このページでは紙智子参議院議員の25期(2019/07/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。 会派を代表し、日米貿易協定について、安倍総理に質問いたします。 本協定の前に、本院予算委員会における田村智子議員の質疑を契機に浮上した桜を見る会をめぐる疑惑について、安倍総理にお聞きします。 皆さんとともに政権を奪還してから七回目の桜を見る会となりました、これは今年の桜を見る会での安倍総理の挨拶です。 本日の衆議院内閣委員会における我が党の宮本徹議員の質問に対し、菅官房長官が推薦枠として、自民党関係で六千人、総理枠で一千人、副総理、官房長官などで一千人という驚くべき数字を答弁しました。 公的行事であり税金を使って行われる桜を見る会は、安倍総理にと……
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。 会派を代表し、第二次補正予算案に反対の討論を行います。 討論に先立ち、新型コロナウイルス感染症によってお亡くなりになられた方々への心からの哀悼を表しますとともに、入院、治療されている皆様にお見舞い申し上げます。 そして、医療や介護の現場で懸命に命を救うために奮闘されている医療関係の皆様に心から敬意を表します。 補正予算には、国民の世論と野党の論戦に押されて、雇用調整助成金の上限引上げや家賃支援給付金、学生支援給付金の創設などが盛り込まれており、不十分さや問題点はあるものの、賛成できるものです。 私たちが補正予算に反対する理由は、予算の三分の一を占……
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。 会派を代表し、地域的な包括的経済連携協定、いわゆるRCEPについて、茂木外務大臣並びに野上農林水産大臣に質問します。 RCEP協定は、ASEAN、東南アジア諸国連合十か国と日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの十五か国から成るFTAであり、日本にとって中国と韓国との間での初めての経済連携協定になります。それなのに、二〇一三年五月の交渉開始以来、国民生活に一体どんな影響があるのか、国会にも国民にも知らせないまま署名しました。 既にTPP交渉を始めとする通商交渉は、秘密裏であることから不透明だとする強い批判がありました。 私は、日本で行わ……
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。 会派を代表して、環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案、いわゆるみどりの食料システム法案について質問します。 法案に先立ち、ロシア軍による残虐な戦争犯罪を強く批判するものです。 国連のグテレス事務総長は、独立した調査によって責任を明確にすることを求めています。戦争犯罪は、その責任を厳しく追及することが必要です。官房長官の見解を求めます。 ロシアのウクライナ侵略は、食料や生産資材の高騰を招き、新型コロナ感染症で落ち込んだ経済や経営、国民の暮らしに打撃を与えています。 国連食糧農業機関、FAOによれば、……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 八月は、豪雨災害ということで九州北部を襲いました。それから、九月から十月にかけては、特に東日本では台風十五号、十九号、二十一号ということで甚大な被害が発生いたしました。亡くなられた方々には心からお悔やみを申し上げると同時に、被災された皆さんには本当にお見舞いを申し上げたいと思いますし、今も復旧のために奮闘されている皆さんには心から敬意を申し上げたいと思います。 早速質問に入りますが、昨日の新聞報道で台風十九号の追加対策が報道されておりました。なので、幾つか重要な対策についてお聞きをしたいと思います。 それで、農水省の発表では、現時点で分かって……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今年九月の日米貿易交渉の合意を受けて、安倍総理は、日米双方にウイン・ウインの結果を得たと言いました。一方、トランプ大統領は記者会見の会場で、カウボーイハットをかぶったアメリカの農業団体を集めて、アメリカの農家にとって巨大な勝利だと言いました。日米貿易交渉の合意がどういう合意だったのかを象徴する場面だと思います。 そこで、今回の合意について北海道新聞が書いているんですが、日本車への追加関税を突き付けられて二国間交渉に応じ、来年の大統領再選に向けたトランプ氏に成果をお膳立てしようとしたかにしか見えない、脅しに屈し妥協を重ねるのでは通商交渉とは呼べな……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 十一月十二日に日米貿易協定案を私取り上げました。私が、日米貿易協定附属書Tにアメリカ合衆国は将来の交渉において農産物に関する特恵的な待遇を追求するという規定があるが、こういう言葉を使っているのはほかの協定にあるのかと聞きましたところ、江藤大臣は、私が知っている範囲では、日EUの中にもこのような同様の表現が入っていると言われました。私は、じゃ資料をいただきたいというふうに要求しましたら、後ほど資料をいただいて説明を受けました。 そこで、外務省にお聞きするんですけれども、ほかの経済連携協定の再協議規定において農産物に関する特恵的な待遇を追求するとい……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、CSF、豚コレラについて質問いたします。 十一月の十六日が山梨県の韮崎市内の養豚場で四十九例目、十九日には愛知県の西尾市で五十例目の患畜が発見、確認されました。報道では、韮崎市内で捕獲した野生イノシシからこの豚コレラが確認をされ……(発言する者あり)韮崎です。山梨県の方は野生イノシシによる感染の可能性に言及をされているということであります。 野生イノシシ対策ということでは、飼養豚に対しての予防的ワクチンの接種と同時に、経口ワクチンの散布、そして捕獲強化など、これスピード感を持って行っていかなければいけないということだと思います。 予防……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 法案の質疑に入る前に、日米貿易協定についてお聞きします。 八月の日米貿易交渉の結果概要をTPP対策本部が公表しています。そこには、本協定により、農産品については過去の経済連携協定の範囲内で、アメリカが他国に劣後しない状況を早期に実現するとあります。 アメリカが他国に劣後しない状況を協定上はどのように定めているのかということを確認したところ、附属書T、日本国の関税及び関税に関する規定の第B節第二款の1、2などで書いていると、関税率の引下げというのはTPPの二年前に適合するというふうに定めているんだと、第一款の4においては、協定が二〇二〇年四月一……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、加工原料乳の生産者補給金についてお聞きします。 TPP11、日欧EPAが発効し、全く不本意ですけれども、今後、日米貿易協定などによって安価な乳製品の輸入量の増加が考えられます。農水省が公表している日米貿易協定とTPP11を合わせた牛乳、乳製品の生産額への影響試算、ここでは、バターや脱脂粉乳は一キログラム当たり四円から八円の減少、チーズは最大四十円減少するとしています。酪農家の皆さんが今後の経営に不安を覚えるのは当然だというふうに思うんです。 こういう大型貿易協定による生産者への打撃というのは明らかですから、やっぱり安心して生産に取り組め……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、沖縄の子供の命に視点を当てて質問したいと思います。 質問、順番を変えます。 沖縄振興というのは、沖縄の自主性を尊重し、沖縄の自主的な発展と豊かな住民生活の実現です。そして、安心、安全が保障され、穏やかな暮らしと両輪です。しかし、基地があるがゆえに、沖縄の子供も県民も命が危機にさらされるという状況があります。 先月、五月二十一日、二十二と、飛行自粛の依頼を無視して米軍機が学校の上空を飛行しました。沖縄県、そして宜野湾市、嘉手納町では、毎年式典や入学式などの大切な行事やテストの前には沖縄防衛局を介して米軍機の飛行自粛依頼を米軍に行ってお……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
衛藤大臣に伺います。
沖縄振興予算の一括交付金というのは、沖縄の自立的な発展を促進するための自由度の高い交付金として国から県へ交付をされるものです。しかし、県が交付金を使い切れない不用額があるとして、二〇一五年から減額し続けてきました。不用額については県側も努力をして縮小してきたということなんですけれども、ところが、今年度の予算でまたしても減額をしたと。ハード、ソフト交付金ともに、七十九億という過去最高の減額になりました。なぜ減額したんでしょうか。
【次の発言】 総額は確保したと言うんだけれども、この一括交付金が減っているというのは本当に重大だ……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、新型コロナウイルス対策についてお聞きします。 札幌市では四月二十六日に介護老人保健施設茨戸アカシアで入所者が新型コロナウイルスに感染したのが判明し、五月三日には五十一名にまで広がりました。翌日、五月四日に北海道からの依頼を受けてクラスター対策班が派遣されました。クラスター班が入ったので感染の流行を早期に終息させることができるのかと思いましたけれども、感染拡大は収まらず、十二日後の五月十六日には八十四名まで広がり、札幌市は施設内に現地対策本部を設置するという事態になり、その後、九十名を超えました。なぜ感染拡大したのか。 厚生労働省は四月七……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 新型コロナ感染症の拡大に伴う航空便による中小旅行会社及び旅行代理店の影響についてお聞きします。 北海道では、航空券の発券を中小の旅行会社が結構行っているんです。政府から緊急事態宣言が出され、全日空で八割、日本航空で七割の減便になっています。減便によって航空券の払戻しが必要になりますので、中小の旅行会社はお客さんに払戻しをしています。しかし、航空会社から旅行会社への払戻しはされていませんので、旅行会社は資金が足りません。一方で、固定費である発券のためのシステム使用料、これは航空会社に支払い続けなければなりません。非常に大変です。 航空会社がシス……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
まず初めに、新型コロナウイルスの感染症についてお聞きします。
震災から九年が経過いたしました。今年の三月十一日は、私、宮城県の岩沼市の追悼式に伺う予定だったんですけれども、新型コロナの影響で追悼式は中止になりました。多くの被災地がそうだったと思います。被災地は、昨年の台風十九号による被災に続いて今回の新型コロナと、連続した被害を受けております。
この新型コロナウイルスが被災地に与えている影響について、まず大臣の御認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 新型コロナウイルスの影響ということでは、被災地の暮らしやなりわいにも本当に甚大な影響を及ぼ……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
私からは福島の農業についてお聞きします。
復興・創生期間後の基本方針では、農業分野では原子力災害被災十二市町村において営農面積が三割弱にとどまると述べています。なぜこの営農面積が三割にとどまっているのか、復興大臣にお聞きします。
【次の発言】 今述べられたことだけなのかと、ちょっとそれは、表面的には、現象的にはそうかもしれませんけど、それだけなのかなということ。
次、農水大臣にお聞きしたいんですけれども、農林水産省は、福島県で農地土壌を採取して放射性セシウムの濃度を測定をし、農地土壌分布図を作っています。
これ、配付しております資料なんです……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず初めに、各会派の御理解を得てこうした質問の機会を与えていただきまして、心から感謝を申し上げます。 それでは、早速ですけれども、提案者に伺います。 この改正案の大きなポイントは、アフリカ豚コレラ、豚熱というふうに変えるということなんですけれども、ASFが蔓延し又は蔓延するおそれがある場合であって蔓延防止が困難である場合、患畜及び疑似患畜以外の家畜、つまり健康な豚であっても、殺すことをやむを得ないと認めるときには予防的殺処分ができるという内容であります。 それで、予防的殺処分は、二〇一〇年の平成二十二年に議員立法によって可能になったものだと……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 私からも、新型コロナウイルスについてまずお聞きします。 最初に、亡くなられた方々に御冥福をお祈りすると同時に、今まさに治療に当たられている方に対してもお見舞いを申し上げておきたいと思います。 安倍首相が、新型コロナウイルスの感染症対策として、科学的根拠を示すことなく首相の判断で全国一斉休校を要請したことで混乱が生まれております。二月二十五日の政府対策本部の基本方針では、自治体の判断で休校するとなっていました。また、方針の修正が必要な場合には、専門家会議の議論を踏まえて方針を更新するとなっていました。対策本部が決めたルールを無視して、首相の判断……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日、二十分ということですので、答弁はできるだけ簡潔にお願いをしておきたいと思います。 まず、新型コロナウイルス対策についてです。 我が党として、昨日、政府に対して、全国一律休校要請による子供、国民の混乱と被害に対する責任ある対応と補償を求めるということでの申入れを行いました。その中にもあるんですけれども、そこで、給食の食材についてお聞きいたします。 学校給食の食材を専門に扱っている納入業者は、給食材料がキャンセルをされて、このままでは三月の売上げがほぼゼロになると。公立学校の一か月の食材費は、通常でいうと約四百億円ということなんですよね。……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
豚熱が二〇一八年の九月に発生して以降、一年半が過ぎました。一度これ過去に撲滅したはずの豚熱の発生が起こったということは、政府の水際対策の甘さにあったんではないかというふうに思うわけです。
そこで、水際対策が強化されてきているわけなんですけれども、同時に、国内の防疫体制の強化、これ必要だと思います。家畜防疫員は今全国で何人いるんでしょうか。
【次の発言】 家畜保健所の獣医師、家畜防疫員ですかね、この充足率について説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 ですから、充足率を聞くと、いろいろなことが言われていて、結局は把握できていないということな……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 初めに、新型コロナウイルスの感染症の対策についてお聞きします。 全国の小中学校一斉休校に伴って学校給食が中止になったことで、食材を納入している納入業者、生産者の経営が直撃を受けたことから、文部科学省は支援制度をつくりました。学校臨時休業対策費補助金を使うかどうかということは、これ学校設置者の判断ということなので、食材の納入業者と行政区との間でこれ混乱が生まれています。自己破産申請の準備に入った業者もあるというふうに報じられております。 それで、例えばある自治体では、三月分の食材で保存が利くものは四月に使用できるので、これは支援の対象外というふ……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 新型コロナ感染拡大によって生まれている問題でありますけれども、農繁期を迎えて、技能実習生に頼っている農林漁業の現場は、働く人が不足して、雇用対策が緊急の課題になっています。私の事務所にも、これ相談が増えています。 三月二十五日の予算委員会でこのことを大臣にお聞きしました。大臣は、現場で体験がないと作業に付いていけないというふうに言われましたよね。技能実習生は、数週間研修を経て、徐々に慣らしながら現場に入っていくということでありますから、大臣の言われるとおりなんだと思うんです。同時に、大臣は、JAの職員、家族、農業大学校の生徒の力を借りたいという……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず初めに、新型コロナウイルスの感染症対策についてお聞きします。 政府は、四月七日に緊急事態宣言を発するとともに、経済対策を公表しました。農林水産省も補正予算の概要を公表しました。そこで、その中で肉用牛の対策についてお聞きします。 現在、和牛枝肉価格が低下しています。例えば宮城県では、和牛枝肉価格は加重平均で前月比で約一〇%下がりました。子牛一頭の価格も約十万円落ちています。出荷時期を迎えた牛は、牛舎に残せば肉質も低下すると。畜産業、地域経済への影響はもちろん、生産者の経営に大きな打撃が出ています。インバウンドの減少で需要が減っているというの……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 政府は、四月七日に新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて緊急事態宣言を出して、五月四日に期限を今月三十一日まで延長しました。感染症を封じ込めるために人の接触を減らそうということで、各方面で努力がされていると思います。こういう努力されている皆さんに改めて敬意を申し上げたいと思います。 いわゆる三密を避けるために国会でも努力されていますが、どうしてもやっぱり委員会を開いていきますと、関係者がそれに伴って動きますので、三密になりかねない側面があると。当然、国民の苦難を解決するために、この新型コロナ対策の議論を行って迅速に対策を打ち出していくという必要……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず初めに、新型コロナ対策の持続化給付金についてお聞きします。 コロナ感染防止のために、飲食店の休業などによって今いろんな分野が影響を受けているんですけれども、例えば木炭の出荷も大きく減少していると。北海道のある木炭の製造業を営む方からのお話なんですけれども、飲食店の休業によって需要が一気になくなり、在庫が過剰ぎみだと、札幌や苫小牧などの道内の飲食店だけでなく本州の焼き鳥チェーン店にも卸していて、毎月発送してきた、現在は半減だと、外出自粛でイベント中止が続出して需要がなくなっているという話です。 この方は、実は胆振東部地震でもって、四つの炭焼……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
五月十二日の日に、私、新型コロナウイルスの感染症の影響を受けている沿岸漁業者に支援を創設、拡充するように求めました。そのときに江藤大臣は、補正の審議が正式に行われることになれば沿岸漁業に対して何ができるか検討したいというふうに述べられました。
第二次補正予算に休漁中の漁業者対策というのが入りました。沿岸漁業者をどう支援するのか、また支援の時期はいつからになるのか、御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 資源・漁場保全緊急支援事業の基金を積んでいただいて、そういう中で今のことをやられるということだったと思うんですね。早速支援策を打ち出して……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
最初に、新型コロナウイルスの国内感染確認について質問いたします。
北海道では、二月末に知事の緊急事態宣言が出されました。それによる北海道経済への影響は大きく、北海道経済部観光局、札幌市経済観光局は、新型コロナウイルス感染症による観光への影響試算を出しました。
その内容について、観光庁はどのように把握されていますでしょうか。説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 非常に深刻なわけですね。
札幌市にある定山渓温泉ってあるんですが、ここで営業されているホテルの影響をお聞きしました。新型コロナウイルスによる中国の団体旅行禁止で海外のお客さんが……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 最初に、畜産物価格の問題から聞きます。 今年は新型コロナウイルス感染症拡大で、国民生活も日本経済も大きな影響を受けました。外食需要、インバウンド需要が落ち込んで、保存が利かない生鮮食品は加工品以上に大きな影響を受けました。 生乳は、小中学校の一斉休校に伴って学校給食用牛乳への出荷が止まったために、酪農への影響が心配されました。この点では、指定団体を始め関係者の御努力と政府の支援によって生乳を破棄することなく乗り切ることができたということです。農協を始め関係者の機動的な対応に敬意を表したいと思います。同時に、指定団体は需給調整に大きな役割を果た……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 通常国会が終わった六月以来の農林水産委員会ということです。コロナ対策で閉会中審査を七月、九月にやる方向で調整していたんですけど、九月に安倍総理が辞任したこともあって、これができなかったんです。 九月になりますと、菅政権が誕生しました。菅総理は、目指す社会像は自助、共助、公助だと言われました。農政で言えば公助、菅総理が言う政府のセーフティーネットが機能しているかどうかということが問われていると思います。今日はこのことについて各方面から議論したいと思います。 まず、日米関係ですけれども、アメリカの大統領選挙が行われて、民主党のバイデン氏が当選をし……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、高収益作物次期作支援交付金についてお聞きします。 高収益作物次期作支援交付金は、新型コロナウイルスの影響を受けた農家が営農を断念することなく次期作に前向きに取り組めるように、簡素で弾力的な要件にすることによって支援する制度として創設をされました。新型コロナによって経済的にも精神的にもかつて経験したことないようなやはり打撃を受けている中で、生産者はこの制度ができたということで来年に向けて希望が見えたと、生産者に寄り添ったコロナ対策だということで、歓迎をして受け止められました。 ところが、申請の締切り後、二か月以上もたってから、農林水産省……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 種苗法は、農作物の新しい品種を開発した人や企業に種苗の生産や販売する権利、育成者権を認めるとともに、農業者が収穫物の一部を種苗として使う自家増殖を認めています。これはUPOV九一年条約に沿った対応だと思うんです。 一九九八年に種苗法を改正したときに、当時、高木賢農産園芸局長は、種苗の育成する側と使う農業者の側の一種の調和点だというふうに答弁されています。 二〇〇九年に農林水産省の生産局知財課が編集をしている逐条解説というのがあるんですね、種苗法。これは、九一年UPOV条約は育成者と農業者の利益の調和を図り、育種活動の自由、自家増殖の例外を容認……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 二回目の質疑となります。一回目の質疑のときには、種苗法が育成者と農業者の利益のバランス論に立って立法化されたことを踏まえて、この改正案はバランス論を崩すものになることを指摘しました。また、育成者権のみを強化すれば生産者の負担が増えることになると、その事例を経営コストに占める種苗費の比率がこの十年間だけでも増えていることも示しました。その際、種苗代、許諾料は、地方の農業試験場が開発した種苗よりも農研機構で十倍から二十倍程度、民間では百倍近く高いことを指摘しました。そこで、農研機構の許諾料の利率は独立行政法人になって以降高くなっているんじゃないかとい……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 私も冒頭、先ほど田名部議員、そして舟山議員が質問していた、吉川元農水大臣のこの現金を受け取っていたという報道をめぐって疑惑があると。報道では非常にリアルに書いているわけですね。三回渡して、うち一回は大臣室でというような記述まであります。 極めて重大な、これが事実だとすると問題でありまして、この裏金で政策をゆがめられたんじゃないかというさっきの指摘ですね、田名部議員が言っていましたけれども、そういう問題とともに、もう一つ、舟山議員も取り上げられておりましたけれども、今年七月に報道されていた内閣官房参与西川元農水大臣と、そのときに農水省の職員が二人……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず、北方対策について質問いたします。 昨年、新型コロナ感染症のために四島交流事業が中止になりました。元島民の方にしてみたら本当に無念だったと思うんです。歯舞群島は、無人なのに行けないと。PCR検査を受けても行けるようにと思っていたけれども、そもそもそういう考えもなかったということなんですね。 今、歯舞群島がどうなっているのか、千島連盟の方から聞きました。七十五年過ぎるともう太平洋側は浸食が進んでいて、以前目印となっていた岩が沈んで船が着けられないと。自分の家があったところも浜は半分ぐらい浸食されているというんですね。それから、国後の方の方も……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 私の出身地の札幌市で、入院病床の使用率が九六%になって、感染して自宅や宿舎で療養の方が千五百人、うち、医師が入院が必要だと言う人で入院できない人がおよそ百二十人おられるわけです。 札幌市は、待機している患者さんのための入院待機センターを設置して、しかし、足りないので増床が求められているんですけれども、それに伴っての医師や看護師が足りないんですね。留萌とか十勝とか、広域で患者さんを搬送しているんですけれども、送られた先も余裕がなくなっている。連鎖的な深刻になっています。それから、ホテルなどの療養施設も足りなくなっていて、札幌市も旭川市も北海道に増……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
加藤官房長官、イランカラプテって分かりますか。アイヌという、今日、アイヌのことを聞こうと思うんですけど、アイヌという言葉の意味が御存じかどうか、最初にお聞きします。
【次の発言】 アイヌって人間ということで、アイヌモシリというと人間の大地ということなんですよね。
それで、官房長官はアイヌ政策の責任者ということもありますので、是非、アイヌの方とお会いするときにはちょっと知っておいてもらって、口に出してもらうといいかなということもあり、お聞きをいたしました。
そこで、アイヌ語の問題で、このアイヌ語をどう継承するかというのが一つ課題になっております……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
今日は、都心アクセス道路ということで伺います。
一般国道五号・創成川通についてお聞きします。
これは、札幌市が進める都心アクセス道路と呼ばれて、札樽自動車道の札幌北インターチェンジと市の中心部まで四・八キロを地下トンネルで結ぶ高規格道路です。全体の事業費と自治体の負担額、本年度の予算額を教えてください。
【次の発言】 それで、札幌市の三月議会で令和三年度からの調査費を付けているんですけれども、そこに至るまでのちょっと経過についてお聞きしたいと思います。
今年一月二十六日の札幌市の都市計画審議会で議論が行われましたが、異例の事態となりました。……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
初めに、福島第一原発事故による汚染水処理の問題について平沢大臣にお聞きします。
今日のNHKの昼のニュースで、十三日にも関係閣僚会議を開き、海洋放出を決定する方針を固めたという報道が昼にありました。これは事実でしょうか。御存じでしょうか。
【次の発言】 汚染水処理の問題めぐっては、先ほど来議論になっていますけれども、四月七日に菅総理と全漁連の岸会長との会談が行われました。岸会長は、汚染水の海洋放出について漁業者は絶対反対だと政府に要請してきた経緯がある、我々の反対の考えはいささかも変わることはないというふうに、菅総理に対して改めて海洋放出反対の……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日、四テーマで質問したいと思います。 まずは、震災復興の問題です。 東日本大震災、原発事故から十年、お亡くなりになられた皆さんや被災された皆さんに哀悼とお見舞いを申し上げるとともに、日夜復興を目指して頑張っておられる皆さんに心から敬意を表します。 二〇一一年の三月十一日というのは、国会にいましたけれども、議員会館自身がもうぎしぎしと揺れました。翌日の十二日の早朝に、私は車で被災地に向かいました。初めに向かったのが福島県のいわき市で、沿岸部に行きましたけど、本当に壊滅的な被害を目の当たりにして大きな衝撃を受けました。福島に向かう途中のラジオ……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 養鶏業者アキタフーズと政界、業界の癒着、贈収賄事件について、先日の所信質疑のときに聞きましたけれども、時間がなくなってしまって、その続きを今日やります。 まず、国家公務員の倫理報告書です。 二〇一九年九月十八日の会食に参加したのは十名ということだったんだけれども、一方、アキタフーズのコーポレートで支払われたのは十一名で、一名多いということになりました。そこで、水田生産局長に参加人数を確認したところ、十一名ではなくて十名だというふうに言われたんですよね。そうすると、誰かが当日キャンセルしたのかなと思うわけです。キャンセルしたのは一体誰なのかとい……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
森林吸収量についてまずお聞きします。
京都議定書の第一約束期間の森林吸収量の目標を達成するために間伐を集中的に実施することが効果的であるとして、二〇〇六年当時の年間間伐面積三十五万ヘクタールに対して二十万ヘクタールを追加することで年間五十五万ヘクタール、二〇〇八年から二〇一二年の六年間で合計して三百三十万ヘクタールの間伐を実施する必要があるとされてきました。
この第一約束期間の森林吸収量の目標三・八%というのは達成されたんでしょうか。
【次の発言】 次に、第二約束の期間ですけど、森林吸収目標ですね、吸収量目標は達成できるんでしょうか。
第二……
○紙智子君 日本共産党を代表して、森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法の一部改正する法律案に反対する討論を行います。 森林の間伐を進めることは、CO2吸収など森林の地球環境保全機能と豊かな森づくりのために大切です。間伐事業に対する交付金制度の延長は、長期にわたり間伐を繰り返し行っている地域で活用されており、賛成できるものです。しかし、間伐の現状は目標に遠く及ばず、支援策を強化することが求められています。 今回の改正案は、間伐促進に新たに主伐を伴う特定植栽促進事業を新設します。 特定植栽促進事業は、成長の早い苗木であるエリートツリーを植栽するものです。間伐が進んでいないのに主伐が推進……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 諫早湾干拓事業についてお聞きします。 潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決から十年たちました。いまだに漁業者の苦悩が続いていますので、宝の海をどう再生させるのかが重要です。 有明特措法によって有明海・八代海総合調査評価委員会が設置されました。議員立法を作ったときのその趣旨を、立法提案者は、抗争の海から平和の海にしないといけない、豊かな海をつくっていく、資料等をみんなで共有しながら再生を目指すための調査であるというふうに位置付けたと説明されています。 そこで、環境省にお聞きします。 評価委員会は、干潟と有明海の環境影響調査、潮流等々、有明……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 冒頭、これ質問しませんけれども、東京電力の福島第一原発事故による汚染水の海洋放出について述べたいと思います。 この問題、私も本委員会で何度か取り上げてきましたし、昨日も、党の国会議員団としても梶山経済産業大臣のところに申入れをしまして、決めるなということで言いました。まだ決まっていないと、近日中というふうに言っていたんです。近日中と言っていて、昨日の今日ですからね。本当にこれどういうことかというふうに思います。 しかも、二〇一五年の八月、福島の皆さん、自治体も含めて決議を上げて政府に対して要請しているのに対して、政府と東電は関係者の理解なしに……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
農業法人投資円滑化特措法の改正案についてお聞きします。
本法に基づく投資対象は農業法人に限定されていましたが、今回、大幅に拡大されています。それは、農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略を進めるためで、リスクを取って輸出に取り組む事業者に投資対象を拡大するものです。
事業者にリスクを負わせてまで、なぜ輸出を促進するんでしょうか。
【次の発言】 国内の市場が縮小する、で、海外が増えるという話されていて、いつも聞くと人口減少があるんだということを言われるんですね。果たして本当にそうなんだろうかと。本当に日本の食品市場というのは、人口が減少しているから……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。答弁は極力簡潔にお願いいたします。 今日、RCEP協定について質問します。 RCEPの交渉会合等は会議日程が公表されず、何が議論されているのかよく分からない状況で進んできました。 私、交渉会合が開かれるという情報を得て、各国の交渉関係者と市民団体の意見交換会に何回か参加をしたことがあります。意見交換会では、TPPとは違ってバランスを取ろうとしているという意見や、一部の国がルールを押し付ける交渉になっているという批判もありました。テーマ的には、地球温暖化の問題ですとか、それから医薬品に関わる問題、それから小規模農業、企業による種子の私物化の問題、……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 畜産、酪農の現場を歩きますと、中小の農家から、堆肥盤一つ造るにも建築基準が厳しくて負担が重いということなど、畜舎の建築コストを削減するために建築基準制度の緩和を求める要望というのが出されてきました。それで、経営を継続する、あるいは継承するという上でも、過剰な投資は避けたいというのはこれ当然の要望だというふうに思うんですね。ただし、それはやっぱり安全性が確保された上でということだと思います。 それで、建築基準法は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定め、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進を資することを目……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 農林水産省は、五月十二日にみどりの食料システム戦略を決定しました。SDGsや環境への対応が重視されるようになり、新しい食料システムを提案していく必要があるというふうに説明をされています。 そこでまず、みどり戦略と食料・農業・農村基本計画との関連性についてお聞きします。 食料・農業・農村基本法は、食料、農業及び農村に関する施策を総合的、計画的に推進することを目的にしています。そのために食料・農業・農村基本計画を策定し、食料自給率目標も定めています。みどり戦略はこの新しい食料システムになるというふうに言っていますけれども、現在の食料・農業基本計画……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 私も法案について質問いたしますけれども、二〇〇八年のリーマン・ショックを受けて、主要な中央銀行、金融監督当局が参加をする金融安定理事会が設置をされました。 資料を一枚お配りしておりますので、見ていただきたいですけれども、これ、二〇一一年に金融安定理事会が策定した金融機関の実効的な破綻処理の枠組みの主要な特性と言われる国際金融ルールです。これ、二〇〇八年のリーマン・ショックで大きくて潰せないというふうに言われた金融機関に大規模な公的資金を投入した反省からできたルールです。目的のところでは納税者負担の回避というのが赤字で書いてありますけれども、そし……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 お二人の参考人の皆さん、本当に発言ありがとうございます。 それで、私の方からは、まず最初に、この十年間の農地の政策、農政について伺いたいなというふうに思っていて、それで、農林業センサスが四月二十七日に発表されたんですよね。それで、そのセンサスの中で、この十年間の農地の状況で、二〇二〇年の経営耕地の面積が三百二十三万ヘクタールと、二〇一五年、この五年間で見ると二十二万ヘクタール減少していて、更にそのもっと前の五年間、二〇一〇年から二〇一五年の減少面積が十八万ヘクタールですから、直近の五年の方が減り方が早いというか、そういうことが分かる中身なんです……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 養鶏疑惑の前に、一点、霜の被害、凍霜害についてまずお聞きします。 今年は果樹の開花が早かったために、四月十日から二十七日までの数日間の急速な冷え込みで、花の雌しべが枯れる凍霜害が発生しました。 福島県の桃の産地である桑折町の桃農家の方から話を聞きました。阿武隈川沿いの低くなだらかな土地というのは、冷気が停滞しやすくて、六割以上の桃が凍霜害で駄目になったと聞きました。これだけ広範囲で大きな被害は五十年前に経験して以来だと。福島のピーマン農家の方も、霜の被害で、対策をしたんだけれども、それでも四割の被害が出たと。福島県の農作物への被害額は二十七億……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 木材利用の促進改正法案についてお聞きします。 法案は、公共建築物から民間建築物へと木材の利用を促進するものです。我が党は国産材の需要拡大は賛成です。第三条の基本理念で、木材の利用の促進は、造林、保育、伐採、木材利用伐採後の造林という循環が持続的に行われるように事業者は尊重するんだということになっていますよね。 今、現場で起きている問題として、アメリカや中国での木材需要の増加とコンテナ不足による輸送費の値上がりなどで主要な木材がアメリカや中国に流れて、カナダや欧州から日本に輸入木材が減少しています。ハウスメーカーなど、価格の高騰などで外国産材が……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
新型コロナ感染症は農業と食料の供給に大きな影響を与えています。農業では、外食需要が減少し、農産物が過剰になっている、特に主食である米が過剰になり、流通業者、生産者の経営に大きな打撃を与えています。その一方で、一人親家庭を始め、食料が買えず、食事を減らさざるを得ない状況が生まれているということです。
厚生労働省にお聞きします。
労働政策研究・研修機構が一人親家庭の緊急調査をしています。これについて御報告をください。
【次の発言】 つまり、直近一か月にお金が足りずに必要とする食料が買えないということがあったという回答が三分の一と、食料が買えないと……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 十二月の二十日に、私ども日本共産党国会議員団として金子農林水産大臣に酪農、畜産の申入れを行わせていただきました。まずは大臣、御対応いただきましてありがとうございました。 この農水、農林水産委員会は、六月の十日以来半年ぶりの質疑ということになります。課題がたくさんある中で、半年間も委員会開けていないということ自体が大変責任が大きいというふうに思っております。今日は、酪農、畜産価格の質疑なんですけれども、特にコロナ禍での価格決定についてということでは二回目なんですね。 酪農についてお聞きします。 牛乳の消費量が落ち込む年末年始にかけて、生乳廃棄……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 北海道の知床半島沖で遭難をされた観光船KAZUTについてお聞きします。 亡くなられた乗客や乗務員の皆さんに哀悼の意をささげるとともに、御家族の皆様にお悔やみを申し上げます。そして、いまだ行方不明の方々の一日も早い救助を心から願っております。 海難事故を起こした知床遊覧船は、五月二日に業務上過失致死容疑で家宅捜査を受けました。同社の運航管理責任は厳しく問われなければなりません。 一方で、国の対応がどうだったかということも問われると思います。 二点お聞きします。 一つは安全管理規程です。波の高さや風速など、出航条件などが書かれていますけれど……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 質問に先立って、今月十六日深夜に発生いたしました福島県沖を震源とする大地震によって被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。 東日本大震災、福島第一原発事故から被災地が復興に向かう中で、二〇一九年には東日本を襲った台風、そして長期化するコロナ禍に加えて、昨年、そして今回二度目となる福島沖地震と、様々な困難を強いられています。 今回の大地震を受けて、まず、二之湯大臣は、国としてできる限りのことをしたいと言われました。激甚災害に指定することが今一番求められていることではないのでしょうか。お答えください。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 東日本大震災の被災地である岩手、宮城などで頻発している、今日は貝毒の問題についてお聞きします。 震災からの復興に向けて、漁業の再生というのは大きな課題なわけです。 震災以降、沿岸部では貝毒被害が広範囲に及んでいて、長期化しています。二〇一八年は、ホタテの生産が盛んな岩手県の釜石市から宮城県の石巻市の沿岸部約百二十キロと広い範囲で出荷停止になりました。岩手県では、三月から釜石湾で出荷規制が始まり、六月には十二海域のうち六海域で出荷規制が行われました。岩手県全域のホタテガイの出荷量で比較すると、二〇一七年四、五月期の約三百七十五トンから、一八年に……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 転作助成金、いわゆる水田活用直接支払交付金についてお聞きをいたします。 三月四日の予算委員会のときに、私、大臣に質問をいたしまして、多年草の牧草地について聞きました。これ、五年先じゃなくて、この四月から十アール当たり三万五千円から一万円に削減されると。 私が伺ったある地域では、地域の話合いによって、この地域は和牛の産地にしようということで取り組んできたわけです。そのために水田活用交付金を使って牧草を作ってきたんですね。今回の見直しで削減されることになると、借りて作っている土地の地代が払えなくなる、あるいは土地改良区の賦課金が払えなくなる、ある……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 所信質疑に続いて、北海道の赤潮被害の問題で質問します。 北海道で赤潮被害をもたらしたプランクトンがカレニア・セリフォルミスということで、これ二〇二〇年の九月から十月にカムチャツカ半島の沿岸で赤潮発生させたプランクトンです。プランクトンが親潮に乗って南下することが予想されていた中で、観測体制や初動の対応が遅かったんじゃないかと前回聞きました。そうしたら、沿岸海域は北海道がモニタリング調査を実施するという回答だったわけです。 しかし、国が管理する沖合の海域の調査を水産庁として行ってはいないんですよね。国の研究機関が北海道に対して、海洋生物への被害……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今月、三月十六日の深夜に、福島、宮城県沖で最大震度六強の地震が発生しました。被災された皆様には心からお見舞いを申し上げたいと思います。福島県や宮城県の議員さんに被害状況を聞きました。昨年の同時期に地震があって、その復旧が進んでいるところに今回の地震ですから、これ新幹線ですとか阿武隈川に架かる橋が被害が出たり、新地町、それから南相馬市では断水になっているということも聞きました。宮城県からは、いちご団地に被害が出ているというふうに報告を受けましたので、山元町に行ってまいりました。町の幾つかの家屋でブルーシートが張られて、割れた道路、そして地盤の被害が……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
政府は、三月二十五日に水産基本計画を閣議決定しました。今日、この問題について質問したいと思います。
漁業法が改正されて、水産庁は新たな資源管理の推進に向けたロードマップ、目標を示しました。基本計画には、ロードマップに基づいた水産資源管理の着実な実施を進めていくことが重要である、MSYベースの資源評価を実施してきており、今後も高度化を図るとあります。
このMSYというのはどういうものでしょうか。説明お願いします。
【次の発言】 今、ちょっと説明あったんですけれども、長期にわたる平均的漁獲量と、それから、これ事前にお聞きしている中で、再生産の関係……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
ちょっと今日はてきぱきと行きたいと思います。
法案の質疑に入る前に、米国産桃の輸入の解禁問題についてお聞きします。
米国政府からこの米国産の桃の輸入を解禁するように要請があったというのを山梨の日日新聞の四月一日付けの一面で報道しています。米国政府からはいつ要請があったんでしょうか。
【次の発言】 米国政府からの桃の輸入解禁要請が通商弘報に四月一日に公表されています。なぜ、これ公表するまでに二か月近く掛かっているんですけれども、なぜなんでしょうか。
【次の発言】 何か分析とか、情報を聞いて分析、精査したからじゃないんですか。それから説明したんじ……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
環境と調和のとれた食料システム法案についてお聞きします。みどり法案がどういう社会像を目指すのかというところを聞きたいと思うんですね。
まず、目的のところに、環境と調和の取れた食料システムの確立に関する基本理念等を定めるとあります。ということは、現在の食料システムは環境と調和していないということなんでしょうか。
【次の発言】 同じく目標のところに、環境と調和の取れた食料システムの確立を図り、もって農林漁業及び食品産業の持続的な発展に資するとあるんですけど、この農林漁業を持続的に発展させるというのはどういうことでしょうか。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、三人の参考人の皆さんの、本当に示唆に富んで、これからの役に立つ発言をいただきまして、本当にありがとうございます。 まず、三人の方に共通の質問をいたします。 今現在、ロシアのウクライナ侵略で、世界的に見ても食料危機ということが非常に現実味を帯びてきていると思うんです。 みどりシステム法案の目的に、持続的に発展することができる社会の構築に寄与するというように書かれています。食料をやっぱり国内で供給していくということがますます大事になっているということを痛感するんですけれども、食料自給率の向上をやはり農政の軸に据えていくということが必要だ……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 みどり食料システム戦略は、カーボンニュートラルや生物多様性の保全、再生を促進し、災害や気候変動に強い持続的な食料システムを構築することが急務であって、そのことは食料・農業・農村基本計画に示された食料自給率の向上と食料安全保障の確立を確かなものにすることにつながるというふうに書いています。 そこで、私は本会議の質問で、農政の基本は食料・農業・農村基本法であって、みどり戦略が基本計画で定めた食料自給率の向上にどう関与するのか定かでないというふうに聞きましたら、大臣は、食料・農業・農村基本法と矛盾するものではないというふうに答弁されたんですけれども、……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 四月五日に水産基本計画について質問をしたんですけど、その続きをちょっと今日最初にやります。 水産基本計画は、海洋環境の変化への適応として、複合的な漁業等への新たな操業形態への転換を推進するというふうに書いています。言わば一そうの、一隻の船で複数の魚種を捕るマルチ漁業を促進するということなんです。 このマルチ漁業について、四月五日の質問のときに、北海道では、大臣許可の沖合大型船向けの不漁対策という印象が強いと、小規模な沿岸漁業の装備では採算性が低い、沿岸漁業より大臣許可の大型船を優先する政策ではないかという意見が出ていることを紹介しました。こう……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 農業経営基盤強化促進法改正案についてお聞きします。 基盤法の目的は、効率的かつ安定的な農業経営を育成し、これらの農業経営が農業生産の相当部分を担うような農業構造を確立するために育成すべき農業経営の目標を明らかにし、その目標を達成するための経営改善計画を作成した農業者が農用地の利用をしやすくするという法律です。 この基盤強化法の第四条、農業経営基盤強化促進事業を定義しているんですけども、今回、この定義が変わります。改正案では、農用地について利用権の設定若しくは移転又は所有権移転を促進する事業と書いてある前に、地域計画の達成に資するよう、農地中間……
○紙智子君 日本共産党の紙智子です。 三人の参考人の皆さん、今日は本当に貴重な御意見ありがとうございます。大変味のある話も含めて、感心して聞いております。 先日、実はこの参議院の農水委員会として、委員派遣で埼玉県の東松山などに行って、いろいろ見たり勉強したりということをやって、大体農水委員会で行くときというのはうまくいっている例が多いんですよね。それでもやっぱり現地でいろいろ話聞きますと、市の担当者の方が、政令や省令で決めることが多くなるわけで、具体的なことがなかなか見えていない中で不安もあるということで、率直な意見も出されていたんですね。 それで、今日やっぱり、これまで現場で実際当事者……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 前回の質問で、二〇一三年の五月二十八日の国家戦略ワーキンググループに提出された安倍総理のプレゼン資料を紹介しました。で、今日お配りをして今いるところであります。その一枚目の配付資料を見てください。当時の奥原経営局長が説明した資料です。それから、二枚目は農林水産省が提出した農業基盤強化法改正案の資料です。総理提出の資料では、今後十年間で担い手の農地利用が全農地の八割を占める農業構造を実現するためのスキームが農地集積バンクということです。 農地集約がどのように進むのかということで、青色で囲ったところ、農地の集約、イメージのところを見てください。一枚……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 まず冒頭、ロシアのウクライナ、ザポリージャ原発への攻撃に厳重に抗議をいたします。そして、即時攻撃を中止するように求めたいということを申し上げておきます。 最初、一問目は官房長官にする予定だったんですけれども、今ちょっとまだ会見から戻られていないようですので、ちょっと順番を変えさせていただきたいと思います。 最初に、農林水産省から伺いたいと思います。 世界的に食料が高騰している中で、輸入に依存する日本の農業、食料の在り方も問われていると思います。食料自給率四五%を目標に掲げながら、直近では史上最低の三七%まで落ち込みました。生産基盤の弱体化も……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
まず初めに、昨日三月二十二日付けの新聞報道で、ロシア外務省は日本との北方領土問題を含む平和条約交渉について継続する意思はないとする声明を発表したと報じていますけれども、これはこれまで取り交わしてきた日ロ間の約束に反するものではありませんか。外務大臣に伺います。
【次の発言】 我が党は、日ロ領土問題については、領土不拡大の原則に反して秘密協定を結んできた不公正を正して、戦後処理の原則に立って、国際的な道理に基づいて外交をするべきだと、展開するべきだということを繰り返してこれまで言ってまいりました。
ところで、安倍元総理の進めた新しいアプローチと称……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今日は、玉城絵美参考人、そして西田睦参考人、ありがとうございます。 五十年たって、復帰してからですね、非常に、こういう沖縄の振興についてこういう形で協議できるというのは非常に大事なことだというふうに思っております。 それで、十年前は国会において、この沖縄振興特別措置法、これ全会一致で成立をしたわけですよね。法律の目的に沖縄の自主性の尊重ということを追加をして、沖縄の振興計画の策定の策定主体を国から県に移行したというのは県民自治の観点からも非常に大事だったと思うし、計画の実施に伴う財源は政府が保障するんだと、これも我々としても必要だというふうに……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 今年は沖縄の本土復帰から五十年です。県民が求めているのは基地のない平和な島です。しかし、その願いはかなわず、沖縄の米軍基地は一九七二年の復帰当時から減ったとはいえ、国土面積の僅か〇・六%の沖縄に過重な負担が負わされています。 一方、半世紀にわたる沖縄振興策を通じて、本土との格差の是正、沖縄の自立型経済の構築を目指して一定の成果を上げたとはいえ、一人当たりの県民所得は依然として全国最下位と、子供の貧困や高い失業率など、いまだに格差はなくなっていません。 五十年掛けてきてなぜ格差はなくなっていないのでしょうか。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 五月十五日で沖縄の本土復帰から五十年を迎えます。一九七二年の五月十五日が沖縄の本土復帰の日ですが、そこに至るまでの経緯について調べてみました。その前年、一九七一年十一月に国会で議論されていた沖縄返還協定は、復帰前の軍事基地を安保条約の下でそのまま存続させるというものでした。 当時、琉球政府の屋良朝苗主席が、このままでは米軍の統治下と何も変わらなくなるという思いから、建議書を作って政府に提出しようと十七日に上京しました。ところが、羽田空港に到着する直前、当時衆議院の沖縄特別委員会で、沖縄返還協定は、瀬長亀次郎、当時沖縄人民党、そして安里積千代、沖……
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。 日米貿易協定は、TPPから離脱したアメリカのために安倍政権がTPP以上におもてなしをする協定で、日本の農業からいえば、これ食料主権、そして日本の経済主権をも脅かす屈辱的な協定だと思います。 第一に、農産物においてアメリカに特恵的な待遇を追求するという権限を与え、第二に、牛肉のセーフガードにおいても名前だけ残して事実上はこれ無力化すると、第三に、アメリカにTPP参加国に後れを取らないように五百八十七項目もの農産品を譲り渡すと。林産物は除外したというようなことを言っていますけれども、輸入実績のあるキノコ、ハラタケ、マツタケなどは関税率は即時撤廃だと……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。