このページでは西村英一衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(西村英一君) 今回の事故によりましてなくなられた方々並びに御遺族の方々に、私も心から御弔慰を申し上げる次第でございます。 このたびのローム台地のがけくずれに関する総合研究の一環として行なわれました人工降雨によるがけくずれの実験につきまして、建設省といたしましては、土木研究所から三名の職員と十五人の見学者が参加した次第でございます。 御質問は、建設省の職員の方には一人も犠牲者が出ないではないか、また、日常の経験によって危険なことを知っておったのではないかというようなことの御質問でございますが、実は三名の職員の方は、二人の方はメモモーションカメラの観測に従事し、一人の方は山の上で計……
○国務大臣(西村英一君) 新都市基盤整備法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 最近における人口、産業の都市集中に伴い、土地問題は、ますます緊要の課題となりつつあります。 このための対策としては、人口、産業の大都市への集中の抑制、市街化区域内の土地の有効利用の促進、地価形成の合理化、公的土地保有の拡大等の総合的施策を強力に推進するとともに、大都市及びその周辺の地域における宅地の大量かつ計画的な供給をはかる必要があります。 本法案は、大都市の周辺の地域における計画的な宅地開発を推進するため、新たな宅地開発制度を創設し、これに対処しようとするものであります。 人口集中の著しい市街地……
○西村(英)国務大臣 建設省所管の昭和四十四年度歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳入につきましては、一般会計の収納済み歳入額は五十六億二千七百十一万円余となっており、道路整備特別会計の収納済み歳入額は五千六百十一億五千七百一万円余、治水特別会計の治水勘定の収納済み歳入額は一千七百四十億四千七百六十万円余、同特別会計の特定多目的ダム建設工事勘定の収納済み歳入額は二百二十三億四千七百十一万円余、また、都市開発資金融通特別会計の収納済み歳入額は九十三億三千二百七十二万円余となっております。 次に、歳出でありますが、一般会計の支出済み歳出額は七千八百四十九億一千三百三十八……
○西村国務大臣 私、このたびの内閣の改造によりまして、はからずも建設大臣を拝命いたした次第でございます。 委員会の委員の皆さま方には、常日ごろ建設行政につきまして多大の御協力を賜わっておる方々でございますし、今後とも何とぞよろしく御支持、御教示のほどをお願い申し上げる次第でございます。 実は、私、五年ほど前にも一度建設省にごやっかいになったのでございまするが、五年たちますると、建設行政も、考えますると、その量におきましてもちょっと二倍くらいになっておるような感じでございます。しかも、また、建設行政のやり方にいたしましても、世の中の変化と申しますか、それに応じまして、質の面におきましても変え……
○西村(英)国務大臣 災害復旧につきましては、原則的に四年でやるが、ただし緊急のものは三年でやるというのがいま原則なのは阿部さんもよく御承知のことであります。しかし、これは早くやらなければならぬ、これは私異存はございません。できるだけ早くやりたいというが、慣例的にいまそうなっております。そこで、早くやるために起債を、総理府の意見として――総理府とまだ私はその件では打ち合わせたことはありませんが、起債でもってどんどんやってしまうということについて建設省どう思うかと言われれば、地方公共団体がぜひともそれはやらなければならぬということで、起債でもって早く復旧するということに私は異存はございません。実……
○西村(英)国務大臣 お答えいたします。 数字上の問題は政府当局からまた説明させますけれども、大体鶴田ダムですが、多目的ダムでございますから、洪水調節、それから電力、農用等のその三者が、あらかじめきめた規約によってやっておるわけでございます。その限りにおいては、今回の調節も誤りはなかったと思います。県民の感情としてはいろいろのことがあったと思いまするけれども、鶴田ダムは、川内川でも非常に流域の狭い一部分しかやっていないので、このダムだけではとても受け切れないわけです。今回もう少し水位を下げたらとかなんとかいうようなことは言っておりますが、このダムだけでは、とても川内川のそういう危険な状態をど……
○西村(英)国務大臣 明治三十三年の収用法は、戦後昭和二十六年に改正になりました。その際に、そういう従来の軍の問題あるいは皇室の問題等が省かれて現在の新しい法令になったわけでございます。そのいきさつは法制局長官から御説明したほうが適当であろうと思います。
【次の発言】 軍用道路の下に相当に輸送施設からパイプラインが通っていることは、私のほうでも図面上では調査をいたしております。これは協定によってやはり許さなければならぬものでございますが、御指摘のように、まだその深度等について詳細に全部当たっておるわけではございません。したがいまして、復帰から後におきましては、危険がないように、危険なところにつ……
○西村国務大臣 まず、復帰とともに道路は返るわけでございますが、軍道として二百三十キロが復帰とともに返ってまいります。その道路の中には二車線も四車線もございます。いまお尋ねの件は、その道路が道路構造令に適合しておるかどうかということでございます。これは詳細な調査はしておりませんが、大体において構造令の三つの大きい問題、幅員の問題あるいは勾配の問題あるいは曲線の問題というようなことについては、大体支障はないようでございます。ただし、そのほか側溝あるいは歩道、こういうようなものが、全然ないわけじゃございませんが、非常に少ないと私は思っております。したがいまして、正直なところ、詳細に調べないと、これ……
○西村国務大臣 私は、昨日もお答えいたしましたように、新井さんの御質問に対してことばが少し足らなかったと思い、誤解を招いた点ははなはだ遺憾に存ずる次第でございます。 私が十二月六日の新井さんの御質問に対して答えたことは、憲法が旧憲法から新憲法に変わった。その新憲法に基づいて新しい土地収用法が制定されたのだということを申し上げたのでございまして、質問の御趣旨とちょっとぴったり合わなかったような点は私も感じておる次第でございます。そういうことのために、またあるいは憲法あるいは法律というようなものが、その時代、時代で解釈が変わるというように誤解を受けたかもしれませんが、決してそういうことではござい……
○西村国務大臣 仰せのとおり、土地収用法は、二十六年に新しい土地収用法が制定されてからたびたび改正はあります。しかし、自衛隊に関するものは、収用法の第三条の適用で、これは適用されるということで改正しなかったと私は思っておるのでございます。
【次の発言】 しかし、自衛隊に対して土地収用法が適用になるかということは、今日この段階で始まったものではありませんので、もうずいぶん前からその解釈をとっておるのでございます。しかも、その適用は、収用法の第三条の三十一号で足りる、こういう解釈じゃなかったかと私は思っておるのでございます。
【次の発言】 経過と申しますか、自衛隊については結局列挙いたしておりませ……
○西村(英)国務大臣 ただいま官房長から今回の事故につきまして報告がございましたが、まずもって、犠牲者をたいへん出しましたこと、並びに犠牲者の家族に対して、はなはだ相すまない思いでございます。つつしんで御弔意を申し上げたいと思っております。 実は本日の閣議でも、政府は今回のこの事故を重要視いたしまして、総理府に事故対策の調査委員会を設けたような次第でございます。もちろん科学技術庁が中心で科学技術庁は科学技術庁として対策本部はつくっておりますが、特に総理府で調査委員会をつくりました。調査委員会のメンバーも、役人を入れないで、学識経験者五人で構成するということでございます。第一回の会合はきょうの……
○西村(英)国務大臣 総理からも自治大臣からもお話がございましたが、結局、公共事業を進めるには土地の問題が一番大事であることは、もう言うまでもないわけでございます。しかし、第一、この土地が騰貴する原因はやはり需要供給の関係です。それからもう一つ、総理もおっしゃいましたが、売り惜しみをするとか、あるいは投機の対象になるということが一番原因でございまするから、その方法を防ぐことが一番大事です。したがいまして、土地の利用、宅地を大量に供給するためには、市街地におきましては、いまも話がありましたいろいろな市街地区域あるいは調整区域を定めておるわけでございます。さらに、それを先行取得するとかいう場合は、……
○西村(英)国務大臣 具体策ということでございますが、地価の高騰は、たびたび申し上げるように、根本的にはやはり需要供給の関係ということ。もう一つは、土地は管理にわりあい金がかかりませんので、投機的な対象あるいは売り惜しみになる、こういうことが基本で、ますます高騰に拍車をかけるということになろうと思います。したがって、地価を安定せしむるのには、やはり需要供給の関係から一つ考えていきたいということ。 それからもう一つ、売り惜しみをしないように、投機的な対象にならないようにという基本的な立場に立って、いろいろな施策をしておるのでございます。都市計画法に基づくいわゆる線引きの問題、さらに建築基準法で……
○西村国務大臣 企画庁長官も申し上げたのですが、その志は、土地を持っておる人がいつまでも地価の騰貴を目当てに保有しておっては困る、早く土地を出させたい、早く出すものにはまけますよ、こういう志でやったわけです。したがって、土地は出たと思います。土地はあれだけの方が取得したのですから……。ただ、残念なことには、この前提条件、その土地がどこに買われたかという調査をあわせてすべきものだったと私は思うのです。その土地の取得をはっきり私のところはつかんでいないわけです。したがいまして、これは土地を非常にたくさん持っておった人は放出したけれども、それが有効に使われておるかあるいは有効でないかということについ……
○西村国務大臣 建設行政の基本的な方針について、私の所信を申し述べたいと存じます。 建設行政の使命は、都市公園、下水道、住宅、河川、道路等の社会資本の整備充実をはかり、国民生活の基礎をつちかうとともに、経済発展の基盤を整え、もって豊かな住みよい国土を建設することにあります。 御承知のとおり、わが国の経済社会は大きな転換期に当たっており、経済成長の実りを活用して国民福祉の向上をはかるべきときであります。このときにあたり、過密、過疎の問題、交通問題、公害、災害など国民の生活環境を脅かす諸問題な解決し、国民の福祉向上の要望にこたえるため、建設行政に課せられた責務は重大なものがあると考えるのであり……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました住宅金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 住宅金融公庫は、昭和二十五年設立以来、国民大衆の住宅建設に必要な資金並びに土地の合理的利用及び災害の防止に寄与する建築物の建設に必要な資金を融通する等により、住生活の安定と社会福祉の増進に寄与してまいったのであります。 福祉社会を目ざすわが国におきましては、住宅対策は国民の福祉向上をはかる最も重要な施策の一つでありまして、居住環境の良好な住宅の計画的な建設及び都市環境を整備するため市街地の再開発を促進することは現下の急務であります。 この法律案は、以上の……
○西村国務大臣 私、二度目の建設大臣をつとめてございますが、いま政治家としてどういう態度かと端的に申しますと、建設省というものは、建設大臣はミニスター・オブ・コンストラクト、ただつくるのだ、建設するのだというような建設省の性格が前はあったと思うのです。しかし、私は前も考えていましたが、いまこの段階で建設省のやる任務を考えますと、そういうことではいけない。建設省は、何と申しますか、国土省というような、非常に広い意味の建設行政というものをやらなければならぬ。国土省の考え方でやらなければならぬというような考え方を持っておるわけでございます。また、そういう姿勢でなければ建設省の任務はつとまらない。どう……
○西村国務大臣 御案内のように、政府としても国民福祉をこれからの主要な政策の目標として進むということでございます。住宅につきましては、私たちは第二期の五カ年計画を完成するという一本やりでいつも、言っておるのですけれども、正直なところ、それはそれとして第二期住宅五カ年計画を完成するのはもちろんでございますが、それ以上にやはり住宅政策はもう一つ考慮を払う時期に来ておるような感じがいたします。それは、いまあなたが申されましたように公団の住宅の問題もあります。ないしは公営住宅問題もあるのでございます。私たちは第二期五カ年計画の戸数をまずこなすために――公営の住宅一つ例にとりましても、地方公共団体もなか……
○西村国務大臣 主として欧米の先進国に比べておくれておるわけでございます。ないし国民生活の衣食住のバランスにおいて、衣はもう十分、それから食もまた平均して十分、最も大切な最後の住は、国民生活に必要な衣食住のうちで最もバランスがとれていない、かように考えておるわけでございまして、具体的にその質、量、面積、そういう点は欧米と比較して相当におくれておる、こういうふうな認識でございます。
【次の発言】 ちょっと、いまの御質問の趣旨がかわかりません。
【次の発言】 それは非常にいま不景気でございますから、民間で自力でもっての住宅が非常に落ち込んでおるということを言っておるのでございます。
○西村国務大臣 大都市におきましては個人の持ち家取得はきわめて困難になっておるため、公団、公庫等の公的分譲住宅の拡大をはかるとともに、民間のエネルギーを活用し、計画的に開発された良質な住宅の供給を促進する必要があると考え、この制度を設けた次第であります。したがって、御説のとおり良質低廉な住宅の供給を促進するよう指導するとともに、他の貸し付けを圧迫することのないよう十分配慮してまいりたいのでございます。民間のデベロッパーといいましてもピンからキリまでありますので、この辺は十分私のところで監督をしてまいりたい、かように考えておる次第でございます。
○西村国務大臣 御案内のとおり、観光という思想とレジャーという思想は、思想的にはだいぶ違うと思います。しかし実際問題はやはり接近しておる場合が多いと私は思う。したがって、いま言いましたように、そういう施設は、これは市街化区域じゃないからやはり調節をしなければならぬと思いますが、乱れる場合が非常に多いと思います。十分な指導をしたいと思っておりますが、法律だけの問題でもなかなかこれは言いあらわしにくいと思います。やはり行政指導をおもにやらなければならぬ、私はかように考えております。もちろん県の開発審査会があっていろいろ審議はしておりましょうが、この法律をつくりました建設省としても行政指導の面は十分……
○西村国務大臣 もう御承知のとおり、下水処理をやらなければならぬということで、予算も五カ年間で二兆六千億、予算的にはまあまあというところまでいっていますが、一番これを推進するのはまず技術者の問題です。なかんずく終末処理、これはいままでやったことがない技術でございますので、非常に弱点なんです。私は各地方公共団体に対しまして、やはりその担当の部局をつくってやる、こういうことをすすめておりますが、どうしていいかわからぬという。やはり専門の技術者がいないというのがこの下水道の普及に対してはいま一番弱点でございます。そこで、こういう行政組織でなくて、あるいは下水道協会等でいまは相当技術者の養成、講習あた……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました琵琶湖総合開発特別措置法案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 琵琶湖は、京阪神の大都市地域に近接するわが国最大の湖であり、これを適正に開発し、及び保全することは、近畿閥の健全な発展のためきわめて重要であります。特に、近年、大都市地域における急激な水需要の増大に伴い、淀川水系最大の水源である琵琶湖について、その水資源の開発を緊急に実施することが待望されております。そこで、国において琵琶湖総合開発計画を策定し、その実施を推進する等の措置を講ずるため、この法作業を提出することとした次第であります。 次に、この法律案の主要な内容につい……
○西村国務大臣 仰せのように、これは建設省の建設行政のみならず、政府はいろいろな公共事業につきまして五カ年計画というものを策定いたしております。五カ年計画を策定いたしておりますが、それはやはり一応の目標ということになっておるので、財政上その他の理由によって多くの変更がなされることは御案内のとおりでございます。願わくは計画どおり、あるいは計画を上回ってやることを希望いたしますが、どうもそうなっていないのがいままでの実例でございます。この治山治水事業につきましては比較的、この前の第三次五カ年計画は守られたほうでございます。四十六年度、去年まではそれでいったのでございます。したがいまして、四十七年度……
○西村国務大臣 積算委員会に出席したことはありません。
【次の発言】 つまり、ジョイントベンチャー方式は、大体そういうやり方は、たとえば中央で大手の方が事業を受ける、しかし、地方の中小企業の方を救わねばならぬとか、あるいは中小企業の方はその土地の人であるから土地カンがあるからいろいろ利益をするというような、大手と中小企業のジョイントベンチャーというものは土地の事情からいってやるほうがいいのじゃないか。そうしないと中小企業に工事の割り当てがないというようなことになるので、工事が大体は大型化しますから、大きいところと小さいところでジョイントベンチャーをやる、そういうことを私は前から考えておって、大……
○西村国務大臣 本法案の御審議をお願いして以来、本委員会におかれましては熱心な御討議をいただき、ただいま議決されましたことを深く感謝申し上げます。
審議中における委員各位の御高見については、今後その趣旨を生かすようつとめるとともに、決議されました附帯決議につきましても、その趣旨を十分尊重し、今後の運用に万全を期し、各位の御期待に沿うようにする所存であります。
ここに、本法案の審議を終わるに際し、委員長はじめ委員各位の御指導、御協力に対し深く感謝の意を表し、あいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 御案内のように、琵琶湖の総合開発というものは非常に長い間の懸案でございましたが、この水源地……
○西村国務大臣 従来の開発にもいろいろな注意すべき点がありましたが、特にこれからの開発につきましては注意しなければならぬことが二つあると私は思うのです。そのうちの一つは公害問題についてでございます。そのうちの二つはいわゆる古墳あるいは古代の埋蔵文化財についてであろうと思います。しかし、いままでどちらかと申しますと、開発者はそういうことは考えぬで、ブルドーザーで全部草木もなぎ倒していくというのが偽らざる例でございまして、そういうふうにやっていったのでございます。ところが今後われわれ人類のためにということで考えなければならぬことは、やはりこの埋蔵文化財の問題であります。埋蔵文化財につきまして、われ……
○西村国務大臣 最近、建設省に関係がありますたいへん重大な事故を起こしまして、まことに相すまない次第でございます。 そのうち、まず大阪市の千日デパートの火災について御報告申し上げたいと存じます。 大阪市の千日デパートの火災によりまして多数の痛ましい犠牲者を出しましたことは、まことに残念しごくでございます。皆さま方もすでに御承知かと存じますが、本建築物は昭和七年大阪歌舞伎座として竣工し、後昭和三十三年に千日デパートに用途の変更をいたしました。プレイタウンを開設したのはその後昭和四十二年でありまして、このビルはたびたび改造をいたしておるのでございます。このような事態に対処するために昭和四十五年……
○西村国務大臣 もう松浦さんに私が言うまでもなしに、大部分の人口は東京、名古屋、大阪、これに集中しておる。したがいまして、それではいかぬ、こういうことで政府がずいぶん前からもいろいろな方策を講じてやっていることはその一つの方法でございます。たとえば、ずいぶん古いことでは新産都市の問題あるいは農村工業導入促進法の問題、あるいはまた今回は通産省から工業の分散法案等、いろいろやってきておるわけでございます。したがいまして、その基本的な理念はあなた方と全く一緒なんです。しかしなかなかそれが現実の問題でそうはいかなかったのですが、東京都だけについていいましても、私は正確な数字をいま持っておりませんが、こ……
○西村国務大臣 私、水質保全のことを最も力を入れたのでございます。その水質の保全、水質というのは第一条の「目的」には書いてありませんが、私は初め立案のときには、「自然環境」ということで含まれておるなと痛切に感じたのです。自然の環境というのはやはり海、山のことを表わしておるのですから、その意味で十分代表されておると私は実は思ったのです。それであえて水質云々というようなことを第一条の「目的」に入れなかった。それから、観光ということについて多少誤解があるように私は思われるのでございますが、観光という意味はいろいろな意味にとられると思います。悪くいえば、たとえばレジャー、遊びということ。実は観光という……
○西村国務大臣 立川基地のあと地の問題でございますが、この基地は終局的にはまだわが国に解放されていないのでございます。この問題につきましては、去年の六月ごろいろいろ関係者が寄って相談しました点は、一時的に防衛庁に使用させる、しかし本格的に返ってきたらあらためてその検討をし直すということになっておるのでございます。建設省といたしましては、この点につきましてはその会議のときに、あと地問題について十分申し入れ――建設省というよりも首都圏整備委員会でございます。首都圏整備委員会としては、非常に重大なところでございますから、しかも非常に広範な土地でございますから、首都圏の人口の過密を防ぐのには重要な土地……
○西村国務大臣 私が申し上げるまでもなしに、やはり秩序ある都市をつくる、また住宅を提供するということについて、建設省としては土地区画整理事業であるとかあるいは新住宅の開発事業というような、それぞれの事業をやってきたのであります。それぞれの事業がそれぞれ効果をあげてきたし、また現在もあげつつあると私は思います。しかし、それらの点につきまして多少施行上のいろいろな欠点もありますので、今回はまた時代の要請にこたえていくこういう一つの方法を提案いたしておるのであります。しかし、あなたがいまおっしゃいましたように、これも小部分的な問題でございまして、だんだん世相も変わってきます、したがって政治の方向もあ……
○西村国務大臣 これは考え方でございまして、初めに首都圏整備法ができた当時、それは全体的なこととしてはやはりそういうような考えもあったと思います。秩序ある都市をつくるんだ、経済、社会、文化の中心であるから、ということですね。それから具体的な問題になった場合の、たとえば工場の制限をしようとか何とかいうようなこと、そのときの考え方の中心は、何と申しましてもやはり人口、産業の不要なものを外に出そうということが中心であったから、環境の整備というところまで気持ちの中には含まれておっても、中心的な問題ではなかったからということで、あえてそのときは法律の中に入れなかったのでございます。しかし今日の事情は、そ……
○西村国務大臣 私、学問上の定義は知りませんけれども、大体いままで、前の厚生省があずかっており、いまの環境庁があずかっておるのは、これは自然を保護しようという立場から、一番初め国立公園という制度ができた。いまではそれが自然公園という名称になりまして、その自然公園の名称の中から、国立公園と国定公園と、それから都道府県の都道府県立公園、こう三種類になっておるのでございます。それは同じ公園という名称は使っていますが、目的とするところは主として自然を保護して制限をする、あまり人工的なことはしない。したがって、国家の金も比較的少ないわけでございます。それとともに、建設省で従来からあずかっておるものはいわ……
○西村国務大臣 交通安全対策の諸施策について御審議をお願いするにあたり、建設大臣として、建設行政の面から交通安全対策についての所信を申し述べたいと存じます。 わが国の産業、経済の急速な発展に伴い、自動車交通の安全と円滑を確保するため、道路整備の必要性はますます高まりつつあります。 政府としては、昭和四十七年度は、第六次道路整備五箇年計画の第三年度として、積極的に道路事業の推進をはかることといたしております。 しかるに、道路上における交通事故による死傷者は、前年に比しわずかに減少はしたものの、昨年一年間で、一万六千二百七十八人の死者と九十四万六千九百五十五人の負傷者の発生を見るという、まこ……
○西村説明員 お答えいたします。
昭和四十五年度末でございますが、累積は自賠特会でいいますと千二百九十三億でございます。なお四十四年度でございますと、千三十八億でございます。
【次の発言】 ただいま先生のおっしゃいましたのは契約ベースと申しましょうか、政府がやっておりますのは保険の再保険をいたしております。六割分の再保険でございますから、私が先ほど申し上げましたのはその六割分の収支じりでございます。ただいま先生がおっしゃいましたのは、六割を含めました十割に相当する分の結果であろうかというふうに私は考えます。
【次の発言】 交通事故の被害者に対しても保険給付は行なわれるというふうに伺っておりま……
○西村国務大臣 市街化区域と市街化調整区域をきめたときに、当時の建設大臣がそういうことを申したということは聞いておりまするが、それは、そのときに、市街化区域、市街化調整区域をきめるときの話でございまして、その後、この市街化区域内における農地と宅地との税のアンバランスがあるということで、政府全体として――これは建設省がきめたものではございませんで、建設省はもちろん介在をいたしまするが、自治省の関係、税制の関係でそういうふうにきめたものでございます。したがいまして、私もいまはそのことは聞いておりまするが、いろいろ議論もございます。また、市街化区域をきめるときは、ある程度の規模をもってきめましたが、……
○西村国務大臣 第二期住宅計画はたいへん落ち込んでおるのじゃないかというのですが、実は昨年はやはり景気の不況もございましたので、民間の住宅は多少落ち込みました。しかし公的の住宅は初めの予定よりもさらに追加をいたしましたので、その差はわずかでございます。今年度におきましては、初めの予定の民間住宅はやはりことしも落ち込むであろうということで、そのかわりに公的資金による住宅を予定よりもさらにふやしておるわけでございまして、両年、四十六年、四十七年を合わせまして、少し計画より落ち込んでおるというようなことになっておりますが、あまり大差はない、かように思っております。ことしは民間が予定どおりいけばたいし……
○西村国務大臣 高崎のことも私はちょっと知っていますが、いままで高崎についてそういう考えをしたことはありませんが、なかんずく東京都につきましては、鉄道用地を何とか使えないか、こういうことはいろいろ考えております。しかしながら現在のところ、公団の住宅、公社の公営住宅をつくるにしても、具体的なところは一つもありません。しかし、たとえば東京都にしましても、汐留の操車場あるいは田端の操車場、これは大操車場でございまして、その空間を使えないかという構想は、あなたの考えておられるように私たちも考えておりますけれども、私としてはまだ運輸大臣にも国鉄総裁にも具体的な正式な話はしておりませんが、調べは十分いたし……
○西村国務大臣 非常にむずかしい問題でございますが、結局、土地はわれわれの生活上絶対に必要なものでございます。したがいまして、土地といってもその利用はいろいろな方面にあるわけでございます。たとえば、広くいえば、市街ならば市街地、農地ならば農地。したがって、国民生活をする上におきましては、これを有効に使わなければならぬ、かように考えておるのでございまして、これは売買はされていますけれども、ほかの商品とは違います。これはもう阪上君も十分御承知のことでございます。したがって、商品としては特例な商品、定価がありません。したがって、もうわれわれとしては、これを公共的にやはり考えなければならぬ。公的に、国……
○西村国務大臣 税法上は農地ということになっておるのですが、事実は農地でない、こういうことに判断するほかしようがありません。
【次の発言】 いまの課税は税法上の目的で課税しておるのでございまして、固定資産税とか相続税とかいろいろ税があるでしょうが、その評価は税法上の目的でやっておるのでありまして、必ずしもその地価そのものの時価ではない。これはなるべく統一することが望ましいのでございまするが、そこまでいかない。そういうためにも、これは先回りになりますけれども、地価公示制度等もやって、いろいろとこれを接近させよう、こう政府はつとめておる次第でございます。
○西村国務大臣 東京都は地震についてはたいへん重要な地位でありますので、この前の都知事選挙につきまして、美濃部さんも秦野候補もそれぞれ自分のビジョンを掲げたことは当時拝見をいたしました。しかし、それを比較研究いたしまして、どっちが正しいというようなことまでは私も判断はつきませんでしたが、少なくとも両候補とも、東京における地震の重大性ということは非常に意識して力をその方面に注いだことだけは私も承知をいたしております。
【次の発言】 実は、東京都知事選挙で両候補者がそれを唱えたということよりも前に、もうすでに東京におきましては地震に対して、ことに江東地区のゼロ地帯に対しては地震の準備をしなければな……
○西村国務大臣 宅地開発、まあ地価の問題は、これはやはり宅地の需給バランスがとれないからでございまして、建設省といたしましては宅地の問題について十分調査をいたしておりますが、いま数字をあげて御説明になりましたけれども、私は数字はちょっと覚えておりませんけれども、やはり土地にあまり金をかけちゃいかぬ、それからつとめて国有、公有の土地を使うということでいままでやっておるわけです。しかし、それはなかなか、国有の土地を使うといいましてもこれも非常に進んでいないところがありまするが、今後は、私がいつも言っておるように、土地がないんではない、活用の面についてもう少し力を尽くさなければならぬ、かように考えて……
○西村国務大臣 いま松浦さん数字をあげましたが、何か入っていないものがありますから私のほうでちょっと申し上げますが、昭和四十七年度の公共投資でございますが、治水予算が四千百五十四億円、それから道路予算が一兆二千三百十二億円、都市計画事業が六千六百三十二億円、住宅予算が八千三百七十三億、それから災害関連が一千三百六十一億円で、私の持っておる表は、公共事業費として三兆二千八百三十二億円でございます。これで、用地はそのうちでもって七千七百四十七億円でございますから、全体に対して二三・六%でございます。しかし、この七千七百四十七億の二三・六%というのは純用地費、土地代とそれからその土地を利用するための……
○西村国務大臣 最近、金融緩和でございまするから、特にそういう土地を買うという現象が顕著になっておることは、私も新聞でも知っておりますし、また事実も知っております。これが、土地を買う場合に、主としてやはり観光施設、レジャーを相手にして買うようでございます。それがほんとうに善良な観光施設のためもありますし、中には、やはりあなたがおっしゃったような投機の対象で買うようなことも全然ないとは言えません。私の郷里でもそういうことがあります。公共事業の場合は、これは価格にいたしましても、ちゃんとある程度の、公共事業でございまするから限度をもって買いますけれども、レジャーとなりますと、その価格の限度がもう調……
○西村国務大臣 福地川ダムの用地につきましては、内地とだいぶん違っておりまして、つまり貯水池になる部分、これは全部借地でございますが、のみならず、集水の面積も全部借地でやっております。したがいまして、これをいよいよ引き継ぐことになりましたならば、内地は、貯水、つまり埋没の面積だけはいつも買収しておるのでございまするから、そういう違いがあるのでございまして、少なくとも埋没の面積だけはこれは買収しなければならぬと思っております。面積等もそれぞれ明瞭にわかっております。その集水面積の大部分は国有地でございます。あとは村有地、私有地、こういうふうになっております。
○西村国務大臣 土地収用法第三条第三十一号によりまして、やはり国の事業であれば土地収用法の対象になります。自衛隊の使うところの施設は国の重要な事業でございますから、土地収用法の対象になると思います。
【次の発言】 ちょっと質問の……。もう一回お願いします。
【次の発言】 旧収用法につきましては、旧憲法下でありましたので、軍備の施設その他いろいろなものが入っておったわけでございますが、二十六年の改正のときに、そういうことを省いて新憲法のもとで新しい収用法をつくったのでございます。そのいきさつ等については、私からいろいろ申し上げるよりやはり法制局長官がよくその経過を知っておると思います。私も書いた……
○西村国務大臣 私へのいまの御質問でございますが、この前の説明で不足したりあるいは表現がちょっと悪かったために誤解を受けておるように思われますので、私は、憲法が旧憲法から新憲法に変わったのであるから、それに基づいて新しい土地収用法ができたんだという趣旨で言ったわけでございます。それがちょっと表現が悪かったように思われます。したがいまして、新憲法のもとにおきまして自衛隊は認められておるのでございまするから、したがって自衛隊の施設はこの土地収用法の対象になる、こういうつもりであったわけでございます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 そういうことを言ったわけではございません。私は、……
○西村国務大臣 淀川の開発を早く進めなければならぬ。なかんずく淀川の水の水質保全を早くはからなければならぬ。そこでとりあえず十カ年計画にしたのでございまして、水が十年計画でおさまるものではございません。なかんずくこの淀川水系を中心にして、やはりこれ、琵琶湖のみならずいろいろな水のことについて考えなければならぬ。淀川水系の基本計画はまだ経済企画庁でできておりません。ただいま、経済企画庁の方もおいでになっておるでしょうが、作成をやっておる最中でございまして、まあ十カ年たたなくても、その前から十年後に対する対策はそのおりにまた対処したい、かように考えております。
○西村国務大臣 この法律は、地価の安定ということについて直接的にはどれだけ効果があるか疑わしいのでございます。しかし、宅地が少ないからということで、なるべく大規模にやろう、それに少し手先を変えてやろうということでございます。したがって、これはこの法律としてぜひともお願いいたしたい。 いま申されました、どうも土地が投機の対象になりやすいからあちらこちら買われておるじゃないか。実は建設省、土地に対して責任を持っておる省といたしましては、もう前から大蔵省とたいへんやり合っておるのでございます。したがって、原則的には土地は投機の対象にすべからずという強い態度でいきたいと思っております。しかし、いまい……
○西村国務大臣 土地問題については、北側さんよく知っておるように、問題はやはり地価問題に結びつく問題だと思うのです。これに対する構想は、いまいろいろな点から皆さん意見がありまして、出ていますが、大かた出そろっているのです。その中の最大公約数は、国有地と公有地をふやしなさい、国民全般の皆さんに利用されるようにしなさいということでございます。今回の法律も、批評すれば多々なまぬるいところがあるのですけれども、公有地をふやす一つの方法としてこれを考え出したわけなんです。もちろん、いま、公有地と国有地は、日本全国三十七万平方キロメートルから言えば、三分の一が国有地、公有地でございますけれども、その大部分……
○西村国務大臣 建設省関係の昭和四十七年度歳入歳出予算について、その概要を御説明いたします。 まず、建設省所管の一般会計歳入歳出予算は、歳入に六十九億六千三百余万円を歳出に一兆三千四百九億七千二百余万円をそれぞれ予定いたしております。 このほか、歳出について、総理府の所管予算として計上されているもので、建設省に移しかえを予定される経費がありますので、これを合わせると、昭和四十七年度の建設省関係歳出予算は、一兆五千二百八十七億四千七百余万円となり、前年度(補正後)の予算に比べ一千六百八十九億八千百余万円の増加となっております。 なお、このほか、国庫負債務担行為として、公営住宅建設事業費補助……
○西村国務大臣 いまのようなスピードで首都圏内に人口が集中し、産業が集中すると三十一億トン、もっと足らないだろうということですから、やはり原則的には地方分散ということでしょう。それから生活用水が多く要るのは、個人の家庭用水というものはもうコンスタントなんです。東京都でもコンスタントでございますが、あとビル用水が非常に問題だというのです。そこで私は、首都圏から工場を分散するようにというあの首都圏の工場、学校等の制限措置でございますか、あれに事務所を入れたいわけですが、事務所を制限内に入れることはたいへんトラブルがあるわけです。私は事務所を相当に制限していいと思うのですけれども、非常にトラブルがあ……
○西村国務大臣 この地方負担が非常に過重であるというのは、私もそう思っております。何さ生補助の対象物件、これも問題ですが、一〇〇%対象としてやってくれというけれども、そうもいかない。これは下水道の場合ややいいのですが、補助率が非常に少ないのです。流域で二分の一、一般公共は、この場合でも十分の四でしょう。四〇%。もう水というものは濁らぬうちに早く手配しなければいかぬ。これもやかましく大蔵省と折衝してようやく補助金の段階になったのでございます。とにかく急速に下水の処理もやらなければいかぬ。私は率直に申し上げまして補助率は少ない、地方負担が非常に重過ぎる。これは、元来はやはり下水道というものは地方公……
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