございます。昨年古井厚生大臣の時代に、この診療報酬の問題をめぐって医療協議会が常に正常を欠いておる、従って、適正な医療報酬を随時定めていくということにも政府としては困難を感じておるような事態でございましたので……

第40回国会 社会労働委員会 第31号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この前の臨時国会におきまして、御質問に対しましてお答えを申し上げました心持は、ただいまもその通りであります。何の変わりもございません、私といたしましては、中央医療協議会の発足をはかりますために努力をいたしておるところでございますが、残念ながら今日までまだその解決を見るに至っておらないのでございます。ただ、私は、その点につきましては国会の皆様方に対しましても相済まぬ次第である、かように考えまして努力をいたしておりますけれども、今もって結論を得ないのでございます。今後一そうの努力を払いまして、この解決をはかって参りたいと存じておる次第でございます。  私は、国会においていろいろ御論……

第40回国会 社会労働委員会 第32号(1962/04/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま可決せられました附帯決議につきましては、政府は、その御趣旨を尊重いたしまして、努力いたしたいと考えます。

第40回国会 社会労働委員会 第33号(1962/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 中央医療協の発足のできない事情につきましては、前にもお答え申し上げたと思うのでございますが、私としましては、御指摘を待つまでもなく、国会を通過しました法律の施行ということについては、責任を持って当たらなければならない立場におるわけでございまして、今日まで努力して参っておる次第でございます。今回改組の法律ができました。この法律の実施にあたりまして滝井さんもよく御承知のように、なぜ医療報酬調査会法案を同時に出さなかったか、なぜ修正したか、こういうような点についていろいろ関係の向きに御不満があったわけでございます。しかし私はあの程度の修正でもって、三者構成の基本的な性格を変えたものと……

第40回国会 社会労働委員会 第34号(1962/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 調査会の内容以前の問題でありはしないかという御指摘、私もごもっともな点もあると思います。帰するところは、利害の対立と申しますか、そういうふうな問題が根本にあるわけでございます。従って、その利害の対立をめぐってかれこれやっておりますうちに、今日のようなきわめて悪化した状態まで発展してきた、こういうことが考えられると思います。将来といえども、利害が対立いたします場合に、いろいろな争いが起こるということは考えられる問題だと思うのであります。そういう意味合いにおきましては、この調査会だけで問題が片づくというふうには私も考えません。しかし、現在の制度から申しまして、昨年社会保障制度審議会……

第40回国会 社会労働委員会 第35号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 先ほど来参考人の諸先生から私も種々お話を伺いまして、非常に教えられたのであります。実は私も厚生省の行政の全般を通じて考えまして、いろいろまだ不十分な点もたくさんございますが、特に麻薬の問題、この問題につきましては、今日までも職員はいろいろ勉強はいたしておりますけれども、全体的に考えます場合に、この麻薬の問題に重大関心を払わざるを得ないという状態にあることは、私ども痛感いたしております。お話の通りに、御本人はもちろんのことでありますが、民族の健康、民族の将来というようなことを考えました場合に、今日のごとき姿において放置をすることは許されないという気持すらいたしておるわけでございま……

第40回国会 内閣委員会 第5号(1962/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  この法律案は、厚生省の社会保険及び国民年金関係の機構につき改革を行なうことをその主たる内容とするものであります。  現在、厚生省においては、社会保険及び国民年金に関する事務は、その内部部局である保険局及び年金局において所掌されているのでありますが、この二局においては、医療保険及び年金制度に関する企画立案の事務、各般の行政監督事務に加えて社会保険及び国民年金の現業業務に至るまですべてが処理されているのでありまして、しかもその事務屋は相当に膨大であり、なお、逐年増加の傾向にあ……

第40回国会 内閣委員会 第29号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の厚生省設置法改正案の主たる内容をなしますものは、御指摘の通りに、新たに外局として社会保険庁を設置しようというものでございます。  この社会保険庁の設置の理由につきましては、すでに御想像もいただいておると思うのでございますが、現在の医療保険あるいはまた年金保険の実情にかんがみまして、仕事の量も非常にふえて参りましたし、また、一面制度の改善、充実等のことにつきまして、社会保障制度の前進のために一そう努力する必要もございますし、また、現業面におきましては、仕事の量がふえるのみならず、やはりいわゆる現業としてのサービスの改善と申しますか、そういうふうな点につきましても一そうの努力……

第40回国会 内閣委員会 第30号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 厚生省の組織の現状から見まして、現在、御承知のように、医療保険につきましては、大体保険局でこれを取り扱っておるわけでございます。また、国民年金につきましては、年金局がつかさどっておるわけでございますが、このいずれをとって考えましても、今後さらに改善をし、向上をさしていかなければならない問題がたくさんあるように思うのでございます。同時にまた、現業の部面におきましても、行政能率の向上でありますとか、サービスの改善でありますとか、改善を要する点も多々あると思うのでございますが、現在の組織機構におきましては、いわゆる監督あるいは企画という仕事と現業の仕事が同じ部局で行なわれておりますの……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 環境衛生関係の料金が最近一般的に仕上がりの状況を示しておりますことは、事実御承知の通りであります。私どもとしましても、こり問題についてはいろいろ苦慮いたしているところであります。御承知のように、こういった種類のサービス料金は、人件費がふえるということの影響を一番大きく受ける業態であります。また、いわゆる生産性の向上というふうなことで、コスト・ダウンをはかるという余地もまとこに少ない業種でございますので、ただいまのような経済事情のもとにおきましては、ある程度の値上がりは、これはどうもやむを得ないといわざるを得ない事情にあるように思うのでございます。ただ、こういう際に不当に料金をつ……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 麻薬の問題でございますが、最も頭の痛い問題の一つでございます。現在麻薬関係で検挙せられます人員は、過去三カ年の平均をとってみますると、大体二千人程度でございます。その中で青少年が五・五%くらいに上っております。それからまた麻薬中毒者として発見せられております者が、これまた大体二千人ぐらいでございます。その中で青少年の占めております率が三・五%ぐらいになっておるかと思うのでございます。ただ、これは現われた事象だけでございまして、隠れた事象が相当ある。また麻薬中毒者の数も、表面に出ておりますもの以上にかなりたくさんおるということは、これは推定できるところでございます。当人のしあわせ……

第40回国会 予算委員会 第5号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えをいたします。御承知のように経済の成長政策をとり、所得の増加をはかっていきます現内閣といたしましては、それに伴いまして低所得階層のために特別の考え方をしなければならぬ。従って、生活保護を受けるような世帯に対しましては特に配慮をせなければならない、こういう考え方に立っておるわけでございます。従いまして、経済生活が伸びて参り、国民化活が向上するにつれまして、生活保護を受けるような世帯の生活内容も漸次向上さして参りたい、そういう考え方のもとに、特に昨年以来努力いたしておるところでございます。私としましては、今二二%を引き出されるのはいささか困るのでございます。これは予算の折衝の……

第40回国会 予算委員会 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  御指摘の通りに、現在の日本の社会保障関係の制度は、医療保障にいたしましても、また所得保障にいたしましても、あらかたその形態が整ったところであると思うのであります。しかしながら、今お話にもございましたように、医療保障にいたしましても、いろいろな保障制度があって、その間かなり不均衡があるということ、これは事実でございます。また、所得保障にいたしましても、年金制度一つとらえてみましても、その間に相当な差異があるということも事実でございます。この点はもちろん将来調整し是正すべき問題であると思うのでございますが、そのよって来たるところはどこかというお尋ねでございます……

第40回国会 予算委員会 第13号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  医療問題につきましては、年来むずかしい問題となってきておるわけでございます。いろいろ御心配もおかけいたしておると存ずる次第であります。その点は担当大臣といたしまして、まことに恐縮いたしておるところでございます。  御承知のように、昨年医療報酬の問題をめぐりまして、療養担当者側の要望に対しまして、十分な引き上げというようなことが行なわれないということで、かなりの騒ぎになりまして、昨年の夏、あたかも私が厚生大臣に就任いたしました当時、保険医総辞退というような、まことに望ましからざる形勢となって参ったのでございます。この保険医総辞退という問題は、幸いにしてこれを……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 児童憲章は、申さばその性格は、国民すべてが児童のしあわせと申しますか、健全な育成と申しますか、これをはかりますための国民的約束、あるいは誓い、かような性格を持つものではないかと存じます。すなわち児童に対する国民全体の道徳的な義務、心がまえを定めたものであろうかと存ずるのであります。これは、ただ単に厚生省というだけでなくて、国民全体の問題だと存じます。また文部省その他の関係もこれに包括せられておるかと存ずるのでございますが、厚生省といたしましては、この児童憲章の趣旨にのっとりまして児童保護、児童福祉の対策をいろいろ進めておるわけでございます。その内容は多岐に分かれておる次第でござ……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は数字にまことに弱いのでありまして、何番目であるかということは、はっきり承知いたしておりませんが、大蔵大臣が専門でございますので、大蔵大臣の答弁の通りと考えます。
【次の発言】 今日の医療保険につきまして、国民健康保険の内容が他と比較いたしまして劣っていることは事実であります。それは御指摘の通りでございますが、ただ小林さんも御承知のように、日本の社会保障の中には、いろいろな制度があるわけでございます。ようやく国民皆保険ということがいえるようなときになったのでありますが、ここまでくる間にはずいぶんと歴史があるわけであります。それぞれの歴史を持って発展しておりまして、健康保険は健……


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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 災害対策協議会 第4号(1961/07/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 災害地の皆さんが非常にお困りになっていることは、先ほどの御報告によりましてもよくわかるところであります。今お話しのような困難を感ぜられる向きも少なからずあると思います。厚生省といたしましては、今回の災害につきましても、従前と同様でございますが、いわゆる災害救助法の適用を適切に実施していく、同時にまた、財政面その他の関係もございますが、伝染病の防疫でありますとか、あるいは関係団体の施設について遺憾なきを期したい、こういうつもりでやっております。そのほか、今お話しの点に関連すると思いますが、厚生省といたしましては、世帯更生資金とか、あるいは母子福祉に関する資金というふうな多少の資金……

第38回国会 災害対策協議会 第8号(1961/07/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答え申し上げます。  ただいま御引例になりましたような事件について、非常にお気の毒なことだと思っております。現在の制度の上から申しますと、私はまだ十分につまびらかにいたしておりませんが、そういう場合に、救助におもむくようにというような命令が出ておりますようなことであれば、それに対する措置もできることになっておるように承知いたしております。それがない場合においてどうするかというところが問題点ではないかと思うのであります。現在の制度の活用ということも、もちろん十分考えなければなりません。また、あまりに窮屈な法律の解釈ということも、よほど考慮を要する問題だと私は思いますが、それらを……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1962/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和三十七年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について御説明申し上げます。  厚生行政につきましては、皆様の御協力をいただき、逐年予算の増額がなされており、これにより、厚生行政の進展をはかり得るものと信じている次第であります。  さて、昭和三十七年度厚生省所管一般会計予算における総額は、二千七百二十三億二千九百四万二千円でありまして、これを昭和三十六年度当初予算二千二百七十六億二千四百五十万円に比較いたしますと、四百四十七億四百五十四万二千円の増加と相なり、また、第二次補正後の昭和三十六年度予算二千三百七十八億五千八百六十一万一千円に比較いたしますと、三百四十四億七千……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 医療保険が各種ございますが、その中でも国民保険が内容的に見まして劣っておりますことは御指摘の通りであります。これにつきましては、内容の改善をはかりますと同時に、またお尋ねの中にもありました負担の均衡等の問題についても、十分検討しなければならぬ問題と考えておる次第であります。まず財政基盤を整えつつ、内容の改善、充実に向かって鋭意努力してみたいと存じております。
【次の発言】 お尋ねの御趣旨につきましては、私も全く同感でございます。東南アジア諸国との関係にかんがみまして、わが国といたしましては、この地方に発展もしなければなりませんし、また同時にこの地方に対しましてできるだけの協力も……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 東京都と国が扱いが違うという点についてのお尋ねでございます。私実は詳細を承知いたしておりませんので、政府委員の方から……。
【次の発言】 慰安金の額についてのお尋ねでございますが、らい療養所における患者の状況と結核患者の状況とは、おのずからそこに差異もあろうかと存じます。御指摘の通り、作業手当あるいは年金等の関係から見まして、いゆわる慰安金というものが結核よりも低くなっておるようでありますが、これらはそれぞれの生活状況によって若干違っておると思うのであります。いずれにいたしましても、この種の問題につきましては御指摘のございましたところでございますので、なお私といたしましてもよく……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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