このページでは加瀬完参議院議員の8期(1968/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は8期国会活動統計で確認できます。
○加瀬完君 私は日本社会党を代表し、ただいま議題となりました新東京国際空港公団法の一部を改正する法律案に対し反対の意を表します。 以下理由を申し上げます。反対の第一点は、せっかくの政府の強行にもかかわらず、成田空港は国際空港としての機能を具備しておりません。当初の新空港計画は、四千メートル滑走路、二千五百メートル滑走路それぞれ二本、並びに三千五百メートルの横風用一本がその概要でありました。しかるに、成田空港は四千メートル一本、二千五百メートル及び横風用であります。その規模は二分の一に縮小されました。国際空港としては最も不備といわれるロンドン・ヒースロー以下となり、ここで当初計画の二十六万回の……
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
この際、一言ごあいさつ申し上げます。
参議院の改選に伴い、社会労働委員会の構成も変更いたしましたが、私、また引き続いて委員長に選任されました。皆さまの御協力を得て責務を果たしてまいりたいと存じます。
何とぞよろしくお願い申し上げます。
【次の発言】 委員の異動について御報告いたします。
本日、小野明君が委員を辞任され、その補欠として成瀬幡治君が選任されました。
【次の発言】 理事の互選を行ないます。
本委員会の理事の数は四名でございます。
互選は、投票の方法によらないで、委員長にその指名を御一任願いたいと存じますが……
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
この際、参考人の出席要求に関する件についておはかりいたします。
労働問題に関する調査について、松山赤十字病院の労働問題に関する件の調査を行なうため、本日の委員会に日本赤十字社衛生部長北村勇君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 ただいま決定しました参考人の方が御出席されましたので、直ちに労働問題に関する調査を議題とし、松山赤十字病院の労働問題に関する件について調査を行ないます。
御質疑のある方は、順次御発言を願います。
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
社会保障制度に関する調査を議題とし、質疑を行ないます。御質疑のある方は、順次御発言を願います。
【次の発言】 午前の調査はこの程度にとどめ、午後一時三十分より再開いたします。
暫時休憩いたします。
午前十一時一分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き、これより社会労働委員会を再開いたします。
労働問題に関する調査を議題とし、質疑を行ないます。御質疑のある方は、順次御発言を願います。
【次の発言】 私からちょっと人事院総裁に伺いたいのですけれども、結局、閣議の決定というのは、勧告が尊重されなかったということになりますわ……
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
派遣委員の報告に関する件を議題といたします。
先般、当委員会が行ないました厚生及び労働行政の実情調査のための委員派遣について、それぞれ派遣委員から御報告を願います。
まず、第一班、静岡県及び長野県の御報告を願います。
【次の発言】 次に、第二班、福井県、石川県及び富山県の御報告を願います。
【次の発言】 以上で派遣委員の報告を終わります。
なお、ただいま御報告がございました各班から、別途文書をもって補足報告が提出されておりますので、これを本日の会議録の末尾に掲載することに御異議ございませんか。
○加瀬完君 私は、千葉県袖ケ浦海岸の養殖ノリに対する油被害について質問をいたします。
この被害状況を各新聞は、たとえばノリに黒い油べったり、インド船の衝突被害さらに広がる、あるいは、ノリ被害広がる、木更津でも被害、このように連日掲載をされたわけでございますが、以上の報道は大体間違いないとお認めになりますか。
【次の発言】 すると、油は十二月の六日、七日、八日の三日間にわたってノリ漁場に流入したということでございますね。
【次の発言】 油による被害地域は蔵波、奈良輪、金田、江川、この漁業組合の漁場と見てよろしゅうございますね。
【次の発言】 原因の油は、重油ですか。その重油の原因は、ア号と富浦……
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
調査承認要求に関する件を議題といたします。
社会保障制度等に関する調査及び労働問題に関する調査の両調査要求書を本院規則第七十四条の三の規定により議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後五時二十九分散会
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
この際、原労働大臣から発言を求められておりますので、これを許します。原労働大臣。
【次の発言】 労働政務次官からも発言の申し出がありますので、これを許します。小山労働政務次官。
【次の発言】 次に、労働問題に関する調査を議題とし、質疑を行ないます。
御質疑のある方は、順次御発言を願います。
【次の発言】 委員長から質問いたしますが、いまの労政局長の御答弁を、大臣もそのとおりだとお認めになりますか。
【次の発言】 おおむねということばははなはだあいまいなことばですが、私は前に予算委員会と所属しておったわけでございますが、政府……
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
社会保障制度等に関する調査を議題とし、質疑一を行ないます。
御質疑のある方は、順次御発言を願います。
【次の発言】 はい。
【次の発言】 藤原委員の申し出は、理事会にはかって善処いたします。
【次の発言】 どなたがお答えになりますか。
【次の発言】 ちょっと速記をやめて。
【次の発言】 速記を起こして。
【次の発言】 他に御発言もなければ、本日の調査はこの程度にとどめます。
【次の発言】 次に、請願第五号同和対策促進の特別措置法早期制定等に関する請願外四十七件を議題といたします。
本委員会に付託されております四十八件の請……
○加瀬完君 関連。具体的に聞きますよ。新しい切符はもうできているのでしょう。どうですか。
【次の発言】 それはそれでいい。できているものには通行税が入っていますか、従来のとおり入っていますか。
【次の発言】 それじゃ前の委員の方が指摘したとおり、このままわれわれの審議している運賃の改正が通ればそのまま動くわけですね。しかし、通行税が改正にならなければ通行税取らなきゃなりませんね。取るにしては、取る方法は一つも講じられておりませんね。結局ストップせざるを得ないのですか。だから、この法案だけ急いだってどうにもならないという瀬谷委員の指摘のとおりじゃないですか、事務的に。やはり両方歩調を合わせて、大……
○加瀬完君 政府は国鉄、国、国民の三位一体で国鉄赤字の解消をする、その内容は三方一両損ということで解決をしたい、このように御説明を承っておりますが、よろしゅうございますか。
【次の発言】 三方一両損ということではございませんね。比率を見ますと、国が一、国鉄が七、国民が、運賃のほうが二という割合になっております。三位一体ということでもって三方一両損ということではないと了承してよろしゅうございますね。
【次の発言】 運賃にある程度解消のめどをとらなければならないことはうなずけるわけでございますが、その運賃の上げ方です。通勤定期で品川と横浜を見ますと、一カ月で千十円上がることになりますね。これはアッ……
○加瀬完君 ただいまの公明党さんの御発言は、ただ委員長の現在おわかりになっている範囲でのお答えだけではなくて、いま木村君が言うように、休憩のうちに十分各方面を確かめて御回答をあらためていただきたいと思います。 そこで、私のほうも関連して確かめていただきたいことは、そうすると、自民党さんの、委員長理事の間においては二十五日本会議でこの法案を上げるという御決定はないものと考えてよろしいか。それから、新聞報道は事実でないとおっしゃるならば、今後の委員会運営は従前のとおりに委員長理事懇談会の形で進められるものと考えてよろしいか。それから、いままでの打ち合わせのとおりに合同審査は打ち切られるようなこと……
○加瀬完君 いま委員長のほうから御指示があったわけでございますが、森中質問は一応打ち切られておりますわけですが、質問に入る前に少し大臣にその点で一、二確認をしたいのでございますが、出漁規制の義務というものはないと考えてよろしいですね。それから安全な操業状態に置く義務というものは海上保安庁にあるわけですので、安全操業の範囲を越えるか越えないかという判断を水産庁にまかせるということは、ちょっと水産庁自体では状況把握が十分でないわけですから、ぐあいが悪いじゃないかということをいま森中委員の質問を伺いながら感じたわけでございますが、これはどういうことですか。
○加瀬完君 運輸大臣に国務大臣として――形式ばった質問になって恐縮ですが、お答えいただきたいのでございますが、佐藤内閣の経済政策は変更になったと認めてよろしゅうございますか。
【次の発言】 私の質問が具体性を欠きましたので、具体的に申し上げます。佐藤内閣は、経済計画の中で特に物価対策について、四十六年度には三%に上昇率を押えるという計画を立てられております。これは変更になりましたか、あるいは変更するという御意向と承ってよろしゅうございますか。
【次の発言】 公明党に御回答の用意がもうできただろうと思いますので、これは間もなく休憩になるそうですから経済企画庁の長官ともお打ち合わせの上、一体四十六……
○加瀬完君 議長の裁定を各会派が了解をいたしまして本日の委員会が開会をされたわけでありますので、委員会の運営上の議論は繰り返しませんが、ただ次の点だけは委員長並びに理事の各位に御確認を願いたいのであります。 一点は、自民党の参議院幹事長は、本案が三月以来審議を重ねてすでに質疑が尽きているとの意味の発言をされておりますが、実質審議は十数時間そこそこでございまして、審議は尽くされておらない、この点であります。 第二点は、今回のように会期も十分にあり、しかも質疑者も多く残っており、しかも理事会において対立が激しくて決裂状態というわけでもないのに突然の質疑打ち切りというのは妥当を欠いておりますので……
○加瀬完君 関連で……。 私も、いまのお答えがございましたが、さらに御考慮をいただきたいと思う点を二、三申し上げてみたいと思います。運賃の合理性でありますが、私鉄と比べますと、定期でも国鉄運賃の改正によって二倍、こういうことになりますね。それから同じ区間で六三%、あるいは一一四%というように、国鉄運賃のほうが高くなる。私鉄はこれから押えていく、国鉄運賃はこれから二回上げていくということになりますと、ますますこの隔たりというものは大きくなってくる。これを合理的な運賃と一体認めていけるかどうかという問題が一つです。これは御考慮をいただかなければならないと思うわけであります。 第二点は、日本国有……
○加瀬完君 私も、警察庁もおりますので、資料をお願いしたいのですけれども、まず警察庁のほうからお願いいたしますと、車による人身事故の車種、車の種類ですね、それからその車両の欠陥原因とその件数、これを一覧表にしていただきたい。 それから、ついでに運輸省のほうにもお願いしたいのですが、これはまだ確実には判定をしておらないでしょうが、概数でけっこうですので、欠陥車の車種、制造会社及びその数量を御明示をいただきたい。それから二番目には、欠陥車の欠陥個所の一覧表。それから第三には、通産省または運輸省あるいはその他の官庁に分けまして、昭和三十七年度以降の自動車会社への各関係官庁からの就職状況。 以上、……
○加瀬完君 車両法の一部改正の内容を検討してまいりますと、いま問題になっております次陥車なんかの対策につきましても、はたしてプラスなのかマイナスなのかという疑点が持たれるわけでございます。そういう意味合いから、もう少し欠陥車の現状というものについて伺ってみたいと思います。 そこで、先般欠陥車の全容を御当局は発表なさったわけでございますが、わが国の自動車メーカーは十二社、欠陥車はこの十二社全部出しておる。延べ台数にすると二百四十五万六千五百四十四台、実数で見ても二百二十五万台をこえておる、こういうように受け取ってよろしゅうございますね。
○加瀬完君 関連。いま三木委員の御質問に星野さんがお答えになりまして、下請について製品に問題があるため取引の停止あるいは返品の事実はないかということに対して、ないということのお答えがございましたので、そこで川又さんにお伺いをしたいのでございますが、そうすると、部品検査を厳密にして車の安全性の確保をはかるということよりは、安い部品を求めるというようなことが結局取引停止もなければ返品もないということになるのではないかという疑いが持たれるわけでございますが、下請から入ってまいります部品検査を親会社としてはどういうようにおやりになっておるのか。それから、返品もないということは、それで安全性が得られると……
○加瀬完君 ちょっと関連。松田参考人に伺いますが、いかなる状態においても全然発火をするような要因はあり得ないということなんでしょうか。もし発火をする要因ありとすれば、想像されることはどんなことですか。
【次の発言】 いままでクーラーからの発火というものは、こういう大きな発火ということではなくて、小さいものでもおたくの会社だけではなくて、クーラー全体から見ても全然なかったのかどうか。
それから国鉄当局に伺いますが、モーター等からの発火ということがあり得るとすれば、いま調査中だというけれども、一体どういう点に焦点を置いて発火の原因というものを調査をしているのか、その大体の目安といいますか、現在の……
○加瀬完君 ちょっと関連で。いま木村委員の御指摘になりました方がやっております仕事は公務員のやるような仕事でございますか。とすると、公務員法違反ということにならないのか。公務員でもない者が公務員の事務をもし執行しておるということになれば、明らかに公務員法違反ということになるのだけれども、それらの法的な解釈はどうなすっておられるわけですか。
【次の発言】 数の問題ではないと思うのですね。二点問題があると思うのですよ。たとえば法務省の法務局で登記の手続をするからといって、建築士とかあるいは鑑定士とかあるいは行政書士とか、こういう者たちが法務局の窓口とかあるいは役所の机とか、そういうものを使って事務……
○加瀬完君 買収もやっていないじゃないか。完成するのですか。
【次の発言】 ちょっと関連。いまの点確認したいのですが、大体四十六年になると羽田の発着回数が十七万五千回程度になる。したがって、これをこえる分というものはどうしても新空港を使わないわけにはいかない。で、当面国際線だけを使う。しかし、北のほうへ行くような国内線もあるいは成田を使うかもしれないということですけれどもね。当面滑走路一本でしょう。その四千メートルの滑走路は国内線、国際線と両方で使うことになるのですか。結局、国内線を使うということになれば、二千五百メートルの滑走路ができてから先のことでしょう。四十六年かりに成田空港ができるとし……
○加瀬完君 ちょっといまの問題で関連。中曾根発言ということをいま問題にしておりますが、中曾根発言というものは、いま局長の御説明のように、安保条約や行政協定がある限り、ちょっとあの発言は穏当を欠くというか、全く非常識だということになろうと思うのです。成田空港であれ、いかなる空港であれ、アメリカの軍用機の離着陸の要求があれば、現実においてはこれを受けて立つのが日本の政府の立場ということなので、新空港であれ何であれ、それを理由に、断わりたいという願望はわかるけれども、断われるものじゃないわけですから、その点ははっきり、新成田空港でも軍用機の要清があればこれは断わることはできませんということをはっきり……
○加瀬完君 関連で。道路は、いまのような御説明がつくかもしれませんけれども、騒音はどういうことになりますか。これは航空局長にもお答えをいただきたいわけですが、前に航空局長に伺いましたときに、海岸線で、大体高度は千二百メートル、こういうことでございました。鹿島灘から入ってくる飛行機と、九十九里から入ってくる飛行機と、それぞれ距離は違いますけれども、いずれにしても滑走路へ着陸するときはゼロ。そうすると千二百とゼロとの間で各地域どのくらいの高度になるかということでまた騒音も違ってくる。そうすると、この千メートルの高さの場合、――よろしゅうございますか、千メートルの高さの場合、それから五百メートルの高……
○委員長(加瀬完君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
調査承認要求に関する件を議題といたします。
社会保障制度等に関する調査及び労働問題に関する調査の両調査要求書を本院規則第七十四条の三の規定により議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、定例日につきましておはかりいたします。
本委員会の定例日につきましては、一応、従前どおり火曜……
○加瀬完君 運輸大臣いらっしゃいませんので運輸省にお答えをいただきますが、まず最初に、政府、または公団等の政府機関は、その業務施行にあたりまして法律、命令を順守していくべきだと当然考えてよろしいと思いますが、御異議ございませんね。
【次の発言】 それではさらに、いままで、国民に対する政治的な約束についても確実に政府の責任でお守りいただくと解釈してよろしゅうございますね。
【次の発言】 では必ず法律、命令は順守をする、政府の約束は破棄するようなことはないと確認をいたしまして、以下、本法案について伺います。
きょうは主として下総御料牧場の交換について伺いますが、四十四年二月二十八日の衆議院の運輸……
○加瀬完君 あなたそうおっしゃいますけれども、日航ではハイジャックにあったときは、小細工をせずできるだけ不法者の希望にさからわないようにせよという内容の方針をきめておるわけでしょう。ということは、ハイジャックの問題が当然起こるであろうということが予知されておるわけです、予想されておるわけです。それならば、かりそめに、それがいままでは調査の対象にならなかった週刊誌の内容であろうとも、何であろうとも綿密な調査をするというのが当然これは行なわれてしかるべきでしょう。なぜならば、日航は政府の傍系機関みたいなものですから、日航がこういうものをきめるのに運輸省なり警察なり、関係官庁が全然相談がないというこ……
○加瀬完君 運輸省に伺いますが、成田付近が新東京国際空港の敷地として選定されました時点と状態について第一に伺いたいのでございますが、結局、新東京国際空港が必要になった理由として具体的にあげられましたものは、羽田の狭隘それから超音速機の就航が予定される。さらに、ブルー14等で横田、厚木、立川、入間川、こういった米軍飛行場の上空というものはブルー14によって制限をされておりますから、千葉なり茨城なり、この周辺に空港を求めざるを得ない。すなわち空域が成田付近以外にあいておらない、こういうことで浦安なり木更津なりあるいは霞ケ浦なり千葉沖なり、九十九壁とか富里とか転々と検討をされました結果が、一応富里に……
○加瀬完君 先日、法制局の第四部長に、まとめてもう一度この間の御見解を御発表いただきたいとお願いをいたしておきましたので、その点御発表願いましょう。
【次の発言】 この三十九条一項の五号のみでなく三十九条全体を見ますと、住民の利益というものをそこねてはならないという保護の考え方というのが非常に基底にございますね、たとえば住民の利益を著しく害してはならないというような内容もあるわけでございますから。それからこの前も申し上げましたが、この公団法が制定される前の航空法は、その敷地としての位置をきめる場合、住民の意思というものを十二分に聞かなければならないような規定というものがあったわけです。したがい……
○加瀬完君 今回の千葉県の災害に際しましては、本委員会はさっそく調査団を御派遣をくださいまして、まことにありがとうございました。なお、復旧に対しまして、関係機関がいろいろと御協力を賜わっておりまして、地元の一人として厚くお礼を申し上げます。ただいま政府側からいろいろ御説明もございまして、事情は十分おのみ込みとは存じますが、若干申し上げてみたいと思います。 千葉県下の今回救助法を適用されました地域は、生活状態は大体少ないところで五〇%、多いところは八〇%が、専業またはこれに近い農家でございます。上総町のように専業農家が少ないところがございますが、これはほとんど臨時工等で、付近に出かせぎをしてお……
○加瀬完君 千葉県の災害につきましては、政府各関係機関が非常な御努力をくださいまして、厚くお礼を申し上げます。しかし、まだこういう事情も残っておるという点が必ずしも御認識をいただいておらないのではないかと思いますので、八月の六日の「朝日」の千葉版に出ております千葉県上総町草川原地区の状態を報告をきしていただきます。この地区は三十六戸ばかりの地区でございますが、問題になりました小櫃川がはんらんをいたしまして、二つばかりあった橋が流れまして、交通がほとんど途絶をいたしました。その後仮橋ができましたけれども、これは幅が二メートル程度でございますので、耕作地がこちら側と向こう側、川をはさんで両側にあり……
○加瀬完君 提案者に伺いますが、御説明によりますと、市と町村の別に関する制度の改正が行なわれるまでの間のこれは暫定措置ということになっておりますが、提案者は、市と町村の別に関する制度、あるべき制度というものをどういうふうにお考えになっておられますか。
【次の発言】 それは同感ございます。それならば、単に人口三万のものを市にするということではなくて、町村自体でも、もっと自治権というものが拡大されなければならない、そういう立場でむしろ改正案というのが行なわるべきではないかと思うわけであります。そこで、私は端的に伺いますが、現状の町であるのと、新しく市になるのと、どういうふうな得失と御判断なさってお……
○加瀬完君 本論に入る前に若干伺いますが、新東京国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置に関する法律の第一条に「公共施設その他の施設」とありますが、「その他の施設」の中には騒音対策も入っておりますか。どなたでもいいです。大臣でなくてもいいです。
【次の発言】 その騒音対策は施策の重点になっておりますか。
【次の発言】 千葉県知事が計画をつくることになっておりますが、千葉県知事の計画の中には、騒音地域の住民に対しての完全な防音対策あるいは騒音対策というものがございますか。
【次の発言】 騒音問題は運輸委員会で詳しく申し述べますので、ここでは省きますが、空港に伴う最大の重点対策としては、騒音の……
○加瀬完君 関連。そんな抽象的なことをおっしゃってははっきりしないです。いずれにしても、この問題は警察庁なり法務省と協議の上で、こういうものをいまの概念の中に入れるという御相談があったはずですから、具体的にどういうことをしたら一体重大犯罪とみなすか、それをおっしゃってください、はっきりと。
【次の発言】 関連して。あなたの説明だと、機長の判断だと、しかし機長は専門家でないから判断に迷うだろうと、その基準は航空会社がつくると。航空会社が法律の適用の基準をつくるなんということはあり得ないんですよ。したがって、その基準は、日本ならば日本の政府がつくって、その基準によって具体的な対策を立てろとか、案を……
○加瀬完君 私は、最初にサラリーマン減税について伺います。
大蔵大臣は、税については公平であること、負担能力に応じたものであること、摩擦を起こさぬものであることと本委員会でお述べになりましたが、総理大臣も同意見と承ってよろしゅうございますか。
【次の発言】 サラリーマンの所得税などは他業種の所得税と比べてクロヨンとか、トーゴーサンとか巷間いわれておりますが、そういう傾向は全然ないと総理は御否定なさいますか。
【次の発言】 念願はよくわかりました。そこで、お答えをさらにいただきたいのでございますが、昭和四十五年度における所得三百万円の給与所得者、いま御指摘の青色申告者、それから開業医、配当所得……
○加瀬完君 関連。いま岡さんの御指摘になりましたような問題の解決を、起債によるというような文部大臣の御答弁でございますが、あと数年たちますと、償還額を起債を仰いで償還をしなければ間に合わないという状況が、大都市を除きまして、小都市では非常な問題になっておるわけでございます。起債はするけれども、償還に充てるということでは起債の効能がなくなってしまいます。こういう現状を御存じかどうか。そこで、どうしても次の問題としては、先行投資をして土地の先取りをしておかなければならない。しかしながら、これは縁故債その他があるにはあるとしても、これには限度があります。どうしても先行投資のための財源というものを国で……
○加瀬完君 本日、「無残、散乱する血みどろ遺体」、「生存者はどこだ」、こういうショッキングな見出しで、大阪密集地のガス爆発が報じられておりますが、この点について、政府からまず状況の御報告をいただきます。
【次の発言】 警察庁、国家公安委員会としては、これは刑事責任ということを当然問題にするわけですが、私どもは、刑事責任よりは、政治責任というものをもっと政府が責任を持って問題としてもらいたい。といいますのは、専門家の中にも、一体何度こういうことを繰り返すんだ、人殺し都市工事ではないかという批判がございます。人殺し都市工事と言われるような問題ということになれば、これは、刑事責任ではなくて、政治責任……
○加瀬完君 時間も相当経過いたしておりますので、簡単に質問いたしますので、簡潔に御答弁をいただきます。 第一点は、今度のこの法案について、公安委員会と知事の権限というものが若干問題ではないかと思うのでございます。公安委員会は知事が任命する機関でありますのに、ここでは公安委員会が主体になりまして、知事の申出がありましても、それの選択は公安委員会にまかせられるということではおかしい。公害行政が地方の固有事務だという問題もたびたび指摘されておるわけでありますから、少なくとも道路交通法上の公害関係については、知事が主体、公安委員会はその知事の指示に従って動くと、こういう立場がとられなければおかしいと……
○加瀬完君 主計官がいらっしゃっているようでございますから、簡単に二、三点を伺います。 人口急増地域で小・中学校あるいは高等学校の建設が当然必要になりまして、その用地費というものが地方においては基準財政需要額として認められることになるわけですが、これは基準財政需要額の中に小・中・高の用地費というものをお認めになられるのかどうか。 第二点は、認められるとするならば、一体その財源の裏づけは交付税で算定をするのか、補助金で裏づけをするのか、こういう点が非常に不明確でありまして、地方は困っております。自治省にはあとで聞く機会もありますから、あなたいらっしゃっておりますから、大蔵当局としてはどうお考……
○加瀬完君 運輸省並びに国鉄に伺いますが、新聞等で御承知のように、常磐線の複々線が完成したわけでございますが、現状は必ずしも乗客の満足いくような状態にはなっておらないのは御承知のとおりでございます。そこで、あらためて伺いますが、常磐線の複々線建設の目的は何ですか。
【次の発言】 線増によりまして、都市化による通勤者の混雑の緩和あるいは上野、日暮里駅等の混雑の緩和、こういう、主として都市化現象による輸送の問題の解決ということがねらいであると解してよるしゅうございますね。
【次の発言】 長距離輸送ということもありましょうが、主たる目的は、都市圏のスプロール化による通勤通学、そういった乗降客の混雑の……
○加瀬完君 関連。ただいまのお話しの限りでは、文部省には教員の職務はかくかくであるというものは全然ないということですね。それがなくて、勤務態様が正しいか、正しくないか、そういう判断をどこでつけますか。これはゆゆしい問題ですから、委員長において、文部省としての一体教員の職務というものはかくかくであるという正式な見解を求められて、それから質疑をするというふうにお運びをいただきます。一つのものさしがなくて、伸び縮みする自由自在なものさしでものをはかるということは不可能なことですよ。それでこんな法案を出すなんということははなはだけしからぬ話だ。委員長にひとつ取り扱いを一任いたします。
○加瀬完君 質問に入る前に、事実確認を若干いたしたいと思いますので、最初に、昨日、政務次官からいわゆる時間外勤務あるいは休日勤務の範囲について御説明があったわけでございますが、文書で提出をしていただきたいという要請をしておりましたが、文書はできておりましょうか。
【次の発言】 ただいまいただきました「教員に対し時間外勤務を命ずる場合(試案)」、この質問をする前に、昨日、政府委員等から御答弁のありました点で、さらに確認をいたしますが、初中局長に伺いますが、小学校の勤務時間の調査では、一週間四十時間をこえるものは二五・二%、平均をとると三十一・五時間、中学校の二十四時間から二十九時間のも一のは二六……
○加瀬完君 関連。ただいまの公団総裁の現象的な説明だけでこの問題の解決ができるものではございません。そこで私は、昨日八田質問を聞いておりましたが、聞く者も答える者もはなはだ認識不足で、成田の実情を誤り伝えておりますので、この際、政府に対し反対の実情を明確にするために次の諸点の説明を求めます。 一つ、最初の反対、賛成の地主区分。 二つ、その後の用地取得状況と公団のとった入手の手段、方法。 三つ、現在の未取得地の状況、特に地権者名と面積。その未取得理由。 四、昨日発表以外の二千二百余名のいわゆる一坪地権者住所氏名。 五、ガードマンの雇用状況、特に賛成派との関係。 六、反対地主に対する千……
○加瀬完君 時間もございませんから端的に伺います。秋山さんに伺います。過密・過疎現象は政策の問題で、国鉄の責任だけで解決をさせる問題ではないではないか、こういう点は議論されなかったか。第二点は、過密のための交通対策を運賃負担に重点をおいて解決するということは問題ではないか、こういう点はどうか。第三点は、そういう観点から今度の計画の政府の財政負担というものは少し少な過ぎるんじゃないか、もっと政府が負担すべきじゃないか、こういうことが議論されなかったか。第四点は、原価計算制をとっておるために、私鉄等との競争線との間に格差が生じておりますね。たとえば一カ月定期で名古屋――豊橋間は大体国鉄が私鉄の倍、……
○加瀬完君 最初に、私の質問は岡委員の最初の質問に関連するわけですが、都市化現象のために公共施設が非常に必要化されてきた。特に学校用地の取得には財政負担が非常に大きい、この点は文部省も自治省も御異論がございませんね。
【次の発言】 しかし、自治省の説明のように、人口急増補正という方法だけでこれが解決するかということになりますと、私はそうはいかないと思う。人口急増補正といったところで、これは交付税に付随して補正するわけでございましょうから、そうなら不交付団体は一体どうなるか。人口急増地域ではわりあいに不交付団体が多い。
それからあとで詳しく申し上げますが、これは先行投資で土地を獲得するというが……
○加瀬完君 二、三日前の新聞に、大蔵大臣の談話として、所得税と住民税の課税最低限を同じようにしようというような意味の御発表が載っておりましたが、これに対して自治大臣のお考えはいかがですか。
【次の発言】 税務局長にひとつ御答弁いただきますがね、二点御確認をいただきたいのです。
この間私、予算委員会でも申し述べたわけでございますが、課税最低限というのは、生活費に食い込んだ課税はすべきでないという財政学の考え方が基礎になって課税の最低限というものを設けられたと。したがって、いま大臣も御説明ございましたが、生活費に食い込まない程度と、その線が課税最低限だと、こういうことであれば、地方税は生活費に食……
○加瀬完君 最初に、公害についての政府の見方、考え方を、まずお伺いします。
今回の立法にあたって、総理は、将来の公害をどう予想されましたか。また、最も防止しようとした重点は何でございますか。
【次の発言】 国民の今回の立法に対する期待は、公害立法によって将来の公害のおそれを断ち、また、現在公害によって被害を受けておりますものが救済されることだと思いますが、この点はそのまま認めてよろしゅうございますね。
【次の発言】 具体的な問題で伺いますが、これは千葉県市原市の小学校の児童の作文でございますが、読み上げさしていただきます。「さいきんは、くさいにおいがしたり、木が枯れたりするのを見ます。ぼくは……
○加瀬完君 委員長にお願いをいたしますが、政府の見解をただしたのに対し、法制局長官がお答えになりましたが、はなはだこれは妥当を欠いていると思いますので、委員長から、あらためて総理大臣に統一見解の御発表をしていただくようにお取り計らいを願います。
【次の発言】 昨日の御説明、ただいまの御説明の統一見解は、そのまま私は政府のほうに返上を申し上げます。理由は次のとおりであります。
公害防止事業の財源負担をだれが負うのかを明確にしてもらいたいということについての答えは出ておりません。第二点は、も一しこの統一見解を是認するならば、総理がたびたび言明をされております国の責任で公害をなくするという公約は否……
○加瀬完君 関連。この間の連合審査で、政令は下限だけを押えて上限は押えない、したがって、下限の上に出た地方の条例というものには頭打ちをさせないのだ、こういう御答弁が政府からあったわけですね。したがいましていまの問題は、政令できめたワクの外に出ても、その条例を公害題に関する限りは認めていくと、こういう政府の態度がはっきりされたわけではございませんか
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