このページでは小泉純一郎衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) このたび、私は、皆様方の御支持を得、内閣総理大臣に就任いたしました。想像を超える重圧と緊張の中にありますが、大任を与えてくださった国民並びに議員各位の御支持と御期待にこたえるべく、国政の遂行に全力を傾ける決意であります。(拍手) 戦後、日本は、目覚ましい経済発展を遂げ、生活の水準も飛躍的に上昇しました。資源に恵まれないこの狭い国土で、一億二千七百万人もの国民が、これほど短期間に、ここまで高い生活水準を実現したことは我々の誇りです。 しかし、九〇年代以降、日本経済は長期にわたって低迷し、政治に対する信頼は失われ、社会には閉塞感が充満しています。これまでうまく機……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 鳩山由紀夫議員の御質問にお答えいたします。 初めに、小泉内閣において構造改革ができるのか、その理由のお尋ねであります。 私は、構造改革なくして景気回復はない、あるいは経済の再生はないと言っておりますが、今回の小泉内閣におきましては、改革断行内閣にふさわしい陣容が整ったものと考えております。 また、経済財政政策について、従来の需要追加型の政策から、不良債権処理、競争的な経済システムの構築、国債発行の抑制など、構造改革を重視する政策へとかじ取りを行ってまいります。 他方、教育改革を初めさまざまな分野で、森内閣において改革の道筋がつけられているものも多々ありま……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 中井議員にお答えいたします。 最初に、私の内閣の人事等についてのお尋ねがございました。小泉内閣と森内閣との違いについてもお尋ねがございました。 まず、今までの人事と同じだと思っている人はいないんじゃないでしょうか。党三役にしても組閣人事にしても、大方は、今までの自民党的な組閣の手順、結果、大いに違ったなと思っている方の方が多いんじゃないでしょうか。全然かわりばえしないというのとは私は違うと思います。私なりの特色を出せたと思っております。 そして、具体論がないと言っていますけれども、私自身としては、これほど具体論を盛り込んだ所信表明はないと思っております。私……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 麻生議員にお答えいたします。
緊急経済対策についてでございます。
緊急経済対策は、本格的な景気回復をおくらせている構造問題の根本的な解決に取り組むために決定されたものでありまして、小泉内閣の第一の仕事として、速やかに実行に移すこととしております。
本法案のみならず、既に都市再生本部の立ち上げなど、個々の施策ごとに具体的中身の検討が進んでおり、現在、実施の段階に入りつつあります。引き続き、着実な実施に努めていきたいと思います。
残余の質問は、関係大臣から答弁させます。(拍手)
【次の発言】 原口議員にお答えいたします。
緊急経済対策です。
この緊急経済……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 大石議員にお答えいたします。 我が国の教育の現状及び教育改革、さらには、教育三法は対症療法であり、真の教育改革にはならないのではないかという御指摘とお尋ねでございます。 長年、教育を専門にされてこられた大石議員でありますので、よくおわかりのことだと思いますが、教育論というものは、百人寄れば百人、教育論があると言われるぐらい、いろいろな方が独特の見解を持っていると思いますが、大ざっぱに言って、やはり人間として、現在生きているのは自分一人の力ではない、多くの人に支えられてこの社会に自分は生きているんだという感謝の気持ちを持ちながら、どうやって自分の国に誇りと自信……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 五十嵐議員にお答えいたします。 金融機関がシステムとして個人保証等に依存し過ぎているのではないかとの御指摘であります。 金融機関が融資を行うに当たり、借り手の財務状況等の審査をなおざりにして担保や保証のみに依存することは、不適切であると考えております。したがって、各金融機関においては、不良債権の発生を抑えるためにも、適切な審査、管理体制を確立し、審査精度の向上に努めることが重要であります。しかしながら、借り手の状況によっては、債権保全を図るため個人保証を求めることが有効な場合もあり、個人保証を求めるかどうかについては、個々の経営判断にゆだねられるべきものと考……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) ただいまの御決議に対しまして所信を申し述べます。 九月十一日に米国において発生した同時多発テロは、米国のみならず人類全体に対する極めて卑劣かつ許しがたい攻撃であります。 事件発生後、政府は、テロリズムと闘う米国を強く支持し、必要な協力を惜しまない旨を表明するとともに、テロリズムに対しては断固としてこれに立ち向かっていくとの決意をもって、さまざまな措置を講じてきたところであります。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を体し、テロリズムとの闘いに我が国自身の問題として主体的に取り組むこととし、引き続き国内における対策を強化するとともに、さ……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 鳩山議員にお答えいたします。 同時多発テロ発生時の初動対応と七項目の措置についてのお尋ねであります。 私は、テロ発生後直ちに、被害者に対する救援体制と国内の米国関係施設への警戒警備の強化を指示し、また、深夜ではありましたが、総理大臣声明を発表して、テロを許さない我が国の姿勢を明らかにしたところであり、初動のおくれがあったとの御指摘は当たらないと考えます。 七項目の措置は、米国を初めとする関係諸国と協力しながら、テロリズムとの闘いをみずからの安全確保の問題と認識して主体的に取り組もうという我が国の決意を内外に明示するため、私がみずから発表したものであります。……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 東議員にお答えいたします。 最初に、今回提出される予定のテロ対策法案に関する御質問でございます。 まだ法案が提出されておりませんので、御質問に沿うかどうかわかりませんが、大体次のような趣旨での御質問だと私なりに理解させていただきます。 今回のテロはニューヨーク、アメリカで起こりましたけれども、これは米国に対してのみの攻撃ではない、自由、平和、民主主義を愛する全世界、人類への攻撃であるということから、今、米国のみならず多くの国々が協力してこのテロと対決しなきゃならないということで、その対応をしているわけであります。 そういう状況において、日本としては、憲法……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 昨日未明、米国及び英国は、アフガニスタンにおけるアルカイーダのテロリスト訓練施設及びタリバンの軍事施設に対する攻撃を開始しました。 既に繰り返し表明しているとおり、米国で発生した今回のテロは、米国のみならず、国際社会の自由と平和、民主主義に対する重大な挑戦であり、我が国としては、米国を初め関係諸国と協力しながら、断固たる決意で立ち向かう方針であります。 このため、私は、米国等による今回の行動を強く支持するものであり、昨日は、米国ブッシュ大統領と電話会談を行い、その旨をお伝えしたところであります。 また、中国を訪問した際にも、私は、江沢民主席との会談において……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 石破議員にお答えいたします。 まず、審議促進に対する御協力、激励に感謝申し上げます。 米国及び英国の行動は自衛権の行使ではないかというお尋ねです。 今回の米国及び英国の行動は、国連憲章第五十一条に基づく個別的及び集団的自衛権の行使として安保理に報告がなされております。我が国としても、今般の米英両国による行動は個別的及び集団的自衛権の行使であると考えております。 今回のテロに対する我が国の対応についてのお尋ねであります。 今回のテロ攻撃は、米国のみならず世界人類に対する、自由と平和と民主主義に対する挑戦であり、卑劣な行為だと私ども考えております。この事件……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 私は、十月十九日から二十二日にかけて、中国の上海で開催された第九回アジア太平洋経済協力首脳会議に出席するとともに、その機会を利用して、韓国、オーストラリア、米国、シンガポール、ペルー、ロシア、中国、マレーシア及びインドネシアの九カ国の首脳と個別会談を行ってまいりました。これらの結果について御報告いたします。 今次APEC首脳会議では、首脳間で率直な意見交換を行った結果、以下の主要な成果が達成されました。 第一に、従来、APECにおいては経済問題を中心に協議が行われてきましたが、九月十一日の米国での同時多発テロの重大性にかんがみ、今次首脳会議においては、テロリ……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 仙谷議員にお答えいたします。 まず、国債発行額三十兆円枠についてのお尋ねであります。 今回の補正予算も、安易な国債増発に頼るべきものではないという考えのもとに、三十兆円枠の原則を守りつつ、雇用対策に重点を置くほか、構造改革に資する施策を中心として編成したものであります。現在、この補正予算の速やかな成立をお願いしているところでありまして、二次補正予算の編成は考えておりません。 道路特定財源についてのお尋ねであります。 これは、既に私は、見直すという方針を固めておりまして、いわゆる骨太の方針で見直すことを明らかにしました。これを踏まえ、平成十四年度予算から自……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 上川議員にお答えいたします。 雇用対策全般にわたりまして御質問でございますが、今後の雇用対策推進に対する決意についてのお尋ねでございます。 確かに、現在、完全失業率が過去最高の五・三%になるなど、厳しいものがございますけれども、まだまだ日本には潜在力は強いものがあると思っております。今、政府としては、五年間で五百三十万人の雇用づくりを計画しておりますが、明るい展望を持ちながら、いろいろな御指摘の点につきましても十分配意しながら、今後、この雇用の不安を払拭するよう、全力を傾けてまいりたいと思います。 特に、教育水準の高い国民、勤労意欲の旺盛なる国民、その能力……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 城島議員にお答えいたします。 アフガニスタン復興支援についてのお尋ねであります。 アフガニスタンの包括的な和平と安定のためには、昨年十二月に発足した暫定政権が十分にその役割を果たすとともに、国際社会がアフガニスタンの復興支援に積極的に関与していく必要があります。我が国は、この考えに基づき、二十一日、二十二日に、アフガニスタン復興支援国際会議を開催しました。 また、我が国は、アフガン復興支援のために、向こう二年六カ月の間に五億ドルまでの支援を行い、NGOとも協力しつつ、復興を積極的に支えていく考えであります。 二次補正予算編成に関する私の発言に関するお尋ね……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 小泉内閣に対する支持率が低下し、私の改革への姿勢が後退するのではないかと懸念する声があります。しかし、私の改革への決意は全く揺るぎません。(拍手)引き続き改革に邁進するとの決意を持って、私は、施政方針演説を行います。(拍手) 私は、就任以来、我が国が持続的な経済成長を取り戻すためには、経済・財政、行政、社会の各分野における構造改革を直ちに断行すべきであるとの考えのもと、国政に当たってまいりました。ことしは、構造改革が本番を迎えます。どのように改革を進め、また、国際社会に対していかに責任を果たしていくのか、小泉内閣として国政に当たる基本方針を申し述べます。 昨……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 鳩山議員にお答えいたします。 お互い、高い志を持って改革に邁進したいと思います。 NGOのアフガン復興会議参加問題についてのお尋ねであります。 今回の件につきましては、もともと外務省内の問題であります。それが、国会全体の問題となり、国会を混乱させました。その事態の打開のために行った私の判断であります。 参加不許可は、会議運営の実務を行っていた外務省の判断として行われたものと思います。 なお、議員が役所にいろいろな意見を言うのは自由であります。しかし、どんな意見であろうとも、与党、野党の意見であろうとも、適切なものは取り入れるべきであり、不適切なものは排……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 都築議員にお答えいたします。 小泉改革に反対する自由党は抵抗勢力と考えるかとのお尋ねであります。 政界で、抵抗勢力が一様でないというところが難しいんですよ。あるときは、抵抗勢力が協力勢力になる。あるときは、協力勢力が抵抗勢力になる。私は、抵抗勢力も協力勢力だ、敵も味方であると思いながら改革を進めていきたいと思っております。(拍手) 自由党は小泉改革に反対する抵抗勢力かと御質問でありますが、反対する場合は抵抗勢力であり、協力してくれる場合は協力勢力だと考えております。 昭和天皇の御製を引用したことについての御質問でございます。 昭和二十一年正月、まだ敗戦……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 特殊法人改革に対する政府の基本方針についての御質問でございます。 特殊法人改革については、昨年、道路四公団の民営化や都市基盤整備公団、住宅金融公庫、石油公団の廃止等、踏み込んだ内容の特殊法人等整理合理化計画を策定いたしました。 特に道路関係四公団については、これらにかわる新たな組織及び採算性の確保について一体として検討し、その具体的内容を今年中にまとめることとしております。その検討を行うための第三者機関を設置する法案を今回提出したわけでありますが、十分御審議いただいた上で速やかな成立を期待しております。 その他の法人も、平成十四年度から事業見直しについて講……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 宮澤議員にお答えいたします。 今般の医療制度改革の全体像、基本的考え方についてのお尋ねであります。 平成九年以降、薬価や診療報酬、医療提供体制、高齢者の患者負担などの改革を着実に進めてまいりましたが、医療を取り巻く環境が大きく変化するとともに、保険財政が厳しい状況となる中で、持続可能な制度としていくためには、さらなる改革が待ったなしとなっております。 このため、今般の医療制度改革においては、まず、健康づくりや疾病予防の推進を図るとともに、医療に関する情報の開示を進めるなど、質の高い医療サービスが効率的に提供される仕組みへと見直すこととしております。 また……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 山本議員にお答えいたします。 個人情報の保護に関する法律案のねらい及び意義についてでございます。 この法案は、IT化が進展し、個人情報がITにより処理されている状況下において、個人情報を利用する有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的としております。 我が国は、官民一体となって世界最高水準のIT国家を目指しているところでありますが、本法案は、プライバシー等の侵害を防止し、国民生活を守るための不可欠な基盤であります。 法案と報道、表現の自由についてでございます。 この法案は、報道、表現の自由を侵害するものでは全くありません。 すなわち、メ……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 菱田議員にお答えいたします。 法案の必要性、国民の権利との関係、地方自治との関係についてのお尋ねであります。 今回提出した三法案は、武力攻撃事態という国及び国民の安全にとって最も緊急かつ重大な事態への対処を中心に、国全体としての基本的な危機管理体制の整備を図るものであります。かかる法制の整備は、長年の課題であり、国家存立の基本として行われていなければならなかったものであります。 また、憲法に定める国民の自由と権利の尊重を基本理念として明記しており、武力攻撃事態への対処においても、この基本理念にのっとって行うこととしております。 法案では、地方自治の趣旨を……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 茂木議員にお答えいたします。 瀋陽総領事館事件についての基本認識に関してであります。 中国側の武装警察が、我が方の同意なく我が方総領事館に侵入したこと、最終的に関係者全員を中国側公安部門へ連行したことは、国際法及び人道上の観点から、極めて問題であり、非常に遺憾であると考えています。 我が国としては、国際法上及び人道上の観点から、冷静に毅然として対処しつつ、中国側との協議を通じ、本問題の早期解決に向けて全力を尽くしていく考えであります。 五人の安全と身柄の確保を含めた今後の政府の対応についてであります。 我が国としては、中国側に対し、五人の関係者の引き渡……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 八代議員にお答えいたします。 公社化の基本的考えについてでございます。 私自身、郵政民営化論者でありますが、郵便局をなくせとは一度も言ったことはありません。郵政公社化は、全国公平なサービスを提供する郵政事業の意義は確保しつつ、その実施主体を国から公社に移行させるとともに、郵便事業に全面的な民間参入を図るものであります。 したがって、公社化後においても、公社と民間が競いつつ、全国のネットワークを維持活用して、地域社会の発展及び国民利用者の利益の増進に貢献すべきものと考えております。 第三種、第四種郵便物についてでございます。 今回の郵便事業への民間参入の……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 私は、就任以来、内政にあっては「聖域なき構造改革」を断行し、外交においては国際協調を基本に主体的な役割を果たす、との揺るぎない姿勢を貫いてまいりました。この一年半、厳しい状況の中でしたが、自由民主党、公明党、保守党三党による連立政権の強固な基盤に立って、政策の実現に努めてまいりました。 先般、構造改革をより一層進めるため、内閣改造を行いました。新しい体制のもと、改革なくして成長なしとの小泉内閣の路線を確固たる軌道に乗せてまいります。 去る九月十七日、私は、日本の総理大臣として初めて北朝鮮を訪れ、金正日国防委員長と会談を行いました。金委員長の発言は、拉致問題へ……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 鳩山議員にお答えいたします。 日本経済低迷の原因、中小企業経営者の涙に関するお尋ねがございました。 私は、今日の経済の低迷というものは、これまでうまく機能してきた経済社会システム等、これが時代の流れに対応できなくなっている、そこに根本の原因があると考えております。こうした状況を打破するためにこそ、私は、構造改革が必要だ、改革なくして成長なしと。いろいろな、今まで手をつけられなかったような構造問題に踏み込んで取り組んでいるところでございます。 こういう経済低迷の原因が私の構造改革路線にあるというのは、それは私は誤解だと思っております。むしろ、今までそのような……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 藤井議員にお答えいたします。 最初に、日本経済が厳しさを増している理由は緊縮財政をとっている小泉内閣の経済政策の失敗に起因しているという御指摘がありました。 国債三十兆円発行しておりますが、税収が五十兆円もないのに三十兆円国債発行しているこの状況を、緊縮財政をとっているという御批判こそ、私は間違っているんではないかと思っております。 各国どこでも財政状況に苦しんでおります。EUについても、ユーロに参加するためには特別の財政規律を設けております。そのユーロの基準に合致するために、入ろうとしている国は、または入っている国も、必死に、どうやってサービスに負担する……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 山本議員にお答えいたします。 デフレ解消のため、需要刺激策など、新たな不良債権が発生しない方に力を入れるべきではないかとのお尋ねであります。 不良債権処理の加速は、金融機関の収益力の改善や貸出先企業の経営資源の有効利用などを通じて、新たな成長分野への資金や資源の移動を促すことにつながるものであり、他の分野の改革とあわせて実施することにより、デフレの克服、日本経済の再生に資するものと認識しております。 今般取りまとめました、改革加速のための総合対応策におきましては、不良債権処理の加速のみならず、経済社会の活性化のための税制改革、さらには証券・不動産市場の活性……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 木下議員にお答えいたします。 デフレ対策についてでございます。 今般取りまとめた、改革加速のための総合対応策においては、不良債権処理の加速を含む金融・産業の再生策に加え、経済社会の活性化のための税制改革、資産デフレの克服にも寄与する証券・不動産市場の活性化、民間投資・消費を誘発する都市再生、潜在需要を喚起する規制改革など、構造改革の加速策を講ずることとしており、あわせて、雇用・中小企業のセーフティーネット策にも万全を期すこととしております。 今後、これらの施策を具体化し、デフレを克服しながら民間需要主導の持続的な経済成長を実現してまいりたいと思います。 ……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 石井議員にお答えいたします。 まず、補正予算についてでございます。 十四年度補正予算におきましては、日本経済の再生に向けて、構造改革の加速にあわせて緊急に措置することが必要な施策及びデフレ抑制に直接的に資する施策として、国費ベースで、雇用・中小企業等のセーフティーネットの構築に一兆五千億円、構造改革推進型の公共投資に一兆五千億円の予算措置を講ずることとしております。 雇用対策については、不良債権の処理の加速に伴う雇用への影響にも十分対応できるよう、雇用対策費として約五千億円を計上しているほか、新規雇用機会の創出等に資する創業支援のための施策を盛り込むなど、……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 天皇陛下におかれましては、御病気御療養中であります。陛下の一日も早い御快癒を、国民とともに心からお祈り申し上げます。(拍手) 内閣総理大臣として、今、私に与えられた職責は、我が国の経済と社会の再生です。小泉内閣として、「聖域なき構造改革」を推進するとの考えのもと、今後の国政に当たる基本方針を申し述べ、国民の皆様の御理解と御協力を得たいと思います。 日本経済は、世界的規模での社会経済変動の中、単なる景気循環ではなく、複合的な構造要因による停滞に直面しています。不良債権や財政赤字など負の遺産を抱え、戦後経験したことのないデフレ状態が継続し、経済活動と国民生活に大……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 岡田民主党幹事長にお答えいたします。 私の経済政策の結果責任についてでございます。 御指摘のとおり、雇用情勢は厳しく、自殺の増加といった事態についても、まことに痛ましいものと認識しておりますが、日本経済は、世界的規模での社会経済変動の中、単なる景気循環ではなく、複合的な構造要因による景気低迷に直面しているものと考えております。また、不良債権や財政赤字など、負の遺産を抱え、世界的な株価低迷の中で、戦後経験したことのないデフレ状況が継続しているなど、想定以上に厳しい内外経済環境が生じていると思います。 小泉内閣は、大胆な構造改革を進め、二十一世紀にふさわしい仕……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 小沢自由党党首にお答えいたします。 私並びに小泉内閣の進める構造改革に対しまして御意見並びに御批判を賜りまして、まことにありがとうございます。せっかくの機会でありますので、若干、私の考えを述べたいと思います。 小泉内閣の構造改革が目指すものは、簡素で効率的な質の高い政府のもとに、自助自律の精神で、国民一人一人や企業、地域が持っている大きな潜在力を自由に発揮できる、活力ある民間と個性ある地方が中心となった豊かな社会の実現です。この点については、小沢党首の言われた点と共有する面が多々あると思います。民間にできることは民間に、地方にできることは地方にゆだねるという……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 小沢議員にお答えいたします。 大恐慌時代の経験を踏まえたデフレ不況へのあるべき対応策についてでございます。 竹森氏の著書を全部は読んでおりませんが、要点は承知しております。 確かに、デフレは、実質債務負担の増加や企業収益の圧迫などを通じ、民間需要や雇用などに悪影響を及ぼすものであり、日本経済再生のためには乗り越えなければならない課題であります。 しかしながら、大恐慌当時と現在では、世界的な政策協調の枠組みや、社会保障などのセーフティーネットの整備状況、物価下落等の規模などの点で、大きく異なっております。また、現在、我が国には、高い技術力、豊富な個人資産な……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 栗原議員にお答えいたします。 長期計画の一本化の趣旨についてでございます。 新たに作成する社会資本整備重点計画は、従来の事業分野別の緊急措置法に基づく長期計画を見直し、横断的な重点目標を設定することで、事業間連携の強化を図るとともに、計画内容を事業費ではなく達成される成果へと転換を図るものであります。 また、地域住民の理解の確保、コスト縮減、入札契約の改善といった事業横断的な公共事業改革の取り組みを記載することなどにより、社会資本整備事業を実体的にも一本化し、国民のための計画へ改革を行うものと考えております。 物流・人流基盤の整備についてお尋ねです。 ……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) イラク問題についての政府の基本的な考え方を明らかにし、皆様の御理解と御協力を得たいと思います。(拍手) 数時間前、米国を初めとする国々は、イラクが国際社会の平和と安全に与えている脅威を取り除くための最後の手段として、イラクに対する武力行使を開始しました。 イラクは、昨年十一月に全会一致で採択された国連安保理決議一四四一によって、国際社会から、大量破壊兵器を廃棄するための最後の機会を与えられました。私は、イラクへの総理特使の派遣を含め、イラクが直ちに国連査察団に対して無条件かつ積極的に協力することによって平和への道を選ぶよう、繰り返し呼びかけてきました。国際社……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 今野議員にお答えいたします。 実効性の担保、自己情報コントロール権、表現の自由の担保の必要性についてでございます。 政府案においては、自己情報コントロール権を権利としては明記しておりませんが、事業者による個人情報の取り扱いに対する本人の関与を重要な仕組みと位置づけ、開示、訂正、利用停止、第三者提供に当たっての本人同意などについて明確に規定し、個人の権利利益を実効的に保護しております。 また、個人の権利利益の保護と表現の自由を含む個人情報の有用性についてバランスをとる旨を明確にしているところであります。 しかし、自己情報コントロール権については、その内容、……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 城島議員にお答えいたします。 雇用情勢に対する認識及び見通しについてでございます。 現下の雇用情勢については、完全失業率が高水準で推移するなど、引き続き厳しい状況にあるものと認識しております。一方、新規求人はここのところ増加しており、この背景には雇用のミスマッチがあるものと考えられます。 日本経済は構造改革の途上にあり、雇用環境については、当面、厳しい状況が継続することは避けられないと考えておりますが、政府としては、さまざまなサービス分野において規制改革を進めるなどにより、いわゆる五百三十万人雇用創出を目指して新規雇用の創出を図るとともに、平成十四年度補正……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 私は、五月二十九日から六月四日まで、サンクトペテルブルク建都三百周年記念行事及び主要国首脳会議に出席するため、ロシアのサンクトペテルブルク及びフランスのエビアンを訪問しました。 日ロ首脳会談では、平和条約締結問題、エネルギー分野での協力等、幅広い問題について協議を行い、本年一月の私の訪ロの際に合意した日ロ行動計画を今後とも着実に実施していくことが重要であるとの認識で一致しました。 胡錦濤国家主席との日中首脳会談では、本年が日中平和友好条約締結二十五周年であることも踏まえ、両国間の幅広い交流・協力を一層推進していくことを確認し、北朝鮮問題について互いに協力して……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 中川議員にお答えいたします。 米国に対し国連主導の枠組み構築を目指すことを主張していくべきではないかとのお尋ねでございました。 米国は国際社会の諸問題につき同盟国、友好国等と協議しており、一国主義との御指摘は当たらないと思います。日米両国は、さきの日米首脳会談でも、世界の問題を世界の国々と協調しながら解決していく原動力としての世界の中の日米同盟、これを強化することで一致しております。 イラク問題に関しても、米国は、関連安保理決議の採択のための努力、イラク復興支援に関する国際会議の提唱等、国際協調に尽力しております。 今回の自衛隊の派遣と国会延長についてで……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 演説に先立ち、一言申し上げます。 本日早朝、釧路沖を震源とする強い地震が発生しました。被害に遭われた方々に対して、心からお見舞い申し上げます。政府としては、今後とも、地震等の災害への対策に万全を期してまいります。 私は、就任以来、構造改革なくして日本の再生と発展はないとの信念のもと、改革を進めてまいりました。 この間、国民には、今の痛みに耐えて明日をよくし、変化を恐れず新しい時代に挑戦しようと呼びかけてまいりました。改革の痛みに直面しながらも、多くの国民の努力によって、日本再生に向けた改革にようやく芽が出てまいりました。 民間にできることは民間に、地方に……
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 菅議員にお答えいたします。 まず、総裁再選に対する祝意をいただきまして、ありがとうございます。 郵政事業と道路公団の民営化が実現できるかというお尋ねでございます。 私は、郵政事業の民営化というのは、これからの官業の構造改革の本丸だと位置づけてまいりました。今回、私の総裁選挙の公約にも、郵政三事業民営化を、具体的に年限を明示して、十九年に民営化するという公約を盛り込んでおります。 党内には、もちろん、今まで反対がおりました。しかし、それをあえて総裁選の公約に掲げてやってきたわけであります。これを実現するというのが、自民党が真に改革推進政党になったかどうかの……
○小泉内閣総理大臣 私は、自民党総裁選挙で、候補者として麻生政調会長と討論番組に幾つか出ました。その際に、自民党を変える、日本を変えるということで、多くの国民にも訴えてきたわけであります。自民党が変われば日本も変わるんだという気持ちでやってまいりました。 私は、長年自民党に籍を置いておりまして、自民党議員として最近感じていることは、私が当選一回、二回のころは、二十数年前ですけれども、どの政党にも属していない人に一番自民党というのは好感を持たれていたのです。自民党党員でもない、自民党支持団体でもない、どの政党にも属したくない、いわゆる無党派層と言われる人に最も好感度が高かったのが自民党だったの……
○小泉内閣総理大臣 まだいつ会談が実現するか決まっておりませんが、サミット前には、できたら直接話し合いの機会を持ちたいとは思っております。 その中で私が第一にお話ししたいことは、戦後の平和と発展は日米友好関係の基礎に成り立っている、今後とも日米安保条約を堅持して、この日米安保条約が有効に機能し、日米協力が緊密であればあるほど、隣国を初め各国との協力関係が発展できるのではないか、日本の国益を考えた場合、日米友好関係こそ最も大事な外交関係である。一部には、日米関係が多少損なわれても、ほかの関係国との協力関係を深めていけばいいのではないかという議論がごく一部にありますが、私はそういうことは断じて考……
○小泉内閣総理大臣 原子力に対する安全性、そして必要性、そういうはざまに揺れた結果ではないかなと思っています。
国としても、また事業者としても、原子力エネルギーに対する理解をどう国民に求めていくか、より一層の努力が必要だと思っております。
【次の発言】 私は、この判決が出てから、当初から、法務省、厚生労働省初め関係者とよく協議の上、適切な判断をしたいと言っておりました。そういうことから、あのような決定になったわけでございますが、今後、このハンセン病問題に対して早期かつ全面的な解決を図るためにも、国会等の御協力をぜひともお願いしたいと思います。
○小泉内閣総理大臣 今回の米国におけるテロ行為に対しましては、米国民のみならず、全世界の方々が、この卑劣な、残虐な殺人行為、破壊行為に対して強い憤りを覚えていると思います。 私も、既に、日本政府を代表して、ブッシュ・アメリカ大統領に対しまして、これは米国に対する攻撃のみならず、自由と平和を愛する全世界にとっての大きな脅威である、テロリズムに屈しない米国の姿勢を強く支持するということをいち早く政府声明として発出し、また、昨日のブッシュ大統領との電話会談においても伝えました。 これからどういう事態になっていくか、予測のつきにくい状況ではございますが、我々も、このテロリズムに対して世界各国と協調……
○小泉内閣総理大臣 今回のテロは、まさにアメリカのニューヨーク、ワシントン等で発生しましたが、これはアメリカに対する攻撃にとどまらないで、世界人類に対する卑劣な攻撃だという認識は、今やほとんど世界各国で共通していると思います。 日本も、これは人ごとではない、アメリカに対する攻撃だけれども、日本も主体的に米国を支援し、世界各国と協調して、このテロ撲滅、防止のために、できる限りの支援協力態勢をとることが日本政府の責任であろうということで、今、今回の法案も御審議いただいているわけであります。 このような今までの想像を超えるようなテロ行為に対しては、アメリカはもちろん、今までの政党の争いを超越して……
○小泉内閣総理大臣 今回のテロ行為とウサマ・ビンラーデン率いるアルカーイダとの関係につき、昨日の審議の際にさらに御説明する旨申し上げたので、以下のとおり御報告する。 一、政府は、日米首脳会談におけるブッシュ大統領の私への説明を初め、米国との累次の情報交換において説得力のある説明を受けている。その詳細を明らかにすることは、事柄の性質上、また、米国との信頼関係の観点からできないが、これまで米国政府首脳は、次のような発言を行っている。 (一)九月二十日、ブッシュ大統領は、「我々がこれまでに集めた証拠のすべてが、アルカーイダとして知られている漠然と連携しているテロリスト組織の集団の関与を指し示し……
○小泉内閣総理大臣 お話しのとおり、このテロに対する対応措置、これについて、日本としても、アメリカに対する攻撃のみならず、人類全体に対する卑劣な攻撃である、また、自由、平和、民主主義に対する攻撃であるというふうに受けとめまして、これは人ごとではない、今お話しのように全世界が結束してこのテロに立ち向かわなきゃならないという観点から、日本としても積極的に、また主体的にアメリカ初め各国と協力していこうという考え方からこの新法を国会で今御審議いただいているわけでございます。 無実の、全く無関係な市民を巻き込んで平然としているこのテロリストの存在というものは、まさに現代の市民にとって、また現在社会に生……
○小泉内閣総理大臣 今回の米国で発生したテロに対しましては、これはアメリカ自身への攻撃にとどまらないで、全世界に大きな衝撃を与え、多くの国々も、これは米国に対する攻撃だけではない、みずからの国に対してもいずれ起こっても不思議ではない、また自由と平和と民主主義に対する卑劣な暴虐行為であるという、強いテロ行為に対する憤りを共有していると思います。 我が国においても多くの犠牲者を出し、八十カ国に及ぶような人々があのテロ攻撃によって犠牲になった。現在でも五千人以上の方々が依然として行方不明。こういうことを考えますと、これは米国だけの問題ではないというのは、今や日本国民も世界の多くの国民も人ごとではな……
○小泉内閣総理大臣 今の仙谷委員のお話をずっと聞いておりますと、なかなか両論があって難しい状況はよくわかってくると思うんです。 不良債権、このままじゃちっとも進まないぞ、何とかしろという一方では声がある。市場機能がよく働いていない、その市場機能をうまく働かせるのが政府の役割じゃないか、もうちょっと行政介入したらどうか、税金投入したらどうかという一方の議論。そうではなくて、やはり原則、市場経済に任せてやれと。そうするとちっとも進まない。 今のRCCにしても、そんな買いたたくんだったら売り手が出ないよ、何とかしろということで、もうちょっと買い取れるような弾力性、一つ一つ債権を見るよりも、かなり……
○小泉内閣総理大臣 現下の経済情勢は厳しいものがありますけれども、もう破綻に向かっているとか、そう余り悲観的になる必要はないんじゃないかと私は思っております。 各国、状況を見ますと、それぞれ難しい問題を抱えておりまして、そういう状況を見ますと、日本というのはまだまだ成長の潜在力は強い。幾度か危機を克服してきましたし、今回も、いろいろな難問を抱えながらも、いわば新しく大きな転換期に向かって成長するための、一つの産みの苦しみを味わっているというふうにとらえた方がいいのではないか。 まず、成長するために、伸びるためには縮むことも必要だ、そういう言葉もあります。改革しないで成長するにこしたことはな……
○小泉内閣総理大臣 負の遺産を払拭するには時間がかかりますよ。半年や一年ではできないと思います。私が政権を担当してから約半年、まさに負の遺産を払拭しなきゃならない、そういう使命を背負って私は総理大臣の職責を担ったと自覚しております。 構造改革が不十分だった、税金むだ遣い構造、民間ができてもいいところを役所がやっている、こういう今までの日本経済の特色というものがプラスに働かなくなってきた、むしろマイナスになってきた、そこを今直そうとしているのが我々の仕事であります。そして、むしろ、今までの負の遺産を払拭しようとすることに対して、また既得権を打ち壊そうとすることにおいて、政党も政治家も情熱が足り……
○小泉内閣総理大臣 激励をいただきましてありがとうございます。 私は、就任一年たちまして、総理就任時、また総裁選当時の私の改革なくして成長なしの路線が順調に進んでいると思っております。手順を経て、多くの皆さんが、当初は反対であったものも協力をいただきながら、時間をかけてようやく改革路線が実現の方向に向かっております。 具体的に言えば、道路公団の民営化にしても、特殊法人に対する財政支出一兆円削減にしても、あるいは医療改革にしても、これから始めようとしております規制緩和の一環であります郵便事業における民間参入にしても、いずれにしても、最初からこんなことできるわけないと思われたことばかりだと思い……
○小泉内閣総理大臣 社会保障制度というのは、国民生活の安定を図る上で最も重要な制度だと思っております。特に、我が国の社会保障制度の基本であります医療、年金、介護、この制度というのは、戦後、多くの国民、政治家、皆さんの努力によりまして、先進諸国に引けをとらない制度として発展、定着してきたと思います。 こういう中で、我が国としても、急速な高齢少子社会が進む中で、この制度を支えるためにはどうしたらいいか、特に社会保障制度というのは、給付を受ける側とその給付を支える負担、この調整が大変大事だと思っております。国民がどの程度の給付を受けたいと思っているか、また、その給付を支える負担というのはどの程度に……
○小泉内閣総理大臣 日ごろの選手諸君の練習の成果が見事に実ったと思います。
【次の発言】 まずは郵政公社にするための法案でございます。
【次の発言】 民間企業が参入できるような法案にするということであります。
【次の発言】 税金ということを考えますと、これは、はっきり言えば税金を投入しているとも言えるんですよ。なぜかといったら、郵便貯金とか簡保特会を集めたお金、財政投融資制度という制度から各特殊法人に回っているわけですね。そして、今特殊法人がどれだけの債務を抱えているんですか。これは国民に回しているんでしょう。結果的にだれが負担するんですか、郵便貯金、この債務、赤字。郵便貯金、預けた人に負担を……
○小泉内閣総理大臣 ようやくここまで来たなというのが率直な感想ですね。よく、与野党ともに言い出せなかった、どの政党も提案できなかった郵便事業の民間参入法案、まず郵便事業に民間参入を可能にするような法案が、自民党初め与党の賛成、また野党の皆さんの審議への協力という形で、こうして成立に向けて多くの方々が御努力いただいたということに対して感謝をしております。 これからいろいろな改革をしていかなくてはなりませんが、今回の、民間にできることはできるだけ民間にゆだねよう、そういう意味において、なかなか多くの皆さんの反対、抵抗があった法案も、賛成者もたくさん出てまいりましたし、多くの世論も、むしろこの法案……
○小泉内閣総理大臣 この民営化の推進委員会におきましては、特殊法人等整理合理化計画において、新たな組織は民営化を前提とする、国費を投入しない、そういう基本方針のもとに第三者機関において具体的な内容を検討する、そういうことでありまして、民営化の推進によって、コスト意識、採算重視、そして、いかにその道路が必要か、必要性、むだな道路はつくらない、必要な道路をつくる、そういうことがこれからの国土の計画においてもあるいは税金の有効な使途においても必要だと思いまして、私は、道路公団の民営化につきましては、独断専行を排すために第三者機関において検討していただきたいと。 今言いました前提に従って、しっかりと……
○小泉内閣総理大臣 私は、修正を指示したということは言っておりません。よく検討するように、いい意見については謙虚に耳を傾けるべきだなと。というのは、私は本来、報道、言論の自由と個人情報、プライバシー、両立できると思っております。そういう点についてなかなか理解されていない向きもあるものですから、読売新聞の試案については、報道の自由と個人情報、プライバシー、両立させるべきだという点を重視しております。そういう点についてよく勉強する必要があるんじゃないか、国民の理解を求めるためにも、いい意見には謙虚に耳を傾けて、答弁等よく考えてもらいたいという意味において検討、勉強を指示いたしましたけれども、修正し……
○小泉内閣総理大臣 武力攻撃を想定するということは、国民にとって非常に、できれば避けたい事態だと思います。しかし、いついかなるときに国家の緊急事態が発生するかわからない。そういう事態に対して、起こってからどうやろうかと対策を練るのではなく、ふだんからいわゆる一朝事がある場合に対して、いわゆる有事に対して、冷静に考え、しかるべき対応をとるということは、政治の要諦であり、国家として最も必要な仕事ではないかと思っております。 今回、そういう緊急事態に対して、多くの国民の理解を得つつ、国会議員の皆さんから十分な議論をいただき、どのような態勢をとったらいいかということで、今回この法案を提出して御審議を……
○小泉内閣総理大臣 私はごく当然のことを言っているつもりであります。どこの国についても言うべきことは言う、これを貫き通しております。
【次の発言】 言うべきことを言うというのは当然なのであって、新聞で報道するかどうかというのは別問題ですよ。私の発言が常に正しく全部が報道されているとは限りません。あるいは一部だけ報道される場合もあります。それはまあ仕方ないんですが。
例えば、今お話しになりました悪の枢軸発言にしても、ブッシュ大統領が日本に来られたときも、この北朝鮮に対する問題、話し合いをいたしました。ブッシュ大統領は、話し合いの道は大きくあけてある、私も、韓国の金大中大統領の太陽政策を日本とし……
○小泉内閣総理大臣 これほど盛り上がったサッカー大会、私、初めてです。本当に勝ててよかったな、国民が老いも若きも一体となって日本選手を応援する、やはりスポーツはいいなと実感しました。
この日韓共催のアジア初めてのサッカー大会、ぜひとも成功させたいと思っております。
【次の発言】 我が国の非核三原則、これを堅持していくということに、小泉内閣、全く変わりありません。
【次の発言】 憲法改正の議論と私は非核三原則堅持ということは別問題だと思っております。憲法改正の議論は大いにしていただきたい、しかし、この憲法改正議論と非核三原則とは全く関係ないと思っております。
○小泉内閣総理大臣 この防衛庁のリストの問題につきましては、できるだけわかりやすく国民に説明すべきだという指示をしていたわけでありまして、そういう中において無用の混乱を来したということは大変残念であると思います。
いろいろな御批判を真剣に受けとめて、今後、このような混乱、不安を与えないように信頼回復すべき、しっかりした対応をとってもらいたいと思っております。
【次の発言】 概略を説明を受けまして、これをわかりやすく説明しなさいと指示いたしました。
【次の発言】 私はそこまで、何ページのものを出せ、どれを出せという、そういう細かい指示は出しておりません。
○小泉内閣総理大臣 経済の情勢は依然として厳しい状況が続いていると思います。失業者数、失業率も高いですし、株価も下がっております。また、円安の動きも注視しなくてはならない。いずれにしても、経済の状況は今後とも当分厳しい状態が続いていくと見なきゃならない。 そういう中にありましても、新たな産業に向かっていこうという動きも見られる。こういう新しい時代に向けて、今までの手法が通ずるとも思えないということで、できるだけ新しい時代に即応した体制をとるということから構造改革に着手しているわけでございますが、国民の貴重な税金が生産的な方向に向かうように、またむだ遣いを省くような方向に持っていく必要もあるし……
○小泉内閣総理大臣 鈴木議員が、いろいろな外国の要人の方が見えると、忙しい合間を縫ってよく話し合いをしたり、食事をごちそうしたり、丁寧に日本と外国との関係の間を持たれているということ、それは結構なことだと思います。外務省の役人ができないことを、国会議員として、少しでもいろいろな国との友好関係を結びたいという気持ちでやっておられるのだと思います。しかし、そのことと、そういう熱心に外国の要人と会っているということと、だからその議員の言うことを聞かなきゃならないということとは全く別の問題だと私は思っております。 ほかの国会議員ができないような外交の仕事を熱心にされているということは、別に非難するこ……
○小泉内閣総理大臣 まず最初に来るのが行政改革なんですよ。そこを誤解してもらっちゃ困る。行財政改革で一体で入れますけれども、その中に当然財政構造改革が入っているけれども、まず手をつけているのが行政構造改革。政府機関がやらないでいい仕事、かなりあるんじゃないか、行政の面で税金を使わなくてもいい部分もあるんじゃないかということが先なんです。その中で、財政の中でも配分を見直していこうと。現に財政支出は減らしていないんですから。 三十兆円枠を取っ払え、取っ払えという中で、やはり、六百九十兆円も債務がある中で、国債をこれ以上増発して果たして景気にいい効果を及ぼすんだろうか、むしろマイナスの副作用も考え……
○小泉内閣総理大臣 いろいろな選挙制度においては、いい点、悪い点、長所、短所あると思います。 私は、中選挙区だから自民党一党政権が続くとも思っていません。現に、中選挙区の場合で自由民主党が過半数を割ったことがあるのですけれども、野党が団結すれば反自民政権もできたのです。だから、中選挙区だから自民党が永久政権だとは限らない。小選挙区におきましても、これまた永久に一つの政党が単独政権になるとも思っていない。イギリスでもアメリカでも、単純小選挙区制だけれども政権交代があります。 今行われております小選挙区比例代表並立制、衆議院の場合も、私がおかしいと思っているのは、小選挙区で落選した候補が何で比……
○小泉内閣総理大臣 アフガン復興支援等につきましても、政府のできないことでNGOでできることもあると思います。
今後、アフガン復興支援のみならず、発展途上国に対する援助、支援活動におきましても、NGO自身の今までの経験、そして経験から得られたいろいろな知識の集積もあると思います。そういう点を踏まえまして、政府としても、NGOとの連携協力を密にしまして、日本政府としてできる限り発展途上国の支援、協力に向けてふさわしい活動をしていきたいと思っております。
【次の発言】 直接、演説では麻薬対策等については触れておりませんでしたけれども、当然、アフガンにおきましても、麻薬というのがいわゆる金になると……
○小泉内閣総理大臣 ただいま坂口大臣からの答弁がありましたように、和解案をよく検討していただきまして、関係省庁で協議し、適切な対応をしていかなきゃいけないと思っております。
【次の発言】 給付と負担に限ってというお話ですが、社会保障制度の中核をなす医療保険制度、国民皆保険制度をこれからも維持、効率的に発展、運営していかなきゃならないという観点から考えますと、給付と負担という問題は避けて通れない問題だと思っております。
特に、これから高齢者がどんどんふえていく中で、若い世代が減ってまいります。医療保険制度を支える負担というのは、税金と保険料、患者さん、この三つの組み合わせしか基本的にはないんで……
○小泉内閣総理大臣 ことしは日韓共催のワールドカップが行われますが、先日も私は、このワールドカップサッカー大会を、サッカーだけ見に行くよということで終わらせてはもったいない、この機会を活用してできるだけ各地を回ってもらうようなことを考えた方がいいのじゃないかということで、担当省庁以外に、全省庁が協力して、日本にサッカーを見に来ていただく外国の方々に各地を回っていただけるようなことを考えてみたらどうかということで、今それぞれ鋭意知恵を絞っているところであります。 さらに、日中国交三十周年を受けまして、それぞれ交流事業が盛んに計画されております。今委員お話しのように、アメリカも、ニューヨークとハ……
○小泉内閣総理大臣 今回のいろいろな外務省の問題につきましては、当委員会で取り上げられました案件に対しましては、できるだけ早く調査するようにということで、先日、十日以内に調査結果を出したらどうかという指示を出しました。今回、それにのっとりまして、外務省が、昨日調査結果を当委員会に提示したわけでありますので、今後この調査結果を外務省改革に参考にするように鋭意指示しているところでございます。 また、証人喚問につきましては、当委員会で決定されたことであります。証人の意見をよく聞き、また委員としてよくただして、外務省改革に生かしていただければ幸いであると思っております。
○小泉内閣総理大臣 デフレ対策としてまず一番有効なのは、年度内予算成立、早期執行、そして今、第二次補正予算そして本予算、切れ目なく執行する、これが一番重要だと思っております。
【次の発言】 第二次補正予算が現在執行されております。需要喚起策として来年度本予算ほど需要喚起策はないんです。四月に執行する、これにまさる需要喚起策はない。御理解いただきたいと思います。
【次の発言】 今議論を聞いておりますと、上田議員の疑問はもっともだと思います。この支援委員会に対する過去の経緯、そして現状、将来のあり方、これはよく調査して再検討する必要があると思います。
○小泉内閣総理大臣 日本側としては、不可侵権を中国側が侵しているという立場に変更はありません、変わりません。だからこそ中国に抗議をしているのであって、早期解決、そして五名の身柄の引き渡し等を要求しているわけでございます。
そういう点については、中国側と見解を異にしておりますが、現時点におきましては、連行された五名の人道上の要請も踏まえ、早期解決に向けて全力を尽くしているところでございます。
【次の発言】 今いろいろ交渉をしているさなかでありますので、どうしているということをつまびらかにするのは、相手側の立場もありまして、言うのは差し控えさせていただきますが、日本の主張と中国の主張が食い違って……
○小泉内閣総理大臣 十五年度予算についての国債発行枠、これについて、私は大胆かつ柔軟に考えていきたいと思っております。十四年度においては、三十兆円の枠を守るためにいろいろな努力をいたしました。十五年度においては、一般歳出を実質的に前年度以下に抑えよう、そのための徹底的な歳出の見直しを始めようということでありますし、なおかつ十五年度には税制改革、これを経済活性化につなげたいと思っております。 そういう面から見て、私は、十四年度と同じというわけにはいかないと思っておりますので、経済情勢をにらみながら、いかにもろもろの改革、規制緩和を経済活性化につなげるか、こういう面から大胆かつ柔軟な姿勢で臨みた……
○小泉内閣総理大臣 私は、今回の税改正におきましては、経済活性化に資するような、あるべき税制改革の検討をお願いしてきたわけであります。 そこで、いよいよ大詰めに向かって議論が進んでおりますが、その中で私が方針として示しているのは、単年度で収支を合わせなくても結構だ、そして、改正は十五年度の税制改正の中でやってほしい、その場合に、減税は先行して、十五年度の税制改正でありますけれども、十五年一月、いわゆる十四年度に実施されても結構だ。 それと、多年度にわたってやはり収支というものを考えなきゃいかぬ。減税、減税と言って、だれも反対する人はいませんけれども、かといって、ではその財源をどこで負担する……
○小泉内閣総理大臣 伊吹議員は、この特殊法人改革の必要性が叫ばれて以来、一貫して、党にあってその推進の責任役として大きな役割を果たしてこられたわけでありますが、基本認識として私はほとんど同じではないかと思っています。 いみじくも今言われたように、繁栄した国はあっても繁栄し続けた国はない、まさに歴史の必然ですね。そういうことから見ると、この特殊法人あるいは日本の戦後の社会主義的資本主義といいますか、自由市場体制をとりながらもむしろ国家社会主義的な色彩が強かったんじゃないかという御指摘は、私は大変当たっているんではないかと思っております。 そういうことから、今回、戦後、いわば官主導といいますか……
○小泉内閣総理大臣 元号と西暦、これは西暦だけに統一すれば確かに簡略化という面はあると思いますが、元号というのは、我が国において、長年、伝統と歴史があります。また、国民にとっても、多くの国民が、元号に対して、否定的というよりも、むしろ愛着を持っている。そういうことから、我が国においては元号法というものも制定されて、現在でも、明治の時代、大正の時代、昭和の時代、平成の時代と、事あるたびによく取り上げられるということであります。 そういうことからしまして、私は、両方使われていいんじゃないか、元号が使われているから特別に支障があるということでもないと思っております。 また、西暦ということになりま……
○小泉内閣総理大臣 日ごろ私が思っていることをよく御理解いただき、要約していただきましたことを激励と受けとめて、御礼を申し上げたいと思います。 まさに一番大事なのは、洋の東西、時代を問わず、国家を問わず最も大事なのは、人だと思います。その中で何が一番大事か。みずからを助ける精神とみずからを律する精神。これは、明治の初めに「セルフ・ヘルプ」という本が日本訳されまして、明治の時代には知識層の間にベストセラーになった。このみずからを助ける精神とみずからを律する精神、これを持っていろいろ頑張ってくれたからこそ、日本というのはここまで発展してきたんだと思います。 要は、自助自律の精神を持った人が多け……
○小泉内閣総理大臣 北朝鮮との国交正常化交渉、今月二十九日から始まる予定でございますが、この正常化交渉につきましては、拉致問題、そして安全保障上の問題、過去にわたる問題、現在の問題、そして将来の問題、総合的に包括的に交渉することが必要だと思っております。 わけても拉致の問題につきましては、今までなかなかその存在すら認めていなかった北朝鮮が初めて認めて、二度とこのようなことは起こさないとおわびまで表明したということから、現在五人の生存者の方々が帰国されている。これからも御家族等の意向を尊重しながら、この拉致の問題については国交正常化交渉の場でも取り上げていかなきゃならない問題だ。 同時に、核……
○小泉内閣総理大臣 北朝鮮との交渉全体のことについて、拉致の問題とか核や安全保障の問題等については話しますが、個々人の具体的な問題については、現時点で話す考えはございません。
【次の発言】 現在の経済情勢の厳しさというものは、私も認識しているつもりであります。だからこそ改革を進めていかなきゃならぬというわけでありまして、行財政改革、あるいは税制改革、規制改革、金融システムの改革、歳出の見直し、こういうものを進めていかない限り、私は、どのような手当てをしても望むような景気回復はないと思っております。そういうことから、改革なくして成長なし、この路線は微動だにいたしません。
○小泉内閣総理大臣 奪い合う時代から助け合う時代、譲り合う時代、そういう時代になってほしいと思っております。 今回のイラク支援に対しましても、日本としては、戦争前から、戦闘行為には参加しない、しかし戦後の人道支援、復興支援、国づくりに対しましては、日本の国力にふさわしい貢献をしていくということをはっきり申し上げておりました。 現在、主要な戦闘が終結した状況において、国際社会がイラク復興支援のためになすべきことは何かということをそれぞれの国がみずから考えながら、どういう支援ができるかという状況に現在あると思います。 そういう中で、既に多くの国は、イラクに入って復興支援活動している国もかなり……
○小泉内閣総理大臣 今回のイラク人道復興支援のための法案については、賛否両論あることは承知しております。しかし、反対している人の中にも、イラクの人道復興支援については協力すべきだと考えている方もかなり多いと私は認識しております。日本はイラクの戦争に参加しませんでしたが、その時点から復興支援、人道支援等についてはできるだけのことをするということを表明しておりましたし、こういう考えについては野党の中にも賛同する方もおられたと思います。 そのような観点から、今回、多くの国々がアメリカやイギリスと協力しながら、イラクの戦後復興にどのような支援をすべきかということで、それぞれ独自の考えに基づいて、支援……
○小泉内閣総理大臣 離島あるいは僻地の医療不足で悩んでおられる方の切実な声だと思いますので、今までも、どうしたらそのような離島や僻地への医療を充実していこうかといろいろ検討をしてきたわけであります。
しかし、それでもまだ不十分だということであります今の御指摘、大事な点だと思います。自治医科大学の卒業生を今以上に一定期間行ってもらうような拡充が可能かどうか、あるいは診療報酬の点での配慮が必要かどうかという点、よく厚生労働大臣とも相談いたしまして、その要望にこたえられる道をできるだけ探っていきたいと思っております。
【次の発言】 いや、よくわかりませんが、たしかこれは国産品じゃないですかね、この……
○小泉内閣総理大臣 逢沢議員が質問のみならず議員として自分の見解を述べる、大変いいことだと思っています。単なる質疑ではおもしろくないんです、国会のこの委員会の質疑。質問すればいいというものじゃないんです。議員は、どういう考えを持って、自分のを述べて、自分の見解と答弁者の見解とどう違うのか、非常にいい姿勢だと私はまず評価したいと思います。質問だけでは、国民が聞いていたっておもしろくないですよ。 それと、今回野党が対案を出されたことも、私は評価したいと思います。責任ある政党として、政府を批判するばかりじゃなくて、自分がこういう考えを持っている、政党としてこういう考えを持っている、対案を出した、こ……
○小泉内閣総理大臣 財政金融委員会、昔は大蔵委員会でしょう。久しぶりですね。よく一緒に理事として夜遅くまで審議をしていたころを思い出しながら、きょうはやってまいりました。そのころ一緒に汗をかいた方々がこうして毎日御苦労されている姿を見まして、敬意を表したいと思います。 上川議員の、今回の法案につきまして国民の理解が得られるかどうかというお尋ねでございます。 今回、私は、生保あるいは契約者に対して選択肢を広げたということでありますので、これに対して国民の理解を得られるように今後も努力が必要だと思っておりますが、現在の世の中、歴史的な長期で見ても、予期せぬ出来事が多い世の中であります。今までの……
○小泉内閣総理大臣 私は、かねてより、国家の基本的な問題、いわゆる安全保障に関する問題とか外交政策に関する問題、この点につきましては、与党でも野党でも、ある程度共通の意識を持った方が望ましいという立場に立っておりました。だからこそ、昨年、この有事関連法案を提出した際にも、できれば、できるだけ多くの政党から賛成を得ることができるような状況で成立させてほしい、与党の皆さんにもそのような要請をしていたわけでございます。 そのような経過を経て、この一年間、真剣な論議が積み重ねられてまいりました。そして、昨日、与党三党、そして民主党、菅党首初め幹部の皆さんと協議をした結果、合意を見たということは、今ま……
○小泉内閣総理大臣 法治国家として司法制度をしっかりと確立しているということは最も重要なことだと思います。
なおかつ、司法というのが国民の協力、これは国民の信頼なくしては成り立たないものでありますので、今後、より司法が多くの国民にとって身近なものである、しかも透明性の確保に努める、だれでもが司法に対して身近で信頼できるものにしていこう、公正な判断だといって共感が持たれるような、そういう司法制度にしていきたいなと思いまして、多くの専門家の御意見を聞きながら、よりよい司法制度に取り組んでいきたいと思っております。
【次の発言】 司法制度のみならず、いかなる制度もこれをしっかりしたものにするために……
○小泉内閣総理大臣 戦後、敗戦後から今日まで、平和で繁栄を築いてきた後を振り返って、今、額賀議員も述べられましたが、私は、この敗戦後から今日、日本は、日米同盟というものを基本にしながら国際協調体制をとってきた、わけても経済発展に専念してきたわけでありますが、今日までの日本という国を築き上げてきた今までの努力というものを大きく評価しながらも、やはり新しい時代に対応するような変化も必要じゃないか。 特に、今、額賀議員が言われたように、これからはやはり国の発展の原動力は人である、人間である。日本はかなり高い水準を持った多くの国民を持っている。そして経済的にも、今、だめだだめだと言われながらも、個人……
○小泉内閣総理大臣 経済状況、非常に厳しいものがあるのは承知しておりますし、だからこそ、この経済状況を打開するためにはあらゆる面における改革が必要ではないか、特に金融、税制、規制、歳出、全般にわたる改革が必要ではないかということで取り組んでおります。 今御提示の指標につきましても、それぞれ厳しいものがあります。また財政規律におきましても、考えながらも国債の増発をせざるを得ないような状況。そういう面を考えても、この状況をどのように打開していくかということについては、私は即効薬はないと思っております。やはりある程度時間が必要ではないか。 いずれ時が来れば、そういうことに対して私の内閣の今まで行……
○小泉内閣総理大臣 私も、昨夜といいますか深夜、国連安保理でのパウエル・アメリカ国務長官の報告を伺っておりまして、イラクの大量破壊兵器に関する疑惑というものは深まっていると思いました。 今週末、査察委員長、ブリクス委員長と、それからエルバラダイIAEA事務局長がイラクを訪問して、その後、また国連に状況を報告するということでありますので、日本としても、イラクが一四四一国連決議に違反を犯しているという国際社会の共通した認識、これにいかに誠実にこたえるかということが問われているぎりぎりの段階に来ている、平和的解決をもたらすことができるかどうかというのはイラクが握っているという状況におりまして、私は……
○小泉内閣総理大臣 これは表現の問題と絡んでくると思いますね。前原議員は、すべきだと言う。私は、望ましいと。 そして、アメリカに対しても、今、国際協調体制をとろうと必死に努力されている、この努力を継続すべし、継続することが大事だということを繰り返しブッシュ大統領にも話しているわけであります。また、ブレア首相ともそのような話をしたわけであります。同時に、まずイラクが国連決議遵守、一四四一を実行に移せば全く問題解決しちゃうんですから、何も問題ない、平和的解決になるわけです。イラクに対しても、一四四一を履行しなさいと。両方の働きかけが必要だと思っております。 そういう中で、これから査察団のブリク……
○小泉内閣総理大臣 自民党の長崎県連の前幹事長が逮捕されたということは承知しておりますが、こういうことがないように、これからも、どういう措置が必要か、真剣に考えていかなければならないと思っております。
【次の発言】 私はその記事は読んでおりませんが、だれであれ、疑惑があれば真摯に説明すべきだと思っております。
【次の発言】 政党なり政治家が政治活動をする際には、当然資金が必要であります。その資金をどのように調達するか、各党各議員はそれぞれ大変苦労されていると思います。
私は、税金だけで全部政治家の活動を見る、あるいは個人献金だけで見るというのには、現実の状況を見ると、無理があるのではないかと……
○小泉内閣総理大臣 個別の税目につきましては財務大臣から答弁があると思いますが、まず、普通でしたならば、単年度、増税したらその収支を合わせるために単年度でやらなきゃいかぬということでありますが、今年度の税制改正におきましては、単年度にこだわらない、むしろ多年度でどのような改正が望ましいかという点について方針を打ち出して、そのとおりに実行してきたわけであります。 総括的な答弁ということでありますので、まず、法人関係の点につきましては、研究投資の税制、あるべき企業の活性化に向けてどういう税制が望ましいか。また、個人資産千四百兆円とか言われておりますけれども、こういう個人資産をいかに消費に向けてい……
○小泉内閣総理大臣 国連での原口大使の演説において日本の立場をはっきり表明したと私は考えております。 これは、アメリカとイラクの問題でもないし、アメリカとフランスの対立の問題でもない、国際社会全体とイラクの問題である。まさに、イラクがどのような態度をとるかによって、今後大きく国際社会全体の枠組みにも影響してくる。イラクが全面的に協力すれば戦争は起こらない。そういう観点から、私は、日本として今後も、この問題というのは、国際社会協調体制と、日本としては国益を考えながら、日米同盟の重要性、両立させるよう全力を尽くしていくということを考えながら演説をしたわけでありまして、極めて妥当な演説だと思ってお……
○小泉内閣総理大臣 中山先生におきましては、外務大臣としての豊富な経験から、先日はシリア、トルコに総理特使として訪問していただき、外交的な努力をしていただいたことに対して、まず感謝を申し上げたいと思います。 また、あの湾岸戦争当時の外務大臣として今詳しく経緯をお話しいただきまして、今回こういう残念な事態に至ったということについての、今後の日本の生活に大きな影響を与えるエネルギーの問題等についての御質問だと思いますが、私は、一月、プーチン大統領と会談した際にも、日本とロシアの間には、北方領土、いわゆる平和条約締結に向けて大事な問題を抱えております。また、困難な問題であります。両方の主張に開きが……
○小泉内閣総理大臣 日本にとりましては、アメリカは最大の友好国であり、日米同盟関係、日本の外交にとっても最も重要な国でございます。日米両国が重要であると当時に、首脳同士の友好、信頼関係を深めることができたと思いまして、有意義な会談だと思っております。 この日米首脳会談におきましては、日本とアメリカの友好同盟関係を強化するだけでなくて、世界の中の日米同盟ということを考えなきゃいけない。日本とアメリカは、経済関係におきましても、両国合わせて約四〇%のGDPを占める、非常に経済においても世界に影響力の大きな国であります。安全保障、平和への定着のみならず、経済におきましても協力関係を発展させることは……
○小泉内閣総理大臣 説明すると時間がすぐたっちゃうので、簡略にしないといけないのですが。 論語に「よらしむべし、知らしむべからず」という言葉があります。これは誤解して解釈される場合が多いんですね。余り知らせなくていいんだ、頼らせればいいんだという、徳川時代ですか、言われたけれども、真意は違うと言う学者もいますね。これは、信頼が大事なんだと。国民は一々細かいことを知らそうとしても理解しない、その根底には、信頼、これが大事なんだという解釈もある、なるほどなと。 いろいろ細かい具体的なことを説明しても、人によって理解水準も違いますから、なかなか難しいだろうということもあります。今、税制改革一つと……
○小泉内閣総理大臣 デフレ対策一つでデフレが克服するものじゃないんです。経済全体を見ながら対策を打つのがデフレ対策なんです。改革なくして成長なしなんです。 デフレ対策、それは金融改革にしてもその一つです。不良債権処理なくしてこれからの持続的な経済成長、望めません。不良債権処理を進めていって、なおかつ、それに伴う雇用対策とか中小企業対策とか失業対策、これはきちんとやっている。同時に規制改革、これも構造改革特区初め、今まで規制されていた面を改革して、できるだけ地方の意欲とか民間の活力を引き出そうとしている。 さらには、税制改革、こういう財政状況が厳しい中においても、今年度は二兆円の減税を先行さ……
○小泉内閣総理大臣 イラクの支援に対しては、イラクの国づくりのための復興支援と人道支援、これに日本は国力にふさわしい貢献をしようということで、今検討しております。 各委員会、国会の議員の皆さんも調査に赴かれた、そういう方々の報告も聞いております。また、政府調査団が今現地に赴いて、各地区、調査されております。そのほか、個別にいろいろな方々の意見を聞いておりますが、まず考えられるのは、人道支援、復興支援ということを考えれば、どなたにも喜ばれる、またイラクにとって必要なのは、医療面、それと生活面におきましては水ですね。給水活動とか、あるいは電力の面を考えれば給電活動等。そういう面については、日本と……
○小泉内閣総理大臣 私は、就任以来、民間にできることは民間に任せていこう、また地方にできることは地方にできるだけ任せていこう、そういう方針のもとに、改革なくして成長なし、構造改革に手をつけないとますます日本経済、新しい時代に対応できないという基本的な方針のもとに政権の運営を行ってきたつもりでございます。いわば、余りにも中央政府依存型、こういう構造というものを正していこうということでございます。 そういう中で、金融、税制、規制、歳出、全般にわたり、新しい時代にふさわしいような改革をしていこうということでやってまいりました。 当初、私が就任する前は、大勢の意見というのは、金融機関、どうもおかし……
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