このページでは土井たか子衆議院議員の38期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は38期国会活動統計で確認できます。
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、今国会の冒頭に行われました中曽根総理の所信表明に対し質問をいたします。(拍手) 先ごろ、私は本を読んでおりまして、現代社会の側面を的確にとらえた次のような文章に出会いました。「ほとんどすべての人間が都市に住まねばならないとき、都市は人の住み得ないところとなる。自然をもう一度取り戻したいといういや増す欲求を感じるとき、自然は汚染され破壊されている。通勤距離が長くなっているというのに、通勤輸送は耐えがたいものとなっている。老人の比率が増大しているのに、老齢化はのろわしい性格を帯びている。各人がその個性を発達させる可能性と欲求を持ってい……
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、中曽根総理大臣の施政方針演説に対する質問をいたします。(拍手)やっと質問することができます。 中曽根総理、あなたは実に恐ろしい方です。昨年の秋、あなたが自民党総裁としての任期を延長され、中曽根政治の仕上げの時期に入ったという自覚のもとに次々にあらわにしてきた政策は、私たちがあなたの登場以来危ぶんできたことが決して杞憂でなく、それどころか、予想をはるかに上回る荒々しい顔つきのものであることを示しました。それは、一言で言えば、中曽根総理の時代に日本が平和主義、民主主義をかなぐり捨てようとしていることにほかなりません。政治不信のちまたにあふれる……
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、一昨日の竹下内閣総理大臣の施政方針演説に対して質問いたします。 私がきょうお尋ねしたいことは、すべて日本国民のための政策についてであることは申すまでもございません。しかし、それと同時に、日本は世界の人類のためにどのような政策を選び取らねばならないのだろうかという観点に立ったものであります。御答弁もぜひそのような立場からお願いしたいと存じます。 私たちは、今日、世界の趨勢というものを今までになく強く意識しております。政治家としてみればそこに気を配るのは当然であります。しかし、これまでややもすると日本の政府は、時代の表面的、皮相的な……
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、竹下内閣総理大臣の所信表明に対して質問をいたします。 まず、質問に入るに先立ち、去る七月二十三日、東京湾の横須賀港で海上自衛隊の潜水艦に衝突されて沈没した第一富士丸に乗り合わせ、亡くなられた三十人の方々のみたまに深い哀悼をささげ、御遺族に心からのお悔やみと、事故に遭われた方々にお見舞いを申し上げたいと存じます。 同時に、国民の安全を守るという建前のもとにある自衛隊が、逆にこのような大事故を引き起こしたことの責任は極めて重大であると言わざるを得ません。(拍手) 総理、総理の所信表明には、国民に対するおわびの言葉の一かけらも聞けま……
○土井たか子君 「議会の子」として本院に五十一年有半の長きにわたって在職された三木武夫先生は、去る十一月十四日、御闘病むなしく逝去されました。 私は、皆様の御賛同を得て、議員一同を代表し、全国民の前に謹んで追悼の言葉を申し述べたいと存じます。(拍手) ただいま私は、この壇上に立ちまして、一つの議席が空席になり、そこに真っ白いカーネーションの花があるのを、万感胸に迫る思いで見詰めるのであります。日本の政治にとりまして、何と大きな、余りにも大きな空席でありましょうか。この席のあるじは、生涯を通じて、世界の平和への貢献を目指され、政界の浄化に挺身されました。今も、耳を澄ませば、あのつやと張りのあ……
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま議題となりました竹下内閣に対する不信任決議案について、提案の趣旨を説明し、御賛同を賜りたいと存じます。(拍手) まず、決議案の案文を朗読いたします。 本院は、竹下内閣を信任せず。 右決議する。 私は、ただいま「本院は、竹下内閣を信任せず。」と読み上げましたが、実は、本院以前に主権者国民は、竹下内閣に対して既に不信任を突きつけているのであります。 最近行われました各種の全国世論調査を見ますと、内閣支持率は軒並み二〇%台となり、中には二〇%を割るものもあるのであります。また、不支持率、支持しない人々の数は、いずれの……
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、竹下総理大臣の施政方針演説に対して質問いたしますが、それに先立ち、まず最初に、去る一月七日お亡くなりになられました昭和天皇に深い哀悼の気持ちをささげたいと存じます。 さて、竹下総理、私は、本日この質問を、昨年の臨時国会冒頭の代表質問と全く同様に、政治腐敗に対する弾劾から始めなければならないことを、日本の政治のために悲しんでおります。 十八世紀初めの英国宰相ウォルポールは、ある目下院の議場を見回しまして、この議員たちは皆それぞれの正札をつけていると言ったそうであります。私も、今ここで与党席を拝見しながら、ほとんど同じ思いを持つと申……
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表し、一昨日行われました宇野内閣総理大臣の所信表明に対して質問いたします。 初めに、この壇上から新総理に対して御就任のお祝いを申し上げるのが礼儀でありましょうが、今回、私は、あえて失礼を顧みず、大変御苦労さまですと申し上げる以外にございません。今日日本の政治が全体として置かれました厳しい状況を思うとき、また、政府・自民党が前回総選挙で三百を超える議席を得て以来とってきた数々の国民をないがしろにしたやり方を振り返るとき、そして宇野新総理がそうした中曽根内閣、竹下内閣を踏襲されようとしておられることが明白であると考えられるとき、到底お祝いを申す気には……
○土井たか子君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、一昨日行われました海部内閣総理大臣の所信表明に対して質問をいたします。 まず第一に総理に伺いたいことは、最近の世界の情勢をどのように認識し、その中で日本の進路をどうかじ取りされようとしておられるのかという点についてであります。 今、歴史は大きく動きつつあります。それは、これまで言われてきた激動とか転換期などといった言葉では言い尽くせないほどの大きなうねりとなっています。戦後の時代を生きてきた私たちにとって、東西の軍事的な対立がほぐれ、冷戦の終わりがいよいよ確実さを増し、協調の時代へ進みつつある様子は、深い感慨を禁じ得ないのであり……
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