橋本龍太郎 衆議院議員
39期国会発言一覧

橋本龍太郎[衆]在籍期 : 30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-|39期|-40期-41期-42期-43期
橋本龍太郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは橋本龍太郎衆議院議員の39期(1990/02/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は39期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院39期)

橋本龍太郎[衆]本会議発言(全期間)
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第118回国会(1990/02/27〜1990/06/26)

第118回国会 衆議院本会議 第3号(1990/03/02、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 平成二年度予算の御審議をお願いするに当たり、今後の財政金融政策の基本的な考え方につき所信を申し述べますとともに、予算の大綱を御説明いたします。  我が国は、国民のたゆまぬ努力と創意により、二次にわたる石油危機など幾多の試練を乗り越え、今や戦後最長のイザナギ景気にも迫る息の長い景気拡大が続く中、一九九〇年代のスタートを迎えることができました。この間、国際社会に占める我が国の地位は急速に高まり、我が国の諸外国に対する経済的影響や我が国に課せられた責任も飛躍的に増大してきております。  今後、我が国は、これまでの経済的成果を踏まえ、二十一世紀における豊かで安定した社会の実……

第118回国会 衆議院本会議 第6号(1990/03/22、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  本法律案は、租税特別措置について、当面の政策的要請に対応するとの観点から、土地対策、住宅対策、輸入促進策等早急に実施すべき措置を講ずるほか、租税特別措置の整理合理化等を行うものであります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、土地税制につきましては、超短期所有土地等に係る譲渡益重課制度等の適用期限を延長するほか、土地譲渡益重課制度の対象となる土地を事業用資産の買いかえ特例の適用対象資産から除外する等の措置を講ずることといたしております。  第二に、住宅取得促進税制につ……

第118回国会 衆議院本会議 第13号(1990/04/19、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 小川議員からの御指摘にお答えをいたします。  まず、第一点でありますが、御指摘の消費税見直しによる減収額一兆二千八百億円と言われましたものは、昨年末、自由民主党において「消費税の見直しに関する基本方針」をおまとめになりました際、自由民主党で試算をされたものでございます。この計数につきましては、消費税の非課税範囲の拡大などによる減収額一兆一千四百億円に、消費税見直しに伴います関連措置として手当てをされました公的年金等控除額の引き上げ及び特定事務用機器の即時償却の適用期限の延長などによります減収額一千四百億円を加えたものであると承知をいたしております。したがいまして、昨……

第118回国会 衆議院本会議 第22号(1990/06/05、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 北川議員からの御質問のうち、一番最初にお答えをいたすべき、二十一世紀初頭及びその後における国民負担率につきましては、先刻総理が御答弁をされました。  そこで、今後の国民負担の水準を考えてまいります上で、社会保障との関係をどのように考えていくかということは、確かに議員の御指摘どおり大切な問題であります。今後の高齢化社会の進展などに伴いまして、社会保障にかかる費用も増大していく、当然考えられることでありまして、これに伴い、国民負担率も長期的にはある程度上昇するものと考えられますが、新行革審答申、また財政審報告の趣旨などを踏まえ、国民負担率の上昇を極力抑制すべく今後とも最……

第118回国会 衆議院本会議 第24号(1990/06/08、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 外口議員にお答えを申し上げます。  私に与えられました御質問は二点でありまして、一つは、高齢社会というものを考えるとき必要な財源確保について国の責任と、こういう御指摘でありました。  政府としては、地方と連携のもとに、今後ともこれらの指針に沿った施策の順調な発展、実現に努めることとしております。その中において、財政当局としても、各般の制度、施策の見直しなどの財源捻出努力を重ねながら、各年度の予算編成でできる限りの努力を払いたいと考えております。  また、もう一点は、市場原理と公的サービスの対応についてであります。  「高齢者保健福祉推進十か年戦略」の大きな柱であるい……

第118回国会 衆議院本会議 第25号(1990/06/11、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) ただいま議題となりました消費税法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  御承知のように、先般の税制改革は、それまでの税制が持っていたさまざまなゆがみやサラリーマン層を中心とする重税感を是正するとともに、高齢化の進展を踏まえ安定的な税体系を確立することを目的として行われたものであります。  この税制改革は国民の長期的、全体的利益にかなう正しい選択であったと確信しており、新しい税制の一層の定着を図ることが重要な課題であると考えております。  先般の税制改革の一環として創設された消費税は、昨年四月実施以来の経済動向や申告・納付などの状況を見……

第118回国会 衆議院本会議 第28号(1990/06/19、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 私についてのお尋ねは、国有林野事業についてでございました。  国有林野事業につきましては、基本的には独立採算で運営すべきものとされておりますが、現下の厳しい国有林野事業の財政状況、財務状況にかんがみまして、臨時的なものとして一般会計からの繰り入れを実施しているところであります。  先ほど農林水産大臣からの御答弁にもありましたように、現在林政審議会におきまして、林政の新たな展開と国有林野事業の抜本的改革に向けて検討を行っておられるということでありますが、いずれにいたしましても、引き続き徹底した自主的な改善努力と所要の財政措置によりまして、国有林野事業の経営の健全性確保……


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第120回国会(1990/12/10〜1991/05/08)

第120回国会 衆議院本会議 第1号(1990/12/10、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 平成二年度補正予算の御審議をお願いするに当たり、当面の財政金融政策の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、補正予算の大綱を御説明いたします。  最近の経済情勢について見ますと、世界経済は、総じて持続的な成長を続けておりますが、緊張が続いている湾岸情勢やドイツの統一、ソ連・東欧諸国における改革の動きが世界経済に及ぼす影響については、引き続き十分注視していく必要があります。湾岸情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇が先進国経済に及ぼす影響につきましては、前二回の石油危機に比べ、各国とも石油に対する依存度が低下していることなどから、相対的に小さなものにとどまると見込……

第120回国会 衆議院本会議 第6号(1991/01/25、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 平成三年度予算の御審議をお願いするに当たり、今後の財政金融政策の基本的な考え方につき所信を申し述べますとともに、予算の大綱を御説明いたします。  昨年八月のイラクによるクウェートへの侵攻以来緊迫が続いておりました湾岸情勢は、先般の国際連合安全保障理事会決議に基づく関係諸国による武力行使により、さらに重大な局面を迎えました。  政府といたしましては、湾岸地域における戦闘行為が早期に終結し、中東において永続性のある平和と安定が一日も速やかに達成されることを強く望むものでありますが、先般、国際的平和と安全を回復するための関係諸国の行動に対し、国際連合安全保障理事会決議に従……

第120回国会 衆議院本会議 第7号(1991/01/28、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 私からは四点、石田委員長に総理の答弁を補足させていただきます。  まず第一は、多国籍軍への追加支援の財源につきまして、歳出の節減合理化でできる限りの努力をすべきであるという御指摘であります。  確かに、歳出の節減合理化は政府としても常に心がけていかなければならない大切なことでありますが、今般の追加支援というものの財源につきまして考えてまいりますと、連年にわたりまして行財政改革を進めてまいります過程において、歳出の削減につきましては毎年の予算編成や執行過程で常に努力をしてまいりましたところであります。そして、例えば年金でありますとか医療制度の改革とか、地方財政対策の改……

第120回国会 衆議院本会議 第8号(1991/01/29、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 大内委員長に総理の御答弁を補足してお答えを申し上げます。  歳出の節減合理化と申します点は、これは政府としても常に心がけていることであります。しかし、今回の追加支援の財源について、歳出の削減あるいは行政改革をもってその財源に充てるべきではないかという御意見に関しましては、連年にわたり行財政改革を進めてくる過程におきまして、歳出の削減については、毎年の予算編成や執行過程で常に努力をしてまいったところでありまして、例えば、年金、医療制度の改革、あるいは地方財政対策の改革、あるいは食管制度の改革といったぎりぎりの節減合理化措置を続けてまいったところであります。また、各種の……

第120回国会 衆議院本会議 第10号(1991/02/12、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) ただいま議題となりました国の補助金等の臨時特例等に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  本法律案は、最近における財政状況及び社会経済情勢並びに累次の臨時行政調査会及び臨時行政改革推進審議会の答申等の趣旨を踏まえ、財政資金の効率的使用を図るため、平成元年度の国の補助金等の整理及び合理化並びに臨時特例等に関する法律に盛り込まれた措置のうち、平成二年度末に期限が到来するすべての暫定措置について、改めて一体的、総合的検討を行い、所要の立法措置を定めるものであります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、平成二年度まで暫定措置が講じられてきた事業に係る補助率等に……

第120回国会 衆議院本会議 第11号(1991/02/21、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  本法律案は、租税特別措置について、土地基本法の理念を踏まえ、土地に関する税負担の適正公平を確保しつつ土地政策に資するという観点から土地税制を見直すとともに、当面の政策的要請に対応するとの観点から住宅対策、中小企業対策等早急に実施すべき措置を講ずるほか、租税特別措置の整理合理化等を行うものであります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、土地税制につきましては、個人の土地等の長期譲渡所得に対する税率を引き上げる一方、国または地方公共団体への土地等の譲渡、優良住宅地の造成……

第120回国会 衆議院本会議 第13号(1991/02/25、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 政府は、さきに平成三年度予算を国会に提出し、御審議をお願いいたしているところでありますが、このたび一般会計予算及び国債整理基金特別会計予算について、所要の政府修正を行うことといたしました。  ここに、その概要を御説明いたします。  第一は、一般会計歳出予算におきまして、臨時特別公債に係る償還財源の国債整理基金特別会計へ繰り入れ二千十七億円を修正増加するとともに、この財源に充てるため、防衛関係費十億円、公務員宿舎施設費七億円及び予備費二千億円を修正減少することといたしたことであります。また、防衛関係費に係る国庫債務負担行為を修正減少することといたしております。  第二……

第120回国会 衆議院本会議 第14号(1991/02/26、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) ただいま議題となりました湾岸地域における平和回復活動を支援するため平成二年度において緊急に講ずべき財政上の措置に必要な財源の確保に係る臨時措置に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  湾岸平和基金に対する新たな九十億ドルの拠出のための財源措置につきましては、従来の特例公債によることなく、平成二年度において税外収入の確保等を行うとともに、平成三年度一般会計予算の歳出予算等の節減を図り、なお不足する財源については、臨時的に国民の皆様方にも広く御負担をお願いせざるを得ないとの考え方から、一年限りの税制上の措置を講ずることとしたものであり、歳出予算等の節減による財源及び……

第120回国会 衆議院本会議 第16号(1991/03/05、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 遠藤議員に二点お答えを申し上げます。  地価税につきましては、土地基本法を踏まえまして、土地の資産価値に応じた負担を求めるに当たり、地域を問わず国内において納税者が有するすべての土地の資産価値の合計額に対して基礎控除を適用した上で、負担を求めるものでありますこと、また、土地の資産価値の評価につきましても、統一的な評価水準に基づいて負担を求める必要がありまして、具体的には全国の土地について毎年評価がえが行われる相続税評価によることが適当であること、こうしたことから国税として創設するところでございます。  なお、地価税は、課税最低限の設定、居住用地の原則非課税によりまし……

第120回国会 衆議院本会議 第17号(1991/03/07、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 須永議員にお答えを申し上げます。  平成三年度の地方財政収支見通しては、歳入面におきまして地方税、地方交付税の高い伸びが見込まれます一方で、歳出面におきましては国・地方などを合わせました公共投資の伸びを確保するため、投資単独事業の大幅な伸びを見込むほか、高齢者福祉や社会資本整備のための所要の歳出を見込んでおります。このような円滑な地方財政運営のための所要の交付税総額を確保いたしましてもなお大幅な財源余剰が見込まれますことから、地方財政の中期的な健全化を図りますために、まず、交付税特会借入金の繰り上げ償還を行うなど、地方財源不足時代に生じました特例的な借金の返済を実質……

第120回国会 衆議院本会議 第18号(1991/03/12、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) ただいま議題となりました地価税法案の趣旨を御説明申し上げます。  この法律案は、土地税制改革の一環として、土地基本法に定められた土地についての基本理念にのっとり、土地に対する適正公平な税負担を確保しつつ、土地の資産としての有利性を縮減し土地政策に資するため、土地の資産価値に応じて負担を求める地価税を創設するものであります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、地価税の納税義務者は、国内にある土地及び借地権等を有する個人または法人としております。  第二に、課税の対象は、個人または法人がその年一月一日の課税時期において有する土地等としております。  第三に、非……


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第121回国会(1991/08/05〜1991/10/04)

第121回国会 衆議院本会議 第2号(1991/08/07、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 加藤議員にお答えを申し上げます前に、この場を拝借し、こうした御質問をちょうだいするに至りました一連の問題につき心からおわびを申し上げます。本当に申しわけありません。  加藤議員から私に与えられました御質問は、証券会社や証券市場に対する信頼を回復するためにどのようなことを考えているかということでありました。多少の時間をちょうだいさせていただき、お聞きをいただきたいと存じます。  今回の証券会社による特定顧客に対する損失補てんなどの一連の不祥事は、内外の一般投資家の証券市場に対する信頼感を大きく損なったぽかりではなく、特定の顧客だけが有利な取り扱いを受けたのではないかと……

第121回国会 衆議院本会議 第3号(1991/08/08、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 昨日、御答弁に立ちました最初に、おわびの言葉から始めさせていただきました。きょうも同様の気持ちで御答弁をさせていただきたいと思います。  戸田議員から御指摘いただきました補てんの公表関係についての問題に、まずお答えをいたしたいと思います。  証券会社に対しましては、従来から証券会社の業務運営、財産経理の状況及び法令の遵守状況等を総合的に把握するために、定期的に検査を行ってまいりました。その中で、証券会社からは、一九九一年三月期につきましては損失補てんはないという報告を受けてはおりますが、今般、一九九一年三月期及び当期の事後的な損失補てんの有無について把握する目的で、……

第121回国会 衆議院本会議 第10号(1991/09/20、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) ただいま議題となりました証券取引法及び外国証券業者に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  今回の証券会社による大口法人顧客等に対する損失補てんは、免許会社としての規範に著しく反するものであり、こうした行為により一般の投資者の証券市場に対する信頼が大きく損なわれました。  本法律案は、市場の公正性と健全性に対する投資者の信頼を確保するため、有価証券の売買等によって生じた損失の証券会社による損失保証、損失補てんを禁止する等の措置を講ずるものであります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、損失保証、損失補てん等を禁止することといたしてお……

第121回国会 衆議院本会議 第11号(1991/09/24、39期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(橋本龍太郎君) 総理の御答弁、私から一点補足をさせていただきます。  国連平和維持活動等に対する協力に関する法律案に基づく国際平和協力業務などに係ります経費についてのお尋ねであります。  これは、各業務を所管する組織の別などに従い、これを予算措置することとしておりまして、本法律案成立後の状況を踏まえまして、必要があれば実施計画を定め、海外派遣などを行うことになっております。ですから、仮に必要が生じました場合は、その具体的な予算措置につきましてもその時点で適切に対応することとなると考えております。  議員からは防衛費に関連してお尋ねをいただいたわけでありますが、最近の国際情勢、厳しい……

橋本龍太郎[衆]本会議発言(全期間)
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第118回国会(1990/02/27〜1990/06/26)

第118回国会 決算委員会 第2号(1990/04/25、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 昭和六十二年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、昭和六十二年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計におきまして、歳入の決算額は六十一兆三千八百八十七億六千九百五万円余、歳出の決算額は五十七兆七千三百十一億四千百五万円余でありまして、差し引き三兆六千五百七十六億二千七百九十九万円余の剰余を生じました。  この剰余金は、財政法第四十一条の規定によりまして、一般会計の昭和六十三……

第118回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第2号(1990/06/11、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました消費税法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  御承知のように、先般の税制改革は、それまでの税制が持っていたさまざまなゆがみやサラリーマン層を中心とする重税感を是正するとともに、高齢化の進展を踏まえ安定的な税体系を確立することを目的として行われたものであります。  この税制改革は国民の長期的、全体的利益にかなう正しい選択であったと確信しており、新しい税制の一層の定着を図ることが重要な課題であると考えております。  先般の税制改革の一環として創設された消費税は、昨年四月実施以来の経済動向や申告・……

第118回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第3号(1990/06/12、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 第一次大平内閣の閣僚として、今加藤委員が述べられました、非常に厳しい状況の中でついに大平総理が持論を撤回するに至られた経緯を閣内で見ておりました者として、今改めてその当時を思い起こしております。その上で今の委員の御質問にお答えするとすれば、私は二通りの答えになると思います。  現在、衆参両院において与野党の勢力はいわゆる逆転現象と言われる状況にあり、国会全体としての与野党の力関係というものはバランスをしておると思います。この以前の状況、すなわち与党が衆参両院において圧倒的な多数を持っておりました時期、私は、その新税を考える責任、推進していく責任、これは大きく政府・与党の責任であ……

第118回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第4号(1990/06/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 平成二年度の国民負担率、これは四〇・四%になっております。そのうち租税負担率が二八・三%、社会保障負担率は一二・一%であります。
【次の発言】 今、手元にありますのが所得税及び住民税でありますので、その二つについて申し上げます。  六十二年九月改正分につきましては、減税額一兆五千億円、内容としては税率十五段階を十二段階に、また配偶者特別控除を創設したという内容であります。また、六十三年十二月改正分二兆四千億円、税率十二段階から五段階に、また人的控除の引き上げ、配偶者特別控除の拡充などでありまして、この両年を合わせまして合計三兆九千億円の減税であります。  また、個人住民税の減税……

第118回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第6号(1990/06/15、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員から御提起がございました問題点、一つは、程度の差こそあれ消費税と類似の各国の税制におきまして免税点あるいは簡易課税のような制度というものはそれなりに存在をいたしております。  今委員はその幅というものに着目して御指摘がございました。ただ、その四千八百億という数字にいたしましても、これはすべての業者がそれぞれに理論的にその適用を受けた場合のいわばリミットの数字であったと私は記憶をいたしております。そして、現実に免税業者の場合に転嫁をしておられない方々の率等々考えてみますと、その数字自体に問題があるように私は思います。  申しわけありませんが、その点につきまして事務方から御説……

第118回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第7号(1990/06/18、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 委員がよく御承知のように、昭和五十年代の前半から、国民の政治に対する要望の中に、税制改正を求める声が次第に大きくなりました。そして五十年代の後半になりますと、税負担が直接税、とりわけ給与所得に対する課税に偏る一方で、消費に対する課税のウエートがだんだん低下をしていく。サラリーマンを初めとして納税者の重税感、不公平感というものがそうした中で次第に高まってまいりまして、税制に対するさまざまなゆがみ、不公平というものが目立つようになり、後半になりますと、政治に対する要望の中の首位を税制改正に対する要望というものが占める状態になってまいりました。  そうした中におきまして、税制改正に対……

第118回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第9号(1990/06/21、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員が指摘をされました他の資産へ資金シフトが起こる可能性というものは、この問題を考える上で非常に大事な論点の一つであると私は思います。今政府においても、いろいろな議論がここまでなされてきたわけでありますけれども、やはり納税者番号というものを考えますためには、制度の前提となる番号をどうするかという視点での検討ばかりではなく、プライバシーの問題でありますとか、制度導入に伴い国民が受忍していただかなければならない煩わしさ、費用等についての国民の理解と合意というものが大切であると申し上げてまいりました。今委員が御指摘になりました問題点も、まさに極めて重要な問題点だと私は思います。

第118回国会 大蔵委員会 第5号(1990/03/22、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 先般、再び大蔵大臣を拝命いたしました。  内外ともに解決すべき課題が多い中、引き続き財政金融政策の運営の任に当たることとなり、その責任の重大さを改めて痛感いたしております。  今後とも政策運営に遺漏なきよう全力を尽くしてまいる所存でありますので、よろしく御指導をお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会におきまして重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。  まず、最近の内外経済情勢について申し述べます。  現在、我が国の経済……

第118回国会 大蔵委員会 第6号(1990/03/27、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました所得税法の一部を改正する法律案、租税特別措置法の一部を改正する法律案、国家公務員等の旅費に関する法律の一部を改正する法律案及び関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、所得税法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  政府は、最近における社会経済情勢にかんがみ、公的年金等控除額及び個人年金保険契約等に係る生命保険料控除額を引き上げる等の改正を行うこととし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、公的年……

第118回国会 大蔵委員会 第7号(1990/03/28、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 金融機関の土地関連融資につきましては、かねてから通達を発出し、特別ヒアリングの実施等を通じまして、投機的な土地取引に対しては厳しく排除するように指導を続けてまいりました。それなりにある程度の効果は出てきたと考えてはおりました。しかし同時に、最近の地価動向を見ますと、大阪圏で極めて著しい地価上昇が続いているほかに、名古屋圏その他の地方圏にもかなりの地価上昇が見られるという状況でありまして、地価上昇の地方への波及がますます強まっているという状況であります。  私どもといたしましては、金融機関の土地取引について、一方ではできるだけ厳しい姿勢をとり続けると同時に、しかし一方では宅地開発……

第118回国会 大蔵委員会 第8号(1990/04/17、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました取引所税法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、最近における先物取引等の実情にかんがみ、取引所税の課税対象及び税率を見直すとともに、納税方法を特別徴収方式に改める等所要の規定の整備合理化を図るため、取引所税法を改正することとし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、取引所税の課税対象は、取引所の市場における先物取引及びオプション取引とし、その税率は、先物取引については万分の〇・一とし、オプション取引については万分の一としております。  第二に、取引所税の納……

第118回国会 大蔵委員会 第11号(1990/05/24、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました国際金融公社への加盟に伴う措置に関する法律及び国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案及び天皇陛下御即位記念のための十万円の貨幣の発行に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、国際金融公社への加盟に伴う措置に関する法律及び国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  国際金融公社は、開発途上国の民間企業に対し、投融資を行っている国際機関であります。また、国際開発協会、いわゆる第二世銀は、低所得開発途上国に対して、無利子による融資を行ってい……

第118回国会 大蔵委員会 第12号(1990/05/31、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました証券取引法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  最近の我が国証券市場における株券等の売買の実情にかんがみ、証券市場の透明性を確保し、投資者保護を一層徹底する観点から株券等の大量保有の状況に関する開示制度を導入するとともに、証券市場の国際化の進展等に伴い、諸外国の制度との調和を図る等の観点から公開買い付け制度の見直し等を行うことが緊要となっております。  したがいまして、証券取引法を改正することとし、ここに本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、株……

第118回国会 地方行政委員会 第12号(1990/05/31、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ちょうど昭和六十一年の十一月に我が国の経済は底を打ったわけでありますが、それ以降既に四十二カ月、岩戸景気と並ぶ長期にわたる景気拡大が続いております。ことし年が明けましてから、債券市場、証券市場あるいは為替市場において多少の乱高下の状況があったわけでありますけれども、それにもかかわらず、現在の我が国の経済情勢を見てまいりますと、国内物価動向判断の基礎となります国内の卸売物価は、四月の前年同月比が〇・七%、極めて安定した状態でありまして、おかげさまで物価が非常に安定して動いております。また、個人消費も四月の大型小売店販売額が前年比一五・七%、非常に堅調に推移いたしておりますし、設備……

第118回国会 予算委員会 第1号(1990/03/07、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 平成二年度予算及び平成元年度補正予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。  まず、平成二年度予算の編成の基本方針及びその概要について申し述べます。  平成二年度予算は、真に必要な財政需要に適切に対応しつつ、財政改革の第一段階である特例公債依存体質からの脱却を実現するとともに、公債依存度の引き下げを図るため、さらに歳出の徹底した見直し、合理化に取り組むことなどにより公債発行額を可能な限り縮減することとして編成いたしました。  歳出面におきましては、今後の高齢化社会に対応するための……

第118回国会 予算委員会 第2号(1990/03/08、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 まず申し上げたいことは、去る二月二十二、二十三の両日における第三回の構造協議におきまして、日本側からは平成二年度の政府予算案につきまして説明をいたしました。その中で、現在内需を中心として景気が力強い拡大基調を続けている、しかも元年度におきましてNTT株式の売却を行わなかったという厳しい財政事情にもかかわらず、NTT活用事業を含む公共事業関係費の総額について引き続き高水準の金額を確保していた、また財投計画等につきましても所要の伸びを確保していたという点につきまして、アメリカ側は率直に評価するという言葉をもってこれにこたえております。また、今後とも中長期的観点から社会資本整備に着実……

第118回国会 予算委員会 第3号(1990/03/22、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 細かい積算の基礎につきまして御説明の必要がありますならば、政府委員から補足をいたさせますけれども、私どもは、現時点において考えられる最善の努力をしてその見積もりを固めたつもりでございます。確かに、ここ数年、歳入の見積もり誤りがいろいろ本院においても御論議の対象となり、結果的に私どもとして遺憾の意を表する事態があったことも事実でありますが、これはある程度不確定なものがあることは委員も御理解をいただけると思いますけれども、私どもとしては、税収を確定する時点におきまして最大限の努力をしてまいったつもりでありまして、平成二年度の補正予算を仮に必要とする時点になりました場合、大蔵省として……

第118回国会 予算委員会 第4号(1990/04/03、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 このたび、平成二年四月一日から五月二十日までの期間について暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について御説明申し上げます。  まず、一般会計について申し上げます。  暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定予算におきましても、暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費のほか、既定の施策に係る経費について行政運営上必要な最小限度のものを計上することとしております。  新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上しないこととしておりますが、生活扶助基準等の引き上げ、国立大学の学生の増募等教育及び社会政策等への配慮から特に措置す……

第118回国会 予算委員会 第5号(1990/04/06、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 政府は、今までも財政法二十九条は尊重してまいりました。これからも当然尊重はしてまいります。
【次の発言】 昨年の参議院選のときには、私も幹事長として消費税の定着をお願いをしつつも、問題があるなら見直しますということを申し上げた責任者でありますので、私からお答えをさせていただきたいと思います。  私どもは、確かに消費税というものを見直します、問題があるなら見直しますというお約束をいたしました。そして、そのお約束に従い、提起をされた問題についてはすべて検討の対象とし、その中から見直し案をまとめてまいりました。そして、その見直し案を御審議をいただき、一日も早い成立を願いますと同時に、……

第118回国会 予算委員会 第6号(1990/04/09、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員から御指摘を受けましたが、今回のG7の声明の中におきまして、世界の金融市場の展開、特に円の他の通貨に対する下落とその世界的な調整過程に対する望ましからざる結果というものが、論議の結果、共同声明の中に盛られ、今後常時その展開について検討していくということで合意を得ることができました。また、為替市場における協力を含めまして、経済政策協調についてのコミットメントを再確認することができました。  今後におきましてどうこれに市場が反応するか、私どもとしてその判断を示すことは許されないことでありますけれども、こうしたセブン各国の共通の認識というものが示されましたことは、ここしばらくの……

第118回国会 予算委員会 第7号(1990/04/10、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 必ずしも私は今の委員の御議論を否定しようとは思いませんけれども、昨年の夏に行われましたセブンの席上、既にその議論は出ておったわけであります。既に欧州の情勢の変化は生じ始めておりました。その兆しは見えておったわけであります。ですから、大変恐縮でありますけれども、私は今とっさに、今回のセブンで初めて世界経済の中における為替市場のあり方というものが論議をされたとは考えておりません。  ただ、今委員が述べられましたように、それがいよいよ現実のものとなり、姿を見せ始め、しかも、西独が大変強気でセブンの席上でも見解を述べておられたわけでありますけれども、両独の通貨同盟というものの実現に対し……

第118回国会 予算委員会 第8号(1990/04/11、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今事務的な説明を申し上げましたけれども、大蔵省としてということでありますならば、実は前内閣時代、高原経企庁長官とよく御相談をし、高原長官が消費者団体等にお会いをいただきますときにも御説明をいただきました考え方としては、総額表示という考え方の中で、総額と本体価格あるいは総額の中に占める税額、あるいはその税額と本体価格、こうしたものを両方表示をしながら、最終的に消費者が支払っていただく金額を明示する方式、こうした総額表示という考え方をとる方がより効果的ではなかろうかということで、そうしたお話を高原長官には随分していただいてまいりました。それは内税ではございません。消費者が支払う全額……

第118回国会 予算委員会 第9号(1990/04/12、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 きのう、嶋崎委員からも国有林についてさまざまな御指摘がございました。そしてまた今、委員から御指摘を受けておるわけであります。  それで、私は今、国有林野特会という制度があり、その中において御論議を進めていただいております中においてお答えをいたしますとすれば、きのう嶋崎委員にお答えを申し上げたのと同様の内容にならざるを得ません。そして、独立採算で経営すべきものとされている状況の中において、平成二年度におきましてもたしか百八十六億でしたか、一般会計からの繰り入れを行い、その経営を助けると同時に、今、林政審で抜本的な改革についての御検討をいただいておるということでありまして、今後にま……

第118回国会 予算委員会 第10号(1990/04/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 これは、経企庁長官は今後作業を御担当いただくお立場から、その作業をするについて必要なチェックポイントを例示をされましたので、あるいは明確を欠いたという御批判になるのかもしれません。しかし、公共投資に対する今後の十カ年計画、今世紀中の目標というものについては、議長省としてアメリカ側と折衝いたしました私どもの役所の立場からいたしますならば、七月の最終報告には数字を入れたものを示すつもりであります。  ただそこで、議員に誤解を受けておるわけではありませんけれども、説明をもう一度させていただきたいのは、これはアメリカ側から押しつけられたものではないということであります。今委員からもお触……

第118回国会 予算委員会 第11号(1990/04/19、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今証券局長が専門家としての答弁を申し上げたわけでありますが、私自身が株の取引というものに余り知識を持ちませんので、証券局長が御答弁を申し上げたとおりの内容であると心得ております。
【次の発言】 消費税の実施の有無にかかわらず、毎年度予算編成に際しましては地方財政計画との調整は十分にいたしてまいっておるわけでありまして、私どもとしては十分対応をいたしてきておると考えております。強いて申し上げますならば、地方自治体は非常に御努力をいただいておりますけれども、なお消費税未転嫁の自治体があると聞いておりまして、これらが完全に定着をしてくれることを願っております。

第118回国会 予算委員会 第12号(1990/04/20、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今主税局長から税制の立場でお答えを申し上げましたが、確かに委員が御指摘になりますように、海外主要諸国を調べてみますと、イギリスにはそうした税制をとっておる部分が一部あるようであります。しかし、そのほかの国においては、西独がかつてドイツ人船員に対する所得税の減免措置を内容とする法律案を提案をしたことはあるが、これは否決をされて不成立だったということのようでありますし、アメリカ、フランス等ではこうした措置を講じていないということであります。そしてその理由は、恐らく私は今主税局長が申し上げたような観点からであろうと存じますし、その点については私も主税局長と同様の見解をとります。  た……

第118回国会 予算委員会 第13号(1990/04/21、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員から御指摘がございました含み資産と言われますもの、これは主として土地を指しての御発言であろうと存じます。土地の含み益に対してはさまざまな御議論があることを承知をいたしておりますし、これに対してどうすべきかということは、先般来本院においても何遍か御論議がございました。  ただ、従来から、実は税制調査会の答申では、所得課税として考えました場合には、いまだ実現していないキャピタルゲインに対する課税であるという御論議が一つありました。また、保有課税として考えました場合、現行の固定資産税や特別土地保有税との関係を整理する必要があるという御指摘もありました。また、企業の生産活動に使わ……

第118回国会 予算委員会 第14号(1990/04/23、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 私は、今委員の御指摘になりました数々の問題点を踏まえながら、防衛庁が内部で検討しておられる状況はそれなりに承知をいたしております。ただ、これから先、やはり安全保障会議を中心にしながら、国際情勢、経済財政事情等を判断しながら考え方を整理していかなければなりません。ただ、院におきましてのGNP一%論議が長く続きました後に、この変わる姿をどうするかということから総額明示方式というものが検討され今行われておるわけでありまして、私どもといたしましては、防衛力関係の費用といえども予算上聖域ではないという姿勢はとりつつも、やはり総額明示方式のように国民に御安心のいただける手法は大切なこと、そ……

第118回国会 予算委員会 第15号(1990/04/24、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 これは私からお答えするのが適切かどうかわかりませんけれども、例えば公共投資につきまして、御承知のようにアメリカ側のアイデアとしてはGNP対比一〇%という数字を出し、そのほかに例えば建設公債を限度いっぱい出すべきだとか、いろいろなアイデアを今まで言っておりました。それに対して日本の態度として、そうした言い分は拒否しつつ、社会資本整備についての重要性は日本自身の問題としてそれを認め、公共投資の十カ年計画とそれぞれの長期計画をまとめていくという答えを出しております。  ただ、それでアメリカ側がGNP一〇%という考え方を捨てるかと言われれば、恐らくアメリカ側にはいつまでもそういう議論を……

第118回国会 予算委員会 第16号(1990/04/25、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 既によく委員が御承知のように、消費税の実施前に心配されました各種の懸念につきまして、実施後一年余りの実体経済の現実、また政府の各種取り組みについて、まとめてそれでは御報告をさせていただきたいと思います。  まず第一に、よく言われましたことは逆進性であります。私どもは、この逆進性というものにつきましては、一つの税目のみを取り上げて議論すべきものではないということを申し上げてまいりました。そして、所得税を含めた税体系全体、さらには社会保障制度など歳出面まで含めた財政全体で判断すべきものであると申し上げてきたところであります。  今回は、この消費税の導入に当たりまして、他方で大幅な所……

第118回国会 予算委員会 第17号(1990/05/09、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今経済企画庁長官は比較的短いレンジでの変化についてお触れになりましたけれども、例えば昭和四十年度ぐらいから今日を考えてみますと、住宅、下水道あるいは環境衛生、公園など生活関連は、当時一般公共事業に占めるシェアが九%でありましたものが平成二年度におきましては二七・八%までふえているといった形で、着実な変化はしているわけです。  ただ、委員が御指摘になるように、私どもが国民生活の質の向上という視点からこれを見直すときに、当然、従来とは違った発想はあっていいものと思います。ただ、同時に、公共事業の分野について、常に、例えばそれではこの分野をある程度抑えてこちらに回してよろしいかと問い……

第118回国会 予算委員会 第18号(1990/05/17、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 このたび、暫定補正予算を提出いたしましたが、その概要について御説明申し上げます。この暫定補正予算は、既定の暫定予算に追加し、あわせてこれを平成二年四月一日から六月八日までの期間に係る暫定予算とするためのものであります。  まず、一般会計について申し上げます。  暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定補正予算におきましても、既定の暫定予算に準じて、補正後暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費のほか、既定施策等に係る経費について行政運営上必要最小限のものを計上することとしております。  新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上し……


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第119回国会(1990/10/12〜1990/11/10)

第119回国会 国際連合平和協力に関する特別委員会 第3号(1990/10/25、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 まだ事務的に検討中の段階でありまして、具体的に申し上げられる状況まで詰まっておりませんが、御指摘のような点は私どもとしても非常に心配をいたし、事務的に注意を喚起をいたしております。  なお、補足をいたしますならば、例えば国家公務員のドクターの場合、医療職の給与表、これには民間との較差を埋めるための調整手当も支給されておるわけであります。そうした点をも十分頭の中に入れながら、事務方同士の論議を見守っております。十分チェックをいたすつもりであります。
【次の発言】 先日予算委員会でもお答えを申し上げましたが、この法律が通過、成立をいたしました段階でどのような業務が出てくるのかは、現……

第119回国会 国際連合平和協力に関する特別委員会 第4号(1990/10/26、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今、基本的に国連局長が答弁をされたことに尽きると思います。  ただ、問題は、今委員が提起をされましたのは、主として国家公務員を中心としてお述べになったわけでありますが、実は、この手当並びに、例えば医療費と例示を挙げられましたようなケース、地方公務員が協力隊に応募をしていただいた場合、地方公務員の給与体系と国家公務員の給与体系との違いがございます。また、お医者さんあるいは看護婦、看護士さん、民間から応募をしていただきました場合、それぞれの方々が現に得ておられる収入とこの関係をどうするかとか、技術的には相当な問題がございます。  いずれにしても、問題意識を持ちながら誠実に対応してま……

第119回国会 国際連合平和協力に関する特別委員会 第5号(1990/10/29、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員から経過というお話でありますが、経過そのものはむしろ私どもよりあるいは外務大臣の方にお答えをいただいた方がよいのかもしれません。  ただ、御承知のように、イラクのクウェートに対する侵略が始まりまして、我が国として最初にとりました手段は、クウェートの日本国内にあります資産の凍結という措置でありました。そしてその後、国連の安全保障理事会決議というものを受けまして、順次の貢献策というものに対しての骨格が決まっていったわけであります。  ただその中で、御承知のようにエアリフトあるいはシーリフトに代表されます物あるいは人の協力の問題、多国籍軍に対する資金協力と二つの問題があったわけ……

第119回国会 国際連合平和協力に関する特別委員会 第6号(1990/10/30、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 とっさの御質問でありますので、私なりに考えてみましたが、まず第一に、自衛隊の本来の任務として我が国の国土、すなわち領海、領空を守る、そのルールが確定しておることは委員も御承知のとおりであります。そしてそのうちにおきまして、船舶並びに航空機はそれだけの航続距離を持つものでありますから、確かに領海、領空の範囲を超えますけれども、それにもおのずから一定の限界があることは御承知のとおりであります。同時に、防衛計画の大綱において我が国の国防の方針というものは定められておるわけでありまして、その中に平和協力業務が将来どう位置づけられるかは私はわかりませんけれども、少なくとも今日の時点におい……

第119回国会 国際連合平和協力に関する特別委員会 第7号(1990/10/31、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 二段に分けてお答えをさせていただきたいと思います。  まず、当初八月三十日に発表いたしました十億ドルの協力についてでありますが、外交当局の判断及び厳しい財政事情というものを踏まえながら、緊急に必要となる輸送協力、医療協力、物資協力及び資金協力に係る経費についての検討を行い、その若干部分を既定予算から支出すると同時に、去る九月二十一日の閣議において予備費の使用の決定を行ったところでありまして、その内訳は、輸送協力として政府が民間の航空機、船舶を借り上げ、輸送協力を行うための経費として百十八億円、医療協力、百名を目途に医療団を緊急に派遣する体制を整備するための経費として九億円、また……

第119回国会 国際連合平和協力に関する特別委員会 第8号(1990/11/05、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員からお話がありましたように、大蔵省として、人道上の見地から、在イラク邦人向けの合理的な範囲内における生活費の送金は認めるという姿勢を今日までとってまいりましたが、九月下旬以降、我が国を含めてイラクに対して資産凍結を行っております国についてイラク国内で預金の引き出しが認められませんでしたために、我が国から送金をされたという例はございません。しかし、その後、外交当局の非常な御努力をいただきました結果、十月中旬からは既存の預金の中から一企業当たり一カ月一万イラク・ディナール、約五百万円でありますが、引き出しが可能になってまいりました。このような状況を踏まえて、大蔵省の立場として……

第119回国会 国際連合平和協力に関する特別委員会 第9号(1990/11/06、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 確かに政府は当初、多国籍軍に対する資金協力として十億ドルの拠出を八月三十日に公表をいたしました。そしてその十億ドルにつきましては、一部既定経費から支出をいたしておりますが、その大部分につきましては、去る九月二十一日の閣議におきまして予備費使用を決定いたしております。また、その後情勢の緊迫化が続く中で、九月十四日、今後の中東情勢の推移などを見守りながら新たに十億ドルを上限として追加的に協力を行う用意がある旨を表明をいたしました。しかし、この財源につきましては、現時点におきましても直ちに決定をするだけの状況にはございませんので、現在も、その後の中東情勢の推移というものを見守りながら……

第119回国会 予算委員会 第1号(1990/10/19、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今、予算の関連についてお尋ねがありましたけれども、まず第一に、その平和協力業務というものにつきましては、この法律が成立をいたしました後、その情勢を見、必要があった場合に実施計画が定められ、海外派遣等が行われることになるわけでありますから、現時点でどのくらいの費用がかかるかを見積もることは困難であります。  また、事務的な経費につきましては、いわば事務局的な経費につきましては、内閣官房または総理府の経費が充当されるものと心得ております。


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第120回国会(1990/12/10〜1991/05/08)

第120回国会 決算委員会 第5号(1991/05/14、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 せっかくおだてていただいたのですけれども、なかなか花になりにくいのです。  と申しますのは、これも委員がよく御承知のように、この旅費法の制定当時、級別が十一段階に分かれておりました。それを今まで努力を重ねながら六段階にまで圧縮をしてきたわけであります。そして、委員はその経緯をよく御承知で御質問になっておられるわけですが、私ども、昨年、旅費法の改正をいたしまして、旅費支給額を現行の時点にまで引き上げ改定をいたしました。私は、現時点において、これはより適正なものになったと考えておりますけれども、今後ともに実態に即して考えていきたいと思います。  ただ、今委員がお述べになりましたよう……

第120回国会 大蔵委員会 第2号(1991/02/06、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 先般、再び大蔵大臣を拝命いたしました。  内外ともに解決すべき課題が多い中、引き続き財政金融政策の運営の任に当たることとなり、その責任の重大さを改めて痛感いたしております。今後ともに財政運営に遺漏なきよう全力を尽くしてまいる所存でありますので、どうぞよろしく御指導のほどをお願い申し上げます。  今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。  まず、最近の内外経済情勢について申し述べます。  現在、我が国経済は、設備投資と……

第120回国会 大蔵委員会 第3号(1991/02/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今、日銀のお話を承りながら、お金は自然についてくる、我が身に引き比べてそういうふうについてくるものなのかなと思いながら拝聴いたしておりました。  その途端に今の委員の御指摘でありまして、そのお金がお金のままで動くのと商品に変化をして動くのとというお尋ねでありますけれども、私は、いずれにせよどこかの場所でそのお金は、物であるかサービスであるか、どういう形であれ動いていくと思います。たまたま今委員は、そのお金が 国内で動いた場合を例に挙げられましたが、先ほどの日銀のお答えの前の委員の設問から通して考えますならば、そのお金は世界経済の中において、いずこであれ、動くことによりそれなりの……

第120回国会 大蔵委員会 第4号(1991/02/15、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 私自身、本会議あるいは当委員会また予算委員会におきまして、それぞれ湾岸に対しまして平和回復のための努力として日本が支出をいたします九十億ドルにつき、考え方を申し述べてまいりました。それは今委員が御指摘のとおりでございます。  しかし、その後、本院における御論議を通じ、また各党からの御意見等をいただきながら、この問題をどう処理していけばいいか本当に悩み続けてまいりました。そして、さまざまな努力により、政府自身も汗をかくべきであるという御指摘にも耳を傾けながら、今私どもとして最終の考え方を整理しつつあります。そして恐らく、何時ごろでありますか、実は私は予算委員会からこちらに直行いた……

第120回国会 大蔵委員会 第5号(1991/02/18、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 後段のお尋ねに対しては、私も本当に正確にわかりませんので、事務方から答弁をさせますけれども、確かに、大変複雑であるという御指摘は、私もそのとおりだと思います。  ただ、私は一時期、党の行財政改革の責任者をいたしておりまして、補助率問題というものについてもいろいろな論議の真っただ中に身を置いてまいりました。その場合に非常に感じましたことは、それぞれの制度がそれぞれの沿革を持ち、そ の中において、関係者の合意を得た補助率の変更というのは、はた目で見るほど簡単には論議の整序ができないものであるということでございます。これは自分自身本当に党の責任者としてやってみまして、過去の経緯を知ら……

第120回国会 大蔵委員会 第6号(1991/02/26、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました湾岸地域における平和回復活動を支援するため平成二年度において緊急に講ずべき財政上の措置に必要な財源の確保に係る臨時措置に関する法律案につきまして、提案の理由とその内容を御説明申し上げます。  湾岸平和基金に対する新たな九十億ドルの拠出のための財源措置につきましては、従来の特例公債によることなく、平成二年度において税外収入の確保等を行うとともに、平成三年度一般会計予 算の歳出予算等の節減を図り、なお不足する財源については、臨時的に国民の皆様方にも広く御負担をお願いせざるを得ないとの考え方から、一年限りの税制上の措置を講ずることとしたものであり、歳出予算等の……

第120回国会 大蔵委員会 第7号(1991/02/27、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 本朝の湾岸危機対策本部の会合におきまして、昨夜までの情勢の報告を受けました。そして、今クウェートが平和を取り戻しつつあるということについては、ほっとする思いが一部にございます。  と同時に、その後、予算委員会そして大蔵委員会と継続いたしまして、本日に入りましてからの状況を私は確認をいたしておりませんけれども、イラク軍がクウェートから撤退を開始したにかかわらず、国連決議の六百六十のみが引用されておりましたことに私どもは非常に危惧の念を持っております。正統な政府が復帰することをイラクは認めたのか、またクウェートという国が独立の主権を持つ国家であることをイラクは認めたのか、さらにクウ……

第120回国会 大蔵委員会 第8号(1991/02/28、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今、私の手元に参っておりますものから申しますと、現地時間の二十七日、日本時間の二十八日でありますが、イラク政府が国連に対し、アジズ外相から安保理の議長あての書簡をもちまして、停戦と対イラク経済制裁等に関する決議六六一、六六五、六七〇の撤廃を条件にして、安保理決議六六二及び六七四を受諾する用意のある旨を通報したということであります。  我が国としては、イラクがクウェート併合無効を宣言する決議六六二及びクウェート侵略及び占領によってもたらされる損害に対するイラクの賠償責任を確認する決議六七四、これを受諾する用意がある旨を表明したことは極めて注目すべきことだ、こう考えております。  ……

第120回国会 大蔵委員会 第9号(1991/03/08、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、租税特別措置について、土地基本法の理念を踏まえ、土地に関する税負担の適正公平を確保しつつ土地政策に資するという観点から土地税制を見直すとともに、当面の政策的要請に対応するとの観点から住宅対策、中小企業対策等早急に実施すべき措置を講ずるほか、租税特別措置の整理合理化等を行うこととし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、土地税制につきましては、個人の土地等の長期譲渡所得に対する税率を引き……

第120回国会 大蔵委員会 第10号(1991/03/12、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今回の地価高騰に原因を限りました場合は、一つは、東京の都心部における事務所ビル需要の増大、もう一つは、周辺の住宅地における買いかえ需要の増大、さらにこれらを見込んだ投機的取引の増大などの要因が、金融の緩和状況、また土地は有利な資産であるといういわゆる土地神話、こうしたものを背景として複合的に影響を生み、それが周辺部あるいは大阪圏、名古屋圏へと波及してきたものと考えております。しかし、基本的には、過去二回の地価高騰に際してそれなりの対応策を講じてきましたが、土地神話というものに対しては手をつけてこなかった、これがやはり根本的な原因をなしている、今そのように私は考えております。

第120回国会 大蔵委員会 第11号(1991/03/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 別に仙谷委員の見通しに対して異論を唱えるつもりはありません。ただ、私は簡単に申し上げて、政府経済見通しで想定しております実質経済成長三・八%程度というものは、十分達成可能だと考えております。同時に、今委員がお述べになりましたように、個人消費が堅調であることはそのとおりでありますが、企業における設備投資にいたしましても、確かに日本経済の最盛期とでもいいましょうか、ここしばらくの非常に強い、むしろ多少過熱ぎみの投資と言いたい状況から見ると、スローダウンしていることは事実でありますけれども、なお非常に強い足取りであるということには変わりはございません。  殊に、湾岸危機というものが比……

第120回国会 大蔵委員会 第12号(1991/03/15、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました欧州復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律案、関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案及び航空運送貨物の税関手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、欧州復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律案につきまして御説明申し上げます。  この法律案は、別途本国会において御承認をお願いしております欧州復興開発銀行を設立する協定に基づき、我が国が同銀行へ加盟するために必要な措置を講ずることを目的とするものであります。  欧州復興開発銀行は、民主化、自由化を目指した改革が進められ……

第120回国会 大蔵委員会 第13号(1991/04/09、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました日本開発銀行法等の一部を改正する法律案、国民金融公庫法及び沖縄振興開発金融公庫法の一部を改正する法律案、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案及び外国為替及び外国貿易管理法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、日本開発銀行法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  我が国の経済、金融を取り巻く環境変化の中で、政策金融機関においてもその役割を適切に果たすことが期待されておりますが、日本開発銀行等の政策金融機関について、社会資本の整備を適切に進……

第120回国会 大蔵委員会 第14号(1991/04/12、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました地価税法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、土地税制改革の一環として、土地基本法に定められた土地についての基本理念にのっとり、土地に対する適正公平な税負担を確保しつつ、土地の資産としての有利性を縮減し土地政策に資するため、土地の資産価値に応じて負担を求める地価税を創設することとし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、地価税の納税義務者は、国内にある土地及び借地権等を有する個人または法人としております。  第二に、課税の対象は、個人または法人がその年一月……

第120回国会 大蔵委員会 第15号(1991/04/17、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員が御指摘になりましたように、私は、土地政策の本当の基本部分というものは都市計画そのものにある、今日もそのように考えております。そして、例えば旧西独において実施されておりましたような都市計画というものが存在をしていたならば、金融の緩和等の引き金が土地高騰を招いた今回の事態、そうしたものも起こり得なかったという基本的な考え方は変わりません。しかし、税制というものを土地政策の一環として活用するためには土地利用の基本理念というものを確立することが前提だと従来から申し上げてきたわけでありますが、おかげさまで土地基本法が制定され、土地についての基本理念というものが定められますと同時に……

第120回国会 大蔵委員会 第16号(1991/04/18、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 大変大きな角度からの御指摘でありますので、必ずしも的確なお答えができるかどうか自信がありません。しかし、私なりに考えてみますと、一時期の景気低迷の中から日本経済がもう一度成長への道筋をたどろうとしたとき、まず金融が緩和され、それによって需要を喚起しようとした行為そのものは、私は誤りではなかったと思います。そしてそれがその後の地価騰貴とは別に、不動産に対して向けられ、その資金によりまして事業が起こされ、活気を取り戻すきっかけをつくったということについては、私はその功を評価すべきであると考えております。しかし、それがいつの間にか、いわばレールを外れて走り出す中で、一連の御批判を受け……

第120回国会 大蔵委員会 第17号(1991/04/25、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 大変恐縮ですが、その後ろもつけ加えて読んでいただきたいと思います。「しかし高齢化社会を考える時、消費税はどうしても必要な税制であり、今回の税制改革全体の中の大切な柱の一つとして、皆様のご理解を心からお願いいたします。」私は、そこまで全部読み上げていただきたかったと思います。そして、そのとおり、私は政府の直接の責任者として税制改革の一環としての見直しの法案を、私の公約どおりのものを国会に提出をいたしました。参議院で審議未了で廃案になったことは大変残念であります。同時に、委員御自身が協議会の委員でおられますから、協議会の内容について、政府として国権の最高機関にあえて物申すほど私は思……

第120回国会 大蔵委員会 第19号(1991/07/25、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今回の一連の事態全体に対しまして、私どもとして監督不十分の責めを負わなければならないという点につき、まずおわびを申し上げます。  私自身がこの事態を承知いたしましたのは、ロンドンにおけるG7の会合を終了し、その会合から空港に向かう自動車の中に届けられた連絡によってでございました。そして、その時点において報ぜられましたものは、まず、実は暴力団関係と、そして続いて損失補てんの内容だったわけであります。  帰国いたしまして後、直ちに事務方から事情を聞き、その上で記者会見でこの事態に対する我々の考え方ということを申し上げたわけでありますが、今回の、大手証券会社によりまして行われておりま……

第120回国会 地方行政委員会 第7号(1991/04/11、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 公共投資基本計画そのものについて長々と御説明をする必要はなかろうと思いますけれども、地方行政委員会でありますだけに、一点、私どもからこの計画そのものについて申し上げたいところがございます。  御承知のように、昨年終了いたしました日米構造問題協議の中で、日本の公共投資のあり方につきましてアメリカから出されました意見というものは、都市を中心にした公共事業の整備、公共投資の促進ということでありました。そうして、その決着までに相当な時間を要しました最大の原因は、都市集中という状況は、今日本が進めている四全総に基づく多極分散型の国土形成というものにそぐわない考え方であり、我々としてはこれ……

第120回国会 予算委員会 第1号(1990/12/11、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 平成二年度補正予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を申し上げます。  最初に、一般会計予算の補正について申し述べます。  まず、歳出面におきましては、災害復旧等事業費六千二百七十八億円、給与改善費四千五百九十三億円、湾岸平和基金拠出金一千三百億円、貿易保険特別会計へ繰り入れ四百億円、大店法規制緩和関連対策費五百六十八億円、住宅・都市整備公団補給金等一千七百一億円、国債整理基金特別会計へ繰り入れ一千六百七億円、地方交付税交付金六千五百五十七億円等を計上しております。これらによる歳出追加額は二……

第120回国会 予算委員会 第2号(1990/12/12、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今総理から御答弁がありましたように、この評価につきましては、私は資金的な面としては国際的に十分以上の評価を受けておると考えております。  ただ、問題は、ちょうど九月のIMF・世銀総会に参りました際の外国人記者会見の席上でも、遅過ぎる、少な過ぎるといった趣旨からの御質問がございました。ところが、各国と比較をしながら内容を御説明いたしますと、それ以上の質問は出てまいりません。と申しますことは、政府ベースにおいて日本の今回の貢献策というものに対して十分な評価が得られており、また、日本の財政事情の中において我々としてもぎりぎりの決断を迫られる中で決断をしたものでありますから、それだけの……

第120回国会 予算委員会 第3号(1990/12/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員からのお尋ねでとっさに私が考えてみますと、一概にそうした類型を示すことは極めて困難であろうと思います。  これは直接委員のお尋ねに例示として適切かどうかわかりませんけれども、例えば金額ということだけをとりますならば、恐らく私は国の予算の項目の中で、例えば国民健康保険の事務費負担分などというものは金額としては非常に大きな土台を持っております。これが多少動きます場合、率としてはごくわずかなものでありましても金額的には相当大きな予算上の数字になってまいります。また、一つ一つの予算項目としては非常に少ない金額のものでありますが、その関係者にとっての重要性というものでは非常に大きな……

第120回国会 予算委員会 第4号(1991/01/30、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 平成三年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、予算編成の基本方針及びその概要を御説明申し上げます。  平成三年度予算は、真に必要な財政需要に適切に対応しつつ、公債依存度の引き下げを図るため、歳出の節減合理化や税外収入の確保など、歳入・歳出両面にわたる見直しを行うことにより、公債発行額を可能な限り縮減することとして編成いたしました。  歳出面におきましては、社会資本整備を着実に進めていくための公共事業関係費、今後の高齢化社会に対応するための社会保障関係費、国際社会で積極的な貢献を図るための政府開発援……

第120回国会 予算委員会 第5号(1991/02/04、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 お許しを得て発言させていただきます。  先ほどそのG7の中において云々という御論議がございました。そして、いろいろな報道が国内にありましたことを私も承知をいたしております。しかし、その時点で具体的に一日の戦費云々といった数字が出てきてはおりません。  その証明として申し上げたいことは、米国議会予算局が一月に発表いたしました「軍事行使に係る追加費用」というものがございます。これには低く見積もった場合と高く見積もった場合と二つのケースが、たまたま今私の手元に資料として置いておりますが、低く見積もった場合、合計の費用として二百八十億ドルというものが想定をされております。そして、高く見……

第120回国会 予算委員会 第6号(1991/02/05、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今般の追加支援の財政措置につきまして、石油税、法人税及びたばこ税の一年限りの臨時的増税措置による所要額の確保を図るという考え方を持っておることは御承知のとおりであります。しかし、これらの措置によりまして税収を確保いたしますまでの間、つなぎのための臨時的な短期国債、いわゆるTBでありますが、を発行することによりまして所要の資金調達を行おうと考えております。  こういうふうに考えてまいりますと、やはり迅速かつ円滑に大量の資金が確保、調達されることが必要でありますから、このための資金調達の手段としては、現在発行されておりますTBと同じような内容とさせていただきたい。そして全額市中公募……

第120回国会 予算委員会 第7号(1991/02/06、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員から御指摘のありました湾岸危機資金支援調整グループ、GCFCG、この二月の五日の会合についての部分について事実関係を御報告申し上げます。  これは委員がよく御承知のように、昨年八月二十九日、政府は中東における平和回復活動に係る我が国の貢献策を発表いたしました。そして、これを受けて九月十四日、貢献策の中で中東関係国に対する支援、いわゆる周辺国支援というものにつきましては、その当時既にクウェートが侵略されたという状況の中で、非常に大きな経済的な損失をこうむっておりましたエジプト、トルコ、ジョルダンといった周辺諸国に対し、総額二十億ドル程度の経済協力を実施するということを決めた……

第120回国会 予算委員会 第8号(1991/02/07、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今回の、湾岸における平和回復のため多国籍軍が活動をする、そのために日本として湾岸平和基金に拠出をいたします九十億ドルについて、その負担につきましてさまざまな御意見がある、それぞれに私は注意深くその御意見を承っております。そしてその中で、連合の山岸会長が、いわば連合という労働組織の代表のお立場として、法人税というものの臨時的な増徴といえども、それは結果的にサラリーマンの家計に響く可能性があると言われたことを私は真っ向から否定するつもりはありません。しかし同時に、法人税というものが特定の業種をねらい撃ちにする税でないことも、これはもうよく御承知のとおりであります。また、そういうお立……

第120回国会 予算委員会 第9号(1991/02/08、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今農水大臣からもお答えがございましたけれども、国有林野事業につきましては、ここ何年かの間党派の壁を超えて、関係の皆さんの間で真剣な議論が進められたことを私もよく存じております。昨年の十二月、御承知のように閣議了解をされました国有林野事業経営改善大綱、これを踏まえまして、引き続き要員規模の適正化、組織機構の簡素化、事業運営の合理化、自己収入の確保といった経営改善努力を徹底していただくことが不可欠でありまして、これらの努力を基本としながら所要の財政措置を講じ、経営健全化のために適切に対応してまいりたいと考えております。
【次の発言】 私が申し上げたいことは、八月二日にイラクがクウェ……

第120回国会 予算委員会 第11号(1991/02/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 総理へということでありますが、財政当局の責任者としての立場からお答えをさせていただきたいと思います。  私どもは、今、平成二年度補正予算(第2号)につきどう組み上げていくか、最後ぎりぎりの悩みのさなかでありますが、それとは別に、委員が御指摘になりましたようなケース、予算案は通過、成立をする、しかしその財源として考えられる対応策が法律案として国会に提案をされ、その法律案が通過、成立をしないという状態になりました場合に、理論的にはその補正予算の範囲でお許しをいただく金額は支出できることになりましょうけれども、現実にそれだけの財源がないわけでありますから、執行不能の状態に陥らざるを得……

第120回国会 予算委員会 第12号(1991/02/14、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 私が参りましたのは、御承知のとおり予定されておりましたG7、その会合に参りました機会を利してブレイディ財務長官と一月二十日に会談を持ったわけでございます。そしてその際、確かに湾岸危機への支援における日本の協力、その重要性についての発言はございましたし、私自身からも我が国の国際社会における地位というものにふさわしい協力をする用意がありますということは申し上げております。ただ、今委員が限定して数字を挙げられた点につきましては、数字をもってそうした御要請というものはございません。  ただ、これを客観的にそれでは証明できるかと言われれば、これは証明のしようのないことでありますけれども、……

第120回国会 予算委員会 第13号(1991/02/15、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 総理を御指名の御答弁であり、また北米局長御指名の御答弁でありますが、事実問題としてひとつ補足をさせていただきたいと思います。  今、昨今のアメリカ側からの情報ということを委員は言われました。昨今のアメリカ側からの情報というものがどういうルートのどのような情報を意味しておられるのか、私にはわかりません。ただ事実関係として、昨日嶋崎委員にもお答え申し上げたところでありますが、九十億ドルという数字がアメリカ側から出てまいりました一番最初の時期がどういうものであったかを御想起いただきたいと思います。それは海部総理が決断をされ、ブッシュ大統領に電話で、多国籍軍の平和回復努力に対して九十億……

第120回国会 予算委員会 第14号(1991/02/19、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 委員が御指摘になりましたように、私どもは平成三年度予算につきまして、精査をいたしました上、各省の概算要求の内容を固め、その上で平成三年度予算の編成をいたしました。しかし、その後におきまして、イラクのクウェートに対する侵略の結果、国際世論にもかかわらずイラクがクウェートから立ち退かない状況の中で、国連の安全保障理事会の数々の決議を背景にし、多国籍軍がクウェートからイラクを排除するという行動に出ました。そして、それに関連をいたしまして、湾岸における平和と安定の回復のために日本政府としても多国籍軍に対する資金協力を行うという意思の決定を行いました。これは確かに平成三年度予算の編成時に……

第120回国会 予算委員会 第15号(1991/02/21、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ちょっと金額的なことを今私失念いたしましたので、必要がありましたら後刻政府委員から補足をさせたいと思います。  まず第一に、欧州復興開発銀行についてのお尋ねでありますが、これは出資の範囲内においてソ連も利用できる仕組みになっております。ただ、この設立の過程における論議の中で、他の東欧諸国に対すると同様にソ連に対しても枠を広げて融資を行うべきであるという意見が一部の国々から出ておりました。それに対し、ソ連という国の広大な面積と抱える人口の多さを考えますと、欧州復興開発銀行が実態としてほとんどソ連に資金が回ってしまうのではないかという東欧諸国の不安も取り次がれ、そうした点についての……

第120回国会 予算委員会 第16号(1991/02/22、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 私は、率直に申し上げまして事態をそれほど現在楽観をいたしておりません。八月二日以降、何回か和平への願いが裏切られてまいりました。それだけに、昨日といいますか、けさほどといいますか、フセイン大統領の放送を聞きましたとき、本当にがっかりしましたし、そのがっかりした感情と、現在進行中という中で伝えられた範囲内におけるソ連とイラクの話し合いの内容というものが、どうしてもまだ自分の心の中ですとんと落ちない部分がございます。  しかし、同時に私が申し上げなければならないことは、委員はこの資金の拠出は四月に入ると、仰せられましたけれども私どもは平成二年度の補正予算(第2号)においてこの九十億……

第120回国会 予算委員会 第17号(1991/02/25、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 外交当局がアメリカ側にどう説明をされているか、これについて私はつまびらかにいたすわけではありません。しかし、日本政府が今、国会で御審議をお願いをいたしております多国籍軍に対する資金協力は、湾岸平和基金に拠出するものであります。そして、アメリカの予算書にアメリカが期待される金額を計上されることは、これはアメリカ政府の御判断であり、財政当局から云々することではございませんけれども、少なくとも大宗がアメリカに割り当てられるにせよ、他の国々からも既に要望が出ておることを私は承知をいたしておりまして、その予算書にどう書かれているからそのとおりに日本が実行しなければならないという性格のもの……

第120回国会 予算委員会 第18号(1991/02/26、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今総理がお述べになりました考え方、その御指示を受けまして、財政当局の立場として一言申し上げたいと思います。  この問題が起こりましたとき私の頭にありました第一の問題は、これ以上我が国の累積した国債費、これを増大させ、後世に負担を求めることは避けたいということでありました。同時に、日本として責任を果たしていくためにこれだけの資金を拠出するとなれば、国民に新たな御負担を願わなければならないという思いでありました。  しかし、その後、従来の特例公債によることなく、新たな臨時の税制上の措置を講ずるという考え方を御説明を申し上げました後、院における御論議というものを拝聴しながら、今回政府……

第120回国会 予算委員会 第19号(1991/02/27、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今、談話というお話がございましたけれども、私は、中東の平和が回復した後においてかくあるべしという談話等は出しておりません。  ただ、本院において御質問が何回かございました。それに対してお答えをしてきたことはございます。そして、その中で私が申し上げてまいりましたのは、質問者の御提案が、例えばこういう構想はどうかとかいろいろなお話がございましたのに対し、さまざまな構想はあるが、例えば新しい組織をつくっていたのでは間に合わないのではないか、そして、既存の国際機関を活用する方がより早いということを申し上げてまいりました。  と同時に、今この時期になりましてあえて一つつけ加えさせていただ……

第120回国会 予算委員会 第20号(1991/03/07、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 随分意地が悪いですね。  ちょうど今御質問を伺いながら、この着工前後の経緯を私自身が振り返っておったところでありますが、私は基本的に、この建設を民間活力導入という臨時行政調査会の御意見を受けて進めてきた方式が間違っておるとは考えておりません。そして、むしろこの方式においてよりよいものがつくられることを心から願っております。  ただ、今、関空の竹内社長がるる説明をされましたように、当初の予測の中でいろいろな数字があった中の一番厳しいものが現実の姿になった、これについて委員が追及されたその中には、我々が今後の計画を進めていく国の立場として、これをサポートしていく中においても考えてい……

第120回国会 予算委員会 第21号(1991/03/08、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 まず第一に私が申し上げたいことは、国と地方というものは対立的なものでは決してなく、いわばまさに車の両輪でありますから、これを対立的にとらえて議論をする気持ちは私にはないということであります。  そして、そういう意味を前もって申し上げた上で今の委員にお答えを申し上げるとすると、地方財政計画ベースで全体として最近の地方財政の状況というものを見ますと、公債依存度あるいは公債費比率などの指標は従前よりかなり低い水準となってきているところでありまして、従前に比して私は健全な状況になっているということは事実だと思います。その上で平成三年度の地方財政収支見通しというものを考えますと、歳入面に……

第120回国会 予算委員会 第22号(1991/03/11、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 確かに、国鉄国会を振り返ってみましたとき、この新幹線保有機構の存在につきましてはさまざまな御議論がございました。そして、特にその当時関心が集中いたしましたのは、期間終了後においてそれは無償で譲渡されるものなのか、有償で譲渡されるべきものなのか、国会においても両論の御議論がございました。そして、そのあたりについて結論を出さなかったということは、これは事実です。  ただ同時に、当時私どもが国会で御論議をいたしました以上にJR各社が業務成績を上げ、そして当初予測をされていた以上に早い時期にJR株式の放出というものが現実の課題として議論をされるところまで今日まいっておりますということは……

第120回国会 予算委員会 第23号(1991/03/14、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今基本的に経企庁長官が述べられましたことに、私自身補足をすることは特にございません。  私の立場からいたしますと、十二月一日からガソリン税、そしてその他の増税策が本年一月一日から今後の五年間において千四百六十六億ドル増税と、その中にたしか九十何億ドルでありましたか、徴税強化によるものも含まれておりましたけれども、という形でアメリカ自身が努力をしようとしておられる、それが十分な効果を上げることを心から期待をいたしております。
【次の発言】 先日、この協議会において合意が成立した場合、政府がこの法律案を提出するかというお尋ねが確かにございました。その席上、私は、国会の御意思として求……

第120回国会 予算委員会 第24号(1991/03/27、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 このたび、平成三年四月一日から同月十二日までの期間について暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について御説明申し上げます。  まず、一般会計について申し上げます。  暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定予算におきましても、暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費等行政運営上必要な最小限度のものを計上することとしております。  新規の施策に係る経費につきましては、原則として計上しないこととしておりますが、生活扶助基準等の引き上げ、国立大学の学生の増募等教育及び社会政策等への配慮から特に措置することが適当と認められるものにつき……


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第121回国会(1991/08/05〜1991/10/04)

第121回国会 決算委員会 第1号(1991/10/03、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 衆参両院の必要とされる経費というもの、予算編成の中で私どもとしては最大限御要望に沿う努力をいたしてきたつもりであります。同時に、国家財政全体が、本年度末には百六十八兆円を超えると言われる国債残高を抱えており、さらに国債費が予算の二割を占めるといった状況の中で、極めて厳しい状況にあることも当然のことながら御認識をいただいた上の御質問と思います。これから先におきましても、衆参両院それぞれのお立場において御要求をいただきます経費というものについては、十分精査をさせていただきながら御相談をしてまいりたい、そのように思います。
【次の発言】 私の立場からこうしたことを申し上げることが適切……

第121回国会 国際平和協力等に関する特別委員会 第5号(1991/09/30、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 私は、ブッシュ大統領の示唆された方向というものは、中長期的に見て世界経済に確実に資するものであることは当然のことでありますけれども、短期的にもい軍事支出の減というものを通じましてアメリカ経済そのものにも非常によい影響を与える可能性のあるものであると思います。と思いますという言い方をしますのは、実は、これらの分野に産業として働いている人たちがどの程度あるのか、産業構造の上に占めるウエートが率直に申しまして私はわかりません。そのウエートによりましては、短期的には民間の経済に与える影響というものも無視できませんので、この点について確たることを申し上げるだけのデータを持っておりません。……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第3号(1991/08/28、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今国会の冒頭、本会議における御答弁を始めます前に、まず国民に対するおわびの言葉からこの国会における答弁を開始いたしました。本日改めてこうした問題について特別委員会を院におつくりをいただくという事態になりましたこと自体、監督責任者として恥じておりますし、また申しわけないと思います。そして、その責任を免れるつもりはございません。  今、二点にわたって御指摘がございました。  まず第一点、順序を逆にして恐縮でありますが、金融界におきまして、今回巨額の偽造預金証書作成の事件が連続して発生をいたしました。その中に、私自身の元秘書の軽率なかかわりということも御指摘を受け、この点は私個人とし……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第6号(1991/08/31、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今、委員から御指摘のありました諸点それぞれに私は正しい御指摘を受けておる、そのように心得ます。そして、私個人はともかくといたしまして、今大蔵省として必死で、五つの原因に分類しながら、特に証券に限定してお答えをいたしますとするなら五つの原因に問題点を集約し、それぞれへの解決策を見出すべく全力投球をしておりますのも、まさにそうした思いからであります。  多少言葉をつけ加えることをお許しいただきますならば、この問題が発生いたしましてからサミットに参りますまでの期間が、心理的に私にとって一番ある意味ではつらい期間でありました。問題の重要性は十分認識をしながら、いかにしてサミットにおける……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第7号(1991/09/02、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 大変恐縮でありますが、委員、この事件発生以来の報道によりましても、過去を振り返っていただきたいと存じます。  私自身、この事件が起こりましたとき、大蔵省自身の手で検査・監視のあり方を真剣に検討しなければならない、しかもそれは証券だけではなく、将来を考えるとき、金融まで含めて検査・監視体制というものはいかにあるべきかを検討すべきだと考え、大蔵省としてのプロジェクトチームを発足させました。そして、その時点においては、私自身が概算要求というものを視野に入れながら、当然のことながら、大蔵省は査定官庁でありますとともに要求側であります。その要求側としての立場からいきますならば、概算要求と……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第8号(1991/09/24、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 ただいま議題となりました証券取引法及び外国証券業者に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  今回の証券会社による大口法人顧客等に対する損失補てんは、免許会社としての規範に著しく反するものであり、こうした行為により一般の投資者の証券市場に対する信頼が大きく損なわれました。  こうしたことを踏まえると、市場の公正性と健全性に対する投資者の信頼を確保するため、有価証券の売買等によって生じた損失の証券会社による損失保証、損失補てんを禁止する等の措置を講ずることが緊要となっております。  したがいまして、証券取引法及び外国証券業者に関……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第9号(1991/09/25、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 突然のお尋ねでありまして、外遊日程というお話でありますが、今日本政府として大蔵省関係、大蔵大臣の出席の要請のあります国際会議といたしまして確定をいたしておりますのは、十月の十三日からIMF・世銀総会がバンコクにおいて開催をされることになります。これは十三日、細かい日程記憶をいたしておりませんが、多分朝から暫定委が予定されておると承知をしております。  これに関連をいたしまして、その直前に幾つかの会合がうわさをされておりますし、それらの会議の方向あるいは時期、現時点において確定をいたしておる状況ではございませんけれども、仮に求められれば日本として出席をする必要のあるものはあり得る……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第10号(1991/09/26、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今委員の御指摘も踏まえまして、御指摘の二年三月期以前の自主報告の確認につきまして、一昨日大手四社に係る三年三月期の損失補てんについての中間報告をいたしましたわけでありますが、引き続きその自主報告分の調査、確認という作業について努力をしていきたいと思います
【次の発言】 まず私の方からお答えを申し上げます。  今委員が御指摘になりました条文は、既に御参照のように、証券会社につきましては、損失を補てんするため財産上の利益の提供の申し込み、約束ないしは提供を行うことをもって損失保証、補てんの定義といたしております。これは、一つは、何回かお答えを申し上げましたけれども、例えば行為類型を……

第121回国会 政治改革に関する特別委員会 第3号(1991/09/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 今まで超党派での議員立法に当たりましたときにも今委員が御指摘になりましたような実態がありましたことは、私も記憶をいたしております。これから先の国会の御論議も踏まえながら、議院法制局あるいは調査室の調査機能充実強化のための経費というものは、内閣としても、国会と十分御相談をしながらこれまでも対応してきたつもりでありますし、今後とも適切に対応していきたい、そのように考えます。

第121回国会 政治改革に関する特別委員会 第4号(1991/09/17、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 全部お届けをいたしておりますから、合計の数字は間違っておりません。
【次の発言】 平成元年度及び平成二年、それぞれ何回かに分かれて六百万円を受けております。

第121回国会 予算委員会 第1号(1991/08/20、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 こうした事態を惹起いたしまして、まことに申しわけないと思います。  そして、この通達を出すに至りましたそのもとは、平成元年の十一月に一部の証券会社におきましてこの損失補てんというものが問題になったことが契機でございます。  もともと損失保証と申します行為は、これは証取法上禁止をいたしております。しかし、事後における損失補てんと申しますものは、そんなばかなことがと、率直に私そう思うのですけれども、法律上わざわざ禁止をしておるものではございませんでした。これは実は日本だけではありませんで、欧米を見ましても、そのようなことが行われるという想定がされておりませんためでありましょう、法律……

第121回国会 予算委員会 第2号(1991/08/21、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 法的な側面については事務方から正確なお答えをさせたいと思いますけれども、いずれにいたしましても、証券会社が暴力団との不明朗な取引を云々されること自体は決して好ましいことではございません。  法的側面につきましては、事務方から答弁することをお許しをいただきます。
【次の発言】 今平成三年三月期における決算ということについてのお尋ねでありますけれども、こうした一連の問題を受けまして、七月十八日以降、野村証券、大和証券、日興証券、山一証券の大手四社に対しまして一斉に今特別検査に着手をいたしております。これは現在全力を挙げてその検査を進めている状況の中でありまして、法令とかあるいは通達……

第121回国会 予算委員会 第3号(1991/08/22、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 先ほど私自身の責任にお触れをいただきましたけれども、あえてこの場でこの問題についてお答えをすることは控えさせていただきます。  今のお尋ねに至ります前に、一点私はつ付加えさしていただきたい部分がございます。  けさ、為替市場、非常に平静を保っておりますし、おかげさまで証券市場もそれなりの状況にございます。この数日間、ソ連情勢の激変以来、非常に市場に対して注視をいたしてまいりました。この情勢を解除できるというわ付ではございませんが、それなりの安定を保っております。これは私は、おかげさまで六月のG7の意向を受けて、サミットにおける蔵相レベルの話し合いの中で、またサミット全体において……


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第118回国会(1990/02/27〜1990/06/26)

第118回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1990/04/27、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 平成二年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。  まず、一般会計歳入予算額は、六十六兆二千三百六十七億九千百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、租税及び印紙収入は五十八兆四十億円、雑収入は二兆四千三百二十二億八千八百万円、公債金は五兆五千九百三十一億八千万円となっております。  次に、当省所管一般会計歳出予算額は、十七兆百一億一千万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、産業投資特別会計へ繰り入れは一兆三千億円、国債費は十四兆二千……


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第120回国会(1990/12/10〜1991/05/08)

第120回国会 大蔵委員会土地問題に関する特別委員会連合審査会 第1号(1991/04/17、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 平成三年度予算、先日両院におきまして通過、成立を見、現にこの予算が動き始めたわけであります。しかし、今委員が御引用いただきました報道は必ずしも正確ではございません。  まず第一点として、私が閣議におきまして各閣僚に御協力をお願いいたしましたのは、行政経費についての節減、留保をお願い申し上げたいということでありまして、政策経費について留保あるいは節減といったお願いは申し上げておらないという点が第一点であります。あくまでも各省庁にお願いを申し上げたいと考えておりますのは、行政経費についての節減、留保でありまして、数字の点につきましてはこれから各省庁と御相談をしながら詰めてまいること……

第120回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1991/03/12、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 平成三年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明申し上げます。  まず、一般会計歳入予算額は、七十兆三千四百七十四億一千九百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、租税及印紙収入は六十一兆七千七百二十億円、雑収入は二兆九千七百六十一億四千八百万円、公債金は五兆三千四百三十億円となっております。  次に、当省所管一般会計歳出予算額は、十八兆七千四百三十二億九千三百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、産業投資特別会計へ繰り入れは一兆三千億円、国債費……

第120回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1991/03/13、39期、自由民主党)【政府役職】

○橋本国務大臣 これは筑波ばかりではありませんで、実は京阪奈の学研都市、さらには、例えば今回厚生省が立地を考えておられる長寿科学研究センター等、研究者の方々の地元への定着というのが常に問題になります。そして、先ほど委員の御指摘の中にもありまして、私もそのとおりだと思いながら拝聴しておりましたが、お子さんの教育機関の存在、そのレベルというのが常に問題になります。そのほかの状況はある程度他のもので代行できましても、この部分だけはどうにもなりません。これはかつて委員にも大変御心配をかけました国鉄改革のときの各地域からの配置転換に伴う移動、このときにも実は同じ問題が生じました。一番の問題は、都道府県立……



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データ更新日:2023/02/05

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