上田耕一郎 参議院議員
17期国会発言一覧

上田耕一郎[参]在籍期 : 10期-11期-12期-13期-14期-15期-16期-|17期|
上田耕一郎[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは上田耕一郎参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院17期)

上田耕一郎[参]本会議発言(全期間)
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第136回国会(1996/01/22〜1996/06/19)

第136回国会 参議院本会議 第16号(1996/05/10、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、九六年度政府予算三案と平成会提出の修正案に反対、日本共産党、新社会党・平和連合、自由連合及び武田邦太郎、田英夫、島袋宗康各議員らの発議・賛成による共同修正案に賛成の討論を行います。  まず、二つの修正案について申し述べます。  九六年度予算案の最大の問題は、政府・与党が住専処理への血税六千八百五十億円の投入にあくまで固執していることであります。  しかし、本院の予算審議中にも主権者である国民の批判はますます高まり、最近の世論調査でも九割が反対の意思表示を明確にしています。国会論戦でも母体行の追加負担は各党のほぼ一致した主張、いわば参議院の総意となり、……


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第139回国会(1996/11/29〜1996/12/18)

第139回国会 参議院本会議 第3号(1996/12/04、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係大臣に質問いたします。今回の総選挙は、小選挙区比例代表並立制による初めてのものでしたが、戦後最悪の選挙制度であったことが立証されました。  第一は死票のひどさで、何と五四・六%、約三千九十万票が死票でした。  第二は大政党の圧倒的有利きです。小選挙区では自民党が三八・六%の得票で五六%、百六十九議席を独得した一方、私ども日本共産党は、その三分の一近い一二・五%の得票を得ながらわずか〇・六%、二議席でした。民意の歪曲ぶりは、「正当に選挙された国会における代表者」という憲法前文違反の疑いさえあります。  さらに重大な問題は、五九・六%という……


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第140回国会(1997/01/20〜1997/06/18)

第140回国会 参議院本会議 第19号(1997/04/17、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、米軍用地収用特別措置法の一部改正案並びに民主党・新緑風会提出の修正案に対する反対討論を行います。  まず私は、憲法違反の本法案を十分な審議を尽くさず、しかも我が党などの反対を押し切って、本会議の定例日でない日にあえて緊急上程を強行したことに対して、強い抗議を表明するものであります。  衆参両院の審議において、日本共産党が徹底的に追及し、政府答弁によっても明らかになったことは、本法案が、財産権不可侵を初め憲法が規定しているあらゆる保障をじゅうりんして、沖縄県民の貴重な土地を駐留米軍に対して事実上無期限に提供できる仕組みをつくろうとする言語道断の強制使用……


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第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 参議院本会議 第10号(1998/02/20、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、総理と関係閣僚に質問いたします。  総理は、施政方針演説の冒頭、「制度疲労を起こしている我が国のシステム全体を改革する」と述べられました。まさに改革すべきは、二十一世紀を目前にしたアジアと世界の未来にもかかわって、これまでの自民党政治全体、日本の進路そのものであると私は思います。  そのことを象徴する問題が名護市の海上ヘリ基地建設問題です。二月八日の市長選挙で当選した岸本候補がその判断に従うとした沖縄の大田知事は、反対理由に名護市の住民多数の意思を挙げました。ところが、橋本総理は、一月五日の伊勢での記者会見で、建設受け入れを表明した比嘉名護市長の決断……

上田耕一郎[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院17期)

上田耕一郎[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第134回国会(1995/09/29〜1995/12/15)

第134回国会 逓信委員会 第1号(1995/10/20、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  私、ずっと建設委員会に所属しておりまして、逓信委員は初めてでございますので、大いに議論させていただきたいと思っておりますけれども、教えていただくことも多いと思いますので、よろしくお願いします。  たくさん資料もいただいて、それからきょうもいろいろ議論がありましたが、高度情報通信社会などについても目下勉強中なんですが、去年の五月の電気通信審議会のかなり反響のあった答申も読みましたし、それから経済審議会の高度情報通信社会小委員会の中間報告なども見たんです。  首相を本部長にして高度情報通信社会推進本部ができて、郵政大臣が副本部長ですね。その基本方針……

第134回国会 逓信委員会 第2号(1995/11/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  質問時間が三十分でございますので、私もなるべく絞って質問いたしますので、答弁も簡潔にお願いしたいと思います。  第一の問題は、放送法第一条の不偏不党、第三条の政治的公平にかかわる問題です。  九三年度は、政治改革、小選挙区制、また椿発言などマスコミのあり方が非常に問われた年だった。NHKも、民放よりはましたと私も思いますけれども、やはり問題なきにしもあらずだったと思うんです。  一番の問題は小選挙区制問題で、海部内閣のときに第八次選挙制度審議会が小選挙区比例代表並立制の答申をしたんですけれども、この中にNHKの解説委員長だった成田さんがいらした……

第134回国会 予算委員会 第5号(1995/10/27、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 十月二十一日に宜野湾市で八万五千名を結集して沖縄県民総決起集会が行われました。そこの決議は、「主権国家、独立国家として断固とした外交的処置がとれず、軟弱外交ぶりを露呈したわが国政府に対して、満腔の怒りを表明する。」とあります。この大会には、沖縄の自民党、社会党、さらに経営者協会まで参加しておりまして、ほとんど全団体が結集しているんですね。ですから、文字どおり党派を超えた要望であり、また政府に対する怒りが表明された。  首相は、沖縄の米軍基地問題を内閣の命運をかけて取り組むと言われ、十一月二十日の日米首脳会談までにめどをつけたいと言われているんですけれども、どういうめどを内閣の命……


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第136回国会(1996/01/22〜1996/06/19)

第136回国会 逓信委員会 第3号(1996/02/22、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  日野新大臣、先ほど郵政事業は宝だと言われましたので、国民のための公共性をしっかりと守っていただくよう要望したいと思います。  私は、きょうは二つテーマを取り上げて、一つはSOLAS条約とNTTの銚子無線局の廃止問題、もう一つは郵便局のニュー夜勤問題でございます。  最初の問題は、海上安全に関する国際条約のSOLAS条約が九〇年に改正になって、トツートツーのモールス通信から衛星を利用した無線電話のシステムに九九年一月末までに全面的に移行するということが決まりました。逓信委員会でも電波法の改正が取り上げられて、私どもの党も賛成しました。  この移行……

第136回国会 逓信委員会 第4号(1996/03/14、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、まず、きょうこの委員会が開かれたことが国会の不正常な状態を拡大することになるので、非常に残念に思っているんです。  三回の理事懇談会で意見を申し上げましたけれども、御存じのように、二つのルール違反で国会は今非常な不正常状態にあるわけです。一つのルール違反は、与党の側が三月一日に住専問題を含む予算の強行採決の日程を決めたということがあります。国民の八七%、八割、九割が反対していて、首相も理解されていないことは重々承知だと言うのをそのまま強行採決しようというので、これは非常に重大な誤りだと思うんです。それに対抗して新進党が今度はピケを張ったということで、十日以上衆議院は完全な……

第136回国会 逓信委員会 第5号(1996/03/26、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  まず、大臣にTBS問題についてお伺いしますけれども、大臣は先ほど事実に基づいて対処したいと答えられました。  実は、きのう、逓信委員会の理事懇談会にTBSの藤原報道局長が見えまして説明があり、私がちょっと質問をしたんです。ビデオを見せたことはわかったが、早川メモにある放映の中止、これはどうだったのか。そこまでまだ調査が及んでいないという答弁でした。私はそこでも言ったんですけれども、TBSの起こした大きな誤りは三つある。一つはビデオを見せたこと。二つ目は放映を中止したこと。三番目は、坂本弁護士が失踪と言われた後、長期にわたって警察にも被害者にも横……

第136回国会 逓信委員会 第6号(1996/04/02、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  三人の参考人の方々、心労の日々が続いていると思いますけれども、あなた方の責任は非常に重いので、全力を尽くしていただきたい。  私、時間が十五分ですので、ひとつ簡潔に明確にお答えいただきたいと思います。  TBSが犯した誤りは、まず放送の自由を守る問題では二つあると思います。一つは、放送法の第三条にある何人からも干渉されない、この原則を踏み外してオウムの干渉を受け入れた、番組の編成権を放棄して未放映のビデオテープを見せて放映の中止もしたということです。第二は、ニュースソースを秘匿し保護して守るという報道の自由の重要な鉄則をも放棄したことであります……

第136回国会 逓信委員会 第7号(1996/04/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうは参議院先議の三法案なんですけれども、趣旨説明の後、三法案まとめてきょう質疑ということで、国民生活に関連のある法案であるだけに非常に残念な事態で、私どもは充実した審議が今後行われますよう強く要望させていただきます。  法案そのものはそれぞれ積極的な内容なので私ども賛成でございます。  郵便貯金、簡保をめぐって私は二つ今重大な問題があると思うんです。一つは超低金利政策、もう一つは財界の攻撃です。経団連が一月に長期ビジョンを発表しましたけれども、この中で初めて郵便貯金、簡易保険の分割・民営化、これを明記したんですね。  ここに、経済広報センターのパンフレットがあります。「抜本……

第136回国会 逓信委員会 第8号(1996/05/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  天上がり問題とニュー夜勤問題、二つ質問させていただきます。  きょうもTBS問題で厳しい質問がありましたけれども、ああいう問題を生むような体質や構造がテレビ局並びにそれを監督指導する郵政省側にもある。その一つの例が天上がり問題なんです。昨年十一月から、「放送レポート」十一・十二月号、  一・二月号、それから朝日新聞、それから各紙に載りまして、最近では毎日新聞の五月六日付に郵政省へのNHK並びにTBSを初めとする民放キー局の職員の天上がり問題が報道されて問題になっています。  まず、楠田放送行政局長、その実態と郵政省の方針についてお伺いします。簡……

第136回国会 逓信委員会 第10号(1996/05/30、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。参考人の皆さん、どうも御苦労さまです。  当委員会が参考人の皆さんをお呼びして質疑をするのはきょうで二回目ですけれども、オウムの考えられないような犯罪、特に坂本弁護士一家の殺害事件とTBSの誤りとが結びついているのではないかという重大な問題が起きたからだと思うんです。検察は事情聴取、今も指摘されましたテープの提出、それから冒頭陳述で坂本一家の殺害事件のかなり重要な動機をTBSが提供した、そう見ているように我々受け取られる経過があるわけです。  ですから、私は四月二日の参考人質疑で、TBSの放送ジャーナリズムの倫理を犯した問題としては、オウムの干渉を……

第136回国会 逓信委員会 第11号(1996/06/04、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  三年前の電波利用料創設の改正案のときには私ども反対をいたしました。というのは、国民の共有財産である電波を利用者が排他的、占有的に使用するんだから、その利用料は国民全体に還元すべきだと。しかるに、共益費のみということに限定されていて、しかも大口利用者優遇だというので反対いたしました。  今回、改正内容が二つあります。  一つは利用料の値下げで、個別に検討しますと、一般国民に多いアマチュア無線、それから携帯電話などは値下げの恩恵が及びません。一方、放送事業者はおおむね得をします。同時に、地方自治体、タクシー無線、漁業無線なども負担が減りますので、必……

第136回国会 予算委員会 第6号(1996/04/15、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  まず、住専問題についてお伺いいたします。  衆議院で予算が玉虫色、どうも色もついていないんじゃないかと思うぐらいの妥協で通過をいたしました。あの合意事項に「制度を整備した上で措置する」と、こうありますけれども、首相、どういう意味ですか。
【次の発言】 首相は自民党の総裁でもあるのでお伺いしたんです。お伺いすると、まことに当たり前のことで、六千八百五十億円の削除でも修正でもありません。これは新進党がピケなどという愚行を演じたからこういうことになるんですよ。  首相も参加された三月二十五日の衆議院議長のもとでの五党首合意、これには母体行の追加負担問……

第136回国会 予算委員会 第14号(1996/04/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 聴濤委員の質問に続きまして、関連質問をさせていただきます。  今有事の問題で追及がありました。私は十五日にここで首相に質問いたしまして、普天間飛行場の返還問題での合意に、危機が起きたとき米軍による施設の緊急使用を日米両国が共同で研究を行うと、これは有事立法への突破口ではないかということをお聞きしました。首相は、いやそうではないと、研究もできないということになったら大体普天間の返還もできなかった、そういうふうに答えられましたけれども、もう既に私の取り上げた危険が現実のものになっています。  北海道新聞四月十二日付の夕刊がここにあります。「米国は普天間返還を前提に、「新千歳、成田、……

第136回国会 予算委員会 第16号(1996/05/01、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 原証人、御苦労さまです。日本共産党の上田でございます。  塩崎委員、都築委員からもありました太陽エステート、中村不動産問題で最初に二つお伺いします。  原さんが社長のとき、八三年三月、住総は中村不動産に二十二億八千万円の緊急融資を行った。ここに私は厳秘という判を押してあります住総の社内資料「アーバンホームの歩み」を持っています。アーバンホームというのは、後で子会社になって名前が変わったものですね。緊急融資の当時の事情を三つ挙げてありまして、そのトップの一、「株式会社シンコーホーム海部社長(自民党海部氏の叔父)からの支援方強い要請」、こう書いてある。  一体、第三者の海部社長が何……

第136回国会 予算委員会 第19号(1996/05/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今安保条約をめぐる最大の問題は、去年十一月、閣議で決めた新防衛計画大綱と四月に橋本首相が発表されました日米安保共同宣言で、日本が武力攻撃を受けていなくても、アジア太平洋あるいは日本の周辺で紛争が起きた場合、日米安保体制が発動され自衛隊も対処する、そういう非常に重大な新しい問題なんですね。  四月二十五日に聽濤委員がこの問題を取り上げまして、秋山防衛局長に自衛隊法の何条に基づくのかという質問をしました。防衛局長は、防衛庁設置法、自衛隊法の災害派遣の関係その他を挙げましたけれども、何条かはっきり答えていただきたいと思います。


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第140回国会(1997/01/20〜1997/06/18)

第140回国会 決算委員会 第閉会後1号(1997/07/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。時間が二十二分なので、私も簡潔に質問しますが、答弁もひとつ簡潔にお願いします。  やっぱり周辺事態が大きく問題になりましたので、そこから質問します。  クリントン政権のもとでの地域防衛戦略では、二つの大規模地域紛争、一つはイラクによるクウェート、サウジアラビアヘの侵略、もう一つは北朝鮮による韓国への侵略、この二つを挙げています。  万が一、後者の北朝鮮による韓国に対する侵略が起きた場合、これは周辺事態に当たりますか、外務大臣。
【次の発言】 答えを避けられましたけれども、アメリカ国防総省の東アジア戦略にも、アメリカと韓国は北朝鮮による南への侵略を打……

第140回国会 逓信委員会 第2号(1997/02/21、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、NTTの再編問題と郵政事業の民営化問題、二つのテーマについて質問いたします。  十四年越しの議論だったNTTの分割問題が昨年の十二月六日に合意ができました。内容は御存じと思いますけれども、一般紙の批判はもうさんざんです。朝日、「NTTの再編はまやかしだ」、これ社説ですからね。読売が「課題山積する「NTT再編成」」、日経が「NTT「分割」は利用者利便忘れるな」、毎日、「独禁特例なら時限立法で」、産経、「NTTは意識改革徹底せよ」、東京、「持株会社方式は競争を促すか」。これ新聞社説を並べましたけれども、そのほかにもかなり厳しい批判があるんですね。  それで、あれ以来初めての逓……

第140回国会 逓信委員会 第4号(1997/03/18、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の郵便法の改正点、三つありまして、第一が第三種郵便物の認可条件の緩和、二番目が広告郵便物料金の特例措置の拡大、三番目が料金受取人払い制度の改善で、一と三については賛成です。二については前回も反対したんですけれども、非常に重要な問題点を持っていると思うんです。  九四年の一月にはがきが四十円から五十円、封書が六十円から八十円に大幅値上げになって、その翌年、広告郵便物の大口の割引制度の拡大があった。あのとき三〇%から最高四三%に拡大になった。これは値下げですな。つまり、一般の郵便物は大幅値上げをやって、大口利用者には値下げをやったというのが前回だった。  前回の議事録を見ますと……

第140回国会 逓信委員会 第5号(1997/03/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この法案改正が対象としている債券貸借市場というのは、金融自由化の流れの中で、八九年五月、債券の空売りの解禁と一体になってつくられた市場です。一年後の九〇年六月に法改正になりまして、簡保の積立金で保有している国債も使おうということになって、私ども日本共産党は、これは法律第一条の公共の利益になるように運用するに反すると、投機的市場に間接的にも提供することになるんだというので反対した。  当時、債券貸し付けについて二百億円運用して一億円の運用益、そう郵政省は言っていたんですけれども、九五年度の債券貸し付けの実態、運用額、収益はどうなっていますか。

第140回国会 逓信委員会 第8号(1997/04/10、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 これまでの審議をずっと聞いていまして私が感じたことの一つは、ストックオプション制度というのは日本の企業活動のアメリカ化、投機化のプロセスの一つだという感じです。  日本の商法は自己株式の取得、保有を禁止していたので、このストックオプション制度というのはできなかったのを、九五年十一月に、通産省の新規事業法で商法の改正、税制の特例優遇措置等々を行って、ベンチャー企業に対して始めたわけです。当時、日本共産党は、特にベンチャーの成長に寄与するというよりも、ベンチャーキャピタルや関連大企業に巨額のキャピタルゲインを保証するものだ、未公開株の譲渡で大事件になったリクルートコスモスのような事……

第140回国会 逓信委員会 第9号(1997/04/22、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の改正は、包括免許制度の導入、それから認定点検事業者制度の導入、外国の携帯電話の移動局の運用許可、この三点ですけれども、携帯電話の急速な普及や技術の向上、利用の実態などから、日本共産党は賛成したいと思っております。  手数料や事務手続が非常に軽減されるので、そういうメリットが郵政省や業者だけに行くんじゃなくて利用者にも還元されなきやならないと思いますので、その立場から幾つか質問いたします。私も簡潔に質問するつもりですので、答弁もぜひ簡潔にお願いしたいと思います。  まず第一は、周波数資源の有効利用の観点から、むだがなくてしかも利用者もパンクも混信もしないように使えるというこ……

第140回国会 逓信委員会 第10号(1997/05/13、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、字幕放送の前進について質問したいと思います。  この問題は、私、これまで四回取り上げてきているんですけれども、昨年の五月三十日には本免許だけで字幕放送できるようにと要望しましたけれども、これ去年四十万の全難聴の署名を受けて請願が通りまして、これが早速法改正になったわけで、これは郵政省としてはかなり素早い対応で評価したいと思うんです。  きょうの審議でも、アメリカ、イギリスからかなりおくれているという話が大分出ました。アメリカは既に七〇%というんですね。七〇%というのはおととしの数字ですけれども、去年アメリカでは電気通信法の改正で、この報告書を見ますと、経済的に到底無理だと……

第140回国会 逓信委員会 第12号(1997/06/05、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  この三法案として提出されている今回のNTTの再編問題というのは余りに問題が多過ぎると思っています。私、二月二十一日のこの委員会で取り上げたんですけれども、そのとき指摘しましたように、橋本首相の指示で始まったという非常に異常な経過をたどっています。六月末のリヨン・サミットで橋本首相は屈辱的経験をしたと、クリントン、コール、シラク、メージャーら各国首脳が情報通信の国際協力体制の話をしていた、橋本首相はただ一人これにかみ込むことができなかった、仲間外れにされたので、帰国して通産省の堤、郵政省の五十嵐の二人の事務次官を呼んで早くやれと一喝したと、そうい……

第140回国会 逓信委員会 第13号(1997/06/10、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  前回、日本共産党がこの三法改正に反対する理由の第一として、電通審の答申を全く無視して一度も討議されていない持ち株会社制度を導入して、財界がかねてから導入を要求していた独禁法の抜本改悪に道を開いたこと、第二に、国民・利用者のためではなく、多国籍企業の世界戦略に奉仕する国際進出がこの再編の目的であることを取り上げました。  きょうは第三の問題として、恐らく膨大になるだろうと思われる国際進出の費用が国民・利用者の負担になる危険があることについて質問します。  前回、この費用問題について質問しましたけれども、明確な答弁がございませんでした。委員長から、……

第140回国会 逓信委員会 第14号(1997/06/11、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。どうもきょうは貴重なお話をありがとうございました。  林参考人にまず三点お伺いしたいんですが、簡潔に。  第一点は、今回の再編は昨年二月の電通審答申、これ事実上否認されて首相のツルの一声で郵政省とNTTの談合で決まったものなので、じゃ電通審というのは一体いかなる役割を持っていたのかという深刻な問題が出されていると思いますので、その問題。  第二点は、参考人は、今度の分割について幾つかの点でプラス・マイナス、メリット・デメリットを挙げられました。新しい目玉になった国際的な進出については技術的統一性、企業資源の点でどうもデメリットという評価のようだった……

第140回国会 逓信委員会 第15号(1997/06/12、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  前回に引き続きまして第四の問題として、今回のNTT再編が国民・利用者、労働者に負担を強いることになるおそれについて質問します。今回は、事業者間の接続問題、光ファイバー網の設置の利用問題、ユニバーサルサービスの大幅ダウン、市内料金値上げ、それから労働問題などについて取り上げます。  接続問題では、NTTの電話施設は三つシステムがあって、一つは加入者宅から市内交換機まで、二番目が市内交換機から市内外中継交換機まで、三番目が市内外中継交換機から市外中継交換機までと区分されていますが、事業者間の協議で行われる現行の接続料金は、この一が省かれているわけで……

第140回国会 逓信委員会 第16号(1997/06/16、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田です。  今回の改正案は、WTO合意に基づいて、世界の電気通信市場の自由化のために日本としてはNTT、KDDの二〇%を除いて外資規制の全面撤廃をやるという内容になっています。  まず重要な問題は、今度のこの合意がアメリカの国家戦略、それに基づく非常に強引なイニシアチブによって進められたことです。その背景は、クリントン政権の情報スーパーハイウエー構想にあります。ゴア副大統領は、九四年三月の国際電気通信連合、ITUの会合で世界通信情報基盤、GIIといいますけれども、グローバル・インフォメーション・インフラストラクチャー構想、これを打ち上げました。  私、ここに元国防……

第140回国会 予算委員会 第11号(1997/03/18、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。私は、消費税増税を初め国民の負担増の問題と、それから財政再建のための一つの重要な手段と思っております国債借りかえ問題、この二つをテーマにして質問をしたいと思います。  今審議中の今年度の予算案の最大の対立点は、消費税増税の五兆円、特別減税廃止の二兆円、医療保険の新しい負担の二兆円で合わせて九兆円の国民の負担増が生まれるということだと思うんですね。税金というのは国家、政治の基本問題ですから、非常に前例のない負担増、これに賛成か反対かということが最大の対立点だと思いますが、総理の認識はいかがでしょうか。

第140回国会 予算委員会 第12号(1997/03/19、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  きょうは、日米防衛協力のための指針、ガイドラインの見直し問題と沖縄問題について質問させていただきます。  まず、池田外務大臣に、日米安保共同宣言に基づくこのガイドライン見直しの中身と、それからどういう進捗状況か、簡潔にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 今言われました三番目の、日本周辺地域に重大事態が起きた場合の日米防衛協力は全く新しい重大な問題で、今度のガイドライン見直しの中心問題なんですね。  そこで、総理にお伺いしたい。  私はここに四月十六日のペリー国防長官の記者会見の記録を持っております。この記者会見で、ペリー国防長官はアメ……


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第141回国会(1997/09/29〜1997/12/12)

第141回国会 逓信委員会 第閉会後1号(1997/12/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田です。  まず、被害の規模ですけれども、郵政省の資料だと搬送人員六百八十五名、東京新聞には教育委員会のまとめで八千四百三十七名、それから読売新聞では一万名を超えたというのがあるんですけれども、私は一けたもっと多いんじゃないかと思うんです。  というのは、新日本婦人の会が全国会員の調査をしましたら、軽い症状で、目がちかちかした、気分が悪くなったという子供が非常に全国的に多いんですよ。毎日新聞の十二月十八日には、岡山市の教育委員会のかなり詳細な調査が出ている。軽い症状が出た子供が多数いると、頭がくらくらする、吐き気がする等々。ポケモンを見たのは三万三千八百七十三名、……

第141回国会 逓信委員会 第3号(1997/12/04、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  まず、今度の行革会議の最終結論についてですけれども、一応直ちに民営化はしない、郵政三事業一体とするということは、国民世論の反映があったと思います。いただいた資料を見ますと、地方議会、全国で九八・五%が国営支持決議ですね。世論調査でも大体二対一です。中には三対一というのがありますし、四対一というのもあるぐらいで、ほぼ世論は圧倒的に国営支持、今のユニバーサルサービスを続けてほしいということだと思うんです。その反映があった、その点で私たちもこの面は積極的に評価しているんですけれども、ただ第二に、将来の民営化についてレールが敷かれた、そういう厳しい判断をしておりま……

第141回国会 予算委員会 第4号(1997/11/18、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日米防衛協力のための指針、新ガイドラインについて質問いたします。  六月に中間取りまとめが発表された際、ジャパンタイムズは、日米、アンベール ウォー マニュアル、そういう大見出しで報道しました。戦争マニュアルのベールを脱ぐと言うんですね。私は、今度の新ガイドラインというのは、日本は武力攻撃を何ら受けていないにもかかわらず、自衛隊を国境の外に出して、人員、武器、弾薬、燃料の輸送、兵たん作戦、情報作戦、それを担当するのでやっぱり完全な参戦行為で、憲法の平和原則の完全なじゅうりんだと、そう思います。この新ガイドライン作成に一貫してかかわったアメリカのキャンベル国防総省次官補代理は、タ……


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第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 交通・情報通信委員会 第3号(1998/03/12、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、郵便番号の七けた化の問題とNTTの一〇四の値上げ問題、二つ質問したいと思います。  まず、新郵便番号制ですが、どうもかなり評判が悪いようなんですね。郵政省の資料を見ますと、メリット、こう書いてある。「郵便物処理の効率化を一層推進することにより、現行郵便料金をできるだけ長く維持すること」が基本的なメリットだと。これは二〇〇五年まで値上げしないということで、評価したいと思うんです。次のメリット、一般のお客さんには、あて名の記載省略、「住所の市区町村名の記載を省略することができます。」と。  これは、朝日新聞の二月二十日の夕刊でこう書いてある。「地名は、歴史を伝える文化遺産でも……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第7号(1998/03/31、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  最初に、米軍のNHK受信料の未払い問題で、午前中守住委員が大変詳細に展開されて、問題解決の強い要望を言われました。日米安保体制についての態度は反対でございますけれども、この問題では一致していることを大変うれしく思います。  これは逓信委員会全体として取り上げた問題で、九五年十二月十四日、ここにいらっしゃる当時の及川委員長が本委員会で、「NHK受信料問題につきましては、現在、政府から在日米国大使館に協議の開催を申し入れているとのことであります。こうした動向を見て、今後、本委員会として判断してまいりたいと存じます。」と、こう述べられたので、ですから……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第8号(1998/04/02、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今度の法改正は二〇〇〇年からの衛星デジタル放送に対応するというもので、我々も対応は必要だろうと思っています。放送のデジタル化自体はもう世界的な技術の必然的な流れで、これは我々も認めて積極的に対応が必要だと思うんですけれども、いろんな問題があると思うんですね。例えば、これは去年の四月二十二日の読売で、大きな討論があります。放送評論家の佐怒賀三夫氏は、「企業、ビジネスベースで計画が進み、視聴者が置き去りにされる懸念がある。」ということでずっといろいろの問題点を指摘されているんです。  ですから、この放送のデジタル化についても我々としては幾つか本当に考えなきゃならぬ。  まず第一に、……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第10号(1998/04/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三つの問題について質問をさせていただきます。  第一は、私は三月十二日の当委員会で郵便番号の七けた制導入に伴う問題を質問したんですが、七けた制でビデオコーディング作業というのがあるんです。きょうはその労働者の健康問題について要望したいんです。  これは七けたの郵便番号を住所区分機で読み取るんですけれども、読み取れないのが二、三割残る。その二、三割分はビデオコーディング作業というのでバーコードで印字するんです。それを職員がやっているわけです。  健康上二つ大きな問題がある。一つは、ディスプレー、キーボードを使うので、いわゆるVDT作業になるんです。VDT作業については労働省が労働……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第11号(1998/04/14、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人の皆さん御苦労さまです。日本共産党の上田でございます。  郵政省の出された中間報告の基本的視点は、一、再発防止。二、放送文化・映像文化の発展。三、子供たちの健全な発達。私は、適切な基本的観点だと思うんですが、二と三は必ずしも展開されておりませんで、一の再発防止に重点を置かれていると思うんです。  被害の規模について、先ほど保坂議員から、私が十二月二十五日の委員会で二十万人から三十万人被害があったんじゃないかと、根拠はどうだったかと言われましたけれども、私はあのときちゃんと根拠も明示しまして、岡山の教育委員会の調査、ポケモンを見たのは三万三千八百七十三名。うち七・一%の子供……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第13号(1998/04/23、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  まず木村局長に、特定公共電気通信システムとして、郵政省、文部省、農林省、運輸省の四省六種類になったのは一体なぜなのか、簡潔にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 公共分野というので、各省庁の状況とか予算関係もあるでしょうけれども、国民のニーズとの関係が一つ大きな問題だと思うんですね。  私、この六つのシステムを見まして、一番これは緊急でニーズが強いなと思ったのは運輸省の移動制約者支援システムです。と申しますのは、私は障害者対策もやっておりますので、障害者と懇談会をやっているんですけれども、視力障害者から毎年落ちないホームをつくってくれという要望が出……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第14号(1998/04/30、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  本法案は、昨年十一月の経済対策閣僚会議の「二十一世紀を切りひらく緊急経済対策」で決まったことに基づいて、規制緩和横並び法案になっていると思うんですね。私どもは、規制緩和はすべて単純に反対しませんけれどもいこの法案には賛成できません。と申しますのは、根本問題として、規制緩和と、今も若干問題になりましたけれどもユニバーサルサービス、全国民にあまねくサービスをという問題があるからです。  郵政研究所月報の三月号に、上條昇通信経済研究部長が、「情報格差解消に向けた欧米諸国の取り組み ユニバーサルサービス政策を始めとする電気通信当局の動向を中心に」という……

第142回国会 予算委員会 第11号(1998/03/26、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は金大中事件と新ガイドライン問題について質問をいたします。  金大中事件が起きましたのは七三年八月八日ですから、二十五年近くたちましたが、被害者の金大中氏が韓国の大統領になられて、歴史のドラマを見る思いで感慨深いものがあります。  二月十九日付の東亜日報が、KCIA、韓国中央情報部作成の工作要員実態調査報告を詳細に報道いたしました。公的犯罪、韓国の公的機関の犯罪だったことが非常に明白になりました。日本の警察庁も韓国大使館の一等書記官金東雲の指紋採取なども行いましたし、いまだに捜査中だと思います。  警備局長に、その捜査状況と、それから今回の東亜日報に出た報告についての関心、そ……


上田耕一郎[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(参議院17期)

上田耕一郎[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第134回国会(1995/09/29〜1995/12/15)

第134回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1995/11/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  かなり率直な議論も出ましたので、なるべく簡潔に私の方も幾つか率直に申し上げたいんですが、外務省の川島局長の最初のお話は、アジアの経済的発展に着目しで安定の度合い増大をかなり強調された。防衛庁の小池参事官の方は、冷戦構造崩壊後のアジアにおける危険な軍事情勢をピックアップしたという、アプローチの違いはあったと思うんですけれども、それはそれなりにおもしろかったんですが、お二人ともやっぱりアメリカのアジア・太平洋におけるプレゼンス、これは共通の前提とされておりますので、私はこの問題は非常に大問題だと思うので、二つ質問をさせていただきます。  第一は、覇……

第134回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1995/12/06、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。きょうは先生方、貴重な御意見をありがとうございました。  まず、原口局長には、マレーシアのマハティール首相の提唱するEAEC、東アジア経済協議体についての日本政府の態度をお聞きしたいんです。  マハティールさんは自主派のチャンピオンで、九三年のシアトル会議でもアメリカの提唱した非公式首脳会議には欠席して、ボゴール宣言の合意には留保ということだったし、今度の大阪会議でも、自主性の言葉を文書に盛り込めというので、時に脱退までほのめかして断固やっていたんですが、日経新聞に「私の履歴書」を連載されまして、その中で「どっちつかずの日本に疑問」というのでEAE……


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第136回国会(1996/01/22〜1996/06/19)

第136回国会 国際問題に関する調査会 第1号(1996/02/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 秋山局長に三点質問したいと思うんですが、第一点は、御説明の中にはなかった日米共同声明によるいわゆる安保条約の再定義問題。  四月十六日にクリントン大統領が見えて、その中に、安保条約再定義とか再確認と言われていますけれども、事実上安保条約改定に匹敵する重大な内容になるのではないかと言われている。  アメリカの国防総省が三月一日に、これは初めてのものなんだけれども、アメリカと日本の安全保障関係に関する報告書というのを出しました。それを見ると、アメリカ政府は日本に地球的規模でも地域的規模でもより大きな政治的責任を引ぎ受けるよう奨励している、地球的規模で責任を引き受けろと、こういうふう……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1996/02/14、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。三人の参考人の方々からは新しい刺激を受けるようなお話をいただいてありがとうございました。  前田参考人には、質問をすると反論的質問になって時間がかかりそうですのでお許しをいただいて、時間ももう半を過ぎておりますので、事実問題について茅原参考人と武貞参考人にお伺いしたいと思います。  茅原さんには二つです。  一つは、対中国の問題でアメリカの関与政策、昨年の十月、封じ込め戦略はとらないで包括的な関与政策をとるとアメリカのペリー国防長官が演説したんですね。僕は、アジアにおける核保有の二つの大国が対立しながらも共同するという関係が今生まれていると思うんです。ところが……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1996/02/28、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 会長から永野議員の御意見というので、全部反対の意見を少し申し上げたいんですが、まず第一に、集団的自衛権の問題を国連憲章第五十一条の規定を引かれ、日本も権利としては個別的、集団的自衛権を持っているということを確認しているという話から話されたので、ちょっと少し歴史に戻って述べたいんですけれども、国連憲章の原案、ダンパートン・オークス会議でつくられた原案には第五十一条はなかったんですね。  二十世紀で二回世界大戦が起きて、これは軍事同盟の対立が根源だというので、国際連盟の規約でも、また国際連合の憲章の原案でも軍事同盟はもう廃止するというのが趣旨だったんです。それで、ダンパートン・オー……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第4号(1996/05/15、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。三人の参考人の方々、大変ありがとうございます。  私は、ソ連の崩壊で米ソの核軍拡競争もなくなったんだから平和の方向へ進み得るような新しい状況ができたはずなのに、今度の安保共同宣言で軍事同盟も強化されるとか集団的自衛権の問題とか、どうも逆行をしているように思うので、一問ずつ参考人の方にお伺いします。  岡崎参考人は、集団的自衛権のこれまでの政府の解釈は間違っているので変えろという御意見を言われました。集団的自衛権というのは、よく御存じのように、国連憲章五十一条に、四五年のサンフランシスコ会議で生まれたもので、あの主導権をとった当時の共和党代表のダレス……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1996/05/22、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人の中には、アジア太平洋地域の情勢について、経済発展の問題とともに、北朝鮮問題、中国と台湾との緊張関係、南沙諸島、軍拡競争の問題などを今後の緊張要素として指摘する意見が少なくありませんでした。  私は、アジア太平洋地域の情勢を悪化させる最大の要素は、諸民族の自決権と平和的共存、経済の自主的発展と相互の自主性を尊重した平和的協力に不当に介入、干渉して、それを阻害する覇権主義の行動であると思う。その点について言えば、ラングーン事件、大韓航空機爆破事件などを起こした北朝鮮、ベトナム侵略、天安門事件を起こした中国は、覇権主義的存在として今後もその動向を警戒する必要があるし、北朝鮮問……


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第139回国会(1996/11/29〜1996/12/18)

第139回国会 国際問題に関する調査会 第1号(1996/12/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今度の五カ国訪問は非常に意義のある調査になったと思います。準備に当たった委員部、調査室、外務省、それから現地の大使館の皆さんにお礼を申し上げたいと思うんです。  調査室の御努力でこういう会談の記録を出していただいて、これは非常にいいことで、何年か前に中東五カ国を回ったことがあるんですが、あのときも外務大臣その他に会いましてなかなか充実したあれだったんです。私は赤旗に連載を書いたんですけれども、今後ともこういう調査をやった場合に今度のようなやり方で記録をきちっと残す、大変でしょうけれども、お願いをしたいと思います。  四つの点についてちょっと感想的なことを申し上げたいんですが、ま……

第139回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1996/12/16、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三つ質問させていただきたいんですけれども、一問ずつお答えをいただくようにします。  野上局長のお話の中で、経済のグローバリゼーション、これが非常に大きな問題だというふうに言われました。私も、APECというのは経済のグローバリゼーション、特にソ連崩壊後一層強くなっていると思うんですけれども、それに対してアジア諸国がどういう対処をしていくかということがAPECにとっての中心問題だと思うんです。  私どもは、八月から九月にかけてASEAN五カ国を回って、そのとき安全保障の問題についても、アメリカや日本などの大国の考え方とASEAN諸国の自主的な考え方と、ある流れの違いというものを感じ……


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第140回国会(1997/01/20〜1997/06/18)

第140回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1997/02/12、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 簡潔に三人の参考人の方々にお伺いします。  長谷川さんのお話は、一昨年ここに見えた東工大の渡辺教授のお話を事実で裏づけた話で、大変興味深く聞いたのですが、いただいた資料でASEAN諸国に対する海外直接投資を見ると、アメリカが非常にふえているんですね。九五年は九二年の二倍になっておりまして、今後、クリントン政権は海外市場の自由化を非常に重視しておりますので、ますますアジア太平洋地域に対するアメリカの直接投資はふえるだろうと思うんです。  それで、APECの九三年のシアトル会議で、アメリカが貿易・投資の自由化の方向へ向けてきたんだけれども、お聞きしたいのは、先進国二〇一〇年、発展途……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1997/02/24、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず集団的自衛権問題ですけれども、板垣さんは積極的意見を述べられました。  山崎さんは、双務性の問題はあるけれども……
【次の発言】 日米軍事同盟は集団的自衛権の行使ではないかということまで言われましたが、最初に結ばれた旧安保条約、これは前文で個別的、集団的自衛権があることを言い、その権利の行使としてこの条約を結ぶとはっきり書いてあります。ですから、今日本の政府が公式に言っている、主権国家として集団的自衛権を持っているけれども憲法九条があるので行使できないという言い方は、実はそういう歴史的事実を覆い隠す面があるんです。現に、旧安保条約にはその権利を行使するというふうに書いてある……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第4号(1997/03/03、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。お二人の参考人、ありがとうございました。  まず第一に、日米安保条約の問題についてお二人の参考人にお伺いしたいんです。  日米安保共同宣言が昨年結ばれて、それに基づいて今、日米防衛協力のための指針、ガイドラインの見直しが進んでいます。これは、アジア太平洋地域で緊急事態が起きた場合の新しい日米の防衛協力の基本を決めるもので、例えば朝鮮半島で何か起きますと、自衛隊が機雷の封鎖をやるのかどうか、あるいは米軍に対して武器、弾薬の輸送を自衛隊が行う等々、そういう日本の領土以外のアジア太平洋地域での新しい軍事行動という問題が生まれるわけです。  実はこの問題昨……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1997/04/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この間の視察の議論で、なかなかいろいろな中身のある議論もあったので、その報告と若干の意見も加えて述べたいと思うんです。  沖縄は、日本の中でただ一つ悲惨な地上戦闘が行われたところで、戦後二十七年間アメリカの単独占領下にあったという点で非常に不幸な歴史をたどって、世界でも珍しい基地の島になっているわけです。そういう沖縄の戦後の歴史の深刻なことを、今度行って三日間の視察でもいろんなところで私感じたんです。  最初に自衛隊那覇基地に行ったんですが、食事のときにハッスルした事態が生まれたんです。陸上自衛隊の幹部だと思うんだけれども、ヘリコプターで患者さんを輸送することをやっていたとき、……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第7号(1997/05/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  きょうは外務省の畠中経済協力局長、それから批判的論陣をいつも張っておられる西川早大教授、それから経団連の藤原さんと三人お見えになったので非常に重要な調査会になったと思うんです。  三人の方に幾つか質問させていただきたいんですが、去年からことしにかけて、私もちょっと新聞を整理してみたらODAについての社説から記事から物すごく出ているんですね。いずれも非常に厳しくて、「待ったなしのODA改革」とかずらずらずらずらかなり厳しい。内容についても体制についても、大体日本の言論界が抜本的改革を共通して望んでいるという状況が明らかになったと思うんです。  一つは質の問題……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第8号(1997/05/19、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この調査会は以前全会一致でODAについての決議をつくって、これが九二年のODA大綱、政府の閣議決定にも大きな影響を与えた、そういう歴史があるんですけれども、前回外務省の局長も強調されたように、九六年度は何と三五%も減ってしまうという状況になって、先ほど赤桐委員も言われたような曲がり角にあると思うんですね。  それで、ことしの参考人は数えてみますと七人お見えになって、それぞれ専門的な研究に基づいて非常に充実した意見を述べられたと思うんです。それで、調査室も七人の意見の要旨をまとめていただきましたし、きょうもまたその提言についてまとめていらっしゃるんですけれども、できればこの曲がり……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第9号(1997/05/21、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、森本参考人の発言のときに質問しようと思って時間が足りなくなって質問できませんでしたので、軍事同盟の問題と核兵器の問題、このことについて少し意見を申し上げたいんです。  ソ連が九一年になくなってワルシャワ条約機構、これも解体されたので、本来なら仮想敵国を仮定して軍事同盟というのはつくられているのですから、仮想敵国がなくなったわけですので軍事同盟というのはすべて解消する、核兵器もなくすという非常に歴史的なチャンスがあの時期に生まれていた、そう思うんです。  ところが、なくすどころかヨーロッパではNATOが東方に拡大され、ロシアとの間で非常に大きな議論が起きていることは御存じの……


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第141回国会(1997/09/29〜1997/12/12)

第141回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1997/10/29、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田でございますが、参考人のお二方、どうもありがとうございました。  私も小此木さんが申された政治体制と経済体制のアンバランス、これがあると思うんです。ちょうど小スターリン体制ともいうような非常に異常な、しかし国民とのある一体性を持った政治体制と食糧危機に見られる大変な経済危機、これが特徴だと思うんです。ただ、金書記の報道による著書だとか書簡を見ますと、やっぱりアメリカとの正常化、日本との正常化を通して、経済制裁の解除、賠償あるいは資金の導入で経済的問題を段階的に粘り強く解決していこうという方針をとっているように思うんです。  そこで、お二人の参考人に二つお伺いしたいん……

第141回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1997/11/05、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田です。  両先生、ありがとうございました。  一回五分の発言というので、高木参考人にどうも五分かかりそうなので、小島先生には後で時間があればさせていただきます。  米中関係の相互の政策についてそれぞれ質問したいんですが、まず第一にアメリカの対中国関与政策ですね。  きょうのお話で、南アフリカに対する対策が淵源だったということを初めて聞いたんですが、それはカーター政権、ブッシュ政権、それからクリントン政権にいろいろ問題はありながらも受け継がれていったと。  クリントン政権時代に、九五年十月三十日、ペリー国防長官が中国関係評議会での講演で、包括的な関与政策についてかなり……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第1号(1997/10/27、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、七項目合意をつくったときに小委員としてずっと皆さんと一緒に仕事をしまして、今度改めて理念・目的、諸原則というものを見てみて、かなり積極的な定式化に当時としてはみんなでまとめ上げられたんじゃないか、そう思います。  つまり、発展途上国と先進国とが国際的な相互依存の関係にある、我々先進国とその国民は人道的立場に立って発展途上国の自助努力を援助する、支援するんだという基本的な考え方ですね。これは抽象的なようだけれども非常に重要な原則で、この点をはっきり確認すれば、いろいろ具体的な問題、内容についても実施体制についてもやっぱり出てくるものだと思うんです。  これまでのこの調査会の……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第2号(1997/10/31、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 基本的な問題として、人間中心の開発それから環境重視の開発、これはODA白書でも強調されたんだけれども、本当にそういうものに変えなきゃならぬという問題点と、二番目に情報公開の問題点と、三番目に実施体制の一元化ですね、この三つについてちょっと意見を申し上げたいんです。  前回、九六年度の白書が人間中心の開発を押し出したことを触れましたけれども、九七年度の白書は、今度は環境問題を非常に重視しているわけですね。人類の安全保障の問題としてこの環境が重要だということを強調して、環境開発の支援としてのODAというのを打ち出した。これは理念としては、僕は、九六年度、九七年度のODA白書の人間中……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第3号(1997/11/10、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 全般的な問題に入る前に、国際機関の問題、我々国会議員も連名でこの復活を要望しているんですけれども、読売の八月二十四日付に大きな記事が載っていて、この数字、外務省の数字というんですが、任意拠出金の削減率は世界食糧計画四五%、国連児童基金四一%それから国連難民高等弁務官事務所三九%、任意拠出金を出している主要十機関で三五%から四五%減額する、ゼロ査定が大小約三十機関に上るというんです。それで、緒方貞子国連難民高等弁務官は橋本首相を訪ねて直訴したと。「日本の拠出金が五割程度減った場合、@アジアでの事業がゼロになるAアフリカで難民二百三十万人分の給水、衛生事業ができないB旧ユーゴスラビ……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第4号(1997/11/17、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。お二人の参考人、ありがとうございます。  まず、杉山参考人にお伺いしたいのは、ケニアのプロジェクトリーダーをおやりになった件なんですが、この小委員会で何回かケニアのことが問題になりまして、山本委員の指示で私たちのところにもかなり詳細な報告書が回ってきていまして、私も興味を持って読んだんです。これは、「定着農業(ケニア) アフリカ(サハラ以南)地域における定着農業発展の諸条件と我が国協力の方向性について」、調査期間は九四年十二月、檜垣宮都東京農大教授、板垣啓四郎東京農大講師で、先ほど調査団がいっぱい来て受け入れがなかなか煩雑だというお話がありましたが、どうもその……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第5号(1997/11/21、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうの議題に関連すると、平成元年六月二十一日の調査会の七項目の合意事項、きょうの資料のトップに入っていますけれども、一つは実施体制の一元化の問題、二番目は国会の関与を強める問題、それから三番目に立法化、基本法制定問題があると思うんです。  実施体制の一元化の問題では、参考人からも、今の縦割り行政の生んでいるさまざまな問題点、矛盾点、いろいろ指摘がありました。きょう新聞で大問題になっているけれども、省庁の再編問題でも、海外協力庁だったか、一元化の案が一時出たのに引っ込んだということもありました。  それで、一元化問題で私が持ってまいりましたのは、参考人で経団連の方が見えたときの……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第6号(1997/12/01、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  村井参考人、ありがとうございました。いただきました資料やきょうの御発言は私はほぼ全面的に賛成なんですが、お話の中でODAの基本法について私案をおつくりになったと言われておりましたけれども、これはひとつ参考のために資料として小委員会にいただきたいと思いますが、よろしくお願いします。  それから、お話の中で、例えばこの大綱の人道的援助、人道的見地、これは賛成だと、ところが国際社会の相互依存関係、これはちょっとクェスチョンだとおっしゃいました。確かにこの政府開発援助大綱というのはいいことも書いてあって、人道的援助、それから「原則」もうたわれて、「項目」も、一は地……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第7号(1997/12/05、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 調査室でまとめていただいた六回のを読んだんですけれども、この期間に六回やってなかなか充実した審議になったと思うんです。  それで、テーマになった問題でいうと、細かなことは省きますけれども、発展途上国の貧しさその他の苦しみに対して人道的な立場で援助することを基本にという点、実施体制では大まかに一元化の方向を目指すべきだという点、それから国会の関与、関与の仕方にもいろいろありますけれども、はっきり関与すべきだという点、それから基本法は必要だという方向では、大方の意見の流れができていると思います。私も一つ一つについて意見を申し上げたんですが。  しかし同時に、特に外務省の大島局長が二……


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第142回国会(1998/01/12〜1998/06/18)

第142回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1998/02/04、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 お二人の参考人、ありがとうございます。日本共産党の上田でございます。いろいろ御質問したいことがあるんですけれども、時間の関係でお二人の参考人に一問ずつお伺いします。  宮崎参考人には、アジア経済の今の危機的状況とAPECの問題をお聞きしたいんです。  御存じのように、APECは、クリントン大統領の強い指導性のもとに九四年のボゴール宣言で貿易投資の自由化の目標を決めたんですね、発展途上国は二〇二〇年というんですけれども。考えてみると、宮崎さんの言われた相互依存効果プラスの時期に結ばれたものなんですね。それが今のようなこういう状況になってくると、それぞれのアジア諸国が、宮崎さんが言……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1998/02/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  小島参考人には一巡後時間がありましたらお聞きしたいと思うんですが、岡部参考人に二問お聞きしたいと思います。  一つは、アメリカの抑止力についてで、今回のイラクに対するアメリカの武力行使の構えは、結局フセイン政権を強化したという思わざる結果になったんじゃないかと思うんですね。あの武力行使は、安保理の決議にもないし、それから国連憲章五十一条にも合わないし、国際法上も根拠があやふやというようないと私は思うんです。と同時に、イラクを例のローグステーツ、ごろつき国家と言うことでアメリカが参考人のおっしゃった悪玉論、非常に明白な悪玉論に立っていたということ……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第4号(1998/03/11、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 調査室がまとめてくださった資料によりますと、この三年間に三十一名の参考人の方の意見を聞いていてかなり勉強したなと思ったんですが、「参考人の意見及び委員の発言の要旨」というのも読ませていただきました。  それで、三つの問題について感想的意見を述べたいと思います。一つはアジアの通貨危機について、もう一つはアジアの平和と安全保障について、三つ目はODAについてです。  多くの参考人の方が世界でも非常に注目されるアジアの経済発展について述べておられるんですが、昨年夏以来、急激な通貨危機が起こりました。これは大きな問題だと思うんです。小島明参考人は、馳委員も先ほど言われましたが、二十一世……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1998/04/15、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、外交・総合安全保障調査会時代の前回の七項目の合意、あのときの小委員をいたしまして、今回も小委員をさせていただいたんですが、あの七項目合意もその後の政府の大綱にも積極的な貢献をするなど大きな役割を果たしたんですけれども、今回の小委員会の調査報告書はあのとき以上の積極的な内容を持っているものだと、自分が小委員なのに自画自賛みたいになるとまずいと思うんですが、小委員長初め小委員の努力、それから委員部、調査室も大変な努力をしてくださっていいものができたというふうに思うんですね。  と申しますのは、南北問題の解決というのは二十一世紀に非常に大きな課題になっていると思うので、その中で……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第6号(1998/04/20、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この調査会で新ガイドライン問題について参考人を呼んで意見を聞き討議する計画があったんですけれども、残念ながらできませんでしたので、この問題について若干意見を申し述べたいと思います。  新ガイドライン問題については、韓国政府を除くと、中国を初め東南アジア諸国並びに世論は極めて警戒の強い論調です。これは無理もないことで、第二次大戦中、日本軍国主義に非常に大きな被害を受けた地域、国々でございますので。自衛隊というのは東南アジアの人から見れば日本軍ですから、日本軍がアメリカの軍隊を手助けするためにアジア太平洋地域に進出してくるということについて、日本があの侵略戦争に明確な反省と謝罪の態……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第7号(1998/06/03、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 会長から過分のお言葉をいただきまして、恐縮しています。  私、この前身の外交・総合安全保障調査会時代からちょうど十二年、この調査会のメンバ一で仕事をさせていただきました。勝手なことをいつも申し上げていまして、大変感謝しております。  私、最近、参議院の役割について二つの新聞社から取材をされまして、審議の空洞化問題がいろいろ言われている中で、この調査会の話をすると、新聞記者は大変驚きまして、今度のこのODAに関する小委員会の報告書なんかを見せたら、そういうことをやっているところは衆議院にはありませんねと大変驚いておりまして、私も改めてこの調査会の仕事の意義を感じたんですが、若干P……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第1号(1998/02/27、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 時間もあれなので一間ずつお伺いしたいんですが、この中間報告ですね。この中間報告の中で、一つおっと思ったのは、六十二ページですが、「日本は、開発途上国の経済的自立のために大規模な開発資金を融資することが可能な「円借款」という方式を有している。これは、他の援助国には例のない有効な援助形式である。」と書いてあるんですよね、六十二ページの下段です。  それで、発展途上国はODAに非常に依存していますし、日本だけでなくて、利子率の低い公的資金の支援はどこでもかなりやっているでしょう。北欧は贈与が多いですけれどもね。これは他国に、他に例のないと書いてあるので、ちょっと局長に御説明いただきた……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第2号(1998/03/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今まで私が述べてきたことを調査室のこの「小委員の発言等の要旨」でなかなか正確にまとめてくださっておられるので、私も基本法問題についてもう一度申し上げたいんですが、世界で一、二を争う非常に巨額の、GNPに対する率は低いにしても絶対額としては非常に大きな額のODAで、しかもそれがこの財政危機で少し削減されてきていると。国民の中にはこんな莫大な額を何で出すのかという声もあるので、やっぱり国会の責任として、国民との関係でもきちんと法律もつくり、理念、原則もはっきりうたうという法律が必要になっていると思うんです。  これまで参考人も、例えば前回いらした読売新聞の杉下解説部次長は、「ODA……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第3号(1998/03/16、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、たたき台のペーパーですけれども、幾つか意見がありますが、調査室と関係者の御苦労に敬意を表したいと思うんです。全体としては賛成です。  田さんが言われましたように、一兆二千億、とにかくそれだけの巨額の資金、税金を使ってやっている仕事で世界で一、二を争うものなのですから、やっぱり原則をはっきりさせること、それから透明性、情報公開、これが非常に大事だと思うんですね。  参考人として出席されたこともある山本海徳さんは、朝日の論壇で、僕は前にも引用したんだけれども、ODA白書はよくまとまっているけれども、技術協力予算の半分を占める外務省以外の十八省庁の技術協力や大蔵省所管の出資・拠……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第4号(1998/04/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、前の外交・総合安保調査会時代も小委員会に参加してずっとやって、今度またこの小委員会になって参加できたんですけれども、前のときも全会一致であの七項目の合意がつくられましたし、それが政府の開発援助大綱、ODA大綱にも骨子が取り入れられるとか、役割を果たしたと思うんです。前回とまた違った意味で、今度は、ODAの多面的な問題点をかなり深く突っ込んで、参考人も専門の方々がいらしてくださったし、それから小委員間の討議もかなり突っ込んだ討議が行われて、非常にまたあのときとは違った意味で重要な役割を果たした小委員会になったように思うんです。  十一回開いて、これだけの参考人を選んでオーケ……



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データ更新日:2022/12/18

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