このページでは田英夫参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○田英夫君 私は、日本社会党を代表して、今回アメリカのニクソン大統領がベトナムで行なった海上封鎖など、一連の暴挙とも言うべき強硬措置に対し、政府がどのように考えておられるのか、そうしてこのアメリカの軍事行動に、沖繩を含む日本の基地が使用されているという事実について、アジアの平和を守るという立場から、政府がいかに対処しようとしておられるのか、この問題について政府の見解を伺いたいと思います。 私の質問は、アジアの平和を願い、ベトナムに一日も早く平和が到来することを祈っている日本国民を代表し、同時に、北爆下の北ベトナムをこの目で見て、ベトナムにおけるアメリカの戦争が、いかに非道なものであるかという……
○田英夫君 私は、日本社会党を代表して、いわゆる金大中事件に対する政府の対策と、これに関連した朝鮮政策について質問をいたします。金大中事件は、日本の首都東京で、しかも白昼、韓国の政府機関の人間が加わった一味によって、韓国の前大統領候補が拉致され、しかも警察の手配の網をくぐって、五日後に、韓国の首都ソウルの金大中氏の自宅に目隠しをされたまま同氏があらわれたという、常識ではとうてい考えられない事件であります。 まず、政府に伺いたい。政府は、すでに捜査当局の手によって在日韓国大使館の金東雲書記官がこの事件の犯人の一人であるとの容疑がきわめて濃いとしてその出頭を求めました。通常この種の捜査の常識とし……
○田英夫君 私は、去る六月十七日に沖縄返還協定が結ばれたということの上に立って、その協定が結ばれて以後、ニクソン訪中ということに象徴される新しい国際情勢、特にアジアの情勢というものが生れてきている、日本を取り巻く新しい情勢が出てきているということについて、木村さん、政府の御見解をただしたいということですが、まず、ニクソン訪中というものを政府としてはどう評価されるか。つまり、ニクソンは、非常に積極的な姿勢で米中関係を打開する、アジアに一つの新しい情勢をつくり出す、こういう中で積極的にやったのか。それとも、ベトナム問題に象徴されるような、非常に追い詰められたような形の中でやむを得ずやったのか。たい……
○田英夫君 私は一年生で、先ほどから皆さんのお話を伺っていて、まあこれは質問をする前に一言感想を申し上げるのは時間がもったいないですが、一言聞いていただきたいのです。 言うまでもなく、現在日本の外交は非常に重要な時期に来て、福田外務大臣に初めて御出席をいただいて御意見を伺うということは、たいへんまた貴重なことですけれども、同時に――まあいま石原さんもいろいろ意見を言われましたけれども、私はもちろん必ずしも一致しない点がたくさんある。国会というのはふしぎなところで、本来与野党の間でそういう意見をかわして、その討論を外務大臣、外務省の皆さんに聞いていただいて、そういう中からほんとうに日本の国益に……
○田英夫君 村山さんに伺います。 先ほどのお話の中で公民館のことを例にあげられまして、本土の出先機関ができてもこれは自治の侵害にはならぬという意味のお話があったと思いますが、村山さんちょうど村議会議長というお立場にありますし、この沖繩における自治の問題をどのようにお考えになっておられるか、そのお気持ちを伺いたいわけです。つまり、沖繩は本土の普通の県と違うんだと。特別の状況にあったし、また今後もあるから、復帰後も自治の問題については、若干自治が制限されても本土政府と直結をした政治があったほうがいいというふうにお考えになるのか。あるいは、もっとうがって考えれば、本土政府の現在自民党内閣があるとい……
○田英夫君 私は、午前の羽生委員の質問の上に立ちまして、さらにやや細部にわたって、佐藤総理並びに政府の御見解をただしたいと思います。 まず、外交の基本といいますか、この沖繩返還協定を結ばれた現在の時点の国際情勢、こういうものをどのように判断をしておられるかという点からお聞きしたいと思います。 いわゆる国連中心主義外交ということを、佐藤総理は機会あるごとに言っておられる。これは佐藤さんだけではなくて、佐藤さんの先生である吉田総理がかつてそういう基本的な態度を示され、池田前総理大臣が具体的にそのことばを吐かれたわけでありますけれども、現在、中国が国連に参加をしたというこの時点で、佐藤総理はこの……
○田英夫君 村山さんに伺います。 先ほどのお話の中で公民館のことを例にあげられまして、本土の出先機関ができてもこれは自治の侵害にはならぬという意味のお話があったと思いますが、村山さんちょうど村議会議長というお立場にありますし、この沖繩における自治の問題をどのようにお考えになっておられるか、そのお気持ちを伺いたいわけです。つまり、沖繩は本土の普通の県と違うんだと。特別の状況にあったし、また今後もあるから、復帰後も自治の問題については、若干自治が制限されても本土政府と直結をした政治があったほうがいいというふうにお考えになるのか。あるいは、もっとうがって考えれば、本土政府の現在自民党内閣があるとい……
○田英夫君 村山さんに伺います。 先ほどのお話の中で公民館のことを例にあげられまして、本土の出先機関ができてもこれは自治の侵害にはならぬという意味のお話があったと思いますが、村山さんちょうど村議会議長というお立場にありますし、この沖繩における自治の問題をどのようにお考えになっておられるか、そのお気持ちを伺いたいわけです。つまり、沖繩は本土の普通の県と違うんだと。特別の状況にあったし、また今後もあるから、復帰後も自治の問題については、若干自治が制限されても本土政府と直結をした政治があったほうがいいというふうにお考えになるのか。あるいは、もっとうがって考えれば、本土政府の現在自民党内閣があるとい……
○田英夫君 沖繩が返りましてから、ちょうど十日になるわけでありまして、ところがその返還直後物価の上昇、あるいはB52の飛来というようなことで、現地沖繩の状況はまことに憂慮すべき状態と言っていいと思います。そこで、きょうは政府側にこの現状に対していろいろ対策をお尋ねしようと思いましたけれども、大臣席がからっぽで、どうもまことにやりにくいわけでありますけれども、そういうことを言っていられないほどの緊急の状態だと思いますので、関係政府委員の方から、ひとつ現在の状況に対する緊急の対策を伺いたい。まず、もうすでに新聞などで大きく伝えられているように、現地の沖繩の物価の急上昇というものは、このまま放置した……
○田英夫君 前回の委員会で、大臣がおいでになりませんでしたので、物価の急騰の問題について伺いましたけれども、あらためて、ひとつ大臣にお伺いしたいんですが、ああいう事態の中で、しかもドルショック、円の切り上げ、それから三百六十円が三百五円であるという、そうした事態の中で返還が実現をするということになれば、当然経済にかなりの混乱が起きるということは予想されたと思いますし、また三百六十円ということを三百五円にしたのも、実は政府の責任でされたことであるわけです。そういうことからすると、現在急速に物価が上昇してしまっている、沖縄県民の皆さんに、たいへん犠牲をしいているわけですけれども、沖縄の現地では、こ……
○田英夫君 前回の委員会で森委員から中国問題についての御質問がありまして、同時に衆議院を含めて国会でもすでに論議が行なわれているわけでありますけれども、依然として、この中国問題に対する、佐藤内閣といいますか福田外務大臣のお考えというものがはっきりしない点がたくさんあると思いますので、続けてこの中国問題を伺いたいと思います。 二月二十一日から行なわれましたいわゆる米中会談ですが、これについてどういうふうに評価されるというか、考えられるか。これは単にアジアの緊張が緩和してまことにけっこうであるというような、そういう抽象的なことではなくて、外務省なり、さまざまな筋からの情報やあるいは分析を根拠にし……
○田英夫君 ベトナムの問題で伺いたいんですが、最近十四人というかなり大型の北ベトナム経済視察団が来日しております。また、さきには三宅課長がハノイへ行くと。あるいは、パリでかなり北ベトナムのパリ会談代表部と接触があるやに聞いておりますが、そういうことからすると、中国とは国交回復を目ざしてやるんだと福田さんは言っておられるけれども、日本に近いアジアの社会主義国中国、朝鮮、ベトナムという中で、ベトナムについてもかなり積極的に接触をしよう、関係を改善しようという方向に進んでいくのではないかというふうに受け取れるわけですが、どう考えておられますか。
○田英夫君 どうも、羽生さんとのやりとりを伺っていると、福田さんがどういう姿勢で外交を進めようとしているか、特にアジア外交を進めておられるか、さっぱりわからなくなったので、その問題からお伺いしたいんですが、いわゆる対中国、アヒルの水かきとか、あるいは現実にベトナムについていえば三宅課長の派遣、非公式ながら派遣をされるというようなことで、ずっとアジアに対していわゆる緊張緩和の方向に政府も向かうのだと、そういうので、日本もその中で役割りを果たすのだというふうに理解していい、そういう動きが事実あったと思います。 で、いまのこのお話を伺っていると、さっぱりそういう観点ではなくて、アメリカ、アメリカと……
○田英夫君 この国際交流基金の問題、前回も質疑ありまして、大筋のところの問題が出てきましたので、やや具体的な問題について伺いたいと思うのですが、この問題で一番気になりますのは、何といいますか、外務省、政府の息がかかり過ぎるとぐあいが悪いのではないか。やはりあくまでも民間中心にあってほしいということだと思うのですけれども、その点は理事長の人事なり、あるいは審議会の人事なりというところでお考えいただけるとは思いますけれども、基本的に民間中心ということをどういうようにお考えいただいているか、大臣から……。
【次の発言】 もう一つは、民間ということのもう一つの意味で、お金のほうですが、先ほど大臣が言わ……
○田英夫君 まず福田外務大臣に、きのう起こりましたテルアビブの空港におけるあの事件についてお伺いをいたします。
私ども日本人全体にとって非常に大きなショックを与えた事件だと思います。世界にはもちろんですけれども、日本人の気持ちからすると、何かやりきれない感じが非常にいたしますが、そこで政府としてもすぐにきのう大臣がイスラエル大使館に行かれるとか、あるいは都倉大使が向こうでいろいろ手を打つというようなことをやっておられるようですけれども、最初に、大臣のこの問題についての見解を、お気持ちを伺いたいと思います。
【次の発言】 大臣言われたように、この問題は日本人に対するいわゆる対日感情といいますか……
○田英夫君 私は、日中問題を中心にして総理のお考えを伺いたいと思うのですが、すでに今度の国会でも、予算委員会その他で、しばしば佐藤総理は、日中関係改善の方向に前向きに進みたいという意味のことを繰り返し言っておられるわけですけれども、当委員会においてお伺いするのは初めてでありますので、あらためてその点から伺いたいのですが、いわゆる復交三原則を基本にして、総理はどういうふうにお考えになるか、原則をどういうふうにお考えになるかということを伺いたいと思います。
【次の発言】 いきなり具体的なことで伺うのですけれども、そういう大原則はまことにけっこうだと思うのですが、そこで障害になるのは台湾との関係です……
○田英夫君 いまの森さんの質問に関連して、一、二だけ。この協定の前文を見ますと、いまお答えがあったことに実は含まれるのですけれども、「衛星による通信が世界的かつ無差別にできる限りすみやかに世界の諸国民の利用に供されるべきである」ということからすると、いまのモルニヤ衛星とインテルサットというものの関係をもっと密接にするということが当然望まれるのじゃないか。また、最近の米ソ関係というようなことからすれば、そのことは国連の状況から見ても望ましいのじゃないかという感じが非常に強いし、実際に衛星を使ってテレビの中継を、私もだいぶお世話になったほうですけれども、やってみると、たとえば。パリから東京に宇宙中……
○田英夫君 福田外務大臣に伺いたいんですが、ここのところ相次いで飛行機事故が起きまして、特に日航機の事故、国際的に非常に影響が大きいと思いますが、一つ気になりますのは、きのう起きましたキャセイ航空のほうの事故、これは南ベトナムの上空で起きまして、もちろんまだ原因がはっきりいたしませんので何とも言えませんけれども、これは人ごとではありません。現にアメリカの爆撃機が始終飛びかっているというべトナムの上空で、わずかに回廊のような民間航空の通過区域を空の中に認められて、アメリカの軍用機が飛びかっている中を、民間機が飛んでいるというのが実態のようであります。このことから、実は日本自体の空も、これはベトナ……
○田英夫君 私、大平さんが外務大臣になられて初めてお考えをお聞きするので、何といいますか、大平さんの国際情勢に対する基本的なお考えという意味でお聞きしたいわけでありますが、その前に、それに当然関連をすることでありますが、先ほどから羽生さんあるいは西村さんからも御質問のありました、アメリカ軍の車両の輸送の問題に関連をして、一つだけ御質問したい点があります。 けさの新聞に、いずれも大きく報道しておりましたが、法眼外務次官が昨日の記者会見で、車両制限令をアメリカ軍の場合自衛隊と同じように例外にしたい、こういうことを言われたようでありますが、まあこれは外務次官の正規の記者会見というふうに、一斉に出て……
○田英夫君 いま岩動委員の御質問にも出てまいりましたように、沖繩の問題を考えたときに、アメリカ軍の基地の整理統合ないし返還という問題を考えなければ、これからの沖繩というものを議論することはできない、こういう立場から若干御質問をしたいと思うんですが、ちょうどいま大臣言われました一月二十三日の安保協議委員会で、日米間で基地の整理統合をやろうと、こういう話し合いがあったということですが、まさに、その二十三日の翌日にベトナム和平というものが発表になる、こういうことになりまして、したがって、ベトナム和平という新しい事態、これは当然沖繩の基地の問題に関連をして大きく考えなければいけないと思います。実は、い……
○田英夫君 最初に、これはおそらく外務省が御担当でしょうけれども、アメリカ局長おいでですから伺いますが、去る十七日に、沖繩のアメリカ海兵隊が、例の四月十二日ですか、に起きました薬きょう拾いの婦人が死亡した事件について、アメリカ側には刑事責任がないという態度を表明をしておりますけれども、この問題は沖繩で非常に大きな波紋、反響を呼んだ事件でありますけれども、第一に、第一次裁判権が日本側にないということになって、アメリカ側の裁判に移されていたわけですけれども、この事件の経過、そして、この海兵隊がこういう態度を決定して発表したそのいきさつを、ちょっとお聞かせいただきたい。
○田英夫君 私は、今度田中総理大臣が訪ソをされるということを控えまして、北方領土問題がようやく本格的に話し合われる、こういう情勢を控えまして、従来からこの北方領土問題につきましては、さまざまな意見が出され、また、自民党政府の続いてまいりました中でも、吉田内閣以来、サンフランシスコ平和条約を結ばれた時点から出発いたしまして、実は北方領土についての解釈というのは、かなり変転をしてきたというふうに言っていいと思います。そこで、いよいよ本格的に話し合われるというこの状況の中で、田中内閣として、大平外務大臣として、どういう態度で、姿勢で、どういう解釈で臨まれるのかということをひとつ確認をしておきたい、こ……
○田英夫君 私は、金大中事件問題に関連して質問いたします。 金大中事件は、去る十月二十六日に金大中氏がいわゆる自由になったという事態と、さらに十一月一日にいわゆる外交的な措置がとられて、金鍾泌首相が来日をし陳謝をするという報道があって、一般的には解決したと、こういうふうに言われているわけでありますけれども、私は、全く金大中事件は解決をしていないと、こういうふうに考えるわけで、その立場からお聞きをいたしますが、今回のいわゆる解決をしたということが言われているのは、一つは金大中氏が自由になったじゃないか、もう一つは、いわゆる常識的に外交的に見た措置がとられたと、こういうふうに政府は考えておられる……
○田英夫君 この麻薬条約、今回の改正は、一言で言えば強化するといいますか、取り締まりを強化するという精神だと思うんですけれども、なぜそういう状況になってきたのか。アメリカの状況とか、いろいろあるんだろうと思うんですけれども、これは強化すると考えていいですか。これは担当の方でいいです。
【次の発言】 今回の強化ということの内容は、おもな点は、アヘンを生産する、その生産のほうの、いわば開発途上国が多いでしょうけれども、そっちのほうが問題なのか、あるいは麻薬禍が蔓延している、アメリカなんか特にそうだと思いますが、そっちのほうの問題が重点なのか、どっちと考えたらいいでしょう。
○田英夫君 沖繩海洋博の政府代表の任命の問題ですけれども、最初に伺いたいのは、すでに昨年六月に高瀬政府代表をきめておられるわけですけれども、今回あらためてこういう法案によって政府代表という形をまたきめておられるわけで、私みたいなしろうとは、二重に任命をされておるように思いますけれども、この辺の事情を伺いたいと思います。
【次の発言】 これはBIEですか、これの公認のものになってから政府代表が実は任命されているんで、第十五条の規定は当然あるわけですから、その傘下の博覧会をやる以上は、政府代表を任命する義務があるということで、それはもう初めからわかっていることですね。で、それによって六月に任命をさ……
○田英夫君 最初に、大臣に伺いたいのは、きのうからジュネーブで始まっておりますWHOの総会で、朝鮮の、いわゆる北朝鮮の加盟問題が半ばごろから審議されるということですが、報道されているところによると、韓国のたな上げ提案に日本代表は共同提案国になっているということが言われておりますけれども、実際にそのような指導をしておられるのかどうか、この点から伺っておきます。
【次の発言】 そうすると、共同提案国になるという方針だということですね。
【次の発言】 例の中国の国連参加問題のときに、いわゆる重要事項指定方式の共同提案国に繰り返しなってきた中で、過去に、佐藤内閣当時ですけれども、非常に国際的に、いわば……
○田英夫君 いま御説明がありました二つの案件の、主としてアフリカ開発基金の問題について質問をしたいと思います。 最初に、大臣に伺いたいんですが、日本政府の対アフリカ政策といいますか、まあ政府の対米、あるいは対中国、対アジアというようなさまざまな政策がある中で、アフリカというのは地理的には日本から非常に遠いというようなことで、アジアに比べてどうしても関係が薄いのは当然かもしれませんけれども、同時に、いわゆるアジア・アフリカという関係の中で、開発途上国という意味からすると、日本としてはひとつかなり重点を置いて対処していい地域だと思うんですが、大臣としてその点、基本的にアフリカというものをどういう……
○田英夫君 私は、日本社会党を代表して、このアフリカ開発基金を設立する協定の締結について承認を求めるの件に反対の意見を表明いたします。 反対の理由の第一は、本協定第二条の目的の項に従っても、この基金にはできるだけ多数の国が参加をして、潤沢な資金によって運営されることが経済的にも政治的にも正しい方向であると言わざるを得ません。ところが、本協定への原参加国は、ユーゴスラビアを除くと、すべて西側の諸国に限られております。したがって、中国、ソ連などの社会主義諸国が入っておりませんし、また、フランスも加わっておりません。これら諸国が今後加わっていく道が封じられているわけではありませんけれども、その参加……
○田英夫君 日本時間のきょう午前零時にパリでベトナム和平協定をさらに確認すると言いますか、十四項目の共同声明が調印されましたけれども、最初に大臣に、この和平協定がさらにはっきりと確認をされたというこの状況を、事態をどういうふうにお考えになるか。その判断を伺っておきたい。
【次の発言】 これは新聞などの報道によりますと、南ベトナム政府、グエン・バン・チュー政府が最後まで今回の十四項目の内容について抵抗したということのために調印がおくれた、こういうふうに言われておりますが、まあ私も事実だと思いますが、今回の十四項目の内容を私も新聞を通じて知るだけでありますが、この内容を見ますと、アメリカ並びに特に……
○田英夫君 きょうは、先日北朝鮮の問題について森委員から質問がありましたけれども、それを含めまして、いうまでもなく、われわれにとって一番近いところである朝鮮半島全体についての政府の方針ということで伺いたいのですが、先日外務大臣は金鍾泌韓国首相と会談をされたわけであります。ずばり、これは大臣の口から、なかなか言いにくいかもしれませんけれども、現在の韓国政府の態度、これは昨年の七年四日に南北朝鮮の統一についての共同声明というものが出されて、話し合いが行なわれているわけですけれども、その一方で、韓国政府のほうは、非常事態宣言から戒厳令という形で、国内体制を非常に固くしております。そういう状態で、朝鮮……
○田英夫君 このATA条約をはじめ三件の問題は、非常に技術的といいますか、こまかな技術的な問題を中心にしたものなので、質疑というよりも、前回大臣から御説明いただき、また、松永参事官から補足の説明をいただいたわけですけれどもさらに詳しい内容の問題点を御説明いただきたいというふうに思います。むしろ、私の質疑というよりも、専門の担当の方から技術的なことの問題点を御説明いただきたいと思うのです。時間二、三十分という形で御説明をいただいて、それによってまた私のほうで問題点を掘り下げるというふうにしたいと思うのですが、担当の方からどうぞ。
【次の発言】 どうもありがとうございました。
続いて大蔵省のほう……
○田英夫君 今国会が終わりますと、田中総理大臣の訪米、訪ソ、訪欧という一連の日程が予定されているようでありますけれども、きょうはこの問題に関連をして御質問をしたいと思います。 まず、訪米にしろ訪ソにしろ、特にこの二つの国に対する総理訪問ということは、訪ソの場合は非常に久しぶりのことでもありますし、問題も山積をしていると思います。また、訪米のほうも、日米間の経済問題をはじめとするさまざまな問題が必ずしも円滑にいっていないという状況がある。こういう中での、だからこそ訪米、訪ソをされるわけでしょうけれども、そういう状況で、その前に大平外務大臣がそれぞれ事前に外相会談というような形で、準備といいます……
○田英夫君 大臣の時間が制限があるようですから、問題点がたくさんありますが、まず、現在この問題についての一番大切なことは、連れ去られた金大中氏を日本に返させるという、このことが当面の最も緊急な問題だと思うのですが、いままでに政府はこの問題について韓国政府に申し入れをされたようでありますけれども、どのような態度でどういう申し入れをされたのか、この問題についてまずお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 この金大中氏の引き渡しという問題は、第一に日本側が捜査をするためにどうしても必要だという点があるわけですね。大臣、いま加藤委員の御質問に対してのお答えで、現在は事件の解明をしている段階であると……
○田英夫君 私は金大中問題にしぼってお尋ねをいたしますが、最初に、この期に及んでたいへん初歩的なことをお聞きするんで恐縮ですけれども、警察庁に伺いたいのは、警察庁――政府のほうでは金大中誘拐事件というものを予想しておられたか、あるいはそういう、金大中氏の身辺に何事か起こるということの情報を持っておられたんじゃないんですか。
【次の発言】 それはきわめて公式な答弁だと思うんですが、私どもはそういうふうに、警察庁の日ごろの活動から考えて、思えないんです。いろいろな団体の活動について実に詳細にフォローしておられるし、その中に人間を入れるというようなことまでおやりになっていることをこれは常識としてみん……
○田英夫君 きのう政府のほうで問題の金大中事件に関連をして、駐日韓国大使館の金東雲一等書記官の容疑が濃いと、こういう発表をされ、その任意出頭を求められましたので、この問題に関連をして御質問を申します。
まず、現在政府の、外務省の求めにもかかわらず、金東雲氏の出頭を拒否したわけですけれども、この韓国側の態度に対して外務大臣どうお考えになるか、所信を伺いたいと思います。
【次の発言】 これはいまの日韓関係、特に政府がお考えの日韓関係というものから考えて、その外交官、まさに政府の人間がこうした事件に関係をしていたということをはっきり公にして、しかもその出頭を求めるというところに踏み切られたというこ……
○田英夫君 問題の金大中事件も、どうやらいわば膠着状態という状況になっております。国民の多くは非常に大きな関心を持っていただけに、これがうやむやになってしまうんではないだろうか、そういう心配をしていると思います。そういう観点からお聞きしたいわけですが、最初に警察庁中島参事官おいでになりますから、ほかの委員会との関係もあるようですから、先に捜査関係のほうを御質問いたしますけれども、きのう韓国側がいはゆる中間発表というものを出したようでありますけれども、韓国語で、日本の大使館のほうではまだ現地では発表されなかったようでありますけれども、当然警察庁にも報告が入っておると思いますが、その内容がどういう……
○田英夫君 最初に、すでに一部の新聞で報道されておりましたけれども、ミクロネシアの問題についてちょっと伺いたいのですが、ミクロネシアとの関係は、四十四年にいわゆるミクロネシア協定を国会で承認をしたという形になっているわけなんですけれども、そういう中で、政務次官も御存じのようなミクロネシアのダニエル・ロペス・ドサルアという人が昨年から日本に来まして、戦争中に自分の父親が日本軍に徴用をされて戦死をしたと、ニューギニアで戦死をした、仲間十七人とともに戦死したということを訴えて、政務次官にもお会いいただいたようでありますけれども、日本政府に謝罪並びに何らかの補償をしてほしいという要求を続けていたわけで……
○田英夫君 一昨日の本会議で社会党安永議員から取り上げられました、金大中事件に自衛隊員が加担をしていたといいますが、この問題から伺いたいと思いますが、きょうは大臣がおいでになりませんので、政務次官に伺いたいと思いますが、本会議場でも総理大臣から御答弁がありましたけれども、あらためてこの問題について政府がどういうふうに考えておられるか、基本的な立場を伺っておきたいと思います。
【次の発言】 同じことをひとつ、防衛庁の方おいでになっておると思いますので、防衛庁の立場からお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 これに関係をした人が現在のところ二人出てきておるわけですが、政府のほうは本会議の席で……
○田英夫君 法務大臣に伺いたいのですが、いま佐々木委員から御質問をいたしてまいりましたこの問題、突き詰めていけば、日本の国家主権が侵されたということに非常に大きな問題があると思うわけです。大臣は、この事件が日本の国家主権が侵されたとお考えになっているのかどうか、新聞などの報道によると、大臣は韓国のだれがやったかわからぬ、韓国の官憲がやったのなら国家主権を侵されているけれども、民間人であるとそうは言えないというような意味のことを話しておられるやに聞くんですが、この点を確認しておきたい。今度の事件は日本の国家主権が侵されたとお考えになっているかどうか。
○田英夫君 最初に、外交問題について政府のお考えをただしたいと思いますが、先日の外務委員会でも外務大臣にお尋ねいたしましたので、重ねて確認することになりますけれども、まあ、世界じゅうの期待にこたえてベトナムに和平が到来をいたしました。その和平協定を詳細に検討してみますと、われわれにとっても、きわめて関係の深いものだと言わざるを得ないのですけれども、最初にこれは確認しておきたいのですが、和平協定第一条、アメリカ及びその他のすべての国は一九五四年のジュネーブ協定で認めているとおり、ベトナムの独立、主権、これを尊重しよう、こういうことが書いてありますけれども、なぜアメリカという名前だけは特別に書いて……
○田英夫君 しばらく大臣に見解を伺う機会がありませんでしたので、しかもその間、石油問題について非常に重要な事態がいろいろ起こっておりますので、伺いたいことはたくさんありますけれども、きょうは問題を一つにしぼりまして、実は十一月初めに、私、ミクロネシアに行ってまいりましたので、この問題で大臣にお尋ねをしたいと思います。 ミクロネシアのことは、この委員会でも数回伺っておりますし、ミクロネシアから帰りましてから、アメリカ局長にはいろいろお話をし、御協力もいただいているわけで、きょうはひとつ大臣に理解を深めていただきたいと、局長から報告は行っていると思いますが、大平外務大臣がこの問題に対してどこまで……
○田英夫君 しばらく外務委員会が開かれなかった間に、日本外交をめぐって重大な幾つかの問題が起きていると思いますので、その中で二、三具体的な問題を伺いたいと思います。 最初に大平外務大臣、本日法眼外務次官を更迭をされたということでありますが、後任に東郷審議官を起用されたということでありますが、これは推測するところでは、さきのアメリカにおける天皇訪米問題についてのいわゆる安川発言の責任というふうに考えられますが、この外務次官更迭ということは、外国から見てもこれは非常に重大な問題と受け取られると思いますので、この外務次官更迭の真意をこの機会に大臣から伺いたいと思います。
○田英夫君 最初に外務省にお願いをしておきたいんですが、本日のこのベルギーとの文化協定あるいはギリシャとの航空協定、特に文化協定というようなものは、まあ問題がなければ、内容が詳しくわかれば、ここでわざわざ引き延ばしのような意味の質疑をするつもりは私のほうは毛頭ありませんので、どうか資料を十分にあらかじめお出しいただきたい。いろいろ御説明を伺いましてたいへん勉強になりましたけれども、できましたら過去のベルギーとの交流の実績とか、まあそういうものなどを含めて、これは文化協定に限りませんが、今後こうした御提案の背景になるような資料をなお十分にお出しいただきたいということをお願いしておきたいと思います……
○田英夫君 前回の委員会で、ベルギーとの文化協定について伺いましたので、本日は、ギリシャとの航空協定の問題について主として伺いたいと思います。
最初に伺いたいのは、この協定が昨年の七十一国会に提出されましたけれども、実際には全く説明もないままに、形としては審議未了になったわけであります。この間の事情を、まず伺いたいと思います。
【次の発言】 向こう側の政体が変わったということなわけですけれども、王制から共和制に変わったというふうに伝えられ、また、一見それは、いわば近代的になったといいますか、民主的になったというふうに受け取られたわけでありますけれども、どうも、必ずしもその後の新しいギリシャ政……
○田英夫君 本日は、最近に新しく起こりました幾つかの問題について、政府のお考えをただしたいと思います。
最初に、おととい、二十六日に、韓国ソウルの法廷で、在日韓国人の一人であり、さきに北朝鮮スパイ容疑ということで逮捕されていた金鐵佑氏の求刑が高裁で行なわれたということが伝えられておりますが、外務省はこの問題についてもちろん御存じと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 金鐵佑氏は、北海道大学の助手である金風C氏、実はこれは「てつ」と呼ぶのがほんとうかもしれませんが、この兄弟ともに北朝鮮スパイ容疑で逮捕をされているわけでありますけれども、この二人とも日本で生まれ育った在日韓国人であります。こ……
○田英夫君 最初に、ただいま日中貿易協定が議題になりましたが、これと一連の日中間の友好関係を深めるという意味から非常に重要な日中航空協定が調印をされ、大平外務大臣もその最後の詰めでたいへん御苦労なさっていることに対して、私どもとしても感謝をしたいと思います。同時に、日中問題だけでなくて、アジアの全体の平和友好という意味から、このように日中貿易協定あるいは日中航空協定というものが相次いで締結をされていくという中で、逆に非常に私、気になりますことがありますので、日中貿易協定とやや離れますけれども、お許しをいただいて、まずお聞きしたいと思いますが、すでに新聞などで報道されておりますけれども、隣の韓国……
○田英夫君 ただいまの在給法の問題について、まずお伺いしたいのは、この法案のまず第一の問題点は、さきにベトナム民主共和国とドイツ民主共和国との間に外交関係が設定されたのに伴いまして、政令で設置していた公館、大使館をこの法律で規定するという内容でありますが、そこで実は、ベトナムとの間には国交関係が樹立をされたにもかかわらず、いまだにこの法律案で規定しようとしている大使館の設置が、政令によって行なおうとしていたものが実際にできないでいるという現実があります。これは、国会でも何度か取り上げられた問題でありますけれども、あらためて、なぜこれが設置できないでいるのか、ただお答え――先にくぎをさしてしまう……
○田英夫君 最初に、いわゆるモントリオール条約の関連から御質問をいたしますが、これは一九七一年の九月に、いわゆる国際民間航空機関の、いわゆるモントリオール会議という形ででき上がったわけですけれども、日本代表はこれに出席をしておりましたが、署名をしなかったといういきさつがあるわけですが、これがどういう理由だったのか、この点からまず伺いたい。
【次の発言】 あとのILOの問題でも御質問しようと思っていたんですけれども、その条約と国内法との関係という点で、国内法の整備がおくれているために、あるいは国内法が不備であるために、条約批准ができないという状況がかなりあるんではないかと思いますが、これもどうも……
○田英夫君 関連して、一、二伺いたいのでありますが、一つは、すでに衆議院の外務委員会の附帯決議の中にありますが、今度の国際協力事業団は、海外技術協力事業団と海外移住事業団がその中に統合されるわけでありますけれども、従来のこの二つの事業団の職員の待遇には、かなりの格差があるようでありますけれども、この点について、新しい事業団の中でいやしくもその人たちが不利益をこうむるようなことがあってはならないと思いますし、むしろはっきり言えば、格差がある場合にはいいほうに統一すべきであるということ、当然そうだと思いますが、この点についてのお考えを伺いたいと思います。
○田英夫君 私は、二つの問題で御質問しようと思います。
最初にベトナム援助をやろうと思いましたが、担当の局長がおいでにならないようですから、最初に、去る三日に最もわれわれに近い国である韓国のソウルで学生運動が再燃をいたしましたので、この問題についてお尋ねをいたします。
まず外務大臣に伺いたいんですが、今度の事態、すでに後宮大使から正式の報告が入っていると思いますが、新聞でもすでに報道されておりますこの新しい事態を、外務省として、政府としてどういうふうに受けとめておられるか、それを伺いたいと思います。
【次の発言】 いまアジア局長がいわれたとおり、今回の学生の決起といいますか運動再開は、私ど……
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