このページでは喜屋武真栄参議院議員の13期(1983/06/26〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は13期国会活動統計で確認できます。
○喜屋武眞榮君 私は、参議院の会を代表し、過日行われました総理の所信表明演説に対して、総理並びに関係大臣に質問を行いたいと思いますが、質問に入ります前に一言触れておきたいことがあります。 それは、昨日、本院で採択された大韓航空機撃墜事件に関する決議を踏まえ、政府は今後ともその真相の徹底究明と責任の追及、補償問題等について、粘り強く、しかも、かつ万全の措置をとられることを強く要望いたしたいと思います。 さて、私はまず総理の政治姿勢について尋ねたいと思います。 総理は、よく「平和」、「思いやり」という言葉を出されますが、私ども国民にはそれはただ単に言葉だけのそらぞらしいものとしてしか響いてこ……
○喜屋武眞榮君 ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの鈴木君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に板垣正君を指名いたします。(拍手)
○喜屋武眞榮君 大臣にお尋ねします。 内政の面と外交の両面から問題をお尋ねしたいと思います。 まず、内政面の立場からの問題です。この国内自給の向上という問題は一貫してずっと強調されてきた問題であることは、いまさら私が申し上げるまでもございません。たとえば、五十五年四月二十三日にも、食糧自給力強化に関する決議が出されております。ところが、決議は食糧自給の向上ということをたびたび強調され、なされておりますけれども、その実はどうなっておるかというと、逆の現象を呈しております。 たとえば、昭和三十五年と昭和五十六年の間における国民の食糧の生産状況はどうなっておるかということを統計の上でははっきり……
○喜屋武眞榮君 第二次振計が名実ともに実っていくためには、私は二つの大きな柱があると思っております。 それは、振興開発事業費の中身、それから振興開発金融公庫の中身、この二つが車の両輪としてスムーズに走ることによって第二次振計が名実ともに実っていくと、こう思うのです。 そこで、私、先ほど来長官のこれを見まして、文章表現というのは政治的配慮から考えるとするならわからぬわけではないけれども、少なくとも数字に対してはひとつ厳粛なごまかしのないようにとらえてもらわぬといけない。これはすべてに通ずる私は原点であると思っておりますので申し上げたい。それは何を指摘したいかといいますと、開発庁予算要求額は二……
○喜屋武眞榮君 日本とアメリカの関係を私にこう言った人がおるのであります。アメリカがくしゃみをすると日本は風邪を引くんだと。ところが風邪の菌の理解の薄いおやじのためにその風邪がこじれて、それが広がって沖縄に吹きだまって沖縄県民は猛烈な風邪に侵されて大変困っておる、かわいそうだね、こう言った人がおるのであります。私もなるほど傾聴に値する言葉であると思っておるわけなんです。 そこで、なぜ私がこれを言っておるかといいますと、沖縄の置かれておる立場について、私は総理にもただしました、外務大臣にもただしました、運輸大臣にもただしました、そして農水大臣にもただしました、防衛庁長官にもただしました。ところ……
○喜屋武眞榮君 きょうは、ただいままで多くの皆さんが沖縄の抱えておる問題をそれぞれのお立場で審議していただいて、沖縄選出の議員の一人として、心からありがたく思います。大変ありがとうございました。
そこで、時間の制限が、きょうは特に次の予定もありまして短うございますので、本論に入りたいと思いますが、まず、運輸省に尋ねます。那覇空港の管理権はどこにあるんですか。
【次の発言】 運輸大臣の管理下にある那覇空港を、航空自衛隊いわゆる空軍がこれを共用するようになったのはいつからですか。また、その根拠はどこにあるのか。
【次の発言】 もう少しお尋ねしますが、運輸省と防衛庁との取り決めといいますか、合意に……
○喜屋武眞榮君 短い時間でありますので端的に申し上げます。
喜屋武、沖縄からの告発をいたします。
外務大臣、大臣が目と心を世界に向けて、世界平和に奔走しておられることを大変うれしく思います。その心を内にも向けてほしいということなんです。沖縄は陸も、海も、空も軍事優先の様相を呈しつつあることをまさかおわかりでないはずはないと私は信じております。信じておるがゆえに沖縄の基地の態様について見直す時期に来ておると思いますが、いかがでしょう。
【次の発言】 戦後もう三十九年、復帰後十三年、いっどこで沖縄の基地に関する問題を尋ねても、はね返ってくる日本政府の声は同じなんです。皆さん、中曽根総理を初め、……
○喜屋武眞榮君 私は持ち時間の都合もありますので、問題を沖縄の問題にしぼって質問をいたしたいと思います。 ところで、沖縄の問題といいましてもたくさんありますので、いま全県民の重大な関心を持っております二つの問題についてお尋ねいたします。 ところで、沖縄の問題を論ずる場合にいつも壁にぶつかりますことは、金網の内と外に分けて答弁を求めねばならないという問題の困難さ、問題の複雑さがそこにあるわけであります。 そこで、これからお尋ねするわけでありますが、どうかそれぞれの関係大臣並びに長官は明確な御答弁をお願いいたします。 沖縄の問題をはしょって集約しますと、すべて基地に突き当たります。金網に突……
○喜屋武眞榮君 外務大臣の御都合があられるようですので、私の予定の質問の順序を取りかえていたしたいと思っております。 まず、質問の第一は、この私の質問にお答え願うためには、外務大臣と防衛施設庁長官がその気になって立ち上がってもらえばすぐ解決できると、こういう見通しを私は持っております。それは、米軍泡瀬ゴルフ場内道路建設についてであります。 まず、説明を申し上げる前に地図によってその概況を申し上げます。(地図掲示) この赤い、これは北中城村の役場であります。この黄色い範囲がいわゆる米軍泡瀬ゴルフ場であります、終戦直後アメリカ軍がゴルフ場に接収した。そのために、ゴルフ場によって――この青い線……
○喜屋武眞榮君 日本国民の主食であります米が、いついただいても安心していただける米、そしていつでも間に合う量の確保がなければいかぬと思っております。そういう観点に立って米のことをまずお尋ねいたしたいと思います。 二月二十四日に大臣は、所信表明の中ではっきりと、基幹作目である米についての、また、米どころじゃない、食糧の確保についての姿勢を述べておられます。まことに御立派であると思っております。ところが、結果的にはまことに遺憾な結果になって、韓国米を輸入しなければいけなくなったということについて、もう一遍私はこの場で、そのことに対する大臣の所信を改めてお伺いいたしたいと思います。
○喜屋武眞榮君 今、国際的には農産物市場開放の貿易台風と申しますか、嵐が吹きまくっておる。国内の中では日本型食生活の定着をといった要望が強いわけです。そこで、私は大臣の所信表明あるいはけさ来の御答弁をお聞きしながらこういうふうにメモしてあるのです。農産物の市場開放、この自由の嵐が吹きまくってくる、大臣はどこまでもそれを、農民を守るのだという防波堤を築いておられる、そしてまた、その背後に農業者が犠牲にならないようにするという護岸を築いておられる、そしてそのまた中身として、国土で生産できるものは最高度に生産する、不足するものは輸入する、こういう柱を立てていらっしゃいますね。そういう柱から、当然農業……
○喜屋武眞榮君 特にきょうは持ち時間が少のうございますので、駆け足でいたしたいと思います。 まず、おとといでしたか、開かれた食肉部会の政府資料を見まして私は大変遺憾に思っておることがございます。それは政府案と畜産振興審議会に示された数値価格のことなのです。それは内容的に申し上げますと、ことしも昨年、一昨年同様に、政府の試算価格として示されたそれと乖離した数値価格を別途政府案として出しておられます。そのことに対して政府案の試算価格というのは、あくまでもこれは諮問に当たっての参考であると私は理解いたしております。そこで、法律に基づいて試算した数値価格を審議会に示したにすぎないはずであるにもかかわ……
○喜屋武眞榮君 官房長、以心伝心という言葉がございますね。そのことが真実であるなら、私のただいまの心境は、アメリカで頑張っておられる山村農水大臣に、この声、気持ちよ届けよ、時既に遅しならば、何とか今からでもあなたを通じて伝える方法はないものかと、こういうことなのです。それはどういうことかといいますと、農水大臣がアメリカに行かれるまでの過程において、私におっしゃったこと、また、皆さんにおっしゃったことを私は受けとめてこのことを申し上げたいのです。アメリカに振り回されることなく、初心を忘れずに毅然たる態度で対話し、日本の農業を守ることということを遠いアメリカにいる山村農水大臣に届けたいのですけれど……
○喜屋武眞榮君 大臣は、日本の農業を守るという御決意で頑張ってこられたわけです。結果的には、率直に申し上げまして、多くの国民、わけても生産者農民、また消費者の立場の国民は大変な不満と不安を持っておるというのが、その交渉の結果の反響だと私は思っております。そこで問題の、外交面では一応決着がついたということになりますが、国内体制という面からすると、まさにそれこそ暗い厚い壁が立ちはだかっている、こう思われてなりません。でもそれはほっておく問題じゃありませんので、そういう気持ちを今持ちながら、牛肉に関して六千四百トンという数量を提示して、もうこれ以上は譲れないと交渉を中断したにもかかわらず、さらに譲歩……
○喜屋武眞榮君 御苦労さまでありました。 気になることがございますので、そういった気持ちでお伺いいたしたいと思います。 まず、田中参考人に対して。先ほどの、一部の反対があるかという発言がありましたが、それはどういう反対であるかということと、もう一点は、これまで生産農民の立場をそれなりに踏まえてこられたと私は理解したいのですが、その生産農民の要望は、これからもまたどのようにして吸い上げていきたいと考えておられるか。 次に、堀参考人に対して。先ほどのお話の中で、国内価格と国外価格の差が一向に縮まらないということを述べておられましたが、ずばりおっしゃって、こうだからという、これが聞きたいのです……
○喜屋武眞榮君 私は、大臣の所信表明をされましたこれに基づいて、特に強調しておられると私が受けとめております二つの柱を中心にお尋ねをいたしたいと思います。
まず第一のお尋ねは、安定した農業生産力の確保を図っていくという意図のもとに第三次土地改良長期計画というものを打ち出されておられる。そして五十八年度から十年計画で三十二兆八千億円の総事業費ということであります。
そこでお尋ねしたい第一は、
その進捗状況はどうなっておるでしょうか、そして今後の見通しはどうなるのでしょうか、見通しについてお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 行き先不安の言葉を述べておられますが、確かにそうだろうと思って……
○喜屋武眞榮君 本法案が四回延長するという意図も、結局は生産者に安い肥料、しかも安定供給の確保を確かにするという意図であるわけです。ところが、資源は有限でありますから、私はその決定的条件の一つは、絶対量がどういうふうになっておるかというこのことが非常に大事であると思います。そういう見地から、統計によりますと世界の肥料需給は過剰基調で推移しておる。ところが、その推移は肥料自給と結びつけてどのように変化していくのであるか、その見通しについてお聞きしたいと思います。
【次の発言】 次に、今この地球上では世界的に貧困や餓死者がたくさんおるわけなのです。そのことをどのように今認識しておられるか、お尋ねし……
○喜屋武眞榮君 ありがとうございました。御礼と激励の気持ちを込めてお伺いいたします。 まず、湯本参考人に対して。 ことしの豪雪はまれに見る豪雪でございました。それだけに森林に及ぼす被害というのは、これまたまれに見る大変なものだったとお察しいたしております。その点からどういう状況であったか、湯本参考人の御郷里を中心にお願いいたします。 そして、さらにもう一つの問題は、特定保安林の緊急性について、ことしの豪雪の被害と結びつけてどのようにお考えであるか。 次に、大石参考人にお伺いいたします。 人工林と自然林の状況について、大石参考人の御郷里を中心に。 次に、筒井参考人にお伺いいたします。……
○喜屋武眞榮君 私は、森林三法の質疑をいたします前に、次のことをお聞きしたいと思います。 雪を知らない沖縄出身の喜屋武からしますと、 ことしの豪雪はもうまれの雪である。その後遺症が今日までたびたびテレビの報ずるところになっている。まさに雪は魔物である、こういうイメージがひしひしとするわけであります。人命の損傷やあるいは野生動物の凍死、あるいはまた果樹、畑作の損失、こういうふうに拾い上げてみますというと、まさに雪は魔物であるのかなと。こういう反面、今度は森林三法と結びつけて考えた場合に、このまれに見る豪雪が水資源の涵養という立場から、豪雪の降れば降るほどそれが水資源の涵養に正比例するのであるか……
○喜屋武眞榮君 私は、本法案に対する質問を幾つか書き抜いてありますが、今までの皆さんの御質疑の中でほとんど触れられましたので繰り返す気持ちはございません。ただ、ちょっと席を外しておったときに触れられたかどうか、気になることがありますので、確認のつもりで一つだけお尋ねをいたしたいと思います。
それは、共同利用施設の所有主体を農事組合法人にも広げることとなっておる。全国で六千三百ですか、あると言われておりますが、その中でどのような性格の法人が補助の対象になるのであろうか、このことについて伺いたいと思います。
【次の発言】 それでは、きょうは特に時間も少のうございますので、私はこの法案が沖縄県とど……
○喜屋武眞榮君 私は、農水大臣が絶えず日本の農業を守る、あるいは健康な土づくりをと強調しておられます。その心を受けとめまして、質問をいたしたいと思います。 まず、地力というものに対する考え方ですが、地力というのは、主なる母は、人間を含む生物の生きる生命を培う食べ物を生み出すところの母体である。ですから、その母なる土は、病気をしたから治療するという考え方じゃなくて、絶えず健康でなければいけない。その健康を維持するために、地力が減退したから活力を持たせるという考え方じゃなくして、絶えず向上化して、さらにそれを増進させるという基本的な考え方を持たなければいけないのではないかと思うのですが、いかがで……
○喜屋武眞榮君 結論を先に申し上げます。生産者は常に王様であり、そして希望の持てる農業でなければいけないという結論に立って、総理にお尋ねします。
我が国の地理的環境と国際情勢から見て、食糧の安全保障、特に自給力の向上が最重要と考えるのであります。これは申し上げるまでもありませんが、総理の御所見を賜りたいと思います。
【次の発言】 次に、農水大臣にお尋ねいたします。
食糧安保の一環として、特に沖縄農業の振興を図り、離島振興にも資するために、沖縄における農業基盤整備の充実、水資源、電力の確保等対策を農業振興対策の中で強力に推進し、そして唯一の亜熱帯産業、特色のある亜熱帯農業の真価を発揮すべきで……
○喜屋武眞榮君 まず、大臣にお尋ねいたします。
大臣は、機会あるごとに食糧の安定的供給、このことを口癖のようにと言っては失礼かもしれませんが、とにかく強調しておられます。ところで、食糧を安定的に供給するためには何としても外国からの輸入と国内自給を向上させるという、この両面のバランスをどのように調整していくか、このことが基本的に問われなければいけないと思うのですが、その点を確認いたしたいと思います。
【次の発言】 次にお尋ねいたしたいことは、バラ色の政策を色香を添えて実らせるためには、何としても予算の裏づけがなければいけないと思います。それで、予算の面から絶えず大臣がおっしゃることは、厳しいけ……
○喜屋武眞榮君 私が最後でございます。大変御苦労さんでございました。 それでは、私はお話しくださった順序に一括してお習いをいたしたいと思いますので、そのようにひとつよろしくお願いいたします。 まず、青木参考人にお尋ねしたいことは、青木さんが冒頭に自分の体験の中からというお言葉がございました。これは非常に意味のある御発言だと私は思いました。そこで、住民がこの地域社会にどのように溶け込んで、そしてお互いに相互理解を持つことができるか、このことを強調しておられました。 最近の社会情勢、いわゆる個人主義と利己主義というものをどのように調和さしていくかというところに指導者の困難、苦労があるわけであ……
○喜屋武眞榮君 私は、日本農業の現状を考えますときに、いろいろと疑問を持たざるを得ません。そういった観点から、まず初めに、大臣のそれこそ偽らざる所見を承りたいと思います。 と申しますのは、農振法、土地改良法がそれぞれ大きな役割を今日まで果たしてきたことは認めます。ところが、この前もちょっと申し上げましたが、農は国のもととか、あるいは生産者は王様であるとか、こういうことがよく言われるのでありますが、それならば、やはり農業をすることによって豊かになり、そうしてそのことに誇りを持つということにならなければいけないのではないか。ところが、現状はむしろ農業をすることによっては生活が成り立たない、不安と……
○喜屋武眞榮君 大臣にお尋ねいたします。 これまでのいろいろな質疑の中で、私から言わせてもらえば大臣は最大級と申しますか、これ以上の決意を述べられる表現の言葉はないのではないかと思うほどの決意表明があったと思います。一例を申し上げますと、食糧の安定的供給、日本農業を守るのだ、そのためには不退転の決意をということをたびたび申されたわけであります。 そこで、もう一点確認しておきたいのですが、日本農政の抜本的見直しということについて、あれこれ詳しい例は無理かと思いますが、そういった抜本的な見直しということであれだけ国民を騒がせ、あるいは生産者農家を怒らしておるというこの情勢にこたえるためには、要……
○喜屋武眞榮君 今までいろいろと問題提示がされましたので、私はなるべく重複を避けて簡潔に申し上げたいと思います。 まず最初にお聞きしたいことは、私が特に気にしておりますことは、農林年金が他の年金に比較して非常に低いものになっておるということです。もう時間の都合で数字は読み上げませんが、この資料の中で明確に示されております。比較検討すればすぐわかります。そうしますと、退職年金額が低いということがそのまま厚生年金よりも低いということがわかります。そういった点から、他の制度に比べて非常に低額受給者の数が多い。ならば、農林漁業団体職員の老後の保障の充実について政府はもっと真剣に考えてもらわなければい……
○喜屋武眞榮君 初めに、総理にお尋ねいたしたいと思います。
中曽根総理はよく、ことしは戦後処理総決算の年だとおっしゃいます。私は基本的には賛成です、一ところが問題は、その姿勢をどこに置いて、どういう姿勢で、何をどのように決算するかということ、国民が最も知りたがっていることはそのことだと思います。そのことについてまずお尋ねいたしたいと思います。
【次の発言】 次に、もう一つお尋ねしたいのは、戦後三十九年、我が国は文化的にも経済的にも今や国際的に優位を占めてきた。ところで、内を省みて、戦後三十九年、戦後処理が山積みしておると私は思っております。恐らく総理もそのことについて大変心を痛めていらっしゃ……
○喜屋武眞榮君 今の日本は余りにもショッキングな事件が多過ぎると思っております。私は、氷山の一角かと思いますが、ただいまは二つの事件を拾い上げてみたいと思います。 まず第一は、一つの事件は、去る日、死刑囚谷口繁義氏が三十四年ぶりに死刑から生き返りまして、そうして出獄をした。そのときに谷口氏は生まれて初めて三つぞろいの洋服をつける、そしてネクタイを締めるときに、そのネクタイの締め方も知らないので看守さんが教えてあげたと、この一こまがございました。私は大変心を打たれました。奪われた三十四年の人生は金や物では償えるものではありません。総理、そして法務大臣、そして国家公安委員長、率直なお気持ちを述べ……
○喜屋武眞榮君 沖縄戦が済んで四十年の節目を迎えました。復帰十四年目を迎えようとしております。だけれども、沖縄百十六万県民の上にのしかかっておるものは、生命、財産、人権の侵害であります。もちろんプラス面もあることは否定いたしません。ところが沖縄開発の柱には、平和で明るい豊かな沖縄をつくるということが明確にされておるはずであります。そういった観点から総理大臣あるいは外務大臣、開発庁長官、担当長官の所信表明の中に沖縄の基地問題についての文言がないということを私は心から寂しく思います。わけても窓口である開発庁が基地問題を避けて通るというところには本当の沖縄の開発はあり得ないということを私は心から信じ……
○喜屋武眞榮君 私は特に沖縄出身の議員としていろいろとお尋ねしたいこともいっぱいあります。例えば今、日本じゅうに旋風を巻き起こしておるところの豊田問題が沖縄に及ぼしておる被害とか、あるいは那覇空港の事故の問題とか、あるいは教科書の検定の問題その他いろいろあります。でも時間が許しませんので、その問題のほかに、ぜひ取り上げたいことがあります。それは前近代的と言われるほど、今ごろ沖縄にこういう問題があるのかと恐らく驚きなさるでしょうが、そのことがある。それは、一つは基地労働者の労働基本権の問題であり、あるいは人権の問題であるという立場から私はまずお尋ねをいたしたいと思うのであります。 先ほどちょっ……
○喜屋武眞榮君 限られた時間でありますが、あとわずかでありますので御辛抱をお願いいたします。 私は、東京工業大学等における予算外の経理の問題を中心にお尋ねをいたしたいと思いますが、その大前提に次のことを申し上げておきたいと思います。 まず大学の生命は、学問の自由、学園の自治ということが尊重されなければならないということが一点。それから第二点は、教育は愛情豊かに、そして育てるという心でなければいけないということが第二点。第三点は、教育の成果を実らせて花開かせるまでには長い長い時間と莫大な費用がかかるものである。第四点、ですから結論として、角を矯めて牛を殺すような愚かなことをしてはならない。 ……
○喜屋武眞榮君 私は、初めに昭和六十年度沖縄県予算について大蔵大臣中心にお尋ねいたしたいと思います。 まず、竹下大臣は去る九月の十六日に沖縄を訪問されまして、そしてパシフィックホテルで記者会見をしてくださいましたね。その席上で、沖縄県民にとりまして非常に大臣に対する期待と、そして大きな喜びを持つ、こういう雰囲気をつくってくださっておるんです。 その中身は何であるかといいますと、この一つの柱は、六十年度政府予算と、そして高率補助削減問題について触れておられます。沖縄は復帰して十三年になるが夢を摘んでしまうような編成はしない、こういう大変県民にとりまして温かい大臣の心をストレートに受けとめてお……
○喜屋武眞榮君 短い時間を二つにちょん切られて戸惑っておりますが、午後の質問の関連がございますので、ただいまは官房長官に二つの点についてお尋ねいたしたいと思います。 まず第一点は、今、日本国民の中でなぜ今という言葉で疑問の声が沸き起こりつつあるのが日の丸と君が代の問題であると思います。国旗掲揚や国歌斉唱というのは、国民が心から誇りを持って掲揚しそして歌うべきものであると私は思っております。決して強制すべきものではないと思っております。ところで文部省の調査によりますと沖縄県の小中高校の調査結果は全国でも非常に低い、下位にある、それにはそれなりの理由があると思われます。官房長官はその理由をどのよ……
○喜屋武眞榮君 沖縄の問題は余りに多過ぎていつも時間のことが気になるんですが、幸いにきょうは午前から午後、目黒委員、佐藤委員、そうして井上委員、皆さんが沖縄問題を取り上げていただいたことを私は沖縄の者として大変ありがたく思っております。うれしく思います。心から御礼申し上げます。 そこで最初に申し上げたいことは、沖縄問題を取り上げる場合に基地の問題を避けて通るわけにはいかないということなんです。何となれば、膨大な沖縄の基地を整理縮小し、そして撤去の方向にいくということは、これは決定的な県民意思であります。そして、基地あるがゆえに起こる沖縄のもろもろの問題、基地は諸悪の根源であるということも県民……
○喜屋武眞榮君 開発庁長官にお伺いいたします。 十年を区切った第二次振計も峠に差しかかっておるところでありますが、沖縄にとってそういう大事な時期に御就任になられ、しかも、就任早々二度も現地を訪ねてくださった。今さっき井上委員からもございましたが、そのことに対して県民は、非常に長官の意欲的な、そして行動的な御誠意に対して大変重大な関心と期待を寄せておることをまず率直にお伝え申し上げたいと思います。 そこで、第一次振計が目的を十分果たせずして第二次振計に踏み切ったわけでありますが、峠に差しかかった昨今でありますけれども、その終着点に対する非常な不安が、暗い兆しが見えておるわけであります。 例……
○喜屋武眞榮君 私は初めに、去る一月十六日に沖縄の基地の町であります金武町で起こった米兵による刺殺事件、このことについて尋ねたいと思います。このことについては一昨日の当委員会でも佐藤委員が取り上げられましたが、私も重ねてこのことを取り上げたいと思います。
まず最初にお聞きしたいことは、法務省と防衛施設庁がこの問題について現時点までの事実の確認とそれに対してどのような対応をしてこられたか、そのことについてそれぞれ述べてください。
【次の発言】 沖縄県民はこの事件をとらえて、沖縄県民は虫けらではない、悪逆無道の仕打ちだとこうとらえて、今島ぐるみ怒りの渦を巻かしてエスカレートしつつあるわけです。
……
○喜屋武眞榮君 私は、五月二十八日に那覇空港で起こりました自衛隊機と全日空の民間航空機との接触による事故、この問題を中心に尋ねたいと思います。 事故にはニアミスとかあるいはタッチミスとかいろいろありますが、この問題が起こって以来、沖縄は今騒然となっております。その騒然となっておる状況の中で、衆議院の内閣委員会でもこれが取り上げられました。参議院の運輸委員会でも取り上げられました。また、きょうの決算委員会におきましてもこの問題がただされました。私はそのような一連の動きをじっと見詰めながら今日まできております。 沖縄には、何か事が起こるというと、それはもちろん大事な問題、人間の基本的問題、命に……
○喜屋武眞榮君 時間が短いですので、中曽根総理に対して三点お伺いいたしたいと思います。 まず第一点は、中曽根総理は御就任以来非常に精力的に国際外交を進めておられる、これは大変結構なことだと思っております。ところで、日本の繁栄やあるいは文化等、もろもろの問題に対して総理の及ぼす影響力というものが非常に大きいだけに、この外交交流の姿勢というものが非常に大事であろうかと私は思うんです。そこで第一点お聞きしたいことは、中曽根総理はどういう姿勢で国際外交交流を進めてこられたのか、またこれからも進めようとしておられるのか、まずその点をお伺いしたいと思います。
○喜屋武眞榮君 私は、まず大臣にお尋ねいたしたいと思います。 中曽根内閣も戦後政治の総決算という旗印で熱を上げておられます。したがいまして、その基本姿勢に沿うてそれぞれの分野もまた見直すことは当然であります。そういった見解に立って農林水産政策の基本方針を、新しい大臣はどのように考えておられるかということをお聞きしたいわけですが、その裏づけに、例えば日本の経済成長率の低下、あるいは食糧、木材需要の停滞という点から、生産物価格の低迷による経営の悪化、こういった情勢のもとで行財政改革の推進、それから諸外国の市場開放要求の激化という情勢があるわけですが、これを踏まえて新しい大臣は、農林水産大臣として……
○喜屋武眞榮君 私は、大臣の所信表明に基づいて、時間の範囲内でお尋ねいたしたいと思います。 そこで、順番として最後でありますので、今までの方のお尋ねになったのとダブる点もあるかと思いますが、それはそれなりに再確認のつもりでいたしたいと思います。 まず、大臣の所信表明は、これは日本農政のきちっとした柱になるわけでありますので、私はその所信表明というものは、少なくともこれまでの日本の農政の過去を十分に顧みて、その反省の上に立って述べられたものでなければいけない、こう思います。そういう気持ちで大臣の所信表明を繰り返し読み上げてみますと、率直に申し上げまして私の心に響くものは何であるかといいますと……
○喜屋武眞榮君 私は、大臣にお尋ねする前に、基本的なことをまずお聞きしたいと思います。 まず、国土開発という観点から、少なくとも日本の国土は一億二千万国民の食糧の生産基地として最高度に発揮する、こういう原点に立つならば、亜熱帯、そして豊富な太陽エネルギーを持っておるところの沖縄の地域というものを国土開発の一環という立場から、私は農業の立場から見た場合に、沖縄という土地は最も農業基地として、水産基地として、そして畜産基地として最適の条件を具備しておるところの日本にとってかけがえのない土地である、地域である、このように私は理解しておりますが、大臣、いかが認識しておられますか。
○喜屋武眞榮君 最後でございます。それぞれの権威あられるお立場からの御見解を承りまして、大変いい勉強になりました。ありがとうございました。 それで、御礼の気持ちを込めて、まず進め方でございますが、五名の方に最初に私がお聞きしたい問題を提示いたしたいと思います、その方が時間の関係からも大変よろしいかと私判断いたしておりますので。 それで、まず中村参考人に対してお尋ねしたいことは、冒頭に今度のこの改正法案は我々の要望が盛られておる、大変うれしいことであると、こう強調されましたね。その要望はたくさんあられると思いますが、一番どの内容をうれしいと思っていらっしゃいますか。その点一つ。 次に、もう……
○喜屋武眞榮君 私は、昨日の参考人の皆さんが強調しておられたことを集約しますと、一つには、生産と需要の調整が緊急の問題である、それから価格保証の制度を確立すべきである、それから生産意欲の減退と後継者の育成、この点を特に強調しておられたと認識しておりますが、この点をまず政府とされましても大事にしていただきたい。 こういう観点から特に最初にお尋ねしたいことは、かんきつ輸入枠拡大がどのような影響を与えておるかということの一例を申し上げたいと思いますが、昨年の四月七日でしたか、ワシントンにおいて開かれました山村農林水産大臣とブロック米通商代表との会談で決着をつけたのが、日米農産物交渉の結果、一九八七……
○喜屋武眞榮君 私は、最初に農業関係予算の面からお尋ねいたします。 農業関係予算が最近年々減額されておるという傾向については非常に不満が私も含めていっぱいあるわけですが、最近における政府の諸政策が国際競争力の強化を念頭に置いた構造政策の推進に焦点を合わせておるというその中で、その構造政策関連予算までも切り込まれておるということに対してはどうしても納得がいかないのであります。 例えば農業基盤整備費五十九年度が八千九百十九億、六十年度が八千七百八十九億、百三十億の落ち込みがあるわけなんですね。ところが、日本の現在及び将来の見通しというものは、諸外国からますます市場開放の抑圧といいますか、圧力が……
○喜屋武眞榮君 時間の制約がございますので、私はこのようにお尋ねいたしたいと思います。まず五名の皆さんの御意見を拝聴いたしまして、結論的には、皆さんがいかに熱烈にこのたびの法改正を願っておられるか、こういうことがよくお伺いできました。大変ありがとうございました。 それで、今まで多くの皆さんから大事な点、お尋ねがありましたので、繰り返す時間もありませんし、またその必要もありませんので、新井参考人に、新井さんはお国は群馬とおっしゃいましたね。それで思い当たる節がありますが、戦前の群馬県における養蚕、そして今日の群馬県における養蚕業の状況の比較、どちらが進んでおるでしょうか。質の問題、量の問題もあ……
○喜屋武眞榮君 私、初めに大臣にお尋ねしたいと思います。 この提案されております法案が単なるびほう策ではなく、本当に日本の養蚕業、希望の持てる、発展につながる、そういう支えになる法案でなければ、あるいはまたリードする法案でなければいかぬと、こう思うわけなんですが、そういった点から、この日本の養蚕業を本当に裏づける未来像といいますか、そういったものをまず最初にお聞きしたいんです。 結論を先にこの問題について申し上げるのはどうかと思うんですが、私は非常に頼りない法案じゃないか、そういう意見を持っておるわけなんです。何となれば、少なくとも過去の養蚕業の推移というものがどのような経路をたどってきた……
○喜屋武眞榮君 私は、初めに農林漁業金融公庫法に関係して質問をいたします。
まず初めに、大臣にお伺いいたしたいと思いますが、農林漁業が他の産業に比べまして特質を持っておる、特質がある、こういう見地からも国の財政資金を原資とした長期低利資金の融通制度を持つということは、これは不可欠なものであると私は思っております。そういった観点から、今回の改正後も公庫資金制度の運用方針は変わらないと察せられますが、また変わってはいけないと思うわけですが、その点いかがでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、利子補給金の抑制方針を打ち出しております第二臨調の方針と結びつけた場合に、私はそこにどのようにバランスを……
○喜屋武眞榮君 四名の方には、率直な御意見を聞かしていただきまして大変ありがとうございました。ご苦労さんでございました。時間の関係もありますので、四名の方に一問ずつお尋ねいたしまして、時間の範囲内でお答え願いたいと思います。 まず松川参考人に対しては、先ほど来承りますというと、いろいろ率直な御意見があったわけですが、私がお聞きしたい点は、補助制度から融資制度へ改正になると、今度の法改正の意図でありますが、その制度が農業者の立場から、農業経営の立場からどのようなメリットがあるのか、あるいはデメリットがあるのか、こういう点、これは詳しく申し上げれば時間が幾らあっても足りぬと思うんですが、これがメ……
○喜屋武眞榮君 私は、農業災害補償法について一応目を通してみたわけですけれども、目を通しただけではどうも理解のできない点が多々ありますので、そういった問題を拾い上げてただしていきたいと思っております。 まず、大臣に対してお尋ねしたい私の気持ちは、もと立ちて末起こるという言葉がございます。ですから、やっぱり末を明かしていくためにはその根本の柱を十分に認識してかからないというと正しい判断ができない、また期待もできない、こういう考え方に立って、特に農は国のもとであるとも言うわけなんですが、ですから、その国のもとである農業を振興させるための農業災害補償法であるならば、この災害補償法を確立することは、……
○喜屋武眞榮君 時間も限られておりますし、また今まで多くの皆さんから大事なお尋ねがありましたので、私も立派な御意見をお聞かせ願いましたので、そのお礼の気持ちを含めて、一問ずつあらかじめお尋ねしましてお答えいただければ大変ありがたいと思っております。 まず須藤参考人に、今さっき田渕委員もおっしゃられた、私もいみじくも一緒のメモをしてありますが、全面的には賛成できないが積極的な反対はしないという非常に抽象的なとらえにくい発言をされたわけでありますが、この中には賛否両論あるということでありましょう。そこで、この法が改正されて実施された場合に、これもまた細部にわたると限りがないでしょうが、特にどうい……
○喜屋武眞榮君 私、初めに大臣に基本的なことについて尋ねたいと思います。
まず、機構の設置とか、あるいは整理統合、改廃という場合には、その目的を達成した場合に解消あるいは解組、ところがより発展させるためには発展的解消という意味において整理統合がある、こう理解しておりますが、大臣、いかがですか。
【次の発言】 そうしますと、現在営林局が十局ありますね。その数ある中で、特に長野営林局と名古屋が統合の対象になった。この長野と名古屋が統合の対象になった理由は何でしょうか。
【次の発言】 次にお聞きしたいことは、営林局を長野市に、今度は営林支局を名古屋市にと、こういうふうに位置づけられておるんですね、……
○喜屋武眞榮君 私は、確認をしながら理解を深めてまいりたい、こういうことでお尋ねいたしますので、ひとつよろしくお願いします。 まず、基本的なことですので大臣にお尋ねしたいんですが、この農業者年金制度を分析しますと、農業経営の近代化と農地保有の合理化に寄与するとともにということで農業者の老後の生活の安定、そして福祉の向上に資す、こう明確にうたわれておるわけですが、そのことが農民にも恩給をと、こういう愛情があるわけですが、この立法の趣旨からしますというと、農業者の老後の保障の充実が主眼であるべきと私は理解いたします。ところが、その経過を、しかも今回のこの改正の趣旨に照らして、その運用の実態は構造……
○喜屋武眞榮君 私も、時間の関係で一問ずつお尋ねいたしたいと思います。 その骨子は、御高見大変ありがとうございました。御高見に基づいて一問ずつお願いいたします。 まず、池田参考人に対しては長期安定の見通しに向けて希望の持てるものでなければいかぬということを強調しておられました。そのことと関連して、十アール程度の施設経営者についてはどのようにお考えでしょうかという点。 次に、井上参考人におかれましては、農業経営の後継者である若い者に魅力あるものにするかしないかということは非常に大事な問題である、こう強調しておられましたが、この点から先生が強調なさりたい問題点といいますかね、それをお聞かせ願……
○喜屋武眞榮君 農は国のもとであるとか、あるいは生産者は王様であるとかいうことが言われております。それを実らせるためには、何としても若者に希望を持たせる、また老齢者に、お年寄りに安らぎを与える、こういうことにならなければ、農は国のもと、あるいは生産者は王様であるということとは結びつかないと思っております。そこに政策あるいは法の大事さがあると思うんですが、そういう観点から今度の法を見ました場合に、もちろんプラス要因もないわけではない、ところがプラス、マイナスを比較検討した場合にはその目的からすると余りにもマイナス要因が多いのではないか、私にはそのように思われてなりません。 そういった観点から具……
○喜屋武眞榮君 私は初めに、今、日本の政治の中で最も重要な問題として取り上げられております、いわゆる貿易摩擦と市場開放の問題に関連して農水大臣に確かめたい、こういうことで最初にお尋ねいたしたいと思います。 今、中曽根総理は、ツルの一声といいますか、という形で去る六月の十四日に政府・与党対外経済対策推進本部の拡大正副本部長会議の席上で、相互主義でなく一方的に関税を引き下げるんだということで、一律に二〇%引き下げをということを至上命令といいますか、そういう形で述べられておったということに対して、これまで日本の農業を守ると。守るということは、とりもなおさず国内自給の向上を意味するわけでありますが、……
○喜屋武眞榮君 戦前、戦中、戦後、沖縄で暮らしておる喜屋武からしますと、現在の沖縄の現状は地獄と極楽の抱き合わせだと私は思う。その地獄を払拭しない限り我々が願っておる平和で明るい豊かな活力のある沖縄づくりは困難であると、こう私はいつも自分にも言い聞かしております。そこで、私の質問は前の委員会とのつながりがございますので、そのつながりの確認をしながら二、三お尋ねいたしたいと思います。 まず第一点は、第二次振計の後期の展望が開発審議会総合部会で検討されておるということなんですが、そこで問題は、六十年度予算までの目玉は大体六十一年度でピークになる、こういうことは見通されるわけですが、六十年度予算の……
○喜屋武眞榮君 今、国会の中でまた国民の中で特に平和と民主主義を守るという柱から問題になって論議されておるのはGNP一%枠の問題、あるいは防衛の問題、あるいは靖国の公式参拝の問題が特に論じられておると思います。私は、この観点からそのような方向が沖縄で具体的に象徴的にどのようにあらわれつつあるかということを見て、その中から、時間の関係で多くをお尋ねできませんので、一つの問題を具体的に取り上げたいと思うのであります。 そこで、今具体的に象徴的に何が起こりつつあるかということについては、まず県議会が七回にわたって超党派で全会一致で決議をして政府に要請したけれども、その反響がいわゆる民意が、これは沖……
○喜屋武眞榮君 私は沖縄問題に絞って基本的な問題を二、三お尋ねいたします。 まず第一に、国土庁長官にお尋ねします。 政府におきましては四全総の長期展望作業の中間まとめが五十九年の十一月に発表されて以来、昭和六十一年から七十五年のいわゆる十五カ年にわたる四全総計画の整備、策定に向けて作業を進めておられる。この計画は、申し上げるでもなく二十一世紀に向けての展望を開く中で全国民が重大なかかわりを持っておる計画であることは申し上げるまでもありません。したがいまして国土庁はこの四全総策定に当たって沖縄をどのように位置づけていこうと考えておられるのであろうか、長官にお尋ねしたいと思います。
○喜屋武眞榮君 きょうは特に遅くなりまして大変お気の毒な気もいたしますが、しばらく御辛抱をお願いいたしたいと思います。 山口労働大臣は日本の労働大臣であることは当然でありますが、特に沖縄の労働大臣ですよということをあらかじめ言いたいこの喜屋武の気持ちはもうお察したと思うんですが、といいますのは、それを明確にしておきませんと、短い時間でくどくど説明する時間もありませんし、ぴしゃり回答していただくためにはどうしても私はそれを確認しておきたい、こういう気持ちで申し上げるわけですが、念のために沖縄振興開発特別措置法の第三十八条に明確に位置づけられておりますね。「労働大臣は、沖縄の労働者の雇用を促進し……
○喜屋武眞榮君 大蔵大臣にお尋ねします。 まず、お尋ねしたいことは、今回の改正内容を見てみますというと、退職共済年金が老齢基礎年金の支給開始年齢と同様に六十五歳から支給されることになっておりますが、ところで、当分の間、実際の支給開始年齢から六十四歳までの間については、いわゆるつなぎ年金ということで特別支給されることになっております。しかし、この特別支給については、原則として国庫補助がなく共済組合独自の給付とされておりますね。 この点に関して私が特にお尋ねしたいことは、現行制度における組合員の権利を保障するものとして設けられた特別支給であることなどからして、従来の給付費補助同様、少なくとも定……
○喜屋武眞榮君 私は、今度のこの法案に、先日来質疑が交わされておるわけですが、聞けば聞くほど複雑怪奇といいますか、矛盾といいますか、疑問を感ずる点が多々ございます。 ところで、時間が限られておりますので、まず最初に、支給開始年齢の引き上げと農林漁業団体職員の定年についてという観点からお尋ねしますが、今回の改正で退職共済年金の支給開始年齢を六十五歳としておる。この六十五歳と現行制度における支給開始年齢との間の給付については、つなぎ年金という形で退職共済年金が特別支給される仕組みになっておりますが、この経過措置が、年金制度一元化の完了目標との関連で、昭和七十年までに六十歳に引き上げるよう短縮する……
○喜屋武眞榮君 私は、質問に入る前に、二つの点を指摘いたしておきます。 まず第一点は、今度の一連の改悪法案は社会保障制度の根幹をなし崩しにしつつある。これは重大なことであるということが第一点。 第二点は、社会保障制度の根幹は、申し上げるまでもなく憲法第二十五条の柱が明確に示しているわけなんですね。この根幹が、私がいつも申し上げておりますとおり、制度の改正は前進であり、増進であり、どんなことがあっても後退があってはならないということを言うわけですが、明らかに後退である、なし崩しである、これは大変なことであるということを指摘いたしまして、第一点、厚生省にお尋ねします。 よく政府は、我が国の年……
○喜屋武眞榮君 開発庁長官にお尋ねしたいのですが、実は先日の予算委員会で長官にお尋ねする予定にしておりましたが、きょうがあることを知っておりましたので、取っておきにしてありますので、そのおつもりでひとつお答えいただきたいと思います。 長官は所信表明の中で、沖縄には産業振興の問題、雇用問題、水資源の確保等解決を要する多くの課題があると述べられております。そしてまた、先般沖縄にお越しになりましたときに記者会見で、製造業を中心とする二次産業が停滞して、いまだ財政支出に大きく依存して、所得はまだ全国最下位である、したがって経済体質を改善し、積極的に産業振興を図り、経済自立を図ることが緊要である、こう……
○喜屋武眞榮君 私は、大臣の所信表明について時間の範囲内でお尋ねいたしたいと思います。 まず、何と申しましても、政策の裏づけは予算の推移を見ることが大事であると私は常日ごろから思っております。そこで、大臣の所信表明の中で、「我が国農林水産業に新たな展望を切り開いていけるよう必要な予算の確保を図ったところであります。」と述べておられます。 ところで、六十一年度予算は対前年比で九五・二%になっている、総額では三兆一千四百二十九億円と、辛うじて三兆円台を維持した縮減予算ということであります。ところが、農林水産予算の推移をずっと振り返ってみますというと、昭和五十年度までは少なくとも国の総予算の一〇……
○喜屋武眞榮君 私は、大臣にまず日本の農政の根本問題について、二つの点お尋ねしたいと思います。と申しますのは、この総理の所信表明にいたしましても、各大臣の所信表明にいたしましても、私はその所信表明の持つ重さ、責任はまことに重大であると信じております。であるがゆえに、その一言一句正しく理解を深めるということが最も大事であると思っております。そういう基本的な考え方に立って、大臣が述べられたその所信が政策にどう結びついておるのだろうか、このことが最も大事であると、こう思ってお尋ねするわけです。 まず、羽田大臣もまた歴代の農水大臣も一貫して述べられておることは、国内において生産可能なものは極力国内生……
○喜屋武眞榮君 私は初めに大臣に基本的な問題についてお尋ねしたいと思います。 農は国のもとであると言われております。農業の果たす役割というものはまことに重大であることは申し上げるまでもありません。それで、国のもとと言われておる農業の柱を立ててみますというと、まず一つは国民の食糧の安定的供給、二つに治山治水を含めた国土保全、三つに地域の経済に対する貢献、こういうふうにまとめることができると思うのです。農政の柱として農業基盤整備事業が最も根本の柱である。国のもとであると言われる農業の大黒柱の基盤整備事業をいかに重視するか、このことだと思うんです。そこで大臣、農政の柱である農業基盤整備事業の持つ意……
○喜屋武眞榮君 私は、質問に移ります前に次のことを前提に申し上げます。与えられたわずかな時間にお聞きしたいことがいっぱいございます。それで、一つの問題についてやりとりをして深めていきたいんですけれども、ここはそういう余裕がありませんので、一応私が聞きたい趣旨をキャッチしていただいてずばり答えていただきたいと、こういうことをあらかじめ要望いたしておきます。 まず初めに、大臣にお尋ねしたいことは、食糧安定ということと需給のバランスということ、食糧の安定的供給と需要のバランスということは非常に大事な問題でありますけれども、またなかなか実際問題として困難であると、こう私は思っております。そこで一般的……
○喜屋武眞榮君 私は、本委員会でたびたび農は国のもとであるということを述べてまいりました。その国のもとである農、農のもとは種子である、だから種子はまた農のもとである、こういう認識に立って、これから特に改正法の要点に結びつけて、そして私のまた要望も織り込んで質問をいたしたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。 まず、大臣にお伺いしたいんですが、世界の主要な穀物と申しますと、何と申しましても麦あるいは大豆、トウモロコシ、稲、こういうふうに絞られると思うのであります。ところで、この小麦はヨーロッパにおいて企業が中心となって多収穫をねらって争っておる、主導性を握っておる。それか……
○喜屋武眞榮君 まず初めに財源問題についてお尋ねします。 今回の法案の骨子は私も理解しておりますけれども、日本中央競馬会から昭和六十一年と六十二年二年間にわたって百五十億の倍の三百億を国庫に納付させて農業改良資金の財源に充てるという骨子のようでありますが、予算が従来四年も減額されてきた、これを少しでもよくしていこうという意図からすると、これは結構なことだと思うんです。 農業に直接使えるお金がプラスするわけですから一応結構です。ところが、このような措置があるべき本当の措置であるだろうか、こういうことに対して疑問を持つわけなんです。 中央競馬会の売得金の今後の見通し、どのような見通しを持って……
○喜屋武眞榮君 私、時間の関係もございますので、お三名の参考人の皆さんに、まず共通の問題を最初に申し上げて、それから個々にまたお聞きしたい点を申し上げる。その間にひとつ考えていらっしゃる点を皆さん自身の立場に立って聞かせていただければありがたい、こう思っております。 それで、お三名の皆さんにまずお聞きしたいことは、このバイオテクノロジーの問題はまだ緒についたばかりで、先ほどもおっしゃったように、まさに将来の問題であるという言葉もありましたが、現時点でそれぞれの立場から述べていただいたそこに至るまでの過程においてお困りになったことは一体何であったのか。それから将来に向けて避けて通れない、困るで……
○喜屋武眞榮君 私、最初に大臣に対して基本的な問題をお尋ねしたいと思います。 と申しますのは、この法律案は民間の試験研究を促進することによって生産性を高める、そのために技術開発を促進すること。ところで、その過程において生産と需要の調整を図るということが、国策の上から、あるいは行政の上から非常に重要な問題になってくると、こう思うんです。そこで歴代の大臣は例のごとく、国内で生産可能なものは最大限国内で生産する、こういう方針を例外なく強調しておられます。ところで、この二つがどうも壁になってぶつかり合うという危険が現にあるわけなんです。だから、この調整を政策の面あるいは行政責任の立場から、あるいは国……
○喜屋武眞榮君 私、一部改正法案に対してぜひこの席で確かめたい、こういう考え方で十二、三の問題を拾ってありますのでそのようにお願いします。森本理事長さんも御出席でありますのでひとつよろしくお願いいたします。 最初に、農林中央金庫法の一部改正の法律案をめぐっての問題点、これを大臣に基本的なことにもなるかと思いますのでお尋ねいたします。 今回の改正の中心は、何と申しましても、臨調の指摘を受けて行うということ、そして農林中金の民間法人化である。したがいまして、今回の改正の是非を見る上で、政府は一体農林中金の使命、役割をどのように考えておられるのであるか。そして、今回の改正に当たって中金の基本的性……
○喜屋武眞榮君 戦後四十一年になりますけれども、我が国にはまだ未処理の問題が対外的にも国内的にもあると思われます。
そこで、官房長官見えておられませんか。――それじゃ、外務大臣を先にしてください。
対外的に考えられる未処理の問題、国内的に考えられる未処理の問題、どのような問題が考えられておりますか。
【次の発言】 官房長官にお尋ねします。戦後四十一年になりますが、まだ対外的にも国内的にも未処理の問題が考えられます。どういう問題がございますか。
【次の発言】 対外的な今挙げられた問題につきましては、ぜひ速やかに解決の方向へ努力してもらうことを要望いたします。
次に対内的な問題につきましては……
○喜屋武眞榮君 私が最後でございます。大変お疲れでしょうが、いましばらく御辛抱をお願いいたします。 私は、時間の関係もございますので、特に円高・ドル安と海外援助のあり方の二つに絞って、しかもなお沖縄に視点を当てて質問をいたしたいと思います。 まず、円高・ドル安の面からお尋ねいたしますが、基地の島沖縄と言われておりますとおり、この基地依存の経済構造というのはもうこれは抜け出すことのできない一つの宿命的なものがあるわけでありますが、例えばできるだけ新しい統計と思いましたが手に入りませんでしたので、昭和五十五年の沖縄の産業別県内総生産を分析してみますと、まず第一は、産業別県内総生産額は約一兆一千……
○喜屋武眞榮君 私は単刀直入にお尋ねいたしたいと思います、時間がわずかでありますので。
今回の専売改革は、八十年の歴史を重ねておる我が国の専売制度が一大転換をするとしますと、たばこ業者や関係産業に従事していた人々にとっては一体どう変わるのか、そして自分にとってどうなるであろうかという不安をいっぱい持っておると思います。私もその一人であります。
そこで、お尋ねいたしたいんです、大蔵大臣に。制度改革のねらいはどこにあるんでしょうか。
【次の発言】 そこで、農水省にお尋ねしたいんですが、葉たばこ耕作に対する農政上の位置づけと申しますか、その点をお聞きいたしたいと思います。
○喜屋武眞榮君 私は基本的な問題に対して二、三お尋ねいたしたいと思います。まずその前に、質問をする姿勢といたしまして、およそ文化国家というものは、憲法二十五条、二十六条に明記されておるまでもなく、どのようにその国に年金あるいは社会保障制度が確立しておるかということが文化国家のバロメーターであると思います。こういった観点から二、三質問をいたしたいと思います。 まず第一点は、国民年金法改正の本当の趣旨は一体何であるのか、こういう点から厚生大臣にお尋ねしたいと思うのであります。この提案理由の説明にも明記されておるわけでありますが、一応はしょって申し上げたいと思うのですが、全国民を対象に高齢化のピー……
○喜屋武眞榮君 私の総理への質問は三問ございます。時間の関係がありますので、私は一括してその三間を尋ねます。それに漏れなく総理はお答え願いたい。 まず、総理は、今国会の冒頭の所信表明の演説の中で、「国民生活における安心、安全、安定の確保こそ政府の責任であり、政治の原点である」と強調しておられます。しかし今回の四つの共済年金制度の改正案を初めとする一連の年金制度の改革は社会保障制度の後退を招くものである。国民の老後に不安、安心どころか不安を与えるものではないのか。なぜならば、今回の改正は給付水準の引き下げを内容としておるということを思いますときに、一体どう結びつくものだろうかと思われてなりませ……
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