小坂善太郎 衆議院議員
29期国会発言一覧

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小坂善太郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは小坂善太郎衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院29期)

小坂善太郎[衆]本会議発言(全期間)
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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 衆議院本会議 第3号(1961/01/30、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 政府の外交方針に関する所信を申し上げたいと存じます。  昨年の世界情勢におきまして特に注目されますことは、申すまでもなく、東西首脳会談が不調に終わったことであります。その後の情勢は、国際間の相互不信が渦巻き、緊張が続き、和解の場であるべき第十五回国連総会も宣伝と非難の場と化しましたことは、御承知の通りであります。一九六〇年は国際緊張緩和の年とはならず、われわれの期待は裏切られたと申すほかはありません。年は改まりましたが、これからの世界の動きには、なお多くの不安が残されております。国際緊張の緩和とか相互理解とか口にずることはたやすいのでありますが、現実の国際政治におい……

第38回国会 衆議院本会議 第8号(1961/02/21、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 御質問の私に対する御趣旨は、昭和三十二年十二月三十一日、サンフランシスコ平和条約第四条に関するアメリカの解釈をさすものだと思われますが、この覚書の趣旨は、委員会でも御答弁いたしておりまするように、わが在韓財産に対する請求権はサンフランシスコ平和条約第四条(b)項によって消滅したものでありますけれども、この日本の請求権が消滅したという事実は、日韓間において平和条約第四条(a)項に基づく請求権問題に関する特別取りきめの交渉が行なわれるに際して考慮に入れらるべきものである、こういうことであります。いわゆるアメリカの解釈の発表につきまして韓国側と話し合っておりまするが、韓国……

第38回国会 衆議院本会議 第9号(1961/02/23、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 総理からのお答えで尽きておるかと思いまするが、松平大使のこのたびの言説は、国連におって感じた松平君個人の気持を述べたものでありまして、政策あるいは政府の方針についてものを言ったのではございません。しかしながら、その発表の場所あるいは表現の方法等につきまして不適当かつ不用意の点がございましたので、強く戒告をいたしておきましたるところ、今朝、自発的にこの言動を撤回いたしております。なお、取り消したとは申しながら、その発言中、海外派兵等について政府の意図に対する疑惑を生ずるおそれのあるようなことが言われましたことは遺憾なことでございまして、かかることのないよう、厳重に注意……

第38回国会 衆議院本会議 第10号(1961/02/28、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) ガットの関税交渉は目下ジュネーブにおいて行なわれておりまして、おおむね本法案通り改正できる見込みでありますが、まだ交渉中の段階でありますから、詳細申し述べることを差し控えたいと存じます。なお、各国との再交渉は四月の初めころまでに終了の見込みであります。今のところ、このほかガットの譲許品目について再交渉する考えを持っておりません。  以上をもってお答えといたします。(拍手)


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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 衆議院本会議 第3号(1961/09/28、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 第三十九回国会に際しまして、当面の外交問題について申し述べたいと存じます。  過般の通常国会以来、世界情勢は、ベルリン問題、ドイツとの平和条約問題をめぐって、さらに緊張を加え、軍縮及び核兵器廃止を求める人類の希望に反して、軍備拡張の動きが強まったのみならず、ついには、核実験、長距離ロケットの発射試験も繰り返し行なわれる事態にまで進展し、国際的な危機感が地球上をおおうに至っております。口に平和共存を唱える強国が武力を振りかざし、さらに人類の福祉に使われるべき最新科学の知識と成果を他  国に対するおどしのために用いるようなありさまでは、この地上に理想の平  和をもたらす……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 衆議院本会議 第3号(1961/12/22、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 通産大臣から内容、経過等についてお話がありましたから、私からはごく簡単にお答えいたしますが、これについて言えますることは、もしこの賦課金というものが課せられた場合には、われわれはこういうものは認めていない、賦課金は認めない。しかし、何でもかんでも認めるという場合があったらどうするかということでありますが、その場合、この結んだ短期協定を全面的に直ちに廃棄するということは言わない。これは一つのコミットメントをしておるわけであります。なぜそういうことをしたかという理由でございますが、この協定、わが方にとっても、従来から見て非常によくできておる。直ちにこれを破棄するというこ……

第40回国会 衆議院本会議 第5号(1962/01/19、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 第四十回通常国会に際しまして、外交に関しまする政府の所信を申し述べたいと存じます。  ここに新しい年を迎えたのでありまするが、過去久しきにわたるベルリン問題をめぐりまする東西両世界の間の状況は依然として重苦しい緊張と対立を続けておるのでありまして、その間ベトナムその他の諸地域におきましても、局地的紛争発生の危険が絶えず予想されるなど、世界平和確立への道は、遺憾ながらいまだけわしいものであると認めざるを得ません。  今日国際連合は、すでに百四カ国の加盟を見ておるのでありますが、残念ながら国際連合自体、ある意味では東西抗争の舞台となり、世界平和機構としてのその本来の機能……

第40回国会 衆議院本会議 第6号(1962/01/23、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 外交に関する御質問にお答え申し上げます。  先般の社会党使節団と中共との間に行なわれました共同声明が、全く一方的に中共のペースのもとに行なわれたものであり、社会党は自主性を失っておる、中共とわが国との考え方の相違を全く考えていないとの批判がございます。これは、大新聞のほとんど全部が筆をそろえて、鼓を鳴らして社会党の一部の猛省を促したところでございます。(拍手)アメリカとも仲よく、ソ連とも仲よくというあの選挙のときのスローガンはどこへいったか、と言っておるのでございます。(拍手)今日の緊張はアメリカの政策によって一方的に起こされているという判断は、これは独断であると思……

第40回国会 衆議院本会議 第7号(1962/01/24、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 和田さんから意見を求められましたから、若干意見にわたることがあるかもしれませんが、お答えいたしたいと思います。  まず、国論の統一、外交については超党派的に考えたいということを私は常々考えておるのでございまするが、どうもその根拠にございまする世界観というものが非常に隔たっておるという場合には、これは非常にむずかしいことかと思います。たとえば、先般の中共との、社会党の一部の方と思いまするが、共同声明をされたその中に、現在の世界の緊張はすべてアメリカの政策によって引き起こされておる、こういう前提に立っておるようなお話がございました。こういう一方的な判断に立つということに……

第40回国会 衆議院本会議 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 去る九日東京において署名されました日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について御承認を求めるの件に関し、趣旨の説明をいたします。  御承知の通り、ガリオア等、米国の戦後対日援助の処理は、アメリカとの間の多年の懸案でありまして、米国は、わが国と同じくガリオア等の援助をうけた西独に対し、これが解決を申し入れたとほぼ時期を同じういたしまして、わが国に対して昭和二十七年秋、これが解決を正式に要請して参りました。その結果、昭和二十九年夏、本件に関し米国側と数回にわたり公式会談が開催されました。  その後も、米国よりは、本件の早期解……

第40回国会 衆議院本会議 第12号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) ただいまの御決議に対しまして、政府の所信を申し述べます。  米国の綿製品輸入賦課金問題につきましては、政府といたしましてもこれを重要視し、昨年十一月二十一日、ケネディ米大統領が関税委員会に対し調査を指令いたしました直後より、外務省及び在米大使館を通じ、米国政府に対してこれを実施しないよう繰り返し要望いたしております。また、このように直接米国政府に申し入れを行なうと同時に、ガットや国際綿花諮問委員会等においても、その実施を見ないよう努力いたしております。特に今月九日、ジュネーブにおける綿製品に関する長期国際取りきめ会議が妥結を見ました今日においては、賦課金実施の根拠と……

第40回国会 衆議院本会議 第15号(1962/02/23、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) わが国の賃金が名目的にも実質的にも上がっていきますことは望ましいことでございまするが、やはりわれわれとしましては、国際的な競争場裏において公正なる競争をする、そうしてそのために経済外交を積極的に展開いたしましてわが国の輸出市場をふやしていく、そして輸出貿易の振興を通じて国内経済の振興をはかりまして、労働者諸君の賃金を安定向上させていく、かようなことを考えておるわけであります。日本が特にお話しのように低賃金国であるとかあるいは労働権を圧迫しておるというような非難を受けましたことは、私としては聞いておりません。またそのようなことはございません。日本の賃金の名目的なるもの……

第40回国会 衆議院本会議 第22号(1962/03/09、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) ただいまの御決議に対しまして、政府の所信を申し述べます。  ソ連との平和条約の締結につきましては、わが国北方領土の問題をめぐって、領土問題は解決済みであるとするソ連と、国後、択捉両島を固有の領土としてその復帰を主張するわが方の主張が対立しておりまするため、いまだ実現の運びに至っていないことは、御承知の通りであります。  政府としましては、領土問題に関するソ連の主張は、法的見地からも、また歴史的事実に徴しましても、とうてい容認し得ないものでありまするので、従来とも累次にわたりまして池田総理大臣よりフルシチョフ首相あて書簡を通じ、あるいは対ソ覚書等により、ソ連の誤りを是……

第40回国会 衆議院本会議 第23号(1962/03/13、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 二つの点でお答えを申し上げます。  まず、米英系の石油会社とわが石油会社との契約の問題でありまするが、これは申すまでもなく私契約でございまして、これが独禁法との関連における運用の適否というものは、公取委員会の判断によるものと思われます。また、その契約も、市場の独占のための協定を結んだものではないと思われます。現に昨年度に比較いたしまして、今年度は米英系の石油原油輸入のシェアはずっと減っておりまして、逆にアラビア系石油の分がふえております。  第二の点でございますが、日米通商航海条約第十八条一項は、特定の産業分野におきまする少数企業による独占その他競争制限的な慣行の結……

第40回国会 衆議院本会議 第24号(1962/03/15、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 核爆発の惨禍を身をもって経験いたしましたわが国としては、核実験の実施によりまして人類が危険にさらされることはまことに遺憾にたえないところでありまして、わが国は、核実験は理由のいかんを問わず停止さるべきであり、関係各国が有効な国際管理を伴う核実験の協定に関しまして、すみやかに合意に達するよう、強く主張して参りました。核兵器実験の停止はわが国民の念願とするところであり、政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を実現いたしまするよう、さらに一そうの積極的な努力を払う所存でございます。(拍手)

第40回国会 衆議院本会議 第32号(1962/04/05、29期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小坂善太郎君) 岡田君にお答えいたしまするが、まだ総理大臣も言われましたように、御質問の根底が、何かアメリカやタイに対しての特別円を返すというようなことが、いかにも外交的な見解が非常に岡田君とわれわれと異なっておる。こういう前提で、何か反米闘争でもやるようなお考えで御質問をされておるように思えるのであります。そうでなくて、われわれはこれは冷静にこの問題を考えて参りたいと思っておるのであります。  私どもはまずガリオア・エロアの返金というものは、これは国民の血税ではないということを申し上げたいと思います。これはまず終戦後われわれ援助を受けておったものを、これを積み立てまして、それから……

小坂善太郎[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院29期)

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第37回国会(1960/12/05〜1960/12/22)

第37回国会 外務委員会 第2号(1960/12/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このたびの第二次池田内閣の成立に際しまして、外務大臣を拝命いたした次第でございますが、御承知のごとく、まことに浅学非才かつ若年短才な者でございます。どうぞ皆様よろしく御指導、御協力いただきまして、この大任を全ういたしたいと考えております次第でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 お答えを申し上げたいと存じます。このたびの国会は選挙後の初の国会でありまして、本来ならば、簡単に院の構成をきめ、また緊急を要する法案等を可決して終わるというのが本来の趣旨でございますけれども、御承知のように前国会において予算に計上されており、かつ法案が残っておる問題もござ……

第37回国会 外務委員会 第3号(1960/12/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まずもって私から深く遺憾の意を表したいと思います。実は私も昨日外務委員会が開かれるということを承知しておりませんで、はなはだお待たせをしたということを後ほど聞きまして残念に思っておる次第でございますが、私のところには昨日の午前中は、前からいろいろ申し込みがあった面会をやってもらうに適当な時間があるようであるという話がございましたので、だいぶ申し込みをためておりましたので、そういう外交関係の会談を済ませることに当てておりました。皆さんお待ちであるということを知っておれば何をおいてももちろん伺ったのでございますが、私は何も存じませんでしたので、心ならずもそういう失礼をいたしました。……

第37回国会 予算委員会 第3号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまお尋ねの点でございますが、このたびの国連は、非常にその過程において険しい東西の対立を見たことは御承知の通りでございまして、ただいまお話のようないわゆる中立五カ国案というものが提案せられたのであります。しかし、この環境の中において米ソの首脳が直ちに会えということだけでは、これはどうも事態の解決を促進せざるのみならず、その言われた当時国においてもこれに賛同することはできないという雰囲気でございました。これは御承知のように、アメリカのアイゼンハワー大統領もこれを拒否しましたし、フルシチョフ・ソ連首相もこれに対して拒否をいたしたのでありますが、そうした環境のもとにおいてこういう……

第37回国会 予算委員会 第4号(1960/12/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私から便宜お答えを申し上げます。大体国家公務員の十月からのベース・アップがきまれば、これと同様に扱おうというような話になっております。
【次の発言】 ただいま総理大臣からお答えの通りでございます。もう一回繰り返して申しますと、アメリカの資本援助並びに軍関係の調達は、毎年三十億ドルぐらいずつ出ておった。従って、アメリカの貿易じりが現在二十億ぐらいの輸出超過になっておりますので、四十億ぐらいのドルが流出している。そのドルがどこへ行ったかというと、結局従来欠乏しておった地域にドルが移ったわけです。たとえば西ドイツ、日本、そういうころに移ってきた。そこでこの移動によってドルが不安定にな……

第37回国会 予算委員会 第5号(1960/12/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 領事館を新しく置くということになりますとやはり非常に問題がむずかしくなるのだろうと思います。現在台湾政府にイギリスは領事館を置いておりますけれども、これは従来あったものをそのまま引き上げないという形で置いておるわけでございます。今お話のように新しく北京政府との間に領事館を設置するということになりますと、承認しないという前提で置くということならば、これは簡単にいくと思いますが、領事館を設けるということになりますとこれは将来必ずこれを承認するかしないかというこになってくるのでありまして、置く以上は国の機関としての、承認を前提とした領事館、その国を承認するということを前提とした国の機……


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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 外務委員会 第2号(1961/02/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  国際情勢の判断、また東西の緊張緩和に努力せなければならないという私どもの気持、そういうものに対する御意見は、私も、ただいまの野田議員のお述べになりました御意見と全く同感でございます。お言葉にもありましたように、この現在の情勢を分析しつつも、その中に何とかして平和というものを確保していきたい、こういう気持において、私どもは世界のどの国の国民にも劣らない強い熱望を持っておるという気持が強いのでありまして、従いまして、私どもは前向きの姿勢でこの問題を解決するように進んでいきたい、かように思っておる次第でございます。東西の関係は、現実にいろいろ困難な問題があり……

第38回国会 外務委員会 第4号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 予算委員会の質問の関係でおくれて参りました。  ただいまの問題は昨日の夕刊に出ておりましたので御承知と思いますが、私も閣議後の記者会見におきまして、さようなことは全くわれわれの関知しないところであるし、われわれとしては現実にアグレマンを受け取っておらないのであります。それでそれについて何とか言うはずもなし、またさようなこともない。あれば外務大臣たる私が承知しているはずの問題であります。何ら聞いておらない、聞いていない問題についてとかく言われるのは迷惑であるということを申し上げましたので、さような点は一切氷解しているのではないか、さように考えております。

第38回国会 外務委員会 第6号(1961/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国際間の状況を把握いたしまする場合、事実関係はもとより重視しなければならぬし、一方において法律関係もまた重視しなければならぬ、こういう立場で考えておりますけれども、ただいま韓国の問題について事実関係と法律関係とを混淆があるというお話でございましたが、私はさようなことはないと存じます。
【次の発言】 国際法の関係はもとより既存のものを重視しなければならぬとは思いますけれども、やはり国際法の場合、ことに慣習が積み重なって国際法になるということは否定できないことであります。さような点は十分に考えていきたいと思うのであります。ただ国際間の問題につきましてやはり影響するところ非常に重要な……

第38回国会 外務委員会 第8号(1961/03/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 わが国が平和愛好国として立つという決意は、これは不動のものでございます。と同時に、世界各国にも、平和を愛好し世界全体が平和に推移していくことを呼びかけておるのは御承知の通りでございます。そういう方針で参りたいと考えております。なお移住の問題は、これはわが国のためばかりでなしに、移住者の行った相手国のためにもなる、移住者が行って先方の経済の発展に協力する、その移住を通じてお互いの経済協力がなお進むようにという積極性を持たせたいと考えておりまして、その面で農業のみならず、各種の工業、商業その他の面において、できるだけ政府としても移住者の教育その他を考えていかなければならぬ。また先方……

第38回国会 外務委員会 第9号(1961/03/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今主管の者がおりませんので、私からごく概要を申し上げたいと思います。  これは文化協定でありますから、たとえば教授の交換であるとか、映画、演劇であるとか、あるいは図書であるとか、そういうものを相互に交換しようというわけですが、それを事項別に限って一年間にどのくらいどういうことにしようかというふうな分類ができたように承知しておるのであります。それに対して、これは相互主義で両方同様なことをする、こういうことになると考えております。
【次の発言】 そうでございます。ただこちらとしては、やはり予算の範囲というものがございまして、これがその金額による制約を受けるものでありますから、こちら……

第38回国会 外務委員会 第10号(1961/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 アジア局長からお答え申し上げます。
【次の発言】 韓国にありましたわが国の財産がその後どういうふうに米軍に引き渡され、そして米軍からどういうふうに韓国側に引き渡されておるかということは、われわれ調査する資料が現在ないわけなんです。そこで会談の過程においてそういうことが漸次明らかになると期待しておるわけであります。そのために会談は有効であると考えておる。あなたの方は非常に正確な資料がおありのようですが、これはどういう経路でおとりになるか存じませんが、やはり公式なものではないと思うのです。それを明らかにするということは非常に必要だと私は思うのであります。  それからヘーグの陸戦法規……

第38回国会 外務委員会 第12号(1961/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総理大臣のお答えの通りでございますが、若干補足させていただきますると、今のお答えのように、わが方としては、ポツダム宣言を受諾いたしまするときに、この前提となっておりまするカイロ宣言において、この条項は履行せらるべくという前提がございまするが、その前提に基づきまして台湾は中国の領土となるとの前提で日華条約を結んでおるわけでございます。しかしなおつけ加えますると、その帰属をめぐって力が行使される。その武力を行使される結果によって極東の安全というものが危殆に陥るようなことがありますれば、これは単純にそうしたことだけで割り切れない問題であるというふうに考えるのであります。

第38回国会 外務委員会 第13号(1961/03/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まずお尋ねの照会したかということでありますが、電報及び電話をもって照会いたしました。その結果われわれが知りましたことは、これは今お尋ねのような正式の会見をしたものでもなく、また声明をしたものでもないということであります。  事情は、何か会議に出ようとしておりますと、ホテルの部屋に一人のAPの記者が入ってきて一これはお互いよくあることです。どこかへ会議に出席しようと思うと、ちょっとこの問題どうですかとか聞かれる場合があるわけですが、おそらくそういうような事情に該当するようでありまするが、一つ台湾の今の問題どうですか、そういう話で、そういう問題についてはいろいろ研究している、しかし……

第38回国会 外務委員会 第14号(1961/04/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 貿易の問題は一般の民間の形でももちろんできるわけでありますが、これを政府間の協定による貿易ということにしなければならぬということになりますと、いろいろむずかしい問題が出てくるということであろうと思います。  そこでただいま御質問の、アメリカへ池田総理が行かれる際に、アメリカと話し合ってだけ問題をきめるというふうな御懸念もございますような御質問でございましたが、むしろそうではございませんで、日本の考え方をきめるということが必要だと思います。しかしそれにしても、日本だけ考えをきめてもできない問題がたくさんございますので、いろいろ関係する国、世界じゅうのこの問題に関心を持つ国との間に……

第38回国会 外務委員会 第15号(1961/04/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本国とオーストラリア連邦との間の国際郵便為替の交換に関する約定の締結について承認を求めるの件及び日本国とパキスタンとの間の国際郵便為替の交換に関する約定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を一括御説明いたします。  わが国とオーストラリア及びパキスタン両国との間の郵便為替の交換は、両国がいずれも万国郵便連合の郵便為替に関する約定に参加していないため、現在は、わが国との間に為替約定関係のある英国の仲介によって行なっておりますが、仲介による業務には、日数を要すること、仲介手数料を負担する等種々公衆に与える不便があります。よって、政府は、かねてより両国政府と郵便為替……

第38回国会 外務委員会 第16号(1961/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました日本国とフィリピン共和国との間の友好通商航海条約について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  フィリピン共和国とわが国との国交関係は、御承知の通り、昭和三十一年七月二十三日にサンフランシスコ平和条約が両国間に発効することにより正常化を見るに至ったわけであります。それ以来、政府は、両国間の貿易、通商関係を長期かつ安定した基礎に置くため、機会あるごとに通商航海条約の締結交渉の早期開始をフィリピン共和国政府に申し入れてきたのでありますが、フィリピンの対日感情も年とともに好転し、また、近年における両国間の通商関係の進展を見て、フィリピン政府……

第38回国会 外務委員会 第17号(1961/04/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 十二日、ソ連の宇宙船ボストーク号が打ち上げられまして、初めての人間の宇宙旅行に成功したというニュースは、人類の科学的進歩の成果を示すものでありまして、きわめて喜ばしいことであり、この偉業を遂げましたソ連科学者たちに深く敬意を表する次第であります。  また、日本政府といたしましては、人類の宇宙開発に画期的な一歩を進めたこの科学的成果が、もっぱら平和と人類の福祉ということのために利用されまして、将来の人類永遠の繁栄のために役立ちますることを深く希望いたすものであります。  なお、この趣旨につきまして、昨日、池田内閣総理大臣よりフルシチョフソ連首相あてに祝電を打っておいた次第でありま……

第38回国会 外務委員会 第18号(1961/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 キューバにおきまして内乱が勃発したということで、われわれまず第一に非常に心配をいたしましたことは、まずわが在留同胞がどうなっておるであろうかということであります。その中には、朝日新聞社の河村君という特派員の行方がわからぬ。これは非常に重要なことでありますので、われわれまずその点について心配をいたし、PCという形になっておりますが、電報を打ったらまずその受信局でこれを受信したということをこちらへ打ち返さねばならぬ、そういう形の電報で照会したり、またその近隣の国の大使館等に情報を問い合わせるというようなことをいたしておったのでありますが、とにかく電報が全くとだえておりますので、いか……

第38回国会 外務委員会 第20号(1961/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓間をよい関係にしようということについては、私も十分な熱意を持ってこれに当たりたいと考えております。ただしかし今お話の中にありましたような、それを非常にあせっておる、あせりを感じておるというようなことは毛頭ないのでございまして、十分話し合って、満足すべき結論に達したいということで現在予備会談を進行しておるのであります。  今自民党の方から議員の方々が韓国へおいでになるということについて意見を求められましたが、私はこれは非常にけっこうなことだと思っております。やはり今までのいろいろないきさつもあるわけでございますから、十分に双方がその気持を通わせるということは必要でございますし……

第38回国会 外務委員会 第26号(1961/05/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お尋ねのように現在中共、北鮮等が国際電気通信条約の当事者でないわけでございます。  これはお尋ねのことと少し違いますが、かつて昨年秋ごろの例の北鮮帰還の問題での交渉の際に、新聞記者としての電報が打てる、打てないという非常に危介な問題を、北鮮側がこの当事者でなかったために提起していたこともあります。これは御承知と思いますけれども、そういうことで今お尋ねのようないろいろ不便な点もあるわけでございます。しかし電波の使用についてはそういうふうに拘束されていない自由な立場にあるということでございますが、しかしこの中共、北鮮等も国際的な電波について諸外国と異なる使用をするということは、結局……

第38回国会 外務委員会 第30号(1961/06/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 政府といたしましては、この条約は、日比間の現況に照らしまして、両国間の通商関係を律しまする最善の措置を定めたものと認めておりますし、また、フィリピン政府も同様の見地からこの条約に署名したものと考えます。すなわち、フィリピン側におきましても、日比間の現況に照らして、この条約を結ぶことを最善と考えてこの条約に署名したと思われるのであります。従いまして、わが方といたしましては、この条約を国会の御批准を得たいと考えているのであります。しかしながら、フィリピン側におきまして、ただいま床次委員御指摘のごとく、この批准については、この五月に終わりました議会には提出しなかったのであります。それ……

第38回国会 決算委員会 第29号(1961/05/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昭和三十三年度外務省所管一般会計歳出決算につき、その概要を御説明申し上げます。  外務省所管歳出予算税額は九十八億四十八万四千八百四十九円でありまして、支出済み歳出額は九十三億二千五百七十三万二千百九十九円、翌年度繰越額は三億四千八十万二千百三十円、不用額は一億三千三百九十五万五百二十円であります。  歳出予算現額の内訳は、歳出予算額九十五億六千七百二十八万四千円、前年度繰越額二億二千九百八十一万六千八百四十九円、予備費使用額三百三十八万四千円でありまして、前年度から繰り越したものは、国連児童基金拠出費七百四十五万六千八百四十九円、移住者渡航費貸付金二億一千六百四十六万九千円、……

第38回国会 内閣委員会 第15号(1961/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 中近東という概念とアジアという概念が非常に交錯しておるわけでございまして、欧亜局の方へ入っておりますのが、中近東関係でございますが、アフガニスタン、トルコ、こういうようなところが従来欧亜局の中で所管されておるのであります。しかしこの提案の際に提案理由としてお聞き取りをいただきましたことでございますが、現在アジア、アフリカ諸国中、特にアフリカ地域におきまして、昨年一カ年でも十七カ国が独立いたしました。中近東、アフリカ地域の独立国は三十六カ国の多きに上ります。そんな関係で非常に欧亜局の所管というものがふえて参ったわけでございます。従来の地域は同じでございますが、国としての対象がふえ……

第38回国会 内閣委員会 第16号(1961/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 石山さんお話のように、どうも大使がばかに多いではないかということは、一般的にお考えになるかもしれないと思いますけれども、これはやはり相互的のものでありまして、結局公使にしろ大使にしろ、ふえましたということは、世界じゅうの国が多くなったということと関連することだと思います。そこで相互的に国と国とが大公使を交換する場合に、先方が大使をぜひということで大使を送って参りますと、今までこちらを代表して先方におった公使も勢い大使に昇格せざるを得ない。先方がわざわざ大使を送ってきたのに、こっちは公使ということになると、何か先方の国に対して非礼になるような感情があるわけであります。これは先方の……

第38回国会 農林水産委員会 第29号(1961/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 農林大臣の答えられた通りでありまして、私ども外務省といたしましては、外交上正当に主張すべきことを主張しておるのであります。ただ、問題が技術的な面にわたりまするので、農林大臣の考えというものを前面に出して交渉願っておるわけで、私と農林大臣との間に考えの違いがないことは当然であります。
【次の発言】 角屋委員からの御質問に対して欧亜局長から御答弁があったと承知いたしておりますが、若干それを補足いたしますと、イシコフ氏に会ったとき、この安全操業の問題は、実は零細なわが同胞の漁民が何百年という昔から出ておるのだ、そこで、今度の戦争の結果領土不拡大という方針になっておるのだから、今まで出……

第38回国会 予算委員会 第2号(1961/02/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 昨日外務委員会におきまして、バンドン会議の五原則という、すなわち領土権を互いに尊重する、互いに侵犯しない、内政に干渉しない、平和共存でいく、平等互恵の立場を守る、この五原則というものがあって、日本もこれに高碕氏その他が行って調印しました。それに関連して、その精神にのっとって対日三原則というものが中共側からいわれておる。すなわち日本に対して、中共を敵視しない、二つの中国の陰謀に加担しない、日中友好を妨げない、こういう三原則というものができているが、これを認めるかという御質問でございました。そこで私は、日本は中共を敵視した覚えはない、二つの中国を作る陰謀に加担した覚えはない、これか……

第38回国会 予算委員会 第3号(1961/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 速記録をよくごらんいただきますと非常に明瞭になると思いますが、私の外務委員会における発言において、認めるというときに、三原則という言葉を使っておりません。認めますると同時にああした敵視政策なんというものをとった覚えはないのだということを申し上げているのであります。  さらに、この中華人民共和国との関係についてでありまするが、われわれは講和条約を締結いたしまする際に、これは中華民国との間に平和条約の第一条によってこれを結んでおるのでありまして、中華人民共和国というものはその後においてできたものでございます。なお先般の、ただいま御質問にありましたここに援用されておりまするわれわれの……

第38回国会 予算委員会 第4号(1961/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げますが、さような数字はまだ出ておりません。先ほどの総理大臣のお言葉で尽きておりますが、若干補足をさせていただきますと、御承知の昭和二十四年に、阿波丸に関するところの請求権を放棄いたしました際に、これに付属交換公文がついておりまして、これに対しまして参議院で当時吉田外務大臣が、こうしたものは放棄するけれども――阿波丸に関する請求権は放棄するけれども、アメリカの日本に対する贈与、援助、供与というものがいろいろある。これは債務で、この債務性が消失したものではないのだという趣旨の答弁をしておられるのが初めてでございます。その後昭和二十九年に五回ばかり東京におきましてガリ……

第38回国会 予算委員会 第7号(1961/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 外交の面から見まして、輸出全体を一〇〇として見ますると、アメリカ、カナダに対しまして大体三三%ぐらい、それからアジアに対しまして約三〇%、それから中近東、アフリカ等に対しまして一二%ぐらい、それから西欧諸国に対しまして一一%ぐらい、中南米諸国に対して七ないし八%ぐらい、それから共産圏に対して一・幾つという程度になっております。日本の外交は、終戦後出て参ります時期がおくれましたために、やはり日本を知られないという面が非常に多いので、御承知のようにガット三十五条を適用している国が十四カ国もあるような状況で、日本に対する相当な差別があるわけであります。かてて加えて、東南アジア等で独立……

第38回国会 予算委員会 第8号(1961/02/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。ただいま御質問の点に関しまして、私どもも新聞を見まして、これは公電はまだございませんでしたが、直ちにイギリスのわが方に駐在しておられますモーランド大使においでを願って、ただいまお示しになりました速記録を手交いたし、そして事情を話をいたしました。この事情と申しますのは、池田総理のお考えは、御承知の昨年十二月十二日のイギリスの国会におきまして行なわれましたドネリー議員の提案にかかる政府不信任案、これが二百五十九対百七十七で否決をされたという事実を言っておられるということを申したのでございます。念のため申し上げますと、これは中共の代表権問題を一年間たな上げすると……

第38回国会 予算委員会 第9号(1961/02/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 その点につきまして総理大臣が、ただいまあなたがお述べになりましたように、参議院で明瞭に言っておられますので、私どもその方針に従って考えておる次第でございます。

第38回国会 予算委員会 第10号(1961/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。お話の通り、現在の世界におきまして最も重視すべき問題は、東西対立の問題であろうと思うのであります。お話のごとく、アメリカのケネディ新大統領もその就任演説におきまして、この際東西双方が新しく平和の追求を始めるべきことを呼びかけまして、他の自由諸国もまた、これがための態勢を整えつつあるのでありますけれども、一方、昨年末のモスクワ共産党首脳会議の声明も、戦争は不可避ではないといいまして、平和共存を唱えておるのであります。このようにして、今や世界の東西両陣営ともに、国際緊張緩和への努力を整えつつあるということが看取できるのであります。しかしながら、モスクワ共産党会議……

第38回国会 予算委員会 第11号(1961/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先般この場所におきまして、日韓会談の前途について必ずしも容易でないということを申し上げました。それは例の韓国側における民議院の決議がございまして、その中で、李承晩ラインというものは、これははずすことはできないのだ、あるいはまた財産請求権に関連して、今まで日本の統治下にあって、韓国国民の受けた苦痛というものも財産請求権の対象になるというようにいわれておるように思いましたので、こういう考え方ではとても会談というものは円満に遂行することは困難ではないかということを考えたのであります。ところがそういう気持を持って先方の代表部に話をさせましたところが、どうもその民議院の決議の前文に、そう……

第38回国会 予算委員会 第12号(1961/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま労働大臣からお答えいたしましたように、この問題について日教組の提訴がございました。当然これに対しまして、政府がこういうことをしておってよくないという提訴でありますから、政府側はこういう趣旨であるという反論を出すのは、これは当然でございます。そこで、問い合わせに基づいての趣旨説明書についてその要項を述べるということは、これは何ら差しつかえないことでございますから、この梗概を述べた、こういうことを承知いたしております。これは国際慣例上何ら差しつかえないことであります。
【次の発言】 先ほど要旨を述べますことは何ら差しつかえないと申しましたが、さらに慎重にILOに問い合わせて……

第38回国会 予算委員会 第13号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 中共との関係を改善いたしまする際に、われわれとして強く銘記しなければならぬ問題は、今お言葉にありましたように、内政不干渉の問題、双方がその立場を尊重するという問題、また双方の国民経済に利益のある貿易をしていく、かような三点であろうかと思っておるわけであります。しかし、お話のように、わが国の国内がなかなか一致した行動がとれないのではないか、むしろ内政干渉を誘発するごとき言動も一部には見られるということは、遺憾なことだと思っております。その意味において、外交を考えまする場合、政争は水ぎわで打ち切って、そうして日本の国の基本的な立場というものを一致しておいて、そうして他との交渉に当た……

第38回国会 予算委員会 第16号(1961/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまの御質問の点に関しまして、私承知いたしておりますることを申し上げたいと思います。  松平国連大使は、今お話しのように、昨日外交問題懇談会に出席いたし、その後において記者団会見をいたしました際に、新聞に出ておるようなことを言うたと伝えられておりますが、これは言うたこと全部が載っておるわけではございませんで、いろいろ仮説のようなものがついておるわけでございます。そこで私問いただしましたるところによりますると、結局松平君は、純粋に学問的に、国際法学者としての気持もあり、また国連におけるそうした空気というようなものを身近で聞いているものの気持として、個人の気持を言うたもののよう……

第38回国会 予算委員会 第18号(1961/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答え申し上げます。  沖繩の施政権の返還ということについて特に要望いたしたわけであります。ただ岡田さん御質問の、どのような地位に現在沖繩があるかということでございますが、一つその法的な地位に対する私どもの見方をまず申し上げたいと思います。  そこでわが国は平和条約によりまして、北緯二十九度以南の南西諸島を合衆国を唯一の施政権者とする信託統治制度のもとに置くこととする国際連合に対する合衆国のいかなる提案にも同意するということを約束いたしておるわけであります。これによりまして、このような提案がアメリカによってなされることがありますれば、わが国としてはこれに異議を唱えない義務がある……

第38回国会 予算委員会 第20号(1961/03/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本の地理的な位置からいたしまして、これが東西の力の接点にあるというようなことは一応言えるかもしれませんと思うのでありますが、やはり日本は、わが国の経済を発展させるために、自由というものを基調にして日本の経済を営んでおるのであります。また、国民の活力のもとを自由なる活動に求めておるのであります。従いまして、先ほど総理大臣からお答えになりましたように、われわれは自由陣営の丘の上にあって、しかも相手方に対しては、共産側に対しては、お互いに内政不干渉、相互の立場を尊重するということにおいて平和を求めていくということが可能であり、またわれわれのためになる方針と、かように考えております。

第38回国会 予算委員会 第21号(1961/05/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓間の国交回復につきまして、御承知のように現在予備会談が行なわれておりますが、この議題は三つあることは御承知の通りであります。そのうちで大きなものは対日請求権の問題、わが方からいうと李ラインの問題、いわゆる平和ラインの問題でありますが、これは非常に歴史的ないきさつもございます問題で、なかなか急に解決ということもむずかしい場合があるかもしれない。とすれば、一応そうした問題をたな上げしてとりあえず国交の回復をする。まず法的地位の問題だけ解決したらどうかというような議論もあったわけであります。今度自民党の皆さん方がおいでになった機会に、私どもの方からも伊關アジア局長がちょうど向こう……

第38回国会 予算委員会 第22号(1961/05/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 韓国におきまするお尋ねのクーデターに関する情報でございまするが、御承知のように、われわれの方といたしましては先方に代表部あるいは大使館がございませんし、いわゆる公電をとるによしないわけでございますが、新聞その他を総合いたしますと、まずAP電で、これはすでに御承知でございましょうと思いますから、省略いたしますが、張都暎中将、これは陸軍参謀総長でございますが、この人が軍事革命委員会の議長に指名されたということが伝えられております。またクーデターの理由といたしまして、反共統一体制を強化する。「一、軍事革命委員会は韓国の反共的立場を強化する。二、国連憲章を支持し、対米協力を強化し自由を……

第38回国会 予算委員会 第23号(1961/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 これは今までもいろいろな機会に申し上げておったことでございまするけれども、あの当時、日本の状況といたしましては、非常に物資が窮乏いたしまして、国民のあすの生活も非常に不安定である、こういうような際に、アメリカからいろいろな援助物資が送られたわけでございます。これにつきまして日本政府は、これがはっきりもらったものであるということを確認していない、こういう点におきまして、これはいつかの機会に、この問題の処理について交渉しなければならぬという前提が生じておると心得ておるのであります。それにつきましては、ただいま横路さんもおっしゃいましたように、この援助すなわち債務であるとは私どもは言……


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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 外務委員会 第2号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 提案理由を御説明申し上げます前に、一言ごあいさつを申し上げます。  先般の内閣改造に引き続きまして外務大臣の職を汚すことになりました。また皆様にいろいろと御厄介になることと存じます。何とぞよろしく。御承知のように、はなはだ浅学非才のものでございますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。  ただいま議題となりました関税及び貿易に関する一般協定に附属する第三十八表(日本国の譲許表)に掲げる譲許を修正し、又は撤回するためのアメリカ合衆国との交渉の結果に関する文書の締結について承認を求めるの件及び関税及び貿易に関する一般協定に附属する第三十八表(日本国の譲許表)に掲げる譲許を修正……

第39回国会 外務委員会 第3号(1961/10/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 いわゆる北方領土、ことに国後、択捉がわが国の固有の領土であるということにつきまして少し申し上げたいと思います。  まずもって経緯について申し上げますと、この問題については対日平和条約の起草にあたって連合国が領土問題についてわが国の主張を入れるように政府としては終戦直後から歯舞、色丹が北海道の一部である事実及び国後、択捉がわが国固有の領土であって放棄すべき理由がない事実を裏づける資料を起草者たる米国政府に提出いたしておったわけであります。しかしながらサンフランシスコ会議に提出された条約案には千島列島の地理的な範囲を明確に規定しておりません。その結果、歯舞色丹についてはわが主張がサ……

第39回国会 外務委員会 第4号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日本にもきておりますが、これは全部の国に対してなされておるようでございます。
【次の発言】 シリアのその後における政治、経済、社会の安定度の状況を見まして、これをいかにするか考えたいと思います。大体において安定の方向に向かいつつあるようにいわれておりますので、さような方針、承認をする方向において考慮するということになろうかと思います。現在のところまだきめておりません。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、シリア国におきます政治、経済、社会の安定の状況を見まして、早からざる時期、しかもおそからざる時期ということになろうかと思います。

第39回国会 外務委員会 第6号(1961/10/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この問題は、非常に重要な問題でありますし、わが国にとりましても、ことに各種の関係がある問題であります。そこで御承知のように、ニュージーランドとソ連の案と二つ出ておるわけであります。この問題をどう扱うかということでありますが、一般討論が終わりましたあとで、緊急議題として各国がどういうものを持ってきておるか、そういうものも見ながら、適当な時期にこの問題を討議していくというのが日本の態度でございます。
【次の発言】 さっきも申し上げたように、非常に日本としては関係の多い問題でございます。御承知のようにわが国は台湾におります国民政府との間に日華条約を結びまして、戦後の処理をやっておるわ……

第39回国会 外務委員会 第8号(1961/10/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 穗積さんは中共を御訪問になりまして、きょうは、私の意見もありますが、いろいろ御感想を伺えるのではないかと楽しみにして来たのであります。  最近の態度とおっしゃいまして、いろいろ御質問がございましたが、われわれは、中国の代表権問題が、いわゆるモラトリアム案として国連において討議されないできた、その形に今年度は終止符を打ちまして、実質的な討議をするということがいいのではないかということで、六月に池田総理が訪米されました際、そういう話し合いをいたしました。そこで、今次国連総会において、代表権問題が議題になっておるわけでございます。私どもとしては、もちろんこの問題について、前を向いてい……

第39回国会 外務委員会 第9号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 突然のお話で、私もこまかいそういうことはよく存じませんから、政府委員がお答えした通りでございます。
【次の発言】 今問題になりました飛行機ですね。たとえば今のB47というのはRB47のことだと思いますが、そういうものは来ておりませんことは確認しております。
【次の発言】 それは今初めて伺ったので、そういう飛行機はどういう飛行機ですか。
【次の発言】 こういう関係のものは、USエア・フォースと書いてございますから、これはアメリカのものであることはそうであろうと思いますが、やはり防衛庁の方にお聞きになる対象かと思います。私は一々飛行機が、どれが来ているか、ちょっと外務大臣として一々……

第39回国会 外務委員会 第10号(1961/10/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいまのお話の点は、私ども非常に重視しておる点でございます。御承知のように、この対米貿易というものは、カナダを合わせますと全体の輸出量の三分の一を占めるような地位にございますし、これの消長というものは、日本の全体の輸出貿易に大きな影響をもたらすのでありますし、かたがたまたアメリカといたしましては、ヨーロッパの市場に対して日本の品物がもっと出るように、たとえばガット三十五条の問題、その他西欧側における日本の商品に対する差別待遇の是正についていろいろ協力をしてくれておるのであります。そこで現在アメリカの先般の国際収支改善のためにとられましたバイ・アメリカンの運動、これに籍口いたし……

第39回国会 外務委員会 第11号(1961/10/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今お述べになりましたようなことは、その通りでございまするが、その当時選ばれた尹フ善大統領はそのままおるわけであります。そして、その大統領と話をして現在の朴正煕政権があるわけであります。なるほど朴正照政権というものはクーデターによってできたものであることは、その通りであります。そういうふうな成り立ちは別といたしまして、さような形で大統領と現在の首相以下内閣の閣僚がおるわけであります。それでは、そういう成り立ちによってできた政権というものとは全然没交渉でいいのかということになりますと、さようなことを言っておる国はほかにないのであります。アメリカ、イギリスその他みなこの国と国交をその……

第39回国会 外務委員会 第12号(1961/11/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げまするが、私は、さような国会軽視など毛頭考えておりません。皆様に十分御協力をいただいておりまするし、円満にこの外務委員会において皆様方の御意見も承り、また私の考え方も述べて参りたい、かように思っておる次第であります。  今日のことについての御質問でございまするが、実はコロンボ・プランへ出席するということが急にきまりましたので、さょうな関係もあり、私の出発を前にして、いろいろぜひ外務大臣にこのことを聞いておいてもらいたいというような外国の使臣の要求等もありまして、若干時間の点で御迷惑をかけたことを恐縮に存じます。

第39回国会 外務委員会 第13号(1961/12/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。今度の東南アジアの歴訪につきましては、ただいまお言葉がございましたように、割合に成果は上がったと考えております。しからばどういう点であるかということでありまするが、列国の首脳者に会いまして、率直にひざを交えてわれわれの考え方を述べたり先方の考え方も聞いたりということで、日本が戦後著しい経済の復興をしたそのやり方について、経済の仕組み、あるいは日本国民の持っておる各種の技術的な高い水準、あるいは経済の行ないというようなものについての認識が、東南アジアの各国の首脳部の中に深くしみ込んだ。そのことが今後わが国にとってこれらの国との間の関係に、非常に大きなよい影響……

第39回国会 予算委員会 第2号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓関係を改善せねばならないという気持においては、政府も野田議員に同じ見地に立っております。従いまして、今度できました政権もようやく二年後には文民政権になるという目標を明らかにいたし、人心の安定も徐々に回復しつつございますので、この機会に会談を持ちたい、さように考えております。先方からの申し出に応ずる、かようなことでございます。しかしながら、御承知のように問題は請求権等、漁業の問題、李ラインの問題でございますが、この請求権の問題につきましては、ただいまお話しのように、いわゆる大所高所に立って、日韓将来のために解決すべきでございまするが、何分にもやはり請求権というもので考えまする……

第39回国会 予算委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 核実験をぜひやめてもらいたい、そして核物質の貯蔵を廃棄し、核物質を戦争に使うことそのものをやめてもらいたいということは、われわれにして最も言い得る立場にある。ということは、われわれが唯一の被爆国であって、戦争十六年たった今日においてすら、放射能障害のために年々同胞が死亡しておる。こういう兵器を持つということは、戦争そのものもいけないのだけれども、これはもうその国のためではなくて、全人類のためである。どうかほんとうに世界の各国が寄ってこの問題を考えようじゃないかという趣旨のことを私は申しました。反響はあったように考えております。私は、この核実験禁止の決議というものを、できるだけ多……

第39回国会 予算委員会 第5号(1961/10/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 八月の末に韓国側から日韓会談を再開したいという申し入れがございましたので、わが方はこれに応ずるという回答をいたしまして、十月十日を目途として準備をしようということにいたしておりました。このほど首席の全権といたしまして杉道助氏を内定しまして、韓国側にその旨を通報いたしてございます。韓国側からしばらく待ってもらいたいという話がございましたが、その理由については、先方側の事情と心得ますが、そういうことでございますから、わが方は杉氏を決定いたしまして、先方がまたどう言ってこられるか待っておる、こういう関係でございます。
【次の発言】 杉道助氏については、これは財界の非常な大物であるとい……

第39回国会 予算委員会 第7号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 核実験の停止を要請する政府の決意というものはきわめて強いのでありますが、今お話しのように、大国の側においてこれに対する反応は、率直なところ、どうもあまり効果的なものを示しておらないわけであります。そこで、私どももこの要望というものを人類の悲願として、われわれ世界で唯一の被爆国としての立場から、国連においても訴える必要を痛感いたしておりまして、去る九月二十二日の私の総会における演説でも、このことを強く申したわけであります。その後この点については非常に各国で反響があるわけでありますが・できるだけ一つ広範な基礎において有効な決議を作りたいということで、いろいろ工作をいたして話を進めて……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この点に関しましては、むしろ通産大臣からお答え願う方がより適当ではないかと思うのでありますが、この対日援助問題の処理にあたりましては、われわれいろいろな資料を集めまして先方と交渉いたしたのでございますが、率直に申しまして、われわれの方で受けたと考える数字と先方が援助総額といって示しておりました数字、それは一九五四年当時アメリカ側が示しておるのでございますが、これは総額にいたしまして十九億五千四百万ドルになっております。この中にはもちろんプレ・ガリオア、ガリオア、余剰報奨物資、米軍払い下げ物資、いろいろあるわけで、われわれの方としては、この示されたことだけでそうでございますかと言……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 科学技術振興対策特別委員会 第8号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お話のように、二月八日の米英の共同声明におきまして、ソ連の核実験によって作り出されておるこの現状に対処するために、米英といたしましても核実験の再開に踏み切らざるを得ない、こういう趣旨の声明がございました。われわれこれを深く遺憾といたしまして、二月九日に、外務省の情文局長の談話をもって、これに対して強く反省を求めるという趣旨の談話を発表いたしました。米英両国は核実験の準備を進めるということであるが、それと同時に、三月十四日に開催予定のジュネーブにおける軍縮会議というものを成功せしめるために、これに先立って米英ソ三国の外相会議を開催するということをソ連に申し入れた由であるけれども、……

第40回国会 外務委員会 第2号(1962/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました、日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  さきに本会議における本件の趣旨説明において申し上げました通り、ガリオア等米国の戦後対日援助の処理は、米国との間の多年の懸案でありまして、米国は、わが国と同じくガリオア等の援助を受けた西独に対し、これが解決を申し入れたとほぼ時期を同じくして、わが国に対しても昭和二十七年秋これが解決を正式に要請をして参りました。その結果、昭和二十九年夏本件に関し米国側と数回にわたり公式会談が開催されました。  その後も米国……

第40回国会 外務委員会 第3号(1962/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 沖繩の日本復帰に関しまして、私ども事あるごとにアメリカの当局にこれを強く要望いたしております。この悲願が実現いたしますように今後とも努力を続ける考えでございます。ただ、現在の国際情勢下において、アメリカ側が直ちにこの施政権返還の要求に応ずるということもなかなかむずかしいような情勢でもございますので、沖繩におきます民生安定についてわれわれも積極的に協力するという方針のもとに、先般の池田・ケネディ会談の際にも合意されました趣旨もございまして、三十七年度の予算においては、特に、われわれとしても、アメリカ側と協力して沖繩の各種の民生安定の施策に予算的にも強く乗り出すというふうに措置いた……

第40回国会 外務委員会 第4号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  ただいまガリオア、エロアの問題に対しての御質問中、まずこれが債務性について考えてみたいと前提されまして、当時日本国民並びに国会の立場からこの問題をどう考えるかというのが御質問の御趣旨だったように思います。  仰せになりましたように、日本の国民は、あの当時の窮乏の中にアメリカの占領軍から食糧その他の放出を受けまして、これを対価を払って買っておるのであります。しこうして、国会はあの当時の状況下において輸入食糧の放出ということに対して感謝決議をいたしております。輸入でございますから、もとより対価を払って入れているということがその前提にあるということが、これは……

第40回国会 外務委員会 第5号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 海外技術協力事業団法案につきまして、その提案の理由を御説明いたします。  わが国の対外技術協力は、技術研修員の受け入れ、専門家の派遣、海外技術協力センターの設置、運営、公共的な開発計画に関する基礎的調査の実施等、さまざまな形でアジア地域を初めとする開発途上にある諸地域に対して実施して参ったのであります。  この技術協力の第一義的な目的は、一言で申し上げますれば、開発途上にある諸国の経済的社会的発展に資するため知識及び技能を伝達または提供することにあるのでありまして、この目的から、国の行なう技術協力はすべて無償供与の形でなされ、これら諸国の経済発展、ひいてはわが国との経済交流を促……

第40回国会 外務委員会 第6号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 日韓会議を始めるに際しまして、この会談につきましては、事務的にも進めなければならない、また政治的な観点からも考慮しなければならないということで、事務、政治両会談を並行してやろう、こういうことで進めておりますわけでございます。そこで、事務的にもいろいろ折衝がかわされましたが、政治的にも話をされたいということでございまして、私どもの方といたしましても、それは妥当なることである、こういうふうに考えておるわけであります。ペ義煥氏と杉道助氏との間に、それでは政治会談を大体目標をいつごろにするのがいいかということが話し合われまして、その二人の間でいろいろ話があったようには聞いております。大……

第40回国会 外務委員会 第7号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今度のドミニカ移住の問題につきましては、先ほどからだんだんにお話がありましたように、終戦以来初めての大量の移住ができるというような非常な期待の中で、非常に過剰移住と申しますか、実態以上の人がドミニカに行って移り住んだ、その後に三百家族になったという事態でございまして、このまま放置はできない、こう考えましたのでございます。移住に非常に詳しい竹内先生よく御承知のように、これは、かつてサンパウロあたりでも、移住者がマラリアのために全滅するという事態になっても、いわゆる棄民政策で政府はほうっておいた。これはかつての歴史でございますが、われわれは、それじゃいかぬ、やはり、お気の毒な状態に……

第40回国会 外務委員会 第8号(1962/03/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 軍用器材はいけない、これは当然でございますが、しからば何がその軍用器材であるかということは、各国がその解釈によってきめるということと了解いたしております。なお、軍人はその中に含まれておらないというのが解釈でございます。
【次の発言】 要するに、民間航空機というものは軍の使用に供してはならない、こういうふうに私どもは解釈いたしております。
【次の発言】 御承知のように、エドメモアールでございますので、先方の許可を得ないと発表できない外交慣習になっておるわけであります。しかし、その要旨については今申し上げたようなことでございます。  なお、御承知の通り、このKLM機を利用いたしまし……

第40回国会 外務委員会 第9号(1962/03/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 わが国におきまして、南方におき、また北方において、われわれの領土がいまだわれわれの施政権下にないということについては、私ども国民ひとしく遺憾に思っておるところだと存じます。沖繩におきまして、あるいは小笠原におきましては、終戦直前のあの死闘を繰り返したこともわれわれの記憶に新たなところでありますし、また、北方の領土におきましては、われわれがすでに降伏した後において、一方的にこの島々が占拠された、また、その状態が今日に及んでおるということもわれわれの記憶に新たなるところであります。しかしながら、南方におきましては、沖繩においては八十八万の同胞が現におるという点からいろいろな問題が特……

第40回国会 外務委員会 第10号(1962/03/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 アメリカから援助を受けまして、先方は十九億五千四百万ドルと、言っておったのでございますが、私どもの方は、レシートを調べまして、そしてその中から当然債務とならない性質を持っているものは除きまして、そして西独の先例その他によって四億九千万ドルというものをはじき出したわけでございます。従って、これを国会においてお認めいただけますれば、これが債務になる、こういう考え方でございます。
【次の発言】 すべての外交案件がそうだと存じまするが、協定をいたしまする場合に、政府と政府が個々の問題について交渉いたしまして、折り合ったところのものが協定案になるわけです。この案文が国会に出されまして御承……

第40回国会 外務委員会 第11号(1962/03/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 条約を変えまする場合に、事前に条約を変えますということを国会の御承認を求めて、そして条約を変えて、またその後に国会の御承認を求めてそして批准すべしというのが黒田さんの御所見のようでございます。しこうして、そういう例があったかということでございます。今タイの特別円という例は特別円しかありませんけれども、他に今のような条約を変える例があったかと言われれば、安全保障条約の改定がまさにそれであると思います。それは、総理がそういう新安保条約を結んで、そうしてそれを国会に御承認願いたい、こういうことでございまして、実態的には少しも違っておりません。

第40回国会 外務委員会 第12号(1962/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 韓国側から崔外務部長官が参りまして、双方で五人ずつ出まして、十二日朝九時から十二時少し過ぎまで会談をいたしました。また、今朝、八時半から約一時間という予定でございましたが、少し開会がおくれまして、八時四十五分から九時半まで一時間足らず会談をいたしました。会談の内容は、特に詳細に御報告するということは、会談の性格上できません。外交上の常識でございまして、従いまして、逐一申し上げることはできぬのでありますけれども、従来日韓会談において懸案になっておりました、議題となっておりました日本と韓国開の請求権の問題、それから在日韓国人の法的地位の問題、それから李承晩ライン、いわゆる平和ライン……

第40回国会 外務委員会 第13号(1962/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今お述べになりました第一項から第三項まではこれは廃棄せられたものでございますが、第四項に関しましては、予算委員会でも申し上げたように、一種の商業勘定というようなことで日銀の残高になっておるわけであります。従って、これをいかに見るかということが特別円の解決の問題となって残ったわけであります。
【次の発言】 失礼しました。間違っておりました。
【次の発言】 特別円の問題は、御承知のように、日本銀行の帳簿じりにございました十五億円強のもの、これが商業勘定として残っておるのでございまして、特別円協定というものは通告があった日以後は失効しておるわけでございますが、その関連でできた商業勘定……

第40回国会 外務委員会 第14号(1962/03/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま総理からお話しのごとくでございますが、ケネディ大統領の声明文について、自分は琉球が日本本土の一部であることを認めるもので、自由世界の安全保障上の考慮から沖縄が完全に日本の主権のもとに復帰することを許す日を待望しているということを申しております。なお、琉球諸島が日本の施政下に復帰することになる場合の困難を最も少なくするため幾つかの特定の措置をとるように指令した、こう言っておるのでございます。すなわち、日本に施政権が返る日を待っておる、その返る日において、非常に諸般の情勢が円滑にいくようにするためにこれこれの措置をとる、こう申しておりまして、大体五つの点があげられるかと思い……

第40回国会 外務委員会 第15号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。この点につきましては、陸軍省の予算から出されたものであります。予算を審議する過程におきまして、その性格を表現した、こういうことでございます。
【次の発言】 当時、ガリオア歳出法には、この歳出は返済が条件である、こういうただし書きがついておったといわれております。しかし、さようなことになりますと一銭一厘まで回収しなければならなくなる、こういうことで、そういうただし書きは取ったというようなことでございますので、当時の議会の空気としては、これは贈与として全部くれるなどということは毛頭考えていなかったと思われるのであります。従って、マッカーサー元帥においても、これ……

第40回国会 外務委員会 第16号(1962/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 国会の御決議がございまして、その直後の国際的な反応として現われたものは二つあったわけであります。一つは、今お述べになりましたそれでございます。もう一つは、ソビエト側において言っておることでありまして、ソビエト側では、この決議は北方領土とからませられたことによって非常に弱められたというのがコメントでございます。もう一つの沈外交部長の発言については、事実を問い合わせましたが、その通りでございます。これは、国際法上あるいは条約上、沖繩が日本の施政下にあるべきものであるということを言うことは根拠がない、こういう発言でございますようですが、直ちに抗議をいたしました。しかし、それはそれとい……

第40回国会 外務委員会 第17号(1962/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えいたします。まず第一に、崔英沢という人が韓国代表部の部員であるかということでありますが、との人は、昨年の六月二十九日在日韓国代表部を通しまして外務省に対して入国の申請がございました。現在参事官ということでございます。従って、部員でございます。  それから、日韓会談に参加したか。これは、参事官ということでありますので、参加をいたしました。最初二回相当人数の会談をいたしましたので、そのときは会談をいたしております。それから、最後に別れますときに、一緒にテーブルに並んで写真をとったのですが、そのときもおります。  それから、朴光浩という人と同一人であるかということでありますが、……

第40回国会 外務委員会 第20号(1962/04/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 これで特別円関係のものは終わった、かように解していただきたいと思います。
【次の発言】 条約局長からお答えしましたように、債権者自身がなくなった、こういう関係におきまして、これは別個の関係だ、こう思っております。
【次の発言】 華北銀行というものはなくなっておる、そういう意味において相手方は消滅しておる、これはタイの特別円とは違う、こういうことを考えております。
【次の発言】 条約局長がお答えいたしましたように、この中国側にイヤマークされておりました純量六十万七千百五十四・七グラム、この金が昭和二十五年の三月二十八日付スキャッピン七一一九―Aによりまして、この年の三月三十一日、……

第40回国会 外務委員会 第21号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私は、ガリオアの返済というものは二重払いにならないと信じております。  なお、先ほどの安定本部の資料でございますが、これは運賃諸掛り負担を足しますとそういうふうになるのでございます。日本の国内価格をいきなりアメリカの国内卸売価格と比較しておられましたが、それと等価のものでなければ品物は売れない。とすれば、運賃諸掛りというものはその国内の価格に加えらるべきものだということでございまして、日本の国内価格が低かったからそれだけアメリカがもうけたという御議論は、私は納得できない。
【次の発言】 これは当時の一般の商況を反映しているものだと思うのであります。セメントは非常にバルキーなもの……

第40回国会 外務委員会 第22号(1962/04/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 アメリカ、イギリス、フランス、ソビエト、それぞれ通報いたしました。
【次の発言】 ジョンストン島の周辺が危険区域になるという問題は、実は私ども通報を受けておりませんで、新聞で見ましたので、さっそく先方に申しておきました。事前の通報はこの問題についてはございません。
【次の発言】 クリスマス島の場合はございました。今度の場合は、どうも、いろいろ先方にも話してみたところ、何か先方の手違いで、こちらに事前に通報がなかったということが明らかになったわけであります。
【次の発言】 これにつきましては、もちろん抗議いたしますし、それから、補償の権利を留保するということも、当然これはいたした……

第40回国会 外務委員会 第23号(1962/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 私ども外務省としましては、窓口としまして六百万ドルを受けて、そうして内閣にこれを渡してあるわけであります。私どもとしても、できるだけこの問題が公平にしかも敏速にそれぞれの方々に渡るように考えているのでありますが、だんだんのお話で、帰島連盟その他受益者団体の方においても、政府において原案を示して片をつけてもらいたいというような御希望のようでございますので、これが一日も早くしかも公平にそれぞれの手に渡ることを望んでおります。
【次の発言】 ただいま議題となりました航空業務に関する日本国とパキスタンとの間の協定の締結について承認を求めるの件、航空業務に関する日本国とイタリアとの間の協……

第40回国会 外務委員会 第24号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 この点につきましては、通告がございまして、そしてわが方で抗議をいたしました。なお、その手違いと申しますのは、先方の手違いでございまして、アメリカ側としては、そういうことをする場合には事前に日本に通報する、こういうことになっておったわけでありますが、先方の内部の行き違いということでございます。
【次の発言】 対中共問題は非常に重要な問題でございますが、われわれとしては歴史的にも地理的にも非常に関係の深い相手方でございますので、これに対しては常にわれわれとしては十分な誠意を持って対したいというふうに考えておるわけでございます。ただ、いわゆる分裂国家という場合には問題が多いわけでござ……

第40回国会 外務委員会 第25号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まず、日本の平和憲法によって、わが国が国際紛争を解決する手段としての戦争をしない、これを放棄しておる、あるいはまた、日本が全く領土的な野心がないというようなことにつきましては、非常にこれは周知徹底しておると私には考えられるのでございまして、私のところへ見えますアジア・アフリカ諸国の代表者は非常にそのことを強く言われ、それなればこそ大いに日本との間に経済・技術の協力をしたいということを言っておられるのでございます。この点につきましては、田中さんもさきにお触れになりました和平政策、このお考えはまことに私も同感でございまして、ただいま御審議をいただいております海外技術協力事業団法案、……

第40回国会 外務委員会 第26号(1962/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 核実験の問題につきましては、私ども何とかこういうことをやめてもらいたいと思って努力をしておりますことは先般来申し上げましたし、私もその憂いについては田中さんと同じ憂いを持っておることも申し上げた次第でございまするが、どうも、有効な国際管理を伴う査察という問題につきまして、ソ連側との話し合いがうまく参りません。中立国の提案もございましたのでありまするが、やはり、アメリカとしては、この際ソ連の昨年末からの実験に対して実験をせざるを得ない、こういうことを考えておるようでございまして、われわれとしても、何とかこれをやめてもらって、こういう核実験の停止を査察するという査察の機構あるいは査……

第40回国会 外務委員会 第27号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 今度のアメリカの核実験再開という問題は非常に遺憾なことでございまして、私どもも極力アメリカの再考を促し強く抗議をしておりますことは御承知の通りでございます。しかし、何と申しましても、この問題はもう一歩のところまで来ておるように私ども思っておるのでございます。ジュネーブで開かれておる核実験停止問題を含む軍縮交渉が結局査察の問題をめぐって合意に至らないということになっておるわけでございます。ソ連があらゆる査察というものはスパイ行為であるという態度をとり、また、アメリカにおいても、有効な査察ができなければ、軍縮、核禁止の意味がない、こう言い、これが背馳しておるわけでございまするが、こ……

第40回国会 外務委員会 第29号(1962/05/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 総理大臣のお答えの通りでございまするが、われわれといたしましては、沖繩における米国軍隊が核装備を持っておるということについては、これは全体の状況からいたしましてはなはだ遺憾に存じております。しかしながら、これは、すでにお答えがございましたように、施政権はアメリカが持っておるのでございまして、われわれといたしましては、施政権の返還を強く要求し、核装備そのものにつきましても、核実験の停止を初めといたしまして、核兵器を各国が保有するに至らざるように、核兵器の保有をやめますように世界の世論に強く訴えまして、かかる方向において努力をいたしておる次第でございます。

第40回国会 外務委員会 第30号(1962/05/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 最初に申し上げておきますが、今回、ラオスのナムタが陥落いたしまして以来、タイの国境地点で問題が起きるようなことになればこれは非常に大へんなことでございますので、アメリカ側としてはタイの要請に基づいて兵力の移動を行なった。このことは、御承知のように、結果的には非常によかったのでありまして、今三殿下の間でもラオス側で話をしようということになりまして、プーマ殿下も急ぎ帰国する、こういう情勢になっておりまして、私は穂積さんとはその点に対する認識は異にいたしておるということをまずお断わりいたしておきます。  それから、日本に対しまして今回の兵力移動について事前に話があったかということでご……

第40回国会 議院運営委員会 第34号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま委員長からのお話の件でございますが、本院で御決議がございまして、その由を政府の方へ御通達をいただきましたが、またこれは御通達を待つまでもなくやるべきことでございますが、私どもは、米ソ英仏、この四カ国に対しまして、御決議の趣旨を、在外公館を通じてそれぞれの政府に申し入れをいたした次第でございます。  なお、これと前後いたしておりまするが、御承知のごとく、ジュネーブで十八カ国の軍縮会議が開かれておりますが、このそれぞれの国に対しまして、わが方が核実験を何としてもやめられたいと考えている、また、われわれは現実にその被害を受けた世界唯一の国であるから、われわれの言うことは、実に……

第40回国会 商工委員会 第27号(1962/04/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 仰せの通り、通商条約の運用並びに解釈は、一次的には外務省がやるわけでございますが、お話の通り、公取あるいは通産省も実際の運用面で非常に影響が多いわけでございます。従って、この条約の中にございまする「有害な影響を与えることがあること」というのは、現実にそれが現われなくても、将来有害な影響を当然生ずると判断されるような場合には行ない得るということを意味するものと解釈しておるのでございます。
【次の発言】 通産省並びに公取とよく相談をさせていただきたいと思います。
【次の発言】 まず御質問の第一点でございますが、確かにお話しのようにアメリカ系の五社が日本に八〇%の原油を供給していると……

第40回国会 大蔵委員会 第33号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 このガリオアの問題は、他の機会に申し上げたように、何回かアメリカ側から督促があったわけでございます。これは昭和二十七年から始めまして、御承知のように、二十八年の池田・ロバートソン会談、それを受けて二十九年の交渉、これは五月から十月までやったわけでございます。そのときも、こちらとしては非常に公式な立場から資料要求したのでありますが、なかなか資料が出てこない。その後事あるごとに督促を受けまして、やはりこういう問題を長くほうっておいたのではいけない。しかも督促があったのでやむを得ず日本の政府の方が折れて払うというのではいけない。むしろわれわれから積極的に払うべきものと考えておったので……

第40回国会 内閣委員会 第3号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 在外公館の名称及び位置を定める法律の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。  この法律案におきましては、大使館の新設四館、公使館より大使館への昇格十館、総領事館より大使館への昇格一館、領事館より総領事館への昇格一館を規定いたしておりますとともに、国名及び首都名の変更に伴いまして、それぞれ所要の改正をいたしております。  大使館の新設につきましては、クウェイトに実館を設置し、他のサイプラス、シエラ・レオーネ、タンガニイカの三国には、それぞれ兼館として設置し、近隣の大使をして兼轄せしめる予定であります。  クウェイトは、ペルシャ湾の北西部に位置し、御承知の通り、石油資源は……

第40回国会 内閣委員会 第4号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 経済協力の重要性については申し上げるまでもないことでございますが、ことにわが国が位置いたしておりまするアジアにおきまして、東南アジア諸国はもちろん、中近東においても、独立した国の新興の意気に燃ゆる非常な気魄、すなわち、その独立の基礎条件でありまする経済基盤を強化し、国民生活水準を上げていくという熾烈な要望がございまして、これにこたえて、いろいろわが国としても関連をしているわけでございます。また、最近アフリカにおいて独立した諸国においても同断でございますが、わが国として、主として国際機関の関係で関連いたしておりますのは、OECDのうちの開発援助委員会、DACという委員会でございま……

第40回国会 内閣委員会 第5号(1962/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 仰せられる通りでございまして、外交官といたしましては、現地におりまする邦人の身体、生命、財産の保護について重大な責任を持っておるわけでございます。従って、そのために自分の能力のある限り働くことは当然であると思うわけでございます。ただ、これはいわゆる外交保護権でございまして、行政権を行なうわけではございませんので、任国との移住協定の範囲内において行ない得る限度はおのずからあるわけでございますが、自分としては極力そういう点についてあやまちなからんことを期して、日夜自省して、大いに努力すべきものと心得ます。ただ、この移住の問題は、御承知のように、いろいろ従来からむずかしい問題がござい……

第40回国会 内閣委員会 第9号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 実はそういうような要望もあるわけでございます。最初に日本に公館を開いた、あるいは戦前から持っておるというところは、非常によいところに広大な場所を持って、自分ら新興の国は非常にへんぴなところに持っておるので、何か一カ所にまとめて、日本政府において世話してもらえぬかというようなことを言ってこられた方もあるわけでございますけれども、何せそういう今まで持っておられる土地を開放させるという権限が実は政府にないわけでありますから、新しく土地を買ってお世話する、それは今の東京の土地事情からいたしまして、非常な難事業でありますので、現状においてはなかなかそれはむずかしいというふうなお答えをして……

第40回国会 内閣委員会 第10号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  今日、経済技術協力というものが非常に重要であることは、もう緒方さんよく御承知の通りで、私からもあえてつけ加えることはございませんが、要するに、世界全体の平和ということを考えまする場合に、やはりそれぞれの国における経済繁栄ということが大きな課題でございまして、今日、東西の問題のほかに、いわゆる南北の問題ということがいわれておりますのも、このゆえでございます。すなわち、経済の開発度の低い地区に対して、すでに工業化等が行なわれた地区から大いに経済協力をしなければならぬ、こういうことでございまして、その意味で、国際連合においても、いろいろな技術援助計画やら、、……

第40回国会 内閣委員会 第28号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 最初にお断わりさしていただきたいと思いますが、新聞記事というものは云々というお言葉もございましたけれども、外務省は絶対にそういう昼寝などはいたしておりません。ほかの省のことはなんですが、私は私なりに、外務省は最も働いている省だというふうに確信を持っておる次第でございます。どうぞその点は御信頼をいただきたいと存じます。  それから日ソ交渉の件についてでございますが、漁業の問題というのは、非常に技術的な面が多うございまして、水産庁が、その面におきまして、日本の国内においても、国内のそういう関係方面にいろいろな接触を持っておりますので、どうしても水産庁の考え方というものを外務省がよく……

第40回国会 予算委員会 第2号(1962/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ガリオアについては、アメリカの予算上の支出の建前から、これは取り立てるべきものであるという先方の考え方によっておるわけでございます。その考え方については、マッカーサー当時の元帥が先方の議会で証言したり、あるいはヴォルヒーズ陸軍次官がそういう証言をしたり、いろいろそういう証言もございます。  そこで、わが方の立場でございまするが、わが方は、一九四六年の七月に受けました、スキャッピンと言っておりますが、占領軍の指令書によりまして、こういう物資を放出するけれども、この支払い、あるいはその支払いの条件等については後日相談の上決定するということを言い渡されまして、それを承知して、もらって……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 四点をあげられましたので、逐次お答えいたしますが、まず第一に、現在の政権の関係でございます。これはクーデターによってできた政権でございますが、国連においても、また、現在韓国とそれ以前から国交を持っておる三十数カ国の国においても、これはやはり継続性を持ったものである、六三年夏に民政移管を公約しておる建前からいたしましても、これを相手といたしまして国交を持っておるのでございますから、当然、私ども世界的な、一般的な考え方においてわが国の持っておる、わが政府がとっておる態度は、その常識の線に沿っておる、かように考えるのであります。  第二は、現在の韓国政権との間に国交回復をしたら、将来……

第40回国会 予算委員会 第6号(1962/02/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 一昨年の総会では、さような態度をとっております。昨年の総会では、イギリスは重要問題の指定にも賛成し、また、ソ連の出しておる提案、すなわち、中共に議席を与えて、そして台湾国民政府を排除する案にも賛成投票しております。こういう関係であります。
【次の発言】 今のお話は私に関連がございますから、私から申し上げますが、実はそういうふうにおとりになったとすれば、私の言葉が足りませんので、これはおわびしなければなりませんけれども、私の言う意味は、タイ側とすればそういう曲解といいますか、そういう点をその文言について言った、こういう意味を申し上げたつもりでありましたが、これはもしそういうふうに……

第40回国会 予算委員会 第8号(1962/02/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  マカパガル氏が大統領になりましてから、諸般の問題の検討を行なわれておるようでございますが、その一環といたしまして、日比通商条約に関しましても、これを検討するようにという指示をされておるようでございます。しかしながら、野原さん御承知のように、この交渉は、与野党をともにいたしました交渉団がフィリピン側においても組織されまして、ラウレル氏が団長となって来てできたものでございまするので、当然、当時の野党でありましたマカパガル氏の政党においてもこのことを承知していたわけでございまするので、十分調査されることはけっこうでございますが、調査の結果、これは適当なもので……

第40回国会 予算委員会 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 EEC諸国が非常にその後の経済的な発展施策に成功してきておる。そこで、一月十四日に第二段階に入ったということを言われておるわけであります。これは、御承知のように、関税引き下げの問題から、さらに一歩進んで、農業問題で共通した政策をとっていこうということに合意したわけであります。アメリカにおいても、この傾向に対処いたしまして、ケネディ経済教書でも、また通商拡大法の提案におきましても、EECとの間の相互の為替の引き下げということによっての強化ということを強く言っておるわけであります。  そこで、わが国とEECとの関係でございまするが、EECの中でガット三十五条を援用しておらない国は、……

第40回国会 予算委員会 第12号(1962/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まだその決議は、要請となって来ておるという事実は私も承知しておりません。御承知のように、あの植民地解放決議というものは、われわれもその起草についていろいろ相談にあずかったのでありますが、あの決議の当初において、沖繩は別にその対象となっていない、こういう考え方でなされておることは、御質問とちょっと離れますが、念のために申し上げておきます。
【次の発言】 そういうような事情は、私もまだ特別に承知をしておりません。
【次の発言】 沖繩についての条約上の立場といいますか、これは、平和条約第三条で、御承知の通り、沖繩は信託統治にする、しかし、それが行なわれる前は、立法、行政、司法の三権を……

第40回国会 予算委員会 第13号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 植民地ではないと存じます。植民地は、ある一民族が他民族を征服し、支配し、そして搾取する、こういうことが国連の決議になっているわけでございます。今の状況では、軍政下の特殊事態で、漸次改善すべきところは改善しつつある、こういうふうに説明を聞いてうかがったわけでございまして、沖繩の住民、わが同胞は、アメリカによって搾取されておるというふうには私には思えません。
【次の発言】 今申し上げましたように、いろいろ軍政下の不行き届きの点はあると私も思うのであります。さるがゆえに、われわれはアメリカと共同して、沖繩におけるわが同胞の生活、社会上の福祉の向上に努めるということを考えまして、予算で……

第40回国会 予算委員会 第14号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 これは防衛庁が発表をいたしております。そこで、これを申し上げますが、「本年四月十五日次期戦闘機F−一〇四J及びF−一〇四DJの共同生産に関する書簡の交換が藤山外務大臣とマッカーサー在日米国大使との間に行なわれたが、引続き本件共同生産計画の実施に関する細目取極について交渉継続中のところ、両国政府間の合意が成立したので、本日防衛庁で日本側外務・通産・防衛の三事務次官、米側在日米国軍事援助顧問団長ロジャース空軍少将により取極の署名が行なわれた。同取極は、先般の交換公文により了解された事項について日米両国政府がなすべき責務をそれぞれ規定し、F−一〇四J及びF−一〇四DJの出産計画及び仕……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お答えを申し上げます。  御承知のようにILOに対しまして、わが国は昭和二十六年の五月二十九日、加盟の閣議決定を行ないまして、昭和二十六年十一月十七日、国会の御承認を符まして、同月正式に加盟受諾の受諾書を寄託いたしまして、昭和二十七年一月十六日に条約第一号をもって公布せられまして、その加盟を実現しておるのであります。申し上げるまでもなくILOの憲章の前文には「世界の永続する平和は、社会正義を基礎としてのみ確立することができるから。そして、世界の平和及び協調が危くされるほど大きな社会不安を起すような不正、困苦及び窮乏を多数の人民にもたらす労働条件が存在し、且つ、これらの労働条件を……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 まあ植民地主義といいますか、これは一民族が他民族を支配し搾取するという形においてあるわけでございまして、かつてはそういう政策が行なわれておった。日本もまたそのらち外ではなく、これはもちろん成功しなかったわけですが、そういう意図を持っておったということは言えると思うのであります。今日においてすべてが反省の材料になると思いますが、また一方経済機構の面におきましても、非常に古典的な経済、資本主義というものがあったのでありますが、やはりこの第二次大戦を契機といたしまして、いわゆる資本主義国も新しい資本主義の方向、大衆資本主義の方向に変わっていった。同様に国際的な面においても、そうした帝……

第40回国会 予算委員会 第18号(1962/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 先方は百五十億円ということをどうしてもおりない、こちらはいろいろ考えた末、五十四億円は現金で払う、あとの九十六億円は、総理が言われたように、投資または信用の形式において供給する、こういうことを約束しておるわけでございまして、そういうことを供給する義務を負うておる、こういうことだと思います。
【次の発言】 タイが日本との同盟関係を打ち切ったという通告をして連合国側に立つ、こういう声明をしたことは、その通りでございます。
【次の発言】 今その書類を手元に持っておりませんから、条約局長からお答えいたします。
【次の発言】 金約款のままに用いますれば、千二百五十億円になる。そこで、いろ……

第40回国会 予算委員会 第19号(1962/03/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 大気圏内における核実験に関しまして、今回アメリカ大統領の決定があるということで、池田総理は、三月一日ライシャワー・アメリカ大使の来訪を受けまして、この決定の理由を説明するケネディ大統領の親書を受け取りました。  この親書によりますれば、アメリカ大統領としては、核兵器実験に対する日本政府及び日本国民の深い関心を十分承知はしているが、ソ連が昨年核実験モラトリアムを破った結果として、将来における自由世界全体の軍事的安全を守るために、不本意ながら今回の決定を下すに至った趣でございます。  池田総理は、ライシャワー大使に対し、日本政府及び日本国民としては、理由のいかんを問わず、すべての核……


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各種会議発言一覧(衆議院29期)

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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1961/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 ただいま議題となりました関税及び貿易に関する一般協定に附属する第三十八表(日本国の譲許表)に掲げる譲許を修正し、又は撤回するためのアメリカ合衆国との交渉の結果に関する文書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  わが国は、昭和三十年のガット加入の際の関税交渉、昭和三十一年の第四回ガット関税交渉並びに昭和三十三年の対ブラジル及び対スイス関税交渉に参加し、わが国の関税率表の九百四十三税目のうち二百七十九税目についてガット締約国に対して譲許を行なってきておりますが、一部の現行譲許税率については、その後の経済事情の変化に即応しないものとなりましたので、そ……

第38回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第3号(1961/06/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 御承知のようにガットというのは各国が入っておるのであります。この関税定率の会議というのは、各国の見ている前でいろいろやり合うのであります。これはアメリカとの関係のガットの協定でございますが、この前もお話ししたように、関税を引き上げる場合には、引き下げるものを提供することになっておるわけです。そこでこちらの方の引き上げの方の品目が一億二千万ドル、それに対して引き下げる方が約半分の六千万ドル、非常にうまくいっているわけです。そこでこういうことを約束しておいて、やはりどうも気に食わないからまたやめましたということでは、非常に日本の対外信用に傷がつく問題だと私は思います。しかもその内容……

第38回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1961/02/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 外務省所管の昭和三十六年度予算について大要を御説明いたします。  予算総額は百五十二億三千二百五十五万二千円で、これを組織別に大別いたしますと、外務本省六十八億四千九百四万一千円、移住あっ旋所四千二百十一万一千円、在外公館八十三億四千一百四十万円であります。  ただいまその内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費十三億五千二百八十三万六千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関の一般事務を処理するため必要な職員千五百十八名の人件費及び事務費等であります。  第二、外交運営の充実に必要な経費六億七千万円は、諸外国との外交交渉により幾多の懸案の……

第38回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1961/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 軍縮の問題はわれわれといたしましても非常に重要な問題と考えておるのでありまして、われわれがいわゆる軍備を持たないからといって、この問題について発言権がないという立場をとっておりません。むしろ積極的に、われわれは戦争ということによって非常な強い反省をしている国として、戦争をなくすために、世界の平和のために、また世界人類の福祉のために努力をするということを強い一つの旗印として掲げて参りたいと考えておるのであります。その意味で国連における演説等においても私もそのことを申したのであります。しかし軍縮のうちでさしあたり一番大きな問題は何かというと、何といっても核武装の問題であると思うので……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 外務委員会商工委員会連合審査会 第1号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 わが国の海外に対する経済協力の基本的な考え方でございまするが、わが国は平和国家として大いに世界の信頼を博したいという気持が強いわけでございます。しかし、いまだ開発のおくれている国も非常にたくさんあり、ことにアジアにおいてそれが多いわけでございまするので、アジアの一国としてのわが国は、大いに、みずから求むるところなく、的に相手方に喜ばれる経済協力を推進していきたい、これが政府の基本的な気持でございます。しかしながら、アジアといわず、中近東、アフリカあるいは中南米にも開発のおくれている国もあるわけでございますので、私どもは、何かえさを出して自分の考え方に従わせようというような考え方……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1962/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 外務省所管の昭和三十七年度予算について、大要を御説明いたします。  予算総額は百七十一億九千五百二十八万七千円で、これを組織別に大別いたしますと、外務本省七十九億八千五百九十五万九千円、移住あっ旋所三千七百二十二万円、在外公館九十一億七千二百十万八千円であります。  ただいまその内容について御説明いたします。   (組織) 外務本省 第一、外務本省一般行政に必要な  経費十四億七千四百五十五万五  千円は、外務省設置法に定める  本省内部部局及び付属機関であ  る外務省研修所、外務省大阪連  絡事務所の一般事務を処理する  ため必要な職員一千五百三十二  名の人件費及び事務費等……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1962/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○小坂国務大臣 お話は非常に私もつりしんで拝聴いたして、ごもっともの点が非常に多いと思います。ただ、弁解がましいわけでございますけれども、営業地域が外国でございますし、かつ非常に広範にわたります。また融資先というものが非常に小さい。また、現在約十二億円、しかも小口でありまする貸付債権の管理、回収は、回収のためのコストが非常にかさむわけでございます。また移住地造成のテンポは入植の予定に見合って実施いたしていくべきものでございますが、分譲代金は、頭金以外は、据置期間が経過いたしましても、回収するということが、移住者の生活も考えますると、なかなかきちっきちっと回収するということも困難な事情もございま……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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