このページでは中曽根康弘衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(中曽根康弘君) 防衛庁設置法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 この法律案は、防衛庁設置法のほか、自衛隊法並びに防衛庁職員給与法の一部改正を内容としております。 法律案の概要を申し上げますと、防衛庁設置法の一部改正は、自衛官の増員及び審議会等の統合、改組のためのものであり、自衛隊法の一部改正は、准尉制度を新設し、予備自衛官を増員するためのものであり、防衛庁職員給与法の一部改正は、准尉の俸給月額を定めるためのものであります。 さらに、法律案の具体的内容について、御説明いたします。 防衛庁設置法の一部改正は、 第一は、自衛官の定数を、海上自衛隊五百……
○国務大臣(中曽根康弘君) 板付から金浦飛行場に対する飛行は、全く防衛庁としては関知しませんでした。当方といたしましては、韓国の領海付近を通過するものでありますから、安全飛行を米軍を通じて、韓国に強くお願いをしておったのであります。私も、米軍を通じて、飛行経路が刻々私のところに通報されてまいりましたが、三十八度線付近まで行ったときには、清浄のほうへ行くのではないかと実は思っておったくらいであります。それが西のほうに転換しましたので、非常に驚きました。 第二に、対空砲火の問題でございますが、当時はいろいろ断片的な情報が、米軍等を通じて入っておりました。その中に、そういうような断片的情報がござい……
○国務大臣(中曽根康弘君) 三島事件は、まことに遺憾な事件でございます。調査の結果によりますと、あのように世界的に有名な人が、面会の予約をいたしまして平穏裏に入ってきたところ、突如として手足を縛り、さるぐつわをはめたというのが状況でありまして、時の要求項目を見ますと、もし要求を聞かなければ益田総監を殺して自決するということが明らかになってまいりました。八名の人間が救出に行きましたが、みな二カ月ないし四カ月の重傷を負わされまして、いま病院におるところでございます。 こういう状況を見ますと、無用の殺傷を避けて――三島事件は、覚悟の事件でありますから、いかなる場合においても三島本人はあそこで自決す……
○国務大臣(中曽根康弘君) 防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 まず、防衛庁設置法の一部改正について、御説明いたします。 第一は、自衛官の定数を、海上自衛隊六百六十三人、航空自衛隊六百四十三人、統合幕僚会議五人、計千三百十一人増員するための改正であります。海上自衛官の増員は、艦船の増加、対潜航空機の増強及び後方支援部隊の充実等のため必要となる人員であり、航空自衛官の増員は、主としてナイキ部隊の編成のため必要となる人員であり、統合幕僚会議の増員は、情報機能強化のため必要となる人員であります。 第二は、防衛庁の付属機関として、自衛隊離職者就職……
○国務大臣(中曽根康弘君) お尋ねの件は、団体の意見を会長名で伝えたものと思います。私は、自民党員として、党議及び閣議の決定に従うものであります。(拍手)
○国務大臣(中曽根康弘君) 昨年十二月二十一日に、日米安保協議委員会を通じまして、米軍から、八千四百名の離職者を出すということ、これを三月から六月の間に実行したいという希望の表明がありました。 当方といたしましては、各省とも協議をいたしまして、ただいま労働大臣その他が申されたような政策を推進中でございますが、特に、当方といたしましては、米軍に対して、この削減の数を減らすということ、それから離職の時期を延期するということ、離職する人々に対して基地内相互で再雇用の機会を与えること、このことにいま全力を尽くしております。 なお、府県等とも連絡をとりまして、再就職、職業訓練等にいまつとめております……
○中曽根康弘君 私は、自由民主党を代表して、佐藤内閣総理大臣に質問をいたします。(拍手) 私は、今日は、日本の当面する内外の根本的問題について、政府の見解をただすこととし、残余の事項は、他日同僚の質問にお譲りいたしたいと思います。 まず、質問に入る前に、沖繩が来たる五月十五日わが国に返還されることになりましたことに対し、沖繩全県民の諸君に心からお祝いを申し上げ、また、全国民諸君とともにこの喜びを分かち合いたいと思います。(拍手)そして、この歴史的壮挙を断行されたアメリカ合衆国国民及びニクソン大統領に対し、はるかに謝意を表しますとともに、前後五回にわたって訪米し、その政治生命をかけて今日の成……
○中曽根国務大臣 沖繩の状態はまことに遺憾なことでございましたが、平和条約締結の際、同条約第三条によりまして今日のようなアメリカは施政権を持つという情勢になっております。それできておったわけであります。七二年以降は日米安全保障条約が内地と同様な条件で適用されるということになりまして、内地と同じような情勢にできるだけ早く持っていく、事実上も持っていく、そういう努力をしていきたいと思います。 こういう国際関係の問題等を論ずる際には、やはり歴史的因縁というものを離れては空論になるのでありまして、われわれはそういう歴史的因縁に立脚しつつ、しかも一歩一歩確実に日本の国益を回復していくように今後も努力し……
○中曽根国務大臣 五月十九日に、日米安保協議委員会を開きまして、わがほうから米側に対しまして、沖繩の防衛問題について協議を開始しようと提議をし、先方も応諾いたしました。以来たしかに二回だと思いますが、わがほうからは宍戸防衛局長を指名し、先方はアメリカ大使館に来ておりまするカーチス中将を指名しまして、両方でいろいろ協議に入りました。協議の概要につきましては防衛局長から御答弁させます。
【次の発言】 施政権返還後は、日本の安全保障条約下における日本の防衛領域でございますから、日本が第一義的に防衛の責任を負うべきものと心得ます。
【次の発言】 それはもう当然のことでありまして、あの切りかえのときには……
○中曽根国務大臣 国防費の規模におきましては、大体、世界で十四位程度であると思われております。
【次の発言】 陸上自衛隊におきましては、人員においては、まずこの程度でしばらくストップしておいてよろしいと思いますが、海上並びに航空におきましては、もう少し強化する必要があると思います。
【次の発言】 四次防でまだ、幾ら支出するかということがきまっておりませんので、大体何位ぐらいであるということをいまお答えすることは困難でございます。
【次の発言】 あの答弁の前段でも申し上げていますが、軍国主義ではございませんとはっきり申し上げてあるのであります。しかし、もし文民統制というものがくずれたりあるいは軍……
○中曽根国務大臣 事実は、まことに遺憾でございますが、新聞報道のとおりでございます。
自衛官の募集について出先の第一線の募集官が不正を行ないまして、そのために病院その他に御迷惑をおかけいたしましたことを、たいへん遺憾に存ずる次第でございます。
詳細につきましては、政府委員より答弁させていただきます。
【次の発言】 抗議文は、中部地方総監でございますか、そこのところへ来ておりまして、私のところへ送るとかいう話であります。私はまだ直接読んでおりません。
【次の発言】 警務隊で目下事実を調査中でございまして、もし新聞に報道されているような事実が事実であるならば、これは処分しなければなりませんし、……
○中曽根国務大臣 提案趣旨の御説明を申し上げます前に一言ごあいさつを申し上げます。
私、先般の内閣の編成で防衛庁長官を拝命いたしました中曽根でございます。まだ浅学未熟でございまして、防衛問題につきましては多々勉強を要するものでございますので、何とぞ委員各位の御指導をお願い申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 防衛庁設置法等の一部を改正する法律案について、提案の理由と内容について、御説明いたします。
この法律案は、防衛庁設置法のほか、自衛隊法並びに防衛庁職員給与法の一部改正を内容としております。
法律案の概要を申し上げますと、防衛庁設置法の一部改正は、自衛官……
○中曽根国務大臣 その点は前にもお答え申し上げたのでございますが、私の考えでは、七〇年代というのは非常に変化に富む年月である、それで日本人も七〇年の安保条約の自動継続、これによって相当精神的に変わってくる、七二年に沖繩が返ってくれば、またかなり考え方も緊張してくるだろう、七五年くらいになると、日本のGNPは四千億ドル近くになると推定されておる、四千億ドル経済というのはスーパーネーションの経済であって、おそらく太平洋全地域というものはほとんど日本と交流し、交易しなければならぬという方向にいく、そういうふうになると、日本の大きな経済力というものが各国に相当な変化も与えていくのであって、そういういろ……
○中曽根国務大臣 国防の実態を国民によく知っていただくために防衛白書のようなものを出すことは、非常に機宜を得たことであると思います。私も就任以来、防衛白書の原案を散見いたしましたが、しかし、内容を見ておりまして、新しい時代の変化にそぐわないような要素も多少あるように思いました。そういう意味におきまして、若干手直しをしまして、そして適当なときにこれを公表したいと思っております。 ただいま、ある意味において自衛隊の実態を出して国民に御理解願うために、防衛並びに自衛隊を診断する会というものをつくりまして、細川隆元さん以下に診断していただいている最中でございますが、こういうずぶのしろうとの方によって……
○中曽根国務大臣 そのときも申し上げましたように、私は政治家としての哲学で、民族非武装、人類武装、公明党とよく似ているんじゃないかと思いますが、そういう個人哲学を持っておる。できるだけ世界を平和にしていくためには、各国がおのおの個別的に武力を持っているということは、なるたけ早くみんなでなくしたほうがいい。そういう意味で、国際連合の精神及び憲章を守って、できるだけ世界平和をわれわれもつくるように努力していきたいと思っております。 そこで、自衛隊に関しては、目下のところはそういうことはありませんけれども、将来そういう環境が許すようになれば、国連の平和監視行為――これは平和監視行為という意味であっ……
○中曽根国務大臣 中国との関係は日本の国交上非常に重要な部分をなすものと考えます。中華民国政府との間には国際法上の条約を締結して国交がございますが、大陸の中国とはいまだにそういう関係もなく、外交的に見れば不正常な関係にありますけれども、日本の将来の運命を考えていきますと、やはり中国民全体との平和回復、国交の正常化、そういうことが望ましい。それがまたアジアの安定と世界の平和に通ずるものだろうと思います。私は、中国は一つであると思いますし、台湾と大陸との関係は中国人同士がきめていただくべき問題である、そのように心得ます。いずれにせよ、ともかく日本と中国の運命というものは、世界の平和、アジアの安定の……
○中曽根国務大臣 長時間にわたり、かつ慎重に御審議を賜わりまして、まことにありがとうございます。御討論の趣旨を体しまして、一生懸命やるつもりでございます。 どうもありがとうございました。(拍手)
○中曽根国務大臣 行きたいと思いまして先方と日程その他について調整している最中でございまして、行くとまだ正式にきまったわけではありません。もし行く場合には、アメリカの最近のニクソン声明その他一連の政策に伴う先方の考え方とか、われわれのほうは、われわれがいま行なわんとしているいろいろな防衛に関する政策とかあるいは基地の問題の処理等について、いろいろ隔意なき懇談をしてこよう、そういうふうに考えております。
【次の発言】 正確にはよく知りませんが、全部合わして百万円前後、百二、三十万円が限度だろうと思います。
【次の発言】 まことに同感でございます。さきのほうの公務殉職の場合におきましては、私は賞じ……
○中曽根国務大臣 私は、明八日出発いたしまして、現在のところ二十日に帰ってくる予定でございます。 目的は、アメリカの安全保障当局と、日米間の安全保障の諸問題について隔意なき懇談を遂げたいと思っております。特に在日米軍基地の共同使用やあるいは整理統合、今後の処置の問題につきましても、ある程度の見通しを得るように努力してまいりたいと思いますし、私がかねがね考えていることも実行してまいりたいと思います。 なお沖繩返還に伴いまして、自後の沖繩の防衛の問題につきましても、基地の処理の問題を含めましていろいろ懇談してまいりたいと思います。 話す相手は、レアード国防長官、キッシンジャー大統領特別補佐官……
○中曽根国務大臣 中共の核開発の情勢につきましては、公表されているものは、アメリカの政府要路者の議会における証言等でございますが、それらによりますと、中共はことしじゅうぐらいにIRBMの実験、発射をやるだろう、それから一九七五年前後にICBMを実戦配置して、その数が、非常に幅がございますが、十五とか、多いときにはたしか八十くらいの数字が出ておったのでありますが、そういうような情報がアメリカから公表されております。私は、日本固有のそういう調査がそれほど整備されておりませんので、日本が独自に考えているというような、そういう資料は持ちません。しかし、一般的にアメリカがそういうふうに公表しているという……
○中曽根国務大臣 一九七〇年代は可能性の探求とかあるいは選択の拡大であるとか、非常に試練に耐える時代である、こう言われておりますが、私も党員の一人としてそういう七〇年代における理論的な可能性について問題提起をやったというのが真相であります。しかし、あの見出しに出たことばは、私のことばを正しく伝えておらないのです。私は、日米親善、日米相互保障という問題は日本の基本国策である、そしておそらく半永久的にそういう基本国策を堅持することが日本において必要である、こう言っております。ただしかし、その提携の態様はそのときの情勢に応じて弾力的に変わっていってしかるべきである。それが客観情勢に適応していく方法で……
○中曽根国務大臣 先ほど国防白書のお話が出ましたが、あれは前長官、前々長官時代より草案がございまして、いま検討しておる最中でございます。私はその内容を拝見いたしまして、修正を要するところがあると自分で考えまして、最近の国際情勢あるいは最近の党の防衛に対する考え方等も反映さして、適当なときにこれは公表しよう、まだその時期ではないと、そう考えております。 それから産軍複合の問題でございますが、まだ日本の防衛生産力は非常に微々たるものでございます。たとえばことしの予算が五千六百億でございますが、そのうち人件費が約五一%です。そこで、ことしかりに予算が進行するといたしましても、いままでの予算外国庫負……
○中曽根国務大臣 自主防衛の場合に何を守るかということがまず第一でございますが、私は、祖先から受け継いで子孫に渡していくこの国民共同体、生活共同体並びにその国土を守る、そういうふうに考えております。 そして守るやり方につきましては、今澄議員がおっしゃったとおり、専守防御にとどまる。しかし国力、国情に応じて、それはまた客観情勢に応じて変化していくべきものであって、防衛といえば、やっぱり周囲の脅威の大きさに比例して移動していくものだろうと私は思います。固定するものではない。しかし、やはり祖先から子孫に引き渡していくという非常に長期的な、持続的な努力であり、その蓄積でもあると思います。 そういう……
○中曽根国務大臣 自主防衛は必ずしも単独防衛ではない、集団保障のもとにおいても自主防衛は成り立つというのが、現代の国際間の普通の考え方であります。日本もそういう考えに入りまして、自主防衛と集団防衛の組み合わせにおいて日本の防衛を維持してまいりました。しかし、この間において、国力の伸長に応じて自主防衛の比重が高まって、外国に依存する部分をできるだけ少なくしていこう、こういう国民の真剣な努力が実ってまいりまして、いま自主防衛の比重が高まって、依存度は少なくなってきたのであります。しかし、日本の憲法及びいままでの日本の防衛政策から見ますとやはり限度がございまして、専守防衛ということに限ります。したが……
○中曽根国務大臣 核防条約について私は慎重論を述べてきましたが、いまでもそういう気持ちを持っております。慎重論を述べましたが、しかし反対ではないと言っておるのです。これはやはり核実験禁止協定とかあるいは大気圏内核兵器使用禁止協定とか、国際的な緊張緩和への国際的努力の一つのあらわれで、日本もこの流れに沿って国際緊張緩和の方向に進むべきである。その意味においては賛成だ。しかし、いまの原子力平和利用の秘密保持等の点から見て慎重を要する。私は十月二十三日に朝日新聞に朝海元大使と論説を書いて慎重論を述べましたが、その中で言いましたことは、一つは沖繩返還問題とからめてはいけない。もう一つは、西ドイツの調印……
○中曽根国務大臣 アメリカ当局に対しまして確かめましたところ、その物件はスモーク・マーカー・ボムと呼ばれるもので、水中に投下して、そして有色の発煙を生ずる、それによって船舶遭難を知るための救助用発煙弾である、この間「かりふおるにあ丸」が遭難したときにも使用した、そういうものであって、いわゆる伝えられるようなGB兵器というようなものではない、こういうことであります。
【次の発言】 自衛隊が持っているのは催涙性のガスで、これは治安の場合に使うという程度のものであります。
【次の発言】 CN、CSというものであると記憶しております。
【次の発言】 CSは研究用として化学実験等に使用しておるので、貯蔵……
○中曽根国務大臣 この間の「かりふおるにあ丸」事件の遭難に関しましては、まことに自衛隊として手落ちがあったと思いまして遺憾の意を表する次第でございます。 当時の模様を詳細にすぐ調べてみましたが、状況を全部見てみますと、二十二時二十七分にSOSの発信があったのを横須賀通信隊が受信しておりましたが、感度不良のため聞き取れなかった。二十二時四十四分に三管本部の当該SOS再放送を横須賀通信隊が受信した。それから四十七分に上記再放送の内容を横須賀地方総監部オペレーション及び自衛艦隊オペレーションへ通報した。そして一時十五分に三管本部から四空群へ電話で「かりふおるにあ丸」の遭難状況、それから巡視船の状況……
○中曽根国務大臣 いままで防衛庁で掃海をいたしましたのが約三万二千平方キロメートルぐらいです。大体九二%ぐらいのところが終了いたしました。あと八%ぐらいが残っております。 それから、イペリットの性能等でございますが、イペリットは常温で暗褐色ないし淡褐色の液体をなしておる。それでカラシ、ニンニクないしタマネギ様の刺激を有する。常温でわずかに揮発性を示す。常温で効力の持久性は二日ないし七日間である。最初くしゃみを生じ、目に刺激の痛みを持つ。被爆後四ないし十六時間以内で目、鼻、咽喉各部に症状を発生する。まずかゆみを生じ、次いで水泡となる。そして発泡は二、三週間で治癒し、六ないし八週間後にかいようと……
○中曽根国務大臣 防衛庁並びに日本の防衛問題に関しまして、民間有識者の御意見を拝聴し、私に対する勧告書兼でき得べくんばこれはプライベートなものでございますが、国民に対するレポートというような形でアマチュアの考えを率直に聞かしていただきたい、こういう考えで始めたものでございます。
【次の発言】 この会は、中曽根個人というプライベートなものではございませんで、防衛庁長官たる中曽根に対する勧告、御教導の資料としていただきたい、こう思ってつくりましたものでございます。したがいまして、防衛庁では、見学等につきましてはいろいろ便宜供与等のサービスもいたさなければならぬと思っております。
この会は、一応仕……
○中曽根国務大臣 自衛隊といたしましては、事、人命に関する問題につきましては非常に重要なことでございますから、即時待機の状態におりまして、海上保安庁並びに県知事等の要請がある場合はもちろん、要請がない場合でも、即時待機で、必要と認めた場合には出動できる権限もあり、その体制にあります。現在飛行機並びにヘリコプターで五十七機が二時間待機の状態にございます。そのほか海上自衛隊のもとに高速救命艇が十三隻、それから艦船は約十隻の艦船が同じく二時間待機の状態に常時おることにしております。
【次の発言】 緊急必要があると認める場合には全力を尽くして救難態勢にあり、また実行いたします。
○中曽根国務大臣 BC兵器の研究開発についての御質問にお答えいたします。 自衛隊は、BC兵器に対する防護器材については研究開発を行なっておりますが、BC兵器そのものの研究開発をしたことはありませんし、今後とも研究開発をする意図はありません。 次に、GBについての御質問にお答えいたします。 先般お答えしましたように、GBにより汚染された水の浄化試験研究のため、当該浄化試験に必要な性能の範囲でGB類似の化合物を少量製造したことはありますが、その化合物はGBそのものではありません。 なお今後とも、BC兵器の防護に関する研究に際して使用する化学剤については、慎重を期してまいりたいと考えます。 ……
○中曽根国務大臣 ただいま、案の策定を急いでおりまして、大体の方向としまして、自衛隊法のワク内において、つまり防衛庁のワク内において第三者の審査機関を設けて、その第三者の審査を通った者を許可する。いままでそういう案件に該当する者は、実はあまりなかったのでございます。なぜなれば、取締役とか、そういうラインにのぼった者はほとんどいないのであります。しかし、そういう顧問とか嘱託の場合でも、いろいろ内容を伺って、事前審査や何かをしておりました。しかし、いろいろ御意見もございますので、でき得べくんば、立法措置によりまして、そういう第三者審査機関をつくろうと思って、鋭意作案をしております。
○中曽根国務大臣 原子力行政につきましては、科学技術庁長官がおいででございますから、科学技術庁長官にお尋ねをお願いいたしたいと思います。 私は、過般米国で発言いたしました濃縮ウランの問題について、当時の状況及び考えを申し上げてみたいと思います。この発言はもとより防衛庁長官としての発言ではございません。一政治家として日本の燃料事情その他を考えまして発言したものでございます。私は一九七〇年代の日本をいろいろな面から考えておりますが、教育の問題であるとか、公害の問題であるとか、あるいは科学技術の面であるとか、そういうあらゆる面から政治家として日本の将来を心配している一人でございますが、そういう教育……
○中曽根国務大臣 ただいま議題となりました防衛庁職員給与法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、このたび提出されました一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案の例に準じて、防衛庁職員の給与の改定を行なうものであります。 すなわち、第一条においては、参事官等及び自衛官の俸給並びに防衛大学校学生の学生手当等を一般職の職員の給与改定の例に準じて改定し、あわせて営外手当についても従前の例にならい改定するほか、一般職におけると同様、新たに住居手当を設け、さらに、隔遠地手当を特地勤務手当に改めることとしております。 なお、……
○中曽根国務大臣 今回の事件をよく反省いたしまして、御趣旨に沿って基準を設定する等、周到な手配をいたしたいと思います。
【次の発言】 東部方面総監の幕僚副長の一佐であります。
【次の発言】 いまから考えてみますと、いろいろ注意すべき点もあったように思います。しかしこれは結果論でありまして、この事前の諸般の情勢から見ますと、三島由紀夫というようなああいう世界的な作家が、よもやああいう行動に出るとはほとんど万人の想像もできなかったような事態であったので、まことに遺憾なことでありますが、やむを得ないことであると思います。しかしこういうことで世間を騒がせましたことについては将来戒めていきたいと思います……
○中曽根国務大臣 常時勤務体制にあります。
【次の発言】 その点は全く同感でございまして、御高配を感謝する次第であります。ただ一般の公安職と牽連を持ちまして、それに劣らないようにという配慮は一生懸命しておるところでございますけれども、勤務自体が非常に特殊的性格を持っておりますから、それに見合うような諸般の手当が必要である、配慮が必要である、そのように考えております。
【次の発言】 御高配をたいへん感謝いたします。私も同感でありまして、来年度から五百万円程度いただけるように、いま大蔵省と折衝しようと思っている最中でございます。
【次の発言】 その点も私が苦慮している点でございまして、一つには自衛……
○中曽根国務大臣 正式には日米安保協議委員会ででありますけれども、その前から大体の可能性について下話はありました。しかし確定数及びどの職種がいつごろということは、先方も、陸海空が予算の分配の調整がなかなかつかなかったようです。最後のぎりぎりになりましてもまだつかない情勢で、二十一日の委員会の開催すら危ぶまれたというのが状況であります。太平洋軍やあるいは在日米軍の内部において調整が非常におくれまして、今日のような数字が出てきたというのが実相でございます。
【次の発言】 離職者の待遇につきましては、われわれとしては最大限の努力をいたすつもりでございます。しかし、横須賀のように五千人も一挙に出るとこ……
○中曽根国務大臣 それは推測でございます。ニクソン・ドクトリンの傾向、アメリカの国会における論議その他を見まして、そういう方向に進む可能性もあると考えております。
【次の発言】 まず先ほどの総理に対する御質問の中で一点申し上げたいと思いますが、三島さんはやはり天皇の軍隊ということをお考えになっておって、昔の統帥権的な考えがあったと思います。しかし、今日の自衛隊は国民の防衛力としての自衛隊であって、文民統制を中心に運用されているもので、そういう意味において非常に性格の相違があると思っております。そういうふうにいま徹底しているわけでもあります。
それから、治安出動の問題につきましては、公安委員長……
○中曽根国務大臣 土地問題、雇用問題の解決は、沖繩におきましても最大問題の一つでありますから、沖繩返還後は、当然相当大規模の施設局を設置する計画でおります。返還前といえども、返還協定が国会を通りましたならば、その施設局を設置するための諸般の準備に入るつもりであります。
【次の発言】 復元補償につきましては、外交当局におきましていわゆる請求権問題の一環として目下交渉中でございます。いずれにせよ、われわれといたしましては、土地所有者の意向を十分尊重して処理してまいりたいと考えております。
なお復帰後に形質の変更がなされた土地につきましては、本土の場合と同様適正な復元補償を行なうことは申すまでもご……
○中曽根国務大臣 両国政府はもちろん責任がございます。佐藤・ニクソン共同コミュニケにおきまして、あの中に沖繩が返還された際には沖繩の局地防衛は日本が自主的立場において引き受けていく、そういう文章がたしかあったと思います。それに基づきましてアメリカからカーチスという海軍中将がアメリカ大使館に配置され、わがほうの久保防衛局長とその具体的な調整についていままで話をしました。それに先立ちまして日米安保協議委員会においてそういう話し合いをするということを決定いたしまして、その合意の上に立って事務レベルの話し合いを進めてきたわけであります。それで事務レベルの話し合いがまとまり、調整ができたものですから、き……
○中曽根国務大臣 私が前にお答えしたことは現状においても同じ状態であると思います。先方側からわれわれのほうへ外務省を通じて安保協議委員会の内容を変更するあるいはその申し入れをするというような前ぶれ、そういうものもございません。私があのときに申し上げたのは、たしか大きな変更ということばを使っておったと思います。施行細則上の少しくらいの変更は一々かけぬでもいいでしょう。しかしたとえば第七艦隊が横須賀からほかへ移動してしまうとかそういうようなものが大きな変更だと私は思います。そういうような大きな変更というものについては変化はなかったし、現在もない。ただ労務者の問題は非常に大事な問題で曽祢さんからもお……
○中曽根国務大臣 政府としての答弁であります。
【次の発言】 あのとき答弁いたしましたように、核兵器の貯蔵庫が国内に存在するかどうかについて在日米軍司令部に照会したところ、米軍においては規則上核兵器の有無はもちろん、その所在等についても明言できないこととされているので、この点についてはお答えいたしかねるとのことであったが、従来政府が繰り返し答弁しているとおり、米軍はわが国に核兵器を持ち込んでいない、核兵器がない以上これに必要な核兵器専用の貯蔵庫もないものと確信している、こういうことであります。
【次の発言】 米国の国内法がどうあるか、私よく存じません。
○中曽根国務大臣 昭和四十三年度における防衛庁関係歳出の決算につきまして、その概要を御説明いたします。 まず、防衛本庁の経費について御説明申し上げます。 当初の歳出予算額は三千九百六十九億三千九百万円余でありまして、これに高空における放射能塵の調査研究等のため、総理府所管、科学技術庁から移しかえを受けた額一千五百万円余、建築交換のため、大蔵省所管、大蔵本省から移しかえを受けた額三億七千万円余、南極地域観測事業のため、文部省所管、文部本省から移しかえを受けた額三億七千万円余、前年度からの繰り越し額四十一億一千二百万円余、小笠原諸島の復帰に伴う海上自衛隊基地部隊の維持運営及び昭和四十三年七月以……
○中曽根国務大臣 予備自衛官は防衛出動下令時に第一線部隊に補充するほか、事務量の増加が見込まれる補給、輸送、衛生等の後方支援部門に充当するための制度であります。 現在予備自衛官の員数は、陸上自衛隊にあって三万六千人、海上自衛隊にあって三百人、計三万六千三百人でございますが、四十六年度においては陸上自衛隊に三千人、海上自衛隊に三百人を増員し、わが国防衛力の厚みを増す必要があると考えております。これに伴う経費として約二千六百万円を計上しております。陸上、海上、航空各自衛隊の人的勢力に厚みを持たせるために、陸上、海上、各自衛隊の予備自衛官を増員しようとし、また航空自衛隊にも予備自衛官制度を新設いた……
○中曽根国務大臣 防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案の提案の理由と内容の概要について、御説明いたします。 まず、防衛庁設置法の一部改正について、御説明いたします。 第一は、自衛官の定数を、海上自衛隊六百六十三人、航空自衛隊六百四十三人、統合幕僚会議五人、計千三百十一人増員するための改正であります。海上自衛官の増員は、艦船の増加、対潜航空機の増強及び後方支援部隊の充実等のため必要となる人員であり、航空自衛官の増員は、主としてナイキ部隊の編成のため心要となる人員であり、統合幕僚会議の増員は、情報機能強化のため必要となる人員であります。 第二は、防衛庁の附属機関として、自衛隊離職者……
○中曽根国務大臣 この問題は、三月九日から十日までの間、対馬周辺海域において、海上自衛隊沿岸防備共同訓練を実施したわけでございます。そのときに起きた演習の誤認事件でありますが、事件後、私は直ちにその報告を聞きまして、これはソ連側に陳謝し遺憾の意を表しなければならぬというので、直ちに外務省に連絡しまして、ソ連側に当方の誤認及び遺憾の意を表明させました。ソ連側からは、そのとき何ら応答がなかったわけです。それで約二十五日たってから、四月五日になって、モスクワにおいて当方の参事官に対して、ソ連側から、誤認であることは了解したが、将来よく注意してもらいたい、そういう話がありまして落着したわけでございます……
○中曽根国務大臣 先般の誤認行動の事件はまことに遺憾な事件でございましたが、全般的に見まして、自衛官の使命感というものは逐次上昇していい方向へ向いつつあるように思います。しかし中央の考え方が末端にまで浸透するにはまだまだ足りないところがありまして、大体クラスで申し上げますと佐官のクラス、その辺から下のほう、特に曹並びに士のクラスに徹底する部面において透明度が落ちたりあるいは電波が弱くなったり、そういう可能性がまだ十分あるように思いまして、そういう点は今後ともわれわれが改革する必要があると思います。 また一面において曹ないし士のクラスから上のほうに対する要望、希望というものがストレートにわれわ……
○中曽根国務大臣 まずアメリカの原子力法体系というものは、アメリカの領域、アメリカの主権が通用している範囲内において通用していると思うので、日本国主権のもとにおいては、日本側に対してはこれは通用していない、そういうふうに私は解釈いたします。 それから沖繩における核兵器の問題については、いま向こうの施政権下にある地帯でありますから、アメリカ側自体が核兵器に関する情報は外へ出さない、そういう方針であるようです。ですから、われわれのほうはそういう情報は入手できない、そういう事態であります。 それから第三点につきましては、沖繩返還後と私は申し上げてありますが、ともかく沖繩はかつて核兵器があったとい……
○中曽根国務大臣 私の個人的な秤量におきましては、大体七、八〇%という表現を用いております。
【次の発言】 大体われわれの国際情勢や客観情勢に対する見通しは、五年くらいの予測はある程度プロバビリティーをもって見られますけれども、次の五年になるとわりあいにばく然たるものになります。そういう意味で、次の五年、つまり十年計画の後期という意味におきましては、わりあいにまだ判定しにくいいろいろな要素があるわけでございますが、一応現在の情勢がそのまま推移すると仮定いたしますと、大体十年の後期におきましては伸び率がストップする、あるいは情勢によっては伸び率は下がる、そういうことが期待されるのではないかと思い……
○中曽根国務大臣 もちろん憲法は誠実に守っていく所存であります。
【次の発言】 私は憲法の問題については、佐藤内閣が続く限り憲法を改正しない、そういう考えに全く同調しておる人間でございます。
それから一般論といたしましては、一九七〇年代の半ばごろ、特に沖繩が復帰したあとにおいては、沖繩の民衆に対してもまた全国民に対しても、憲法についてどうでしょうか、このままでよろしいでしょうか、あるいは変える必要があるとすればどこかありますか、そういう意味の再確認行為というものをすることが政治的に適当ではないか。戦争が終わって三十年もたって、昭和二十年に生まれた子供が子供を二人くらい持つ、ワンゼネレーション……
○中曽根国務大臣 憲法上の限界と申しますと、やはり前文、九条、そのほか憲法全般のニュアンスというものから考えまして、日本の防衛力は衛自権を保障するに足る最小必要限度の専守防衛の力である、一般的にそう言われると思います。そういう面から、装備におきましても、核兵器あるいは攻撃的兵器、他国に脅威を及ぼすような攻撃的兵器を持つことはできない。 それから、徴兵制度はわれわれの解釈ではやはりできないものと心得ています。多数説がそういうことであるそうですから、多数説に私は従います。海外派兵はもちろん同様であります。そういうような基本的な考えに立ちながら、非常に大事なことは、運用の問題があると思います。 運……
○中曽根国務大臣 先般、本委員会におきまして、伊藤委員並びに楢崎委員から調査要求のありました件について、その調査結果を御報告申し上げます。 初めに、相模総合補給廠における塩素ガス貯蔵の問題については次のとおりでございます。 保管場所は相模総合補給廠北部吹き抜け倉庫内。保管数量は、六十八キログラム入りのボンベ四十三本を貯蔵しておりました。使用目的は、上水道の滅菌、プール及び下水道の消毒等に使用されております。補給先は、在日米陸軍各施設に補給しております。年間使用量は、約二百本であります。購入先は丸紅飯田であります。管理状況は、鉄骨スレートぶき吹き抜け倉庫内に、三ブロックに分けて保管しておりま……
○中曽根国務大臣 専守防衛の見地から日本列島を防衛するためには、今日の情勢を見ますと、海上関係の警備力において非常にまだ不足しておるところがございます。また防空力におきましても、ナイキその他のミサイルあるいは一部の航空機等において不足しておるところがございます。それから陸上警備力において機動力それから集中力、そういう面においてまだ非常に不足しておるところがございます。そういう意味において、いわば日本守備隊としての自衛隊を育てていくという意味において、次の防衛力整備計画を必要としておるわけであります。
【次の発言】 脅威というようなものは、侵略の意思と能力が結びついたときに脅威が発生いたします。……
○中曽根国務大臣 不用となりました艦船、航空機等の物件の処理は、総理府物品管理取扱規則第十六条によって不用を判定いたします。その基準は、供用ができない物品とか、あるいは修理改造に多額の費用を要する物品とか、そういう基準がございます。それで、不用になりました場合には、国有財産法令の定めるところに従いまして、大蔵大臣に引き継ぎますが、引き継ぎ不適当財産は、防衛庁で処分しております。そして、その処分につきましては、大体、入札によりまして最高価格者にこれを契約する、そういう方法でやっております。 それで、いままでの実績は、四十二年度におきまして、車両は九千二百七十三万、四十三年度が三千五百三十六万、……
○中曽根国務大臣 私が聞きました範囲では砲弾化されて砲弾の中に入っているのもございますし、それからその時期になって液体を注入するのもある、そういうふうに聞いております。
【次の発言】 私が聞いている範囲では、容器を含んだものであると承知しております。
【次の発言】 それは砲弾及び要するに鉄片等も含んでおるものである、このように承知しております。
【次の発言】 要するに全部を包含して一万三千トンであると承知しております。
【次の発言】 私のほうの毒ガス専門官から聞いた話では、普通何万トンというときにはそういう概念でまとめて言っている、こういうふうに聞いておるわけです。
○中曽根国務大臣 三島事件はまことに遺憾な事件でございまして、再びああいう事件が起きないようにわれわれも戒心いたしたいと思います。 しかし三島事件の経過を見ますと、ほとんど三島君が、あれは覚悟してきた事件でありまして、不可抗力に近いような事件であったと思います。ノーベル賞をもらうといわれるような有名な芸術家が入ってきたことでございまして、ああいうふうに捕縛されたことは不用意のいたすところとはいえ、普通の常人ならばまことにやむを得ない事態ではないかと思うのです。 それであの事件が起きましたときに、私はすぐ命令を出しまして、直ちに捕縛しろ、もう一つは社会的に有名な人の事件であるから警察を表に立……
○中曽根国務大臣 国家行政組織法を改正しまして師団や艦隊を政令事項にしようという考えは、初めも終わりも、ありません。あの新聞報道は間違いであります。それから、予備自衛官をもって在郷軍人組織みたいにしようという考えもありません。
【次の発言】 それらの問題はいずれも新聞に出ましたので、詳細に取り調べましたが、山梨の事件は、なるほど知能指数の低い子供のようでありました。しかし入ってからは非常にまじめにやっておりまして、見違えるように人間的にも熟成してきておるのです。自衛隊にはある意味においてはそういう子供まで教育してあげるという要素もあると私は思います。その人たちを、では社会に出したらどういう待遇……
○中曽根国務大臣 防衛産業につきましては、安全保障の見地から、国産に依存するということが好ましいと思いますし、OECDのコードにおきましても、これは許可制そのほかの手続が認められているようでございます。したがいまして当分許可制に行なっていくという制度が好ましいと思います。
○中曽根国務大臣 沖繩が復帰しますと、日本国憲法が通用し、わが主権下に入るわけであります。したがって、当然わが主権下にある領土は、わが国民の努力で第一義的に守らるべきものでありまして、沖繩についても全国民が熱意を傾けて防衛を全うすべきであると思います。そういう考えに立って、沖繩県民の皆さんにできるだけ御理解を深めて御協力をいただこうと思っておるわけです。 ただ、沖繩はあのような激戦の行なわれたところでございますので、人心も必ずしも本土の府県とは違うところもあります。そういう意味において、慎重に対処してまいりたいと思います。 それで、現在沖繩にありますところのアメリカの軍隊は、一面において抑……
○中曽根国務大臣 いろいろお騒がせいたしまして、まことに恐縮に存じます。私は善意で地元の陳情を受け継いだつもりでございましたが、もし行き過ぎが起こったとすれば、遺憾の意を表します。事情は、地元の村の者が参りまして、ぜひとも無人化駅をつくりたい、片っ方のほうではできそうだ、自分のほうの村だけ取り残されるということは村の人に申しわけない、そういうような話がございました。私はいろいろ調べてみますと、なるほど距離は短いようでした。私も運輸省に関係しておりましたので、大体四キロが原則のようでありました。私どもの場合は二・九キロに実はなっております。しかし、いろいろ考えてみまして、無人駅と申しますのは、大……
○中曽根国務大臣 その新聞記事は私も読みましたが、その記事は師団飛行場に対する理解不足からきている記事であって、私は正しい記事とは思いません。なぜなれば、師団飛行場というのは師団司令部の連絡用の飛行場でありまして、師団司令部のそばになければ役に立たないのであります。ところが群馬県の相馬ケ原にあります第十二師団のそばにはそういう飛行場がないわけです。そこで宇都宮の海上自衛隊と同居して師団司令部の連絡飛行場にしているわけです。その飛行場にあるものはセスナとかMU2とかあるいはヘリコプターとか小型の連絡機があるだけです。したがって、そういう配置自体が防衛上不合理な体制になっておるのです。たまたま新町……
○中曽根国務大臣 これは防衛庁の私が答える筋のものかどうか、私、疑問に思いますが……。 いままですでに使用料を払っておるところでもあります。使用料を払う以上は、何坪とか何平方メートルと一応きめられて払っているのだろうと思います。ですから、一応それが基準になって確認して支払いを進め、あるいは接収を進めるということになると思います。しかし、その中にまた係争の問題が起こるかもしれません。そういう問題については、ケース・バイ・ケースによって、いままでの既存の法令を生かしながらこれを解決していくという非常に大きな努力が必要であると思っております。
○中曽根国務大臣 前回遺憾の意を表しましたが、それが私の心境であります。
【次の発言】 有料道路使用の問題は、厳重に調べてみましたところ、東名高速、その他高速道路が非常にふえたり長距離になったりしましたそういうかげんもありまして、使用度数、金額がふえたようでございます。しかし、この点は先方の係官ともよく話し合いまして、当方においても月別あるいはその他適当な方法によって、今後とも厳重にチェックするようにいたしたいと思っております。
それから道路の問題につきましては、施設庁長官から答弁いたさせます。
【次の発言】 私、いま手元に条文がないので、突然言われて指摘することはちょっと困難でございますが……
○中曽根国務大臣 楢崎委員の御質問にお答え申し上げます。 まずナパーム爆弾の点であります。 これは昭和三十二年、三十三年、三十四年にわたってアメリカから無償援助で材料を当方は入手しております。しかしその後大部分これを返還いたしまして、若干その材料を保持しております。この材料を一定時間かけて合成して、その上に弾体や信管を装着してナパーム弾はできるということであります。それで自衛隊は展示演習のたびごとに、このナパーム弾を合成してつくっております。それで過去において六回演習をしております。これを陸上自衛隊の者等に見学させておりまして、ナパーム弾というものはこういうものであるということを見せておる……
○中曽根国務大臣 今回、科学技術庁長官、原子力委員長に選任されました中曽根でございます。 私は、十二年前に科学技術庁長官、原子力委員長を拝命いたしまして、久方ぶりでございますが、その間、わが国の科学技術は、宇宙に、あるいは海洋方面に、あるいは原子力におきまして目ざましい発展を遂げました。大いに勉強いたしまして、職務に万遺憾なきを期したいと思う次第でございます。 まだ、はなはだ未熟でございまして、勉強も足りませんので、いろいろと御教導のほどをお願い申し上げましてごあいさつを終わります。 どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○中曽根国務大臣 兼任にはメリットとデメリットの両方あると思いますが、デメリットをなるたけ少なくしてメリットを多くするように、誠心誠意心がけていきたいと思っております。 今日の行政は、量にあらずして質の問題が非常に重要になってまいりまして、特に方向をきめていくというリーダーシップが非常に尊重される段階に入ってきていると思うのです。幸いに藤波さんのような名政務次官が私を補佐してくださいますので、大いに心を強くしておるわけですが、一緒に手を組んで御期待にこたえていくつもりでございます。 なお、成長政策云々というお話がございましたが、私は通産大臣に就任以来、福祉のための成長、国民の中にある通産行……
○中曽根国務大臣 お答えいたします。 原子力委員長を兼ねておる科学技術庁長官が国防会議の議員になるということにつきましては、そういう御議論もございますけれども、しかしわが国は、原子力基本法によってわが国の原子力利用は平和利用に限定されておるのであります。したがって、その責めにある原子力委員長を兼ねる科学技術庁長官が国防会議に入るということは、中において、これが軍事利用に転化されないようにこれを監視する、番人、お目付の役目を果たす、そういう非常に重要な役割りを一面において果たすだろうと思います。また、これが文民統制のためにも必要な措置でもあります。そういう意味において私はあながち否定すべきこと……
○中曽根国務大臣 今回、通商産業大臣を拝命いたしました中曽根でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 委員各位にごあいさつを申し上げます。 今日、内外の経済情勢はきわめてきびしく、かつ流動的であり、この間にあって国民の負託にこたえるためには、通商産業行政も新しい展開を遂げることが強く要請されていると考えております。 私にとりまして通商産業行政は新しく経験の乏しい分野ではありますが、この時期に際し、全力をあげて各位の御協力をいただきまして、その職責を果たす決心でございます。 今日はせっかくの機会でございますので、通商産業政策について二、三私の考えを申し述べてみたいと思います。 私……
○中曽根国務大臣 日本の工業配置といいますか、生産体系というものは明治以来また終戦以来ひとえに経済成長を目ざしまして、そのために経済的効率性を主として追求してきたうらみなきにしもあらずであります。そういう意味から、日本は世界でも有数の高密激動社会となって局部的に過密状態が出てきたり、あるいは公害が激しくなってきた現象が散見されることは周知のとおりでございます。 そういう事態に対して、今日ある程度の経済力も蓄積されつつある情勢から見ても、ここでいままでの構想を一転して国民福祉のための経済、国民福祉のための成長という方向に切りかえなければならぬときが来た、そういう時点において田中総理の日本列島改……
○中曽根国務大臣 貿易の原則等は互恵平等ということを先方は言っておられるので、その精神を基本にして、応用問題として解いていくべき問題であるだろうと思います。互恵というのですから、両方にべネフィットは公平に行き渡るという意味で、中小企業とかあるいは農村に対して過酷なしわ寄せがこないように、やはり両方が共存共栄で、長期的に見て提携繁栄できるような方策を見出す。たとえば、生糸の問題とかあるいは豚肉の問題とか、そういう問題、日本の農村の人々はいま非常に心配しておりますけれども、そういう問題について心配の起こらないような措置を私たちはやっていかなければならないと思います。
○中曽根国務大臣 このたび通商産業大臣に就任いたしましたので、一言ごあいさつを申し述べます。 最初に、最近北海道地区の赤平炭鉱と空知炭鉱におきまして自然発火等による災害の発生を見ましたことは、所管大臣としてまことに遺憾に存ずる次第でございます。政府といたしましては、今後とも保安行政の充実につとめ、石炭鉱山の保安確保に一そうの努力を払う決意でございます。 石炭対策は、通商産業省が所管する行政の中でも、石炭鉱業に対する各種援助、石炭鉱山における保安の確保のほか、鉱害の復旧、産炭地域の振興等、広く地域経済の振興、民生の安定等の見地からする広範かつ総合的な対策としての性格を持っており、私といたしま……
○中曽根国務大臣 現在の経営形態を早急に変更するということは、いろいろ摩擦もでき、かつまた、企業経理あるいは国益全般の面から見ましてどうかと思われます。この間の第五次答申の線を守りまして、あの答申を実行するように努力していくべきだと思います。
【次の発言】 産炭地の振興ということは、通産省がやっておる政策の中でも非常に重要な政策でございます。それで、工業再配置という全国的視野から見ましても、これが産炭地振興と結びつくということはきわめて望ましいと思いますので、その再配置の際に際しましては、できるだけ産炭地振興と結びつくように通産省も積極的に努力していきたいと思っております。
○中曽根国務大臣 さようでございます。円の再切り上げを回避するということが国益上非常に重要な課題でありますために、輸出入のバランスを回復するような諸般の措置を今度二十日に当面の問題としてきめたい、こういう考えでございます。
【次の発言】 私はやはりある程度の効果はあったのだろうと思います。と申しますのは、この上半期における輸出、輸入の傾向を見ておりますと、輸入が増大をして輸出は漸増しておるという数字が出てまいりました。そういう意味において努力はある程度実ってきているのだ、こう思っております。
【次の発言】 たとえばイギリスとの問題でボールベアリングの問題なんかございましたのですけれども、これは……
○中曽根国務大臣 激甚(じん)災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律の一部を改正する法律案に対しては、政府としてはやむを得ないものと考えます。
○中曽根国務大臣 円の再切り上げの問題は、これは国家の利害関係、あらゆる条件を考えてみまして、全力をふるって回避しなければならぬし、回避できると私は思います。 その理由は二つございますけれども、第一に、いまのような状態で円の再切り上げというようなことが万一行なわれると、非常に低い福祉水準で日本の福祉水準が固定されてしまう、そういう危険性があります。この機会に、やはり社会資本あるいは福祉水準を思い切って上昇させて、西欧並みに引き上げるということをやるチャンスである、そういうことが第一であります。 それから第二に、為替相場による調整ということよりも、経済の実態による調整のほうがはるかに長続きし……
○中曽根国務大臣 石狩炭鉱災害について御報告を申し上げます。 去る十一月二日、午後五時四十八分ごろ、石狩炭鉱株式会社石狩炭鉱においてガス爆発によると思われる災害が発生し、十一月六日、本日午前六時現在、依然として三十一名が安否不明でございます。まことに遺憾にたえない事態でございまして、関係者に心からお見舞い申し上げる次第でございます。 通商産業省としましては、災害発生後直ちに札幌鉱山保安監督局長をはじめ鉱務監督官を現場に急行させ、行くえ不明者、安否不明者の救出に全力をあげております。本省からも安田政務次官及び青木公害保安局長等を直ちに現場に派遣し、救出作業の指導及び原因の究明に当たらせており……
○中曽根国務大臣 ガンその他に対する治療は行なっております。たとえば頭の中の脳腫瘍等につきましては、日立の原子炉を使いまして十数回治療をして、東大の佐野教授等のいろいろな技術を使いましてやっております。
【次の発言】 そうでございます。それを応用しております。それで、医療の治療用の原子炉をつくろうと、いまいろいろ研究さしている最中でございます。
【次の発言】 いままだ正確にお答え申し上げることができないのは、残念でございます。
○中曽根国務大臣 中に書いてあることは守ります。
○中曽根国務大臣 まず、T33を滑走路に置いた件につきましては、あそこの空港長からT33及びT34を置いてくれという要望がありまして、それに基づいてあそこの司令官が置いたということを報告で聞いております。それから、飛び立つ前になって犯人と話し合いがついて、あのT33飛行機を除けば一部の病人や老人をおろす、そういう話がついたので、今度はあれをのけてくれという要望があったのでのけた、そういう報告も聞いております。これは空港長の依頼ですべて行動しておるわけであります。 第二番目に、対空砲火の件でございますが、これは日本とアメリカとの間では、日米安全保障条約に基づきまして、いろいろ情報の交換をやって……
○中曽根国務大臣 昭和四十五年度防衛庁予算案につきまして、その概要を御説明いたします。 まず防衛本庁について申し上げます。 昭和四十五年度の防衛本庁の歳出予算要求の総額は、五千三百三十九億八千五百十三万一千円でありまして、これを昭和四十四年度の歳出予算額四千五百三十四億四千七百九十三万七千円に比べますと、八百五億三千七百十九万四千円の増加となっております。 このほか、継続費として、昭和四十五年度甲V型警備艦建造費で百九億八千百五十三万二千円、昭和四十五年度乙型警備艦建造費で八十四億八千五百十一万九千円、昭和四十五年度潜水艦建造費で七十一億八千八百七十三万五千円、合わせて二百六十六億五千五……
○中曽根国務大臣 断片的な情報としては入っておりますけれども、これは向こうの責任者がこちらの責任者に話したということではありません。
【次の発言】 在日米空軍が日本から去っていくであろうというようなことは言ったことはございません。情報としては主として陸軍の補給関係、兵たん関係が沖縄に集中する傾向にある、おそらくそういうことは実現する可能性がわりあいに早期に出てくるかもしれない、そういうことは申しました。それは防衛庁の下部の者が、向こうの出先の者と会ったりして、どうもそのような傾向らしいということを集めてきて、われわれのところへ情報として持ってきた、そういうことでございます。
○中曽根国務大臣 地主皆さま方の御納得と御理解を得て契約を実行いたしたいと思っております。そこで、いま現地調査をやっておりまして、各地主、地主の持ち土地というものはどういう状態になっているか、値段その他の問題で不合理はないか等あらゆる面で調べております。もちろん合理的にいまの地価は引き上げらるべきであると思いまして、そういう線で話もまた進める所存でおります。要するに長い間御苦労願った問題であり、また沖繩復帰に関する最重大問題の一つでもありますから、政府といたしましては、地主の皆さま方の御要望を十分そんたくして善処するつもりでおります。
○中曽根国務大臣 昭和四十六年度防衛庁予算案につきまして、その概要を御説明いたします。 まず防衛本庁について申し上げます。 昭和四十六年度の防衛本庁の歳出予算要求の総額は六千三百二億四百九十七万三千円でありまして、これを昭和四十五年度の歳出予算額五千三百三十九億八千五百十三万一千円に比べますと、九百六十二億一千九百八十四万二千円の増加となっております。 このほか、継続費として、昭和四十六年度甲IV型警備艦建造費で百九十八億三千百九十七万六千円、昭和四十六年度甲型警備艦建造費で六十二億二千九百四万八千円、昭和四十六年度乙型警備艦建造費で四十三億七千二百六十二万三千円、昭和四十六年度潜水艦建……
○中曽根国務大臣 まず外交国策と防衛との関係について、私は一つの基本的な考えを持っております。それは防衛白書を出すときの長官談話にも書きましたが、日本の防衛というものは国民の協力がなければすべてが失われる、また外交が失われたらその大半が失われる、そういう認識に立って外交を優先してやらなければならない、こういうふうに基本的テーゼを持っているわけであります。しかし日本の防衛自体を考える場合に、単に防衛の技術面だけで消化できる問題ではない。日本のような特殊の国際環境並びに国内情勢のもとにある国は、それに相応した日本固有の防衛戦略態勢が必要であります。それには国情あるいは国際環境をよく認識した上に立っ……
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