このページでは海部俊樹衆議院議員の34期(1976/12/05〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は34期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(海部俊樹君) 学歴が必要以上に幅をきかす社会の風潮は、教育にも大きな影響を及ぼしますので、是正しなければならないと考えております。肩書きだけでなく、各人の能力、資質、そういったものが公平に、平等に評価されるような社会をつくっていかなければならない。 そのためには、いろいろな問題点はございますが、当面手がけなければならないものとして、私は、就職時の排他的な指定校制度、これも解消しなければならない一つの問題と思いますし、大学入学試験の問題につきましては、御指摘のように、歴代の文部大臣や関係部会の間で協議が重ねられてまいっておりますが、また、昭和四十六年には、大学入試改善会議からの報告……
○国務大臣(海部俊樹君) お答え申し上げます。 文部省といたしましても、子供の自殺についてはこの数年来全国的な調査を重ねておりますが、直接の原因につきましてはいろいろございまして、家庭の事情とか異性問題とか学業不振とかございます。しかし、親の側からも、親にも子のことがわかっていないと言われる談話がよく出ておるように、これは直接の引き金でありまして、私どもはそういったいろいろな原因の起こるもっと大きな深い問題が何かということを見きわめなければならないと考えております。 最近の投書の中で、生命の尊厳をいつどこで学ぶかという教師の立場からの御意見や、あるいは話しかけてほしい、孤独にしないでほしい……
○海部国務大臣 昭和四十九年度文部省所管一般会計及び国立学校特別会計の決算の概要を、御説明申し上げます。まず、文部省主管一般会計の歳入につきましては、歳入予算額五億八千十一万円余に対しまして、収納済歳入額は七億二千九百八十三万円余であり、差し引き一億四千九百七十二万円余の増加となっております。次に、文部省所管一般会計の歳出につきましては、歳出予算額二兆一千百二十五億四千五百八十八万円余、前年度からの繰越額二百六億七千十三万円余、予備費使用額八億七千四十四万円余、流用増加額八千百四十八万円を加えた歳出予算現額二兆一千三百四十一億六千七百九十四万円余に対しまして、支出済歳出額は二兆一千百四十三億八……
○海部国務大臣 私立大学における入学時の寄付金に関する件につきましては、御決議の趣旨に沿って、今後なお一層適切な措置を講ずるよう善処してまいる所存でございます。
○海部国務大臣 ただいま議題となりました文部省設置法の一部を改正する法律案について、提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、文部省の付属機関として国立婦人教育会館を、文化庁の付属機関として国立国際美術館をそれぞれ設置することについて必要な規定を設けるものであります。 国立婦人教育会館は、婦人教育の一層の振興を図るための機関として構想され、昭和四十六年以来諸般の準備を進め、埼玉県比企郡嵐山町に設置を予定するものであります。 この会館においては、婦人教育指導者その他の婦人教育関係者を対象とした実践的な研修及び婦人教育に関する専門的な調査研究を行うことといたしております。 ……
○海部国務大臣 先生御指摘の御趣旨は私もよくわかるのでございますが、調査費とかあるいは建設費というものになって芽を出してまいりますときには予算面にはあらわれてくるんですが、そのときに、こういうようなものもこういうことで検討しておりますというようなことを何らかの形で御了解いただけるような方法があればなお徹底する、こう思いますので、やり方等については一度また研究をさせていただきたい、こう思います。
【次の発言】 私も、初めてこういうところでこういう問題の御答弁をするわけでありますから、きょうまでの経緯とか、具体的にどうなされておったということをちょっとつまびらかにしませんのでいけませんが、先ほど先……
○海部国務大臣 ただいま文部省設置法の一部を改正する法律案につきまして、慎重に御審議の結果御可決いただきまして、まことにありがとうございました。 私といたしましても、本委員会における審議の内容を十分尊重いたしまして、婦人教育の充実、芸術文化の振興等、文部省に与えられた任務の遂行に全力を尽くしてまいる所存でございます。どうもありがとうございました。(拍手)
○海部国務大臣 最初に一言お願いいたしますが、文部大臣を任命されました。微力でありますが全力を挙げて取り組みますので、委員長初め委員の皆様方の御指導と御協力を心からお願い申し上げます。 第八十回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。 本年は、戦後、新しい学校制度が発足してから三十年目を迎えます。この間、国民の教育に対する熱意と関係者のたゆみない努力によってわが国の学校教育は、着実な普及発展を遂げ、今日のわが国経済社会の礎を培ってまいりました。 資源に恵まれないわが国が、今後、幾多の試練を乗り越え、世界諸国との協調のもとに、発展を続け、世界の平……
○海部国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立学校設置法及び国立養護教諭養成所設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、昭和五十二年度における国立大学の学部及び大学院の設置、短期大学部の併設、生物科学総合研究機構及び大学入試センターの新設、昭和四十八年度以降に設置された国立医科大学等の職員の定員に関する特例措置並びに国立養護教諭養成所の廃止等について規定しているものであります。 まず第一は、学部の設置についてであります。 これは、岩手大学に人文社会科学部を、富山大学及び高知大学に両大学の各文理学部を改組して人文学部及……
○海部国務大臣 文教の担っております役割り、国家、国民の将来に対する大きな責任、そういった見地から、曽祢先生御指摘のように、民社党が国の予算に占める文教費の割合をこれぐらいにしたらどうかという御発表をなさっておりますことは、私も承知いたしております。同時に、現実に私どもがいま確保いたしております予算の総額と先生ただいまここで御指摘の額との間に格差がございますことは率直に認めなければならないことでございますけれども、私たちも重要性を認識する精神においては全く同じような熱意を持って取り組んでおるわけでございまして、御理解いただきたいと思いますことは、このいま与えられた枠の中で一生懸命やろうとしてお……
○海部国務大臣 現在の日本の高等教育は非常な拡大を遂げてまいりまして、進学率が同世代年齢層の約三九%に達しました。この拡大の間に、いろいろな弊害と申しますか是正をせなければならないような点も出てまいりました。たとえばその一つが大学の大都市への非常に過密な集中、あるいはそのために起こる高等教育を受ける機会というものの地域における不均衡と申しますか、地域間の格差あるいは専門分野構成の不均衡、そういったような問題もやはり出てきておるわけでありまして、昨年三月に取りまとめられました各界の代表の方々でこの問題を御審議願った高等教育懇談会の報告では、このような実情をとらえまして、幸い十八歳人口というものが……
○海部国務大臣 総定員法そのものの考え方は、基本としていまでも貫いていかなければならぬと思いますが、しかし、総定員法が決められた後において、ほかのいろいろな需要で特にこれだけは必要だから認めてほしいという新しい事態が起こった、したがって、こういうような形でお願いをしておるということだと思います。
【次の発言】 総定員法の制限があるということは、税金の使い方においていろいろな制約を設けて、これだけの幅の中で行政はやっていこうという全く大きな方針であったと私は理解しておりますし、また、それはそれで取っ外してしまってどうでもいいということを直ちに申し上げるわけにまいりませんので、その枠の中でやるのが……
○海部国務大臣 御指摘のとおりに、コンピューターによる問題の範囲は専門家がずっと突き詰めればわかってしまうではないかと。それは確かに、論文式とかいろいろなものと比べますとそういった狭い範囲にならざるを得ないのは、機械の持っておる宿命だろうと思います。ただ、マル・バツ式よりは少し広い選択の範囲ができて、いま国大協の方でも、何とか知恵をしぼって、マル・バツ式が持っておったようなああいった弊害からはできるだけ解放されるような、幅広い分野のテストができるような、そういう考え方をいろいろと検討されておるようでございます。前半のお答えはそれでございます。 それから、後半の、ではそれになれるためのテストの……
○海部国務大臣 湯山先生の御質問の御趣旨は私もいま十分拝聴いたしましたし、委員長からの御注意もございますので、この問題は非常にいろいろ複雑なむずかしい問題をはらんでおると聞いてはおりますが、附帯決議の御趣旨ももちろん尊重していかなければならぬのは委員長に御注意を受けるまでもないことでございますから、何が可能なのか、何がどうしていけないのかということをもう一回きちんと検討をし直してみたい、こう思いますので、御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 これは直感を申しますと、十倍近い開きがあるという乙とは、できたら何とかしなければならぬことだという気持ちはいたします。
○海部国務大臣 これは、できるだけ早い機会にやっていただくように、文部省としては防衛施設庁に要請をいたしたいと思います。
【次の発言】 最初に、現在おるかどうかということは、詳しくは政府委員からお答えいたしますが、どうでしょうか、これはよく研究させていただきます。おっしゃることの意味は私もよくわかるのでありますけれども、文部省の職員として採用した者がみんな教員免許状を持っておってくれればこれはよろしいのですけれども、そうでもありませんし、学校へ配属して一定期間学校の事務職なり教壇なりに立ってそれから文部省へ来るとか、そういうようなことがいまの制度からいって全くいままでやったことのないことのよう……
○海部国務大臣 これは正確には覚えておりませんけれども、理科の時間というものがあって、その理科のときには、やはり本と帳面が必要だというふうに、いつもかばんに入れるときに整理しておった記憶がございますが、その程度でございます。
【次の発言】 私は、中学のときは一年、二年は学徒動員でございましたので試験はございませんでしたし、三、四、五年生のころは戦後の混乱期でございましたが、教科書を買いまして、たしか試験のときにはこの本の何ページまでが範囲だよということを先生が指示しますものですから、その指示されたページだけを一生懸命一夜づけで勉強したことを覚えておりますが、教科書以外には試験の勉強に使ったもの……
○海部国務大臣 一般論として受けとめますれば、任命権者がその人の素質とか能力とかいろいろなことを総合判断して人事は行われるものであろう、こう考えますので、人間の長い、いろいろな足跡の中で、その一つをとらえて決定的にその人の将来が、もうこのことによって全部だめだと決めてかかるのもおかしいし、また、そういったものを全然無視してやっていくのもおかしいわけで、やはりそのときそのときにおいてその任命権者の、こういうふうにするのが一番妥当だという判断を尊重する以外にはなかろうと私は考えます。
【次の発言】 何度言われても、余り具体的なケースを知らずに私が発言をして人事に介入するような印象を与えることはよく……
○海部国務大臣 ただいま御報告のありました、文教行政の諸施策に関する小委員長の御報告のまず第一、養護学校教育義務化に関しましては、すでに五十四年度実施を決定し、その目標達成のために全力を挙げて努力をいたしておりますが、今後とも十分配慮して、義務化のために努力をしていきたいと思います。 第二の、海外子女教育及び在日留学生対策問題につきましては、外務省ともよく相談をいたしておりますが、少なくとも在日留学生に対して、せっかく日本へ来て勉強してもらうのでありますから、効果の上がるように一層配意をいたしてまいりたいと思います。 第三点の、不良雑誌等の社会教育上、青少年に及ぼす悪影響に関する問題につき……
○海部国務大臣 昭和二十九年、韓国で文鮮明が案出した統一原理なる教義に基づく教会は、昭和三十九年七月十六日に東京都知事所管宗教法人としての認証を与えており、同教会は現在全国に四百余カ所の伝道所を設けているというところまではわかっておりますが、それ以上のことにつきましては、一般的に調査をしたり行政指導をしたりする権限は、戦後、信教の自由を保障する、宗教団体の活動に対して自由を保障しておりますので、それ以上突っ込んだ具体的な調査はまだしてございませんので、一般法規に反するような行動があるときには関係当局の調査を受けることは、これは筋だと考えております。
○海部国務大臣 お示しの数字は確かにそのとおりでありますけれども、文部省予算の内容を一つ一つ細かくながめてみまして、私どもがやりたいと思っておる問題についての内容がどうなっておるか。山高きがゆえにとうとからずと申しますが、お金の額の多寡だけで御判定いただかないで、いろいろな柱を立てて一生懸命やっておるということも御理解いただきたいと思いまして、私の感想は、私なりにその与えられた予算の枠内で全力を挙げて誠意を持ってこの職責を遂行していきたい、こう考えております。
【次の発言】 地方行政において地方の教育を直接的に担当するのは、地方の教育委員会の委員長、教育長、しかし最終的には文部省に参ることは御……
○海部国務大臣 二点の御質問でございました。 最初の、六・三・三制を再検討する時期ではないかとおっしゃいますが、これは過日の中教審の答申でも、阿部委員御指摘のような角度からの指摘がありまして、第一の四、五歳児、幼児教育にはどう取り組むか、このことにつきましては、六・三・三・四の制度の切り方そのものをどうしたらより教育効果が上がるかとか、いろいろな問題がありますので、当面二つに分けまして、長期的には六・三・三という区切方がいいのか悪いのかという問題については、ただいま文部省も学校を指定しまして、実習的な研究資料をいただくために実験みたいなことをしておりますけれども、それよりも、現在、三十年間定……
○海部国務大臣 御指摘のように、特に職業高等学校で薬品等を大量に使用する実験については、水質汚濁防止法の改正により昭和五十年十二月からいろいろ指定を受けまして、学校数において八百八校であったと記憶いたしますがございます。それらにはやはり処理施設を設置することが望ましいわけでありますから、昭和五十一年度から国は設備費の融資、補助を始めまして、昭和五十二年度においてはこれを増額し、三億八千四百万円を計上したわけでございます。 なお、ただいま先生御指摘の横浜の件と申しますのは、この指定から外れる中学校のこの間報道された件だろうと思いますが、私ども新聞を読みまして、これは放置できないと思いまして、早……
○海部国務大臣 御指摘のニュースを私も聞きましたときに、これは大変心痛む問題でございます。そして前途ある青年があのような問題で死を選ぶということは本当に残念なことでまことに遺憾な出来事だと私も考えております。問題は、そのようなことが行われますと、選抜の公正あるいは教育の機会均等という角度から見まして決して好ましいことでありませんから、問題を起こしました当該の岐阜歯科大学からは直ちに責任者の来省を求めて事情を聞きますとともに、入学時に多額の寄付金を強制することは絶対まかりならぬという通達を前から文部省としてはいたしておりましたけれども、今度の事実を踏まえて具体的に厳重に注意いたしますとともに、文……
○海部国務大臣 新井委員御指摘のとおりに、昭和四十七年度に、溶接の基礎的研究を推進する体制を整備する必要を認めまして、大阪大学に、溶接工学に関する総合研究を目的として、この分野に関する研究者に広く共同利用させるための全国共同利用研究所としての溶接工学研究所を設置し、進展に応ずるように措置させておりますが、現在高等学校約五百校では基礎的基本的なことのみを精選して教えている実情でございますので、御指摘の点を十分心にとめて指導を続けていきたい、こう考えております。
【次の発言】 ロッキード事件が出ましたときは、私は官房副長官でございましたので、国民の皆さんがこれほど大きな疑惑を持たれた事件であります……
○海部国務大臣 御指摘の問題に関しましては、私は、教育の機会均等という立場とか、あるいは入試選抜の制度が世の疑惑を受けないという角度から見ても、入学時に多額の寄付金を条件として強制することは明らかに間違っておる、こう考えております。ただいま先生御指摘の数字は、私も手元にいま取り寄せました数字と全く同じでありまして、こういうようなことが強制的に行われるようなことはよくないという自粛の通達を、四十九年以来文部省は重ねていたしてきたと聞いておりますが、最近起こりましたあのような出来事等を顧みますと、自粛の通達が必ずしもすみずみまで行き渡っておらないのではなかろうかという点について率直に反省をしなけれ……
○海部国務大臣 御指摘になっております私立の医科大学の入学時に、非常に多額の入学金が、あるいはその方法が強制に及んでおるのではなかろうかと疑われるような、あるいは一部において明朗を欠くのではないかという御指摘のあるような点が存在しますことを、大変残念なことですが、私もある程度は率直にこれは認めなければならない問題だと思います。同時に、私が就任いたしまして以来、新聞に報道されましたように、社会的にも大きく問題を提起した不幸な出来事等も起きました。私は、元来、私立の医科大学、歯科大学というようなものは、学校経営に多額の経費がかかるということは、これは事柄の性質上よくわかるんですけれども、しかし、こ……
○海部国務大臣 学歴というものが学力と離れて必要以上に幅をきかせ過ぎるのは間違いだと私は思っております。そして、いま問題になっておることはずいぶん多岐にわたりますけれども、やはりその第一は、大学の卒業の段階で就職試験なんか受けますときに、排他的な指定校制度というものがある、これはいけないことだと思っておりますし、あるいはまた、大学出なるがゆえに、その人の資質とか能力とかを離れて、一生をエスカレーターで保証するというような学歴偏重という風潮は改めていかなければならぬと思います。そのためには、大学間格差の是正であるとか、社会の御協力とか、いろいろなことが必要である、こう考えております。
○海部国務大臣 突然の御指摘でありますし、資料を手に持っておりませんので、後ほど調査をして御連絡いたします。
○海部国務大臣 それは、そのときの任命権者である総理大臣が、永井さんが文部大臣に適任である、こう判断をして任命したのだと考えます。
【次の発言】 打ち合わせをしてきたわけではありませんので、ここから先は私の推測になるわけでありますけれども、三木さんの物の考え方の中には、教育というものは児童・生徒のために真っ白な静かな雰囲気で勉強ができるように、学校というものが教育効果を上げていくようなものでありたい、こういう念願を持っておる人でありますから、そういうことを考えつつ周辺を見回して、永井さんが一番適当であろう、こう判断して任命したものと私は思います。
○海部国務大臣 そういう一連の主任が、運営群ですか何かをつくって、職員会議で発言ができなくなったということは、私は信じられない話でありますし、学校の中では、児童・生徒の教育をつかさどる職員の皆さんが、職員会議でそれこそいかなる立場からも自由に発言をしながら、まとまった結論に従って学校を明るく運営してほしい、これが望ましい姿でございますから、御指摘のような事実がありとするなれば、それは望ましい姿ではございません。
【次の発言】 私どもは、学校教育の効果を高め、児童・生徒のためによりよい教育をするためには、やはり親の協力、家庭教育とか社会教育とかの関連も非常に大切でありますから、教師と親との対等で……
○海部国務大臣 きのう先生の御質問の中に、私たちが願っております望ましい主任のあり方と全く逆のような、たとえば教務主任が親との話し合いを現実に反対して抑えてしまっておるとか、あるいは職員会議が全く開かれないようになっておる実情等について御指摘がございましたので、私どもとしても、そういうあり方というのは決して願っておるわけじゃありませんから、そういったものを具体的にお示し願えば、当然そういった状況が解消されるように指導しなければならぬ、こう思っておりますので、具体的にお示しいただけたらわが方もきちんと調査をいたしまして、そういう事実があれば改善するように、指導を教育委員会を通じてきちんといたしま……
○海部国務大臣 学校教育というものは児童・生徒のために行われておることは先生御指摘のとおりでございますが、いま省令で制度化されております主任というのは、決してえらい人をつくるというのではなくて、指導、連絡、助言、調整の役に当たっていただいて学校活動を活発にし、教育効果を上げるということを本来の願いとしておるものでありますから、すべての児童、すべての生徒にとって学校というものが生き生きとしたものになってくる、そういう角度のメリットを間接的ではありますが、期待すべきだ、私は、こう考えております。
【次の発言】 御指摘の四、五歳児の教育の点はきわめて重要な問題でございますので、文部省も従前より取り組……
○海部国務大臣 御指摘になりましたように、医者の社会的に占める大きな職責と申しますか、あるいは社会に貢献度が高ければ高いほどそれには常に厳しいものが要求されるというお考え方は、私、全く同感でございます。 なお、私立医科・歯科大学の一部に大変世の批判を受ける事件が起こっておることに関しまして、医者の養成を私立から国立にというような向きの御質問でございますが、きょうまで振り返ってみまして、医学部においては全定員の約四〇%と記憶しておりますが、私立大学が養成をしてまいりました。そしてそれらの人々が社会的にきわめて重要な貢献もされておるわけでありますから、医者の養成の仕組みそのものを直ちに根本から変……
○海部国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その趣旨に沿い、高等学校教育の正常な発展に十分配意しつつ、関係方面と協議し、改善に努めるとともに、各大学において決定すべき事柄につきましても、逐次改善が図られるよう促してまいりたいと存じます。
【次の発言】 申し上げるまでもなく、大学の自治を尊重するということは、尊重されるにふさわしい公正な入学試験、教学、経営の姿勢、そういったものが確立されることが大事でありまして、教育、学問、研究の場にふさわしい最も高い次元に立った秩序と自律規範を持っておってもらうのが大学でなければならない、これは言うをまたないことだと思います。私どもとしましては、入学試験に……
○海部国務大臣 学校教育におきましては、人間の生命のとうとさということをそれぞれの発達段階に応じて教えておりますが、大切なことは、みずからの正当な権利を主張する人は他人の正当な権利を認めていかなければならぬという義務があるはずであります。権利と義務を明確にわきまえて、人の命に関するようなことに軽々な行動や発想をしないということが何よりも基礎的、基本的に大切である、このことをしっかり指導してまいりたいと考えております。
○海部国務大臣 第一点の大学の入学試験制度の改善につきましては、御指摘のように私立大学の参加を願うことが望ましいわけで、文部省といたしましては、ただいま私立大学側に対しても、でき得る限りこの第一次試験に参加してもらうように要請を続けておりますし、私立大学側もそれを検討しておると聞いております。 第二点目の共通一次試験が終わった後の二次試験の科目についてでありますが、国立大学協会が定めましたガイドラインに従って、ほとんどの大学が科目の整理をいたしました。正確に言うと、一つの大学を除いて他の国立大学のすべてが科目を減じますとともに、二次試験は学科試験で行わないで、たとえば実技だけで済まそうとか、……
○海部国務大臣 御指摘のように、私立の医科歯科大学を将来どうするのかということでございますが、現在わが国の私立医科大学は二十八校、学生数が三千人でございまして、これは全体の四〇%に当たっております。なお、歯学部の方は十四校、十六学部で学生入学定員二千二百人、これは全体の八〇%に当たっております。今日まで私立学校が果たしてきた役割り、そこから養成された医師が社会的に果たしてきた大きな貢献、そういったもの等を考えまして、私たちは現在一部に起こっております不正事件、不祥事件に対しては徹底的な改革をこの際思い切ってすべきであるというので、幸い、医科歯科大学の協会側も、協会としてこのことを厳しく受けとめ……
○海部国務大臣 御指摘のように、定時制高校間の転学と申しますか、あるいは同じ定時制高校でも継続して勉学ができるようにしたいということはかねがね考えておりまして、たしか昭和四十九年の年末だったと思いますが、文部省として直接定時制高校へ通達するというのではなくて、責任を持っていただいておる地方の教育委員長、それから知事にもこれらのことを要望をいたしたことがございますが、御指摘のとおりの状況でありますので、今後一層に指導を強めてまいりたいと考えます。
【次の発言】 私立医科大学、歯科大学の一部が社会的な批判を受けるような不正事件を起こして世間をお騒がせしておることはまことに遺憾なことだと考えておりま……
○海部国務大臣 昭和五十二年度文部省所管予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、文部省所管の一般会計予算額は三兆一千四百五億七千八百万円、国立学校特別会計の予算額は九千五百八十七億八千七百万円でありまして、その純計額は三兆三千六百五十九億一千九百万円となっております。 この純計額を昭和五十一年度の当初予算額と比較いたしますと、四千五十三億五百万円の増額となり、その増加率は、一三・七%となっております。また、一般会計予算額の増加率は、一三・八%であります。 何とぞ、よろしく御審議くださいますよう、お願い申し上げます。 なお、時間の関係もございますので、お手元に配付してあり……
○海部国務大臣 けさの新聞に詳しく報道がされております塾の実態、それに対する受けとめ方の方向というものは、私も草川委員がいま御発言なさったことと全く同じような方向で受けとめておりまして、文部省が全国的にこのような調査をいたしましたのも、いま、いろいろなところで塾の問題が批判を受けたり、あるいはそれはどんな原因でどこから来ておるのだろうかというようなことが、国民の皆さんの間でもいろんな角度から議論されておる。実態を正しく把握しますとともに、その過熱状態あるいは行き過ぎておるところ、よくないところがあったら、これは文教行政をあるべき姿に持っていく努力をするさなかで過熱状態がおさまっていくようにする……
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