このページでは中曽根康弘衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(中曽根康弘君) お答えいたします。 国鉄は、通勤輸送、幹線輸送等を中軸とする第三次輸送力増強計画を遂行中でありまして、建設工事等のために、来年度は約千百億円余の赤字が見込まれ、これがため、若干の定期値上げを含めた対策を要望しております。しかし、運輸省といたしましては、これは来年度予算編成に関係することでもありまして、できる限り努力をして定期値上げを回避する考えで、財政当局と折衝する所存であります。(拍手)
○国務大臣(中曽根康弘君) 運輸省は、最近の自動車の非常な激増とか、あるいは交通事情の変化とか、そういう新しい事態に対応して、行政体系を刷新しなければならぬ段階に来ていると痛感しております。 従来、運輸省の大臣というのは、課長とか係長だとさえいわれております。なぜかと申しますと、許可認可の権限を持っているのはその人たちでありますから、その権限の上にあぐらをかいているという感じがなくもないのであります。そこで、もう少しいわゆるトップマネージメントという行政の方向を取り入れて、上の人が責任を持って判断、方向を示して誘導していくという形に変える必要があるように思います。そこで、運輸省の内部に行政刷……
○国務大臣(中曽根康弘君) 新東京国際空港公団法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 新東京国際空港は、将来における航空輸送需要の急激な増大と航空機の急速な進歩に対応できる国際空港として建設されるものでありますが、これが建設に当たる新東京国際空港公団においては、当面の最大の課題として空港用地の確保に全力をあげているところであります。 ところで、新空港の敷地予定地の一部は、国有地である下総御料牧場によって占められておりますので、その移転先として空港公団は、目下栃木県高根沢地区に新御料牧場を建設しており、その竣工後においてこれと下総御料牧場との建築交換を行ない、同……
○国務大臣(中曽根康弘君) まず、航路及び航空路の問題が起きますが、復興資材及び人員の輸送は、国及び都において実施いたします。復興が進むにつれまして、民間輸送の問題が起きますが、民間事業者によりまして、小笠原航路をいずれ開設させる予定であります。小笠原航路は、当初は相当欠損になるとも思われますので、その場合には国及び都において助成する考え方であります。 なお、硫黄島におきましては、三千メーターの滑走路がある飛行場がございますが、これが大型ジェット機の訓練飛行場として使えるかどうか、調査いたしまして、使える場合には共用してまいりたいと思います。当分民間航空路をつくる考えはございません。現地の観……
○国務大臣(中曽根康弘君) 沿岸漁業の漁船乗り組み員の待遇改善を要することは御指摘のとおりであります。そこで、昭和三十七年以来、労働条件の改善あるいは労働環境の改善のための措置要綱をつくりまして、指導しております。 労働条件の問題では、歩合制の改善、休日休暇の設定、長期雇用契約への切りかえ、船内食料の改善等が眼目であります。それから環境の問題では、安全基準の問題、居室基準の改革、船内衛生、これらの問題につきまして、基準を指示して改革をやっております。なお、漁船の船主がわりあいに近代化されていない欠点がありますので、労務管理講習会等を開きまして、法令あるいは取り扱いの改革についていろいろ啓蒙し……
○国務大臣(中曽根康弘君) 青函連絡港湾施設の被害が若干ございまして、青森岸壁はだいじょうぶでございましたが、函館において相当な亀裂が出ました。昨日は青函連絡の航送力は約五〇%でございましたが、本日は大部分復旧いたしまして、九〇%に回復をいたしました。
空港につきましては、空港間及び空港内部における電話回線、テレタイプ回線の一部不通がございました。空港の問題は非常に大事な問題でございますので、自家発電装置であるとか予備機の整備であるとか、こういうことによりまして万全を期していきたいと思っております。(拍手)
【次の発言】 地震の予知の問題でございますが、まず、気象庁の報告によりますと、今回の……
○国務大臣(中曽根康弘君) 中国経由で日本へ飛行機の乗り入れを希望している国は、フランスとパキスタンでございます。それから外国で目下中国へ民間航空を入れている国は、フランス、パキスタン、ソ連、北鮮、モンゴル、カンボジアの国々でございます。お話しのように、東京―北京ルートというのは、非常に魅力のある国際観光ルートになると思いまして、そういう正式のルートが平和裏にできる日を私は待ち望んでおります。しかし、現在の情勢から見ますと、正式の国交関係もございませんし、そのほかの情勢を見ますと、遺憾ながらまだ適当でないと考えております。ただし臨時便などにつきましては、状況により将来検討してみたいと思います。……
○中曽根委員 科学技術庁長官に質問いたします。あしたはおいでにならぬというのでちょっといま質問したいと思います。 それは宇宙開発の推進の方策でありますが、昨年の春から夏にかけて、衆議院科学技術特別委員会は、小委員会を設けまして、宇宙開発推進に関する将来の方策等について超党派的に話し合いを行ない、また、参考人等も招致して一つの小委員長報告をまとめました。それは委員会に報告されて了承されたものでありますが、その小委員長報告に対して、科学技術庁長官は、これを尊重して、その線に沿って推進する、そういう答弁を前にしておられるのです。その後、宇宙開発審議会において、兼重さんが中心になって建議案をつくりま……
○中曽根委員 原子力開発の問題について若干御質問をいたしたいと思います。 なぜ質問するかといいますと、原子力開発の途上で、いまの時点というものは、非常に歴史的に重大な段階にあるように思うのです。すでに原子力基本法の改正を伴ってきている法案が提出されているということ自体が、いままでの日本の原子力政策にターニングポイントが来ているということを示しているものであろうと思いますし、それから、客観情勢を見ると、核拡散防止条約の問題もあり、これが平和利用の開発と関連してくるし、それから、資本自由化という問題がもう目前に迫ってきている。これが日本の技術開発の問題と関連してきましょうし、そういういろいろな点……
○中曽根国務大臣 今回運輸大臣を拝命いたしました中曽根康弘でございます。 現下の日本の情勢を見ますと、運輸行政の非常に重大なることを痛感いたしまして、全精力を傾けまして、御期待に沿うように努力いたしたいと存じます。 私の運輸行政に対する考え方といたしましては、まず第一に、運輸省はサービス官庁として、国民の皆さま方に対するサービスを専一にするという心がけでまいりたいと思います。このことは運輸省当局のみならず、麾下にありまする陸、海、空の諸企業体に対しても、その精神をもって行なうように指示し、また実現してまいりたいと思っております。 第二に、運輸省は、日本の経済成長の大事な部面を担当しており……
○中曽根国務大臣 新国際空港の問題でいろいろ御配慮をわずらわしまして、まことに感謝にたえません。ぜひとも御協力のほどをお願い申し上げたいと思っております。 新国際空港は、日本の将来の発展を考えますと、どうしてもつくる必要がございまして、私もことしの秋フランスへ行ってコンコルドを見てまいりましたが、コンコルド、SSTが世界を飛び回る、非常に大きな変化が世界に起こるというときに、アジアの玄関先である日本にそれらの飛行機を受け入れる空港がないということは、必ず台湾や韓国にアジアの玄関を奪われてしまうという危険性もあるのでありまして、日本国民の大きな失望を買い、政治の責任を問われるということにもなる……
○中曽根国務大臣 東京新国際空港の問題は、万難を排して断固としてこれはやり抜くつもりであります。いろいろいきさつはあったでしょうけれども、今日全国民が待望していることは、すみやかに国際空港を完成することでありまして、このことについては不動の決心を持って政府として全力を傾倒するつもりでおります。
それから、ブラジル線への新しい航路開拓につきましては、局長から答弁させます。
【次の発言】 国鉄総裁石田禮助氏は、私が最も尊敬しておる今日の人士の一人であります。老骨をひっさげまして、老いの一徹と申しますか、ともかく全国鉄の運命を双肩にになって、十河さんと同じように、線路をまくらに討ち死にするという以……
○中曽根国務大臣 運輸大臣といたしまして、公害対策の所信を申し述べたいと存じます。 今日、運輸省が直面している運輸公害のうち、主要なものとして、船舶による海水の油濁、自動車による排気ガス、並びに航空機等の交通機関による騒音の三つが特に指摘されるのでありますが、私といたしましては、これら公害問題の解決のため、格段の努力をいたし、一日も早く国民各層の期待に沿い得るよう、最善の努力を尽す決意であります。 次に、この機会に、運輸省の公害対策に関する具体的施策について若干申し述べたいと存じます。 まず第一に、船舶による海水の油濁につきましては、第五十五特別国会におきまして、船舶の油による海水の汚濁……
○中曽根国務大臣 運輸省の末端等におきまして不祥事件が起きましたことは、まことに国民の皆さま方に申しわけない次第であると思っております。私、着任以来、一番大事なことはやはり政治の悪い排気ガスが行政のほうへ当たるという点にあるとも思いまして、全職員を集めまして、政治の悪い排気ガスを当てるようなことは絶対しない、もし万一そういうようなことがあったら私のところに申し出ろ、私が責任を持って処理すると、そういうようにも示達をいたしました。 今回の事件は、運輸省に関しては官紀の弛緩、それから末端の業者はまだ非常に封建的でありまして、近代的な合理主義を持っていないところもあると思います。その点につきまして……
○中曽根国務大臣 私は数字に弱いものでありますから、事務当局をして調査の上御報告いたさせます。
【次の発言】 お尋ねの一つの点は国鉄総裁と私の意見の食い違いだろうと思いますが、ちょっとこれは親切に答弁をさせていただきたいと思いまして、時間をかけさせていただきたいと思います。
実は国鉄総裁のがんこさにはときどき手をやいておるのであります。(笑声)しかし、国鉄総裁の立場からすればよくわかるのです。何しろ国鉄はいま第三次輸送力増強計画をやっておりまして、一番の問題は通勤輸送の強化ということなんです。現在約百四十万ぐらいの人口が都内へ通勤で流入しているわけですが、いままでの施設ではとても足らぬで御迷……
○中曽根国務大臣 人口が多くて、国土が狭隘で、そうして道路が狭いものですから、災害の比率は遺憾ながら世界でも上位のほうであります。ただ、日本の交通事故、特に自動車事故の例を見ますと、アメリカの場合は、自動車が走る棺おけみたいで、中に乗っている人が死ぬ率が多いわけです。ところが、日本の場合は、中にいる者は死なないで、外にいる人をひっかける、それが非常に多い、そういう差が非常にあります。
【次の発言】 気象問題に非常に御関心をいただきましてまことにありがとうございます。
お説のとおり、予報がちょっと間違いますと、何百億という災害を引き起こすわけでありますから、気象予報関係の予算というものは実は非……
○中曽根国務大臣 第五十八回国会にあたり、運輸大臣として行政方針を申し述べます。 私は運輸大臣に就任いたしました直後、さきの臨時国会の当委員会におきまして、今後の運輸行政の方向について申し述べました。その際、運輸省は今後サービス官庁でなければならないこと、また同時に、経済官庁としての使命を強く認識して行政を行なうべきであるという点を申したのであります。三カ月余を経過いたしました今日、私はその方向が正しかったということを確信いたしております。今後もその方向を一そう強めていきたいと思っております。 このような意味におきまして、私は、この際、運輸行政全般のあり方について根本的な再検討を加えてまい……
○中曽根国務大臣 運輸行政の抜本的改革をやろうという大きな決意をいたしまして、目下いろいろ施策をやろうという準備をしておるわけです。運輸省の機構や機能の問題、あるいは経済官庁としての大きな方向転換の問題、あるいは民間と国がやる仕事の調整等の問題、そういういろんな問題につきまして、いま、ある部分は委員会をつくり、ある部分は学者に諮問し、ある部分は自分でも考えまして、予算が通りましたら、いよいよ本式に手をつけていきたいと思っておるのであります。現在はそのためのいわば潜伏期間であるとお考えいただいて差しつかえないと思います。しかし、いろいろ国会との応答を通じまして、何を考え、何をやろうとしているかと……
○中曽根国務大臣 私は原則的にはただいまのお話に賛成であります。ただ人事というものは信賞必罰で、しかも電光石火にやるほうが効果があるように私は考えました。そこで先般来の陸運関係の問題につきましては、即刻処理して、世間も、また本人も早く常態に復するようにしたほうがいいと思ったのであります。とりあえず官房付に発令いたしまして、全部官房に集めまして、それからは一つはあまり対外的接触のない配置、もう一つは格下げをする、そういうことで、たとえば大学を十七年に出て入った者が、後輩の十八年のあとのポストにいく。そういうふうなやり方で、後輩のあとへ席をきめられるということは、公務員にとっては精神的に非常につら……
○中曽根国務大臣 実情をよく調査しまして、検討いたしたいと思います。
○中曽根国務大臣 国鉄予算の収支はわりあいに、数字的にはいまお話しのように、手がたく見積もりをやっておるように私も思います。しかし昭和四十二年度の日本経済という基本条件を考えてみますと、御指摘のとおり、なかなか予測を許さないものがあるように思います。一つはいまのお話のように、金利の問題でございます。きょうすでに、アメリカが公定歩合を五厘上げて五分になった。カナダ七分、イギリス八分、アメリカ五分という情勢を見ますと、日本の現在の六分二厘何毛というものがどういう影響を受けているか、非常に大事な、大きな問題でもありますし、ベトナム戦争の行くえや、そういういろいろな情勢を見ると、必然的に日本経済の引き……
○中曽根国務大臣 ただいま議題となりました日本開発銀行に関する外航船舶建造融資利子補給臨時措置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 今回の改正は、政府が外航船舶の建造のための融資について利子補給金を支給する旨の契約を日本開発銀行と結ぶことができる期間を昭和四十四年三月三十一日まで延長することであります。 わが国海運業につきましては、企業の再建整備と国際競争力の強化をはかるため、昭和三十八年にいわゆる海運二法を制定し、既存船については五年間日本開発銀行の融資に対する利子の支払いを猶予するとともに、新造船については集約の実施が昭和三十八年度中に行なわれることを予定……
○中曽根国務大臣 過去のことは私は法務当局ではありませんからよく存じませんが、今日におきましては監査体制が確立されておりまして、利子補給法の施行規則第六条の規定による確定建造船価報告書、それから建造資金受払明細報告書等により、財政資金融資による利子補給対象船舶については一船ごとに厳重なチェックをしております。そういう事実は全くございません。
【次の発言】 法に違反するような政治献金というものはないと思います。
【次の発言】 あなたの御意見は正論でありまして、私も同感です。
【次の発言】 その調査は非常にむずかしいと私思うのです。
【次の発言】 その自治省の発表が、客体がいろいろな政治家の名前で……
○中曽根国務大臣 海運に対する国策というものは、非常に相対的な要素があるように思います。つまり国際関係あるいは競争国等がどういう政策をやっているかというものとの見合いにおいて、相対的に政策も変動する要素が非常に多い部面であるように思います。日本の場合は、戦時補償の打ち切りという、ほかの国にないような大きな切開手術を受けて、外国から見れば非常に劣勢のスタートを切ったわけであります。その上さらに戦後のいろいろな国際関係、特に敗戦、占領ということによって、航路が閉ざされたり、機能がほとんど凍結された状態で出発した。そういう面から、国際的に見たら著しい劣勢の地位からスタートをしたと思うのであります。そ……
○中曽根国務大臣 残りは二〇%程度ある由でありますが、政府としましてはかねてからこの問題をPRいたしまして、つけることを勧奨してきておるのでございますが、御指摘のように経済的理由とかそのほかの理由もございまして、まだ二〇%程度残っている由でございます。しかし、いずれこれはつけなければならない問題でございますから、できるだけ勧奨いたしましてつけるように行政指導をしていきたいと思いますが、当面補助金やその他を差し上げるということは非常に困難であると考えます。
【次の発言】 御指摘のとおりだと思います。そこで、検査であるとかあるいは常時の監視であるとか、そういう点につきまして、できるだけの注意を払い……
○中曽根国務大臣 まさに御指摘の感深ういたします。臣民ということばは、現在では通用しないことばであります。もっとも、憲法で大臣といっていますが、大臣というのもあまり感心しないと私は思います。臣民も大臣も一緒に変えたらいいんじゃないかと私は思います。だから、法律も憲法も改正するという方向は、やはり用語上から見ても考えられていいんじゃないかという気も私はいたします。しかし、船舶法につきましては実質的にはそう支障がないようでございますので、そういう用語その他の問題につきましては、いずれ適当な機会に早く改正いたしたいと思っております。
【次の発言】 これは内閣全体で考えなければならぬことであるのじゃな……
○中曽根国務大臣 港湾の整備は、昭和四十年度を初年度とする現行の港湾整備五カ年計画によって実施してまいり、四十二年の末にはその約五〇%を達成しております。しかしながら、昭和四十二年度以降の政府の計画運営の指針として、経済社会発展計画が昨年決定され、したがって今後の港湾整備は、本経済計画の施策に沿って進める必要があります。すなわち、経済拡大に伴う輸送需要の増大並びに就航船舶の大型化等の海上輸送の近代化等に対処し、また労働力の逼迫に対処して荷役の機械化等をはかり、さらにまた効率のよい港湾の建設につとめるとともに、港湾の安全確保のための施設整備を進める必要があります。 港湾整備計画上の問題としまし……
○中曽根国務大臣 その線に向かって検討し、かつ努力してみたいと思います。
【次の発言】 日本の成長率がわれわれが予想しておるよりも非常に激しい高度成長をしておるものですから、貨物の数量もそれに引き合って著しく伸びたり、それから新しい大型の船舶が出現したり、コンテナ船が出てくるとか、そういう激しい状況変化がありますので、やむを得ず年度途中でありましたが、必要を認めて改定したわけであります。確かに御指摘のとおりでありまして、経済効率その他を見ましても、できるだけ初期のほうにお金を投じていくという考え方は、私は適当であるだろうと思います。ただ本年度は財政緊縮ということで、国の財政計画全般の制約を受け……
○中曽根国務大臣 狭水道における交通のふくそうにかんがみまして、海上交通を規制するということはぜひともやらなければならぬことであると思って、いまその用意をしておるところでありますが、一面お説のように、タンカーの大きさを規制するということも検討してみるに値することであると思います。最近石油会社等におきましても、何万トン程度が一番効率がいいかという計算や何かも進んでおりまして、必ずしも超大型の方向へ進むものとばかりは規定されないような動きもあるというように私ども聞いております。そういう経済効率の点なんかも考慮いたしまして、海上交通の規制と同時に、タンカーの規格という問題も検討してまいりたいと思いま……
○中曽根国務大臣 おそらく倉庫業法とかその他の業法で定期監査みたいなことを私はしているだろうと思いますが、実情をよく調査いたしまして、行き過ぎがあれば適当な措置をとることにいたします。
【次の発言】 黒い霧が発生しておるというようなことはないだろうと思います。パイプラインの申請がだいぶ前にあったということは、公団総裁から聞いておりますけれども、いま土地の取得で一生懸命やっておる情勢で、そっちのほうの仕事は目下のところ休止状態でありまして、その認可とか許可とか、そういう問題はまだ全然知っておりません。
【次の発言】 局長から答弁させます。
○中曽根国務大臣 通運料金の値上げは、物価に影響するところがきわめて大でありますので、本年度内は認めない方針であります。
【次の発言】 よく実情を調査し、また申請書類を調査いたして検討を加えます。
【次の発言】 電気事業法による電気会社の場合は、地域的独占でありますから、これはある程度法的独占といいますか、公益性は通運事業よりはるかに強いと思います。したがって、通運事業を電気事業と同一視することはむずかしいと思いますが、日通の場合は、事実上全国独占の仕事をしておったところに非常に大きな欠陥が出てきたと思いますので、もう一つ競争会社が強力に出てくれば、そういうことはなかったかもしれません。そうい……
○中曽根国務大臣 本年は砂田議員らの御協力によりまして四分を維持することができたのでございますが、大蔵省側の主張といたしましては、世界的に金利高の傾向にある。特にイギリスそのほかにおきましては、ポンドの切り下げ等に伴いまして金利を相当高くしておる。アメリカも当時同じような情勢でございました。そういうかげんから、日本も四分五厘ないし五分に上げていっても競争力は落ちないのだ、そういう主張を強くしておりました。われわれはそれに対しまして、こういう造船のような長期的なものは、そのときそのときのカーレントの経済情勢によりまして左右されていくものではない。一貫して日本の輸出力を維持しておくためには安定性と……
○中曽根国務大臣 各法体系によって期限が違う向きがございます。御指摘のとおり、今度の造船所の問題は四年間延びるということであります。それから利子補給は本年で終わることになっております。それから経済社会発展計画のほうは四十六年までで、船に関しては四十五年に終わる。そういう関係になっておりますが、大体海運整備の関係はことしで終わりますけれども、現在海運造船合理化審議会に諮問しておりまして、その諮問の答申にもよりますけれども、たぶん現在または現在以上の発展政策を答申してくるだろうと私思うのであります。したがいまして、多少模様は変わるかもわかりませんが、基調においてはそう大きく変化のない国家としての助……
○中曽根国務大臣 木材輸送における邦船の積み取り比率が低下しておることは、御指摘のとおりでありまして、この点は大いに是正を要するところであると思います。日ソ間の問題は、漁業問題とか航空協定の問題とか、シベリア開発であるとか、いろいろ利害関係がふくそうしている問題もありますので、総合的な外交交渉の一環の中にこれを入れてもらいまして、改善していくように努力してみたいと思います。
【次の発言】 具体的には観光局長から答弁せしめますが、一つは外国人旅行者を日本に誘致するということ、それから観光ルートを設定するということ、それから国立公園等の美観維持のために諸般の施策を行なうことというようなことを、いろ……
○中曽根国務大臣 観光は、お説のとおり、客観情勢の変化とともに態様も変わってまいります。国内関係においては、やはり国民の健全な体育やあるいはレクリエーションとしての観光ということを大きく取り上げる必要があると思いまして、その点についてやや足りないうらみがあると思います。 それから国際的にも、いま御指摘のとおり、中国の方面でも将来開けてまいりますと、北京等は非常な魅力を外人に持っておるのでありまして、直通で北京ルートというものもできる危険性もあります。やはり日本は日本らしい味を残した風景なりあるいは文物、制度というものを維持いたしまして、日本あるいは北京、あるいはアンコールワットというようなア……
○中曽根国務大臣 その点はまことに同感でございます。観光基本法もございまして、観光政策には国としても重点を入れておることになっておるのであります。国内観光、いま中学生のいろいろな話がございましたが、われわれ、国民同胞にわが国土の風光やあるいは人文を知らせるということも非常に大きな行政でございますし、外人を誘致して外貨を獲得し、あるいは日本を知らせるということも大事でございます。観光白書を今明日中に国会に提出いたしますが、大体昨年度におきまして外客との収支は五千六百万ドルくらいの赤字であります。これが昭和四十五年くらいになりますと一億一千万ドルくらいの赤字になる可能性があるわけです。そういう点か……
○中曽根国務大臣 いまお説のように、日本列島は非常に大きな変貌をしておりまして、人間の移動もあるいは新しい産業の発展等も、世界で一番だと思います。 私はよく、日本は最高度の濃密社会で、日本くらい激しい高度成長と刺激と摩擦度と分子運動の活発な社会はない、しかし日本民族は優秀であるがゆえに、その試練に耐えて新幹線を発明し、あるいは霞ケ関ビルのような高層建築も発明し、その危機を突破していく力を持っておる、こう申し上げたことがありますが、新幹線はそのシンボルでもあります。日本列島の構造改革と申しますか、新しい編成がえということを考えますと、新幹線は非常に重要な役割りを果たすだろうと思います。新幹線を……
○中曽根国務大臣 日本通達の不祥事件に端を発しまして、同社の業務運営につきましても監査の必要を認めまして、先月以来地方の支社、支店並びに今月になりましてから本社につきまして総合監査を行ないました。 監査の結果を見ますと、全般的に見まして運賃の取り過ぎであるとか、あるいは運送保険の不当な付保問題等がかなりあることが判明いたしました。また同社の経営につきましても、通運業を主務とする日本通運会社としては限度を逸脱すると思われるような企業に手を出しておったり、あるいはその人事関係その他経営内容等につきましても、社会性や公益性を無視したような要素もある傾向があります。 そこで、いままでやりました監査……
○中曽根国務大臣 運輸省は日通本社に対する特別監査と並行いたしまして、全国的に延べ約三十カ所の現場店所で抜き打ち監査を実施いたしました。その結果、事業法規違反の事実が相当数発見されました。このことは輸送業界のリーダーとしての日通としては、まことにあるまじきことと思われることでもあり、かつまた内部の運営経理等についても、相当の紊乱した事実が判明いたしました。 そこで、本日、日本通運株式会社の沢村社長を呼びまして「日本通運株式会社の業務の体制及び運営の改善について」と申す勧告を手渡して、昭和四十三年七月三十一日までにこの勧告に基づく改善策を報告させる予定でございます。 勧告の内容はお手元に差し……
○中曽根国務大臣 最初に、最近たび重なる重大事故が続発いたしておりまして、多数の負傷者を出しましたことにつきまして、国民の皆さまに深くおわび申し上げたいと思います。 最近の事故の概要を申し上げますと、お手元に資料が差し上げてあるはずでございますが、東海道本線米原駅構内における列車衝突事故、上越線群馬総社駅構内における列車衝突事故、鹿児島本線東郷駅構内における列車脱線事故、東海道本線膳所駅構内における列車衝突事故、山陰本線湖山駅構内における列車脱線事故、中央線御茶ノ水駅構内における列車衝突事故、伊豆急行列車接触事故、京成電鉄列車衝突事故等でございます。 これらの事故の原因を見ますと、六月から……
○中曽根国務大臣 昭和四十一年度の運輸省所管一般会計及び特別会計の決算につきまして、その大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計について申し上げますと、歳出予算現額一千百三十六億二千八百余万円に対し、支出済み歳出額は一千九十二億五千三百余万円でありまして、差し引き四十三億七千四百余万円のうち、翌年度へ繰り越した額が三十六億七千二百余万円、不用となった額が七億百余万円となっております。 次に、特別会計について申し上げます。 まず、第一に、木船再保険特別会計でありますが、収納済み歳入額は三億六千三百余万円であり、支出済み歳出額は一億二千四百余万円でありまして、差し引き二億三千八百余万円の剰……
○中曽根国務大臣 赤字線につきましては、それは国鉄の再建の問題として大いに検討を加えなければならぬと思っております。ただ、現在、運行しておる赤字線を処理するということにつきましては、やはり地元の皆さんのお考えもよく察知してやらぬといかぬと思います。その地方の公共団体、府県市町村あるいはそのほかの経済その他の諸団体の意見もよく聞いて納得づくでやるということが、私は政治の常道であるだろうと思のです。いかに国鉄が赤字でピーピーしておるからといって、悪代官みたいにむしり取るということは今日においてやるべきでない。したがって、そういう赤字はしばらくはやはりがまんすべきが国有鉄道であり、また運輸当局として……
○中曽根国務大臣 運輸大臣といたしまして、交通安全対策に関する所信を申し述べたいと存じます。今日、運輸省が所管しております行政は、陸、海、空の各分野にわたっておりますが、いずれの分野におきましても交通は国民生活に密接な関係を持っており、交通活動はそのまま国民の日々の生活を左右しているのであります。したがって、国民生活遂行のため最も重要なことは、交通における安全の確保であると信じております。ところが、最近における交通事故の発生状況を概観いたしますと、残念ながら事故は必ずしも少なくなっておりません。 道路交通事故は一日平均三十七人もの人命が奪われ、一千八百人にのぼる負傷者を出しております。鉄道に……
○中曽根国務大臣 ちょっと数字に弱いもんですから、ごかんべん願いたいと思います。
【次の発言】 全体的な財政の観点からああいう措置をしたと思いますが、国鉄の通勤輸送等に関する部面についてはああいう中へ入れないほうが賢明だろう、ものには重点がありますから、特に大事なポイントについては、そういう点含まないほうが賢明だろうと思います。
【次の発言】 私もかねがねそういう気持ちを持っておりまして、御趣旨には同感であります。建設省のほうとも連絡をとりましてそういうふうにしていきたいと思っています。
【次の発言】 その点は全く同感であります。
【次の発言】 積極的な意思はあります。しかしこれは都市計画と一……
○中曽根国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その趣旨を十分に尊重し、善処する所存でございます。どうもありがとうございました。
○中曽根国務大臣 前の国会で大久保さんからその点のお話がございまして、私も当然のお話のように思いまして共鳴した次第でございます。その後事務当局を通じまして外務省の側にも加入方を要請させておりますが、まだ正式にどういう結果になったかということは存じておりません。いずれ判明次第御報告申し上げたいと思います。
【次の発言】 いま概算要求をこれから整備しようというときで、八月末までにいろいろそういう内容を盛り上げていくわけでございますが、御趣旨に沿うように積極的に措置してまいりたいと思います。
【次の発言】 自由化、特に資本の自由化の動向や有無にかかわらず、自動車の安全基準というような問題は日本独自の……
○中曽根国務大臣 運輸大臣といたしまして、公害対策の所信を申し述べたいと存じます。 今日、運輸省が直面している運輸公害のうち、主要なものとして、船舶による海水の油濁、自動車による排気ガス、並びに航空機等の交通機関による騒音の三つが特に指摘されるのでありますが、私といたしましては、これら公害問題の解決のため、格段の努力をいたし、一日も早く国民各層の期待に沿い得るよう、最善の努力を尽くす決意であります。 次に、この機会に運輸省の公害対策に関する具体的施策について若干申し述べたいと存じます。 まず第一に、船舶による海水の油濁につきましては、第五十五特別国会におきまして、船舶の油による海水の汚濁……
○中曽根国務大臣 日本のような海運国は、通商の自由あるいは公海航行の自由というような原則を最も貴重な原則として順法し推進すべき国柄でございまして、そういう点から見ると、通商航海条約、領事条約ができてないという国は、非常に不便であることは事実であります。しかし、実際の必要という面から見ますと、両方とも、政治のワクを越えて商売の話というのは進むもので、たとえば、航空協定というようなものはない場合でも、商務協定でやったり、あるいは現実的にお互いがギブ・アンド・テイクで話をしてやるということはございます。そういう便法によって、いま暫定的に時をかせいでおるわけでございますが、やはり、政治、経済、文化、全……
○中曽根国務大臣 篠栗線の開通に前後いたしまして桂川―碓井間の新線建設の御要望が非常に熾烈であることは私もよく承知をいたしておりますし、また地元の議員の皆さん方からも御陳情をいただいております。ただまことに遺憾なことには、この桂川―碓井間はいままで予定線にものぼっていない。したがいまして、法律上の別表にも載っける必要が実はあるわけなのであります、もしやるといたしましても。そういう情勢から、桂川―碓井間に新線を建設するということは非常に困難な状態にありまして、このことは議員の皆さま方や市町村の皆さま方にも御説明を申し上げたのであります。最近承りますところによりますと、地元のほうでいろいろな資金そ……
○中曽根国務大臣 ただいま議題となりました運輸省設置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 今回の改正は、港湾審議会が港湾運送事業の合理化に関する重要事項を調査審議することができる期間を昭和四十五年三月三十一日まで延長することであります。 昭和四十一年五月、港湾運送事業の合理化を推進するための施策を検討する必要性にかんがみ、運輸省設置法の一部を改正し、港湾審議会において、本年三月三十一日までの間に限り、港湾運送事業の合理化に関する重要事項を調査審議することができることといたしました。この改正により、同審議会において、現在まで、港湾運送事業の合理化に関する方策、港……
○中曽根国務大臣 横浜のケースについては、私はよく存じません。しかし、各港湾にそれに似たようなケースがあるということについては報告を聞いております。
【次の発言】 私はしろうとでありますが、いまいろいろお話を承りまして、まことにもっともな、筋の通った話のように思います。これはわれわれ運輸省のほうにも手落ちがあるかもしれませんし、また、労働省のほうと十分連絡のとれていないところがあるとも思われますし、また、労務の需給関係、こういう経済条件からして、こういう問題が出ているのかもしれません。よく関係各省と話をしまして、早期に解消するように努力してみたいと思います。
○中曽根国務大臣 一つには、将来あらわれてくる大型航空機、たとえばSST、コンコルド等の使用に十分たえるということ、それから東京との距離が大体自動車で一時間以内、つまり六十キロ以内前後とするということ、それから従来の航空路、たとえばブルー14というようなものと摩擦を起こさないものであること、それから地形、気象その他飛行条件に適する適格性を有するということ等々の条件であります。
【次の発言】 きのう申し上げましたように、九十点ではないが、八十点である、完全な理想的なものではないけれども、当面考えられるものとしてはあそこが一番適当である、そういう考えをもって選んだわけでございます。大体年間二十六、……
○中曽根国務大臣 陸運事務所の行なっております仕事の中で、車検、登録というような仕事が大きな仕事になっておりますが、それらは所有権の確認、法的認証という国家的な性格を持っているものでありまして、たとえばこれは不動産登記というものとよく似ているものであります。したがいまして、こういうことは国家が行なうことが妥当であると思います。それから安全基準の確立とか全国的交通行政の統一、そういうような全国的な性格を持っておることも、これは国家が行なうのが適当であると思います。現に運輸省におきましては、自動車の登録等の仕事は電子計算機を用いて全国的に統一しよう。そして各府県に別に行かなくても、ほかの都市でも登……
○中曽根国務大臣 海上保安庁では、先週の半ばアメリカの航空母艦が日本海へ入りまして網を切りました。そのときから直ちに指令を出しまして、日本の漁船を保護するということ、漁業権を保護するということ、それから紛争には介入しない、それから海上衝突予防法における日本側の指示すべき事項、たとえばあかりをつけるとか、そういう問題についても漁船その他に注意を喚起して手配をいたす、と同時に水産庁及び関係各省と相談をして、アメリカその他の関係各国に日本側の権益を守るように至急相談しろ、そういうふうに指示いたしまして、それから直ちに約三隻の海上保安庁の船をもって日本の漁船保護その他に当たっておるわけであります。第七……
○中曽根国務大臣 この席をお借りいたしまして申し上げたいのでありますが、国鉄では今度の地震の被災者に対しまして救恤品、お見舞い品をお寄せくださる方に対して運賃の免除をやっております。国鉄線、連絡社線各駅を発駅といたしまして、それから着駅は宮崎、鹿児島、熊本の各県下の国鉄線及び連絡社線各駅でございます。二月二十二日から三月二十一日まで、車扱い、小口扱い、小荷物、全部にわたって運賃免除をやっておりますので、この場所を借りまして国民の皆さま方によろしくお願い申し上げたいと思います。
○中曽根国務大臣 国鉄の定期の値上げはできるだけ抑制する方針で努力いたしましたが、完全にそれが行なえなかったのはまことに遺憾でございます。私といたしましては、国鉄が地方の市町村に出しておる納付金、これは大蔵省は、ことしは特に免除にめんどうを見てくれておったのであります、それから財政投融資、こういう面でもう少し予算を獲得いたしまして、定期の値上げをできるだけ回避する考え方でおりましたが、ことしの予算の編成が非常な緊縮で、それがとうとう私の非力のために実現できなかったので、定期の値上げを認めざるを得なかったのはまことに遺憾であります。 国鉄の財政は、現在は、四十二年度におきまして千百四十七億円ぐ……
○中曽根国務大臣 その後の事態を見ておりますと、その後は特異な事態は特に発生しておりません。しかしながら、あまり過剰の警備力と申しますか、巡視力と申しますか、警戒力を出すこともまたどうかという気もいたしまして、いつでも即時対応できる情勢になっておるのが現状でございます。
【次の発言】 航空機はそのとおりであります。
【次の発言】 お説のとおりでありまして、場所によりましては六割から七割ぐらいに及ぶのもございます。
○中曽根国務大臣 ILO条約第百十四号、漁船員の雇入契約に関する条約の批准手続は、いま準備を進めております。ただ御指摘の二十トン未満の漁船船員につきましては、本条約第一条第二項に、関係の船主団体、船員団体があるときは、これらと協議の上、一定の漁船を適用しないことができるということになっておりまして、この点について関係船主団体及び船員団体にその旨の協議を行ないましたところ、大部分の船主団体及び船員団体から、適用しないことについての用意がありましたので、今回はその状態で批准の手続を進めておる次第であります。
【次の発言】 まず、最後にお尋ねの被害者救済基金を設けるということは同感でありまして、これ……
○中曽根国務大臣 いまちょっと陳情を聞いておりましたので。
【次の発言】 外国の軍艦の動静は、必ずしもはっきりはよくわかっておりません。ただ、運輸省の保安庁としましては、ビーチクラフトという小型の飛行機を出しましてときどき上空から漁船の状況を見ておりましたり、それから松江にかなり大きな気象用のレーダーがございます。それで日本海一般をレーダーで探察しておりまして、その状況を把握しておる程度でありますが、先方の移動がきわめて激しいようであります。そういう意味で朝いたものが昼はいなくなるという情勢もありまして、なかなか的確な情勢を把握しにくいのであります。しかし、大体のそういう状況をのみ込みまして、……
○中曽根国務大臣 私の考えも部下の考えも一貫して変わってはおりません。基本方針としまして、この六月までに、省内に行政刷新本部を設けまして、いろいろ事務の再点検、検討をやらしております。その中に民間コンサルタントや学者の意見も取り入れまして、必要な改革をやろうと思っておるのであります。そして私の考え方では、陸運行政の中にもいろいろ種類がある。たとえば車検、登録事務というような問題は、これは自動車の戸籍、財産権、抵当の対象になるような問題でありまして、これは土地の登録と同じように国が行なうべきものであると思います。なぜならば所有権の公証に関することでありますから、国が責任を持って全国的に統一してお……
○中曽根国務大臣 費用については先般算出ができましたが、併用橋にするかどうかという問題は、経済効果、社会的影響、あらゆる部面を検討いたしまして、内閣としていずれ決定したいと思っております。私は、個人的には、どうせつくるなら併用橋のほうがいいというお説に同感であります。かりに併用橋にする場合にいたしましても、将来は新幹線が通れるくらいの容量のものにしておく必要があるだろうと思っております。
○中曽根国務大臣 運輸省としまして小笠原に関係しますのは、まず第一は航路の問題であります。住民及び資材の往復のために、客船ないし貨物船を配置するということがまず第一であります。 それから第二は、港湾の整備がございまして、二見港を中心にして船が横づけになるというふうに、港湾の整備及び航路標識の整備をやらなければなりません。 それから海上気象、航空気象の関係が出てまいりまして、これは現在米軍がやっておりますが、どちらがやるかということは、日米当局間において話し合いをして、将来きまるものであります。もし日本側がやるということになれば、気象庁におきまして喜んで引き受けてやりたいと思っております。ロ……
○中曽根国務大臣 日本海の海洋観測は、舞鶴海洋気象台所属の清風丸及び函館海洋気象台所属の高風丸の観測船を用いまして、年四回の海洋観測を実施し、いろいろな気象の資料を得ております。近年、海洋開発の一端として海洋調査を強化する趨勢にありまして、われわれといたしましても、船やあるいはそのほかの設備等についても、もう少し整備していただきたいと思っております。
【次の発言】 松江その他にもございまして、詳細には気象庁長官をして答弁させます。
【次の発言】 中共からの気象情報は、ただいま北京及び漢口から放送されておりまして、これはわりあいに正常に運行しております。こういう正常な関係が今後とも永続するように……
○中曽根国務大臣 技術的にはなかなかむずかしいと思いますが、日米間の友好関係にかんがみて、その前後の状況をよく話し合えば、話し合いでわかっていくだろうと思います。
【次の発言】 それはやはり友好関係の度合いにもよると思うのでありまして、国際法規をよく守ってもらうようにやってもらう以外にはないと私は思います。
【次の発言】 コーストガードは、アメリカの国内法規においては、アメリカの軍の一部であると思っております。日本にもおることは事実でありまして、ロラン局の管理等をやっております。しかし、運輸省は外交関係の官庁ではございませんので、われわれのほうへ直接そういう連絡があることはございません。
○中曽根国務大臣 国鉄の便所の問題は私も実は関心を持っておりまして、ことしの春の議会のときに鉄監当局に調査を命じたこともございます。最近国鉄の従業員の諸君がその点の改良を強調されてこられたことは、私は時宜に適したことだと思って、ひとつ一緒に力を合わせて改良する方向に前向きに取っ組んでやろうと思っておるわけです。 ただ、国鉄はいまですら千二百億の赤字を持っておりまして、利子負担だけでも千百五十億ですか、一兆数千億の借金をしてやっている状態でありますから、九十七年間のものを一朝にして改良するということはできないと思うのです。そこで年次計画を立てて、そして長期的展望のもとに緊急度の強いものから改良……
○中曽根国務大臣 国鉄赤字線といわれておりますが、これは経済的な考え方で呼んだ名前、あるいは国鉄が経理上呼んだ名前で、私はこれを政治家としてみると、赤字線というよりもむしろ閑散路線といったほうがいいんじゃないか。なるほど確かに国鉄はこれらの路線を抱えて非常にお困りになっておることは事実でありますし、年間四百数十億に及ぶ赤字の原因になっておることも事実であります。しかし、これらの路線が建設されました背景は、鉄道敷設法とかあるいはそのほかの法律的根拠をもちまして、しかも各党の幹事長以下の首脳部が参画した新線建設に関する審議会の議を経て、きわめて民主的に建設されているものであります。したがって、単に……
○中曽根国務大臣 国鉄財政再建推進会議の意見書は尊重していきたいとは思っております。あれを中心にして現在閣僚協を開きまして事務的に詰め合わせをやっておりますが、あの中で一つの大きな問題点はいま御指摘の赤字路線の問題でございます。この問題につきましては、前に申し上げましたように、国鉄の使命の中には格差の是正、あるいは住民福祉の均衡という大事な目的もございまして、政治的に大局的に判断をしなければならぬ要素があるわけでございます。したがいまして、住民の意思を尊重し、そして代替路線がありまして、住民の人がそちらでよい、そういう御判断が出たときにかわるべきものであろうと思って、一方的に線路をはがすという……
○中曽根国務大臣 だいぶ前に学生の修学旅行の事故がありましたときにさっそく通達を出しまして、バス旅行等に関するいろいろな注意事項についてバス会社その他に指示をいたしました。 それから昨年の暮れ、年末年始の安全総点検をやりましたときに、また同じようにかなり具体的細目にわたりまして安全維持の見地から指示を行ないました。それから今回またこういう事件が起こりましたので指示を行なったところでございます。 なお今回の指不等にも特に書いておきましたが、三台以上のバスで旅行するというような場合には、相当な練達な誘導者、指揮者を設けなければいけない。今回のような場合でも、ドライブインでUターンをしましたとき……
○中曽根国務大臣 ちょっといま稻葉君と話しておりまして、質問の要領を得なかったのですが、恐縮ですがもう一度……。
【次の発言】 責任論という点から考えますといろんな点を考えなきゃならぬと思いますが、たとえば道路の管理上の責任、あるいは気象警報の伝達、通報、あるいは自動車運転手あるいは管理者の自動車をその場に駐車したことの適否、そういういろんな問題が考えられると思います。それらの中で運輸省に関係すると考えられることは、気象上の問題、それから自動車運行上の問題、そういう点が考えられると思います。それで、もし国家に責任がある場合には国家賠償の責任がありますし、自動車運行上の責任があるとすれば自動車損……
○中曽根国務大臣 ただいま御決議いただきました諸項目につきましては、気象庁にございます従来の五カ年計画を、さらにこの御決議の趣旨に沿って再点検いたしまして、補強すべきところは補強し、つけ加うべきところはつけ加え、さらにもう一回いままでの体制を精査いたしまして、御趣旨の線に沿うように、できるだけすみやかに努力いたす所存でございます。
○中曽根国務大臣 いままで国鉄の労使間におきましていろいろ交渉し、協議してまいりまして、十四項目のうちあと一点を残すまで話し合いがついたのでございますから、同じような精神をもちまして最後の詰めをやっていただいて、円満に妥結するようにしていただきたいと思っております。ただ運輸省としては、国民の交通及び安全を確保するという見地から、公共企業体である国鉄は、公共奉仕は労使の紛争に優先する、そういう精神をもって国鉄の労使が協調してもらわなければならぬ、そういうふうに思っております。
【次の発言】 国鉄の財政につきましては、いろいろ歴史的な因縁もございまして、現在の状態におきましては非常に構造的な欠陥が……
○中曽根国務大臣 国鉄の合理化問題につきまして、労使間の話が妥結しないことはまことに残念であります。国鉄側は、膨大な赤字や借金をかかえ、また相当な能率化とスピードアップを要請されて人員を必要とする情勢でもありましょうし、また動力車労組のほうは動力車労組のほうで、いろいろ御主張もあることと思いますが、何といっても国鉄は公共企業体でありますから、やはり公共の輸送というものは労使の紛争に優先する、やはり国民の利便ということをまず第一に中心に考えてもらって、労使間でできるだけ早く話をつけて問題を妥結するように強く希望しております。労使間においてもいろいろ努力されて、十五項目のうちただ一、二点を除いては……
○中曽根国務大臣 民間飛行として使用されているのですから、適用はあると私は考えますが、詳細は当局に調べさせて御報告をいたします。
○中曽根国務大臣 昭和四十三年度の運輸省関係の予算について御説明申し上げます。 初めに、予算の規模について申し上げます。 まず一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は三十億八千六百四十八万六千円、歳出予算総額は他省所管計上分百五十五億九千七百四万二千円を含み一千五百四十七億一千七百五十四万二千円でありまして、この歳出予算総額を前年度予算額と比較いたしますと、百九十九億九千八百十四万一千円の増加となっており、一四・八%の増加率を示しております。 この増加額の内訳を見ますと、行政費では、百五十億二千四百五十一万五千円、公共事業費では、四十九億七千三百六十二万六千円の増加となっております……
○中曽根国務大臣 税の問題あるいは国民一般に対して負担がかかるような、国が債務を引き受けるとか、そういう問題は、国会の権限であるのは当然のことであると思いますが、料金の問題、使用料の問題等は、必ずしも国会の権限というよりも行政権の範囲内にあるように思いまして、国鉄の運賃等は行政権でやっても差しつかえないものであろうと思います。
【次の発言】 やはりいまお述べになった諸原則全般を考慮しまして、その上の総合判断に立ってやむなしという結論に達したのであります。
【次の発言】 いま通勤ラッシュ時に二・八倍とか、そういうような数字が出ているのは異常な状態であると私は思います。五割割引くというのは、国有鉄……
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