このページでは橋本龍太郎衆議院議員の38期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は38期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(橋本龍太郎君) 私に対してお尋ねをいただきましたポイントは二点であります。 第一点は、社会党の提出をされた国鉄改革案についての評価でありますが、先ほど総理から申されましたとおり、私どもは、必ずしも社会党案が現時点における解決策になるとは考えておりません。(「検討したのか」と呼ぶ者あり)検討はいたしました。私どもは、今日の破綻の状況を招いた原因はいろいろあると思いますけれども、やはり巨大な全国一元組織のもとで画一的な業務運営を行ってきたことにつきましても、実はそれぞれの地域における輸送体系の変化とか利用者のニーズにこたえ切れない側面が出てき、これが経営の不振を招き、また、国民からさ……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 日本国有鉄道改革法案、旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律案、新幹線鉄道保有機構法案、日本国有鉄道清算事業団法案、日本国有鉄道退職希望職員及び日本国有鉄道清算事業団職員の再就職の促進に関する特別措置法案、鉄道事業法案及び日本国有鉄道改革法等施行法案、以上七件につきましてその趣旨を御説明申し上げます。 初めに、日本国有鉄道改革法案につきまして御説明申し上げます。 日本国有鉄道は、昭和二十四年、日本国有鉄道法の施行によりいわゆる公社として発足し、自来我が国の輸送の大宗を担い、国民生活の向上と国民経済の発展に大きな役割を果たしてまいりました。 しかし……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 私には、鉄道共済年金についてのお尋ねであります。 鉄道共済年金の赤字の原因は、有識者によります懇談会の報告でも御承知のように、一つは、退職時特昇の年金額への反映、保険料の引ぎ上げ不足など鉄道共済自身の制度、運営に起因する面、また、モータリゼーションの進行など産業構造の変化並びに人口構造の変化に起因する面、二通りの原因があろうかと思います。 今回の鉄道共済への対策は、これらの原因を勘案しながら取りまとめたものでありまして、その対策といたしましては、まず鉄道共済自身の最大限の自助努力が必要であるという基本的な考え方のもとに、既裁定年金のカットを含む年金給付の見直し、……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 宮下議員に御答弁を申し上げます。 自由民主党におかれましては、本年八月以来、消費税の見直しに向け、国民各層からの声を幅広く吸収されるとともに、消費税の実施状況の実態などを把握し、鋭意検討を重ねてこられましたが、先般、その結果として、消費税の見直しに関する基本方針を決定せられました。 基本方針におかれましては、消費税の見直しについての基本的な考え方と具体的な内容が示されておりますが、その内容は、税制面のみならず広く歳出面や他の制度面にも及び、かつ、消費者と事業者の双方の立場を十分に考慮されたものとなっておりまして、国民心理と税の理念の両面の調和に腐心されたものとし……
○橋本国務大臣 私は、このたび第三次中曽根内閣の発足に際して運輸大臣を拝命いたしました橋本龍太郎でございます。御承知のとおりの若輩でありますが、どうぞよろしくお願いをいたします。 今国会におきまして運輸委員会の開かれるこの機会に、一言就任のごあいさつを申し上げたいと存じます。 御承知のとおり、現在運輸行政には、国家的な重要課題である国鉄改革の問題を初めとして緊急に解決すべき数々の重要課題が山積しており、その職責の重大さを痛感している次第であります。 私といたしましては、運輸行政の基本であります安全の確保に万全を期しつつ、所管の行政に積極的に取り組み、懸案となっている諸問題の解決に最大限の……
○橋本国務大臣 このたび運輸大臣を拝命いたしました橋本龍太郎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 この機会に一言ごあいさつを申し上げます。 申すまでもなく、交通安全の確保は運輸行政の基本であります。運輸省といたしましては、引き続き、人命尊重の理念に基づき、交通施設及び交通機器の安全の確保を図るとともに、交通従事者の高度な技術、モラルの維持を図るなど、陸海空いずれの分野においても、交通安全に関する施策を総合的、計画的に推進してまいる所存でございます。 委員長を初め委員各位の一層の御指導と御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、私のごあいさつといたします。どうもありがとうございました。……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました日本国有鉄道改革法案、旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律案、新幹線鉄道保有機構法案、日本国有鉄道清算事業団法案、日本国有鉄道退職希望職員及び日本国有鉄道清算事業団職員の再就職の促進に関する特別措置法案、鉄道事業法案及び日本国有鉄道改革法等施行法案、以上七件の提案理由につきまして御説明申し上げます。 初めに、日本国有鉄道改革法案につきまして御説明申し上げます。 日本国有鉄道は、昭和二十四年日本国有鉄道法の施行によりいわゆる公社として発足し、自来我が国の輸送の大宗を担い国民生活の向上と国民経済の発展に大きな役割を果たしてまいりました。 ……
○橋本国務大臣 今総理からもお答えがありましたが、私もこの調査を拝見いたしました。そして、殊に民営・分割というものを支持される方々の中で、なぜ支持をしていただけるのか。これに対して、経営も合理化や効率化が図られる、そう期待をしていただいている、また、ほぼ同じぐらい、職員の働きぶりや接客態度がよくなるだろうという期待を持っていただいていること、これらは現在の国鉄に対するいわば国民の不満の裏返しのものとして、私どもは真剣に受けとめなければならないと思っております。 同時にまた、御指摘になりましたように、民営・分割というものに対して不安をお持ちの方々のお答えとして、ローカル線が切り捨てられるのでは……
○橋本国務大臣 報道機関の皆さんの方が私よりも大変詳しく記載をしておられまして、けさ私もびっくりいたしました。ただし、お昼の理事会までには提出をいたすべく、今、最終の詰めをいたしております。
【次の発言】 財政法二十八条には御指摘のとおり、国会に提出する予算には、国が出資をいたしております主要な法人の資産、負債、損益その他についての調書を添付することになっております。清算事業団は確かに国の出資法人という形でありますが、内容的には御指摘のとおり大変特殊な役割を有する事業団でございます。今私どもとしては国会に御提出を申し上げたような内容でこの清算事業団を位置づけたわけでありますが、今後この二十八条……
○橋本国務大臣 今上田委員から御質問がありました長期債務、確かに数字は御指摘のとおりであります。そして、六十年度末の長期債務残高約二十三兆六千億円の中で、設備投資によるものが約十四兆五千億円、また償却前赤字に相当いたします運営資金の不足による長期債務残高が約九兆一千億円であります。この設備投資によるもののうちで約五兆円が減価償却費相当の取りかえ工事充当分でありますから、純粋の増強、改良工事等のための設備投資によるものは約九兆五千億円でございます。 これらの長期債務の中で、設備投資によりますものは、私どもとしては輸送サービスの向上とかあるいは安全確保等それなりの役割を果たしてきたものだと考えて……
○橋本国務大臣 今大橋委員からの御指摘でありますが、確かに私どもは六十二年度の予算編成のための概算要求におきまして、収支見通しをはじきました上で来年度の概算要求をいたしております。そしてその中で御指摘のように補助金及び民間借入金は未定の要求をいたしております。 ただ、これは委員よく御承知のとおり、財政投融資で一兆五百億を計上し、まさに民間借り入れ等が一体どの程度まで可能なものなのか、その辺は現時点においては定かでございません。また、全体の中におきまして補助金としてどれだけを受け入れるべきかにつきましても、全体の財政需要の中におきまして、今後予算編成の過程で財政当局と私自身が折衝すべき項目であ……
○橋本国務大臣 国鉄の決算、昭和六十年度、委員が御指摘のように、一般営業損益に限定して物を申し上げるならば、確かに三千百八十九億円の黒字を計上いたしております。しかし、一般営業損益での黒字計上というものは、国鉄の経理の状態をあらわす指標の一つでありますけれども、これが国鉄の経営の全体の姿ではないことはよく御承知のとおりです。すなわち、一般営業損益では、現実にかなりの収入を上げております東北・上越新幹線の資本費が除外をされております。また、借入金にかかる利子負担を全く除外しております。経常的な事業活動を的確にあらわしたものではありません。こうした要素を含めて国鉄経営全体で考えた場合、昭和六十年度……
○橋本国務大臣 私は、実は統計学というのは落第をいたしまして、その御議論の中を分析するだけの力を持ちません。ただ、現実問題といたしまして、現在御審議をいただいております、スタートをいたします時点の国鉄の新しい姿、その会社における要員は二十一万五千であることは委員御承知のとおりでありまして、監理委員会の数値の正否を私は論ずる能力がありませんけれども、いずれにしても新会社の発足時における要員としては十分な体制でスタートができると思います。
【次の発言】 率直に申しまして、私も、急行が特急になるという場合には、少なくともスピードが多少は速くなるものであろうという感覚でおりました。それだけにもう少し国……
○橋本国務大臣 昨日井上委員から御指摘を受けました案件、具体的に三件の例示をいただきました。 そのうち、長崎の案件については数紙の新聞等に公告を出したということでありますから、これは私は公開競争入札としての公募の形式としては必ずしも問題になるものではなかろうという感じを申しました。しかし、東京都内における二件について、確かに私も御質問の中身を聞きながら首をかしげたことも事実であります。しかも、調べてみますと、その後比較的短期間、一方は本当に数日間を経ずして他へ転売をされていたという事実も知りまして、確かにこれは問題だと思いました。 ただ、今政省令等を正確なものをということでありますが、これ……
○橋本国務大臣 今基本的な問題点につきましては審議官並びに国鉄当局からお答えを申し上げたわけでありますが、多少私から補足をさせていただきますと、監理委員会の試算当時に比べて経営安定基金そのものを政府の手で積み増ししておることも御承知のとおりでありまして、私どもは決して甘い予測を立てたものではありません。また同時に、今委員が御指摘になりましたように、他交通機関との関係というものは当然考慮に入れなければなりませんが、これは道路の整備五カ年計画でありますとかあるいは運輸省自体の空港整備の五カ年計画でありますとか、こうしたものの進捗状況を見込んで需要予測を立てておるということもこの際あわせて御報告をい……
○橋本国務大臣 基本計画等々につきまして労働組合との協議を必要とするとは思いません。
【次の発言】 基本計画の内容に関する基本的な考え方というものは改革法に明らかにしておるところであります。また、実施計画の内容というのは、これは極めて個別的かつ技術的なものにもなります。と同時に、それらを受けて発足をする企業そのものはその時点においては存在しておらないわけであります。そうなりますと、現在の国鉄当局とその中に存在する労働組合の間における交渉の範囲とは異質のものであると私は思います。
【次の発言】 労働条件というお話――今基本計画というお話でありましたので私はそちらをお答えをいたしましたが、労働条件……
○橋本国務大臣 菅さん、現地をごらんになったのであれば大体の様子は御承知でありましょうけれども、二月ですか、おいでになったのは。そのころでも随分たくさんの観光客が現地にはおられたはずであります。実は石垣、ちょうど昭和五十年には乗降客数が三十四万でした。ところが、昨年は既に七十一万九千名を数えておりまして、到底現在の空港でたえられる状況ではなくなっております。申し上げたい第一点はこの点です。 そして、私が聞いたところでは、たしか数ヵ所の候補地を地元は検討された結果この場所を選ばれたようでありますが、漁業権補償契約は既に済んでおるはずであります。そして航空法上の手続は五十七年三月に終了しており、……
○橋本国務大臣 大変幅の広い御質問でありますので、順次お答えを申し上げたいと思います。 まず第一に御指摘を受けました、今回の御審議をいただいております補正予算、これは確かに既存の中小企業特別調整対策の拡充、延長、また特定地域中小企業対策、雇用対策を講ずるための所要経費を計上するということでありまして、造船業、海運業につきましてもこれらの措置が活用できるように関係省庁と連携をとりつつ対応してまいるつもりであります。しかし、海運、造船両業を含めまして、構造的対策というものにつきましては六十二年度予算において要求をいたしておりまして、これは基本的な問題として六十二年度予算のときに全力を尽くしたいと……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました外航船舶建造融資利子補給臨時措置法の一部を改正する法律案、港湾法の一部を改正する等の法律案及び特定船舶製造業経営安定臨時措置法案、以上三件の法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 初めに、外航船舶建造融資利子補給臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 我が国外航海運は、世界的な船腹過剰による不況の長期化に加え、一昨年秋以降の大幅な円高の影響を受けて、その経営が極めて悪化しており、この難局を克服すべく、海運企業においては、大幅な経営合理化等の自助努力を懸命に行っているところであります、 一方、現行の外航船舶建造融資……
○橋本国務大臣 第百八回国会に臨み、当面の運輸行政の諸問題に関し、所信を述べ、各位の御理解を賜りたいと思います。 今日、我が国の社会経済は、国際化や技術革新、情報化の進展等さまざまな面で変革が進みつつあります。また、引き続き、行財政改革を着実に推進するとともに、我が国の経済構造を国際協調型に転換していくこと、多極分散型の国土づくりを進めていくこと等も重要な課題になっております。これらの潮流変化に的確に対応し、活力ある社会経済をつくり上げて、これを後世に引き継いでいくことは、我々の責務でありますが、その基盤としての運輸の果たす役割はまことに大きなものがあります。私は、このような運輸の使命の重要……
○橋本国務大臣 各位の御協力によりまして、おかげさまで四月一日にJR各社は新たなスタートを切ったわけでありますが、それ以来今日まで五十日余りが経過をいたしました。 現時点におきまして、まだ四月分の各社の取扱収入が出てきているだけの状況でありますので、確定したことを申し上げるわけにはまいりませんけれども、各社間の清算がなされる前の状態でありますが、本年四月分の各社の取扱収入はおおむね前年並みでありまして、東日本会社が三。六%増、西日本が二・八%増、東海が二・五%増、四国が〇・四%増、北海道が一・〇%減、九州が一・二%城となっております。また、貨物につきましては一三%の減になりました。これは各社……
○橋本国務大臣 一口に申しまして大変残念な話と承っております。そして運輸省の港湾関係の事業の中で、直轄事業についてこうした規格外の石が入っておらなかったというようなことから考えてみますと、やはり県の方でその石の購入に際しての採取状況に対するチェックとか、そうした点に私どもとしても問題がなかったとは思いません。青森県からの状況報告を受けまして、こういう事態が起きないよう港湾管理者等を指導いたしたところでありまして、私も大変残念という気持ちで承っております。
【次の発言】 関心は確かに私は持っておるわけでありまして、自分の所管範囲の仕事でありますから、当然関心は持っております。
ただ、委員、多少……
○橋本国務大臣 第百八回国会に臨みまして、運輸省の交通安全対策に関する所信を申し述べます。 今日、交通運輸を取り巻く環境は、技術革新、高度情報化、国際化等様々な面で変革が進みつつあり、これに伴い国民の交通運輸活動に対する要請も高度化、多様化しております。 私は、これらの変化に的確にこたえられるよう運輸行政の各般にわたってその展開に全力を挙げて取り組んでまいる所存でありますが、特に安全の確保が運輸行政の基本であることにかんがみ、私は、人命尊重の理念のもとに安全、円滑かつ快適な輸送サービスを提供できるよう、交通安全対策に万全を期し、国民の皆様の信頼にこたえていく決意であります。 次に、当面重……
○橋本国務大臣 いろいろなケースがあり得ると思います。例えば宅配便で十キロ以下でお送りになりました場合、これは売上税の対象にはなりません。また、十キロを超えておりましても、保冷車を使って送りました場合、これも売上税の対象ではございません。ただし、鉄道貨物あるいは航空機あるいは十キロを超える宅配便等で配送をいたしました場合には、その運送料の金額に見合う売上税が課せられることになると思います。
○橋本国務大臣 全国の新会社で幾らかということは私は今承知をいたしておりません。
しかし、今御指摘のとおり、これはJR各社ばかりではございませんで、運輸事業者が購入をいたします物件費等につきましては売上税が課されるということであります。
【次の発言】 確かに国鉄改革関連八法の御審議をいただきました段階で国会に提出をいたしました収支試算等につきましては、売上税が入っておりませんでした。その後、この問題が提起をされましてから新会社が発足までの間に、それぞれの会社の収支の見直しを行っております。
もちろんそれは、例えば北海道、九州、四国の各三会社の経営安定基金の利回り等の見直し等もございましたか……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました日本航空株式会社法を廃止する等の法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 日本航空株式会社は、戦後我が国の民間航空が立ちおくれていた中で、我が国が速やかに自主的な国際航空運送事業を開始するため、昭和二十八年に政府の出資を得て設立された特殊法人であります。 以来、同社は、国際線及び国内幹線における定期航空運送事業を経営してまいりましたが、この間、我が国における航空輸送は国際線、国内線ともに著しい発展を遂げ、日本航空株式会社を含めた我が国航空企業は大きく成長し、その企業基盤も強化されてまいりました。この結果、日本航空株式会社は、今日では世界有数の……
○橋本国務大臣 委員が御指摘のとおり、昨年の六月、運輸政策審議会の答申をいただきまして、航空企業の運営体制のあり方につきましては今大きな変革を行いつつある最中でございます。 もちろん、この答申の趣旨に基づきまして、安全運航の確保というものに最重点を置きながら航空企業間の競争を促進していく、そしてその航空企業間の競争促進というものを通じて利用者の利便の向上を図ることを基本といたしまして、新たな航空政策の展開を図っておるわけでございます。具体的にその内容として出てまいりますものは、国際線の複数社制、また国内線におけるダブルトラックあるいはトリプルトラック化、そして現在御審議をいただいておりますこ……
○橋本国務大臣 大変多岐にわたる、しかも基本的な部分についての御質問でありますので、多少の時間をちょうだいをしてお答えを申し上げたいと存じます。 御承知のように、我が国が独立を回復いたしまして後、日本の航空企業を一日も早く国際社会の中で競争にたえられるものにするために日本航空が特殊会社としてスタートをした経緯は御承知のとおりであります。しかしその後の世界の航空業の流れの中で、おかげさまで我が国の航空企業というものもそれぞれに順調な歩みを続けてまいりました。そして今日、まさに昨年の六月、運輸政策審議会から答申をいただいたわけでありますけれども、いわば、従来の国際線を日航一社にゆだね、そして他の……
○橋本国務大臣 現に議員提案がなされ、現在御審議中の法律案につきまして、政府として議員提案をされました理由について答弁をいたすことは本来なら差し控えるべきかもしれません。
しかし、強いて申し上げますならば、全国新幹線鉄道整備法はもともと議員提案により制定されたものであります。その後の改正も、国鉄改革の一環としての先般の国鉄改革法等施行法による改正を除きましては議員立法により措置されてまいりました。今回の改正措置に伴います立法措置もその関連が考慮されたものと私は考えております。
【次の発言】 私は、議員立法で提案をされておりますものにつきまして、なぜ議員立法をされたのかという裏返しの立場からの……
○橋本国務大臣 今我が国は三十八カ国との間に航空協定を締結をいたしておりますが、同時に、我が国との間に航空協定を締結したいという要望をお持ちであるのにもかかわらず我々がこたえていない国の数は三十九カ国に上っております。これはいろいろなこれからの問題があるわけでありますけれども、航空協定の締結に踏み切れないでいる相当数の国を抱えている大きな原因の一つは、我が国の空港事情にあることは御承知のとおりであります。 現在、新東京国際空港の完全空港化に向けての工事が進められておりますが、これが完成をいたしたとしてもすべての需要に到底こたえられる状況ではございません。それだけに、関西国際空港というものにか……
○橋本国務大臣 ちょうど私が就任をいたしまして就任後最初に出席をいたしました公式行事が、今まさに委員が御指摘になりました事故の一周年の現地における追悼式でありました。また、私自身が数名の友人をあの事故で失いましただけに、大変複雑な思いを持ちながらそのときも参列をいたしたわけであります。 この事故の発生以来、運輸省といたしましては、ボーイングの747型機につきまして一斉点検を指示し、また日本航空に対する業務改善勧告、殊に、後部圧力隔壁が破壊いたしましても垂直尾翼などが破壊しないように点検口にカバーの取りつけを行うことの指示、また、尾部構造の損壊により油圧系統の機能が喪失することを防止するため自……
○橋本国務大臣 今委員からお述べになりましたように、このペルシャ湾の事態というものを運輸当局としては極めて深刻に受けとめております。そして、現在既に二百五十三隻の船が被弾をいたしました。その中において日本籍船十一隻が被害を受けております。 私どもが考えて今日までやってまいりましたことは、まず航行中止海域を設定をいたすことでありまして、昭和五十六年の二月以降、北緯二十九度三十分以北への日本船の配船を中止してまいりました。また、五十九年の二月以降、イラン随一の原油積み出し港でありますカーグ島に日本船の配船を原則的に中止をいたしました。しかし、なおかつ本年五月の秀邦丸の被弾事件以降、北緯二十八度線……
○橋本国務大臣 今委員御本人からも申されましたように、四月十八日に委員から衆議院議長あて「日本航空株式会社の経営実態に関する質問主意書」が提出をされました。この質問主意書を拝見いたします時点まで、私どもは日航がその先物予約をどういう状況で行っておったかについては存じておりませんでした。 その理由は、続けて申し上げて恐縮でありますけれども、昭和五十六年に日航法が改正をされまして、予算及び資金計画の認可制が廃止をされましたこと、そして運輸省としてはこの法律の改正の趣旨を踏まえまして、企業経理についてはできるだけ日航の自主性に任せるということで参っておった経緯がございます。今御質問の中にもありまし……
○橋本国務大臣 今委員が御指摘になりましたようなケースを私どもも耳にいたします。そして、オートマチック車の急発進、急加速に係る事故につきまして今まで調べさせてみましたところ、車両の構造あるいは装置の欠陥が直接的に事故の原因となった事例というものは確認をされておりません。
しかし同時に、御指摘のように急発進、急加速の事故及び苦情事例の中に、少数ではありますけれども運転者の誤操作ということだけではどうやっても説明のつきにくい事例があることも事実であります。
【次の発言】 現在、リコールの対象台数として把握をいたしております五千七百三十二台のうち未回収の台数は五百六十二台、回収率が九〇・二%までお……
○橋本国務大臣 大切な点なので正確に申し上げたいと存じます。
先般の御質問を踏まえてもう一度調べ直してみました。本件につきまして、防衛庁から一般的な情報の提供あるいは説明を受けたことはございます。そして、それは五十八年十二月以降しばしばあるようであります。しかしそれは、夜間訓練飛行場の概要あるいは夜間訓練の概要等を含んだものでありますが、協議という内容のものではないと理解をいたしております。
また、現在の状況の中で、運輸省として三宅島にジェット機を就航させた場合の採算性は検討をいたしておりません。
【次の発言】 確かに建設省の関連される部分でもありますけれども、鉄道という立場から、私の方か……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました昭和六十二年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外二件並びに昭和六十三年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)外二件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和六十二年度一般会計予備費予算額二千億円のうち、昭和六十三年一月八日から同年三月三十一日までの間において使用を決定いたしました金額は三百六十四億六千五十万円余であり、その内訳は、災害対策費として、河川等災害復旧事業等に必要な経費等の六件、その他の経費として、療養給付費等負担金等の不足を補うために必要な経費等の十件でありま……
○橋本国務大臣 本院におきましてもたびたび御答弁を申し上げておりますように、私どもは年内に明年度の予算編成を完了いたしたいと考えております。その場合には明年度予算編成の前提となります明年度の税収をそれ以前に確定をいたさなければなりません。今月の中旬過ぎにはこれを確定するわけでありますので、その時点までが政府として次年度の税制改革大綱を決するとき、すなわち、消費税の見直しにつきまして法律を改正する必要のあります見直し内容というものは、その時点までに確定いたすということであります。
【次の発言】 例えば表示の問題等がよく御論議になります。こうしたものにつきましては、これはもともと法律事項ではござい……
○橋本国務大臣 先般、大蔵大臣を拝命いたしました橋本でございます。御承知のとおりの未熟者でありますが、どうぞよろしく御指導をお願いいたします。 幸いにも我が国経済は現在物価が安定する中で、極めて息の長い景気拡大を続けるなど、まことに良好な状態にあります。しかしながら、来るべき高齢化社会に備え、国際社会における責任に備えていくための解決すべき課題は多く、その責務の重大さを痛感いたしております。 私といたしましては、まず新税制、とりわけ消費税の円滑な実施に努めるとともに、平成二年度予算においては財政改革の第一段階である特例公債依存体質脱却の実現を図るなど、今後の財政金融政策の運営に遺漏なきよう……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 国家公務員等共済組合法の年金につきましては、さきの昭和六十一年四月より実施されました年金制度の改正におきまして、公的年金一元化を展望し、年金給付の設計等が厚生年金と基本的に同様のものとされたところであります。 このたび、政府は、厚生年金につきまして、財政再計算に伴い年金給付の改善等の措置を講ずるとともに、平成元年度の特例として年金額の改定を行うことを内容とする法律案を別途提出しており、国家公務員等共済組合法の年金につきましても、厚生年金と同様、年……
○橋本国務大臣 今、堀委員から非常に過去を振り返りながら、しかも財政と社会保障両面のベテランとしての御意見を拝聴しておりました。 そして、はしなくも今思い出しましたのは、たしか昭和四十年代の半ば過ぎ、社会保障制度審議会におきましてこの国鉄共済が必ず財政破綻を来すという議論、これは党派を超えて国会側の委員も、また学識経験委員からも提出をされた意見に対して、当時、残念ながら十分な資料が提供をされないままに、他の共済の答申はある特定の日取りにまとめていただきましたけれども、国鉄共済についてのみ答申が何日間かずらされた事件がございました。たしか委員も当時おられたと思います。 そして私は、これは政府……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました前払式証票の規制等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 前払式証票、なかんずくプリペイドカードは、利便性に富む決済手段として、近年、種々の分野で急速に普及し始めており、今後の一層の普及が見込まれております。 このような状況に対応して、前払式証票の購入者等の利益を一層保護するとともに、前払式証票に係る信用の維持を図るためには、その法制度の整備改善を図ることが緊要となっております。 したがいまして、昭和七年に制定された商品券取締法の全部を改正することとし、ここに本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の……
○橋本国務大臣 この修正案につきましては、政府としてはやむを得ないものと考えております。
【次の発言】 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましては、御趣旨を踏まえまして十分検討いたしたいと存じます。
○橋本国務大臣 今、お尋ねの前に、ちょっと一点、私の方から事実関係として申し上げておきたいことがございます。 先ほど取引高税の話を例示に出されたわけでありますが、この取引高税はシャウプ勧告の中で廃止に触れられておりまして、シャウプ税制という全体税制を見直す中で、取引高税廃止の財源手当てがきちんと行われているものでありまして、今御指摘のように、ただ単に取引高税をやめたという経緯でないということだけは申し上げなければなりません。 それと同時に、確かに御指摘のように、キャピタルゲインの絡みの問題は事実問題として我々の認識にもあるわけであります。ですから、従来原則非課税になっておりました株関係の取……
○橋本国務大臣 今米沢委員の御指摘でありますが、税制改革をやり直すという考えは、私は少なくとも責任者としてとっておりません。今総理からも述べられましたように、私ども参議院選を戦い抜きまして、その中で本当に厳しい国民からの御批判を浴びてまいりました。殊に私は責任者として国民に対してお話を申し上げるときに、リクルート事件を初めとする政治不信というものが自由民主党に一身に集まる中で、いかにどういうお話をしようとしましても、リクルート事件に対するおわびと、そのおわびの言葉を踏まえての政治改革についての取り組みを申し上げ、それなりの御納得をいただかない限り、後の話に耳を傾けていただけないという情けない思……
○橋本国務大臣 今、具体的なお尋ねの中身につきましては農水大臣から御答弁がありましたので、恐らくそのプロジェクトチームの結論がまとまり次第、何らかの御相談があろうと思います。これに対して誠実に対応していきたいということを申し上げます。 ただ同時に、今委員が提起をされました一例、これは一つの象徴的な例でありますけれども、同時に私どもとして今考えなければならないことは、農業の世界においても我々は高齢化社会への対応というものを考えなければならないということであります。現在、六十歳以上で後継者のない農家が全国に六十一万戸あると言われております。これからこの方々が何年農業をお続けいただけるのかわかりま……
○橋本国務大臣 今委員が御指摘になりましたように、先週末のニューヨーク株価がアメリカ、ユナイテッド航空の親会社でありますUALに買収を提案しておりますグループの資金調達が困難になりました状況をきっかけとしまして、プログラム売りを中心にして引け間近に売りが殺到したということから、今委員が御指摘になりましたように、対前日比百九十ドル五十八セント安、六・九%安という数字が出てまいりました。それを受けましたきょうの東京市場の寄りつきは、委員が御指摘のような数字でありますけれども、一時期五百三十八円十五銭の下落でありましたものが、今三百三十七円程度まで戻っておりまして持ち直しておるようであります。 こ……
○橋本国務大臣 基本的には、私は、受益と負担のバランスを考えながら、そのときの情勢のもとにおいて国民的な選択が行われるべき課題であると考えておりますけれども、今後、やはり高齢化社会の進展などに伴いまして国民負担率は長期的にはある程度上昇することは御指摘のとおりであろうと思います。ただ、臨時行政調査会などの答申の中におきましても、その上昇は現在のヨーロッパの水準等をできるだけ下回るようにという御指摘をいただいているわけでありまして、そうした考え方をとり続けるべく今後とも最大限の努力をしてまいりたい、そのように考えております。
【次の発言】 委員御指摘のように、税体系の中で負担が給与所得を初めとす……
○橋本国務大臣 まず、委員がそれだけの回数を重ねて、少しでも多くの意見を吸収しようと努められたこと自体に対しても敬意を表したいと思いますし、その中からそれを踏まえての今の御質問でありますので、私もできるだけ率直なお答えを申し上げたいと思うのであります。 第一点について申し上げたいと思いますのは、税制というのは不断の見直しを必要とするものであります。しかし同時に、根本的な大きな改革というのは、よほど状況の安定したときでなければ、国民生活に与える影響等非常に多大でありますから、なかなかできるものではございません。その意味におきましては、今国民経済の非常に安定しております時期、税制改革というものに……
○橋本国務大臣 今委員が御指摘になりました問題点は、まさに前回の大改正の際に、自由民主党の中において法律案を検討いたしましたときにも随分論議になりました点であります。しかしそのとき、委員も含め党は、御承知のようにこれを提出することに踏み切り、そして可決をすることに踏み切ってまいりました。 と申しますのは、既裁定年金のうちで、確かに委員がおっしゃるようなケースというものは論理的に当時から予測し得るケースであったわけでありますけれども、そのとき皆がそれなりに、不満を残しながらも合意をいたしましたのは、実際に現に受けておられる年金額が減額をされるわけではない、その水準は維持されるという点に救いを見……
○橋本国務大臣 今委員から御指摘がございましたけれども、パチンコ業者の方々について申し上げますならば、現金商売であるということから税務当局の努力にも限界がありまして、売り上げの実態や資金の支出先など正確になかなか把握をすることが困難な場合が多いようでありますけれども、税務当局としてはそういうことは言っておられないわけでありまして、実態を解明するべく一生懸命現在も努力をいたしております。 これから先、これはもうパチンコ業界だけではありません。課税上問題があると認められるものに対しましては、今後ともなお一層資料収集あるいは調査手法の開発などに努めまして、深度のある調査を実施することによって課税の……
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