このページでは橋本龍太郎衆議院議員の40期(1993/07/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は40期国会活動統計で確認できます。
○橋本龍太郎君 私は、自由民主党・自由国民会議を代表し、細川総理の所信表明演説に対し質問をいたします。 なお、質問に先立ち、九月三日から十九日までの十七日間、イタリア、ベルギー、ドイツの欧州各国を歴訪され、友好親善関係を深められた天皇皇后両陛下に対し、心からお喜び申し上げますとともに、これを機会に我が国とこれら欧州諸国がますます交流し、信頼が高まるよう期待するものであります。(拍手) さて、申し上げるまでもなく、現下最大の政治課題は政治改革の実現であります。 総理は、政治改革関連法案が年内に実現しないときはみずから政治責任をとるとまで表明されました。我が党としても、国民に責任のある野党と……
○橋本龍太郎君 私は、自由民主党・自由国民会議を代表し、今回提出された平成五年度第三次補正予算並びに当面する問題について質問いたします。 先般、政府は総合経済対策を発表し、それに基づき、本日、平成五年度第三次補正予算を提出したのであります。私は、まず、細川総理に対し、国民生活の実態を無視して経済対策の決定が大幅におくれた結果、一段と深刻化した不況の責任を問わねばなりません。 一昨年より長期にわたって低迷を続けてきた日本経済は、急激な円高に加え、冷夏、長雨などの異常気象、災害により米を初め農作物への影響が加わり、農村の不安は一層高まり、戦後最大の不況は深刻な様相となっております。 我が党は……
○橋本龍太郎君 私は、自由民主党を代表し、ただいま羽田総理から報告されましたガット・ウルグアイ・ラウンド交渉について質問をいたします。 本年四月十五日、モロッコのマラケシュにおいて、前細川内閣の羽田外務大臣は、二万六千ページに及ぶ膨大なウルグアイ・ラウンドの最終文書に署名してこられました。この最終文書においては、ウルグアイ・ラウンド交渉の成果を包括的に実施するための機関として、新しくWTOが来年一月一日を目途に設立されることとなっております。 顧みますと、第二次世界大戦下の一九四四年、連合国は、米国ニューハンプシャー州の小さな町ブレトンウッズで会議を招集し、第二次世界大戦後の世界経済の繁栄……
○橋本龍太郎君 私は、自由民主党を代表して、平成六年度予算三案につき政府が撤回のうえ編成替えを求める動議について、提案理由及び概要を説明いたします。 戦後最長、最大の規模となった今回の不況を一刻も早く脱却し、あらゆる手段を講じて景気回復に努めることは、今日、最大の政治課題であります。自由民主党は、景気回復のため、あらゆる努力をいたしてまいりました。昨年夏の連立内閣成立以降も、緊急総合対策を決定してその実現を求めるとともに、平成五年度第二次補正予算の早期提出をたびたび政府に対して要望してまいりました。にもかかわらず、政府は、我が党の要請に対しても有効な手段を講じ得ず、タイミングを失した補正予算……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 特許法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 この法律案は、工業所有権制度の国際的調和を図り、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定の確実な実施を確保するとともに、技術開発成果の迅速かつ十分な保護の要請に的確に対処するため、特許法その他の工業所有権関係法律について所要の改正を行うもめであります。 次に、この法律案の要旨を御説明申し上げます。 第一は、特許権の存続期間を出願日から二十年とすることであります。これまで特許権の存続期間は、出願公告の日から十五年または出願日から二十年のいずれか短い期間で終了しておりました一が、これをマラケシ……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 冒頭、亡くなられました多くの方々に心から哀悼の意を表しますとともに、被災をされました方々にお見舞いを申し上げ、全力を挙げて復旧、復興のためにお手伝いをいたします。 今委員からは、中小企業だけではなく大企業分野における被害についてもどのように考えるのかというお尋ねをいただきました。 中小企業につきましては、履物関係あるいは繊維関係を初めといたしまして、非常に多くの業種において甚大な被害が生じております。また、大手企業におきましても、神戸製鋼所の神戸製鉄所、川崎製鉄神戸工場を初めとする鉄鋼関係の基幹産業あるいはタイヤ工場などの機能停止を初めとして、多数の分野におきま……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 私には四点のお尋ねがありました。 まず第一に、フリーゾーンについてであります。 神戸港地域につきましては、平成五年の三月に輸入・対内投資法に基づくFAZの地域に指定をいたしまして、航空及び海上貨物の荷さばき保管施設、冷蔵保管施設等の整備を推進してまいりました。さらに、FAZ地域における貿易関連施設につきましては、委員よく御承知のとおり、総合保税地域に許可されますと、輸入原材料を使用して製品を製造し出荷する場合に関税が免除をされますほか、同地域内に置いてあります間は関税が留保される等のメリットが生じるわけであります。通産省として、これらの制度の活用につきまして、F……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 正森議員からお尋ねをいただきました三点につき簡潔にお答えを申し上げたいと思います。 私は、我が国の企業が下請企業とともに一体となりましてコスト削減の努力を行う、そして企業の競争力を維持しようとすることは、合理的な企業行動だと考えております。しかし、行き過ぎた円高などが、我が国産業の空洞化、さらには雇用への悪影響をもたらす、これは大変重要な問題であります。ですから、こうした問題に対処していきますためには、経常収支の黒字の是正を進めながら、経済フロンティアの拡大による産業の活性化を促すことによって、活力と創造力にあふれて国際的に調和のとれた内需主導型の産業構造の形成を……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律案につきまして、その趣旨の御説明をいたします。 我が国においては、近年の経済成長、国民生活の向上等に伴い、家庭等から排出される一般廃棄物の量が増大し、その最終処分場が逼迫しつつあり、廃棄物処理をめぐる問題が深刻化しております。その一方で、主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国にとっては、これらの廃棄物から得られたものを資源として有効に利用していくことが求められております。このような状況において、我が国における快適な生活環境と健全な経済発展を長期的に維持していくためには、関係者の適切な役割分担のもとで、一般……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 小選挙区比例代表制の見直しについてお尋ねをいただきました。
この問題は、既によく御承知のように、衆参両院の議決にも差異を生ずるぐらい長い議論を経てきた問題であり、その上で国会が議決をされた制度であります。全くこれを一度も実施しないままに見直す、あるいは廃止する、そうした考えは持っておりません。(拍手)
【次の発言】 私に対しましては、今後、連立政権の中でどういう考え方なのかというお尋ねでありました。
昨年の六月に新党さきがけと日本社会党がまとめられました政策合意の案を自由民主党にお示しをいただいたとき、私は当時の政務調査会長として、結構です、テーブルに着けますと……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 消費税率の見直しについてお尋ねがございました。 消費税率につきましては、昨年成立した税制改革関連法におきまして、平成九年四月一日から、新たに創設された地方消費税と合わせ五%に引き上げることが定められております。また、その附則において、いわゆる見直し条項が設けられているところでありまして、現時点では何ら予断を持つことなく、見直し規定に盛り込まれた諸点を勘案し、検討を進めてまいりたいと考えております。(拍手)
○国務大臣(橋本龍太郎君) 中小企業対策に取り組む基本姿勢についてお尋ねをいただきました。 中小企業は、申し上げるまでもなく、我が国の全事業所数の九九%、全従業員数でも七八%を占めるなど、我が国経済社会において極めて重要な地位を占めており、国民生活を支え、雇用を支え、地域を支える活力の源泉であります。しかし、現在、こうした中小企業の多くが、累次の円高の影響等もありまして、極めて厳しい状況に直面をしており、最近の為替の状況の中で多少好転の動きがあるとはいいながら、その経営が好転するまでには残念ながら至っておりません。 こうした中で大事なことは、思い切った内需拡大策によりまして、我が国全体の景……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 鳩山議員からの御質問にお答えを申し上げます。 私は、亀井議員は、宗教法人法改正の必要性、政教分離の問題について亀井議員としてのみずからの信念に基づき、御自分の議論を展開されたと考えております。そして、いずれにしても、このような問題を二度と起こしてはならないという国民の願いの中に、この宗教法人法の改正問題も浮上してまいりました。 私は、この問題について、あらゆる問題を含めて国会の場で広く議論を深めていただくことが大切だと考えております。(拍手、発言する者あり)
○国務大臣(橋本龍太郎君) 私に対しまして、武器輸出三原則についてのお尋ねがございました。 武器の輸出につきましては、政府としては、従来から武器輸出三原則等に基づきまして慎重に対処してまいりました。通産省としても、防衛生産・技術をめぐる環境変化等の中で、装備、技術面での米国との幅広い相互交流の充実の重要性を認識しており、具体的案件が生じました場合には、その時点で武器輸出三原則等との関係について検討してまいりたいと考えております。 しかし、その場合におきましても、通産省としては、今後とも、国際紛争を助長することを回避するという武器輸出三原則等のよって立つ基本理念を引き続き尊重してまいる所存で……
○国務大臣(橋本龍太郎君) 佐々木議員にお答えを申し上げます。 企業も社会を構成する一員であり、法人として政治に参加し、また民主主義を守るコストを負担することは、一定の節度のもとで許されております。一方、今社会的に問題になっている金融問題は、それ自体についてただすべきはただすべき問題として論議をされるべきものでありまして、この問題と社会を構成する法人としての政治参加の問題は別の次元のものであると考えます。 なお、いわゆる政治とお金の問題について、その透明性、公正性を確保しなければならないことは当然のことであります。(拍手)
○国務大臣(橋本龍太郎君) 先週大阪にて開催されたAPEC閣僚会議、APEC非公式経済首脳会議について御報告いたします。 まず、十一月十六日から十七日まで開催されたAPEC閣僚会議におきましては、私は河野外務大臣とともに共同議長を務めるとともに、多くの経済閣僚を中心に会談等を持ち、APECを中心に意見交換を行いました。 本年のAPEC大阪閣僚会議の最大の課題は、昨年のボゴール宣言を受けて、これを実行に移すための「行動指針案」を策定し、首脳に提出することでした。今年の一月からこの作業を開始したわけですが、その策定、調整の過程は必ずしも容易なものではありませんでした。特に、包括性の原則、同等性……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 私は、さきの国会におきまして、内閣総理大臣に指名されました。戦後五十年を経て、国内的にも国際的にも大きな転換点に差しかかっているこの時期に政権を預かることの重大さを痛感し、全力で国政に取り組んでまいります。 まず、昨年一月十七日の阪神・淡路大震災により亡くなられた犠牲者の方々とその御遺族に改めて深く哀悼の意を表するとともに、今なお不自由な生活を余儀なくされておられる方々に心からお見舞いを申し上げます。政府としては、一日も早い被災地の復興と被災者の方々の生活再建に最大限の取り組みを行い、この教訓を踏まえ、今後の災害対策に全力を傾けてまいります。 私は、現在、こ……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) ただいま小沢党首から新進党の政治方針につきまして御説明をいただきました。 その所感をということでありますが、厳しい政策の選択が必要だという点、この点は私も全く異論はありません。そして我々は、まさにそうした選択の中から、この国会に政府としての考え方を申し述べておるつもりであります。 冒頭、村山総理の退陣についてお触れになりました。私は、政治家の出処進退というものはみずからの判断によって決されるべきものであり、村山総理は御自身としての決断を下された、その後の責任を受ける、その重みを今感じながら御答弁を申し上げております。(拍手) そして、その村山総理の退陣と憲……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 中野議員の御質問にお答えを申し上げたいと思います。 まず、連立の解消についてのお尋ねでありました。 現在の三党連立政権は、安定した政権であり、村山内閣総理大臣の辞意の表明の後、三党が改めて政策合意を結んだその上に立脚した安定した政権であります。今、政治空白をつくることなく、景気を回復軌道に乗せ、さまざまな変革を実現するために、腰を落ちつけて国民の期待にこたえていくべき時期であると考えております。 次に、次の総選挙は新しい選挙制度のもとで行うべきという御指摘でありました。 小選挙区比例代表並立制は、長期間にわたり論議が重ねられてまいりました政治改革の一環と……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 新防衛計画大綱及び新中期防衛力整備計画について御報告を申し上げます。 国際情勢を見ますと、冷戦終結後、東西間の軍事的対峙の構造は消滅しましたが、宗教上の対立や民族問題等に根差す対立が顕在化するなど依然として不透明、不確実な要素が残っており、我が国周辺地域においてもいまだ種々の不安定要因が残っております。他方、国際関係の一層の安定化を図るための各般の努力も継続されております。 また、自衛隊の主たる任務である我が国の防衛に加え、大規模な災害等への対応、国際平和協力業務や安全保障対話等を通じた、より安定した安全保障環境の構築への貢献という分野においても、自衛隊の役……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 去る二月十日発生をいたしました北海道豊浜トンネル崩落事故におきまして、残念ながら二十名の人命が失われました。犠牲になられました方々の御冥福を心からお祈り申し上げます。 次に、笹木議員から御質問のありましたことに順次お答えをいたします。 まず、「もんじゅ」の事故に対する科学技術庁の監督指導の問題についてのお尋ねでありますが、確かに、事象などといった専門家の間で使われる言葉、それが一般になじみのない言葉であり、わかりやすく説明する努力が必要であるという御指摘は、この件にかかわらず、他の問題についても同様だと考えます。 また、「もんじゅ」の事故発生後、その後の一……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 上田議員にお答えを申し上げます。 我が国の財政は、議員からも御指摘がありましたように、平成八年度末におきまして国債残高が二百四十一兆円にも増加する見込みであり、国債費が政策的経費を圧迫するなど構造的に極めて厳しい状況にあることは、そのとおりであります。 そのため、今回の予算編成に当たりましても、このようにもはや危機的と言っても過言ではない財政事情のもとで、景気や国民生活の質の向上に十分配慮しながら、歳出削減に一層強力に取り組んでまいりました。今後、この平成八年度予算を地ならしとして財政改革に取り組みながら、できる限り速やかに健全な財政体質をつくり上げていくこ……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 答弁に先立ちまして、まず豊浜トンネルの岩盤崩落事故に際しまして、亡くなられた被災者の方々には心から哀悼の意を表しますとともに、謹んで御冥福をお祈りいたしたいと思います。また、御遺族の皆様におかれましては、突然最愛の御家族を失われたその悲しみがいかばかりかと、衷心からお悔やみを申し上げます。 長内議員に御答弁を申し上げます。 まず、道路トンネルの安全調査・監視体制についてのお尋ねでありますが、今回の事故を重く受けとめ、事故後直ちに北海道開発局におきまして学識経験者から成る調査委員会を設置いたしますとともに、全国の道路管理者に対し、トンネルの坑口部等ののり面、斜……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 西川議員にお答えを申し上げます。 規制緩和の決意についてお尋ねがございました。 これは今までも申し上げてきたことでありますけれども、我が国の高コスト構造を初めとする構造的な課題というものが、経済活動の舞台としての日本の魅力を失わせつつあり、新しい事業展開のおくれや産業の空洞化の懸念をもたらしつつある中で、我が国経済の将来に対する不透明感を払拭し、中長期的な展望を切り開くためにも、絶対に必要な事業だと思っております。 そして、規制緩和の推進というものは、まさにこうした構造改革のための重要な手段の一つであり、政府としては、経済的規制につきましては公正有効な競争……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 古賀議員にお答えを申し上げます。 まず、第七次空港整備五カ年計画策定における政府の基本理念、また今後の我が国における国際ハブ空港整備の進め方についてのお尋ねがございました。 二十一世紀に向けて我が国が今後とも安定した発展を持続し国際社会に一定の地位を確保していきますために、航空需要に対応しながら、交流の基盤である国際ハブ空港あるいは国内拠点空港の整備を時期を失することなく進めることが喫緊の課題だという点は、私どもも同様の感じであります。政府としては、その認識のもとに、大都市圏における拠点空港の整備を最優先課題として推進することを基本理念とし、第七次空港整備五……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 白沢議員にお答えを申し上げます。 我が国は国土の約七〇%が森林に覆われておりますが、その森林がまさにあなたの御指摘のように緑と水の源泉であり、地球環境の保全を図り豊かな国民生活を実現していく上でも、これを健全な状態で次の世代に引き継いでいくことが大切なことであることは言うまでもありません。 私は、森林の整備を重要な課題と受けとめてまいりました。そして、天然林の保全・造成あるいは複層林の育成を含めて、森林資源の長期的な整備の基本方向を定めた森林資源に関する基本計画に基づきまして、木材供給だけではなく、国土や環境の保全等公益的機能を高度に発揮し得るよう森林の計画……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 赤松議員にお答えを申し上げます。 まず、前大綱と新しい防衛大綱の違い及びその改定理由についてのお尋ねでございます。 新防衛大綱は、国際情勢や自衛隊に期待される役割の変化等を踏まえ、今後の我が国の防衛力のあり方についての新たな指針として策定いたしたものであります。 こうした性格を踏まえ、新防衛大綱におきましては、前の大綱と異なりまして、今後の防衛力の役割として、主たる任務である「我が国の防衛」に加え、「大規模災害等各種の事態への対応」及び国際平和協力業務や安全保障対話などを通じた「より安定した安全保障環境の構築への貢献」を挙げております。また、日米安保体制に……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 須藤議員にお答えを申し上げます。 労災保険制度の今後のあり方についてのお尋ねでありました。 労災保険制度は、昭和二十二年に創設されて以来、被災労働者の保護を図るために、年金制の導入、通勤災害保護制度の創設、介護補償給付の創設等、その内容を充実しながら、労働災害の防止や適正な労働条件の確保等に必要な事業を実施することによって、労働者の福祉の増進に寄与し、我が国経済社会の発展にも寄与してまいりました。今後とも、労働者が安心して働けるように、経済社会の変化に的確に対応しながら、労災保険制度の健全な運営と整備に向け努力を払ってまいりたいと考えております。 残余の質……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 貝沼議員にお答えを申し上げます。 まず、公務上の秘密文書の定義と文書提出の承認拒絶の要件を法律に明記すべきであるとの御指摘でありましたが、本法律案におきましては、その定義については「公務員の職務上の秘密に関する文書」として、承認拒絶の要件につきましては、文書を提出することにより「公共の利益を害し、又は公務の遂行に著しい支障を生ずるおそれがある場合」として規定をいたしております。この定義及び要件をさらに具体化するということにつきましては、行政情報公開のあり方という大きな問題にかかわる事柄であり、民事訴訟手続の場面におきまして現段階で対処することは適当ではないと思……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 私は、四月十六日から十八日まで国賓として訪日されたクリントン大統領との間で十七日に日米首脳会談を行い、その後、十八日から二十日まで原子力安全サミットに出席するためモスクワに滞在し、二十一日に帰国しました。 日米首脳会談では、世界の将来にとってもかけがえのない日米両国関係の大切さを再確認し、さらに、二十一世紀に向けた両国の協力関係の方向性を示すことができました。そして、その議論を踏まえ、日米両国民へのメッセージ及び日米安全保障共同宣言の二つの文書に合意し、これらを発表いたしました。 日米両国民へのメッセージでは、両国が共有する民主主義や自由等の価値の大切さにつ……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 福島議員にお答えを申し上げます。 まず、今後の一元化に向けての見通しについてのお尋ねでありますが、公的年金制度は、その長期的な安定が極めて重要であることは御指摘のとおりであります。このため、これまでも種々の改革を進めてまいりましたが、今回、日本鉄道共済組合等三共済組合を厚生年金に統合する法律案を提出いたしました。政府といたしましては、今後も、就業構造の変化や制度の成熟化の進展等に対応して、公的年金制度の安定化と公平化を図るために、その再編成を着実に進めてまいりたいと考えております。 御指摘の農林漁業団体共済組合につきましては、確かに議員の御懸念も理解できない……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 山名議員にお答えを申し上げます。 議員が御指摘のように、阪神・淡路大震災あるいはオウム真理教関連事件などの凶悪事件を契機に、我が国が誇ってまいりました安全という神話に陰りが生じてきた。そして、まさに今、国民の安全を守る危機管理体制の強化が重要な課題になっております。 こうしたことから、政府におきましては、阪神・淡路大震災を貴重な教訓として、昨年七月に改定いたしました新しい防災基本計画に基づいて総合的な災害対策の充実に取り組んでおるほか、災害対策基本法等の一部改正により政府における防災体制の整備等を図ってまいりました。 また、最近の厳しい犯罪情勢を踏まえ、サ……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 鈴木議員にお答えを申し上げます。 まず、日韓、日中の漁業関係に関して、排他的経済水域を全面的に設定しながら我が国の漁業規則を適用せよという御指摘でありますが、今般提出いたしました排他的経済水域及び大陸棚法案に明らかなとおり、我が国の排他的経済水域の設定に当たりまして一部水域の除外を行っておりません。 また、韓国及び中国との漁業関係に関しましては、両国との協議により、沿岸国が資源の適切な量的管理を行うという国連海洋法条約の趣旨を十分踏まえた新たな漁業協定が早期に締結されることになりますように、鋭意努めてまいりたいと考えております。 次に、国連海洋法条約の批准……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 鴨下議員にお答えを申し上げます前に、血液製剤を介してエイズに感染され亡くなられました方々に対し心から御冥福をお祈りするとともに、患者及び家族の方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。 血液製剤を介して伝播されるウイルスにより血友病患者の方々がエイズに罹患する危険性、エイズの重篤性についての認識が十分でなかったため、期待された有効な対策がおくれ、被害の拡大を防止し得なかったことにつき、政府は重大な責任を深く自覚し、反省する次第であります。患者、家族の方々に衷心からおわびを申し上げたいと存じます。 今回の薬害エイズの問題について、血友病患者のHIV感染につ……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 加藤議員にお答えを申し上げます。 まず、五年後に金融界がどう国際化、自由化されるのかという御質問であります。 政府はこれまでも、預金金利の自由化、金融制度改革の実施等、施策を着実に実施してまいりました。今後はさらに、本格的な金融自由化時代にふさわしい自己責任原則と市場規律に立脚した透明性の高い金融システムを早急に構築する必要があると考えており、そのため、今後五年以内に預金者の自己責任原則を問えるよう環境整備を図るとともに、規制緩和の推進等により市場機能の一層の活用を図ってまいりたいと考えております。 当面の五年間の緊急措置につきましては、来るべき二十一世紀……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 高市議員にお答えを申し上げます。 まず、届け出についての御意見がございました。 形骸化した届け出はどれぐらいあるかというお尋ねでありますが、私は、各種の届け出制度はそれぞれ行政上の必要に基づいて設けられているものと理解しています。しかし、もとよりこうした届け出制度は、国民負担の軽減、また行政の簡素化という観点から、不断に見直していかなければならないことは当然ですし、先般の規制緩和推進計画の改定におきましても、存在意義の乏しい届け出の廃止あるいは申請の届け出手続の電子化など届け出制度に係る合理化措置を盛り込んでまいったところでございます。 また、国民の生命や……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 野田議員にお答えを申し上げます。 まず、縦割り行政についてのご意見を拝聴しました。 私は、広範かつ多様な行政ニーズというものに的確に対応していくためには、各行政機関がやけりそれぞれの分野において最善の仕事をする必要性がある、これは当然のことでありますけれども、同時に、政府全体として効率的で整合性のとれた政策を展開していくことが大事だと思います。内閣としては、そのような観点に立って政府全体の運営に努め、また各般の改革に積極的に取り組んでまいります。 今回の内閣法改正につきましては、政府としても、第三次行革審の答申を踏まえ、縦割り行政の弊害を是正しながら総合的……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 岡田議員にお答えを申し上げます。 まず、国会がみずから長時間の審議を経て制定した法律を、特段の事情変更がないにかかわらず、一度も実施することなく白紙に戻すことが許されるかという一般論についてお尋ねがありました。 そうした先例は、いわゆるグリーンカードの例がございます。そして、私は一般的にこのようなことは好ましいことではないと思いますけれども、それは個々の事例ごとに判断されるべきであるというのが、このグリーンカードの例に見ての先例ではないでしょうか。 なお、小選挙区比例代表制について申し上げるなら、新制度による総選挙もまだ実施されておらない状況の中で、現時点……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 古賀議員にお答えを申し上げます。 まず、NPO法案についてのお尋ねがございました。 既に新進党から法案が提出されておりますほか、与党においても、現在、今国会に提出されるべく鋭意検討をされていると聞いております。いずれにいたしましても、高齢化の進展など我が国の経済社会を取り巻く環境に大きく変化が生じている。これに適切に対応していくためには、ボランティアあるいは市民活動団体が行う市民活動の活発化が重要でありますし、今後十分御議論をいただくべき課題だと考えておりますが、いかなる手順で議論をすべきかは、これは立法府で御検討いただくべきことだと思います。 次に、新し……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 桝屋議員にお答えを申し上げます。 まず、雇用問題の位置づけについてでありますが、雇用の安定を図ることは、言うまでもなく国民生活の安定の実現に向けての最大の課題であります。この課題の達成のため、政府としては、昨年十二月、第八次雇用対策基本計画を策定しまして、今後我が国が高失業社会に陥ることのないよう各種の雇用対策を機動的かつ強力に実施することによって、平成十二年度の完全失業率を二・七五ポイント程度を目安にできるだけ低くするよう総力を挙げて取り組んでおります。 次に、労働移動についてでありますが、今後、国際化や規制緩和の進展等を背景にして産業構造が大きく変化をい……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 星野議員にお答えを申し上げます。 まず、経済政策についてのお尋ねでありましたが、政府は、昨年四月の緊急円高・経済対策を初め、九月には事業規模として史上最大の経済対策を講ずるなど、適時適切な施策の実施に努めてまいりました。これらの施策が、需要の拡大や民間活動の活性化等を通じ経済にプラスの効果を与え、最近の我が国経済に明るい動きをもたらしつっあると考えております。 我が国の産業の空洞化、さらに雇用や財政の空洞化を克服し、我が国経済の将来の展望を切り開いていくためには、昨年決定した新経済計画に沿い、大胆な構造改革を進めることが必要であると考えております。具体的には……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 愛知議員の御質問に対し、お答えを申し上げます。 まず、議会制民主主義における国会運営についてのお尋ねがございました。 一般的に申し上げますならば、選挙によって選ばれた議員によって構成される与野党の間で、国会運営についての話し合いを行い、多数決原則にのっとり決定をして、くものと理解をいたしております。 次に、金融特別委員会の質疑打ち切り、採決という一連の推移について御質問がありました。質疑時間を何時間にするかなどの国会運営につきましては、私が何ら申し上げるべきではなく、国会においてお決めをいただくものと理解をいたしております。 また、与党が新進党の審議要求……
○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) ただいまの御決議に対しまして所信を申し述べます。 政府は、これまで、国のいかんを問わず、またその理由のいかんを問わず、核実験は停止すべきである旨強く主張してきたところであります。今回の中国の核実験に対しましても厳重に抗議を行い、これ以上核実験を行わないよう改めて強く求めました。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を体し、中国の核実験停止と全面核実験禁止条約交渉の早期妥結のために全力を尽くし、さらには、核兵器のない世界を目指した現実的かつ着実な核軍縮の国際的努力の中で積極的役割を果たしつつ、関係国の理解と実行を促すよう、今後一層の努力を払……
○橋本委員 きょう総理が本委員会に出席されるということを先ほど聞きました。そして、総理が見えるまでつないでいろと言われましたので、しばらくの時間、皆さんの御協力をいただきたいと思います。 と同時に、この委員会で質問させていただくことは、私にとりましては大変感無量のものがあります。昭和四十五年の秋、いわゆる公害国会と言われる臨時国会が開かれましたとき、私は、政府側の一人として答弁の責任者の中におりました。そして、その当時の議論というものが、今考えてみますと、大変真剣な議論でありましたけれども、お互いに随分欠落していたことが多かったなということをしばらく前から考えさせられるようになってきました。……
○橋本委員 まず冒頭、政府側にお願いを申し上げたいと思います。 十時十五分の現在、すなわちモスクワ時間の午前四時十五分現在の状況を今確認をいたしますと、モスクワ市内は依然静かな状態を保っている。しかし、これは六時間の時差がありまして、今まだ夜ですから、みんな疲れて眠っちゃっているためであって、事態が改善したわけではないという連絡を今外務省からいただきました。その情報提供の御努力にまずお礼を申し上げます。 と同時に、非常に我々はこの状態を心配しております。どうぞ刻々の状況についてこの予算委員会にもきちんとした御連絡をいただきたい。私の方から求めなければいただけないというのでは困ります。この点……
○橋本国務大臣 このたび、村山内閣総理大臣のもと、通商産業大臣を拝命いたしました橋本龍太郎です。どうぞよろしくお願いいたします。 最近の経済情勢につきましては、総じて低迷の続いている景気に次第に明るい動きが広がってきておりますが、最近の急激な円高の影響がこうした動きを逆行させないかと懸念をいたしております。また、我が国の経常収支黒字は依然大幅なものがあります。このような状況において、我が国 経済を一刻も早く本格的な回復軌道に乗せることに、私は最大限の努力を行う所存であります。また、規制緩和などの経済改革や社会資本整備の一層の推進を行い、豊かで活力ある社会の構築に向け、中長期的な取り組みを行っ……
○橋本国務大臣 このたび通商産業大臣に就任いたしました橋本龍太郎でございます。 石炭対策特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 我が国石炭鉱業をめぐる環境は、内外炭価格差が拡大するなど引き続き厳しい状況にあり、本年二月には住友石炭赤平炭砿の閉山により国内の大手坑内炭鉱は四炭鉱となりました。 当省といたしましては、九〇年代を我が国石炭鉱業の構造調整の最終段階と位置づけ、平成四年度から新しい石炭政策を推進しているところであります。私といたしましては、石炭鉱業の厳しい状況を踏まえ、従来からの合理化安定対策に加えて、石炭会社等の経営多角化・新分野開拓への支援を引き続き推進するこ……
○橋本国務大臣 第百三十一回国会における商工委員会の御審議に先立ち、私の通商産業行政に対する考えの一端を申し述べ一ます。 第一の課題は、適切な経済運営であります。緩やかながら回復の方向に向かっておりますが、依然調整過程にある我が国経済について、引き続き為替、雇用など内外の動向を注視しつつ、先般の総合経済対策や本年度予算の円滑かつ着実な実施など、適切かつ機動的な経済運営に努め、本年度中のできるだけ早い時期に本格的な回復軌道に乗せてまいりたいと思います。 さらに、今回の景気低迷には構造的要因があると考えられ、先般の総理の指示を踏まえつつ、中長期的視野に立って経済構造改革を積極的に推進してまいり……
○橋本国務大臣 この包括協議の進行の途中、与野党それぞれの立場から大変御支援をいただきましたことに冒頭お礼を申し上げたいと存じます。 そして、その結果として、今回、政府調達、板ガラス、保険及び米国の輸出振興、競争力強化の部分につきましては基本的に協議をまとめることができました。また、自動車及び同部品につきましては、残念ながら補修部品の部分において三〇一条の適用という事態を迎えたことを大変残念に思っております。 しかし、この協議全体を通じまして、少なくとも数値目標を排することができましたこと、同時に、包括経済協議の対象は政府の手の届く範囲内ということについてその原則を貫くことができましたこと……
○橋本国務大臣 特許法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 この法律案は、工業所有権制度の国際的調和を図り、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定の確実な実施を確保するとともに、技術開発成果の迅速かつ十分な保護の要請に的確に対処するため、特許法その他の工業所有権関係法律について所要の改正を行うものであります。 次に、この法律案の要旨を御説明申し上げます。 第一は、特許権の存続期間を出願日から二十年とすることであります。 これまで特許権の存続期間は、出願公告の日から十五年または出願日から二十年のいずれか短い期間で終了しておりましたが、これをマラケ……
○橋本国務大臣 今委員がお述べになりましたような議論、ウルグアイ・ラウンドの発足当時から、表に出たりあるいは消えたりということを繰り返しておりまして、私もそうした声を耳にしたことはもちろんございます。 ただ、農業分野につきましては、従来から各種の貿易制限措置あるいは輸出補助金などが存在をする、そして、必ずしも多角的貿易体制の規律が十分に及んでいない、これは我が国だけのことではございません。そうした認識があったことから、ウルグアイ・ラウンドの一分野として交渉が開始されたものと承知をいたしております。そして、この農業分野につきましては、各国がそれぞれに困難な事情を抱えつつ、精力的な交渉が行われま……
○橋本国務大臣 アウトドア産業というものに実は必ずしも定義がございません。でありますから、その市場規模というものについての正確なお答えは大変難しいわけでありますけれども、アウトドアに関連する用品、用具といったものの市場でまいりますと、平成五年で約一兆七千億円ぐらいになっております。これは、昭和五十八年当時、約一兆円ということでありましたから、約十年間で一・七倍ぐらいにふえているということも言えると存じます。 また、本年六月の産構審の総合部会の基本問題小委員会報告書の中で、アウトドア産業等を含みました余暇関連産業、これを含めまして、生活文化関連、こうした分野を一つ設定しておるわけでありますけれ……
○橋本国務大臣 委員の御指摘でありますので、繊維全般と、そして絹織りに特定をした分野と、二つでお答えをさせていただきたいと思います。 繊維産業全体につきましては、昨年の十二月に繊維工業審議会及び産業構造審議会が新繊維ビジョンを取りまとめて答申を出されております。その援言をされました内容を見てみますと、一つは、市場の求めるものを把握、生産、販売するという市場指向型産業構造を構築すること、二つ目には、消費者を刺激して潜在的なニーズを引き出すための創造性をはぐくむ産業構造の構築という二つの柱が立てられております。 これを受けまして、通産省としては今日、繊維工業構造改善臨時措置法に基づく構造改善事……
○橋本国務大臣 これはもう委員が既に御承知でありますけれども、さきのマラケシュ会合におきまして、貿易と環境に関する決定が採択された中で、WTOにおきまして貿易と環境に関する委員会が設立をされることになっております。このテーマは、環境問題に関する世界的な関心の高まりの中での議論でありまして、貿易の分野におきましては、ウルグアイ・ラウンド後の重要課題の一つとして、WTOだけではなく、OECDでも検討の進められている内容であります。我々としては、この両面に、調和に対して十分な配慮をしながら、積極的にその議論に参画していきたいと考えております。 ただ、そこで一つ私どもが考えなければなりません点は、そ……
○橋本国務大臣 先日来、本委員会でたびたび私は同じことを申し上げてまいりました。このWTO協定というものが、従来のガット体制とは異なり、物の貿易だけではなく知的財産権やサービスまでカバーする、二十一世紀に向けての今後の国際的な経済活動の総合的な基本原則を確立するという意義を、私はここに見出しております。 そして、このWTO協定の成立によりまして、世界的な関税の引き下げあるいは貿易障壁の低減といったものを通じまして、貿易自由化と貿易のルールの強化というものが実現され、多角的貿易体制が維持強化されるということは、貿易立国を進めてきた日本にとりまして、我が国の繁栄を考えますときに極めて大切なものだ……
○橋本国務大臣 我が国の農産品も、私はおいおいに海外に輸出されるものがふえていくとは思いますけれども、それは工業品を上回ることはないと思います。
【次の発言】 過去の経緯はよく委員が御承知でありますので、要点のみお答えをいたします。
絹二次製品と偽って脱法的輸入を行うケースが頻発してまいりました中で、本年四月一日から事前確認制の対象範囲の拡大、制度の運用強化など、絹製品の輸入管理を強化し、悪質な脱法的輸入を防止することといたしました。
その内容は、一つは事前確認制の対象国の拡大でありまして、和装用の下着あるいは帯等の和装用絹製品につきましては、これまで中国、韓国、台湾からの輸入についてのみ……
○橋本国務大臣 非常に専門性の高い指摘に敬意を表します。そして、御指摘のとおり、今残された最大の問題点は、このアメリカだけが先進国の中で保持している先発明主義、これにかかっていると私どももそう思います。従来からも随分我々議論してきました。そして、一時期、私どもがアメリカも先願主義に変わるかという期待を持った時期がありましたが、また消極的な姿勢に戻っております。 これから我が国は、欧州その他の国々とも連携しながら、あらゆる場所を通じてアメリカに先発明主義の是正を求めていく努力を続けるつもりです。御支援を心からお願いいたします。
○橋本国務大臣 今外務大臣から、WTOに関連してお答えになりましたので、私は、角度を変えてお答えをしてみたいと思います。 先般終了いたしましたAPECの総会におきまして、日本は三つのE、すなわち環境、経済、そしてエネルギー、この三つからの議論を組み立ててこの場に臨みました。すなわち、このまま、例えばAPEC地域における経済発展というものをそのままの形で考えてまいりますと、来世紀、非常な発展をすると同時に、それ以上の環境破壊を招くということがエネルギー構成から出てまいります。そして、需給にも大きな問題を生じます。これらに対して、我々は、今後ともの検討を約束し、協力体制をつくってまいりました。当……
○橋本国務大臣 確かに私は日本遺族会長を、皆さんの、遺族の方々の御推挙をいただいて拝命することになりました。そのとき私が感じましたことは、率直に申しまして二点であります。 私どもの世代は、第二次世界大戦の途中からを記憶している最後の世代であります。いわば、日本が空襲を受け、各地で焼け出された人が出、あるいは私どもの身近から次々に出征兵士を送り出す、そしてその多くの人々が帰ってこなかったという記憶を持つ最後の世代であります。それだけに、過去の長い積み重ねの中で、そうした記憶を埋もれさせてしまってはいけないという気持ちから私は日本遺族会の会長をお受けすると会員の方々に申し上げました。そして、その……
○橋本国務大臣 現状進行しつつある円高の状況については、私自身、非常に今憂慮の念を禁じ得ずにおります。 しかし、今委員が一般論としてお尋ねになりました部分につきましては、円高というものが、長い目で見ました場合には物価を安定させていく、すなわち実質所得を増加させていくというよい面も、理論的には評価できる部分があります。しかし、当面は、輸出企業の手取りを減少させる、そして企業収益を圧迫する、同時に設備投資を抑制する方向で作用して、牽引力に乏しい我が国の経済に冷や水を浴びせる懸念というものが指摘ができると思います。 中長期的には、我が国のファンダメンタルズから大きく逸脱した急激な円高というものは……
○橋本国務大臣 ちょうど土光臨調が発足いたしましたとき、私は当時の自由民主党の行財政調査会長として党側の責任者を務めてまいりました。 その当時以来、通産省から申しますならば、例えばアルコール現業部門の廃止でありますとか定員削減を着実に実行するのは当然でありますが、東京中小企業投資育成株式会社ほか六つの特殊法人の民営化、民間法人化を行う等努力をしてまいっております。 また、規制緩和につきましても、七月の閣議決定を初め率先して努力をしてまいった次第でありますが、今後におきまして、今、野中自治大臣、武村大蔵大臣からお話がありましたように、総理からの御指示をいただき、我々としても全力を挙げてまいり……
○橋本国務大臣 私は、ただいまのような御質問が再三再四なされること自体が大変悲しいことだと思っております。
我が国の中においても多くの犠牲者を出したさきの大戦でありました。しかし同時に、各地において犠牲になられた多くの方々がおられます。その方々を考えますときに、こうした問題が、今委員は大変私に好意的な立場だと仰せられましたけれども、委員のお考えと私も必ずしも一致しているものではございません。
【次の発言】 日本遺族会の会長として御指名でありますなら、お答えの必要はないと存じます。
【次の発言】 私は、敗戦の当時の小学校二年生でありますから、事実を承知する年代ではございません。しかし、一人であ……
○橋本国務大臣 今委員が御指摘になりましたように、最近の中小企業の景況というものを見ましたとき、一部に確かに改善を示す動きは出てまいっております。しかし、大きく分けて三つの懸念が存在していると思います。 まず第一に、過去の回復の局面と比べましたとき、中小企業の生産回復の動きが極めて遅いというのが一つ挙げられます。同時にもう一つは、在庫調整の進展が過去の回復局面あるいは今回の大企業の動きに比べてやはり鈍いということも事実であります。また、設備投資が製造業、非製造業を問わず極めて低水準であり、立ち上がりが見られておりません。ただし、これは中小企業だけではなく、大企業にも共通する問題であります。こ……
○橋本国務大臣 大変恐縮でありますが、私の立場からお答えをすべきことではないと存じます。
【次の発言】 私は、従来から、例えば中国に対して、対華二十一カ条等、第一次世界大戦の途中の日本の行動以来、侵略行為があったということを考えてまいりました。また、朝鮮半島に対しては、植民地支配というものが行われた事実をそのとおり認めてまいりました。
同時に、国会に出ましてから、第二次世界大戦中の各戦域に遺骨収集等に赴き、現地の人々からさまざまな話を聞いてまいりました。その中には、我々の先輩に対する本当にすばらしい手向けの言葉もありましたし、大変、次の世代として聞くことがつらいような思い出の話もございました……
○橋本国務大臣 今私は通産大臣という立場で、その立場から今この状況を極めて深刻に受けとめております。もともと、昨年二月十一日に細川首相とクリントン大統領の日米会談が、いわゆる大人の関係というお言葉一言で経済関係を非常に苦境に陥れられた後、御承知のように為替の状況が一変をいたしました。 ですから、私は就任直後、七月でありますけれども、全国の輸出関連の中小企業を中心に、その時点における状況を調査をさせていただきました。その当時採算分岐点は百十三円対ドルということでありましたし、この時期におきましては、なお為替と現実との乖離が非常にありましたけれども、中小企業の方々は非常に積極的にこの事態を迎え撃……
○橋本国務大臣 第百三十二回国会における商工委員会の御審議に先立ち、まず、兵庫県南部地震により亡くなられた方々とその御遺族に対し、深く哀悼の意を表するとともに、負傷された方々や避難生活を続けておられる方々に心からお見舞いを申し上げます。 今回の地震に対しましては、速やかに近畿通商産業局及び本省に災害対策本部を設置するとともに、担当職員を現地に派遣し実情を把握し、現地対策本部及び兵庫県庁等関係機関と連携しつつ、総力を挙げて救援・復旧活動を行ってまいりました。電気につきましては去る一月二十三日に応急送電の体制が整うとともに、ガスにつきましては、二次災害防止の観点から約八十五万戸の供給遮断措置を講……
○橋本国務大臣 まず、ライフライン関係から御報告を申し上げます。 電気は、地震発生直後には約百万戸が停電をいたしておりましたが、去る一月二十三日に応急送電の体制が整いまして、倒壊家屋などを除いて電気の供給ができるようになりました。現在本格復旧に向けて作業中であります。 ガスにつきましては、二次災害防止の観点から約八十五万戸の供給遮断措置を講じまして、その後、他の事業者からの資材、要員の支援のもとに約八千三百名を復旧作業に投入し、可能な限り早期の復旧を目指して最大限の努力を図っております。二月六日までに約十四万五千戸の供給が再開され、七十一万二千戸がまだ供給停止の状態にあります。なお、供給停……
○橋本国務大臣 初めに、特定事業者の事業革新の円滑化に関する臨時措置法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 現下の我が国経済については、急速な円高の進展や内外価格差の存在等による我が国の事業活動を行う場としての環境条件の悪化、アジア諸国の急激な成長等による国際的競争の激化などの内外の経済的環境変化の影響を受けて、製造業等の国内における生産、投資等が停滞しており、産業空洞化の懸念が生じております。このため、これまで我が国に蓄積されてきた知識及び技能、技術、設備等を有効に活用しつつ、国内生産活動の活性化を促進し、国民経済の国際経済環境と調和のとれた発展を図ることが強く期待さ……
○橋本国務大臣 クリントン政権が誕生いたしまして、議会でまだ各ポストの承認が得られておりませんでした一昨年の正月、フランクフルトでG7カウンシルという会合が開かれました。その時点で、アメリカ側の参加者の中から、私は大変そのときショックを受けたのでありますけれども、民主党政権と共和党政権の違いが何だか知っているかという問いかけを受けまして、要するに、共和党政権に比して民主党政権は自国の通貨の価値に余り重きを置かないと思えという助言を受けました。むしろ、共和党政権の場合にはドルの価値を必要以上に維持しようとする動きが出る、民主党政権はその道さ。その話を聞きましたときに、実は、私はそんなばかなという……
○橋本国務大臣 初めに、石油製品の安定的かつ効率的な供給の確保のための関係法律の整備等に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 我が国のエネルギー供給の大宗を占める石油は、国内供給のほぼ全量を輸入に依存しており、その安定供給の確保は我が国のエネルギー政策の根幹をなすものであります。 しかるに今日、国内におけるより効率的なエネルギー供給への要請の高まり、国際石油市場の発達等、石油製品供給をめぐる経済的、社会的環境に新たな変化が生じております。 このような状況の中で、石油製品の安定的かつ効率的な供給を確保するため、緊急時における供給を確保するとともに、石油製品の……
○橋本国務大臣 私は、一般論として申し上げる限りにおきまして、規制緩和というものが新たな市場を創出する効果を持つ、また消費者の選択の幅を拡大させることによって経済社会を活性化させていく、あるいは内外価格差の是正でありますとか国際社会との調和と透明性を確保する、こうした視点から極めて重要なことだ、そう思っております。同時に、現在の我が国の経済情勢の中で新たな産業構造の構築に向けて努めなければならない、こうした視点も今これに加わってきた、そのように考えております。 通産省といたしましても、昨年七月の閣議決定を初め累次の規制緩和の措置に対しては積極的に取り組んできたつもりでありますし、政府全体の規……
○橋本国務大臣 化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 東西冷戦構造崩壊後の流動的な国際情勢のもと、大量破壊兵器の全面的禁止に関する国際的な認識の高まりにより、平成四年九月に化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約が採択されたところであります。我が国といたしましても、世界的な枠組みでの軍縮を推進していくことが国際的責務であることから、平成五年一月にこの条約への署名を済ませております。 この条約につきましては、承認をいただくために、今国会に提出されているところでありますが、我が国としては、この条約の適確な……
○橋本国務大臣 特定中小企業者の新分野進出等による経済の構造的変化への適応の円滑化に関する臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 特定中小企業者の新分野進出等による経済の構造的変化への適応の円滑化に関する臨時措置法は、経済の多様かつ構造的な変化の影響を受け、または受けるおそれのある中小企業者が新分野進出等を行う際に各般の支援措置を講ずるものとして、平成五年十一月に制定されたものであります。 現在、中小企業者は、最近の円高の急激な進展により事業活動に支障が生ずるなど深刻な問題に直面しております。 このように中小企業者を取り巻く環境が一層厳し……
○橋本国務大臣 容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 我が国においては、近年の経済成長、国民生活の向上等に伴い、家庭等から排出される一般廃棄物の量が増大し、その最終処分場が逼迫しつつある等廃棄物処理をめぐる問題が深刻化しております。その一方で、主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国にとっては、これらの廃棄物から得られたものを資源として有効に利用していくことが求められております。このような状況において、我が国における快適な生活環境と健全な経済発展を長期的に維持していくためには、関係者の適切な役割分担のもとで、一般……
○橋本国務大臣 ちょうど私の世代は、五十年前の敗戦の日を小学校の二年生で迎えた世代であります。そして、戦時中の教育から戦後の教育現場の混乱の時代をちょうど小学校で過ごしました。そして、ある程度戦後教育というものが形づくられました段階で小学校から中学校へと進んだ世代に当たります。そして、私どもが学んでまいりましたものの中には、過去の価値観の否定はございましたが、新たな価値観というものを与えられて育ちはいたしませんでした。恐らく我々の世代は、それぞれに自分でその価値観を模索し、自分なりの人生を築いてきた世代に当たるのではなかろうかと思います。 ところが、私どもの子供たちを見ておりまして、やはりそ……
○橋本国務大臣 第百三十二回国会における石炭対策特別委員会の御審議に先立ちまして、石炭政策に関する私の所信の一端を申し上げます。 我が国の石炭政策につきましては、平成四年度から、九〇年代を石炭鉱業の構造調整の最終段階と位置づける新しい石炭政策を推進しているところであります。 新しい石炭政策の第一は、石炭鉱業構造調整対策であり、石炭鉱業の経営多角化・新分野開拓を促進しつつ、国内炭生産の段階的縮小を図ることであります。 このような状況のもと、空知炭鉱において、去る一月二十六日、会社側から閉山提案があり、さらに、会社更生法に基づく更生手続開始の申し立てが行われました。現在、保全管理人、経営者と……
○橋本国務大臣 まず、委員長以下、先般現地を御視察いただきましたことに、私からもお礼を申し上げ、敬意を表したいと思います。 また、その御報告としてちょうだいいたしましたものを、我々として今後の対策の上に資してまいりたい、そのように考えておりますということを冒頭申し上げたいと存じます。 今回の空知炭鉱の閉山と申しますものは、全国で一番小さい市でありました歌志内市に非常に大きな影響が懸念をされるところでございます。北海道及び歌志内市からの御要望を踏まえまして、四月十一日、産炭地域振興関係各省庁等連絡会、これは十四省庁から成っておりますが、これを開きました中で、空知炭鉱の閉山に伴う関係各省庁の対……
○橋本国務大臣 御承知のように、この地域には、中小企業として代表的なものを挙げますならば、履物関係を初めといたしまして、あるいは繊維等非常に多くの業種が集積をいたしております。そのそれぞれの業種が甚大な打撃を受けました。また、大手企業におきましても、鉄鋼等の基幹産業あるいはタイヤ工場の機能停止といった事態を含めまして非常に大きな被害が生じております。同時に、これらの被害はその地域だけではなく、他の地域に存在する産業にも非常に大きな影響を与えております。 そして、極めて残念でありますが、一部の中小企業の場合、今日ただいまになりましても、連絡を必死でとっておりますが、その所在に対しての応答も全く……
○橋本国務大臣 もう既に講じました措置は委員御承知でありますから、それを長く申し上げるつもりはありません。 そこで、今私の手元にありますこれだけの、実は現実に細かい被害報告が上がってまいっております。そして今委員が御指摘になりましたように、例えばその神戸地域において被災をされた中小企業とお取引があったために、他の地域において、あるいは他の業種において影響を受けておられる方々までを今回対象として、まず激甚災の指定を行いましたこと、御承知のとおりであります。しかし、ここはまずある意味では立ち上がりに対する緊急のお手助けにしかすぎません。そうしますと、ここから考えていかなければならない問題は、私は……
○橋本国務大臣 今委員がはしなくもブリタンさんの話を引かれましたが、ブリタン委員の御意見がそういうことであることはよく承知をいたしております。殊に、昨年の秋訪日されたときの論議におきましても、ブリタンさんは、日米間で話し合いが行われた結果、EUが不利益をこうむったと思われるものの事例としてモトローラの件を挙げられました。その釈明を私に求められました。私は、遺憾ながらその当時は野党でありましたので詳細がわかりませんとお答えをして、満場爆笑で終わりました。 しかし、その話でおわかりいただけますように、EUは確かに日米間の話し合いというものに危惧の念を抱いております。同時に、包括協議におきまして、……
○橋本国務大臣 今官房長官からも一部お触れがありましたが、今私自身が考えあぐねているポイントが幾つかございます。 一つは、まさに官房長官のお触れになりましたように、通常でありますならば手をかす対象とは思えない大企業でありながら、この地域に集積しておりましたために致命的な被害を受けておるものがございます。そうしますと、この関連企業はその地域に集中しておりますから、中小零細の業者がその親企業の再建にどうその運命がかかわってくるかには非常な不安を持っております。けさ、閣僚懇談会の席におきましてこうしたことについても検討をお許しいただきたいということを申し上げ、総理のお許しをいただき、こうした分野か……
○橋本国務大臣 鈴木内閣の当時、第二次臨時行政調査会を考え、そして第二次臨調以来行をともにしてまいりました中で、今御質問をいただきましたようなポイント、ともに憂いを同じくして語り合ったことを今思い起こしております。そして私は、先ほど総理からお答えのありました内容、まさに簡素にして効率的な政府、そして、それを、住民に身近な行政はできるだけ身近な自治体にお願いをする、同時に、その時代時代に合わせて機動的な対応を行政改革というものは常に心がけていくべきものであり、その意味では不断の問題である、私はそう思っております。 ですから、多少御質問の趣旨に外れるかもしれませんが、例えば本年度、通産省は、今回……
○橋本国務大臣 委員が先ほどお述べになっておられるとおりの状況が今後続発すると私も思います。既に、政府系の中小企業金融機関に対しまして、被災いたしました中小企業の既往債務の返済猶予等につきましては弾力的な対応をするように指導いたしておりますし、また民間金融機関につきましては大蔵省の方から御指導いただいておるわけでありまして、今後とも、各金融機関が債務返済等について、個々の中小企業者の実情に応じた対応を実施していくものと考えております。 ただ問題は、今委員の御質問の延長線上にある問題でありまして、立ち上がりについて今政府としてできる限りの措置はとっておりますけれども、これだけで十分なものではご……
○橋本国務大臣 十二月十三日の閣僚懇談会及び月例経済報告などに関する関係閣僚会議、一月十七日でありますが、私から大蔵大臣、また日銀総裁に疑問を呈したことは事実でございます。 一つの問題点として、私は、東京都が監督官庁として責任を問われるのかどうか、そして三百億円を低利融資をするということでありますけれども、この金額は東京都であればできるかもしれません。しかし、他の道府県で一体どうなのか、そういった疑問も呈しておりました。
○橋本国務大臣 まず一点申し上げられることは、本年一月一日に発効いたしましたWTO協定の中にありますセーフガード協定というものが今後四年間の間に撤廃されることになります。産業保護的な効果を有する輸出自主規制など、いわゆる灰色措置と言われるものがこれであります。我が国におきましても、残された灰色措置と言われるものにつきましては、今後適切な対応を協定に従って図っていかなければなりません。 こうしたことを通じまして、我が国の輸出がより自由で透明なものとなる。しかし、それはそもそも対象品目の輸出実勢が穏やかなものになっておりますから、直ちに貿易構造に変化が生ずるものとは考えておりません。過去の例で申……
○橋本国務大臣 このテーマで私が最初にお答えをするのが内閣として適切かどうか、多少私は首をひねります。担当の総務庁長官もおられ、副総理もおられ、また、さきがけ党首の武村大蔵大臣もおられるわけであります。 ただ、私は、土光臨調の当時を振り返りましたときに、政府にも、また関係者にも一つの夢があったということは、今改めて感じております。そして、基本的には、人生五十年時代に合わせてこしらえられていた行政の仕組みというもの、これを人生八十年時代にふさわしいものにしようよ、こういう夢は一つありました。同時にその中で、住民に身近な行政はできるだけ住民に身近な自治体でお願いをする仕組みをつくろうよ、こうした……
○橋本国務大臣 今委員、削減効果という意味での御指摘でありましたけれども、私は今回、削減効果とかそういうことを主にしてこの問題を考えてはおりませんでした。むしろ、通産省の主管いたします特殊法人は数が相当数ございます。ですから、そのすべてを私は見直しながらそれぞれの特殊法人の中での合理化あるいは業務の簡素化等、そうした視点の努力を続けますと同時に、一体どうすればより効果的な事業の推進ができるか、そのための姿はどうすべきかという視点でこれをとらえました。 その中で大変迷いましたのは、石炭鉱害事業団につきまして、既に相当先のことではありますけれども、その業務の終期が明示されております。そういたしま……
○橋本国務大臣 一昨日の日曜日も私が現地に入りましたら、非常に厳しい状況の中で復興への息吹が始まりつつある状況であります。 そうした中で、二月九日に被災中小企業支援対策を発表いたしましたが、これは今回の地震による災害というものが、非常に高度な産業集積のある地域であったことも含め、戦後例を見ないほど甚大であり、同時に広範な被害をもたらしたという状況の中で、過去の災害時よりも踏み込んだ内容を総合的に組み合わせていこうということで考えながら、国として考え得る最大限の措置というものを、時期を失することのないようにということで作業をしてまいりました。 一月二十日の閣議決定及び二十四日の激甚災指定によ……
○橋本国務大臣 先般来本委員会におきましても何回か御論議がありましたが、委員が御指摘のように、確かに我が国には多くの活断層がございます。しかし、原子力発電所の立地、設計の場合におきましては、そもそも活断層というものがあるということを前提にしながら、地点選定に当たりましては活動可能性のある活断層を避ける、同時にすべての重要な建物あるいは構築物というものを最強の岩盤に直接に固定をし、加えて敷地周辺の活断層でありますとか過去の地震などの詳細な調査をいたしました上、これに基づいて、想定される最大の地震動にも耐えられるような設計がされております。 今回も、実は私はこの地震の知らせを受けましたときに、一……
○橋本国務大臣 今局長からも御答弁申し上げましたけれども、特にこの被害復旧について、私どもは耐火れんがの安定供給というものを中小企業対策としての対応以外に考えておかなければならぬと考えておりまして、この点にも十分供給体制が維持できるようにということを考えております。 確かに、そういう報道は私も拝見しました。ただ、実は今週の日曜日、私は姫路の方から入ってまいりまして、大阪側から入りましたのとは全く異質の被害の状況を拝見をいたしました。確かに、ビニールシートをかぶせた、屋根の被害を受けておられるお宅もたくさんありました。そして、確かに報道では、かわらぶき木造家屋の倒壊というものが大変目立ちました……
○橋本国務大臣 細かい前置きはもう省かせていただきます。そして、国の仕組みは既に御承知のとおりであります。 県や市におかれまして、国の協力を得て、これらの融資、今二・五%まで下げているわけですけれども、これに利子補給を行うことによって、当初三年間を実質、被害者の方々に受け取っていただくときには無利子にする、今その準備が進んで おると承知をしております。 それと同時に、今、委員、一つつけ加えさせていただきますが、おかげさまできょうようやく、現地の方から、場所が決まり、仮工場が建てられることになりました。県市の手続が終われば、我々としては三月末までには中に入っていただける状態のものをつくり上げ……
○橋本国務大臣 私からお答えをするのが適切かどうかわかりませんけれども、確かに、与党三党からちょうだいをいたしました御意見の中に、政治的なメッセージを非常に強調され、対策の前文の中に経常収支黒字の半減という表現を盛り込んでおられたこと、私もよく承知をいたしております。ただこれは、円高対策としての決意を示すための数値目標ということは、私は必ずしも適切なものだとは考えておりません。 なぜならば、私自身が大蔵大臣をいたしておりましたとき、ちょうど湾岸危機の起こりました九〇年、この年は、GDP比で一・一でありましたか二でありましたか、ちょっと正確な数字を忘れましたが、非常に黒字幅が減少したことがござ……
○橋本国務大臣 国会の御了解を得てIEA並びにOECD閣僚理事会に出席をさせていただけるということを伺い、心からお礼を申し上げたい気持ちでいっぱいであります。 先ほど総理からも御答弁がありましたが、昨日、日本時間の夜十一時、アメリカのUSTRカンター代表からいわゆる制裁リストと言われるものが公表をされました。これはジュネーブの時間ではもう夕方になっておりましたので、本日改めて我々はWTOにこれを提訴する決心でありまして、その時間は刻々と迫っております。 そして、本来OECDの閣僚理事会の論議はもちろん大切でありますけれども、既にこの場をかりて、アメリカのブラウン商務長官から私自身に対して会……
○橋本国務大臣 ウィスラーにおける自動車交渉がうまくまとまらなくて疲れ切って帰ってまいりましたときにこの報道を読みました。大変情けない思いでありました。それほど我々が払ってきた努力というものは評価をされないものなんだろうか。同時に、日本の産業界が御努力をいただく面がないとは私も思っておりません。産業界自身にもお考えをいただくべきことはあろうかと思います。 要は、それぞれがみずからの持ち場持ち場で全力を尽くしてこの時期をどう乗り切るかでありまして、私は、人のふり見て我がふり直せという言葉を思い起こしております。
○橋本国務大臣 今議員の政策秘書の方のお話を伺いながら、随分時代が変わったというまず思いを持ちました。 なぜなら、委員が御承知のように私の父親は障害者でありました。そして、その障害のゆえをもって国立高等学校の入学試験を一時は拒否された人間でありました。その理由は、軍事教練ができないという一点だったようであります。そして、その結果、当時、自力で行動する意欲を持ち、なおかつ障害を持つ者を受け入れたわずかな私学の一つでありました慶応義塾に一たん入学をいたしました。しかし、どうしても国立高等学校に進みたく、学制の変わるのを待って改めて入学をし直した人間であります。 そして、彼が生涯言い続けたことは……
○橋本国務大臣 かつて委員も自由民主党に在籍をされて、我が党でそうした論議に対し党が枠をはめて規制をするといったことをしていなかったことは御承知のとおりであります。
私は、今亀井議員を例に引かれましたが、社会的な公器であるテレビという場で議員自身の信念を語られたもの、そう思っておりますし、本会議でもそのように御答弁を申し上げました。
私どもの党は、これから後も、個々の議員がそれぞれの責任において発言をすることに制約を加えるつもりはございません。
【次の発言】 これは、尊敬をしていただいたということを改めて聞きまして、大変ありがとうございます。
その上で、私は売上税の例を引いたわけではあり……
○橋本国務大臣 先日私は、確かに委員が御指摘になりましたように、宗教法人というものが現行の法制上、数多くの財団法人と同じく公益に関する団体として位置づけられている、そうした中で宗教法人だけを取り出すというやり方が果たして税制の議論として正しいかどうかむしろ公益法人課税のあり方として検討するのが適切だと思うということを申し上げました。 今、前提をつけてお尋ねをいただきましたけれども、そうしたさまざまな角度から御議論があることは私も承知をいたしております。そして、税制上の論議ということを離れまして、今委員の御質問の趣旨でお答えを申し上げるなら、私は、今回のオウム真理教のような事件というものを契機……
○橋本国務大臣 引き続き通商産業大臣を務めさせていただくこととなりました橋本龍太郎でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。 最近の我が国経済は、回復傾向から足踏み、さらには弱含みへと推移いたしております。ここに来て円安傾向などの明るい材料も出てきておりますが、個人消費、設備投資の回復が本格化していない中で、住宅投資の動きが鈍く、鉱工業生産も七月まで四カ月連続のマイナスとなり、依然弱含みで推移しております。雇用情勢も、完全失業率が高い水準で推移するなど、厳しい状況が続いております。 このような状況において、政府は、去る九月二十日に、総事業費十四兆二千億円に上る過去最大級の経済対策をま……
○橋本国務大臣 初めに、新たな事業活動の促進のための関係法律の整備に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 我が国経済においては、円高傾向や高コスト構造の顕在化などにより、産業の空洞化への懸念が高まっており、その健全な発展に支障を来すおそれが生じております。 このため、我が国の事業活動を行う場としての魅力を高め、国内における新たな事業活動の展開のための環境を整備することを通じて、経済構造改革を強力に推進し、我が国の中長期的な発展の基礎を築くことが強く求められているところであります。 去る九月二十日に発表された経済対策においても、経済構造改革の推進についての具……
○橋本国務大臣 今委員からお触れになりましたように、確かに現在我が国の経済状態は決して良好なものと申せる状況ではありません。むしろ、ゼロ成長が三年続いている、何とかしでこの一年以内にこれを上昇に転じなければならないという厳しい状況の中にあることは、御指摘のとおりであります。しかし、そのためには、やはり内需拡大とあわせながら経済構造改革を進めていくことが中長期的に極めて重要なことだと我々は思います。そして構造改革におきましては、民間企業の役割が非常に重要でありますし、それは経済社会の新たな需要を開拓しながら新たな事業に進出していくことで、民活法はこうした民間の新たな事業の展開を支えるためにも不可……
○橋本国務大臣 引き続き通商産業大臣の重責を担うこととなりました橋本龍太郎でございます。 衆議院石炭対策特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。 政府といたしましては、九〇年代を我が国石炭鉱業の構造調整の最終段階と位置づけ、平成四年度から、十年間を期間とする新しい石炭政策を推進しているところであります。 我が国の石炭鉱業をめぐる環境は、内外炭価格差問題を初めとして引き続き厳しい状況にあり、本年三月には、空知炭鉱の閉山により、国内の大手坑内炭鉱は三炭鉱となりました。 私といたしましては、このような状況を踏まえ、従来からの石炭鉱業合理化安定対策に加えて、石炭会社などの経営多角……
○橋本国務大臣 この連立政権が発足いたす時点におきまして三党合意というものがなされました。たしか六月二十九日であったと記憶をいたしておりますが、当時私は自由民主党の政務調査会長として、結構です、テーブルに着けますというお返事を、社会党さんとさきがけさんでまとめられました案を提示されたときにお答えをした責任者であります。そして、その結構です、テーブルに着けますということに対して、改めてそれは大枠はいいということですねという御確認があり、そのとおりですと、各政党はそれぞれの言い分があるんですから議論は当然していかなきゃなりませんというお返事を申し上げた責任者でありました。 そしてそれ以来、私は、……
○橋本国務大臣 私は、日本のODAは、日本が国際社会における大きな貢献を果たしていくその柱の一つとして非常に大きな役割を果たしてきたと考えております。 ただ、強いて今後検討していくべき問題点として問題を考えました場合に、申請国の申請というものに対し、私どもが遭遇いたしましたケースの中にも、例えば環境面における配慮が必ずしも十分でなかったために、結果としてそれが地域における有効な働きをなし得なかったといったケースをなしとはいたしません。さらに今後、いわゆる草の根的なものに対して、必ずしも申請国とはかかわりなく、どこまでこうしたものを伸ばしていくかといった検討が必要であろうとは存じます。 しか……
○橋本国務大臣 今委員から御指摘のありましたものを数字で申し上げますと、製造業の海外生産比率は、九〇年には六・四%でありましたものが、九三年度では七・四%になっております。恐らく現在八%台の後半ぐらいまで来ておりはしないかと心配をいたしております。個別の製品ごとに見ますと、例えばカラーテレビでありますとかテープレコーダーなどは、海外生産比率は既に七割を超えるという状況になってきております。 私自身、今委員が御指摘になりましたように、これ以上製造業が日本から逃げ出さないためにどうすればいいのかそういう視点で今この問題をとらえております。
○橋本国務大臣 先日の日曜日と申しますと、私はロンドンからの帰国の途上でありまして、その番組を残念ながら見ておりません。
その上で、私はこの宗教法人法の改正問題というのは、オウム真理教のサリンの問題が起きましてから国民世論の中に非常に宗教法人のあり方についてさまざまな声が出てきたものを受けて、宗教法人審議会において議論が始められたものであると心得ております。そして、その答申を得て、法律案として国会に提案をするに至ったもの、まさにそのとおりのものであると思います。
【次の発言】 亀井議員は亀井議員としてのお考えをテレビで述べられたものと思います。自由民主党としてそうした見解を公表し、あるいは文……
○橋本内閣総理大臣 行政府の立場から国会の現況について何らかの意見を申し上げることは、私は差し控えるべきことであろうと存じます。その上であえて不言申し添えますならば、私どもとしては、国の中におきましても景気の問題を初めさまざまな問題を抱えております。また、本日この外務委員会で御論議をいただくであろう国際的にもさまざまな課題を抱えております中で、国会における御審議が整々粛々と行われますことを心から願っております。
【次の発言】 今玉沢委員から御自身の御意見を交えての御質問をいただきましたが、まず事実問題から御報告をし、その上で私なりに考えていることを申し上げたいと存じます。
この軍事演習が与え……
○橋本内閣総理大臣 議員が御指摘になりましたように、周囲をすべて海に囲まれております日本、この国にとりましては、まさに長い間海というものが生命線という言葉を使われるぐらいの重みを持った存在でありました。今日、航空路が非常に発展してくる中で、いつの間にか我々は必ずしもその海の重要性というものを意識しなくなっております。しかし、資源の乏しい我が国が資源を確保いたすその輸送路は、ほとんどが海洋によるものであります。そして、これからも日本は海洋国家であり続けるでありましょうし、その海洋の秩序が守られ、平和であることが我が国にとって最も望ましいものであることは申し上げるまでもありません。 今回の国連海……
○橋本内閣総理大臣 今、大変申しわけありませんが、十分聞き取れなかった部分がございます。 しかし、そのプラザ合意以降、今日に至るまでを考えてみましたら、プラザ合意というものは、当時の国際経済の中で為替の安定した姿をつくり出すために、主要国の間で議論をされ採用された、私は手法であったと思います。そして、そのプラザ合意を受けまして、各国の為替調整というものはそれなりに進んでまいりました。 そして、日本におきましては、そのプラザ合意というものは急速な円高を招致したわけであります。そして、当然のことながら、その円高は我が国の経済に大きな負担を与える状況になりました。そして、その円高による不況という……
○橋本内閣総理大臣 存じております。
【次の発言】 ようやく御審議がいただけるようになったことを、私は大変喜んでおります。そして、その投書をされた方のお気持ちも、私は素直にそれを聞かせていただきました。そして、少なくともその方に御理解をいただきたいと思いますのは、住専を助けるものではないという、その一点であります。
【次の発言】 数日前のあるテレビの番組で、あなたも御存じであったであろう、長島の愛生園医師として生涯をかけたある女性の姿が放映をされました。
よく存じ上げていた方でありますし、たまたまその方のおいごさんが私の中学、高校時代の親友であり、その彼が山で遭難をいたしましたとき、私はその……
○橋本内閣総理大臣 財政構造改革などに関する四審議会の会長などとの懇談は、五月十六日開かせていただきました。 そして、なぜこのようなことを考えたかといいますのは、本院におきましても、しばしば我が国の財政というものが危機的状況にあるという御議 論をいただいておるわけでありますけれども、関連する政府の審議会、これはそれぞれの立場で御議論をいただいておりまして、なかなかそれが集約をされません。そこで、財政構造の改革というものについて少し広く議論をしてみる必要はないだろうか、そのような思いから、財政制度審議会、税制調査会、経済審議会そして社会保障制度審議会の四審議会の会長方にお集まりをいただき、それ……
○橋本内閣総理大臣 従来から、どうもこの点が一つ議論としてもかみ合ってこなかったようであります。私は、そこまで特定の謄本をとって調べるといった作業をしておりませんので、これは委員がお調べになりました結果を尊重した上でお答えをさせていただきたいと思います。 我々は、金融機関の不良資産をいかに処理していくかが非常に問題だということを申し上げてまいりました。そして、それが金融の信頼を回復する上でも我々が通り抜けなければならない問題だ、そのように思ってまいりました。そして、本院の御議論の中で、氷山の一角という位置づけに住専を置かれておられる方々もあります。同じことだろうと思うんですけれども、私どもは……
○橋本内閣総理大臣 私は、それなりにずっと伺っておりまして、議員のお考えが一つの考え方として成り立つものであろうということを否定するつもりまではありません。しかし同時に、では母体行には責任はないでしょうか。私は、母体行に責任はあると思います。そして、今議員はその母体行……(発言する者あり)お聞きになったから今お返事を申し上げているのです。母体行責任というものについての疑念を呈せられましたが、私は、母体行責任というものは否定はできない。設立以来の経緯というものを考えましても、また本院で御党の皆さんから提起をされましたさまざまな問題点からいたしましても、母体行責任というものはあると思います。 そ……
○橋本内閣総理大臣 今まで私の体験上、政府部内において見解が分かれておりました結果、統一見解を求められ、政府が提出をしたことはございます。
今回、政府部内において見解の相違はございません。
【次の発言】 今議員が護送船団行政という言葉をお使いになりましたが、これは確かに、私は、金融自由化が本格化する以前における金融機関の破綻回避を目的とした、あるいは前提とした競争制限的な金融行政の手法、そう位置づけております。そして私は、それはそれなりに一時期功を奏し、役割を演じた時期があったと思っております。
ただ、その後、金融自由化が進展していくプロセスにおきましてこの行政手法をもっと早く見直しておく……
○橋本内閣総理大臣 議員御記憶だろうと思いますが、証券不祥事が起きましたとき、中途ではさまざまな混乱がございました。そして最終的に私が辞任をいたします時点で、当時の次官及び関係局長はともに辞表を提出をしようといたしました。私は、政治家と行政官の責任のとり方は違うと考えましたので、これを受けませんでした。そして、むしろ諸君はその職にとどまって、この混乱の状態の中から新たな秩序を生み出すのが君たちの役割だ、それが君たちの責任だ、そのときそのような判断をいたしました。 私は、問題の性質、そしてその事案、それによってやはり責任のとり方というものはそれぞれ違いはあると思います。しかし、共通してなければ……
○橋本内閣総理大臣 冒頭、御報告とともにおわびを一点申し上げたいと存じます。 本日十二時八分ごろ、福岡空港におきまして、ガルーダ・インドネシア航空DC10型機が、離陸時、一たん離陸をいたしましたものの、滑走路の南延長上約五百メートルの飛行場内の緑地に墜落、炎上いたしました。 既に三名の方が亡くなられ、現時点で、四時四十五分現在の報告によりますと、病院へ搬送されました重軽傷者百八名が確認をされておる状況であります。 しかも、機体の後部はまだ鎮火せず消火作業が続行をいたしております。 亡くなられました方々の御冥福をお祈りをいたしますとともに、負傷されました方々のおけがが多少ともに軽く済むこ……
○橋本内閣総理大臣 たしか昭和四十年代の後半であったと思いますけれども、政府の社会保障制度審議会の国会側の委員を拝命いたしておりましたころ、私どもが非常に判断に迷いましたものが当時の三公社の年金共済制度についてでございました。必ずしもその内容が十分に開示されないままに、さまざまな角度から不安がその当時から提起をされながら、なかなかそれが運営に反映をしなかったという大変苦い思い出を持っております。 ちょうど十年前に私が運輸大臣を拝命いたしました際、国鉄改革を行いますにつきましても、合理化などにより既に財政が相当程度に悪化をいたしておりました国鉄共済年金の問題というのは、解決のプロセスにおける非……
○橋本内閣総理大臣 私自身、首都機能がこのままでよいのかという問題意識を持ちましたのは、第二次臨時行政調査会の作業が進む中、電電公社の民営化を現実のものとしようと作業に入ったころからであります。その時点におきまして、電電公社を国鉄と同様に分割すべきだという御意見が多方面から出されまして、党の責任者として幾つかの案を工夫してみた時期がございますが、結果として、その時点におきましては、電電公社の民営化はできましたものの分割ができませんでした。 その最大の理由は、この東京を中心といたしました一都三県の情報集積量が余りに大きい、そしてどう図面を引いてみましてもバランスのとれた分割案ができない、これだ……
○橋本内閣総理大臣 ただいま阪神・淡路大震災の中からの切実な声を御紹介になりながらの御意見をちょうだいをいたしました。そして、そうした声は、この職につきました時点から、私自身の手元にもさまざまな方からちょうだいをいたしております。 そして、阪神・淡路大震災の復興に向けての努力というものは、今日までも政府としては一生懸命に県あるいは市、町と御相談をしながら、その復興計画に対する協力を続けてまいりました。その姿勢は、これからも当然のことながら変わるものではなく、復旧から復興への段階になりました今日、一層、兵庫県を初め関係の市、町とも御相談をしながら努力を進めてまいりたいと思います。そして、御指摘……
○橋本内閣総理大臣 我が国の経済が長期にわたり極めて厳しい状況に置かれてきたという御指摘は、そのとおりであります。 最近、まだ輸出、中小企業、そして雇用情勢等に極めて厳しい状況を残しておりますけれども、個人消費、設備投資などの回復に加えまして、生産にもようやく明るい兆しがあらわれる、景気には緩やかながら足踏み状態を脱する動きが見られるようになりました。このところ公表されました生産や設備投資の指標などでも、こうした明るい動きというものがさらに確認をされております。ここに切れ目をつくらないように、今後引き続いて全力を挙げて景気対策に取り組んでいく、我々はそう考えております。
○橋本内閣総理大臣 私は、その貸した借りたという御論議について、保利議員と同じように感じます。
【次の発言】 私は、先ほどから事務当局も繰り返しておりますように、事務的にお出しのできる現行の法体系の中でぎりぎりまでの努力は、事務当局はしてきてくれたと思っております。そして、その上で、国家公務員としての責任の範囲を超えるものについては、これは先ほど大蔵大臣からも御答弁がありましたように、私どもが判断をしていくべきものと思います。
社会情勢に与える影響あるいは法律上の諸問題等、私どもは真剣に検討しながらでき得る限りの努力をしてまいりたい、そのように思います。
○橋本内閣総理大臣 私が厚生大臣を拝命しました当時、既に私が政務次官のころ、原因がある程度確定をいたしましたスモンの患者さんとの間の訴訟が依然として続いておりました。そして、それから後も大分時間はかかりましたけれども、在任中に何とか和解確認書の締結までこぎつけることができました。 そして、その当時私どもが考えましたのは、確かに制度は制度、しかし現実に患者が存在し、亡くなった方がある。そして、その発病の原因というものがどこにあるにせよ、国としてその結論を訴訟にゆだねるということが望ましいことかどうか。何とかしてむしろ和解を急いで、関係者の間の合意を形成することが私は政府の責任だと思いました。そ……
○橋本内閣総理大臣 現行の税法上のルールにつきまして、国税庁の方から先ほど御説明を申し上げておりました。一方、金融機関に対する対応につきまして、さまざまな御議論があることも存じております。政府として、法律の範囲内の行動ということについては十分慎重を期してまいりたいと思います。
【次の発言】 私は、今大蔵大臣が述べられたことに尽きておると申し上げていいと思います。我々、反省すべきことは間違いなくございましょう。そのときそのとき一生懸命やってきたことでありましても、後で振り返りましたとき、問題があれば、その点はきちんと我々受けとめていかなければならない、それは当然だと思います。
○橋本内閣総理大臣 今、基本的な部分については大蔵大臣並びに銀行局長から御答弁を申し上げました。 そして、昨年十二月二十二日に金融制度調査会から金融システム安定化の諸施策という御意見をいただきました中で、信用組合につきまして、これからの信用組合の経営の状況によりまして、もしその破綻が生じます場合、これまでの信用組合の破綻状況等を考えますと、「公的資金の導入は特別基金の信用組合特別勘定に限定することが適当。具体的には、五年後に一般金融機関特別勘定の黒字を充当してもなお信用組合特別勘定に赤字が生じている場合には、政府が同勘定に適切な財政措置を講ずること」とされております。 ですから、私は、その……
○橋本内閣総理大臣 友情を込めた御質問に冒頭お礼を申し上げます。同時に、体調を崩されているということでありますが、どうぞ御自愛を祈ります。 そして、今御審議をいただいております当年度予算の中における住専に対する公的資金の投入を削除すれば我々もサポートできるんだという、本当にありがたい、まさに友情にあふれる言葉をいただきました。しかし、せっかくの御忠告をいただきながら、私は、大変申しわけない気持ちがあります、その御忠告に対して。しかし、私どもとしてこれを削除するという意思は持っておりません。 なぜなら、このスキームが既に市場にも受け入れられ、このスキームが予定どおりに稼働することを前提として……
○橋本内閣総理大臣 まさに親の代から本当に長い御縁の中で、こうした立場で議論をさせていただきますにつきまして、さまざまな思いをお互いに持ちながらということになります。どうぞよろしくお願いをいたします。 そして今、その「変革と創造」という掲げた理念の中におけるこの住専の処理問題いかんというお尋ねでありました。 私は同時に、四つの目標として、景気回復を初めとして、自立的な外交、あるいは長生きをしてよかったと言っていただけるような長寿社会、そしてそのための行財政改革というものを、国民に対して考え方の基本として申し上げてまいりました。 そしてまさに、我が国のさまざまな分野が今、外的な要因を全く抜……
○橋本内閣総理大臣 系統系の金融機関の資金協力につきましては、今農林水産大臣からも御答弁がありましたように、我が国の金融システムの安定性、信頼性を確保し再構築していくといった見地から、当事者間で最大限の努力を払うという認識のもとで、信用事業の存立の基盤を守り得るかどうか、ぎりぎりの協力の資金贈与額を模索したものと私も承知をいたしております。 そして、改めて申し上げるのも大変失礼かもしれませんけれども、その算出の根拠におきましては、九百万人の農協組合員などから六十八兆円という貯金を受けている全国二千五百の単協の経営に悪影響を及ぼし、農協をめぐる新たな信用不安が起こることを回避するということを基……
○橋本内閣総理大臣 私は、確かに昨日草川委員が紹介融資に伴う責任といった考え方を述べられましたものに対し、興味があると申し上げました。 ただ、これは一律にあるいは何らかの算式をもって母体行の負担を増加させるということに話が入るのであれば、私はなかなか難しいところがあるであろうと思います。 そして、先日来繰り返し御答弁を申し上げてまいりましたが、今まで御質問をいただきました中には、破産法による処理を、あるいは会社更生法による処理を、それぞれいろいろな角度から真剣な御論議をいただきました。私は、昨日の御提案もそうした、それぞれにやはり真剣にこの問題を処理していく必要性をお認めになった上での御論……
○橋本内閣総理大臣 これは、それぞれの政党が活動されるその政党活動について、私から何ら申し上げるべき立場ではありません。この点はぜひ御理解をいただきたいと思うのであります。
住専問題を初め、国政の中で御論議をいただくべき問題は多数あると考えておりますし、重要事項におきまして国会の場におきましての真摯そして活発な御議論というものが行われること、これが民主主義の基本であるということを私は申し上げたいと思います。
【次の発言】 それぞれ、本日までの審議の中で、その方が考えられる手法というものについての御論議がございました。ある方からは、会社更生法を使うべきであるという御意見もございました。ある委員……
○橋本内閣総理大臣 今回サンタモニカで行いました日米の首脳会談、時間としてちょうど一時間ぐらいでありましたけれども、私は、クリントン大統領は非常に誠実に話されたと思っておりますし、同時に、率直に自分の気持ちを述べていただいたと思います。 そして、その中で、私の方から冒頭、三つのメッセージという形であなたにきちんと伝えたい。それは日米関係の大切さであり、それはお万いが思うだけではなく、昨年の自動車協議のさたかに、EUあるいはアジア太平洋地域の友人の人たちから、その協議の結果、日米関係にひびを入れないようにということを非常に強く言われた。改めて、他の国々からも日米関係というものが非常に大切に位置……
○橋本内閣総理大臣 三月の一日、二日と開かれましたタイのバンコクにおけるASEMの会合、これは私は、従来から、アジアと欧州の首脳が初めて対等の立場で一堂に会して議論をする、それが対立点なく終わるだけでも成功、そしてその意義ありということを申し上げてまいりました。そして、事実、非常に友好的であり、建設的な対話が行われたという意味で、非常によい会合だったと思っております。 そして、本来これでかざしておりました目的というものは、この両地域の相互理解、そして相互利益の増進、そして対話と協力を通じて、冷戦終結後の新たな国際的な枠組みの中に、両地域が手を携えて、ある場合はそれぞれに貢献していくということ……
○橋本内閣総理大臣 今委員から大変厳しい御指摘がございました。しかし、私はこう考えております。 昨年、確かに防衛施設庁としてそうした非常に切迫をした思いがあったでありましょう。同時に、昨年の大変不幸な事件が沖縄県で発生をいたしました後、沖縄県民の声というものは、沖縄県だけではなく、ある意味では久方ぶりに本土のあらゆる人々が関心を持つ問題になったのではなかったでしょうか。そして、その中におきましてさまざまな角度から議論がなされている中で、当時政府としては、県との話し合いの中で、従来と同様に知事の権限を行使していただける事態を最後の瞬間まで私は努力をしておったと思います。 仮に非常に早い時期こ……
○橋本内閣総理大臣 今委員から幾つかの問題が提起をされました。そして、比較第一党の党首としての答弁を求めるということでありますが、私は、あくまでもここで答弁に立たせていただくのは行政府の長であります。 しかし、その行政府の長というものが、二院制を背景とし、その議会で選ばれた、その議員の一人という立場からこれを考えましたときに、少なくとも私たちは、全国民から選挙というもので選ばれ、国民を代表する立場において国民の信託に基づいて国政に携わっておると考えております。そして、私は、今委員が述べられた問題意識の中で、幾つかの点はその懸念を共有いたします。 例えば前回の衆議院選において、私ども自由民主……
○橋本内閣総理大臣 三月二十五日、議長の御招請を受けまして、まず小沢新進党党首と私、その後各党の党首が一堂に会して、与党と新進党合意ということ、これは正確に言いますならば、共産党さんもおられるわけでありまして、各党間の合意事項というものが結ばれました。これは御承知のように、「予算委員会及び衆議院本会議における平成八年度予算の審議は各党の意見を尊重し十分な審議を行い、強引な採決は行わない。」「証人喚問等について、予算委員会は、真摯に受けとめ協議して対応する。」という二項目であります。 これは、私どもは文字どおり、そのものを文字どおりに受けとめておるということであります。
○橋本内閣総理大臣 今、久保副総理から御答弁を申し上げましたように、私どもは、暫定予算を編成せざるを得ないという決意をいたしましてその作業に入りましてからも、一日も早い本予算の成立というものを心から願ってまいりました。そして、今締めくくり総括の審議の中で、今後、一日も早く予算が成立をいたしますことを、そして、その平成八年度本予算をもって我が国の景気を安定した回復軌道にきちんと位置づけていくことを全力を尽くして行いたいと考えております。 ようやく今、緩やかながら回復基調に乗ったというところまで参りました。しかし、残念ながら、例えば中小企業の設備投資は冷えております。雇用にも問題が残っております……
○橋本国務大臣 では通産省からまず申し上げたいと思います。 我が国におきまして、家庭などから排出される一般廃棄物が非常に増大をいたしておりまして、最終処分場が逼迫化しておりますことは、よく御承知のとおりであります。しかもその一方で、主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国にとりましては、廃棄物を再生資源として利用していけるかどうかというのは極めて大切な問題であります。 このために、消費者、市町村及び事業者の適切な役割分担のもとにおきまして、一般廃棄物のうち大きな割合を占めており、かつその利用が技術的にも可能な容器包装というものにつきましてリサイクルの抜本的な推進を図るために、今回この法……
○橋本国務大臣 平成七年度の通商産業省関係予算及び財政投融資計画について御説明申し上げます。 我が国経済は、緩やかながら回復基調をたどっておりますが、一方では、雇用情勢が依然厳しい状態であるほか、設備投資も総じて低迷が続いております。 そこで、ようやくあらわれてきた景気回復の足取りを本格的なものにしつつ今後の発展の基礎を築くため、為替変動を含め、内外の経済動向を注視しつつ、適切かつ機動的な経済運営に努めるとともに、我が国が、ゆとりと豊かさに満ちた二十一世紀を迎えるため、自己責任に基礎づけられた創造力と活力に満ちあふれた経済社会を構築することが必要不可欠であります。 また、顕在化するエネル……
○橋本国務大臣 我が国は原子力というものに対して特殊な感覚を有する過去の歴史からの国民感情がある、これは私は委員が御指摘になるとおりだと思います。同時に、我が国の将来のエネルギーというものを考えましたときに、安全の上にも安全性を追求しながら、原子力発電というものに依存せざるを得ない部分があることも御承知のとおりであります。 そうした中におきまして、今、敦賀三、四号機の増設問題につきましての委員からの御質問に、資源エネルギー庁長官から通産省としての立場を申し上げました。これは、環境影響評価調査だけではなく、原子力発電所の計画というものを進めていくに当たりましては、地元の御理解と協力が得られなけ……
○橋本内閣総理大臣 誤解を避けますために、そのときの速記そのものを冒頭読み上げることをお許しをいただきたいと思います。他の部分は省きまして、竹島に関する部分だけ読み上げます。 まず私の方から、 竹島の問題で両国間の緊張が醸成され、これ が両国国民の感情に影響を及ぼすのを見て憂慮 している。日韓両国は隣国として竹島以外にも お互いに協議する問題がたくさんあるし、両国 関係の持続的発展は両国政府及び国民にとり非 常に重要である。御承知のように、竹島問題に ついての日本政府の立場は一貫している。日韓 両国が新たな海洋秩序を構築する国連海洋法条 約の締約国となることによって、両国……
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