このページでは瀬戸山三男衆議院議員の34期(1976/12/05〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は34期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(瀬戸山三男君) ただいま井上さんから、今回の成田空港襲撃事件のあの状況を見て、ほとんどの国民は釈然としないものがあるとこうおっしゃいました。私自身もそうでございます。 あの日、テレビあるいはその他のもので見聞をいたしまして、あれではならないと思います。私は、行政府の一員として、きわめて残念であり、また大きな責任を感じております。申しわけない事態であると思っております。 そこで、わが国は、憲法その他で、いわゆる平和で安全で自由な国民生活ができるようにと、こういういわゆる法治国家を定めておるわけでございます。行政府は、国民の負託を受けてそれを守らなければならない立場にあります。しか……
○国務大臣(瀬戸山三男君) 裁判の迅速化についてのお尋ねであります。 申し上げるまでもないことでございますが、法治国家においては、争われる場合は裁判によって決着をつける、速やかに結論を出すというのが、法治国家の最終目標でございます。それによって法治国家が円満に維持されるものと確信をいたしております。そういうことでございますから、政府といたしましては、裁判が進捗するように各般の行政的な協力をいたしておるのはそのためでございます。なお、刑事裁判においてはできるだけ速やかに罪の黒白を定め、責任の所在を明らかにするということが刑事裁判の最大の目標でございます。 ところが、お尋ねの、最近におけるいわ……
○国務大臣(瀬戸山三男君) 刑事事件の公判の開廷についての暫定的特例を定める法律案について、その趣旨を御説明いたします。 現行刑事訴訟法第二百八十九条は、「死刑又は無期若しくは長期三年を超える懲役若しくは禁錮にあたる事件」に関する公判は弁護人がなければ開廷することができないこととしておりますが、最近、一部過激派関係等のこの種事件において、弁護人が、被告人と意思を同じくして、いわゆる法廷闘争戦術として、正当な理由がなく公判期日に出頭せず、裁判長の許可を受けないで退廷し、あるいは法廷の秩序を乱して裁判長から退廷を命ぜられ、さらには、訴訟を遅延させる目的で辞任するなどしたため、当該公判期日に予定さ……
○瀬戸山委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの塩崎潤君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、原健三郎君が委員長に御当選になりました。
委員長原健三郎君に本席を譲ります。
○瀬戸山国務大臣 私は、去る十月五日はからずも法務大臣に就任いたしました。わが国の内外にわたりきわめて厳しい問題が山積しているこの時期に当たり、その職責の重大性を痛感いたしております。 いわゆるロッキード事件につきましては、当委員会におかれましては政治的道義的責任を究明する立場から、法務、検察当局は刑事責任を追及する立場から、それぞれの職責の完遂に努めてまいったところであります。 現在、検察当局におきましては、同事件の徹底的解明という従来の方針を堅持し、すでに公訴を提起した事件の公訴の維持に全力を傾注いたしており、さらに、今後とも事件関係者の動静に重大な関心を払い、新たに犯罪の容疑が認めら……
○瀬戸山国務大臣 一言ごあいさつ申し上げます。 このたび、はからずも法務大臣に就任いたしました。申すまでもなく、法務行政の使命は、法秩序の維持と国民の権利の保全にあると考えますが、わが国の内外にわたりきわめて厳しい問題が山積しているこの時期に当たり、その職責の特に重大であることを痛感いたしております。私といたしましては、委員長初め委員各位の御理解と御協力を賜りまして、所管行政の各分野にわたり、時代の要請に応じた適切な施策を講じ、国民の期待する法務行政の推進のため、誠実に職責を果たしてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 ところで、この機会に当面の問題について若干申し述べた……
○瀬戸山国務大臣 福田前法務大臣が辞任をされた、突然のことでありまして、それこそはからずも急遽法務大臣に任命されたわけでございます。そこで、福田前法務大臣が辞任をされたのはどういうことか、こういうことでございますが、これは私のそんたくといいますか、前法務大臣の気持ちを解釈する意味において私の心境を申し上げたいと思います。 それは、あのハイジャック事件の処理そのもの、これは意見がいろいろあるわけでございます。それについてはやむを得ない措置である。百数十名の乗客また乗務員、これは何としてでも人命を救いたい、さればといって一面においては、ハイジャック赤軍派の要求を入れると、実定法の規定に背くといい……
○瀬戸山国務大臣 末弘厳太郎先生の本を私、記憶いたしておりませんが、犯罪の捜査あるいは裁判は、もちろん良心と常識に基づいて、まず事実を先に確定する、その証拠によって確定された事実がどういう法条に当たるかというのは、その次であろうと思います。そういうことで裁判を行われておると私は了解いたしております。
○瀬戸山国務大臣 航空機強取等防止対策を強化するための関係法律の一部を改正する法律案について、提案の理由を御説明いたします。 近時、航空機乗っ取り事件等一部過激派分子による各種不法事犯は、国際的に見ましても、その手段、態様等において、一段と悪質化する傾向を示しており、特に先般の日航機乗っ取り事件においては、多数の乗客、乗員の生命が重大な危険にさらされただけでなく、一般刑事犯を含む被拘禁者の奪取等およそ法秩序を確立して民主主義体制を堅持する上から、とうてい看過し得ない容易ならざる結果を招来するに至ったことはまことに憂慮にたえないところであります。 もとより、政府といたしましては、かねて、この……
○瀬戸山国務大臣 また再び三たび起こるであろうということは想定したくありません。ありませんが、いま各般の措置を講じつつある、立法もお願いしたい、これは内外にわたって、国際的にも各国がそういう決意をしてもらわないと、いまの情勢で断じてそういうことはないと確言はできないと私は思います。しかし、われわれの考える、また人知を尽くしてできる手段はあらゆる手段を講じて再発を防ぐ、起こってからではなかなかですから起こらないようにあらゆる手段を講ずる、これが現在の心境でございます。
【次の発言】 かような事件といいますか、これが必ずしも一定の形をとるとは私は思いません。同様のことが起こるとは思いませんが、これ……
○瀬戸山国務大臣 いま加地さんがおっしゃるとおりに、いまやっております各般の総合的措置だけで、何しろ御承知のような世界情勢、社会情勢ですから、完全にこれで防げるという確信を持って申し上げるわけにいかないと思います。ただ、将来どうするかということについては、たびたび申し上げておることでありますが、法治国家というのは、これは政府のためでもなければ法務省のためでもない、まさに国民全体の平和と安全と自由な生活ができるということ、それをつくり上げるためのものであると思いますから、この根本をゆるがすというようなことは断じて許してはならない、これがいわゆる生命を守る法律制度の基本であると私は考えております。……
○瀬戸山国務大臣 新聞記事でありますから、どういうお考えか私十分わかりませんが、私の法秩序あるいはこういう問題に対する態度は最初からいまも少しも変わっておりません。先ほど総理お話しのように常に私が申し上げておりまするように、憲法を制定し、かつ憲法の原則に従ってそれを実現するために各般の法律制度をつくております。これはやはり人間のため、国民のためでありますから、安全確実に生活ができるようにというのが法治国家の目的でありますから、最高度に人命を尊重しなければならぬのは当然であります。ただその基本が暴力等によって崩されるというときには、あらゆる努力をしてその基本を守ることには断固としていかなければな……
○瀬戸山国務大臣 いま西宮さんの御説明を承ったわけでございますが、私は新聞等でいろいろネズミ講というものについて書いてあることは承知いたしておりますけれども、遺憾ながらその内容についてつまびらかにしておらないのは遺憾でございます。これはいわゆる経済行為といいますか、個人間の経済行為であるし、また民事上の契約でやる形になっておると思いますが、私の見たところでは、いわゆる個人の人間の欲望につけ込んでさような仕組みをやっておるのではないかと思います。冷静にこれをお互いに注意をして考えれば、そういうやり方が必ず行き詰まるということは明らかなわけなんでございまして、本来ならば、そういうものに加入するとい……
○瀬戸山国務大臣 お答えいたします。 今度のハイジャック事件に対する政府の決定は御承知のとおりでありますが、私は非常な苦脳の結論であったと思います。これは当然のことであります。人間の生命を尊重するということといわゆる法治国家の法秩序を守るということは必ずしも両立しない問題であります。しかし、ああいう現場の事態を見ますると、残念ながらああいう措置をとらなければならなかった、私はそういうふうに肯定をいたしております。 今後起こったらどうするか、これはまたきわめて深刻な問題であります。いま総理や官房長官からお答えのように、人間のできることは可能な限りこういうことが起こらないようにするということが……
○瀬戸山国務大臣 その前に、先ほど来総理との質疑応答を承っておりますと、今回の事件について、私はその当時は閣僚でありませんでしたけれども、内閣が決定したいわゆる超実定法的措置、これが正しいのか正しくないのかという御議論がありました。私は物事を、これは正しいか正しくないかというときには、何を基準にして――尺度がなければ、それを基準にしてこれが正しいとか正しくないということにならないと、判断の基準が立たないのじゃないか、こう思っております。 そこで私は、いわゆる法治国家というものは、憲法という、国の、国民生活の大方針について原則を定め、その原則に従ってもろもろの凡百の法律、規則を定める、これが通……
○瀬戸山国務大臣 正森さん御承知のように、さような場合には第一次的にはアメリカの裁判権ということになっておりますが、詳細については事務当局から答えさせます。
【次の発言】 先ほど来事務当局から答えておるとおりでありますから、その順序を踏んでやりたいと思います。
○瀬戸山国務大臣 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を便宜一括して説明いたします。 政府は、人事院勧告の趣旨にかんがみ、一般の政府職員の給与を改善する必要を認め、今国会に、一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案及び特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を提出いたしました。そこで、裁判官及び検察官につきましても、一般の政府職員の例に準じて、その給与を改善する措置を講ずるため、この両法律案を提出した次第でありまして、改正の内容は、次のとおりであります。 第一に、最高裁判所長官、最高裁……
○瀬戸山国務大臣 ロッキード事件の公判については、丸紅ルート関係及び全日空ルート関係では一週間に一回くらい、児玉関係では一ヵ月に一回ないし二回、小佐野関係では一ヵ月に一回程度の割合で、公判は比較的順調に進行しておりますが、開廷回数等公判の具体的状況については政府委員から答えさせることといたします。 また、去る一月三十日の東京地方裁判所における大久保証人の証言の骨子は、証人大久保利春が元丸紅輸送機械部副部長松井直氏から、全日空がトライスターを決定するについて世話になった橋本、佐藤両被告人を含む六名の国会議員にお礼をしたいと言っているので、ロッキード社から三千万円出させてほしい旨の電話連絡を受け……
○瀬戸山国務大臣 児玉譽士夫に対する所得税法違反等被告事件は一ヵ月に一回ないし二回、小佐野賢治に対する議院証言法違反事件は一ヵ月に一回程度の割合で開廷され、これまでに児玉関係では十七回、小佐野関係では九回の公判が行われております。
いずれの公判においても被告人が公訴事実を否認しておりますので、検察官は鋭意公訴事実の立証に努めているところでありますが、詳しいことは政府委員からお答えすることといたします。
【次の発言】 ロッキード事件については、小佐野賢治あるいは児玉譽士夫関係に何らかの関係がありそうだということで、検察庁は鋭意捜査をしたことと思います。しかし、その捜査の結果、いまあらわれておる……
○瀬戸山国務大臣 昭和五十年度法務省所管一般会計歳入歳出決算の大要を御説明申し上げます。 法務省主管の歳入につきましては、歳入予算額は六百六十六億五千八百四十八万円余であります。 これに対しまして、収納済歳入額は六百十七億七千八百十九万円余であり、予算額に比べ四十八億八千二十九万円余の減少となっております。 この減少しました要因は、罰金及び科料五十二億四千二万円余、刑務所作業収入四億三千四百六十一万円余が減少し、過料六億六千三百二十七万円余が増加したことによるものであります。 次に、法務省所管の歳出につきましては、当初予算額は二千二百七十九億三千百五十九万円余であります。これに予算補正……
○瀬戸山国務大臣 法務省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 この法律案による改正点の第一は、那覇市所在の沖繩刑務所を施設の老朽化が著しい等の事情から沖繩県島尻郡知念村に移転することに伴い、その位置の表示を改めようとするものであります。 改正点の第二は、東京都渋谷区所在の東京医療少年院を施設の老朽化が著しい等の事情から神奈川県相模原市に移転することに伴い、その名称及び位置の表示を改めるとともに、同市所在の神奈川少年院を廃止しようとするものであります。 改正点の第三は、岩国空港の状況の変化等に伴い、広島入国管理事務所の管轄区域とされている山口県岩国市を山口……
○瀬戸山国務大臣 いろいろ弁護士としての立場を持ちながら栂野さんから御意見がございました。この問題についてもいろいろ御意見があることも当然であるし、またそれを承知いたしておるつもりであります。私どもは、こういう特例法を設けなくてよろしいことを実は祈っており、願っておるわけでございます。私どもは、わが国のいわゆる法治国家のもとで、特に刑事裁判は裁判所、検察庁、検事それから弁護人、弁護士、三者一体でこの憲法下における法治国家の実を上げることに努力してもらいたいと祈っております。これは国民の期待であろうと思います。弁護士会あるいは弁護士さんほとんどの方々は、そういう気持ちでおられると私は確信をいたし……
○瀬戸山国務大臣 国際人権宣言、それに伴う国際人権規約、これについては政府といたしましてはできるだけ早く承認手続をとりたい、批准手続をとりたい、こういうことでたびたび申し上げておりますけれども、いま鋭意努力をしておる。何とかこの国会に間に合うように提出をいたしたい、こういう構えでおります。 申し上げるまでもないことでございますが、人権問題は当然に大事な問題であります。人権規約は御承知のとおり、非常に多岐にわたって国内法にいろいろな関係がありますから、そういうものの調整等についてやや時間がかかっておる、こういう状況でありますが、できればこの国会に間に合わせたい、こういうことで準備を進めておるわ……
○瀬戸山国務大臣 委員各位には、平素から法務行政の運営につき、格別の御尽力をいただき、厚くお礼申し上げます。 この機会に、法務行政に関する私の所信の一端を申し述べ、委員各位の深い御理解と特段の御協力を賜りたいと存じます。 昨年十月、当委員会において就任のごあいさつをいたしました際にも申し述べたところでございますが、私は、法務行政の使命は、法秩序の維持と国民の権利の保全にあると考えております。特に、内外の諸情勢がきわめて厳しいこの時期において、民主主義を守り、国民生活の安定を確保するためには、その根底をなす法秩序が揺るぎなく維持され、国民の権利がよく保全されていることが何よりも肝要であると存……
○瀬戸山国務大臣 まずおわびを申し上げておきますが、予算委員会の都合でおくれましたことをお許しいただきたいと思います。 いまのお尋ねでございますが、刑訴法の特例をいま準備いたしております。これについては世間の一部にいろいろな意見があることも承知をいたしております。そこで、これはいろいろな意見がありますから、後でお話が出ると思いますが、私どもは、憲法、刑事訴訟法といいますか、いわゆる法治国家の一つの決まりでございますが、これは円滑に行うのが法治国家の一部を担当しておるわれわれの責務である、かように考えております。ところが、全部じゃありませんけれども、全体の刑事事件からすると、きわめて少数の事例……
○瀬戸山国務大臣 法務省といたしましては、やはり現に起こりつつある、また起こっておるこういうものに対して、予防なり、あるいは責任を問うという措置をとるのは当然だという考え方で措置をいたしておりますが、そういう状況が起こる根本原因、これは複雑多岐であって、一法務省だけの問題で解決することではないと思います。 おっしゃるように、戦後の状況はだんだん変わってまいりました。いろいろあると思いますが、私の見るところでは、率直に申し上げて、余りに物質偏重の傾向か出てきておる。人間といいますか、精神面といいますか、そういう面が、残念ながら物質偏重の傾向で、一方がおろそかといいますか、薄らいできている状況に……
○瀬戸山国務大臣 横山さんが、裁判制度、裁判所のあり方等について非常に理解を持っていただいて、しかもそれに正常な運営のために情熱を傾けていただいておりますことを、本当に心から敬意と謝意を表します。 先ほど事務総長からもお話がありましたが、これは私どもが、行政府でございますけれども見ておりますと、裁判所は、歴代の長官がいろいろな場面でおっしゃっておるような、それを実現したいということで誠意を尽くしておられる、かように考えております。 ただ、予算の二重請求権の問題等が今日まで行使された歴史はない、こういう御指摘でございますが、裁判所というところは、言葉が適当でないかもしれませんが、場合によって……
○瀬戸山国務大臣 私から申し上げるまでもないことでございますが、皆さんもそうお考えになっておるのであろうと思いますし、またさっき最高裁からも御答弁がありましたけれども、これはやはり裁判といえども人間の世界でありますから、人間が裁判の職責を務めなければならない。でありますから、神ならぬ身のそれはたまには間違った認定をすることなしとしない。これはもう制度の上からいいましても、これはちょっと言い方が悪いかもしれませんけれども、そのために一審、二審、三審制度まで念には念を入れて間違わないようにしよう、しかもそれでも間違いということがないとも限らないから再審という制度まである。これを考えますと、絶対間違……
○瀬戸山国務大臣 政府はそのとおりでございます。 いま裁判所の裁判官あるいは書記官等の人員の問題で正森さん、正森さんだけじゃありませんが、法務委員会でいろいろ御心配いただいておる。私は裁判所じゃありませんけれども、司法行政に関係しておる者として感謝をいたしております。ただ裁判所といえども、独立の機関でありますが国家財政なりあるいは国民負担のことも考えなければならない。何とか円満な裁判が遂行できるようにということで人員の問題で毎年努力をされておることは、私どもも側面から知っておるわけであります。また側面からお力添えすることもあるわけでございますが、そういう立場でありましても、独立の機関としての……
○瀬戸山国務大臣 私が直接担当して調べたり何かしたわけではありませんが、こう言ってはなんですけれども、稲葉さんも過去においては検察官としていろいろの事件を扱われたと思います。事がきわめて重大な事件でありますから、検察官としては当然に慎重に検察の範囲では調査をしたものと思います。冒頭陳述は創作ではないと思いますから、各種の証拠によって事件を冒頭陳述で推移を述べたもの、かように信じておりますので、いま刑事局長が答えたとおりに私も考えておるわけでございます。
【次の発言】 ただいま初めて承ったわけですから、よく調査してみます。
それから、これは先ほど来甲山事件でいろいろお話がありましたが、実は私も……
○瀬戸山国務大臣 人質による強要行為等の処罰に関する法律案について、提案の趣旨を御説明いたします。 一部過激分子による航空機の乗っ取り、在外公館の占拠等の不法事犯は、近時、その手段、態様において一段と過激化、悪質化する傾向にあり、特に昨年九月のダッカ空港における日航機乗っ取り事件に端的に示されているように、爆発物、銃砲等によって武装した数名の集団によって計画的、組織的にこの種犯行が企てられているため、その都度多数の関係者の生命、身体の安全に重大な危険がもたらされただけでなく、これら関係者を人質にして、わが国政府に対し、身のしろ金の提供あるいは被拘禁者の引き渡しを強要するなど、およそ法秩序を確……
○瀬戸山国務大臣 いまの、元田中法務大臣が言われたようなことも、これは一つの考え方であろうと思いますけれども、御承知のように、補償法には請求権を認めておるわけでございます。別の観点から言いますと、請求するかしないか、そういうことをやるかやらないかは国民の自由に任せてある。これもまた一つの立場であります。しかも、いま最高裁からの御説明によりますと、多くの場合は弁護士さんがついておる、こういうことでございますから、反面から見ると、強制的にやらなければならぬということもこれまたおかしいような気もします。私は願わくは、これは裁判所のことでございますけれども、あなた、無罪になったのだから、こういう法律が……
○瀬戸山国務大臣 今度提案いたしました中に、いまお話しのとおりに、残念ながら犯人が人質を殺傷する、生命を絶つというようなところまでいけば極刑をもって対応しなければならない、こういう一つの類型をつくっておるわけでございます。これは申し上げるまでもなく、ああいう場合には何とか人命を損傷しないように最大限の努力をしなければなりませんが、さればといって、そのためにこの前のようなことを繰り返しておっては、率直に申し上げて法秩序はそういう段階からだんだん崩れていくことも明らかであります。でありますから、それはやるべきでないという基本的な態度でございます。しかし、簡単にそう割り切れるものではありませんので、……
○瀬戸山国務大臣 ロッキード事件に関連して、政府で、御承知のとおりこういうものに対する対策本部を設けて行政のあり方あるいはこういう犯罪の防止対策をいろいろ検討いたしまして、その一環として贈収賄事件の刑罰をもう少し重くして対応する必要がある、こういうことで法務省としては御提案申し上げておるわけでございます。三木内閣のときからでございます。もうすでに前に提案しておるのでありますから、早く国会で処理をしていただきたいと思っておるわけでございますが、国会の方でそのままになっておる、かような次第でございます。
【次の発言】 法務省から声が出ておる出ておらぬかにかかわらず、ずっと前に御提案申し上げておるわ……
○瀬戸山国務大臣 今度の法律、継ぎはぎといいますか、というような御意見がありましたが、御承知のようにこういう特別な事態が起こりますときには、それに対応する法律上の備えをしなければならない、申し上げるまでもないことでございますが、あらゆる行政から裁判に至るまで法律に従ってやることになっておりますから、対応のできない場合には対応すべき法律を国会で決めていただく、こういうことでお願いしておるわけでございます。ですから、刑法の全面改正をする場合にはその刑法の体系の中へ入れるべきか入れざるべきか、特別法として残すべきかをそのときに検討すべき問題だと思っております。
○瀬戸山国務大臣 忙しくて見ておりません。
【次の発言】 西宮委員が、この法律の文言を書くときの用語の問題、法律の題名あるいは章、節等の書き方、こういうことについて深い御研究をされて、いろいろ御示唆をいただきまして、私もありがたく拝聴いたしております。もちろん国民に対する法律でありますから、できるだけ国民が理解のしやすいような用語を使う、これは当然のことだと思います。今後ともそういう点は十分気をつけて立案をいたしたい、かように考えます。
ただいま、どこかと思って見ましたら、この法案の提案理由「最近における人質による強要行為の実情にかんがみ、この種の強要行為に対する処罰を強化する等の措置を講ず……
○瀬戸山国務大臣 いま横山さんから私の答弁なり態度に対して御注意をいただきまして、御注意のお気持ち、十分承りました。ありがとうございました。 それから稲葉議員からの質問の中で、私はその記事があったことは知っておりますが、内容はいま定かに記憶しておりませんけれども、朝日新聞の記事とそれからサンケイ新聞の記事が、別々という言葉であったかどうか知りませんが、違っておるようなお話がありました。その記事は、二、三日前、日弁連の新会長その他新役員の就任披露の席で、私が率直な意見をまじえて喜びのごあいさつをしたその内容に関する記事であったのでありますが、いま申し上げましたように朝日新聞の記事の内容がどうで……
○瀬戸山国務大臣 まず、逃亡犯罪人引渡法の一部を改正する法律案について、提案の趣旨を御説明いたします。 明治十九年に締結された日本国亜米利加合衆国犯罪人引渡条約及び明治三十九年に締結された日米間追加犯罪人引渡条約は、いわゆる引き渡し犯罪が殺人等の伝統的な犯罪に限定されている等の理由により、近年における著しい交通機関の発達に伴ういわゆる国際犯罪の増加等の事態に適合しない面があり、この種事犯抑圧のための国際協力の必要性がますます高まったため、主として引き渡し犯罪の罪種の拡大を目的として数次にわたりこれらの条約の改定交渉を行った結果、去る三月三日東京において日本国とアメリカ合衆国との間の犯罪人引渡……
○瀬戸山国務大臣 お尋ねの大韓航空というのですか、あれがパリを発して、アンカレジ経由でソウルに運航するという途中でソ連の戦闘機に攻撃された、一部そういう報道もありますが、ソ連領内に着陸をした、その際に死傷者があった、これはまことに遺憾な事件だと思っております。が、稲葉さんも御承知のとおり、ああいう事態に起こった事件でありますから、実はまだどういう理由で、どういう運航状況でああいうふうになったかという詳細がわかっておりません。政府としては、外交機関を通じていろいろ事実の調査といいますか、真相をいま調査中でございますが、その前提がわかりませんと、どういうふうな法律関係になるのか、どういう措置をとれ……
○瀬戸山国務大臣 金東雲元韓国一等書記官が米国にいることが確認されました場合は、関係機関と協議の上、身柄引き渡しを米国政府に求めるよう努力いたします。
米国以外の国にいることが確認されたときは、その国との間に相互保証をすることが適当であるか否かを検討の上、適当と認められれば同様の措置をとります。
【次の発言】 そういう場合の取り扱いは、先ほど刑事局長から細かに御答弁いたしました。やはりそういう点を考慮して判断すべきもの、かように考えております。
【次の発言】 もちろんミスだということがわかれば、ミスはミスとして改めることにいたします。
○瀬戸山国務大臣 私もその場におったわけではないのですが、新聞記事にいろいろありました。そこで、私が全部見ておるかどうかははっきりいたしませんが、その質疑応答の内容をやや詳しく書いてあるのは、私の見たところでは五月五日の朝日新聞の朝刊がやや詳しく書いてあるようでございましたから、私はそれを念入りに見ておるわけでございます。 最高裁長官がどういう気持ちでこういう発言をされたかということは、いま申し上げましたように全然人間が違うわけですから、それを申し上げるわけにはまいらない。いま稲葉さんと最高裁事務総長とのこれに関連する質疑応答を加えて私なりにこれを見ますると、こう言っちゃなんですけれども、稲……
○瀬戸山国務大臣 ここでこの問題の発端を簡単し申し上げてみます。 といいますのは、御承知のとおりに昨年九月末だったと思いますが、ダッカ事件が起こった。そして現に裁判中の被告人、いま名前を明確に覚えておりませんが、いわゆる日本赤軍事件の被告人それから連続企業爆破事件の被告人が、御承知のような事態で日本赤軍に取られてしまった、という言葉はおかしゅうございますが、釈放せざるを得なかった。こういう状態の直後に私は突如として十月五日に法務大臣に任命されたのでございますが、その際に特に私は、いわゆる浅間山荘事件、四十七年でございますが、白昼堂々とテレビで放映されて、国民が全部テレビで見ておるような犯罪の……
○瀬戸山国務大臣 戦時中にいまお話しのような刑事訴訟に関する特例が設けられたことを私は承知いたしております。しかし戦時体制という国家存亡の模様の中であらゆる問題について特別な措置がとられるということは、そういう時期にはあり得ることであると私は思います。しかし、いま私どもが提案しておりますことは全然さような観点には無関係である、かように御理解をいただきたい。 いま国家権力というお話がありましたが、私どもはかように解しておるのです。申し上げるまでもなくいわゆる民主主義国家、主権は国民にありと言われておる憲法下でございます。私どももさように解しておる。でありますから、政府なりあるいは裁判所、国会、……
○瀬戸山国務大臣 御承知のとおりに、いわゆるロッキード事件等の経緯にかんがみまして、その当時贈収賄罪に関する刑法の強化、改正をする必要がある、こういう考えから、その後改正を提案しておるわけでございます。政府としては、もとよりできるだけ早く国会において審議、可決していただきたい、これに変わりはございません。
【次の発言】 この案件にかかわらず、政府が国民から負託されておる行政の責任として必要であるという考えを持ちましたときには、各種の法律案等を提案申し上げるわけでございます。その上で国会あるいは各委員会等でどういうふうに進められるかということを、こちらからとやかく差し出がましいことを申し上げるこ……
○瀬戸山国務大臣 いま裁判の運営の問題等につき、また過去の裁判の実例等についていろいろ法務省や裁判所から説明がありました。 御参考というと恐縮でありますが、その点に関して私からも高橋さんに申し上げて御参考に供したいと思います。 これは、この前もこの委員会で御紹介したわけでありますが、紹介かたがた考え方を示すわけでありますが、これは元の日弁連の会長の吉川大二郎氏が書いた文章でございます。日本法律家協会の会報に示されている。その問題に触れておりますから、全部は紹介しませんが、これは御承知の文楽それから歌舞伎、これをたとえにとつで書いてある文章でありますが「裁判は芸術ではないが、裁判所、検事、弁……
○瀬戸山国務大臣 弁護士業務と司法書士業務の限界ということは、具体的事案でないとなかなか判断がむずかしいのだと思います。これは現在訴訟中であるそうでありますからとやかくここで申し上げるのはちょっと適当でないかもしれませんけれども、おおむね抽象的議論としては、いま横山さんが読み上げられたような趣旨ではないかと思います。 御承知のとおり、現行司法書士法の一条、今度は二条でいろいろ分解してやや詳細に業務を書いておりますが、問題は、こういう業務、いわゆる嘱託されたことが満足に依頼人の期待にこたえるような、正確な書類として間違わないような、司法事務が進むような書類をつくり、その手続を進める、こういう意……
○瀬戸山国務大臣 事務当局からいろいろ御説明を申し上げておりますように、この法案は、現在の社会に行われております金銭貸借等において、どうも常識といいますか、社会常識からいって適当でない、こういう最高裁の判決等も出ておりまして、判決を見るまでもなく、そういう点の是正を図るべきであろうと思って御提案を申し上げておるわけでございますが、いろいろ御質疑の中で御指摘のありました点等については今後も検討をしてみたい、かように考えております。
【次の発言】 これまでいろいろこの法案について質疑や応答があったわけでございますが、御承知のとおりに一般社会で仮登記担保が広く利用されておる。しかしそれにはまた相当の……
○瀬戸山国務大臣 ただいま横山委員からの御発言でありますが、次の機会にこの問題について関係者等を参考人として呼ぶ云々、これは委員会の御処置でございますからこちらで異存はございませんが、いま横山委員がおっしゃったようなことはわれわれとしても少しも異存はございません。
【次の発言】 これはお尋ねになるまでもないことだと私は思います。労働運動について法律的に法務省として干渉がましいことをやるようなことはございません。一切さような御懸念はないことにしていただきます。
【次の発言】 ただいま委員長から御指摘のございました民事執行法五十五条あるいは七十七条、これはしばしば御説明申し上げましたように、この法……
○瀬戸山国務大臣 いわゆる尊属殺の規定と最高裁判所の判決の関係は、横山委員からもしばしば御指摘になっておるとおりでございます。私どもとしては、最高裁判所の判決の趣旨を生かすために刑法の改正をこの際すべきである、当然のことでございますから、細かいことは前から申し上げておりますから申し上げませんが、いろいろの案をつくり党の方と協議しておりますけれども、完全なる意見の一致を見ない。いろいろ意見がございますので、前にも申し上げましたように事は人倫の基本に関するという意見もありますのでそういう点を詰めなければならない、こういうことで今日に至っておりますが、前の委員会でも御質問がありましたから党の方にもそ……
○瀬戸山国務大臣 その前に、委員会がありますのに閣議等で遅くなりましたことをお許しいただきたいと思います。 いまのお話でございますが、私も再審の判決があってからこの事件の模様を知ったわけでございますけれども、その後説明を聞いて、私の立場からしても、国民の一人として、同じ一つの事件で両方に起訴されておった、これはいろいろ事情があるわけでございましょうが、共犯ならいざ知らず、全然独立犯のようなかっこうで起訴されておったということはちょっと異様に感じたわけでございます。 それはそれとして、再審裁判がありましたが、これについては私いままだ状況の模様を聞いておりません。当然検察庁としては、証拠その他……
○瀬戸山国務大臣 法務省、検察庁といたしましては、犯罪事実がありや否やを調査する任務でございます。でありますから、捜査の結果、犯罪ありと考えた者は裁判に起訴をしておる。現在審理中でございます。それだけのことでございます。
【次の発言】 その他の各位についてというお話でありますが、これは、もう過去の国会においてもいろいろ御審議をいただいておりますように、捜査の段階ではさような事実が認められるが、一部においては時効等によって起訴に至らない、一部においては金銭の授受はあったと捜査の段階では認められるが、いわゆる職務権限に関係がない、こういうことで起訴に至らなかった、こういうことでございます。
○瀬戸山国務大臣 まず私からお答えをしておきたいと思います。 矢野さんのおっしゃる気持ちは、私もよくわかるような気がいたします。いたしますが、灰色という言葉が使われておりますけれども、これこれがいわゆる世間で言われておる灰色高官でございますということを、法務省なりあるいは政府が決めたことではないのでございまして、御承知のとおりに以前の国会で、ロッキード事件に関係して、かくかくの事情にある者は政治的あるいは道義的責任を問われる立場にある、こういう者はどういうふうになっておるか、かくかくの事情に該当する者は政治的責任、道義的責任を問う必要があるから、そういう者はどういうふうになっておるか、こうい……
○瀬戸山国務大臣 これまでも申し上げておりますように、ロッキード事件のいきさつ、これが今後の政治運営、行政運営等に大きな関係があるかもしれない、そういう問題を究明して国政を正しい方向に持っていかなければならない、これはだれしも考えるところでありまして、国会においてそういう問題点を究明せられる国政調査権に、政府としてあるいは法務省として御協力申し上げることは当然のことであると考えております。考えてはおりますが、いまお話しの、起訴されておらない各位に対する捜査記録、調書、これを出したらどうか、出せ、こういうお話でありますが、これは残念ながらそうは簡単にいかないわけでございます。 と申しますのは、……
○瀬戸山国務大臣 湯山さんからいろいろお話がありまして、そういう特殊の地域をあるいは差別するような資料といいますか「地名総鑑」等の書籍といいますか、ピックアップしたものを販売しておる事実、御承知のとおりに昭和四十五年から今日まで七件、さようなことがありました。最近といいますか近くでは、昭和五十一年の春から夏ごろに出回っております。その際には、事、人権に関する重要な問題でありますから、法務省といたしましては直ちにそういう出版元あるいは配付元等をできる限り調査をいたし、回収すべきものは回収する、あるいは焼却すべきものは焼却する、こういう措置をとっておりますが、全部それで処理ができたという状況ではな……
○瀬戸山国務大臣 成田の御指摘の問題は、いま公安委員長から御説明のとおりでありまして、航空法違反の事実がある、こういう告発に基づいて裁判所の令状をとり、証拠保全のために捜索、撤去した、こういうことでございます。
【次の発言】 いわゆるサラ金の問題で裁判所の方に関係があるものは、こういうお話でございますが、これはいわゆる出資法違反のものと、御承知のとおり取り立て等に暴力その他の刑法犯に非常に関係があるものとあると思いますが、事務当局からお答えいたさせることにいたします。
【次の発言】 恐縮ですが坂口さん、これは法務大臣の個人的ないまの考え方ということでお聞き取りをいただきたい。この問題は、先ほど……
○瀬戸山国務大臣 仰せの難民問題は、率直に申し上げて非常に気の毒な立場でありますから、できる限り人道的な立場でこれを手当てをしたい、こういう方針でやっておりますが、さればといって、全部これを受け入れて日本の国内で処置ができる、かようなことでもございませんので、一定の条件のもとで一時受け入れをしておる、こういう状況でありましたが、いまお尋ねの点については事務当局から御説明をいたさせます。
【次の発言】 問題は、おっしゃるように、難民を日本に定住させるかどうかという点でございますが、まあ何とか定住の方法をということで各省検討しておるわけでございますけれども、何しろ、御承知のように非常に人口の多いと……
○瀬戸山国務大臣 間違いありません。
【次の発言】 ちょっとつけ加えて申し上げますが、御承知のとおりに、法務、検察はある特定の立場の人に道義的あるいは政治的責任があるのかどうかということを判定する機関ではございません。そういうことはやろうとも思いませんし、またやるべきでもない、これはもう御承知のとおりであります。そこで従来から国会、ロッキード委員会等において、この事件に関連して政治的、道義的に問われる立場の人があるのじゃないかということがしばしば論議されておる。そういうものはどうだという話がありますから、それはいま申し上げましたような立場で、こちらでそういう判断をすべきことではございません。国……
○瀬戸山国務大臣 勤労者の住宅について、法務省としては、現在までのところ加入しておる人はおりません。これはどうでしょうか。こういう法律を守らなければならないのは当然でございますが、それを公務員の人がこれに入らなければならない義務はないと思うのです。財産形成をして家を建てるために便宜を図ってやっただけのことで、これに入らないのはけしからぬというのは、私はちょっと理解できないのです。
○瀬戸山国務大臣 ただいま刑事局長から御説明したような状態でございますが、第一次裁判権を持っておるアメリカに裁判権の放棄を求めるという重大な事件、国民に大きな被害を与えた、こういうような場合にやるというたてまえを持っておりますが、この事件がもし犯罪ありと認められたときには、放棄を求める事件だと考えております。
○瀬戸山国務大臣 会社更生法を、どういう場合にどういう目的でというお話でございますが、大橋さん御承知のとおり、会社更生法の第一条にその目的が書いてあると思います。 会社が債務が多くなって経営が非常に悪くなってきておる、そのままに放置しておくと破産といいますか、つぶれるといいますか、そういう状態に近づきつつある、法律ではこれを窮境に陥っておるということを言っております。えらいことになっているということでしょう。そこで、そのままにしておきますと会社がつぶれる、そうすると債権者なり株主なりあるいは雇用者その他に大変迷惑をかけて経済の混乱を来すおそれがある、こういう状態の場合に、これを適当に調整をし、……
○瀬戸山国務大臣 私からまずお答えいたします。 本日、ただいまちょうど、ロッキード事件の丸紅関係の証人調べが行われております。まだ全部ではありませんけれども、一部証人から、検察の起訴事実に関連して、関係者として体験したことをいま証言をいたしておるわけでございます。 いま関係資料というお話でございますが、どういう範囲のことを言われておるのかわかりませんけれども、裁判資料は、御承知のとおり裁判所に所属しておるものでありますから、公判に係属しておる資料は裁判所の所管にかかっております。でありますから、これを国会に求められるかどうかということは、裁判所との関係でありまして、こちらからこれを出すとか……
○瀬戸山国務大臣 ロッキード事件の公判経過については、刑事局長から御説明させることにいたします。
【次の発言】 国会の委員会あるいは国会でだれそれを証人に呼ぶ必要があるかどうか、これは私から申し上げるまでもなく、国会でその適否を御判断願う、こういうことであろうと思います。ただ、こういうふうに刑事裁判に関係しておる人に対する証人ということになりますと、従来から申し上げておりますように、願わくば裁判の公正、また公正維持に支障のないように御配慮をいただければ幸せである、こういうことをわれわれは国会にお願いしておるわけでございまして、そういう判断をも含めて国会でお決めなさることについて私どもからとやこ……
○瀬戸山国務大臣 ただいま御提案になりました法律案について、法務大臣としての所見を申し述べたいと存じます。 いわゆるネズミ講のうち、出資法違反または詐欺罪に当たる形態のものについては、従来から厳正な取り締まりがなされてきたところでありますが、本法案が成立施行された際は、検察当局としても、これを十分活用し、効果的な取り締まりを励行いたしまして、立法の趣旨にこたえるものと考えるものであります。
○瀬戸山国務大臣 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を便宜一括して説明いたします。 政府は、人事院勧告の趣旨にかんがみ、一般の政府職員の給与を改善する必要を認め、今国会に一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を提出いたしました。そこで、裁判官及び検察官につきましても、一般の政府職員の例に準じて、その給与を改善する措置を講ずるため、この両法律案を提出した次第でありまして、改正の内容は、次のとおりであります。 裁判官の報酬等に関する法律の別表に定める判事補の報酬及び五号以下の簡易裁判所判事の報酬並……
○瀬戸山国務大臣 憲法で裁判官の報酬というのを特別に決めまして、そしてこれは減額はできない、こうなっておりますのは、前にも申し上げました、正森さんも十分御承知のとおり、裁判官の独立を保持するためにあるということです。裁判官の独立というのは非常にむずかしいことだと思いますが、この点だけを言いますと、経済的な事情によって裁判官の独立を侵してはならないという意味でこういうことになっておる。 そこで、いま議論になっておりますのを聞きますと、問題は、一体裁判官の地位を保つためあるいは体面を保つ、裁判の公正を期するための立場を維持するためにどのぐらいの報酬がいわゆる相当の額の報酬か、これが問題になると思……
○瀬戸山国務大臣 先ほど利息制限法それからいわゆる出資法との関係等お話がありましたが、率直に申し上げて、理論的に非常に矛盾を感ずるのです。これは昭和二十九年に同時にできた法律でございますが、確かに一体そういう金利体系あるいは金利の出てくる貸借の金額の区別というものが、そういうふうなものでいいかどうかもあわせて検討する段階に来ておるのじゃないか、これは私の個人的な見解です。まだそういうことを結論を出しておるわけではありませんが、それと出資法との関係、いまおっしゃったような確かに矛盾がある、私も最初からそう考えておりますけれども、それをどう現実に合うようにするかということは、大きな検討課題だと思っ……
○瀬戸山国務大臣 わが国に在留する外国人の入国手続でございますが、これは先ほど文部大臣からも御説明申し上げましたように、一年以上在留する者すべて指紋をとっておるわけでございます。これは正木さんも御承知だと思いますが、わが国の社会秩序の維持のためにやっておるわけでございまして、どこの国民であるからという差別は一切やっておりません。また、他の多くの諸外国でもやっておることでございまして、これは在留外国人の同一性を明確にする、このためにやっておることでございますから、その国の社会事情によって違うところもありますが、これは相互主義の関係には関係ないもの、私どもはかように考えておるわけでございます。
○瀬戸山国務大臣 裁判の実態については、いま刑事局長がすぐ参りますから、その際にお答えいたしたい。
【次の発言】 私もすべての刑事事件の進捗状況など知るよしもないわけでございますが、いまの事件はまことに遺憾でございます。可能な限り促進させるように努力をしたいと思います。
○瀬戸山国務大臣 刑法三十六条の正当防衛でございますが、これは御承知のとおり「急迫不正ノ侵害ニ対シ自己又ハ他人ノ権利ヲ防衛スル為メ已ムコトヲ得サルニ出テタル行為ハ之ヲ罰セス」こういうことでございます。いま自衛隊の云々の話がありましたが、私どもの解釈では、これは犯罪になるかならないかの規定でありまして、そういう急迫不正の場合には犯罪としては認めない。これはどういうことかというと、生命あるものは当然に、そういう思わざる不正の侵害があるときにはこれに対して防衛をする本能がありますから、そのことを刑法上認めて、そういう場合には罪とはしないのだ、こういう規定でございます。でありますから、これはいわゆる自……
○瀬戸山国務大臣 先ほど来山田さんから御意見いただきましたように、これは起こってからというよりも起こらないようにするのが最善の方法だと思います。そうは言いましても、なかなかいまの世界情勢、世界各国の事情等によると必ずしもそれを万全に行うという体制はない。でありますから、政府といたしましては対策本部を設けましてあらゆる対策を総合的に講じなければならない。まず国内的に講じなければならないし、国際的にも世界各国の協力も求めなければならない、この点については先ほど外務大臣からもお話がありました。国内的措置は行政的にもやらなければならぬし、それで間に合わないところをさしあたりきょう御審議をいただいており……
○瀬戸山国務大臣 昭和五十三年度法務省所管予定経費要求の内容につきまして、大要を御説明申し上げます。 昭和五十三年度の予定経費要求額は三千七億一千九百九十六万九千円であります。前年度予算額二千七百七十七億三千六百三十七万八千円と比較いたしますと、二百二十九億八千三百五十九万一千円の増額となっております。 さて、予定経費の増減について、内容を大別して御説明いたしますと、第一に、人件費関係の増百七十四億六千二百四十七万九千円であります。これは、昇給等の原資として職員基本給の増額分が主なものでありますが、そのほかに、法務事務官、検察事務官等四百三十人の増員に要する人件費が含まれております。 こ……
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