吉川春子 参議院議員
14期国会発言一覧

吉川春子[参]在籍期 : 13期-|14期|-15期-16期-17期-18期-19期-20期
吉川春子[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは吉川春子参議院議員の14期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は14期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院14期)

吉川春子[参]本会議発言(全期間)
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第109回国会(1987/07/06〜1987/09/19)

第109回国会 参議院本会議 第4号(1987/07/24、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、昭和六十二年度補正予算三案に反対討論を行います。  まず、討論に先立って、本院上田耕一郎議員宅と我が党緒方靖夫国際部長宅に対する電話盗聴事件について触れざるを得ません。特に緒方宅の事件が、現職警察官による組織的、計画的犯行であったことは疑問の余地のないものとなりました。このような盗聴は、憲法の民主的原則への重大な反逆であり、刑事責任が問われるべきは当然であります。再発防止を厳重に指示したという総理の答弁を言葉だけのものにしないためにも、盗聴に関与したすべての警察官の刑事責任を追及することを強く要求いたします。  今日、世界一の貿易黒字と大企業の蓄積が大……


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第112回国会(1987/12/28〜1988/05/25)

第112回国会 参議院本会議 第11号(1988/04/07、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、昭和六十三年度予算三案に反対の討論を行います。  竹下内閣最初の本予算案は、緊急課題である所得税減税、相続税減税、不公平税制の是正を初め、軍事費の削減、福祉・教育予算の拡充など、平和と生活の向上を求める国民の切実な願いに背を向けた、総じて軍備拡大、増税準備、暮らし破壊の三悪予算であり、本来、組み替え、再提出されるべきものであることをまず最初に指摘いたします。  反対理由の第一は、公約違反、国民世論無視の大型間接税導入を準備する予算であることです。  予算審議を通じて明らかになったように、政府の大型間接税導入のための口実である高齢化社会論、所得平準化論な……

吉川春子[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院14期)

吉川春子[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第107回国会(1986/09/11〜1986/12/20)

第107回国会 文教委員会 第2号(1986/11/25、14期、日本共産党)

○吉川春子君 塩川文部大臣が就任されて初めての質問ですので、所信の全般にわたってお伺いするのが筋であるかと思いますが、大変時間が短いわけで、不本意ながらごく一部に絞って伺うことにいたします。  現在、来年度予算編成の準備が進んでいる中、文教予算が年々相対的に減らされている中で、ことしは早くから事務職員、栄養職員の国庫負担カットの意向が大蔵省からマスコミを通じて流されています。歴代の文部大臣は、事務職員、栄養職員は学校の基幹職員であると、人件費のカットに強い反対の意向を示されてきました。塩川文部大臣もその意向を示されておりますが、それならば、人件費の国庫負担削減を絶対にさせないと、この場でお約束……

第107回国会 文教委員会 第3号(1986/12/11、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず最初に、文部省が発表しました児童生徒の問題行動の実態と文部省の施策についてお伺いいたします。  これによりますと、いじめ相談は前年度の三・四倍、それから登校拒否は過去最高、そして校内暴力は減ったけれども出席停止や自宅謹慎が前年よりふえたという深刻な状況になっています。もとより今まで続いてきた問題行動が一朝一夕で根絶するとは私も考えないわけですが、状況が改善の方向へ向かうのではなくて深刻の度を深めているということが重大だと思うんですけれども、その原因はどういうところにあるとお考えでしょうか。
【次の発言】 今、西崎局長も言われましたし、文部省は、いじめに関する初中局長の通知を何……


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第108回国会(1986/12/29〜1987/05/27)

第108回国会 内閣委員会 第1号(1987/03/26、14期、日本共産党)

○吉川春子君 地対法について質問いたします。  地域改善対策協議会は、昨年十二月、内閣に対して意見具申を行い、同和問題の根本的解決のため所要の対策の強力な推進を要望しています。それに基づいて今日この法案が提出されるに至ったわけですが、意見具申は「地域改善対策の今日的課題」として、行政の主体性の保持、えせ同和行為の横行、同和問題についての自由な意見の潜在化傾向などを挙げておりますが、なぜこれらが今日的な課題とされているのでしょうか、まずお伺いします。
【次の発言】 次に、具体的な事例に即して伺います。  一九八五年の十月、広島県尾道市で、ある夫婦が、Kさんといたしますが、我が子に対する担任の指導……

第108回国会 内閣委員会 第2号(1987/05/14、14期、日本共産党)

○吉川春子君 それでは質問いたします。  次期支援戦闘機FSXについてお伺いいたしますが、まず、この選定作業の状況について伺います。
【次の発言】 最近の新聞の報道によりますと、F15戦闘機あるいはその改良型の米国機を買うようにアメリカは要求してきているというふうに報じていますけれども、そういう事実があるんですか。
【次の発言】 アメリカ側の最近の要求は貿易摩擦と絡めてきているようですけれども、防衛庁としてはFSXの選定に当たっては貿易摩擦についても考慮して選定しようとしているのか、あるいはそういうことは一切考慮せずに、貿易摩擦のことについては考慮せずに選定しようとしておられるのか、その辺はい……

第108回国会 内閣委員会 第3号(1987/05/21、14期、日本共産党)

○吉川春子君 恩給法についてお伺いいたします。  昭和六十二年度の恩給改定率を二%にした根拠を説明してほしいと思います。二%という数字に合理的な根拠はあるのでしょうか。
【次の発言】 二%という数字にどういう根拠があるのかと。二・一でもよかったんですか。一・九でもよかったんですか。
【次の発言】 行政運営の基準というのは、客観的に定められるべきものだと思うんです。公務員給与とかその他の要因というような、非常にあいまいな基準で今後決めるということになれば、政治的な要因も入ってくる可能性があります。行政介入の余地を残すことになると思うわけですけれども、行政運営というものは客観的な基準によるべきでは……

第108回国会 内閣委員会 第4号(1987/05/25、14期、日本共産党)

○吉川春子君 きょうの毎日新聞の報道によりますと、総理府の世論調査によって見ると国民生活の実感では五〇・二%の人々が生活費がふえ、そのうち物価上昇を挙げた人が四五・五%もいます。特に、年金受給者の場合、保健医療費の値上げは大変重い負担となっていると指摘されております。共済年金の伸びが〇・六%という低い率にとどまっているということは、こういう実態を見ても、生活費としての年金である以上大変大きな問題である、そのことを私は最初に一言指摘しておきたいと思います。  次に、大蔵大臣にお伺いしたいんですが、国民生活を向上させるための内需の拡大というのが大変必要であると私思います。今や内需拡大の大合唱でござ……

第108回国会 文教委員会 第3号(1987/05/21、14期、日本共産党)

○吉川春子君 学校開放についてお伺いいたします。  臨教審の第三次答申で、学校開放を積極的に進めると、また情報化、国際化の要請にこたえてインテリジェントスクールなどに発展させていく開かれた学校構想を示しています。さらに、「概要(その四)」では、既存の学校用地を利用してインテリジェントスクールをつくり、テナントも入れて二十四時間利用のできる施設にするとか、土地信託や民間との共同開発などの提言も行っています。深夜など、学習、教育に使わない時間帯には、ビジネスの用途にも供するようにするなどと述べています。これらの臨教審の考え方は、学校開放の概念からは大きく離れ、現行の法制のもとでは行い得ないものと思……

第108回国会 予算委員会 第14号(1987/05/18、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず文部大臣にお伺いいたします。  臨教審の第一部会長代理の香山健一氏は、その著書「自由のための教育改革」の中で、前川レポートの推進の成否は第三の教育改革が断行されるか否かにかかっていると述べておりますけれども、大臣はこういうふうにお考えでしょうか。
【次の発言】 前川レポートというのは財界のための市場開放、構造調整を進めるもので、このために教育改革を行うというのはとんでもないことです。教育を時の政府の政策遂行の手段にするなどということはやってはならないと思いますが、その点はいかがですか。
【次の発言】 臨教審は第一次答申の中で、学校開放についてはどう述べているんでしょうか。


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第109回国会(1987/07/06〜1987/09/19)

第109回国会 内閣委員会 第2号(1987/08/27、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず、一番最初に一つ確認しておきたいと思います。  去る八月六日に今年度の人事院勧告が行われましたが、公務員が労働基本権を奪われている、制約されている代償措置として行われるものでありますから、政府は完全実施をすべきであると私は考えます。午前中からの御答弁を伺っておりますと、完全実施のために政府は全力を尽くすというふうにお答えになっていると受けとめておりますが、それでよろしいでしょうか。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 その完全実施の中には給与の改定とそれから週休二日制が入ると思うんですけれども、週休二日、四週六休を土曜閉庁の方式で行うという場合に、さっき厚生省関係の問題が……

第109回国会 内閣委員会 第3号(1987/09/01、14期、日本共産党)

○吉川春子君 先般発表されましたことしの防衛白書についてお伺いいたします。  今年度の白書は昨年度と幾つか違った記述が見られるわけですけれども、「軍事力の意義」を冒頭に掲げております。この記述は大変問題があると思うんですけれども、なぜこの部分が置かれたのでしょうか。
【次の発言】 ここには、「外国からの侵略の可能性を否定できない以上、侵略を抑止して国の生存と独立及び平和と安全を維持するための手段としての軍事力を備えておくことも重要である。」と述べています。そして、「世界の中には、軍事力を持たないこととしている国もあることは事実であるが、これらの国は、いずれもその人口、面積、経済力などや周辺の国……

第109回国会 内閣委員会 第4号(1987/09/03、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず最初に、三宅島の米空母艦載機夜間離着陸訓練、NLP基地建設の問題についてお伺いいたします。  防衛庁、防衛施設庁は、一日に二百七十人の機動隊をいきなり三宅島に送り込んで、力ずくで観測柱を建てました。その際、お年寄りとか婦人とか、そういう人まで力ずくでねじ伏せました。そのときに、七十歳のおじいさんはあごを一発なぐられて倒れ、一時気を失って担架で運ばれました。こういうようなやり方に対して、住民の怒りは一層高まっております。政府や防衛庁、防衛施設庁は何を言っても信頼できないんだと、そういう怒りに変わっています。島の自然を守りたい、自分たちの平穏な生活を守っていきたい、こういう島民の……

第109回国会 内閣委員会 第5号(1987/09/10、14期、日本共産党)

○吉川春子君 前回の委員会のときに途中で時間切れになってしまいました沖縄、勝連の海洋観測所について、引き続きお伺いいたします。  国会議員の視察を断るほど重大な秘密があるんだということでしたけれども、衆議院の内閣委員会での西廣局長の答弁によれば、SOSUSも日本にはないということです。加えて、照合すべき音紋あるいはノイズを分析する手段などもないとすれば、一体そのほかにどんな重要な機密事項があるのか、国会議員を入れられないほどの機密事項があるのか、お伺いします。
【次の発言】 今、シビリアンコントロールの定義も伺いましたけれども、国会議員が自衛隊の施設の中に立入調査ができないとすれば、シビリアン……

第109回国会 内閣委員会 第7号(1987/09/18、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、この件につきましては廃案を主張いたします。


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第111回国会(1987/11/27〜1987/12/12)

第111回国会 内閣委員会 第1号(1987/12/08、14期、日本共産党)

○吉川春子君 共産党の吉川春子です。よろしくお願いします。  まずお伺いいたしますが、先月私は厚木基地の米軍のNLPによる騒音調査に参りましたが、住民の被害は聞きしにまさるものであります。爆音のみでなく、黒い煙で空気を汚染され、のどを痛めている人も多いし、高いマンションはテレビが映らない、電話がよく聞こえないので月何万円もかかる、胃を切除して自宅にいるのでうるさい音にいらいらする、うるさいので親戚も寄りつかないなど、特にこの夏はすさまじくて、発狂寸前の状態だったと言う人もいました。これではまともに生活も営めないのではないでしょうか。  その原因は、横須賀港がミッドウェーの母港になっていることで……

第111回国会 内閣委員会 第2号(1987/12/10、14期、日本共産党)

○吉川春子君 それでは、質問させていただきます。  日本の労働者は働き過ぎだ、長時間超過密労働だということで世界から批判を受けており、週休二日への移行もこういう批判に政府としてもこたえる、何よりも働いている人々の働き過ぎを是正する、そして、より人間らしい生活を営むというねらいがあるわけです。  私は、先日、埼玉の浦和地方法務局春日部出張所、大宮支局、大宮職業安定所、大宮国道事務所の様子を視察しましたが、どこでも仕事量の多い割に職員の数が少なく、大変な激務を公務員の皆さんがこなしていることに驚きました。そして、労働組合である埼玉国公はもちろんですが、支局長や所長の皆さんの口からも定員増の強い要求……


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第112回国会(1987/12/28〜1988/05/25)

第112回国会 決算委員会 第閉会後2号(1988/05/27、14期、日本共産党)

○吉川春子君 総理府広報汚職についてお伺いいたします。  まず最初に、海老原総理府次長に伺います。  総理府の高級幹部が大阪へ公務出張の際に、今回の汚職事件で逮捕された前管理室長橋本と落ち合い、同じく逮捕された贈賄業者の広研・遠山社長から高級料亭で接待を受け、ホテル代まで払わせていたといいます。この件についてあなたは、相手が逮捕されたからといって責任は問えない、会食費、ホテル代も広研の遠山が支払ったとは限らない、この幹部は進退伺いを出したが慰留した、こういうふうにおっしゃったそうですが、事実ですか。
【次の発言】 海老原次長が出てこないというのは全くけしからぬことで、私はきのう午後の三時に質問……

第112回国会 内閣委員会 第3号(1988/03/28、14期、日本共産党)

○吉川春子君 公文書館法の法文の解釈についてまず伺います。  昨年十二月の臨時国会におきまして公文書館法が成立しました。その際、公文書館法案の草案の提案理由説明なお書きにおいて法案を補う意味で三点について触れていますので、この際その点についてはっきりと総理府の見解を伺っておきたいと思います。  第一条、二条において「公文書等」とあるのは江戸時代以前のいわゆる古文書、企業、労組その他団体の私文書が含まれるというふうに理解していいんですね。
【次の発言】 それらの私文書、古文書の収集については今後どういう手だてをとっていくんでしょうか。公文書館法の成立を契機として文部省が責任を持ってやるものもある……

第112回国会 内閣委員会 第4号(1988/03/31、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、質問に先立って一言申し上げます。  防衛施設庁長官がきょうの内閣委員会に欠席であることがけさの理事会で突然報告されました。昨日私は防衛施設庁に対する質問レク、夕方は質問通告を行い、そのときはこの件について何も触れられておりませんでした。きょうは予算委員会の委嘱審査日であり、この日程は一週間以上前に決められているものであります。国会重視の立場からはきょうの欠席は到底認められません。また、けさになってそのように言ってくることは、国会の審議権というものをどう見ているのか、強い疑問を禁じ得ません。今後はこのようなことの絶対にないようにしていただきたいということをまず最初に申し上げま……

第112回国会 内閣委員会 第5号(1988/04/14、14期、日本共産党)

○吉川春子君 お着きになったばかりで恐縮ですが、官房長官にまずお伺いします。  報道によりますと、四月六日の午前の緊急記者会見で、政府が条件つき自由化の方針を決めたような報道があるが、自由化は困難であり、二国間協議で解決するとの従来の考えに変わりはないと述べられています。これは、政府としては自由化が望ましいとの五日夜の政府首脳の発言を否定したものということでよろしいですか。
【次の発言】 そうしますと、前日の政府首脳が言ったと伝えられております政府としては自由化が好ましいという発言を否定されたわけなんですね。
【次の発言】 二国間協議で解決するということになりますと、米国の態度は大変強硬なわけ……

第112回国会 内閣委員会 第6号(1988/04/19、14期、日本共産党)

○吉川春子君 恩給法案の附帯決議の実施状況についてお伺いいたします。  恩給法は毎年提出され、旧軍人並びに遺族に対する国家補償としての生活保障を一定程度改善してきました。この法案は全会一致で議決されており、その際毎回附帯決議も本委員会で採択されています。この附帯決議は恩給法の改善充実を求めるもので、旧軍人、遺族の方々の切実な要望です。  そこで伺いますが、大臣、政府としてこの附帯決議というものは院の意思として重く受けとめ、その実施を誠実に行うべきであると思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 十分に尊重して対処するという答弁でしたけれども、実際には必ずしもそうなってはおりません。過去十年……

第112回国会 内閣委員会 第7号(1988/04/26、14期、日本共産党)

○吉川春子君 奥野国土庁長官は、四月二十二日の靖国神社春季例大祭に参拝した後の発言に対して韓国や中国から寄せられた非難について反論をしています。またさらに二十五日の衆議院土地問題特別委員会で、自分の真意が伝わっていないなどと述べておられます。これら一連の発言は竹下内閣の方針や見解と一致しているんでしょうか。
【次の発言】 奥野長官は、日本だけが侵略国家の焔印を押されていることが残念でたまらなかった、日本が侵略していないとは言っていないなどと述べておられまして、日本が侵略国家であるということを認める発言をしておりますが、竹下内閣はかつて日本が他国、アジア、とりわけ中国を侵略したということを公式に……

第112回国会 内閣委員会 第8号(1988/05/12、14期、日本共産党)

○吉川春子君 本法案に直接入る前に一つお伺いしたいと思います。  それは、昨日の朝刊、夕刊に一斉に報道されました総理府の汚職事件ですが、政府広報番組などの発注をめぐる汚職事件で総理府の元幹部職員が逮捕されました。わいろをもらった業者に広報を発注するなどということはもう論外のことです。政府の広報番組は行政権を執行する上で国民に周知するために行うものでありますが、時の政権の都合のいい宣伝のための広報というものであっては困るわけで、正しい広報が求められています。そういうためのチェック体制というのは今あるんでしょうか。
【次の発言】 政府の広報関係予算が非常に大幅に伸びています。例えば田中内閣一九七三……

第112回国会 内閣委員会 第9号(1988/05/17、14期、日本共産党)

○吉川春子君 共産党の吉川と申します。  きょうは五人の参考人の皆さん本当に御苦労さまです。  私たちは、皆さんの御要求なさっておられます個人補償あるいは官民格差の是正そして墓参など、こういう要求は当然だと思いますし、私たちも支持しております。そしてまた、在外財産についてもサンフランシスコ条約で日本政府が放棄しておりますので政府の責任において補償すべきだと、こういうふうに考えているものです。  それで、まず赤間参考人にお伺いいたしますけれども、この法案は政府と自民党との了解事項そして戦後処理懇の結論に基づいて平和祈念事業という法律が出てきて戦後処理問題はこれで打ち切るんだと、こういう立場で提案……

第112回国会 予算委員会 第2号(1988/02/19、14期、日本共産党)

○吉川春子君 直間比率の見直しについて引き続き伺います。  総理は税制改革について所得、消費、資産等の間で均衡がとれた安定的な税体系の構築に努めるというふうにおっしゃっておられますが、これは結果として直間比率の見直しを行うという意味ですか。
【次の発言】 六日の衆議院の予算委員会で我が党の正森議員に対する宮澤蔵相の答弁の中で、直間比率を四、六にした場合に五兆円前後になるというふうにおっしゃっておられますが、これを五分五分にするとどれぐらいになるんでしょうか。
【次の発言】 機械的にしろ何にしろ、五対五にすれば十兆円を超える大増税になるわけです。  自民党の安倍幹事長が一月十八日、都内のホテルで……

第112回国会 予算委員会 第3号(1988/02/20、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の昭和六十二年度第二次補正予算案に対する反対討論を行います。  本補正予算案は、当初予算の軍事費突出、国民生活切り捨ての性格を何ら変えるものとなっていません。世界の軍縮の流れに逆らって大軍拡の道を歩み続け、他方では、国民生活に関連した文教、福祉、農業、中小企業の予算をさらに削り取っているのです。以下、反対の理由を具体的に述べます。  第一は、軍事費を実質的には一層ふやしていることです。当初予算で対GNP比一%枠を突破した三兆五千億の軍事費は、NATO方式で計算すれば既に世界第三位になっており、ドル換算でこの一年間に約百億ドル増大し、四百二十七億……

第112回国会 予算委員会 第12号(1988/03/23、14期、日本共産党)

○吉川春子君 文部省にお伺いいたしますが、大蔵省の方から教育費に対する課税の問題について何か打診があったんでしょうか。
【次の発言】 教育費の課税問題について大蔵省からどんな打診も来ていないと、こういうふうに理解していいんですね。
【次の発言】 つき合いの中で、もし教育費に課税するようなことがあればどうなるかなということぐらいは検討しているんですか。
【次の発言】 文部大臣にお伺いいたします。  授業料その他教育費に対して一般的に間接税をかけるというようなことはやるべきでないと私は思うんですけれども、大臣のお考えはいかがでしょうか。
【次の発言】 大蔵大臣に伺いますが、授業料、教育費にまさか広……

第112回国会 予算委員会 第13号(1988/03/24、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず、同和行政についてお伺いいたしますが、二つの重要な文書である啓発指針と意見具申、この関係について御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 この地対協の政府側の構成メンバーはだれですか。
【次の発言】 総務、法務、文部などの事務次官が入っているんですね。
【次の発言】 啓発推進指針策定委員会の構成メンバーを報告してください。
【次の発言】 構成メンバーを聞いています、啓発指針の方。
【次の発言】 総務庁長官にお伺いいたします。  そういたしますと、各省庁が当然意見具申、啓発指針に責任を負って、この方向で同和行政を進めていく、こういうことですね。

第112回国会 予算委員会 第16号(1988/04/01、14期、日本共産党)

○吉川春子君 日本政府は昨年までは米軍の重装備の事前集積、ポンカスについては日本側から話を持ち出すことに消極的でした。今回、有事来援研究について日本側から米へ提起し、しかもその研究の結果としてポンカスにも及ぶというふうに予算委員会などで答弁されています。これは日本政府がポンカスについても何らかの負担を行う覚悟を決めた、こういうことでしょうか。
【次の発言】 先日の内閣委員会で私の質問に対して、ポンカスの日本側の費用負担について米軍の装備を負担することはないと防衛局長は答弁されましたけれども、防衛庁長官もそういうことでよろしいんですか。――いや西廣さんからはもう聞いていますね。長官に聞いたんです……

第112回国会 予算委員会 第17号(1988/04/05、14期、日本共産党)

○吉川春子君 暫定予算についてお伺いいたします。  なぜ政府は四月二日になって暫定予算を提出したんでしょうか。
【次の発言】 そういたしますと、大蔵大臣は暫定予算の準備をなさっていた、そして年度内成立を期待していたと、こういうことでしょうか。
【次の発言】 参議院予算委員会理事会では、三月二十五日には既に三月二十八日から三十一日までの委嘱審査等の日程を決めており、六十三年度予算の年度内成立が無理なことはこの時点ではっきりしていたわけです。  なぜ三月三十一日に暫定予算が成立するようにお出しにならなかったのかということについては、そういたしますと四月の五日までに予算が成立すればいいんだ、こういう……

第112回国会 予算委員会 第19号(1988/04/07、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、昭和六十三年度政府提出予算三案に反対の討論を行います。  竹下内閣最初の本予算案は、所得税減税、相続税減税、不公平税制の是正を先送りにし、軍事費削減や福祉教育予算の拡充など、平和と生活向上を求める国民の切実な願いに背を向けた、軍備拡大、増税準備、暮らし破壊の三悪予算であり、本来予算を組み替え再提出されるべきものであります。  反対理由の第一は、公約違反、国民の世論無視の大型間接税導入を準備する予算であることです。  政府の大型間接税導入のための口実である高齢化社会論、所得平準化論などは、予算審議を通じ破綻しました。政府税調が先日公表した間接税の三素案は……


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第113回国会(1988/07/19〜1988/12/28)

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第13号(1988/12/17、14期、日本共産党)

○吉川春子君 参考人の皆さん、きょうは年末の忙しいときに大変貴重な御意見を伺わせていただきまして、本当にありがとうございました。  時間の関係で、まず藤永参考人にお伺いしたいと思います。  国会でリクルート疑惑の解明がなかなか進んでいない。新聞の投書を見ても世論調査の結果を見ましても、国民の怒りの声が伝わってまいります。藤永参考人が生協の運動の中で主婦の皆さんあるいは組合員の皆さんと接触されるわけですけれども、リクルート疑惑に対してどんな声があるでしょうか、具体的に紹介していただきたいと思います。  二番目は、参考人の大阪しろきた生協では、家計簿による増減税チェックを組合員の皆さんの協力で行っ……

第113回国会 内閣委員会 第2号(1988/09/06、14期、日本共産党)

○吉川春子君 今年度の人事院が勧告した二・三五%の給与の引き上げ率は、公務員の生活改善につながるものではなくて極めて不十分なものと言わざるを得ません。  私の試算によりますと、一人世帯、十八歳、一級二号俸の場合に税金、共済掛金額の負担は七千六百七十二円の増になります。また、マル優の廃止によりその利子は一万二千二百七十六円も取られます。また、四人世帯の場合は、二人の子供を保育園に預けたりするとこれらに加えて保育料の値上がり等により実質の手取り増は一カ月に直すと四千八百円にすぎません。単身者の場合は七千六百七十二円、こういう少額にすぎないんです。  そのほか、地価高騰による家賃の値上げや教育費やも……

第113回国会 内閣委員会 第5号(1988/10/13、14期、日本共産党)

○吉川春子君 新しい防衛庁長官に初めて質問をいたします。  私は、まずソ連の脅威という問題について伺いたいと思います。  防衛白書は、ことしもかなりソ連の脅威ということについて記述されております。INF全廃条約の締結ということがありまして、これはこれによって核兵器削減に結びつかなかった戦後の軍備管理交渉とは異なって、陸上中長距離ミサイルの一分野とはいえ世界に初めて核軍縮をもたらすものであり、大きな意義を持っていると私は考えます。世界の流れは核軍縮の方向に向かっているのではないでしょうか。  政府はINF条約の締結をどのように評価しておられるか、とりわけ軍事面においてこれがプラスに影響を与えるの……

第113回国会 内閣委員会 第6号(1988/10/18、14期、日本共産党)

○吉川春子君 それでは質問いたします。  在日米軍駐留経費の日本側負担の問題について、外務大臣も御出席いただきましたので、これを最初に伺うことにします。  最初にフィリピン問題についてですが、きのうの新聞報道、けさのテレビ報道によれば、在比米軍基地交渉が合意されて、アメリカのフィリピンに対する現行一億八千万ドルの経済、軍事援助が四億八千百万ドルに大幅アップした、こういう報道です。在日米軍に思いやりなど多額な援助をしている日本とはかなり違っているという感を強くしましたが、アメリカには、このフィリピンへの基地使用料増加に関連して、日本政府にその一部を肩がわりさせようという動きがあります。報道でも、……

第113回国会 内閣委員会 第7号(1988/10/20、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず、山口県にあります航空自衛隊防府北基地の練習機による騒音公害問題について伺います。  防府市民は自衛隊の訓練機T3による騒音のために日夜大変な迷惑をこうむっています。日本共産党の防府市議団が行ったアンケートの回答によりますと、電話やテレビの音も聞こえない。話もできないこともある。また、病気で休んでいる人、夜勤明けの人は爆音で眠れない。さらに、絶え間なく爆音が続くので発狂しそうになる。また、学校では二重窓にしてもクーラーがなく暑い日はたまらない。防音工事をやってあるところでも電気料がかかる。年配の方からは、クーラーではなくて体のためにも自然の風に当たりたいなど、さまざまな声が寄……

第113回国会 内閣委員会 第8号(1988/10/25、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、まず、総理にF16の低空飛行訓練、沖縄ライフル実弾射撃事件についてお伺いいたします。  この防衛二法の委員会審議の中でも、私は九月二日に起こった三沢のF16墜落事故とその低空飛行訓練について質問をいたしました。総理は、去る九月二十一日の本会議審議の際に、我が党の諫山議員のF16低空飛行訓練中止の要求に対して、次のように答えられました。「我が国及び極東の平和と安全の維持に寄与するという米軍の任務遂行上必要なもの」として、訓練中止を求める住民の願いを踏みにじる答弁であったわけです。政府がこういう態度をとっているからまさに沖縄のような事故も起こるんじゃないでしょうか。  今も質問……

第113回国会 内閣委員会 第9号(1988/11/22、14期、日本共産党)

○吉川春子君 けさのある新聞の社説に「個人情報保護法案は修正を」というものが出ていました。  政府原案には問題点が多過ぎ、立法化の本来の趣旨に必ずしも沿ったものといえない、  衆院の審議では、野党側から修正要求も出されたが、結局、いくつかの付帯決議がつけられたものの、法案そのものは政府原案のまま衆院通過となった。   これから始まる参院での審議に当たって、改めて十分に問題点を詰め、いくつかの点で思い切った修正を図るよう求めたい。 こう言っています。そして、例えば、個人情報の収集、保有制限について何の規定も持たない点、あるいは事前に総務庁に通知する問題については適用を除外する例外が多過ぎて開示さ……

第113回国会 内閣委員会 第11号(1988/12/06、14期、日本共産党)

○吉川春子君 最初に、公安調査庁にお伺いしたいと思います。  前回の当委員会でも取り上げられましたけれども、日本共産党本部が公安調査庁職員によって長期にわたりビデオカメラ等で盗み撮りされていた事件について伺います。  まず、ビデオカメラが二台、スチールカメラが二台、幅数メートルの公道を隔てた日本共産党正面玄関の真ん前にある北参道ダイヤモンドパレス二〇五号室に設置されていましたが、これは間違いないですか。
【次の発言】 そして、そのビデオカメラは一台は我が党の本部、もう一台。は代々木駅方面に向けられていた、こういうことも事実ですか。
【次の発言】 ややそちらの方向に向いていたということはすべての……

第113回国会 内閣委員会 第12号(1988/12/08、14期、日本共産党)

○吉川春子君 木村参考人にまずお伺いいたしますが、民間の保有する個人情報によっていろいろな被害が生じているというお話でしたが、民間企業の保有する膨大な個人情報が今回の法案の対象から除外されておりましてプライバシー保護という点で非常に不十分なわけです。  先ほど具体的な例として示された、銀行が顧客の住所、氏名を建設会社に漏らしたという事例、あるいは、私、新聞で読んだんですけれども元社員が会社の顧客情報を持ち出したということに対してその元社員に対して背任罪で告訴した、こういう事例も報道されておりますが、そういう情報を他へ提供したりあるいは持ち出したりした行為について刑法的に罰せられる可能性があるん……

第113回国会 内閣委員会 第13号(1988/12/20、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず、寒冷地手当の問題についてお伺いいたします。  最初に、ちょっと確認しておきたいんですが、寒冷地手当については歴史的にいろいろないきさつがあり現在に至っておりますけれども、寒冷地手当とは何か、定義を伺います。  灯油、石炭の費用、暖房費なのかあるいは暖房費のみならず寒冷地に住むことでかさむ費用の総称を言うのか、どれに当たるんでしょうか。
【次の発言】 寒冷地手当の前身は、北海道の暖房用石炭の使用による石炭手当と内地の薪炭の使用による薪炭手当というふうに伺っています。そのときの生活習慣、石炭ストーブ、まきストーブの使用燃料から来ているわけです。  政府は、加算額について、石油、……


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第114回国会(1988/12/30〜1989/06/22)

第114回国会 内閣委員会 第3号(1989/02/14、14期、日本共産党)

○吉川春子君 政府は、国事に関する行為としての儀式は、憲法の趣旨に沿いかつ皇室の伝統を尊重して行うとしています。しかし、皇室の伝統を尊重すると言いながら、実際には憲法を逸脱しているわけです。この点について順次伺っていきます。  まず、宮内庁にお尋ねいたしますが、葬場殿の儀は皇室の私的行事として行われるんでしょうか。  また、それは皇室神道にのっとって行われるんでしょうか。
【次の発言】 皇室の行事というのは、国の公的な行事という意味ですか。
【次の発言】 国から見れば、それは皇室の私的な行事なのか、それとも国としても公的な行事としてとらえられるべきものなんですか。

第114回国会 内閣委員会 第4号(1989/06/20、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず、官房長官にお伺いいたします。  先ほど三十年以上にわたって争われてきました航空自衛隊百里基地の訴訟の上告審の判決が出ました。最高裁は基地反対住民の当然の要求を認めず退けたわけですが、この判決について政府としてはどういう見解をお持ちでしょうか。
【次の発言】 自衛隊の存在が百里に限らず全国各地で住民の生活を脅かしており、平穏な生活の脅威になっていることは御存じかと思います。憲法の前文並びに第九条は、日本は戦争を放棄したとうたいまして、陸海空すべての戦力は持たない、これを保持しないというふうに規定しているわけです。改めて言うまでもなく、自衛隊というのは、憲法の容認することは到底……


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各種会議発言一覧(参議院14期)

吉川春子[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第107回国会(1986/09/11〜1986/12/20)

第107回国会 国民生活に関する調査会 第1号(1986/10/15、14期、日本共産党)

○吉川春子君 ソロ参考人どうも御苦労さまでございます。私は共産党の吉川ですが、一点だけお伺いいたします。  中曽根総理が九月二十二日の静岡県での自民党全国研修会で行った講演の中で、女性は今度のネクタイはどんな色をしているか、そんなことを一番見る。何を言ったかを覚えていないらしい。しかし、ネクタイがどうであったとか服がどうであったかということはよく見るし、よく聞かれるというふうに発言しました。国会でこの点を我が党の議員が質問したところ、総理は女性の問題については、女性は非常に審美眼が強くなってきているので、そういう意味で大いに注意を要するという意味のユーモアを込めて話したと答えています。しかし、……

第107回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1986/11/05、14期、日本共産党)

○吉川春子君 共産党の吉川春子です。きょうはどうもありがとうございます。  二点お伺いしたいと思いますが、まず第一点は、参考人の「比較文化への視角」という本を拝見させていただきました。その中で「明治以来、日本人がいちばん多く使ってきた比較枠は、日本を「欧米」と対比するやり方であろう。」「「欧米」をつねに比較枠として、それに追いつくこと――それが過去一世紀の日本の歴史の唯一最大の目標なのであった。」というふうに書かれておられます。しかし二十一世紀を考えるなら、アジア・太平洋地域の近隣諸国を視野に入れなければならないというふうにも言われておるわけですけれども、アジア・太平洋地域の諸国を視野に入れる……

第107回国会 国民生活に関する調査会 第3号(1986/11/26、14期、日本共産党)

○吉川春子君 どうも本日はありがとうございます。私は、時間を節約するために四つの質問を最初に全部申し上げたいと思います。  まず第一に、日本経済の空洞化の問題についてですが、これまでの円高の推移は、米国の財政赤字に始まり日本の膨大な貿易収支の黒字を原因としておりますけれども、日本が円高を受け入れ、前川レポートにあるような構造調整を進めることによって二つの重大な事態が起こると思います。つまり、産業の空洞化と雇用問題の深刻化ということであるわけです。  天谷参考人は、ある雑誌のインタビューに答えて、これからの日本はギブ・ギブ・アンド・テークの姿勢が大切だとおっしゃっておられますが、具体的にはこの二……

第107回国会 国民生活に関する調査会 第4号(1986/12/10、14期、日本共産党)

○吉川春子君 それでは二、三点質問させていただきます。  昭和六十年度の白書の「むすび」で「六十年代の国民生活政策の基本的方向を考えると、以下のような点を指摘することができよう。」として、五つの点を挙げておられます。すなわち、一、物価の安定を確保しつつ持続的経済成長を維持すること。二、平等性を維持し、高めること。三、長寿社会に向けての対応。四、各人の価値観やニーズに応じた選択のできる環境条件の整備。五、国際化、情報化への対応などです。  六十一年度の経済白書では、第一章の「消費の実態」に続いて第二章「国際化と国民生活」となっておりまして、前年度はほとんど出てこなかった国際化が中心的なテーマにな……


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第108回国会(1986/12/29〜1987/05/27)

第108回国会 国民生活に関する調査会 第閉会後1号(1987/06/10、14期、日本共産党)

○吉川春子君 時間の節約のために三点まとめてお伺いいたします。  第一点は、賃上げと労働時間の短縮、二点目は、円高是正対策、第三番目は、土地高騰の問題です。  最近、経企庁がまとめた研究報告に「内需拡大と成果配分」というのがありますが、それによりますと、日本経済全体の生産性向上の成果が賃金引き上げや労働時間の短縮などにどのように配分されたかという点については、七五年以降の十年間は実質賃金の伸びが生産性上昇率をかなり下回っており、労働時間は逆に悪化していると指摘しています。その結果、企業利潤に対する賃金の相対的取り分を示す労働分配率は大きく低下しており、これが内需不振と対外不均衡をもたらした重要……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1987/02/27、14期、日本共産党)

○吉川春子君 共産党の吉川です。  本当に日本に九年もいろいろ御苦労なさって生活していらっしゃって大変だということよくわかりました。昭和五十九年、今から三年前の参議院の文教委員会で我が国の留学生の受け入れのあり方について参考人五人をお招きして御意見を伺ったことがあるんです。そのうち二人は東大と筑波大に留学しておられるアジアの青年でした。そのときの議事録をちょっと読み返してみたのですけれども、最大の悩みが宿舎が少ないこと、就職の機会に恵まれないこと、入国に関する手続のこと、言語のことなど今参考人が言われたことと全く同じで、なかなか日本側の努力も実を結んでいないという印象を強く持ちました。  私、……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第3号(1987/03/13、14期、日本共産党)

○吉川春子君 教育の国際化という場合にそのねらいは何かといえば、外国をよく理解し、また日本をよく理解してもらうということであり、さらに言えば相互理解を深めることにより戦争が避けられ平和が保たれる、こういうことではないかと思います。平和な世界秩序が保たれるために教育はどんな役割を果たすべきでしょうか。留学生、外国語教育、帰国子女の扱い等、具体的にはいろいろな問題がありますが、このことについては前回の調査会で文部省からの報告を伺ったわけですが、私は、そういう上に立って非常に平和教育という点が大切だというふうに思うわけです。  これも報告がありましたが、この一月、京都で教育サミット、ハイレベル教育専……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第閉会後3号(1987/06/17、14期、日本共産党)

○吉川春子君 内閣官房特命事項担当室に最初に質問します。  民活プロジェクトへの無利子融資についてなんですけれども、報道によりますと、産業投資特別会計に繰り入れられるNTT株の売却益四千五百億円の一部を日本開発銀行が政府から無利子で借り入れ、これを大企業の民活事業に無利子で融資するという超優遇措置がとられようとしています。一方で、円高不況で困っている中小零細企業に緊急融資の制度があるんですが、これは私ども激甚災害並みに三%以下にせよと繰り返し要求しているにもかかわらず、今五%ぐらいの利率だと思うんです。大企業になら無利子で融資して、中小零細企業はだめだという理屈が成り立つんでしょうか。百歩譲っ……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第4号(1987/03/25、14期、日本共産党)

○吉川春子君 それでは、時間の関係で三点まとめて質問させていただきます。  まず最初にヒールシャー参考人にお伺いしますが、国鉄の用地を住宅地にというふうにおっしゃられまして、私も賛成です。私は日本共産党なんですが、共産党も地下暴騰対策の面からも、国有地、国鉄用地を公共的に使うことを優先させ、公共住宅、公園など、国民のための生活用地として利用することを提案しております。日本人は一戸建て志向という面が指摘されましたが、一戸建てという場合には自分で家を買う場合のことですが、私は、公営住宅が質のよいもので、しかも家賃も適当なものがたくさん建てられればそんなに一戸建てに固執するはずはないというふうに考え……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第閉会後4号(1987/06/18、14期、日本共産党)

○吉川春子君 最初に、厚生省にお伺いいたします。  内需拡大は国民生活の向上、購買力を高めるために行われるべきであると思いますが、公共事業さえやれば内需拡大になるということではもちろんないはずです。  で、私、円高不況地域に行って社長さんなどと話をしてみましても、もっと国民の財布のひもを緩める政策が欲しいという話が出ますね。老後の不安があるので多少減税してもみんな貯蓄に回ってしまう。もっと福祉を充実させてほしいという意見が強いわけです。  総理府の世論調査によっても、これは六十一年九月実施の調査ですが、政府への要望として「公的年金制度の改革」が四二・五%、「医療、福祉施設の充実」が三五・七%、……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第5号(1987/05/08、14期、日本共産党)

○吉川春子君 国民生活調査会の報告書作成に当たり、国際化に伴う国民生活の課題について見解を述べます。  きょうの調査会は、全体で一時間程度の中で各党が意見を表明するという時間的な制約がありますので、全面的に詳しく論を展開することは不可能です。そこで、総論的な部分を重点的に述べ、各論は最小限にとどめざるを得ません。後日、きょうの論議を踏まえての意見表明、各党間の意見交換など国際化問題についてのさらに詳しい論議が行われるという前提でコンパクトに意見を述べます。  まず第一、国際化とは。  今、物、人、情報等の交流が非常に活発にな り、各国間の相互依存が強まって、国際化の時代と言われています。  日……

第108回国会 国民生活に関する調査会 第6号(1987/05/20、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、本報告書案に対し意見を述べます。  参議院改革の一環として設けられた本調査会の調査は今年度初めての試みであり、試行錯誤はやむを得ないものであるが、次回の参考にするために反省点をまず述べます。  まず、国際化という、どの分野でも共通して問題になるものを分野も絞らずにテーマとして設定したことは、総花式で視点の定まらない報告書になった一つの原因であろうかと思います。  さらに、異常国会の中で、予定していた雇用問題に触れられず、国際化が国民生活に及ぼす最大の問題を避けた結果となりました。  また、報告書は、国会で十分論議し、一致した点に絞るべきであります。また……


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第109回国会(1987/07/06〜1987/09/19)

第109回国会 国民生活に関する調査会 第1号(1987/07/15、14期、日本共産党)

○吉川春子君 三人の参考人の先生方には大変お忙しい中、貴重な御意見を伺わせていただきましてありがとうございました。  私の持ち時間は十分ということですので、こちらからまず最初に質問の項目を申し上げますので、それぞれお答えいただきたいと思います。  まず、金森参考人と下河辺参考人に共通の質問ですが、内需拡大の目的は何なのかということです。外圧に対してそれをかわすために行うのか、それとも国民生活の向上のために行うのかということですが、言うまでもなく日本の経済力に比べて国民生活というのは非常に劣っていると。経企庁の「内需拡大と成果配分」という文書によっても、労働時間がドイツより五百時間、三カ月歩く、……

第109回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1987/07/29、14期、日本共産党)

○吉川春子君 三点お伺いいたします。  まず第一に、内需拡大策として社会資本の充実、生活関連の公共事業を行うべきであると各党から言われております。外国との比較で見ても、住宅の貧しさはもちろんのこと、下水道の普及率も米、英、仏、独など八〇%から九〇%に達しているのに、日本は三四%と極端に低いわけです。公園面積も欧米の大都市に比較して東京は四分の一から六分の一という狭さです。このような社会資本の整備が日本でおくれてしまったのは、戦後ほとんど一貫して政権をとっている自民党の公共投資政策が余りに産業基盤整備に偏ったためではないでしょうか。  二番目は、今回の内需拡大策は、自民党が五十八年から行ってきた……


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第111回国会(1987/11/27〜1987/12/12)

第111回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1987/12/10、14期、日本共産党)

○吉川春子君 共産党の吉川です。  二、三点御質問させていただきますが、まず第一点は、結婚して子育てしながら仕事を続けるということは大変困難なことで、私もその道を通って今日に至っているわけですけれども、社会的なバックアップがあればある程度子供をたくさん産んで育てることも可能であるというお話はさっき小野先生との論議で伺っておりました。  育児休業とか保育所、それから女性の賃金、教育費、こういう問題をどれとっても日本の場合は欧米先進国あるいは社会主義国と比べて、劣悪と言うと言い過ぎでしょうか、かなり負担が重いので、これを改善することによって出生率が上がるように私も思うんですが、今いただいた表を見せ……


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第112回国会(1987/12/28〜1988/05/25)

第112回国会 国民生活に関する調査会 第4号(1988/04/13、14期、日本共産党)

○吉川春子君 出生率を高めるべきかどうか、また、そのために政府が何か施策を講ずるべきかどうかというのは大変微妙な問題です。戦争のために人口をふやす、戦前の日本の産めよふやせよなどという施策は絶対にあり得べからざることであるというふうに考えます。私たちの立場は、働く婦人のうち既婚婦人が七割近くを占めている現在、保育所あるいは育児休業制度など働き続ける婦人が働きやすい条件整備、それを政府の責任でぜひ進めていく必要がある、こういう立場で伺いたいと思います。  まず、厚生省にお伺いいたしますが、婦人が退職を考えるときは、出産、育児、そして年老いた両親の介護、そういうときが多いわけですけれども、例えば今……

第112回国会 国民生活に関する調査会 第5号(1988/04/20、14期、日本共産党)

○吉川春子君 お二人の参考人きょうはお忙しい中大変ありがとうございます。  まず、私はイグナチェフ参考人にお伺いいたしますが、ユニセフのいろいろな報告を読ませていただきまして、リアルに子供たちの状態を報告し、それを救うために活動なさっていることに心から敬意を表します。かつて日本もユニセフから援助を受けたというお話がありましたが、私もそのユニセフから援助を受けて戦後育ってきた世代に当たります。  「日本とユニセフ」というパンフレットによりますと、政府と民間の拠出金は、日本は世界第五位、国民一人当たりでは第十六位という低い水準にあるということです。ユニセフへの拠出金をふやすこと、そして先ほどおっし……

第112回国会 国民生活に関する調査会 第6号(1988/04/25、14期、日本共産党)

○吉川春子君 出生率の動向と対応について  一、総論  出生率を論じるに当たり重要なことは、かつての富国強兵のための人口増加策や戦時体制下の優生保護政策のような歴史は絶対に繰り返してはならないということです。ユダヤ人などを優生学上の悪い素因として社会から排除、強制的に断種手術を施したのはナチス・ドイツですが、日独伊三 国防共協定の結果、日本でも一九四〇年国民優生法として成立しました。時の政府は十人以上の嫡出子を自分で育てた母親を表彰するなどしました。  その結果、例えば、1この時代の女性が出産に明け暮れ、第一子から末子まで長い人で三十年かかりました。ちなみに主婦の寿命は昭和十一年でわずか四十七……

第112回国会 予算委員会公聴会 第1号(1988/03/22、14期、日本共産党)

○吉川春子君 お二人の先生方、きょうはどうもありがとうございます。  まず北村先生にお伺いいたしますが、洋上防空のことにお触れになりました。イージス艦を中期防、次期防で八隻持つ計画であるとも言われています。防衛庁は日本が空母を持つことをこの予算委員会ではっきり否定はしなかったわけです。同時は、いずれ空母を持ってイージス艦に守らせるということとともに、本音は米空母を守らせるということではないかとの説明に私は大変納得できるというふうに思いました。  OTHレーダーについては、実用性についてまだ若干疑問があるとも言われていますが、もし言われているような性能があるとすれば、ソ連の懐深いところまでレーダ……


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第113回国会(1988/07/19〜1988/12/28)

第113回国会 運輸委員会,内閣委員会連合審査会 第1号(1988/07/28、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は、今回事故に遭われた方すべての方にお見舞い申し上げます。そして亡くなられた方の御冥福を心からお祈りいたします。  本当に楽しかるべき夏休み、家族そろってのレジャーが一転して惨事となりました。お母さん、泳げないから助けてと言って沈んでいった男の子もいるといいます。自衛隊は、日ごろは国民の生命、財産を守るなどと宣伝をしておりますし、二十五日の記者会見では西廣次官が、いざというとき命をかけて国民の生命と財産を守るのが自衛隊だ、こういうふうに述べています。こういう立場からしても今回の事故は明らかにこれに反するんじゃないでしょうか。  しかし、記者会見あるいは朝からの総理や防衛庁長官の……

第113回国会 国民生活に関する調査会 第3号(1988/10/26、14期、日本共産党)

○吉川春子君 きょうはいろいろ興味深いお話を聞かせていただきましてどうもありがとうございました。  私、二点伺いたいと思いますが、その一つは、今、日本では週休二日制がまだ定着しておりません。政府は、月二回だけ週休二日制をとるということで、今土曜日は公官庁の役所を閉めるという土曜閉庁の法案を国会に提出しています。この月二回だけ週二日休むという制度の実施についても日本ではいろいろ意見があります。それは、土曜日にお役所を閉めることによって国民に対するサービスが低下するのではなかろうか、こういう意見があります。つまり、今まで土曜日に住民がいろんな手続をしたり仕事をしていたりしたものが、今度は土曜日にで……


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第114回国会(1988/12/30〜1989/06/22)

第114回国会 国民生活に関する調査会 第2号(1989/02/08、14期、日本共産党)

○吉川春子君 私は日本共産党の吉川です。  きょうはお二人の参考人におかれましてはお忙しいところお出かけくださいまして本当にありがとうございました。時間の制約がありますので、まず最初に私質問を申し上げたいと思います。  まず、春山参考人にお伺いいたしますが、週休二日制は労働時間の短縮とその結果としての労働者の余暇時間の増加に本来結びつくものだと考えます。銀行が二月より一斉に週休二日制を実施しておりますけれども、毎週土曜日が営業は休みになってもそれが労働者の労働時間の短縮にはつながっていない、こういう問題があるわけです。  私、全銀総連と地銀連の共同編集による春闘資料をいただいていますが、これに……

第114回国会 国民生活に関する調査会 第3号(1989/03/08、14期、日本共産党)

○吉川春子君 日本共産党の吉川でございます。質問いたします。  今、参考人が詳しく説明されましたこの日経連の労働問題研究委員会報告には幾つか問題があるんですが、きょうは全般的に触れる時間がありません。ここは参議院ですので、「立法府改革への具体策を」について一言すれば、報告では、中選挙区制という今日の選挙区制が選挙に金がかかり過ぎる原因であるとして、多額の政治献金を行っている企業の責任には言及しないばかりか、小選挙区制を示唆しています。加えて、参議院を中心に国会議員の定数削減を強く提案するなど、議会制民主主義を揺るがしかねない方向であり大変危険だと、資料をいただいて一読して、私はそういう印象を持……

第114回国会 国民生活に関する調査会 第4号(1989/03/23、14期、日本共産党)

○吉川春子君 まず、経企庁にお伺いいたします。  ただいまの説明によりますと、年間総労働時間を千八百時間に減らすために完全週休二日制の普及が基本であると、こういうふうに説明されました。しかし、示されました参考3のグラフによりますと、週休二日制と労働時間の短縮というのは比例していないわけです。何らかの週休二日制適用労働者、これが五十年が六九・九%、六十三年が七七・六%というふうに増加しておりますが、年間総労働時間を五十年と六十三年と比べて、減っているどころか増加している。所定内労働時間もほぼ横ばいとなっている。なぜ週休二日制が時短につながっていないのかということが一点と、最近実施されました金融機……



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データ更新日:2022/12/18

吉川春子[参]在籍期 : 13期-|14期|-15期-16期-17期-18期-19期-20期
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