このページでは秋山長造参議院議員の6期(1962/07/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は6期国会活動統計で確認できます。
○秋山長造君 私は日本社会党を代表して、今次地方選挙における選挙違反問題につき、池田総理大臣外関係両大臣にごく端的にお尋ねをいたしたいと存じます。 第一に、今回の地方選挙における検挙件数はすでに二万三千三百件、検挙人員四万四千八百人に達して、戦後の最高記録を作りつつあるのでありますが、中でも買収供応等の悪質違反は、遺憾ながら、圧倒的に自民党を中心とする保守系が占めているのであります。政府が公明選挙をやかましく覆われれば言われるほど、与党の足元からすぐそれが突きくずされて、選挙にますます金がかかるようになり、選挙がいよいよきたなくなるという、この、皮肉にして、しかも厳粛なる事実に対して、池田総……
○秋山長造君 ちょうど自治省と警察庁と両方の方が見えておりますのでお伺いしますが、今度の改正選挙法を使って初めて選挙をやってみたんですが、選挙をやった結果、やっぱりいろいろ当局のほうでも、やってみての経験を集約されて検討をされているんじゃないかと思うんです。一口に言って、今度の改正選挙法をやってみての利害得失といいますか、利害得失について自治省のほうと警察庁のほうでまとめられたところを、率直なところを述べていただきたい。
【次の発言】 今せっかく大臣の御答弁いただいたんですが、私のお尋ねしたのはそういう趣旨じゃないんです。それは今表をもらっていますから、選挙違反の状態はわかっておるんです。そう……
○秋山長造君 ちょっと。投票率の高いところは、賞金を出したりなんかしたような例がありますか。
【次の発言】 金そのものを出さなくても、何か金にかわるようなもの、単なる表彰状とかなんとかいうことでなしにもつと裏づけのあるですね、何か出したような例があるんじゃないですか。週刊誌あたりで、名前は言いませんけれども、そういうところがあるような話も聞くし、それからまた、今の一割ふえたということは、これは抽象的には、棄権が多いよりは投票率の高いほうが、それは好ましいということは、一応はそのとおりですけれどもね、しかしまた、その内容をこまかく検討してみると、必ずしもそれがほんとうに本質的に、ただ機械的に無関……
○秋山長造君 ちょっと関連して二、三お伺いしますが、これは推定数になると思うのですけれども、麻薬のいわゆる中海者、それから中毒までは行っていないがその一歩手前くらい――常用者というのですか、そういう者、それから最近問題になっている麻薬衆力団、こういうものの推定数はどのくらいあるのですか。
【次の発言】 この検挙した暴力団ですが、これは警察が手入れをした後はどうなっているのですか。大体そのままもう解散してつぶれてしまっていますか、どうですか。
【次の発言】 その手入れした後の、事後の監視等は以前どおりやっているのですか。
【次の発言】 麻薬天国なんかという木まで出ているくらいですからね、国際的に……
○秋山長造君 税務局長にお尋ねしますが、所得税を府県民税に委譲するというやり方は、これは成功だったと思っておられるのですか、失敗だったと思っておられるのですか。私はこの前の国会でもその点を前の後藤田さんにだいぶ質問したのですが、安井さんにも質問したわけですけれども、所得税を地方税に委譲するといえば、いかにも何か財源を地方へやるのだというような、まことに体裁がいいんですけれども、見方を変えて言えば、国のほうは減税だ、減税だといって、減税した、減税したといっていい顔しておって、地方の団体のほうは増税の責任を一手に引き受けさせられたような格好になって、地方の責任でもない、国のほうの都合で法律改正をや……
○秋山長造君 ちょっと関連。今の点は、自治省としてはきわめてすなおに、フランクに人選をしていく方針だというように了解していいですね。
【次の発言】 衆議院の方にお尋ねしますが、衆議院修正の第四点ですね。その者の事情によらずして引き続いて勤務することを困難とする理由により退職したもの……、この、その者の事情によらずという意味は、まあ大体勧告退職なんかの場合を含めておられるんだろうと思うんですが、一口に勧告退職といいましても、ずいぶんいろいんな態様があると思うんですよ。したかいまして、この点はまあある程度修正者の御意向というものをはっきりつかんでおきたいと思うんですがね。どういう趣旨か、あらためて……
○秋山長造君 関連して。この法律ができまして、何か今までばらばらだったのが非常にまとまってぴしゃぴしゃっと事が運ぶような感じを受けておったのですけれども、いろいろ聞いておると、一体金の計算をどこでやって、どういうように取りまとめて、どういうように地方へ渡すのかというようなこと、非常に何かごたごたした感じを受けるんですがね。私の言い方もきわめて大ざっぱな感じを言うのですけれどもね。一体この災害が起こってから金の計算をいろんな方式でまとめて、そうして地方でやるのに何年とはかからぬだろうけれども、何カ月ぐらい一体かかるのですか。
【次の発言】 そうすると、この法律の所管は総理府で、したがって総理府が……
○秋山長造君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっております両法案に賛成いたします。 本法案は、地方公務員の生活と福祉とに重大な関係と影響を有することにかんがみまして、私どもは、前国会以来、真剣な審議を続け、多くの問題点を指摘して参ったのであります。特に政府側の提出された資料もきわめて不整備であり、最短年限、掛金、年金率、若年停止方式等を含めてのいわゆる既得権、期待権の尊重、組合の民主的運営の保障、積立金運用の自主性の確保、所要財源に対する国の責任分担、追加費用の内容等々について、きわめて不十分、不明確、不徹底な点が少なくないことははなはだ遺憾であります。私どもとしては、こ……
○秋山長造君 さっきの成瀬さんの御質問の記号式投票ですが、これはどれくらい件数があったか、わかりますか。それから、ついでにお尋ねしますが、非常に好成績をおさめたというお話ですけれども、私らが聞いているところでは、それはよかったところもあるだろうが、同時に、やはり記号式の場合、印刷の順序なんかによってやはり非常に有利不利の差が出てくるのじゃないかというような批判も聞くのですがね。そういうことは別にないですか。
【次の発言】 候補者が非常に少ない場合、候補者が二人とか三人とかいうような場合には、それはおっしゃるとおりだと思うのです、おそらく。しかし、たとえば都知事選挙に十何人も出ると、同じような名……
○秋山長造君 これは字句のことですけれども、大臣の読み上げられた提案説明の二ページ目に「明年度への繰越額は百億円程度にとどめる」ということが書いてあるんですが、この法案のほうは「百億円以内の額」と書いてあるんですが、これは「程度」と「以内」というのは同じことですか。
【次の発言】 「程度」というと、百億円を多少こえても「百億円程度」になる。「百億円以内」といったら絶対百億円をこさぬ。「百億円程度」といったら大体百億円くらいの見当で多少前後するという意味が含まれておる言葉じゃないですか。そうじゃないですか。
【次の発言】 そうすると、実際には百億円を多少はみ出すということもあり得るということが含……
○秋山長造君 今の鈴木君の御質問ですが、交付税の性格については、これはもう今、鈴木君がおっしゃった大蔵省的な解釈は間違いだ。やはり今ここで大臣の確認されたような性格のものとして、これも一応疑う余地はないと思うのです、交付税の性格は。それからまた、この交付税の配分方法等についても、行政上は、これはもう何ら疑問の余地はないと思うのです。きわめて明確な基準に従って公明に配分されておると思うし、また、そうあるべきだと思うのです。ところが、それを妙な恩恵的な解釈をするのは、実は大蔵省ばかりじゃないので、行政的、理論的にははっきりしておることではあるけれども、特に地方選挙なんかにからんできますと、何か、い……
○秋山長造君 交付税法の改正案について若干御質問します。法律の一般的なことについてはまた別な機会に御質問しますが、ただいまは、交付税法の十二条の第二項の表の改正について端的にお尋ねしたい。この改正によって、教職員定数というものが、従来のやり方とどういうように変わってくるのかということをまずお尋ねいたします。
【次の発言】 まあ、従来の経緯は今財政局長のおっしゃるとおりだろうと思うのですが、ただ、今の御答弁の中にありました密度補正を相当荒くやっておったということで、今度のような、今あちこちで起こっているような問題が起こらずに来ていたという点もあったかもしれません。つまり、実学級数を使うが、しかし……
○秋山長造君 奥野さんにお尋ねしますが、去年の財政計画で地方の税外負担を解消していくということで、交付税を百億円ですか、組んでいましたね。その百億円組んでやってみた結果はどういうことになったかわかりますか。
【次の発言】 去年の財政需要計画が出たときにも私だいぶしつこく御質問したのですが、今おっしゃったのは三十六年度です。なるほど五十億ばかり前年度より税外負担が減っていることは数字に出ているのであります。ところが、三十六年度はかりにおっしゃるとおりだったとしましても、高校急増対策などの問題が出てきたのは三十七年度からですね、大きく具体化してきたのは。去年の三十七年度で高校新設その他についての費……
○秋山長造君 ちょっと関連。その点ですが、まあ委員長も局長も頭から否定されるわけですけれども、従来この委員会でも警察行政の問題が論議されるたびに、われわれはいつも同じような質問を繰り返しているわけです。それに対していつも同じような御答弁があるわけですが、しかしまあかりに吉展ちゃん事件にしても、中田善枝さんの事件にしても、これだけ天下の関心をそばだてるような事件が、かりに警備警察の面で起こったとした場合、一体どれだけの人員を警察当局はそれにつぎ込むかということを考えてみますと、おそらく機動部隊や何かといってトラック何台とつぎ込むと思う。ところが先ほどの御報告によりますと、吉展ちゃんのときには六人……
○秋山長造君 ちょっと今の大臣の御一答弁に疑問があるのですが、先ほど来一百万都市、百万都市ということをしきりにおっしゃって、地方開発事業団は百万都市を建設するためのものだというふうな御答弁があったのですけれども、大臣がおっしゃる百万都市というのは、どういう意味でおっしゃっているのですか。単数の一つの都市という意味で百万都市ということをおっしゃっているのですか。
【次の発言】 それはいいんです。それは大臣の個人的なお考えとして十分成り立つお考えだと思う。だからそれをとやかく言うんじゃないんだけれども、百万都市を作るための事業団とおっしゃるから、それはちょっと違うんじゃないかと思う。百万都市という……
○秋山長造君 今の市川さんの御質問とダブるのですけれども、これはまあ少し別な角度から御質問したいと思います。 最初、自治法で監査委員制度ができたときから見ますと、これは法文の上でも相当充実してきたし、それからまた地方団体の実態から見ましても、事務局の整備を初めとして、相当一応充実してきたことは、これは認めます。それから同時に、今度の改正案で、さらにそれを何とか強化していこうという態度をとられておることも、これは十分了とするのですが、ただしかし監査委員制度――現行の監査委員制度というものが、もうここらでひとつ頭打ちになっておるのじゃ、ないかという感じがするのです。と言いますのは、今まで必置でな……
○秋山長造君 今の西田さんのお尋ねの点ですが、参事官のほうから一応の御説明があったのですけれども、そういう御説明にもかかわらず、なおかつ、この起債を収益事業だけに限って、あとの公共事業的なものは設置団体それぞれの負担金でまかなうという建前ですが、なぜそういうめんどうなことをやらなければいかぬのかということですね、せっかく事業団を作るんだからね。それで、この前の話で、この開発事業団という制度を作るそもそものきっかけというか、さしあたってのねらいは、新産業都市の区域指定という問題だと、新産業都市建設のためということが大きなねらいなり、きっかけになっているという話があったんですが、新産業都市法には、……
○秋山長造君 簡単にちょっと二点ほど御質問したいのですが、今度のこの高等学校の建設費を住民に負担させてはならぬということは、これはもう当然でもあるし、この委員会でも年来言ってきたことでもあるし、これはもう趣旨は全く賛成なんですけれども、ただどうもやっぱり感じとして抜け道が残っておるのじゃないかという気がするのですね。たとえば「負担を転嫁してはならない。」という、その負担を転嫁するという意味ですが、自発的な寄付は、これは負担の転嫁ということには入らぬのだろうと思うのですがね、その点いかがですか。
【次の発言】 市町村の場合はどうですか。
○秋山長造君 関係資料をもらっているのですが、これは今沢田さんもしきりに言っておられた「再建整備措置要領」ですか、そういうものだとか、それから収支の状況――三十六年度の決算でございますか、今一番新しいのは。簡単なものでいいのですが、公営企業の収支の状況がわかるような、そういうものも、こういうものをせっかく作られるなら、やはりあわせて提供をしてもらいたいと思うのですが、これはあさっていただけますか。
○秋山長造君 資料を二ついただいたわけですが、この自治省のほうから公営企業の運営方針という資料を出されたのですか、四月の終わりか五月の初めごろに。
【次の発言】 地方公営企業に対する自治省の何か地方へ出されたものというのは、これだけですね。
【次の発言】 ちょっと簡単でいいのですが、この資料の説明をしていただけませんか。
【次の発言】 ありがとうございました。そうしますと、この前の審議でも出ておりましたように、交通事業、それから病院事業というものが主としてこれに該当するのだろうと思うのですが、大体そういうことになりますか。
【次の発言】 この再建計画をやる場合に、自治大臣にあらかじめ協議し、ま……
○秋山長造君 委員長の互選につきましては、投票の方法によらないで、委員長に小柳牧衞君を推選することの動議を提出いたします。
【次の発言】 さっきの林委員のポスターの御質問について、関連してちょっと念を押す意味でお尋ねするのですが、これも、提案者というよりも、もう選挙を実際やられる局長のほうへお尋ねしたほうがよいかと思います。これは検印はなくなるわけですか。
【次の発言】 なくなる。そうすると、具体的な話になって恐縮ですけれども、これは具体的な必要から生まれているのだから、これから解散になってね。まあ二十三日あたり解散になるという説がもっぱらあるのですが、かりに二十三日解散ということになったとし……
○秋山長造君 長野局長にお尋ねいたしますが、特例法をつくりました、あの特例法についてのあなたの立場からしての率直な御意見でいいのですが、反省事項といったようなものがあったら述べていただきたい。特例法についての選挙を執行してみての反省事項ですね。
それから第二は、特例法といわず、現行の選挙法全般についての何か反省事項はないか。これは、長野局長の御答弁をいただくと同時に、警察庁の立場から見ての何か反省事項があったら、あわせて聞いておきたい。
【次の発言】 長野局長にお尋ねしますが、今の選挙のいろいろな項目についての調査が進行中だというお話ですが、これは、大体いつごろまでにまとめるつもりなんですか……
○秋山長造君 早川自治大臣に若干この前の大臣の施政演説についての御質問をしたいと思います。 私はこれを拝見しまして、なかなかけっこうだと思うのです。今までここ数代の自治大臣で、大臣が自治省の行政についてまとまってこれだけずっと将来の構想を示された例はなかったと思うのです。だから、そういう意味では内容の是非はともかくとして、とにかく大臣の構想をこういうふうにまとめて委員会に提示されたということは非常にけっこうだと思うのです。今後いろんな問題について、こういう態度で、こういう方針でひとつやっていただきたい。まあ内容については、相当部分は、これから通常国会あたりに具体的な法案の形をとって出てこられ……
○秋山長造君 委員長の互選につきましては、投票の方法によらないで、委員長に小柳牧衞君を推選することの動議を提出いたします。
○秋山長造君 いまの御報告についての質問じゃないんですけれども、これについては、いずれ速記録ができてから、よく目を通した上でお尋ねしたいと思うんですが、この機会に、選挙局長にちょっとお伺いしたいんです。これは、早川自治大臣に聞くことかもしれないので、これは答える筋でないとおっしゃれば、答えてくださらないでもよろしい。私は、答えられる点があれば答えていただきたい。 それは、昨年の暮れからわれわれが聞いてきたところによると、衆議院の選挙の特例法の相当部分を本法に盛り込むような選挙法改正をやるということで、大臣もそのつもり、自治省の事務当局でもそのつもりで、いろいろ事前の作業を続けてこられたように……
○秋山長造君 いまの投票時間の延長については、都道府県、選管のほうの意見と世論調査とは、全くこれは真反対の結論が出ているようですが、こういう場合には、これは、自治省のほうとしては、どういうように考えていられるか。というのは、せんだって国政調査の報告があったわけですが、大体第一班、第二班、第三班、どの班の報告を聞いても投票時間の延長はおよそ無意味だ、現行法に認められた程度の、二時間程度伸縮できるという幅が認められているわけですが、あれを活用する程度でいいんじゃないかということに、もうほぼ一致していたと思うのですが、われわれの出かけていって聞いたのは、必ずしも選管関係者だけの意見じゃないので、一応……
○秋山長造君 ちょっと議事進行。
先ほど来、大臣にしても青木さんにしても、選挙制度審議会でやっている、やっていると言って、いま審議中のようなことばかり言っておられますが、選挙制度審議会は現在存在しないじゃありませんか、昨年の暮れ以来。だから、そこいら辺をきちっと答弁をしておかなければ、速記録を見たら、選挙制度審議会でいま審議中のような答弁ばかりしておられる。
【次の発言】 私はそんなことを言っておるのではない、別にとがめておるわけではない。この法案を上げることもけっこうなんだけれども、ただ事実問題として何かずっと鋭意審議中だというような答弁をしきりにしておられるから、その点はやはり事実と異な……
○秋山長造君 ちょっと関連して。私はあまりかた苦しく申し上げるつもりじゃないのですけれども、ただ感じとして、これはいまのいろいろな重要問題が山積している文部行政に、これから取り組んでいこうという灘尾さんが、これは文部大臣としての所信表明というのがどうも一枚紙では、幾ら何ぼ何でもあまり、にべもつれもないと思う。これは私の率直な感じです。これはいわば、俗なことばで言えば時候のあいさつみたいなものです。寒中御見舞いみたいなものです。文部行政について、まあ私らが、ぜひ灘尾さんから伺いたいと思うのは、いま豊瀬君からもいろいろ具体的な何項目かについてのお話がありましたが、そういうことも含めて、これは灘尾文……
○秋山長造君 ただいま議題となりました日本育英会法の一部を改正する法律案について、提案の理由と内容の概略を御説明申し上げます。 日本育英会法は、戦時中の昭和十九年に制定され、戦後の学制改革、経済事情の変動等により幾たびか改正されましたが、なお根本的に改正を要する点が多いと思います。すなわち、学資の貸与を受ける者の範囲、貸与額の内容及び貸与金の返還業務等、現在、政令にゆだねられている事項は、むしろ本法の骨格をなすきわめて重要な部分でありますから、当然、法律事項に移さるべきものであると考えられます。しかしながら、さしあたってこれらの点は、政府において十分な考慮をめぐらし、新しい時代における人材の……
○秋山長造君 関連。いまの小林さんの御質問、ことばをかえて言えば、最近、非常に地方どこでも盛んな地域開発の問題と、それからこの埋蔵文化財だとか、史跡の保存だとかいうようなこととがかち合う面が出てきているという問題だろうと思うのです。新産業都市だとか、あるいは工業開発地域の指定だとかいうようなものがその最たるものだと思います。これは全国的にどこの府県にいっても、市町村にいっても、ものすごい地域開発ブームといいますか、非常なものですね、工場誘致熱だとか。ですから、いま小林委員の質問されておるようなことは、これは今後も至るところに出てくることが予想されるわけです。ですから、この点については、ただ何か……
○秋山長造君 いまの御質問の点は、私ども従来から幼稚園の問題を扱う場合にいつも突き当たる一つの重要な問題なんですが、幼稚園は幼児に対しまして学校教育を施すことが目的であり、保育所は保育に限る児童の保育ということを目的としておるのでありまして、おのずからその機能は異なっておるわけでございます。ただ、しかし、従来の実態からいいますと、内容そのものにどうもはっきり区別のつかないような点もあり、それからまた一般の人の認識についても、幼稚園と保育園を混同しておるような傾向もございまして、いつも問題になるわけでございますが、この点については、三十八年十月二十八日に文部省の初中局長と一厚生省の児童局長との連……
○秋山長造君 この質疑の前にちょっと文部当局に対して御注意と御要望を申し上げたいと思います。といいますのは、先ほど開会前に各委員からいろいろ懇談的に御注意があったので、お考えにはなっていると思うのですが、大事なことですから、あらためて申し上げたいと思います。といいますのは、文部省提出の資料についてでありますが、実はこの国会が一月休会明けになりました当初だったと思いますが、豊瀬委員から文部省に対して、文部省関係の資料の提出が非常に消極的だ、二回も三回も要求をしてやっと出てくる程度で、自発的にいろいろ文部省から資料を出されたことがあまりないじゃないかという強い発言があったことを私記憶しておるのです……
○秋山長造君 これはなかなか複雑にして困難な大きな問題ですから、どうしたらよろしいかということを一言で御答弁をするというようなことは困難だと思う。ただ、これは学校のほうを整備し、あるいは教育を受けるいろいろな機会を整備充実していくという方面からの手当、それからもう一つは、やはり家庭の事情、その他いろいろな事情のために、進学したくとも進学できないで就職しているという者も非常に多いわけですから、そういう者に進学でき得るような機会と条件を与えるということ、つまり広い意味での社会保障制度、その他の経済的ないろいろな対策を十分拡充をして、そうして進学できやすいような条件を生活面からつくっていく、この両方……
○秋山長造君 ちょっと。今までの小林委員の御質問に関連して、ちょっと文部大臣の御所見を伺いたいのですが、さっきも、審議官もおっしゃったように、大学の問題は、質の問題と量の問題と両方あるので、一そうむずかしい点があると思うわけですが、ただ、全国に、さっきも駅弁大学というようなお話があったのですが、いずれにしても、そういう悪口を言われるような非常に施設設備の不十分な、一体、大学といえるのかどうかというような国立大学がたくさんあることは、これは申すまでもないことですが、これから、この新年度から国立学校の特別会計法が実施になるとすれば、やっぱり国立大学というものは全部特別会計にもちろんなる。その特別会……
○秋山長造君 小林委員の引き続いての御質問に入る前に、私ちょっとさっきも開会前に話がありましたが、資料のことですがね。実はこの前の委員会のときに、村山審議官が見えていたのですが、国立学校施設整備五カ年計画云々の話が出ておりましたので、その五カ年計画なるものを資料として提示してもらいたいということをお願いしたわけです。それに対して配られたのが、この一枚紙に書いた五カ年計画ですがね。私この一枚紙を見てはなはだ不愉快な感じを持っているんです、実は。というのは、国立学校の五カ年計画というて、ことごとしく答弁なんかにしゃべっておられて、その内容は何ぞやと言ったら、これだけぽんと出されて、これで納得する人……
○秋山長造君 大臣にちょっとお伺いしますが、文部省の関係で大臣の権限と、それから文化財保護委員会の権限とがどういう仕組みになっておるかというような問題もありますけれども、しかし、そういう問題は、いわば外部から見れば単なる行政官庁内部の問題だと思うのです。やはり一国の文化財保護行政ですから、終局的にはこれは文部大臣のところへ問題が持ち込まれてくることになるだろうと思うのです。そうでなければ、また文化財保護委員会だけでやれと言われましても、それもいろいろな面からいって非常に弱体だと思うのです、気の毒だけれども。御承知のように、いまどこもかしこも開発ブームで、しばしば狂気じみた開発ブームですね、日本……
○秋山長造君 一つだけ関連して。先ほど小林局長から、豊瀬君の育英会法の適用云々の問題について御答弁があった。あの御答弁は、いまのところ、いろいろな事情から非常に困難だというようにおっしゃったわけですが、これは今後のあなた方の心がまえとしては、これは問題にならぬ、だから、もう別に手をつけないでほっておくということでなしに、いまのところ非常に困難だから、約束はできぬが、しかし、趣旨はもっともなんで、今後さらに積極的にあなたのほうで研究をしてみたいということのように受け取っておきたいと思うのですが、その点いかがでしょうか。
○秋山長造君 ちょっといまのに関連して。いまの特昇の問題ですが、小林さんの御質問のようなおそれも多分にあると思うのですけれども、反面、またすでにこういうことをやっている県も若干あるのじゃないかと思うのですがね、その県でどういうことをやっておるかというようなことはわかりますか。どこの県でどういうことをやっておるか。
【次の発言】 すでに県でこういうことをやっている、まあ僻地へ赴任するときに一号俸上げるというようなことをやっているところ、そういうところに対して、今度この文部省の措置が出ますと、いままで県がやっているものへさらにこれを上積みしていってくれれば一そういいと思うのだけれども、逆に、地方財……
○秋山長造君 この国立学校特別会計法案につきましては、われわれとして、その内容はもちろんですが、そもそも国立学校特別会計という制度が昨年の年末押し迫って予算編成の最終段階で突如として出てきたということにつきまして、実は全く寝耳に水という感じを受けたのであります。で、その後いろいろな方面からその間のいきさつを聞いてはみましたけれども、どうも得心のいくような話が今日に至るまで聞けないわけであります。 国立学校、特にその中でもこれは大学が圧倒的な比重を占めておると思いますが、大学の財政のあり方につきましては、これはずいぶん問題があるし、またその重要性ということから考えましても、これはもう多く説明を……
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