このページでは竹下登衆議院議員の36期(1980/06/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は36期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(竹下登君) ここに、昭和五十七年度補正予算の御審議をお願いするに当たり、その大綱を御説明申し上げ、あわせて当面の財政金融政策の基本的な考え方について、私の所信を申し述べたいと存じます。 まず、今回提出いたしました昭和五十七年度補正予算の大綱について御説明申し上げます。 一般会計予算につきましては、歳入面において、世界経済停滞の影響等による経済情勢の変化に伴い、当初予算に対し、租税及び印紙収入の減収が避けられない見通しとなりましたので、六兆一千四百六十億円を減額いたしました。このため、従来にも増して既定経費の徹底した節減、税外収入の確保、追加財政需要の圧縮等を行ったところでありま……
○国務大臣(竹下登君) ただいま議題となりました昭和五十七年度における国債整理基金に充てるべき資金の繰入れの特例に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 昭和五十七年度予算につきましては、歳入面において、世界経済停滞の影響等による経済情勢の変化に伴い、租税及び印紙収入は、当初予算に対し六兆一千四百六十億円の減収となることが見込まれることとなりました。 また、歳出面においても、史上最大規模となった本年の災害の復旧に要する経費等、緊急に措置を要する追加財政需要が生じてまいりました。 政府は、このような状況に対応するため所要の予算補正を行うこととし、従来にも増して既定経費の徹底した節減、税外……
○国務大臣(竹下登君) ここに、昭和五十八年度予算の御審議をお願いするに当たり、その大綱を御説明申し上げ、あわせて当面の財政金融政策の基本的考え方について、私の所信を申し述べたいと存じます。 わが国は、昭和三十五年以降の十年間、二けたの目覚ましい高度経済成長を行ったのでありますが、これは一バレル二ドルという低廉で豊富な石油に支えられた時代でもありました。この間にあって、昭和四十年、深刻な不況を迎え、政府は公債の発行に踏み切ったのであります。 多年の努力により高度工業化を達成した日本は、昭和四十五年に二けたの高度成長時代に別れを告げました。昭和四十六年の国際通貨制度の動揺に続いて、四十八年に……
○国務大臣(竹下登君) 私に対する御質問に対してお答えをいたします。 まず一つは、財政再建計画の問題でございます。 これにつきましては、私ども、まず財政改革の基本的な考え方について、財政の中期試算等をも含め、近くこれをお示しすべく鋭意検討をいたしておるところであります。 それから次に、大企業向け補助金、薬漬け医療、そして租税特別措置の改廃、さらに富裕税新設の提案、これについての見解を求められたわけであります。 これにつきましては、まず技術開発補助金等につきましても総額を縮減するほか、補助率の引き下げ等を行う等、厳しい節減合理化を行ってまいりました。 そして、薬漬けにつきましては、薬価……
○国務大臣(竹下登君) ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案及び製造たばこ定価法及び日本専売公社法の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 まず、租税特別措置法の一部を改正する法律案について御説明申し上げます。 租税特別措置につきましては、最近における社会経済情勢と現下の厳しい財政事情に顧み、その整理合理化を行う一方、住宅建設、中小企業の設備投資の促進等に資するため所要の措置を講ずることとし、所要の法改正を行うことといたしたところであります。 以下、その大要を申し上げます。 第一に、企業関係の租税特別措置につきましては、昭和五十一年度以来連年厳しい見直……
○国務大臣(竹下登君) 私に対する御質問、まず第一に、いわゆる地方財政等からくる政府の経済成長見通しについての御意見を交えた御質問であります。 五十八年度の地方財政計画におきましては、厳しい財政事情のもとにありまして、地方単独事業について前年度同額の約八兆六千億円、これを確保いたしますとともに、そのための所要の財源措置を講じております。五十八年度の経済見通しにつきましては、こうした地方単独事業の規模をも踏まえながら策定してまいったのであります。 政府は、物価の安定を基礎としつつ、国内民間需要を中心とした景気の着実な拡大を実現して、雇用の安定を図ることを五十八年度の経済運営の基本的態度といた……
○国務大臣(竹下登君) 昭和五十八年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、わが国の財政事情は一段と厳しさを加えております。このような中で、特例公債依存体質からの脱却に努めるなど、財政の対応力の回復を図ることは、今後の財政運営の緊急かつ重要な課題であると考えております。このため、政府は、昭和五十八年度予算において、歳出歳入両面で徹底した見直しを行ったところであります。 まず、歳出につきまして、概算要求段階で画期的なマイナスシーリングを採用するとともに、その後の予算編成に当たり、聖域を設けることなく徹底した削減を行いました……
○国務大臣(竹下登君) ただいま議題となりました国家公務員及び公共企業体職員に係る共済組合制度の統合等を図るための国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 この法律案は、臨時行政調査会の「行政改革に関する第三次答申」の趣旨にのっとり、高齢化社会の進展に対処するための公的年金制度の再編・統合の一環として、国家公務員と公共企業体職員との共済組合制度を統合し、長期給付の給付要件等の一致を図るとともに、国鉄共済組合に係る年金の円滑な支払いを確保するための財政調整事業の実施等の措置を講ずることといたしております。 以下、その大要を申し上げます。 第一に、国家公務員と……
○国務大臣(竹下登君) 大部分は総理からお答えがございましたが、ます、課税最低限を六年間据え置いた結果の、いわゆる憲法八十四条租税法定主義に違反するとは言わないまでも、それはけしからぬではないか、こういう御質問であります。 この問題は、そのときどきの社会経済状況、財政事情等を総合勘案して判断さるべきものでございまして、数年行われなかった、そのことが直ちに憲法違反の問題を生ずるとは思いません。しかし、所得税制を長期にわたって固定することは好ましくない、そのように考えられますので、これらの問題にも対処すべく、税制調査会において所得税制のあり方について税制全体の中長期的なあり方を考慮しながら、その……
○国務大臣(竹下登君) 私に対する御質問にお答えをいたします。 大蔵省といたしましては、新行革大綱の趣旨を踏まえ、財務部の整理合理化を図るという見地から、財務部を財務事務所とすることとして御審議をお願いしたところでございます。 御指摘のございました貸金業につきましては、財務局に課せられた使命にかんがみまして、この問題につきましては、それこそ五十八年十一月一日法律が施行されるということになっておりますので、多岐にわたる社会現象でもございますので、各道府県、そして各道府県警察本部等と緊密な連絡をとりながら、貸金業者に対する規制には遺憾なきを期していきたい、このように考えております。(拍手)
○竹下委員 これは私が答弁してもいいのですか。
【次の発言】 まず最初に、私が答弁者の席になぜ座っていないかということについて私なりの理解の仕方を申し上げます。(安藤委員「それはいい」と呼ぶ)言わしていただかぬと後が言えませんので。
と申しますのは、いま私、自由民主党の選挙制度調査会長であります。確かに本案における提案者の一人であります。ただ、いま他の問題について、きょうもいろいろ御議論が出ておりましたが、それらをまとめるに際しては、当然野党の皆様方とも折衝をしなければなりません。その際、私がある種の予見を持っておった場合、折衝というものがいわばやりにくくなる。こういう考え方から、小委員長で……
○竹下国務大臣 今般はからずも大蔵大臣を拝命いたしました。 大蔵大臣の職は昭和五十五年七月以来で二度目でありますが、その責任の重大なることを改めて痛感いたしております。今後、財政金融政策の運営に誤りなきよう、全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。 今回提出いたしております昭和五十七年度補正予算におきましては、世界経済停滞の影響等による経済情勢の変化に伴い、租税及び印紙収入の減収が避けられない見通しとなりましたので、約六兆一千億円を減額いたしました。このため、従来にも増して既定経費の節減、税外収入の確保等を行ったところであります。さらに、異例の措置として国家公務員の給与改定を見送るほか……
○竹下国務大臣 いま沢田委員の御意見を交えた御質問の中に、経済見通しが狂ったということには、われわれも審議の過程でその追及が足りなかったという、ある種の反省を感じておる、これが一番謙虚な態度であると私も思えました。 私は、たまたまそのときは大蔵大臣ではございませんけれども、とにかく、その前、五十四年、五十五年にわたっては私が大蔵大臣でございましたので、政策の継続性の中で、私も沢田委員の反省と同じように、そういうもろもろの注意に対して気を払いつつも、その結果がこのようになったということについては心から遺憾の意を表してしかるべきだ、こういうふうに思います。
○竹下国務大臣 これはいま和田先生御指摘のとおり、確かに戦時中の国債というものが、昭和二十年度の発行が四二%ということになって、これがいわば日本の歴史上の最高の発行比率であったと思うのであります。したがって、その後の別に調整インフレとか政策インフレとかそういう問題がないままに、この困難な戦後復興期におきまして、まさに国債そのものが紙切れ一枚というような感じになって、そこで国債政策、すなわちインフレに対する懸念から、確かに国民全体が信頼を失ったと思うのであります。 したがって、その後昭和三十九年のオリンピック後におきます、俗に当時神武景気とか岩戸景気とか言われた後でありますが、いわば戦後最高の……
○竹下国務大臣 昭和五十七年度補正予算の大綱につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その内容を御説明申し上げます。 最初に、一般会計予算の補正について申し述べます。 一般会計予算につきましては、歳入面におきまして、世界経済停滞の影響等による経済情勢の変化に伴い、当初予算に対し租税及び印紙収入の大幅な減収が避けられない見通しとなりました。また、歳出面におきましても、史上最大規模となった本年の災害の復旧に要する経費等緊急に措置を要する追加財政需要が生じてまいりました。政府は、このような状況に対処するため、所要の予算補正を行うこ……
○竹下国務大臣 いま日銀総裁からもお答えがあっておりましたが、国債の市況、最近の状態にかんがみまして、十二月債から若干の引き下げをしようということでいまネゴに入ったわけであります。したがって、その推移を見て、私は、その方が好ましい傾向にあるということは、認識は一致しておると思います。ただ、長短金利の格差が大きい現状でございますので、金利全般の引き下げを図る環境が整ったとか熟したというところまではまだいっていないんじゃないか。私自身、前回就任いたしましたときは二百四十二円、やめるときは二百十九円二十銭、今度就任いたしまして、いま日銀総裁の言葉では円安修正、こういう状態にありますけれども、毎日の動……
○竹下国務大臣 いま諸外国の経済指標と給与改定の状況について御比較をなさった上での御質疑でございますが、これは総合的な判断において決まったことではございますが、ポイントを仮に三つ申し上げますならば、一つは、やっぱり物価上昇率が欧米諸国の、最近若干の落ちつきを見せたとはいえ二けた、こういう状態と、日本の場合予測される三%台という状態との大きな違いがあるということが一つではなかろうかと思います。それからもう一つは、日本もいわゆる定期昇給の二%程度ということは、これを行っておるということは御承知のとおりであります。そういう諸般の経済指標、これは確かに私は、いろんな点から見ても先進国の中である意味にお……
○竹下国務大臣 いま藤田委員から数字を前提にし、そしてまた予算の内容を込め、最終的にはこの国会というものの議論というものが、いわば政治の上でそこに合意が成立したり建設的な結論が出る場である、その国会そのもののあり方についての認識は、私はそのとおりだと思っております。 今度こういうことを行った。私もこれをいろいろ歴史的に見てみますと、確かに昭和四十五年、これが完全実施に至るまでの間、昨日来大出委員のお話にもありましたように、あるいは九月実施であり、八月実施であり、七月実施であり、そして六月実施であり、それで五月とすべきか四月とすべきか、こういうような議論で、五月というものは結論から言って飛び越……
○竹下国務大臣 行革特別委員会の委員長は金丸信でございました。私は委員の一人でありました。
あの当時の大原委員の御議論はよく存じておりますが、要するに、行革関連特例法の規定による国庫負担減額分の事後措置については、その時期、内容は特例適用期間経過後における国の財政状況も勘案する必要があるところから、現時点では明確に申し上げられないが、年金財政を損なわないようとの本法の趣旨にかんがみて、できるだけ速やかに着手すべきものと考えておる、私は財政当局の立場からは引き続いてそういう答弁を確認をする、こういう立場にあろうかと思います。
【次の発言】 これは私も、渡辺大臣の答弁を実は整理していま申し上げた……
○竹下国務大臣 昭和五十五年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、昭和五十五年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。 昭和五十五年度予算は、昭和五十五年四月四日に成立いたしました。 この予算は、公債発行額をできる限り圧縮して財政再建の第一歩を踏み出すとともに、国民生活の安定と経済の着実な発展に配意することとして編成されたものであります。 さらに、農業保険費、災害復旧等事業費等について所要の措置を講ずると……
○竹下国務大臣 予算審議の手がかりにしていただくためにケースA、ケースB、ケースC、これを手がかりとして御審議いただいたわけでございますが、五十九年脱却ははっきりあきらめて、そうしてこれからの問題ということは、経済審議会でたまたま御審議いただけるいわば今後の経済展望、このめどが立ったわけでございますので、これとの整合性を図りながら、できるだけ早い機会というふうに申し上げた方が正確だと思うのでありますが、めどを立てていきたいというふうに考えております。
【次の発言】 春田委員、いま五十八年度の概算要求の際のことに敷衍しての御意見でありますが、確かに義務的に増加せざるを得ないいま御指摘のようなもの……
○竹下国務大臣 この法律案につきましては、稲作転換の必要性に顧み、あえて反対をいたしません。
○竹下国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。 わが国経済は、国民生活安定の基本である物価がきわめて落ちついているとともに、毎年三%以上の成長を遂げ、現在も、個人消費に支えられた内需中心の成長に移行し、諸外国と比べて格段の実績を示しております。しかしながら、世界経済の回復のおくれから、輸出の減少が見られ、生産・出荷も伸び悩むなど、経済・社会構造の変化の中で厳しい対応が迫られている分野も見られます。このような状況に対応して、政府は、昨年、……
○竹下国務大臣 ただいま議題となりました造幣局特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 造幣局特別会計の補助貨幣回収準備資金制度は、補助貨幣の引きかえまたは回収に充てるための準備資金を保有するために設けられたものであり、昭和四十四年度以降は、補助貨幣の発行現在額に見合う回収準備資金を保有して、現在に至っております。 しかしながら、現在の厳しい財政事情のもとで、改めてこの制度のあり方について見直しますと、これまでの制度運営の経験等にかんがみ、現実には、補助貨幣の発行現在額と同額の回収準備資金を保有する必要はないものと考えられます。 したがい……
○竹下国務大臣 玉置委員、いろんなことを御承知の上でのお尋ねであると思います。 率直に申しまして、この問題があるいは減税財源として、もとよりそれを特定するまでもなく、税外収入の一つとして外為特会の運用益の問題でありますとか、いろんな問題と一緒に本委員会等においても議論されておったことは事実でございます。 やはり財政当局として考えますことは、一番心を痛めるとでも申しますか、一つには、いわば過去の国民の蓄積というものを取り崩すということに対する良心の苛責とでも申しましょうか、それからもう一つは、後年度の納税者に負担を回すという、たとえば公債政策、そういう場合における良心の苛責とでも申しますか、……
○竹下国務大臣 阿部委員の御質問は、私もそれなりによく理解できます。 御案内のように、昨年あのような経過を経まして小委員会ができた。小委員会の中で、いまおっしゃったような結論になりました。が、その大筋の背景は、恒久税制によることと、それから赤字国債はやらないことと、そういうある種の合意の歯どめの中で議論がされて、したがって、最終的に財源で合意を見ることができなかった、これが中間報告の骨子であろうと思います。その段階において、これの取り崩しの議論があったことも承知をいたしております。したがって、当時まさにお答えをしたような考え方でお答えし、昨年の六月、初めて今後財源探しの中の一つとしてこれがご……
○竹下国務大臣 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案、製造たばこ定価法及び日本専売公社法の一部を改正する法律案及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 政府は、最近における社会経済情勢と現下の厳しい財政事情に顧み、租税特別措置の整理合理化を行う一方、住宅建設、中小企業の設備投資の促進等に資するため所要の措置を講ずることとし、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして、御……
○竹下国務大臣 これは、御指摘なさいますその背景というものは、私にも理解できないわけではございません。きわめて厳しい財政事情下にあってこの五十八年度予算を編成し、しかも、この五十八年度予算というものの編成を通じながら、これをいわゆる財政改革の一歩たらしめよう、こういう考え方の上に立って、なかんずく税外収入というようなものについては精いっぱいの努力を重ね、それぞれの担当省庁に対して御協力をいただいた、こういうことになるわけであります。したがって、このように大きな税外収入というものが来年度以降期待できるかということになりますと、私も、大変むずかしい問題だと思っておりますが、少なくとも五十六年度の繰……
○竹下国務大臣 きょうも閣議で行管長官から御報告がございましたが、いま御指摘のように、昨日いわゆる臨調の最終答申、こういうことでございます。増税なき財政再建という言葉がそのまま厳然と生きておるわけであります。私どもとしては、これは増税なき財政再建というものがやはりてこだというふうに理解をしております。 されば、増税なき財政再建の定義は、こういうことになりますと、これは、勉強してみましたが、なかなかむずかしい問題であります。一般的に、前の答申で見ますと、現行の租税負担率というものについて言及されております。ところが租税負担率というものも、考えてみれば、これは景気の動向によって分母、分子が違って……
○竹下国務大臣 いわゆるカントリーリスクの問題です。 いままで、あるいは投資保険でございますとかそういうこと、あるいは輸銀の保証でございますか、そういう問題がありましたが、そういう事態ではなく、カントリーリスクの問題がもっと国際的に見ても大きなウエートを占めるようになった。そこで、諸外国においても、それなりのいろいろな対応をしていらっしゃる。わが方で見れば、先ほど来申し上げておるように、有税貸倒引当金制度、これは、いわゆる通達改正、法律改正でないわけでございますね。そういうようなことで、それに対応する準備を進めていこう。基本的には、カントリーリスク問題というのは、やはりただ今日の措置だけでな……
○竹下国務大臣 これは、政治生命あるいは心中する、どっちも実際は別に変わってないと思うのであります。 そこで、いままでと時点が変わったということを前提に置けば、これは何としても最終答申が出されたという事実があるわけです。そうなると、きょうの閣議でも総理から御指示がありましたように、これを最大限尊重して具体的な対応策について、なかんずく国会で審議いただかなければならぬ法律案等々もありますので、早急にそれが検討にかかれ、こういうことです。 そこで、再三申し述べているように、まさに哲学であり、大きなテコであり、そして言葉を見ましても、糧道を断って歳出削減をやれと、こう指示されておる。普通の役所で……
○竹下国務大臣 第一番目は、西独の金利引き下げ等から来るわが国の金融政策とでも申しましょうか、確かに、公定歩合の操作は日銀の専権事項でございますので私から触れるわけにはまいりませんが、一般論として申し上げまして、西独の金利が下がったというのは、ある意味においてそれだけ選択の幅が広がったとでも申しますか、そういう認識を私ども持つわけでございますけれども、その後、例のEMSでフランス、西ドイツ間で切り上げ切り下げの問題で意見がなかなかまとまりませんで心配しておりましたが、一応決着がついた。これはやはり主要国ですから、通貨の安定が世界全体のためにいいことだと私どもも評価をすべきだと思っております。 ……
○竹下国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 この法律案は、最近における内外の経済情勢の変化に対応し、関税率、減免税還付制度について所要の改正を行おうとするものであります。 以下、この法律案につきまして、その大要を御説明申し上げます。 第一は、関税率の改正であります。 まず、わが国の市場の一層の開放を図る等のため、カットダイヤモンド、金属加工機械、農業用トラクター等百十一品目の関税率を撤廃するとともに、チョコレート菓子、紙巻きたばこ、電子式ディジタル自動データ処理機械等二百十二品目の……
○竹下国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十八年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 御承知のとおり、わが国の財政事情は一段と厳しさを加えております。 このため、政府は、昭和五十八年度予算において、歳出歳入両面で徹底した見直しを行ったところであります。 まず、歳出については、徹底した削減を行い、その結果、同年度の一般歳出の規模は、昭和三十年度以降初めて前年度を下回りました。 他方、歳入についても、その確保に格段の努力を払い、特別会計、特殊法人からの一般会計納付等、税外収入の増収を図りました。 し……
○竹下国務大臣 確かに、この法律案については、いわゆる所管の異なる諸制度に関する特別措置を一つの法律にまとめたということについての指摘、議論がある法律の仕組みであると私も思っております。 これは、非常に素人っぽいお話をいたしますと、私なりには、財源関係の法律は国庫大臣として歳入を一括して取り扱う立場からはなるべく一本化した方がいいじゃないか、こういう議論もいたしてみました。しかし、制度そのものを恒久的に変えるようなもの、たとえばいわゆる補助貨幣の問題でありますとか、あるいは国年の平準化の問題でありますとかいうようなものは一本化になじまない。そうすれば、言ってみれば立法の動機、趣旨、そして性格……
○竹下国務大臣 減税に関するいわゆる二階堂幹事長を初めとする各党合意、それに基づく議長見解、さらには後藤田官房長官発言、一連したことについては、まさに尊重すべきものであるという考え方には基本的に変わりはございません。 そこで、昨年を振り返ってみますと、三月の五日でございましたか、いわゆる小委員会構想というものがこれまた各党合意の線でまとまって、いろいろ御議論をいただいた。私は、その議論の経過なり、評価すべきものであると思っております。しかし、残念ながら財源問題で議まとまらず、こういうことに終わったわけであります。したがって、その小委員会の議論というものをフォローをいたして、一つは見てもみまし……
○竹下国務大臣 この問題につきまして、基本的にはいわゆる国庫負担の平準化ということの工夫をしたわけであります。 したがって、その意味においては、いわゆる経理処理というものに関する事項ということになるわけでありますが、基本的な考え方として、いま御指摘のように、国民には国民年金法という基礎法に基づいて絶えず期待感、期待権というものもあろうかと思いますので、そういう御議論というものは私どももいただける議論だと思っておりますが、私どものいまの立場から申しますならば、平準化のためのいわば会計経理に関する事項というふうな考え方からお願いをしておるということであります。
○竹下国務大臣 ただいま議題となりました国家公務員及び公共企業体職員に係る共済組合制度の統合等を図るための国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 この法律案は、臨時行政調査会の行政改革に関する第三次答申の趣旨にのっとり、高齢化社会の進展に対処するための公的年金制度の再編・統合の一環として、国家公務員と公共企業体職員との共済組合制度を統合し、長期給付の給付要件等の一致を図るとともに、国鉄共済組合に係る年金の円滑な支払いを確保するための財政調整事業の実施等の措置を講ずることといたしております。 以下、その大要を申し上げます。 第……
○竹下国務大臣 いま、確かにおっしゃいましたように、「厚生年金保険二十五年史」でございますか、これに書いてありますのに、「このような社会保険制度の急速な発展は、満州事変に続く日華事変の進展に伴い、生産力の増強と国民生活の安定が高度国防国家体制確立の見地から強く要請されるに至ったことに応ずるものであった。」こういうことが書いてあります。「そうして、一般労働者を対象とする労働者年金保険制度も、この時局下の要請にこたえるものとしてその後間もなく実現するに至った。」ということでございます。私は、沿革的には上田委員御指摘のことは、時代の大変な変化がございますので私も否定するものではございません。 ただ……
○竹下国務大臣 税の専門家の中へ入って非専門家がお答えいたしますのは、感想を述べる域を出ないと思います。それをあらかじめ御容赦をお願いいたします。 サラリーマンの方の所得の捕捉は確かに一〇〇%。したがって、クロヨンとかトーゴーサンとかいろいろな言葉ができるということ。しかし、私はいま、いわゆる徴税業務を行う国税庁を監督する立場にある大蔵大臣として、現実にそういう実態がある、ないというお答えはできないにいたしましても、そうした感覚が一般的に世上あるという認識は持っております。 しかしながら、青色申告等に至る歴史的経過を見てみますと、そこにいろいろな苦心が行われて、いま国民の納税に対する知識、……
○竹下国務大臣 大筋、いま細谷委員御指摘のようなお答えをいたしました。きょうも細谷委員に対して、特に交付税ということになりますと、国税三税ということを主体にお答えするとなれば、確度の高いお答えをしなければならぬという意味で、あえて今日までのことを正確に水野審議官からお答えをしたわけでございますが、私が参議院の大蔵委員会でお答えいたしましたのは、私どもがかねて税収見積もり等々を見る場合に、一%というのが言ってみればまさに誤差という範囲内に入るじゃないか、しかし、なぜ誤差か、こう言われても、私なりに一%以内は誤差で許容されるという意味を申し上げたわけじゃございませんが、誤差のうちと仮定いたしますな……
○竹下国務大臣 昭和五十八年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、予算編成の基本方針及びその概要を御説明申し上げます。 昭和五十八年度予算は、歳出面において、経費の徹底した節減合理化によりその規模を厳しく抑制しつつ、限られた財源の中で各種施策について優先順位の厳しい選択を行い、質的な充実に配意するとともに、歳入面においても、税外収入等につき極力見直しを行い、これにより、公債発行額を可能な限り抑制することを基本方針として編成いたしました。 一般会計予算におきましては、まずもって前年度より一段と厳しい歳出の削減を……
○竹下国務大臣 いわゆる所得減税に関する問題でございますが、昭和五十三年以来、御指摘のように、所得税の課税最低限の据え置き等によりまして所得税負担が上昇しているとして減税を望む声が強いということは、これは総理の御答弁にもございますように、十分承知をいたしております。しかしながら、また本会議等でも御答弁ございますように、いわゆる税収による歳出のカバー率は六四・一%、異常に低い状態にある。また、課税最低限の据え置き等によって個人所得に対する所得税負担の割合が上昇しているとしても五十六年度でなお四・九%、国際的に見れば低い水準にある、こういう実態であります。 そこで、いわゆる減税による消費の拡大と……
○竹下国務大臣 いまの御指摘でございますが、これは矢野委員、十年ぐらいおやりになったと思うのであります。最初、収支試算、これでは、言ってみれば財政計画と矢野委員がおっしゃっているものに余りにも遠いではないかというところから、要調整費というような発想が、これが前回私が大蔵大臣のときにお約束をいたしまして、それに基づいた試作品を五十六年度予算審議の手がかりとしてお出しをいたしますと。そこで、いろいろいま評価していただいた勉強したりして、出したわけであります。したがって、今度五十八年度予算編成に当たって、五十六年、五十七年のそれらの指標を見ながら、やはり事ほどさように国際経済が不透明であって、そして……
○竹下国務大臣 梅本第一部会長の御報告でございますが、現実的な御報告であるという評価はいたしておりますが、私どもが臨時行政調査会に対して私どもの立場からいわゆる根回し的発言をする機会とか、そういうものは持っておりません。これはこれで厳正にさまざまな御指摘をいただく、この筋に対して私どもは厳正にまた対応しなければいかぬというふうに思っております。 ただ、いまおっしゃいましたように、中曽根内閣ができましてから、いわば経済の展望、指標、そういうものについてもやはり自由主義経済を基調とするわが国の経済運営であり、そしてまた国際経済というものがことほどさように不透明な今日、中長期的な立場に立ってこれら……
○竹下国務大臣 いわゆる為替相場の問題でありますが、確かにいま正木委員御指摘の、非常事態宣言というものが、ある投機筋から見た場合には破産宣言とかそういうふうにも受け取れたではないか、こういうことが円安傾向というものに拍車をかけたという議論は、そのとおり私どもも存在しておったという事実は認めます。その後、わが国の経済全体のファンダメンタルズは良好でございますので、いわゆる円高基調というものに定着しつつある。一時二百二十七円までつけましたときに、そういう印象がまた新聞論調等でもなされたわけであります。したがって、いまはそのいわゆる円高基調が少しぶれが大きかった、まあ小幅な揺り戻しというようなことで……
○竹下国務大臣 いま正森委員から資料が提出されておりますが、まさにこの資料の示しますごとくで、五十四年度の当初から補正にかけて実績は大変よかったというのは、私は、これこそある意味において公債政策、すなわち公債の財政に対する対応力というものが最終段階で一番充実したときではなかったかな、こう思っております。したがって、むしろ公定歩合を上げて、それから公共事業の繰り延べをして、その余力が五十五年度に実績としてまたつながってきたのではないか。これは経済評論家みたいな話をするようですが、そういう財政の持つ対応力の限界というものがある種の失速状態にまで来たかなというのが五十五年の終わりぐらいじゃなかったか……
○竹下国務大臣 人事院勧告の問題につきましては、よって立つ法律の精神、また四十五年以来今日に至りますまでの間におけるよき慣行、そういうものに基づいて、あらゆる財政面からの努力も重ねてきたわけでございます。その上に立って、やはりこの際、国民各界各層に難局の打開を求めておるという状態からいたしまして、まず公務員のお方が率先してみずからの給与の凍結を甘受して行財政改革への道を開くべきである、こういう意見もその中にもちろんあったわけであります。 したがって、今回の措置が、公務員のお方のみに痛みを強いるという結果にならないように、すなわち、五十七年度においてはもちろん従来を上回る経費の節減を図りますと……
○竹下国務大臣 いま理論的とおっしゃいますと、負担増と言えば、これはちょっと検討しますとなかなかむずかしい問題は、いわゆる歳出をカットして、そして、それが受益者負担というものにストレートにつながった場合は、それも負担増のワン・オブ・ゼムになる。それから、社会保障負担、これも負担増の一つであります。あるいは広義な意味においては、自然増収というのも結果から言えば負担増になるかもしらぬ。そしてまた、新たなる税目による増収を図るというのも、これはいま御指摘のように負担増の一つであろう、このように考えます。
【次の発言】 見え隠れというのは、客観的に、あるいはそれぞれの持つ主観の問題、こういうことになり……
○竹下国務大臣 一般的な問題といたしましては、原子炉の建設等について、地元のお方に御迷惑や御不便をおかけするという面もございますので、このため、地元の方々の御理解、御協力をいただくために必要な経費について、主務官庁の判断において社会的に相当かつ合理的な範囲内で配慮を行うということもあながち不当であるということは言えないと思いますが、いま藤田委員の御質問そのものを前提に置いてまいりますならば、公の支配に属せざる慈善、宗教、教育等の団体に公金を支出してはならない、憲法八十九条でございますか、そういうことから見れば、私も同じような印象は受けます。ただ、主管庁の方で調査された結果に基づいて申し上げてい……
○竹下国務大臣 確かにおっしゃいますように、このドルショックあるいは第一次、第二次にわたるオイルショック、その際、公共事業の持つ内需を中心とする景気浮揚の役割り、これは偉大であったと私も思います。 その裏づけは何で行われたかと言えば公債政策、そうして、その公債政策というものがある種の限界に達したときに、いわば物価の上昇ももたらして、五十五年といみじくもおっしゃいましたが、五十四年度の公共事業を五十五年度に繰り延べをいたしまして、そうして物価の安定と相まった平均的公共事業の景気に対する対応策、こういうものをそのときからやったと私も思います。したがって、それが財政事情と、まさにいわゆる財政の対応……
○竹下国務大臣 お答えいたします。 私もちょっと整理いたしてみましたが、いま後藤田官房長官からお答え申し上げましたものは、すでに御発表したとおりでございます。いま岡田先生おっしゃいましたのは、昭和五十八年二月二十八日、各党代表者会談の三回目において与野党代表者会議の申し合わせ事項として御提案になった文章、それは各党それぞれの文章がございます。これも私は承知をいたしております。したがって、いわゆる私どもが御説明申し上げておりますのは、いま官房長官がお答えいたしましたとおりの、幹事長から承った文言について、それを基礎としてお答えをしておるわけでございます。したがって、いま、その与野党代表者会議申……
○竹下国務大臣 これは私が大蔵大臣就任以前の話でございますが、一昨年の夏、円借千三百億、輸銀千億、バンクローン七百億の交渉妥結の際に、二階堂ミッションに私もお供をいたしました。そのときの相互の話し合いにおきましても、今後、それぞれ両国の立場、両国のために役立つという認識のもとに、友好を基調とした経済協力の問題についてはもとより、具体的に言えば、プロジェクトごとにいろいろな議論を詰めてまいるわけでございますけれども、そういう姿勢は今日でも貫かれておるというふうに私も理解しております。
【次の発言】 鍛冶委員と違いまして教育の専門家でもございませんが、いま仰せになりました、教育は国家百年の大計であ……
○竹下国務大臣 五十七年度の退職者に対する問題でございます。公務員の方々の退職金につきましては、いわゆる従来から議論をされました官民較差というようなことからいたしまして、国民の批判もありまして、現在約一〇%削減、これを実施中でございます。だから、個々を例にとっての御質疑でございましたが、こういう措置自体に対する考え方からすれば、いわば逆行する措置ということも、われわれとして検討の結果、そのような判断に立ちますと、いまのような特別な措置をとるということは適当でないというふうに考えたわけでございます。 それから、年金問題につきましては、与野党間の話し合いの経緯で、五十七年度中の退職者の年金につい……
○竹下国務大臣 昭和五十六年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、昭和五十六年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。 昭和五十六年度予算は、昭和五十六年四月二日に成立いたしました。 この予算は、歳出面では限られた財源の中で各種施策について優先順位の厳しい選択を行い、質的内客の充実に配意しつつ、その規模を極力圧縮するとともに、歳入面においても徹底した見直しを行うことによって、公債発行額を大幅に縮減すること……
○竹下国務大臣 租税負担率の問題でございますので、財政当局からお答えをいたします。 本年三月の臨調最終答申の考え方を踏まえまして、今後の租税負担に関しては「社会保障負担とを合せた全体としての国民の負担率は、ヨーロッパ諸国の水準よりはかなり低い水準にとどめることが望ましい。」こういう望ましい方向というものは、いま御指摘のようにきちんと示されておるわけであります。 租税負担率は、御案内のようにかつての経済社会七カ年計画の中に二六・五でございますか、二六カ二分の一というものが附属の数字として出ておりましたが、現実にこれをいろいろ議論してみますと、租税政策策定作業の目安としてあらかじめ具体的に数字……
○竹下国務大臣 鞭撻をも含めての御質問でございますが、「増税なき財政再建」、これはあくまでも理念として貫き通すべきである。一たび安易な増税を念頭に置いた場合は、歳出削減に対する心構えも手も鈍る。しかしながら、さはさりながら、行政水準を維持し続けながら今後の政策運営をするに当たっては、やはりそこにはある種の、政府側から見れば増収措置、そうしたものが必要になってくるではないか、また国民の側から見れば負担増というような懸念も残るではないかという御趣旨でございますが、私ども、したがって、そのためにはおよそこの展望の中に租税負担率というものを明記すべきではないか。あえて御指摘はございませんでしたが、かつ……
○竹下国務大臣 私は、昭和五十四年に大蔵大臣になりましたときに、外務省に対する予算の考え方は基本的に三つ持つべきものである、一つ、ODA、一つ、定員、一つ、日本人学校、こういうことを教わりました。日本人学校、これはそれなりの計画に沿って、今日軌道は敷かれました。ODAも政府の内部においての計画がございます。定員の問題につきましては、総定員法の枠内で、いま行管長官からもそれぞれ答弁があっておりましたが、まさにいま総理からも農林省というお話もございましたように、総定員の中において米穀検査員の方を外務省でお引き取りになるという話を聞きましたときに、最初は米の検査員様がロンドン、パリで間に合うかとも思……
○竹下国務大臣 民社党のかねておっしゃっておるいわゆる第二交付税構想(仮称)でございましょうが、いわば地方自治の精神にのっとり、その地方の自主的判断によって最も効率的にもろもろの事業が行われるという点については十分理解を示すべき問題であり、検討を引き続いてやるべき課題であります。 ただ、いま例示なさいました公共事業等ということになりますと、河川は河川あるいは道路は道路、それぞれの総合的な角度から判断した長期計画というものが立てられて、その中で優先順位を選択しながら行っていく場合において、国自身がその総額を握っておって執行に移した方がより効率的だという面も、なかんずく公共事業等においてはあるわ……
○竹下国務大臣 総理の定性的と定量的というのは、私は今度の「展望と指針」の底に貫かれておる一つのフィロソフィーではないかというふうに考えております。確かに、後藤さんの御議論を聞いて私なりに参考になりましたのは、言ってみれば、定量的なものがそこに示されたとしても、それは外的要因、内的要因あるいは政策遂行の失敗とか、いろいろな角度から変化していくことは国民全体もある程度許容する問題ではないかというふうな御認識がそこにあるのかなと思って、それは私は一つの見識だと思って承っておりました。 確かに、今度の「展望と指針」を見ますと、七、六、五抜きの四、三、二、一と私は覚えておりますが、六、七%が名目成長……
○竹下国務大臣 いただいた御答申を読んでみましても、いわば効率化、合理化、それにはやはり質的充実ということがうたわれておるわけでございますので、そうした方面に眼を注ぎながら、各政策との調和をとりながら今日まで編成されてきた。なかんずく今度は五十九年度ということになりますと、もとよりその方針を踏まえていくわけでありますが、特に伸び率がおっしゃったようなことになっておりますのは、やはり国際取り決めに基づく負担、これがかなりの比重を占めておるということ、それがまたいわゆる質的向上ということにつながるということであります。
【次の発言】 私もその記事を読んでおりますが、従来、聖域を設けず、きわめて厳し……
○竹下国務大臣 財政再建の手順を示せ、かねて予算審議等の際におきましても、これが御指摘があっておりました。新たなる事象といたしましては、「一九八〇年代経済社会の展望と指針」というものが出たわけであります。したがって、当然のこととして、それを下敷きにいたしますと何らかの展望を示さなきゃいかぬ。それは五十九年度予算を御審議いただく手がかりとして何らかのものは示さなきゃならぬと思っております。 きわめて抽象的に言いますと、臨調で申されておりますように、まずは「増税なき財政再建」ということを理念として堅持することによって、糧道を断ちながら歳出削減に厳しい姿で臨め、こういうことが第一点であろうと思って……
○竹下国務大臣 私が右代表で答弁をいたします。 いま、四十人学級ですね、これは昭和五十五年度予算からでございましたか、四十人学級で、当時の本院筆頭理事、海部俊樹さんが文教制度調査会長として、私と何回もやりました。実際、われわれの時代のように六十人もおったときの方がむしろ粗野の中にもたくましい者が育ったのではないか、いや、その程度であったからいまのようなあなた方しかいないじゃないかとか、いろいろな議論をいたしまして、四十人学級というものをいろいろな知恵をしぼってやりました。 その後、五十六年の国会でありましたか、本院において、私も委員の一人でありましたが、いわゆる財政再建期間中、すなわち五十……
○竹下国務大臣 確かに、先ほど御指摘がありましたように、ちょうど私の年齢が満鉄におりましたり、いろいろおりました。それが輸送力増強の国家的目標、そして終戦後、雇用の場として一番大きな役割りを果たしたのは国鉄と、もう一つは私の所管の税務署であります。だから、税務署も五十歳以上がやたらと多くて、四十歳代が少なくて、三十歳代がまた多いというようないびつな年齢構成になっております。したがって、そういう経過については、ちょうど私がその年齢対象でございますので、世間におればぼちぼち定年というところでございますが、国会議員は比較的平均年齢が高いので、まだ定年になっていないわけでございます。 そういうことを……
○竹下国務大臣 いま御案内のような数字で、少なくともアメリカが当初見込んでおりました三・一%は、前年度が低かっただけに達成されるのじゃないか。四―六に九・七が出ましたときに、さてそれでは七―九がそれに類して続くだろうかというようなことも見ましたが、七―九もあるいは七%とかいうことになりますと、七―九がたしか六%程度でも三・一にはなるのじゃないかということがございましたので、私はこれは達成されるのじゃないかと思っております。その中には、いま堀さんおっしゃいましたように、私自身も一月は、二百二十七円台までになったときに、それはむしろ円高基調の定着のあらわれだぐらいに申しておりました。これは堀さんと……
○竹下国務大臣 責任の所在を明確にするという場合、簑輪さんの責任でもなければ竹下登の責任でもないという意味においては、だれの責任でもないということも言えると思います。が、総体的に考えれば、いわゆる経済構造の変化というものはなかなか予見しがたい問題もございます。それから、いわゆる人員構造の変化、これもまたそうであろうとも思うのであります。しかし、あえて体制側と反体制側という立場に立ては、三十九年以降国鉄が赤字になったとすれば、その間政権を担当しておったのはわれわれでございますから、その責任はわれわれが大いに背負うべきである。これはやはり議会制民主主義における鉄則はそういう感じでもって初めて、改ま……
○竹下国務大臣 ただいまの御指摘をいただきましたように、この法律案、少なくとも出そうということを決めた後、決めるまでの経過は別といたしまして、二つの審議会で答申をいただかなければならぬ。しかし、その審議会が、まず国共審に始まりますならば、これはそもそも審議会のない三公社の関係をどうするか、いきなり制度審にかけるというのも少し荒っぽい、そういうことから国共審の方で三公社の関係者の皆さん方にも、配慮の上では、国共審の委員の方と同じような立場で御発言をいただいたりするような運営の仕方をしようというところまで踏み切っていただいたときに、率直にありがたいことだと思いました。そうして、途中、時に懇談会に切……
○竹下国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十八年分の所得税の臨時特例等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 所得税負担のあり方につきましては、去る十月十七日に政府の税制調査会から所得税・住民税部会報告をいただいたところであります。 政府としては、最近の社会経済情勢等にかんがみ、この際、この報告に盛られた所得税負担のあり方の基本的な方向に即し、昭和五十八年分の所得税につきまして、千五百億円の減税を実施することとし、本法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の内容につきまして、御説明申し上げます。 昭和五十八年分の所得税につきましては、同年……
○竹下国務大臣 まず、減税についての与野党間の協議の過程で、最初各党間の合意がなされ、それに「衆議院議長見解」というものが背景に存在しております。それに基づいて政府としては、七月以来所得税・住民税部会を税制調査会の中で精力的にお開きいただいて、その答申をいただいて今日提出し、御審議いただいておる、こういう経過をたどっております。 それと並行して、各党間の話し合いはたびたび持たれました。それを集約いたしますと、まず一点は、法案は十月下旬に提出する、これが一つであります。二番目には、実施は年内とする、これであります。三番目は、景気浮揚に役立ち得る大幅規模とする、この三つに集約されると思います。 ……
○竹下国務大臣 いわゆるパートタイマーの問題、七十九万円、長い間据え置きになっているのではないか。最近の雇用情勢を見てみましても、いわば御婦人の方で働きたいという意欲をお持ちになっている方は年々ふえております。ただ、問題がございますのは、言ってみれば、いわば勤労者はすべてそれぞれの個別の経済的事情や家庭の事情を有しておりますので、パートタイマーという形で働いている人だけを取り上げて課税最低限を設けるということは、一つには新たなる不公平が生ずるという点はございます。まだ子育てに手のかかる人、あるいはもう子育てをある程度卒業された人、あるいは子供のない人、ある人、いろいろな形態が違います。 した……
○竹下国務大臣 いま大内さんの御指摘であります、額は別として、減税、公共投資、またそれ中小企業の投資減税、実需先行による景気回復、住宅ローン、そして日銀専管事項とはいえ、金融の弾力的運用における公定歩合の引き下げということが、私は理論的に景気に役立つということを否定する考えはありません。 一方、考えてみますと、アメリカの減税のお話もございましたが、それによってまた一方二千億ドルという財政赤字が出てきたというところに、また高金利をもたらしたりして、これに対して諸外国からさまざまな批判を受けておるという段階でもございます。 したがって、おそろえになりましたメニュー一つ一つ、それなりの効果がある……
○竹下国務大臣 昭和五十八年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算につきまして御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入予算額は、五十兆三千七百九十六億三百万円となっております。 このうち主な事項につきまして申し上げますと、租税及び印紙収入は三十二兆三千百五十億円、専売納付金は九千八百七十七億七千九百万円、雑収入は三兆六千四百七億六千万円、公債金は十三兆三千四百五十億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は、十一兆六千五百六十二億五千三百万円となっております。 このうち主な事項につきまして申し上げますと、……
○竹下国務大臣 これは、さきの臨調答申で年金担当大臣をつくるということになりまして、したがって、その年金担当大臣に指名されたのは林厚生大臣でございますので、将来計画を含めてだれが所管かといえば、これは林国務大臣であるというふうに私は理解しております。
【次の発言】 いま森井さんから御議論のあったような点が、二つの審議会でも一番よく出た議論であった、あるいは意見であったと思っております。私どもといたしましては、とにかく全体に占める比率というのは確かに小さいものでございます。だから、大物の本体の問題をしばらくさておいて小物からだけやっていくのはどうか、こういう批判はそれなりに当たっておると思います……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。