このページでは加瀬完参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○加瀬完君 私は、日本社会党を代表し、総理の所信表明に対しお伺いをいたします。 佐藤総理は、今回の内閣改造は人心の一新をはかることだとたびたび御説明になりました。確かに、人心をうましめないことは政治の要諦でございましょう。しかし、さらに大切なことは、政治の責任ということではないでしょうか。国民の中には、おっしゃるとおり、人心一新の声はかまびすしいものがございます。しかし、いま国民が政治に求めております人心一新と申しますのは、都市では、物価や公害や税金や医療の苦しみ、農村では、米をつくってもめしの食えない農民無視の農政、果ては、日中復交に踏み切れない外交姿勢、こういう佐藤政治の硬直化した政策の……
○加瀬完君 私は、日本社会党、公明党、民社党並びに第二院クラブを代表し、佐藤内閣の失政の責任を追及するとともに、即時退陣を要求する問責決議案を提出いたします。(拍手) いまその案文と理由を朗読いたします。 佐藤内閣総理大臣問責決議(案) 本院は、佐藤内閣総理大臣を問責する。 右決議する。 理 由 一、佐藤内閣は、今日、戦後最低の国民の支持率の下に、その機能を失い、末期的症状を呈していながら、なおも物価値上げを誘導し、国民に高負担を押しつけ、健康保険法、国鉄運賃法等の成立に狂ほんしている。その姿は七年余にわたる佐藤自民党内閣の最後の悪あがきといわなければならない。……
○加瀬完君 私は、日本社会党を代表して、総理並びに関係閣僚に質問をいたします。 総理は、就任以来、日本列島改造論を提唱し、また先般は、日中国交回復に奔走をされました。われわれもその努力と熱意に敬意を表するにやぶさかではありません。しかし、国民の中には、平和への決意がないのではないか、無防備中立の憲法には私たちはくみしないなどという発言をされては、平和憲法はやめるのか、こういう多くの疑問のあることもまた事実でありますので、以下お伺いをいたします。 質問の第一点は、外交と防衛についてであります。 お骨折りの日中共同声明によりますと、「日中会談は両国関係に新しい一ページを開くものとして、過去に……
○加瀬完君 私は、日本社会党を代表し、文教委員長世耕政隆君解任決議案を提案いたします。 まず、案文を朗読いたします。 文教委員長世耕政隆君解任決議案 本院は、文教委員長世耕政隆君を委員長の職 より解任する。 右決議する。 以下理由を申し述べます。 解任理由の第一は、文教委員長世耕政隆君の行動が院の品位を汚し、その職責を怠っているからであります。 国会法四十八条には、「委員長は、委員会の議事を整理し、秩序を保持する。」とあり、参議院規則二百七条には、「議員は、議院の品位を重んじなければならない。」と御承知のとおり規定されております。また、同規則二百十六条には、「すべて紀……
○加瀬完君 千葉県の災害につきましては、本委員会が直ちに現状を視察し、お見舞いを賜わりまして、関係住民の一人として厚く御礼を申し上げます。
質問をいたしますが、房総半島の異常気象被害は千葉県においては死者が五十六人、建築被害が六十二億、農林関係八十四億、土木関係三十七億など、計二百十億円であると発表をいたしておりますが、政府もこれはお認めになりますか。
【次の発言】 被害が房総半島全域ということではなくて、一部区域に集中して発生をしていたということはお認めになりますね。
【次の発言】 死者それから家屋倒壊などの被害の多くはがけくずれが原因であることもお認めになりますか。
○加瀬完君 新聞によりますと、千葉県警は千葉県川上副知事ら代執行責任者を撤去作業に慎重を欠くという理由で書類送検をするということでありましたが、これはいたしましたか、あるいはいたしませんか。いたさないとすれば、その理由はどうでありますか。この経緯について御説明をいただきます。
【次の発言】 それでは代執行者には責任なしと、こういう結論を出しているわけではございませんね。
【次の発言】 そういう結論を含めましてというのはおかしいじゃないですか。まだ調査の途中でそういう結論が出るということはないでしょう。警察としては、結局過失にしろ故意にしろ、そこに刑事上の責任が構成されるかどうかということを検討……
○加瀬完君 関連。 いまのお話で、結局、出荷協力をすればもうかるという体制ができておらないと私は思うんです。具体的に伺いますが、地方農政局と都道府県で相談をするといいますね。どういう担当者が、一体年に何回くらい会議を持って、どう指導しているか、この具体的な状況を教えてください。それから、野菜農家の戸数は幾らですか。最大の幅で三億八千万ということになりますと、野菜農家一戸当たりについて幾らになるか。そういう計算をしてまいりますと、所得保障にはなっておらないのです、いまの補助金が。私はそういう疑いを持っておるわけでございますが、その間の説明をお願いいたします。
○加瀬完君 私は、東京湾の千葉県側のノリ被害をおびただしく起こしました流出油の問題について伺います。
昨日、環境庁は、政務次官を千葉県に派遣いたしまして、いろいろと御調査をいただいたようでございますが、千葉県のノリ被害は流出された油によるものであり、その被害が九億円にも達しておるという点は、長官もお認めをいただきましたか。
【次の発言】 この被害は自然発生的なものではありませんで、人為的なもので、不可抗力というわけではなくて、監視が完全ならば被害は防げた、あるいは被害を減少させ得た、こういう種類のものであるということはお認めになりますか。
○加瀬完君 関連。いまの御説明のようですと、判断する者の恣意というものが十二分に働く余地が残りますね。判断する者の見解によって、全人格という評価は甲にもなるし、丙にもなる。私は、具体的にどうこうということではなくても、不適格条項というものはお考えになっているのでしょう。こういう条項に該当すれば、これは判事として不適格だという、不適格条項というのがあると思うのです。それを具体的にお述べになれば佐々木委員も理解できると思うのです。 あなたのいままでの御説明では、一つの理想像ですよ。佐々木委員の指摘のように、理想像どおりの基準というものが判定の基準になれば、合格するのはごく少数ということになる。し……
○加瀬完君 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案の提案理由の説明を伺ったわけでございますが、この提案理由の中に「裁判所における事件の適正迅速な処理を図る等のため、裁判所の職員の員数を増加しようとする」ということが一つあげられております。これは非常に大切なことでありますけれども、もう一つ半面といいますか、裁判官の資質、能力というものもまた、大切な要件ではないかと思いますが、この点御同意いただけますか。
【次の発言】 そこで、先般の佐々木委員の質問に関連して、若干伺いました点をさらに伺いたいと思いますが、戦後の司法制度は、旧制度に対しまして著しく変わったわけでございます。その一つですね、裁判官の……
○加瀬完君 いまのことは、委員長のおっしゃるようにお取り扱いをいただきたいと思います。 そこで、警察当局に伺いますが、今度の身柄拘束は、警察独自でおやりになったかどうかということが一点。 第二点は、結局、秘密条項に違反をするということが理由だとすれば、秘密条項の違反というものは、警察庁独自で判断をしてよろしいものではないと思いますが、どうか。警察が適当な判断で、これはもう逮捕の条件に当たっているとか、これは当たらないとか、そういう恣意的な判断というものが許されていいはずはないと思いますので、その点。 それから三番目は、したがって、今度の問題で、あなたのおっしゃるように、指定表示があったか……
○加瀬完君 関連して。おっしゃるような歯どめはどこにこの法文の中にはあるんですか。特にあなたさっきおっしゃったように、三条の二項だというと、この発火装置または点火装置を施してなくても、施せば火炎ぴんとして使用できるそのもとの燃焼物を入れたものは全部取り締まりの対象になるんでしょう。だから佐々木委員の言っているのは、一体ガソリンあるいは燈油等の引火しやすい物質を入れた容器というものはもっときびしく限定をされなければ非常に拡大解釈されるおそれがある、それをはっきり示せと、こういう質問に対してあなたは、流出したり飛散したりするものだと、そうでないものはドラムかんだと言うけれども、ドラムかんだって流出……
○加瀬完君 関連。 この前、外務省はお出になっておらなかったかも存じませんが、例の秘密漏洩の問題で、犯罪としての秘密漏洩の対象になる条件はどういうことだという質問があった。そうしましたら、それはマル秘が押されているとか、極秘が押されているとかという、そういう形式的なものではない、具体的な内容を備えたものだと、こういう御答弁があった。それでは、具体的内容の要件というのは、どういうものになるのか。ただ、マル秘というものを押されておって、マル秘の押されているものは全部それが犯罪の対象になり漏れた場合には犯罪の対象になるというようなことでなければ具体的な内容が問題だと言うなら、その具体的な内容という……
○加瀬完君 いまのお話に関連があるわけでございますが、実際の取り締まりは、そういった火炎びんが投げられるというその直前のドッキングの状態だけを押えないで、警備の上からずっとその前から取り締まりをしていくということにならないか。そうすると先生のおっしゃるように、結局警備上は効力をあげるかもしれませんけれども基本的人権を侵すということでいろいろの支障を来たすというおそれも当然出てくる。そうなってまいりますと、先生のさっき御説明をいただきました三条二項の火炎ぴんとしての未完成品の取り締まりの歯どめとしては、点火装置、発火装置をつければすぐ火炎びんになるかならないかという最終容器の形態ということに限ら……
○加瀬完君 関連。いまの質疑応答の中でも、沖繩恩赦がすでに行なわれるような前提でございますが、伝えられるところによりますと、その恩赦の内容などについても法務大臣と総理大臣の見解は必ずしも一致しておらないというようにいわれておるわけでございます。また、政府はどういう種類の恩赦を行なうということもまだ明言をいたしておりませんので、ここで伺いますが、今回恩赦は行なうことになりますか。行なうといたしますと、その種類、内容はどういうものになりますか。これが一点であります。第二点は、いつきめて、いつ発表するのか。第三点は、いまの御説明にもございましたように、合理性ということを非常に強調しておりますが、それ……
○加瀬完君 ただいま両提案者から御説明のございましたそれぞれの内容は、私どもからすれば至って必要なことであり、また適切なことであると思うわけでございますが、法務大臣はいまの御説明を承りまして、どういう御所見をお持ちでございましょうか。
【次の発言】 恩赦権が政府にあることを私どもは否定をいたしません。政府の責任で行なうことも当然であります。したがいまして、政府の責任で行なうということは、その政府のおやりになることが国民の要望に一〇〇%かなうもの、合致するもの、こういう前提が当然なければならないはずであります。そうであるならば、政府それぞれの機関にも委員会なり審議会なりあるいはこういったような諮……
○加瀬完君 ちょっと関連。 いまお話伺いましたので、整理をする意味でお伺いをいたしますが、いままでは秘密条項というものが非常に多過ぎたんではないか。ことばにきぬ着せず申し上げるなら、秘密ということに便乗をして、秘密にしなくてもいいことまでも秘密にしたというきらいがなかったか。そういう御反省のもとに、今回若干整理をしたということと解してよろしいか。いま、しかし、官房長官からお示しいただいたものでも、まだまだもっと整理をする、あるいは条件整備をする問題があるんじゃないか、こういう御指摘があったわけでございますが、今後もさらにこの委員会で問題になったような点を検討をして厳密な整理をさらに進めると解……
○加瀬完君 質問の前に、いまの点は、前の内閣の竹下官房長官が、内閣の責任において、いろいろ秘密事項は多いけれどもそれを二つに限定をすると。そして野々山委員が指摘するように、その数を圧縮すると、こういう約束をしたわけですから、そのとおりに作業が進んでおらないと約束が果たされないことになりますし、いままた新しい内閣になって方針が変わったかという疑問をも持たれるわけでありますので、この点は明確にしていただきたいと思います。 私は、時間が制限されておりますから、ベンジャミン事件と相模補給廠の二つの問題で質問をいたします。端的に伺いますから、お答えも簡潔にお願いをいたします。 第一の問題になりますが……
○加瀬完君 ちょっと関連。 質問と答弁がずいぶん食い違っていると思うんですよ。そこで、あらためて伺いますが、五カ年計画を最初立てたときの計画というものは、どういうことであったのか。いま伊部委員の指摘をするようなことで五カ年計画を最初に立てたのか。四十六年に一億三千七百六十万かの予算が組まれておりますね。で、四十六年度が終わろうとするときに、最初の五カ年計画の背景というものはくずれておらなかったのか。伊部君の指摘のよりに、最初の計画の背景というものがくずれてきたとするならば、それでも相変わらず四十七年、四十八年と、五カ年計画のとおりの計画を進めた根拠というものは何なのか、これが明瞭じゃないとい……
○加瀬完君 私は、先般申し上げましたように、明原丸の事件について。一つ、明原丸による油被害の漁民要求について。二つ、海洋汚染防止法第四条等の適用について、特にオイルフェンスの問題について。三つ、明原丸の油流出量について。四つ、油の同一性の分析について。五つ、流出油の漂流経路について。六つ、原因者の賠償責任について。以上の六点について、これからお伺いをいたしたいと思いますが、よろしゅうございますか。
【次の発言】 お答えは運輸大臣、港湾局長、海上保安庁長官、水産庁それから法制局関係の方に伺いますが、いらしておりますね。
【次の発言】 それでは昭和四十八年四月五日、千葉県漁業協同組合が木更津沖重油……
○加瀬完君 関連。 森中委員の伺っておりますのは、四十六年のオイルフェンスの試験では、オイルフェンスの効果というのは一〇〇%は期待できない、将来開発研究を要する、こういう判定が下ったというわけですね。しかし今度の汚濁防止法の一部改正では、オイルフェンスというものの効果を認めて、これを設置しなければならないというふうに義務づけろと、そうであれば以前のもので四十六年に問題になったようなものを設置しても、これは意味をなさないであろう、したがって、その設置基準というものを明確にしなければならないではないかと、こういう質問なんです。 しかしながら、四分の一は海上保安庁で用意するけれども、あとの四分の……
○加瀬完君 私は国鉄運賃について質問をするわけでございますが、その前提として公共企業体の事業は独立採算ではできないではないか、また独立採算をとるべきではないのではないか、現在の赤字原因は、政府の政策投資の拡大と公共サービスの負担のためではないか、国鉄が赤字を出さないように、運営しやすくする総合交通対策に欠けておるのではないか、鉄道再建財源というものを洗い切っていないのではないか、物価対策としての公共料金を考えていないのではないか、さらに世論を十分くみ取っていないのではないか、こういう疑問を前提といたしまして、質問をいたします。 で、本法律案の前提は、累年の国鉄財政の赤字に対する解決策というこ……
○加瀬完君 議事進行について。 それはおかしいですよ。正常な審議に入ろうという申し合わせをいたしまして、具体的な委員会の運営については理事会で十分打ち合わせをするということであったわけです。理事会の話を私ども承りました。しかし、そこで森中君のように、まだ委員長なり皆さん方の側の理事さんに伺わなければならないということがありまして質問しているわけですから、私どもは審議をこじらしたり引き延ばそうという考えは毛頭ございませんが、理事会で話し合ったからここで理事の報告はしなくてもいいというたてまえではないわけです。委員長の、失礼ですが、報告が皆さん方に十分納得されておらないわけですから、もう一回休憩……
○加瀬完君 前回の質問におきましていろいろと御説明を伺ってまいったわけでございますが、政府側の答弁は必ずしも明確徹底というわけには受け取れませんでしたので、重ねて何点か確認をしてまいります。
第一は、交通料金は物価対策の内容として考えるという立場はとったのかとらなかったのか。これは運輸省並びに経済企画庁両方からお答えをいただきます。
【次の発言】 そこが非常に抽象的なんですよ。物価対策を考慮せずに、いわゆる国鉄の独立採算制ということだけをたてまえに運賃改定をするならこれだけになったんだと、しかしながらこれでは全然物価対策なり公共料金の抑制なんという意思が入らないので、当然国鉄側からすれば料金……
○加瀬完君 この前にいろいろと、特に物価問題に運賃関係は非常に影響がございますので、物価問題あるいは国の財政問題について、大蔵省なり経済企画庁なりに伺いましたけれども、必ずしも的確な答えが得られませんでしたので、この次はそれぞれの責任者を出していただきたいという要望を申し上げておいたわけでございますが、経済企画庁の長官なり大蔵大臣なりはお出ましにはいただけないということになったわけですか。
【次の発言】 大蔵のほうからは、私のほうには何にも御連絡がございません。経済企画庁のほうからは物価特別委員会か何かがあるので、そちらのほうに出るということでございましたが、時間を切っても、こちらに出ていただ……
○委員長(加瀬完君) 一言ごあいさつを申し上げます。
ただいまは委員長に御推挙いただきまして、まことに光栄に存じます。
特別委員会は、それぞれ皆さま方の豊富な御識見のもとにただいままで行なわれてまいりましたし、これからも行なわれてまいるはずでございますので、何とぞ一そうの御協力を賜わりたくお願い申し上げます。皆さま方の御協力によりまして、何とか重責を果たしてまいりたい、私もそう存じております。よろしくどうぞお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 西村前委員長から発言を求められておりますので、これを許します。
西村関一君。
【次の発言】 西村前委員長には長いことたいへん御苦労さまでござ……
○委員長(加瀬完君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
まず、請願を議題といたします。
本委員会に付託されております請願は、第一三八号交通相談士の業務、資格認定制度法制化に関する請願外五件であります。
これらの請願は先刻理事会において協議の結果、留保とすることに意見が一致いたしました。理事会の申し合わせどおり決定することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に継続調査要求に関する件についておはかりいたします。
交通安全対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求……
○加瀬完君 ちょっと関連。 もし私の指摘が間違っておったら訂正をいただきますけれども、国なりの対象にされる下水道はほとんど幹線で、その幹線にまで家庭から持っていく、一定の地域地域をまとめたところから幹線への下水道というものは対象外でしょう。そうすると、受益者負担といったって、その地域住民にとりましては、幹線以外の下水道というものの負担は受益者負担だけではどうにもならない問題が起こっているんではありませんか。その点、それじゃ今度は補助金で全部家庭からの支派線まで対象にされておるかどうか。私はされておらないと思いますが、その点の御確認をいただきます。かりに私の指摘のようにされておらないとすれば、……
○加瀬完君 きのうに引き続いて恐縮でございますが、この法律が国民生活の安定ということをねらっておるわけでございますから、そういう観点で私も伺いますが、そうすると、来年度の消費者物価指数というものはどの程度に押えようということでございますか。
【次の発言】 現在の消費者物価指数というのは非常に高い。したがって、国民生活を安定するというなら、きのうの繰り返しになって恐縮ですが、消費者物価指数というのが下がるということでなければほんとうの安定の効果というのは出てこないと思う。ただ、これは抑制するということにならざるを得ないと思うんです。そこで、この法案の内容として、ここにたとえば一条に「国民生活の安……
○加瀬完君 関連。論議を詰めてとおっしゃいますが、この法律ができて運用すでに十数年でしょう。その間論議の詰まらない形で運用されておったとしたらこれはずいぶん問題です。文部省としての当然見解があって通達が何回も出ていることですから、この見解に従っていままで運用されてきたわけです。いまさらこの問題を時間をとって研究して正式な見解を出す、そういう筋合いのものじゃないでしょう、そういう答弁はおかしいですよ。私は納得できませんな。
【次の発言】 いずれ宮之原委員から指摘があると思いますけれども、この法案成立の当初において、あらゆる予想される問題点というのは論議をされているわけですね。したがいまして、当然……
○加瀬完君 先日も議論になりましたが、これは文部省に伺いますが、義務教育においては就学義務があるわけですが、裏返しをすれば、国家あるいは地方公共団体としては、無償で教育を与えなければならない義務と、このように読み取るべきだと思いますが、これはお認めになりますね。
【次の発言】 大筋ではお認めいただいたと思いますが、無償の義務というものは、単に授業料を徴収するか徴収しないかという狭義に解すべきものではないと思うのです。
そこで、縮めていえば、この無償の義務は障害者に対しても当然存在すると認めてよろしゅうございますね。
【次の発言】 京都府の北部障害者問題連絡会というものが、「すべての子供にひと……
○加瀬完君 私は、先日の質疑の終わりに、教育とはいかなる作用または活動か、こういう点の御見解を本日、御発表いただきたいとお願いをしたわけであります。 これは、教育活動というもの本体というものを整理いたしませんでは、結局、教育効果をあげるということがなかなか期しがたい。いま審議中のいわゆる教頭法についても、大臣なり文部省の御見解は、これによって教育効果があがる、こういう御認定でありますけれども、教育効果があがるということは、教育活動が非常にそれで能率的になるという前提がなければならないわけでありますから、それでは、一体教育活動とはどういうものか、こういう点を伺おうとしたわけであります。これは、……
○加瀬完君 ちょっと関連。 総理はいま、いろいろ羽生委員の質問に対してお答えになりましたが、そのお気持ちはわかりますけれども、それならば、おっしゃるように、責任を果たすということが物価政策に対してあらゆる対決をしていくのだということであれば、四十日にわたる衆議院の審議について、どういう点を反省をし、どういう点を問題と感じ、あるいはどういう点に対して至急に対策を立てなきゃならないという御判断をなさったか、具体的な総理のお考えを国民は聞きたいと思っているに違いないと思います。私もお気持ちはわかりますけれども、具体的にそれでは早急に解決するということは、衆議院の審議の過程においてどう御決断をなされ……
○加瀬完君 関連。 小売り商のモラルの問題だけではこれは解決できないと思うんです。いま総理も御指摘になりましたように、第一次問屋なり第二次問屋なりがすでにおろした商品の値段まで変えろという指示をするわけですね。それをのまなければあとで商品を送らないということになると、どんなにモラルがあったって、食わないわけにいきませんから、商品の価格を変えていかざるを得ない。こうなってまいりますと、モラルの問題よりも行政指導の問題なんで、これを税金だけで対策を立てようといったって、税金でとらえられないものはやはり悪徳を相変わらず続けていくということにならざるを得ない。そこで、行政指導を徹底なさるとおっしゃる……
○加瀬完君 ちょっと関連。
長官が命令をして出張されたとするならば、命令書なり、あるいは長官によってきめられたものを伝達するということであるならば、その伝達の要項なりというものが文書になってきちんとあるはずですね。それをひとつ読んでください。
【次の発言】 明確な命令書というのは長官は出しておられないわけですね。次長の権限でやったとするならば、しかもその目的は、国民のために正常な石油業界の運営ということをねらってのことであるというなら、その内容というものは次長からその課長にきちんと伝達をされて、文書によって関係者に配付されて説明が行なわれるということでなきゃならない。はなはだ不確かな話じゃあ……
○加瀬完君 ちょっと関連。 憲法は、公務員は労働基本権も認めなくてもいいという規定は、どう読んだって読み取れないわけですよ。そこで、こういう論争のときには、同じ土俵でなければいけませんから、憲法の見方というものをどう見るかということをきちんときめて、山崎君が提起したように、労働基本権は認めると。しかし、公務員に民間と同じような認め方をするわけにいかないから、これだけの制約をすると。そういう御意思ならそのような意思表示をして交渉すべきですよ。公務員には労働基本権もないような解釈を法制局がしているようなことでは通りませんよ、そんな議論は。だれに聞かせたって。三木副総理はずっと前ですけれども、与野……
○加瀬完君 ちょっと関連。
なっているかなっていないかということを聞いているんじゃないですよ。辻君の指摘は、辻君の指摘のとおりのことは監督の立場にある者が行なっておらないと、そういう調べを受けていると、行なっておらない場合には違反にならないかと聞いているんだから、なるとかならないとかそれだけ答えりゃいいんだ。
【次の発言】 ちょっと関連。
質問の展開は、原子力の放射能の被害者が出た、そこでどうしても将来原子力が大きなエネルギー源となるという場合でもありますから、原子力の被害というものを極力国民的にこれは防いでいかなければならない、そういう立場に立って辻委員は質問をしたわけです。
そこで、……
○加瀬完君 関連。 この間の総理の発言はね、私、非常に軽率だと思うのですよ。話が長くなって恐縮ですが、鉄道が国営にされた原因は、低廉に国民に鉄道の利便を与えるということで国有にしたわけでありますから、歴史的に見ても、運賃を値上げをしないで済ませるために、国有と、こういう形をとったわけであります。しかも、昨年の予算構成のときには政府の方針は公共性というものを重視をしなけりゃならない。したがって、独立採算制という形で、運賃だけで国鉄の赤字を片づけるわけにはいかない。したがって、相当の財政負担というものを政府が新しく支出をするんだ、こういう運営方針をきめたわけですね。したがって、国からの赤字補てん……
○加瀬完君 関連。 さっき和田委員が指摘をいたしました交付税の原則論、これは認めるような認めないような、はっきりしない御返事でありましたが、その原則というものはお認めになると思うのです。その原則というのは、法律で示された交付税法ということになろうと思うのです。ところが、この交付税法の解釈が和田委員が指摘するように、特に特別交付税では恣意を差しはさむ余地のないようになっておるわけですね。それがだんだんだんだんゆるめられて恣意が差しはさまれるように、もらうほうも与えるほうも解釈を広げている。これは、原則にはなはだしくはずれると思うのです。もしも地方が要求するあるいは自治省が配付をする特別交付税の……
○加瀬完君 関連。 局長ね、教育委員会、教育委員会とおっしゃいますがね、病院なら病院に収容されている、そういう特殊な子供はその病院のある地域の教育委員会が教育しなけりゃならない義務の中に入るもんじゃないんですよ。教員もね。したがって、話し合いで派遣はしていますけどね。病院という特殊な施設に入院をしている患者に対して、その教育委員会が小中学校の先生を派遣しなけりゃならない義務もないわけです。しかし、特殊な関係にありますから、便宜的に話し合いでやっているにすぎないんですよ。で、矢山委員の指摘するように、したがって、施設は、これはそういう特殊な身体条件の子供ですから、国が、文部省と厚生省で話し合っ……
○加瀬完君 関連。 かみ合わないのは、結局何%か社会保障費が上がったということを否定しているわけではない。しかし、その上げ方は、量はふえたということはわかるけれども、質を変えてはおらない。むしろ質は構成比を比較をしても落ちている。昨年の予算と来年度の予算と比べるとはるかに落ちている。そういうことでは大臣が御説明するような内容にはなっておらないんじゃないか。こういう点を矢山委員は指摘をしておるわけですよ。 で、もう一つ私のほうで加えて伺いたいと思いますのは、憲法からいっても、いま言った生活保護法からいっても、一体最低生活の基準というものは何だと、これが明確でありませんと、自然現象的に起こった……
○加瀬完君 関連。 佐藤内閣の木村官房長官のときに、木村さんは、閣議の決定でございますと、三選四選ということはさせません、また三転四転ということもさせません、こうお答えになっておる。内閣は変わりましたけれども、自民党でありますことは変わりありませんから、これも撤回ですか。
○加瀬完君 川井さんは、「ホワイトライオン」、一般市価二百円のものを百七十六円、「ブルーチャイム」三百六十円ものを二百九十五円、「キングソープ」百二十円ものを九十九円、文房具にいたしましても、百五十円のパレットを百六円、百五十円のノートを百六円というように、仕入れ原価に一〇%のマージンということで販売をいたしておりますが、これで、こういう原価公開という方法で採算がとれますか。
【次の発言】 こういう方法で、従来、あるいは現在でも他の店とは違いますので、問屋からいろいろの苦情なり圧力はございませんか。
【次の発言】 おたくでは、花王さん、ライオンさんとの取引が大きいわけでございますので、そこで、……
○加瀬完君 質問に先立ちまして、総理のご今回のフランス訪問における各国首脳との会談内容について御報告をいただきたいと存じます。
【次の発言】 ただいまの御報告につきましては、いずれ同僚議員からまた重ねて御質問があろうと思いますので、第一に、本論に入りまして物価、インフレ問題について伺います。
電力料金は結局上げることになりますか。
【次の発言】 極力物価に影響を及ぼさないということになりますと、時期あるいは上げ幅が問題になると思いますが、これはどのように考えていらっしゃいますか。
【次の発言】 経営困難を理由に料金の値上げを申請するわけでありますから、そうすると、経営上の配当率の問題なんかも……
○加瀬完君 私は、地方財政計画について伺います。
四十五年ごろまでは地方財政計画は国の予算規模よりもいつも下回っておりましたが、四十六年、四十七年はそれが地方財政計画のほうが大きくなってまいりました。これは、公害であるとか過密・過疎の問題でありますとか、こういう住民福祉を優先させざるを得ないと、こういうことで国の財政規模よりも地方財政規模がふくらまったと、こう考えてよろしゅうございますか。
【次の発言】 そうすると、四十七年度は、住民福祉、あるいは物価対策、公害防止、こういった住民生活優先の予算が当然この四十七年度の財政計画には盛り込まれていると判断してよろしいですね。
○加瀬完君 私は、成田空港のことで三点伺います。一つは燃料中継基地の問題、二つは空港の安全性の問題、三つは騒音対策であります。
燃料輸送路のことではいろいろ問題になっておりましたが、いままで報道されておりますところでは、鹿島港からの輸送計画はできないという法的見解が示されておったといわれておりますが、これに対して運輸省から法解釈の再検討が要請をされ、最近では合法的だという見解が下されたように伺っておりますが、法制局に伺いますが、第一回の回答で法律的にだめだといった内容はどういうことですか。
【次の発言】 それが今度はよろしいという回答を出したというのは、どういう説明がつくんですか。
○加瀬完君 午前中、大蔵政務次官から、大蔵省は現在物価を引き下げることに努力を集中していると、こういう御発言がありました。これはそのとおり受け取ってよろしゅうございますね。
【次の発言】 しかし、経済企画庁長官は、物価上昇を食いとめると、先取り値上げ、便乗値上げを押えることだと、こういう御発言がございました。必ずしも内容が一致しているとは思われませんが、政府の見解はどちらですか。
【次の発言】 上昇率を引き下げるということと現状の物価を引き下げるということは、内容が違いますよ。
伺いたいのは、いまの御説明のとおりですと、物価高を固定するというような形にならざるを得ない。国民がいま要望しており……
○加瀬完君 下村先生にお伺いをいたしますが、先生がいま御説明のように、石油ショックというものを要因とする今後のインフレの対策というものは、おっしゃるとおりな経過を踏み得ると予想をされるわけでございます。しかし、いま戸叶委員から指摘がありましたように、インフレはすでにその前に種々の要因で発生をしておりますし、その要因のために、一般の国民は実質賃金を非常に切り下げられておるわけであります。したがいまして、名目賃金のいかんにかかわらず、生活を維持するためには実質賃金の要求というものは国民の側から出てしかるべきでありますし、それに対する対策というものは、政府の施策として事前に行なわれなきゃならないこと……
○加瀬完君 関連して。 給与所得者の場合の基礎控除というのは、はなはだ合理的でないわけですね。たとえばほかの所得の場合は、必要経費というものは確実に計算されて控除されますわね。しかしながら、給与所得者の場合は、基礎控除イコール必要経費ということにはならないわけですね。いま佐々木委員の指摘したように、共働きのような場合で、子供を保育所に預けるとか、あるいはお手伝いを頼むということになれば、これはぜいたくではなくて必要経費なんです、その家庭にとっては。しかし、必要経費だからといって基礎控除の中にその必要経費が合理的に計算されて控除されるという形にならないわけです。私は数年前の予算委員会でこの問題……
○加瀬完君 ちょっと関連して。 いま特別委員会が、ほとんどもう特別委員会ではなくて、常任委員会と同様に常置されたような形になっているわけですね。この常置されたような特別委員会のそれぞれの調査室担当は、常任委員会の調査室担当が兼任という形ですよね。だから、俗なことばで言えば、一人で二人分の働きをしなければならないような形になっていますよね。で、この特別委員会が常設の常任委員会と同じように今後相当続くとするならば、それらはそれらでやはり特別委員会の調査室担当というものをきめていかなければ、これはやれませんし、やらせたって不満足な結果しか出ないということになりますわね。この点は、いま須原委員の御指……
○副主査(加瀬完君) ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を起こして。
【次の発言】 事務総長、何か要望に対してお答えをいただけませんか。
【次の発言】 午前の質疑はこの程度にとどめ、午後一時三十分まで休憩いたします。
午後零時四十二分休憩
【次の発言】 これは最高裁の御担当かどうかはっきりしないので恐縮ですが、保護司とか調停委員などの待遇が非常に悪いというので、それぞれ私どもは陳情を聞くのでありますが、来年度の予算ではこれらはよほど改定をされましたか。
【次の発言】 これはもう少し詳しくお示しをいただきたいのでございますが、いま従来の手当――日当ですか、この日当が変わるのですか、……
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