このページでは松永光衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。
○松永光君 ただいま議題となりました平成九年度一般会計補正予算(第1号)外二案につきまして、予算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 まず、補正予算の概要について申し上げます。 一般会計予算については、歳出において、災害関係経費の追加、中小企業等金融対策関係経費、臨時福祉特別給付金のほか、義務的経費の追加など、特に緊要となった事項について措置を講ずるとともに、既定経費の節減並びに地方交付税交付金及び予備費の減額を行うこととし、歳入においては、特別減税の実施と租税及び印紙収入の減収等を見込む一方、前年度剰余金の受け入れを計上するほか、公債金及び特例公債金の増額を行うこととさ……
○国務大臣(松永光君) 稲葉議員にお答えいたします。 今回の事態をどう受けとめ、行政処分等をどのように行うかのお尋ねでございますが、本件についてはまことに申しわけないことであり、今回の事態を厳正に受けとめ、おわびを申し上げるものであります。そして、どうして今回のような不祥事が起こったのか、その原因を徹底的に解明して、その結果を公表するとともに、被疑者に対する行政処分はもちろんのこと、関係監督者に対する処分についても厳正に行う所存であります。 このため、新たに設置された金融服務監査官を最大限に活用するとともに、いわゆるMOF担の存在を必要としない、そういう行政に転換し、行政の透明性の確保を図……
○国務大臣(松永光君) 平成十年度予算の御審議をお願いするに当たり、財政及び金融行政の運営の基本的な考え方と予算の大要を御説明したいと思いますが、その前に、このたびの金融検査をめぐる不祥事について申し述べます。 先般、大蔵省の金融検査部に所属する職員が収賄の容疑により逮捕されましたことは、大蔵省に対する信頼を著しく損なうものであり、ざんきにたえません。ここに改めて国民の皆様におわび申し上げます。 今回の事態への対応については、これまでの国会審議の過程などで申し上げているところでありますが、まず、綱紀の保持を徹底するため、新たに金融服務監査官を大臣官房に設置いたしました。金融服務監査官は、民……
○国務大臣(松永光君) 羽田議員に御答弁申し上げます。 財政構造改革法と経済金融対策についてのお尋ねでしたが、この点については総理から詳細に御答弁がありました。私も同じ考え方でありまして、財政構造改革と景気対策とは二者択一のものではないと考えております。 こうした考え方で、二兆円の特別減税、金融システム安定化対策を初めとする、財政、金融両面にわたる幅広い措置をとったわけでございます。こうしたさまざまな取り組みのすべてが相乗効果を持って、我が国経済の強い回復をもたらすものと考えております。 次に、我が国の金融の現状についてのお尋ねでございましたが、この点についても総理から御答弁がございまし……
○国務大臣(松永光君) ただいま議題となりました平成十年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案、法人税法等の一部を改正する法律案及び租税特別措置法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 まず、平成十年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案について御説明申し上げます。 平成十年度予算につきましては、財政構造改革法に従い、歳出全般について聖域を設けることなく徹底した見直しを行いつつ、限られた財源を重点的、効率的に配分したことにより、前年度当初予算に対して一般歳出について五千七百五億円、一・三%の縮減を達成するとともに、公債減額一兆千五百億円……
○国務大臣(松永光君) 鰐淵議員にお答え申し上げます。 地方財政を健全化するため税財源の見直し等を図るべきであるとのお尋ねですが、国と地方の間の税財源の見直し等の問題については、国と都道府県、市町村の事務配分に応じた国税と地方税の税源配分、地方交付税や個々の補助金等種々の制度のあり方にかかわる問題であり、国と地方の財政状況等を総合的に勘案し、幅広い見地から検討を行っていくべき課題であると考えております。 これらの問題を含め、今後、国と地方の役割分担の見直しや、補助金等の整理合理化に応じた地方税財源の充実確保を図っていくことが重要であると考えておるところであります。(拍手)
○国務大臣(松永光君) 濱田議員にお答えいたします。 お尋ねの沖縄振興策と国際都市形成構想の件についてでございますが、今般の沖縄振興開発特別措置法の改正案において、沖縄の経済振興に資する観点から、特別自由貿易地域における所得控除制度の創設、自由貿易地域等における特別税額控除制度の創設及び沖縄型特定免税店制度の創設等を提案をしているところであります。 今後の沖縄振興策につきましても、政府が県と協議し、県の考え方を十分に伺っていく中で検討されるものと考えております。 以上でございます。(拍手)
○国務大臣(松永光君) ただいま議題となりました金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案及び金融機関等が行う特定金融取引の一括清算に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 まず、金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律案につきまして、御説明申し上げます。 本法律案は、我が国内外の社会経済情勢の変化に即応し、諸外国との調和を図りつつ、自由かつ公正で内外の利用者に資する金融システムを構築するため、証券取引法、証券投資信託法、銀行……
○国務大臣(松永光君) 伊藤議員にお答えいたします。 今回、総理が表明された経済対策が諸外国の不信感を払拭できるのかという御質問でございますが、総理は、我が国経済及び経済運営に対する内外の信頼を回復するに必要かつ十分な規模の経済対策を講じることを決意し、国民の皆様にその考え方を発表されたところであります。これは、国会を初めとする国民の皆様の声、国際社会の声を踏まえつつ総理が政治決断されたものであり、必ずや皆様に御理解をいただけるものと確信しております。 また、私は、国会のお許しが得られれば、G7に出席し、その場においても、理解が得られるよう説明に努めてまいる所存であります。(拍手)
○国務大臣(松永光君) 石垣議員にお答えいたします。 私の責任についてのお尋ねですが、このたび、大蔵省において金融関連部局に在籍した職員を中心に調査を行った結果、多数の職員について民間金融機関等との間に行き過ぎた関係があったことが判明しましたので、厳正な処分を行ったところであります。まことに遺憾であり、深くおわびを申し上げます。今回の不祥事について深く反省するとともに、綱紀の厳正な保持を図り、信頼回復に向けて職務に邁進する決意であります。 大蔵省職員一同、これを契機に、綱紀の厳正な確保を図るとともに、新しい時代の要請を踏まえて、真に国民の負託にこたえられるよう全力を尽くしていく決意であるこ……
○国務大臣(松永光君) 大蔵省においては、金融関連部局に在籍した職員を中心に民間金融機関等との関係について調査を行ってきたところでありますが、この結果、多数の職員において民間金融機関等との間に行き過ぎた結果があったことが判明しました。まことに遺憾であり、深くおわび申し上げます。 調査の結果に基づき、これまでの国会での御論議も踏まえつつ、四月二十七日、厳正な処分を行ったところであります。 その内容は、国家公務員法上の懲戒処分である停職が一名、減給が十七名、戒告が十四名、内規に基づく処分である訓告が二十二名、文書厳重注意が三十三名、口頭厳重注意が二十五名、合計百十二名であります。このほか、国家……
○国務大臣(松永光君) ただいま議題となりました一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 我が国財政は危機的な状況にあり、我が国経済社会を健全で活力あるものとし、安心で豊かな福祉社会を実現していくために、財政構造改革は先送りの許されない重要な課題であります。財政構造改革を推進していくためには、国鉄長期債務及び国有林野累積債務の処理に本格的に取り組むことが不可欠であり、将来世代に安易に負担を先送りすることのないよう、抜本的な処理を行うこととしたところであります。 本法律案は、その抜本的処理の一環として長期債務等を一般会計へ承継……
○国務大臣(松永光君) 今般、政府は、四月二十四日に決定した総合経済対策を実施するため、平成十年度補正予算を提出いたしました。その御審議をお願いするに当たり、当面の財政及び金融行政の運営の基本的考え方を申し述べますとともに、補正予算の大要を御説明申し上げます。 最近の経済情勢は、家計や企業の景況感が悪化したことを背景に、景気は停滞し、一層厳しさを増しております。 政府は、こうした経済状況に対応し、我が国経済を力強い回復軌道に乗せ、我が国経済に対する内外の信頼を回復するため、総事業規模で十六兆円を超え、国、地方の財政負担が十二兆円規模の過去最大の総合経済対策を決定いたしました。 本対策にお……
○松永委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
このたび、皆様の御推挙によりまして、私が予算委員長に選任されました。職責の重大さを痛感いたしております。
甚だ微力ではございますが、練達堪能なる委員各位の御協力を賜り、公正かつ円満な委員会運営を図ってまいる所存でございます。
何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 この際、去る九月二十九日の議院運営委員会における理事の各会派割当基準の変更等に伴い、理事の辞任及び補欠選任を行います。
まず、理事辞任の件についてお諮りいたします。
理事中川秀直君から、理事を辞任したいとの申し出があります。……
○松永委員長 これより会議を開きます。
開会に先立ちまして、新進党、民主党及び太陽党所属委員に対し、事務局をして御出席を要請いたさせましたが、御出席が得られません。
再度理事をして御出席を要請いたさせますので、しばらくお待ちください。
速記をとめてください。
【次の発言】 速記を起こしてください。
理事をして再度御出席を要請いたさせましたが、新進党、民主党及び太陽党所属委員の御出席が得られません。やむを得ず議事を進めます。
国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
予算の実施状況に関する事項について、議長に対し、国政調査の承認を求めることとし、その手続につきましては、委……
○松永委員長 これより会議を開きます。
予算の実施状況に関する件について調査を進めます。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本件調査のため、本日、参考人として日本銀行総裁松下康雄君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。小沢一郎君。
【次の発言】 では、もう一回、内閣法制局長官。(発言する者あり)静粛に願います。
【次の発言】 御静粛に願います。
じゃ、総理、お願いします。
○松永委員長 これより会議を開きます。
予算の実施状況に関する件について調査を進めます。
本日は、景気、倫理、行革及び外交等について集中審議を行います。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。石川要三君。
【次の発言】 これにて石川君の質疑は終了いたしました。
次に、田中慶秋君。
【次の発言】 御静粛に願います。(発言する者あり)御静粛に願います。(発言する者あり)御静粛に願います。やかましいのはその付近だ。御静粛に願います。
【次の発言】 今の静粛でない発言は困ります。(発言する者あり)注意した後に君は発言しているね。御静粛に願います。(発言する者あり)御静粛に願います。
……
○松永委員長 これより会議を開きます。
予算の実施状況に関する件について調査を進めます。
本日も引き続き、景気、倫理、行革及び外交等について集中審議を行います。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本件調査のため、本日、参考人として日本銀行総裁松下康雄君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。伊藤公介君。
【次の発言】 これにて伊藤君の質疑は終了いたしました。
次に、田中慶秋君。
○松永委員長 これより会議を開きます。
証人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
予算の実施状況に関する件の調査に関し、泉井石油商会問題について、来る二十八日午前九時三十分に泉井純一君を証人として本委員会に出頭を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
衆議院規則第五十三条の規定により、その手続をとることといたします。
次回は、来る二十八日午前九時三十分より委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後三時一分散会
○松永委員長 これより会議を開きます。 予算の実施状況に関する件の調査に関し、泉井石油商会問題について、泉井純一君より証言を求めることといたします。 この際、証言を求める前に証人に一言申し上げておきます。 昭和二十二年法律第二百二十五号、議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律によって、証人に証言を求める場合には、その前に宣誓をさせなければならないことになっております。 宣誓または証言を拒むことのできるのは、まず、証人、証人の配偶者、三親等内の血族もしくは二親等内の姻族または証人とこれらの親族関係があった者及び証人の後見人後見監督人または保佐人並びに証人を後見人後見監督人または保佐……
○松永委員長 これより会議を開きます。
予算の実施状況に関する件について調査を進めます。
本日は、銀行及び証券問題等について集中審議を行います。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本件調査のため、本日、参考人として日本銀行総裁松下康雄君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。宮澤喜一君。
【次の発言】 この際、深谷隆司君から関連質疑の申し出があります。宮澤君の持ち時間の範囲内でこれを許します。深谷隆司君……
○松永委員長 これより会議を開きます。
参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
予算の実施状況に関する件の調査に関し、銀行及び証券問題等について、来る九日、参考人として山一證券株式会社前代表取締役会長行平次雄君及び株式会社北海道拓殖銀行前取締役頭取河谷禎昌君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
【次の発言】 次に、証人として書類提出要求に関する件についてお諮りいたします。
予算の実施状況に関する件の調査に関し、泉井石油商会問題について、議院における証人の宣誓及び証言等に関する法……
○松永委員長 これより会議を開きます。 予算の実施状況に関する件について調査を進めます。 本日は、本件調査のため、銀行及び証券問題等について、参考人に対して質疑を行います。 ただいま御出席をいただいております参考人は、山一證券株式会社前代表取締役会長行平次雄君であります。行平参考人には、銀行及び証券問題等について、そのお立場から忌憚のない御意見をお述べいただきたいと存じます。 なお、委員の質疑時間は限られておりますので、お答えはできるだけ簡潔、明瞭にお願いいたします。念のため申し上げますが、御発言の際はその都度委員長の許可を受けることになっております。また、衆議院規則の規定により、参考……
○松永委員長 これより会議を開きます。 この際、御報告いたします。 去る十二月五日の本委員会において、予算の実施状況に関する件の調査に関し、泉井石油商会問題について、証人として、泉井純一君に対し、書類の提出を求めることに決し、直ちに議長を経由して要求いたしました。 要求いたしました項目は、 一、泉井純一君が逮捕勾留中にノートに書き記 したとされる手記いわゆる備忘録の原本 二、泉井純一君が平成九年九月八日にホテル オークラで記者会見をした際の当該ホテル使 用に係るすべての領収書及びその明細書の原 本であります。 その結果、昨十一日、泉井純一君から回答及び書類の提出があ……
○松永国務大臣 ただいま議題となりました財政構造改革の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案及び平成十年分所得税の特別減税のための臨時措置法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、財政構造改革の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 人口構造の高齢化等、財政を取り巻く環境は大きく変容しており、財政構造改革を推進する必要性は変わるものではありません。 しかしながら、昨年末に大型金融機関の破綻が相次ぎ、また、アジアの幾つかの国で金融、経済の混乱が生じたことに……
○松永国務大臣 減税のことでございますから、財政を預かる私の立場から申し上げさせていただきますが、まず、法人税につきましては、御案内のとおり、国税については、課税ベースを拡大した上で税率を三%減額することをこの間の国会で決めていただきました。 今税制調査会等で議論されておるのは、実効税率を考えますというと、地方の法人事業税という問題があるわけでありまして、その点をどういう形で整理していくかという問題になってくるわけであります。それが一つ。したがって、それはそういう具体的な問題になってきておるわけです。 ただ、法人税を三兆円減税しますといっても、どの部分をどう減税するかという議論が出てこない……
○松永国務大臣 先ほどからの委員の御質問の中で、今回のサミットについて、日本の新たな経済対策についての評価は得られたものの、金融機関の不良債権の処理が進んでいないということについての要望があったということは、実はその前のG7蔵相会議でも、新経済対策についての評価をした上で、金融機関の強化あるいは構造改革ということを私も言われたわけであります、そのことについて私なりに説明をいたしましたが。 今度の総合経済対策の中での不良債権処理を加速化させるという政策、これは非常に大事な政策として私どもはその遂行にこれから全力で取り組んでいきたい、こう考えております。 どれから手をつけていくのかという話でご……
○松永国務大臣 先ほどの、臨機応変というのはよくないという話がございましたが、委員もお認めになりましたように、我が国の中長期的な目標としてなし遂げなければならぬのが財政構造改革であります。財政構造改革の必要性は委員もお認めになっているのだろうというふうに思います。その中長期的な目標は目標として完遂に向けて努力していくと同時に、そのときそのときの経済、景気の情勢を見て、そこで臨機応変的に景気対策を打っていくということ、これはやるべきことだというふうに思います。 そういう意味で、なるほど日本の経済、大きな経済になっておりましても、やはり短期の、あるいはそのときにおける経済、景気情勢を見ながら適切……
○松永国務大臣 現在の我が国経済の非常に厳しい状況、景気が低迷してその厳しさはかつてないほどのものであるということ等を考えれば、速やかにこの状態から抜け出せるような施策を思い切って打っていかなければならぬ、そういう考え方のもとに、今回の総合経済対策を実施することにしたわけであります。 その場合には、当然のことながら、それを実施するための財源が必要になってきます。その財源措置としては、現在の財政状況のもとでは大変厳しいことでありますけれども、特例債を発行して財源に充てざるを得ない、こういう状況であります。そういたしますと、特例債の発行限度額というものは、委員よく御承知のとおり、前年度よりも少な……
○松永国務大臣 貸し渋りというのは、あってはならぬことなのでありまして、その意味でずっと私どもは注視してきております。 そういうことからこの間も、というのは四月二十七日でありましたが、銀行等の代表者に大蔵省に来てもらいまして、私から直接、国民から民間金融機関が貸し渋りをしているなどという批判を受けないようにきちっとやってもらいたいということを強く要請したところであります。 先ほどの数字でございますが、日銀総裁の言葉にもありましたように、片方の資料は月中平均、片方の資料は月末平均でございますから、数字には差が出てきておるのであります。 全国銀行の月中平均、これは前年同月比で二・五%減少とい……
○松永国務大臣 お答え申し上げます。 長くならぬように注意いたしますけれども、委員が先ほど御指摘になりましたように、去年の秋から暮れにかけての金融機関の大型倒産等、これはやはり金融機関に対する検査が万全であったかどうか、私は、胸を張って万全であったとは言いがたい、そう反省をしておるところであります。 委員もよく御承知のとおり、この四月一日から自己査定、早期是正措置が適用されることになりまして、金融機関がみずから資産内容その他について自己査定をし、公認会計士等、外部監査をきちっと受けておかなきゃならぬということになっております。それを前提にして、大蔵省の金融機関に対する検査は、そうした自己査……
○松永国務大臣 国と地方公共団体との間の税財源の配分の問題についての御指摘だと思いますが、その前に、大事なのは、国と地方との役割分担、これをしっかり踏まえることが一つ。 それともう一つは、我が国は狭い国土ではありますけれども、地方の方は、どんな税制にしても実は税収が非常に少ない。しかし、東京を初め大都市等はやはり税収が多い。そこの調整をどうするかという問題が一つあるわけでございます。 それともう一つは、国が地方の財政力いかんにかかわらずどうしても推進しなければならぬという事業もあります。そういう事業については、補助金を交付して、そしてやってもらわなければならぬという分野も実はあるわけであり……
○松永国務大臣 私から答えさせていただきます。
予算編成作業、これはもう委員もよく御存じのことと思いますけれども、九月以降に、各省庁と大蔵省との間で十分な論議を行いながら予算編成作業が進んでいくわけであります。この作業はあくまでも政府内部の作業でありまして、その経過というものを全面公開するというようなことは、いろいろ誤解を生ずるおそれもありますので、これは困難なことではないか、こう思っております。
【次の発言】 予算編成作業というのは政府内部の作業でありまして、そして、最終段階に入ってまいりますというと、各省庁でほぼこういう予算になったということが公表されますし、それからまた、こういう事項が……
○松永国務大臣 経済を安定させ、かつ安定成長を図っていくということが国政の上では非常に大事な施策であると思いますが、委員よく御承知のとおり、そのための政策としては、主たるものが一つが金融政策であり、一つが財政政策であるというふうに私は思います。 金融政策は、御存じのとおり、公定歩合などの重要部分、これは日銀の専管事項になっているわけでありまして、さらに、新しい日銀法で日銀の独立性というものがさらに強くなってくるという制度になったわけであります。財政政策、すなわち予算を編成する、あるいは、そのときそのときの経済事情に応じて補正予算も編成する、こっちは実は大蔵省の所管事項、こういうふうになってお……
○松永国務大臣 お答えいたします。
実は、あの当時は、そう詳しいことを知らずにしゃべってしまったわけでありますが、実際を言いますというと、金融監督庁の設立準備室、これは大蔵省にあるのじゃなくして、ほかの方にあるものですから、私の方のあれはちょっとミスでございました。おわびいたします。
いろいろな準備を進めまして、六月中には設立されるもの、こういうふうに理解をいたしております。
【次の発言】 その点につきましては、今御審議を願っている法案の第二十条八号に書いてあるとおりでございまして、必要最小限のものにするというのが考え方の基本でございまして、政府部内でその点は調整が進められるもの、こういう……
○松永国務大臣 今般、大蔵大臣を拝命いたしました松永でございます。 今回の大蔵省をめぐる不祥事は、行政に対する信頼を著しく傷つけるものであり、ざんきの念にたえません。職員一同、深く反省するとともに、綱紀の粛正を徹底し、国民の信頼の回復に全力で取り組む決意であります。 また、現下の経済金融情勢への対応は緊急を要するものでありまして、金融システム安定化のための措置等を初めとする諸施策にも全力で取り組んでまいりたいと思います。 このような折、大蔵大臣の任に当たることとなり、その責務の重大さを痛感いたしておりますが、皆様方の御指導と御協力をいただきつつ、その職責を果たしてまいる所存でありますので……
○松永国務大臣 お答えを申し上げます。 今、激励の意味を込めた質問をいただきまして、ありがとうございました。 私は、やはり政治家として、火中のクリを拾うことになることが予想されても、与えられた使命は懸命に努力するというのが政治家の生き方だろう。実際の話、考えるいとまもなく、急いで決断せざるを得なかったので、大蔵大臣就任要請を引き受けたわけであります。 私の大臣就任と同時に、総理からは、大蔵改革を断行して、大蔵省を生まれ変わらせることによって国民の信頼を回復するよう、そういう強い指示を受けました。私は、この指示を受けまして、綱紀粛正を徹底するとともに、いわゆるMOF担などの存在を必要としな……
○松永国務大臣 浜田委員にお答えいたします。
今委員申されましたことは、私どもすべてこれは同感でありまして、金融システム安定のために全力で頑張っていくことが私の務めでございます。その務めをしっかり果たして、我が国経済の安定を図り、ひいてはアジア、世界経済の安定にも貢献していかなきやならぬというふうに思っております。
全力を傾けて金融システムの安定のために頑張っていきたい、こう思っておりますので、よろしくひとつ御指導のほどをお願いします。
【次の発言】 お答えいたします。
その前に、励ましとお祝いの言葉をいただきましてありがとうございました。
御質問に対するお答えでございますが、自民党に……
○松永国務大臣 この法律案につきましては、稲作転換の必要性に顧み、あえて反対いたしません。
○松永国務大臣 財政及び金融行政の運営の基本的な考え方と平成十年度予算の大要につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げる次第でございます。 まず、このたびの金融検査をめぐる不祥事について申し述べます。 先般、大蔵省の金融検査部に所属する職員が収賄の罪により起訴されたことは、大蔵省に対する信頼を著しく損なうものであり、ざんきにたえません。ここに改めておわび申し上げます。 今回の事態に対し、まず、綱紀の保持を徹底するため、新たに金融服務監査官を大臣官房に設置いたしました。この制……
○松永国務大臣 お答えいたします。 大蔵省の職員が、委員御存じのとおり二名起訴され、二名逮捕されているという状況でありますが、いずれも古くからずっと続いてきておる事件でございまして、この関係では捜査当局が厳正な捜査を進めるものと思っております。 大蔵省としては、その捜査当局の捜査活動には全面的に協力をしていかなければならぬ、そういう立場にあるわけでありまして、そのとおりしていくつもりであります。 私が力を入れておるのは、捜査当局の捜査の対象にはなっていないものの過去において公務員として恥すべきことをした者がおる可能性が相当ある、そういう者について内部調査をきちっとやって厳正な処分をするこ……
○松永国務大臣 ただいま議題となりました平成十年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案及び関税定率法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、平成十年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案につきまして御説明申し上げます。 平成十年度予算につきましては、財政構造改革法に従い、歳出全般について聖域を設けることなく徹底した見直しを行いつつ、限られた財源を重点的、効率的に配分したことにより、前年度当初予算に対して一般歳出について五千七百五億円、一・三%の縮減を達成するとともに、公債減額一兆千五百億円を実現するな……
○松永国務大臣 九七年十−十二の状況が大変厳しい結果として数字に出たことは承知をいたしておりますが、あの時期はアジア地域の通貨、金融の大変な問題が発生をし、かつ我が国内でも大型金融破綻等が起こり、国民の中に非常な不安が広がつた、雇用不安もあった、そういうことから消費者もあるいはまた企業の方も大変マインドが冷え込んできた、その結果がああなったのかなというふうに私は思いました。 これを大変重大に受けとめて、御存じのように二兆円の特別減税その他の手が打たれた、こう思うのでありまして、それによってあの最悪の事態は、金融システム安定化の法律を通していただいてそれを実行に移しましたので、金融システムにつ……
○松永国務大臣 ただいま議題となりました特定住宅金融専門会社の債権債務の処理の促進等に関する特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、債権処理会社が譲り受けた住宅金融専門会社の貸付債権その他の財産の処理をさらに促進する必要があることにかんがみ、その回収等に伴う利益と損失を相互に調整する等の措置を講ずることとし、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。 まず、国庫納付または国庫補助の基準となる債権処理会社による譲り受け債権等の回収等に伴う利益または損失について、各事業年度ごとの回収益……
○松永国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 国際通貨基金が引き続き国際通貨体制の中心的役割を担うためには、世界経済の拡大に応じてその資金基盤を強化することが必要とされ、先般、国際通貨基金は、その出資総額を四五%増加させる第十一次増資を行うことを決議いたしました。 同決議において、我が国の出資額は、現行の八十二億四千百五十万特別引き出し権から百三十三億千二百八十万特別引き出し権に増額されることとなります。また、我が国の出資比率は上昇し、出資額は、現在のド……
○松永国務大臣 ただいま議題となりました金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律案、特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案及び金融機関等が行う特定金融取引の一括清算に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律案につきまして御説明申し上げます。 政府は、我が国内外の社会経済情勢の変化に即応し、諸外国との調和を図りつつ、自由かつ公正で内外の利用者に資する金融システムを構築するため、証券取引法、証券……
○松永国務大臣 大蔵省においては、金融関連部局に在籍した職員を中心に調査を行ってきたところでありますが、この結果、多数の職員において民間金融機関等との間に行き過ぎた関係があったことが判明しました。まことに遺憾であり、深くおわびを申し上げます。 調査の結果を踏まえ、昨日、厳正な処分を行ったところであります。 その内容は、国家公務員法上の懲戒処分である停職が一名、減給が十七名、戒告が十四名、内規に基づく処分である訓告が二十二名、文書厳重注意が三十三名、口頭厳重注意が二十五名、合計百十二名であります。このほか、国家公務員法上の懲戒処分対象者ではありませんが、辞職した者が一名あります。これは、かつ……
○松永国務大臣 お答えいたします。 先ほどから委員と事務方との質疑応答を聞いておりまして、消費者の保護、消費者の利便性、これが一番大事なことではなかろうかというふうに私は思いました。例えば、銀行の窓口における投資信託の販売などは、ややともすれば、投資信託は元本保証はない、しかし、一般の消費者からすれば、預金と同じように元本はちゃんと保証されておるし、それに利息がつくんだという認識の人が多いだろうと私は思う。したがって、銀行の窓口における投資信託の販売などについては、先ほど委員から御指摘がありましたように、元本保証はないものだということ、預金とは違うんだということ、そういったことをはっきり説明……
○松永国務大臣 委員もよく御承知と思いますが、国家公務員がやめた場合の退職金の問題については、国家公務員退職手当法という規定がございまして、国家公務員法第八十二条の規定による懲戒免職の処分、これを受けた場合には退職手当を支給しないということになっておりますが、これ以外の場合につきましては、国は退職手当を支給する、そういう義務があるという規定になっております。 しかしながら、本件のような場合においては、その規定どおりに処理していいかどうか、いろいろ考えなければならぬ、こう思っておるわけであります。しかし、法的に言えば、退職金については、まず、退職した人が、言うなれば国に対して退職金の支給を求め……
○松永国務大臣 文字どおりある程度、新聞等で見ました。詳細なことは見ておりませんけれども、ポイント、ポイントは承知いたしております。
【次の発言】 要するに、当時の松野証券局長と三木元社長とが証券局長室で会った。そのときの話の内容が、松野氏の委員会における証言の内容と、それからきのうの三木元社長の証言の内容とに食い違いがある。松野氏としては何かを示唆したということはないというのが松野氏の証言の内容ではなかったかというふうに記憶いたしておりますが、きのうの三木社長の証言は示唆を受けたという形の証言ではなかったかなという私の認識であります。
○松永国務大臣 お答えいたします。 先般のG7の会合は、正確に言えば、まず前段がG7の蔵相会議、後半の方が蔵相、外相のG7の会議、そして三段目がG8の蔵相、外相会議、そういうふうな会議でございました。したがって、中央銀行総裁というのは今回は参加していないわけであります。 そこの会議での話、さらにまたその前に行った日米蔵相会議の話の概要について御質問があったものと思うのでありますが、まず、ルービン米財務長官と私とのバイの会談では、まず私の方から、四月二十四日付で政府が決定をした十六兆を超す総合経済対策についての説明をし、そしてその内容についても概略を説明したのが話の始まりでございました。 ……
○松永国務大臣 ただいま議題となりました一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 我が国財政は危機的状況にあり、我が国経済社会を健全で活力あるものとし、安心で豊かな福祉社会を実現していくために、財政構造改革は先送りの許されない重要な課題であります。財政構造改革を推進していくためには、国鉄長期債務及び国有林野累積債務の処理に本格的に取り組むことが不可欠であり、将来世代に安易に負担を先送りすることのないよう、抜本的な処理を行うこととしたところであります。 本法律案は、この抜本的処理の一環として長期債……
○松永委員長 これより会議を開きます。
この際、昨十二日の議院運営委員会における理事の各会派割当基準の変更等に伴い、理事の辞任及び補欠選任を行います。
まず、理事辞任の件についてお諮りいたします。
理事木島日出夫君から、理事を辞任したいとの申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。
ただいまの理事辞任並びに委員の異動に伴いまして、現在理事が三名欠員となっております。この際、その補欠選任を行いたいと存じますが、先例によりまして、委員長において指名するに御……
○松永委員長 これより会議を開きます。
平成九年度一般会計補正予算(第1号)、平成九年度特別会計補正予算(特第1号)、平成九年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案を一括して議題といたし、審査に入ります。
まず、三案の趣旨について政府の説明を聴取いたします。三塚大蔵大臣。
【次の発言】 これにて大蔵大臣の説明は終わりました。
大蔵大臣以外の大臣は御退席いただいて結構でございます。
引き続き、補足説明を聴取いたします。涌井主計局長。
【次の発言】 以上をもちまして補足説明は終わりました。
【次の発言】 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
ただいま説明を聴取……
○松永委員長 これより会議を開きます。
平成九年度一般会計補正予算(第1号)、平成九年度特別会計補正予算(特第1号)、平成九年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案を一括して議題といたします。
これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、これを許します。中川昭一君。
【次の発言】 この際、大原一三君から関連質疑の申し出があります。中川君の持ち時間の範囲内でこれを許します。大原一三君。
【次の発言】 これにて中川君、大原君の質疑は終了いたしました。
【次の発言】 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
平成九年度補正予算三案審査のため、来る二十一日午前……
○松永委員長 これより会議を開きます。
平成九年度一般会計補正予算(第1号)、平成九年度特別会計補正予算(特第1号)、平成九年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案を一括して議題といたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。伊藤英成君。
【次の発言】 銀行局長、答えなさい。数字の話だから。
【次の発言】 大蔵省山口銀行局長、答えてください。
【次の発言】 この際、石井一君から関連質疑の申し出があります。伊藤君の持ち時間の範囲内でこれを許します。石井一君。
【次の発言】 新井氏の証人喚問の申し出、それから日興証券の担当者の喚問の申し出、いずれも理事会で協議をすることに……
○松永委員長 これより会議を開きます。
平成九年度一般会計補正予算(第1号)、平成九年度特別会計補正予算(特第1号)、平成九年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案を一括して議題といたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。海江田万里君。
【次の発言】 涌井主計局長、もう一回詳しく説明してください。いつできるかということも含めて。
【次の発言】 もう一回、主計局長、いつ出せるような状況になるかどうか、正確に答えてください。
【次の発言】 主計局長、いつできる。
【次の発言】 それでは、海江田委員、十二時二十分から理事会を開きますので、その理事会の席までに、いつ出るか……
○松永委員長 これより会議を開きます。 平成九年度一般会計補正予算(第1号)、平成九年度特別会計補正予算(特第1号)、平成九年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案を一括して議題といたします。 本日は、各案審査のため、参考人として、一橋大学経済学部教授石弘光君、日本労働組合総連合会事務局長笹森清君、日本経済研究センター顧問金森久雄君、以上三名の方々に御出席をいただき、御意見を承ることにいたしております。 この際、参考人各位に一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、御多用中のところ本委員会に御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して厚くお礼を申し上げます。……
○松永委員長 これより会議を開きます。
国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
予算の実施状況に関する事項について、議長に対し、国政調査の承認を求めることとし、その手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
【次の発言】 次に、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
予算の実施状況に関する件の調査に関し、日興證券問題について、来る三十日午前九時に日興證券株式会社取締役社長金子昌資君及び同社元常務取締役濱平裕行君、また、同日午後一時に新井将敬君、以上三名を参考人と……
○松永委員長 これより会議を開きます。
平成九年度一般会計補正予算(第1号)、平成九年度特別会計補正予算(特第1号)、平成九年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案を一括して議題といたします。
三案に対する質疑は、去る二十六日終局いたしております。
ただいままでに、民友連及び平和・改革の両会派共同で五島正規君外二名から、また自由党加藤六月君外三名から、それぞれ平成九年度補正予算三案につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議が提出されております。
この際、両動議について提出者より順次趣旨の弁明を求めます。まず、五島正規君。
【次の発言】 次に、中井洽君。
○松永委員長 これより会議を開きます。 予算の実施状況に関する件について調査を進めます。 本日は、本件調査のため、日興證券問題について、参考人に対して質疑を行います。 ただいま御出席をいただいております参考人は、日興證券株式会社取締役社長金子昌資君及び同社元常務取締役浜平裕行君であります。 両参考人には、日興證券問題について、そのお立場から忌憚のない御意見をお述べいただきたいと存じます。 なお、委員の質疑時間は限られておりますので、お答えはできるだけ簡潔、明瞭にお願いいたします。 念のため申し上げますが、御発言の際はその都度委員長の許可を受けることになっております。また、衆議院規則……
○松永国務大臣 お答えいたします。 ただ、一週間前までは皆さん方と一緒になって予算委員会の運営に携わっておったものでありまして、それほど大蔵省の行政の細部に通じているわけではありません。 今の御質問については、私の法的な知識も少しあるものですから、それに基づいて申し上げますが、要するに、大蔵省の役人であった者が、自分の権限の及ぶところ、すなわち監督、被監督という関係のあるそういうところに天下りすることは、これはある程度の期間は置かないといかぬ。 監督、被監督という関係がないところについては、これは国家公務員の定めるところでよろしいだろう、こう思いますが、ただ、その点については、大蔵省はほ……
○松永国務大臣 平成十年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、予算編成の基本方針及びその概要を説明申し上げます。 平成十年度予算は、さきの臨時国会において成立した財政構造改革法に従って、歳出全般について聖域を設けることなく徹底した見直しに取り組み、法成立後初めての予算にふさわしいものとし、財政構造改革のさらなる一歩を進めるとの基本方針に基づいて編成したものであります。 歳出面につきましては、このような基本方針に基づいて編成した結果、一般歳出の規模は四十四兆五千三百六十二億円となり、前年度当初予算に対して五千七……
○松永国務大臣 お答えいたします。
私は、衆議院議員になって以来今日まで、議員という立場を使って不正な利益を一銭たりとも得たことはありません。常に政治倫理を守ってきておるつもりでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。
委員御指摘のように、国家公務員法に基づく処分を受けた人が勲章になってかえって出世するなどということは、私はあってはならぬことだというふうに思います。事実関係がどうなっているのかよくわかりませんので、そういう点はよく調べてみたいというふうに思います。
とにかく、国家公務員法上の処分を受けた者がかえって出世するんだということで、若いのが倫理を無視して行動するなどという……
○松永国務大臣 お答え申し上げます。 御存じのとおり、先般、G7に私行ってまいりました。その席で実はIMFの方から、日本においては、一九九八年における経済活動を下支えするために財政刺激の必要があるという見解が述べられたわけです。これはIMFの見解。G7参加国の共通の認識というわけではないのでございます。 それに対して、私は、その認識は認識として、日本政府は、先般お認め願った二兆円の特別減税、これが二月、三月に集中的に実行に移されるということ、それから補正予算の公共事業の追加、これも二月、三月、四月というふうに集中的に実行されるということ、それから平成十年度の予算、そしてそれの関連の減税措置……
○松永国務大臣 御答弁申し上げます。 その前に、七カ国蔵相・中央銀行総裁会合というのが正式の会合でありまして、その意味では、七カ国の蔵相と中央銀行総裁が正式メンバーでございます。それで、会合の声明にもありますように、その七カ国の蔵相・中央銀行総裁会議にカムドゥシュIMF専務理事がいわばオブザーバーの形で参加をされて、その議論にも参加をされた、まずこういういきさつがございます。 その会合で、世界経済及び金融市場の最近の動向等、あるいは各国の経済の動向等について、忌憚のない意見の交換がなされたわけであります。その中で、意見の相違点もあれば、あるいは合致した点もあります。それを取りまとめして、そ……
○松永国務大臣 お答え申し上げます。
今御提案申し上げておる十年度予算、これを一日も早く審議をして、そして上げていただいて、新年度から切れ目なく十年度予算に基づく事業というものを推進することができるように、同時にまた、関連法案、減税法案、これも速やかに成立をさせていただいて、減税の効果が出るような、そういう状況になることをひたすらお願いを申し上げる次第でございます。
【次の発言】 委員よく御承知のとおり、社会保障関係の予算につきましては、少子・高齢化が進行する中で、経済の発展、社会の活力を損なわないよう構造改革を推進し、制度の効率化、合理化を進めつつ、必要な給付を確保するという方針で編成をさ……
○松永国務大臣 山一の件は、証券取引等監視委員会が特別検査をやっておったところなのでございまして、内容については、証券取引等監視委員会の事務局が来ておりますので、必要があれば答弁させます。
なお、これが捜査当局の捜査の対象になれば、これはもう捜査当局の捜査にゆだねるしかない、こういうふうに思っております。
【次の発言】 委員も御承知のことと思いますけれども、示達書というのは、検査部が検査をして、その会社に、こういう点が問題ですよ、これはよくありませんよというわけで、改善措置を指示する文書なんですね。それに対して、後で、こういう点はこう直しましたというふうに当該会社からは返ってくる、それを示達……
○松永国務大臣 お答えを申し上げます。 参議院の予算委員会における質問の趣旨は、今申されましたけれども、一方において、プロ野球の選手については告発があり、そして刑事事件となって刑事処罰も受けた。一方、二年前のことでありますけれども、中島某氏は、告発がされずに、実は重加算税そして更正・決定。こうなったこの二つの間には、中島氏に対して、OBであるがゆえに甘かったのではないか、もし甘かったとすれば平等に反しますね、こういう御質問でございました。 法のもとの平等に反するような国税関係の執行がなされておるとすれば、それはよろしくないので、果たして事実関係はどうなのか、それを調べて、そして明らかにする……
○松永国務大臣 大蔵委員会の議決に基づいて、国政調査権に基づいての政府に対する要求でございました。 大蔵省が持っておる資料の中で、ほとんどがこれは守秘義務がかかっておるわけでありますが、守秘義務との関係でどの程度まで明らかにすることが許されるか、そういった点等について検討を加えさせていただいて、少なくとも銀行の取引先の経済活動に不測の損害を及ぼすおそれがあるという事項等については公開を差し控えさせていただきたいという見地から、一部について、墨を塗った形での公開というふうにすることによって守秘義務と国政調査権との調和を図っていただいた、こういうふうに思っておるところでございます。
○松永国務大臣 私も、先ほどニュースによって、大蔵省の職員二人が収賄罪の容疑で逮捕されたという事実を知ったわけであります。 前回逮捕され、そして現在再逮捕されておる二人は、金融検査部に在職する二人でありました。そのことから、大蔵省と銀行との間の癒着というか、よくない関係について国民の批判を受けているところであります。今度は証券関係のようでありまして、そうすると、証券業界と大蔵省とのよくない癒着関係ということで、これまたその面でも国民の不信を買う、そういう状況になってきたわけであります。 私は、こういう事態を深刻に受けとめております。まことにざんきにたえないところでありまして、深くおわびを申……
○松永国務大臣 去る三月五日、大蔵省証券局の課長補佐及び証券取引等監視委員会の上席証券取引検査官が収賄容疑で逮捕されました。 私は、同日夜、次のような談話を発表いたしました。「一、今般、新たに、榊原隆及び宮野敏男が収賄容疑で逮捕されたことはまことに遺憾であります。 二、先般の金融検査部の職員の逮捕に引き続くこの逮捕により、金融行政全般にわたって国民の信頼を損なう結果となったことを深刻に受けとめており、心からおわびを申し上げる次第であります。 三、捜査当局の捜査の進捗状況を踏まえて、本人及び関係監督者に対して、厳正な処分を行う所存でございます。 四、大蔵省は国民の信頼を大きく損なうこととなりま……
○松永国務大臣 御指摘のそのフライデーという雑誌、私、ある人から見せられたので、それに基づく事実関係を聞いてみました。 今官房長が申したとおり、次官をやめられて約一カ月の間は、残務整理、事務引き継ぎ、あるいはまた必要なところへのあいさつ回り等、公務またはそれに準ずる仕事があると思われるので、これはやむを得ない措置かな、こう判断をいたしました。 もう一つは、事務次官をやめられた方について、大蔵省関係の研究会かな、それの顧問という形に次官経験者はなっていられるそうでありますが、そちらの方は顧問全体の、言うなれば共同の部屋は用意してあるけれども、個人個人の部屋はないというふうに聞いておりました。……
○松永国務大臣 お答えいたします。 今般の事件は、日本銀行の業務の公共的、社会的、非常に重い日本銀行の業務でありますから、その業務に携わっておる職員が逮捕された。大変遺憾なことであると思いますし、重大に私自身は受けとめております。 大蔵省としては、捜査当局における捜査の経緯をしっかり見守っていくとともに、日本銀行において厳正な措置がとられるべきものだ、こういうふうに考えております。そうした状況をよく見きわめてまいりたい、こう考えておるところでございます。 なお、日本銀行と行政側との関係でございますが、現行法では一般的な監督権限があることになっておりますけれども、今回の事件のような個々の職……
○松永国務大臣 お答えいたします。 我が党の中でいろいろな意見が述べられているということは、私も承知はいたしております。しかし、私どもの考え方としては、あと二週間すれば新年度になるわけでありますが、とにかく、新年度になったならば、できるだけ早く新年度の本予算を成立させていただいて、公共事業その他切れ目のない状態で出動できるような、そういう状態にすることが最も大切なことだ、こう思っております。したがいまして、現段階では補正予算云々ということは私の念頭にはないわけであります。 ただ、一般論として申し上げますと、補正予算のことが正式の議題になりましたならば、当然のことながら財政法二十九条の規定を……
○松永国務大臣 お答えいたします。 私は、お墓というものについて、委員のような学問的な考え方はございません。ただ、親を大事にしたい、親孝行のしるしとして親のための墓を子供はつくるものだ、私はそういう考え方でございます。 たまたま私の父は、法律的に言えば私の養父でありますが、昭和七年から衆議院議員を務めまして、議長応接室にも私の養父の写真がかかっておりますけれども、戦後は昭和二十七年から三十八年まで衆議院議員を務めました。父が昭和四十三年に亡くなるまでは、私のことを私の父の応援者は若先生と言い、私のおやじのことを大先生、こう言っておった。私より以上に親しみを感じてくれておったのが私の父であり……
○松永国務大臣 委員の御指摘は、私は傾聴に値する御指摘だと思いますけれども、ただ、大蔵省の立場からすれば、資本注入を希望して、そして金融危機管理審査委員会の方に申し出てきた場合には、その審査委員会の場でいろいろ意見を述べることはできますけれども、そうでない状況の中で、大蔵省が個々の金融機関に、おまえさんのところはこうした方がいいのじゃないか、ああした方がいいのじゃないかということを指示するというか指導するというようなことは、これは行き過ぎじゃないかな、こう私は思うわけでありまして、基本的には、個々の民間金融機関のことでございますから、そこの株主さん、こういう人たちが議論をして、そしてみずからの……
○松永国務大臣 文字どおり概略を承知いたしております。細かい点については、大変恐縮でございますが、一々のことについては必ずしも私は見ることはできなかったのですが、概略は承知いたしております。
【次の発言】 大変恐縮でございますが、きょうはインドネシアの副大統領さんとお目にかかるということでありましたので、詳細なことは新聞も読んでいないわけでありますが、問題は、もう少し的確に山一の状態を把握しておればほかに打つ手があったのじゃなかろうかという趣旨の論調があるというふうに承知いたしております。
【次の発言】 私のその当時の審査のときの議論の中で記憶に残っているのは、やはりジャパン・プレミアムの存在……
○松永国務大臣 お答え申し上げます。 今日、貸し渋りと言われる状況を早く解消することは、極めて大事なことだと思っております。今回の金融システム安定化緊急の二法に基づいて、申請銀行に資本注入という施策を講じたのも、一つは、我が国の金融システムを安定させ、内外の信認を高めるための措置でありますが、しかし、資本が注入されれば各銀行の融資対応力が強まるわけで、それを通じて貸し渋りの解消を図ろう、こういうことでやることになったわけであります。 御存じのとおり、二十一行に対して資本注入をするわけでありますが、誤解のないように申し上げますけれども、実は今回の資本注入のお金は、預金保険機構が政府保証に基づ……
○松永国務大臣 このたび、平成十年四月一日から同月十八日までの期間につきまして暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について御説明申し上げます。 まず、一般会計につきまして申し上げます。 暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定予算におきましても、人件費、事務費等の経常的経費のほか、既存の法令等により支払い期日が到来する経費などについて、暫定予算期間中における行政運営上必要最小限度の経費を計上することとしております。 なお、新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上しないこととしておりますが、生活扶助基準等の引き上げ、国立大学の学生の増募等……
○松永国務大臣 今の経済状態を考える場合に、健全な中小企業その他、企業の側で必要とする資金が円滑に供給されるということが、現在の状況から抜け出すためには極めて大事なことだ。委員御指摘のとおりであります。そういったこともあって、今総理からも話がありましたが、民間金融機関に貸し渋りと言われるような現象があれば、これは政府系金融機関が積極的に前に出ていって、そして適切な融資をすべし、そのとおりでございます。 そういったことから、委員御指摘のような政府系金融機関の資金量の確保がなされておるわけでありますが、去年の十二月一日からことしの三月三十一日までの貸し出しについて見れば、政府系金融機関の貸出量は……
○松永国務大臣 平成十年度補正予算の大要につきましては、既に本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。 最初に、一般会計予算の補正について申し上げます。 まず、歳出の補正について申し上げます。 政府は、我が国経済を力強い回復軌道に乗せるとともに、二十一世紀における活力ある我が国経済社会を実現するため、去る四月二十四日、総事業規模十六兆円を上回る過去最大の総合経済対策を決定いたしました。 今回の補正予算におきましては、この総合経済対策における各般の施策を実施するため、歳出面において、二十一世紀を見据えた社会資本の整備の一……
○松永国務大臣 その点について私は直接的に申し上げるわけにはまいりませんけれども、日本の国内の企業からすれば、業種によってプラスに作用する業種もあればマイナスに作用する業種もあると思いますが、問題は為替相場が安定することが一番大事なことだというふうに思っております。急激な相場の変動は好ましくないので、私どもとしては常に監視をして、そして為替の安定が望ましいわけでありますから、安定に向けて常に対応は考えておかなければならぬ、こう思っておるところでございます。
【次の発言】 委員御指摘のように、強い懸念を持っておるところであります。行き過ぎた円安については、時によって断固たる措置をとるという強い意……
○松永国務大臣 ダイオキシン対策の重要性、それは、委員と同じ認識を私は持っております。 しかも、ことしになりましてから、特に四月以降あちらこちらでの調査の結果も出てきておりまして、これは緊要、緊急を要する大事な対策事業という考え方のもとに、補正予算の中で委員御指摘のように、追加した予算を計上した、こういう結果になっておるわけであります。 十一年度についてどうするかという話でございますが、その重要性は、先ほど申したとおり、委員と私、同じ認識を持っておりますが、いずれにせよ、十一年度のことは、この八月の概算要求のときから暮れにかけての間によくよく審査をして、そして必要な予算はきちっと計上しなけ……
○松永主査代理 これより予算委員会第七分科会を開会いたします。
主査所用のため、その指名により、私が主査の職務を行います。
平成九年度一般会計予算、平成九年度特別会計予算及び平成九年度政府関係機関予算中郵政省所管について、政府から説明を聴取いたします。堀之内郵政大臣。
【次の発言】 以上をもちまして郵政省所管についての説明は終わりました。
【次の発言】 この際、分科員各位に申し上げます。
質疑の持ち時間はこれを厳守され、議事進行に御協力を賜りますようお願い申し上げます。
なお、政府当局におかれましては、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。
これより質疑に……
○松永国務大臣 平成十年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入予算額は、七十七兆六千六百九十一億七千九百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、租税及び印紙収入は五十八兆五千二百二十億円、雑収入は三兆二千六百九十五億八千三百万円、公債金は十五兆五千五百七十億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は、十九兆一千三百四十七億四千五百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げますと、産業投資特別会計へ繰り入れば千五百九十五億……
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