このページでは黒柳明参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○黒柳明君 細川君の動議に賛成いたします。
○黒柳明君 時間が短いんですが、問題が幾つかあります。
第一点は日中問題です。日中の実務協定の進捗状況を簡単に御説明ください。
【次の発言】 外務大臣、実務協定、航空協定が、間もなく第一番機が飛ぶであろう、もう当然これは正常化へ――二年たっておるわけでありまして、いま実務協定も、漁業協定が交渉決裂、海運協定もまだペンディング、当然平和条約に至ってはまだこれから。こういう日中間の正常化の現状ですね、これを外務大臣、具体的な平和条約の問題あるいは実務協定がはかどらないということを含めての正常化という現状をどう認識しますか。
【次の発言】 大臣就任以来、若干中国問題についての変わった動きがあるやに……
○黒柳明君 私はこの決議案に賛成する立場で意見を開陳したいと思います。 本国会におきます政府、田中内閣と与党・自民党の罪状を私は個条書きに述べましてそれで皆さん方の奮起、また本決議案に対する、ぜひとも与野党ともに賛成の意思をあらわしていただきたいと、こう思う次第であります。 まあ、罪状と申しましても幾多ありますので、私、この罪状を述べ立てますと大体三時間ぐらいかかるんではなかろうかと、こう思いますが、ぜひともごしんぼういただければと、こう思います。 その前に、私述べたいことは、今回の第十回参議院通常選挙が保革逆転という大きなテーマをひっさげて、内外の注目を浴びながら選挙戦が準備され、また……
○黒柳明君 私、核の問題を外務大臣にお伺いしますけれども、最近、ラロック証言はさておきまして、アメリカの政府あるいは議会筋等の議事録の公表ないし談話が日本に伝えられてきておりますけれども、シュレジンジャー国防長官が核の存在について肯定、否定もしないという政策を変えるんではなかろうかと、一時新聞報道ではアメリカの核の政策の変更ではないかと騒がれましたけれども、あるいはハルペリン国防次官補代理ですか、もう台湾、フィリピンないし沖繩に核があったこと、あるいはあること、一時寄港の艦船に核を積んでいることはもう当然なんだと、こういうような話、あるいは軍事調査委員会のメンバーである下院議員が、核倉庫の保管……
○黒柳明君 今日外交課題幾つかありますけれども、時間が短いので焦点をしぼります。 一昨日、米会議に米国防総省から出しました国防年次報告ですが、日米安保条約上から見て、またアメリカの戦略上から見ていろんな問題が含まれていると、こう思います。従来、私が言うまでもなく、ベトナム戦の終結あるいはニクソンドクトリンでアジアからの兵員の削減等で、アメリカのアジアを中心にしての戦略状況、これは変わってきたわけでありますけれども、あの国防報告を見ますと、特に沖繩が非常にクローズアップされている。従来、言うまでもなく、沖繩が極東のキーストンであった。あれを読みますと、韓国の後方支援というので、ストロングポイン……
○黒柳明君 昨夕から報道されておりますOTHの撤去の問題、外務省は正式にアメリカ政府から通告は受けたんでしょうか。
【次の発言】 昨春の四月か五月でしたか、この問題が国会で論議されました。そのときに、防衛施設庁来ておりますね、これは日米安保条約上日本の安全に寄与するものである、こういう御答弁なすったんですけれども、すでにこれが設置されてから、もう相当長い間たつわけです。いまこの報道によると旧式に属する、古くなったと、むしろ衛星の方のキャッチの方がベターだと、これはいまさら始まったことじゃないんです。昨春の国会で問題になったときでも、その事態は変わりなかったわけですけれども、その点はどういまの時……
○黒柳明君 まず、先ほどの非核三原則のなし崩し論、これについて質問しますけれども、外務大臣はもし、可能性としては条約的に、協定上はイエスもノーもあり得ると、相談はかけられる可能性はあると、しかし、総理が高度の政治判断からノーと言うことは間違いないと、私はそれに従うと、こういうことだったですね、先ほどの話をまとめますと。すると結局、そうなると外務大臣のお考えも……。それからもう一つありましたな、日本に対するアメリカの理解度、これからいうと、まずそういう事前協議を申し込む可能性もないんではなかろうか、こういう前提、こうですね。よろしいですね。もう一回確認します、その点。
○黒柳明君 大臣、昨日ガイラー司令官とお会いになりましたね。けさの新聞でいろいろ内容を承知しておりますが、そのときの核についての部分の要点だけを、ひとつまたここでもう一回教えていただきたいんですが。
【次の発言】 何ですか、核のためのあれをサポートということは。
【次の発言】 核のための作戦をサポートする部隊はないということですか。
【次の発言】 そのサポートということですけれども、従来から国会でいろいろ指摘された核を実際に運ぶ可能性がある搭載機あるいは搭載艦、あるいは実際に核を取り扱う可能性がある部隊、そういうものの存在、こういうものについては大臣、サポートという意味について詳しくお聞きした……
○黒柳明君 私どもが大平大蔵大臣に対する問責決議案を出しておりますのは、物価問題に対する大蔵大臣の態度に対し、また、昨日の酒、たばこ値上げ法案に対する強行採決に対して、全く大臣として問責に値する、こう思う次第であります。 ぜひとも、皆さんの御賛同をいただき、本案を通過さしていただくようお願いする次第であります。
○黒柳明君 総理初め各閣僚、連日の審議、お疲れかと思います。私質問しますので、ひとつ前向き、積極的、かつ明快な御答弁をお願いしたいと思います。 まず、三木内閣、田中金権内閣に取ってかわって出た清潔な、クリーンなと、こういうイメージで登場しました。資産の公表と、いまだかつてないこともやって、ある意味では国民から期待を持たれつつ誕生四カ月になるわけですが、しかし、国会、審議におきまして、全く期待を裏切られ、姿勢が後退しているんではなかろうかと。この端的な例が、衆議院の本会議でわが党の竹入委員長が、いわゆる三木内閣に示した四つの踏み絵、政治資金規正法、独禁法、あるいは年金制度、そして排ガス規制の問……
○黒柳明君 日中間の実務協定が実質的にこれでめどがつくわけですけれども、政府の精力的な交渉にもかかわらず正常化以来三年、決して早いとは言えないと思いますね。まだその後にはいま論議がありました平和友好条約、全くペンディングになってる、暗礁に乗り上げてる、まあこういうことです。 そこで私、まず聞きたいのは、事務当局でいいですけれども、先般の日ソ漁業協定、これも三年前に補償がさかのぼるということで、国会での承認が急を要したわけであります。それから約一カ月を経ようとするわけですが、実際のこの漁業協定批准後今日まで、この調停委員会の設置、メンバーの決定、それから事件の処理ないしは現実にソ連漁船団が日本……
○黒柳明君 わが党は、今回の仮谷失言というものは、個人の問題としてではなくて、やっぱり三木内閣全体の弛緩からくるんだと、政治のたるみからくるんだと、こういうふうに認識しているんです。そこでまあ冒頭に、総理大臣になられてやがて一年になりますですね、あと一カ月ばかりで。この一年弱振り返られて、ひとつ総理大臣としてこの席を通じて国民の皆さん方に振り返ってみずから評価する点、あるいはみずから反省すべき点、どういう功罪があるか、三木内閣の。あるいは国政に関与して、その最高の総理・総裁の座を占めて一年弱においての反省と評価をひとつこの席からしてください。
○黒柳明君 私どもも全く前者の意見と同様であります。ここで時間をかけるにしては、いままで余りにも長い時間と回数をかけました。一言反対と、こういう意思表示だけをさしていただきます。
○黒柳明君 提案者にちょっとお聞きしたいんですけど、いま聞いていておわかりかどうか、各委員の説明に対して、高潔なる人材をもってぜひとも速やかな決裁をと。いまどう、高潔だと思いますか。いま、あんたがおっしゃった提案理由の説明について、私はずっと聞いていたんです。ほかの説明については、簡潔なる人材をもって速やかに決定をお願いすると、こういうみんな注釈ついたんです。まあ御自分でおっしゃった記録を見れば後でわかるんですけれど、この電信電話公社の経営委員の小佐野賢治さん、この人について、高潔なる人材と思いますか。この点、一言。
【次の発言】 昭和二十三年、当時の新聞に――まあこれは古い話で恐縮ですけれど……
○黒柳明君 関連。
法務大臣、お伺いしますけれどね、なかなか捜査中答弁出ないでしょう。先ほど捜査順調に進んでいると、こういう発言でありますが、やがて可能性としては灰色高官名も出るであろうと。そうすると、法務大臣の職責上、やっぱりこの灰色高官名はみずからお知りにならなきゃならない。その必要があると、こう思うんですが、いかがでしょうか、法務大臣。
【次の発言】 そこで、法務大臣はそのとおり率直に正しいことをおっしゃるんです。知らなきゃわからない。ところが、総理大臣は昨日の記者会見で私、見ないと。きょう自民党の長老が反発していましたな。見なきゃなぜ徹底的追及できるんだと。私はあの見ないという意味は……
○黒柳明君 法務大臣にお伺いしますけれども、一昨日総理が記者会見しましたですね、那覇で。そのときロッキード問題に触れて七カ国首脳会議でフォード大統領に会うと、ロッキード問題について謝意をあらわしたいと、決して再交渉、資料等の交渉はやらないと、こういう話ありました。これはあれですか、総理の御自身のお考えを吐露されたのか、あるいは捜査の責任である法務大臣とも話し合って、法務大臣の御意図も含めて総理こういうことをおっしゃったんでしょうか、どうでしょうか。
【次の発言】 間違っているかどうか聞いているんじゃなくて、総理の御自身の御意思であると、こういうことですね。
○黒柳明君 まず初めに、いままでに出た答弁の確認をさせていただきます。
ミスター・エリオットから頼まれた領収書、これはにせであると、契約書もにせであると、こういうことでしょうか。
【次の発言】 衆議院でも論議ありましたが、報酬、まあ若干の話し合いの中で定まった七万ドルの報酬をもらったと、この報酬は何に基づいてもらったんですか。契約書の第四条の報酬の項に基づいてもらったものですか。
【次の発言】 このサインにある第四条ですね。このことを私は言っているわけです。これは報酬の欄。
【次の発言】 どうぞ。
【次の発言】 返してくれますか。
そうすると、この契約は正規の契約としてお認めになり、この契……
○黒柳明君 まず、私の質問に入る前、午前中に引き続き本当に御苦労さまです。ただ午前中の質疑を聞いていまして非常に疑問に思える点がありますので、その点解明してから私の質問に入りたいと思うんです。
まず第一点は、四十五年、六年、PXLの川重の責任者では室井さんはなかったわけですね。
【次の発言】 そうすると、先ほど岐阜工場か何かいらっしゃったとか、こういうことで業務部長であったと、ですから、そのときの責任者はどなたですか。PXLの防衛庁との予算の問題、あるいは国産化というようなことの問題で話し合いした責任者どなたですか、いまおっしゃった最高という。
○黒柳明君 ただいまの報告につきまして若干質問をしたいと思います。
言うまでもなく、去る二月の六日上院の公聴会でパーシー上院議員、コーチャン副会長、クラッター氏とのやりとりがありました。いま言われた金額、この金額について三千三十四万五千円と、これだけは合っておりますですね、日付が違います。それから二千万云々についてはここに出ていない。一つの言葉として六千万云々と出ておりますが、コーチャン証言のこの部分のいまは裏づけと、こういうふうな判断でしょうか。
【次の発言】 そうなりますと、客観的に見まして、裏づけ云々ということを別にしまして、客観的に見て、いま申しましたように、金額が、クラッターさんが……
○黒柳明君 御苦労さまです。長時間、また何回も立ったり座ったりお疲れだと思いますけれども、公明党の黒柳です。質問します。 いまの一番最後のことで出ましたものですから、関連してお聞きしたいと思います。あるいは失礼な質問かと思いますけれども、当局の事情聴取を受けたと、こういうことでありますんで、ひとつお話しいただけますならば、二回にわたってのどういうことがその事情聴取の主眼であったか。また、昨日運輸関係の人が政治家の名前も出して事情聴取をされたと、こういうことありましたもので、関連として海原さんの場合にはそういう政治家の名前がその間に出てきたのかどうか、この二点。
○黒柳明君 前の質問者が十月九日の国防会議の案文づくりまでいきましたので、私、また案文づくりから前にさかのぼっていきたいと思います。
大蔵省、この国防懇談会、国防会議ですね、案文をつくった実際の当事者、まあ久保さんいるわけですけれどもね、そこに関係して。実際に筆を持って了解事項の案文を書いたのはだれですか。
【次の発言】 だれですか。
【次の発言】 筆を持って書いたのは長岡さんと、これを聞いているわけです。
【次の発言】 実際に筆を持って書いたのが当時の主計局次長の長岡さん、いま官房長ですね。この中に先般の海原証人のときにも問題化したわけでありますが、「国産化問題は白紙とし、今後輸入を含め、……
○黒柳明君 公明党の黒柳です。どうも御苦労様です。
いまの御発言で任期の期間から見まして四十七年度の予算を精力的に手がけられたと、こういうことを認識したわけでありますが、もう言うまでもなく四十六年度の予算、一回国会でストップがかけられました。十月にそれが解除された。この予算が使われないでストップになったんですけれども、本来、当然これは執行されるべき予算であったと思うんですが、なぜこれが執行されなかったのか、この点いかがでしょう。
【次の発言】 それから、十月のこの了解事項の後にたしか解除をされたわけですけれども、その後執行されてないんですけれども、それについてはいかがでしょう。ただ十月の二十……
○黒柳明君 まず、法務大臣、あのファーガソン裁定についてまずお伺いしますけどね、いまの御答弁でも、対応策を検討中と、正式な文書が着いてないからと、こういうことと、あわせて非常に無理、困難という、こういう発言もあったわけでありますが、きのう、三木総理報告の後の記者会見、私、けさの新聞、テレビ等で見たり読んだわけでありますが、やっぱりその範囲ですと、ファーガソン裁定のその判例は当然のこと、あるいは立法化も困難であると、無理であると、こういうことを前提にして、だけど法務・検察としては何とか検討したいんだと、こういうような感触に見えるんですけど、ウェートとしてはやっぱり無理なんだと、こういう裁定は非常……
○黒柳明君 嘱託尋問、また証人喚問につきましては午前からいろいろ話があって、それこそ答弁は変わらないと思いますが、一言私も触れざるを得ないと思うんです。 現行法の中でこのファーガソン裁定を何とか検討したいと。ですけれども、私たちきのうの法務大臣または刑事局長の答弁を聞きましても、非常に無理でむずかしいこと、これが前提であることも、これは事実であります。となりますと、いまから先を読むのも失礼ですけれども、何か国内捜査では最大の努力はしたと、だけどアメリカの証言が得られないんで、実際的にこちらが入手できないんで、まあこの程度で、というようなしりつぼみの原因を、結果を向こうに転嫁するような、こうい……
○黒柳明君 大臣、丸紅の前会長の檜山が逮捕されました。私たち常識的に考えますと、全日空のトップ、贈賄側として、あるいは丸紅のトップ、贈賄側としてトップがいずれも逮捕されたと。常識的に推測されるのは、この次の段階では収賄側に当然移るんではなかろうかと、こういうふうに思われるんですが、この点いかがでしょう。
【次の発言】 局長ひとつ。
【次の発言】 まあ、一般的な用語を使って私も不注意だったと、当然容疑ということです。
法務大臣ですね、先ほどガバメントオフィシャルズと、これは当然政府高官、便宜上使った日本の言葉であって、ここには議会関係者も入っていると。そうなれば与野党もと、これは当然だと思うん……
○黒柳明君 総理、丸紅の秘書課長さんが逮捕されたと、こういうことであります。丸紅もトップが逮捕されまして、もうこれで内部的には一段落か、いよいよ収賄の方かと、こう思っておったわけですが、捜査当局の進捗によって、会社ぐるみと、こういうきのうきょうあたりの報道がなされているわけでありますが、これは非常に、当然、悪質きわまりないということを前提にしまして、私、会社ぐるみの段階に発展する可能性もあるんじゃないかと、こういう気がするんです。法務大臣にもお尋ねしたいと思うんですが、総理大臣いかがでしょう。この丸紅の、会社ぐるみと言われるような証拠の隠滅までもしていたと、こういう事実に報道で接して、どう所感……
○黒柳明君 総理、十分という異例な短い質問時間でありますので、簡単に質疑をしたいと思います。要を得た答弁をお願いしたいと思いますが、総理・総裁としまして、私は、午前中の記者会見、今回の重大局面について責任を感ずると、また、いまの委員会でも遺憾であると、こういう表明をされました。しかしながら、それについての具体論になりますと、党の結束あるいは党のいろんな面においての改正、改革、こういう面に転嫁し、さらには、だから責任を持って事件を解明するんだと、こうもおっしゃっている。何かこれは全く責任の転嫁と、私はこう思わざるを得ないんです。本当にやっぱりいまの段階において、総理・総裁として責任を感ずるならば……
○黒柳明君 副総理がお忙しいというので、二、三問御質問しますが、副総理の出直し大改革論、大改革ですけれども、これは副総理の胸中にいろいろ大構想があると思うのですが、当然このロッキード問題から直接的に発生したお考えだと思います。近くに当然あり得る臨時国会、これとどういう絡み合いでお考えになっているか。臨時国会の前にその大改革の端緒なりあるいは何らかの実行に踏み切ると、こういう考えをお持ちでしょうか。
【次の発言】 臨時国会となれば近々ですが、総選挙と言っても十二月九日がこれは任期終了でありますので、いずれにせよことしじゅうであることは間違いないわけでありますが、先般は党を解体するぐらいな気持ちで……
○黒柳明君 法務大臣、時間が、各党のあれがありますので。 一時半田中釈放、二億という保釈金と、こういうことですけれども、昨日のうちは地検の方が不相当であるというようなことでけさに、午前中に持ち越されたと、こういうことです。これはもう当然捜査当局の判断ですから私たち門外漢が云々することはないんですけれども、捜査については、当然逃げもしない、隠れもしないと、証拠隠滅もなかろうと、こういうことですが、当然何回も、官房長官もいまおっしゃったように、これはロッキードだけじゃなくて大きな政変絡みのロッキード、あるいは政変の中のロッキードと言ってもいいぐらい、これからやっぱり政変劇に舞台は移ろうとしている……
○黒柳明君 法制局長官、職務権限のことについて二、三お伺いしたいのですけれども、田中前総理が起訴されたわけでありますが、言うまでもなく、運輸大臣を、各省大臣を統括指揮すると、こういう職務権限ですね、運輸大臣も機種の選定、トライスターの選定についてはやっぱり権限がないわけですけれども、運輸行政の許認可権を持っていると、こういうことなんです。先週もここで聞いたら、もう起訴したんだから絶対公判の維持はもうできると。これは当然そうだと思いますよ。しかしながら、若干、客観的に判断しますと、何かこの職務権限、総理大臣のですね、トライスターの機種選定、これに限って職務権限ということについて、今度の検察当局の……
○黒柳明君 副総理、先ほどからいろいろお答えを聞いておりますけれども、党の責任――総裁と党員との意思の疎通が疎遠になっていると。しかし私はそれも一つの原因だと思いますよ。しかしいまの自民党内の問題、十五閣僚が反三木の会合へ出たと、これも含めまして、やっぱりこれは党内と同時にあるいはそれ以上に内閣の問題じゃないですか。閣僚だってそれに動かされている状態ははっきりしているんじゃないですか。それで私、憲法六十六条、これは当然言うまでもなく内閣は、連帯責任を国会に負うと、こういうことです。もしこれを党のこととして逃げるならばこれは全くおかしなことで、六十六条、憲法はこれはもう行方不明になっちゃうんじゃ……
○黒柳明君 わが党の灰色高官公表に対する見解は発表しておりますんで、改めてそれをるる述べる必要はないかと思います。昨日、自民党の特別委員会での見解、この問題点を指摘するとともに、わが党の特異性というものもまたここで言及していきたいと、こう思います。 わが党のいわゆる灰色高官に対する基本的見解というのは、国会における政治的道義的な追及、解明、これは一切の関係者の名前が明らかにならなければできないと、こういうことであります。であるならば、ロッキード、このエアバスないしPXL売り込み工作期間中、ロッキードないしいわゆる仲介人から金品を授受した者は、名目のいかんにかかわらず公表すべきであると、これが……
○黒柳明君 法務大臣、いよいよ政変も政局も大詰め、あと二時間数十分で、皆さん方含めて閣僚の座も維持できるのかどうか、非常に緊迫した状態であるわけですが、この状態はいま始まったわけじゃないわけですけれど、私はこの委員会に所属している者としまして、捜査当局もやっぱり厳正中立、積極的に一生懸命やりながら、決してこういう政変には無関心でいるわけないわけですね、やっぱり。失礼ですけど、生きた人間ですから、当然相当の関心もお持ちであるし、客観的にせよ持つ立場にあるわけですけれども、私は、こういうことが当然やっぱり捜査する人に、陰に陽に、心理的にせよ精神的にせよ、いい影響を与えてない、あるいはもっと言うと、……
○黒柳明君 本論に入る前に外務大臣に質問したいんですが、終盤国会におきましていろんな法案をめぐる問題、あるいは与野党の対決等いろいろ問題ありますけれども、なかんずく与党内の三木内閣に対する批判、昨日はもう言うまでもなく閣僚までも何か物議をかもし出すような発言をしております。さらに各派閥、なかんずくきのう大平派で、副総裁の言動については支持する、三木内閣に対して反旗を翻す、集まった人が十八人とか、こう報道されておりますが、まあ大平派といいましてもすべてじゃないと思います。しかし、そこで穏やかじゃないのは、その会合におきまして、ロッキード問題はむしろ三木総理としては内閣延命のために使っている、こう……
○黒柳明君 核防についてはもう相当審議が煮詰まっておりまして、大所高所から質疑がなされていると思いますんで、具体的な問題をお聞きします。 その前に外務大臣に、六年かかってやっと国会の承認、批准の可能性がちらほら見えてきたわけでありまして、歴代の内閣あるいは外務大臣非常にやっぱり骨を折られた。その仕上げを宮澤外務大臣がこれからまさにやろうと、こういう寸前かと思います。これは国のために私たちの立場から結構なことだと思うんです。だが、惜しむらくはいまのこの政変劇だと思います。当然これは国会が批准しまして、これを調印した政府、なかんずく対外的な、一手に国の信用あるいは名誉というものを享受する政府がこ……
○黒柳明君 本日、私はロッキード問題一本にしぼって質疑をしたいと思います。当然、経済問題、物価問題、不況対策、国民生活に重大な関心がある問題が山積しておりますが、また後日、同僚議員がそれらの問題について質問いたしたいと思います。 そこで、まず総理にお尋ねしたいと思いますが、いわゆるこの事件につきましては政治生命をかけると、こうおっしゃっております。私も、また国民もその結果を期待していることは間違いないと思いますが、その中には、道義的、政治的また刑事的な問題も含めて解明をする、こういうことは当然であろうかと思いますが、いかがでしょうか。
○黒柳明君 法務大臣、先ほど刑事局長は、連休で局長、課長が中間報告の案文をまとめた、こんなことをおっしゃいましたけれど、法務大臣はこの案文はまだごらんになっていないわけですか。
【次の発言】 そうすると、骨子については一応事前に承っていると、具体的案文については、まあきのうでき上がってまだいま現在見てないと。
【次の発言】 さっき、きのうおとといで練ったということを。
【次の発言】 局長、先ほど御答弁ありましたけれども、案文ができた、それともまだ練ってこれから案文つくる、その点どうでしょう。
【次の発言】 そうすると、また案文、当然成案じゃないわけですが、いま刑事局長のもとを離れようとするもの……
○黒柳明君 刑事局長、一応礼儀としまして、検察当局、捜査当局が中間報告をまとめられたことについて、私は敬意を表したいと思います。ただ、法務大臣、それは違いますよ、捜査当局に言った言葉ですからね。 そこで、法務大臣、いまも先行した二委員からいろいろ話が出ています。総理大臣も予算委員会のときに言っている言葉なんです。この中に、中間報告は国会の調査に資するため、それから国民が真相を明らかにすることを望んでいる、こんなこと書いてありますな。それで、総理大臣は予算委員会のときに、できれば来るべき総選挙までに、国民がこのロッキードの解明に対して何らかその判断が得られるような、解明に対して最大の努力をした……
○黒柳明君 官房長官ですね、昨日の理事会で、選挙前なかんずく会期内における中間報告、これに対して総理に報告しておきますと。報告いただきましたか、総理それに対してどういう所感をお述べでしょうか、お聞かせいただけますか。
【次の発言】 十分考えるところがあるであろうというのは、官房長官の感触ですか。総理の発言の中にそういうお言葉があったんですか。
【次の発言】 それは、総理のお言葉の中のニュアンスを含めて、官房長官の主観もプラスして考えるところがあると、こういう判断でよろしいですね。
【次の発言】 そうすると、あしたは土曜日、それから来週は一日月曜、二日火曜、水曜が休みで、四日が最終日と。まあ延長……
○黒柳明君 総理ですね、最近の各紙の世論調査、もうごらんになっていると思いますけれども、きのうあたり、おとといあたりの国会でのいわゆる三十ユニットの結果あるいは秘密委員会での名前の発表、これは含まれてない時点ですが、いずれにせよ十月十五日の中間報告、これが含まれての世論調査で、七割近くの国民の声はこれは解明に対して不満だと、こういう国民の声があることはこれはもう総理も御存じだと思います。総理はいまもこの席で決して後退してないと、私たちはそんなもう逃げも隠れもしないんだと、これはもう何回聞いたかわかりません。しかしながら私はこの場で総理が何と言えども、やっぱり国民に守られた三木内閣であり、国民の……
○黒柳明君 問題いろいろありまして、時間ありません。まくらを省きまして、外務大臣、九月十七日ミグ25の解体にかかる日米間の確認事項、こういうものがあるんですが、これ御存じですか。ちょっとあわただしいときのあれなものでね。防衛庁、簡単な文章、これ読んでくれますか。ミグ25の解体にかかる、これ全部、簡単だから。
【次の発言】 いやいや、初めから読みなさいよ、簡単な文章だから。
【次の発言】 「輸送作業」、「輸送」が抜けているんじゃないの。本来抜けているものですか。「輸送作業」で「輸送」が入っているんでしょう。どうなんですか。私の方は「輸送」と書いてある。
○黒柳明君 建設大臣と住宅公団の総裁済みません。厚生の所管ですけれども、ちょっと関連でお聞きしたことがありましたものですから、どうしても厚生中心になるかと思いますが、ひとつその点御了承いただきたいと思います。
冒頭に、厚生の方にお伺いする前に公団の総裁からお伺いしたいんですが、北海道の札幌の北区の篠路地区の用地取得の状態、若干お伺いしたいんですが、土地の取得面積、それから取得の始まつた期間、それから取得に対する代金、この三点まずお伺いします。
【次の発言】 取得の始まったとき。
【次の発言】 五十年二月現在――継続中のものも若干あるのですか。
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。