このページでは中曽根康弘衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。
○中曽根康弘君 私の質問は三点であります。第一は国防の問題であります。第二は国際収支の危機に関する問題であります。第三は憲法に関する問題であります。ただいまより質問をいたします。 昭和二十九年の今日は、独立第二回目の新春であります。形式的には独立第二回目の春を迎えたとは言え、この日本に必ずしも完全な独立国としての資格を持つた政府が存在するかいなかは、遺憾ながら疑問とするところであります。(拍手)独立後の政府の施策を見ると、あたかもいまだ麻酔剤からさめ切らないうちに病院から退院した患者のごとく、もうろうたるうちに政治も経済も漂流し続けている感じを禁じ得ないのであります。しかしながら、近来に至つ……
○中曽根委員 本質的な問題は本予算の際にお尋ねいたすことにいたしまして、きようは二点についてお伺いいたします。 まず岡崎外務大臣にお尋ねいたしたいと思います。ただいまの岡崎外務大臣の御答弁を承りますと、前会よりも非常に積極的な気魂を感じまして、その都度外交を払拭しようとする御努力は、われわれは非常に慶賀にたえないと思つております。こいねがわくば、躍進外交というところまで行つてもらつて、社会党左派あたりから不信任騒ぎなどを起されないように、ぜひ御努力をお願いいたしたいと思います。 そこでまずお尋ねいたしたいと思いますのは、きようの日本タイムスあるいは毎日新聞を読んでみますと、MSAの問題がか……
○中曽根委員 厚生大臣にお尋ねいたしますが、今の遺家族援護法の問題ですが、最近われわれのところに非常に陳情が多い事件があります。それは戦傷死であるとかあるいは戦病死であるとか、こういうクースの方々であります。いろいろ聞いてみますと、厚生省か非常に努力をされて、百八十万件のうち百六十万件は通知されたのですか、残りの二十何万件かに実は重大な問題があると思う。と申しますのは、戦死ということがはつきりしておるのはそれですぱつと片づけられて、それかいよいよ適用されるということになつておりますが、しかし病院へ入つておつてそれが死んだ、あるいは復員後戦地で受けた傷がもとで死んだ、中に』戦犯になることを恐れて……
○中曽根委員 この際吉田総理大臣以下関係各大臣に御質問いたしたいと思います。現在防衛及び外交の問題が改進党との関係においてきわめて機微であります折から、これから御質問申し上げることに対する御答弁はわが党の態度をきめる上にかなり重要なる参考資料になるだろうと思いますので、その意味において御親切な御答弁を願いたいと思います。 まず第一に皇太子殿下がアメリカへ渡られまして、非常な御優遇を受けられましたことについては、われわれ国民としてもここで謝意を表したいと思います。またニクソン氏が日本へ来られまして、朝野の各位と話されたことも、米国側のわが国に対する非常な関心を示す例でありまして、この点について……
○中曽根委員 きのうに引続きまして、吉田内閣総理大臣以下各大臣に御質問申し上げます。
きのう外務大臣に承りますと、新木大使から帰朝の申出を受けた、こういうお話でありましたが、新木大使が辞任の申出をやられた場合に、外務大臣はこれをお受けになりますか、いかがですか。
【次の発言】 おそらく今までの大使の帰朝の例から見ると、そういうことが起り得ると思うのであります。おそらくその場合外務大臣は受けるとわれわれは予想しておる。これはあとでまた申し上げたいと思います。
その次に吉田総理大臣にお伺いいたしますが、池田特使を御派遣になりましたが、その御派遣になりましたことは成功でありましたでしようか。吉田……
○中曽根委員 ただいまの川崎委員の質問と外務大臣の答弁を聞いておりますと、非常に重要な問題にぶつかつたように思います。政府は国際収支の危機を訴えておるのであつて、しかも本年度においては、特需は昨年から比べれば減ると言つておる。約七億ドルにとれが減つて来ておる。その特需の中で一つの有力なものは、朝鮮事変に基因するいわゆる特需というものである。ところが現在大蔵大臣及び外務大臣の答弁を聞いてみると、今までは朝鮮政府の相当分は、アメリカの指導のもとに、日本に好意的に処罰せられて来た。従つて日本もある程度の期待を持つて特需生産を行うことができた。しかるに今日の日韓関係を見ると、韓国側は日本にきわめて冷淡……
○中曽根委員 吉田総理大臣及び木村保安庁長官に国防計画の問題についてお尋ねをいたします。 現在三党の防衛折衝は、先日の総理大臣及び保安庁長官の御答弁によつて暗礁に乗り上げて、決裂せんとしております。それは従来自由党及び内閣が言明したことは重大な食い違いがあるからであります。そこできようの御答弁の状況によりましては、三党防衛折衝は全然打切らなければならない事態に立ち至るかもしれません。もしそういうことになれば、自由党側と政府との不一致によるのでありまして、責任はすべてあなた方にあるということをここでまず申し上げたいと思います。 吉田総理大臣は私の本会議の質問に対しまして、三党防御折衝で話し合……
○中曽根委員 私は吉田内欄に対しまして、綱紀粛正に関してまず御質問を申し上げたいと思います。 今日の有田君の事件は非常に不幸な事件であります。私は国会議員の一人といたしまして、いずれの名目にせよ同僚議員が国会開会中逮捕状を請求されたということは、議会政治の将来のために、国会議員の名誉のために、深く悲しむものでありまして、有川君の事態が無実の罪であることを祈るものであります。それと同時に、今日この事態が起きたのは、単に有田君の過失によるものではない。今日の政治情勢がそのレベルにあるということを国会議員の一人として私は深く反省するものであります。有田君一人の罪でも嫌疑でもない、私は同じ国会議員と……
○中曽根委員 本日吉田総理大臣がお見えの予定でありましたが、急に御病気で出られないのはきわめて遺憾であります。きようは決算委員会が開会されておりまして、伝えるところによると、決算委員会に喚問されて出頭するのがいやであるから、また例の病気を使つて予算委員会にも出ないのであろうということがいわれておりますが、私はこのようなことを信じたくありません。しかしともかくこのような疑いが持れているということは、私はきわめて遺憾に存ずるのであります。委員長は昨日来われわれに対して、必ずきようは総理大臣を出すと確約なさいました。それでわれわれはきよう待つておつたのであります。こういうように一国の予算委員会の委員……
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