加瀬完 参議院議員
3期国会発言一覧

加瀬完[参]在籍期 : | 3期|- 4期- 5期- 6期- 7期- 8期- 9期-10期-11期-12期
加瀬完[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは加瀬完参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院3期)

加瀬完[参]本会議発言(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 参議院本会議 第37号(1953/08/08、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 只今議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案に対し反対をいたします。  反対の第一点は、提案の理由の不確実であります。提案説明を承わりますと、「教育職員は、それぞれの職域において人格の完成を目指し、真理と正義を愛し、自主的精神に満ちた健康な国民の育成の重責を担うものである、任務遂行のためには、学校の内外を問わず、勤務時間は実質的には限定されない実情であり、又それぞれの職域にふさわしい知識技能を必要とし、その向上発展が要求されるので、かかる観点から、教育職員の給うは一般職員と別個の体系に置かれるべきである。従つて一般公務員に見るがごとき階層組織がないので、……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 参議院本会議 第3号(1953/12/02、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 去る開院式における堤衆議院議長の式辞に、民生の安定と国力の伸展を期したいという言葉がありましたが、これは全く全議員の意思を代表した言葉であると信じます。然るに、このたび国会に提案されました補正予算及び一昨日の総理大臣並びに関係大臣の施政方針を承わりました限りにおきましては、政府の施政及び予算内容は、民生の不安定と国力の衰頽をもたらすものではないかと憂うるものであります。若しそうでないとおつしやられるなら、次の項目につきまして総理大臣及び関係大臣のお答えを頂きたいのであります。  第一に民生安定について伺います。大蔵大臣は、合言葉のごとく、健全財政、健全経済、健全通貨と言われます。併……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 参議院本会議 第10号(1954/02/17、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 法務大臣の言葉巧みな御説明を承わつておりましても、それはいずれも方法の末梢の点でありまして、その背後にある意図というものを質問しておる点に対しましては、何ら答えにもなつておりませんので、以下若干質問をいたすものでございます。改正案要綱によりますと、「個人の権利と自由を保障し公共の安全と秩序を保持する民主警察の理念を基調として警察官理の民主的保障を確保すると共に、我が国情に即した警察組織により治安の保持とその責任の明確化を図る、」こうその目的が示されておるのであります。これを現行法の、「国民のために人間の自由の理想を保障する日本国憲法の精神に従い、又、地方自治の真義を推進する観点から……

第19回国会 参議院本会議 第19号(1954/03/17、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 質問をいたします。  自治庁は、地方財政の状況報告において、二十七年度赤字団体は千六十九、前年の一・五倍、赤字額は百五十四億で前年の二・四倍、実質決算における赤字団体は二千六百三十一団体、不足額は三百億と報じておるのであります。  又、この赤字の原因を国庫財政では租税収入が歳入総額の七八%を占めておるのに対し、地方財政では三六%、これに平衡交付金を加えても五二%に過ぎなく、従つて地方財政における一般財源、特に地方財源の拡充増加を必要とすると指摘しておるのであります。又、税収入及び交付金の増加にもかかわらず、一般財源が地方歳入総額中に占める割合が、前年度より都道府県においては四・九%……

第19回国会 参議院本会議 第51号(1954/05/26、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 只今議題となりました公職選挙法の一部を改正する法律案に対し、無所属クラブを代表いたしまして反対をいたします。(拍手)  政府の説明によりますと、本改正によつて第一に、教育委員選挙の認識が一段と深まる。第二に、教育委員会制度について世上これを任命制にするとか、或いは廃止するとかいう議論が盛んであるけれども、本改正によりまして、一斉改選という政府の施策を強行することによつて、本制度の維持を明確にすることができる。第三に、半数改選の理由とした行政の一貫性等は、他の行政委員会との釣合いから見ても今やその理由を認めなくてもよい。第四は、余りにも選挙に金がかかり過ぎる。特に政府の大方針である一……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 参議院本会議 第41号(1955/07/27、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 私は日本社会党第四控室を代表いたしまして、ただいま議題となりました恩給法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案に対しまして反対をいたします。  提案者の意図する遺家族等戦争犠牲者は申すまでもなく、旧軍人軍属の救援につきましては、より大きい社会保障を施すべき原則に対しまして、もちろんわが党におきましても賛意を表するにやぶさかではございません。しかし、提案者の申すごとく、戦争犠牲者の国家補償という趣旨を徹底させるためには、次の諸点におきまして本法案に反対せざるを得ないのであります。反対の第一点は、提案者は、「旧軍人軍属の処遇を厚くすることは、平和国家、道義国家の建設、発展の重大要件……

第22回国会 参議院本会議 第42号(1955/07/29、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 私は、社会党第四控室を代表いたしまして、ただいま議題となりました防衛関係三法案に対し反対の意を表明するものであります。  われわれは本案の検討に当りまして次の尺度をとりました。その一は、ダレス、トルーマンの声明以来、安保条約となり、行政協定となり、MSA協定と発展をいたしました日本の再武装が、果して日本の防衛のためであるか、アメリカの軍略の犠牲であるか、この点の検討であります。その二は、平和五原則声明から、バンドン会議、そして四巨頭会談と進展をいたしました平和要望の世界の声に対し、日本の防衛計画は正しいかどうかの点であります。その三は、日本の防衛計画には確固たる戦略基礎が確立をして……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 参議院本会議 第7号(1955/12/15、3期、日本社会党)

○加瀬完君 私は日本社会党を代表いたしまして、このたび提案をされました地方財政措置に関する二法案に対し反対をいたします。  反対理由の第一は、政府の赤字打開の基本方針の不確実にして、不明確なる点であります。自治庁長官は、その赤字解消の基本方針の説明に当りまして、「過去の赤字のたな上げを再建法により、さらに将来再び赤字発生を見ないための赤字原因の除去を、三十年度財政措置並びに三十一年度財政措置で解決するのである。」こう説かれるわけであります。それならば、三十年度を含めた三十一年度の財政計画というものが打ち立てられまして、しかも再建法との見合いの間におきまして、この関係が一体となって解決される措置……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 参議院本会議 第21号(1956/03/14、3期、日本社会党)

○加瀬完君 私は日本社会党を代表いたし、ただいま議題となりました地方公務員法等の一部を改正する法律案に対して反対をいたします。以下、理由を申し上げます。  反対の第一点は、提案理由の根拠が薄弱な点であります。政府の説明によりますと、特に停年制については二つの前提をその提案の根拠といたしております。その一つは、停年制は新陳代謝と地方財政の合理化を目的としていること、その二つは、国家公務員に停年制を施行せず、地方公務員にのみ適用をいたしますのは、国家公務員には若年の者が非常に多く、新陳代謝の必要がないこと、この二つであります。今新陳代謝を問題にいたし、政府の資料によりまして、国家公務員と地方公務員……

第24回国会 参議院本会議 第59号(1956/06/02、3期、日本社会党)

○加瀬完君 私は、ただいま議題となりました教育関係二法案につきまして、総理並びに関係大臣にお尋ねをいたします。  だれかの言葉に、二十歳の青年を見れば、その国の十年後の将来がわかる。十歳の少年を見れば、二十五年後のその国の将来がわかる。こういう言葉がありましたが、私は日本の少年の運命を決するこの教育関係法案が、警察官の周囲を取り巻く留置場のごとき議事堂の中で審議されることを、非常に悲しく思うものでございます。(拍手)あのような法案が、このような方法で生まれて参りますときに、教育改革の日本の教育の将来というものは、一体心配がないでありましょうか。この点をまず総理に伺いたいのであります。  今度の……

第24回国会 参議院本会議 第60号(1956/06/03、3期、日本社会党)

○加瀬完君 討論に先立ちまして、私は政府並びに議長に対しまして、厳重な注意を促したいと思います。  今までこの本会議における委員長の報告に際して、委員長が行方不明になったり、担当の国務大臣がいなかったりしたことは、私は寡聞にしてその例を聞きません。(拍手)政府が党略的な意図のもとの法案だけに熱心でありまして、政府与党みずからの重要な自治法に関する法案に対して、かくのごとき冷淡な、あるいは冷淡を通りこしまして、国民を侮辱するもはなはだしい怠慢の体をなすことは、大臣がどういうお考えを持つのか、このような運営をする議長は、どういう所見のもとに行なったのか、この討論終結のあとで御所見を伺いたいと思いま……

加瀬完[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院3期)

加瀬完[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第5号(1953/07/07、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 大蔵省にお尋ねしたいのですが、今の答弁でありますと、この繋ぎ融資というものは単独災害は全然含まれてないわけですね。
【次の発言】 私どもがずつと調査いたしました日本海岸といいますか、玄海灘寄りといいますか、そのほうは単独災害が非常に多いのですね。そういう町村に対する一体資金の心配というものは全然しなくてもいいのか。で、さつきお話のようにこの前の融資関係のものが町村に届いておらないような始末だから、ここですぐ割当てなくてもいいというふうなお考えのようでございますが、この前が届いておらないほど、考えようによつては資金には枯渇しているのだから、この際、何とかしてやらなければ、一体市町村財……

第16回国会 地方行政委員会 第3号(1953/05/29、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 若干重複するところがありますが、念のためとこの点はお許し頂きます。会社に対しまして質問をいたします。  現地を目撃しておらないようでございますのに、何らの問題がないような報告をなされたのでございますが、これは甚だ責任のない態度であるというふうに私は考えるのでございます。  第二点といたしましては、労組のほうから十六日の出荷の申出をいたしておるそうでございますが、これに対して会社側はどういう御態度をおとりになられたか。  次に警察に対しまして。農民等四百名が行動を起して参りますれば、当然衝突というふうな問題もあるわけでございますが、この農民の行動というものをどうしてとめなかつたかとい……

第16回国会 地方行政委員会 第閉会後4号(1953/09/09、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 友末さんにお伺いしたいのですが、府県の教育委員会を審議機関にするのが適当であるという知事会の御意見のようでございますが、そうすると、知事会といたしましては、現行の教育委員会法をもお認めにならないというお立場でございましようか。
【次の発言】 若干意見が挾まつて恐縮でございますが、今問題になつております地方行政の一番重視している問題は地方財政の貧困ということでありますと、その地方行政における財政的な貧困というものが、例えば教育委員会というものが現状いろいろ欠陥がありましても、これが全然ないものといたしますと、その財政のしわ寄せというものが全部教育のほうに被さつて来るという危険性もある……

第16回国会 地方行政委員会 第5号(1953/06/22、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 この前若木委員から長官に質問された事項でありますが、今の問題で、具体的に答えて頂きたいと思うのですが、〇・二五の分は五十億で賄つたというように財政部長もお答えになつたのですけれども、都道府県の知事から要求された赤字の補填額は、たしか八十億だつたと思います。それで五十億追加されたということでありますと、八十億から五十億引いてもまだ三十億の赤字というものが地方にある。それに〇・二五という分がどういうふうに補填されたかということが一つ、それから今百四十億給与の分に廻したということでありまするが、この算定の基準というものをもつと明確にしてもらいたい。  それから更に長官も、部長の説明になつ……

第16回国会 地方行政委員会 第閉会後5号(1953/10/09、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 施行令の第二条でありますが、この条件は市長のリコール署名などと違いまして、非常に条件が厳しいように思われますが、その点もう一遍御説明を願いたい。
【次の発言】 このもとになる町村合併促進法の条項は、二つの意義というものを持つておると思う。一つは知事の勧告というものが出てから、当然署名問題が出るわけでありますから、知事の勧告というのは、第三者的に見て、それは分離したほうがいいじやないかという、一つの客観情勢を固めておるという内容を持つているじやないかと思う。もう一つは、小地域の住民の意思というものを尊重しようじやないかという性格を持つておると思う。第三者的に見ても、客観性があるという……

第16回国会 地方行政委員会 第6号(1953/07/08、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 予定されました議事に入る前に、一つきめて頂きたいと思うのですけれども、それは本委員会におきましても、又労働委員会との合同委員会におきましても取扱われました鏡工場の問題でございます。あの結論を何らかの形でお出し頂かなければならないと思いますが、その点おきめ頂きたいと思います。
【次の発言】 我々はこの問題を取扱うときに、労働問題としてこの問題を取扱うわけでもなければ、肥料の需給関係という一つの社会問題としてこの問題を取扱うわけでもなくつて、警察の過剰行為があつたかどうかという一点で、我々は取扱つたはずなんです。警察側の答弁といたしましては、これは正当業務であるから、又正当業務の妨害で……

第16回国会 地方行政委員会 第閉会後6号(1953/10/10、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今の御説明で兼業態であれば、若干の兼業態の形を変えないで酒類を出すということは認める。それなら雑業態であつても、殆んど雑業の中心を占めるものが今の目的に副うものであれば、雑業態であつても、それをやはり対象として扱つていいという解釈が成り立ちませんか。
【次の発言】 そうなれば、前の委員の方が申された点も解決するのじやないですか。その幅というのは或る程度認めるというふうに施行の上で注意をして行けば、ただそれがとちらではこういう質問に会えば、そういうふうなお答えが出ても、実際の通達の上では、そういう解釈ができないということになると、なかなか問題があるわけですね。今問題になりました点も重……

第16回国会 地方行政委員会 第7号(1953/07/10、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今日出席いたしておりますのは、主として小委員のかたが多いようでございますので、一般の委員のかたが多く出揃つたところで審議をなさつて頂いたほうがよろしいのじやないかと思いますので、御説明を承わつた程度で、あとの審議は次の委員会に廻すというふうにお取計らい頂いたほうがよろしいのじやないかと思います。

第16回国会 地方行政委員会 第閉会後8号(1953/10/20、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 第一条の十六の七号の今例説明のありました工磯部関係のものですね、それから発電所についてまだ決定がなされておらない。本日これらについて話合いが持たれるという話でありますが、自治庁としては、大体この二つについて、どういう御見解を持つておるのですか。
【次の発言】 償却資産に課税をしないということになりますと、まあ総体で税額というのは非常に減つて来るわけでございますね。そういうことであれば、幾分問題の解決が近いかと思いますけれども、この額面通り全部課税するというと、結局、これが一般大衆の運賃その他に撥ね返つて来るという傾向が、十分考えられると思うのですよ。そういう大衆に課税を転嫁するとい……

第16回国会 地方行政委員会 第9号(1953/07/15、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 一番初めに若木さんから町村合併によつて、地域給の差が生じた場合の処置が聞かれたんでありますが、それに対して課長は、生活圏、経済圏が当然合併するような町村は同一であるんだから、十分考慮をしたいと、又特に町村合併の関係というのも考慮したいというお答えがあつたわけでありますが、それ以後のほかの委員のかたとの課長さんの一問一答を聞いておりますと、何にもそれらが考慮されないというお答えしか出ておらないように私は聞いておるわけです。例えば殆んど一町村におけるところの地域差というものを認めておるし、それから勧告その他の時期というのも一般と同じである、或いは地域給の条件についても一般と同じてあると……

第16回国会 地方行政委員会 第閉会後9号(1953/10/21、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 若木さんの質問を重複する場合もございますが、自治庁の愛媛県総務部長宛に出しました回答に、議員が条例を発案したことを理由とする限りにおいては合法だという御回答があるのでございますが、この条例を発案したことを理由とする限りにおいてという内容におきましては、条例の発案或いは条例の性格ということが当然まだ問題として残るだろうと思うのです。で、議会のその条例が権限内のことであつたかどうかということ、それから条例の内容が合法的であつたかどうかということ、こういうことが立証されなければ、この問題のまだ解決は完全にできておらないと思うのです。そういう点で伺いたいのでありますが、副知事の法的な性格で……

第16回国会 地方行政委員会 第11号(1953/07/17、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 只今の御説明によりますと、千三百八十六警察のうち、当初二十六年度九月三十日に千二十四警察、その他を合せましてですね一千百何警察というものは、本則よりも内容的にはむしろ今度の特例と同様な立場において廃止されておるわけですね。で、この特例通りに廃止されたものは四十九警察にしか過ぎないと思うのです。そうすると本則そのものというものが完全に守られたパーセンテージというものは非常に少い。そうすると本則そのものに相当な無理があるんじやないかということが考えられるわけです。で、あと残つたものは二百数十警察ということになりまするが、これも同様に廃止を決定すれば、当然特例を求めて来ることは必然だと思……

第16回国会 地方行政委員会 第14号(1953/07/22、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 私昨日欠席をいたしましたので、重複いたしましたら委員長のほうで御注意頂きたいと思います。五点について伺いたいのでありますが、主として第一条の内容でありますが、私はこういう立場をとりますことについて疑問があるのでございます。  その第一といたしましては、この第一条の中に、「勤務能率の発揮及び増進」という言葉があるのでございますが、これらが阻まれておる事由は、研修不足よりは、もつとほかに理由があるのじやないか。例えば、待遇問題などは一応棚上げにいたしましても、都道府県の人事交流が殆んど閉ざされておる。都道府県及び市町村の人事交流はなお更のことである。事務配分が甚だ混沌としておる。賞罰制……

第16回国会 地方行政委員会 第15号(1953/07/23、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 至つて初歩的な質問をいたしますけれども、衆議院の修正案で見ますと、公共施設、公用施設という限界が何かはつきりしておらないように思われるのですが、そこで今まで一体この法文上公共施設と呼んでおつたのは一体何か、見方によつて公共施設と見られ或いは公用施設と見られるものじやないかと思うのですよ。公共施設というものの内容と公用施設というものの内容は違うのじやないか、それが両方はつきりいたしませんで、衆議院のような解釈をいたしましては、何か非常にあいまいになつて来るように思われるのですが、その公共施設の内容、公用施設の内容を御説明頂きたい。

第16回国会 地方行政委員会 第16号(1953/07/25、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今の若木さんの出した問題と外れるかも知れませんが、支給しないんじやなくて、支給しても、事実において平衡交付金や何かで面倒を見てくれておらない。このために非常に困つている府県は別の問題として相当あるんじやないかと思います。私はこれは平衡交付金の問題のときに質問しようと思つたのですが、今丁度その問題が出ましたので、併せて自治庁にその点はつきりしてもらいたいと思います。〇・二五の追加分は、地方財源についても賄うように話を聞いておつたのであるけれども、事実においてはその分としてはつきり賄われておらない。このために支出はしたけれども、その穴埋めに都道府県では非常に困つているのがある。

第16回国会 地方行政委員会 第17号(1953/07/27、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今若木委員から出ました問題で私も大筋において法解釈の誤りがあるのじやないかという見解をとるものであります。で、前後二回の委員会を通じまして国警本部の説明を承わりますと、肥料を運び出す行為を阻害しておるのは正当な業務行為の範囲を逸脱しておるという意見に一応なつた。肥料の搬出行為は会社の正当な行為であり、これを阻止することは正当な争議行為ではないから、それを妨害してはいけないという裁判所の仮執行の決定もあることでありますし、とこういうふうに言つております。又現地警察の公示によりますと、出荷の妨害をやめよ、農家の渇望する肥料出荷を阻止することは、明らかに適当な争議行為を逸脱した業務妨害で……

第16回国会 地方行政委員会 第20号(1953/07/30、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 自治庁の方に伺いたいのですけれども、先ほど若木委員からの質問にもありましたように、国会でいろいろ決議がなされましたし、それに対する政府の答弁もありまして、それらの責任から起債の五十億分が増加されたと解釈してよろしいのですね。
【次の発言】 その内容としては給与費並びに投資的補助事業の規模に応ずるということでございますが、この給与費ということは、あの当時のベース・アップ分も含んでおるのでございますか。今あなた方の御説明によりますると〇・二五分のみのように聞こえておつたのですけれども、その通りに解釈してよろしゆうございますか。

第16回国会 地方行政委員会 第21号(1953/08/03、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 若木委員のと関連する質問でありますが、前の財政計画によつて単位費用は計算されておるわけでございますけれども、そうしますと、財政計画の全般が変つて来るならば、単位費用というものも変らなければ初めの計画とは食い違いが出て来るわけですね、というふうに考えられるわけですけれども、その点もう一度はつきりと御説明願いたいと思います。
【次の発言】 そうすると、実際において単位費用はこのままにしておいて、それだけの総体から殖えた額を配分するときにはどういうふうな方法を用いるのですか。
【次の発言】 そこがどうもはつきりしないのですが、この単位費用というのは、一応の財政計画に基いて、これだけの単位……

第16回国会 地方行政委員会 第23号(1953/08/06、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今の給与改訂による給与関係費増加額の算定替にある増の内容説明で、日直、宿直が十六億二千五百万円ですか、計算によつて減になつているようなお話でしたが、その内容をもう少し詳しく……。
【次の発言】 地方公務員も当然国家公務員に準じた待遇をされなければならないということになつておるわけでありますが、日直、宿直料、それから超勤なども含めて国の目から見ると、地方公務員のほうがいつも下廻つておるのです。国が今度日直、宿直が三百六十円ということであれば、地方公務員もそれと同じような単価というものを考えて頂かなくては、実際において待遇に厚薄が生ずるのじやないか、それを実績といつて、事実保護さるべき……

第16回国会 地方行政委員会 第24号(1953/08/07、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 文部大臣に質問をするほうが当を得ておるかも知れませんが、自治庁の御見解をも承わりたいのですが、私はこの助役の教育長兼任というものに対しまして法律的疑義がある、と申しますのは、教育委員会法というものをつぶさに検討いたしますと、教育を政治から独立させという一つの基本的な性格があるわけであります。それか教育委員会の仕事をする教育長というものを、町村長の下部機関である助役に兼任させるというのは、教育委員会法の根本と背馳するものじやないか、そういう本法の性格を変えるような手続というものが一体法律的に許されるものかどうか、この点について……。


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 地方行政委員会 第1号(1953/10/31、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 現地調査に参りましたのは、外務省が行つたのでございますね。
【次の発言】 調査に行つたという報告はありましたが、調査結果についての御報告はなかつたのでありますが、調査結果についての報告は、他の政府委員から報告するのでございましようか
【次の発言】 自治庁長官の提案理由の説明にも目下交渉中ということがありましたし、只今の外務省の説明でも交渉中ということがありましたが、今若木さんの質問に対しまして、通貨の問題とか、債権債務の問題、財産の問題いうふうな具体的な条項が上つたのでありますが、もう少し詳しくこういう点で話合がつかないとか、こういう点がこういうふうになつているのだ、現地の要求はこ……

第17回国会 地方行政委員会 第2号(1953/11/02、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 外務省にお尋ねいたしますが、石村委員のほうから御質問がありましてお答えがあつたのでありますが、そのお答えによりますと、原則的には政策的な問題で、アメリカが申したことであるから何ら食違いはない。いろいろ事務的なことで手間取つているというお話でありましたが、事務的に手間取つているというのは一体どういう内容で手間取つているのか。その点を伺います。
【次の発言】 この地域は当然早晩日本に復帰されるべきものであるはずでありまするから、アメリカの復帰の声明がありましたならば、一日も早く完全に日本に復帰できるような受入れ態勢というものは、これは声明があるなしにかかわらず当然外務省においては準備し……

第17回国会 地方行政委員会 第4号(1953/11/05、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今、前のかたから御質問があつたのですけれども、我々が地方行政で、これを問題にしておりますのは、行政混乱のために非常に経済困難を来たして、その経済困難のために生活が不安であるという、我々の同胞二十万の身の振り方ということについて真劍に取上げなければならない。又その原因がどこにあるかということを考えるときに、今外務大臣からいろいろ御説明がありましたように、復帰の見通しが甚だはつきりしないというところにあるので、外務大臣にお尋ねするのであります。そこで前のかたからいろいろたくさん出ておるのでありますが、どうも外務大臣は現地かどんなに生活不安或いは経済困難のために困つておるかということの認……

第17回国会 地方行政委員会 第5号(1953/11/06、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 昨日外務大臣のこの問題についての御説明を伺つたわけでありますが、残されているのは事務折衝だけであるので、十二月一日を目途として交渉をしている、こういうお話でありましたが、事務折衝だけであるなら簡単に行くはずではないかという質問に対しましては、相手のあることであるので、そうも行かない。十二月一日というのは延びても、それに近い日で確実かという問いに対しましては、それを目途としているということで明言を避けているわけであります。又政府の今までの言明と、外務大臣との説明にも若干食い違いがあるようにも思われますので、どうもそういう点明確を欠きますので、次の四点をお伺いいたします。  第一点は、……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 地方行政委員会 第1号(1953/12/04、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 若木さんと関連する問題でありますが、二、三伺いますが、一点は、ベース・アツプの分だけは全部平衡交付金で賄う、期末手当のほうは、一般職員は二分の一、地方職員は四分の一ですか、これを地方負担といたしまして、これをこれのほうに税を廻すということは間違いございませんか。  それから二番目は、現在の地方の財政事情というものを考えますに、特に今年なんか災害などを受けておりますから、義務的支出のほかに、いろいろ支出しなければならないという悪条件が重なつておると思います。而も相当平衡交付金などの問題もありまするので、或る程度水増し予算と言つては悪いのですけれども、予算を相当膨らましているんじやない……

第18回国会 地方行政委員会 第4号(1953/12/08、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 平衡交付金の単位費用の問題と、それから給与改訂と併せてお伺いいたします。一つは基準財政需要額の計算において、この単位費用の計算に基いて計算されたものが、そのまま認められるか。これが一点。  二番目は単位費用の出し方は平均規模を抑えておりますから、被交付団体の実情とは必ずしも一致しない。そこで職員給与の場合等において相当の凸凹が各級交付団体の間においてあると思うけれども、こういうた点はどうか。  第三点は、今度の改訂される単位費用で計算されたものの総計が、給与改訂に伴う交付金の七十六億にぴつたり当てはまるかどうか、この三点。


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 地方行政委員会 第閉会後1号(1954/08/02、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 只今知事さんの御誠意のある話を伺つておりまして、そういうお立場でこのような傑作をしなければならなかつた御心情というものを十二分にお察し申上げられるのでありますか、二、三の点について史に若干突込んで伺いたいと思いますので、お答えを頂きたいと思います。  一つは自治庁の本年度の地方財政計画によりますと、一応安定を見越しているという前提で、単独事業などを相当削つておるのでありますが、そういうのが御説明によりますと相当赤字の原因を作つているのじやないかというふうに思われるのでありますが、自治庁の方針のようにはどうしてもやり得ないという事情をもう少し御説明頂きたいと思います。

第19回国会 地方行政委員会 第2号(1954/02/04、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 初め数点伺いたいのでありますが、この警備に当りまして、国警並びに警視庁のほうでは何回ぐらい警備の打合せが持たれたのでありましようか。  第二点は鉄橋の一部が腐蝕しておるというふうなことが言われたのでありますが、鉄橋の一部が腐蝕されておることは事前にわかつておるのでありまして、ここが危険であつたからということは今更理由にならないと思う。この腐蝕危険ということに対してどういう手を打たれておつたのか。  第三点は、警視庁のほうの報告、説明を伺いますと、鉄橋上の阻止線で皇宮警察官の合図があつたと思われたので、ロープを外して参賀者の頭上に上げたところが、こういう混乱が起つたというようなことで……

第19回国会 地方行政委員会 第4号(1954/02/23、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 只今この事件に関する訴訟の問題、或いは先ほど森谷君、それから丸ノ内署の間で三菱争議の問題が取上げられて問答が交されたのでありますが、訴訟の問題でありますとか、三菱の問題でありますとかいうことは、この問題の埓外のことであるというように私は思います。我々がこの問題を取上げましたのは、労働権の行使と警察権の行使が相剋されないようなよい方法というものが考えられないか、或いは又警察権の行使というもので個人の利益が侵害されるということがあつてはならない、こういう立場で問題が展開されたわけであります。今日の森谷君の主としての陳述の内容といいますものは、労働組合が如何にも暴力的であり、暴徒的である……

第19回国会 地方行政委員会 第5号(1954/02/26、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 総監にお伺いいたしたいのでありますが、その後いろいろ御調査をなさつておるということでありますが、裂傷の判定はなさつて頂いたのでございましようか。  もう一つは一線警察官が非常に不慣れなためにというふうに、一線警察官の資質に今度のような問題の中心が置かれておるようでありますが、私はむしろ一線警察官の問題ではなくて、一線警察官を指導する上級警察官の指導性の欠陥ということが、この際問題にならないか、この二つの点を先ず伺いたいと思つております。
【次の発言】 言葉に誤解があたようでありますので……、私の指導性の欠陥のためではないかというのは、一人の石田さんというものを特に指しておるわけでは……

第19回国会 地方行政委員会 第閉会後7号(1954/10/26、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 当初の財政計画の御説明のときには、法人税も所得税も相当増収分が見込まれた。従つて交付税の増収分というものも総額において相当見込まれるわけだから、そういう点で昨年度に比べて割合に余裕の中が出て来るのじやないかというお話を承わつたように私は承知するのでありますが、本日の御説明を伺つておりますと、結局交付税の殖える基というものは全然巾がなくなつて来ておるわけで、初めの御説明とはちよつと見込み甘いといつたような感じを受けるのでございますが、その点如何でございますか。
【次の発言】 これは自治庁の御見解というよりは、むしろ大蔵省の見解として表明された点が強かつたのでありますが、結果論的に申上……

第19回国会 地方行政委員会 第閉会後8号(1954/10/27、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 教育委員会の問題でありますが、都道府県の教育委員会の問題は別といたしましても、地方教育委員会に対しましては、地方制度調査会でもたびたび問題になつております。すでに結論が出ておるはずであります。又この制定当時からいたしましても、世論も挙げて地方教育委員会というものに意義のないことが強く言われておつたわけであります。世論もそうでありますし、又制度調査会の答申も地方教育委員会は要らないであろうというにもかかわらず、一つの固まつた世論というものにもかかわらず、政府だけがあえて地方教育委員会制度というものを固執するのはどういう理由によるものであるのか、私ども了解に苦しむのでありますが、長官か……

第19回国会 地方行政委員会 第閉会後9号(1954/10/28、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 鈴木さんにお伺いしたいのですが、今お読みになつたその次をもう一度読んでくれませんか。
【次の発言】 今読んだ次から、結局組合との話合いがなければ、という項目があるでしよう。もう一度質問をし直します。さつき伊能委員の御質問に対しまして、お答えをいたしましたほかに、私が聞いておりますと、結局下請などに出荷作業をさせる場合は、組合との話合いがなければできないんだというふうに了解される条項があつたように記憶をいたしておるわけであります。その点をもう一度お読み頂きたいと思う。
【次の発言】 さつきお読みになつた中では、労働協約の中に組合との了解がなければ、下請などによる出荷作業はできないとい……

第19回国会 地方行政委員会 第10号(1954/03/16、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 若木委員の質問に関連をして文部省、自治庁に伺います。  第一点は現在の地方財政のしわ寄せというものが教育予算の幅を狭めようという方向に来ておることは否めない。そうしておりますときに、教育行政の上で無給嘱託というものを、今内藤会計課長のおつしやるように、これを全部教員としての身分として取扱わないということになりますと、全部駄目になる。その職員は府県として見るということは不可能だ、こうなつて参りますと、教育行政というものが非常に完全性を欠いて来るのじやないかという点が一点。  それから第二点は、只今文部省の御見解の中には、積極的に義務教育に携わる者をも同じような措置をとるというお考えな……

第19回国会 地方行政委員会 第13号(1954/03/25、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 お伺いしますが、今問題になりました財政白書を読んで見ますると財政の逼迫のため地方自治団体がいたくその機能を喪失しておると申しますか、衰弱されておるというふうに受取れるのであります。その具体的な問題として、納与額の占める部分が非常に多いという点、それから投資的な事業額の占める割合が低いという点、こういう点が指摘されておるわけであります。ところがこれで見ますと、給与額の占める部分が多いということは、地方自治団体としての責任というわけには参らないと思います。或いは文事業額が低いと申しますが、地方自治団体としてはこの問題は独自計画で増大させて行かなければならないという必要が自治体の独自性と……

第19回国会 地方行政委員会 第15号(1954/03/27、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 私も藤田先生にお伺いしたいのでありますが、先生の御指摘になりました平衡交付金制度が地方交付税制度に変えられておりますので、この点今まで基準財政需要額というものが主になつて或る程度の地方の必要度というものに対して柔軟性があるわけであります。交付税というものになりますと、交付税は或る率で抑えられるということになりますから、今の平衡交付金よりも柔軟性が地方財政の上からなくなつて来るのではないか、これは考え方によつては交付税というものを政府ががつちり抑えるというようなやり方をされれば、地方自治は独自の立場でいろいろの仕事をやりたくても仕事ができなくなつて、一つの官治統制といつた傾向が強まつ……

第19回国会 地方行政委員会 第23号(1954/04/16、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 提案者の御説明を承わりますと、その前提条件として、国の予算のしわが地方に寄せられておる。地方財政の自主性が失われておる現在、是正が行われておらない。再建整備計画がない。併し予算も成立しておるので、その範囲内において可能な最大限の修正をしたのだと、こういうような冒頭の御説明があつたわけでございます。でそういう立場で修正されました個々を拝見いたしますと、確かに我々は妥当な点を認めますが、併しその結果を見れは、伊能さんから只今もお言葉がありましたように、税収入の相当な減収を来たしておるわけであります。そうなつて参りますと、先ほどの前提条件でありました地方財政の自主性でありますとか、或いは……

第19回国会 地方行政委員会 第28号(1954/04/26、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 御説明を頂きました点について質問するのが当然でありますが、御説明になつておらない点で、その基本になるような問題で一、二先に伺いたいと思うのであります。それは御説明でもはつきりとしておりますように、今度の地方税の改正が地方財源の充実及び地方財政の強化、こういうことを主眼にして改革が行われたということはよくわかるのであります。そこで問題は地方財源の充実或いは地方財政の強化といいましても、それには一つの地方財政の適正規模と申しますか、地方財政の一つの標準という目安がなければ、強化と言つても充実と言つてもはつきりして来ないということになると思います。それについては一体どういうものを適正財政……

第19回国会 地方行政委員会 第29号(1954/04/27、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 昨日交付金制度を交付税制度にすることによりまして、今までの財政補償制度というものは非常に薄くなつて来る、そうするとどうしても交付税というものに左右されることにはならないか、従つてそうさせんためには独立税によります財源の強化、或いは貧富団体間の財力の是正ということが相当効果を挙げなければならんだろう、この点今度の地方税の改正はこういつた目的を達しているだろうかという質問に対しまして、長官のお答えを頂いたわけでありますが、更にこの点についてもう少し伺つてみたいと思うのでありますが、昨日もちよつと質問をしたのでありますが、行政機構をそのままにいたしまして、全然これに手を触れないで、例えば……

第19回国会 地方行政委員会 第30号(1954/04/28、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今のと関連しておる問題でありますけれども、三千二条の二項と三項ですが、二項において「百分の五を標準とする」ということにいたしまして、三項においては「前項の率と異なる率を定めようとする場合においては、あらかじめ、自治庁長官に対してその旨を届け出なければならない。」ということでありますから、届け出まして増減を許されるならば、この標準というものは若干変更になるということも考えられるわけでありますか、只今の次長さんの御説明によりますと、三項か何かそれならば要らないようなことにもなりまするし、三項を付けてあるということによりますと、これは当然少しでも独立財源というものが欲しい府県といたしまし……

第19回国会 地方行政委員会 第31号(1954/04/30、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今秋山委員のほうから出た八十四条の三号ですが、これはここでそれを引合いに出すということは当を得ないかも知れませんが、例えば犯罪容疑者でも自己に不利な点は黙秘権がある。徴税技術の実際から言つてもこれを盾にとつて無理に申告しろ、或いは無理に申立てろと言われても、現状におきまして特に個人事業者などは明確に答えることができ得ないような場合があるわけですね。そうすると一方的に徴税吏員のほうでそれはこうだろう、ああだろう、これはイエスとかいうような答えを出さなければ、お前こういう罰則があるのだということになりますと、これは非常に徴税者のほうで一方的に個人の意思が無視されて決定されるというふうな……

第19回国会 地方行政委員会 第32号(1954/05/04、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 大蔵大臣にお伺いをいたしたいのでありますが、この地方交付金法は調整財源という或る一つの使命を持つておるように承わつておるわけでありますが、調整財源という点から考えますと、一つの地方財政の規模と申しますか、或る一つの標準というものが予想されましてそれに対して調整するというふうな、平衡交付金制度と同じような性格が考えられなければならないと思うわけであります。そこで大臣に伺いたいと思いますのは、この交付金制度を活用するに際しまして、一体地方財政の規模というものを大臣はどんなように標準と申しましようか、お考えになつておられますか。この点について第一にお伺いいたしたいと思います。

第19回国会 地方行政委員会 第33号(1954/05/08、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 私は衆議院より送付されました修正案に賛成をいたし、緑風会の修正案に反対をいたします。原則的にはこのたびの地方税の改正が地方財源の確立或いは地方独立財源の補充という名目で行われましたけれども、それらについては幾多の欠陥を露呈しておるわけでありまするから、それの一環として新らしく作られました交付税そのものにも反対をすべきではありますが、当面の地方行政を円滑に進行して参る上におきましては、他の地方税法が多くの歳入欠陥を持つたまま通過をいたしましております関係上、このままで地方行政を推進して参るためには、どうしても交付税そのものによつて歳入欠陥を補つて行かなければならないという必要に地方団……

第19回国会 地方行政委員会 第35号(1954/05/12、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今の松澤委員の質問に関連をいたしておるのでありますが、常時啓発の費用を除きまして、ほかの選挙管理の費用というようなものは大体国が直接負担をするとか、或いは委託費という形をとつておるわけであります。この常時啓発の費用だけは平衡交付金ですが、交付金に任せましたのは、常時啓発の仕事というものとその他の選挙の管理のもろもろの仕事というものを何か階段をつけて考えておるのかという点が一つ。  それからもう一つ先ほども申上げましたのでありますが、常時啓発の費用というものと関係して、而もそれは地方自治体の任意に任せておつては万全を期せられないという前提がありましたから、この費用というものを新らしく……

第19回国会 地方行政委員会 第38号(1954/05/17、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 前の方から出たかも知れませんが、遅れて誠に相済みませんが、今も秋田委員のほうから出ておつた問題でありますが、第四条の二の問題でありますが、「基準財政収入額、との合算額が東学交付税の算定に用いられた基準財政需要額を著しくこえる場合」というものが具体的に考えられるのでありますか、
【次の発言】 理論的にはこういうことが考えられますけれども、例えば交付税の増収が相当見込まれるということになりますると、その計算基礎である財政需要額をも事実上は成る程度まで伸ばすということになりまするので、実際的な場合にはこういつたような法文が使われるということは非常に少いということにならないでしようか。

第19回国会 地方行政委員会 第42号(1954/05/22、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 私は簡単に二点伺います。一点は今一番問題になつておりました一斉改選のほうが半数改選よりも更に一歩前進した優秀な方法である、こういう観点に立つて御説明がなされたわけでありますが、私の調査によりますと、半数改選制を教育委員会がとつたということについては、これが執行機関であるということと共に、次のような事情があるように了解いたしておるわけであります。と申しますのは、例えば知事であるならばこれが民意に副わない場合は不信任案を出すことができる、或いは地方議会の議員であるならば、議員並びに議会が甚しく民意に副わないことをするということになれば、不信任なり解散権というものを発動することができる。……

第19回国会 地方行政委員会 第43号(1954/05/24、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 只今の堀小委員長のほうからお話がありましたように、この委員会の運営は大体和気藹々という言葉は当らないかも知れませんけれども、全般におきましては非常に協調的に進んで参つたものであります。その根本的態度としては、小委員会に付託されました問題でも、これは本委員に移して本委員会できめたほうがいいという問題は本委員会に移そう、小委員会から本委員会に移す問題、もう一つは小委員会から本委員会に移して又小委員会に付託される問題、こういうふうな三段構えでやつたならば、十二分に審議できるのじやないかという態度が初めきめられました。それから法案として一番初めに挙げられましたのは参第五号の市川案であります……

第19回国会 地方行政委員会 第44号(1954/05/25、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 政府委員の出席者ですがね、これは法的な殆んど関係の質疑が多いと思いますので、できる限り法制局の責任者、或いは責任者に代るべきものをも併せて御出席頂くよう御配慮頂きたいと思います。
【次の発言】 今小坂大臣が笹森さんにお答えになられました前文を約した点、及び前文の意味が法案の中に入つておるというような御説明で、更に笹森さんのほうから具体的に説明を要求されたのでありますが、私もその点は甚だ腑に落ちないと思うのであります。で、この法案の形式から行つて前文を取つて行つたほうがいいというお話でありましたが、日本の憲法には前文がはつきりと書かれておる。で、新らしい日本の民主主義国家というふうな……

第19回国会 地方行政委員会 第45号(1954/05/26、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今まで政府当局、それから秋山委員の間に取り交されました問題点を整理いたしますとこの都道府県の警察官の管理するのは、都道府県公安委員会である。で、その都道府県公安委員会に対しては警察庁長官が指揮監督する権限を持つている。こういう御説明のように承わりましたが、間違いございませんか。
【次の発言】 大臣も国警長官も、昨日来今度の警察法の改正は、これは国家警察に都道府県単位の自治警察である、都道府県自治警察であるということを強調されておつた。併しながら今御説明の点に、自治体警察としての性格と甚だ相矛盾するものを私どもは感ぜざるを得ないのであります。これは質問をはつきりと御認識頂くために前後……

第19回国会 地方行政委員会 第46号(1954/05/28、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 いろいろ伺いたい点もあるのでありますが、時間もないようでありますから、端的に一点警視総監に伺います。  先ほど秋山委員のほうからも出た問題でございますが、今度の警察法の改正につきまして、自治体警察側には何らの意見も聴取されなかつたということを聞いて我々は驚いているのであります。そこで今一番自治警、国警間を統一いたしたとき問題になつておりますのは、この自治警警察官と国警察官の間の給与の差額の問題だろうと思うのであります。何らの事前の打合せもこういう面に対して行われておらないといたしますと、これは自治警の警察官としては国警に統合されましたとき、当然これは、只今におきましては若干のその間……

第19回国会 地方行政委員会 第47号(1954/05/29、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今の問題で関連の質問をいたしたいのでありますが、大体御説明によりますと、共産党の対策のようでありますが、共産党に対してそのような措置をなし得るところの法的根拠はどこにありますか。これが一点。  それから現在におきましては刑事訴訟法第二百二十二条によりまして、或る程度犯罪捜査に対しては今のような問題の処理もできることになつている。それを更に枠を拡大して、昨日の参考人が述べられたような、或いは今国警当局が述べられたような方法までも講じなければならないという理由は何であるか。この二点。
【次の発言】 もう一点。
【次の発言】 共産党の地下行動が将来日非常に不安であるからそういう対策をしな……

第19回国会 地方行政委員会 第48号(1954/06/01、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 行政委員会の性格につきまして法制局長官に伺います。行政の全責任を負う機関との関係については、今行政委員会というものには相当問題があると思うのでありますが、現在の建前ではこれは憲法上許されている制度である、こういうふうに当然考えられるわけであります。そこでこのたび国家公安委員長をして招集させたり、或いは採決させたりいたしますれば、公安委委員会の問題でありますが、当然これは行政委員会として政府は認めていると思うのでありますが、そう認めてよろしうございますか。
【次の発言】 先般副総理がこの委員会に出でられまして、私の質問に対しまして、次のように答えられておるのであります。で、どういうわ……

第19回国会 地方行政委員会 第49号(1954/06/02、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 只今までの大臣の御説明或いは国警長官の御説明で、現行法の前文は改正法の第一条、第二条の中に挿入されてあるんだ、こういうお話でありますが、一条、二条をどう見ましても、これは法律の目的であり、或いは警察の責務でありまして、現行法の前文はこの目的の出て来る基盤、或いはこの責務の生ずる基礎、そういつた法律そのものの大前提をなしておるものじやないかと思う。全然一条、二条の性格というものと現行法の前文の性格というものは違つておると思うのでありますが、この点如何でありますか。私はその大前提をはつきりと現行法が明示しておるのは、そこに警察運営全般に対する大きな一つの指針を示しておるのじやないか。そ……

第19回国会 地方行政委員会 第50号(1954/06/03、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今の若木委員の質問に関連しての問題でありますが、現行法によると、公安委員長は委員の互選で任期は一年となつておるわけであります。この任期が一年というものは、同一人が長く委員長の職にあることは若干弊害が起るのじやないかということを防いでの制定というふうにも考えられるが、今度は国家公安委員長は国務大臣でありまして、任期がないわけであります。そうするとそういう弊害が当然起つて来るというように思われるのでありますが、現行法と今度は任期のないところの無制限な国務大臣の公安委員長の職と、この点について現行法との関係でどんなふうにお考えになつているのですか。


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 地方行政委員会 第3号(1954/12/06、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 森委員長が見えませんので、法制局並びに自治庁のほうにお伺いをいたしますが、この今度修正されました選挙運動用自動車が一台に限るとし、これ以外に候補者専用の自動車は従来通り認めるという項目があるのですが、今までの百四十一条の主として選挙運動のために使用される自動車という項目がありますね。これは候補者専用の自動車というものも、当然候補者というのは選挙の候補者でありますから、その選挙の候補者が使う自動車は当然選挙運動のために使用される自動車というふうに解釈されるものだと思われる。然るにもかかわりませず、候補者専用の自動車が選挙運動用自動車ではないという建前で一台使つていいということはどうい……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 地方行政委員会 第1号(1954/12/15、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 自治庁に、地方公共団体の公務員の期末手当の件についてお伺いいたしたいのでありますが、非常に地方財政の逼迫から、赤字解消といつたよろな理由で期末手当が従来のような国家公務員に準ずるという基準で施行されないじやないかということをいろいろ聞きますが、その点で国家公務員に準ずるという条例なども殆んど各府県の人事委員会できまつておるようでございますが、主として府県単位に考えまして、条例に違うような、いわゆる切下げの支給というふうな府県が相当あるかどうか、その実情について。
【次の発言】 町村は非常に数も多いのでありますから、自治庁でおわかりにならないのも尤もであると思いますが、主として府県に……

第21回国会 地方行政委員会 第3号(1954/12/21、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 長官にお尋ねをいたしますが、年末手当については、法律通り一・二五カ月分を支給する、但し国家公務員については、諸般の事情を考慮して超過勤務手当等による給与の改善措置を行つた、なお地方公務員には教職員も含みまして、国家公務員との不均衡が生じないような措置をとつた、今度の政府の年末手当等に関する給与の措置についてはこのように了解してよろしうございますか。
【次の発言】 すると、国家公務員、地方公務員を含めまして、前吉田内閣のときよりも給与が増額されたと見てよろしいのですか。
【次の発言】 給与ということはちよつと大げさに聞こえる虞れがありますので、年末手当等に関する給与が、吉田内閣のとき……

第21回国会 地方行政委員会 第4号(1955/01/24、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 今伊能委員の前に小林委員から質問されたことに関連するのでありますが、特に府県知事などが再選、三選をねらつて、はや辞職をして再立候補するということについて今いろいろ質問があつたのでありますが、この今議題になつております法律の附則の二項と、それから第一条の二項と、これらの内容を検討してみますると、附則の二項というものの内容を第一条の二項のような性絡に含ませてしまえば、今言つたような問題はある程度解決できておることになるのじやないか、何ゆえにこの附則の二項だけを特別に生かして、それで第一条の二項というものの内容に今問題になつておるような点を全然含ませなかつたか、これに対する長官の御見解は……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 議院運営委員会 第閉会後5号(1955/11/21、3期、日本社会党)

○加瀬完君 今までの官房長官の御説明の中に、今度の臨時国会で、この議運などでも問題になりました地方財政に対する処理の問題が取り上げられるという御説明がありましたが、新らしい内閣になりましても、大体基本線は現内閣の基本線を引き継いでいくと思われますので、一体地方財政の処理の問題は、交付税の引き上げ、あるいはその他財政的な措置をするという建前で考えられておるのか。言葉をかえて言うならば、予算的措置として若干の変更を加えるということを予想されての方向として臨むのか。その点をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、地方財政の処置の問題は、行政措置で処置をしていくのであって、財源的な処……

第22回国会 地方行政委員会 第2号(1955/03/30、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 今の地方教育委員会は廃止の御意向のように拝されるのでありますが、そういたしますと、今度の新らしい予算には地方教育委員会関係の予算はどの程度に盛るのか、全然盛らないのか、その点が一点。それから廃止する時期というものを政府はいつ頃に見当をつけておられますか。この二点を伺いたい。
【次の発言】 そうすると、先ほど長官が御説明なさいました赤字解消の措置として、制度上と運営上の二点から考えていきたい、特に制度上の問題としては、町村合併を促進して経費の節約をはかっていくということと、行政委員会というものを整理していく、その行政委員会の中でも地方教育委員会というものを一番問題にしておられるようで……

第22回国会 内閣委員会 第閉会後1号(1955/09/19、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 ほかの議事進行について、重光さんからお誓えがあるとは存じますが、先般日米交渉に当りまして外務省は行政協定の改訂に関する資料を作成されたと言われております。この資料、それからアメリカに携行いたしました、あるいは提出したかもしれません防衛六カ年計画、これは前国会におきましてしばしば問題になりましても政府は全然報告はなかった、しかしアメリカに提出したであろうということであれば当然その計画があるはずでございますので、この防衛六カ年計画、この二つの資料を当委員会に御提出をいただきたい。
【次の発言】 防衛関係を審議をして行く上には行政協定の内容としてどういう改訂条件が持ち出されたかということ……

第22回国会 内閣委員会 第閉会後2号(1955/09/20、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 村山の市長さんでも、砂川の町長さんでもけっこうです。今、齋藤さんからも幾分出ましたけれども、私どもが伺いたいのは、警察庁の長官も来ておると思いますので、あなた方が警察官の行動としてはあまりひどいじゃないかという具体的なあの当時の様子をお話いただきたいと思うのです。
【次の発言】 議事進行について。簡単にという大体皆さんのお話のようですが、参考人の方々の今までのお話を承わりますと、やはり政府と合わせてまた参考人の御意見を承わらなければならないという問題が出て来ると思うのです。そこで私は休憩をいたしまして、おそれ入りますが、午後も参考人の方に出ていただきまして、政府も列席させて、そこで……

第22回国会 内閣委員会 第閉会後4号(1955/09/22、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 基地の問題では参考人を呼んでいろいろと参考人からの陳述も承わりましたし、あるいは共同コミュニケの問題、あるいは防衛関係の問題、こういうことは国民が一体政府がどういう態度でこの委員会に意思を表明するかということを期待をして待っておると思うのであります。しかし今日は出られないとか、あるいは今日は午前中しか出られないとか、健康の理由まで責めるのは酷でありますが、健康上出られない、あるいは渉外関係があって出られないとか、政府は一体この委員会を通じて政府の態度というものを国民の前に十二分に説明しようという誠意があるのかないのか、これを副総理に承わりたいと思います。

第22回国会 内閣委員会 第閉会後5号(1955/11/01、3期、日本社会党)

○加瀬完君 九月の下旬の新聞に砂川初め一連の基地問題について評論家の亀井勝一郎氏が次のような一文を寄せておられるのでありますが、「責任ある地位の官僚の発言のなかには、ひどく挑戦的なのがあったことに私は驚いた。砂川の場合などことにそうであった。「こうなれば断固として押し通す」とか、「あくまで既定方針ですすむ」とか、これは戦前からの官僚用語であった。事件の性質によっては、そうせざるをえないこともあろうが、しかしこういう言葉を、少くとも砂川のような場合は官僚は最後まで口にしてはならないと私は思う。同じ日本人同士が血まみれになるような紛争が基地問題を中心にひんぱつするおそれがあるが、そのとき官僚は一体……

第22回国会 内閣委員会 第閉会後6号(1955/11/02、3期、日本社会党)

○加瀬完君 関連……。今野本委員の質問に大臣の御答弁で、大体大臣がどういうお考えを持っているかという点は了解されるのでありますが、そこで是正する対象の範囲、これをどう考えておるのか。二番目には、是正しなければならない対象を、完全に是正するためには必要額はどのくらいなのか。三番目には、政府が今予算上実施可能と思っておる対象の範囲はどの程度か。あるいは個人別に上昇する具体的な例はどんな程度になるのか、こういった点、大臣でもよろしいし、恩給局長でもけっこうです。
【次の発言】 そうすると政府は今御説明がありましたように国家公務員の課長以下は必要であるけれども、そのほかは必要でないと、こう考えておられ……

第22回国会 内閣委員会 第閉会後7号(1955/11/04、3期、日本社会党)

○加瀬完君 ちょっと関連して。具体的に調達庁側としては今千葉委員の御質問した点、すなわち中労委の調停案が出ておりますが、それらに対して基本的に駐留関係の労務者の問題に対してどういうように……どういうようにと申しますのは、アメリカ軍が言っている点もこの点は調達庁自身としては甚だ不満である、中労委のこの点は妥当であると思うといったような、調達庁自身の労務関係に対する中労委の調停案に対する基本的な態度をもっと具体的にお話していただきたいと思う。
【次の発言】 調達庁が米軍側に対して折衝をしておる点は、今御説明のありました三年四カ月未満の者が低いから、これだけを何とかしたいということだけで、たとえば国……

第22回国会 内閣委員会 第11号(1955/06/09、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 参考人の方にちょっと伺いますが、特に臨時職員についての他官庁との待遇の比較を、もう少し具体的な資料をお持ちでありましたらお話しいただきたいと思います。
【次の発言】 先ほど高田参考人によりますると、ただいま松原委員から御指摘がありましたように、臨時職員について待遇が非常に違っておる。たとえば、恩給局においては、高等学校卒の初任日給が二百六十円というのに対しまして、統計局は二百七十円、恩給局では昇給を認めておりませんけれども、統計局では六カ月ごと五円ないし六円という昇給を認めておる。あるいは平均日給を比較いたしますと、統計局は三百十一円でありますけれども、恩給局は二百七十円にしか過ぎ……

第22回国会 内閣委員会 第16号(1955/06/23、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 総理府設置法の一部の航空技術研究所に関する問題は、大体質問も出尽されておるからという委員長の御注意もあったのでございますが、ごく簡単に二点だけ伺います。一点は、提案理由の御説明を承わりますると、航空技術研究の理論的なもの、あるいは技術的なものの向上をさせるということが第一の目的であるというふうに受け取れるのであります。先ほど来の田中さんの御説明などからあわせて考えますと、どうもとの航空技術研究所というものは、航空技術が軍用機技術というものに一方化されるような予測がされるわけであります。そうでありましては、この提案理由の説明中の目的とは、はなはだ違って来ると思われるのでありますが、こ……

第22回国会 内閣委員会 第17号(1955/06/24、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 ただいま参考人の方の御熱心なるお話を承わっておりまして、率直に申しまして、山梨県の富士の北麓地域は形式的には地図の上では確かに日本の色に塗られておりますけれども、実質的には一体日本の領土、あるいは主権というものが存在しておったのであろうか、こういった感じをさえ持たされたのでございます。そこで五、六点について参考人の方に伺いたいのであります。  勝俣さんに一つ伺いたいのは、特にA地区は採石、採草、採木、こういうことでほとんどこの地域の生活の元をなしておった、こういうお話でございましたが、そのようなことの事情は、十分県からも、あるいは町村からも、政府あるいはそれぞれの官庁に申し出てある……

第22回国会 内閣委員会 第19号(1955/06/28、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 今の委員長の御質問に関連をするのでありますが、これは審議庁の方にお尋ねしますが、勧告を、十一条でございますか、「勧告することができる。」とありますのは、一体どういうふうな行政措置をしようという目的で「勧告することができる。」という字句をお使いになったのでありますか。
【次の発言】 総合六カ年計画というものの基本線に沿ってこれを推進するために、個々の問題については各省に計画をゆだねる、そうすると、各省の計画というものは、少くとも基本線においては総合六カ年計画に沿って行われなければならないものだと思うのです。しかしながら、今の御説明によると、各省で計画を進めますと、これはある程度基本線……

第22回国会 内閣委員会 第22号(1955/07/05、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 素朴な質問でありますが、基本的な問題を含んでおると思いますので伺いたいのですが、今第一案と第二案ということで、もうすでに第一案か第二案かを決定しなければならないというお立場で長官も御説明なさっておるようですが、その前に、私は地元の納得を得なければやらないとか、あるいは調達庁関係のいろいろな御説明を聞いても、町長とか町民が絶対反対しておるものについてはやらないといったような御説明を承わっておるのでありますが、ただいまの席でも長官も話し合いをつけたいと言っておりますが、その話し合いということは、第一案か第二案かあるいは他から出てくる第三案か知らぬけれども、飛行場の拡張をするのだという決……

第22回国会 内閣委員会 第25号(1955/07/12、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 この前、長官から六カ年計画のプリントをいただいたわけですが、その六カ年計画の遂行について、長官の御意見から行くと、条文に出ております「勧告」ということは、長官の意思を百パーセントに現おしていることにはならないのじゃないかという点について、いろいろとお伺いをしたわけでありますが、今日はそれとは問題を別にして、衆議院の内閣委員会等でも、防衛六カ年計画と経済六カ年計画の問題が、どんなふうにからみ合っているのかということが非常に問題になっているわけでありますが、この間説明いただきました経済六カ年計画も、衆議院で指摘があります通り、防衛六カ年計画というものとどんな関係にあるのかということを検……

第22回国会 内閣委員会 第26号(1955/07/14、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 参考人の全部の方にお伺いをいたしたいのでありますが、先般調達庁長官をこの委員会に呼びまして意見を聞きますと、全く現地の飛行場拡張の対象になられている方々の意見というものは調達庁の方には何にもいってきておらない。率直に言うならば衆議院や参議院や、あるいはその他のところには陳情するようだが、おれたちのところにはいってきておらない。こういうような言葉が繰り返されて発言されたわけであります。皆さんはそういう点で、今ここでお述べになられましたような御事情を、調達庁関係に十二分にお述べになっておられたかどうかという点をまず一点伺いたい。  次に、これは私どもが第三者として伺っておりますと、調達……

第22回国会 内閣委員会 第28号(1955/07/18、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 これは通商産業省だけの問題ではないのでございますが、設置法の一部改正の内容といたしまして、ただいま提案の御説明のありました本案は、人員の関係では大した問題になる数ではありませんが、全体を見ておりますると、定員法の一部改正といったような形である程度相当な幅の増員というものが行われたり、機構の拡大が計画されたりしておるということは、今までずっとこういう同種の案を検討してみて一応そういう結論が打ち出せると思うのであります。石橋さんは単に通商産業大臣ということよりも、有力閣僚の一人でもございますので、国務大臣としてのお立場からも政府の態度をこの際伺っておきたいのでありますが、それは一方にお……

第22回国会 内閣委員会 第30号(1955/07/21、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 今、野本委員の御質問に対する恩給局長の御答弁でございますが、いわゆる軍人恩給といわれておるものの一部修正によりまする新しい施行基準というものがきまることになりますれば、従来いわゆる文官恩給というものに対するでこぼこができるし、あるいは不公平な点ができるのじゃないかという研究は、当然恩給局としては事前に行われておらなければならないはずのものであろうと思う。しかも今の野本委員の御指摘になりました点は、その意味において何もきのうきょうの問題ではない、当然恩給局としてはどういう意向であり、その該当人員はどれくらいでという調査はすでになされておらなければならない事柄ではないかと私は思うのです……

第22回国会 内閣委員会 第31号(1955/07/22、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 大久保国務大臣にお伺いをいたしますが、先般提案者の高橋衆議院議員から、この法律の一部を敗走する提案理由につきましてるる御説明がありまして、その折提案者といたしましては、社会保障制度審議会の答申というものが、意見書というものが昭和二十七年の十三月の二十三日に出されておるのだが、これについての御見解はというふうな点を御質問申し上げたのであります。すると、提案者の高橋さんの方から、もちろんそういうものを十分検討をしておるが、すでに軍人恩給というものはもう法律で決定されておるのであるし、今度の提案はその今までの軍人恩給の点を改正して行くことを目的としておったのである。ですから直接社会保障制……

第22回国会 内閣委員会 第33号(1955/07/25、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 関連して。ただいま仮想敵国と申しましょうか、直接侵略をするであろう相手国と申しましょうか、こういう問題につきまして政府に伺いますと、そういうものは予想しておらないとおっしゃるのでありますが、外務大臣に伺いたいのでありますが、五月九日の衆議院の予算委員会におきまして、外務大臣は、日本に対する大陸方面の空軍の配置は実に重大な状態になっておる。そこで米軍としては、これに対応するために新しいジェット機を使用する、これは滑走路が長くないと困るので、共同防衛の責任を果すために滑走路の延長をしてほしいとアメリカから要求があった、これに日本側は初めから協力する約束があるので、これに協力することが条……

第22回国会 内閣委員会 第34号(1955/07/26、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 私は社会党第四控室を代表いたしまして、本案に対し反対をいたします。  提案者の提案説明はその限りにおきましては当然の理由も認められ、またその努力に対しまして敬意を表するにやぶさかではありません。なお遺家族等戦争犠牲者は言うまでもなく、旧軍人軍属の救援につきましても大きい国家補償を施すべき原則に対しましては、もちろんわが党におきましても全面的に賛意を表するものであります。しかし次の諸点におきまして本法案には反対をせざるを得ません。反対の第一点は、提案者は、旧軍人軍属の処遇を厚くすることは、平和国家、道義国家の建設発展の重大要件である、こう説明されておるのでありますが、平和国家、道義国……

第22回国会 内閣委員会 第36号(1955/07/28、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 防衛庁の長官に伺いたいのでありますが、総括質問の折にも一応伺いまして、御答弁が時間を要するようでございましたから、あとでお伺いをするということにして打ち切っておきました日本の戦略構想と申しましょうか、基本戦略の問題でありますが、他の委員からもたびたび同じ問題が出ておるのでございますが、当然防衛計画ということを立てるといたしますと、防衛計画に伴う動員計画といったようなことも考えられてこなければならないと思います。この動員計画はどんなふうにお考えになっておられるのでありましょうか。
【次の発言】 アメリカとの共同防衛ということがたびたび外務大臣からも防衛庁関係からも御説明の中に出てくる……

第22回国会 内閣委員会 第37号(1955/07/29、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 今、総理は木下委員の質問に対しまして、攻撃兵器を日本に持ってくるということはないというアメリカとの約束がある、こういうお話でございますが、今まで取りかわされました条約、あるいは協定、そういうもののどこに、今、首相が御指摘のような条項があるか、あるいは申し合せがあるというならば、申し合せはいつ、だれとだれとの間にどういう内容によって申し合せをされたのか、その条項を文章化されたものをあすの委員会までに、委員長あてでも結構です、御提出を願いたい。
【次の発言】 文章になってもおらないということであれば、条約や協定ではもちろん、申し合せとしても何ら効力を持つものでもないという解釈も成り立つ……

第22回国会 内閣委員会 第38号(1955/07/30、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 外務大臣のただいまの御説明によりますと、この兵器は原子弾頭を必要あれば装置し得るが、日本向けのものはこの装置がない、これだけの御説明でありますが、新聞紙の報道するところによると、在日米大使館に問い合せたところ、原子弾も装置し得るが、米軍としては原子弾を日本に持ち込む考えは今のところない、こういう回答をしたと言われておるのでありますが、外務大臣のただいま御説明になったのと、特に原子弾を装置し得るが、今は原子弾頭を持ってこない、今のところは持ってくる意思がないということとでは、ずいぶん違いがあると思う。これは外務大臣のお答え以外に、アメリカ大使館の新聞紙に伝えられている報道は正確を欠く……

第22回国会 農林水産委員会 第19号(1955/06/16、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 亀田委員の今申されたことに関連するのでありますが、この法律の原因と申しますか、できてきた過程というものを考えますと、リクリエーションである空気銃が、リクリエーションの域を越えて、むしろ公共に非常に弊害をもたらすということで、空気銃の被害の防除という点からこの法律の作定という方向に進んできたと思うのです。そういたしますとね、一体この空気銃の一番被害を起す年令層というものを考えますと、むしろこれは銃砲所持で認められている年令よりはむしろその下の年令、委員長のさっき御指摘になりました十八才未満、十四、五才といったような年令はいたずら盛りでありまするので、いろいろ問題を起す年令層というふう……

第22回国会 農林水産委員会 第20号(1955/06/21、3期、日本社会党(第四控室・左))

○加瀬完君 ただいま杉原長官からお話がありました点、立証の問題でありますが、先般からの御説明で、立証はノリひびについた廃油の成分と申しましょうか、それからこの廃油がどうしてノリひびについだかという原因、こういう点だけだと思いますが、この廃油の成分につきましては、先ほど保安庁から御説明もありましたように、結局廃油の成分そのものでは断定しかねるということになると思うのです。そうしますと、あとの原因といたしましては、どこから一体漂着油が流れついたのだか、その元ということになりますが、そうすると、陸上か海上かということになりますが、今のところ政府の説明でも、陸上からであるということは一つも出ておらない……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 地方行政委員会 第4号(1955/12/09、3期、日本社会党)

○加瀬完君 今の問題は、安井さんからの御報告がありましたが、一応速記録ができまして、種々御調査いただいた点を私ども十分研究をした上で質問をしなければ、ややもすると当を失するきらいがないでもないと思います。そこで適当なまたの機会にこの問題を取り上げられる時間を委員長において御配慮いただきたいと思います。ただ、今調査に参られた方の御報告があったわけでございますが、警察庁側も、すでに調査をしておられて一応ここで何か述べられたい点があるならばあわせ伺っておきたいと思います。
【次の発言】 警察庁にお尋ねをいたしたいのでありますが、当地方行政委員会から参りまして調査をいろいろしたそのこととは別に、これは……

第23回国会 地方行政委員会 第6号(1955/12/12、3期、日本社会党)

○加瀬完君 財政部長にお願いをしたいのですが、今御説明になった分を印刷して御配付いただければお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 ただいま御説明をいただきました主要改訂事項について伺いたいのですけれどもね。その基本方針の中に、原則として給与費等消費的経費は変更をしないという建前をとっておりますが、原則としてというのは何か変更してある面もあるわけですか。
【次の発言】 次に今の御説明の中で義務教育費、警察費、災害関係費ですが、これらを主として何か九二%と見たというような説明がありましたが、その点をもう少しくわしく前と比較してお話しいただきたいと思います。現在の率を比較してちょっと御説明いた……

第23回国会 地方行政委員会 第7号(1955/12/13、3期、日本社会党)

○加瀬完君 長官がこの前御説明下さいました地方財政窮乏打開対策の概要についての説明の御要旨をその後配付いただきました点検討をいたしまして、こういうふうに了解をいたしたのでありますが、それでよろしいかどうか、最初にお答えをいただきたいと思うのであります。それは、結局赤字打開の基本方針といたしまして、今までの過去の赤字は再建法によってたな上げをするのだ。それから将来再び赤字発生を見ないために赤字原因の除去を三十年度のこの度の財政措置、なお根本的には三十一年度における財政措置によって解決をするのだ、将来の赤字の原因を除去し、今までの赤字を再建法によって除去し、結局地方に赤字というものをなくして健全財……

第23回国会 地方行政委員会 第9号(1955/12/15、3期、日本社会党)

○加瀬完君 私は日本社会党を代表いたしましてこのたび提案されておりまする地方財政措置に関する二つの法案に対し反対をいたします。  反対理由の第一は、政府の赤字打開の基本方針の不確実、不明確な点であります。自治庁長官はその基本方針の説明におきまして、過去の赤字のたな上げを再建法によって行いこれで今までの赤字をまず広くして、さらに将来再び赤字発生をしないための赤字原因の除去を三十年度の財政措置と来たる三十一年度の財政措置で解決するのである、こういうふうに説かれておるわけであります。そうであるならば、三十一年度における財政計画と再建法というものは切り離せないはずだと思うのであります。すなわち将来赤字……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 議院運営委員会 第18号(1956/02/20、3期、日本社会党)

○加瀬完君 私ども新しく参議院に出てきた一人でございますが、参議院の特徴といいますか、性格といいますか、こういうものの中に、衆議院と比へましたときに、常任委員会にそれぞれのエキスパートがおりまして、衆議院よりは相当突っ込んだ議案の内容の審議ができる、こういう一つの特徴を持っておるというふうに感じておるのでございますが、この点寺本さんはどういう御感想をお持ちでしょうか。
【次の発言】 そういたしますと、参議院の一つの特徴といたしまして、衆議院よりもむしろ常任委員会にエキスパートをそろえまして、一そう参議院的な審議をするということは好ましいことだというふうに寺本さんもお考えになっておられると了解し……

第24回国会 議院運営委員会 第46号(1956/05/11、3期、日本社会党)

○加瀬完君 先ほど他の方からも、すでに質問がされておるわけですが、確認の意味でもう一点伺いますが、官房長官の先ほどの御説明ですと、会期の延長は、日比賠償の国会関係の手続を完了するためであると、こういうことでありますが、その通りと確認してよろしゅございますか。
【次の発言】 官房長官の先ほどの御説明では、現在懸案になっております重要案件の完了を希望するということは言われなかった。質問に対しまして、今のお答えに大体似通ったような御答弁もありましたけれども、その点を明瞭にしていただきたいのですが、結局六月三日までというふうなことが、与党の方から言われておるということでありますが、日比賠償の関係だけな……

第24回国会 地方行政委員会 第2号(1956/02/09、3期、日本社会党)

○加瀬完君 私どもは去る一月十三日から六日間にわたりまして、前の委員の御報告の通りの目的で新潟及び秋田両県下の視察に参りました。  初め一緒に参るはずでありました岸委員が急病のため御不参になりましたので、鈴木一委員と交代をいたしました点を御報告申し上げます。  派遣地におきましては県及び県下の特定市町村五市三町一村の当局者と面接をいたしまして説明を聞き、隔意のない意見の交換をいたしまして、種々の問題について討議をして参りました。なお私どもの調査指定地となりました新潟県下に所在の弥彦神社が御存じのような不詳事が起りましたので、この点をもあわせて調査をせよという委員長の御命令もございましたので、こ……

第24回国会 地方行政委員会 第3号(1956/02/21、3期、日本社会党)

○加瀬完君 大臣、次官を初めまた部長さんがお集まりになるということはめったにないことでありまするので、この際ちょっと、直接この問題はあとで審議をするといたしましても、いろいろ聞いておきたいことがございますので、十分ほど時間をいただきたいと思います。
【次の発言】 今ちょうど地方の予算編成期に当っておりますので、私ども先般委員会から出張を命ぜられまして地方に参りました折にも、あるいはその他私的に地方の団体の関係者と会いました折にも、いろいろの点で聞かれるわけでございますが、それらの点二、三伺いたいと思うのです。  第一点は、順序不同に申し上げますが、遊興飲食税の積算の基礎がどうも貧弱県と申します……

第24回国会 地方行政委員会 第4号(1956/02/22、3期、日本社会党)

○加瀬完君 ちょっと中座をいたしまして、すでに前の方から質問が出ているかもしれませんが、この改正法によりますと恩給組合に福祉事業をさせるという形で、何か共済組合と共同の事業をさせるということになっておりますけれども、これは国家公務員なり、あるいは地方公務員でも他の町村以外の公務員ではこういうふうなやり方は今までないように思われるのでありますが、特別に町村の恩給組合と職員共済組合とを共同させて福祉事業をさせるというのはどういうところがねらいですか。
【次の発言】 市町村公務員を除く他の公務員の場合は共済組合というものは全然別個のものでございましょう。この説明によりますと恩給組合と共済組合が一緒に……

第24回国会 地方行政委員会 第5号(1956/02/24、3期、日本社会党)

○加瀬完君 大体改正点、その他の理由等についてはわかったのですが、今度国家公務員関係の恩給支給については、昭和二十三年六月以前ですか、文官にある程度の増額をするというような予算が計上されておりますね。そういたしますと、従って町村職員恩給組合法の適用される対象にも当然同じような支給増額という方法がとられると思うのです。で、この法律そのものの改正点はわかりますが、そういった恩給の支給増額に対する財源的な措置というものはどんなふうになっておるのですか。
【次の発言】 地方公務員は相当数も多いわけでありますし、その中でも町村職員恩給法の適用される人員というものは相当の数だと思うのです。それらに国家公務……

第24回国会 地方行政委員会 第6号(1956/02/28、3期、日本社会党)

○加瀬完君 提案理由の説明は先般担当大臣から伺ったわけでございますが、一そう法案の改正点を明瞭にさせるために、次長もお見えのようでございますから、提案説明を補足する意味でさらに具体的ないろいろな問題について、もう一度説明の補足をしていただきたいと思いますが、委員長の方でよろしくお取り計らいいただきたいと思います。
【次の発言】 自治庁にお願いしますが、停年または待命制度というものをこれから設けようといたしておるわけでございますが、これによりまして、自治庁が今想定をいたしております停年による退職者あるいは待命による退職者といいますか、こういうものを総計いたしまして、地方財政の上にどれだけの財源余……

第24回国会 地方行政委員会 第7号(1956/02/29、3期、日本社会党)

○加瀬完君 人事院の総裁にわざわざおいでをいただきましたので、二、三お答えをいただきたいと思うのでございますが、国家公務員法を見ましても、地方公務員法を見ましても、その中に流れている大きなものは、それぞれの公務員に対する利益保護という性格が一つの大きな基本として存在をしておると思うのです。今度の地方公務員法の一部を改正する提案説明といたしまして、政府が私どもにお話を下さいましたのは、最近における地方公務員制度運用の実績から当面解決を急ぐ若干の点がある、こういう理由をあげておるのであります。そうすると、現在の地方公務員制度の運用の実績が適正かつ合理的でない面があるので、これに対して解決を急ぐんだ……

第24回国会 地方行政委員会 第9号(1956/03/08、3期、日本社会党)

○加瀬完君 この間自治庁からいただきました資料の点で、数字の点を伺いたいのでありますが、停年の該当人員はまあ五十五才あたりを一応停年と仮定いたしましたときに、それから超過する人員を調べますと、都道府県関係が一万二千九百六十四名、市が一万五千七百六十七名、町村が一万四千八百三十二名、こういう数字になりますが、間違いございませんね……。それでこの該当人員のうち、いわゆる停年による退職人員というものをどのくらいに自治庁はお見込みですか。
【次の発言】 これは今委員長から、私が実は注文しようと思った点を全部おっしゃっていただきましたので、言うことはないのですが、たとえば自治庁の発表した財政計画によりま……

第24回国会 地方行政委員会 第11号(1956/03/13、3期、日本社会党)

○加瀬完君 私はただいまの案件に対しまして、社会党を代表いたしまして反対の意を表します。以下理由を申し述べます。  このたびの地方公務員法の一部改正の大体の主要点は、公平委員会の廃止、それに加えまして停年制度、あるいは待命制度等が一番の間極点であろうと思います。  反対の第一点は、停年制についての政府の御説明を承わりますと、これは新陳代謝と地方財政の合理化を目的といたしておる、こういうのでございますが、政府の資料によりますると、国家公務員と地方公務員との高年令者の構成比等を比較いたしましても、新陳代謝の必要が、地方公務員は国家公務員に比べましてはなはだしく必要であるという判断は出て参らないよう……

第24回国会 地方行政委員会 第12号(1956/03/20、3期、日本社会党)

○加瀬完君 前に委員の方からすでに御質問になっておる問題でございますが、交付税の問題について私も多少伺いたいと思います。  行政部長の御説明によりますと、今までは合併促進法によりまして旧町村の交付税の収入は、それをもとに五カ年間延長を認めておったわけですね。で、今度はそれを新しい町村をもとに需要額をはかって交付税をきめていく、こういうことですね。
【次の発言】 そういたしますと、小林委員から御質問もあったのでありますが、前の五カ年間というものはそのまま続いて、それが終ったあとで新しい測定単位の計算による需要額をはかっての交付税の配付ということになるのでしょうか。

第24回国会 地方行政委員会 第16号(1956/03/30、3期、日本社会党)

○加瀬完君 先ほど懇談会の形で修正案要綱それから付帯決議案などが種々述べられましたので、ほとんど私どもの問題としておりました点は解決を見ておるわけでありますが、この前の合併促進法のときにも、私どもはそう解釈いたしておらないのでありますが、一部ではこれが一つの、何といいますか、官治統制といいますか、上から押しつけるような合併を進められるのではないかという一つの危惧が一部にあったわけであります。実際に合併促進法の施行されました状態を見ておりますと、地方自治体といいますか、自治団体といいますか、あるいは住民といいますか、こういうもののほんとうに熟さないうちに、一方的に計画が進められたというために問題……

第24回国会 地方行政委員会 第18号(1956/04/06、3期、日本社会党)

○加瀬完君 今、小林委員から御質問のあった点ですが、国鉄、それから電電公社の御説明によりますと、たとえば国鉄であれば、この負担、支出は裏づけがなければ困る、あるいは電電公社であると、たとえば、行く行くはこれは、大衆に転嫁される性質のものだ、こういうふうな御説明があったわけでございますが、運賃値上げとか、あるいは料金値上げとか、こういうものが先決しなければ、今、問題になっております納付金は納めかねる、財政的にそういう結論しか出ないと、こういうことでございますか。
【次の発言】 私鉄の関係も御説明の中にあつたんですが、私鉄よりも運賃が安い。そこで、私鉄はいろいろの課税負担をしておるわけであるが、国……

第24回国会 地方行政委員会 第19号(1956/04/12、3期、日本社会党)

○加瀬完君 今、委員長の指摘した点に私も関連の質問でありますけれども、今、説明員の方の御説明によりましては、第九条が義務であるという点は何ら説明されておらないと思う。むしろ御説明から受ける印象と、私どもの理解をもってしては、伊能委員や、委員長の指摘しておられるような義務というものではないような解釈すら持たざるを得ないと思う。そこで逆に伺いたいのでありますが、これは義務なんだと、市町村に対する義務なんだということであるならば、提案理由の説明の中に、義務であるという点をもっと明瞭に打ち出すべきじゃなかったのか。その提案理由の第三には、「基金は、契約を結んで掛金を支払った市町村に対して、」という言葉……

第24回国会 地方行政委員会 第20号(1956/04/13、3期、日本社会党)

○加瀬完君 小笠原委員の質問で、問題は尽きているような形に見えますが、しかし政府といたしましても、いろいろの仮説を立てたことにはお答えできない、こう御答弁なさるかもしれませんけれども、一応予想される事態というものに対しては、相当の検討も十分なされておらなければならないと思います。そこで、確かにスムースに国会が進むならば、官房長官のおっしゃったようなことで問題が起らないわけです。しかし、現在の国会の審議の状態で、官房長官のお考えになっておられるように、何ら問題のない会期というものの見通しがつくか、こういう点が一つ。  もしもそれが国会延長とかその他の問題が起るということが予想されるとすれば、どう……

第24回国会 地方行政委員会 第22号(1956/04/16、3期、日本社会党)

○加瀬完君 今の小林委員の方からも指摘された点でありますし、前の委員会におきましても、たびたび論議された点でありますが、順序不同に質問いたしますが、揮発油税のような形をとらないで、特別今度は軽油引取税のような形をとらなければならない理由はどこにあるのですか。
【次の発言】 これも、前の委員会で質問が出たのでありますが、自主財源の増強ということは、形式的には成り立つと思うんです。特にこれは目的税でありますから、これが目的税の目的に使われるかどうか、こういうことは問題になるのでありますが、確かにこれは目的税でありますから、このまま使われるでしょう。しかし、それはですね。今まで一般財源から支出されて……

第24回国会 地方行政委員会 第24号(1956/04/19、3期、日本社会党)

○加瀬完君 この法律の適用の点について、一点伺いたいのです。それは非常勤の消防団員が応援して、水防などの場合にも応援に出る、むしろ事故は水防の応援などの方が多い場合がある。この法律でいきますと、そういうような場合どういうふうになるか、この法律の適用がそのまま受けられるか。

第24回国会 地方行政委員会 第25号(1956/04/20、3期、日本社会党)

○加瀬完君 この前も同じ問題に対する御当局の御答弁は、公営住宅の住居者は、見方によっては条件がいいというふうにも言い得るわけだから、ある程度転嫁もやむを得ないというふうな意味の御答弁があったわけでございますが、そういうことは取り消して、今のことが政府の答えだと、こう了承してよろしゅうございますね。
【次の発言】 それで今、大臣の御方針のようなことを確実に地方団体に守らせるために、どういう御措置をやる、あるいは御指導をお取りになろうというお考えでございますか、具体的な点がございましたら承わりたい。
【次の発言】 私は日本社会党を代表いたしまして、本案、修正案及び付帯決議をあわせて賛成いたします。……

第24回国会 地方行政委員会 第29号(1956/04/27、3期、日本社会党)

○加瀬完君 大蔵大臣に伺いたいのでありますが、本年度の地方財政計画の御説明によりますと、昨年度におきましていろいろと地方財政の窮乏打開の臨時措置が講じられたわけであるけれども、これによっては地方財政窮乏の原因が全く除去されたということにはならない、こういう御説明があるわけであります。そういたしますと、本質的な打開は三十一年度あるいはそれ以後に持ち越されるというふうに解釈できると思うのでありますが、大蔵省といたしましては、三十一年度におきましてあるいは三十一年度以降におきまして、根本的な打開の方法としてどういうことをお考えになっておられるか。先ほどの御説明によりますと、交付税はもう上げることはで……

第24回国会 地方行政委員会 第31号(1956/05/08、3期、日本社会党)

○加瀬完君 きょうの問題は福岡県の知事の専決処分の問題でありますけれども、それに関連して先ほど小林委員から教職員の定員の問題などが出まして、行政部長お答えになったのでありますが、私は行政部長のお答えははなはだ当を得ないと思いますので、この点念を押してもう一ぺん伺いたいと思うのです。それは、あるいは福岡県は小林委員の指摘されたような事実があるかもしれませんが、もしあったとすれば、これはもうごく例外だと思うのです。と言いますのは、大体の府県におきましては、中田委員が御指摘のように、再建法が適用されませんでも再建法の精神というものは相当強く響いて、人件費の縮減といいますか、こういう形が一番人件費で幅……

第24回国会 地方行政委員会 第32号(1956/05/10、3期、日本社会党)

○加瀬完君 地方自治法の一部を改正する法律案は、今までも何回か提案されたりあるいは提案される以前のような状況に何度か至っておるわけでありますが、それで今まで出されましたいろいろの案、今度の地方自治法の一部を改正する法律案として提案されました内容等を見ますと、相当の隔たりもありますし、それからどうしてこういうふうな変化をしたかという問題点も、私どもただいままでの提案説明あるいは法案関係についての御説明の中では十分にまだ納得し得ない点もございますので、累次の変化あるいは結論といたしまして、今次提案のような内容になりました結果につきまして、つまびらかに御経過を承わりたいと思うのであります。こういう点……

第24回国会 地方行政委員会 第33号(1956/05/17、3期、日本社会党)

○加瀬完君 伊能理事は先ほどから結局小笠原委員の要請に応じられない理由として、この前からの緑風会の情義あるいは条理ということをおっしゃっておるのです。で、この緑風会の条理なり情義なるものは、緑風会がたびたび選挙法の改正案を出した、それを自由党としては協調できなかったので、この際小選挙区制を取り上げるのだ、こういうお話である。しかし二十八年に一体小選挙区制に、今の小選挙区制に似たような選挙法案を緑風会が出したときに取り下げましたのは、あなた方の方が警察法を出すために、あなた方の反対でこれの審議を断わったんじゃありませんか。それからその後、選挙法の一部改正が二、三度出ましたけれども、いつでも自由党……

第24回国会 地方行政委員会 第35号(1956/05/21、3期、日本社会党)

○加瀬完君 自治庁長官にまず伺いたいのでありますが、すでに中田委員からの質問にも指摘されておりますが、衆議院におきまして、自治法の審議というものは途中において非常に手間どりました。私どもは、その経過を見ておりますと、政府は一体自治法というものを成立させようという熱意がほんとうにあるのか、あるいはまた自治法というのは、また前例のように流されても仕方がないというあきらめの態度で一体臨んでおるのか、こういう点に非常な疑惑を持つわけであります。(「当て馬じゃないか」「選挙法の当て馬だよ」と呼ぶ者あり)そこで、この自治法というものを今度提出されまして、ほんとうに通そうというお気持であったのか。そうである……

第24回国会 地方行政委員会 第36号(1956/05/22、3期、日本社会党)

○加瀬完君 特別市制の問題と、指定都市の問題がだいぶ繰り返されて論議されておりますけれども、あらためて大臣の御見解を承わりたいんですが、現在現行法の中にあります特別市制というものは、一体お認めになるんですか、お認めにならないんですか。理想案としてでもいいんです。お認めになりますか、お認めになりませんか。
【次の発言】 かりに、今おっしゃるように、制度的には大都市制度といいますか、特別市制というものが必要である。しかしながら、いろいろこれをすぐ実現することには問題があるので、将来にこの実現を待って、現在では、結局特別市側が要求しているところの、ある程度の条件を、十六項目でも十七項目でもいい、こう……

第24回国会 地方行政委員会 第37号(1956/05/23、3期、日本社会党)

○加瀬完君 議事の進行について、委員長にお願いをいたしたいのでありますが、いろいろ今わが会派の委員からもお願いを申し上げましたが、それらの点も含めまして、一応ここで休憩をいたしまして、委員長・理事打合会等で何かお話し合い等でもしていただけるならば、非常によろしいのじゃないかと思いますが、その点、委員長にお取り計らいを願いたいと思います。
【次の発言】 午前中、自治庁長官並びに衆議院側の修正の点について提案理由の御説明をいただいたわけでございますが、大きく考えまして、政府の原案と衆議院によって修正されたものとは、相当な隔たりがありますし、それらについての具体的な問題は、御提案の説明の中だけでは十……

第24回国会 地方行政委員会 第38号(1956/05/24、3期、日本社会党)

○加瀬完君 総理あるいは政府の正式な御見解を承わっておりますと、政局の安定のためには二大政党が必要である。二大政党を維持育成するには小選挙区制が一番いい、こういう前提のようでございます。まあ外国の例がたびたび引き合いに出されますが、外国の例は一応おきまして、日本におきまして小選挙区制がとられました最近の、大正九年の原内閣、これを見ますと、確かに政友会は絶対多数を取りまして、強力な内閣が出現いたしたが、その次にはテロが発生いたしまして、必ずしも国民は政局の安定というものに喜びを感じておらないということにもなるのじゃないかと思います。それから、次に行われました大正十三年には、全然三党が鼎立をいたし……

第24回国会 地方行政委員会 第39号(1956/05/25、3期、日本社会党)

○加瀬完君 今の問題に関連してですけれども、国家公務員に準じて給与は地方団体においても人並みにやれると、こういう御説明でございましたが、自治庁の財政計画によりますれば、そういうことができない。小笠原委員が初めに指摘したように、今度の自治法の改正案に盛られておりまする給与というものについて法定したわけでありますが、これは法律によって給与の最低水準を守るということではなくて、現在支給されているものを引き下げる、こういうことに使われるというふうな傾向を私は当然生じてくるだろうと思う。というのは、給与及び定員等に関する自治庁の財政計画の基本方針として、昭和三十年一月十日現在において行われた給与定態調査……

第24回国会 地方行政委員会 第40号(1956/05/26、3期、日本社会党)

○加瀬完君 この前、政府と修正案提案者と、両者に対しましていろいろ御説明を承わったわけでありますが、いろいろ区割の問題、それから悪意に満ちた党利党略であるというふうな、大臣の言葉をもってすれば、誤解を受けたというような点についての世論に対する政府の御態度、こういう点いろいろ承わったわけでありますが、次に私は、世論に対して区割等に対しましては、あるいは罰則規定の強化等に対しましては、いろいろ考慮が払われたということでありますが、世論が強く反対しておった一つには、特定の政治活動が選挙運動にもわたることを認めるという条文がございますが、この特定の政治活動についてのいろいろの世論の批判というものは相当……

第24回国会 地方行政委員会 第41号(1956/05/29、3期、日本社会党)

○加瀬完君 今、小笠原委員の市町村の性格の質問に関連がある問題でありますが、都道府県の性格といいますか、今度の第二条の改正によりますと、今度府県の性格というのが非常にあいまいになっておる、こういう批判が一部にあるわけです。たとえば府県の固有の事務というものが例示されておりますけれども、これも非常にあいまいである。一方府県の財政的措置として、この前から私が述べておるのでありますが、行政規模の縮小という方向がたどられておりますし、そうしてさらにまた、府県の固有事務というものがこの前よりも明確でなくなって参る。そうして市町村との競合あるいは指定都市との競合を府県に避けさせるということになりますけれど……


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各種会議発言一覧(参議院3期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 人事・地方行政連合委員会 第1号(1953/08/04、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 昨日の人事文部合同委員会での提案の御説明を承りますと、  一、高等学校は専門教育をする故、専門知識が必要である。又、高等学校教員は負担が重い。  二、高等学校は教えられないが小中学校ならば誰でも教えられる。このように専門的知識を教えるから高校は給与が高いのは当然である。  三、この給与体系は将来に対しての職域差を認めたものであつて、旧来の凹凸不合理者のすべてに該当するものではない。  四、高等学校を優遇しても小中学校教師の需給関係に影響は来たさない。又、政府答弁の中に、賃金とは労働に対する報酬である。  以上の諸点が明言されたのでありますが、両者とも昨日の答弁に間違いがないかどうか……

第16回国会 地方行政・労働連合委員会 第1号(1953/06/25、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 経過の全体を伺いまして、警察が公平に、又円満解決に努力しようとした誠意を認めるにやぶさかではありません。又農家の方々が肥料を欲する気持、又その意見も正しいと思います。併し警察がこの気持をそのまま受けて、国民の多数が要望することは当然合理性があると認める思想は理解できません。これは曾つての国家総動員法にも通ずる恐るべき思想であるというふうに私は解釈するのであります。国民は個人であろうとも、法の前には平等に保護されなければならないと思いますので、特に最後の五月十三日のピケの除去についての行動は、法解釈の警察側の不用意或いは不鮮明の点、労働争議介入の点、警察権発動の点、これにつきまして、……

第16回国会 地方行政委員会町村合併促進に関する小委員会 第1号(1953/06/23、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 進行について。逐条審議なり、法案審議に入る前に、大体委員長のほうから述べられました、こういうものができるまでの経過と申しましようか、或いは町村合併の構想と言ましようか、そういうものについての総括的な質問を許して頂きたいと思います。
【次の発言】 御説明の中にもありましたように、地方財政の打開策というふうなことが、促進法案の生まれる一番大きき根拠のように考えられるのでありますが、そうしますと、どうしても基点が行政的な措置というふうに傾きまして、例えば都市と農村との調整の問題でありますとか或いは地方財政の不合理というものを現状のまま認めて、促進法案というものを考えて行つていいのかといつ……

第16回国会 法務・地方行政連合委員会 第1号(1953/07/24、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 四点お伺いいたします。  一点は、基本的な制度自体に改正を加えるものではない、こう御説明をされているのでありますが、本法のような手続法におきましては、運用方法の如何が基本的な本質をも変える虞れを内在していると思うのです。問題は、この部分的な修正を加えますことが全体的への影響にどう現われるかということが問題じやないかと思う。この改正の影響を見ますると、制度自体をも変える危険があるように思われるのでありますが、この点が一点。  第二点は、旧刑事訴訟法に対しまして、人権尊重、捜査訴追権の分離、そういつたものが改正法を貫く精神ではないかと思われるのであります。いろいろ警察官の素質の問題等、……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 大蔵・地方行政連合委員会 第1号(1954/04/15、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 大蔵大臣に伺いたいのですけれども、只今秋山委員の質問に対しまして、三十年度のことは今まとめたもので返事をしろといつてもできない、こういうふうにおつしやられたのでありますが、地方財政の逼迫というものは既定の事実であります。又これが一年、二年のうちに甚しく好転するという予想もつかないわけであります。で、こういう現実の問題というものを根本的に解決しようというので、地方税法の大幅な改革というものがこのたび行われたのじやないかと思う。そういうふうな点から考えるならば、遊興飲食税というものだけを切り離して来年度どうかすとるか再来年度どうかするとかいうふうに捨てておける問題ではなくて、この際これ……

第19回国会 文部・地方行政連合委員会 第1号(1954/04/20、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 今の法律論についてはあとで改めて伺いたいと思ます。秋山委員の前に若木委員から質問をいたされました点は、こういう法律ができることによつて教育委員会が非常にこの偏向教育の取締り機関化する虞れがないかという質問をされたわけであります。それに対してそういう点はないのだという大臣のお答えでありましたけれども、今法律論が繰返えされましたけれども、大臣がさつき御答弁なさつていたように人を教唆して犯罪を実行せしめることが教唆の条件になるわけでありまするから、どうしても教唆扇動というものを取締るためには、この公訴を待つて実際に中立性に違反するところの教育が行われたかどうかということを調べるわけには行……

第19回国会 法務・地方行政連合委員会 第2号(1954/03/09、3期、無所属クラブ)

○加瀬完君 若木委員の一番最初の質問に関連する問題でもございますが、第一点といたしまして、この法案の根拠といたしまして交通事件の迅速適正な処理ということを目的にいたしておるわけでありますが、併しながら激増する交通事件というものは、必ずしもこの即決裁判という方法だけによりまして、その原因なり事由なりが根絶するということにはならないと思うのです。といいますのは、例えば、自動車の規格を今のように野放しにしておいてよろしいか、或いは自動車の使用道路に全然制限を加えないでいいか、或いは又運転免許制度というものを現行通りに置いていいか、こういうような問題については、全然交通事故の原因というものを感じないの……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 地方行政委員会公聴会 第1号(1956/05/28、3期、日本社会党)

○加瀬完君 川原先生に伺いたいのでございますが、現在二大政党ができておる、この二大政党というものの制度は保持育成をしていくべきである、そのためには小選挙区制というものがとられた方がいい、こういう御前提のお話のように承わったわけでございます。しかし、この小選挙区制というものによりまして、二大政党というものが作られるわけであるけれども、その二大政党というものは永久政権とか一党独裁とか、こういう形式には反対である。あくまでも有力な反対党というものが存在をいたしておりまして、必要があるならば、いつでも政権の授受の円滑さが期待できると、こういう姿でなければならない、こういうふうに拝承をいたしたわけでござ……

第24回国会 内閣・文教委員会連合審査会 第2号(1956/04/04、3期、日本社会党)

○加瀬完君 矢内原先生にお伺いをいたしたいのでございますが、今いろいろ御意見をいただきまして、中教審の問題、あるいは中教審の委員といたしまして、今度の臨教審に対するお立場よくわかったのでございますが、のようなお考えを、中教審としては政府に対しまして御意思の御発表かなんかなさいましたでしょうか。あるいはなさいますお考えがおありでございましょうか。
【次の発言】 ただいまの御説明にもございましたように、今度の大体臨教審でおやりになろうとすることは、教育基本法に、大臣の説明によりますと、忠孝の観念といいますか、そういったようなものを道徳律の基本として入れる、あるいは今まで教育基本法あるいは教育委員会……

第24回国会 文教・地方行政委員会連合審査会 第1号(1956/05/14、3期、日本社会党)

○加瀬完君 文部大臣に伺いますが、今度のいわゆる教育委員会法の改正によりますると一番問題になります第一条の目的が全然削除されておるわけでありますが、これはどういう理由でございますか。
【次の発言】 この教育委員会法が制定されますときに、これはたびたび衆参両院において問題になっておるようでございますが、教育が不当な支配に服する云々の問題が論議されたわけであります。それからさらに第一条によりますると、「地方の実情に即して」ということが、強く憲法で規定されておりまする地方自治の尊重の立場から論議され、強調されたわけであります。今度の地方教育行政の全般にわたるいわば新法とも言うべきものでありますのに、……



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データ更新日:2022/12/18

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