小坂善太郎 衆議院議員
33期国会発言一覧

小坂善太郎[衆]在籍期 : 23期-24期-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-|33期|-34期-35期-36期-38期
小坂善太郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは小坂善太郎衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院33期)

小坂善太郎[衆]本会議発言(全期間)
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第71回国会(1972/12/22〜1973/09/27)

第71回国会 衆議院本会議 第3号(1973/01/27、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 第七十一回国会にあたりまして、私は、わが国経済の当面する課題とこれに対処する所信を申し述べ、国民の皆さまの御理解と御協力を得たいと存じます。  わが国の経済は、景気後退下の大幅な円切り上げという試練を乗り越えまして、昨年以来景気は上昇の過程をたどっております。個人の消費、住宅投資、財政支出などの需要の増大を背景として、生産は順調に増加を続け、企業収益の面にも改善が見られます。  しかしながら、このような景気上昇下において、わが国経済は、大きな試練に直面しつつあります。すなわち、地価、株価及び商品相場に端的にあらわれているインフレ機運を解消するとともに、国際協調を推進……

第71回国会 衆議院本会議 第4号(1973/01/29、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 私の場合も、ほとんどすべて総理の御答弁で尽きております。  若干補足させていただきますが、まず、どのようにして生産、輸出第一の経済構造を福祉優先の社会経済構造に変えていくかということでございますが、御承知のように、先ごろ、経済運営の基本方針というのを出したわけでございますが、その中で個人消費、政府消費、政府投資及び民間住宅投資、そういった福祉型の投資をいずれも多くいたしまして、在来型と申しますか、民間設備投資あるいは民間在庫投資、輸出入、そういうような支出を非常に減らしておるわけでございまして、このようにいたしまして、そういう傾向を順守してまいろう、こういうことでご……

第71回国会 衆議院本会議 第6号(1973/02/14、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 政府の経済見通しを改定する必要があるのではないかということでございますので、お答えをいたします。  政府の経済見通しは単なる経済の予測ではありませんで、経済の実勢を考慮に入れながら政府がとる政策の効果を織り込んだ経済の見通しであり、政策的な目標ともいうべきものでございます。四十八年度の経済見通しも、四十七年度後半からの経済の強い上昇基調のもとに財政、金融政策等の適切な運用により総需要を適正に保ち、経済の行き過ぎを押えながら安定した成長を確保することを経済運営の基本といたしまして、この前提のもとに見通しが立てられております。また、国際収支についての輸出の調整、輸入の促……

第71回国会 衆議院本会議 第9号(1973/02/22、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 経済社会基本計画の中で税の負担率を三%上げるという問題につきましては、総理からすでに十分御答弁があったところでありまするが、一言だけ申し上げますると、租税負担率の引き上げというものは、それ自身が目的ではありませんで、国民の納得の得られた財政支出とうらはらの問題として考えるべきであると思います。今後国民福祉の充実のために財政支出の一そうの充実が必要でありまして、それに裏づけとして、計画期間中に租税負担率が三%程度漸増するということは、これはやむを得ないことだと考えますし、また、国民の負担能力や諸外国との負担の比較から見ましても、それは十分可能であると思います。  なお……

第71回国会 衆議院本会議 第12号(1973/03/01、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 私を名ざして特に御質問がなかったものでありますから、すでに総理のお答えになったことで、大体私がお答え申し上げることは尽きておるように思いますけれども、せっかくでございますから一言申し上げたいと思います。  最近、世界的な農産物の不作がございますし、そこへ投機的な需要が出まして、大豆、木材、羊毛、綿糸あるいは生糸といった国民生活に非常に密着した物資が上がっておりますことは、はなはだ遺憾に存じておりまして、これが対策といたしましては、すでに総理がお述べになりましたような対策をいろいろ講じておるわけでございます。  ことに、過剰流動性の問題に対しましては、先般来、預金準備……

第71回国会 衆議院本会議 第14号(1973/03/08、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 私に対しまして残っておる問題は、経済社会基本計画との関連でございますが、国鉄の十カ年計画の前半に当たりますこの計画との関係で申し上げますと、経済の成長率を年平均九・四%、一人当たりの雇用者所得の伸び率を一二・三%と見込んでおるわけでございまして、国鉄財政再建計画の前半期における人件費の上昇も、ほぼこれと見合っておるわけでございます。後半期に入りますと、一人当たりの賃金上昇率は特に一〇%程度というふうに見込まれておるわけで、これは経済社会基本計画がもうすでに五十二年で終わっておるわけでございますから、その後の問題に属しまするが、全体の発展の趨勢と見合わせまして、ほぼこ……

第71回国会 衆議院本会議 第15号(1973/03/09、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) すでにお答えのあった問題ばかりでありますけれども、坂本さんに対してお答えをいたします。  まず、「日本列島改造論」でありますが、これは、田中総理の私見としてまとめられたものでありまして、工業の分散、全国通信交通ネットワークの形成あるいは小都市の整備等によりまして、均衡のとれた地域構造を実現し、過密過疎、公害等の解消をはかるとともに、国民福祉の充実を基礎条件として整備しようとするものであります。  経済社会基本計画は、こうした考え方を十分に取り入れてつくられたものでありますが、改造論に述べておられまする一〇%の成長というものは、これは、いまのような考え方を展開するため……

第71回国会 衆議院本会議 第18号(1973/03/27、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官・大蔵大臣臨時代理】

○国務大臣(小坂善太郎君) 愛知大蔵大臣不在中代理をつとめておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。  私に対する御質問は、家族の高額療養費の支給を、国保加入者全部に対して実施すべきであると思うがどうかということでありますが、結論から申し上げますと、ぜひそうしたい、ただし、全面実施については、三年程度の準備期間を置いて、着実にその実現をはかりたいということでございます。  御承知のように、国民健康保険は、被保険者の構成、また、市町村は、それぞれの財政基礎が異なっておりまして、非常に多様な基盤をなしておるわけであります。家族の高額療養費支給の実施に伴いまして、新しく国庫補助給付を導入すること……

第71回国会 衆議院本会議 第19号(1973/03/29、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官・大蔵大臣臨時代理】

○国務大臣(小坂善太郎君) 筑波研究学園都市は、新しい構想のもとに、研究者と教育者などに魅力のある学問の府をつくらんとするものでありまして、政府としましては、すでに筑波研究学園都市建設計画の大綱を決定いたしまして、首都圏整備委員会に、筑波研究学園都市のマスタープランを作成するための経費といたしまして一億五千万円を計上して、基本計画を進めておるわけでございます。  お尋ねの公務員宿舎でございまするが、従来のものに比べまして一部屋多いものを建設している次第でございますが、今後は、さらに研究学園都市にふさわしい宿舎を建設することといたしまして、この予算を活用して検討を続けてまいりたいと考えております……

第71回国会 衆議院本会議 第21号(1973/04/03、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 生活関連物資の買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  最近、世界的な原材料の一時的供給不足、過剰流動性等を背景として、わが国内においても、投機的な需要が発生し、これが一部の生活関連物資にも及んでおりまして、これらの物資の価格の高騰は、国民生活の安定にとって重大な脅威となっております。  このような現下の情勢に顧み、政府といたしましては、緊急輸入の促進、政府在庫の放出、商品取引所の規制、過剰流動性の吸収等の諸施策を行なっておりますが、これらもろもろの行政措置にあわせて、これらを補完するものとして、自由主義経済におけ……

第71回国会 衆議院本会議 第23号(1973/04/06、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 大橋議員にお答えを申し上げます。  まず第一点は、四十六年度における振替所得の比率が六%で、これは欧州の諸国に対して少ないが、何ゆえであるかということでございました。  これは、御承知のように、わが国は高度成長政策に成功いたしまして、世界じゅうに類を見ない一億国民の完全雇用というものをなしたのであります。これは他の国に見られない、一億の国民が完全雇用をなしておるという点が一つの問題でございまして、この若い人口構成が、その中における年金の普及率を低下させておるということであると思います。  そこで、この年金をさらにもっと充実したものにしなければならないと考えまして、こ……

第71回国会 衆議院本会議 第28号(1973/04/19、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 国土総合開発法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  昭和二十五年に制定され、昭和二十七年にその一部を改正された現行の国土総合開発法は、狭隘な国土と乏しい資源という制約条件の中で、年々増加する人口を擁しながら、国民生活の維持向上をはかるため、戦後の荒廃した国土の保全をはかり、国土及び資源の積極的、合理的かつ効率的な開発利用を期することを目的としたものでありまして、国土の総合開発に関する基本法的な役割りをになって今日に至ったのであります。  しかしながら、その間、国土総合開発の課題も時代の要請とともに推移し、重要課題ごとに多数の地域開発関連の法律が相次いで制……

第71回国会 衆議院本会議 第29号(1973/04/24、33期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(小坂善太郎君) 竹内君にお答えいたします。  森林資源に関する長期の見通しを改定したことは、高度経済成長下の森林林業政策に問題があったからではないかということ、及び今後大幅な外材輸入を期待しているが、その確保はきわめて困難と考えられるがどうか、ということであります。  わが国は、狭小な国土に多くの人口を擁し、高度の経済活動を展開しながら高密度な社会環境を形成しておりますことから、環境の保全につとめながら資源の総合的かつ高度の利用をはかることが、今後の経済社会の発展にとって必要であると考えているのであります。また、経済社会基本計画におきましては、今後豊かな環境を形成していく上で森林資……

小坂善太郎[衆]本会議発言(全期間)
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第71回国会(1972/12/22〜1973/09/27)

第71回国会 運輸委員会 第27号(1973/06/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 実は今朝も公共企業体の関係閣僚が寄りまして、御承知の先般の裁定をどうすべきかということを話し合ったのでございますが、御承知のように、ことに三公社五現業の中でも国鉄は予算上支払い能力がない、したがって、公労法十六条の規定によりまして、これはそのことを国会に諮問するということになっておるのでございます。これをどうするかということでございまして、結論は御承知かと存じますが、どうしても国鉄運賃の値上げの問題を解決していただくという前提で、この問題は国会に諮問することなしに、政府としては賃金引き上げを認めようということになったわけでございます。  ただいま物価との関連でいろいろ御質問がご……

第71回国会 決算委員会 第3号(1973/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和四十五年度における経済企画庁の歳出決算につきまして、その概要を御説明いたします。  .経済企画庁の歳出予算現額は二百五十七億六千五百九十二万円余でありまして、支出済み歳出額は二百三十九億六千八百八十四万円余であります。  この支出済み歳出額を歳出予算現額に比べますと、十七億九千七百七万円余の差額を生じますが、これは、翌年度へ繰り越した額十五億五千五百一万円余と、不用となった額二億四千二百六万円余であります。  歳出予算現額につきましては、当初予算額は四百三十七億五千百六十三万円余でありますが、予算補正修正減少額七千七百五十万円余と、関係各省所管へ移しかえた額百八十九億五千三……

第71回国会 決算委員会 第18号(1973/06/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御指摘のように水の問題というのは非常に重要でございまして、従来水であるとか太陽であるとかというようなものは、もう無限のものというふうに考えられておりまして、その他の資源でも、かなり使い捨ての経済などといって、消費を拡大することが生産を拡大する一つの大きなルートであるというふうに考えられておったのでありますが、最近は資源の有限性ということで、非常にわれわれ配慮しなければならぬような状態になったと思います。特に水というものは、これはもう人間生活とは切っても切れぬものでありまして、生活それ自体あるいは工業原料として、もう水がない場合を私どもは考えることはできないのであります。そういう……

第71回国会 決算委員会 第22号(1973/07/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまの御決議のうち当庁のいわゆる部員制度の問題につきましては、御趣旨に沿うよう最善の努力をいたす所存であります。(拍手)

第71回国会 決算委員会 第24号(1973/09/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和四十六年度における経済企画庁の歳出決算につきまして、その概要を御説明いたします。  経済企画庁の歳出予算現額は三百十四億八千八百四十五万円でありまして、支出済み歳出額は二百九十四億七千七百五十四万円余であります。  この支出済み歳出額を歳出予算現額に比べますと、二十億一千九十万円余の差額を生じますが、これは翌年度へ繰り越した額十六億四千五百八十四万円余と、不用となった額三億六千五百五万円余であります。  歳出予算現額につきましては、当初予算額は、五百二十一億八千四百六十三万円余でありますが、関係各省所管へ移しかえた額二百四十八億四千七百四十万円余を差し引き、予算補正追加額二……

第71回国会 決算委員会 第26号(1973/09/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 中曽根通産大臣が言われたことと大同小異でございますが、まあ私自身実は昭和三十五年の九月に初めて京城へ参りました。当時外務大臣として行ったわけでございますが、それ以前は李承晩政権でございまして、李承晩政権は御承知のごとく排日感情というものを基底にして、その国の国民統合の政策の具にしておったというような状況でございましたので、ちょうどこの李承晩政権が倒れて張勉が政権をとった。この機会に私はぜひ一衣帯水の間にある日韓関係の改善をはからねばならぬということで決意いたしまして単身参ったのでございます。ところが、ちょうどこのくらいの部屋に新聞記者団がもうほとんど一ぱいに詰めかけておりまして……

第71回国会 建設委員会 第16号(1973/05/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました国土総合開発法案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  昭和二十五年に制定され、昭和二十七年にその一部を改正された現行の国土総合開発法は、狭隘な国土と乏しい資源という制約条件の中で、年々増加する人口を擁しつつ、国民生活の維持向上をはかるため、戦後の荒廃した国土の保全をはかり、国土及び資源の積極的、合理的かつ効率的な開発利用を期することを目的としたものでありまして、国土の総合開発に関する基本法的な役割をになって今日に至ったものであります。  しかしながら、その間国土総合開発の課題も時代の要請とともに推移し、重要課題ごとに多数の地域……

第71回国会 建設委員会 第24号(1973/06/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 戦後の日本経済の主導的な牽引力となりましたものは、率直に申しまして成長政策であったと思います。そのために、これはある意味で完全雇用を実現することができましたし、国民所得も非常にふやすことができたわけでございます。しかし、やはりそのデメリットと申しますか、その半面、公害とかあるいは非常な資源の不足に直面する問題とかいうことが新しく出てきておりますのは、ただいまこの日本列島改造に対する疑問としてお述べになりましたことに象徴されておる点だと存じます。私はそういう点から、最近に出ております日本の成長論に対する反省といいますか、それに対する再批判と申しますか、やはり国民の福祉増進の社会を……

第71回国会 建設委員会 第25号(1973/07/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 井上委員の御発言の御趣旨はえりを正して承りました。私の水戸におきます話というものは、茨城県政経懇談会という会でいたしたのでございまして、そのときにもう一人お見えになる予定の方がお見えになりませんで私一人でございましたので、約二時間近く、非常に長い話をいたしたわけでございまして、その中の話が部そういうふうに伝わりまして、全文申し上げればあるいはそういう誤解もなかったかとも思うのでありますけれども、いろいろお怒りをこうむり、まして恐縮に存ずる次第でございます。  私の申しましたこの前段、週休七日、月給数十万というのは、実は私が発明したのではなくて、読売新聞に出ておりました漫画を私は……

第71回国会 建設委員会 第26号(1973/07/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 渡辺議員の御指摘のように、新全総の総点検はあまりに早く行なうようになったがどういうわけであるかという点は、私もお気持ちはよく理解できますし、私自身も大いに反省していかなければならぬと考えている点でございます。  御承知のように、昭和四十四年ごろは開発ということが非常に大きく取り上げられておりまして、国全体の経済も発展、そして地域は開発ということで進んでまいったわけでございますが、最近非常に汚染の問題、環境の問題、そして資源有限性の問題というのがきびしい問題になりまして、どうもいままでの開発の方針というものは必ずしもその地域の住民の意向に沿うていない点があるのではないかという点も……

第71回国会 建設委員会 第27号(1973/07/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 新産都市、工特都市、それぞれ特徴があるわけでございますが、その中におきましても、非常に計画どおりいったところと、あるいは計画のようにいかなかったところもございます。新産、工特のねらいは、重点的に地区を選定して、そこの生産を上げるというような方向でございましたので、むしろ集中が行なわれたというふうに思えるわけでございます。総じて、大都市の集中から、工業拠点をきめてそこへ集中していこうという点で、若干の効果はあったと考えるわけでございます。
【次の発言】 申し上げましたように、新産、工特の考え方は、昭和三十年代の高度成長期において顕現化いたしました人口、産業の大都市集中、過疎の進行……

第71回国会 建設委員会 第36号(1973/11/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 福島県の選良である渡部委員が地元の県民各位の痛切なる気持ちを自分の問題として取り上げておられる態度に深く敬意を表します。私もさような問題が全国にあることをひしひしとはだで感じておりますし、何といっても今日日本の発展の中で、過密と過疎の問題こそ一番解決を要する問題であると痛感をいたしております、  仰せのように、この日本の成長、経済発展というものは、大体昭和三十五年くらいから急速に高まりまして、そのゆえに日本の経済的な地位が非常に高くなったといわれておりますけれども、その反面に、いま仰せのような、非常に一部に人口が集中し工業力が集中し過ぎた過度集中の問題があるわけでございます。ち……

第71回国会 建設委員会 第37号(1973/11/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 林委員仰せのように、まあわれわれ成長なり進歩なりを考えぬ者はないと思うのでございます。ただ問題なのは、その成長のテンポ、成長をなし遂げるための条件の整備、それを無視して成長なり進歩なりというものを考えられぬというところであろうかと思うのでございますが、われわれ六〇年代において非常な高度の成長に成功いたしまして、国民の生活もよくなり、また物資も豊富になったわけでございますが、その反面、あまりにこの成長に片寄り過ぎて条件の整備がないがしろにされ、そしてその面から公害とかあるいは資源の有限性の問題というものが急に出てきたように思うのでございます。ただいまお話のございましたローマクラブ……

第71回国会 建設委員会 第38号(1973/11/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  経済社会基本計画は将来の望ましい産業発展の主たる方向として知識集約化を想定するとともに、省資源、省エネルギー化の推進をはかることといたしておりまして、現在、計画推進の主要課題の一つとして経済審議会では、今回のような新しい問題である資源、エネルギー問題はもとより、環境保全、立地、労働力問題などの制約条件を踏まえまして、将来の産業構造政策等の基本的な方向を明らかにすべく鋭意フォローアップ作業を行なっておる次第でございます。  しかし、最近の石油問題はわが国経済に重大な影響を及ぼす様相も見せておりますが、現段階でその長期的な帰趨を予測することはきわめて困難な……

第71回国会 商工委員会 第2号(1973/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 第七十一回国会におきまして、商工委員会の皆さまに初めてごあいさつを申し上げるわけでございますが、どうぞよろしくお願いいたします。  わが国は、去る十四日、変動相場制に移行いたしました。  最近のわが国経済は、生産、出荷が高い伸びを示し、設備投資にかなりの動意が見られ、卸売り物価が上昇を続けるなど、経済の上昇基調が明確となってきており、また、輸出の増勢もなお根強いものがありますので、変動相場制移行による影響はかなり吸収されるものと思われますが、当面、予想される輸出関連産業や中小企業等への影響に対しては、これによって混乱が生ずることのないよう、万全の措置を講じてまいる所存であります……

第71回国会 商工委員会 第3号(1973/02/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私は第二次田中内閣で経済企画庁の長官を拝命いたしました。したがいまして、大臣としてまず皆さま方にごあいさつを申し上げたい。しこうして所信を申し上げるという気持ちで、まずごあいさつを申し上げ、しこうして所信を述べた次第でございます。中曽根通産大臣は、すでに二回にわたってこの委員会と御関係があります。これはまあごあいさつ抜きでもしかるべしと考えたわけでございます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 御承知のように、池田内閣以来、所得倍増計画とかあるいは中期経済計画とかあるいは新社会経済発展計画とか、いろいろやってまいりましたけれども、どうも国民の活動力といいますか、……

第71回国会 商工委員会 第5号(1973/02/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 いまの状況は、国民経済的に見まして、どうしても従来の生産・輸出指向型を国民福祉中心の経済構造に変えていかなければならないということは、これは全国民的な命題であると考えておるわけでございます。一方、日本は輸出ということを非常に大切に考え、これは資源のない国でありますから、原材料を輸入して付加価値をつくって輸出をする、そうして次の原材料を買うという形で戦後の復興をやってきたわけでございますけれども、非常に輸出がふえて輸入が伸びない。国際的に貿易の黒字が非難されるような形になっておる。この形を改めていかなければならぬ。それは円の問題で円の力が強過ぎるではないか、こういう点で問題をかか……

第71回国会 商工委員会 第7号(1973/03/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました総合研究開発機構法案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  今日の経済社会は、環境問題、都市問題をはじめ、複雑かつ、広範な諸問題に直面しております。戦後、国民のたゆまざる努力によって驚異的な経済成長を遂げたわが国が、今後、一そうの発展をはかり、国民生活の向上を期するためには、わが国が直面するこれらの広範な諸問題を解明し、新たな方途を探究することが必要であります。わが国は、社会科学、自然科学等の個々の学問分野においては、世界的な水準にあると考えられますが、複雑かつ、広範な現代社会の諸問題を解明するため、これら諸科学における専門知識……

第71回国会 商工委員会 第17号(1973/04/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 実はけさ物価対策閣僚協議会を開きまして、七つの対策をきめましたわけでございます。  その一つは、予算が参議院を通過いたしました段階におきまして、公共事業の施行時期、それから地域に関しまして、これの調整をはかるようにするという考え、もう一つは、金融をさらに今後も引き締め基調で推進させようではないかということ、これが財政金融政策の弾力的なポリシーミックス政策でございます。  それから次に、輸入の積極的拡大、これは資本の自由化、輸入の自由化を双方計画的に推進するということでございますが、さらに輸入ワクの拡大を考えておりますわけで、これは対前年比三〇%以上拡大をはかるとともに、国内消費……

第71回国会 商工委員会 第22号(1973/05/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げまする前に、本問題についての前田委員のたゆまざる御努力、また御見識に対しまして深く敬意を表したいと思います。  ただいまの御質問でございまするが、本機構は、本法の第一条、これは目的をうたっておるわけでございます。並びに第二十三条、これは業務について書いてございますが、それに基づきまして総合的な研究開発に関する情報の収集、整理及び提供等を行なうことにいたしております。この面でデータバンク的な機構を有することになろうと存じます。  また、機構の運営にあたりましては、これらのデータを積極的に集めまして、使いやすい形に整理し、広く国民一般の利用に供するように心がけてまい……

第71回国会 商工委員会 第23号(1973/05/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 原子力基本法の場合でございますと、原子力の研究開発それ自体が軍事目的に直ちに利用可能の面があるわけでございますので、そういう特性に対しましてやはり平和、民主、公開というのがはっきりすることが必要であろうと思うのでございます。このシンクタンク機構というものの研究は、先ほど局長も申し上げましたように、第一条及び第二十六条に明らかになっておりますように、特に第一条におきまして「国民の福祉の増進に資する」と書いてあるわけでございまして、「国民の福祉の増進」ということを考えます場合に、戦争をして国民の福祉が増進されるわけはないのでございますから、そういう点で平和目的というものは読み取れる……

第71回国会 商工委員会 第25号(1973/05/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 板川委員御指摘のように、わが国の置かれておる自然環境というものは天然資源がきわめて乏しいわけでございます。そういたしまして、海外から資源を求めてこれに付加価値をつけて輸出するという形は、日本の経済規模が大きくなるに従ってだんだんむずかしい問題を胚胎していくわけでございまして、その意味において知識集約型を考えまするが、それにはやはりできるだけばらばらな形でなくて国の英知を集めての研究機構が要るというふうな考え方を持っておるわけでございます。その意味では、板川委員の御指摘のような考えを私どもは持っておるわけでございます。
【次の発言】 御承知のように、今日幾つかのシンクタンクがある……

第71回国会 商工委員会 第26号(1973/06/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 本法案の審議にあたりまして非常に御熱心にこの法案の内容を御質疑いただきまして、われわれも、この質疑の過程を通して非常に御啓示をいただいたことを感謝いたしておるのでございますが、ただいまおことばにありましたような非常にずさんな答弁というのは、実は私どもの立場からいたしますとさようには思っておらないのでございまして、この法律を通していただくことによりまして日本に新しい未来指向型の総合的な研究開発機構ができるということにひとつぜひ大きな意義をお認め願いたいと考えておる次第でございます。われわれといたしましては、この組織の問題等もできるだけ簡素に、しかも国家的な権威によって裏づけられ、……

第71回国会 商工委員会 第30号(1973/06/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨年のOECDのおもな問題はむしろ経済成長にあったわけでございますが、今年の問題は、ただいまお触れいただきましたように、インフレーションの問題であったわけでございます。経済の成長率について見ましても、世界的には、一九七一年は三・三%でございまして、総合物価の上昇も五・三%という程度でございましたのが、七三年の上期になりますと、成長率は平均して八%、そのかわり物価のほうも七%ないし九%になってまいりましたが、最近は、さらに大幅な物価上昇が見込まれておるわけでございます。  これはきっかけといたしますと、ソ連の穀物不足、それに伴います船賃の増高というようなものがきっかけになったと思……

第71回国会 商工委員会 第46号(1973/08/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御承知のような買い占め、売り惜しみに関する規制措置の法案が出ましたので、この対象となっておる生活物資につきましては、それぞれ通産省あるいは農林省の御協力のもとにいま価格調査官というものが経済企画庁の物整課長を中心にできまして、それぞれ行動をとっておるわけでございます。  なお、商社につきましては、商社そのものが行動基準等を新たにつくりまして、やはり企業の社会的な責任というものを自覚して、節度のある行動をするというふうにやっておるわけでございまして、これは通産大臣の監督の問題でございますけれども、ただいまのところ、私どもは特段の商社の悪質なる買い占め、売り惜しみというものは見当た……

第71回国会 商工委員会 第47号(1973/08/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お話しのように、小型棒鋼というようなものはいわゆる生活物資ではないわけでございますけれども、国民の経済生活の上に非常に大きな地位を占めるものであることは仰せのとおりだと考えますが、この小型棒鋼が安くなるような措置を通産省としてもいろいろお考えになっていただいておりまして、幸いに十六万トン放出、しかも市価の仲間相場の半額というようなことで、これがどういう影響を持ちますか――先ほど、これだけでは影響を持つと考えられぬというような話が一部でございましたが、そういうようなお考えを持たれては非常に遺憾でございまして、これがすぐに相当の影響を持つことを私どもとしても期待したいわけです。続い……

第71回国会 商工委員会 第48号(1973/08/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま御指摘のように、最近の物価の上昇は卸売り物価、消費者物価ともにまさに異常ともいうべき状況でございまして、政府といたしましては、あらゆる手段を考えまして全力投球いたしまして、これに立ち向かいたいと考えておるわけでございます。  すでに御承知のように、日銀の公定歩合につきましても一%上げという、これまたいままでにない非常に大幅な引き上げをいたしましたし、また預金準備率も引き上げる。あわせて公共投資に関しましても、財政的に繰り延べを決意するというようなことをいたしておるわけでございます。この繰り延べの内容につきましては、三十一日に大蔵大臣からいろいろお話があるというふうに承知……

第71回国会 内閣委員会 第14号(1973/04/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました経済企画庁設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  物価問題は、国民の最大の関心事であり、日本経済が当面している最も重要な課題の一つであります。また、今後社会保障の拡充や生活環境の整備、豊かな地域社会の建設等による福祉指向型の経済社会の実現が強く望まれておりますが、物価の安定は、そのためにも、欠くことのできない前提条件であります。以上にかんがみるとき、物価に関する総合的な施策を一そう強力に推進することが今日特に必要であります。  この法律案は、このような観点から、経済企画庁において物価行政を強力に推進す……

第71回国会 内閣委員会 第16号(1973/04/17、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 物価の安定というものは福祉社会実現の根本に触れる問題だと思いますわけですが、その意味で、政府といたしましては、最重要施策の一つと考えておるわけでございます。物価というものは、本来、財政金融の政策なり、あるいは産業政策、対外経済政策など、各種の経済政策の結果として物価の面に投影してくるものだと思いますものですから、やはり経済企画庁といたしましては、経済関係の各省庁がございまするわけですが、その原局と申しますか、主務省と申しますか、そういう実際経済問題を扱っている各省庁との連絡を密にいたして従来運営してきたわけでございますが、しかしそこに何かもの足りないものがある、それはやはり物価……

第71回国会 内閣委員会 第18号(1973/04/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このたび経済企画庁に物価局をつくりたいということをお願い申し上げております趣旨は、物価の問題というのは非常に重要になっておりまして、ぜひ国民のために安い物価で潤沢な品物が提供されることが望ましいわけでございまするけれども、それには、やはり各省がそれぞれ生産現場を握っておるわけでありますから、その縦割り行政の中に、やはり全体の横の連絡を物価という観点から見る役所が必要であるということで、経済企画庁はそうした職能を一つ持っておるわけでございますが、今日までのところ、国民生活局というものの中に物価政策課というのがございまして、二十名ばかりの課員でやっておるわけでございます。しかし、こ……

第71回国会 内閣委員会 第19号(1973/04/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 経済企画庁という役所は企画調整官庁でございまして、その業務が多面的な知識に基づいた総合的な判断を必要とすることから、各省庁から多くの出向者を受け入れておるわけでございます。一方民間からは、国民経済的なものの見方に対する理解を深め、総合的な観点を体得させるなど、実務を通ずる研修を行なうという見地から、民間の有能な職員の派遣を受け入れておるわけでございます。これらの民間から派遣された者は、当庁内では部員として取り扱っております。部員は識見を広めることができる一方、当庁としても民間の知識経験を吸収できるという利点もあり、結果としては、官民エコノミストの交流、養成という効果もあげておる……

第71回国会 内閣委員会 第20号(1973/04/25、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 受田先生はもう国会の長い御経験に基づきまして、非常にいま適切な私どもにとって頂門の一針ともいうべき御質問をまずいただきました。つつしんでお答えしたいと思います。  実は経済企画庁という役所は、御承知のように、経済安定本部からいろいろな経緯を経て、調査庁から企画庁になってまいったのですが、この経済安定本部が廃止になります経緯は、御承知のように、統制経済というものに対する批判というか、反省というか、そういうものの中から生まれてきたものでございまして、そうしたことで、わりあい役所が指導的にいろいろ指示したり命令をしたりということを避けようというような気分があったと思うのであります。と……

第71回国会 内閣委員会 第46号(1973/07/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総務長官からのお答えでもう尽きておるかと思いますが、若干補足させていただきますと、田中総理の列島改造というお考えは非常にすぐれた構想でございまして、われわれこれに大いに賛同しているわけでございますが、ただ、あくまで個人の構想でございまして、事務的ないろいろな分析等においては、これは個人の構想としての範囲がおのずからあるわけです。そこで政府といたしましては、国土総合開発法というものをつくり、また、その担当の庁といたしまして総合開発庁をつくるということを考えておりますわけでございます。  その構想は、私から申し上げるまでもないことでございますが、要するに、全体の人口の三分の一以上の……

第71回国会 内閣委員会 第53号(1973/11/16、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 最近におきまする物価の状況でございますが、まさに異常ということばを使ってよろしいと思います。異常な高騰でございます。ことに十月の卸売り物価につきましては二〇・三という、これはもう朝鮮事変後の一九・五を上回る状況でございます。消費者物価に関しましても、九月のものは一四・六ということで、これまた非常に高騰を示しておりまして、私も物価担当ということで心痛をいたしておる次第でございます。  一体こういう状況がどうして起きたのかということでございますが、いろいろ経済論議を申し上げるのも時間がございませんので、ごく簡単に三点申し上げますと、まず第一には、海外のインフレ、世界的な農産物の不況……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第2号(1973/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 第七十一回国会の衆議院の物価問題等に関する特別委員会が開かれるにあたりまして、この際、初めて皆さまにごあいさつを申し上げる次第でございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。  わが国は、米国のドル切り下げに伴い、去る二月十四日、変動相場制に移行いたしました。わが国経済は、現在、本格的な景気上昇過程にありますので、変動相場制への移行に伴うデフレ効果はかなり吸収されるものと思われますが、当面予想される輸出関連産業、特に中小企業等への影響に対しましては、これによって混乱が生じることのないよう万全の措置を講じてまいる所存であります。  一方、変動相場制のもとで円の実勢レートが高まる……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1973/03/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石井委員と同じように、私も物価の問題について非常に心痛をしておるわけであります。むしろそういった責任のある立場にありますだけに、一そう深刻に悩んでおるわけでございます。  ただいまの御質問の最後のくだりについてお答えいたしたいと思いますが、輸入品が安くなるべきものである、円の実質的な切り上げ、目下フロートしておるわけですけれども、実際切り上がっているわけで、このデフレ効果をそのまま消費者に持っていくためにはどうするかということでお答えしたいと思いますが、前回の場合は一六・八八の切り上げ、大体一%くらい下がっていいものであったのでありますが、それがその間にいろいろ流通機構等に吸収……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第4号(1973/03/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 近藤委員の非常に御熱心な御指摘に敬意を表します。  最近の事象は、何と申しますか豊富の中の貧困とでもいいますか、非常にものごとが豊かになり、購買力がふえている。しかし、それが異常な物価の部分的な騰貴を来たしている点で、非常な決意をもってこれに当たらねばならぬという情勢だと考えておるわけでございます。  わが国においては、御承知のように従来から、消費者物価が上昇します一方で卸売物価は安定した動きを見せておったわけでございますが、昭和四十七暦年を通じて消費者物価が比較的安定的に推移した一方で、四十七年後半から卸売物価が高騰してきたという点が最近目立った事象でございまして、その卸売物……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第6号(1973/04/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました生活関連物資の買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  最近、世界的な原材料の一時的供給不足、過剰流動性等を背景として、わが国内においても、投機的な需要が発生し、これが一部の生活関連物資にも及んでおりまして、これらの物資の価格の高騰は、国民生活の安定にとって重大な脅威となっております。  このような現下の情勢に顧み、政府としては、緊急輸入の促進、政府在庫の放出、商品取引所の規制、過剰流動性の吸収等の諸施策を行なっておりますが、これらもろもろの行政措置にあわせて、これらを補完するものとして……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第12号(1973/05/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨年の四月に物統令をはずすときの背景というものは、米が生産過剰ではないかという問題があったわけです。したがって、その問題に対応するには、やはり消費者の選択の余地をもう少し取り入れたらどうかということでありまして、そうなると、やはりうまい米を生産者もよけいつくるようになるであろう。したがって、そこに米の生産が調整されるのではないだろうかということが、当時の物統令適用廃止の根拠になっておったと思うのです。  そこで、初めはよかったというお話でございますが、そういう立場から消費者の嗜好に応じて米が選択されるということが物統令適用廃止の背景になっておるわけでありますから、それはそれで、……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第13号(1973/05/31、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先般の物価対策閣僚協議会におきまして、ほとんど終わりごろだったと思いますが、どうもいまの一般の不満は、物価が高いことにも確かに大きな原因がある、しかしながら、こう地価が上がり、物価が上がったのでは、マイホームをつくることによしなしという気分が非常に強いので、やはり住宅政策というものを大いにやらなければならぬじゃないかという意見が、一部の閣僚から出たわけであります。それにこたえまして、かねて一部からいわれておる、公団住宅の払い下げあるいは公営住宅の払い下げも含めてという意見も、自民党内にずっとあるわけでございますが、そういう問題について検討を指示された、総理のその指示というのは、……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第18号(1973/06/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 参議院の物特で私は、個人に累進の税率があるごとく、法人にもさような考え方を導入することはどうかという点を研究してみたいということを申しました。それも非常に臨時な、こういう過剰利得が問題とされる際の対策として考えてみたいということを申したわけでございますが、その考え方に基づきまして専門家ともいろいろ話したところが、どうも法人の超過利得に累進税率を適用するというのはなじまないのではないかという意見が多うございまして、それに対しまして、いわゆる超過利得というものを吸収する方法ですね、そういうようなことを少し研究してみてくれということを実は申しておるわけであります。庁内にもそのことを申……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会 第25号(1973/09/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 公共事業を繰り延べるというのは、いまお話しのように、総需要の抑制といたしまして、根本的に一番重要な問題であるというふうに考えておるわけでございます。しかし、予算をつくりますときには、これだけのことが必要であるという、たとえば建設省、あるいは農業関係なら農林省ということで、それぞれの下からの積み上げによりまして、それを査定してきめられたものでございますので、これを繰り延べるということもなかなか困難であるわけでございますけれども、御承知の八%というもので中央、地方を通じて一兆円程度のものを繰り延べるということにしたわけでございます。しかし、その中で学校であるとかあるいは社会福祉の関……

第71回国会 予算委員会 第3号(1973/02/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げますが、インフレーションという学問的な定義はいまここで述べる必要はないと思いますが、最近サミュエルソンなどは、物価が継続的に加速的に上昇するという状態をインフレだというふうに言っているわけでございます。私は、施政演説の中で申しましたのは、少なくともインフレマインドというものが非常に問題であって、どうしてもそういうことがないようにしていかなければならない。いま一番大切なのは、みながインフレだインフレだというような気分になることを断ち切ることが最も大切なことであると思うということを申しましたわけでございます。

第71回国会 予算委員会 第4号(1973/02/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 他の機会にも申し上げたことでございますけれども、やはり従来の一つのパターンがございまして、そのパターンが経済成長優先というようなパターンでありましたものを、財政中心といいますか、公共投資とかあるいは個人消費とかあるいは個人住宅投資、そういうようなものに非常に重点を置かれておる。かたがた物価関連におきましては、政府の財貨サービス購入の伸び率と名目GNPの伸び率が一六・六とか一六・四ということでほぼひとしくなっている。そういう点で財政が非常に中立的であり、しかもその内容が、いま申し上げたように公共投資中心できている。そういう関係になっているということで、大蔵大臣と同様に考えておりま……

第71回国会 予算委員会 第5号(1973/02/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 インフレというものは、物価が大幅に長期的に上昇、加速するという状態だと思いますので、現状はさような状態ではないというように思います。ただ、インフレを警戒しなければならないということを考えております。
【次の発言】 まず、消費者物価について申し上げますと、小平さん御承知のように、四十五年度は七・三%上昇しております。四十六年、これは不況でございまするが五・七%、四十七年度に至りまして五・三%でございます。したがって私は、四十八年度の目標といたしまして五・五%というものを掲げまして、これは絶対にひとつ政府、国民皆さまの御協力をいただきまして守りたい、こう思っておるわけでございまして……

第71回国会 予算委員会 第6号(1973/02/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先ほど総理からいろいろお答えがありましたのをちょっと補足させていただきたいと思いますが、まず第一点は、土地利用の基本計画、これは五十年三月ということになっておりますが、これは新全総を見直すという問題との関係でそうなっておりますが、これより先立ちまして、いま緊急を要する問題でございますから、この点についてはもちろん作業を進め、実行していくわけでございます。  それから特定地域の問題がありましたが、これは一般的に、都市の形態によりまして一応三段階ぐらいに分けて、市町村長が届け出て県知事がこれを規制するという考え方を持っております。ただ、特定地域につきましては、その面積に関係なく重要……

第71回国会 予算委員会 第9号(1973/02/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御承知のように、昨日審議会の答申をもらいまして、これは来週早々の閣議にかかるようになると思います。そうお願いしたいと思っております。  そこで、御承知のように、新経済社会発展計画、これが四十五年の五月にできたわけでございますが、その後の状況にかんがみまして、この新しい「経済社会基本計画 活力ある福祉社会のために」というものを審議会において決定したわけでございます。いまおっしゃる大原さんの新全総ベースという考えでございますが、これはもとより政府のつくっているものでございますから、それに関係ないわけではございませんけれども、新全総のほうは五十年を基点として見直そうということにしてお……

第71回国会 予算委員会 第11号(1973/02/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 一月の時点におきましては、政府としては通貨調整を考えておらないということでございまして、そうした段階においてのものでございます。
【次の発言】 まだ変動相場制に移行しておりませんので、この段階においての言明を差し控えたいと思います。
【次の発言】 変動相場制になった場合には、これはいつまでもフロートしているわけじゃないと思いますから、新しい段階が出てくると思うのです。  そこで、政府としての態度といたしまして、この場で理論的にどうこうということは、やはり影響がある問題だと考えまするので、その点につきましては、そうした新しい段階が出るまでひとつ御猶予を願いたい、こう考えております……

第71回国会 予算委員会 第12号(1973/02/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 倉成先生御承知のように、最近「経済社会基本画画」というものの答申が審議会から出まして、実はきょう閣議で、これを受けて決定をしたわけでございます。  これは、副題についておりますように「活力ある福祉社会のために」ということでございまして、われわれはいまお示しのように、GNPという指標でもっていままでの経済社会の発展をはかってきたわけでございますが、最近の公害、生活環境の改善というようなものからいたしまして、企画庁におきましても、NNWという指数を開発すべく検討中でございますが、これは、環境、社会福祉というような点に非常に大きく重点を置きまして、従来の政府の財貨サービス購入というも……

第71回国会 予算委員会 第13号(1973/02/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お手元にもあるようでございますが、この基本計画の三五ページに、「自由化の促進、輸出の適正化」をやる。しかも、「財政金融貿易為替政策の適切な運用」ということばがございます。こういうことばは、たとえば一四〇ページ、一五〇ページにそれぞれ、他に四カ所、合計五カ所出ております。この中では、あるいは政府の財政金融政策ももちろん必要だ、ポリシーミックスとして必要だが、その中に貿易の政策も必要である、また為替という問題も経済の実勢に応じては必要であろう、こういうことをいっておるのでございまして、何かあのときは、たしか何%と言えと、それがないからというので再質問がございましたので、そういう御要……

第71回国会 予算委員会 第14号(1973/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 経済社会基本計画におきまして、ただいまの環境保全の点でございますが、昭和五十二年度を目途といたしまして、人の健康に影響の生じない水準に現行環境基準をすみやかに強化し、その達成につとめるということにいたします。特に三大湾地域、東京湾、大阪湾、伊勢湾北部、この三大湾地域につきましては、昭和四十五年度に比べまして排出量をおおむね半減させるということを目途にいたしております。これは硫黄酸化物による大気汚染の問題でございますが、さらに水質の汚濁につきましては、昭和六十年には健康、生活環境に影響のない状態の回復を目途といたしまして、計画期間中に、少なくとも現行環境基準ないしはその暫定目標を……

第71回国会 予算委員会 第15号(1973/02/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 基本的には大蔵大臣と全く同じような考えでございますけれども、ただ、いまドルの問題を考えてみまする場合に、各国ともドルを基準通貨として考えておるということは変わりないのでございますが、ドルの現在の居どころからいたしまして、自分の国がドルを持っているということ、資産として評価するということに多少の動揺が見られるわけです。さりとて、自国の通貨を交換性のある通貨として使うということについては、みなそれぞれ回避しているというのが、今日のドルに対する各国の見方であるというふうに思うのでございます。  そこで、アメリカがどう考えているかということは、これはそんたくの域を出ないわけでございます……

第71回国会 予算委員会 第16号(1973/02/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 山林原野の一部のものによる買い占め、それはいろいろな目的がございますわけでしょうけれども、特にゴルフ場というような名のもとに不当な買い占めが行なわれるということでございますれば、これに対しては、やはりものごとはほどほどということがございますから、度を過ぎたるものはこれを規制するということは当然のことだと考えます。現に神奈川県あたりでは、ゴルフ場の新設について、これを許可しないという方針が出ているようでございますが、そうしたことも十分参考にいたしまして、いろいろ関係の省庁との間で考えていきたいと思います。
【次の発言】 そうした個々の問題については、経済企画庁といたしましてはむし……

第71回国会 予算委員会 第17号(1973/02/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国総法はこの国会に御提案すべく、いま鋭意関係各省からの調整をやっておりまして、党との関係もやっておりますが、いずれもまだ未調整の段階でございまして、新聞の報道はスクープというようなことではなかろうかと思いますが、したがいまして、この場所で私からそれの内容についてお答えすることは、立場上ちょっとむずかしいことがあるわけでございます。いずれにいたしましても先ほどから御質問のような趣旨は私どもも同感でございますので、そういう御趣旨が生きますような改正をしたいと考えておるわけでございます。
【次の発言】 小林さんの非常に行き届いた御説明でよくわかりました。そういう実態があるとすればはな……

第71回国会 予算委員会 第19号(1973/03/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 折小野委員の御指摘でございますが、私どもやはり過去におきまするいろいろな計画、たとえば所得倍増計画、あるいは中期経済計画、あるいは経済社会発展計画、あるいは新経済社会発展計画等、いろいろな計画をやってまいりました。これも実は当初の予定よりもその成長が非常に早くて、五年計画の中期ごろになると次の計画を立てねばならないというようなことでございまして、この点については、国民のエネルギーの大きさもさることながら、その基本理念において、やはり環境の有限性と申しますか、人間の生活に与える発展との相関関係についての考察が十分でなかったという点は、やはり率直に反省しなければならないと考えておる……

第71回国会 予算委員会 第20号(1973/03/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまの問題は、一九五三年に国連でもって考え方を統一いたしておりまして、システム・オブ・ナショナル・アカウンツ、SNAという方式がございます。わが国でもさような方式に従ってやっておるわけでございますが、この価値を生まない、付加価値を生じない単なる財貨の移転だけであるというものは、国民経済的に見て所得と見ないということを合意しているわけでございます。これはノルマルな経済状態のもとにおける考え方でありまして、それはそれでいいと思いますけれども、最近のこの異常なる株式の移転あるいは土地の移転、それに伴って生ずる所得が非常に国民の連帯感をそこなうような影響を生みつつあるという事態を、……

第71回国会 予算委員会 第21号(1973/03/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 従来のわが国の経済成長と土地の値上がり率というものは、大体並行していっておったわけです。したがって、九%台の成長であれば、土地もそのくらいであろうというのが正常な状態における値上がりでございます。  ところが、最近の情勢は御承知のようなことでございまして、私どもはそれに対してまつ正面から立ち向かおうという考えであります。これはマクロで見ますると、いまの日本全体の国土は三千七百万ヘクタールでございますが、その中で宅地が五十万ヘクタール、それから工場等の用地が十万ヘクタールでございまして、そこに五千万人の人が住んでおる。これが今後三千五百万人ふえるといたしましても、そう大きな宅地は……

第71回国会 予算委員会 第22号(1973/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本の経済の長期的な展望をまとめだしたのは、御承知のように、三十五年の所得倍増計画からでありますが、あのときは国民の生活水準を上げるには、生活基盤と密接な関連のある産業基盤というものを大きくして、完全雇用を達成しようということから始まったわけでございます。その後の中期経済計画とかあるいは新経済社会発展計画に至るまでずっとそうした考え方で、後半は社会開発という理念が入りましたけれども、一応底に流れるものはそういう考え方でやったわけでございます。列島改造と関連のある今度の基本計画では、その中に今度は福祉重点の国民生活を築こうということで、もうこれは繰り返しませんが、そういう考え方で……

第71回国会 予算委員会 第23号(1973/03/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総理のお考えをちょっと補足させていただきたいのでございますが、実はその土地利用基本計画というものを考えておりますわけですが、これは、現在ございまする国土を五つの地域に分けまして、都市地域それから農業地域、森林地域、自然公園地域、自然保全地域、こうそれぞれに分けまして、たとえば都市地域には都市計画法がございます、農業地域には農地法、農業関係調整法がございますが、そうしたそれぞれの法律と組み合わせて、全体を総合的に考えるということをいま考えておるわけでございまして、総理のお考えはそういう点にお触れになったわけでございます。


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第72回国会(1973/12/01〜1974/06/03)

第72回国会 外務委員会 第4号(1974/02/14、33期、自由民主党)

○小坂(善)委員 私は、ことしの一月十五日から政府の特使といたしまして、田中総理の親書を持ちまして、アラブ八カ国を歴訪してまいりました。ただいま三木特使が言われました八カ国以外のアラブ諸国、すなわちマグレブといわれておる地中海のモロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、レバノン、ヨルダン、それからこちらへ参りましてスーダン、それから北イエメン、それだけ訪問いたしまして、それぞれの、王政の国では国王、大統領制の国では大統領、あるいは革命評議会というものが牛耳っておる国では評議会の議長あるいは総理大臣等と話をしてまいったわけでございます。目的は、三木特使と同様でございまして、中東紛争に対するわが……


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第75回国会(1974/12/27〜1975/07/04)

第75回国会 農林水産委員会 第20号(1975/05/22、33期、自由民主党)

○小坂(善)委員 去る二月二十六日に、予算の分科会におきまして、カドミウムの問題について私は質問をいたしました。その当時、時間がなかった関係もありまして農林省関係の分が非常に簡単になっておりますので、改めてこの際時間をいただきまして質問をしたいと思ったわけでございますが、委員の差しかえをしていただいていることでもございますし、私の質問を許可されました委員長並びに各党の理事の各位の御好意に対して厚くお礼を申し上げ、極力簡潔に時間内においていたしたいと思いますので、政府の方々においても、要点について正確にお答えを願いたいと思います。  まず、私の質問の趣旨は、四十三年五月の厚生省見解は、カドミウム……


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第78回国会(1976/09/16〜1976/11/04)

第78回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1976/10/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私、先般外務大臣を拝命いたしまして以来、当委員会で御答弁をさせていただきますのは初めてでございますが、どうぞよろしくお願いいたします。  さて、上原さんの御質問でございまするが、私といたしましては、沖繩が非常に基地の密度が高いということにかんがみまして、種々問題があることはよく承知しておるつもりでございます。その意味において、沖繩県民の要望にもこたえなければならぬし、また、わが国として日米安保条約の適正なる運営をやっていきまする上に、十分その間の調整をいたしながら進めてまいりたい、かように思っておるということを申し上げておきます。

第78回国会 外務委員会 第1号(1976/10/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 一言ごあいさつを申し上げまするが、私、先般外務大臣を拝命いたしました。もとより、御承知のごとくはなはだ魯鈍の者でございまするけれども、全力を尽くしまして、この非常に大切な日本外交のために努力をいたしたいと考えております。皆様の特別なる御協力、また御鞭撻、御叱正をこいねがう次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 現下の国際情勢につきまして、若干の御説明を申し上げたいと存じますが、それに先立ちまして、一言お礼を申し上げたいと存じます。  先ごろ、国際連合総会に出席をいたしたいと考えましてお願いを申し上げましたるところ、非常に国会御多忙の折にもかかわ……

第78回国会 外務委員会 第2号(1976/10/08、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。  ただいまアジア局長が申し上げましたように、金大中氏は韓国人として出国を含めて一般的な取り扱いにおいて何ら変わるところがないことになっておるというわけでございますが、その金大中氏がたまたま三・一民主救国宣言事件に関係いたしまして、八年の懲役の判決を受けた、資格停止も八年であるということは、これはまあ言ってみれば韓国内の問題でございまして、われわれとすればその韓国内の決定についてとかくのことを言う立場にはないわけでございます。しかし、私は水野さんのおっしゃるお気持ちについてはいろいろ考えさせられる点があると存じております。就任早々でございますので、余り断定的……

第78回国会 外務委員会 第3号(1976/10/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石井さんにお答えを申し上げます。  ただいまの問題は、実は日曜日にさようなうわさがある旨を聞いたわけでございますが、今日に至るも未確認でございます。日本の方からは新聞社で共同通信がさようなことを聞いたようでございますが、中国の外務当局は、さような質問があったことに留意するという回答だけのようでございました。したがいまして、公式には未確認でございます。
【次の発言】 わが国とそういう点は非常に異なることは石井さん御承知のとおりでございまして、非常に情報の少ない場所でございます。それについてどう思うかという点は、コメントすることを差し控えさせていただきたいと思います。

第78回国会 外務委員会 第4号(1976/10/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石井さんにお答えいたしますが、御承知のように、この協定は昭和四十九年の一月三十日に署名されましてから三年になんなんとしておるわけでございます。韓国側はすでに昭和四十九年十二月に国会承認の手続を終了いたしております。わが方といたしまして、調印をいたしましてから国会の承認が三年にわたって行われないというケースはいまだかつてございません。御承知のように、NPT条約はもっとそれよりかかったわけでございますが、これは多国間の条約でございます。相対の条約でこういうことをやったことはないというので、韓国側におきましては、わが方の国会承認手続が延び延びになっておることについて、速やかに国会承認……

第78回国会 外務委員会 第5号(1976/10/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 河上さんも御承知のとおり、領海十二海里の問題につきましては、政府としましては内閣官房副長官を中心に検討を行いまして、閣議了解を経まして具体的な実施時期、態様の問題は別として、領海幅員を十二海里とすることが適当であると考えること。また具体的な実施の時期、態様については海洋法会議の推移等、この問題をめぐる諸般の情勢を勘案しながら検討を続けていくべきことというふうなことを基本的な方針にしておるわけでございます。  そこで、そのような方針のもとに、政府といたしましてもこの国会に三木総理大臣から何回も表明しておりまするとおり、海洋に対しまする世界的秩序は、全体として海洋法会議の結果決まる……

第78回国会 外務委員会 第6号(1976/10/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 土井さんにお答え申し上げますが、私もいまお述べになりました朝鮮半島に対する考え方、これは土井さんと全く同様に考えるわけでございます。ただ、非常に不幸なことに三十八度線によりまして両地区に分かれておりますので、その双方ができるだけ話し合って、同一民族でございますから、将来のことを考えていくということは望ましいわけだと思うのでございます。しかし現実には非常に厳しく激しく対立しておるのでございます。ただいま御引用になりました総理演説でも、双方が希望するならば国連同時加盟もよかろう、国連の枠内また枠外においていろいろ話し合っていくことによって相互理解が図られていけば、それが平和の基礎に……

第78回国会 外務委員会 第7号(1976/10/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ミグの関係につきましては、しばしばここで申し上げているようなことでございますが、私どももああいう不幸な事件はできるだけ早くぬぐい去りまして、日ソ間の善隣友好の関係を立てたいというふうに考えておるわけでございます。  そこで、ただいまの二十五日のブレジネフ演説でございますが、ただいまのミグ関係の分を除きましては、日本関係全体に対するトーンは三月の第二十五回大会におきまする演説と変わりはございませんで、相互尊重と互恵の原則に基づく日本との広範かつ強固な関係の発展が可能であるとしておるわけでございます。特に経済面での日ソ協力の展望につきまして、土光経団連会長の名前を挙げながらそのプレ……

第78回国会 外務委員会 第8号(1976/10/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 担当局長から答弁させます。
【次の発言】 金東雲の問題については、当時大平外務大臣でございましたが、非常に苦心をされたと思うのでございます。すなわち、おっしゃるように指紋はあるということでありますが、本人がすでにもう韓国へ行っておるということで、韓国側をして調査してもらう以外にない。ところが、調査の結果、先ほどアジア局長が答弁いたしましたような結果であったわけでございまするので、わが方としては捜査を継続するということになっておるわけでございます。
【次の発言】 これはアメリカという他国の中におきます問題でございまするが、目下、わが方は情報入手に努めておるわけでございます。いまま……

第78回国会 外務委員会 第9号(1976/11/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました千九百七十一年の国際小麦協定を構成する小麦貿易規約及び食糧援助規約の有効期間の第三次延長に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  千九百七十一年の国際小麦協定は、本年六月三十日まで有効期間が延長されていましたが、この議定書は、同協定の有効期間をさらに二年間延長するもので、本年二月ロンドンで開催された関係国政府間会議において採択されたものであります。  千九百七十一年の国際小麦協定は、小麦貿易規約と食糧援助規約との二部から成っており、小麦貿易規約は、従前の国際小麦協定に比し、価格帯、供給保証等のいわゆる経済条項……

第78回国会 内閣委員会 第2号(1976/10/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案におきましては、先般、ベトナム社会主義共和国の成立に伴い、緊急の措置として政令により在ベトナム日本国大使館を設置いたしましたが、これを法律に規定する必要がありますので、この法律案において在ベトナム共和国及び在ベトナム民主共和国の各日本国大使館を廃止し、在ベトナム日本国大使館を設置するとともに同大使館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を定めることとしております。  以上が、この法律案……

第78回国会 内閣委員会 第3号(1976/10/14、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私からまず申し上げまして、後また官房長、局長から申し上げさせたいと思います。  去る十日の日に、イギリスの筋からそういうようなうわさがあるがというような内報がございまして、直ちにこちらに公電が入ったのでございますが、何分にも確認のしようのないものでございますので、その事態の推移を見ておりましたら、デーリー・テレグラフその他のイギリスの新聞にそれが出まして、今日のような状態になっておるわけでございます。  これが毛沢東主席以後のどういう事態になるのか、どう判断したらいいのかという点でいろんな見方があるわけでございますが、私ども公式の論評等はしばらく差し控えまして、事態の推移を十分……


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第71回国会(1972/12/22〜1973/09/27)

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会大蔵委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1973/04/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今日の物価の情勢が非常にたいへんな状況で、今後について十分警戒の要があるということはもう言われるとおりでございまして、私も実は真剣にこの問題に取り組んでおる次第でございます。  御質問の見通しでございますが、この見通しをどういうふうに考えるかという点は、これはおことばの中にもございましたように、この三月の時点をとってみますと、まさに卸売物価は一一%も上がっておる。消費者物価も九%も上がっておる。これはもう現実にそうであるわけでございますが、年度の見通しでございますので、まあひとつ大いに財政金融政策、それからいま御審議をいただいておりまするこの法律を有効に活用いたしまして、いまの……

第71回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1973/03/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和四十八年度の経済企画庁関係の予算及び財政投融資計画につきまして、その概要を御説明申し上げます。  総理府所管一般会計歳出予算のうち、経済企画庁の予算の総額は八百五十七億八千二百三十四万円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと、百四十二億六千百六十二万円の増額となっております。  この予算のうち、経済企画庁の一般経費は百十二億六千八百三十五万円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと四十八億一千六百七十五万円の増額となっております。  公共事業関係費では七百四十五億一千三百九十九万円を計上しておりまして、前年度予算額に比較いたしますと、九十四億四千四百八十六万円の増……


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第75回国会(1974/12/27〜1975/07/04)

第75回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1975/02/26、33期、自由民主党)

○小坂(善)分科員 私は、お許しを得まして環境庁長官に御質問したいと思いますが、ただいま本年度の予算の説明がありまして、非常に御熱心に環境問題に取り組んでおられるのでありまして、心から長官の御熱意に敬意を表したいと思います。  そこで、私、特にこの際お伺いしておきたいと思いますことは、公害に対しますところの長官の基本姿勢であります。  御承知のように、わが国が高度成長をやっておった時代に、高度成長は無限であるかのごとき説が一部にあったのでありますが、私は、結局、資源と労働力というものが桎梏となって、これは有限なものであるということを言い続けておったのでありますが、いまにいたしますと私もはなはだ……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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