このページでは中曽根康弘衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○中曽根康弘君 万延元年三月三日、井伊大老は桜田門外で勤皇の志士に殺されました。昭和二十八年三月二日、吉田総理は、本議場において、政治的に殺されたと同然のことになつたのであります。勤皇の志士を井伊大老は刀をもつて切つても、時代の波を切ることはできなかつた。吉田総理も同じ例であります。なぜこのような事態になつたかといえば、無理をしたからであります。(拍手)今回の予算委員会の実態も、このような不幸な事件が起るような非常な無理をやつておると私は信じます。(拍手)そこで、委員会の審議は十分に尽されておらない。私は、以下四点について、太田委員長に対して質問をいたさんとするものであります。簡単に質問をいた……
○中曽根委員 まず、本委員会に権限があるかないかという問題でありますが、こういう問題を審議する委員会は本委員会以外にはありません。しかも、吉田茂氏は衆議院議員でありまして、衆議院議員としての発言であると認められて、本会議の多数によつてこの委員会に送られたのであります。本会議によつて否決されたなら別であります。国会の中の衆議院の多数によつて懲罰事犯ありと認定されて、この委員会に付託されたのでありますから、この委員会は当然権限がありと考えなければならぬと思います。 次に学識経験者の意見を聞かれるというお話でありますが、その前にわれわれがやらなければならないのは、事実の認定であります。懲罰委員会は……
○中曽根委員 関連して……。私は電気通信事業にはしろうとでありまして、勉強も足りませんので、いろいろ教えていただきたいと思います。もし私の発言で間違つているところや勉強不足のところがありましたら、どうぞ委員長において注意してもらいたいとい思ます。 ただいまの山田委員の御発言は、日本の電波事業、放送事業等の基本に関する部面に触れていると思うので、そこで政府にお尋ねいたしたいと思うのでありますが、政府は放送法あるいは電波法あるいは最近決定した電波監理委員会のテレビジヨンに対する基本方針、これを拝見いたしますと、一貫しておるように思います。つまり公共企業体が担当する公共性を持つた放送事業、それから……
○中曽根委員 今の松前委員の御質問に関係したことでございますが、先般私の質問に対して政府委員は、テレビジョンの問題について現在の放送法、電波法及び電波監理審議会の最近のテレビジョンに関する決定、この原則に従つてこの法体系のもとに政策を進めている、こう答弁されました。私も同感であり、政府がすみやかに前進されんことを希望しておるのであります。ところが今般政府は放送法第三十七条第二項の規定に基き、国会の承認を求めるの件としてここにNHKの予算を出して来ました。内容はテレビジョンの建設の問題であります。しかるに先般電波監理委員会はすでに日本テレビ放送網株式会社については予備免許を与え、それに対応してこ……
○中曽根委員 先ほど来の大臣の御答弁を承つて、ちよつと関連してお聞きしたいと思います。大臣が御不在のときに、私は政府委員にいろいろテレビの問題その他を御質問申し上げたのでございますが、政府委員が私に答弁なさつたことは大体大臣の方針であると解釈してさしつかえないか、これがまず第一点であります。
【次の発言】 次に質問いたしますが、先ほど寺島君の御意見を拝聴いたしまして非常に感銘したところもございます。討論するわけではありませんが、しかし政府の方針として承つておきたいことは、この電波監理委員会のテレビジョンに対する決定の一番の中心はどこにあるかというと、冒頭に書いてある「テレビジョン放送事業は、独……
○中曽根委員 郵政、電通の御当局にお尋ねします。先般の委員会におきまして、テレビジヨンの問題でいろいろお尋ねして政府の御方針を伺つたのでありますが、衆議院におきましてはNHKの補正予算も通り、参議院においてもおそらく通つたと思います。そこで放送法及び電波監理委員会の決定に基いて、あの予算を活用する方向に政策が進められると思うのでありますが、NHKがあの予算を実行するためには、テレビジヨンの予備免許を必要とする。そこで電波監理委員会を開いて予備免許を与えるやいなやということを決定する段階になつたと思います。政府の御答弁によりますと、この予算が国会において承認せられますならば、なるたけすみやかに電……
○中曽根委員 この機会に質問するのは適当でないかもしれませんが、またもしお答えがありましたら、その旨お答えくださればけつこうであります。電電公社の電柱の問題でありますが、暮れの議会におきまして、農地に対して電電公社が電柱をずいぶん敷設しておるが、これに対する補償料が低過ぎる。これについて予算上特別な措置を講ずるようにという強い希望を申し述べておきましたが、農林委員会におきましては何らかの答弁があつたようですが、本委員会におきましては、まだ政府よりの正式の見解の表明がないと思うので、その措置及び理由等について詳細に説明を願いたいと思います。
○中曽根委員 ちよつとお伺いいたしますが、私あまりテレビジョンや放送のことは知りませんので、もしへんな質問をしたらお許し願いたいと思います。 今の開設基準というのは、私どもの選出の方にも関係しているので、実は前橋放送局というのがございましたが、これがやめられておるのです。地元民としてはその再開を非常に希望しておりまして、郵政大臣がお出しになりました意見書を読んでみますと、府県別放送、地域別放送、これについて積極的にやるような御方針が書いてある。そこで今放送法を見てみたのでありますが、この放送法ができたのは昭和二十五年五月二日というふうになつています。この開設基準というのは一体いつできたのか。……
○中曽根委員 関連して……。
【次の発言】 ただいまの石炭の問題はきわめて重大な問題でありまして、一つの問題は、ただいま北村先生からお話になりました閣議の問題です。もう一つの問題は、政府が突如として今年の選挙前二十七年の三月になつて、閣議で了解事項として石炭業に対してのみ二十三億円という金を返したということであります。あの当時復金あるいはその他の金融機関から、傾斜生産あるいはその他の関係から金を出して貸した。それはみな同じ利率で大体貸しておるはずです。従つてほかの産業は、鉄鋼においても、肥料においても、同じ利率で返却を迫られて苦しんでおるわけです。それが何ゆえ石炭に限つて、ことし金利を下げて二……
○中曽根委員 ただいま両大臣から御説明を承りましたが、どうもわれわれがお聞きいたしますと、業者の言い分を代弁しているにすぎないという印象を持つのであります。公正な政府の判定というよりも、むしろ業者の言い分がほとんど盛られているという印象を禁じ得ないのであります。 そこで昨日の質問に関連いたしまして、われわれの誤解がまだ消え去らない一番大きな点は、一体炭鉱経営というものが、このような特権的措置をやる必要があるのかどうかという問題です。これは各業者別に調べてみなければわからぬ問題でありますが、当時政府が閣議決定あるいは閣議了解をやろうとして、GHQ方面から九分という金利を押しつけられたというのは……
○中曽根委員 たいへん時間が限られておりますから、私は断片的なことを総理大臣にお尋ねいたしまして、国防、財政、外交方面の基本的な問題については、あらためてお尋ねいたしたいと思います。 本日お尋ねいたしたい第一は、皇室の問題であります。先般皇太子殿下の立太子の式にわれわれは招かれまして、皇居を拝観したのでありますが、日本の象徴たる天皇陛下の皇居としてははなはだ手狭で、外国使臣を接見したり、あるいは外国使臣といろいろ御交際をなさる関係から見ても、非常にそまつである思います。われわれはこれを見まして非常に恐縮に存じまして、何とかしなければならぬと思つたのでありますが、現在国会の保管になつておる赤坂……
○中曽根委員 まず外務大臣にお尋ねいたしますが、外務大臣の御所見は、先般外務委員会においては違つておるように新聞で拝見いたしましたが、今の保安庁長官と同じでありますか。
【次の発言】 外務大臣の御所見は、ただいまの保安庁長官の御所見とまつたく同一であるかどうか。あなたは条約に関する主管者である。
【次の発言】 ただいまの御答弁は、明らかに憲法違反か、あるいは保安隊の船舶をして軍艦といわなければならないか、こういうことになります。そこで副総理にお尋ねいたしますが、かような間違つた場合には、内閣としては責任をとるかどうか、まずお尋ねいたします。(「間違つていない」と呼ぶ者あり)間違つております。間……
○中曽根委員 総理大臣はたいへんお疲れのようでありますから、簡明に御質問をいたします。簡明に御答弁をお願いいたします。総理大臣にお尋ねいたしますから、ほかの大臣の御答弁はいりません。 吉田内閣の国務大臣の発言に関して、先般来保安庁違憲問題があるが、この問題に関する発言に関して総理大臣にお尋ねいたします。吉田内閣の木村国務大臣は、外務委員会と予算委員会においてまつたく異なる発言をしております。外務大臣もまたしかりであります。証拠をここで申し上げます。十二月六日土曜日の外務委員会において並木委員の質問に対して木村国務大臣は次のように答えております。簡単にその場所だけ申し上げます。「御承知の通り、……
○中曽根委員 私は改進党を代表いたしまして、ただいま上程されました諸議案に反対の意を表するものであります。 池田財政にかわりました向井財政に国民が期待をしましたのは、冷酷な池田氏の薄情政策に対して、駘蕩たる向井氏の温情政策であります。ドツジの申し子的な貨幣的安定に対する産業的かつ社会的安定であります。また八方ふさがりの貿易政策に対して、練達なる向井氏の貿易打開に対する放胆なる政策であります。この三つを国民は期待して新大蔵大臣を迎えました。そして現在の日来の国民経済を考えるならば、今や政策の重点の切りかえが行われなければならない。すなわち今までのような貨幣的安定に対する新しい構想に重点が切りか……
○中曽根委員 ただいま大蔵大臣と主計局長の答弁を聞きますと、非常に重大なる食言を政府はやつておる。それは大蔵大臣はこの予算案は不完全な予算案であるから、補正をやる意思があるかどうかとのわが党の質問に対してあなたは補正しません、しない所存でありますと、はつきりここで答えておる。私はそこで重ねて、やらないのかと言つたら、やりませんとにつこり笑つてそこへすわつた。ただいまから一週間前の話である。ところが主計局長の話によれば、臨時議会で補正予算を組みますというようなことをここで言つておる。これは重大なる食言です。こういうような何百億という大きな費目にわたるものを、そのような不明確な、しかもわれわれに対……
○中曽根委員 ただいま各大臣から御説明のありました警察制度の問題点につきまして、御質問を申し上げたいと思います。 この問題は三日前に野党の議員より提出されまして、政府側においては何らの態度の決定がなく、方針の確定もなく、野党から指摘されて周章狼狽して、このようなそまつな要綱を出して来たものとわれわれには考えられます。そのために貴重な二日間を空費してしまつたことは、国家のためにまつたく遺憾にたえない。政府の猛省を促す次第であります。そこで本日は、この焦点になりました警察法の問題の疑義を解明するために、私は質問を申し上げたい。この点について政府の明確なる答弁をお願いいたしたいと思うのであります。……
○中曽根委員 ただいまの総理大臣の御釈明は、耳をそばだてて聞いている全国民が、その是非を判断してくれるものと信じまして、大蔵大臣の発言についてはこれ以上論じません。事態は明らかであります。そこで次の質問に入ります。 この警察制度改正要綱及びその次に出されました経過措置概要というものには、非常に多くの問題があります。たとえば府県警察になつても、自治体警察を持つておつた市町村が、今まで通り、府県吏員となつた警察官の給料その他を依然として負担しなければならない。これは重要な問題であります。あるいは市町村の自治体警察の使つておつた警察財産を、国が一方的に召し上げてしまう。これは重大な財産権に対する侵……
○中曽根委員 ただいま岡野文部大臣の御答弁は重大な御答弁であります。総理大臣が施政方針演説で何と言つたかというと、私は明らかに覚えている。ここに「義務教育費の全額国庫負担を決意し、」と書いてある。道義の振興そのために全額国庫負担を決意し、国家公務員に身分をかえ云々と書いてある。全額国庫負担とは何ぞやということを聞かれて、給与費を全部受持つことであると言つておる。今の話では全部受持つていない。府県でサービスしろということである。サービスしろということは明らかであります。こ争いうような食言をすることは、われわれは見のがすことができない。総理大臣の答弁が正しいのか、岡野文部大臣の言つているのが正しい……
○中曽根委員 私は恩給の問題につきまして若干御質問をいたしたいと思います。主管大臣の答弁を要求いたします。 まず第一は、政府は恩給法の一部を改正する法律案なるものをここへ提出いたしましたが、いかなる精神でこの恩給法の改正を提出になりましたか。占領中は、恩給法の改正についてずいぶん要望があつたにもかかわらず、一向それらしいけはいも見せず、また昨年は、独立の第一年であつたけれども、一時を糊塗するような案が提出されておる。今度出て来たものは、やや目鼻だちの整つたものとは思うけれども、占領中と現在といかなる事態の変化によつて、いかなる精神でこの法律案を提出したか、まずお尋ねいたしたいと思います。
○中曽根委員 陰山さんにお尋ねいたしますが、民労連の結成について非常に関心を国会側でも持つておりますが、民労連がいかなる理由から結成されたか。われわれは新聞を通して知るのみであります。すなわち総評に対して、総評の今までの指導方針や運動に対していかなる観点よりこういう運動を起されたのか。その点と、第二は現在の総評の指導部に対して、今後民労連はどういう態度をとつて行かれるか。つまり同床異夢の関係をこのまま続けて行かれるのか。あるいはこの偏向を是正するために行動を起すのか。具体的に言えばそれはヘゲモニーの奪還ということになるのでありますが、どういう方向に出て行かれるのか、その今後の御方針。それから労……
○中曽根委員 ちよつと議事進行について……。大蔵省所管その他の問題については非常に重要な問題点があります。特に安全保障諸費や防衛支出金等等の問題については、国民としても見のがすべからざるものがある。責任大臣が出ておらなければ責任ある答弁ができないと思う。大蔵大臣をぜひ呼んでいただきたい。大蔵政務次官ではだめです。
○中曽根委員 先ほどの小島委員及び灘尾委員の質問に関連して、ひとつ岡野文部大臣から御答弁を伺いたいと思います。定員定額の関係は一番大きな問題だと思いますが、まだ疑問は解消していない。これを解消する方法は、国と地方と両方から調べる必要があると思う。そこで二十七年度と二十八年度において、いわゆる教育費なるものはこれは全部入れた金です。全額国庫負担ということを前提とした場合の、給与だけではない、実質的意味の全額です。義務教育に関する全教育費が、国費で何ぼ払われておるか、それから地方費で何ぼ払われておるか、地方費の中では平衡交付金からまわつたものもあるはずですが、平衡交付金の中から何ぼ出ておるか、地方……
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