春日一幸 衆議院議員
26期国会発言一覧

春日一幸[衆]在籍期 : 25期-|26期|-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期-34期-35期-36期-37期-38期
春日一幸[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは春日一幸衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院26期)

春日一幸[衆]本会議発言(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 衆議院本会議 第16号(1953/07/02、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程されました、世にいう独占禁止法の改正につきまして、次の諸点につき政府並びに公正取引委員会に対し質問をいたすものであります。  かつて、わが国経済は一部の財閥によつて独占せられ、その富は、大衆の貧困を外に、これら財閥と、これにつながる一群の権力者によつて壟断せられておつたのであります。利潤の追求と所有の拡大のため負埜飽くを知らざるこの財閥は、やがて軍の帝国主義と合体し、逐次侵略戦争を巻き起し、かくて祖国と民族をあの奈落にけ落したのでありますが、このことは、放漫野放図な資本主義経済が当然避け得べからざる歴史的コースであつたのであります。……

第16回国会 衆議院本会議 第22号(1953/07/14、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題に供せられました日本輸出入銀行法の一部を改正する法律案並びに設備輸出為替損失補償法の一部を改正する法律案に関するただいまの委員長報告に対し反対いたすものであります。(拍手)以下、その理由について申し述べます。そもそもこの二つの法律は、プラント輸出の特性にかんがみまして、その振興のため、これに必要な国家融資を行うことのために制定された法律であります。従いまして、この法律には、わが国の財政がこの目的のために動員し得る能力の限界を規制いたしました。すなわち、その融資は、コマーシヤル・ベースの本質を尊重し、市中銀行との協調融資の場合にのみ限……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 衆議院本会議 第9号(1953/11/07、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 私は、日本社会党を代表いたしまして、中小企業に対する年末金融について、以下数項目にわたつて政府の方針をたださんとするものであります。  さて国民凝視の中に開かれた今期国会は、わが党の強力なる長期審議の要求にもかかわらず、保守三党はこれをしりぞけて顧みず、緊急かつ重要なる幾多の事案を山積いたしましたまま、会期わずかに旬日を出でずして、本日ここに終了せんといたしておるのであります。ここにわが党の深憂にたえないことは、やがて迫り来る歳末を控え、当面ひとしく緊急を要する労働政策と中小企業政策からまるで逃げるがごとくに会期を閉ずるこの国会のあり方は、必ずや事態をことさらに内訌悪化せしめ、今……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 衆議院本会議 第12号(1954/02/24、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりましたしやし繊維品の課税に関する法律案並びにこれに関連する重要なる事柄について、次の諸点について政府の所見をたださんとするものであります。  まず最初に、繊維課税の創設を初めとし、ここに税制の大改革を行わんとする政府は、一体国民の租税負担能力をいかに見ておるか、この点について政府の見解をお伺いいたしたいのであります。各種国税の滞納は今や国民の各階層に及び、その滞納総額は実に件数八百四十万六千件、金額一千二十六億を越えたのでありまするが、かくのごときは実にわが国租税制度始まつて以来の最悪の記録であります。(拍手)一体、政府は、こ……

第19回国会 衆議院本会議 第46号(1954/05/10、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 私は、日本社会党を代表いたしまして、この中小企業の危局に対し、政府はいかなる対策を講ぜんとするものであるか、この際次の諸点について緊急質問を行わんとするものであります。  今や、中小企業の窮迫は日とともに激化し、破産倒産は全国各種業態に続出いたしまして、事態はまさに恐るべき段階に至つたと思われるのであります。このときにあたり、政府は、健全財政、健全金融を呼号して、いよいよデフレ経済を強行せんとしておるのであります。私どもの最も深憂にたえないことは、この画期的な政策の転換期に際し、吉田内閣は中小企業の立場を決定的に無視し、加えてその存立をも危うくせんとしておる事柄についてであります……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 衆議院本会議 第2号(1954/12/01、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 私は、日本社会党を代表いたしまして、政府の財政政策並びに補正予算案を中心といたしまして、以降の諸点について政府の所見をたださんとするものであります。  まず第一は、補正予算案の性格とその意義についてであります。そもそも吉田内閣の政策の基本は、外にはアメリカ一辺倒、内には独占資本の奉仕に骨がらみとなつて、国際的にはいつしかアジアのみなし子となり、内政は長きにわたつて野放図、放漫に流れて、かくてわが国の経済を未曽有の危局に転落せしめたことは、さきに天下の輿論口をそろえてこれを糾弾したところであります。(拍手)しこうして、昨年の十月ごろを契機とし、このインフレ内閣が、それこそ突如として……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 衆議院本会議 第4号(1954/12/15、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 ただいま議題となりました昭和二十九年の年末の賞与に対する所得税の臨時特例に関する法律案について、大蔵委員会の審議の経過並びにその結果について御報告申し上げます。  この法律案は、昭和二十九年の年末の賞与について五千円を限り所得税を課さないこととするものでありましてその趣旨とするところは、現下の経済事情において、一般給与生活者の賃金は、その値上げもストップの傾向にあり、特に低額所得者の生活はきわめて苦しいという実情にかんがみ、これら給与生活者の年末越年のための賞与に対し少しでも税負担を軽減することによつて、いささかながらその潤いを与えようとするものであります。  本法律案は井上良二……

春日一幸[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院26期)

春日一幸[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 議院運営委員会 第39号(1953/10/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 大体官房長官のお話によりますと、第二次補正に関するものについては、通常国会の初頭で審議されたいようにいろいろ諸般の準備を進めておるというようなお話でございましたが、そういう御研究をお進めになつておるのは、一体どういう問題について第二次補正をされるとお考えになつておるか、それをひとつこの機会においてお漏らしいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいま、いい少にしましても、悪い例にしましても、議運の委員長が田中君の質問に対して、参議院からそういう正式の申入れがあれば、十分その申入れを尊重して善処したいということもあつた直後であり、また、ただいま淡谷君が照会され、まさしく向うの理事会……

第16回国会 決算委員会 第15号(1953/07/20、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は一事不再議の原則は当然あらゆる会議を通じて尊重されなければならぬと思います。少くとも本委員会がこの委員会の権威において決定したことが、総理によつて全然拒否されるというようなことは、これは国会の権威の立場において大いに重視されなければならぬと思います。のみならず、この憲法の六十三条の中には、議院の要求があつた場合においては総理大臣は必ず出席しなければならないということを厳粛に規定をいたしております。国会法並びに衆議院規則に基いてすべて国会は運営されなければなりません。そういう委員会の決定に基いて、事の重大性にかんがみまして、全国の国民は事の成行きを非常に重視いたしております。折し……

第16回国会 大蔵委員会 第2号(1953/05/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま上程されました法律案につきましては、いずれにいたしましても、重税に悩む国民大衆が基礎控除、扶養控除を初めとして減税の方向に向いつあることは、まことに慶賀にたえないところであります。しかしながらこれに関係いたしております徴税官吏たちの綱紀粛正という問題も、同時に当局において厳粛に考慮されなければならない問題と考えるのであります。つきましては過ぐる参議院選挙におきまして、前国税庁長官高橋衛氏の選挙に関連いたしまして、新聞紙の報道するところによりますと、名古屋の国税局長を初め、各地におきまして税務官吏が公職選挙法に違反をして選挙運動が行われておることが報道されておるのでございまし……

第16回国会 大蔵委員会 第6号(1953/06/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 三点ばかり簡単にお尋ねをいたします。  この信用金庫の名称を使用すべからずという法律に関係するわけでありますが、現在そういう名前を使用することによつて、信用金庫の業務に悪い影響を与えていると思われるところの企業体の生態調査、それをひとつ承りたいと思います。  それから次は、大体この信用金庫の名称を使用してはいけないというこの考え方について、意見を述べたいのでありますが、少くとも言語とか文字とかいうものは、民族の共有のものであるわけです。これは民主社会における鉄則であり、しかも経済活動における普遍的な原理だと思う。大体この信用金庫という文字は、法律によつて創造された文字であるから、先……

第16回国会 大蔵委員会 第7号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 昨日の継続になりますが、労働金庫法が成立しなかつた場合、これをどうするかという問題について、一応御答弁を伺つておきたいと思います。  次は、この商号に関する規定でありますが、少くとも商法は商事基本法であるわけです。従つて成規の手続をもつて合法的に登記をしておる諸君が、勢い登記がえを行わなければならぬ。あなたが御指摘された中には、これらの諸君が不法行為、要するに金庫類似行為を行つて、社会に弊害を与えておるという断定の上に立つて法律案が出されておるが、数ある中には、そういう人ばかりではないと思う。すでに商行為を行いつつあるもの、その名称を使用しつつある諸君があるだろうし、こういうような……

第16回国会 大蔵委員会 第8号(1953/06/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 折れて出れば話がわかるという、こういうことでは問題の解決ができぬと思う。たとえば脱税者が発見された、その脱税者がまことに済みませぬと言つたら、大蔵当局はその脱税者を容赦するかというのです。有田委員は、体裁のいいことを言つて仲裁したような形になるが、われわれはこれを受取ることはできない。そこでちつとお伺いをしたいのでありますが、大体建物は無届で建築がされておると伺つております。少くとも大蔵省が東京都に貸したときには、公園として貸した。ところが公園としての用途目的に沿わないで、そこへ鉄筋コンクリートの建物がまさに建とうとしておる。このことは、東京都内においてあなたの方にわからないはずは……

第16回国会 大蔵委員会 第9号(1953/06/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この四千万ドルの開発銀行から借りる金の用途としては、何なんですか。
【次の発言】 それからあとの一億二千万ドルは何になるのでございますか。
【次の発言】 そうすると、この五千万ドルに満たない四千万ドルというものは、これは全部その機械はアメリカから買うことになつておるわけでございますね。
【次の発言】 もう一つ伺いますが、この二つの外資の導入は、だれが、どういうコースをたどつて、どういう交渉をした結果もたらされたものか。その交渉の経過を伺いたい。
【次の発言】 開発銀行の総裁にお伺いをいたしますが、開発銀行は、かつての復金を全部そのまま継承されておるのでありまするが、あの前後、中小商……

第16回国会 大蔵委員会 第10号(1953/06/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この金庫の文字を制限しようということは、庶民金融を助長育成するためなのか、それともまた信用金庫業者から猛烈な陳情を受けたから、その陳情をかなえるためなのか、一体どちらなんですか。そもそも労働金庫というものは、全国の労働者の金融を何とか満たして行くということのための要請に基いて、現実に行われておる。従つてこの金庫が使えなくなれば、これらの何百万という労働者は迷惑を受ける、従つて庶民金融の道をつけてやる、これを保護育成するという立場ならば、労働金庫によつてその金融を受けておるところの全国の労働者に対する保護、これもまた同等の立場において考慮されねばならぬ。従いまして、あなたが期待をして……

第16回国会 大蔵委員会 第11号(1953/06/30、26期、日本社会党(右))

○春日委員 井上さんから御質問になつたかもしれませんが、なつていれば御答弁はいりませんが、実はいろいろ話されております通り、電力の発電コストは、安い水力発電を対象とする外資導入を得るならば、日本の資材なり労働力なりが非常に活用できるわけであり、しかも豊富に低廉な電力がこれによつて起し得るわけです。ところが今回水力発電に対する外資導入の申請に先んじて、特に火力発電が許されたというその経緯について、御説明を願いたい。
【次の発言】 電源を開発するためには、火力といい、水力といい、両方並行的にそれぞれ処置が講じられなければならないと考えますけれども、水力に対するものは、なお相当時間がかかるようなお話……

第16回国会 大蔵委員会 第12号(1953/07/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連質問……。今泉監理官にお伺いをいたしますが、例の工業塩については、現在法律によつて特別の価格が指定されておるのであります。ところが、これはもつぱら大企業がその適用を受けるものであつて、中小企業については、特例価格の適用が除外されておる、あるいはまたそういう特例が、そういうものを対象として行われていないようにいわれております。この問題につきましては、先般業界から、たしか今泉監理官のお手元にそういう陳情が行つておるはずでありますが、少くともそういう特例の価格措置を行うということであれば、ひとり大企業に対してのみならず、一般中小企業に対しても同様の特典を講ずべきであると私は思います。……

第16回国会 大蔵委員会 第13号(1953/07/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 食糧庁長官にお伺いいたしますが、ただいまの小川君の質問に対する御答弁によりますと、砕米その他不良米の払下げが行われる場合、すべてこれはそれぞれの消費目的があるわけであります。従つてその消費責任者並びに消費目的が明示されて払下げが行われたのであるから、それがもしその目的に反して使用されたり、転用されたりした場合いかん、こういう質問に対して、あなたは今後そういう先に対しては払下げを行わない、こういう御答弁がございました。従いまして、今後払下げを行うか行わないかという問題の大きな前提となるものは、今まで払下げを行つた者がそういう申請書通りの条件規格に従つて消費されておるかどうか。このこと……

第16回国会 大蔵委員会 第14号(1953/07/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま関連しております問題は賠償の問題でありますが、フィリピンは、いずれにいたしましても役務賠償では満足しない。のみならず、役務賠償はこれを排撃をいたしております。フィリピンの新聞の論調等を読んでみますると、これは先般もちよつと言及いたしましたが、日本がかつて軍閥によつて武力侵略をしたのだが、侵略は失敗をした、その武力侵略によつて達せられなかつた野望を、役務賠償の名による経済侵略によつて遂げようとしておる、こういうことが、新聞に――これは社説としてマニラ・タイムズか何かにも非常に、大きな社会面の記事として載ております。そこで彼らの主張は、これは役務賠償をあくまでも排して、現物賠償……

第16回国会 大蔵委員会 第16号(1953/07/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは、日本輸出入銀行法の一部を改正する法律案に関連をいたしまして、概略輸出入銀行にお伺いをいたしますが、この法律によつて融資をせんとする資金の限度額についてお知らせを願いたい。
【次の発言】 二十八年度がそうでありますと、これはそれぞれ長期にわたる融資でありますので、明年度、あるいは明後年度以降についての資金源についてのお見通しをお伺いいたします。
【次の発言】 そこで、予想される償還期間と、その資金計画とは重大な関連を持つものであろうと考えます。従いまして二十八年度において二百四十億ならば、少くとも現行の整理期間というものは五箇年間でありますから、向う二年間あるいは三年間、四……

第16回国会 大蔵委員会 第17号(1953/07/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 旧軍工廠等の払下げ、並びに戸川認可等をめぐりまして、国民は多くの疑惑を持つております。委員会の活動によりまして、こうした疑惑が逐次解明されて行くということは非常に喜ばしいことでありますが、なお、私はこの機会に明らかにしておかなければならぬことは、使用許可、認可等をめぐる幾多の問題がなお残されておると思うのであります。  そこでお伺いしたいのでありますが、たとえば軍工廠等を使用したいと思うときには、まず使用認前の申請を出すかと思います。ところが、これらの申請を出して、しこうして許可を受ける、ところが許可を受けた本人が、申請したところの事業計画に沿つての事業に着手しないこと、すでに数年……

第16回国会 大蔵委員会 第18号(1953/07/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上委員からお話のありました点でありますが、昨日も全国の中小企業者の大会が行われて、そこでこの電話料金の問題について指摘されました。電話が払底しておるのは非常に困るが、その困り方にも増して料金を上げられるということはもつと困る。電話料金は事業経営の大きなポイントを占めておるので、これはぜひともせきとめてもらいたいという陳情が大会の決議で国会になされております。  そこで私がお伺いをいたしたいことは、いずれにしても、建設資金なり修繕する資金に事を欠いて、どうしてもこれを料金値上げに持つて行かなければ当面もまかなえない、こういうところに帰結すると思うのでありますが、そうだとすれ……

第16回国会 大蔵委員会 第19号(1953/07/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつとお伺いをいたします。先日の御答弁によりますと、二十八年度において二百四十億、これが五箇年間に償還されるという計画に基く融資だと言われた。大体この輸出入銀行の融資せんとする限度額は幾らであるか、またこれが十箇年になつた場合のその限度額は幾らであるか、大体政府において予定を立てられておると思うのでありますが、その予定についてひとつお伺いをいたしたい。本年度二百四十億貸しても、来年度、再来年度継続費用をとつておやりにならなければプラント輸出振興の趣旨に沿わないことになりまから、当然継続事業として毎年そういうことはおやりになるでありましよう。従つて五箇年間に償還される場合と、十箇年……

第16回国会 大蔵委員会 第20号(1953/07/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 資料の提出要求でありますが、ただいま田中さんのお言葉によりますと、こんにやくの需要というものは、その原料のものプラス・アルフア、そしてあるだけ食つてしまうのだと思います。そこで問題となることは、現在の生産実数並びに輸入された数量だけでは、この問題の帰趨は私はわからないと思うのであります。従いまして、本日は生産者と輸入業者、いずれにしても原料関係の方ばかりで、ほんとうに需給の状況を実際的に把握するためには、私はこんにやく屋さんの意見も必要であろうと思う。こんにやくをつくろうと思つてもいもがあるかどうか。こんにやくをつくろうと思つてもいもがない場合には、その原料に対する手当が必要であり……

第16回国会 大蔵委員会 第22号(1953/07/15、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議案の審議が遅れておるから、早く審議をしてくれと言つて促進しておりながら、審議の過程において行方をくらますということは、まことにけしからぬ。ひとつ委員長から厳重政府委員を戒告しておいていただきたい。  そこで信用保証協会法につきましてお伺いいたしますが、まず私どもの態度は、現在中小企業金融に大きく貢献しております信用保証協会は、何らかの立法措置によつてそのバツク・ボーンをささえてやらなければならないということが、わが党のかねて提唱するところであります。従つてこれから質問いたしますことは、建設的な、協力的な立場において御質問申し上げておるのでありますから、そういう意味において御答弁も……

第16回国会 大蔵委員会 第23号(1953/07/16、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連いたしまして、先般来管財局長と私どもとの間でいろいろ応酬のありました例の賠償機械であります。これを中小企業者が今回交換して入手いたします。そうした場合に、今まで中小企業法人なりその経営体においては、これがほとんど減価償却されてしまつて、ただになつており、あるいは安い評価になつておるだろうと思います。それを今回この賠償機械と新しくとりかえるわけでありますが、そうした場合に、財務局のその新品の機械に対する評価は、相当高い評価になつておる。そうしてそれと大体パーでとりかえて行こうという考え方から、古い機械をも相当の価格で評価されて、その差額をできるだけ圧縮するような措置が講じられてお……

第16回国会 大蔵委員会 第25号(1953/07/18、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私はやはり福岡銀行のストライキに関連しまして、別の角度から大蔵当局の所見を伺いたいと思つておりますが、この福岡銀行のストライキは、金融事業に携わる労働者のスト権のテストーケースにも相なるものと私は考えるのでありまして、従つて当局のこれに対する対策というものは、きわめて慎重なお取扱いがなければならぬと思うのであります。私は今にして思い起すことは、昨年秋行われた電産、炭労のストライキでありますが、われわれが当時批判をいたしましたことは、当然早期解決の道があつたかと思われる一面、われわれが見受けました傾向は、このストライキを長期に構引かせることによつて、その被害を十衆に大きく与えるといつ……

第16回国会 大蔵委員会 第26号(1953/07/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは主税局関係でお尋ねいたしたいと思います。実は先般もちよつと触れたのでありますが、今回の改正によりまして、給与所得者については勤労控除が認められておるわけなんです。ところがこの営業所得の中におきましても、二十万とか三十万とか四十万、せめて五十万程度の所得を得るところの事業者は、私はこれはもう大いにその勤労が加味されておると思うのです。一般勤労所得につきましては、時間外勤務には超勤手当をもらいますし、休日出勤にはその手当をもらう。ところが中小企業者は、もとより自家営業でありますので。本人が働く場合におきましては、朝は早いし、さらにまたいろいろな交際費も、これはなかなか認められる……

第16回国会 大蔵委員会 第28号(1953/07/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつとタイトルをかえまして伺います。先般南満洲鉄道株式会社の本柱の社屋をアメリカ合衆国政府へ売り渡されておる問題について、報告書の資料の提出を求めまして、ここにこれをいただいたのでありますが、これについてお伺いをしたいことは、少くとも満鉄ビルは、だれが見ても、時価三十億を越えるものだといわれております。私が指摘をいたしたいことは、現在霞関にも官庁ビルが建てられており、おそらくこの費用も何十億を要するものであろうと思います。さらには、また東京都内において緊急に建設を必要しなければならないものに、大蔵省の庁舎の問題等もあるであろうと思うのであります。所詮これらのものは、後日幾多の財政……

第16回国会 大蔵委員会 第29号(1953/07/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際大工、とび、左官、屋根師、こういうような日雇い的な稼ぎによつて所得を得ておるところの諸君に対する課税方式について、御意見を承りたいと思うのであります。  まずわかりやすく申しますならば、大工の中には日雇い大工、いわゆるたたき大工、それから請負大工と二様の内容を持つておる大工があるわけであります。そこでお伺いをしたいことは、この日雇い大工は純然たる勤労所得でございます。従つてこれに対しては、源泉徴収によつて給与所得として課税をされるべきであると考えるのであります。ところが現在各地方においての徴税方式は、必ずしも勤労所得によつておりません。従つてこれらの諸君は、その地方々々におい……

第16回国会 大蔵委員会 第30号(1953/07/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私も同一の問題について質問をいたし、同一の疑惑を強くしたのでありますが、昨日食糧庁長官からの御説明によりますと、農林省では、前金でなければ米は出さない、通産省では、荷物が着いてからでなければ金が払えない、ここにギヤツプがある。だれか中に入つて、この荷物を運んだり、代金授受の代行をする会社が必要になつて来る、いわくトンネル会社が必要になつて来る、こういうことであろうと思うのであります。ただいま内藤さんが指摘なさつたのも、その盲点であるギヤツプに対しての問題だろうと思うのでありますが、私どもがさらに強調しなければならないことは、このギヤツプのために、たとえば黄変米の処分にしろ、砂糖の処……

第16回国会 大蔵委員会 第31号(1953/07/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は、まず最初に所得税法の一部を改正する法律案につきまして、渡辺主税局長にお伺いをいたしたいと思います。その第三条の二であります。これは今まで名義人に課せられておつたような場合もあつたのだが、今回この法律の改正によつて、実際の収益の取得者に実質的な課税を行うということが明文化されたと思うのであります。そこでお伺いをしたいのでありますが、今まで政府の提案理由の説明を承つておりますと、これは、今までこのように取扱つて参つたのだから、これが法律上正しいことだ、従つてこの正しいことを明文化しただけだ、こういうお話でありますが、それでは、今まで法律なくしてもそういう実質徴収ができて参つた、だ……

第16回国会 大蔵委員会 第32号(1953/07/29、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は、従来中小企業に対する金融という問題が、今まで金融機関があまりにその融資を行うに当つて独善的でありまして、当然産業に奉仕するための金融機関が、逆に産業に君臨しておるというような形があつたのでございます。従来中小企業に対する金融の民主化ということが強く叫ばれておつたのでありますが、この問題に一歩前進するの施策として、地方自治団体の協力によりまして、すでに金融保証協会なる制度ができ上つております。全国にすでに四十有余の保証協会が設立をされまして、これが金融に悩む中小企業の金融に対しまして、相当の貢献をいたしておることを認めるものであります。従いまして、こういうような要請と事実の上に……

第16回国会 大蔵委員会 第34号(1953/07/31、26期、日本社会党(右))

○春日委員 管財局にお伺いをいたしますが、国有財産にして、現在民間に使用せしめておるものがたくさんあると思うのであります。それは当時それぞれの事業計画書を提出して、その事業計画の用途に供するために使用許可が与えられておると思うのであります。それでお伺いしたいことは、当時の事業計画書の内容、効果、それとその後における実際の状況とが著しく合致しない状況において相当の期間を経たものに対して、どういうような処理を行われる所存であるか、これをひとつお伺いしたいと思うのです。一つの事例を申し上げれば、たとえば厖大な地域と建物、これを大学なら大学に使用したいと思うから貸してくれ、こういうような申請が行われる……

第16回国会 大蔵委員会 第39号(1953/08/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上さんから、本委員会に管財局長の出席を求めて、新聞記事に関する真相をお伺いする動議が提出されました。さらにまた福田さんから、ただいま千葉委員長が大蔵省において会見中だから、この委員長報告を待つて、しかる後阪田さんの意見を徴してはどうかという、また修正動議のような動議が別個に二つ提出されておるのであります。そこで私考えますのは、これは他の委員会の前例もありますが、いずれ老練な千葉委員長が委員会の責任においていろいろ事の真相を目下調査中でありましようから、われわれは千葉委員長の折衝に期待をいたしておるものでありますけれども、少くとも阪田管財局長の新聞その他に発表された意見とい……

第16回国会 大蔵委員会 第40号(1953/09/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して、同じく税制の問題についてお伺いをいたしたいのでありますが、一体諮問機関はどういう権限を持つておるものか、これをひとつお伺いをいたしたいのであります。
【次の発言】 そこで私はお伺いしたいのでありますが、たしか二箇月くらい前でありましたか、当大蔵委員会におきましても、税制調査に関する小委員会が設けられていると思うのであります。現在日本の税制は、中央・地方を通じましてこれはシヤウブの勧告に基くものであり、しかもその勧告自体が日本の実情に沿わない、しかもその勧告自体が不完全実施である、こういうようなことから、これが国民の負担に不均衡をもたらし、中には経済の中にいろいろな結滞、渋……

第16回国会 大蔵委員会 第41号(1953/09/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま総裁の御意見によりますと、日本経済の明暗は、一にかかつて物価のことにかかつておる、こういうことでございます。そこで物価の騰貴をあらゆる手段を尽して押えなければならぬ。インフレーシヨンの抑圧策が金融財政、いろいろな面を通じて考えられなければならない段階に立ち至つておると思うのであります。現実に千三百億の散布超過を見越しまして、やがて下半期にインフレーシヨンが来るであろう、こういう見通しが経済界に立てられて、現に繊維業界をトップといたしまして、そういう方向へすでにスタートが切られているように私どもは思うのであります。そこでそれに対する日銀政策委を通じてどういうような施策が行われ……

第16回国会 大蔵委員会 第43号(1953/10/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私もこの公庫の代理所、これの設定のあり方について疑義がありますので、この点について二、三御質問申し上げたいと思います。もとよりこれは国会の附帯決議の示すところでありますので、私ども当然それに対して一半の責任を負うものでありますが、しかしながらこの問題は、ただいま有田君も御指摘ございましたように、相当問題があろうと考えられて、後日これが修正のために、通産委員会との連合審査が行われる様子でありますので、そこにおいて適切な処理が件われるのではないかと期待しております。ただ問題がこういうふうに混乱して参りましたところの多くの原因は、この公庫法をめぐつての政府の態度、これは通産、大蔵を含めて……

第16回国会 大蔵委員会 第45号(1953/10/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 中小企業金融の問題について二、三お伺いをしたいと思います。まず最初に、過ぐる九州の水害、それから第十三号台風に基く災害、これらの罹災者を救済することのために、国民金融公庫、それから中小企業金融公庫、それから商工組合中央金庫、こういうような機関から別わくとしてそういう罹災者救済や罹災事業救援のために支出されておるものがあると思うのでありますが、各機関別にどの程度の別わくが支出されており、さらに近い将来において支出を要するものがどの程度あるか、これをお伺いしたい。
【次の発言】 私の質問の焦点は、結局この国民金融公庫なり中小企業金融公庫も、これは罹災者を救済することのために設けられた金……

第16回国会 通商産業委員会 第29号(1953/07/30、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 わが国における現行保険行政のあり方に対する批判と、それから保険事業の中に協同組合が介入していいか悪いかというこの関連について、末高先生にお伺いをいたしたいのでありますが、ただいま加藤君の質問に対して先生は、それはさしつかえないものと思うという御答弁でございましたが、これは何となく消極的にこれを排撃しようというニユアンスの非常にこもつた御答弁であるかのごとく承りました。そこで私のお伺いしたいことは、現在日本における営利会社としての火災保険の普及率、これはデータによりますと一七%であるといわれております。現在ただいまの公述によりますと、保険会社の代表の方が、すでに保険会社は非常に大き……

第16回国会 労働委員会 第7号(1953/07/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連をいたしまして、失業対策について伺います。ただいま小坂労働大臣は、多賀谷君の質問に対して、法が規定する範囲内のことは当然行わなければならない、こういうことを言つておられる。しからば貴殿は、大体この緊急失業対策法(「貴殿とは何だ」と呼ぶ者あり)貴殿とはあなたということです。
【次の発言】 その緊急失業対策法の第一条の中には「この法律は」からいろいろあつて、そのあとに「公共事業にできるだけ多数の失業者を吸収し、その生活の安定を図るとともに」こういうことがあります。それで生活の安定をはからなければならないが、しかるところ、この緊急失対労働者の賃金を見てみなければなりません。それによる……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 議院運営委員会 第5号(1953/11/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 対韓政策について、各党の政策があると思います。従つて、この決議案を通じて賛成討論をするということになれば、勢い党の政策に触れて来ると思います。そこで、改進党と左派がやつてほかがやらないということになりますと、やはりやるようになると思います。従つて、国会対策委員長会議なり理事会で、やるならば全部やる、やらぬならば、全部慣例によつてやらないということにお願いするのが正しいと思います。
【次の発言】 今の三公社の仲裁裁定の問題は、今までの慣例によると、すべて法律は重要であるが、なかんずく特に重要法案については本会議において説明を求める、こういう慣例が新しく十五国会で開かれておる。従つて官……

第17回国会 議院運営委員会 第6号(1953/11/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 官房長官の可能であろうという見通しは、私は間違つていると思う。たとえば、三公社、五現業の裁定案については労働委員会に付議されて、これはしよせん継続審議になるであろうという見通しの上に立つております。この三公社、五現業の裁定案の中には、それぞれ年末支給の額をも示して裁定がおろされております。これは、労働委員会が毎日開会してみたところでいろいろな問題に関連を有するので、たとえば大蔵委員会との合同審議なり、あるいは郵政その他農林関係との合同審議も、審議の過程においてはその必要を生じて来る。あなたは、十二月十日に予定されておる通常国会の召集日を、あるいはこれを若干早めてと言つておられるけれ……

第17回国会 大蔵委員会 第1号(1953/10/31、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この前の委員会でもちよつと断片的に触れられたと思いますが、例の保全経済会の問題であります。その後地方行政委員会や、あるいはまた新聞によりますと、本日の法務委員会等でこの問題がさらに深く検討を加えられる様子でありますが、私ども大蔵委員会はもう少し深く専門的な処理をいたす必要があろうと考えます。従つて、本委員会としては、学識経験者並びにこれを監督しておるであろうところの法務関係の政府委員、並びに都合によりましては関係者等の出席を求めまして、参考人から意見を聞いて、さらにわれわれの委員会としての態度をきめて行かなければならぬかと思うのでありますが、この問題について、適当な健全共にそういう……

第17回国会 大蔵委員会 第2号(1953/11/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。別の法律案で特別鉱害復旧特別会計の災害復旧のための交付金の財源をいろいろ考慮される法案を上程されておられますが、それについては、ただいま並行審議されております農業災害の場合の補填金と同様に、どの程度の鉱害があり、しかも大臣がこれをどういうぐあいに認定しておるか、やはり法律に基いての申請の状況、それから認定の結果並びに特別会計の資金の状況がどういうぐあいであるか、これを資料として提示しなければわれわれは審議することはできません。従つて農業保険課から提示されておりますのと同じような資料を、あわせてここに御提出を願いたい。

第17回国会 大蔵委員会 第3号(1953/11/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 河野次官にお伺いをいたしますが、この特別鉱害に関する借入金に対しては法律案が一億二千万円出ております。そこでお伺いをいたしたいことは、この資料によりますと、今回の風水害によつてこれら炭鉱地帯が受けた被害は、流出家屋が一戸、倒壊したものが十二戸、半倒壊したものが二十三戸、こういうようなものを対象といたしまして一億二千万円というもの、総額において一億五千七百万円というものが支出されて、それに対する財源として一億二千万円を借り入れるというきわめて行届いた措置がここに講ぜられているのであります。  そこでお伺いをいたしたいことは、今回の風水害によつて被害を受けたところの中小商工業者に対して……

第17回国会 大蔵委員会 第4号(1953/11/06、26期、日本社会党(右))

○春日委員 その前に議事進行でちよつと。十一月一日の法務委員会の会議録によりますと、保全経済会の問題に触れまして、古屋委員から次のごとき言葉が発言されておるのであります。それは「今の大蔵省の消極的な態度をとるに至つた原因があつたかどうか。」そこでその次でありますが、「たとえば十三国会のときに、大蔵委員会で保全経済会から委員が招待を受けたときに莫大な現金をおみやげにもらつて帰つた。そのときの委員の一人から名前を言いませんが、ある私の友人の委員から、そういう事実があつたかどうか知りませんが承つた。」こういう発言が行われておるのであります。これはまことに国会の権威並びに国会の名誉のためにもゆゆしき発……

第17回国会 大蔵委員会 第5号(1953/11/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ずつと一部始終伺つておりましたが、私は井上さんの説が筋が通つていると思います。ただいま管財局長も、この書類の取扱いに手落ちがあつた。このことは率直に言つておられますし、さらにその責任はみずから負うものであるという責任のありかも厳粛に宣言されております。私どもが今考えますのに、もはやこの報告書によつて黒くなるとか白くなるとかいうものではなくして、これは管財局長の責任において万事の処置が進められてあるのでありますから、問題は、もうすでにこの報告書の内容そのものに権威を持たしめるかどうかにあろうと思うのであります。こういうような意味合いから考えますると、この報告書が早く出されようとおそく……

第17回国会 大蔵委員会 第8号(1953/11/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 深沢参考人にお伺いをいたしますが、本日参考人として本委員会へ御出向き願いました事柄は、もつぱら法務委員会における古屋君の言動によつて提起されたものであります。その内容は、ただいま福田委員との質疑応答によつて明確にいたされましたが、すなわち古屋君は、この保全経済会が過ぐる十三国会において大蔵委員を熱海に招待をした、そうしてそのおみやげに札束をごつそり持ち帰らした、しかもそれを深澤義守君から聞いた、しかも深沢衛門君立合いの席においてそれを聞いた、こういうことを古屋君が申されたのであります。そこで古屋君を本委員会に参考人としてお出向き願つたので、ただしましたところ、まさしくその通り相違は……

第17回国会 大蔵委員会 第9号(1953/11/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私はこの際委員長に強く要望いたしたいのであります。本日のこの大蔵委員会は、年末金融の重大かつ緊急性にかんがみまして、特にその議題を明示して、十日も前から本日のこの委員会を招集することがそれぞれ関係筋に案内されておるはずであろうと思うのであります。従いまして、この問題は当然重要な政治問題でありますので、河野銀行局長の事務的答弁だけで問題の解決ははかり得ないと思うのであります。当然大蔵大臣並びに政務次官等が出席をされて、そうしてともどもに責任ある処理を行うための慎重審議が期待されておつたと私は思う。ところが昨日も、さらにまた本日も、大臣も政務次官も全然御出席にならない。前臨時国会におい……

第17回国会 大蔵委員会 第10号(1953/11/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 坂口総裁にお伺いをいたしますが、大蔵省から出されております年末金融対策要綱のロ項の中では、あなた方に対する年末金融の措置として、災害関係融資に消耗いたしました十八億五千万円の補完として、あなたの方が開発銀行から承継いたしました四月以降の貸付の中の半額、この十九億一千万円を第四・四半期以降に繰延べるということになつておりますが、私どもはこの法律ができました当時には、これは本年度の公庫の資金がきわめて僅少なものでありましたので、この政令は当然将来相当長期にわたつて猶予されるものと考えておつたのでありますが、この三十八億二千万円の支払いは一体どういうぐあいに政令が発せられておるか、最初に……

第17回国会 大蔵委員会 第11号(1953/11/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 いつも日銀総裁は時間が短かいので、中央銀行として国民のための金融がいかにあるべきかという根本義に触れて深くその論議をしたいと思うのですが、いつも立話みたいなことになつてしまつて、これでは話ができない。委員長並びに日銀総裁におかれては、この次の機会に、もつとしんみり深く掘り下げて話のできる時間を持つてもらいたいと思います。  そこで立話の質問でありますが、年末金融として日銀でお考えになつておる、信用保証協会の保証をした手形を日銀の担保手形にして割引をするというようなことでありますが、大体日銀で計画されておりますところによると、年末までにこの割引額というものをどの程度考えておられるか、……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 議院運営委員会 第2号(1953/12/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは法律案の取扱いについてお尋ねいたします。この裁定案が第一次臨時国会におきまして付議されましたが、そのときには予算という裏づけは何もなかつた。それで社会党左右両派から予算の組みかえ要求案を出しまして、これを実施すべきであるというので、それに伴う必要とするところの予算の組みかえ要求案を出したわけです。ところがそれが国会で否決されました。その否決のときには継続審議に付して次期国会においてできるならばするとかしないとか、そういうような何の条件を付さないで、われわれの組みかえ要求案は完全に否決し去つておると思うのであります。そこで今度第二次臨時国会におきまして、前回全然だめだと育つた……

第18回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 なお関連いたしまして、漁船再保険特別会計の法律を審議する資料といたしまして、李ラインが一方的に宣言されて、爾来当該地域において拿捕された漁船並びに船員等の保険金支払いに要する金額の総計並びにその明細、これもひとつ資料として御提出をお願いしたい。

第18回国会 大蔵委員会 第2号(1953/12/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 小滝次官にお伺いをいたしますが、この漁船が拿捕されたものが、結局そのままほとんど抑留された形になつております。これは国際法上、国際慣例の上において一方的な措置であることは明確であろうと思いますが、そういう国際法を蹂躙して不当に日本が受けるところの損失を、どういう方法によつて償われるべく外交交渉をやつておられますか。その点をお伺いいたします。
【次の発言】 その損失の賠償請求に関する権利を留保されておるということになつておりますが、そうすれば、後日一般的交渉の中の総合的な債権債務とにらみ合せてこれを処理するということになつて、向うがいろいろな賠償を要求するような事柄等ともからみ合せて……

第18回国会 大蔵委員会 第3号(1953/12/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 本日この委員会において、議案としてわれわれが審議しております問題は、きわめて重要な問題でありまして、全国十数万に及ぶ多くの被害を受けておられる人々の立場を考えて、これが善後策について当事者であるあなたの御意見を徴しているわけであります。あなたはかかる事態を起したところの責任者として、これに対する応答は、あなたがほんとうに責任を感じて、できることならば、古武士のように腹かき切つて相果てたいとする言つておられる、ところがその言葉の下から、あなたの言つておられることは、立つたりすわつたり、非常に疲れるが、しかししんぼうしましようとか、あるいはまるでせせら笑つているような、まことに不謹慎な……

第18回国会 大蔵委員会 第4号(1953/12/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま局長のお話によりますと、この裁定のベースが民間企業に比べて高いとか安いとか、いろいろお話があつたと思うのでありますが、私は今、われわれが審議しておるこの場においては、そういうような比較検討をする必要は全然ないと思うわけであります。それはこの公労法の第三十五条が、最高裁判所の判決と同じように、労使双方が最終的にこれに服従しなければならないという絶対的拘束力を持つておるわけであります。そこでその安いか高いか、こういうような批判に属する事柄は、仲裁裁定委員会の権限に属することであつて、国会の権限外の事項であり、しかもまたこの審議する過程において、安いにしても高いにしても、あなたの……

第18回国会 大蔵委員会 第5号(1953/12/05、26期、日本社会党(右))

○春日委員 不穏当な言葉をお取消しするということであり合するので、これは関係者といたしまして、了承できる分は了承せねばならぬと思うのでありますが、特に権力の府にある大臣のお言葉といたしまして、特に政府のやり力が不満ということでいろいろな処置をとるということは法にそむくものだという、一方的な、断定的な、そういう御見解をお示しになるということは、これはもう少し御慎重な御検討が望ましいということであるのでございまして、さらにまたこの仲裁裁定の実施に関する問題は、これは各関係委員会を初め、社会においても、また学問の府においても、いろいろ真剣な問題としてこれをとり上げておる問題でございます。従いまして、……

第18回国会 大蔵委員会 第6号(1953/12/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは国税庁長官にお伺いします。十二月六日の日本経済新聞の報ずるところによりますと、国税庁は今般滞納整理の方針を決定いたしまして、現在の滞納総額の一千十六億円の滞納処理方法といたしまして、特に新しい方針を定められたことが報道せられておりますが、それによると、本年度は滞納新規発生防止に重点を置くことを考えられておるようであります。そこでこういう滞納整理の方針がもし強行されるという形になりますと、当然滞納税金は、納期が十一月末日で終つておるという形におきまして、十二月、一月新規発生分を加えて、この年末年始にかけて強力な徴税攻勢というものが巻き起る心配が多大にあると思うのであります。 ……

第18回国会 大蔵委員会 第7号(1953/12/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま管財局長の払下げ価格に関しまして、一説には高過ぎるという非難もあり、また低過ぎるという非難もいろいろあるかと仰せられておりますが、私これに関連してお伺いしたいのは、やはりその国有機械の払下げにあたつての評価基準となるものは、たとえば昨年行われました中小企業向けの例の交換機械、こういうような政策的意図に基いて払い下げられるものは、これはやはりおのずから政策価格ということになつて来るでありましようし、当時御当局の御答弁によりましても、できるだけ古い機械と新しい機械とがパーで行けるように、すなわち中小企業者がその新しい機械を買うことによつて、大きな金を支払わなくても自分の工場の合……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 議院運営委員会 第6号(1954/01/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつと伺いたいのですが、六百坪の敷地のものを二千万円でわけてもらう。それはどの程度のものであるか、皆目見当がつかないのですが、二千万円でその三分の一になるか、五分の一になるか、幾ら買えるかわからないが、そういう交渉をやるということですか。
【次の発言】 その交渉は、今までなさつたことはないのですか。
【次の発言】 これは別のことでありますが、委員会週報というものが一週間に一回ずつ集録されて配付されております。あれはあまりに単純で、衆議院公報とあまり違わない。今後は法案の簡単な趣旨あるいは質問者の質問要旨等、審議の経過が、当該委員だけでなく、他の議員にもわかる程度に編集してもらいた……

第19回国会 議院運営委員会 第7号(1954/01/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それで、長谷川君の発言に関連してでございますが、予算委員会重点主義で審議がなされるという点、また私の申し上げたいことは報道に関することですが、予算委員会の質疑応答はあまねく報道される。けれども、予算の根底をなす法律案の各委員会の審議の経過は、新聞であまり報道されない。従つて国民はこれを知ることが非常に薄いことになるわけであります。そこで議運の方でも報道陣と御折衝願つて、もう少し協力願えるような態勢をつくつてもらえないかと思うわけです。非常に重要な問題が各常任委員会で審議されておつても、結局これが国民に知らされる面がほとんどない。そういうことが、よつてもつて予算委員会集中という形にな……

第19回国会 議院運営委員会 第11号(1954/02/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 先ほどの椎熊氏の発言に関連いたしますが、重要法案については、さきの国会対策委員長会議で、本会議で趣旨説明を行つて、質疑応答の後委員会に付託するということになつておつた。この中に大蔵省関係の税制改革案の一連の法律案がありますが、これに関連するものとして、なお三、四の税制改革案が出ていないわけです。しかも所得税法外八法律案はすでに委員会に付託されて、委員会で趣旨説明も行われております。こういう提出の仕方は、税制改革案として一連の関連性を持つておりますから、繊維消費税、入場税法等、すべて一括して税制改革法律案としてこれを本会議に上程して、趣旨説明を行つた後委員会に付託さるべきものと期待し……

第19回国会 議院運営委員会 第22号(1954/03/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま山本委員の御質問に、犬養さんはこういうことを答えておられます。それは、有田君の逮捕許諾を求めたことに対する院議のことですが、これをあなたがお受取りになつて大臣室の机の上に置いた、しかしこれは、はたして合憲性がどうであるか、こうであるかということを自分で判断することができなかつた。そこで専門家たちを呼んでいろいろと検討しておるうちに、院議が決定してしまつた、こういうように述べられておると思うのであります。そこで私がお伺いをしたいことは、本日この院議がどういう形のものであるにしろ、とにかく蹂躙されまして、その蹂躙されたことが、すなわち司法、立法、行政の三権分立の秩序を根底からゆ……

第19回国会 議院運営委員会 第24号(1954/03/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は、ことごとくの理論が衆議院規則に沿つてないと思う。二百三十六条に、「議長は、速かにこれを会議に付さなければならない。懲罰の動議が散会後に提出されたときは、議長は、最近の会議においてこれを議題としなければならない。」と厳粛に規定しておる。従つて、この動議の発議者は議題に供される時期の選択権というものはない。一旦議題に供された以上は、最近の会議とある以上、きようの会議に付さなければならぬのであるから、どういう政治的配慮があつたとしても、こういう問題を政治的な配慮によつて処理するということは、やはり今後の紛淆をもたらす原因だと思う。従つて、動議が提出されたならば、二百三十六条の懲罰に……

第19回国会 議院運営委員会 第31号(1954/03/20、26期、日本社会党(右))

○春日委員 こういうことなんです。このニュースはどこから出たのだという副総理の質問に対して、佐竹氏は、これは三、四日すれば外電でわかる、こういうことです。従つて三、四日すれば、無責任な発言だつたか、責任ある発言だつたかがわかる。従つて今まで中曽根君の場合、二十三日も二十四日も慎重に考慮して来たのだから、この問題もやはり二十三、四日考慮すれば、それが責任ある発言であつたか、無責任な発言だつたかということがおのずからわかる。だから、この問題を鳥が飛び立つようにきよう提出されて、きよう付議するという必要はない。従つてこの問題は、佐竹君が答弁されておるごとく、三、四日のうちに外電を打返して来るか来ない……

第19回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 御答弁申し上げます。問題はしよせんこの予算ということに関連いたしますが、それはその財源をどう見て行くかということにあろうと思うわけであります。今回の第二次補正の中には、税の自然増収というものが一定額見込まれておるのでありますけれども、これはこれだけとる、あるいはとれという問題ではなく、一応仮定的なものであろうと思うわけであります。それだけとれるのやら、あるいはもつとたくさんとれるのやら、これは一応のめどを置いているものと考えますので、この機会に百五十億円前後という程度のものは減収を来すかもしれないという法案を提出するについては、やはり予算面とにらみ合せて、多少の論議はあるでありまし……

第19回国会 大蔵委員会 第4号(1954/02/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 株主相互金融のことについて銀行局長にお伺いをしたいと思うのであります。これは緊急の問題でありますので、ひとつ御容赦を願いたいと思うのですが、二月二日の新聞によつて報道されたところによりますと、今回東京地検が国民相互外代表的な二社を貸金業法違反で起訴したということであります。さらにこの起訴は、全国に一千社を越す株主相互金融のほとんどすべてに断が下されたと同じような意味を持つものであつて、従つて保全経済会摘発に次ぐ町の金融機関に対する政府の断である、こういうふうに報道されておるのでありますが、この問題について、検察当局から銀行局に対して何らかの意見を求められたことがあるかどうか、あるい……

第19回国会 大蔵委員会 第5号(1954/02/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 先般来本会議におきまする大蔵大臣の施政方針演説の場合には、アメリカにおける池田・ロバートソンの共同コミユニケ等によりまして日本がかつて受けておつたところのイロア、ガリオアの援助、これはわが国の債務であるというようなぐあいに表明されておりましたが、政府は一体これをわが国の債務であるとお考えになつておるかどうか、おるならばその法律的根拠についてお伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 外交的、あるいは国を代表するという資格を持たないところの  一国民が、漫然と債務と心得ておるということであるならば、それは一向に弊害をもたらすものではあるいはないかもしれないと思うのでありますが、しか……

第19回国会 大蔵委員会 第7号(1954/02/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 本日の新聞の報道するところによりますと、会計検査院の検査の結果が一部載せられておりましたが、いずれこの全貌は国会に報告されて後問題になる機会もあろうと思いますが、大蔵省関係の分として、特に専売公社東京地方局外十三箇所で、二十七年度の年度末である昨年三月、塩田等改良事業費補助金として、三億四千九百万円を支出したが、会計検査院の法令に基く検査の結果によると、この大部分は不必要なものと断定された。その不必要として断定しておる理由は、まだ工事に着手していないもの、あるいはまた着手早々のもの、そういうようなものに対して全額の補助が行われておるというようなことが報道されておるのであります。これ……

第19回国会 大蔵委員会 第8号(1954/02/17、26期、日本社会党(右))

○春日委員 最初にお伺いをいたしたいと思いますが、今次のこの一連の改正法律案は、その基準となすところのものが、かの税制調査会の答申書に依存するところが多いと思いますが、この税制調査会なるものは、一体いかなる基準によつて選任をされたものであるか、またその持つておるところの身分権限というようなものは、どのように規定されておつたものであるか、さらにまたこの調査会が任命されてから、その答申を提出されたまでにおける所要経費は、何ほどのものであつたのであるか、さらにはまた税制調査会がその答申を政府に対して行つた後、現在どういうような状態になつておるものであるか、これらの諸点について御答弁を承りたい。

第19回国会 大蔵委員会 第9号(1954/02/18、26期、日本社会党(右))

○春日委員 今のことに関連して……。私もきわめて同感なのです。現在ここに出席できない理由は、予算委員会の審議に云々というような口実で御出席に相なつておりませんが、そもそもわれわれが審議しているこの法案は、これを否決されたならば、予算が通つたところで実施できないのじやないか。根本はこちらにある。予算の裏づけになる法律を審議する場にその責任者が立ち会わないで、どうして予算委員会だけでがたがたやつておるか。私ははなはだもつてけしからぬと思う。さらにただいま井上委員と当局との質疑応答を伺つておりますが、これは国の財政一般に関する問題で、予算の組み方、平衡交付金の問題、そういうような問題を全部渡辺主税局……

第19回国会 大蔵委員会 第10号(1954/02/19、26期、日本社会党(右))

○春日委員 本年度の税収入、特に所得税の収入、これが予算には二千八百五十億でありましたか、見込まれてありますけれども、これは例年の例によりますと、二十七年度においては百九十六億八千百万円の補正をして、結局実収は当初予算に比べて二百九十五億の自然増収を見ております。さらに本二十八年度においては、このほど二百六十三億六千二百万円、これだけの補正をいたしておるところであります。そこでお伺いをいたしたいことは、本年度はこの当初予算額に比べて一体どの程度の自然増収がありと見ておられるか、あるいはないものと見ておられるか。例年相当額の自然増収を見て来たのであるが、もしも本年度において自然増収は断じてない、……

第19回国会 大蔵委員会 第11号(1954/02/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 いずれこの繊維消費税の問題は、ただいま井上君の質問に答えられた局長の御答弁の論旨は、首尾一貫を欠き、引出された比喩もまことに乱離骨灰であつて、日ごろ聡明な渡辺局長とも思われない。いずれにしても、この問題は後刻本会議において不肖春日一幸、渡辺局長に対し力道山のごときスマツシを与えるから、十分御覚悟あつてしかるべきだと思う。  それで話題をかえてお伺いをしたいことは、物品税の問題である。これは前に十五国会以来われわれの強く主張しておるところであるが、これは明らかに戦時特別立法であつて、当時鉄だとか、あるいはその他の金属等を中心とした軍需物資、こういうようなものの消費を押えることのために……

第19回国会 大蔵委員会 第13号(1954/02/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 植木副大臣にお伺いをするのでありますが、本日租税特別措置法の一部を改正する法律案が上程されましたが、ここの中には大きな手落ちがある。これは昨年十二月の臨時国会において、織物の輸出の場合に第一次加工、第二次加工に特例の及ぶ議員立法が行われた。そのときに私は、国民は法の前に平等でなければならぬという建前において、同様の状態にあるところの陶磁器業、これに対しては当然特例が及ぶように、次の租税特別措置法が上程されるときには同様の趣旨によつて政府から提案されるべきであるという強い要望をし、それを希望条件にして私が賛成討論をいたした。しこうして本会議においても黒金議員から、春日委員からかくかく……

第19回国会 大蔵委員会 第14号(1954/02/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して……。株主相互金融は、これは金融法規のらち外の問題だ、こういうふうに言つておられる。今そういうふうに言われたのじやないのですか。
【次の発言】 保全経済会の問題ですか。それはまあそれでもいいでしよう。そこで私があなたに申し上げるのは、大体内藤さんの御意見に多少附加することになると思うのだが、私は何事によらず早期診断ということが必要だろうと思うのです。病根が深くなつてからああだこうだといつて騒いだところで追いつくものではない。そこで今回あなたの方がそういう金融法規を法務省との関連において出して来られるということなのだが、それをもし今から二年ないしは三年前に出しておられたら、今……

第19回国会 大蔵委員会 第15号(1954/03/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 砂糖会社が粗糖を輸入して、それを少数の限られた会社の精製によつて、これが白砂糖として最高価格で売られておる、そこで製糖会社が厖大な利潤を上げておることが、ようやく社会的な非難の的になつて来ておるわけであります。従つて主食の管理をいかにするかということについて、われわれは十分検討を加えなければならない段階に到達したと思うのであります。そこでわれわれがこれをいろいろ研究して行く資料といたしまして、さらにまた食管会計等に対するわれわれの審議の重要資料といたしまして、次の資料をひとつ御提出願いたいと思うのであります。  それは、これが自由輸入に切りかえられて以来の、すなわち二十七年度並びに……

第19回国会 大蔵委員会 第17号(1954/03/05、26期、日本社会党(右))

○春日委員 河野銀行局長にお伺いいたしますが、昨日の夕刊所報によりますると、またもや問題の例の不渡り手形が新記録、一日でもつて三千四百五枚に達したという報道がありますが、中小企業の金融はまことに憂うべき状態に、むしろ破局にすら当面しておるのではないかと心配されますが、銀行局長はこれに対してどういう見通し、そしてその見通しに対するいかなる対策を持つておられるか、まずもつてこの点からお伺いいたします。
【次の発言】 現在中小企業関係における不渡りの件数激増の内容、原因が、これはむしろその金詰まりというような問題ではなくして、手形の濫用にその主たる原因があるようなことを申し述べられたのでありますが、……

第19回国会 大蔵委員会 第18号(1954/03/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は山本委員の質問のあり方について重大な疑義がありますので、この点をひとつ明確にいたしたいと思うのであります。現在のわが国の政治は政党政治でありまして、吉田自由党内閣が責任をもつて政治を行つておると理解をいたしております。しこうしてここへ出る一切の法律案は、政府並びに自由党がその提案に先だつて十分それぞれの意見の調整を行つて、共同の責任においてここへ提案されておるものと私は考えておるのであります。しかるところ、ただいま山本君の御質問をいろいろ聞いておりますと、物品税の課税方針にそれぞれ重大な疑義があるような、いわば批判的な質問が行われておつたと思うのでありますが、少くとも政府が出し……

第19回国会 大蔵委員会 第19号(1954/03/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 金融事情調査のために動議を提出いたします。動議の目的は、現在金融事情が非常に窮迫いたしておりまするし、わけても中小企業金融が特に危局にさらされておることは、先般本委員会において私が述べた通りであります。そこでこれの実情を調査のために、金融機関の代表を参考人として、本委員会においてそれぞれその実情について意見を述べていただく事柄についてでございます。  その理由をごく簡単に申し述べますれば、現在政府は、日銀の政策と相まつて、金融を引締めるいろいろの施策を講じておるわけでありまするが、その結果現在どういう数字が現われておるかと申しますると、政府の指定預金は、政府の方針によつて一方的に著……

第19回国会 大蔵委員会 第20号(1954/03/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 まず最初に今回の租税特別措置法についてお伺いをいたしたいと思うのでありますが、この措置法によりまして、個人の長期の定期預金、その他配当、所得に対する税率の軽減、こういうものを初めといたしまして、金持ち階級並びに大企業援護というような特別の優遇措置がそれぞれ行われておると思うのでありまするが、まず最初にお伺いしたいことは、この今回の改正案を通じて軽減される額の総額、これをそれぞれの改正項目に従つてひとつお述べいただきたい。それから増徴される面は、この交際費の関係であろうと思うのですが、これのほかにまだあるならば、それも明らかにお示しを願いたいと思います。

第19回国会 大蔵委員会 第21号(1954/03/12、26期、日本社会党(右))

○春日委員 佐々木さんにお伺いをいたしますが、ただいまの御説明によりますと、日銀の貸出しが八百億ふえた、このふえた原因はいろいろあるが、なかんずく政府の指定預金が引揚げされた、このことは、やはりその足らざるところを日銀が補つて行くという立場において、それが貸出し増の原因の大きなものである、こういうお説であつたと思うわけであります。そういたしますと、一般大銀行あるいは地方銀行等、この日銀と取引のあつたところの金融機関、これは政府が指定預金を引揚げた分だけはかくのごとく日銀でめんどうが見ていただけるから、その金融機関の運営は支障がない。並びにこれらの金融機関につながるところの事業者は、やはりその金……

第19回国会 大蔵委員会 第22号(1954/03/16、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際金融措置に関する動議を提出いたします。最近の金融引締め政策の強化に伴う金融梗塞にかんがみまして、先般本委員会において、金融機関の代表者からそれぞれ参考意見を聴取したのでありまするが、この際中小企業金融対策に関し、次の決議を本委員会の決議とせられんことを望みます。  まず最初に決議案の案文を朗読いたします。    中小企業金融緊急対策に関する決議案   最近の急激な金融引締政策の強化は、中小企業に不当にそのしわ寄せをし、ために小額不渡手形を激増させるとともに、中小企業者の倒産を続出させている。このような傾向は、今後緊縮予算の実施と財政の引揚超過継続とともに、ますます激化するおそ……

第19回国会 大蔵委員会 第23号(1954/03/17、26期、日本社会党(右))

○春日委員 久々にお伺いいたします。やはり糖価の問題について大臣にお伺いをしたいと思うのでありますが、ただいまの井上委員の質問に対して、社会党は生活必需物資に対しては統制の考え方で、あなた方はそうでない方法でということで、基本的な立場が違うからどうというような御意見もあつた様子であります。  そこでお伺いしたいことは、この砂糖消費税に対して今大衆はどの程度負担しておるか。これは関税収入が六十四億六千万円、そのほか砂糖消費税が三百八十一億二千四百万円、これで大体四百四十五億、さらに製糖会社の利益――為替の差益金とでも申しましようか、あるいは十九社の独占事業と申しますか、これで七十五億、そうすると……

第19回国会 大蔵委員会 第24号(1954/03/18、26期、日本社会党(右))

○春日委員 主税局長にお伺いをいたしますが、二十九年度の租税及び印紙収入予算の説明書の十四ページによりますと、この法人税法の中で、更正決定増差分というのを初めから三百四十一億七千二百万円、これは二十九年度実際申告見込み税額千五百五十三億の二〇%で、これだけは更正決定するということで、初めからこの予算が組まれております。なるほどこれは従来の実績にかんがみというふうにうたつてはありますが、こういうように初めから申告したものに対してさらに二〇%は更生決定をするのだ、こういう政府の態度をここに宣言したようなものではないかと思う。そうしますと、納税者の側では、かりにこれだけ申告したところで、しよせんは二……

第19回国会 大蔵委員会 第26号(1954/03/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 国民金融公庫法の一部改正法律案に関連をいたしまして、ひとつお伺いをいたしたい。その前に私が局長に申し上げたいことは、あなたは中小企業金融に対してはなはだ熱意が低調であるというよりも、むしろ冷酷無慙ではないかと思われる筋が非常に多いと思う。このことは、先般この問題を憂えた本委員会が、特に一日の貴重な時間をさいて、中小企業金融機関から、当面しておるところの金融情勢一般について公述を求めたことがある。そのときにあなたは、そういうものが開かれるということは、公報にも載つており、植木次官は御出席になつておつたのだから、あなたが御存じないはずはない。そういう得がたき機会に御出席すらなつていない……

第19回国会 大蔵委員会 第27号(1954/03/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 大臣と政務次官は見えぬのですか。
【次の発言】 いずれにいたしましても、これは昨日からの継続の事柄でありまして、昨日私は、すみやかに省議を開いて政府の責任ある処置はどのようなものであるかという最終的な御回答を求め、それが本日午前中開会される本委員会において、大臣もしくは植木政務次官よりその決定せるところを御報告いただく、こういうことでおわかれしておりました。しかるに大臣も政務次官もそのお約束を全然お守りにならなくて、現在お見えになるところが不明の状態でありますので、この両責任者のうちいずれかがお見えになりまして、昨日の本員の質問に対して責仕ある御答弁を得るまで、この問題は質疑を進め……

第19回国会 大蔵委員会 第28号(1954/03/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいまの小川委員の発言に関連をいたしまして、某製糖会社に対して日銀から一名、国税庁から一名、こういうような諸君がそこの重役に就任をしておられるということを述べられたのでありますが、このことは折しも砂糖価格の形成並びにこの砂糖会社の高利潤がいろいろと政治問題になつております立場上、まことに重大であります。公務員がそういう営利会社の重役をする場合は、当然公務員の営利企業に対する就職制限に関する規則等がありますので、はたしてその規則の規定通り就任手続が行われておるかどうか、この問題は重大でありますので、すみやかにこの問題をつまびらかにするために、特別の小委員会等をひとつ設置されて、真相……

第19回国会 大蔵委員会 第29号(1954/03/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました所得税法外八法案に対しまして、強く反対の意を表明するものでございます。  以下その理由について申し述べたいと思いますが、私の討論は、昨日の理事会では、自由党がめちやくちやにおやりになる事態でありましたので、都合によつては三時間ぐらい討論ができるように、かくのごとく資料をとりそろえてございます。しかし理事会が円満に妥結をいたしまして、簡潔に討論を終れということでございますので、従つて三時間の討論から抽出をいたしまして、大体十分間ぐらいで終りたいと思います。(笑声)論旨の中に前後いろいろ矛盾する面もあろうかと考えるのでありますが、こ……

第19回国会 大蔵委員会 第31号(1954/03/30、26期、日本社会党(右))

○春日委員 社会保険診療収入に対する所得税課税のあり方についてお伺いをいたしたいのであります。私どもの調査するところによりますると、昭和二十六年度並びに二十七年度においては、この医師に対して課税上特別の措置がとられておつたと思うのでありまするが、この際本件について、国税庁長官からその経過並びにてんまつについて、ひとつ詳細に御説明をお願いいたしたいのであります。
【次の発言】 なおこの際あわせて伺つておきたいことは、健康保険法その他船員保険法、共済保険法、国民健康保険法、労災保険法、生活保護法、結核予防法による治療、こういうような社会保険治療に関する給付でありますが、これは現金であろうと現物であ……

第19回国会 大蔵委員会 第33号(1954/04/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 山口教授にお伺いをいたしたいのでありますが、私どもは大体計画経済を経済の基本的な考え方に置こうと主張しておる党の立場において、こういうふうな方向に向いて行くということについては、基本的には賛成であのますけれども、しかし問題が重大であるから、未熟な法案をつくつて貿易金融が混乱を起すようなことがあつてはならないということでいろいろ批判的な面を抱いておるわけであります。そこで現在日本の経済が貿易に依存をしておるということ、これが非常に高いことは認めるのでありますが、同時に現実の問題として、外国の援助というものにも現実に依存しておると思うのであります。そうしますと、この日本の経済の実態を分……

第19回国会 大蔵委員会 第34号(1954/04/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 為替局長にちよつとお伺いしたいと思うのであります。きのう参考人の御意見をいろいろ承つておるうちに、次のような問題に疑義を生じて参つたのであります。たとえば政府手持ち外貨がこの十二月末において九億七千万ドルあるわけであります。ところがこれの大部分、パーセントにして八八・八%を外銀に預託されておるわけでありまして、残余の一一・二%の九千八百万ドル程度のものが内国銀行に預託されている。独立を回復いたしました現在、日本の政府の手持ちであるところの外貨が、一体どうしてその大部分のものを外銀に預託されておるのであるか、その理由、それから預託については何らかの特殊の協約があるのであるか、ないので……

第19回国会 大蔵委員会 第35号(1954/04/06、26期、日本社会党(右))

○春日委員 一、二お伺いいたします。この法案の第二条第二項に禁止さるべき預かり金の定義がここに明記されてあると思うのでありますが、それ  よりますと「預金、貯金又は定期積金の受入及び、借入金その他何らの名義をもつてするを問わず、これらと同様の経済的性質を有するもの」は金銭の受入れを禁止する。しかしこれは不特定、多数でありますから、特定少数、すなわち株主から預金を受入れたり、あるいは定期積金、借入金その他のことをやることは、株主からやることは一向さしつかえない。不特定多数からはいかぬが、特定少数ならばいいという形になるわけです。今まで相互金融が問題になつており、なお法的にも疑義があるということが……

第19回国会 大蔵委員会 第36号(1954/04/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま藤枝君によつてこの条文を読んでいただいたのでありますけれども、さらに頭が錯乱して参りまして、そのわからなさの度を加えたばかりであります。これは私どもが別にその事実を歪曲して申し上げておるわけではなく、用語が前後してみたり、文字の中に文字が隠されておつたり、これはほとんど宝探しか判じものみたいで、少くとも法律の修正案としての体をなしおりません。われわれは少くともこの重要法案のこのような修正案が読めもしない、しかも説明を求めて、さらにこれに対していろいろわかるような御解説を期待しつつ、今藤枝君の条文の読み方を聴いたのでありますが、さらに一層わからない。こんなわれわれがわかりもし……

第19回国会 大蔵委員会 第37号(1954/04/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいまの井上委員の質問に対する御答弁に関連をいたしまして、次の二つの事柄が新しく問題となつて提起されると思うのであります。  その一つは、自治庁の計算によりますと、自由党の修正案によつて六十七億八千万円の税収欠陥を来すという計算を立つておるのでありまして、大蔵当局の計算によりますと、これが四十数億ということであるのでありますが、そういうような税収欠陥がありました場合、ただいまの御説明によりますと、二十億の借入れあるいは一割の一般会計の繰入の辞退、こういうようなものをもつて補填をして、なおかつ足らざる場合においては特別の財政措置を講ずるとの趣であります。そういたしますと、入場税法案……

第19回国会 大蔵委員会 第38号(1954/04/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連をいたして……。それでは大平委員にお伺いいたしたいのであります。昨日来われわれが本案を審議しております過程において、政府当局に、この修正によつてどの程度の減収を来すかということを伺つたら、これはあなた方もお聞きであつたと思うが、まさに四十六億何千万円程度の減収が推定される、こういう答弁をいたしておつたのであります。当時渡邊主税局長の答弁を聞いておりますと、相当詳細な資料の上に立つての推算のようでありましたので、われわれもしかくそのような減収があろうと考えて、そこに問題が連坐的に起つて参つたのであります。そこでお伺いしたい。あなたの方は政府のこの見解、すなわち四十数億の減収を来す……

第19回国会 大蔵委員会 第39号(1954/04/13、26期、日本社会党(右))

○春日委員 日本社会党両派を代表いたしまして、ただいま議題になりました交付税及び譲与税配付金特別会計法案に対しまして、強く反対の意思を表明するものであります。  以下その理由について申し述べます。この法律案は、先般国税に移管の暴挙を断行されたところの入場税法案に重大な関係を有する法律案でございます。この入場税国管に伴いまして、自由党から提出されましたその修正案は、何人が推算をいたしましても五十億以上の歳入欠陥を生ずるであろうことは明確な事柄でありまして、特にこの問題は、本法案と重大な関係を有するものであると思うのであります、  そこで私どもが反対の第一の理由として申し上げねばならぬことは、そも……

第19回国会 大蔵委員会 第40号(1954/04/14、26期、日本社会党(右))

○春日委員 国民金融公庫にちよつとお伺いいたしたいのでありますが、公庫が、現在金融機関からほとんど見捨てられるにひとしいところの庶民金融の大きな任務を背負つて、そういう方向へ非常に能率的に金の貸出しを行つておられることは、私どもその問題を特に重視いたしておる立場において特に敬意を表し、さらに今後その効果を高められるような方向へ向つて努力を集中されることを強く御期待いたしておるのでありますが、今回さらに恩給等を担保にして新しく融資できるようないろいろな金融制度が設けられようといたしております。これに関連をいたしまして特に要望いたしたい一つのことがございます。それは未亡人がいろいろと子弟を養育して……

第19回国会 大蔵委員会 第41号(1954/04/15、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際林野庁長官に、関連をいたしまして北洋材の問題並びにパルプの輸入問題について、農林当局はどういう努力をしておるか、お伺いいたしたいのであります。  申し上げるまでもなく、最近国内の木材資源は大分枯渇をいたしております。そうして濫伐をすれば、これが風水害の大きな惨禍を誘発するというようなことで、いろいろとはばまれておると思うのであります。ところが一方国内的には、建築資材にいたしましても、あるいは輸出用の梱包材料にいたしましても、北洋材の需要が非常に大きい。ところが供給がこれに伴わない。従つて木材がはなはだしく値上りをしておるのでありまして、このことが復興を阻害してもおるし、特に輸……

第19回国会 大蔵委員会 第42号(1954/04/16、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際教授にひとつお伺いいたしたいのでありますが、この法律が過剰投資、二重投資に与える影響てついてただいまお述べいただいたのでありますが、もう少しその影響を詳細に、具体的に教えていただきたいと思うのでありますが、どういうような影響をもたらすであろうか、もし悪い面があれば、それを阻止するためにはどんな拘束と規制をしたらよいか、この点の御意見を伺つておきたいと思います。
【次の発言】 本日は議事日程といたしまして、特にこの経済援助資金特別会計法案につきまして質疑を続行する予定に相なつておりましたところ、本日ただいま、この時刻に至りましてもなお大臣、政務次官、あるいはまた局長等、その政府……

第19回国会 大蔵委員会 第44号(1954/04/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上委員の御質問に関連をいたしまして二、三の事柄をお伺いをいたしたいと思うのでありますが、ただいま論議されました満鉄ビルの払下げの問題でありますが、これはたしか十五国会でありましたか、すでに相当深く掘り下げて論議がされておりましたので、私は再びここでこれをむし返そうとは考えておりませんけれども、ただいまの御答弁ははなはだ私は首肯いたしかねる筋があるのでございまして、あなたの御答弁によりますと、この評価額は決して安いものではない、大体当時の時価に換算して適正価格であつた。しかのみならず、当時この処分方法をめぐつて、競争入札に付したのだが、最高の入札が五千万円かれこれしがなかつ……

第19回国会 大蔵委員会 第45号(1954/04/22、26期、日本社会党(右))

○春日委員 大臣にお伺いをいたしたいのでありますが、ただいまの井上委員の質問に対しまして、われわれ社会党が頭からアメリカに対して公正な認識を欠いておるというような断定のもとに半ば叱責されたような御意見がありましたが、はなはだ遺憾に存ずるわけであります。そこで私大臣に伺いたいことは、あなたの御意見を聞いておると、ほとんど円がまるで無価値のようなことを言つておられるが、私が申し上げたいことは、われわれ国民の側の不満の焦点はここにあるのです。たとえば円では何でも買えるのですよ。自動車でも綿布でも飛行機でもミシンでも何だつて買える。そのものでたとえば五十万トンなら五十万トンの小麦をバーターで買うことも……

第19回国会 大蔵委員会 第46号(1954/04/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま議題となりました両法案に関係をいたします重要な事柄について、ひとつお伺いをいたしたいと思うのであります。この両法案は、いずれも戦争中におきまして戦争経済遂行のために当時政府によつて接収されたところの貴金属、ダイヤモンド等の活用について規則を行わんとするものでありますが、この法案に関連して、政府はこれらの貴金属を輸出用加工金という方向へ活用することについて何かお考えになつておるかどうか。この点もひとつお伺いをいたしておきたいと思うわけでございます。  なお質問の趣旨を明確にいたしておきますために、この機会に大蔵当局に申し述べ、さらにこの間のいきさつを明らかにしておかなければ相……

第19回国会 大蔵委員会 第47号(1954/04/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。会期も迫つておるので、本委員会で論議されました事柄でなおペンデイングになつている問題が幾つかあると思います。法案に関係する事柄もあり、関係していない事柄等もありますが、委員長におかれては、適当な機会にそれら一切の懸案を解決することの機会を御準備願いたい。  それから経済援助資金特別会計法案の第四条中における政令なるものの範囲、これが本法案に占めるウエートは重いのですから、この政令の要綱、大体構想されておるところを大委員会に資料として御提示願いたいことを要望してございますが、本日に至るまでそれが提出されておらないのであります。これをすみやかに御提出を願いたい。  さ……

第19回国会 大蔵委員会 第48号(1954/04/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 若いわゆる明治時代の官員さんなるものが、官吏の威厳を備えるためにサーベルを下げた。鉄道官吏までも当時は礼服にはサーベルを下げておつたものであります。ところがどうもやはり官僚主義の風潮がまただんだんと高まり跋属しつつあるきらいがあるのであります。従つて現在の官吏は威厳をしつらえるのに、サーベルなんかのかわりに高級自動車をもつてこれにかえておるようなきらいがないわけではないのであります。そもそも吉田内閣は今国民に耐乏生活――大蔵大臣は合理的な生活と言つておられるけれども、口にそういうことを言つておるくらいならば、現在政府が手に持つておりまするところの自動車の分類調査から考えてみましても……

第19回国会 大蔵委員会 第51号(1954/05/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それではまず第一問でありますが、この法律の第一条の中には、何々の旨の誤解を生じさせるような仕方を用いて云々、こういう誤解という言葉がこの法律の条文に使つてあるわけであります。これは私は非常に危険ではないかと思うのであります。由来人間は、きわめて誤解しやすいのでありまして、一つの物事を提唱いたします。そういたしますと、その話を正確に理解する人と、それから話してもこんでわからない人と、それから誤解する人と、三つあるわけであります。そこで私の心配になつて来るのは、たとえば百人なら百人の人に同じことを話して、その中で六十人くらいが理解し、三十人くらいがてんでわからない、あとの十人くらいが誤……

第19回国会 大蔵委員会 第55号(1954/05/14、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それではこの第二条に関連をいたしまして、法務省並びに銀行局にお伺いをいたしますが、二条二項の終りの方に書いてあります「これらと同様の経済的性質を有する」という「これらと同様の経済的性質」なるものの中には、出資の募集、要するに出資証券、出資金、これを含むものであるか含まないものであるか、これをひとつお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 了解いたしました。  それからここの二条二項の中にあります「不特定且つ多数の者」これの定義でありますが、株主は特定の者に入るか、不特定の範疇に属するか、これはどういう考え方をお持ちになつて立法されたか、この点をひとつ……。

第19回国会 大蔵委員会 第57号(1954/05/19、26期、日本社会党(右))

○春日委員 第一番に開発銀行にお伺いをいたしますが、仄聞するところによりますと、今月末にあなたの方が中小企業金融公庫に引継がれるかつての復金の貸付、その他見返り資金等の貸付にかかるところの債権があると思いますが、この引継ぎにあたりまして、現在これを取扱つております金融機関にどういう通達を出しておられるか、まずこの一点をお伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 それでは具体的にお伺いをいたしたいのでありますが、たとえば中小企業向けに貸し与えておりますかつての復金資金、あるいは見返り資金等に関係するものでありますが、本日までこれがなお貸出しの残高となつて残つておりますことは、やはりこれは償還期……

第19回国会 大蔵委員会 第59号(1954/05/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 中野委員にお伺いをいたしたいのでありますが、冒頭に、わが党といたしましては、この法律の趣旨並びに処理方針に対しては大体賛成であるのであります。こういう財源の乏しい折から日銀の地下室で長年にわたつて惰眠をむさぼつておりますこういうものに対しまして、これを経済活動に移し、しかもそれを動員して社会保障制度の資金源として活用するという着想は、むしろ議員諸君の御労苦に対して敬意を表しておるところでありますが、ただ一つ私として釈然としないことは、その中で、戦後進駐軍によつて無償で接収されたところのダイヤモンド、これをかつての所有主が明確なものはそれに無償で返す、こういうような方針がとられておる……

第19回国会 大蔵委員会 第62号(1954/05/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上委員によつて提議されました問題は、これは国会の権威に触れる問題であり、のみならず、これはまつたく議員の政治活動の生命に触れる問題であろうと思います。まず国会における表決権というものをめぐりまして、衆議院規則第五十二条におきまして、「表決の更正を求めることができない。」一旦賛成したならば、これは当然賛成を貫かなければならないものであり、反対をしたならば、同一案件についてこれに反する意思表示を行つてはならないということを、衆議院規則五十二条は厳粛に規定いたしておるのであります。従いまして、この表決権は議員の生命に関する問題であり、これは政治活動の象徴であると思うのでございま……

第19回国会 大蔵委員会 第63号(1954/05/29、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま委員長の御見解が表明されましたが、これは国会における審議を委員長は何と理解しておられるか、まことに了承いたしかねる事柄ばかりであります。  そもそも政府与党が政府原案を支持するは、政党政治の基本的ルールでなければならぬと思うのであります。そこで本案件の審査については、政府与党たる自由党が本会議において政府原案を支持してこれを議決しておることは、これは正しい態度であると断ぜざるを得ないのであります。すなわち本案件に関する限り、問題となつておる自由党大蔵委員の本会議における表決は、一つはみずからの党の党議に服したものであり、他は原案に対処する与党議員の当然かつ正しい態度として、……

第19回国会 大蔵委員会 第65号(1954/06/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 植木次官にお伺いいたしますが、本日の日本経済新聞の報道するところによりますと、今回金融機関の中小企業向け貸出しについては、貸倒れ準備金の損金算入限度率を、現行の千分の十から中小企業に対する融資に対してはこれを千分の二十に引上げるという一つの基本的な方針が通産省との間に話合いがついて、近くこれが実施に移されるということが報道されているのでございます。そこでこの機会に伺つておきたいのでありますが、これは相互銀行とか信用金庫とか信用協同組合というようなものの基礎を固める意味において貢献するところが多いと思いますが、特に市中銀行の中小企業への貸出しをどの程度に規定するかということは、相当重……

第19回国会 大蔵委員会 第68号(1954/08/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 国税庁長官に伺うこともたくさん残つておりますが、時間も大分迫つておりますから、金融問題に入つて、長官にも一つ伺いたいことがありますので、まず銀行局の方に質問をいたしたいと思います。  この金融問題の解決は当委員会に課せられておる大きな問題であるのでございまして、先般来本委員会においてこの金融梗塞打開のための議決も行い、さらには五月三十日本会議の議決も行われておるのでありまするが、どうしたことか政府は、その議決された一項目だにこれを実施に移してはいないのでございます。ほとんど破れかぶれになつておるのか、あるいは国民の意思などというようなものは全然認めていないなのか、はなはだもつて理解……

第19回国会 大蔵委員会 第69号(1954/08/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。実は本委員会は一箇月間にわたつて本委員たちが国政調査をいたしまして、その調査に基いての重要な国事について、この委員会を開いて質問をしようということで、昨日来それぞれ大蔵省当局に出席を求めておるわけなんです。ところがけさから大臣、政務次官、銀行局長、その他関係責任者がだれも立て来ないのです。これは一体どういうことなのでございましようか。私どもなんか、朝からそういう問題についてぜひとも政府の責任ある見解を承らなければならないというので、とにかく朝からずつと控えておるわけなんだが、だれも出て来ない。こういう事柄では、われわれはその国事をどういうふうに審議していいのか、ま……

第19回国会 大蔵委員会 第70号(1954/09/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は日本銀行総裁の更迭説が行われておりますので、この事柄に関連をいたしまして、大臣の御見解を承りたいと思うのであります。  申し上げるまでもなく、日本銀行は国家経済総力の発揮を目的としてつくられたところの中央銀行でございます。従いまして、この銀行の総裁は国家的見地からながめまして、最高の最適任者が運営の衝に当らなければならないと考えておるのであります。しかるところ、国会の資料によりますと、大臣は参議院の大蔵委員会におきまして、一萬田総裁は最高の適任者ではないと思うと断定をされたのでございます。このことは、中央銀行の運営に対して重大な疑惑が投げかけられたことであり、監督責任者としての……

第19回国会 大蔵委員会 第71号(1954/09/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 その問題について関連質問を継続いたしたい予定でおりますが、伺うところによりますと、山本博士が吉田内閣打倒のための緊急戦術会議に御出席のようでありますから、継続質問を御留保願つて、山本博士に譲ります。
【次の発言】 銀行従業員の賃金値上げ問題に関しまして、銀行局長に質問をいたしたいと思うのであります。  九月八日付の日本経済新聞の報道するところによりますと、銀行従業員の賃金値上げ問題については、銀行局はこれは各地方財務局長あて指導方針を通達したということが報道されておりますが、この日本経済新聞に報道されておるような指導通達、これが行われたものであるかどうか。ただいま井上委員の質問に対……

第19回国会 大蔵委員会 第72号(1954/09/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して……。第一に、本委員会が開かれておるのだが、大臣も出てないし、また政務次官も出てない。わけでこの国民金融公庫に関連する銀行局長も出ていない。これは井上委員が質問しておられることも、公庫に対する質問であるが、これは同時に監督者としての銀行局長に重大な関連がある質問であつて、これは当然出てもらわなければならぬ。私は数日来この委員会の運営を見ておるのに、政府の責任者が本委員会に出ていないので、はたしてわれわれはその職責が果し得るであろうか。まつたく委員会の権威は地に落ち、われらはこういう状態においては職責を尽すことはできないと思う。ことに委員長のごときは、きのうから出てないのでは……

第19回国会 大蔵委員会 第73号(1954/09/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 外資法に関係する事柄につきまして、まず第一番に東條為替局長にお伺いをいたしたいと思うのでありますが、本委員会はこの法律に関係する事柄について、すでに数回にわたつていろいろと議をいたしておりますし、その都度局長に対して、政府の方針を伺い、あるいは具体的な事柄の事務処理の状況等をお伺いしようとしてしばしば出席を要求し、御連絡をいたしておるにもかかわらず、その都度御出席に相ならなかった、一体これはどういうことでありましようか。局長の職にあられる方が他にそれぞれの用のあろうことは想像にかたくないのでありますけれども、しかしながら国権の最高の府であるこの国会が国会法に基いて出席の要求をしたこ……

第19回国会 大蔵委員会 第74号(1954/10/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 税制上の諸問題につきまして渡辺主税局長に二、三の点についてお伺いをいたしたいと思います。ようやく予算編成期に入つておりますので、これの裏づけとなります税金の事柄について、いずれ税制各般にわたつての御検討が始められていると思うのであります。そこで本委員会におきまして、この数国会にわたつていろいろと問題として論議され、しかもそれが解決をしていないような諸問題も幾多あるわけでございます。そこでこの際伺つておきたいことは、そういうような問題となつたいろいろな事柄、さらにまた将来取上げなければならないようないろいろな税金、これについて政府はあるものは改正し、あるものは新しくつくる、こういうよ……

第19回国会 大蔵委員会 第75号(1954/10/12、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま委員長から、山本政務次官は他の委員会から出席を求められておるので、退出したいという要求があるが、これを許可したいという御相談がございました。しかしながら本日の本委員会は、かねて質問通告によつて当局に申し出てありまする通り、いろいろ重要議案について審議なされることになつておりまするし、これらのことどもはしようせん政務次官を通じて政府に大きく反映していただかなければ相ならぬのであります。のみならず、本日の委員会はかねての懸案になつておりますフレキシ・ボードの問題をめぐりまして、日米石綿の問題に触れて、きようあたりは本委員会の結論を出さなければならぬ段階に立ち至つておると思うので……

第19回国会 大蔵委員会 第76号(1954/10/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 東条為替局長にお伺いをいたしますが、ただいま小川委員の質問に対する御答弁によりますと、品質についてはアメリカ側に一日の長あり、このような品質の程度においては技術の向上というこの条項に照しては、特にこの品質を認めるような大きな条件とはなり得ない。従つて審議会の審議の焦点は輸出振興にはたして寄与するであろうかどうか、この新しき資料の提出が待望されておる模様であります。そうとしますると、ここで参考のために私一つだけ伺つておきたいことは、その輸出の振興に寄与するであろうか、あるいは寄与しないであろうか、この問題に対する資料の提出者でありますが、それはどういう方面に向つての資料の提出が求めら……

第19回国会 大蔵委員会 第77号(1954/10/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは大臣にお伺いをいたしたいと思うのでありますが、本日の新聞の報道によりますと、例の東証のストライキは、警察官吏の警棒を伴う介入によりまして、労働者側は涙とともにこのピケツト・ラインを解いて、そうして一方経営者側は得意満面として、取引再開の座にすわつたということが報道されておるわけでございます。このことはそのストライキの妥当性あるいはそうでないといういろいろな批判は別といたしまして、いずれにしても労働関係のいろいろな法規に基いて行われたこの争議行為が、警察力の介入によつてこういうみじめな結末を遂げつつあるということにつきまして、世上の関心は非常に高まりつつあると思うのでございま……

第19回国会 大蔵委員会 第78号(1954/11/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 平井参考人には御多忙中特に本委員会に御出席をいただきましたことについて深く敬意を表するものであります。まず冒頭に一、二の点について御理解を願つておき、ついで御質問をいたしたいと思うのでありますが、本委員会は金融業務に関しまして立法を行う国権の最高の府であるのでございますが、同時にまたここで立法されましたところの法律の各条章並びにその精神が政府並びに当事者によつていかに運営されておるかということについては、重大な関心を払つておるのでございまして、従いましてこれに関連する事柄について調査を行うということは、これは本委員会に付与されております特異の任務であるのでございます。私がこのような……

第19回国会 大蔵委員会 第79号(1954/11/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 これは関連質問と申しますよりも、問題をひとつ明確にしておかなければならぬと思いますので、特に発言を求めたわけであります。ただいま井上委員によつて述べられました意見によつて尽きておるわけでありますが、問題はこの資金運用部資金の構成が大衆の金である、こういう意味からこの活用は大衆への還元にウエートを置いてもらわなければならないというところにあるわけでありまして、当然明年度予算編成にあたつては、住宅金融公庫にしろ、中小企業金融公庫にしろ、農林漁業金融公庫にしろ、それそれ相当額の増額のことが要請されておりますので、十分御検討願わなければならぬ。ただこの際一つ明確にしておかなければならぬこと……

第19回国会 大蔵委員会 第80号(1954/11/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは第一番目にお伺いいたしたいことは、この「金融引締下の中小企業金融対策要綱」の中の第一項の第一番でありますが、今回この申合せによりまして全国銀行協会では、中小企業金融に対する特別資金わくの自主的設定ということが申し合されている様子であります。これは申し上げるまでもなく、一応計画的なわくをつくつて、大企業融資によるところの一方的な蚕食をあらかじめ防いで置こうということは、計画としてはけつこうでありましようが、しかしながら大体どの程度のわくをその銀行の総資金量の中において歩合を示させて行くかということが、重要な事柄であろうと思うわけであります。従いましてそのわくについては、各銀行……

第19回国会 大蔵委員会 第81号(1954/11/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 渡辺主税局長に、退職積立金についてちよつとお伺いをいたしたいと思うのであります。現在は、企業が従業員の退職金を積立てる場合には、法人税法によりまして、退職引当金に対する損金算入制度というのがあるわけでありますが、この場合、損金に算入される限度を、大体自己の都合によつて退職する額、これを基準といたしておるのであります。ところが問題は、最近企業が吉田政府の悪政の所産といたしまして、大分行き詰つて参りまして、随所に企業整理が行われ、雇い主からの解雇というような事柄が続出して参つておると思うのであります。この場合、団体協約に基く退職金規定の中で、自己の都合による退職の場合の退職金、これだけ……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 大蔵委員会 第4号(1954/12/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 専売公社の経理に関する問題について質問をいたしたいと思います。  今回の補正予算の中に専売公社の納付金を五十二億三千万円にわたつて削減をせんといたしておるのでありますが、これは一体どういう理由に基いてこういうような必要を生じたものであるか、その理由についてまずもつて御説明を願いたいと思うのであります。
【次の発言】 ただいまの御説明によりましておおむねその原因がつまびらかにされたと思うのでありますが、これはその専売公社当局の事業計画並びに大蔵省の監督が、いかに本年度の当初予算においてずさんきわまるものであつたかということが、ここに暴露されたものであろうと思うのでございます。少くとも……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 大蔵委員会 第1号(1954/12/14、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま議題となりました昭和二十九年度の年末の賞与に対する所得税の臨時特例に関する法律案について、両社会党を代表いたしましてその提案の趣旨について御説明申し上げます。  この法律案は、昭和二十九年の年末の賞与について五千円を限り所得税を課さないこととするものでありまして、その趣旨とするところは、現下の経済事情のもとにおいて俸給賃金はストツブの傾向にあり、一般給与生活者の生活事情はますます窮迫しており、特に低額給与生活者の生活は非常に苦しい状態を考えまして、これら給与生活者の年末越年に特に経費のかさむ事情と、かつは年末賞与の性格をあわせ考慮し、これに対して少しでも税負担を軽減すること……

第21回国会 大蔵委員会 第2号(1954/12/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 指定預金制度につきまして阪田局長にお伺いをいたしたいと思うのであります。今朝の新聞の報ずるところによりますと、会計検査院がこの二十日に大蔵省に対して現行の指定預金方式は会計法違反の疑いがあるという通告を発したとの趣でありますが、これはいかなる内容のものであるか、まずもつてこの点を明らかにしておきたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、この会計検査院の通告を受けた大蔵省が同日の省議でこの問題を検討した結果、指定預金を廃止するとの方針を内定したということがありますが、これはいかなる機関によつてどのような決定がなされ、しかもその決定はどういうような手続をふんでいつごろ実施に移さ……

第21回国会 大蔵委員会 第3号(1955/01/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 まず最初に大工、トビ、左官、板金、こういうような比較的労務を提供することによって所得を得ておるような人々に対する課税のあり方が、現在国税局によりましてはまちまちに行われておるのであります。これが、当事者はもとより、関係当局のそれぞれ非常な困惑するところと相なっておるのでありますが、この機会に、この問題を国税庁において調整をいたされまして、北海道の大工職も九州の大工職も、税の立場においては平等であり、同じ取扱いを受けるというような体制を確立願わなければ相ならぬと思うのであります。現在では、国税庁長官が発したさきの通達は、それぞれいろいろの解釈ができるような事柄がありまして、末端徴税機……


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各種会議発言一覧(衆議院26期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私はこの提案理由の説明の中に道路が非常に荒廃しておる、それから予算が少い、これでは数十年を要してもなお修復ができないから、従つて目的税を創設してその財源措置を講ずる、これが提案の理由になつておるようであります。そうすると、今日国内におきましては、急速に整備拡充をしなければならない問題が山積をしております。たとえば社会保障の問題にいたしましても、ただいま田中さんは、道路費に対する予算の計上が、わが国はインドに次ぐ非常に低額だと言われておりますが、一般的に社会保障費につきましても、イギリスの三七%に比較してわが国は一四%、こういうふうなことで、これまた非常に低率にあります。しかして今日……

第16回国会 通商産業委員会大蔵委員会農林委員会連合審査会 第1号(1953/07/17、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは第二条に関連いたしましてこの公庫の貸付の対象となる中小企業者の定義についてお伺いいたします。  この第一号の中に、特に「鉱業を主たる事業とする事業者については千人」ということに特別のわくがここに広げられておるのでありますけれども、鉱業といえども、千人というような従業員を使うような――炭鉱にしろ鉱山にしろ、こういうようなものは、これは中小企業ではなくして、私は大企業だと思う。だからこういうようなものを対象として貸付を行おうとする場合においては、当然資金源の消化率が増大をして来るので、他の中小企業をそれだけ犠牲にして来るというのは当然のことであります。鉱業といえばわれわれはすぐ……

第16回国会 通商産業委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1953/08/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま業種組合について、山手さんから御説明がありましたが、私は地域組合のあり方について、その生態について概要をお話申し上げたいと思うのでありますが、愛知県におきましては、先般、ちようど一年ばかり前でありますが、消費生活協同組合の形において、共済保険を行う組合ができております。そこで、それはもとより三百万円の資本金で出発をいたしておりますので、当初火災が起きました場合の支払いの能力がございません。従つて被保険者の利益を擁護いたしますためと、同時にその保険勧誘の裏づけとなるものが必要となるわけでありますから、そこで愛知県の地方自治団体の予算外の義務負担によりまして、三千万円を限度とし……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1954/03/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 全国の関係団体の代表者並びに学識経験者として本日公述を願つた諸君の御意見が、すべてこれわが社会党が従来強調して参たことをそのまま裏づけされたので、わが党の主張がいかに正しいものであるかということに、私は一層の自信を深めたわけであります。そこでただいま淺香君の質問に関連をいたしまして、府県代表の大阪税務長並びに興行組合の連合会長に強く申し述べたいことは、今回この入場税が国管されるにあたり、諸君の最も強い反対の根拠は、国税に移管されれば、税率通りとにかく辛辣な徴税が行われるであろう。さすれば困難な経営がさらに困難の度を加えるということでありますが、その言葉の裏を返せば、現在の五割の税金……

第19回国会 大蔵委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1954/03/13、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は大蔵委員でありますので、大蔵当局に対する質問はいずれ担当委員会に譲るといたしまして、主として青木政務次官にお伺いをいたしたいと思うのであります。  あなたは、憲法の本旨である地方自治を振興するための行政の主管者のアシスタントとして、今回その三分の一に匹敵するかと思われるものが中央に移管されようとしておるこの地方の財源の偏在を是正するということで、こういう措置をとられようとしておるのであるが、もしそういうプリンシプルが今後また踏襲されていいということであるならば、今日遊興飲食税といえども、また事業税といえども、あらゆる府県税は地方に偏在しておるのであるが、その偏在したものを是正す……

第19回国会 通商産業委員会中小企業に関する小委員会 第6号(1954/04/14、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 先ほどから鉱山局長の御答弁をずつと伺つておると、あなたの心の底にあるものはどうも鉱山事業そのもののパトロンと応援団と弁護士、こんなことでほかのことはてんで知らぬと、こういうふうに伺えるのではないかと思うのであります。申し上げるまでもなく国の行政はあなたが鉱山局長であろうと、あるいは他の局長であろうと、その官庁の行政を通じて国全体の行政と融合せしめるようにやはり公正な運営が期せられなければならぬと私は思います。特にあなたなんかけしからぬ、本日はあなたが出ていらつしやらないのでどういうことかとわが党の加藤議員に伺つたところが、何かフイリツピンへ賠償の代表が行くのでその資料をつくるため……



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データ更新日:2023/02/05

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