このページでは新谷寅三郎参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○新谷寅三郎君 ただいまは、私のために、永年勤続のゆえをもちまして、特に院議により御懇篤な表彰を賜わり、また、平井議員から御丁重な御祝辞をいただきましたことは、まことに光栄の至りでございます。つつしんでお礼を申し上げます。 私も、昭和二十二年、新憲法により制定せられました新しい二院制度のもとにおける初めての参議院議員選挙に当選いたしまして以来、引き続き今日まで本院議員として国政に参画し、戦後の荒廃と混乱の中から全国民がひたすらに願っておりましたわが国の復興、発展と、議会制民主政治の確立を目ざし、幾多の難局を乗り越えて今日に至りました本院の意義深い歴史とともに歩んでくることができたのでございま……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 大都市における交通が非常に渋滞しておりまして、国民の方々に御迷惑をかけておりますことは、まことに遺憾にたえません。これを打開いたしますためには、各交通機関にはそれぞれ非常な特色がございますから、その特色を生かしまして、バス、地下鉄、私鉄、国鉄等の大量公共輸送機関を十分に活用いたしますことによって、国民に便利で快適な輸送サービスを提供するように配意をしなければならぬと考えておるのでございます。との場合、国鉄及び私鉄につきましては都市間の旅客輸送、大都市の通勤通学輸送、地下鉄につきましては大都市内の交通、バスにつきましては都市鉄道の補完、地域住民の足の確保というような観……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 国鉄は、過去百年間国内輸送の大動脈として国民生活の向上と国民経済の発展に寄与してまいりましたが、今日その役割りは、都市間旅客輸送、大都市通勤通学輸送、中長距離大量貨物輸送等の各分野においてますます重要性を増しており、過密過疎の解消、国土の総合的開発のための中核的交通機関として将来にわたってその使命の遂行が強く期待されるところであります。 一方、国鉄財政は、経済社会の変動と輸送構造の変化に伴い、昭和三十九年度に赤字に転じて以来急速に悪化の傾向をた……
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま御提案の修正案につきましては、政府としては、やむを得ないものと認めます。(拍手)
○新谷寅三郎君 若干お尋ねしたいと思います。 実は、私は他の同僚議員の質疑に関連をして断片的なことでありますが、お尋ねをしようと思っておりましたが、いろいろの時間の関係で私は先に質疑をすることになりました。したがって、お尋ねすることは非常に断片的なものになるかもしれませんが、その点御了承おきいただきたいと思います、しかし、今度は例年になくわりあいに早く参議院にこの承認案件が送付されましたので、いままでと違って相当時間をかけて、かりに月末までに議了するにいたしましてもわりあいゆっくりとした時間があると思います。今度は少し時間をかけてもいろいろ質疑をしたいと思います。 第一に伺いたいと思います……
○新谷寅三郎君 いまNHKから出していただいた資料をざっと見たのですけれども、項目は出ているようですが、私が要求した資料は申し上げたように、もう少し具体的に知らしてもらいたいということを申し上げました。これは何も何かはじくり出そうというのじゃなくて、あなた方が二十億程度の非常に節約をされたということを聞きまして、どういう方面にどういう努力をされたかということをよく知りたいんです。そういう意味で要求したんですけれども、たとえば、一番初めに書いてありますが、経費の節減ですね、支出面の経費の節減、ずっと項目書いてありますが、たとえば、中継放送局その他の施設の維持運用の経費の減、五億円と書いてあります……
○新谷寅三郎君 先般若干の質問をしたんですが、きょうはこのあと取りまとめてお尋ねをしたいと思います。 こまかい内容に入る前に、これは郵政省とNHK両方に希望があるんです。NHKの予算は、大体いろいろの形、予算の組み方というようなものについては、大体省令で大綱をきめて、それにはまるようにNHKが予算を組んでいる。これがいままでの状態ですけれども、だんだん予算が大型になって、非常に仕事の内容も複雑になってきておりまして、したがって、収入についても、支出についても、いままでのような、いわば大ざっぱな数字では、これを見たって、おそらく同僚議員でこの内容を的確に理解できる人はないと思うんですよ。私は政……
○新谷寅三郎君 ちょっと関連で。ちょうどいい機会ですから、同じことですけれども一つ聞きたいのは、これは、御承知のように、戦前はこんなことじゃなかったんです。郵政省には、簡保資金の運用の審議会というのがありまして、すべてそこで、どこに、どういうふうに貸しつけたらいいか、これは公共団体が多いんですが、やっておったのです。戦争中に、いまあなたが言っておられた、一本にすればいい、一本にしたいというので、それで統一されたんですよ。戦争が済んで、また本来の元の形に直そうという、その当時、次官同士の覚え書きがあるのです。これはあなたが入っておられないときですが。それにもかかわらず、とうとうそのままで、ほおか……
○新谷寅三郎君 大体同僚の委員からおもなことは質問がありましたので、ごく小さな問題かもしれませんが、二、三の問題について御意見を伺っておきたいと思います。 一つの問題は、けさほど青島委員からも質問がありましたが、この法律案は、文字どおり有線テレビジョン放送法ですから、テレビジョン放送を対象にして立案をされ、計画されたものと考えるのですが、先般来他の委員からも、しばしばこういう質疑が出ておりましたが、そのCATVの施設を利用して、将来、たとえばよく言われているデータ通信に利用するとか、あるいはその他の通信に利用するとかというようなことは、これは当然考えられるわけですね。しかし、この問題は、まあ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) このたび運輸大臣を拝命いたしました新谷でございます。ふなれな行政でございますが、一生懸命、当面の問題に取り組んでまいるつもりでございますから、この上とも委員各位の御指導をよろしくお願いいたします。 第七十一回国会にあたり、運輸省の所管事項について御説明を申し上げるとともに、あわせてこの機会に一言所信を申し述べます。 私は、今日の運輸行政における最も重要な課題は、国土の全般にわたり均衡ある発展に資する総合的な交通体系を整備するとともに、国民に便利で快適な交通サービスを提供して、国民生活を充実し、経済社会の発展に寄与することであると考えます。 しかし、どんなに速く……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 杉山先生の御意見、まことにごもっともだと思います。今日、私から言うまでもなく、国鉄は財政的には非常な危険な状態に立たされておるのでありまして、この国鉄の財政危機を切り抜けて国民の期待にこたえて、ほんとうに豊かな郷土づくりの一環として、この国鉄の仕事を立て直すということからいいましても、これは国鉄の幹部諸君をはじめ職員全体が一体となってこの線に向かって邁進するということが、これはどうしても必要であろうと思うのでございます。 労使関係が、いままで沿革的に見ますると、いろいろの経緯を経てきたようでありますけれども、昨年来その問題も、非常に正常化の道をたどってきたというふ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 現地の国鉄当局と地元との間に、やはりこの問題は具体的な問題ですからよくわかりませんが、想像しますと、これは意思の疎通が十分はかられていないと思います。国鉄も、この前ここで御審議になりました結果から見まして、地元の意向を全然無視して一方的にやるということはいたしませんと言っておりますから、地元のほうで納得を得られないままで無理やりに強行するというようなことはないと私は思っております。 おそらく、いま国鉄のほうからの説明がありましたのは、これは外に対して、四月一日から必ずやるんだということで、いまあなたがおっしゃったように、それを強行するというような意味のめどではなく……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 運輸省としましては、法律上国鉄を全面的に監督する立場にあるものですから、いま国鉄の労使関係の紛争から国民に非常に大きな迷惑をかけるということは、どうしてもこれは避けたほうがいいという観点に立ちまして、国鉄の総裁とは絶えず連絡をしておりまして、よくあることですが、労使間の紛争があまり感情的になったり、行き過ぎをいたしまして、本来妥結のできるところでも妥結しないというような例がままありますから、そういうことのないように、とにかく国鉄も、大乗的な立場で、主張するのはいいけれども、結果については、十分国民的な立場からものを考えてほしいのだということを絶えず国鉄には申しておっ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) この問題は、一般の航空法によって云々するよりも、防衛庁の関係がありますので、御承知のように、これは内閣全体として取り上げて、そして事故原因を探求すると、事故原因をなぜ探求するかというと、今後こういったことは二度とあっちゃならないということで、あなたのおっしゃるように、徹底的に事故原因を究明して将来の安全対策に資するようにしよう、こういうことだと思います。対象になっている航空機が一般の民間航空機だけでございますと、これは航空法の範囲内でやることはできますけれども、片一方のほうは防衛庁というような関係があって、特別にこういう調査委員会をつくって、そこであらゆる権威を集め……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 御承知のように、国務大臣という地位をみな持っておりますから、国政全般にわたって国務大臣という立場においては、お互いに共同の責任を負っているということは言うまでもありません。ありませんが、こういう事務につきましては、仕事につきましては、御承知のように、それぞれ各大臣が担当を持っております。それは法律によってもきめられておるところであります。 したがいまして、運輸大臣に、今日の事態について政府を代表して、どうしたか、どんな考えかと言われましても、私は、この点については責任をもってお答えする立場にありません。ですから担当大臣にこの点はお聞きいただきたいと思います。 た……
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま議題となりました港湾法等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 港湾は、海陸交通の結節点として交通の発達及び国民経済の振興に不可欠の役割りを演じてきたところであり、港湾法もまた、その基本法として重要な機能を果たしてきたところであります。 しかしながら、港湾法は、昭和二十五年という経済基盤の強化に主力を置いた時代に制定された法律でありますので、公害防止等、港湾の環境の保全あるいは国土の適正な利用及び均衡ある発展等、現在、社会的に重大となっている諸問題に対する配慮に欠けるところなしとしません。 このような実情にかんがみまして、港湾……
○国務大臣(新谷寅三郎君) この前申し上げたように、話し合ってまとめてみようということじゃなしに、話し合ってみまして、その当時の閣議においてどういうふうな感触でこの報告書が提出され、閣議でどういう結果になったかということについて、やっぱり認識を一つにしないといけませんから話し合ってみましょう、こういうふうに申し上げたと思いますが、けさ、閣議の前に、総務長官防衛庁長官と私、三人で話し合いました。こういうことでございます。 全日空機の接触事故調査報告書の、その当時の閣議においてどう取り扱われたかということですが、昭和四十七年七月二十八日の閣議においては、航空事故の報告についての従来の慣例に従いま……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 杉山先生のお尋ねは、この前の委員会でも同じような御趣旨の御質問がございまして、お答えいたしましたので重複するかもしれませんが、この前に申し上げましたように、私は、ここにたとえば公共のためにとか、国民の福祉とかということばを入れることは反対ということは一言も言っておりません。しかし私が申し上げたのは、公共事業関係のいろいろな法律がございます。非常にたくさんの法律がございますが、その中でそういったことを書いておる法律と書いてない法律があるのは御承知のとおりです。書いてない法律は、公共事業であっても、その公共事業は国土の発展とか、公共の福祉とかいうことを考えないかというと……
○国務大臣(新谷寅三郎君) いまのお尋ねの点は、何回か杉山先生にもお答えをしておるとおりでございます。三つの点をおあげになりましたが、地方自治権の関係、それから港湾管理者の管理権の問題、これは裏表になる問題でございますが、この第一条に目的として今度改正案で揚げておりますところは、いまの現行法で港湾の機能が非常に変わってきたにもかかわらず、それを端的に表現してないということで、今度の改正の趣旨を端的に目的の中に織り込んでおるということでございまして、これがすぐに地方の自治権の問題とか港湾管理権の問題に、これがいま御心配のような点に触れていわゆる改悪をしようというような意図は毛頭ございませんし、こ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) トラックの過積み問題は、非常にこれは各方面から、交通安全の見地からいって取り締まらなければいかぬということを強く要望されておるわけですが、いままでもやっていないわけじゃないんです。高速道路なんかでは若干そういった重量計をつけておるところもありますが、もう少し徹底しようと、これは建設省もございますけど、警察庁の問題、道路交通法の問題ですから、そういう関係省でいま具体的にいろいろ話をさしておるわけです。おっしゃるようにカーフェリーの場合は例外だなんとういことは、だれもおそらく言ったこともないし、考えたこともないと思います。道路を通ってくるわけですから、その途中でも十分指……
○国務大臣(新谷寅三郎君) この総合交通体系は、お話しのように四十六年の十二月に関係の閣僚協議会で了承されたものでございます。これはよく田渕さん御承知だと思いますけれども、総合交通体系の形成する必要性、その考え方などを示しますと同時に、総合交通政策の推進の方針といたしまして、交通需要の調整策をどう推進するか、それから総合的な施設整備をどういうふうにしていくかというその方向、それから費用負担と財源調達の合理化の問題、運賃料金の政策などについて、相当長期的な視野で基本的な方向を示しておるものだと了解しております。 で、われわれも、運輸省の各行政分野におきましても、できるだけこれを取り入れることに……
○国務大臣(新谷寅三郎君) お話の点はごもっともだと思います。そこで、いま目的の問題で、これは私は目的のところでどういう表現を使いましても、これはここの法律がどういうことをねらって書いておるのだということですから、かりにここに港湾管理者という字があろうがなかろうが、この法律の各条をごらんになると、港湾管理者の位置というか、権限というか、それを現行法に比べて著しくこれを制限をしたり、制約をしたりというものはないはずです。 むしろこの間も、これは伊部先生だったかどなたかの御質問のときにお答えいたしましたが、今度のこの港湾法では、現行法を見ますと非常に強い規定があるんですね。たとえば四十八条のごと……
○国務大臣(新谷寅三郎君) これはおっしゃることはよくわかりますが、埠頭公団のできました沿革からいきまして、御承知のように、初めはとても港湾管理者の手に負えないようなものであったために、関係者から相当の民間資金を導入してできたものですから、そういう点で、今日までその惰性できているわけです。しかし、おっしゃることはよくわかりますので検討します。検討しますが、今日まで、たとえば安全面とか、あるいは港湾の運営面で、外貿埠頭公団であったために、非常に港湾全体の管理の秩序が乱れたとか、そういった事例は、私はあまり聞いていないのです。個人の持っているバースと違いまして、やはりこういうふうな半分公的な色彩を……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 運輸省の固有の仕事としては、いま政府委員から御説明をしたとおりでございます。私どもは法律できめられたところによりまして、この汚染せられた汚泥を取り除くということが本来の仕事でございますが、関連するところは多いと思います。でありますから、実はきょうも閣議の後に公害関係の閣僚協議会がございまして、そこでは新聞等で一部発表されておりますが、環境庁が中心になりまして、いままで一応の基準をきめておりましたものを、もう一ぺん見直そうというもの、それから新しく指定をするもの等を含めまして、全国的に相当広範囲にわたってあらためて調査をして、そして対策を至急に講じようというかまえ方で……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 将来の見通しに対しまして、いろいろ御心配をいただいておるのでありますが、私たちはいま国鉄の総裁が申しましたように、当面は非常に物価が上がっておることは事実でございますが、これは今後の問題としましては、相当にこれは効果をあげてくるということをわれわれ期待しておるんですが、政府全体が取り組んで物価の値上がりというものを極力抑制するような方途をあらゆる方面から講じておるのでございます。そういったのがどこまで実を結ぶかと、まあこれからの問題と思います。そういうこともございまして、十年間のこれからの物価の状況がいまと同じようなかっこうで上がっていくということは考えておらないん……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 初めの問題でございますが、非常に広範にわたりますので要点だけ簡単にお答えいたします。 いろいろこの間も御議論がありまして、一応はこの問題についても私はお答えしたつもりでおるわけでございます。ターミナルの問題でございますとか、一貫輸送の問題でございますとか、そういった問題についても、この前申し上げたことを繰り返すようなことになるんですけれども、何か総合交通体系というような形でわれわれに答申があったり、あるいは閣僚協の間で当面守るべき方向について決定がなされたりしたのでありますが、われわれはそういう方向に沿いまして、あなたのおっしゃるような、何らかの誘導的な政策はとる……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 瀬谷委員の御意見はまことにごもっともだと考えております。この問題は、地域の方々に対しまして、より深い配慮をしていかないとなかなか実現はしにくいということは明瞭でございます。 先ほど政府委員からも国鉄総裁からも御答弁をいたしましたが、いま当面しております具体的な問題につきましても、私どもは埼玉県知事以下、埼玉県側の要望というものは前々から知っております。ですからむげにそれを退けているわけじゃないんです。問題は非常に技術的な問題、ほんとうにそれで、将来とも地盤が非常に軟弱なところに地下式あるいは準地下式でやりまして、大震災等があった場合に、かりにそういう場合に、どこま……
○国務大臣(新谷寅三郎君) そのとおりでございます。国鉄が昭和三十九年から赤字になりまして、政府も応分の財政補助を続けてきたのではありますけれども、赤字要因のほうが強かったものですから、今日のような事態になりました。 しかし一言つけ加えて申し上げますが、ただ単に、今度の再建計画では、赤字を国鉄の財政で、会計の上で赤字をなくそうということだけが目的ではありません。赤字を解消することによってどうするかということが問題でございます。その点については、るる申し上げましたように、国鉄が日本の交通機関の中心的な存在であることは言うまでもないんですが、それにふさわしい機能を発揮してない、これでは国民生活の……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 昨年のいわゆる廃案、これと今回提案しております案との違いでありますが、いま田渕委員お示しのとおりに、基本的な考え方は変わっているわけではございません。 ただ私どもは、昨年の衆参両院の論議を通じまして、非常に示唆せられるところが多かったと思います。そういった点及びこの国鉄の運賃の改定につきまして、賛否両論の世論があることもよく知っております。そういった点が、今度の提案した案の中にどう反映されておるかというお尋ねでございますが、われわれとしましては、そういった点につきまして、反省すべき点は十分に反省をし、改むべき点は改めたつもりでございます。 まあ一、二の例をあげて……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 対外援助の問題は、全体としては運輸省の所管ではありません。したがって、これは外務当局または経済企画庁等の主管庁にお聞き願う以外にないと思います。いまの韓国の関係については、これは御承知でありましょうが、私のほうは海運協定を締結しようという問題が残っておるのと、それから過去において、昭和四十年六月、韓国に対して三千万ドルの船舶輸出を内容とする借款を供与しております。それから海運協定を今度は結ぼうじゃないかということになっておりますが、この際に、韓国側からは、さらに船舶輸出の関係で五千万ドルの信用を供与してもらいたい、こういう申し出があることは事実でございまして、日韓閣……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 私の就任前のことはよく存じませんが、私が就任いたしましてからは、これはもう予算編成期に入っておりまして、最終段階でございましたが、そういう点は特に議論をされたことはなかったと思います。
【次の発言】 あなたのおっしゃるように、公共負担というのが相当多くなって総理がそういう答弁をせられたことも事実であります。その点については、私も全然同感でございます。今日の国鉄が公共企業体として発足した当時、独立採算制だけで運営しようとしておりましたが、その独立採算制だけでは運営できないということは、これはもう現実の事実でありますから、それに対応いたしまして、政府が相当の公共負担に見……
○国務大臣(新谷寅三郎君) いまお話しのように、四十年以来八年間の長い間、委員の各位が非常に慎重に審議をされて結論を出されたわけでございますから、この皆さんの御努力に対しまして、関係閣僚の一人として深くこれに感謝をする次第でございます。
で、その内容についてのお尋ねでございますが、この点はいろいろの点について慎重に考慮すべき問題がたくさん包含されておると思います。しかし方針といたしましては、この答申の趣旨を実現をいたしますために、関係閣僚とも十分に打ち合わせをいたしまして、努力したい、こういう考えでございます。
【次の発言】 たいへん成田空港の問題について御関心を持っていただいてありがとうご……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 森中先生のおっしゃることは私もよく理解ができるんですけれども、今度出している再建案は、ちょっとそれは考え方が違っていると思います。第一に国鉄の財政再建、これはもちろん現在累積している赤字一兆一千四百億というようなもの、それから累積している債務三兆七千億ぐらいのものを、まず消すようなことを時限立法か何かでやったらどうだと、こういう前段のお話がございましたが、御承知のように、これはそういうことになれば、その部分だけは解決するんですね。その部分だけは解決しますけれども、国鉄自身はやはり国の交通の大動脈として毎日毎日発展しておる経済社会の実情に沿って、やはり施設も整えていか……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 三木先生の御意見は一つの御見識だと思っております。その方法によるか、いま大蔵政務次官から御答弁がございましたが、総合的に国鉄の全体の財政状態を見ながら、全体として赤字を解消して、国鉄の機能を回復させるような手段方法をとるのがいいかという問題でございますが、私は両方とも一つの政策としては考え方があると思うのです。なるほど外国でいろいろの制度をとっておりますが、これにはやはりそれだけの各国の具体的な事情があると思います。わが国でも昭和四十四年以来、こういうふうな国鉄に対する助成方式をとってまいりまして再建計画を進めてきた、不幸にして現在の再建計画というのは、いろいろの理……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 自動車が非常に数がふえてきた。それからまた利用のしかたも、あなたが御指摘のように非常に多様化してきている。またこのトラックについては、自家用トラックがあまりにもふえて、いまおっしゃったように、現在でも十何万台になっている。また増加率も、営業用に比べて非常に高いというようなことは抽象的にわかっております。 そこで、いまお話しのように、統計をもっと整備しようということについて、前にも御注意がありましたので、われわれもそのつもりで本格的な調査に取り組もうということで、予算の要求もいたしております。この点は四十七年度、四十八年度でも七千七百万円、九千五百万円というふうに予……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 具体的に油須原線の問題について、運輸省の方針をお聞きになりましたので、お答えいたしますが、全体の方針としては、きのう申し上げたとおりでございまして、一つ一つにつきまして経済状況、社会状況の変化を十分調査しながら、それに対応するようなやはり新線というものは建設することが必要であるというふうに考えております。油須原線については、運輸省におきましても調査を続けております。いまお話しになりましたような方向で、非常に新しい産業が沿線に起こりつつあるように、われわれの調査の結果も出ております。でございますから、そういう実情を踏まえまして、われわれといたしましては、この予算配分に……
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま議題となりました航空事故調査委員会設置法案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 航空行政にとって航空交通の安全の確保が最大の使命であることは言うまでもないところでありますが、不幸にして航空事故が発生した場合には、航空事故の原因を的確に究明し、事故の再発防止に役立てることが緊要であります。 現在のところ、大規模な航空事故が発生した場合には、そのつど民間有識者からなる調査団を編成して航空事故の原因について調査を行なっておりますが、このような調査体制には、調査をすみやかに開始することが困難であること、平素から調査の実施につき十分な準備を整えておくことがで……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 先般の国鉄の再建計画案の御審議をいただいた最後にお話しのような御質疑があったので、それに対して私も、こういった紛争を繰り返しているという状態はよくないから早く労使間で信頼関係を回復されて、そしてこういったことの起からないように、一つ一つの問題について真剣な両者間の話し合いを進めてもらいたいということを希望すると同時に、しかし、やはり法秩序は守ってもらいたいということをつけ加えて申し上げたと記憶しております。そのとおりに私はいま考えておりまして、この問題についても、国鉄から御報告がありましたような事態が発生したということについては、まことに監督官庁としても遺憾に存じて……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 昨年、日本航空が相次いで事故を起こしまして、これはまことに申しわけないと運輸省としても考えておる次第でございます。事故の起こりましたあとで運輸省といたしましては、日本航空に対しまして特別の検査をいたしまして、社内のあらゆる問題について点検をいたしたのでございますが、その結果も出ております。私は昨年の暮れに就任いたしまして以来、航空行政の問題といたしましては一番大切なことは何といっても安全確保の問題であるということ、これは言うまでもないことでございますけれども、そういう考えのもとに直ちに日本航空の社長を呼びまして、この問題についてこういう事故の続発したその事態にかんが……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 私どもとしてはただいま政府委員から説明をしたとおりでありまして、このジェット・ルートの保護空域というのは十六キロということを示達しておるのでありますから、防衛庁においてはその示達を守ってくれておるものと考えます。事務当局間で何か合意があったかどうか、よく存じませんが、そういうことはないと私は考えております。
補足説明は事務当局からさせます。
【次の発言】 非常に専門的なものですから、詳細なことはわからない点があります。政府委員から答弁をしたとおりであると思いますが、ただ、これは、ほんとうに、十六キロだとか九キロだとかいう問題は、われわれ運輸省の立場としては、空の安……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 百キロ未満の扱いとか、それからいまお示しになった精神薄弱の方をどうするかとか、目の見えない方をどうするか、それからある一定年齢以上の老人をどうするか、それから乳幼児をどうするか。社会福祉ということから考えますと、これはいずれもそれぞれの理由がありまして、各々の交通機関におきましても考えなければならぬ問題だと思っておるんです。ただ、いま政府委員から申しましたように、それならばそれをどの程度まで国鉄自身の独力でやれるかということになりますと、これは非常にまた別の問題を考えなければいけない。運輸省としましては、そういう御意見も国会で再々出るものですから、まああらゆる角度か……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 昭和四十六年度日本国有鉄道決算書を国会に提出いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和四十六年度における日本国有鉄道の運輸成績は、対前年度比、旅客輸送人員は二%増、旅客輸送人キロは横ばい、貨物輸送トン数及び貨物輸送トンキロはそれぞれ二%減となり、収入においては、旅客収入において、対前年度二%増であったのに反し、貨物収入においては、対前年度二%減少いたしました。 以下、収入支出の内容を勘定別に御説明申し上げます。 まず、損益勘定におきましては、収入済額は一兆二千二百九十七億七千三百三十六万円余、支出済額は一兆二千三百三十四億五千七十八万円余でありまし……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 運輸大臣を拝命しました新谷でございます。どうぞよろしくお願いします。 運輸大臣といたしまして、交通安全対策について所信を申し述べます。 今日、国民福祉の充実向上をはかるとともに、国土の均衡ある発展をはかり、真に住みよく豊かな社会の建設を促進することが、わが国の急務となっており、その実現のために運輸行政が果たすべき役割りは、広範かつ多岐にわたりますが、特に、交通の安全確保は、最も重要な課題の一つであると考えております。 昨年、北陸トンネル列車火災事故、ニューデリー及びモスクワにおける日航機墜落事故等の痛ましい事故が相次いで発生するという事態を惹起いたしましたこと……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 先般瀬戸内海で発生したカーフェリーの火災沈没事故について御報告いたします。 五月十九日午後八時三十分ごろ、瀬戸内海播磨灘におきまして、四国中央フェリーボート会社所属のカーフェリー「せとうち」九百五十総トンの機関室から出火し、消火活動のかいなく、火災が船舶全体に及んで沈没いたしました。乗客三十五名及び乗り組み員二十三名は、全員救助いかだで退避し、無事救助されております。 運輸省では、二十日政務次官が現地におもむいて実情を調査するとともに、二十一日、事故原因を早急に究明するため技術調査団を派遣して同型船を含めた調査を実施いたしましたが、その調査報告によれば、火災の発……
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま議題となりました自動車事故対策センター法案の提案理由につきまして御説明を申し上げます。 わが国の自動車事故の発生率は、幸い二、三年来若干低下しておりますが一なお九十万人余の新たな被害者を年々生じていることは、国民福祉の上からもきわめて重大な問題であります。 このような事態を解消するためには、まず自動車事故の発生そのものを未然に防止することが肝要でありますが、この点につきましては近年運行管理指導の強化及びその一環としての運転者に対する適性診断の実施の必要性が強く認識されているところであります。 また不幸にして事故にあった被害者に対しましては、自動車損害賠……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 「自動車事故対策センター」、これはこういう名前をつけたわけですが、「センター」という字を使うに仕事の内容がふさわしいかどうか、こういう内容のお尋ねではないかと思うんですけれども、これは私から申し上げるまでもなく、非常に自動車事故が多くなっております。これはもちろんわれわれの政策といたしましては、そういう事故をなくするということがこれが本来でございますけれども、あらゆる努力を関係各省と相談をしながらやっておりますけれども、なかなかなくならない。事故が減ってはいますけれども、やっぱり毎年相当の数が出てくる。それに対しまして、事故のいまの法律関係からいいまして、民事、刑事……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 先日の委員会で野々山委員から御指摘のありました過積みの防止対策、車庫の規制、高速道路における軽自動車の問題、初心者マークの問題につきまして政府の見解を求められたので、私は総理府の総務長官にもその点を伝えまして、関係の局長の方々にもその点を要望いたしました結果、総理府交通安全対策室を中心に関係省庁が協議をいたしまして、当面とるべき対策を策定いたしましたので、その詳細は政府委員から御説明をさせたいと思います。
【次の発言】 具体的な問題ですから、足りないところは政府委員からあとで補足させます。
一括して私の考え方を申し上げますと、自動車が急激にふえた。それからそれに対……
○国務大臣(新谷寅三郎君) この考え方でございますけれども、結果的にはおっしゃったようなことになるかもしれませんが、これはおそらく運輸省も、いままでも交通事故をもっとなくそうというふうな方向でずいぶん昔からいろいろ研究もされ、またこういった施策を早く講じたいという希望を持っておったことは間違いないだろうと思うんです。ただ、そういったなかなかよい財源を得ることができなかったりするものですから、今日まあ突然こんなものを出したような印象を与えますけれども、そうではなくて、これは本来当然やるべきもんであった、それがおっしゃったように多少財源的にこういう方面にも使えるようなものが出てきたので、十分ではあ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 現在の船舶検査官の数が二百十四名とかいうようになっておりまして、対象船舶が何万隻というふうになっております。これはいままでの状態でございますと、私、これはとても検査はし切れるものではないと思うんです。で、昔のことを言うとおかしいのですが、従来でございますと、何倍かの検査官がいなければならないと思います。ただ、これをやっておりますのは、これはおっしゃるように非常に検査官の仕事がきついと思いますけれども、昔は御承知のように、もう船一ぱい一ぱい、何かこう船主が、自分のうちの箱庭をつくるように構造から何からすべて自分で独自の設計をしまして、これならと思うような船を昔はつくっ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) いまお述べになりました御意見は全くそのとおりだと思います。 第一には、やはり事故原因はどこにあったかということを探求するのが第一のつとめであると思いますが、その背後に、やはりおっしゃるように、国鉄の運営といいますか、国鉄全体として全職員が責任意識を持って列車の運行に当たれるような、そういうような体制というものが必要ではないかと思います。これについては労使とも非常に努力はしているとは思いますけれども、いろいろのととがありますと、そういった問題につきましても注意が不足であったり、あるいはいろいろの問題の影響が悪いほうに波及していくというような場合がないとは限りませんか……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 自動車とも関係するわけですが、このごろ非常に陸上ではマイカーがふえて交通混雑のもとになっているというような原因を特に注目されまして、マイカーを規制したらどうか、こういう意見が相当やかましくいわれているわけです。いろいろ関係――私のほうだけではございませんで、自動車を持ってはいけないということを言うことは、これはなかなかできないと思います。しかし、いたずらにマイカーがこの道路交通の混雑の原因をつくるようなかっこうで動いておるということについては、これはよほど気をつけなければいかぬということで、関係各省とも相談しまして、この前に野々山先生もそれに触れられましたけれども、……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 港湾運送事業における労使紛争についていろいろ御配慮をいただきましてありがとうございます。かねてからこういう問題があるということを聞いておりまして、労働大臣ともこの問題については、これは労働省の所管でありますけれども、たえず私も情報交換いたしまして、早期解決を希望してきたところでございます。いまの念書の問題につきましては、いま労働大臣がお述べになりましたとおりに、私もこれに対しましては責任を持って努力をいたしますことをお答え申し上げる次第でございます。できるだけの努力をいたします。
【次の発言】 その、新聞記事に何か出ておったかどうか、私、よく知りません、事実をよく知……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 労働省との関係は、これは非常に密接なものがあることはお話のとおりでございます。組織法からいいますと分かれておりますが、両者が相協力をいたしまして港湾運送業、それから港湾労働者の福利というようなものも、これは両者が協力しないとうまくいかないということは、いまお話になったとおりでございます。私のほうは労働省と多少観点が違いますが一方では御承知のように最近輸送の革新ということが進行しておりまして、港湾における設備も非常に変わってこざるを得ないのであります。そのために雑貨等を扱いますいわゆるコンテナ船というようなもの、あるいはバルキーカーゴーを扱っております穀物とか鋼材とか……
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま議題となりました昭和四十二年度以後における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、御説明申し上げます。 この法律案は、旧国家公務員共済組合法及び公共企業体職員等共済組合法に基づき公共企業体の共済組合が支給しております退職年金等につきまして、このたび別途本国会に提案されております恩給法等の一部を改正する法律案による恩給の額の改定措置に準じた改定を行なうとともに、遺族年金の受給資格要件の緩和等の措置を講ずるため、所要の改正を行なうほか、公共企業体職員の通勤による災害に対し各……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 昭和四十二年度以後における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案につきましては、御審議の結果、御議決をいただきまして、まことにありがとうございます。 また、ただいまこれに関する附帯決議を付せられたのでございますが、これらの事項につきましては、政府といたしましては困難な問題もございますけれども、御趣旨を体しまして十分検討いたしたいと存じます。まことにありがとうございました。
○国務大臣(新谷寅三郎君) 私はそういう事実は承知しておりません。
【次の発言】 国鉄からの報告によりますと、当初から組合と国鉄の関係におきまして四点ぐらいの交渉事項があったようでございます。漸次それが交渉の軌道に乗りまして、最終的には一、二点を残しまして大体合意に達しておるということでございましたが、その最後の問題につきましては、これは双方とも昨年来の国鉄労組との関係、交渉の経過もございまして、なかなかその解決点には達し得ないというようなことで今日までおくれておるということを報告を聞いておるのでございます。
しかし、これは御質問外でございますけれども、こういう状態は放置できませんので、運輸……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 順法闘争といわれておりますものは、結局、国鉄の運転上、安全を主といたしまして、絶対に安全を確保するための措置であるということで組合がとっておる戦術でございまして、安全運転に関する内規、諸規程がありますが、それをどの程度に解釈し、運用するかによって、それに対する考え方が違ってくるということでございまして、極端にやりますと、いまのような結果になると思うのであります。
【次の発言】 列車の運転をする人たちから見ますると、いまお答えいたしましたように、いろいろの運転についての諸規程類、これを極端に解釈すれば、この順法闘争のようなものも適法であるという解釈になっているんじゃな……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 状況は国鉄総裁から御報告をしたとおりでございますから、私からは繰り返して申し上げません。今日の混乱した状態を収拾する手だてにつきましては、運輸省といたしましても国鉄に協力をいたしまして、大体、非常に大きな混乱状態が起こらないようにできる見通しでございます。 今後の問題でございますが、これは一応動労のスケジュールとしては、きょうのスケジュールを組んでおるので、あとは、そのスケジュールから申しますと、一応平常に戻るということのようでございますけれども、事情がこういうふうに変わってきておりますので、今後どういうふうにこれが動いてまいりますか、まだ、きょうの午後の状態を見……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 今度の上尾事件を中心にいたしまして、動労との間でいろいろの紛争を起こして国民に対して非常に御迷惑をかけたことは、われわれも非常に遺憾に思っておりまして、深く反省をいたしております。今後の問題といたしまして、こういった事態を再び起こさないように、労使間において早く信頼感を回復いたしまして、そういう事態が起こらないような措置を講じるように指導いたしますと同時に、今後こういった過密地帯における輸送問題につきましてはさらに検討をし、いままでもできるだけの努力はしてまいりましたが、今後ともさらにこれに努力を傾注したいと思っておる次第でございます。しかしながら、ただいま国会に提……
○国務大臣(新谷寅三郎君) すべての航空機が、日本国内から出ます場合には、フライトプランを提出しております。
【次の発言】 運輸省の管制当局に対して出しております。
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま外務大臣から御報告がありましたとおりでございますが、具体的な問題としては、昨年の十一月でございましたか、わがほうから一つの試案を向こうのほうに送っております。それに対しまして、今度は中国側からいろいろ意見が出されたということでございまして、これは予備交渉団と言っておりますけれども、そういう問題について、双方協議をして何か結論を得るという目的を持って行ったわけではないわけでございまして、お互いに双方の主張、双方の意見を忌憚なく述べ合って、そうしてどういう点に問題があるかということをお互いに確認し合うというような交渉団であったと思うのでございまして、具体的にはい……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 航空法によりまして、日本から出る飛行機につきまして、日本に出入する外国機でございましても、御承知のようにフライトプランを出す必要がございます。そのフライトプランによりますと、いまお示しのような、デンジャラスカーゴを積んでおるという旨の計画が米軍から出されておるということは、これは事実でございます。
【次の発言】 政府委員から御答弁させます。
【次の発言】 われわれのほうは、軍用機のほうはよくわかりません。わかりませんが、いまお尋ねの点については、国内航空法、それから一ATAという国際的な機構がありますが、その一ATAの規定におきましては、このデンジャラスカーゴという……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 運輸省の関係は、いま行管長官から相当内容にわたってお答えになりましたが、そのとおりでございまして、四十三年の関係閣僚の三者の協議によって覚え書きが出ておりまして、私どもはその線に沿いまして、なるべく早く、県に委譲することの可能な事務は、それを自治省と相談をいたしまして、県に委譲しようじゃないかという方向で、これはまあ熱心でないと言われれば、時間がかかりましたから熱心でないかもしれませんが、意欲的に話し合いを進めたつもりでございます。大体方向づけができ上がってきたようでございますけれども、しかし、これを解決いたしますのには、行管庁長官も言われましたように、これは実際担……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 御承知のように、踏切の改良につきましては、何回か閣議でもきめまして、次計画を立てて実行しております。大体お話しのように、都市における踏切というものはだんだん立体交差になってまいりまして、今日では、これは多少数字に誤りがあるかもしれませんが、今日立体交差をしておる踏切の数が八百二、三十カ所あるんじゃないかと思います。国鉄といたしましても、これは民鉄のほうの関係もありますが、国鉄といたしましても、踏切の改良につきまして、立体交差それから構造改善というようなものを含めまして、四十八年度予算を見ましても、大体年間八十何億かの予算を用意いたしておるのであります。で、おっしゃる……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 交通機関の運賃というものは、もちろん物価体系の中の一つの要素でございますから、原則といたしましてそれに対応して考えていくのは当然だと思います。
【次の発言】 お話のように、自家用トラックにつきましては、調査を進めておるのですけれども、まだその成果が十分あがっていないというのは事実でございまして、あるいは事務当局からそういった問題につきまして資料を差し上げたかもしれませんが、とにかく、概数でいきまして、営業用のトラックと自家用トラックを比べますと、車両数からいくと、自家用のトラックというのが大体十四倍にもなっておるらしいですね、これはほんとの概数でございますが。そうい……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 運輸省が担当しておりますのは、こういう汚泥のしゅんせつないし埋め立てというような事業でございます。その関係から御報告いたしますと、田子ノ浦港におきましては、昭和四十六年の四月から五月にかけまして、現在は環境庁になっておりますが、当時公害対策本部と言っておりましたが、それの指導のもとに富士川の河口の河川敷におきまして第一次の処理をいたしましたのが十一万立方メーターであります。それから、引き続いて昭和四十六年度にやはりこれは法律が出まして、公害防止事業費事業者負担法という法律が出まして、その適用事業として前回同様の処理方法で三十二万五千立方メーター、合計いたしまして四十……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 全国的に主要都市を結ぶ新幹線を建設いたしておりますから、自然環境を変化させるという結果になることはやむを得ないかと思いますが、いまお話しのように、自然環境と申しても、あるがままの自然の姿をそのままで維持しようということは、これは無理かと思いますけれども、たとえば、あちらこちらに埋蔵文化財というようなものがたくさんございます。主としてそういう点につきましては、従来とも非常にこれは気をつけて工事を施工させております。昭和四十二年と思いますが、昭和四十二年ごろに、いまの文化庁、前の文化財保護委員会と国鉄との間では覚え書きを交換いたしておりまして、たとえば、まあどうしてもこ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 成田空港の開港の時期は、いろいろの準備がおくれましたために、一番初めは四十六年の四月でしたか、そのころに開港するというめどを立てたことがあるようでございますけれども、その後、準備工事がおくれたりいたしまして、何回か開港の時期を、いつごろになるだろうという予想を関係大臣から発表したことがあるようでございますが、いまの時点で申し上げますと、実は、これもまださだかではありませんけれども、いま、われわれのほうで懸命の努力をいたしまして開港の進捗をはかっておりますが、いろいろの条件が、いま私どもで計画しておりまするのに見合ってくることになりますと、大体本年内には開港できるんじ……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 専門的なことはわかりませんけれども、大体運輸大臣として把握し得る程度の知識は持っておるつもりでございます。各方面とのちょうどその接触点に当たっておりまして、非常に重要な航空路管制であるということは了承しておるのであります。
【次の発言】 その点は承知しております。
【次の発言】 専門的にはわかりませんが、大体その方向は了解しております。
【次の発言】 その管制官の訓練の問題につきましては、私は大体の報告を聞いておりますけれども、日米間で、来年の五月に航空路管制を日本に引き継ぐという、そういうふうな原則的な合意ができておるんですから、その合意に基づいてそれが実施できる……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 日航の人事につきましては、先般もあるいはこの委員会でもお答えしたかもしれませんが、御承知のように、日航は無事故で来ましたけれども、長い間無事故で来ましたが、昨年は事故が頻発いたしました。そこで、いろいろ人事についても取りざたされておりますけれども、私は、この日航の人事につきましては、まずああいう事故を起こしたあとでありますから、国民が非常に航空機に対して不安を持っております。その不安を一掃するために、ゆるぎのない運航安全体制をつくってもらうのが先決であるということを考えておるのでありまして、いまその運航安全体制をつくるべく、懸命に努力をしている最中でございます。した……
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま提出しております国鉄の予算の中で、四月一日に関係の法律案が成立するものとして、増収額は千八百五十五億でございます。簡単に計算いたしますと、この法律案の成立がおくれますことによりまして、一日当たり五億円の減収になるのでありますが、四月になりまして成立いたしませんので、今後は国鉄の経営努力、それから経費の節減等を最大限に督励いたしまして、この穴埋めをしなきゃならぬと思いますし、それよりも大事なことは、そういう事情でございますから、一日も早くこの運賃改定の法律案が成立いたしますようにお願いをする次第であります。
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいまの御質問の、身体障害者に対する国鉄運賃の割引その他の優遇措置でございますが、趣旨においては運輸省といたしましては、もちろん賛成でございます。ただ先般も予算委員会でお答えしたのでございますが、国鉄の財政が非常に窮迫いたしておりまして、ただいま提案をしておりますような十カ年においての再建計画を御審議願っておるわけでございますが、いまお示しのような、いわゆる公共負担といいますか、社会政策的見地からするものを含めまして、公共負担というのが年間に約五百億ぐらいに達しております。でございますから、国鉄に対しまして、さらにそういった方面の割引を拡充するということについては……
○国務大臣(新谷寅三郎君) ただいま議題となりました港湾法等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 港湾は、海陸交通の結節点として交通の発達及び国民経済の振興に不可欠の役割りを演じてきたところであり、港湾法もまた、その基本法として重要な機能を果たしてきたところであります。 しかしながら、港湾法は、昭和二十五年という経済基盤の強化に主力を置いた時代に制定された法律でありますので、公害防止等、港湾の環境の保全あるいは国土の適正な利用及び均衡ある発展等、現在、社会的に重大となっている諸問題に対する配慮に欠けるところなしとしません。 このような実情にかんがみまして、港湾……
○国務大臣(新谷寅三郎君) こまかいことは政府委員からお答えしますが、勧告はやっぱり勧告でございまして、強制権はもちろんございません。 ただ、申し上げたいことは、港湾行政では、御承知のように、地方の公共団体が港湾管理者になりまして、すべての運営をやっておるわけでございます。設備もそうでございます。国はそれに対して助成をし、補助をし、あるいは国全体の立場から見まして、こうあってほしいというようなことにつきまして、計画をきめまして、基本方針をきめて、そしてその方針にのっとって地方で自分のところの港湾計画をきめていくという段取りになるわけです。したがいまして、これは補助の関係もあるし、そういう基本……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 物価局長から御説明をいたしたような数字を基礎にしておりますが、国鉄の財政再建は短期間ではできないという見通しでございまして、いまのような閣議で了解をしていただきましたような基礎的な方針をもとにいたしましてやりましても、十カ年ぐらいはかかるということでございまして、その間、いろいろ関係各省から御説明があると思いますけれども、私どもはとりあえず、この最初の五カ年間につきましては、経済社会基本計画、これに示されました数字、これは政府で閣議決定した数字でございますから、それをもとにして計算をいたしております。それから、その後の五カ年につきましては、そういうものをもとにいたし……
○国務大臣(新谷寅三郎君) 吉田先生の問題にしておられる具体的なことは、実はよく承知しておりませんが、いまの質疑応答を聞いておりまして、吉田先生の言われるのは原則論としてごもっともだと思います。ですから、これはわれわれのほうでも今後いろんな行政指導をやったり、通達をして、関係の人たちにこういう方針でいきたいというようなことを示す場合に、よく関係の人たちの意見を徴しまして、そして調整を十分しました上で実行をするようにしたいと思います。 あなたのほうがお詳しいと思いますが、自動車行政というのは非常にどんどん発展して変わっていくわけです。多様化していくわけですね。ですから、法律や規則がどうしてもこ……
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