小渕恵三 衆議院議員
41期国会発言一覧

小渕恵三[衆]在籍期 : 30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|
小渕恵三[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは小渕恵三衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院41期)

小渕恵三[衆]本会議発言(全期間)
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第141回国会(1997/09/29〜1997/12/12)

第141回国会 衆議院本会議 第2号(1997/10/01、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 外務大臣といたしまして、初答弁が外交案件でありませんで、私個人にかかわることでございますが、誠実に御答弁申し上げたいと思います。  泉井氏からの献金につきましては、同窓ということもあり、過去数年にわたりまして、私に対しまして御協力をいただいてまいりましたことは事実でございます。  なお、金額等につきましては、氏本人が先般記者会見で五百万円程度か、こう言っておられますので調査いたしておりますが、その範囲内と今結果が出ておりますが、いずれにいたしましても、過去数年にわたっておりますので、さらに正確を期して調査を進めた上で、またお諮りをいたしたいと思っております。  いずれ……

第141回国会 衆議院本会議 第3号(1997/10/02、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) アジア・ビジョンにつきまして、かねて伊藤議員が御主張されておられることは承知をいたしており、また今日、三点の問題につきまして御提案ございました。一つは新しい集団的安全保障のシナリオの提唱、第二に非核のアジア、第三に経済、社会、文化での相互協力の促進の三つについて、新しい外務大臣としての抱負と見識を問う、こういうことでございました。  一と三につきましては、ただいま総理から御答弁がございましたので、私も同じ考えでございますので、そのように御答弁させていただきますが、二の非核アジアの問題についてございました。  本件につきましては、唯一の被爆国である我が国は、核兵器が二度……

第141回国会 衆議院本会議 第16号(1997/12/02、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 本年九月二十三日の日米安全保障協議委員会におきまして了承されました新たな日米防衛協力のための指針につきましては、既に国会におきましても御議論いただいておりますが、ここで改めて基本的な考え方について御報告申し上げます。  新たな指針におきましては、日米間における「平素から行う協力」、「日本に対する武力攻撃に際しての対処行動等」及び周辺事態における協力、すなわち、「日本周辺地域における事態で日本の平和と安全に重要な影響を与える場合の協力」のあり方が示されております。  「平素から行う協力」におきましては、日米両国政府が、おのおのの政策を基礎としつつ、日本の防衛及びより安定……


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第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 衆議院本会議 第5号(1998/01/23、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 額賀副長官の会談につきましては、ただいま総理から御答弁もございましたが、私自身その報告は受けております。しかし、報道されましたような発言は行われておりません。  また、額賀副長官の米国要人との会談記録は作成はいたしておりますが、外国政府とのやりとりの詳細につきましては、相手国政府との関係もあり、これを明らかにすることは適切でないと考えております。(拍手)

第142回国会 衆議院本会議 第12号(1998/02/16、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 第百四十二回国会に当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し述べます。  まず、私は、緊張の高まっているイラク情勢につき、一言申し上げたいと思います。  大量破壊兵器の廃棄をめぐる、重ねての国連安保理決議を無視し続けるイラク政府当局のかたくなな姿勢は、平和を願う国際社会全体への重大な挑戦であると言わざるを得ません。イラクが保有しているとされるサリンやVXガス等の恐ろしさは、私たち日本人自身がわずか数年前に体験したばかりであります。このような大量破壊兵器の拡散が生じないよう、イラクが国連の全面的な査察を直ちに無条件に受け入れることが重要であります。我が国としては、外交……

第142回国会 衆議院本会議 第14号(1998/02/19、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) イラク情勢についての我が国の外交努力につきましては、今総理からも御答弁がございました。  我が国といたしましても、国連の安保理のメンバーに対しまして強くこのことを申し上げ、ともに協力をいたしてきたところでございます。  ただ、ロシアあるいはフランス等と異なりまして特使を送るというようなことには相なりませんでしたが、今日までそれぞれの国々と連携を保ち、かつまた湾岸諸国関係国とも連携を密にしながら、事態の外交的解決のために努力をいたしてきたところでございます。  イラクに対しましては、申し上げましたように直接イラクには参りませんでしたが、在京イラク臨時代理大使をしばしば招……

第142回国会 衆議院本会議 第15号(1998/03/10、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) ただいま厚生大臣からも御答弁がございましたように、本件につきましては、ドイツとの間での締結交渉を行っておりまして、最終段階に来ておりますので、一日も早くその協定を締結いたしたいと考えております。  なお、ドイツ以外の国の間では、我が国との人的交流の特に多いアメリカ、イギリスとの間で協定の締結を視野に入れた協議を行ってきておりまして、今後とも協定締結に向けた取り組みを鋭意進めていく考え方でございます。(拍手)

第142回国会 衆議院本会議 第17号(1998/03/13、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) お答え申し上げます。  まず一点は、米国における上下両院で決議がなされたことにつきまして、どう受けとめるかということでございましたが、御指摘の決議につきましては、米国議会上下両院で、日米安保条約が日米両国並びにアジア太平洋地域の安全保障に不可欠であると認識した上で、米軍基地の不相応な負担を負っている沖縄県民の方々に対し特別の謝意を表明したものと理解しております。  政府としては、沖縄県民の方々の負ってこられた大変な御負担について、これを痛切に認識しておりまして、これまで沖縄の問題を国政の最重要課題として取り組んできたところであります。今後とも沖縄県初め地元の御理解と御……

第142回国会 衆議院本会議 第18号(1998/03/17、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 指針の実効性確保についてのお尋ねでありますが、昨年九月二十九日の閣議決定の趣旨を踏まえまして、現在関係省庁間で、法的側面も含め、鋭意検討を行っておるところでございます。  具体的には、捜索・救難、在外邦人等の輸送、船舶の検査等及び後方地域支援等に関し、必要な法的整備につきまして、可能な限り速やかに成果が得られるよう、現在検討作業を精力的に取り進めていくことが重要であると考えております。  ただし、現時点におきましては、法的整備の内容等につきまして具体的に定まっているわけではなく、今後具体的な検討作業を進めていく中で判断いたしてまいりたいと思っております。(拍手)

第142回国会 衆議院本会議 第22号(1998/03/27、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 我が国のプルトニウム利用計画についてのお尋ねでございますが、今後、プルトニウムを使う計画につきましては、現在、関係省庁で国際社会からの批判を招くことのないように対策を立てていると承知をいたしておりまして、この努力を継続していくことが重要だと考えております。(拍手)

第142回国会 衆議院本会議 第26号(1998/04/07、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) お答え申し上げます。  ロンドンでの日中外相会談についてのお尋ねでございますが、トウカセン外交部長との会談におきましては、お互いに相手の訪日、訪中を招請するとともに、今月の胡錦濤国家副主席、秋の江沢民国家主席の訪日のため周到に準備を行い、本年の日中関係を一層発展させていくことで意見の一致を見ました。特に、胡錦濤副主席の訪日につきましては、今月の二十一日より二十六日まで日本を公式訪問することで合意をいたしました。  今回の会談は、トウカセン部長との初めての外相会談でありまして、今後の日中間の交流につきまして極めて有意義な意見交換ができたと考えております。  次に、ボスニ……

第142回国会 衆議院本会議 第30号(1998/04/16、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 欧州におきます大店舗出店規制に対する米国の規制緩和要望等の有無についてのお尋ねでございますが、米国が御指摘のような規制緩和要求または許可制の撤廃要求をフランス、イギリス、ドイツ等に対して行ったという事実があるとは承知いたしておりません。(拍手)

第142回国会 衆議院本会議 第34号(1998/04/30、41期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(小渕恵三君) 私に対するお尋ねはPKFに対しての参加要請についてでございますが、いわゆるPKF本体業務につきましては、もちろん憲法上の問題はございませんが、内外の一層の理解と支持を得るため、別に法律で定める日まではこれを実施しないこととされております。この点を含めまして、我が国の国際平和協力法につきましては、これまで国連側に十分説明し、理解を得ているところでございます。  したがいまして、これまで国連より我が国に対し、いわゆるPKF本体業務に対する参加、協力の要請はございません。(拍手)


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第143回国会(1998/07/30〜1998/10/16)

第143回国会 衆議院本会議 第3号(1998/08/07、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) このたび、私は、内閣総理大臣に任命をされました。重責を担う身として、我が国の直面する重大な事態を直視するとき、今日の勇気なくして明日の我が身はないとの感を強くいたしております。全身全霊を打ち込んで国政に取り組んでまいりたいと思っております。(拍手)  現下の最大の問題は、長期化する景気の停滞と金融システムに対する信頼の低下であります。さきの参議院議員通常選挙において示されたのは、国民が何よりもまず我が国の経済情勢を極めて深刻に感じ、その一日も早い回復を願っているということでありました。私は、こうした国民の声を真摯に受けとめ、この内閣を経済再生内閣と位置づけ、果断に……

第143回国会 衆議院本会議 第4号(1998/08/10、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 中野議員にお答えをいたします。  まず、新潟県を初めとするこのたびの集中豪雨につきましてのお尋ねでございましたが、政府を代表いたしまして、被災地の皆さんに対し心からお見舞いを申し上げる次第でございます。  政府といたしましては、現地からの被害情報の収集を行うとともに、自衛隊の災害派遣、災害救助法の適用を初めとする各種の応急対策を迅速に行ったところでございますが、また、建設大臣の現地視察、関係省庁による現地調査を行い、今後被災地の復旧が速やかに進められるよう、政府一丸となって対応してまいる決意であります。  自然災害への対処、地球環境保全、核実験禁止、核兵器廃絶に関……

第143回国会 衆議院本会議 第5号(1998/08/11、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 伊藤英成議員にお答え申し上げます。  内外の報道、世論調査等に引用されております本内閣の評価についてのお尋ねがございました。  大変厳しい船出になりましたこと、私自身も十分承知をいたしております。私は、そうした中にあって、改めて捨て身の姿勢でこの困難に当たり、懸案の課題にこたえていくことがこうした国民の批判にこたえるゆえんであろうと考えまして、全力を挙げて努力をいたしていきたいと考えております。(拍手)  そのため、国民を代表する国会での御議論や、世論調査等に示された国民のさまざまな声をしっかり、かつ謙虚に受けとめ、強い政治的リーダーシップのもとで、経済再生を初め……

第143回国会 衆議院本会議 第6号(1998/08/25、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 不良債権問題についてまずお尋ねがございましたが、金融は、経済活動に必要な資金を供給するという、経済全体にとっていわば動脈ともいうべき重要な役割を担っております。金融機関の不良債権問題の早期処理は、喫緊かつ重大な課題であると考えております。  政府といたしましては、不良債権の抜本的処理を促すことによりまして、金融システムの健全性を確保しつつ、金融の本来の機能を回復させ、我が国経済を再活性化する必要があると考えており、このため、金融再生トータルプランに盛り込まれた総合的な施策を早急かつ一体的に進めてまいりたいと考えております。  金融機関の不良債権のディスクロージャー……

第143回国会 衆議院本会議 第7号(1998/09/03、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 浅野勝人君にお答え申し上げます。  安全保障会議議員懇談会の開催についてお答えいたしますが、政府といたしましては、北朝鮮によるミサイル発射後速やかに、あらゆる機会を通じまして、遺憾の意を表明するなど必要な措置をとったところでございます。  その後、ミサイルが三陸沖の公海に着弾した可能性があることが判明いたしましたので、関係閣僚等による情報交換を行うとともに、今後の対応等につき速やかに意見交換を行うため、急遽安全保障会議議員懇談会を開催いたした次第でございますが、今後とも、御指摘の点を重く受けとめまして、情勢の変化等に応じ、安全保障会議を含め、各種の会議を適宜開催し……

第143回国会 衆議院本会議 第12号(1998/09/18、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 安倍晋三議員にお答えいたします。  調達実施本部の疑惑解決についてお尋ねがありました。  御指摘のような事態に至ったことにつき、極めて遺憾であり、国民の皆様に対し、心からおわびいたします。  検察当局の事態究明とともに、防衛庁に対し、徹底的に事実関係を解明し、同様の事案が再び生じないよう、防衛調達の改善に全力を挙げて取り組むよう指示いたしておるところであり、ミサイル事案対策を含めた各種の防衛行政の推進に万全を期してまいりたいと考えております。  自衛官の若年定年制についてお尋ねでございましたが、我が国の平和と安全を確保する自衛隊の精強性を保持するという観点から、自……

第143回国会 衆議院本会議 第13号(1998/09/24、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 私は、二十日から二十二日までニューヨークを訪問し、第五十三回国連総会におきまして一般討論演説を行うとともに、クリントン米大統領、ブレア英首相との二国間会談を行ったほか、オペルティ国連総会議長やアナン国連事務総長とも会談いたしました。  二十一日に行った国連演説では、冷戦後、国際社会が直面する課題として、二十一世紀に向けての新しい国際秩序をいかにして構築するかという観点から、相互に関連する三つの問題、すなわち平和及び開発への取り組み、並びにこれらの取り組みに必要不可欠な国連の改革への取り組みを同時に推進することを訴えました。  平和の問題につきましては、核不拡散体制……

第143回国会 衆議院本会議 第18号(1998/10/08、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 岡田克也議員にお答え申し上げます。  まず、我が国金融機関の情報開示についてのお尋ねでございますが、我が国金融システムの信認の回復のために、不良債権の開示を積極的に進めていくことが重要であることは言うまでもございません。このような観点から、来年三月期から全金融機関に対し、連結ベースでの米国SEC基準と同様の基準による不良債権の開示を罰則づきで義務づけることといたしております。  次に、最高責任者としての党の総裁としてということで責任を問われましたが、金融機関等の資本の増強に関する緊急の措置の制度を設けること等により、我が国の金融機関の早期健全化を図り、もって我が国……


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第144回国会(1998/11/27〜1998/12/14)

第144回国会 衆議院本会議 第1号(1998/11/27、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 第百四十四回国会の開会に当たり、国政に臨む所信の一端を申し述べます。  現下の最大の課題は、金融システムが健全に機能する基盤を整え、経済の再生を図ることであります。今回臨時国会の開会をお願いいたしましたのも、我が国経済再生のための補正予算、諸施策について、国会の場で御審議をいただくためであります。  このような重要な国会の冒頭に、まず防衛装備品の調達をめぐる背任事件のことから申し上げなければならないのは、まことに残念でなりません。防衛庁元幹部職員が逮捕、起訴され、さらに証拠隠し疑惑まで招いたことは、行政への国民の信頼を失墜させるものであり、心からおわび申し上げます……

第144回国会 衆議院本会議 第2号(1998/11/30、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 菅直人議員にお答え申し上げます。  総計二十九問に及んでおりますので、誠実にお答え申し上げたいと思いますが、若干答弁時間がかかるかと思いますが、あらかじめお許しをいただきたいと思います。  まず冒頭、自由党との合意について、私の指導性につきまして御指摘がございました。  後ほど、今回の合意につきまして私自身の考えをお話しさせていただく考えでありますが、今回の合意に至る過程におきまして、私自身、数次にわたり小沢党首と胸襟を開いた話し合いを行い、総理・総裁として決断したものであります。  それでは、自由民主党と自由党の合意について私の思いを申し述べたいと思いますが、私……

第144回国会 衆議院本会議 第3号(1998/12/01、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 肥田美代子議員にお答え申し上げます。  若い世代の政治離れについてお尋ねがございました。  なるほど、各種の選挙の投票率の動向や世論調査の結果などに示されるように、若い世代の政治への関心、参加の問題につきましては、私といたしましても、まことに憂慮すべき問題であると受けとめております。このことは、政治家みずから反省をしなければならないこともあろうかと思いますが、しかし、民主主義というものは、みずからこれに批判する者は批判する政治しか与えられないという言葉がありますが、ぜひ若い皆さんにも、政治に対して注目し、御批判は御批判として、政治に参加されることを心から希望いたし……

第144回国会 衆議院本会議 第4号(1998/12/04、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 玉置一弥議員にお答え申し上げます。  まず、参議院選挙の結果につきまして、政府・自由民主党の責任についてお尋ねがございました。  参議院選挙において示されましたのは、国民が、何よりもまず我が国の経済情勢を極めて深刻に感じ、その一日も早い回復を願っておることであるということでありました。  私は、こうした国民の声を真正面から受けとめ、この内閣を経済再生内閣と位置づけ、さきの臨時国会における金融システムの安定化や緊急経済対策を取りまとめるなど、内閣の先頭に立って全力で取り組んできておるところでございます。私は、国家的危機ともいうべき非常の事態におきまして、経済再生を初……


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第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 衆議院本会議 第1号(1999/01/19、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 第百四十五回国会の開会に当たり、私は、国政を預かる責任ある立場にいる者として、施政に関する所信の一端を申し述べます。  本年、一九九九年は、一九〇〇年代最後の年であります。と同時に、次の新しい千年紀、ミレニアムを迎える前夜であります。千年紀をまたごうとしているこの重要な時期に、日本は経済的な苦難に直面しております。この苦難を克服し、次の世代に力強い品格あふるる、そして美しい日本を引き継ぐために、私は身命を賭して国政運営に当たる覚悟であることを、まず冒頭に申し上げたいと思います。(拍手)  冷静な状況認識はもとより重要であります。しかしながら、私は、今や大いなる悲観……

第145回国会 衆議院本会議 第2号(1999/01/20、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 羽田孜議員にお答え申し上げます。  まず最初に、情報公開法につきましてお尋ねがございました。  政府は、行政改革委員会におきまして、関係諸方面の意見をも徴取しつつ、熱心に御審議され作成された要綱案を、最大限尊重して立案したものであります。これまでの国会の御審議に際しましても、政府といたしまして誠意を持って対応してまいったところでありますが、衆議院の内閣委員会におきましてもこれまた熱心に御議論があり、与野党理事の合意で継続審議になったものと承知をいたしております。国民各界の期待にこたえまして、国会で十分御議論いただき、速やかに成立させていただくよう、お願いを申し上げ……

第145回国会 衆議院本会議 第3号(1999/01/21、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 横路孝弘議員にお答え申し上げます。  まず最初に、先般、私、欧州三国を訪問いたしまして、何を見、何を学んできたかということでございました。  いろいろ学ぶことも多かったと思いますが、また、学びても、なかなか我が国の政治情勢の中ではこれを実行することの困難な問題もありました。  例えばユーロの、統一通貨として十一カ国が新しい通貨によりまして、ドルとともに大きな世界通貨となっていく傾向でありますが、このことをなし得たことにつきましては、十一カ国それぞれ自国に多くの失業率を抱えながら、財政赤字を、六〇プロを超えてはならぬという厳しい政策を打ち出しております。そうした意味……

第145回国会 衆議院本会議 第5号(1999/02/04、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 末松義規議員にお答え申し上げます。  冒頭、かねて私が申し上げてまいりました富国有徳につきましてのお尋ねがございました。  私は、施政方針演説で申し述べたところでありますが、最も重要なことは、国民お一人お一人が幸せで豊かな生活をし、安心して暮らせる社会を築くことであると考えております。そこで、富国と富民ということを申されましたが、私は、国は立派だが国民は不幸せというようなことはあり得ないわけでございまして、したがいまして、国民と国家とを対立的にとらえるべきではなく、一体として考えていくべきである、こう考えております。  こうした社会を築いていく上で、経済の繁栄はい……

第145回国会 衆議院本会議 第6号(1999/02/09、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 土肥隆一議員にお答え申し上げます。  土肥議員の御質問にお答えする前に一言申し上げます。  このたび、皇太子、同妃両殿下とともに、私は、この重要な国会のさなかではありましたが、各党各会派の御理解のもと、日本政府と国民を代表して、故フセイン・ジョルダン国王陛下の葬儀に参列し、先ほど帰国いたしました。  故フセイン国王は、中東和平プロセスの熱心な推進者であり、世界平和に重要な貢献をされました。また、大変な親日家としても知られ、その御逝去は、世界及び我が国にとって大きな損失であり、まことに残念のきわみであります。ここに改めて哀悼の意を表します。  このたび、弔問の機会に……

第145回国会 衆議院本会議 第10号(1999/03/04、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 小平忠正議員にお答え申し上げます。  まず、国会審議についてお尋ねでありました。  各方面で現行農業協定の検証が行われる中で、本年四月からの関税措置への切りかえが国益に最もかなうとの結論に達しましたが、このためには所要の手続期間が必要という、時間的制約のもとで決定せざるを得なかったという事情を御理解いただきたいと思います。なお、この決定に際し、本院の農林水産委員会におきましても御議論をいただいたところであります。  次に、関税率についてのお尋ねでありましたが、今回算定いたしました関税相当量は、農業協定の規定に従いまして適切に算定したものであり、その旨は強く主張いた……

第145回国会 衆議院本会議 第11号(1999/03/05、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 山本譲司議員にお答え申し上げます。  都市再開発政策についてお尋ねがございました。  再開発事業は、町づくりの観点からも、福祉施設の導入など地域の状況に応じた適切な計画とすることが肝要でありまして、今回の法律改正による支援措置の拡充等に加えまして、今後さらに、町づくりに係る統合的な補助金の導入を検討し、地方公共団体がより主体的に取り組めるよう努めてまいりたいと考えております。  残余の問題につきましては、関係大臣から答弁させます。(拍手)

第145回国会 衆議院本会議 第12号(1999/03/09、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 奥田建議員にお答え申し上げます。  冒頭、中村法務大臣の辞任についてのお尋ねがございました。  昨日午前、中村法務大臣から私あてに、自分の言動をめぐって国会運営に重大な支障を来しておる責任を痛感しておる、その責任をとって法務大臣を辞任いたしたいとして辞表の提出がありました。私といたしましては、国会審議の重要性を認識された中村大臣の決断を重く受けとめ、これを受理し、陣内氏に法務大臣を命じたところでございます。  奥田議員から、中小企業の貸し渋りの問題を初めとして、幅広い御質問がありました。後ほど与謝野大臣から御答弁申し上げることになりますが、私といたしましては、昨年……

第145回国会 衆議院本会議 第14号(1999/03/12、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 玉沢徳一郎議員にお答え申し上げます。  日米安保条約の役割についてお尋ねがありました。  日米同盟関係の中核であります日米安保条約は、過去四十年間、我が国に平和と繁栄をもたらしただけではなく、アジア太平洋における安定と発展のための基本的な枠組みとして、有効に機能してきたと評価いたしております。このような日米安保条約の役割は国民の大多数により支持されていると考えておりまして、政府といたしましては、今後とも、日米安保体制の堅持を安全保障政策の重要な柱の一つとして維持していく考えであります。  我が国の外交努力について、最後にお尋ねがありました。  我が国を取り巻く国際……

第145回国会 衆議院本会議 第18号(1999/03/23、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 枝野幸男議員にお答えいたします。  内閣の法律案提出権の根拠についてお尋ねがありました。  内閣は、行政権行使に当たりまして、広く各種の問題に直面し、かつ国民からさまざまな情報や要望に接しておりますので、こうした情報や要望を基礎に、広く施策を立案すべき立場にあるというべきでありまして、議院内閣制をとる我が国といたしましては、憲法第七十二条に基づき、内閣が法律案を立案し国会に提出できることについては、憲法制定時の国会審議におきましても明らかにされ、その後の国会審議を通じ、この解釈は定着いたしておると考えております。  法務省設置法が司法制度に関する法令等の作成を所掌……

第145回国会 衆議院本会議 第20号(1999/03/30、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 島津尚純議員にお答え申し上げます。  島津議員から、エネルギー問題につきまして、深い御見識と、ニュージーランドやオーストラリアでの現地視察を踏まえまして、御質問をいただきました。  そこで、まず、今回の電気事業法改正案の哲学、理念についてお尋ねでありましたが、今回の電気事業の制度の改革は、質量両面にわたる安定供給の実現や、環境保全などの公益的課題の確保を前提とした上で、競争の導入によって電気事業の一層の効率化を進めることを目的とするものでございます。  三年後の検討についてお尋ねがありましたが、今回の制度改革は、産業活動や国民生活に大きな影響のあるものであることか……

第145回国会 衆議院本会議 第21号(1999/04/01、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 藤村修議員にお答え申し上げます。  ただいま議員から、私が施政方針演説の未来へのかけ橋で述べたことも御引用された上で、大学改革についてお尋ねがございました。  大学が、社会経済の変化等に適応しつつ、国際的な教育研究水準を確保するとともに、その社会的責任を果たすことができるよう、本法律案におきまして、教育研究の質の向上や組織運営体制の整備を図るとともに、今後、大学の自律性の確保や多元的な評価システムの確立等を図り、二十一世紀に向け改革を進めるべく努力をしてまいらなければならないと考えております。  次に、大学改革の方向性についてのお尋ねでありましたが、各大学が、それ……

第145回国会 衆議院本会議 第22号(1999/04/13、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 葉山峻議員にお答え申し上げます。  個人情報保護についてお尋ねがありました。  住民基本台帳ネットワークシステムでは、法律上、本人確認情報について、提供先、利用目的の限定、目的外利用の禁止、安全確保措置義務及び秘密保持義務に関する規定を設けることとし、また、技術上も、専用回線上の本人確認情報の暗号化、通信先のコンピューターとの相互認証、蓄積されているデータへの接続制限など、十分な保護措置を講じることといたしております。  本人確認情報の利用の歯どめについてお尋ねですが、このシステムにおきましては、本人確認情報を利用することのできる分野を、法律で明確に定める公的な事……

第145回国会 衆議院本会議 第23号(1999/04/15、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 中桐伸五議員にお答え申し上げます。  雇用創出に向けての具体策についてお尋ねがございました。  まず、昨年十一月の緊急経済対策におきまして、百万人の雇用創出、安定を目指し、思い切った対策を決定いたしたところであります。さらに一層の具体的推進を図るべく、先月五日に開催されました産業構造転換・雇用対策本部におきまして、保健福祉、情報通信など四つの分野について、ここ一両年に期待される雇用創出の規模が七十七万人に上ることを明らかにしたところであります。今後とも、雇用の創出、安定に向けて全力で取り組んでまいります。  労働市場の社会的インフラ整備についてお尋ねですが、産業構……

第145回国会 衆議院本会議 第24号(1999/04/16、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 近藤昭一議員にお答え申し上げます。  原子力をめぐる厳しい状況に関する御質問でありましたが、一連の事故等は極めて遺憾であり、その再発防止に努め、情報公開の徹底、国民的議論の喚起等によりまして、原子力に対する国民の信頼と安心が得られるよう努力してまいっておるところであります。今後の原子力発電所の増設につきましては、安全性の確保に万全を期し、立地地域振興に努めるなど、着実に進展するよう取り組んでまいります。  もっと早く中間貯蔵に着手すべきではなかったかとのお尋ねでありますが、我が国では、使用済み燃料は再処理し、回収されるプルトニウムを有効利用するとともに、再処理能力……

第145回国会 衆議院本会議 第25号(1999/04/22、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 坂上富男議員にお答え申し上げます。  ブレンドンク収容所等を見学したことがあるかとのお尋ねでありました。  残念ながら、これまで見学の機会に恵まれておりませんが、機会がありますれば、ぜひ見学いたしたいと考えております。  私自身、平成三年にはカンボジアのポル・ポトによる拷問、虐殺に関するトゥオル・スラエン犯罪博物館を訪問するなどの経験にかんがみ、今世紀の世界において、拷問によって強制的に政治信条を曲げさせられたり、無実の罪を着せられ、場合によっては虐殺されるなどの例が数多く見られることは、まことに遺憾であると認識いたしております。このような悲劇を繰り返さないために……

第145回国会 衆議院本会議 第26号(1999/04/27、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 松崎公昭議員にお答え申し上げます。  大都市圏における低中所得者層の住宅事情についてのお尋ねでありましたが、借家世帯を中心に、居住水準の改善が重要な課題と認識をいたしております。  次に、公団賃貸住宅の従前居住者の住環境保全についてのお尋ねでありますが、既存賃貸住宅を適切に維持管理いたしますとともに、家賃につきましては、高齢低所得者はもとより、入居者の方々の居住の安定に配慮しつつ、適切に設定することといたしております。  特殊法人改革への姿勢についてお尋ねでありますが、新公団におきましては、民間でできるものは民間にゆだねるとの考え方のもとに、分譲住宅業務につきまし……

第145回国会 衆議院本会議 第27号(1999/05/07、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 私は、クリントン大統領の招待を受け、四月二十九日から五月五日まで米国を公式に訪問し、クリントン大統領と首脳会談を行ったほか、ロサンゼルス、シカゴを親善訪問いたしました。  今回の訪米は、我が国の首相として、十二年ぶりの公式訪問であり、八年ぶりの地方都市への親善訪問でしたが、日米両国の友好と協力のきずなを一層強固なものとする上で、所期の成果を上げ得たものと考えております。  三日に行われました首脳会談では、日米両国が、自由と民主主義という基本的価値を共有する同盟国として、二十一世紀に向けて、平和で豊かな世界を構築するという共通の目標に向けて一層協力していくことを確認……

第145回国会 衆議院本会議 第29号(1999/05/13、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 虎島和夫議員にお答え申し上げます。  このたびの法律案につき、議員が実際に地方自治に携わりました経験を踏まえまして、種々お尋ねがありました。  まず、地方分権を進めるに当たりましての基本的考え方についてでありますが、地方分権は、二十一世紀にふさわしい我が国の基本的行政システムを構築するものであります。地方分権を積極的に推進し、明治以来形成されてきた国、都道府県、市町村という縦の関係であります中央集権型行政システムを変革し、対等、協力の横の関係を構築したいと考えております。  地方分権の推進との関係で、今後の環境政策についてのお尋ねでありました。  国民それぞれが地……

第145回国会 衆議院本会議 第31号(1999/05/18、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 田中慶秋議員にお答え申し上げます。  行政改革についてまずお尋ねでありましたが、行政改革は、行政の簡素効率化、総合性、機動性及び透明性の向上を図ることによりまして、戦後の我が国の社会経済構造の転換を促し、自由かつ公正な社会の形成を目指すため必要となるものと考えております。  中央省庁等改革関連法律案は、内閣機能の強化や、府省の再編成のほか、例えば、行政の簡素化につきましては、府省の局の数を九十六以内にすることを国家行政組織法改正法案等で規定をいたしまして、行政の透明化及び効率化のための独立行政法人制度の創設を独立行政法人通則法案等で規定するなど、行政のシステムを抜……

第145回国会 衆議院本会議 第33号(1999/05/28、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 海江田万里議員にお答え申し上げます。  まず、KEDOとミサイル発射及び工作船事案について、お尋ねでありました。  我が国といたしましては、ミサイルや工作船事案等の問題については、北朝鮮に対し、対話と抑止の双方のバランスをとって対応しており、これらの事案に対しても、そのような方針に従い、政府として断固たる措置をとりました。他方、KEDOにつきましては、北朝鮮の核開発を阻むための最も現実的かつ効果的な枠組みでありますので、ミサイル発射に際して見合わせることとしたKEDOへの協力を再開いたした次第であります。  我が国の対北朝鮮政策に関するお尋ねでありますが、日朝間に……

第145回国会 衆議院本会議 第35号(1999/06/03、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 松本惟子議員にお答え申し上げます。  男女共同参画に対する基本的考え方について、まずお尋ねがありました。  本法案におきましては、男女共同参画社会とは、男女が社会の対等な構成員として活動に参画する機会が確保される社会であると規定されており、また、男女共同参画社会の形成は、男女の人権が尊重されることを旨として行われなければならないことから、憲法が規定する法のもとの平等は、男女共同参画社会の考え方の基本にあるものと考えております。  基本法の意義及び効果についてお尋ねでありました。  本基本法によりまして、法制上の措置を含む幅広い分野にわたる施策が総合的かつ計画的に推……

第145回国会 衆議院本会議 第40号(1999/06/24、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 私は、十八日から二十日までドイツのケルンで開催された第二十五回主要国首脳会議、サミットに出席するとともに、二十日にボンにおいて日・欧州連合首脳協議、二十一日にロンドンにおいて日英首脳会談、二十二日にアイスランドのレイキャビクにおいて日・北欧首脳会談等をそれぞれ行ってまいりました。これらについて、以下のとおり御報告いたします。  まず初めに、今回のサミットにおいては、経済、社会を初め種々の分野でのグローバリゼーションが進展している中で、これをいかにして人類にとって真に意味のあるものにしていくか、また、そのためのG8の役割は何か、さらには地域紛争や不拡散問題に効果的に……

第145回国会 衆議院本会議 第41号(1999/06/29、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 御法川英文議員にお答え申し上げます。  国旗及び国歌の法制化の趣旨についてお尋ねがありました。  日の丸及び君が代は、長年の慣行によりまして、それぞれ我が国の国旗と国歌であるとの認識が広く国民の間に定着していると考えられることから、本年二月の時点では、特に法制化することは考えていない旨答弁いたしたものであります。  しかしながら、よくよく考えてみて、我が国は成文法の国であること、また諸外国では国旗と国歌を法制化している国もあることなどから、二十一世紀を迎えることを一つの契機として、これまで慣習として定着してきた国旗と国歌を成文法で明確に規定することが必要と考え、法……

第145回国会 衆議院本会議 第45号(1999/07/13、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 中野寛成議員にお答え申し上げます。  まず、災害対策についてのお尋ねがございました。  このたびの豪雨災害につきましては、政府を代表いたしまして、被災地の皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。  毎年のように我が国を襲う豪雨災害に対しましては、治水治山等、国土保全事業を推進していくことはもとより、危険箇所の周知徹底、情報伝達及び警戒避難体制の整備などにより、災害の予防に万全を期してまいる所存でございます。  また、安全な土地利用の誘導という見地から、特に、危険な地域に家が建つことを事前に防止するため、法的な措置を含め、有効な方策を目下集中的に検討いたしておるとこ……

第145回国会 衆議院本会議 第47号(1999/07/22、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 岩浅嘉仁議員にお答え申し上げます。  産業構造改革につきましてまずお尋ねでありました。  国際的な大競争時代が到来し、経済の成熟化や少子高齢化が進む中、これまでの我が国の経済成長を支えてきたさまざまな仕組みが、残念ながらほころびを示していることがその背景にございます。こうした中、我が国の事業環境を国際的に遜色ないものにし、我が国経済が自律的に発展していくため、新事業の創出や生産性向上などによって経済の供給サイドの体質強化を図る経済構造改革を進め、活力ある経済社会を創造することが重要であると考えております。  中小企業の事業再構築に向けた支援措置についてのお尋ねであ……

第145回国会 衆議院本会議 第48号(1999/07/23、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 福岡宗也議員にお答えを申し上げます。  その前に御報告を申し上げますが、先ほどハイジャック事件が発生をいたしました。その結果において、ただいま長島機長が亡くなられたとの報告を受けました。まことに残念のきわみであり、心から御冥福をお祈り申し上げますとともに、事件の徹底的な究明につき、今政府といたしまして全力を挙げて努力をいたしておりますことを御報告申し上げます。  お尋ねの点についてお答えを申し上げます。まず第一点は、国際的な観点から、外国人の人権保障についてでございます。  人権の擁護は憲法の柱であり、民主政治の基本でもあって、すべての人々の人権が最大限に尊重され……

第145回国会 衆議院本会議 第49号(1999/07/29、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 坂上富男議員にお答え申し上げます。  再入国許可制度の是非についてお尋ねがありました。  規約人権委員会から再入国許可制度について最終見解が示されたことは御指摘のとおりでありますが、再入国許可制度は、我が国に在留する外国人が一時的に出国し再び入国する場合、本来その都度行うべき手続を簡略化し、外国人の利便を図るもので、円滑な入国手続の実現に役立っており、特別永住者などの方々にもこの制度が適用されるべきものと考えております。  外国人の収容に関しお尋ねがありました。  被収容者の処遇につきましては、従来からその人権を尊重しつつ、適正な処遇に努めてきたところであります。……

第145回国会 衆議院本会議 第51号(1999/08/10、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) ただいまの御決議に対しまして所信を申し述べます。  御指摘のように、世界の子供たちのために、さらなる国際的な努力が求められており、我々も最善を尽くしていく必要があると考えているところであります。  次代を担う子供たちが健やかに成長していくために、子供たちの体験活動の機会の充実を図ることが重要であり、中でも読書は、伝統的な文化遺産を継承するとともに、子供にとって豊かな感性や情操、そして思いやりの心をはぐくむ上で大切な営みであります。今日の子供は読書量が減少していると指摘される中で、政府といたしましても、関係者と手を携え、子供の読書の振興を図ることが肝要であると考えて……


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第146回国会(1999/10/29〜1999/12/15)

第146回国会 衆議院本会議 第1号(1999/10/29、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 第百四十六回国会の開会に臨み、当面する諸問題につき所信を申し述べ、国民の皆様の御理解と御協力をいただきたいと考えます。  私は、安定した政局のもとで、政策を共有できる政党が互いに切磋琢磨し、よりよい政策を練り上げ、相協力して実行に移していくことが国民や国家のためだと考え、自由民主党、自由党、公明党・改革クラブの広範な政策合意をもととして、このたび三党派による連立内閣を樹立いたした次第でございます。(拍手)  発足早々まことに残念でありましたが、防衛政務次官から不適切な発言がなされたため、その辞表を受理し、直ちに更迭いたしました。当然のことながら、国際社会の中で率先……

第146回国会 衆議院本会議 第2号(1999/11/02、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 鳩山由紀夫議員にお答え申し上げます。  まず、御指摘の、河野大臣の発言についてでございましたが、その詳細につきましては、河野大臣から後ほど御答弁があるかと思いますが、したがいまして、私からは云々することは差し控えさせていただきたいと思います。  なお、御質問の趣旨は、宗教団体を支持している政党の政権参加と憲法第二十条との関係にかかわるものと理解いたしております。  この点につきましては、昭和四十五年の質問主意書に対する内閣の答弁書以来、累次にわたり明らかにされておるとおりでございまして、憲法第二十条第一項後段の違反の問題は生じないと考えております。  そこで、内閣……

第146回国会 衆議院本会議 第4号(1999/11/16、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 衛藤晟一議員にお答えいたします。  議員は、これまで専門的、精力的に社会保障制度改革に取り組んでまいっておられます。そのような立場から、今回の改正案につきまして、重要な改正点を具体的に挙げつつ、長期的に安定した年金制度を維持していくことに必要であるものと評価した上で、年金改正法案の基本的考え方についてのお尋ねでありました。  議員御指摘のとおり、国民の老後を支える年金制度につきましては、将来にわたって安心して信頼できるものにしていかなければならないことは当然と考えております。  こうした観点から、今回の改正におきましては、将来の少子高齢化の進展や経済の基調の変化を……

第146回国会 衆議院本会議 第7号(1999/12/01、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 海江田万里議員にお答え申し上げます。  与党三党の合意におきまして、年金、介護、後期高齢者医療の総合的枠組みの構築を二〇〇五年を目途としている理由いかんとのお尋ねでありました。  年金次期財政再計算が二〇〇四年までに行われることも勘案いたしまして、二〇〇五年を目途とされたものと承知いたしております。  また、基礎年金の国庫負担を将来二分の一に引き上げる考えはあるかとのお尋ねでありますが、今回の年金改正法案におきましては、「基礎年金については、財政方式を含めてその在り方を幅広く検討し、当面平成十六年までの間に、安定した財源を確保し、国庫負担の割合の二分の一への引上げ……


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第147回国会(2000/01/20〜2000/06/02)

第147回国会 衆議院本会議 第3号(2000/01/28、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 新しい千年紀の幕あけという記念すべき西暦二〇〇〇年を迎え、第百四十七回国会の開会に当たり、国政をお預かりする立場から、施政に関する所信を申し述べます。  西暦二〇〇〇年の元日、この記念すべき日に我が国で誕生したいわゆるミレニアムベビーは二千余人であります。二十世紀から二十一世紀へ時代が移ろうとするそのときに、私は、あすの時代を担う子供たちのために何ができるのか、何をしなければならないのか、一人の政治家としてそのことをまず第一に考えるものであります。  この子供たちにどのような日本を引き継いでいくのか、この子供たちがやがて大人になったとき、日本という国家は世界から確……

第147回国会 衆議院本会議 第4号(2000/01/31、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 森喜朗議員にお答え申し上げます。  冒頭、森議員から、今回の施政方針演説に対する野党の態度につきまして、国会議員としての崇高な責務を放棄するものとして強く猛省を促すとの御発言がありました。もとより、私にとりましても初めてのつらい体験でもあり、まことに残念なことでありました。  もともと国会は議論をする場であります。私としても、日本の国や政治のあり方、政策について、国民の前にこれを提示し、堂々と議論し、それを、よかれと思った政策について果敢に実行していく、これが政治の責任であると考えております。  今国会は、西暦二〇〇〇年の新しい千年紀に入って初めての国会であります……

第147回国会 衆議院本会議 第5号(2000/02/01、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 二見伸明議員にお答え申し上げます。  冒頭、二見議員は、西暦二〇〇〇年という節目を、今世紀中にやるべくしてやれずに先送りしてきた多くの課題に挑戦し、決着をつけ、志の高い日本につくり直す助走の一年とすべしと述べられました。その上で、日本のあり方につきまして、豊富な御経験、高い見識に立った積極的な御主張、御提言をいただきました。連立政権を支える二見議員、そして自由党の高い志と確固たる政策を拝聴させていただきました。  私としても、この連立政権の使命、原点を改めてしっかりと踏まえ、国政に全力で取り組んでまいります。  まず、二見議員から、政治のリーダーシップについてのお……

第147回国会 衆議院本会議 第6号(2000/02/09、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 鳩山由紀夫議員にお答え申し上げます。  冒頭、議員から定数削減法案の処理と国会の状況について御指摘がありましたので、この場で改めて私の考えを申し述べます。  定数削減法案につきましては、国家公務員の削減、地方議会の定数削減、民間の経営合理化への取り組みなどを踏まえ、また、国民世論の声を十分勘案して、国会においてまず改革を進めることが大切であると考えます。衆議院議員の任期が本年十月に到来する中で、先般、国会においてこの問題が対処されたことは大変意義の深いことと考えます。  そもそも、衆議院議員の比例定数の削減は、昨年六月に自自両党からの法案が提出されて以来、三回の国……

第147回国会 衆議院本会議 第12号(2000/03/16、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 鍵田節哉議員にお答え申し上げます。  雇用安定創出策についてお尋ねでありました。  政府といたしましては、雇用問題を国政の最重要課題の一つとして位置づけ、一昨年四月以来、四度にわたり総合的な雇用対策を取りまとめました。これらの対策については、政労使雇用対策会議の開催など、労使の意見を聞くとともに、私を本部長とする産業構造転換・雇用対策本部を、一昨年以来、計六回開催して、政府全体で雇用問題に取り組んできたところであります。  今後とも、政府全体で雇用の創出、安定に努めてまいります。  厳しい雇用保険財政の要因についてお尋ねでありました。  その要因としては、現下の厳……

第147回国会 衆議院本会議 第14号(2000/03/23、41期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(小渕恵三君) 北橋健治議員にお答え申し上げます。  種々御主張の上、景気回復を実現するための経済運営についてお尋ねがありました。  平成十一年十―十二月期の実質GDPは、季節調整済み前期比で一・四%のマイナスとなりましたが、これは一時的要因による面が大きく、本年に入ってから、消費、生産、企業収益等の面で明るい動きも見られております。  このため、我が国経済は、おおむね政府経済見通しで描いた回復過程をたどっているものと考えており、平成十一年度は、おおむね実績見込み程度の成長の実現を期待いたしております。  私は、極めて厳しい我が国財政の状況に思いをいたし、財政構造改革という重要な……

小渕恵三[衆]本会議発言(全期間)
30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|

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委員会発言一覧(衆議院41期)

小渕恵三[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期-39期-40期-|41期|
第141回国会(1997/09/29〜1997/12/12)

第141回国会 安全保障委員会 第2号(1997/10/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 このたび外務大臣に就任いたしましたので、二見委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつをさせていただきたいと存じます。  私は、我が国の安全保障政策遂行の任に当たる者の一人として、また安全保障会議の議員として、その使命を全うすべく全力を傾注する所存であります。  冷戦後も依然として国際社会に未解決の問題や不安定性が存在する中で、我が国の安全を確保していくためには、日米安保体制を堅持するとともに、適切な防衛力を整備し、国際の平和と安定を確保するための外交努力を積極的に行っていくことが重要であると考えます。  具体的には、先月、新たな「日米防衛協力のための指針」が策定されましたが、同指……

第141回国会 安全保障委員会 第3号(1997/11/20、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 池田前外務大臣の御答弁を踏襲いたしてまいることでございます。  したがいまして、これらの安保条約に基づく協力につきましては、具体的な規定に直接根拠を置くもの以外も含まれ、これらの協力は日本の平和と安全の維持という安保条約の目的に合致する限り、これは行ってまいりたい、こう考えております。
【次の発言】 北朝鮮におきまして、金正日書記が総書記に就任をした、以降どういう変化があるかということでありますが、そもそも、総書記に就任する間、金日成前総書記から三年三カ月を経ているわけでありまして、この間、確実に権力を掌握してその任に当たっているという理解が一般的であります。また、その他のいろ……

第141回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1997/10/30、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 このたび外務大臣に就任いたしましたので、笹山委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつさせていただきます。  沖縄に関する諸問題につきましては、私としても新たな決意を持って、最重要課題の一つとして取り組んでいく考えでございます。  このような観点から、先般、私は沖縄を訪問し、大田知事とも会談したところであり、普天間飛行場の移設を初め、沖縄に関する特別行動委員会の最終報告の内容を着実に実施するため、一層努力してまいります。  なお、このたび、原島沖縄担当大使は、在沖縄米軍と交渉し、また、必要に応じ米国政府との交渉に参加するため、政府代表に任命されたところであります。  次に、北方領土……

第141回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1997/11/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 お尋ねのごとく、クラスノヤルスクでの首脳会談におきまして、両首脳が非公式といえども公式以上のすばらしいこの話し合いができたということを大変喜んでおります。  平和条約の締結に対しましては、今御指摘のように、東京宣言というものを実現していくということの中でこの問題を解決していくということでございます。  今、ロシア側の状況につきましてもいろいろお話がありましたが、確かにこの四島返還の問題について、ロシア側の中でいろいろと厳しい意見もあるやに聞いております。あるいは議会筋その他につきましても、議会の中でそういった声もあると聞いておりますが、要は、最高責任者同士が決断いたしたことでご……

第141回国会 外務委員会 第2号(1997/10/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 このたび外務大臣に就任いたしましたので、中馬委員長初め委員各位に謹んでごあいさつさせていただきます。  外交においては継続が重要であり、これまでの成果を踏まえ、発展させつつ、誠実、堅実、果断を自分のモットーとして全力を尽くす決意であります。  その第一歩として、先月、就任後最初の外国訪問として国連総会に出席し、総会演説で全体として均衡のとれた形での国連改革の必要性を訴え、また各国外相とも会談を行ったところであります。  当面の外交課題として、次の諸点を申し上げます。  日米関係につきましては、先般、新たな日米防衛協力のための指針が策定されました。今後は、本委員会での御議論を踏ま……

第141回国会 外務委員会 第3号(1997/11/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 ただいま森山委員から御指摘のように、ODAの予算につきましては、橋本内閣の一つの大きな課題であります財政構造改革という路線の上で、一〇%カットという大変厳しい方針が決定されておるわけでございます。  これに対しまして、諸外国からも今回の日本政府の対応につきまして大変危惧の念の強いことは御指摘のとおりでございまして、私も九月に国連総会に行きましたとき、国連のアナン事務総長初め関係の皆さんから強く御指摘をされておるところでございます。  したがいまして、このODAが外交の手段として最も重要な一つの柱である、また開発途上国の発展を支援することを通じまして、国際社会の平和と安定の重要な……

第141回国会 外務委員会 第4号(1997/11/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 安保理改革の議論の中で論じられております我が国の常任理事国入りの問題につきましては、これまでの議論を通じましておおむね各国の支持が得られておると考えております。  本年は、三月に当時のラザリ総会議長が包括的な改革案を提示したことなどにより、改革の機運は高まり、我が国としても、本年末まで改革の大枠につき加盟国間の合意を得るべく鋭意努力をしてきておるところでございます。現在、改革の具体案のあり方につきましては十分な意見の収れんを見ることができず、本年中に改革の大枠を定めることは困難な見通しとなっております。安保理改革の早期実現は国連加盟国の総意ともいうべきものであり、我が国としても……

第141回国会 外務委員会 第5号(1997/11/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 私、議員に当選させていただきまして以降、外交問題につきましては若干関心深くいたしてきたところでございますが、今般、外務大臣という重責を担うことになりました。改めて、その重要性にかんがみまして、この問題に全力で当たっていきたいと思いますので、御指導をいただきたいと思っております。  九月に就任いたしまして早々に、国連定時総会開催ということになりまして、国連での演説を申し上げましたが、国連につきましては委員も御存じのように、我が国としての立場として、国連重視の立場から、常任理事国入りを含めまして、国連改革の問題に積極的に取り組まなければならない、こういうことで対夜たしておるわけでご……

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第4号(1997/10/21、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 今朝、橋本総理から、防衛庁長官、外務大臣、官房長官をお呼びになられまして、この条約署名に向けて政府内の調整を図っていくべきだという御指示をちょうだいいたしましたので、早速、防衛庁長官と話を始めました。  いずれにいたしましても、世界の世論というものもございますし、また同時に、我が国にとりましての基本的防衛の問題にもかかわることでありますし、また日米間の信頼の問題もありますので、諸般の問題を調整いたしまして、できる限り早い機会にこの問題についての態度を明らかにいたしていきたい、このように考えております。

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第5号(1997/10/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 抽象的になるかもしれませんが、一言で言えば、世界の平和と安定に寄与するために支出するものだろうと。我が国としては、憲法の前文にもありますように、国際的に名誉ある地位を占めたい、こういうことに尽きるんじゃないかと思います。  もちろん、経過で、戦後、賠償から始まって経済協力に進んでいった点もありましょうし、いろいろ、我が国が発展する過程で世界の各国からの協力あるいはまた国際機関からの融資そういうものを受けて我が国がこれだけ発展してきた、そういう背景を考えると、これだけになった日本としても応分の対応をしていかなければならないのじゃないかと思いますし、要は、世界のそれぞれの国々に経済……

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第6号(1997/10/23、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 先般の日米安全保障協議委員会、いわゆる2プラス2でありますが、在日米軍のケースにつきましては、我が方より国内の厳しい財政状況を説明いたしました。これに対しまして米国から、我が国の経費分担が日米安保体制のため中核的役割を果たしているということの説明がございました。

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第7号(1997/10/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 岡田委員の質問にお答えいたしまして、現時点、ODAに関しましては、大きな変革の時期に来ておるんだという認識を申し上げました。これは、私も党内におきまして対外経済協力委員長をいたしておりまして、現下の状況につきましてそのような認識をいたしておったということであります。  そのことは、いわゆる海外経済援助につきましては、国際的に、かつて米ソを中心にいたしまして二大イデオロギー対立の中で、大国と言われた双方が、軍事援助、経済援助を通じまして世界の各国に大きな金額の支援をされてきたわけですが、この冷戦構造が全く変わってきたという中で、これから、世界それぞれの国に対する援助のあり方、こう……

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第8号(1997/10/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 沖縄の基地の整理、統合、縮小というのは、沖縄県民にとりましてのみならず、大変悲願でございまして、その達成のために努力を傾注してきたわけでございますが、特に昨年の四月の日米首脳会談におきまして、象徴的な普天間基地の移転ということについて両国が決定をいたしました。そのために、これを実現する手法としていろいろ検討をいたしてきたわけですが、政府としては、県内に移設の地を見出して、これを建設することによりましてこの目的を達成しようということで、今努力をいたしておるところでございます。  この計画案につきましては、現下、政府の部内で検討中でございまして、できる限り早い機会にこのことを県の方……

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第9号(1997/10/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 二国間も極めて厳しい、来年度予算の概算要求でODA予算は厳しい環境にあります。御案内のとおりに、来年度予算につきましては一〇%の切り込みあるいは円安あるいは義務的経費、こういう問題で三重苦の中にあるわけでございまして、義務的経費は、これはお約束事でございますから、前々からの予算をこれは削り切れない。したがって、どうしてもその他国際機関に対する拠出金を削らざるを得ない。こういうことで、概算要求段階では三五プロから四五プロまでの切り込みをしているわけです。  しかし、これに対して、こういう数字が発表されましたら、世界じゅうの国際機関から、これでは大変なことなので何とかしてほしいとい……

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第10号(1997/10/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 御指摘のように、特別協定につきましては、これは国会の承認を得てされることでございまして、その国際約束はきちんと守っていかなければならないということであります。今御指摘のように、クリストファー・河野書簡でこの約束を実行しようということになされておるわけでございます。  一方、御指摘のように、財政状況はまことに厳しいという状況でございますので、そういった点で、この国際約束を履行しないということにはなりません。したがいまして、今回、この点ではありませんけれども、先ほど防衛庁長官が御答弁されましたように、我が国の財政の厳しい状況を踏まえまして、駐留経費全般にわたりまして我が国の立場を説……

第141回国会 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第12号(1997/10/31、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 二〇〇〇年の日本におけるサミットにつきましては、現時点では、まだ時間がありますので白紙の状態であります。  ただ、全国の地方都市から、希望、要望、照会等が参っておることは事実でございまして、そういった意味で、宮崎県初め多くの地域で希望があることにつきましては承知をいたしております。  他のサミット国のひそみに倣うことはありませんが、例を調べてみますと、大体三回ぐらいはその首都並びに首都近郊でやっておるのですが、四回目以降は他の地域に移っておるようでございます。そういった意味から考えると、我が国におきましても、三回東京でいたしておりますので、今後は他の都市も、プラマイいろいろ検討……

第141回国会 予算委員会 第2号(1997/10/07、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 改めまして、外務大臣として日本外交の衝に当たることになりました。委員初め皆様方の御指導、御鞭撻をお願いいたしたいと思います。  さて、ただいまのお尋ねでございますが、日米の新指針につきまして、先般ニューヨークで最終的な了承を得られたわけでございます。  本問題につきましては、あくまでも日本の平和と安全のために安保条約に基づいて日米防衛協力をいたしていくという立場でございまして、あくまでも防御的なものであります。しかし、御指摘のように、隣国その他、御懸念があってはいけませんので、この問題についてはできる限り御理解を深めていかなければならぬ、こう思っております。  橋本総理も、訪中……

第141回国会 予算委員会 第3号(1997/10/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 お答えいたします。  イエスともノーとも今申し上げられませんで、現在の段階では、政府部内で最終的検討をいたしまして、御案内のように十二月三日が期限でございますから、それまでにははっきりした方針を打ち立ててまいりたいと思っております。  就任早々、私が申し上げましたことは、まことに率直な、素朴な私の気持ちを申し上げたことでございまして、今後政府部内で、願わくばそうした方針でまとめることができれば幸いだと思っております。
【次の発言】 過去数年にさかのぼっておりますので、正確と言える数字が出たかわかりませんが、五百万円程度でございます。

第141回国会 予算委員会 第4号(1997/10/30、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 前回、さよう答弁申し上げました。したがいまして、担当者に、十分説明のできるように調査することを指示しております。おりますが、実は、過去何年かにわたっておることでございますし、また内容も、パーティーその他ございまして、まだ正確な結果が出てきておりません。  したがいまして、正確を期するために、さらにこの担当の者に、理解を求められるような数字を出すべく、今調査を命じております。
【次の発言】 文芸春秋の件は、この委員会でも御指摘をいただいておりますが、全く私、身に覚えのあることではありませんという報告をもらっております。  それからまた、それに関して、一部夕刊紙等でそのことを取り上……

第141回国会 予算委員会 第5号(1997/11/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 今御指摘の安保理拡大の問題につきましては、我が国といたしましては常任、非常任双方の議席の拡大が必要であり、我が国を含む多くの国がこのような主張を行っておりますが、改革の具体的なあり方につきましては、残念ながら現在、意見が十分収れんいたしておりません。  国連総会におきましても、私、総会で演説をさせていただきまして、いわゆるラザリ提案、これに対して全面的に御支持を申し上げて、その達成について努力を傾注いたしておるところでございますが、御指摘にありましたように非同盟国並びにイタリアを中心にいたしました決議案等が提案されつつありまして、我が国といたしましては、いわゆるラザリ提案、すな……


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第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 安全保障委員会 第2号(1998/03/12、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 安全保障委員会の開催に当たり、我が国の安全保障政策について所信を申し述べさせていただきます。  まず初めに、イラク情勢についてであります。  今般、日英共同提案による国連安保理決議が全会一致で採択されましたが、本件安保理決議は、内容的にも極めてバランスのとれたものであり、問題解決に向けて大きな前進となったと考えます。  我が国は、今回のイラクをめぐる問題に関しては、一貫して外交的解決を図ることが最善と考え、努力を重ねてまいりました。今次決議も、かかる外交努力の一環として、英国と協力し、すべての理事国と緊密に協議しつつ採択を目指してきたものであります。その努力が結実したことは極め……

第142回国会 安全保障委員会 第11号(1998/05/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 先ほど防衛庁長官から御答弁申し上げましたけれども、政府一体でございますので、同様の考え方であります。  周辺事態というのが発生し得る地域をあらかじめ特定し、あるいは地理的に一概に画することはできないという意味におきまして、周辺事態は地理的概念ではありません。これは従来から繰り返し説明しておるところでございまして、そのような政府の立場には何らの変更もございません。
【次の発言】 二十二日の衆議院外務委員会におきます高野北米局長の答弁は、周辺事態における米軍に対する協力は日米安保条約の枠内であることを踏まえ、周辺事態が生じ得る地域であり、我が国周辺の地域について、従来の政府統一見解……

第142回国会 安全保障委員会 第12号(1998/06/05、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 政府関係者、申し上げればトップとして大臣がおると思いますけれども、そういう方々の各国との交渉あるいは会談等につきましては、当然のことながら、それぞれ国家公務員たる通訳がつきまして、その記録をとどめておるということになっておると思います。  今いろいろ御議論されたのは国会議員の場合ということだろうと思いますが、これもある意味では特別職の公務員という立場でございますので、御要請がありますれば外務省としてはできる限り御協力申し上げて、通訳というものによりまして双方の意思がかりそめにも不明確に伝わるということがあっては、それは国の問題になりかねないということでございますから、御要望にお……

第142回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1998/03/11、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、所信の一端を申し述べたいと思います。  まず、沖縄に関する事項について申し述べます。  米軍施設・区域の集中により、沖縄県の方々には長年にわたり大変な御負担をお願いしており、政府としては、その御負担を国民全体で分かち合うことが大切であると考えております。このため、沖縄県から伺った御要望を踏まえつつ、最大限の努力を払って取りまとめられた、沖縄に関する特別行動委員会、SACOの最終報告の着実な実施に向け鋭意努力しております。  普天間飛行場の返還につきましては、その条件である海上ヘリポート案は、自然環境、騒音、安全などいろいろな要素……

第142回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1998/03/12、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 原口委員御指摘のように、ここ一両年は日ロの平和条約締結に向けての、ある意味では最大のゴールデンチャンスと言ってもいいという認識をいたしております。それは、過去五十二年間不正常な関係になっておりまして、この間、政府、国民も悲願を込めて、対ソ、現対ロの関係を進捗いたしめる努力をし、何回かの機会があったと思っておりますが、なかなかその実現を見なかったということでありますが、御指摘のように、クラスノヤルスク以降、橋本総理、エリツィン大統領ともに、今世紀中に解決しなければならないという気持ちは、私はかなり真実のものだというふうに認識をいたしております。  それは、先般私は、ロシアに参りま……

第142回国会 外務委員会 第2号(1998/02/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 昨年九月十一日に外務大臣に就任をいたしまして以降今日まで、諸先生方の御鞭撻もちょうだいしながら、懸命に微力ながら努力を続けてきたつもりでございます。御指摘のように、早々に国連総会に出席いたしまして、各国のほとんどの外相が御参加でございましたので、我が国の立場を十分御説明する機会を得た、こう認識をしております。  その後、対人地雷につきましても、当外務委員会でも御鞭撻、御支援をちょうだいいたしてまいりましたが、幸いにして十二月四日、我が国としてもこの調印式に臨むことができたということは喜ばしいことだと思っております。  昨年十二月末になりましたけれども、韓国大統領選挙の結果、次期……

第142回国会 外務委員会 第3号(1998/03/11、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 今、委員からお話しのように、三月六日、七日、洋上にて慰霊祭が開催、とり行われました。私自身も、その昔、いつも沖縄県に参るときに鹿児島から船に乗りまして、泊港まで参ったわけであります。その過程で、あの大戦中に多くの悲劇がございましたが、その中でも最も悲しい事件として対馬丸の事件を承知いたしておりまして、このあたりがこの悲劇の起こった場所ということを聞いておりましたが、今日、この対馬丸が海底深く沈んでおられる地域が特定されまして、そこでこの慰霊祭がとり行われました。心から、亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表しますと同時に、御遺族の悲しみ新たなるものがあろうかと考えて、心から御同情……

第142回国会 外務委員会 第4号(1998/03/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 お答え申し上げます。  今回のデンバーにおける総領事館の設置の理由でございますが、当地はハイテクの産業や研究開発活動の振興を背景に、コロラド州のアメリカ合衆国における重要性は一層高まっておると考えております。一九九七年の六月に、同地で先進国首脳会議が開催されたのも、その証左の一つだと考えております。  また、デンバーの総領事館が管轄する四州には、百八社の我が国の関連企業が進出をいたしておりまして、四千七百二十人の在留邦人が滞在しておりまして、我が国との関係もますます密接化いたしておるところでございます。  しかし、現在は近隣に総領事館が設置をされておりませんで、今委員御指摘のよ……

第142回国会 外務委員会 第5号(1998/03/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 委員御指摘のように、日韓の関係におきましては、先ほどお話しのように二〇〇二年のワールドカップ共同開催を含めまして、極めて友好な関係が持続いたしておることは事実でございます。また、新しい金大中大統領の誕生に伴いまして、ますます日韓のパートナーシップは強力なものに、きずなが強くなっていくと期待をいたしております。  その中で、今御指摘のように漁業協定につきましては、大変残念なことでございましたが、我が国といたしまして、この現行協定を一年間の猶予期間をもって終了するということを通告せざるを得ませんでした。  政府といたしましては、漁業協定につきましては、日中あるいは日ロ、こうした日本……

第142回国会 外務委員会 第6号(1998/04/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 ただいま議題となりました原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  日英両国間には、昭和四十三年に、原子力の平和的利用における協力のための現行協定が締結されていますが、現行協定は平成十年十月に終了いたしますので、現行協定に代替する原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国政府との間の協定を締結するため、政府は英国政府との数次にわたる交渉を経て、平成十年二月二十五日に東京で、先方ライト……

第142回国会 外務委員会 第7号(1998/04/10、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 今回のペルーの事件は予想を超える大事件となりまして、そのために多くの邦人を含めて被害を受けたわけであります。そうした方々に対しまして、委員御指摘のように、誠意を示すべきだということでございますが、物の面からの誠意の示し方というのはいたしておらなかったかもしれませんが、当時の外務大臣がその御本人並びに御家族に対しましても大変その労苦をねぎらい、また総理自身も、参議院の本会議で、昨年五月九日に「すべての方々に対し、政府の最高責任者として、この場をかりて改めておわびを申し上げます。」ということを申し述べておりますと同時に、また昨年暮れには、日本人元人質の方々を含むすべての方々に対して……

第142回国会 外務委員会 第8号(1998/04/15、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 ただいま議題となりました漁業に関する日本国と中華人民共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  政府は、中華人民共和国との間で漁業協定を締結するため、中華人民共和国政府と交渉を行いました結果、平成九年十一月十一日に東京において、先方徐敦信駐日大使と私との間でこの協定に署名を行った次第であります。  この協定は、日中両国について、平成八年に発効した国連海洋法条約の趣旨を踏まえ、原則として沿岸国が自国の排他的経済水域において海洋生物資源の管理を行うことを基本とした新たな漁業秩序を日中間に確立することを目的としております。  この協定……

第142回国会 外務委員会 第9号(1998/04/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 日韓漁業問題につきましては、三月二十一日に私訪韓をいたしまして、初めて金大中政権における朴定沫外交通商部長官と会談をいたしました。昨年来、あるいは数年来の経過の中で、我が方がこの現行協定の終了につきまして通告をいたしましたことに対しまして、新しい政権の担当責任者とお話をいたしまして、このままの状況では好ましくないことは当然のことでございますので、できる限り早い時期に、早期交渉再開について原則合意をいたしておるところでございます。また、四月二日のASEMにおける日韓首脳会談でも、新しい協定締結に向けて努力することが両首脳間でも一致をいたしております。  政府といたしましては、国連……

第142回国会 外務委員会 第10号(1998/04/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 日韓の間におきまして、特に日本の文化といいますか、そういうものが韓国側で受け入れられることが大変厳しかったことは、従前、事実でございました。この点については、政府というよりも、むしろ民間の間でもいろいろと強いお話し合いもされておりましたし、また、日韓議員連盟等におきましても、我が国の立場を十分説明してきておるところでございましたが、従来、韓国側の政権といいますか、為政者の立場で、なかなかこのことについて難しい環境にありました。  しかし、今森田委員御指摘のように、新しい金大中大統領が誕生されまして、さまざまな機会に文化鎖国主義にむしろ批判的な発言を行っておるわけでございまして、……

第142回国会 外務委員会 第11号(1998/05/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 お答え申し上げます。  インドがこのたび地下核実験を一九七四年、二十四年ぶりに再開したということでございますが、それに対して予兆がありゃなしやということでございます。  国際的な情勢の中で、インド、パキスタン両国の間の関係は従来から大変厳しい状況でございまして、その関連で、今御指摘のありましたようにパキスタン側が核弾頭を積載可能なミサイルを開発し、かっこれを実験したというような報道も流れております。  それに対して、これまた今お話のありましたように、バジパイ政権が誕生した、誕生いたしましたのはその政策に対してインド国民が支持したということでありましょうが、その中でインドとしては……

第142回国会 外務委員会 第12号(1998/05/15、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 ここ数日、インドネシア情勢が緊迫の度合いを増しておりまして、我が国としても重大な関心を持って事態の推移を注視いたしておるところでございます。  特に、インドネシアには一万三千人以上の在留邦人が滞在していることもあり、我が国といたしましては、この事態に対処するため、本日午前一時、柳井事務次官を本部長とするインドネシア情勢外務省対策本部を設置いたしました。同本部におきましては、随時現地との連絡をとりつつ、二十四時間体制で情報収集と分析及び政策の決定を行うこととなりました。  私自身も、けさ七時半、この会合に出席をいたしまして、万遺漏なきを期していくべく本部員を激励を申し上げ、なおか……

第142回国会 外務委員会 第13号(1998/05/20、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 現下のインドネシア情勢につきましては、極めて憂慮をいたしておるところでございます。  今委員御指摘のように、昨日、スハルト大統領が声明をいたしました力要約しますと、一点は、現時点では辞任しない、第二は、改革委員会をつくって内閣改造を行う、そしてこの委員会を通じまして新しい議会をつくるための可及的速やかな総選挙の実施、そして実施によりまして新しい正副の大統領を選出する、そしてスハルト大統領みずからはその出馬は行わない、こういう声明を発せられまして今日を迎えているわけでございます。  実は、今日は、御案内のように国民覚せいの日ということで、大変な記念日でありまして、昨日の大統領の声……

第142回国会 外務委員会 第14号(1998/05/22、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 まずもって昨二十一日、スハルト大統領が辞任をいたしまして、ハビビ副大統領が大統領に就任いたしましたが、今回、流血の事態を招くことなく憲法の規定に従って政権交代が実現いたしたことは、評価に値すると思っております。  ハビビ副大統領は、政治経済改革の実施とクリーンな政権を目指すことを言明いたしております。これらの改革によりまして、国民経済の回復と民生の安定を実現していかれるよう、心から期待をいたしておるところでございます。  今後は、これから申し上げますが、新しくできた新内閣に対しまして市場の反応等がどのようなものになるか注目される点があると考えております。我が国としては、インドネ……

第142回国会 外務委員会 第15号(1998/05/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 インドが、今般、地下核実験を行いました。この結果、新たなる核保有国としての存在が、今委員御指摘のように、議会におきましても、首相みずから発言をされておられるわけでございます。  このことは、世界の平和と安定、あるいはアジアにおける各種の政治的状況に大きなインパクトを与えるものと考えておりますが、今後、どのようなことに変化するかにつきましては、隣国パキスタンの状況、あるいはまたそれに対する旧来の核保有国の対応その他見きわめませんと、今日時点におきまして、どのような変化ができるかということは、その見通しにつきましてはなかなか困難だと思いますが、依然としてこれからの推移を注視いたして……

第142回国会 外務委員会 第16号(1998/06/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 五月二十八日及び二十九日、二回にわたりパキスタンが地下核実験を実施しました。インドが核実験を行って以来、国際社会は、パキスタンに対し核実験を行わないよう最大限の自制を求めてきたところであり、我が国は、登特使のパキスタンへの派遣、橋本総理からシャリフ首相への直接の電話等により、できる限りの説得を試みました。また、我が国は、パキスタンが核実験を行わないよう、同国の安全保障につき米国とも協議を行いました。しかし、そのやさきにパキスタンが核実験実施に至ってしまったことは、遺憾のきわみであります。  インド及びパキスタン両国の核実験は、世界の大多数の国が支持している核不拡散体制に対する大……

第142回国会 緊急経済対策に関する特別委員会 第3号(1998/05/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 このたびインドが地下核実験を行いましたことは、まことに遺憾のきわみでございます。  日本政府といたしましても、在京インド大使を招致いたしまして、昨晩も我が政府の立場を強く抗議をもって申し上げておったところでございます。  そこで、お尋ねのように、どうした背景かということでございますが、それは、インド政府として、シン大使からの御説明によりますれば、近隣諸国との関係において、自国の安全保障上核実験をせざるを得なかったというのがインド政府の立場、こういうお話でありましたが、日本政府としては、そうした状況を理解しがたいということで、再度抗議を申し上げておったところでございます。

第142回国会 緊急経済対策に関する特別委員会 第4号(1998/05/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 長い間の国会での常識で判断していくものだろうというふうに思っておりますが、私も、かつて国会における予算の修正問題について、たまたま国会対策の副委員長をいたしておりましたときに遭遇いたしまして、いろいろ議論をさせていただいたことを覚えておりまして、形式修正、実質修正云々ございましたが、これは憲法にかかわる重要な問題でございまして、従前、自民党としても、与党でありました場合に、これは国会に責任を持って提出したものについての国会での修正権というものについての論議がいろいろございましたが、これは国会におきまして、従前の長い慣例の中で培われてでき上がっておるものと認識しております。

第142回国会 行政改革に関する特別委員会 第3号(1998/04/20、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 外務省といたしましても、本法の理念であります簡素効率化につきまして十分検討していかなければならぬ、こう考えておりますが、委員御指摘のように、これから全世界にわたりまして外務省として活動をいたしていくためには、実はG7の中で最も在外公館の数また人員も少のうございまして、そういった意味で大変厳しい状況ではありますけれども、今後とも、その理念に基づいて努力を傾注することによりまして、この法律の理念を達成してまいりたいと思っております。

第142回国会 行政改革に関する特別委員会 第7号(1998/04/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 おっしゃるとおりで、国民の代・表としてその責務を全うしていかなければならぬと思っております。
【次の発言】 山中委員直接的に御出席をしたGEF会議、その御出席、大変御苦労に存じております。  国際的な会議が最近は頻繁に、恐らく世界各地で行われておるのだろうと思います。そういった会議におきまして、我が国を代表するそれぞれの責任ある者が可能な限り出席をしなければならぬということは、御指摘のとおりだろうと思います。そういった点で、我々も、政府におる者も、また国会に籍を置いていただいておられる方々も積極的に御参加いただきまして、我が国の立場を御主張いただき、または御説明いただくことは必……

第142回国会 予算委員会 第4号(1998/01/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 委員御指摘のように、日韓漁業協定につきましては、たび重なる日韓首脳会談の合意に基づきまして交渉を続けてまいりました。双方とも真剣にこの問題に取り組んでまいりまして、現在この線引きの問題につきまして、日本、韓国といま少しくのところで妥協が成り立っておらないという状況でございます。  この点につきましては、私も昨年十二月二十九日に韓国に参りまして柳長官とも話し合いをいたしましたが、残念ながら合意に至っておらないということでございます。
【次の発言】 全く御指摘のとおりでございまして、日韓漁業交渉は、国際海洋法条約に基づいて両国が批准した段階で、旧来の協定を改めようということで出発を……

第142回国会 予算委員会 第6号(1998/01/21、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 タイに始まった通貨、金融の厳しい環境、現在、アジアのそれぞれの国でこれを乗り越えるために努力をしておることは承知いたしております。  しかし、私自身は、APECにも参りまして、いろいろインタビュー等に問われまして、潜在的にはアジアは大きな力を持っているから必ずこれを乗り越える力を持っている、こういうことを申し上げたことでございまして、現在の状況は大変厳しいとは思いますが、必ず回復できるもの、そう感じております。
【次の発言】 総理大臣の投稿につきましては、外務省といたしましても、その方針について検討したことは事実でございます。イギリスにおけるクオリティーペーパーとしてのロンドン……

第142回国会 予算委員会 第7号(1998/01/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 会談といいますか、米国側の要人との話につきましては、報告を得て、私自身も見ております。  ただ、私が認識しておるのは、その中で、一紙書かれておるようなことにつきまして、そういった事柄があったとは一切承知いたしておりません。
【次の発言】 従来から、それぞれ日本の政府担当者が諸外国でいろいろな方と会談した記録につきましては、報告は得ておりますが、相手方の立場もございますので、今日までそうしたものを公開いたすということは差し控えさせていただいております。
【次の発言】 結論から申し上げますと、まだ決定をいたしておりません。何カ所か有力な候補地がございますので、現下調査中でございます……

第142回国会 予算委員会 第12号(1998/02/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 ありません。
【次の発言】 二月二十一日から二十三日まで公式訪問いたしまして、エリツィン大統領、チェルノムイルジン首相、ネムツォフ第一副首相及びプリマコフ外相との会談を行いました。今回の訪問は、お話しのように、昨年十一月のクラスノヤルスクでの首脳会談以降、これを一層着実に進展させるため、日ロ関係すべての分野にわたり拡充することができたと考えております。  まず、エリツィン大統領との会談では、四月十一日から十三日まで同大統領の訪日を得て日ロ首脳会談を川奈で行うことに合意をいたしましたほか、平和条約に関するクラスノヤルスクの合意を再確認をいたしました。また、橋本・エリツィン・プラン……

第142回国会 予算委員会 第13号(1998/02/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 神崎委員、御意見をちょうだいしましたが、我が国としての基本は、あくまでも外交的手段によりまして今次問題の解決を図るということでございます。  なるほど、日本の行ってまいりました行為が目に見えなかったという御批判もあろうかと思いますが、我が国としての立場は、あくまでも国連の非常任理事国として国連の中で活動するということが一つでございました。と同時に、各国との関係を密にしながら、連携をとりながら、平和的解決のために努力をしてきたつもりでございまして、日本は日本の立場というものもございまして、他国、それぞれ独自の外交を展開いたしまして、ロシアあるいはフランス等はイラクに対して直接的に……

第142回国会 予算委員会 第14号(1998/02/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 区分をすることは困難だと思います。
【次の発言】 一般的に安全保障という問題について御答弁申し上げたわけでございまして、今の安保条約に基づくガイドラインということになりますれば、この安全保障の問題についてはあくまでも安保条約に基づいての安全保障、こういうことでございます。
【次の発言】 一般的に国家安全保障と言われればすべての問題を含んでいる、こう申し上げているわけでありまして、ガイドラインの問題については、これは日米安保条約に基づいての安全保障という立場で考えていくべきものだと考えております。
【次の発言】 繰り返して申しわけありませんが、周辺事態というのは、日本の平和と安全……

第142回国会 予算委員会 第15号(1998/02/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 直接は存じておりませんが、我が国のODAを通じまして協力をしてきた研究所と承っております。
【次の発言】 いずれにいたしましても、国民の貴重な税を活用してこうした協力を申し上げている案件につきまして、今先生の御指摘の主要な専門員の調査結果について私自身、詳細に承知をいたしておりませんが、今御指摘するような形でせっかくの機材が活用されておらないということであるとすれば、大変残念なことだと思っております。  したがいまして、こうした問題につきましては、その評価について十分行っていかなければならない、このように考えております。

第142回国会 予算委員会 第16号(1998/03/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 委員御指摘のように、世界の中で非常に砂漠化が進んでおるという事態は、大変憂慮すべき状況だろうと思います。そういう意味で、我が国は、我が国自体は緑濃き国土を持っておりますので、比較的感覚的にこういった問題の取り組みが、国民全体の意識としてまだ十分だと言いがたいところがあります。  ただ、今御指摘のように、ODAその他を通じまして、中国の砂漠化の問題、アフリカの問題等につきまして積極的に参加いたしておりますが、条約といたしましては、砂漠化防止条約というものに既に署名をしておりまして、この批准のために、現下、政府としてはその作業を全力を挙げて努力いたしておりまして、十一月には第二回の……

第142回国会 予算委員会 第17号(1998/03/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 総理の施政方針演説の基本にのっとって私自身の外交演説も申し上げたつもりでございますが、具体的に今山花委員御指摘のように、その点について強調しておらなかったとすれば、別に他意があることではありませんで、具体的には、北朝鮮との関係につきましては、我が国としては、国連加盟国の中で唯一国交を持たないという意味で、一日も早く正常化しなければならないという姿勢で今日まで取り組んできたところでございます。  特に、金正日総書記が就任以降、我が国に対しましてもどのような対応をするか、極めて慎重に見きわめつつありますが、日本としては、九一年の第一次の国交正常化の窓口を開かれた当時の金丸、田辺両氏……

第142回国会 予算委員会 第18号(1998/03/04、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 最善のものと考えております。
【次の発言】 我が国は、先般来のイラクをめぐる問題につきまして、外交的解決を図ることを最善と考えまして、問題解決に向けさまざまな外交努力を行ってまいりました。  そのような中で、アナン国連事務総長がイラク側との間で取りまとめた文書を踏まえ、これを安保理として承認し、イラクが無条件、無制限の査察を実際に受け入れることを求めること等を内容とする安保理決議を新たに採択することが適当と考え、英国と共同で決議案を提案し、さらに各理事国と緊密に協議した結果、今般、全会一致で採択されるに至ったものでございます。  この件につきましては、イギリスのクック外相から私……

第142回国会 予算委員会 第24号(1998/03/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 それぞれの地域に対する協力について、詳細な点については事務当局から御答弁をさせていただきたいと思いますが、基本的には、国際貢献の一つとして、我が国がPKOという形で協力を申し上げることができるようになりましたのは、この法律があってでございまして、それまで国民的な考え方としては、自衛隊を含めて、海外でこうした活動をするということについてはなかなか厳しい環境であったわけでありますが、この法律ができて以降、そうした形で一つ一つこの協力が行えるようになったことは事実であります。  しかし、それぞれの地域からの要請、国連からの要請の中には、今委員が御指摘のような、いわゆるPKF的な行動を……

第142回国会 予算委員会 第25号(1998/03/16、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 大店法といいますか、大型店がそれぞれの地域の消費者のために果たしてきた役割は、それなりに大きかったと思っております。が、同時に、今委員御指摘のように、この出店舗その他がその地域の商店街に与える影響がまことに大きいことも承知をいたしております。したがいまして、この大店法に関する我が国の制度の見直しにつきましては、広く内外の意見を聴取いたしておるところでありまして、国内の現状も踏まえて進めていく必要があると考えております。  いろいろと、特に米国からもいろいろな考え方を示されておりますが、そうした外からの意見もこれまたお聞きをするということもあり得ますが、地域のコミュニティーの中核……

第142回国会 予算委員会 第26号(1998/03/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 ODAは、言うまでもありませんが、PKOと並んで、日本の外交の大きな国際貢献の柱だというふうに認識をいたしております。  そういった意味で、ODAの重要性については、国会の御議論等を踏まえながら適切に対処していかなければならぬと常々考えておるところでございます。  そこで、今御指摘の、基本法についての御質問が本会議でもありまして、総理からも御答弁されておりますが、趣旨はそのとおりだと思っております。  ただ、このODA基本法というものは、野党の方でいろいろ御検討されて成案を得ておるようでございますが、また同時に、与党自民党の中でも、この問題につきましては小委員会をつくりまして検……

第142回国会 予算委員会 第27号(1998/03/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 憲法九条のもとにおいて認められる自衛権の発動としては、武力の行使については、政府は、従来から、我が国に対する急迫不正の侵害があること、これを排除するための他の適当な手段がないこと及び必要最小限度の実力行使にとどまるべきことという三要件に該当する場合に限られておると解しておりまして、こうした要件に該当しない場合には、憲法上、許されないと考えております。  そこで、海外における武力行使についてでございますが、この自衛権の発動の今申し上げた三要件に該当するものがあるとすれば、憲法上の理論としてはそのような行動が許されないわけではない、このように考えております。

第142回国会 予算委員会 第29号(1998/03/20、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 先般発足いたしました韓国新政権との間で、友好協力関係をさらに強化していく観点から、政府間の対話を進めていきたいと考えております。滞在中に朴定洙外交通商部長官と外相会談を行いまして、懸案の漁業問題を含めた二国間関係の全般や、対北朝鮮政策について意見交換を行う予定にいたしております。  なお、二月二十五日に就任をされた金大中新大統領にも、表敬の機会を得たいと念願しております。  今回の外相会談を通じまして、新任の朴長官と信頼関係をぜひ構築したいと願っており、そして、二十一世紀に向けた両国のパートナーシップ構築へ新しいスタートを切りたいと思っております。  お話しのように、四月のAS……

第142回国会 予算委員会 第34号(1998/06/11、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 ただいま渡辺委員からインドネシアの問題、特に米についてのお尋ねをいただきましたが、お聞きをいたしておりまして、実は、父君の渡辺美智雄先生が長らく日本・インドネシア議員連盟の会長として両国の友好親善に御尽瘁されたことを思い起こしておると同時に、インドネシアの問題につきましても委員自身が大変熱心にお取り組みいただいていることに敬意を表したいと思います。  そこで、インドネシアにつきましては、実は、スハルト政権の功罪がいろいろ言われますが、最も功の部分として米の自給自足を達成したということがよく言われておるわけでありまして、二億の民を支えるために、恒常的な米不足であったのが近年充足さ……

第142回国会 予算委員会 第36号(1998/06/15、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 先週金曜日に、当委員会の御了解を得まして、ロンドンにおけるG8の緊急の外相会議に出席をいたしてまいりました。その中心をなしましたのは、言うまでもありませんが、インド、パキスタンの核実験に対して、G8としてどのように対応するかということでございました。本件につきましては、既にP5におきましてもジュネーブで会合をいたしまして、その後、国連におきまして、スウェーデンとともに我が国がイニシアチブをとりまして、安保理における決議を成立せしめることができました。  そこで、委員お尋ねのように、我が国が唯一の被爆国として独自な行動をできる限りとることによりまして、全世界に向かって我が国の立場……


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第143回国会(1998/07/30〜1998/10/16)

第143回国会 外務委員会 第5号(1998/09/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 このたび対人地雷禁止条約につきまして国会の批准をお願いすることとなりました。この条約調印、昨年十二月以来、既に署各国のうち、これが発効に至る四十カ国を経過いたしまして、我が国といたしましては、調印をいたしました以上、一日も早くその批准方を国会にお願いいたさなければならぬと思いましたが、今日その機会を得ましたこと、大変私自身も感慨深いものでありますと同時に、委員長初め、特に外務委員会の諸先生方におかれましては、本問題につきまして政府を督励いただきまして今日に至りましたこと、改めて私、感謝の意を表させていただきたいと思っております。  いずれにいたしましても、本件は、昨年私、外……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第3号(1998/08/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 本日をもちまして、金融特が始まることになりました。  政府といたしましても、この国会を開きましたゆえんのものは、現下の金融問題に関連いたしまして、不良債権問題を処理しなければ現下の経済状況を乗り越えることができないという必死の思いで実は今国会に臨んでおる次第でございます。  顧みまして、今大島委員からお尋ねがございましたが、私自身も、昭和から平成になります段階に内閣の官房長官としての責務を負っておりまして、あの当時、赤字公債を発行することをやめなければならないということで努力をいたしましたが、幸いにして自然増収が非常に大きくて、そのことが数年後達成することができました。いわ……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第4号(1998/08/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 けさほどの朝刊各紙もそうでありますが、ロシアにおきまして、一般の国民の皆さんがドル、マルクその他の外貨を求めて大変金融機関に駆け込んでおる状況を目の当たりにいたしまして、現下ロシアにおける金融問題を含めました状況につきましては大変憂慮いたしておるところでございます。  そうしたことがグローバル化した世界の経済の中で他国に及んでくるということがないことを心から祈念をいたしておるところでございますが、我が国といたしましては、しばしば申し上げておりますように、我が国から世界に発信をする世界的なそうした不安を起こしては絶対ならないという趣旨で最大の努力をいたしておるわけでございまし……

第143回国会 金融安定化に関する特別委員会 第18号(1998/10/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 日米間は余りにも親しき間柄でございますので、あらゆる点につきまして我が国に対しましても御発言があります。これをアメリカ側の我が国に対する内政干渉ととらえるか善意ある御忠告ととらえるか、さまざまでございますが、この金融問題につきましては、過去アメリカも八〇年代にいろいろ経験したことにかんがみまして、その経験に基づいて我が国の現状につきましても非常な憂慮をしておったことは事実でありまして、その点につきまして、日米首脳会談におきましても本問題を取り上げられました。  私といたしましては、現下、国会におきましてこの問題に精力的に取り組んでおりまして、必ずやよい結果を生み出されるもの……

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第2号(1998/08/31、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 初めに、今回の豪雨災害により不幸にして亡くなられた方々に対し、謹んで哀悼の誠をささげますと同時に、御遺族に対しましても、心から哀悼の意を表したいと思います。また、被災された多くの方々に対しまして、心からお見舞い申し上げたいと思います。  お話のように、私、土曜日に、福島並びに栃木の被災地をつぶさに視察をさせていただき、被害め状況を自分の目で確かめてまいりましたと同時に、被災をされた方々にも直接お見舞いの意を申し上げさせていただきました。  今回の災害に対しまして、政府といたしましては、災害発生直後より、現地からの被害情報の収集を行うため、体制の整備を図るとともに、自衛隊、広……

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第7号(1998/10/05、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 ただいま中川農水大臣から御答弁申し上げましたけれども、本問題につきましては、御説のように、国有林、民有林との関係も含めまして極めて重要な問題でございますので、今後とも、各市町村のお考えも十分承りながら、最大限努力してまいりたいと思います。  鉢呂委員は、本問題が起こりまして以降、全国視察をされまして、特に、私の県は国有林が非常に多いのでありますが、その地域また私の町まで視察に参られました。現状はよく承知をいたしておりますし、また地元からの御要請も聞いておりますので、全国各地区の市町村に対しまして、十分これから努力をして、理解を深めてまいりたい、このように考えております。

第143回国会 予算委員会 第2号(1998/08/17、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 改めまして、このたび内閣総理大臣の重責を担うことになりました。現下、深谷委員御指摘のように、大変厳しい内外の状況ではございまするけれども、一身をなげうって微力をささげ、国と国民のために全霊をもって努力をいたしていきたいというふうに考えております。  この機会に、私なりに現下の時局を見ましたときに、まさに言われますように、現在日本にとりまして、二十一世紀を前にして第三の改革の時期を迎えておるという認識をいたしております。さすれば前橋本内閣も六大改革を掲げて、この実行のために最善を尽くしてきたものと考えております。したがいまして、私自身も、その基本的な六つの改革を推進していかな……

第143回国会 予算委員会 第3号(1998/08/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 現在十九行につきまして鋭意検査を続行中でございます。その検査結果が出ました暁のことについてのお尋ねでございますが、それぞれ各行別の検査の報告を公表するということは非常な大きな影響を及ぼすことになりかねない。それは、お金を借りておられる各企業の実態その他等にも触れることでもございますので、その点については公表することはなかなか困難ではなかろうかと思いますが、十九行全体での大きな動きといいますか、そういうことにつきましてはこれから検討させていただきたいと思っております。
【次の発言】 金融機関の情報開示そのものは、これはやはり金融機関の経営の透明性を高めまして、市場規律を、より……

第143回国会 予算委員会 第4号(1998/08/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 当時の橋本内閣の基本的考え方が財政構造改革ということで、その法律制定に専念をしておりまして、その考え方を貫き通そうという大変強い決意が表明されておりまして、そのことによって法律も制定をされ、一部改正をされましたが、執行されてきたということでございますが、その後の日本経済並びに世界の経済の趨勢を考えましたときに、こうした考え方を貫き通すという環境がなかなか厳しくなっておったということは事実であろうと思っております。  したがいまして、そういう時点におきまして、財政再建という立場から考えますと、消費税の導入につきましては、御案内のように先行的に十六兆五千億と言われる三カ年にわた……

第143回国会 予算委員会 第5号(1998/10/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 このたび、大韓民国大統領として、金大中大統領が我が国を訪れることになりました。ソウルにおきまして、訪日を前にしてのお気持ちもメディアを通じて承知はいたしておりますが、心から私といたしましては御歓迎申し上げ、今伊藤委員のおっしゃられるように、二十一世紀に向けてのパートナーシップをきちんとつくり上げていく努力をいたしていかなければならぬと思っております。  これによって首脳間の信頼関係の強化を図りますと同時に、過去を直視しつつ、二十一世紀に向けた新たな日韓パートナーシップの構築を通じて、未来志向的なこの関係を強化していきたいと思っております。  日韓双方とも、政治、経済、文化と……

第143回国会 予算委員会 第6号(1998/10/13、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 今お示しされたのは、いずれかのメディアが調査した結果と記憶しておりますけれども、なるほどに、長銀救済ということでございませんで、金融システムを安定化させるという意味で、日本の金融機関の現下の厳しい不良債権を抱えての状況について一体どういう手だてが講ぜられるかということでございまして、長銀救済ということで調査されました結果はそのとおりかもしれませんけれども、政府としては、全体をどう考えるかということでいたしたわけでございます。  ただ、政府といたしましても、国民に対する説明につきまして十分であったかどうかと問われますれば、私自身もこの問題につきましては、日本の金融市場におきま……


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第144回国会(1998/11/27〜1998/12/14)

第144回国会 財政構造改革に関する特別委員会 第5号(1998/12/08、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 この内閣になりまして、特に経済につきましては政策的な大転換をいたさなければならない現下の日本経済の状況かと考えております。そのために、今般の補正予算の提案等もさせていただいております。  こうしたことをなし遂げるためには、従前の財革法によってそうした措置が行えないということであってはならない、こう考えまして、今般その凍結をお願いした、こういうことであります。
【次の発言】 財政改革法につきましては、改めて、現下の厳しい情勢にかんがみまして、財政構造改革を推進するという基本的な考え方はこれを守りつつも、まずは景気回復に全力を尽くすため、これを凍結することといたしたわけでござい……

第144回国会 予算委員会 第2号(1998/12/07、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 この内閣が成立以来、この内閣を経済再生内閣と名づけて、現下の景気回復のために全力を挙げて努力をいたしてきた次第でございます。  前政権におきまして六大改革を実施する過程の中で、特に財政改革というところにも大きな重点を置きながらいたしてまいりましたが、繰り返しますが、タイに始まりました金融・通貨不安、これがアジア全体に及んでくるという中で、日本の経済の運営につきましても、非常な変化が起こってきたわけでございまして、その後、この内閣にかわりまして以降、従来からこの国会でもいろいろ御議論されておりました各政党からの御主張等も踏まえながら、経済政策を大転換させていかなければこの状況……

第144回国会 予算委員会 第3号(1998/12/08、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 政党助成金の不正使用の問題等におきまして、同僚議員でありました中島議員が逮捕、起訴されましたことは、国民の信頼を傷つけるものであり、まことに遺憾と存じます。  私は、この旨、さきの所信表明演説におきましても、国民の皆様の前にこれを明らかにしたところでありますが、こうした事件が再び起こりませんよう、政治家個人が厳しく身を律していかなければならないと強く思いをいたす次第でございます。  もとより政党助成法第四条におきまして、この交付金が国民から徴収された税金その他貴重な財源で賄われるものであることに特に留意し、その責任を自覚し、その組織及び運営については民主的かつ公正なものとす……


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第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第4号(1999/05/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 まさに伊吹委員御指摘のとおりだろうと思いまして、一個人、一国民として考えれば、いわゆる国の行政の分野であるか、あるいは地方自治団体の役割であるかということを区別して考えるわけではありませんで、要は、個人が生活をしてまいります上にいろいろな規範がございますが、そうしたものがみずからに顧みてよりよき生活を担保するという形のことでございまして、そういった意味で、政治の立場から考えれば、この辺を十分整理いたしまして、究極的には個々の国民の利益になるという観点に立って対応しなければならない、御指摘はまことにそのとおりと認識しております。

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第5号(1999/05/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 このたびの改革は、内外の社会経済情勢の変化を踏まえまして、国の役割のスリム化、重点化及び行政の機動性、透明性の向上等を図り、戦後の我が国の社会経済構造の転換を促し、自由かつ公正な社会の形成を目指そうとするものでございます。  中央省庁等改革関連法律案は、この基本理念に立ちまして、二十一世紀の我が国に最もふさわしいと考えられる中央省庁の姿を示したものであり、この法案に基づく新たな体制への移行を実現することが極めて重要であると考えております。また、本法案の成立後も、関係個別法の改正法や独立行政法人個別法の提案、本年八月の平成十二年度概算要求への対応等が必要であり、今国会での早期……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第6号(1999/05/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 課税権ということ、どういう規定を考えるかということにもよりましょうけれども、税源が確保されなければそれぞれの自治団体として十分な働きができないということは、言うまでもないことであろうかと思います。  そういう意味で、国と地方とのことを考えれば、いわゆる国税と地方の税と分かれるわけでありますが、それぞれ県、市町村におきましてもそれの仕分けができておるわけでございますけれども、しかし、今後、自治団体としてより自主的に運営をしていくために、その財源を確保するための姿の中で、税源の配分の問題等試みながら考えていくということは、これは当然のことだろうというふうに考えております。  ど……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第13号(1999/06/09、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 まさにこのたびの改革は、明治十八年に内閣制度発足以来、日本の近代化の中で、中央集権的な行政システムの中で我が国の発展を願ってきたわけでございますけれども、今般大きくこれを改革いたしまして、日本の中央省庁の改革を含めまして、大きな変化をもたらすわけでございます。  この期するところにつきましては、ぜひこれは国民の皆さんの理解を得ていかなければならないことは当然でございますけれども、やはり新たなる機構改革も含めました大改革につきましては、これが国民に定着をし、そしてそこに、新たなる日本の行政のあり方につきまして、より国民のためになる施策を講ずることができれば、今回のこの改革の意……

第145回国会 行政改革に関する特別委員会 第14号(1999/06/10、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 委員御指摘のように、地方財源を安定的に確保することはまことに重要な点でございます。そういう意味で地方交付税というものがございまして、地方税とともに地方税財源配分の一環をなす制度であります。地域間の税源が偏在している状況を踏まえ、地方団体間の財政格差を調整するとともに、各地方団体がその役割分担に応じた責務を果たすことのできるよう、財源を保障するための制度でございます。  今後とも、地方分権推進計画に沿いまして、国と地方の役割分担を踏まえ、国庫補助負担金の積極的な整理合理化や事務、権限の移譲などを推進し、地方税財源の充実確保の推進を図るべきものと考えておりますが、各地域の自立を……

第145回国会 地方行政委員会 第19号(1999/06/10、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 まず、当委員会、熱心な御議論を展開し、御審議をいただきましたことに敬意を表したいと思います。  そこで、今回の改正案に基づく住民基本台帳ネットワークシステムにおきまして、住民票コードの民間利用を禁止して罰則で担保することを初めとして、このシステムの制度面、技術面、運用面、いずれの面におきましても、厳重に本人確認情報等を保護することとしており、本人確認情報に関する個人情報保護法とも言えるものだと考えております。  しかしながら、当委員会における御審議におきまして最も熱心に議論されたのはプライバシー保護の問題であり、このプライバシー保護措置で十分なのか、もっとしっかりとしたプラ……

第145回国会 内閣委員会 第13号(1999/07/21、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 さきの大戦におきまして多くの悲劇が起こり、そのことに対しての国家としての対応につきましては、軍人恩給法あるいはまた遺家族援護法その他を含めまして、それぞれ国としての立場でそうした方々に対して対応してきたと思っております。  今、お話は恐らく、戦火で命を失われ、そして多くの方々が被災をされたということに対する対応いかんということであろうかと思いますが、私も総務長官という仕事をしておりまして、当時からそうした問題についていろいろと御要請がありましたが、しかし、これは国民全体としてそういう方々に対する補償ということにまで至らぬというのが国民的なある意味での考え方であったかと存じて……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第2号(1999/03/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 一つだけと問われますとなかなか難しい問題だろうと思いますけれども、やはり平和を志向される国々と緊密な連携をとることが大切だと思っておりますが、それには、何よりもまず、我が国としては、我が国民がみずからの国をみずからで守るというきちんとした姿勢を保つということが大切なことではないかと考えております。
【次の発言】 今般の新たな日米防衛協力のための指針は、冷戦終結後も依然として不確実、不安定性が存在している中で、日米安保条約に基づく日米安保体制のより円滑かつ効果的な運用を確保するため策定されたものであります。同指針におきましては、日米両国政府がおのおのの判断に従い、日米協力のた……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第3号(1999/03/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 今般のガイドライン法を提案いたしましたのは、橋本総理、クリントン大統領との安保共同宣言、これで発しておるわけでございまして、従来からの日米安保条約をさらに強固なものとして実効性あらしめるために今回の法整備を行うということだろうと思います。  そもそもの、その底にあるものは、言うまでもありませんが、冷戦終結後依然として不安定、不確実な要因が存在する中で、日米安保体制のより効果的な運用を確保し、我が国に対する武力攻撃の発生を抑止することであることは言うまでもありません。  そこで、我が国の平和と安全に重要な影響を与える周辺事態が生起した場合、米軍が事態の拡大の抑止、収拾のためさ……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第4号(1999/03/31、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 当時、そういう言葉が流布されておったことは承知いたしております。
【次の発言】 戦後我が国は一貫して、日本国憲法のもと専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にならないとの基本理念に従い、日米安保条約に基づく日米安保体制を堅持し、節度ある防衛力の整備に努めるとともに、我が国を取り巻く国際環境の安定を確保するための外交努力を行うことを安全保障政策の基本といたしてきております。  そこで、周辺事態安全確保法案は、このような安全保障政策の柱の一つである日米安保体制のより効果的な運用を確保し、我が国に対する武力攻撃の発生等を抑止することに資するものでありまして、また、これま……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第5号(1999/04/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 防衛庁設置法第六条第十一号は、防衛庁の有する権限として、所掌事務遂行に必要な調査及び研究に関することを規定いたしております。自衛隊の警戒監視活動はその一環として実施されているところであり、このことはこれまで国会で説明がなされてきたところであると承知をいたしております。  他方、御指摘の点につきましては、議員の御主張のような考え方のあることは承知をいたしており、去る三月二十四日の衆議院安全保障委員協議会において、議員のお尋ねに対し、防衛庁長官より、少し検討してみたいとの答弁があったと承知をいたしております。この点につきまして、私としても、防衛庁の検討を待つべきものと考えており……

第145回国会 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第12号(1999/04/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 常々、中山委員におかれて、日本の安全保障に対して強い御意思を持って、それを確保するために御努力いただいておりますことに改めて敬意を申し上げたいと思います。  今日、ガイドライン関連法案をめぐりまして長時間にわたる御審議をちょうだいし、その御判断をいただく場面に立ち至っております。この間の御審議並びに修正論議に対しまして真剣な取り組みをいただいたことに対しましても改めて感謝を申し上げたいと思います。  言うまでもありませんが、政治の目的とするところは、日本の国民の生命と財産をいかに守り抜くかということでありまして、そのためには、有備無憂といいますか、備えあれば憂いなしというこ……

第145回国会 農林水産委員会 第18号(1999/06/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 昭和三十六年に農業基本法が制定されまして、その直後といいますか、三十八年に、私、本院に議席をいただいてまいりました。今日まで、たまたま出身地が中山間農業地域であったということもこれあり、米を中心にした農業から選択的拡大というようなことで、私どもの地元でも、畜産を初め、また果樹その他が大変導入をされまして、農家所得の向上に大きな利益をもたらしてまいりました。  が、しかし、あれからはや時もたちまして、今日、こうして新しい農業基本法、特に農業のみならず、農村、食料、こうした課題に取り組まれて、こうして御審議をいただいてきておるわけでありまして、新しい農業、農村、食料、こういう観……

第145回国会 法務委員会 第8号(1999/04/21、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 三権分立は、新憲法下、特に強調されておることでございまして、それぞれ、司法、行政、立法が、先生おっしゃるようにチェック・アンド・バランスの機能を発揮して、お互い両々相まって日本の国が進展しておるものと理解しております。今の状況について種々の問題があるという日野先生のお考えと承っておりまして、具体的な点についてまだお伺いしておりませんけれども、私自身は、現憲法下における三権が、おのおのの機能を発揮して進んでおるというふうに認識をさせていただいております。  比較すれば、特に司法権について、戦前におきまして、旧憲法下におきましては、かなり行政権の中で処理されておったことにかんが……

第145回国会 予算委員会 第2号(1999/01/25、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 まず、御答弁申し上げます前に、冒頭、先ほど菅党首からもお話がありましたが、改めて野党第一党としての党首に御当選をされまして、今後野党第一党を率いていかれるわけでございます。  私ども、お話のように、自由党との連立政権を樹立いたしました。私自身も、昨年総理に選ばれて以降、二度の国会を経験させていただきましたが、今般は新しい政権のもとで十一年度予算という最も国会にとって大切な予算を御審議いただくことでございますので、よろしくお願いいたしたいというふうに思っております。  そこで、お尋ねの今回の政権についてでございますが、この点は、総選挙における国民の意思というものは、これは最大……

第145回国会 予算委員会 第3号(1999/01/26、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 今労働大臣が答弁いたしたとおりだろうと思いますが、一方、委員御指摘のように、緊急でこうした制度をつくっておりながらこれが発動されないということについてでございますが、二重にこの基金を活用するという制度になっておらないのだろうと思います。  一方で、この基金の問題につきましては、失業率について四・四がいいのか五・二がいいのかという議論もあるんでありましょうけれども、今、現行の制度によりまして機動的、弾力的に運用されておることでございますので、したがって、さらに万が一のときにという形のことに相なっておるんではないかと思っております。  しかし、御指摘がありましたので、その第二の……

第145回国会 予算委員会 第4号(1999/01/27、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 三党の合意につきましては、これは誠実に対処しなければならぬと思いますが、そのための法整備を図っていくということにつきまして、各党間で十分御相談をいただきまして整備を図っていただきたいと思っております。
【次の発言】 内閣総理大臣としては、法律を施行していく立場でございますが、その法律について、整備することについての基本的な内容についての方針は定まっておるわけでございますから、三党として十分御相談をいただいて法整備を図っていただければ、そのことをもって、今後、その他の法律との整合性は十分図ってまいりたいと思っております。

第145回国会 予算委員会 第5号(1999/01/28、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 一般的には、お隣さんは隣近所ということになるのだろうと思いますが、それを普通は周辺というような言葉では申し上げないだろうと思います。
【次の発言】 これは日米間の協定でございますから、当然両国語で記述されておるわけですから、私自身も、当然、我が国の法律用語としてこれを見ると同時に、英語の訳もそれは拝見をいたしております。(岩國委員「英語そのものをごらんになったのですか」と呼ぶ)はい。
【次の発言】 実は、この経済戦略会議で御答申といいますか、それを一月中にちょうだいをいたしたいと思っておりましたが、今委員が御指摘のような点も含めましてさらに検討をすべき課題があるのではないか……

第145回国会 予算委員会 第6号(1999/01/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 結論を申し上げれば、全く生方委員の御指摘のとおりだろうと思っておりますし、日本といたしましては、御指摘にありましたように、国連に対する協力や、あるいはまた世界各国に対してのODAを通じての支援、そしてまた国際機関に対する出資その他、また北朝鮮のエネルギー開発についての十億ドルのコミットメント等、日本としては最大限貢献いたしておるところでございます。  これを世界に向けて高らかに、こうおっしゃられますが、日本としては、地道にみずからの力を世界の平和と安定のために全力で貢献し、このことについては国民の皆さんの御支持もあってそうしたことがかなっておる、こう考えております。  そう……

第145回国会 予算委員会 第7号(1999/02/01、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 個々のケースについてはいろいろその当事者の弁明もあろうかと思いますが、一般的に申し上げれば、国会、特にこうした予算委員会において、国政全般にわたりましての質疑応答につきましては、政府側として答弁を申し上げた点につきましては、これはきちんとその答弁について責任を持って、行政の上で、お約束をいたしたことはいたしていくことが当然のことと考えております。
【次の発言】 中村法務大臣が五日の閣僚懇談会におきまして、不適切な表現があったということですべて撤回をいたしておりますので、内閣の閣僚として、そして改めて憲法尊重、擁護につきまして、このことを確約いたしておりますので、その適格性は……

第145回国会 予算委員会 第12号(1999/02/12、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 ヨルダンの故フセイン国王は、中東和平を推進してまいりました極めて重要な指導者であり、その逝去はまことに残念のきわみであります。  我が国といたしましては、中東の平和と安定に積極的に貢献するという立場でございまして、ジョルダン支援につきましても、実は最大の援助国になっておるわけでございます。そうした状況の中で、フセイン国王の努力を胸に刻みまして、国際社会として中東和平の前進に協力していくことは極めて重要なことと判断し、葬儀に参列させていただくことを即断いたした次第でございます。  日本は、中東といいますと石油の輸入ということで、関係する国々はございますけれども、あの地域がかつ……

第145回国会 予算委員会 第13号(1999/02/15、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 国の安全と繁栄を維持し国民の生命財産を守るということは、政府の最も重要な責務であることは、申すまでもないことでございます。  政府といたしましては、昨年四月に内閣法を改正しまして、内閣危機管理監の設置など、危機管理に関する内閣機能の強化に努めているところであり、また、先般インドネシア等でいろいろ危機がありました折への対応、また北朝鮮のミサイル発射に対しましても、関係省庁と連携をとりながら、政府一体となって対応してきたところでございます。  また、周辺事態に際しましても、適切かつ迅速に対応措置を実施いたしまして、我が国の平和と安全を確保するため、周辺事態安全確保法案を昨年四月……

第145回国会 予算委員会 第14号(1999/02/16、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 私は、昨年十一月の訪ロ時にエリツィン大統領とモスクワ宣言に署名いたし、東京宣言、クラスノヤルスク合意及び川奈合意に基づいての平和条約交渉を加速していくことで一致をし、平和条約を二〇〇〇年までに締結するよう全力を尽くすとの決意を再確認いたしておるところでございます。  現在、こうしたエリツィン大統領との合意に基づき、引き続き精力的に交渉を進めております。今週末からのイワノフ外相の訪日や、春ころに予定される高村外務大臣の訪ロの際も、この問題について外務大臣レベルで率直な話し合いが行われる予定でもあります。また、エリツィン大統領には、願わくば今春にも訪日していただき、大統領ととも……

第145回国会 予算委員会 第16号(1999/02/18、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 地域振興券事業につきましては、今臼井委員御指摘のように、当初いろいろと国内に御議論を巻き起こしたことではございましたが、これを、一月二十九日の浜田市が交付を開始いたしまして、二月中に八十五団体が交付を開始するなど、順調に動いていることは喜ばしく思っております。  最初に始めました浜田市におきましては、交付開始日と翌日の二日間で交付対象数の四四・九%に当たる三千八百二十七人が交付を受けたという報告をいただいておりまして、それぞれの地域でいろいろと工夫をしながら、地域活性化のために非常に大きな役割を果たしつつあるということは大変結構なことだというふうに思っております。  そこで……

第145回国会 予算委員会 第20号(1999/07/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 本題の自自並びに公明党との連立問題についてお話を申し上げる前に、冒頭お話ありましたように、広島県を中心にいたしまして大変な豪雨災害が起こったわけであります。改めて、政府を代表いたしまして、この災害によって不幸にも命を落とされた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被害を受けられた多くの方々にお見舞いを申し上げたいと思っております。  災害発生直後、関谷国土庁長官を現地に派遣をいたしまして、つぶさに現状について視察をお願いをいたし、翌日早朝、御報告をいただきました。  大変被害が大きくなった地域は、急峻な山すそのところに住宅地がございまして、これが、土砂等が流れてまいります……

第145回国会 予算委員会 第21号(1999/07/15、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 私は、実は、すべからく第三の道ということを申し上げております。  今般のこの雇用問題に対しましても、今海江田委員が御指摘のように、米国の例は、企業の再生の場合には、厳しいレイオフを行うことによりまして、かなりドラスチックに雇用を削減して企業の再生に努力をするという点があるんじゃないか。  この間、ある経済人が私に、ボーイング社が非常に経営危機にあったときに物すごいリストラをやった、シアトルに行きましたときに町でタクシーに乗ったら、タクシーの運転手さんの経歴にみんなDRと書いてあったということでございまして、そういう形で企業再生を願って、そのために、企業が経営を取り戻すのに時……

第145回国会 予算委員会 第22号(1999/08/02、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 先月三十日、内閣として一年を迎えました。この間、国会を初め与党また並びに公明党の御協力も得ながら、幾つかの重要課題につきましてこれが法律を成立させていただきまして、まことにありがたく、感謝を申し上げている次第でございます。  率直に申し上げて、総理大臣に就任いたしました時点におきましては、満を持してということでございませんで、参議院の選挙の結果、橋本内閣が退陣をされた後を受けての就任でございました。そういう意味で、本院におきましても、また本委員会におきましての御質疑に対する答弁等につきましても、甚だもって不十分であったかと今反省をしております。  最近の支持率についての御指……


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第146回国会(1999/10/29〜1999/12/15)

第146回国会 科学技術委員会 第5号(1999/11/24、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 まず、このたびの事故につきましては、まことに国民にも申しわけないことでございまして、この事故をもとにいたしまして、政府といたしましては、現在、この二法をお願いをし、この法律によりまして、二度と再びこうした事態が生じないようにということで、全力を挙げていかなければならぬと思っております。  法律を御審議の上、御通過いただければ、これをもととして、政府としては、原子力の安全規制の問題、また、この核燃料加工施設等における臨界阻止のための対応策の徹底、施設の運転状況に対する継続的なチェックの必要性等が顕在化したものと認識をいたしておるところでございまして、これを踏まえまして、原子力……

第146回国会 予算委員会 第3号(1999/12/06、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 政党間の協議を通じまして、政府間の日朝国交正常化交渉を円滑に行うというための環境整備を目的といたしまして、村山元総理を団長とする政党代表訪朝団が大きな成果を上げられましたことに対し、これを歓迎するとともに、村山団長ほか訪朝団関係者の御努力に改めて感謝の意を表したいと思います。  村山訪朝団は、村山元総理を団長とし、すべての政党の代表が参加した大型の訪朝団でありまして、政府といたしましては、そのような訪朝団がまとめられました共同発表を重く受けとめておるところでございます。  政府といたしましては、日朝当局間で本格的な対話の場が構築されることは好ましいと考えておりまして、そのよ……


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第147回国会(2000/01/20〜2000/06/02)

第147回国会 予算委員会 第2号(2000/02/03、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 新千年紀を迎えることになりました。西暦でありますが、こうした新しい二十一世紀を迎えるときに当たりまして、国政の責任の立場にあることをまことに重責と心得て、誤りなきを期して努力をいたしていきたいと思います。  もとより、国民そしてまた国民を代表する国会議員の各位の御鞭撻と御指導をいただきながら、新しい世紀に当たりまして、我が国の限りない発展のために全力を挙げて努力をいたしていきたいと思っております。  今、亀井委員御指摘のように、日本の近世史をひもとけば、言うまでもなく、百数十年前に明治維新という大きな大業を我が国民はなし遂げました。しかし、残念ながら、御指摘のように、その後……

第147回国会 予算委員会 第5号(2000/02/14、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 少なくとも、今までもこうしたことは行われたことがありませんし、今お話しのように圧力とか指導とか、こういうものが内閣のサイドから議会に対してなされたということはないかと思います。  昨日、私、バンコクでNHKの放送討論会を、そのままに見られる大変いい時代になりまして拝見しておりましたけれども、前の官房長官である野中現幹事長代理におかれましても、いろいろと議会との接触は行うということは、これは役目柄必要でいたしてきたけれども、少なくとも、今申し上げたように圧力をかけるとか指導するということはありませんし、またそのことは、両議長さんにおかれましても、そのようなことをお受けになられ……

第147回国会 予算委員会 第14号(2000/02/29、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕内閣総理大臣 今町村委員が御指摘をされましたように、具体的に今幾つかの不祥事が生じておるということでございまして、そのよってもって来る原因というものはこの機会に徹底的にやはり検討し、その病根がいずれのところに発生しているかということを深く反省する機会かというふうに認識をいたしております。  私といたしましては、やはり戦後の我が国の発展が経済的発展に極めて大きなウエートが占められた、これは当然のことでありますが、同時に、人間としてのモラル、こうした問題につきましてもやはりおろそかにされてきた点があったのではないかという反省も込めまして、いつも申し上げております富国有徳のそうした国づくりを目……


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第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1998/03/19、41期、自由民主党)【政府役職】

○小渕国務大臣 平成十年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。  外務省予算の総額は七千四百七十九億一千二百万円であり、これを平成九年度予算と比較しますと二百六十八億八千七百万円、三・五%の削減となっております。  今日の国際社会においては、冷戦終結後の新たな国際秩序の構築に向け、依然としてたゆみない努力が続けられておりますが、地域紛争や軍縮・不拡散の問題、環境問題を初めとする地球規模の問題が山積しています。また、昨年夏以来のアジアの通貨・株式市場の変動は、我が国を含む世界全体に影響を及ぼしております。こうした課題を前に、我が国は増大する国際社会の期待にこたえ、その国際的地……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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