中曽根康弘 衆議院議員
37期国会発言一覧

中曽根康弘[衆]在籍期 : 23期-24期-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期-|37期|-38期-39期-40期-41期-42期
中曽根康弘[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは中曽根康弘衆議院議員の37期(1983/12/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は37期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院37期)

第101回国会(1983/12/26〜1984/08/08)

第101回国会 衆議院本会議 第3号(1984/02/06、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 私は、昨年十二月二十七日、再び内閣総理大臣の重責を担うことになりました。  私は、現代が大きな歴史的転換期にあることを深く自覚しつつ、国際的信頼の維持強化を図り、堅実に内政を固め、二十一世紀へ向けて順を追って内外の準備を進めるべく、国民の皆様の信頼にこたえ、その御協力を得て全力を傾けて国政に取り組んでまいります。(拍手)何とぞ御理解と御鞭撻をお願い申し上げます。  我々を取り巻く内外の環境や時代の潮流には、最近顕著な転換の兆しがあらわれております。我が国も、政治、経済、文化、教育、福祉、外交、安全保障等各分野をさらに総合的に再点検し、適切な改革を強力に推し進め、……

第101回国会 衆議院本会議 第4号(1984/02/08、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 石橋議員の御質問にお答えをいたします。  まず、選挙の結果や政治倫理に関するお話が最初にございましたが、これは御親切な御助言として承っておく次第であります。(発言する者あり)  次に、いわゆる戦後政治の総決算の問題について御質問がございました。  私は、戦後政治の総決算という意味は――政治倫理に関する問題につきましては、後でまたお答えをすることになっております。私が言う戦後政治の総決算という意味は、戦後の歴史を否定して申し上げておるのではございません。むしろ戦後三十八年間、平和あるいは民主主義あるいは平等、経済的繁栄、これらの各面で日本は世界史に残る輝かしい実績……

第101回国会 衆議院本会議 第5号(1984/02/09、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 竹入議員から、各方面にわたる極めて御示唆に富む御質問をいただきました。順次、御答弁を申し上げます。  まず、時代の課題克服への具体的施策を冒頭御質問をいただきました。現代は、国際環境におきましても、また国内関係、特に財政問題等におきましても、極めて厳しい状態のもとに日本はございます。この厳しい中にありまして、国民の皆様方の結束をお願いし、かつまた政治に対する信頼を確立いたしまして、与野党協調のもとに議会政治を円満に発展させまして、国民の御期待におこたえしなければならない立場にあると思っております。このような観点から、先般の選挙の結果示されました国民の御意思を尊重……

第101回国会 衆議院本会議 第6号(1984/02/22、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 渋沢議員にお答えをいたします。  まず、減税の真意いかんということでございます。  今回の所得税及び住民税減税は、初年度一兆一千八百億円に及ぶ大規模かつ本格的な減税でありまして、それはさらに回復しつつある景気をより確実に回復させるものと期待されております。  酒税等の税率引き上げ等は、減税を一面行いつつ、財政事情をこれ以上悪化させないという見地からやむを得ない措置として行ったものであり、それは一昨年来、与野党間の話し合いにおきましても財源を確保してという、そういうことで減税を行うことになっておった次第であり、我が党からすればこれは公約の実行であります。特にサラリ……

第101回国会 衆議院本会議 第7号(1984/02/24、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 上田議員にお答えをいたします。  まず、前回の選挙に関する御質問がございました。  前回の選挙の結果は私の不徳のいたすところでございまして、まことに恐縮に存じておる次第でございます。特に政治倫理の問題につきまして、国民の皆様方の御理解を十分に得ることができなかったことはまことに残念で、申しわけなく思う次第であります。  次に、防衛費GNP一%の問題と人事院勧告の関係について御質問がございました。  昭和五十九年の人事院勧告の取り扱いにつきましては、勧告が出されましたその段階で、人事院勧告制度尊重の基本姿勢に立って、国政全般との関連において勧告の実施に向けて努力を……

第101回国会 衆議院本会議 第8号(1984/02/28、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 安田議員の御質問にお答えをいたします。  まず、国の都合によって財源措置や歳出抑制策が適当に行われるということは地方自治の発展を阻害しないかということでございます。  従来から、公経済の車の両輪として国及び地方の財政が円滑に運営されるように、毎年度の地方財政対策において考慮してきたところでございます。今回の地方財政対策におきましては、地方財政の健全化に資するために、交付税特会の新規借入措置を廃止するとともに、既定借入金につきましても所要の整理を行い、地方財政の借入金依存からの脱却を図ったところであります。今後は、国、地方を通ずる行財政改革をさらに推進するために、……

第101回国会 衆議院本会議 第9号(1984/03/09、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 網岡議員にお答えをいたします。  最初の御質問は、雇用の安定を図るための基本政策についての御質問でございます。  最近の雇用情勢は厳しい情勢がまだ残っておるものの、景気の回復を機に改善の動きが少しずつ見えつつあります。今後におきましても、財政と一体となった適切な金融政策あるいは経済運営あるいは民間活力の増大等々の政策を巧みに組み合わせまして、現在の事態に対応していくつもりでございます。特に、第五次雇用対策基本計画に基づきまして、失業の予防、再就職のあっせん等の雇用対策を推進し、雇用の安定を図ってまいるつもりでおります。  次に、第五次雇用対策基本計画の目標達成の……

第101回国会 衆議院本会議 第13号(1984/03/30、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 野口議員にお答えをいたします。  御質問は三点であります。  第一は経済運営の問題、第二は財政金融運営の問題、第三は財政改革実現の時期という三点であると思います。  最近の経済の情勢を見ますと、物価の安定のもとに円為替が回復してまいりまして、そのような中に景気がじわじわと上昇しつつあることは御同慶の至りであります。特に物価の安定のもとに、最近は在庫積み増しあるいは設備投資意欲等が顕著に出てまいりまして、経済の自律回復の基調が出てきたことは力強い限りでございます。このようなものを背景に、さらに物価の安定を維持しつつ内需を振興して、特に民間活力を増大せしめるように努……

第101回国会 衆議院本会議 第14号(1984/04/03、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 村山議員にお答えをいたします。  まず第一は、今回の健康保険制度の改正は選挙中の公約と違うではないかという御質問でございます。  この医療保険の改革案は、厚生省原案に対する国民の意見をよく聞き、幅広い観点から再検討し、再調整して提出したものなのでございます。例えば、初めの原案におきましては、本人二割負担ということでございましたが、今回は初めの二年一割負担というふうに改革を加えた。あるいはビタミン剤の給付とか本人に対する食事費等につきましても、除外するという考えが原案にございましたが、それらも取りやめました。これらは、いずれも国民の皆様方の声をよくお聞きして、その……

第101回国会 衆議院本会議 第15号(1984/04/05、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 左近議員にお答えをいたします。  私の水泳に大きな関心を寄せていただきまして、まことにありがとうございます。大いにスポーツを振興したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  さて、本案の法案作成の過程におきまして、特別の指示や横やりを入れたのではないかという御質問でございますが、この点につきましては、法案作成の過程におきまして、官房長官から問題点を指摘して検討をお願いしたことはございます。  その理由は、この株式会社の配当につきまして、配当の基準を数字で法律事項としている点がございました。何割とか何割とかという法律で決めるようにしておる点があったので……

第101回国会 衆議院本会議 第16号(1984/04/12、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 和田議員にお答えをいたします。  確かに御指摘のように、消費者信国産業は近年非常に多様化し、拡大化し、かつ複雑化しておりまして、節度のなさあるいは消費者の無知や情報不足に基づいて、それに乗じてきているようなトラブルも少なくございません。そういう新しい事態にかんがみまして、本法を制定したいと考えておる次第なのでございます。  例えば、今御指摘のように、与信額が五十七年では大体十三兆六千億に上ると言われております。そのうち物品供給者がみずから信用を与えているものは約四〇%、第三者が信用を与えているものは四一%であると言われております。今回の法改正等におきましては、こ……

第101回国会 衆議院本会議 第17号(1984/04/13、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 佐藤議員にお答えをいたします。  まず、今回の改正案が教育の機会均等の方針に対して教育基本法の理念に反するのではないかという御質問でございます。  教育の機会均等の理念の実現に努むべきことは当然でありまして、政府としても、施策上重要な課題としてこれを推進しております。このたびの制度の改正は、事業の量的拡充を図ってできるだけ多くの学生にこの機会を与えるという考えに基づくものでありまして、教育の機会均等を拡大するという意味において教育基本法の趣旨に沿っていると考えております。  次に、育英奨学金制度のあり方について御質問がございました。  今回の教育改革は、来るべき……

第101回国会 衆議院本会議 第18号(1984/04/17、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 松前議員にお答えをいたします。  まず、「むつ」のあり方についての御質問でございます。  原子力船「むつ」による舶用炉の開発のあり方につきましては、いろいろな御議論がございまして、今後も十分に検討してまいりたいと思っております。特に舶用炉の研究開発は、非常に今後とも重大であると考えております。そういうような考えを一貫して今後も進めていくという点においては変わってはおらないのでございます。それを進める意味におきましても、このような本法案による統合は、行政簡素化の面から見ても必要であると考えております。  次に、「むつ」について科学技術に関する認識の甘さがあったので……

第101回国会 衆議院本会議 第19号(1984/04/19、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 竹村議員にお答えをいたします。  まず、児童扶養手当の見直しは制度の改悪ではないかという御質問でございます。  今回の制度改正は、離婚の急増等制度発足後今日までの社会的、経済的諸情勢の変化を踏まえた新たなる対応措置として考えたものでもあり、臨時行政調査会の答申においても検討が指摘されたものであります。今回の改正におきましては、所得が低く、真にこの手当を必要とする方には手当額を引き上げるとしておるのでありまして、後退ではないのであります。  いわゆる未婚の母についての御発言がございましたが、この未婚の母の問題については、本制度の趣旨、目的、手当の必要等考慮し、また……

第101回国会 衆議院本会議 第20号(1984/04/20、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 元信議員の御質問にお答えをいたします。  閣僚は誠心誠意御答弁していると思います。どうぞ御質問もわきにそれずにまともな御質問をお願いいたしたいと思います。  まず、地方事務官制度は地方自治の歩みに逆行するものではないか、こういう御質問でございます。  この地方事務官制度は、暫定的かつ異例の制度として実は制定されたものであります。臨時行政調査会は、それぞれの事務の性格と実態に即して事務配分をすることによって問題の解決を図ることが必要であると判断をして、このような答申をしたものでございます。政府といたしましては、この臨調答申を最大限に尊重するという立場からこの法案を……

第101回国会 衆議院本会議 第21号(1984/04/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 町村議員にお答えをいたします。  まず、教育に対する認識と基本的理念いかんという御質問でございます。  最近の教育の現状を見ますと、社会の急激な変化及び教育の量的拡大、それに加えまして、ややもすれば教育の制度自体が硬直化している嫌いがありますし、人間中心の教育というよりも、むしろ試験制度やその他の面におきまして子供たちを数字で扱うという嫌いがなきにしもありません。また、教育をめぐる環境も大きく変化しておる状態でございまして、家庭並びに企業並びに社会全体としても、教育と一環のもとにこれを考えてみる必要が出てきていると思います。  そういう観点に立ちまして、非常に国……

第101回国会 衆議院本会議 第22号(1984/04/27、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 去る四月二十五日の本会議において、臨教審法案の各党質疑に対し答弁中、国会同意は中立性を損なうと受け取られる内容がありましたが、国会同意は中立性を損なうものではありません。(拍手)
【次の発言】 田中議員にお答えをいたします。  まず、今回の改革は行政改革、臨調答申との関係においていかんという御質問でございます。  今回の改革は、臨時行政調査会の答申を尊重いたしまして、その線に沿って行わんとしておるものでございます。臨調答申の趣旨とするところは、要するに、経営並びに労働関係の主体性と責任性を回復さして効率化を上げようというのが主な中心点でございます。そういう意味に……

第101回国会 衆議院本会議 第23号(1984/05/08、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 佐藤議員にお答えをいたします。  まず、教育改革のねらいは何であるかということでございますが、これは前から申し上げますように、二十一世紀を目指す世界的日本人をつくる、これが我々の教育改革であり、教育の権力支配や戦前回帰を意図するものではありません。  行政改革あるいは憲法問題との関係につきまして御質問がありましたが、行政改革や教育改革は自主自律、自由民主の民族精神に発するものでありまして、これは憲法を守り、あるいは憲法をつくり、あるいは憲法を改正する国民主権の精神に通ずるという趣旨で申し上げたのであります。  次に、文教政策に対する御質問がございました。  文教……

第101回国会 衆議院本会議 第24号(1984/05/10、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 鈴木議員にお答えをいたします。  まず、現行公社制度を廃止して、株式会社形態に改正する理由いかんという御質問でございます。  今まで一元的運営を電気通信事業についてとってきたのでございますが、近年は新しい通信メディアが次々と実用化され、また、国民の需要も高度化され極めて多様化されつつある状態でありまして、必ずしも単一の事業体だけで行うことが適当でないという状況になってきております。特に、高度情報社会への先導的役割を果たしていくためには、ある意味において競争体制への政策転換を図って、そしていろいろな事業体が参画し、かつ競争し得るようにすることが国民に対するサービス……

第101回国会 衆議院本会議 第29号(1984/06/15、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 私は、今般、国会のお許しを得て六月七日から九日まで英国ロンドンにおいて開催された第十回主要国首脳会議に安倍外務大臣及び竹下大蔵大臣とともに出席し、引き続き英国公式訪問の後、六月十三日に帰国いたしました。  ここに、その概要を御報告申し上げます。  今次ロンドン・サミットは、米国を中心とする景気回復の本格的な進行もあって基調としては明るいサミットになることが予想されていましたが、他方、米国の財政赤字や高金利問題、累積債務問題、自由貿易体制の維持強化等、全世界が注目している重要な問題についての力強い対応が求められるという背景のもとに開かれたのであります。また、国際政……

第101回国会 衆議院本会議 第30号(1984/06/19、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 林議員にお答えをいたします。  その前に、今回のロンドン・サミット出席に際しまして、国民の皆様方からは多大の御支援をいただき、また野党の党首の皆様方からはいろいろ御見識あるお考えを拝聴させていただきまして、厚くお礼申し上げる次第でございます。一生懸命やったつもりでございますが、必ずしも御期待に沿い得なかったことを遺憾に存じます。  以下、林議員の御質問に対しまして御答弁申し上げます。  まず、民主主義の諸価値に関する宣言の経過並びに意義を述べよということでございます。  この宣言ができまする理由は、恐らく、今回のサミットが十回目のサミットに当たりまして一つの節目……

第101回国会 衆議院本会議 第32号(1984/06/26、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 土井議員にお答えいたします。  まず、婦人差別撤廃条約を一切留保することなく完全に批准を目指すべきであるという御質問でございます。  政府といたしましては、条約批准に必要な措置につき鋭意検討を進めてきておるところであり、今回の法案提出も国内法制整備等準備のために行っておるものでございます。我々はこれらの法制整備を行いまして、批准につきましては着々その手順を進め、慎重に検討の上批准してまいりたいと思っております。  次に、本法案の内容で条約の批准が可能であるかという御質問でございますが、本法案の内容で雇用の分野に関して本条約の批准は可能であると考えております。  ……


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第102回国会(1984/12/01〜1985/06/25)

第102回国会 衆議院本会議 第6号(1985/01/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 第百二回通常国会の再開に当たり、内外の情勢を展望して施政の方針を明らかにし、国民の皆様の御理解と御協力を得たいと思います。  私は、内閣総理大臣の重責を担って以来、戦後政治の総決算を標榜し、対外的には世界の平和と繁栄に積極的に貢献する国際国家日本の実現を、また、国内的には二十一世紀に向けた「たくましい文化と福祉の国」づくりを目指して、全力を傾けてまいりました。(拍手)このような外交、内政の基本方針を堅持し、国民の皆様の幅広い支持のもとに、これをさらに定着させ、前進させることが、私の果たすべき責務であると考えます。(拍手)  昭和六十年、一九八五年は、昭和二十年の……

第102回国会 衆議院本会議 第7号(1985/01/28、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 石橋委員長から重要かつ膨大な質問をいただきましたので、若干時間をいただきまして、一つ一つ御答弁申し上げたいと思います。  なお、ことしは社会党結党四十年でございまして、まことにおめでとうございます。(拍手)  まず政治倫理の問題でございますが、政治倫理の問題につきまして、委員長からは、まじめにこれを推進するのかという御懸念の御表明がございました。  我々は真剣な態度でこの問題に臨んでまいりたいと思っております。既に政治倫理協議会も設定され、また政治倫理に関する綱領も決定されまして、今行為規範につきまして各党で真剣な討議が行われておるところであります。  なお、政……

第102回国会 衆議院本会議 第8号(1985/01/29、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 竹入委員長にお答えを申し上げます。  まず第一は、憲法問題でございます。  私は、前から申し上げておりますように、現行憲法が戦後日本の発展に果たした偉大な役割については、非常に高く評価しておるものであります。特に、その基本理念であります民主主義、平和主義、国際協調主義、基本的人権の尊重等々のこれらの諸原理は、これは確かに人類不滅の原理であり、我々が擁護しなければならない大きな責務であると考え、これが果たしてきた役割について、戦後の日本の経過を見ましても、非常に高く評価しておる次第であり、あくまでこれらは護持していくべきものであると考えております。  しかし、憲法……

第102回国会 衆議院本会議 第10号(1985/02/15、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 上田議員にお答えを申し上げます。  まず、大型間接税の問題でございます。  私は、衆議院予算委員会におきまして、矢野書記長に対する御答弁の中で、「多段階、包括的、網羅的、普遍的で大規模な消費税を投網をかけるようなやり方でやることはしないこそういうことも申しておりまして、いわゆるEC型付加価値税との関係について御質問いただきましたが、EC型付加価値税というのもいろいろな態様があります、しかし、その中でも今のようなものに該当するものがあれば自分はやりたくない、そういうことを申し上げたのでございます。私は昭和二十二年以来国会へ出まして、取引高税とかあるいはいわゆる一般……

第102回国会 衆議院本会議 第11号(1985/02/19、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 山下議員にお答えをいたします。  まず、地域経済格差の是正の問題でございます。  我が国経済の現況を見ますと、景気には地域的にばらつきが見えますが、全体としては拡大上昇の傾向にあると思います。政府は、今後とも、景気の持続的拡大を図るために機動的な経済運営に努めるとともに、地域の特性を生かした地域経済の自立的発展を促す所存でございます。特に、公共事業費の配分等につきましても、きめ細やかな配慮をいたしまして万全を期するつもりでございます。  次に、地方財政計画の策定における地方団体等の関与についてお答えいたします。  地方財政計画は、毎年度、国の経済見通し、国の予算……

第102回国会 衆議院本会議 第15号(1985/03/20、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 大島議員にお答えをいたします。  第一問は、補助金等の整理合理化の基本的な考え方に対する御質問でございます。  六十年度の予算を見ましても、補助金の総枠は交付金等補助金的性格のものを入れますと約十四兆四千億円ぐらいになります。一般行政経費が約三十二兆五千億円でございますから、約三分の一は補助金的性格を持っている、こういうことでございます。補助金等の整理合理化に当たっては、行財政の簡素合理化、地方公共団体の自主性、自律性の尊重の観点を踏まえつつ、国、地方の機能分担、費用負担の見直しの一環としてもこれを推進してまいっていく必要があります。今回の措置につきましても、そ……

第102回国会 衆議院本会議 第18号(1985/04/02、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 伊藤議員にお答えをいたします。  第一問は、現在の国債の累積の状況に対する責任と返済の手順の質問でございます。  石油危機後の経済の停滞と税収の伸び悩みの中で、政府といたしましては、景気を維持し雇用を維持していくためにやむを得ず巨額の公債発行に踏み切らざるを得なかったのでございます。その結果、経済の運営は、ほかの国に比べて良好の状態を日本は呈してきておったのであります。しかし、その反面、公債残高が累憎いたしまして、国債の利払いだけでも約十兆円に達しており、今後の財政の対応力の回復を図ることが必要であり、このような意味で特例公債依存体質からの脱却を図ることが極めて……

第102回国会 衆議院本会議 第20号(1985/04/11、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 川崎議員にお答えをいたします。  まず第一は、なぜこのような貿易摩擦の激化が生じたかという御質問でございます。  一言で申し上げれば、日本の輸出が非常に大きく伸びて、ドルが非常に日本に蓄積し過ぎたという外国側の見方、それからもう一つは、日本の市場の開放が十分でないという批判等が基本にあると思います。それに、アメリカ側におきましては、先般自動車に関しまして、レーガン大統領は、これを自由にする、規制を撤廃するという言明をいたしました。日本側は、それによりまして四、五月集中豪雨的に輸出が殺到しては大変だ、かえってアメリカ議会の反感を買って問題が大きくなる、そういう観点……

第102回国会 衆議院本会議 第21号(1985/04/16、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 細谷議員にお答えをいたします。  第一問は、農業、農村の現状への対応でございます。  農業、農村を取り巻く諸情勢は、農産物需給の緩和、規模拡大の伸び悩み、労働力の高齢化等の問題に直面して厳しい情勢にございます。私は、かねてから、農は国のもと、農林漁業は生命産業である、そういうことを申し上げて、そのような観点に立って、生産性の向上による農林水産業の体質強化と農山漁村の活性化を進め、農林水産業に意欲と活力を持てるように努力してきたつもりでございます。今後もこのような考えに立って実行してまいります。  次に、基本法農政の見直しの御質問でございます。  農業の生産性の向……

第102回国会 衆議院本会議 第26号(1985/05/09、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 私は、今般、国会のお許しを得て、五月二日から四日までボンにおいて開催された第十一回主要国首脳会議に、安倍外務大臣、竹下大蔵大臣、村田通産大臣とともに出席し、その際あわせてドイツ連邦共和国コール首相の招待にこたえて同国を訪問し、五月七日に帰国いたしました。ここに、その概要を御報告申し上げます。  今次ボン・サミットは、世界経済が回復の道をたどりながらも、財政、雇用及び対外収支等の分野で先進各国がそれぞれの問題を抱えるとともに、それを背景として保護主義の圧力が高まりつつあり、また、一部開発途上国は依然深刻な累積債務問題等を抱え、特にアフリカ諸国では飢餓の苦しみから脱……

第102回国会 衆議院本会議 第37号(1985/06/18、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 塩島議員にお答えをいたします。  共済年金の改正理由でございますが、高齢化社会の到来に備えまして、給付と負担の均衡を図り、公平で安定した年金制度の確立が不可欠であります。この趣旨に沿いまして、民間の人々については、既に基礎年金の創設、厚生年金の給付の適正化のための法律が成立しております。共済年金についてもし改正を行わないとしますと、御指摘のように給付と負担の均衡が崩れ、制度間の格差が拡大する等の問題があります。また、公的年金一元化の観点からも改正をぜひ必要とするわけであります。  この給付と負担の不均衡の点を申し上げますと、現状のままでいきますと、大体、今の掛金……

第102回国会 衆議院本会議 第38号(1985/06/24、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 佐藤議員にお答えをいたします。  まず、一票の価値の許容量の問題でございます。  衆議院議員の定数の不均衡は、参政権という憲法で保障する基本的権利にかかわる重大問題でありまして、昭和五十八年十一月の最高裁判決は、現行の衆議院議員の定数配分規定が違憲状態にある旨判示しており、今や重大な問題であると認識しております。これが是正につきまして努力してきたところでございます。事柄が政党間、選挙の基本ルールの問題でありますから、立法府を構成する各党各会派における御論議をお願いするとともに、今国会において是正が実現するよう期待し、努力してきたところでございます。自民党案並びに……


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第103回国会(1985/10/14〜1985/12/21)

第103回国会 衆議院本会議 第1号(1985/10/14、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 第百三回国会の開会に臨み、所信の一端を申し述べ、国民の皆様の御理解と御協力を仰ぎたいと思います。  まず、去る八月十二日に発生した日本航空一二三便の墜落事故により亡くなられた方々、御遺族の方々に対し、心から哀悼の意を表するとともに、負傷された方々に謹んでお見舞いを申し上げます。政府は、事故原因の徹底的な究明を図るとともに、このような不幸な事故が再び起こることのないよう、万全の努力を重ねてまいる所存であります。  また、梅雨期の豪雨、長野市での地すべり、秋口の台風などによって被災された方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。政府は、復旧対策に全力を挙げるとともに……

第103回国会 衆議院本会議 第2号(1985/10/16、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 田邊議員の広範、綿密な御質問に対しましてお答えを申し上げます。  まず中期防衛力整備計画と一%の問題でございますが、我々は、平和憲法のもとに、専守防衛の理念を堅持して他国に脅威を与えるような軍事大国にならず、文民統制を確保し、総合的安全保障のもとに、節度あり、かつ有効な防衛力の整備を図るというこの方針は、歴代内閣堅持してきている大方針でありまして、我が党も今日、これを堅持しておるのでございます。  今までのいわゆる五六中業と言われるものは、防衛庁の予算要求のための内部資料にすぎなかったのでございますが、防衛の問題につきまして、防衛庁の内部資料というようなもので予……

第103回国会 衆議院本会議 第3号(1985/10/17、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 浅井議員の御質問にお答えをいたします。  まず日航機の事故に対しましては、心からお見舞いを申し上げ、哀悼の意を表し、事後対策に対して万全の措置を行う考え方でおります。  さらに、防衛問題でございますが、やはり防衛の基本をよく考える必要があると思います。それは、国民の生命と財産を守るという大きな仕事を、政府はしょっておるということであります。今日の日本の繁栄あるいは日本の安定というものは、平和によるものであります。この世界の平和、日本を取り巻く平和をあくまで確保して、国民の皆様に心配をかけない体制をつくり上げていくということが、防衛の基本なのであります。  そうい……

第103回国会 衆議院本会議 第4号(1985/11/12、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 深谷議員にお答えをいたします。  まず、行政改革の今後の進め方でございますが、政府は、臨調答申を受けまして、累次にわたる行革大綱を決定して、計画的かつ着実に進行さしてきたつもりでございます。これまで行政機構の整理合理化、国家公務員数の縮減、電電、専売両公社の民営化、医療保険制度の改正、厚生年金等の制度の改革、地方に対する国の関与等の整理合理化など、着実に実行したつもりでございます。しかし、御指摘のように、共済年金制度の改正、危機的状況にあります国鉄の再建、あるいは地方行革の推進、臨時行政改革推進審議会から御提言のあった内閣機能の充実など、今後の課題は多く、これか……


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第104回国会(1985/12/24〜1986/05/22)

第104回国会 衆議院本会議 第2号(1986/01/27、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 第百四回通常国会の再開に当たり、内外の情勢を展望して施政の方針を明らかにし、国民の皆様の御理解と御協力を得たいと思います。  私は、国政の重責を担って以来三年間にわたり、「戦後政治の総決算」を唱え、行財政改革を中心とする諸改革を推進し、世界に開かれ、世界とともに歩む国際国家日本を実現するため、全力を尽くしてまいりました。この間、国民の皆様の幅広い御理解と御支援を得てきたことに対し、深く感謝するものであります。  「戦後政治の総決算」は、戦後四十年間の成果を積極的に評価し、同時に、これまでの基本的な制度や仕組みについて、新しい目で見直してそのひずみや欠陥を是正し、……

第104回国会 衆議院本会議 第3号(1986/01/29、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 石橋議員の御質問にお答えをいたします。  まず、スペースシャトル・チャレンジャーの不慮の事故に対しまして、心からお見舞いを出し上げたいと思います。七名の犠牲者につきましては、その勇気をたたえ、また、御家族の皆様方に対して心からお悔やみを申し上げたいと思います。  私は、レーガン大統領に早速お見舞いの電報を打ち、外務大臣、科学技術庁長官、それぞれ相手方の大臣に対してお見舞いの電報を打ちましたが、徹底的に今回の事故の調査をやっていただきまして、十分安心のできる体制をつくった上で、さらに勇気を持って前進されんことを期待しておるものでございます。  次に、国際情勢とゴル……

第104回国会 衆議院本会議 第4号(1986/01/30、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 竹入議員の御質問にお答えをいたします。  まず、冒頭に当たりまして、新潟県の雪崩により御遭難なさいました皆様方、御家族の皆様方にも、心から哀悼の意を表します。政府といたしましては、山崎国土庁長官を団長とする調査団を早速派遣いたしまして、お見舞い申し上げると同時に、被災者に対する諸般の対策あるいは将来の警戒監視の実施等についても、万全の措置を講じておるところでございます。  次に、私の国連演説にかんがみまして御質問をいただきました。  私は、国連演説で申し上げましたように、元来平和主義者であります。それから民主主義者であり、さらに国際主義者であると同時に、健全な民……

第104回国会 衆議院本会議 第7号(1986/02/20、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 兒玉議員にお答えをいたします。  まず、六十五年度赤字国債依存体質からの脱却の問題でございます。  これは、我々の努力目標として掲げておるわけでございますが、容易ならざる課題でありまして、財政環境が厳しくなっておることはよく存じております。しかしながら、予算編成、特に歳入歳出の点検、あるいは国有財産の売却、あるいは景気の振興、あらゆる財政手段、経済手段を組み合わせまして、機動的に運用することによりまして、ぜひともこの目的を達成するように努力する決心でございます。  次に、中期展望の問題でございますが、「財政の中期展望」は、現行の制度、施策をそのまま将来に引き延ば……

第104回国会 衆議院本会議 第8号(1986/02/21、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 山下議員にお答えをいたします。  まず、財政運営と不況との問題でございます。  我が国の経済の現状は、全体として景気は緩やかな拡大を続けていると認識いたしております。経済の安定成長確保のためにも、財政改革を推進して財政の対応力の回復を図ることが大事でございます。円高の動向に深甚の注意を払いながら、今後適切な政策を進めてまいる予定でございますが、倒産件数は、十三カ月連続して前年比マイナスを続けているというのが、現在までの状況であります。  次に、地方財政と景気の関係でございますが、地方団体は、これまでも可能な範囲内で国の経済政策に協力していただいて、公共事業、地方……

第104回国会 衆議院本会議 第9号(1986/02/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 上野議員にお答えをいたします。  本計画は、内需を喚起して、成長促進のための新しい事業でありまして、民間の経営力と民間の資金を活用しようとする、雄大かつ適切な事業であります。この民間活力の利用につきましては、経済の運営、あるいは公的規制の見直し、あるいは公共的事業分野における新しい事業、例えば、関西空港であるとか、あるいは今回の東京湾横断道路であるとか、あるいは明石海峡大橋等々、いずれも一連の発想に基づきまして、新しい成長を目指して行っておるプロジェクトでありまして、まさに時代に合う適切な事業であると考えております。(拍手)  なお、現在の財政の赤字の問題の御質……

第104回国会 衆議院本会議 第10号(1986/03/06、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 渡辺通商産業大臣の、去る三月一日の福岡市における発言は軽率であり、まことに遺憾であります。  私も、渡辺通商産業大臣に対し、厳重に注意いたしましたが、渡辺通商産業大臣自身も、深く反省しております。  内閣は、一層言動を戒め、職責の厳正かつ公正な遂行に全力を挙げていく決意であります。

第104回国会 衆議院本会議 第12号(1986/03/20、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 中村議員にお答えをいたします。  まず、就任以来やった仕事は何かというところでございますが、就任以来なすところ少なきを恐れております。「戦後政治の総決算」という信念のもとに、行政改革、財政改革、教育改革、税制改革等を推進し、国際国家日本、たくましい文化と福祉の国をつくるために、今後も一生懸命努力してまいりたいと思います。  次に、六十五年度赤字国債脱却の問題でございますが、財政をめぐる状況は厳しい状況にあることは、よく知っております。しかし、今この状態でこの旗を下げるということは、今までの努力を水泡に帰する危険もございます。財政政策、金融政策、景気政策あるいは税……

第104回国会 衆議院本会議 第13号(1986/03/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 上原議員にお答えをいたします。  まず、憲法認識と戦後政治の総決算の問題でございますが、今回の施政方針演説でも申し上げましたように、戦後四十年、日本は偉大な文化的ピラミッドを築いたと申し上げておるのであります。日本歴史でもまれに見るぐらいの大きな時代を我々は築いた。その中に果たした現憲法の役割は高く評価しているということも申し上げているのであります。特に、平和主義、民主主義、基本的人権の尊重、国際平和主義、国際協調主義、こういう不滅の原理を我々は今後とも、堅持しなければならないと申し上げておるのであります。しかし、やはり四十年もたてば、いろいろゆがみやあるいは欠……

第104回国会 衆議院本会議 第14号(1986/03/26、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 平泉経済企画庁長官の、去る三月二十五日の記者会見における発言は軽率であり、おわび申し上げます。  私も、平泉経済企画庁長官に対し、厳重に注意いたしましたが、平泉経済企画庁長官自身も、深く反省しております。  内閣は、今後一層言動を戒め、職責の厳正かつ公正な遂行に全力を挙げていく決意であります。

第104回国会 衆議院本会議 第15号(1986/03/28、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 和田議員にお答えをいたします。  まず、最近、通産省の公務員が刑事事件に問われました事件は、はなはだ遺憾な事件でありまして、申しわけない次第でございます。  本日、閣議におきまして、私から各閣僚に対しまして、公務員の綱紀の粛正について強い指示を行っておきました。まず、公務員倫理あるいは全体に対する奉仕者としての使命感をさらに徹底する必要がある。第二に、業者とのつき合いの接点というものを、境界線を明確にして、清潔を保たなければならない。こういうようなことを確保するために、全官庁において、次官あるいは官房長等を長とする監視と監督の仕組みをつくるように、このことを強く……

第104回国会 衆議院本会議 第16号(1986/04/01、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 小林議員にお答えをいたします。  まず、国鉄改革と国民の皆さんの御理解の問題でございます。  国鉄改革は、二年余にわたりまして国鉄再建監理委員会が関係方面の意見を徴して出された結論であり、今後国会審議等を通じまして改革案についても、一層国民の合意を形成するように努力していきます。今の状態で見ましても、新聞等の世論調査を見ますと、大多数の国民は強く支持していただいているようであります。(拍手)  なお、退職者に対しましては、いささかも不安をおかけしないように、政府も就職先についてきめ細かい努力をしておるところであり、かつまた、年金の維持確保につきましても懸命な努力……

第104回国会 衆議院本会議 第17号(1986/04/03、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 伊藤議員にお答えをいたします。  「増税なき財政再建」並びに六十五年度赤字公債依存体質からの脱却、この二つの方針は、今後も遵守してまいる考え方でおります。財政状況は極めて厳しい状況にあることは、私もよく知っております。しかし、この厳しい環境の中にありながらも、できるだけ歳出を節減し、増税を回避し、そして、民間活力を増大させて国民経済を繁栄に導こう、インフレなき物価安定に向けていこうというのが我々の政策でございます。厳しい道ではございますが、臨時行政調査会あるいは臨時行政改革推進審議会の方針のもとに、今のような行革、財革を通じて今後も努力をし、歳出歳入構造の節減、……

第104回国会 衆議院本会議 第18号(1986/04/08、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 元信議員にお答えをいたします。  まず、軍縮の具体的プロセスでございますが、国際世論の醸成のほかに、やはり核の使用を含め武力衝突を未然に防止するためには、力の均衡を通ずる有効な抑止力を維持しつつ、軍備の水準を可及的速やかに低下さしていくということが大事であると思います。軍縮は、結局は、双方の安心感から軍縮という方向に行くのであって、安心感を生むもとはどこであるかといえば、これは検証その他によって科学的に実証されるそういう手段が必要である、単なる演説によって軍縮は行われるものではない、このように考えております。  次に、米ソ交渉の問題については、有効な軍備管理ある……

第104回国会 衆議院本会議 第19号(1986/04/11、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 辻議員にお答えをいたします。  まず、加入者按分率の引き上げの問題でございますが、老人保健制度の長期安定を図るという観点から、老人加入率の格差による負担の不均衡を是正し、どの医療保険も同じ割合で老人を抱えるようにすることにより、老人医療費の負担の公平を図るものでございます。したがいまして、被用者保険の拠出金について、御指摘のような歯どめをかける措置を設けることは適当でないと判断したものでございます。  次に、老人医療費の中長期的見通しでございますが、ことしの予算におきましても、社会保障費が大体九兆八千億円で、その中でも、老人医療関係がたしか四兆二千億円ぐらいに及……

第104回国会 衆議院本会議 第21号(1986/04/17、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 関議員にお答えをいたします。  まず第一は、我が国の原子力利用に関する今回の法改正の趣旨でございます。  我が国の原子力利用は、ただいまお話もありましたように、三十年の歴史を持って、総発電電力量の四分の一を供給している、非常に重要な電力源になっておるわけであります。原子力利用の推進に当たりましては、これに伴い生じる放射性廃棄物の処理対策については、万全の措置を講じつつあります。今回の改正は、この放射性廃棄物の処理処分を確実に、適切に行うため、実際に処理処分を行う者に法律上の安全確保責任及び原子力損害賠償責任を一元的に負わせることによって、その責任の所在の明確化を……

第104回国会 衆議院本会議 第22号(1986/04/18、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 竹村議員にお答えをいたします。  まず、我が国の医療供給体制は、量的な面ではかなりの水準に達しておりますが、今後は、高齢化社会の急速な進展に伴い、医療資源を効率的に活用しつつ、医療需要の増大、多様化に対応していく必要があるのでございます。今回のこの行いは、廃止というよりも、高度化とかあるいは機能の充実、そういう意味も含めた統廃合である、このようにお考え願いたいのであります。こういうことによりまして、医療施設相互の機能分担と連携を図っていく、そういう考えに立っておるのであります。  最近の情勢を見ますと、医学の非常な大きな進歩あるいは民間の医療施設の充実、こういう……

第104回国会 衆議院本会議 第23号(1986/04/22、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 私は、今般、国会のお許しを得て、四月十二日から十五日まで安倍外務大臣とともに米国を訪問し、レーガン大統領と二度にわたり会談を行ったほか、米国議会上下両院の指導者と懇談し、四月十五日に帰国いたしました。ここに、その概要を御報告申し上げます。  私の今回の訪米の主な目的は、貿易経済問題を初めとする日米関係全般に関し、レーガン大統領との間で幅広い意見交換を行うとともに、三週間後に迫った東京サミットの成功に向け日米間の協力を確認し、さらに、世界的な広がりを有する日米両国間の協力関係につき同大統領と話し合うことでありました。二回の会談での率直な意見交換を通じこのような所期……

第104回国会 衆議院本会議 第24号(1986/04/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 五十嵐議員の御質問にお答えいたします。  まず、代行制度と地方自治の関係でございますが、今回の代行制度の改革については、その発動を著しく公益を害することが明らかである場合に限るとともに、知事の不服の申し出を含む慎重な手続を経て、最終的には執行の停止をも含めて裁判所の公正な判断を仰ぐようにしてあるわけであります。同時に、罷免制度の廃止、機関委任事務に係る議会、監査委員の権限の拡充等、今回の改正は、地方自治の立場を十分配慮した改正案なのであります。  機関委任事務の改革につきましては、国、地方を通ずる行政の簡素効率化及び地方自治の尊重の観点に立って、住民に身近な行政……

第104回国会 衆議院本会議 第27号(1986/05/09、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 吉原議員にお答えいたします。  まず、国鉄改革に関する基本認識でございますが、今次国鉄改革は、行政改革に残された最も重要かつ緊急の課題であると認識して、政府は、与党及び野党の皆様方の御協力もいただきまして、全力を奮ってこの法案を成立させようと強い決心をしておるものであります。(拍手)  国鉄の経営は極めて厳しい状況にございまして、破産寸前あるいは破産状態に近いとすら言われておるのであります。従来のような対策の延長線では抜本的改革はあり得ないと認識されておるのであります。分割・民営化によりまして国鉄をむだのない、効率的な経営形態に改革して、真に利用者の利便にこたえ……

第104回国会 衆議院本会議 第28号(1986/05/13、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(中曽根康弘君) 山下議員にお答えをいたします。  民営化の趣旨でございますが、今までの国鉄制度というものは、全国的な一元的な公社制度でありましたために、どうしてもむだやロスが多くなってきておるわけです。そこで、民間的経営手法を入れるということ、それから労使関係において、責任体制、独自性を持たして労使にそれぞれの励み、はずみを与える、そういう考えに立ちまして民営・分割化という方向に来たものでございます。私は、この方法が現在の国鉄を直すためには最善であると考えております。なお、今回の地方税制改正においては、基本的には、新しい旅客会社等を民営鉄道事業者並みとして取り扱いますが、当面新……


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委員会発言一覧(衆議院37期)

第101回国会(1983/12/26〜1984/08/08)

第101回国会 外務委員会 第15号(1984/05/18、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 まず、イラン・イラク戦争の状況とサウジのタンカーの被害に関連しての御質問にお答えを申し上げます。  イラン・イラク戦争は非常に不幸な戦争でございまして、日本としても速やかなる停戦及び和平の成立を望んでやまないところでございます。日本も数年にわたりまして努力してきたところでございます。しかし、戦線は最近の情勢を見ると膠着の状況に近づいてきているように思います。情報によりますと、イラン軍は陸上兵力においてかなり優勢で、国境地帯にかなりの兵力を集めているという情報はございますが、一方において、イラク軍は航空兵力においてかなり優位に立っているという情報がございます。最近このような……

第101回国会 決算委員会 第2号(1984/03/05、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 決算は、国政の行われた後、全部審査いたしまして、それが適正に行われているかどうかということを検証する非常に重要な場であり、決算委員会もその意味におきましても重要な委員会であると心得ております。私もできるだけ時間を都合いたしまして出席して、いろいろ皆さんの御意見を承りたいと思っております。  今まで決算が軽視されていたのではないかという御質問でございますが、時間の割り当て等を見ますと、私の出席に関しましては、予算委員会と比べますとはるかに時間が短いようでございまして、そういう点につきましては、軽視しているわけではございませんが遺憾の点がなきにしもあらずである、そのように考え……

第101回国会 社会労働委員会 第24号(1984/07/12、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 今回の社会保険制度の改革は、画期的な改革であると思っております。そういう意味におきまして、内閣といたしましては、最重要法案の一つとして全力を傾けてきたところでございます。  国会におかれましても、長い間、与野党を通じて審議を尽くされましたし、また関係方面の御意見等々も聴取していただきまして、この精力的な御審議に対しては、心から感謝と敬意を表するものでございます。
【次の発言】 その点につきましてはいろいろ誤解もあり、御迷惑をおかけいたしまして、恐縮に存ずる次第でございます。  言わんとしている趣旨は、ともかくこの国会が大幅に延長されるなら別として、今の状態で八日までに法案……

第101回国会 大蔵委員会 第19号(1984/04/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 財政改革という問題は、これからの諸般の政治政策の中で非常に重要な地位を占めるものであると思っております。いろいろな施策を考えても、財政的基礎のないものは絵にかいたもちにすぎなくなるからであります。そういう意味から、非常に慎重に、着実にこの問題を推進していかなければならぬという考えに立って、まず基本的には、臨時行政調査会の諸答申を尊重して、その設定された軌道の上を前進していくということが基本でございます。それから経済運営につきましては、八〇年代の「展望と指針」をつくりましたが、あのやり方に従いまして経済運営を行っていく。この二つのポイントを頭に置き、特に臨調答申におきまして……

第101回国会 大蔵委員会 第34号(1984/07/13、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 日本における死亡率を見ますと、最近はたしか年間約十七万人近くががんで死亡して、第一位にのし上がってきた、今日本の皆様方の病気の最大関心事の一つががんになってきている。こういう状況を見まして、何とかこの問題に対する解明を早め、治療、予防の方途を講じよう、こういう考えに立ちました。  最近、発がん遺伝子の解明がかなり進んでまいりまして、各国の状況及び国内の状況を見ますと、今やがん解明の前夜に立ち至ってきておる、そういう状況で、がん学会は非常に色めき立っておるわけであります。そういう意味からも日本はおくれてはならない、こういうことで国の総力を結集してこの解明に入ろう、そういうこ……

第101回国会 逓信委員会 第18号(1984/07/19、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 今回の改正は、いわゆる高度情報化時代の戸口に立ちまして、日本の電気通信体系、制度に根本的な再検討を行い、将来に向かって日本の電気通信事業体系というものを発展させるために行っているものであり、同時に、国民の利便等も考えて行っているものであると考えます。  一面において、今回の改正は、いわゆる公社を改革することによって民間的手法を導入する、そして経営責任体制、自主決定という方向に大きく前進させる、それと同時に、また一面公共性を確保する、両面の調和点をとらえてやっているものと考えております。  公共性の確保につきましては、一種の事業につきましては、役務の提供義務であるとか、ある……

第101回国会 内閣委員会 第14号(1984/06/19、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 臨行審は、法律に基づきまして、臨時行政調査会の答申の範囲内におきましてそれを実行する、それを促進していく、そういうために設置されており、今地方問題についていろいろ御検討願っておる点もございますが、それは臨調答申の範囲内における作業をしていると考えております。臨調答申におきましても、中央と地方の関係という点がやはり答申の内容に含まれておりまして、委任事務の問題であるとか補助金の整理の問題であるとかあるいは地方の行革の問題であるとか、そういう問題が触れられておりまして、その点について作業をしておると考えております。
【次の発言】 当時、政府の統一見解を出しまして、国との関係に……

第101回国会 農林水産委員会 第19号(1984/06/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 食糧政策の中には食糧の安全保障という面がございまして、米の備蓄はぜひとも必要な重大な政策であると思っております。
【次の発言】 食管制度との関連がございますので、政府委員から答弁させます。
【次の発言】 私は、農は国のもとと言っておりますし、また、農業は生命産業であって、工場で機械をつくるような工業とは違う、そういう特殊性をよくわきまえながら、しかも国民の生命を保持する一つの基本的な重大な政策であるということも言っておりまして、そういう意味におきましては、二宮尊徳やら徳川時代から名君というのはみんな備荒貯蓄をやってきておるものであります。そういう意味におきましても、ある一……

第101回国会 予算委員会 第2号(1984/02/13、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 ソ連の故アンドロポフ書記長の御逝去に対しましては、心から哀悼の意を表する次第でございます。アンドロポフ書記長の御逝去に対しましては、政府及び国民を代表いたしまして安倍外務大臣に弔問に行っていただくことにいたして、出発をいたしました。  今後ソ連の内部でどのような編成が行われるか、私たちは重大な関心を持って注目しておりますが、いずれにせよ、東西の緊張は緩和されて、軍縮、特に核軍縮交渉が進展されることを一日も早からんように願っておりますけれども、そういう考えに立ちまして、御逝去に対して総理大臣談話も発表した次第でございます。

第101回国会 予算委員会 第3号(1984/02/14、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 昭和五十一年の三木内閣の防衛費に関する閣議決定の方針については、これを守ってまいります。
【次の発言】 非核三原則はつくらず、持たず、持ち込まずでありまして、用いずとか書いてあるのは間違いでございます。持ち込まずであります。「非核三原則の内容は、核兵器を「作らない」、「持たない」、「用いない」」、ただいま申し上げたとおりであります。  「非核三原則は、部分的核実験停止条約の批准に際して」この点は、私、記憶が確かではありません。これは佐藤内閣のときに決められたもので、この部分核停条約の批准に際してつくられたかどうか、昔のことでありますので、よく確認してみる必要があります。 ……

第101回国会 予算委員会 第4号(1984/02/15、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 まず冒頭、矢野さんから今国会に臨みます公明党の姿勢についてお話をいただきました。建設的に対話を深めていく、そういうお考えは前に竹入委員長から党首会談のときにもお話を承りまして、今ここで再びお話を承りまして非常に感銘をいたしたところでございます。私たちも誠意を持ってそのお言葉に沿う方針で御答弁申し上げたいと思う次第でございます。  教育の問題につきましては、私はまず根本的なことを申し上げてみたいと思います。それはきのうもちょっと申し上げましたが、やはり憲法を守り、教育基本法のもとにこれを実行していくということで、憲法や教育基本法に触れるという考えはありません。そのもとに行っ……

第101回国会 予算委員会 第5号(1984/02/16、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 その問題につきましては、御質問、御疑念がありましたから、日本政府からアメリカ政府に対して正式に照会をいたしまして、正式の回答がございまして、ただいま北米局長が御答弁申し上げたような次第でございまして、アメリカ政府の言明を我々は信用いたしたいと思っております。
【次の発言】 その記述は間違った記述であるということでありますから、違反にはならないと思います。
【次の発言】 大出さんがせっかく御熱心に資料をお調べになりまして今お述べになりましたことにつきましては、日本側の刊行会の刊行した資料ではございますけれども、国会でそういう御質問が提起されました以上は、やはりその正確性ある……

第101回国会 予算委員会 第6号(1984/02/17、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 大綱の水準にできるだけ早く近づけたいという考えに立ちまして鋭意努力しておるところでございます。  脅威というのは、意志と能力が結合した場合に脅威が出てくる。能力はあっても意志がない場合には、それは現実的な脅威にまでは成長しない。しかし、潜在的脅威というものはあり得る。そういう意味において、潜在的脅威というものは日本の周辺においてもあり得る、そう考えておるわけであります。要するに、万一不幸な事態が起きた場合に、侵略をさせない、あるいは侵略を誘発させない、それに必要な範囲の最小限度の有効な防衛力を整備しよう、そういう考えに立っておるわけであります。

第101回国会 予算委員会 第7号(1984/02/18、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 まず政党法に関しましては、制定を指示したとか制定を検討したとかということではございません。政党法の可否について御検討を願いたいと要請をしたところであります。  第二に、小選挙区制度は考えておりません。それとは全く関係はございません。  では、しからばなぜ政党法の可否について検討を要請したかと申しますと、今お話がありますように、昨年の全国区比例代表制度というものが出てまいりまして、これは個人に投票するのでなくして政治団体に対して国民が投票するということになります。そうすると、対象となる政治団体というものは、ある程度公的資格を持ってくる。今までは個人が対象であったのが、政治団……

第101回国会 予算委員会 第8号(1984/02/20、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 今お読みになったワシントン・ポストの記事と称するものは、翻訳は必ずしも正確でありません。私の真意を伝えていない部分もございます。  私が申し上げたいことは、要するに憲法のもとに今までの諸原則、諸国策を守って、専守防衛の範囲内において我が国の防衛を全うする。必要最小限度の防衛力を整備して全うする。それにつきましてはいろいろな態様があります。防空という問題がございます。いかなる外国の侵略機も浸透を許さない、あるいは侵略を許さない、あるいは日本の本土、島嶼等に対する上着陸を許さない。もし万一そういうことがあった場合はこれを的確に排除する。あるいは海上防衛活動を活発にして日本の鉛……

第101回国会 予算委員会 第9号(1984/02/21、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 日米間におきましては、たしか六百億ドルに上ると思いますが、膨大な交易の往来があり、しかも社会的慣習やあるいは商売のやり方等も違う文化圏に属しておりまして、また資本主義の発達段階も違って、日本が追いついてきたという状況等、そういういろんな条件がありますために、貿易摩擦が起こり得ることは当然であると思います。  問題は、この貿易摩擦をいかに解消するかという点にあると思います。アメリカ、ECのようなほとんど同質文化、同程度の国の間でもあれだけの貿易摩擦があるのでありますから、日米間にあるのは当然のことであると思います。それをいかに解消するかという問題が問題だろうと今申し上げたと……

第101回国会 予算委員会 第10号(1984/02/22、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 人事院勧告に関する取り扱いにつきまして、藤井総裁があのように言明なさることは、総裁としての立場として理解できるところであります。  政府といたしましても、最大限尊重してその趣旨に沿うように努力したいところでございましたが、いろいろ財政上その他諸般の事由がございまして、その趣旨に必ずしも合致できなかったことを甚だ遺憾に存ずる次第であります。五十九年度におきましても最大限努力して、その御趣旨に沿うようにこれからも努めてまいるつもりでございます。  防衛費を削れというお話でございましたが、防衛費も非常に重要な経費でございまして、御趣旨には沿いかねます。

第101回国会 予算委員会 第11号(1984/02/25、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 私は判決の内容を新聞で読んだだけでございまして、まだ原文をそのまま読んでおりませんが、やはり世間が注目していたところは、行政指導と業者の違法的合意との関連関係であったのではないかと思います。私の理解しているところによれば、行政指導は認める、しかし、行政指導等の関連があってある程度の基準とかあるいは限度というものが認められておっても、業者自体がそれを同時に一緒の合意で、ある行為をしたという場合には、これは独禁法にかかわる、そういうような趣旨の判決が下されたというふうに自分は理解しました。  これは、業者の合意あるいは共同行為というものと行政指導との関係がどういうふうに結びつ……

第101回国会 予算委員会 第12号(1984/02/28、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 ただいま防衛庁長官御報告のとおり、現役の自衛官が小銃発射事件等を起こしまして秩序の紊乱を起こし、かつ国民の皆様方に大変な御不安を与えましてまことに申しわけない次第でございます。  今また、PS1につきましては、昨年四月の事故に引き続いてまた墜落事故を起こし、とうとい人命や機材を喪失いたしまして、まことに申しわけない次第でございます。  この原因を徹底的に究明いたしまして、指揮の点において誤りなきか、あるいは教育訓練、機材の整備等において落ち度はないか、将来をかたく戒めまして再出発させたいと考えておる次第でございます。

第101回国会 予算委員会 第19号(1984/03/13、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 井上議員がここで先般来御質問になりましたお考えが那辺にありやということは私もよく理解しているところでございます。自衛隊機と米軍機との取り扱いの差異というものについて、日本の主権その他の面からもお考えになり、民間航空の安全性という面も御配慮になっての御質問であると思います。  政府委員の答弁を聞き、今航空局長のお話がありましたが、表現的には確かに差がある。あなたの指摘したところは正しいと思います。ただ、実際上の取り扱いは裁量権の範囲内でありますから、航空当局はそのときそのときの事態に応じて、一番適切と思うという判断をしてやっているだろうとは思います。しかしながら、少なくとも……

第101回国会 予算委員会 第20号(1984/03/29、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 その新聞の記事については、私もけさ新聞を見て驚いたのでありますが、今農林大臣が申されたとおりであります。農林大臣がおっしゃったのは、公表したようなあるいは漏らしたような新聞記事があるが、果たしてそういうようなことをやったのかやらぬのか、それをただしておる、そういう意味であろうと思います。漏らさぬという約束になっているのを向こうが一方的に漏らすということは不信行為ですから、それがあったのかないのか、それをただしておる、そういう意味で農林大臣は申したのでしょう。  それから、私がアメリカに行って農産物問題について話したのは、できないこととできることがある、できないことはできな……


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第102回国会(1984/12/01〜1985/06/25)

第102回国会 外務委員会 第17号(1985/05/31、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 この条約を批准するという基本方針を我が政府は掲げまして、そのための国内法の整備に今まで全力を尽くしてまいりました。今回、雇用機会均等法の成立を見まして、その準備がいよいよできたという関連のもとに今批准をお願いしている次第でございまして、七月のナイロビ会議までにはぜひ成立させていただきたい、そう念願しておる次第でございます。
【次の発言】 べっ見はいたしましたけれども、詳細に読んだというところまではいっておりません。
【次の発言】 この条約は、我が憲法の基本精神と合致している条約でございまして、そういう意味で、できるだけ早期にこれを批准させることは望ましい、国民にも歓迎して……

第102回国会 決算委員会 第2号(1985/03/26、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 決算は、予算と並んで、国の財政運用並びにその締めくくりの点におきまして非常に重要な機能を営んでおることであると思います。そのような意味におきまして、委員長御発言の御趣旨を体してできるだけ努力いたしたいと思います。  ただいまの井上委員の御質問の件でございますが、相続く警察官の不祥事件につきましては、国民の皆様方にまことに申しわけないと思う次第でございます。特に今回の場合は、元警察官が制服を着用して犯罪行為を行ったという点におきまして、国民に対して大きな御迷惑をおかけし、御期待に背いたということのみならず、警察官としての名誉を非常に汚した恥ずべき行為であると思うのであります……

第102回国会 社会労働委員会 第5号(1984/12/18、37期、自由民主党・新自由国民連合)【政府役職】

○中曽根内閣総理大臣 まず、年末の御繁忙のときに、特別の御配慮をいただきまして御審議いただいておりますことを心から感謝申し上げる次第でございます。  それから、この法案の提出でございますが、前国会におきまして健康保険法の改正という大問題を処理する、そういう必要がございまして、党の中におきましてもいろいろ御議論がございましたが、そういう順序を経て行うように国会対策におきまして考えていただいた次第でございます。  なお、この法案の内容の問題でございますが、スライド制の問題が含まれていることはそのとおりでございます。これは広い意味におきまして年金体系の一環をなすものでございますから、一括して出させて……



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各種会議発言一覧(衆議院37期)

 期間中、各種会議での発言なし。


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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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