中曽根康弘 衆議院議員
38期国会発言一覧

中曽根康弘[衆]在籍期 : 23期-24期-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-|38期|-39期-40期-41期-42期
中曽根康弘[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは中曽根康弘衆議院議員の38期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は38期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院38期)

第107回国会(1986/09/11〜1986/12/20)

第107回国会 衆議院本会議 第2号(1986/09/12、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 第百七回国会の開会に臨み、所信の一端を申し述べ、国民の皆様方の御理解と御協力を得たいと存じます。  さきの国政選挙後の第百六回国会において、私は、三たび内閣総理大臣に指名されました。ここに、心を新たにして誠心誠意国政の遂行に当たる決意であります。  私は、内閣総理大臣に就任して以来、戦後政治の総決算を唱え、たくましい文化と福祉の国づくり、国際国家日本へ前進するため、思い切った改革を進めております。さきの選挙を通じ、私は、二十一世紀の新しい日本への軌道を確実に設定するため、この改革はいかなる困難があろうともなし遂げる必要があることを国民の皆様に訴えました。(拍手)……

第107回国会 衆議院本会議 第3号(1986/09/16、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 土井議員にお答えをいたします。  まず、委員長御就任おめでとうございました。(拍手)  第一問は、老人保健政策の問題でございます。  私も土井さんと同じように、人間主義の政治、人生と自然を大切にする政治を心がけてやっているつもりであります。老人保健制度の改正は、日本が急速に長寿社会を迎えまして、この長寿社会にふさわしい高齢者の保健医療制度を確立するためにぜひとも必要なことなのであります。特に、この制度を長期安定して持続的にこれを行う、また、世代間の公平ということも長い期間には考えてもおかなければなりません。そういうような考えに立ちまして本老人保健法案を提出したの……

第107回国会 衆議院本会議 第4号(1986/09/17、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 塚本議員にお答えをいたします。  まず、靖国神社の問題でございますが、靖国神社は戦没者追悼の中心施設でありまして、この中心施設に対して、我々は今まで国民的な敬意、尊崇の念を持ってまいってきたわけでございます。私は、このような考えから、平和を祈念し、また戦没者を追悼する、そういう考えに立ちまして、昨年は憲法に違反しないような配慮をもって公式参拝をしたところであり、その考えについては官房長官談話をもって発表したところでございます。この官房長官談話は現在も生きておるものでございます。  そこで、いわゆる戦犯問題という問題が起きましたが、昨年の私の公式参拝に先立ちまして……

第107回国会 衆議院本会議 第5号(1986/09/25、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 戸田議員にお答えいたします。  まず、私の自民党研修会の講演でございますが、私は、先行した部分で、米国はアポロ計画等で実力を十分示していると一方指摘しております。それと同時に、アメリカは多人種の複合国家で、その強みもあるけれども、教育等については必ずしも容易ではない、十分手の届かないところもある、日本は単一民族であるので比較的教育は行いやすく手も届いておる面もあるという趣旨のことを述べたのでありまして、人種的差別とか他国を批判する考えは毛頭ないのであります。(拍手)  次に、人材活用センターの問題でございますが、人材活用センターは過剰となった職員を効率的に管理し……

第107回国会 衆議院本会議 第6号(1986/10/17、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 中沢議員にお答えをいたします。  まず、老人保健法の趣旨に対する認識でございます。  私は、中沢議員が今おっしゃいましたように、公徳心は非常に大事であると思います。我々も心から老人をいたわりまして、老後をせめて安穏に生活できるようにこれからも最大の努力をしてまいりたいと思っております。  人口の高齢化が急速に進む間におきまして、老人の医療費も非常に増高してきております。大体平均して年一〇%から一二%ぐらい最近の統計ではふえております。老人医療費が大体四兆二千億円から三千億円の間でありますから、したがいまして、一〇%といいましても四千億円以上のお金が毎年毎年余計要……

第107回国会 衆議院本会議 第7号(1986/10/21、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 野坂議員にお答えをいたします。  まず、米ソの核廃絶への努力でございますが、私は、レーガン大統領並びにゴルバチョフ書記長の核廃絶への努力に対して非常に評価をし、敬意を表し、かつ実りあるものになるように我々も協力してまいりたいと思っております。レイキャビクにおける会合は、決裂とおっしゃいましたけれども、私は、いまだ合意に至らざるものであった、そういうふうに解釈したいと思っております。  我が国におきましては、しかし、憲法及び基本的防衛政策に従いまして、自主的判断により自衛のため必要最小限の防衛力整備を図る、そして軍備管理・軍縮の実質的進展に努力していくという基本方……

第107回国会 衆議院本会議 第8号(1986/10/23、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 田口議員にお答えをいたします。  まず、再編成の目的いかんということでございます。今回の再編成は、国立病院・療養所が国立医療機関にふさわしい役割を果たせるよう質的機能強化を図るためのものであります。離島、僻地等の医療の確保については国としても十分配慮すべきであり、地方自治体等と一緒になって努力してまいりたいと思っております。目標数につきましては別に決めておるわけではございません。機能中心によって適正配置を行っていく、そういう考えに立っております。  次に、医療供給体制の量的水準の問題でございますが、我が国の病院、病床は、マクロ的には欧米諸国に匹敵する水準に既に達……

第107回国会 衆議院本会議 第10号(1986/10/30、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 石橋議員にお答えをいたします。  まず、小さな政府と軍事費の問題でございます。  政府といたしましては、防衛費は必要最小限に限定して、節度ある防衛体系をつくっているところでございます。他の諸経費とのバランスを考えながら予算編成を行ってまいっております。社会保障経費、文教関係経費、公共事業関係経費、これらを十分考えながらバランスをとってきておるところでございます。  次に、内閣官房の再編成の問題でございますが、昭和六十年七月二十二日の行革審答申の趣旨を最大限尊重いたしまして、対外問題及び緊急事態への対処等を初めとする複雑化してきている現在の調整課題に対して、さらに……

第107回国会 衆議院本会議 第11号(1986/10/31、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 川崎議員の御質問にお答えをいたします。  まず円高の問題でございますが、昨年九月のG5以降ドル高是正が進展をいたしまして、これが一面においては米国内の保護主義の動きを鎮静させる役割を果たしております。が、一面におきましては、為替相場の動きが余りにもちょっと急激でありました。そういう意味におきまして、いわゆる円高不況あるいは景気の停滞感というものが輸出産業を中心に出てきていることは事実でございまして、政府は、それらの情勢にかんがみまして総合経済対策を策定し、その着実な実施を行わんとして今回の補正予算を提出しておるところでございます。  為替相場の変動自体は、自由経……


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第108回国会(1986/12/29〜1987/05/27)

第108回国会 衆議院本会議 第2号(1987/01/26、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 第百八回通常国会の再開に当たり、内外の情勢を展望して施政の方針を明らかにし、国民の皆様の御理解と御協力を得たいと思います。(拍手)  まず、昨年十一月末の三原山の噴火により、一時離島を余儀なくされた伊豆大島の方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。幸い、噴火活動も小康を得、島民の皆様はお正月を大島で迎えることができました。私たちにとって、我が家で家族と団らんすることくらい大きな喜びはありません。いわんやお正月においてをやであります。今後とも大島島民の皆様の幸せの日々を全国民とともにお祈りをし、そのために全力を尽くす決意であります。(拍手)  本年は、日本国憲法……

第108回国会 衆議院本会議 第4号(1987/02/02、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 私が一月二十六日の施政方針演説において述べました間接税制度の改正は売上税の創設を含めたものであります。(拍手)
【次の発言】 土井議員にお答えをいたします。  まず、売上税と防衛費との関係でございますが、売上税と防衛費とを結びつけてお話しなさるということには非常に迷惑をいたします。(拍手)  私は、施政方針演説でも申し上げましたけれども、また、この席上で何回も申し上げましたけれども、戦後の日本の民主主義及び我々が行ってきた成果については非常に大きな評価をしておるものであります。戦後、日本は日本歴史の中でもまれな、偉大なピラミッドを建設したと思う、そういうふうにも……

第108回国会 衆議院本会議 第5号(1987/02/03、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 塚本議員にお答えをいたします。  まず、高松宮宣仁親王殿下の御薨去に対しまして、謹んでお悔やみ申し上げる次第でございます。  昨日の衆議院本会議における土井議員の質問に対する答弁の中で、減税額について約十四兆四千億円と申しましたが、それは一兆四千億円と訂正させていただきます。御迷惑をおかけいたしました。  次に、塚本議員から御質問がありました自民党の会合の問題でございますが、これは、自民党税制改革推進本部と各省庁官房長との間で懇談会を開いたものであります。その席上では、売上税の趣旨を国民によく説明して、質問があればこれに答え、誤解があればこれを解くようお互いに十……

第108回国会 衆議院本会議 第8号(1987/02/26、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 中島議員にお答えいたします。  まず、六十二年度予算の問題でございますが、六十二年度予算の執行に当たりまして大事なことは、内需の振興、それから為替の安定、それから雇用対策であると考えております。内需の振興につきましては、公共事業費について五・二%の伸びを確保いたしましたほか、住宅対策あるいはさらに雇用対策につきましても、三十万人の雇用開発計画を約一千億円の資金を用意して進めようとしておるところでございます。経済情勢に適切に対応するためには、今後予算の早期成立、早期執行が必要でありまして、予算並びに関係法案の早期成立を念願しておる次第でございます。  財政政策の問……

第108回国会 衆議院本会議 第16号(1987/05/14、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 早川議員にお答えをいたします。  まず第一は、今日までの経済政策の認識の問題でございます。  政府といたしましては、臨調路線に沿いまして堅実な財政政策及び行政改革を推進してまいりました。この道は誤っていたとは思いません。しかし、最近における日本の貿易黒字の累積あるいはアメリカにおける財政赤字の累積等々によりまして急激な円高・ドル安の現象を生じまして、緊急対策を行う必要を感じておるところであり、この路線は、臨調答申あるいは新行革審におきましてもお認めいただいておるところでございます。このような見地に立ちまして、与党の自由民主党が策定いたしました当面の経済対策の要綱……

第108回国会 衆議院本会議 第18号(1987/05/19、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 沢藤議員にお答えをいたします。  まず、法改正の必要性でございますが、今回の改正は、現在の大気汚染の状況やその健康への影響についての論議を踏まえまして慎重に御審議をしていただいていた中央公害対策審議会答申に基づき、公害健康被害補償制度をより公正で合理的なものにするために行っているものでございます。最近の改善の実績の状況及び将来に向かって予防行政への重点移行、そういうような観点に立ちまして法改正というものを考えているわけであります。  次には、環境行政への批判に対するお答えでございますが、環境行政については、公害の防止とそのための規制に意を用い、被害救済についても……


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第109回国会(1987/07/06〜1987/09/19)

第109回国会 衆議院本会議 第1号(1987/07/06、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 第百九回国会の開会に臨み、所信の一端を申し述べ、国民の皆様の御理解と御協力を得たいと思います。  私は、六月八日から十日までベネチアで開催されたサミット、主要国首脳会議に参加し、世界が当面する諸問題について各国首脳と率直な意見交換を行ってまいりました。東西関係が重要な局面を迎え、世界経済が大きな困難に直面している今日、西側主要国の首脳が一堂に会し、西側の結束と政策協調の重要性を再確認した意義は大きいと考えます。  世界は、今、二十一世紀への方向を定める歴史的分岐点に立っております。軍縮への機運を現実のものへと結実させ、将来にわたり、真に安定的で建設的な東西関係を……

第109回国会 衆議院本会議 第2号(1987/07/08、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 岡田議員にお答えを申し上げます。  まず、売上税関係法案が廃案になりましたことでございますが、まことに遺憾であります。国民の皆様に十分御理解を得られなかったことはまことに残念であると申し上げたとおりであります。  しかし、税制改革の必要性は、最近国民の皆さんにも非常に広く広まってきたように考えております。やはり最近は、与野党の税制協議会に対して国民の皆様も非常に注目をしておりまして、この真摯な作業を見守っておるという状態でございまして、私は、今後、この税制協議会の結論について大いな期待を持っておるものなのでございます。  しかし、売上税関係の問題につきましては、……

第109回国会 衆議院本会議 第3号(1987/07/09、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 永末議員にお答えをいたします。  まず、会期九十日の御要請についてでございますが、今回の臨時国会は、補正予算あるいは減税、税制改革問題、地方財政の取り扱い、そのほか重要案件が山積しておりまして、そういう意味におきまして九十日を最初お願いをしたわけでございます。六十五日となりましたが、しかし、最善を尽くして努力してみるつもりでございます。政治には小休止はございません。私も「命の限り蝉時雨」、こう言っておるわけであります。  次に、今国会に臨む心構えでございますが、やはり補正予算案及び法案の成立に全力を尽くしますし、政府が現在やっておりまする施政について、この国会を……

第109回国会 衆議院本会議 第4号(1987/07/16、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 河野議員にお答えをいたします。  まず、精神障害者福祉法についてでございますが、人権の尊重等精神障害者の福祉については、社会復帰対策が極めて重要なものであるとの認識に立って、従来より医療との連携のもとにその促進に努めてきたところでございます。今回の精神衛生法改正においては、精神障害者社会復帰施設を新たに法律上の制度として位置づけ、今後その充実を図っていく等の措置を講じたところでありまして、精神障害者の福祉の向上に大いに資するものと考えております。御指摘の精神障害者の福祉法制定については、慎重に検討してまいる所存であります。  審議会の問題でございますが、精神障害……

第109回国会 衆議院本会議 第7号(1987/07/28、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 沢田議員にお答えをいたします。  まず、電電公社の株式売却に当たりまして、このようないい成果を与えてくれました旧電電の役職員の皆様方の御苦労に心から敬意を表するものであります。  それから、このような成果をいかに使うかということは大変大事な問題でございまして、後世の子孫のためにも役立った、そういう方法を明確に示して利用さしていただきたいと思っております。  NTT株式は、旧電電公社が法律によって独占事業として電気通信事業を営み、その結果、資産が形成されたものでありまして、国民共有の貴重な財産であり、かつ国民共有の負債である国債償還に充てるのが適当である、こうされ……

第109回国会 衆議院本会議 第8号(1987/07/30、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 船田議員にお答えをいたします。  まず、米ソ軍縮交渉の基本的認識の問題でございますが、最近の情報によりますと、米ソ間で行われておる軍備管理交渉におきまして、米ソ間で初めて現存の核兵器を大幅に削減する結果をもたらす協定をつくろうとする動きが顕著に見えまして、特にINFの問題について明るさが出てきたことはまことに御同慶の至りでございます。我々は、合理的な基準のもとに早期にこれが妥結されることを強く希望しておるものでございます。  特に我が国として重大関心を持った問題は、ソ連がINFの廃止問題についてアジアに百を残す、そういうような考え方が一部報道されましたが、それに……

第109回国会 衆議院本会議 第9号(1987/08/18、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 笹川議員にお答えをいたします。  まず、税制改革の基本的考え方でございますが、戦後四十年間にわたる社会経済情勢の著しい変化等に即応して、税制全般にわたり根本的な見直しを行うことによって、二十一世紀を展望した新しい税の体系を確立するという考えで、このことはぜひともなし遂げなければならないことであると考えております。  御存じのように、シャウプ博士が日本へ参りましてから、いわゆるシャウプ税制のもとに三十七年間を経過いたしましたが、この間における税のひずみあるいは不公平感、そのほか問題が大変出てきております。特にサラリーマン中堅所得層における重税感というものは、もはや……

第109回国会 衆議院本会議 第10号(1987/08/20、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 与謝野議員にお答えをいたします。  今回の東芝機械の不正輸出事件は、我が国を含む西側自由主義陣営全体の安全保障に重大な問題を投げかけており、かつまた、我が国みずからの安全保障についても大きな背信行為をしていると考えており、まことに遺憾な事件でございます。  この事件の再発を防止するためには、三つの方法を今考えております。  第一は、政府内部において機構を整備することと監督を厳重にすることであります。したがいまして、必要な閣僚協議会を設定し、関係各省の高級事務レベルによる協議会、連絡会をこれからは設ける。この中には、防衛庁を初め必要な各省庁を網羅するということでご……

第109回国会 衆議院本会議 第11号(1987/08/21、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 永井議員の御質問にお答えをいたします。  まず円相場の問題でございますが、我が国の経済の現況を見ますと、輸出がこのところやや減少ぎみではあるものの、国内需要は引き続き増加しておりまして、景気は回復局面にあるとはっきり言える段階になりました。今朝の月例経済報告におきましても景気回復という言葉が使われておるのでございます。  政府は、内需を中心とした景気の積極的拡大を図るため、五月二十九日に決定した緊急経済対策の着実な実施を今図っておりますが、ここ数日の為替相場の動きが、直ちにこのような回復基調への経済動向に影響を与えるものとは考えません。もとより我が国は、今後とも……

第109回国会 衆議院本会議 第14号(1987/08/28、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 山下議員にお答えをいたします。  まず、地方自治発展のための政府の努力に関する部分でございますが、地方自治は民主政治の基盤であり、内政のかなめであるとかねてから確信し、そのように努力してきたところであります。この観点から、国の関与、必置規制、機関委任事務の整理合理化法の制定あるいは行政事務等によりまして中央地方を通ずる行政改革に努めると同時に、所要の地方財源の確保を図って地方自治の充実に努めてきたところであります。今後とも地方分権を一層推進するように努力してまいりたいと思っています。  補助金の削減等は行政改革の一環として行われたことでありまして、地方と同じよう……

第109回国会 衆議院本会議 第18号(1987/09/10、38期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) ただいまの御決議に対しまして、所信を申し述べます。  政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今後とも、日中共同声明及び日中平和友好条約の諸原則及び精神に基づき、日中友好関係の維持発展に最大限の努力を払ってまいる所存であります。(拍手)


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委員会発言一覧(衆議院38期)

第107回国会(1986/09/11〜1986/12/20)

第107回国会 社会労働委員会 第9号(1986/11/20、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 たしか臨調の答申におきましても、国保の広域化という問題については検討すべき点であるという答申があったと記憶しております。やはり今の時代の趨勢等を見ますと、ある程度の広域化ということは、おっしゃるとおり、私はそういうときに入ってきつつあるように思いますが、これは市町村あるいは府県に関係する問題でございますから、それらの関係地方公共団体の意見をよく聞いて、その調節の上に立って事を進めるのが適当であると考えております。
【次の発言】 老後に不安をおかけしないというのが我々の政策でございまして、今回の改正でも、まことに恐縮でありまして、また忍びざるところも非常にあるわけであります……

第107回国会 内閣委員会 第6号(1986/11/20、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 国会で皆さんの御質問にお答えし、また皆さんの立派な御見解を承ることができるのは大変うれしいことであります。
【次の発言】 四島返還を実現いたしまして、そして平和条約を締結するということが基軸であります。その上に立ちまして、対話を深め、あるいは広げ、そしてソ連との間に安定した関係を長期的に築いていきたいというのが私の考えであります。
【次の発言】 今申し上げました基本方針は、中曽根内閣においては不動であります。その上に立ちまして、ただいま申し上げましたように、長期的な安定的な関係を築きたいと申し上げておる。  今、上原さんがおっしゃいましたのはゴルバチョフ政権の政策に対する……

第107回国会 内閣委員会 第10号(1986/12/09、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 隣国と友好、親善を深めていきたいというのは私のかねてからの念願でありまして、ソ連も隣国である、そういうふうに考えて友好を深めていきたいという基本的な姿勢を持っております。  しかるところ、この一月にシェワルナゼ外務大臣が来訪され、そのときの共同声明でも首脳の相互訪問ということが約されて、そして日本側からの強い要請に対して、ゴルバチョフ書記長、できるだけ早く日本へ訪問したいという意思表示もありました。その後ソ連側からは、時間の問題である、そういうことでありました。  我々はゴルバチョフ書記長の来日を歓迎して、そして日ソ間にある領土問題を初めこういう重大な懸案問題等についても……

第107回国会 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第3号(1986/10/07、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 国鉄が百十四年の歴史を閉じて新しい現代の日本に適応した形に前進しようとするに当たりまして国会で慎重御審議をいただくことは、まことにありがたく、かつ感無量なるものがございます。  考えてみれば、国鉄は、今のお話のように、明治五年以来百十四年にわたりまして日本国民の大事な宝として、かつまた親しまれる国鉄として、日本の経済や文化の担い手として大きな役割を果たしていただきました。この間におきまする国鉄の職員や皆様方の御労苦に対しまして、心から敬意を表するものでございます。  特に日本の国鉄は、勤務の規律の厳格なこと、時間の正確なことあるいは事故率の少ないこと、特に時間の正確なこと……

第107回国会 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第4号(1986/10/08、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 今次の改革のために離職しなければならないという立場に立たれます皆さんのことも考えてみますと、我々としては全力を尽くして誠意ある処置をしなければならぬとかたく肝に銘じております。でありまするから、政府は、もう二年ぐらい前からこの問題を手がけてまいりまして、私自体がまた雇用対策本部の本部長にも就任をいたしまして、そして国鉄はもとより、政府及び政府関係機関、それから地方公共団体、財界等にも御協力をいただきまして、一つ一つきめ細かい対策をとるように指示しているところでございます。  特に、北海道とか九州とか四国とかという遠距離の、雇用の難しいところから移転しなければならぬというよ……

第107回国会 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第5号(1986/10/09、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 国鉄の使命という中には公共性が非常にあるということでありました。そこで、国土の均衡ある発展、そういうような考えもありまして、青函トンネルをやるとか本四架橋をやるとか、そういう思想でやったので、それはそれなりに私は意味があったと思うのであります。  しかしその後、高度経済成長以来大きく変化しまして、競争路線が出てきた、あるいは競争業種というものが出てきた。そうすると事態は非常に変わって、ほかに輸送手段がないという状況ではない。あるいは飛行機を使い、あるいは道路を使うという形になって、輸送体系が激変してまいりました。そういう点から見ましても、もはや今までの国鉄と性格が違ってき……

第107回国会 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第6号(1986/10/13、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 百十余年に及びます国鉄の歴史を想起して、先輩たちの御努力に心から敬意を表したいと思います。  人員整理の問題は最も大事な問題であり、政府としても最大の注意をもって万全の措置を講じておるところでございます。秩序整然として、そしてこの対象になる方々の生活に不安を与えないように、あらゆる方面に目を配り気を配りながら、我々としては最大限の努力を傾けてまいりたいと考えて、これが秩序整然として行われるように念願いたしております。
【次の発言】 国鉄の共済年金問題は、国鉄改革を推進するに当たりまして極めて重要な問題であると認識しております。このため、六十年十月十一日に閣議決定を行い、ま……

第107回国会 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第7号(1986/10/20、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 今まで政府関係からお答えいたしましたように、やはり公社制度というものの大きな欠陥が順次露呈して、モータリゼーションとかそのほかの大きな時代の変化に対応する力がなかった、あるいはさらに労使関係においておのおのが自主責任体制というものもなかった、そういうようないろいろな面の欠陥がふくそうして今日のような事態になってきていると考えております。
【次の発言】 先ほど来申し上げますように、基本的には公社体制という体制のやり方が時代に合わなくなってきたというところです。局部的にはなるほどいろいろ投資、設備、そういういろいろな問題もございましょう。しかし一番根本的な問題は今申し上げたよ……

第107回国会 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第8号(1986/10/21、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 雇用問題は今回の国鉄の改革の最大眼目の一つでありまして、既に政府側は三万人受け入れということを決めており、一万三千人が国、一万一千五百人が地方公共団体、五千五百人が政府関係機関、そういうふうに割り当てまで決めておるところであり、先般一四%という数字も決めましたので、鋭意充実させるように全力を尽くします。
【次の発言】 やはり公正処理ということが第一で、第二は、国鉄の収入を上げて借金を返す、そういうことを前提にして、その範囲内でうまい方法はないか。  次に出てくる問題は地価の抑制という問題です。特に、東京や大都会における地価の抑制を何とか実現しなければならぬ。そういう意味に……

第107回国会 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第11号(1986/10/24、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 土地その他財産はすべて国民の貴重な財産でございますから、これの処理につきましてはあくまで公平に公正に適正に行われなければなりませんし、慎重な手続を要すると思います。ただ、やはりこれだけの借金を返すというそういう目的もあるのでございますから、そういう点も無視できない点もございます。ですから原則として一般競争入札という手段をとりますが、例外的な場合も、これは公共性その他も考え、あるいは地価抑制という面も考えて例外的なものとして考えられる。これらは清算事業団につくられまする審議会において具体的処分の場合にいろいろ検討願いたい、そう考えております。しかし、御指摘のように、ともかく……

第107回国会 予算委員会 第1号(1986/10/03、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 過般の自民党講習会における私の発言に関しましていろいろお騒がせもいたしまして、まことに遺憾にたえないところでございます。  私が私の考えでも申し上げましたように、人種差別を考えているとかあるいはアメリカ社会を批判するなどとは毛頭考えておりませんでした。私は就任以来、アメリカとの関係を最も重要視してきておりますし、また、アメリカがその多人種の複合国家で非常に世界に対しても貢献もしておるし、また、あらゆる面において偉大性を発揮しているという点もかねてから申し上げてきておるとおりで、その心境は全く変わりございません。  しかし、ああいうような発言によりましていろいろ誤解も受け、……

第107回国会 予算委員会 第3号(1986/11/04、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 十月十六日の各党の会談におきまして実務者で詰める、そういうことに合意ができておるものでございますから、また実務者の会合も行われておるわけでございまして、これらの詰めがどういうふうになっていくか、今それを見詰めているという状態でございます。もちろんそれが、合意が形成されれば、それを尊重して実行すべきものであると考えております。
【次の発言】 幹事長・書記長の間でああいう合意が形成されたのは、自民党としても意欲を持っておるからそういう文章になっておるわけでございまして、その成果を今見詰めて待っておる、そういうことでございます。

第107回国会 予算委員会 第4号(1986/11/05、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 選挙の投票の開票はまだ最終確定に至っておりませんので、途中においてまだ情報は十分ないという状況で、コメントすることは差し控えたいと思っております。
【次の発言】 この問題は憲法論、政治論、いろいろな面から御議論があるだろうと思います。憲法論から見ましては、もちろん憲法違反ではない。同時選挙の場合でも参議院の半分は残っておる。参議院を開くという場合には三分の一の出席で議事をやればいいということですから、半分の方々は残っており、参議院議員としての資格をお持ちであるという状態でありますから、これは違憲でもないし、また国政執行上差し支えない、そういうように思います。  それから先……

第107回国会 予算委員会 第5号(1986/11/06、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 結果的には、上院において民主党が非常に進出をした、それから下院においても民主党はふえましたが、いわゆる中間選挙の大体の傾向を示した結果である。それから、知事選においては共和党が八人知事をふやして、全国的にはほとんど半分半分ぐらいの情勢になった。こういう情勢で、一般的に新聞やテレビが報ずるように、民主党が優勢である、そういう印象はぬぐえないであろうと思いますが、知事選で共和党が八人もふやしたということは、これはやはり地域的にかなり変化を、将来影響を与える要素はあるだろうと思います。  それで、世界じゅうがアメリカの今後の動きを注目していると思いますが、日本も同じように重大な……


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第108回国会(1986/12/29〜1987/05/27)

第108回国会 外務委員会 第4号(1987/05/25、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 やはり外交というのも国際関係の中に成立するもので、国際関係というそれ自体は相互の信頼感の上に確固とした安定的なものが築かれると思います。信頼感がなくなれば一切のことは失われていく危険性があると思っております。  そういう意味におきまして、友好国はもとより、友好国でない国との間におきましても、やはりお互いは考えは違うが、相手方の誠意というものは信頼し合う、そういうところでなければいけないと考えております。
【次の発言】 もとより物心両面にわたってそれは発現されなければならぬと思います。
【次の発言】 おっしゃるところには全く同感でありまして、政治というものには時期を得るとい……

第108回国会 決算委員会 第2号(1987/04/06、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 ここで何回も申し上げておりますように、あれだけの大きな例外をつくっていただいたわけでございまして、公約違反ではないと確信しておりますが、しかし、国民の皆様方からすれば、あるいは誤解される向きがなきにしもあらずでありまして、そういう誤解があるということはこちらの手落ち、落ち度でございますので、甚だ申しわけないと思っております。大蔵委員会を開いていただきまして、十分議論を尽くして解明し、意見を述べ合い、そしてこれが適正なる結論に達するように、合意を形成するように努力してみたいと思っておるところでございます。
【次の発言】 政府はこの案を最善の案として考えて出しておるのでござい……

第108回国会 予算委員会 第3号(1987/03/03、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 私は、国民の皆さんの御支援をいただき、御指導をいただきまして、在任五年目になりますけれども、なすことも少なくお恥ずかしい限りであると思います。仮に多少でもなすことがあったとすれば、それは国民の皆さんの御支援のたまものであり、かつ自由民主党の党員の皆さんの熱烈な御支援のたまものであり、かつ野党の皆様方の御理解をいただいた結果であると考えております。  「戦後政治の総決算」と申し上げましたのは、私は戦後四十年間、昭和二十二年から国政に携わりまして、戦後の日本の歴史と功罪をともに分かち合ってきたものでございますが、戦前の経験もございます。そういう意味で、日本の戦争前、戦争後とい……

第108回国会 予算委員会 第4号(1987/03/04、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 昨年のいわゆる同時選挙に関する御質問でございますが、山口さんもつとに御承知のように、国会におきましては、この衆議院の定数是正について違憲状態を一日も速やかに解消すべしという決議を前の臨時国会でやっておりまして、これは与野党全員一致でやったわけであります。国会の決議というのは非常に重いものでございます。それから、最高裁判所は、最高裁の判決におきましても、違憲状態を克服、早く解消するということは我々の責任と考えて、そのような判決をまた指示されておるところです。最高裁の判決もまた国政上非常に重いものです。この国会の決議と、それから最高裁の判決という国政上最も重要な二つの問題から……

第108回国会 予算委員会 第10号(1987/03/13、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 間違いございません。私が選挙中申し上げましたことはいろいろな分野にわたっておりますが、大体しかし定型的に申し上げましたのは、今税制調査会において審議中ですから、減税をどういうふうにしてこれを補うか、それについては税制調査会の答申を待って我々は決めたいと思っておる、そういうことを定型的に申し上げて、それ以外に、今申し上げましたように国有財産の売却とか、NTTとかあるいは日航の株の売却とか、そういうようなものも例示的に一つの材料として挙げたことはございます。
【次の発言】 私は、選挙中申し上げました今の税金に関する問題については、大体まず減税をぜひ実現したい。特にサラリーマン……

第108回国会 予算委員会 第11号(1987/03/30、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 徴税上の言葉として、いわゆる徴税度がどの程度行われているかというのでそういう言葉があること係を知っております。
【次の発言】 サラリーマンを指すと思います。
【次の発言】 六については中小企業者あるいは流通業者だろうと思います。
【次の発言】 大体農業者のことあるいはそれに関連する関係のことを言っているだろうと言われております。
【次の発言】 そのように受け取られていると思います。
【次の発言】 シャウプ税制以来の税のひずみを是正する、そうして今の課題である減税、特にサラリーマンを中心にする減税、あるいはいわゆる長寿社会に備える租税あるいは財政構造に転換していく、あるいは……

第108回国会 予算委員会 第12号(1987/04/14、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 民主政治は主権在民の政治でございまして、主権在民という場合の意思表示の一つとして選挙ということがあるわけでございます。今回の選挙は統一地方選挙でございまして、地方自治体の建設を主眼にいろいろ住民の意思を問う、そういう選挙であったと思います。そういう意味におきまして、地方の自治体建設に対して住民がどのようにその意思を表明したか、そういう点をよく我々としても理解もし、また住民の欲しているところもよくわきまえまして政治の参考にさせていただかなければならない、そう考えた次第でございます。
【次の発言】 今回の選挙は、統一地方選と言われますように、自治体の建設、府県なりあるいは市町……


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第109回国会(1987/07/06〜1987/09/19)

第109回国会 環境委員会 第5号(1987/08/25、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 政府は、公害対策につきましては、重大な関心を持って強力にこれを推進しつつあるところでございます。  日本は、昭和四十年代に高度成長の結果を受けまして相当な公害に見舞われまして、それに対する反省として、環境庁の設立を初め公害諸立法をかなり厳格にやりまして、それを今まで強く推進もしてきまして、その成績はかなり顕著なものがあったと思います。特に、大気の問題、水の問題あるいは騒音の問題等々につきまして、政府はあらゆる面から目を配りまして、これが規制を強化してきたところでございます。しかし、大気の問題等につきましては、最近の統計数字等を見ますというと、大体この程度でもう規制はある程……

第109回国会 大蔵委員会 第10号(1987/09/02、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 シャウプ税制以来三十七年たちましたけれども、その間日本の経済の構造の変化あるいは所得層の変化あるいは日本の社会の高齢長寿化、さまざまな変動が起きまして、しかも一番顕著なことはサラリーマンの大群が出現してきたということでございます。そういうようないろいろな面から、シャウプ税制のときにつくられた税体系は必ずしもそのまま今日の世の中に公平、公正、簡素という形で妥当するとは言い切れない状況になりまして、そのようなゆがみ、ひずみを是正して、そして二十一世紀に向かって日本の長寿社会に備える長期的、安定的な税体系を準備していく、そのことが大事なことになってきたと心得ております。

第109回国会 内閣委員会 第6号(1987/08/27、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 憲法に従いまして、専守防衛、外国に脅威を与えるような軍事力を持たずに、そして節度のある防衛力を築いて日本の平和と独立を守るために努力してきたつもりでございます。一%問題というものもその過程において起きましたけれども、やはり三木内閣の決定を尊重するという精神においては変わりはないので、今後ともその精神を踏まえまして節度のある防衛力を築いていきたいと思っております。  この間に、上原さん初め社会党の皆さんから大変な御鞭撻をいただきまして、感謝にたえないところでございます。最近は社会党も前進を示してまいりまして、山口新見解というものが出てまいりまして、これをいかに党として処理さ……

第109回国会 予算委員会 第2号(1987/07/13、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 朝鮮半島の平和と安定の問題は、我々も隣のことでございますから非常に大きな重大な関心を持っております。  朝鮮半島の平和的統一というものを我々も念願しておるものでございますが、これはあくまで北と南の当事者の話し合いが第一義でございます。しかし、歴史はジグザグの道を通ってきまして、必ずしもたんたんたる一本の道ではない、これはどこの国の歴史にも通ずることでございます。まあ不幸なことにラングーン事件のようなああいう爆弾事件等もありまして、国際環境というものは著しくあれから変わりました。そういうような不幸な事件を経過した後も、その傷をみんなでいやし合う時間が必要であります。そういう……

第109回国会 予算委員会 第3号(1987/07/14、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 ただいま法制局長官及び外務大臣が申し述べたとおりに考えております。
【次の発言】 我が国は広島、長崎の惨劇を受けた核被害国の唯一の国でございまして、核兵器に対する国民感情というものはほぼ一致していると考えていいと思います。それは、地球上から核兵器を追放する、そして地上の平和と申しますか、平和な社会を建設していくということでございます。そういう意味におきまして、我が国は非核三原則も堅持しておりますし、全世界的に見ましても、国連軍縮会議の場等におきましてもこの主張を堅持してやっておるわけでございます。  ただしかし、平和を維持していくというこの安全保障の面から見ますと、過去四……

第109回国会 予算委員会 第4号(1987/07/15、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 今外務大臣がお答えしたのは、政府内部で統一いたしました統一見解でございます。今のお話にもありますように相当な高度の機械が輸出されまして、その後のいろいろな変化等も考えてみますと、因果関係に関する嫌疑は濃厚であると推定せざるを得ないのです。しかし、我々が具体的にそのもの自体を把握するとか、そういう意味の現実的証拠を握っているわけではございません。今まだいろいろ調査検討は続行中でございます。そういう意味におきまして、ただいまのような御答弁を申し上げた次第であります。  しかし、いずれにせよ、アメリカ議会におきまして伝えられるような貿易法案が上院を通過するといたしますと極めて遺……

第109回国会 予算委員会 第5号(1987/07/16、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 先般来の閣僚の答弁にニュアンスの差がありまして、やや混乱を呈しまして御迷惑をおかけいたしました。私は、ここでも御答弁申し上げまして、疑いが濃厚である、そういうことを答弁いたしまして、私が今まで得た知識において総合的に判断した答弁をここでしたわけです。  そこで、通産、外務両省に対しまして、私の答弁を中心にして両省の見解を調整するように、そういうことを指示いたしまして、そして調整の結果、文書にしたものを倉成外務大臣がきのう朗読したわけで、私はそれを政府の統一見解である、そう申し上げましたが、これはいわゆる正規の手続を経た統一見解というようなものではございませんが、私の答弁を……

第109回国会 予算委員会 第6号(1987/07/17、38期、自由民主党)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 この前申し上げましたように、積み重ねましたら結果的にそうなったということであります。
【次の発言】 三木内閣の閣議決定の精神を尊重すると言っておるのですから、できるがけ努力していく、そういうことには変わりはありません。
【次の発言】 守りたいと思って一生懸命努力している、そういうことであります。
【次の発言】 アメリカの国会におけるフラストレーションの一つのあらわれであろう、そう思います。
【次の発言】 あの決議は日本に対してどうしろこうしろという法的拘束力のあるものではなくして、ある意味における希望の表明、そういう意思表示としての性格を持っている、そういうふうに聞いてお……


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第114回国会(1988/12/30〜1989/06/22)

第114回国会 予算委員会 第16号(1989/05/25、38期、自由民主党)

○中曽根証人 宣 誓 書  良心に従って、真実を述べ、何事もかくさず、又、何事もつけ加えないことを誓います   平成元年五月二十五日
【次の発言】 証言を申します前に委員長にお願いをいたしたいと思いますが、数字等正確を期したいと思いますので、メモを使用することをお許しいただけばありがたいと思います。メモは持参しております。
【次の発言】 まずお尋ねの件でございますが、昭和六十二年のころは日米の経済摩擦が非常に激しくなりまして、アメリカ側から日本に対する市場開放、黒字減らしの要求が非常に熾烈になりました。特にそのころ、五月前後になりますというと、例えば半導体に対する、日本に対する制裁措置、これは……



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各種会議発言一覧(衆議院38期)

 期間中、各種会議での発言なし。


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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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