このページでは石野久男衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○石野久男君 対米折衝を明らかにすることなくして、日本の政治経済を何一つ明らかにすることができない。これが現代日本の悲劇であります。さきの選挙において、自主外交を言い、完全独立を唱え、また明朗なる政治をうたった鳩山内閣にして、真にそう考えるならば、以下の諸点について率直明快にお答え願えると思うのであります。国民とともにそう期待して、私は質問に入りたいのであります。 第一の質問は、いわゆる防衛関係のことであります。防衛分担金並びに防衛費は今日国家予算の最重要費目となっており、毎年日本の政府はこれについてアメリカと相談し、その承認を得て初めて予算を編成しているのであります。三十年度予算について鳩……
○石野久男君 私は、ただいま御説明になりました日本住宅公団法案に関連する政府の住宅政策に関して、鳩山総理、竹山建設相、一萬田蔵相並びに川崎厚生大臣に対して質問をいたしたいと存じます。 鳩山総理は、今国会における施政演説の冒頭に、民主政治のあり方を説いております。そこでは「国民の議会政治に対する信頼を回復するために最善の努力をいたすべく深く決意しているのであります。」と言っております。自由党とあまりかわりばえのしない民主党の政策、非常にくたびれておる鳩山内閣に、今日もなお国民の期待するものがあるとすれば、それは、民主党の、アメリカの傭兵となる再軍備政策に対してではなくて、民主党が選挙で公約した……
○石野久男君 ただいま上程されました衆議院解散要求決議案に対し、労農党、共産党、無所属を含む小会派を作表して賛成をいたすものであります。(拍手) 昨年の秋、一部少数の人々によって、いわゆる保守合同が強行され、現在の第三次鳩山内閣が議会内絶対多数勢力の上に発足いたしましてから、政府、与党の施策、言動には、眼中全く国会なく、国民なく、政府、与党は、いわゆる、したいほうだい、言いたいほうだいをきわめて参っておるのであります。(拍手)政府並びに与党の反動性と反民主主義的性格は、今日その極地に達しているということができるのであります。絶対多数の上に党利党略をほしいままにしているその実態は、議会政治の暗……
○石野久男君 私は、小会派を代表しまして、ただいま上程されております一萬田国務大臣不信任決議案に全面的に賛成するものでございます。(拍手) 先ほど春日議員から説明されました理由のすべては天下公知の事実でございます。平和憲法の精神をじゅうりんして、外国のための軍備拡張を強行しようとする方針は、鳩山内閣の基本的な政策であるし、同時に、一萬田大蔵大臣の財政政策の基本的なものであるとわれわれは見ております。こういう立場から、いろいろな問題が出てくる。私たちは、今日、祖国のために、ほんとうに健全なこの国の平和的建設をしようとするために、外国のための政治をしてもらいたくはないのであります。私は、これらの……
○石野久男君 私は、ただいま上程されている大蔵大臣一萬田尚登君の不信任案に対し、日本社会党を代表して賛成の意見を述べようとするものであります。(拍手) ただいま、山手議員から、一萬田氏の人物をたたえて、植樹祭に行ったことについての弁護をなさいました。国会の審議を放棄して行かれたことに対する弁解をされたのであります。これは国民がおそらく笑うでありましょう。 一萬田蔵相は岸内閣の貧乏追放政策の具体的な実施者として、中小企業の強化だとか、あるいは減税の実施を国民に公約したけれども、あなたが蔵相就任以来、かつて日銀法王といわれたように、ひたすら大資本擁護の立場に終始し、国民大衆に対しては、いささか……
○石野委員 首相にお尋ねいたします。今防衛分担金の減額の折衝が行われているはずでありますが、この防衛分担金の問題については、二月三日にアリソン大使から削減まかりならぬという覚書が出ていると聞いておるけれども、それはほんとうであるか。
【次の発言】 正式には申し入れが来ていないと言うが、いろいろと情報が伝えられていることはともかくとして、今折衝を行なっている過程において、しばしば総理からは防衛分担金の削減をして、その金を民生安定関係費に使うのだということをいろいろと公約の面で言っておられます。この民生安定関係費に使うという考え方は、その後いろいろな面でふらふらと変って来ているようですが、現在そう……
○石野委員 二、三質問を参考人にさしていただきます。杉本参考人にお尋ねいたしますが、御意見によりますと、公団の設置については、非常に御賛成のようでございますが、今までの住宅公庫法等に対する公団法の関係について、一言御意見をお聞きしたいのでございます。従来、公庫では、住宅対策の施策として、この公庫法によっていろいろな措置をしてきました。ここで、公庫法があるのに、あえてこの公団法を作らずもがなというふうに感ずる面が多分にあるわけでございます。むしろ屋上屋を架すがごとき感がありますし、ただいま別に伊東参考人からのお話もありましたように、公庫法で企図しております趣旨が、この公団法を作ることと見合いであ……
○石野委員 私は大臣に対して、主として、ただいま委員長から道路問題と言われましたけれども、住宅の問題につきまして、なるべく重複を避けて質問いたしたいと思いますが、なお十分に確かめる関係上から、重複する個所があることは一応御了承いただいて、大臣の適切な御答弁をいただきたいと思います。 最初に、今住宅は非常に困窮しておる状態のもとにありますだけに、鳩山内閣も住宅問題をメーン・スローガンとして掲げられておることは周知のところでありますが、まず御質問をいたします前に大序に伺っておきたいことは、住宅問題にはいろいろ対象になるものが雑多でございまして、社会保障制度の問題で取り扱う部門と、それから建設省が……
○石野委員 議事進行ですが、ただいまきわめて重大な答弁をしないままで大臣は帰ったわけです。それで、先ほど久野委員からも発言がありましたように、大臣の次会の出席は、きわめて至近の間にやってもらいたいと思います。そのことについて、委員長は、今、いつごろ呼ぶつもりでおるかということを、ちょっと聞いておきたい。
○石野委員 大蔵大臣は、先ほど災害対策に対する答弁の中で、なるべく重点措置をしたい、こういう趣旨の答弁をしておりました。そこで、その重点措置というのは、どういう意味なのか。結局総花的なやり方はやめて、なるべく重点的なところへやるという意味は、予算を減額するという意味に通ずるのかどうか、この点を一つはっきりお聞かせ願いたい。三十年度の予算は、少くとも災害復旧費は、相当程度というよりも、百四十億から減っているわけです。これはもう公共専業の中における全体的な傾向ですが、そういうようなことを意味しておるのかどうか、もう一ぺんはっきり聞かせていただきたい。
○石野委員 ただいまの委員長さんのお話でありますが、すでに各同僚委員からの質問で、相当のところまでいっておると思います。私が本日聞きたいところは二点ほどありますが、それはほとんど財源処理について大蔵省に聞きたいことでありまして、大蔵省の出席を待つまで私の質問を待たせていただきたい。
○石野委員 道路整備費の財源等に関する臨時措置法についての同僚議員の質問は、もう非常に長時間にわたって行われておりますので、私はまだ自分の疑問点としている点を二つほど大蔵当局にお聞きしたいと思います。 その第一点は、ともかく今度の財源に関する臨時措置は、ガソリンの一キロリットルに対して、実費的には二千円の値上げになるということを、中央と地方に巧みに分割して、税法の改正をしているわけでございます。ここでは一キロリットル当り二千円の増税になるということが一番問題なんです。そこで大蔵当局にお尋ねいたしますが、一キロリットル当りに二千円の増税をするということについての負担能力の問題について、今日の国……
○石野委員 大臣にお尋ねしますが、先ほど中山委員から要望のありました件についての、水防に関する資材関係及び機械関係に対しての問題は、この改正法案の中では一つも触れられていないし、今大蔵関係からの案では、予算的措置を考えたいということでございましたが、水防法の改正についての大臣のこの問題に対する考え方と、早急にどういうふうな処置をしようかということについての所見を、この際聞かせてもらいたい。
【次の発言】 非常に予測外に出てくるものであるからということは、もちろんそうでありますが、しかし水防の必要とされる諸般の事情が、あまりにも広範囲にわたるために、これを防衛するための処置としての機械的な、ある……
○石野委員 住宅公団法の問題について、二、三の点を再確認する意味で一応お尋ねいたします。 まず、政府が今度の住宅公団法を作るに当っては、なるべく地方財政の負担を軽くするというような意図であるということであります。しかしながら、住宅公団法の資金内容を見ますと、そこには国庫の資金も出ておるし、また地方自治体からの資金の供出方も要請されておるわけであります。一番われわれが心配になるのは、住宅金融公庫が行う場合と、この住宅公団法で相当金額が出て、住宅が建てられる場合との間に、公団法でやる住宅建設が、ややもすれば各都道府県の間に、その恩恵を及ぼす点が不均衡になりはせぬかということであります。投資が少い……
○石野久男君 建設行政に関して、特に建築の問題で大臣にお尋ねいたします。これは建築許可をするに当って、各所に起きております建築用地上にある借家権を持っておる者と建築主との係争の問題に関連してでございますが、東京都の昭和二十九年十二月二十八日付で出しております千二百三十八号の許可になる建築の問題であります。この件は、その用地内に約二十軒ほどの借家住まいをしておる方がおる、その人たちはみなそれぞれ営業をしております。こういう用地に対して、その建築主は、かねてから敷地千坪、総建坪にしまして約五千五百坪にわたるところの建築の許可願いを出しておったのでございます。しかし、その敷地内における入居者との間の……
○石野委員 関連して兼子政府委員にお尋ねしますが、先ほどの徳島事件にしましても、仙台の事件にしましても、ほとんど選挙管理委員会に関連する問題であって、その管理委員会の構成の問題あるいは運営の問題について先ほど同僚委員からお尋ねしたわけです。てれに対するお答えの中で、特に事務局職員の人事の問題についてあなたからいろいろなお話がありましたけれども、私ども見ますには、もちろん事務局職員の人事の問題もありますが、管理委員そのものの中に非常に大きな問題があるように思う。このことは、管理委員の諸君は長い間にわたって案外変動なしに来ているところが多い。そのために、結局、どういうときでも、特に市町村におけると……
○石野委員 副総裁にお尋ねしますが、ことしの資金の需要について、大体新規にどのくらいの資金があったらいいというふうにお考えになりますか。
【次の発言】 三分の一くらいしか貸せないということになりますと、昨年度の貸付率は大体三六%くらいだという資料をわれわれは手にしているわけです。三分の一ということになりますと、昨年度よりももっと悪くなっていくのだが、それを、どういうふうにして需要にこたえていこうと考えておりますか。
【次の発言】 そうすると、とにかく昨年度より貸付の率は下っていくということは、はっきりわかるわけなんで、そこで、これは当然資金がないということになるわけですね。
○石野委員 関連して質問します。 今小山委員の質問に対して、蔵相から、すべてその通りその通りというお答えがありました。しかし実際は、民間でこの問題について論議が出ているようなことが、この法案ができたら必ず具体的な問題として、障害となって出てくるだろうと思う。そこで私は蔵相にお聞きしておきたいのですが、この法案ができたときに、この時限立法としての法律に基いて、長期の資金調達が大体どのくらいこの年度にできる見通しがあるかということが一応聞いておきたい。そしてまた、その資金は中小企業にどの程度に入り込むようになる見通しを持ってこの法案を出されているかということが第二点。それから第三番目には、答弁は……
○石野委員 ただいまの問題の途中ですが、私は一言だけお聞きしたいと思います。皆様御苦労さまでありました。私も実はイワノボに訪ソ議員団の一員として参りまして、皆さんにいろいろお語いたしました。あとハバロフスクの方へは、いろいろな都合で参りませんでしたが、ただいまの戸叶氏の発言にあります説明のことについては、イルクーツクで別れますときに、全部分散しましたから、この分散した理由だけ皆さんにくれぐれも言うようにということを――私は労農党でありますが――言っておりますので、おそらく戸叶さんが言われるように、最初に御説明なさったろうと思いますが、一応皆さんの御記憶を呼び起してもらいたいと思います。 なお……
○石野委員 委員長の今の発言には異議ございません。なるべくそういう機会を与えることは、これから非常にいいことだと思いますから、ぜひできるようにしてやっていただきたい。なお感謝決議案を出します場合、小会派の方へも案文は一度見せていただきたい。
【次の発言】 小会派も一つ質疑さしてもらえないでしょうか。
【次の発言】 だから、今ここで私が出します。
【次の発言】 今、委員長から小会派に対して思いやりのあるお言葉を聞きました。しかし、先ほど園田氏からも言われておるように、この原子力の問題については、非常に重大な国民的関心がある問題であります。われわれとしても、あとで委員会等で質疑することはよくわかっ……
○石野委員 私はただいま上程になっております交付税及び譲与税配付金特別会計法の一部を改正する法律案に対して、反対の意見を簡単に申し上げます。 ただいま社会党を代表されて反対意見がありましたように、この法案の意図する根本はどうありましょうとも、結局はこれによって健全財政が紊乱されようとするという点が第一点。 第二点は、地方自治体の現在の赤字財政に対する対策といたしまして、政府は非常にごまかしの方策をとっておるということに、私たちは強く反対しなければなりません。地方財政の問題に対するほんとうの施策を地方から要望している点に対しては、何もこたえていないのであります。特に税率三%に相当するものをこ……
○石野委員 ただいま野溝参考人からの発言の中で、イワノボ収容所を見て参りましたその節のことがプラウダに出たと言っておられました。その中で、私の名前も出たのでありますが、私の発言が意外にひどかったというような意味のことを言っておるというようなことを先ほど野溝参考人から話がありました。これは何かの感違いであろうと思います。それはあとで速記録を見ていただきたいと思いますが、私は、御承知のように当番幹事としまして、あの日はいろいろと収容されている方々に対して両団長があいさつするときの司会をいたしました。その後プラウダの記者と確かに会ったような記憶をしております。そのときは、こういうことを言ったと思うの……
○石野委員 山下次官と田邊局長にお尋ねいたしますが、今引き揚げ問題の一番大事な点は、今度の日ソ交渉が十分な成果を得ないままに一応中断されたということ、そのために、やはり引き揚げの問題が話に乗らないというような状態になっておることだと思います。そこで田邊さんは、今度の交渉では随員として行かれた。先ほど外務大臣からもお話を承わりましたが、田邊さんは長い間特にこの問題を専門にお取扱いになってこられて、今度の交渉の過程から見て、今までのようなやり方でこの引き揚げ問題の解決が促進されるというふうにごらんになっておいでになったか。それとも、やはりソ連側がいろいろ言っているような問題、ああいう問題を一応は政……
○石野委員 私はただいま議題になっております健康保険法等の一部を改正する法律案、右案に対する修正案に対しまして反対をいたします。さらに厚生年金保険法案、船員保険法の一部を改正する法律案、藤本君外十名の提出する右案に対する修正案、これらに対して反対をし、岡良一君外十二名の提出になる健康保険法等の一部を改正する法律案に賛成するものでございます。以下その趣旨を申し述べたいと思います。 社会保障制度の問題を特に強調したのは、昨年の選挙のときにおける鳩山内閣の大きなスローガンであり、公約でございました。しかしそれらの問題は今はほごのようになってしまっております。われわれが社会保障制度の問題を考え、特に……
○石野委員 大臣にお尋ねします。実はいろいろと尋ねたいことがたくさんありますが、ちょうど同時に海外同胞引き揚げの問題で私に関連する事項があるので、きわめて簡単に、一、二のことをお尋ねいたしまして、また他日に質問いたしたいと思います。 本年度の予算編成に関係する問題については、いろいろと同僚議員からも質疑が行われました。今度の予算が、全体として歳入の面で頭打ちになっており、歳出の面が非生産的な部門で拡大している。こういうようなことが特徴的なことだと思います。そういうことで、いろいろな面で予想外に弊害が出てきているのだと思うのです。特に中企業金融等の問題については、そういう点で顕著に弊害が出てく……
○石野委員 税制関係についての質問をいたします。ことしの予算で税の問題を考えますると、予算収入の九〇%がほとんど税金になっていると思います。専売益金を含んだこの九〇%の税収入というものは、非常に高いものになっておると思います。昭和九、十、十一年の間に比較いたしますと、三十一年度の税収は、その当時の約七百八十二倍になっておると思います。歳入総額が当時の四百四十九倍、こういうところから見ると、税収は異常な膨張であって、国民の負担は非常にきついものがあるというふうに考えております。主税局長はそういう点についてどういうふうなお考えでしょうか。
○石野委員 私は租税特別措置法の一部を改正する法律案並びに関税定率法の一部を改正する法律案に、小会派クラブを代表して反対をいたします。 まず租税特別措置法の問題について申し上げます。この政府の税に対する基本的な問題は、いわゆる最近まで資本蓄積に非常に重点を置き過ぎているという点にあると思います。私たちは、源泉課税と申告税の不均衡を、今度の税制ではどうしても是正しなければいけないという考え方を持っております。われわれは、この租税特別措置法については、国の経済の実情から見て、ある時期においてはその必要性を認めます。けれども、今日政府は、日本の経済が正常化の段階にきているということを盛んに主張して……
○石野委員 春日委員がすでに質疑を留保されておるので、ここで関連質問をするのはどうかと思いますけれども、一応ただいままでの質疑応答の中で持ちます疑問について、二つほどお聞きしておきたいと思います。 今日抑留されておる人たちに対する保険における補償の問題は、すでに春日委員の言っておられるように、保険のらち外にある国家補償の全面的な立場で補償されるべき質にまで発展しておる。このようにわれわれは考えるものだが、この点について政府はどのような考え方をしておるか。これを一つお伺いしたい。 それから第二点としまして、先ほどの御答弁の中に、抑留されておる船員あるいはまたこれらの脅威を受けておるところの日……
○石野委員 賠償等特殊債務の処理に関するこの一般会計から分離しようという法案、そういうような特殊会計を設けようということの前提となる賠償の問題について、やはり私たちは、一応この機会に当局からお聞きしておきたいと思います。 最近フィリピンに藤山特使が、政府を代表して賠償の問題を交渉するために行かれた、こういうふうに聞いております。この問題については、いろいろと巷間うわさされるもの炉あるので、われわれとしては十分突きとめられませんが、しかしこの中で、特に八億ドルのうち二億五千万ドルが商業的借款だというようなこと炉いわれ、これは完全な民間の交渉になるもので、政府の責任はないというようなこともいわれ……
○石野委員 大臣にお尋ねします。金融制度調査会設置法案の提案理由の説明の中に「市中銀行の日本銀行依存の状態も改まるなど、正常化の進展を見た二面、種々新しい問題も現われて参りました。」ということを言われております。この法案を制定するに当って、種々新しい問題が現われてきたという意味の問題はどういう問題なのか、この点を一つお伺いいたしたい。
【次の発言】 ただいまの大臣のお話によると、今の日本の情勢のもとでは、いわゆる急激なインフレの危険がある、そういうような新しい情勢が出てきたわけでございますか。
【次の発言】 流通通貨を調整するという機能が、日銀でそういうことをする情勢でなくなる、そういう新しい……
○石野委員 ただいまの外地預金者の問題と、株主に帰属する財産問題との関連性は、非常に重要だと思うのです。ただいまのお話を聞いておりますると、やはり外地預貯金者に対する取扱い規定はそういうようになっておつたから、今のような換算率をきめたんだということ、それからまた、前の第十九国会ですか、そういうことがきめられておるからというような建前のお話でございました。しかしわれわれの感ずるところでは、そういう問題は、戦争を中心とするいろいろな事件の内容になっておるわけだと思うのです。ですから、われわれとしては、今その外地におけるところのそういう預貯金者に対する政府の取扱いの問題と、今日出ておるところの残余財……
○石野委員 新木さんにお尋ねいたします。日銀法の改正点について、先ほど春日委員からの質問に対してのお答えでは、四、五点を指摘されております。その中で、日銀法は戦時立法であるから改正しなければならないという意味のことがございました。先ほどのなにでは、一萬田蔵相からもその点は指摘されておったのでありますが、今改正しようとする考え方は、日銀法の第一条の目的になっている点などについて改正しようという意図をお持ちになった、あなたの私見がそういうのであるかどうか、この際ちょっと閲かせていただきたい。
【次の発言】 その第一条の中で特になにされるのは、やはり国家統制的なものが非常に強いから、戦時立法的な統制……
○石野委員 物品管理法案のいろんな問題点については、各委員からの質疑が出ておりまして、いろいろな点で解明されるところがありましたが、特に最近におけるいろんな問題の出ている観点から見まして、物品を収得する間におけるいろいろな問題点を、どのようにこの管理法案は縛っていくかということで、私は一応この法案についての疑義を持つわけですが、こういう問題点はどのようにして取り締ろうとしておるのであるかということを、一応御説明願いたいと思うのです。たとえば最近特に問題になっておりまする、防衛庁の中古エンジンなど、ああいう問題は、その取得者の名におけるところの価格の問題だとか、あるいはその調達の表面的な問題とし……
○石野委員 きわめて簡単に二つほどの件をお聞きしたいと思います。銀行局長にお聞きしますが、最近非常に金融が緩慢になっているとは言うけれども、やはり中小の企業者に対しては、それほど金融の面ではゆるやかなものがあるとは思われない。これらの点は、銀行局長自身がよくおわかりになっていると思います。ことに年末を控えて、第三・四半期の金融の面になりますと、いろいろな点で憂らべきものがあると思います。こういう年末を控えての金融について、特に中小企業に対する情勢はどういうふうになっているかということを一応ここでお聞きしたい。特に政府機関である中小企業金融公庫とか、あるいは国民金融公庫あたりの貸し出しの事情や、……
○石野久男君 皆さんの御時間をいただいて簡単でございますが、町村合併の問題について自治庁当局から卸意見を承わりたいと思います。 実は茨城県の北の方に磯原町、大津町、平潟町、関本村、南中郷村、関南村、この六町村を合併して北茨城市というのが、この四月一日から発足しようという計画になっております。この案件は茨城県におきましては一応県議会を通過して、すでに自治庁までその申達がきておると思います。しかしながら実情を申しますと、この中で合併されるべき大津町、平潟町、それから南中郷村、関南村、それから関本村、いずれの町村におきましても強い反対の意見が出まして、特に大津町、それから平潟町、関南村の三町村にお……
○石野委員 関連して。ただいまの御説明の中で、四条の免責規定の中の「から」という字の使い方について、まだはっきりちょっと理解できないので、その点だけ一つお尋ねしておきます。「濃縮ウランの生産」「から」、「若しくは製造」「から」というその「から」は、やはり生産過程からあるいは製造からといふうに理解さるべきじやないかというふうに考えますけれども、先ほどの松井課長のあれでは、そういうものの結果からだということで御説明がありました。これはあるいは法制局あたりからでも聞いておかなければ、将来非常に重要な問題になると思います。先ほどの英文の方から見ましても、必ずしも課長の説明のようには思えないので、その点……
○石野委員 非常に時間が短かいので、きわめて簡単に三、四の問題について御意見を承わりたいと思います。皆さんの御意見を承わりましても、よくわかりますことは、生産力を増強するという、生産性向上の問題それ自体については何も反対していない。ただ、しかし、生産性を向上することから生まれてくるそれの効果がどういうふうに行き渡っていくかということについての見方で、みながだいぶ違う態度をとっておられるというふうに私は思います。私は、やはり生産性向上の問題が、ほんとうに労働者や消費者から国民全体にまでそれが行き渡るようになるならば、おそらく皆さんの意見は労働者としても一致するだろうと思うのです。そこで、問題にな……
○石野委員 非常に時間が短かいようでございますので、きわめて簡単に一つ二つお尋ねいたします。途中で参考人の意見を聞いておりませんので、私の質問がすでに参考人のお述べになられたことに重複する分があるかもしれませんが、その点は一つ御了解いただきまして、お答いただきたいと思います。 中山さんの方から私どもの方へ回っております資料を見ましても、日本の大学教育の中で、理工学系の占めている比率が非常に低いということ、そしてまた、そういうことから今後の日本の技術教育あるいは技能者教育の問題に関連して、もっと積極的に国が法文系の教育方法を向け変えてもらいたいという要望が強く出ているかと思います。私どもも、新……
○石野久男君 お許しをいただきまして、非常に事案の込んでおるところですが、きわめて簡単に、大臣に、ただいまの古屋氏からの質問になりました件に関連いたしまして、お尋ねいたしたいと思います。 在日朝鮮人の問題は非常に困難な問題になっておると思うのです。特に登録の問題を通じましてそういうことが考えられますが、在日朝鮮人の問題は、内務省の統計から見ましても、一九一五年に三千九百人ほど在留しておったものが、一九四四年には百九十三万七千人というものになっておるわけです。特に一九四〇年から四四年までの間に約百万人の朝鮮人が在日することになった事情があります。その間、内務省の統計を復員局の調査によりまして見……
○石野委員 私は、都築博士に、これはいろいろと諸先生の方からも質問がありましたが、きわめて現実的な問題でについて伺いたいと思います。特に放射線総合医学研究所などが急速に作られることが必要だということは私ども痛切に感じておるのですが、ただ日本の現在の実情では、こういう研究所やあるいは総合研究所などできる地域における多くの人々は、ストロンチウム九〇の人体に及ぼす影響が非常に大きいということを一そう強く感じておるように思います。そういう建前から、これらの総合研究所とか原子力研究所ができます茨城県、あるいはまた新しく炉を置こうとしている伏見などの地域の人々が非常に弊害を顧慮して、いろいろな立場からこう……
○石野委員 私は、時間の関係もございますので、法案に対しましての問題に限って一つお尋ねいたします。 科学技術情報センターのこの法を作るという趣旨には、もう私どもも今日の段階では非常に大事なことだと思っております。しかし、この法によってできるところの一つの法人、その法人の性格というものがいろいろ問題を生んでくると思うのです。先ほど来言っております国会図書館とこのセンターとの関係をどういうふうな関連性の中に置くか、ただいま中崎委員からもお話がありましたように、なわ張り根性を出さないように、一つなるべく協調してという趣旨は非常にけっこうなのでございます。しかし、それにもかかわらず、やはりこの法によ……
○石野委員 私はこの際、燃料公社のその後のいろいろな問題につきまして、事情を政府並びに燃料公社の関係の方からお聞きしたいと思います。その後、燃料公社の設立の問題については、特に敷地の問題等でいろいろと問題があるように聞き及んでおります。現状はどのようになっておりますか、詳細御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ただいま高橋参考人からの御意見を承わりますと、最初に計画した地域については米軍の方からのオーケーをもらえなかったので、今やむなく、不満足な地域ではあるけれども、茨城県の県有地の小さな面積の地域でパイロット・プラントとしての設備をしたい、これが今の実情である、こういうふうな御事情だとい……
○石野委員 ただいまの技官と事務官との待遇の問題については、特別な差はつけてないというお話であります。なるべくそうあってほしいと思いますが、今ここに資料として提出されております厚生省の技官事務官待避比較表という表は、これはおそらく間違いない表だろうと思うのですが、この衣で見ますると、各年次ごとにやはり技官と事務官との差がだいぶついているようであります。これは信憑性があるのかどうですか。一応そういう問題について御説明願いたいと思います。
【次の発言】 これによりますと、たとえば昭和十一年の課長クラスを一応見てみますると、技官の課長とそれから事務官との間に、同じ課長でも片方は十三級の一号俸、片方は……
○石野委員 ただいまの問題に関連して、今、小滝長官からは、一応人を出して現地の事情を見て、もう少しよりお互いが話し合いのできるような場を求めたいという御意見がありましたが、大体今、予想されておりまする地域というのは、長官はどういうところを考えておられますか。
【次の発言】 現地の方としても、住宅地域の五万坪とか、その他切り離していいような場所についての敷地を提供することの心構えはあるようであります。それから、公社の方でもそのことは考えているようでございまするから、そういう点については問題はないと思います。ただ問題になるのは、原子力研究所の用地に大体接近した地域で、こういう公社の敷地を求め得られ……
○石野委員 私は石川さんに一つお尋ねしたいのですが、日本の科学技術が非常におくれおって、そのおくれを取り戻すためにいろいろな形で今度炉の輸入や付かされ、それによって各国との足並みをそろえるようにしていこうという考え方でやられる今の原子力委員会の構想の中で、大体の見当として、輸入炉を日本の国産動力炉に切りかえていく時期の問題、そういうものに対する見通しをどういうふうに弾いておられるのかということを、一つお聞かせ願いたいと思うのです。 それからもう一つは、松根さんにお尋ねしたいのですが、おおよその見当でものを見るわですけれども、そのおおよその見当で見て、皆さんが、今、炉を入れて、これを実際に発電……
○石野委員 私はまずただいまの問題に関連しながら質問をしていこうと思います。原子力基本法の第二条は、平和の目的に限って原子力の研究開発及び利用をすることを規定しているわけです。憲法とこの第二条との関係、がどうありましょうとも、この第三条の基本方針というものは、大体民主的に、自主的に、そしてまた公開という三原則にのっとって、そして原子兵器をめぐる秘密主義を排除して、それからあの当時の考え方からしますると、日米原子力協定による濃縮ウラニウムや原子炉の管理上の必要からくる外国の不当な介入を取りのける。それから技術上産業上の外国への依存から自主的な態勢に移るという、こういう精神がこの三原則であったと思……
○石野委員 付帯決議の趣旨を説明するにあたりまして、先に付帯決議の案文を朗読いたします。 付帯決議 原子力開発の重大性に鑑み、政府は本法の施行にあたり、左記励行方努力すべきである。 記 一、原子力発電の実施にあたっては、特に原子力委員会の設定する開発計画に準拠し、原子力をして公共の福祉と国民生活の向上に寄与せしめること。 二、原子炉の運転に伴う使用済燃料又はその処理の結果生ずる核燃料物質等については、軍事的利用に供せられる場合、これを外国に譲渡し又は輸出しないこと。 なお、原子炉の運転に伴う使用済燃料の処理に関しては、なるべく速かにその設備を完成すること。 三、……
○石野委員 私はもう非常に時間が迫られているようでございますから、簡単にしかし要点だけをお尋ねしますから、はっきりお答えを願いたいと思います。
先ほど外相は、日中の貿易協定の問題が今北京で行われておるが、それが円満に解決するように希望すると話されました。それについて、今政府には、現地に行っております代表団から何らかの中間的な経過報告があるとか、あるいはまた情報が入っておりますのでしょうか。そしてまたそれについての見通しはどういうふうになっておられますか、お答えを願いたいと思います。
【次の発言】 見通しをどういうふうに持っておられましょうか。
○石野委員 委員長からの御注意もございますので、きわめて簡単に税制改革の問題についての概括的な質問だけさせていただきたいと思います。
今後の税制改革は、前から盛んに政府では、税制の根本的改革ということを主張しておられたので、今回の改革は、その根本的改革の趣旨に沿うものであるかどうかということを、まず大蔵大臣からお聞きしておきたい。
【次の発言】 今度の改革、特に所得税関係については、大体先ほど来同僚議員からも言われておるように、昭和十五年というものをめどに置いての改正が行われておるようです。しかし昭和十五年というのは、御承知のように当時の国内の事情から言いまして、戦費調達のための税制改革が行……
○石野委員 原さんにお尋ねいたしますが、ただいままでお話を聞いていると、ガソリン税を設定して道路整備をすれば非常な効果がある、私どもも、道路を整備すれば効果があることはちっとも否定をしない、問題は、その道路整備をするために、ガソリン税をこういうふうな形で取り上げてやらなければいけないのか、そのほかに何か方法はないのかというところにあるのだと思います。問題になるのは、結局予算措置の中で、こういう目的税的な性格を持つガソリン税にたよらないで、ほかにそういうことをやることができないかどうかというところにあるのであります。そこで、政府の道路整備に対する今日の考え方の全貌が問題になってくると思う。皆さん……
○石野委員 大蔵当局にお尋ねいたしますが、最近公務員のベース・アップに伴って、三公社五現業のベース・アップの問題も、仲裁裁定の線まで出る、これに対して政府の態度も明確になったようであります。ただいまわれわれの承知しているところでは、政府はそれに対する予算措置等もなさっているようでございますが、この際農林漁業金融公庫、あるいは住宅公庫、中小企業金融公庫、国民金融公庫等の職員に対するベースの問題について先般の委員会でも、政府がこれに対してどういう心がまえを持っておられるか、またどういうふうに処置されるかということの御意見を承わったのであります。しかしそのときは、まだ政府の腹がまえが十分にできていな……
○石野委員 私はさっき質問のありました春日委員、その他の委員の質問に関連いたしまして、二、三総裁にお尋ねします。 昨年来神武景気といわれておるが、その間に実際にわれわれの受ける感じでは、神武景気というのは大企業や大資本に集中をして、小さいところに及んでない。ところが今度第一次、第二次の公定歩合の引き上げという、こういう形の中で金融の引き締めを強行していきますと、これは各委員も言っておりますように、端的にしわ寄せされてくるのは中小企業であります。そういう意味から、この公定歩合の引き上げというものは、大企業と中小企業との間の隔たりを正そう強化していく、そうして、そのために日本の経済の実態は相当大……
○石野委員 私はこの機会に、大臣がちょうど見えておりますから、一問だけ簡単にお聞きしたいと思います。簡単な答弁をいただきたいと思います。 それはほかでもありませんが、閉鎖機関であった朝鮮銀行とか台湾銀行に関することですが、これはすでに法律の手続によって、預金者の預託金は応三分の一に切り下げて処置したことなのであります。しかしこの問題に関しましては、その後預金者等において、その三分の一の切り下げの問題については不満があるという要望が強いわけです。この点、当時朝鮮銀行とか台湾銀行なんかは、すでに退職金を払った上に離職手当などもやっております。ことに朝鮮銀行なんかは、三億以上のものを出し、台湾銀行……
○石野委員 ただいまの懸案につきまして、春日君からいろいろと話がありましたが、われわれも、この問題は非常に大事な問題だと思っておるわけです。大月さんからのお話では、国民大衆ということが、厳格な意味でいろいろな問題があるので、やりにくいのだというお話がありました。実質的には、やはり朝鮮人の何しております信用組合というようなものの中には、お客様として日本人もたくさんおるわけです。従って信用組合に代理業務をやらせるということを、ただ朝鮮という言葉だけでいきまするといろいろな問題がありますが、しかし在日朝鮮人の営んでおるところの信用組合活動というものの中では、日本人が相当程度利益を受けているし、それか……
○石野委員 ただいま提案になっております案件につきましては、去る国会で国会の承認を求めた案件であります。国会がさきの案件を承認してからまだ半年たたない間に、こういうような承認の変更を求めてくる提案があったことに対しては、非常な不見識さというものをここでお尋ねしなければならないように思います。なぜこんなに短期間の間に国会に承認を求める件の変更をしなければならなくなったかということについて、先般の提案の理由の説明の中にも若干そのことには触れておりましたけれども、しかし大きく政治的な立場から見まして、そういうような変更を求めなくとも、さきに国会で承認を与えているその地域内において、こういう問題の解決……
○石野委員 私は、この際、通産大臣に、貿易問題について、特に日本と朝鮮との貿易問題について、お尋ねいたしたいと思います。 去る九月二十七日、朝鮮の国際貿易促進委員会と日本の国際貿易促進委員会、それから日朝協会、日朝貿易会の三団体が、民間の間の貿易協定を結びました。この貿易協定が結ばれたことに対しましての政府のこれに対する所信をお伺いするわけですけれども、その前に、私は協定文をここに持っておりませんので簡単に協定の内容を申し上げますと、これは双方が貿易を発展させ、両国の人民間の友好を増進させるために、平等互恵の原則に基いて協定をやったわけです。総額五億一千二百万英ポンドの額に上りまして、分類は……
○石野委員 関連して。ただいまの問題で、大臣は医者にも処方箋の書き方がそれぞれ違いがあるからという話をされている。三十二年度の予算が、三回にわたって修正されて今日にきている金融引き緊めというものが及ぼした影響というもので、どういうふうに現われているかということについての見方の違いが、処方箋の書き方にもなるのだと思うのです。大臣は、あまり大して責任を感じておられないけれども、大臣が先ほど予算に対する説明をしたときにも言っておったことだが、投資景気だから大企業は大丈夫なんだ、だから、投資の繰り延べをすればそれでいい、しかし中小企業というのは、元来がいろいろ問題があるのだから、そこで年末金融として百……
○石野委員 関連して一つ。今、岡委員からお話がありました日本の技術を効率的に高めるためのいろいろな機構の問題とか、政府の資金または民間の資金をどういうふうに効率的に使うかということは、今重大な問題だと思うのです。機構の問題と資金の問題とからんで、日本の科学技術の各分野においてのセクショナリズムは、アメリカのそれよりももっとひどいものがある、こういう大臣の話がありました。私もその通りと思うのです。そこで、従来の官庁の間におけるあるいは民間におけるそういう問題について、これを急速に改めることは非常に至難なことだろう。しかし、それはやらなければいけない。そういう立場に立って、特に今日原子力関係の問題……
○石野委員 関連してちょっと簡単に一言だけ参考人の諸先生方にお伺いしますが、研究を総合的にやります場合に、従来やはり研究していられた方々がそれぞれの設備を持ち、またそういう考え方もあるのですが、総合研究をやります場合にはどうしても一カ所に集めるのが便利だと思うのです。その一カ所に集めます場合に、先ほど菊池先生からも原研あたりでやるのが一番いいだろうということをおっしゃっておられました。そういうことを勘案いたしまして、研究者の立場、特に参考人の皆さん方の研究的立場からして、一カ所に集めて研究をする場合に、何かとやはり便利な面と不便な面があるだろうと思うのです。われわれにとっては、便利な面よりも不……
○石野委員 ただいま田中君から質問になっております経理の問題もありますが、この原研の運営の問題に関連しまして、最近原研の保健物理部の方でいろいろと放射能の研究をしておられます。原研の周地に対して一回、二回にわたるところの調査をなさっておりますが、第一回の自然放射能だけの調査研究のときには、自然放射能だけの問題ではあまり大きな問題はなかったようでありますが、第二回の調査の結果としまして、相当程度第一回とは違った状態が出ておるように聞いております。特に測定は一キロ以内、または二キロ以内、あるいは六・五キロ以内というような地点での放射能の量が、原研の周地からだんだん遠隔の地にわたって放射能の現われ方……
○石野委員 私は、政府の財政金融政策の大前提になっている当面の経済情勢、並びに明年度予算編成の経過、編成の基本態度について、大蔵大臣からまず最初に聞きたいと思います。 大蔵大臣は、第二十七臨時国会でわが党の石村委員に対して、予算委員会でこのように言っております。「日本の経済が神武以来の不景気であるかのようなことを前提にして立論をされているが、それ自体が非常な間違いだ。神武以来の不景気どころではない、むしろこのままいけばインフレになりはせぬかということをおそれる状況です。それが日本の経済の本体なのです。」それからまた、「日本経済全体というものはむしろ伸びよう伸びようとしている。現に生産を落そう……
○石野委員 関連して……。私は、この機会に為替局長にちょっとお尋ねしておきたいのですが、これは、愚にもつかない質問かもしれませんけれども、局長は為替管理をなるべくよくして、そうして外貨事情をよくしようという建前でお仕事をなさつておると思うのです。あなたの実務の中で、こうしたらむしろ外貨は逃げないだろう、こうしたら外貨を国家によくとめられるだろうというようなことを実務上感じられる点があったとすると、そういうことについて、やはり大臣などに意見具申をしておられたと思います。多分そうだろうと思いますが、そうじゃございませんか、どうですか。
【次の発言】 あなたは為替に十分なれていない、そういうなれてい……
○石野委員 それでは私がお尋ねしますが、交渉の際は、インドネシアの方では、一億七千六百九十一万三千九百五十八ドルというこの債権に対して払う意思はないということを、明確に向うで言ったのかどうか、その点はっきりしていただきたい。
【次の発言】 大蔵省の方は、こういう問題が出るときは全部外務省にまかせっきりで、自分の管轄下にある特別会計の中に焦げつき債権がどういうふうになろうとも、外務省にまかせっきりで交渉なさったのですか。
【次の発言】 私は、この問題は、将来の両国の友好関係を増進するためにこういうふうに処置したという政府の提案理由の説明をまず私たちが理解するために、向うから、われわれの持ってお……
○石野委員 ただいまの件に関連して、先ほど食糧管理特別会計における資金の設置及びこれに充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案の第三条の、利益が出た場合は資金に組み入れて、それから損失が出た場合には「損失の額を限度として当該資金を減額し、」というその減額の件でございますが、資金のうち、どの程度の損失が出た場合に、これをこの条項によって減額しようと考えておりますか。資金一ぱい一ぱいの損失が出てもそれですぐ減額するというような考え方であるのか、大体その辺の常識的な、あなたの考え方はどういう程度の額になるわけですか。
【次の発言】 限度の点は、ここで額としては明示しにくい問題だと思います。し……
○石野委員 関連。大臣は、非常に時間を急がれておるようでございますから、あと大蔵大臣とか通産大臣にお聞きするために聞いておきたいのですが、今度の債権の棒引きをいたしましたことについて、大臣は折衝の過程において、この債権は取り立てができないという判定に立ってこの棒引きをなさったのかどうか、この点をはっきり聞かせて下さい。 それからなお、インドネシア側では、この債権に対しては、支払いをしないということをはっきりあなたに明言したために、あなたは債権の棒引きをするということを決意されたのかどうか、この二点について、明確に一つ答えていただきたい。
○石野委員 共済年金制度に関連いたしまして、私は一点だけお尋ねしたいと思います。住宅金融公庫とか、国民金融公庫、中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫の四公庫の問題についての退職制度の問題であります。この問題は、ちょうどただいま横山委員から公社の従業員に対するいろいろな質問がありましたと同様に、共済年金制度が確立されるときに、これらの従業員についての退職金制度の問題をどういうふうに考がえるかということを、はっきりとお聞かせ願っておきたいと思います。現在これらの四公庫は、大体同じような格である三公社五現業と比較しましても、給与の面においても、退職金の問題におきましても、非常に軽視されているような感じ……
○石野委員 関連して。ただいま大臣は、金融を緩和させるということと、またそれに関連する問題として、中央に集まっている金をなるべく地方産業へばらまいて利用させるように指導をしておるのだ、こう言いましたが、実際には、どういうような指導の仕方をしておるのか、この際聞かしていただきたい。
【次の発言】 その場合、大臣はそういうお考えになっておっても、コールが相当に高い場合に、そういうことを希望しても、事実上は地方で集めたものが、中央へ集まるのはいたし方ないことです。これには、何とか手を打たないとだめだ。しかも大臣は、コールが非常に高いから、二銭八厘までは損得なしでやれるはずなんだから、そこまで下げるよ……
○石野委員 それでは、簡単に大臣にお尋ねいたします。今度大臣が行いました四法案の減税の問題ですが、この減税については、大体自然増収が一千五十一億円ある。その他のものを含めて二千億の自然増の中で、今度は減税をやるということにしてこの法案を出した、予算を組んだ。そこで大臣の考え方、政府の考え方というのは、この減税は、一般の国民に、自然増を返すというような意味を含めて行われたものであろう、こういうふうにわれわれ理解するのですが、そういうふうに理解されてよろしゅうございましょうか。
【次の発言】 そういう考え方であるとすれば、先ほど来いろいろ同僚議員の質問にもありましたように、大体われわれはこれを審議……
○石野委員 非常に詳細にわたって神田委員の質問がありましたが、私は、別の角度からちょっとお聞きしたいのですが、専売公社というのは、もともとその性格上、やはり競争者もないことですから、ただいま神田委員から言われたような、専売公社と耕作者との間におけるいろいろな問題が、何か権力的に圧力的に耕作者にかかってくるというような面が出ていると思います。しかし、それとまた同時に、専売公社が、一面においては予算の一部であるところの専売益金を予算に入れなければいけないという責任を、総裁は相当感じておるから、いろいろな無理も、そこに出てくるのだと私は思うのです。ここでお聞きしておきたいのですが、総裁は、毎年予算編……
○石野委員 私はこの機会に学校統合の問題について文部大臣並びに自治庁の御意見を承わりたいと思います。
政府はことしの予算で十億一千万円の学校統合に関する予算を計上いたしております。この予算を成果的に使用するために、特にどういうような点に基本方針を置いてこれを実施されますか。また地方自活体における教育委員会に対して、どのようなこれの実施のための具体的指導をなさっておられるか、文部省並びに自治庁の関係の御所見を承わりたいと思います。
【次の発言】 自治庁関係の所見はあとで当局が参りましたときに伺うことにして、文部当局にお尋ねします。ただいまの御説明によりますと、大体小、中学校ともに十二学級ないし……
○石野委員 ただいまの大豆の点について、ちょっとお聞きしたいのですが、関税を免除すということは、理屈はどうあろうとも、結論としてはやはり輸入を増大することになるということは、両次官も認めたと思うのです。そしてその輸入を増大するということが、今畑作農家に対して非常に大きな脅威になっている、もうすでに国税をかけてもいい時期にきているのではないかとわれわれは見ているわけです そこで問題は、この関税をそれにもかかわらず免除するということについては、その間に介在する業者の方の関係と、もう一つは輸入する方の側の問題があると思うのです。それで、ただいまの御質問でいろいろな点は出ておりますが、私のまず最初に……
○石野委員 西野さんに一言だけ聞いておきます。いろいろこまかいことはありますけれども、あなたの公述は、ただいま春日君から言われたように、あなたの立場からだけ論議されたように聞き取れます。それはあなたの立場から、産業界を代表してそういうことを言われるのは無理もないと思いますけれども、ただ出すものは少くして、くれるものはたくさんくれというように聞えるのですが、そういうことはよくないと思います。そこであなた方が一番心配しているのは、とにかく今どうしても資本金が少いから、借入金が非常に多いから困るのだというのが、ざっくばらんに言って、あなたの方の言おうとする根底になっていると思うのです。なぜ資金が充実……
○石野分科員 過日の大蔵委員会で、一萬田さんが、アジア地域におけるところの外貨の不足しているところには、なるべく円為替を取り入れて進出していきたい、こういう答弁をなさいました。前尾通産大臣は、もし引き合うならば、なるべく中共との取引を拡大していこう、こういうような話をされております。外務大臣は、そういう考え方に対してどういうふうにお感じになっておりますか。
【次の発言】 今前尾通産大臣、あるいは大蔵大臣などが、特にアジアにおけるところの貿易の拡大に非常に熱心であるということに対しては、外務大臣、別に反対でもないでしょうし、むしろ賛成だろうと思いますが、そういうふうに見てよろしゅうございますか。
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